JP2004174944A - 液体収納容器 - Google Patents
液体収納容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004174944A JP2004174944A JP2002344506A JP2002344506A JP2004174944A JP 2004174944 A JP2004174944 A JP 2004174944A JP 2002344506 A JP2002344506 A JP 2002344506A JP 2002344506 A JP2002344506 A JP 2002344506A JP 2004174944 A JP2004174944 A JP 2004174944A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- liquid
- tubular member
- float
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/17513—Inner structure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17566—Ink level or ink residue control
- B41J2002/17576—Ink level or ink residue control using a floater for ink level indication
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】沈静時において、複数の濃度層を有する液体を収納する容器から、使用初期から使用後期まで濃度のばらつきのない液体を他の装置へ供給することができる液体収納容器を提供する。
【解決手段】鉛直方向下側に供給口を106設けた容器100内部に、一方端を供給口と接続し、他方端にフロート180を設けた中空の管状部材170を具え、さらに該管状部材のフロート近傍と供給口近傍に液体供給穴190、191を設け、フロートの浮力によって管状部材は鉛直方向上側に引き上げられている。液体の液位の低下に応じて、フロートの浮き位置も下がるので、それに伴い、管状部材が変形することによって、常に液体供給穴は液体の特定濃度層に位置し、特定濃度の液体を管状部材内に取り入れることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】鉛直方向下側に供給口を106設けた容器100内部に、一方端を供給口と接続し、他方端にフロート180を設けた中空の管状部材170を具え、さらに該管状部材のフロート近傍と供給口近傍に液体供給穴190、191を設け、フロートの浮力によって管状部材は鉛直方向上側に引き上げられている。液体の液位の低下に応じて、フロートの浮き位置も下がるので、それに伴い、管状部材が変形することによって、常に液体供給穴は液体の特定濃度層に位置し、特定濃度の液体を管状部材内に取り入れることができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置の記録ヘッドにインクを供給するために用いられる、インク等の液体を収納する液体収納容器に関する。特に、顔料を着色剤として含有するインクを収納するための液体収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録ヘッドに設けられた複数の吐出口からインクを記録媒体に対して吐出し、記録を行うものである。このインクジェット記録装置において、記録ヘッドへインクを供給するインクタンクは、記録ヘッドと一体的にキャリッジに搭載される比較的小容量のものと、キャリッジに搭載されずに記録ヘッドに対して供給部材を介してインクを供給する比較的大容量のものが挙げられる。このキャリッジに搭載されない比較的大容量のインクタンクは、記録に用いられるインクを記録ヘッドへ供給するインク供給系の末端に、着脱自在に接続される構成のものが多い。従来の着脱自在型インクタンクには、インクタンクの内部にスポンジなどの毛管力発生部材を設け、これにインクを保持するもの、可撓性の袋内や剛性を有する筐体内部に直接インクを保持するものなどが知られている。特に紙面1枚あたりのインク供給量が大きいワイドフォーマットプリンタや稼働率の高いネットワークプリンタにおいては、大容量のインクが要求される。このため、インクタンクの交換頻度の低減、且つインク収容効率を考慮して、タンク内にスポンジなどの部材を設けずに直接インクを収容するタイプのインクタンク(以下、「全生タイプインクタンク」ともいう)が望まれている。
【0003】
また、従来のインクジェット記録装置において記録に用いられるインクは、印字後の紙面におけるインク定着性、発色性などの観点から、着色剤としては、紙に浸透するタイプの染料が広く一般に使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、染料を着色剤としたインクで記録した記録物は、耐光性、耐ガス性、耐水性が悪いという問題があった。このような問題を解決するべく、顔料を着色剤としたインクの開発もなされてはいるが、広く実用化されるには至っていない。その一つの原因として、長期間に渡るインクタンクの使用において、顔料粒子が沈降してしまうということが挙げられる。顔料粒子の沈降が生じると、インクタンク内のインクの上下方向において濃度むらが生じてしまい、インクタンクの使用初期と使用後期で目視されうる程度の色差が生じてしまっていた。この現象は、色味を決定するカラーインクにおいて、特に問題となっていた。
【0005】
ここで、この顔料粒子の沈降対策として、図8に示すように、内部が空洞で周囲に多数のインク供給穴を有する筒状部材がインク供給口に配置されているものもある(特許文献1参照)。この構成を用いることにより、インク供給穴それぞれの位置における濃度のインクが吸引され、結果として、各インク層からインクを吸引することが可能となり、吸引されたインクは筒状部材内で滞留、混合され、平均化された濃度のインクを記録ヘッドに供給することができるようになっている。
【0006】
しかしながら、記録ヘッドでのインクの消費に伴い、インクタンク内のインクが消費され、インク液面が低下して、図9に示すように同じインク供給穴から吸引されるインク濃度がインク液面によって異なってしまうことがある。この場合、同図(a)の液面Aと同図(b)の液面Bは同じインク供給穴(下から3つ目までのインク供給穴)からインクが吸引されることになるが、液面Aと液面Bとではインクを吸引するインクの濃度層が異なる。つまり、液面Aのときは中濃度インクと高濃度インクとが吸引されるが、液面Bでは低濃度インクも吸引されることになり、筒状部材に流入するインクの濃度が多少ばらついてしまう恐れがあった。言いかえると、インク液位はインクの消費に追従して変化する一方、インク供給穴の位置は固定であるので、インク液位低下に伴い、各供給穴とインクの濃度分布の位置関係が変わってしまい、供給するインク濃度にばらつきが生じる場合があった。
【0007】
また、インク供給口がインクタンク上部にある場合、筒状形状をそのまま流用することはできないため、設計の範囲を規制するものとなっていた。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は顔料インクにおいて沈降が生じたとしても、使用初期から使用後期まで濃度のばらつきのない一定の顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給する液体収納容器を提供することである。また、インク供給口の位置がいかなる位置であっても一定の顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給する液体収納容器を提供することである。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−270131号公報
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体収納容器は、沈静時において複数の濃度層を形成する液体を収納し、他の装置に前記液体を供給するための供給口を具える液体収納容器であって、該液体収納容器の内部にあって、一方端が前記供給口と接続された中空の管状部材と、該管状部材に形成された少なくとも一つの液体供給穴とを具え、前記少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、前記液体の液位の変化に応じて、変動することによって、前記少なくとも一つの液体供給穴から前記管状部材内に前記複数の濃度層における特定の濃度層の前記液体が取り入れられることを特徴とする。
【0011】
以上の構成によれば、インク液位が変化しても、常に同一の濃度層から液体を管状部材内に取り入れることができるので、常に一定の濃度の液体を他の装置へ供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態において、以下に図面を参照して説明する。
【0013】
本発明の液体収納容器の実施形態であるインクタンクの全体構成について説明する。
【0014】
図1は本実施形態におけるインクタンクの斜視図であり、図2は、接続ユニット及びキャップ部材を分解した分解斜視図である。
【0015】
インクタンク100は大別して、インク容器101と、インク容器101から液体を取り出さすための接続ユニット102と、インクタンク100に関する様々の情報を取り出すための情報記憶媒体ユニット103と、キャップ部材104と、着色剤に顔料を用いているインク1000から構成されている。
【0016】
本インクタンク100は、インクジェット記録装置に装着すると、インクジェット記録装置側に設けられたインク供給用の中空針及びエア導入用の中空針がタンク内に挿入され、それら中空針とインクタンク内のインクとが連通することによって、インクが供給される。
【0017】
接続ユニット102は、インクジェット記録装置側からのインク供給用中空針及びエア導入用中空針が挿入するための接続部を有している。また、接続ユニット102は、インク容器101の開口部111に対してシール部材105を介して気密状態で押圧挟持されている。キャップ部材104およびインクタンクの開口部111には、ねじが切られており、キャップ部材104がシール部材105を介して該開口部111の外周の雄ねじ部にねじ込まれることによって、押圧挟持が可能となる。
【0018】
なお、接続ユニット102の構造およびインクの供給方法の詳細については後述する。
【0019】
情報記憶媒体ユニット103は情報記憶媒体ホルダー131と、情報記憶媒体132から構成されており、情報記憶媒体ホルダー131への情報記憶媒体132の固定は粘着テープ(不図示)により行われている。また、情報記憶媒体ホルダー131はメカIDの機能も有しており、切り欠き部133を所望のパターンに切り欠くことにより、インクジェット記録装置の特定位置と合致するようになっている。したがって、インク色が複数ある場合など別の色のところにまちがって挿入してしまう等のインクタンクの誤挿入を防止できる。
【0020】
図3は、インクタンクをインクジェット記録装置に装着した場合のインク供給システム全体の概略構成を示す模式図である。
【0021】
100はインクタンクであり、200はインクジェット記録装置(一部のみ図示)である。インクタンク100の装着は、インクジェット記録装置200側のインク供給針210とエア導入針211がインクタンク100側の接続ユニット102に突き通り、インク収納室112内へ延び出すことにより行われる。記録ヘッド250とインクタンク100とは、インク供給針210およびインク供給経路220を介して連通する。記録ヘッド250内のインクが消費され、記録ヘッド250内が負圧になると、インク収納室112内のインク1000はインク供給針210を通り、インク供給経路220を通過して記録ヘッド250へ案内される。インク容器112内のインク1000が記録ヘッド250へ運ばれるとインク収納室112内は負圧となるが、空気がエア導入針211からインク収納室112内に案内されるため、インク収納室112内の圧力は回復する。記録動作中は、このような動作が繰り返されることによって、インクを滞り無く供給することが可能になる。
【0022】
次に記録ヘッド250による記録は次のように行われる。
【0023】
記録ヘッド250は複数のノズルを配列したノズル面を有し、このノズル面が記録媒体(不図示)と対峙するように設置されている。具体的には、記録媒体は給紙部から給紙ローラ(不図示)などの回転によって記録媒体と対峙する位置に搬送される。一方、本実施形態の記録ヘッドはシリアルタイプのものである。記録媒体の紙幅を渡るようにガイドレール(不図示)が渡されており、このガイドレールに沿って記録ヘッドが記録媒体上を移動しながらインクを吐出して記録を行う(以下、「記録走査」という)。記録ヘッドがガイドレールに沿って記録媒体の一方端から他方端まで移動すると、記録媒体は搬送ローラ(不図示)などの回転によって記録ヘッド幅だけ搬送される(以下、「紙送り」という)。このように、記録ヘッドの記録走査と紙送りとを交互に繰り返すことにより、記録媒体全体に画像を形成することができる。なお、インク供給経路220はゴムチューブなどの可撓性のもので、記録ヘッドの走査に支障をきたさない程度の長さが望ましい。また、本発明に係るインクジェット記録装置はシリアルタイプの記録ヘッドに限らず、フルラインタイプの記録ヘッド等、他のいかなる形態であってもよい。
【0024】
図4はインクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニットの詳細構造を示す拡大縦断面図である。
【0025】
106はインク供給口であり、インク供給針210が挿入される。107はエア導入口であり、エア導入針211が挿入される。インク供給口106とエア導入口107の構成はほぼ同様であるため、説明はインク供給口106のみ行う。
インク供給口106には、円筒形のハウジング160が設けられており、ハウジング160内に、略ドーム形状の弾性体161が組みつけられている。さらに、この弾性体161に固定部材162が超音波溶着されており、この固定部材162が弾性体161を押圧することによってインク供給口106は形成される。固定部材162が弾性体161を押圧することにより、弾性体161はハウジング160の半径方向に広がろうとする。この広がろうとする力がハウジング160によって押えられるため、弾性体161は半径方向に縮められた状態となる。これにより弾性体161とハウジング160とが隙間なく接合し、これらの間からの不用意なインク漏れは回避できる。またインク供給針210の抜き差しを行い弾性体161にインク供給針210が貫通しても、インク供給針210を抜いた後の弾性体161の穴は、弾性力によって元の状態に復帰し、インクの漏れ、垂れを防ぐことができる。
【0026】
上述の構成のインクタンクにおけるインク供給針へのインク供給手段について、説明する。
【0027】
図3に戻り、インク供給針210が刺し込まれるインク供給口106には内部が中空のチューブ形状の管状部材170が接続されている。この管状部材170の他方端にはフロート180が取りつけられており、このフロート180はインク中に埋没しない浮力を有する材質でできている。管状部材の長さは、インクタンク底部から初期状態におけるインク液面までの高さよりも長く設定されており、フロート180は常にインク液面に浮遊することが可能となっている。また、管状部材にはインク供給穴が開けられており、その穴からインクを管内に取り入れ、取り入れたインクがインク供給針から記録ヘッドへ送られる仕組みとなっている。
【0028】
ここで、インクの消費に伴ってインク液位は鉛直方向下側に下がっていくが、これに伴ってフロート180の位置も下がるので、フロート180とインクタンク底部との間にある管状部材は常にインク内に存在することになる。上述したように、インクはタンク底部がもっとも高濃度で、液面近くが低濃度であり、いくつかの濃度層に分かれている。そこで、管状部材の材質およびインク供給穴の位置を考慮することにより、常に、一定濃度のインクを供給することができる。以下に、管状部材のインク取り入れについて実施例を挙げて説明する。
【0029】
なお、実施例1および2は、常に、タンク底部近傍の高濃度インクと、フロート近傍の低濃度インクを取り入れて、それらの混合によって、供給するインク濃度を中程度の濃度とする方法を示している。これに対し、実施例3は、液位が変化しても、常に中程度の濃度のインク層からインクを取り入れることにより、供給するインク濃度を中程度の濃度とする方法を示している。
【0030】
(実施例1)
図5は、本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
【0031】
同図(a)は使用初期のインクタンクを示し、インクがまだ十分に内蔵されている。一方、同図(b)は、インクが半分以上消費された状態のインクタンクを示している。
【0032】
170は、内部が中空のチューブ形状の管状部材で、自由に折り曲げ可能な弾性材でできている。この管状部材170の一方端は、インク供給口106に接続されており、インク供給口106への経路を形成している。もう一方の端部にはフロート180が取り付けられおり、管状部材170を閉塞するように構成されている。
【0033】
管状部材170の材質は、上述のとおり弾性材質であり、さらにインクタンク内のインク1000よりも比重が重い材質で作られている。そして、管状部材170の長さはインク収納室112底部から使用初期インク液面の高さよりも長く設定されている。またフロート180はインク中に埋没しない浮力を有する材質で形成されている。このような材質、形状の管状部材170及びフロート180を用いることにより、管状部材170はインクタンク100上方向に延在する形態で構成される。本実施例において、管状部材は接インク性を考慮して、シリコンチューブを採用しているが、接インク性が良好で且つ自由に折り曲げ可能であればシリコンチューブにとらわれず、いかなる部材でもよい。またフロート材質においても管状部材同様に、接インク性を考慮して、ポリプロピレンを採用しているが、これもポリプロピレンに限ったことではなく、接インク性が良好で且つインク中に埋没しない浮力を有する材質であればいかなる材質でもよい。この状態でインク収納室112内のインク1000が消費されインク液面が低下したとしても、図5(b)に示すように、管状部材170のフロート180は常にインク液面に浮かんだ状態で維持され、インク液面より下にある管状部材170は折れ曲がってインク収納室112底部に横たわるようになる。
【0034】
管状部材170には、フロート180近傍に開けられた第1のインク供給穴190と、インク収納室112底部近傍に開けられた第2のインク供給穴191との2つのインク供給穴が設けられている。これは着色材の顔料粒子が沈降した場合、インク液面近傍の顔料濃度の低いインク1010と、インク収納室底部近傍の顔料濃度の高いインク1020とを取り込み、管状部材170内でそれらが混合されてインク供給針210には常に顔料濃度の均一化された中程度の顔料濃度のインク1000が記録ヘッドへ供給されるようにするためである。
【0035】
ここで、第1のインク供給穴190と第2のインク供給穴191の穴の大きさが同じであると、水頭差による圧力差から第2のインク供給穴191からより多くのインクが管状部材170内に流入することになる。そこで、本実施例では、第1のインク供給穴190の断面積S1と第2のインク供給穴191の断面積S2は、S1>S2に設定しており、それぞれの穴から管状部材170内に流入するインク流量を調整し、インク供給口106付近では顔料濃度が中程度となるようにしている。
【0036】
また、図5(b)に示すように、顔料が沈降している状態においてプリントボリュームが大きな記録が行われ定常的にインクタンク100のインク1000が消費される場合、あるいは、ある程度インクタンク100内のインク1000が消費され、液位が下がった後に、長期間インクジェット記録装置を使用しなかった場合、液位は下がっているが、顔料の濃度層は分かれた状態である。ここで、フロート180はインク液面と共に追従して移動することが可能であるため、管状部材170が折れ曲がった状態でも、フロート近傍の第1のインク供給穴190から顔料濃度の低いインク1010を、そして底部近傍の第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインク1020を取り込むことができ、管状部材170内部のインク供給口106付近は中程度の顔料濃度となる。そして、顔料濃度の均一化されたインク1000を記録ヘッドへ供給することができる。このように液位が変化しても、第1のインク供給穴190は常に顔料濃度の低い層に位置し、第2のインク供給穴191は常に顔料濃度の高い層に位置するので、結果として常に濃度の均一化されたインクを記録ヘッドへ供給することができる。このことにより、いかなる状態でインクジェット記録装置を使用しても、濃度むらのない信頼性の高い記録物を提供することが可能となる。
【0037】
(実施例2)
実施例1では、接続ユニットがインクタンクの鉛直方向下側に取りつけられていたが、本実施例では、接続ユニットが鉛直方向上側にあり、タンク内のインクをくみ上げる構成のインクタンクにおけるインク供給機構を説明する。
【0038】
図6は本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
本構成はインクジェット記録装置200とのジョイント部である接続ユニット102がインクタンク100上部に設けられている。この場合、管状部材170の長さは、インク収納室112の高さと初期のインク高さを加えた分以上必要となる。第1のインク供給穴190はフロート180近傍に設けられており、第2のインク供給穴191はインク収納室112底部近傍、つまり管状部材170長さの略中心位置に設けられている。それ以外は第一の実施例と同様の構成となっている。
【0039】
本構成も上述の実施例1と同様に、フロート180はインク液面と共に追従して移動することが可能であるため、常に第1のインク供給穴190から顔料濃度の低いインク1010を、そして第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインク1020を取り込む。
【0040】
第1のインク供給穴190から流入するインクは顔料濃度の低いインクであるので、管状部材の内部は、フロート180近傍から第2のインク供給穴191付近まで顔料濃度の低いインクが存在することになる。しかしながら、第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインクが流入するので、第2のインク供給穴191近傍からインク供給口106付近までは、顔料濃度の高いインクと低いインクとが混合されて、中程度の濃度となったインクが存在することになる。そして、インク供給口106から供給されるインクは常に顔料濃度が中程度に均一化されたものとすることができる。
【0041】
上述の実施例1及び2は、常にインク液位のもっとも高い位置ともっとも低い位置との2箇所からインクを取り込む形態としているため、管状部材の中間部分はいかなる状態であってもよい。また、液位が変化しても、常にフロート近傍はインク液位がもっとも高く、インクタンク底部はもっとも低い位置となるため、管状部材の長さを変化させなくても、上記2箇所にインク供給穴を設けていればよい。
【0042】
(実施例3)
実施例1及び2は、顔料濃度の高いインクと顔料濃度の低いインクとをそれぞれ異なる2箇所のインク供給穴から管状部材内に取り入れ、それらインクが管状部材内で混合されることによって、顔料濃度が中程度のインクを供給するものである。一方、常に顔料濃度が中程度のインクを供給するためには、常に顔料濃度が中程度のインク層からインクを取り入れる方法も考えられる。そこで、本実施例では、常に顔料濃度が中程度のインク層からインクを取り入れる構造について説明する。本実施例では、管状部材の構造が実施例1,2とは異なり、管状部材の長さを可変させることにより、顔料濃度が中程度のインク層に常にインク供給穴がくるようにしたものである。
【0043】
図7は本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。同図(a)はインクタンクの使用初期における断面図であり、同図(b)はインクを消費し液位が低下した状態のインクタンクの断面図である。インクタンク100の底部にはインクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニット102が取りつけられている。
【0044】
管状部材170の外形は蛇腹状に形成されており、内部は上述した第1、第2の実施例の管状部材同様、空洞となっている。また管状部材の長さは、蛇腹が伸びきった状態において、インク液面高さとほぼ同じ長さになるように設定されている。インク供給穴192は管状部材170の長さにおける略中心位置に1つ設けられており、そのインク供給穴192が設けられている領域のみ管状部材170は蛇腹形状ではなく、円筒形状となっている。それ以外は第1の実施例と同様の構成となっている。
【0045】
記録ヘッドへのインク1000の供給は、インク1000がインク供給穴192を通って、インク供給経路を通過することによって行われる。本実施例もフロート180がインク1000に浮かぶことにより、管状部材170の形態はインクタンク100底部から上方に向かって延在する形態で維持されている。
【0046】
図7(a)に示すようなインクタンク100使用初期の場合、インク供給穴192はインク液面高さにおいて略中間位置に配置される。このことにより、記録ヘッドに供給されるインクは、顔料濃度がイニシャルの顔料濃度に近いインクの中間層1030から吸引することができる。
【0047】
インクが使用されて液面が低下したとしても、図7(b)に示すように、インク液面の低下分、管状部材170のインク供給穴192を挟むように設けられている2つの蛇腹部がつぶれるため、インク供給穴192はインク液面高さにおいて略中間位置に移動して配置される。よって、顔料濃度がイニシャルの顔料濃度に近いインクの中間層1030からインク1000を吸引することが可能となる。
【0048】
本実施例では、常にインク液位の中間部分にインク供給穴を位置付けるために、インク液位の変化に応じて管状部材の上部及び底部を縮ませている。したがって、常に中間程度の顔料濃度のインク層からインクを取り入れることができる。
このことにより使用初期から使用後期まで同じ顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給することが可能となる。
なお、管状部材を縮ませる方法は蛇腹に限らず、いかなる方法を用いてもよい。
【0049】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
[実施態様1] 沈静時において複数の濃度層を形成する液体を収納し、他の装置に前記液体を供給するための供給口を具える液体収納容器であって、
該液体収納容器の内部にあって、一方端が前記供給口と接続された中空の管状部材と、該管状部材に形成された少なくとも一つの液体供給穴とを具え、
前記少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、前記液体の液位の変化に応じて、変動することによって、前記少なくとも一つの液体供給穴から前記管状部材内に前記複数の濃度層における特定の濃度層の前記液体が取り入れられることを特徴とする液体収納容器。
【0050】
[実施態様2] 前記管状部材が前記液体の液位に応じて変形することによって、該管状部材の特定位置に形成された少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、変動されることを特徴とする実施態様1に記載の液体収納容器。
【0051】
[実施態様3] 前記管状部材は弾性材で形成されているとともに、前記供給口と接続された端部と反対の端部に、液体に浮遊可能なフロートが接続され、該フロートの浮力に応じて変形することを特徴とする実施態様2に記載の液体収納容器。
【0052】
[実施態様4] 前記液体供給穴は、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍に形成されていることを特徴とする実施態様3に記載の液体収納容器。
【0053】
[実施態様5] 前記液体供給穴は、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍および前記液体収納容器底部近傍の少なくとも2箇所に形成されており、前記フロートの接続部近傍の液体供給穴の断面積S1は、前記液体収納容器底部近傍の液体供給穴の断面積S2よりも大きいことを特徴とする実施態様4に記載の液体収納容器。
【0054】
[実施態様6] 前記液体の濃度は、前記液体収納容器の底部へ向かうほど高濃度となるように複数の濃度層を形成し、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍に形成された液体供給穴は、比較的低濃度の液体を常に取り入れ、前記液体収納容器底部近傍の液体供給穴は、比較的高濃度の液体を常に取り入れることを特徴とする実施態様5に記載の液体収納容器。
【0055】
[実施態様7] 前記供給口は前記液体収納容器底部に設けられ、前記液体供給穴は、前記管状部材の鉛直方向における中間部分に形成され、前記管状部材の前記フロートとの接続部から前記液体供給穴近傍までの上部と、前記液体供給穴近傍から前記供給口との接続部までの下部が、前記液体の液位の変化に応じて変形可能であることを特徴とする実施態様3に記載の液体収納容器。
【0056】
[実施態様8] 前記管状部材は、前記液体の液位の低下に応じて、前記上部及び下部を縮ませることを特徴とする実施態様7に記載の液体収納容器。
【0057】
[実施態様9] 前記管状部材は、前記液体に沈む材質で形成されていることを特徴とする実施態様1ないし実施態様8のいずれかに記載の液体収納容器。
【0058】
[実施態様10] 前記液体は顔料インクであることを特徴とする実施態様1ないし実施態様9のいずれかに記載の液体収納容器。
【0059】
[実施態様11] 記録ヘッドより記録媒体に対しインクを吐出することによって記録を行い、実施態様10に記載の液体収納容器を搭載するインクジェット記録装置であって、
前記供給口と前記記録ヘッドとを連通する供給手段を具え、該供給手段は前記記録ヘッドにおける前記インクの消費に伴って、必要量のインクを前記液体収納容器からインクを抽出し、前記記録ヘッドへ供給することを特徴とするインクジェット記録装置。
【0060】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の液体収納容器を用いることにより、液位が変化しても、常に同一の顔料濃度の液体層から液体を管状部材内に取り入れることができ、一定の顔料濃度の液体を記録ヘッド等へ供給することができるので、液体収納容器内の液体の使用初期から使用後期に至るまで、常に均一の顔料濃度の液体を供給することができる。したがって、インクタンク等においては、供給インクの顔料濃度が一定なので、使用初期と使用後期とで、記録画像の色味に差が出ることがなく、常に均一の画像を提供することができる。
【0061】
また、供給口(インクタンクの場合はインク供給口)の位置を限定しない構成を取ることができるので、液体収納容器が取りつけられる装置の形態に応じて柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクタンクの斜視図である。
【図2】接続ユニット及びキャップ部材を分解した分解斜視図である。
【図3】インクタンクをインクジェット記録装置に装着した場合のインク供給システム全体の概略構成を示す模式図である。
【図4】インクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニットを示す断面図である。
【図5】インクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが半分以上消費された状態を示す図である。
【図6】実施例2におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
【図7】実施例3におけるインクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが消費され液位が低下した状態を示す図である。
【図8】従来のインクタンクの内部を示す模式図である。
【図9】図8のインクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが消費され液位が低下した状態を示す図である。
【符号の説明】
100 インクタンク
101 インク容器
102 接続ユニット
103 情報記憶媒体ユニット
104 キャップ部材
105 シール部材
106 インク供給口
107 エア導入口
111 開口部
112 インク収納室
131 情報記憶媒体ホルダー
132 情報記憶媒体
160 ハウジング
161 弾性体
162 固定部材
170 管状部材
180 フロート
190 インク供給穴
191 インク供給穴
192 インク供給穴
200 インクジェット記録装置
210 インク供給針
211 エア導入針
220 インク供給経路
250 記録ヘッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置の記録ヘッドにインクを供給するために用いられる、インク等の液体を収納する液体収納容器に関する。特に、顔料を着色剤として含有するインクを収納するための液体収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録ヘッドに設けられた複数の吐出口からインクを記録媒体に対して吐出し、記録を行うものである。このインクジェット記録装置において、記録ヘッドへインクを供給するインクタンクは、記録ヘッドと一体的にキャリッジに搭載される比較的小容量のものと、キャリッジに搭載されずに記録ヘッドに対して供給部材を介してインクを供給する比較的大容量のものが挙げられる。このキャリッジに搭載されない比較的大容量のインクタンクは、記録に用いられるインクを記録ヘッドへ供給するインク供給系の末端に、着脱自在に接続される構成のものが多い。従来の着脱自在型インクタンクには、インクタンクの内部にスポンジなどの毛管力発生部材を設け、これにインクを保持するもの、可撓性の袋内や剛性を有する筐体内部に直接インクを保持するものなどが知られている。特に紙面1枚あたりのインク供給量が大きいワイドフォーマットプリンタや稼働率の高いネットワークプリンタにおいては、大容量のインクが要求される。このため、インクタンクの交換頻度の低減、且つインク収容効率を考慮して、タンク内にスポンジなどの部材を設けずに直接インクを収容するタイプのインクタンク(以下、「全生タイプインクタンク」ともいう)が望まれている。
【0003】
また、従来のインクジェット記録装置において記録に用いられるインクは、印字後の紙面におけるインク定着性、発色性などの観点から、着色剤としては、紙に浸透するタイプの染料が広く一般に使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、染料を着色剤としたインクで記録した記録物は、耐光性、耐ガス性、耐水性が悪いという問題があった。このような問題を解決するべく、顔料を着色剤としたインクの開発もなされてはいるが、広く実用化されるには至っていない。その一つの原因として、長期間に渡るインクタンクの使用において、顔料粒子が沈降してしまうということが挙げられる。顔料粒子の沈降が生じると、インクタンク内のインクの上下方向において濃度むらが生じてしまい、インクタンクの使用初期と使用後期で目視されうる程度の色差が生じてしまっていた。この現象は、色味を決定するカラーインクにおいて、特に問題となっていた。
【0005】
ここで、この顔料粒子の沈降対策として、図8に示すように、内部が空洞で周囲に多数のインク供給穴を有する筒状部材がインク供給口に配置されているものもある(特許文献1参照)。この構成を用いることにより、インク供給穴それぞれの位置における濃度のインクが吸引され、結果として、各インク層からインクを吸引することが可能となり、吸引されたインクは筒状部材内で滞留、混合され、平均化された濃度のインクを記録ヘッドに供給することができるようになっている。
【0006】
しかしながら、記録ヘッドでのインクの消費に伴い、インクタンク内のインクが消費され、インク液面が低下して、図9に示すように同じインク供給穴から吸引されるインク濃度がインク液面によって異なってしまうことがある。この場合、同図(a)の液面Aと同図(b)の液面Bは同じインク供給穴(下から3つ目までのインク供給穴)からインクが吸引されることになるが、液面Aと液面Bとではインクを吸引するインクの濃度層が異なる。つまり、液面Aのときは中濃度インクと高濃度インクとが吸引されるが、液面Bでは低濃度インクも吸引されることになり、筒状部材に流入するインクの濃度が多少ばらついてしまう恐れがあった。言いかえると、インク液位はインクの消費に追従して変化する一方、インク供給穴の位置は固定であるので、インク液位低下に伴い、各供給穴とインクの濃度分布の位置関係が変わってしまい、供給するインク濃度にばらつきが生じる場合があった。
【0007】
また、インク供給口がインクタンク上部にある場合、筒状形状をそのまま流用することはできないため、設計の範囲を規制するものとなっていた。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は顔料インクにおいて沈降が生じたとしても、使用初期から使用後期まで濃度のばらつきのない一定の顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給する液体収納容器を提供することである。また、インク供給口の位置がいかなる位置であっても一定の顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給する液体収納容器を提供することである。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−270131号公報
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体収納容器は、沈静時において複数の濃度層を形成する液体を収納し、他の装置に前記液体を供給するための供給口を具える液体収納容器であって、該液体収納容器の内部にあって、一方端が前記供給口と接続された中空の管状部材と、該管状部材に形成された少なくとも一つの液体供給穴とを具え、前記少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、前記液体の液位の変化に応じて、変動することによって、前記少なくとも一つの液体供給穴から前記管状部材内に前記複数の濃度層における特定の濃度層の前記液体が取り入れられることを特徴とする。
【0011】
以上の構成によれば、インク液位が変化しても、常に同一の濃度層から液体を管状部材内に取り入れることができるので、常に一定の濃度の液体を他の装置へ供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態において、以下に図面を参照して説明する。
【0013】
本発明の液体収納容器の実施形態であるインクタンクの全体構成について説明する。
【0014】
図1は本実施形態におけるインクタンクの斜視図であり、図2は、接続ユニット及びキャップ部材を分解した分解斜視図である。
【0015】
インクタンク100は大別して、インク容器101と、インク容器101から液体を取り出さすための接続ユニット102と、インクタンク100に関する様々の情報を取り出すための情報記憶媒体ユニット103と、キャップ部材104と、着色剤に顔料を用いているインク1000から構成されている。
【0016】
本インクタンク100は、インクジェット記録装置に装着すると、インクジェット記録装置側に設けられたインク供給用の中空針及びエア導入用の中空針がタンク内に挿入され、それら中空針とインクタンク内のインクとが連通することによって、インクが供給される。
【0017】
接続ユニット102は、インクジェット記録装置側からのインク供給用中空針及びエア導入用中空針が挿入するための接続部を有している。また、接続ユニット102は、インク容器101の開口部111に対してシール部材105を介して気密状態で押圧挟持されている。キャップ部材104およびインクタンクの開口部111には、ねじが切られており、キャップ部材104がシール部材105を介して該開口部111の外周の雄ねじ部にねじ込まれることによって、押圧挟持が可能となる。
【0018】
なお、接続ユニット102の構造およびインクの供給方法の詳細については後述する。
【0019】
情報記憶媒体ユニット103は情報記憶媒体ホルダー131と、情報記憶媒体132から構成されており、情報記憶媒体ホルダー131への情報記憶媒体132の固定は粘着テープ(不図示)により行われている。また、情報記憶媒体ホルダー131はメカIDの機能も有しており、切り欠き部133を所望のパターンに切り欠くことにより、インクジェット記録装置の特定位置と合致するようになっている。したがって、インク色が複数ある場合など別の色のところにまちがって挿入してしまう等のインクタンクの誤挿入を防止できる。
【0020】
図3は、インクタンクをインクジェット記録装置に装着した場合のインク供給システム全体の概略構成を示す模式図である。
【0021】
100はインクタンクであり、200はインクジェット記録装置(一部のみ図示)である。インクタンク100の装着は、インクジェット記録装置200側のインク供給針210とエア導入針211がインクタンク100側の接続ユニット102に突き通り、インク収納室112内へ延び出すことにより行われる。記録ヘッド250とインクタンク100とは、インク供給針210およびインク供給経路220を介して連通する。記録ヘッド250内のインクが消費され、記録ヘッド250内が負圧になると、インク収納室112内のインク1000はインク供給針210を通り、インク供給経路220を通過して記録ヘッド250へ案内される。インク容器112内のインク1000が記録ヘッド250へ運ばれるとインク収納室112内は負圧となるが、空気がエア導入針211からインク収納室112内に案内されるため、インク収納室112内の圧力は回復する。記録動作中は、このような動作が繰り返されることによって、インクを滞り無く供給することが可能になる。
【0022】
次に記録ヘッド250による記録は次のように行われる。
【0023】
記録ヘッド250は複数のノズルを配列したノズル面を有し、このノズル面が記録媒体(不図示)と対峙するように設置されている。具体的には、記録媒体は給紙部から給紙ローラ(不図示)などの回転によって記録媒体と対峙する位置に搬送される。一方、本実施形態の記録ヘッドはシリアルタイプのものである。記録媒体の紙幅を渡るようにガイドレール(不図示)が渡されており、このガイドレールに沿って記録ヘッドが記録媒体上を移動しながらインクを吐出して記録を行う(以下、「記録走査」という)。記録ヘッドがガイドレールに沿って記録媒体の一方端から他方端まで移動すると、記録媒体は搬送ローラ(不図示)などの回転によって記録ヘッド幅だけ搬送される(以下、「紙送り」という)。このように、記録ヘッドの記録走査と紙送りとを交互に繰り返すことにより、記録媒体全体に画像を形成することができる。なお、インク供給経路220はゴムチューブなどの可撓性のもので、記録ヘッドの走査に支障をきたさない程度の長さが望ましい。また、本発明に係るインクジェット記録装置はシリアルタイプの記録ヘッドに限らず、フルラインタイプの記録ヘッド等、他のいかなる形態であってもよい。
【0024】
図4はインクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニットの詳細構造を示す拡大縦断面図である。
【0025】
106はインク供給口であり、インク供給針210が挿入される。107はエア導入口であり、エア導入針211が挿入される。インク供給口106とエア導入口107の構成はほぼ同様であるため、説明はインク供給口106のみ行う。
インク供給口106には、円筒形のハウジング160が設けられており、ハウジング160内に、略ドーム形状の弾性体161が組みつけられている。さらに、この弾性体161に固定部材162が超音波溶着されており、この固定部材162が弾性体161を押圧することによってインク供給口106は形成される。固定部材162が弾性体161を押圧することにより、弾性体161はハウジング160の半径方向に広がろうとする。この広がろうとする力がハウジング160によって押えられるため、弾性体161は半径方向に縮められた状態となる。これにより弾性体161とハウジング160とが隙間なく接合し、これらの間からの不用意なインク漏れは回避できる。またインク供給針210の抜き差しを行い弾性体161にインク供給針210が貫通しても、インク供給針210を抜いた後の弾性体161の穴は、弾性力によって元の状態に復帰し、インクの漏れ、垂れを防ぐことができる。
【0026】
上述の構成のインクタンクにおけるインク供給針へのインク供給手段について、説明する。
【0027】
図3に戻り、インク供給針210が刺し込まれるインク供給口106には内部が中空のチューブ形状の管状部材170が接続されている。この管状部材170の他方端にはフロート180が取りつけられており、このフロート180はインク中に埋没しない浮力を有する材質でできている。管状部材の長さは、インクタンク底部から初期状態におけるインク液面までの高さよりも長く設定されており、フロート180は常にインク液面に浮遊することが可能となっている。また、管状部材にはインク供給穴が開けられており、その穴からインクを管内に取り入れ、取り入れたインクがインク供給針から記録ヘッドへ送られる仕組みとなっている。
【0028】
ここで、インクの消費に伴ってインク液位は鉛直方向下側に下がっていくが、これに伴ってフロート180の位置も下がるので、フロート180とインクタンク底部との間にある管状部材は常にインク内に存在することになる。上述したように、インクはタンク底部がもっとも高濃度で、液面近くが低濃度であり、いくつかの濃度層に分かれている。そこで、管状部材の材質およびインク供給穴の位置を考慮することにより、常に、一定濃度のインクを供給することができる。以下に、管状部材のインク取り入れについて実施例を挙げて説明する。
【0029】
なお、実施例1および2は、常に、タンク底部近傍の高濃度インクと、フロート近傍の低濃度インクを取り入れて、それらの混合によって、供給するインク濃度を中程度の濃度とする方法を示している。これに対し、実施例3は、液位が変化しても、常に中程度の濃度のインク層からインクを取り入れることにより、供給するインク濃度を中程度の濃度とする方法を示している。
【0030】
(実施例1)
図5は、本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
【0031】
同図(a)は使用初期のインクタンクを示し、インクがまだ十分に内蔵されている。一方、同図(b)は、インクが半分以上消費された状態のインクタンクを示している。
【0032】
170は、内部が中空のチューブ形状の管状部材で、自由に折り曲げ可能な弾性材でできている。この管状部材170の一方端は、インク供給口106に接続されており、インク供給口106への経路を形成している。もう一方の端部にはフロート180が取り付けられおり、管状部材170を閉塞するように構成されている。
【0033】
管状部材170の材質は、上述のとおり弾性材質であり、さらにインクタンク内のインク1000よりも比重が重い材質で作られている。そして、管状部材170の長さはインク収納室112底部から使用初期インク液面の高さよりも長く設定されている。またフロート180はインク中に埋没しない浮力を有する材質で形成されている。このような材質、形状の管状部材170及びフロート180を用いることにより、管状部材170はインクタンク100上方向に延在する形態で構成される。本実施例において、管状部材は接インク性を考慮して、シリコンチューブを採用しているが、接インク性が良好で且つ自由に折り曲げ可能であればシリコンチューブにとらわれず、いかなる部材でもよい。またフロート材質においても管状部材同様に、接インク性を考慮して、ポリプロピレンを採用しているが、これもポリプロピレンに限ったことではなく、接インク性が良好で且つインク中に埋没しない浮力を有する材質であればいかなる材質でもよい。この状態でインク収納室112内のインク1000が消費されインク液面が低下したとしても、図5(b)に示すように、管状部材170のフロート180は常にインク液面に浮かんだ状態で維持され、インク液面より下にある管状部材170は折れ曲がってインク収納室112底部に横たわるようになる。
【0034】
管状部材170には、フロート180近傍に開けられた第1のインク供給穴190と、インク収納室112底部近傍に開けられた第2のインク供給穴191との2つのインク供給穴が設けられている。これは着色材の顔料粒子が沈降した場合、インク液面近傍の顔料濃度の低いインク1010と、インク収納室底部近傍の顔料濃度の高いインク1020とを取り込み、管状部材170内でそれらが混合されてインク供給針210には常に顔料濃度の均一化された中程度の顔料濃度のインク1000が記録ヘッドへ供給されるようにするためである。
【0035】
ここで、第1のインク供給穴190と第2のインク供給穴191の穴の大きさが同じであると、水頭差による圧力差から第2のインク供給穴191からより多くのインクが管状部材170内に流入することになる。そこで、本実施例では、第1のインク供給穴190の断面積S1と第2のインク供給穴191の断面積S2は、S1>S2に設定しており、それぞれの穴から管状部材170内に流入するインク流量を調整し、インク供給口106付近では顔料濃度が中程度となるようにしている。
【0036】
また、図5(b)に示すように、顔料が沈降している状態においてプリントボリュームが大きな記録が行われ定常的にインクタンク100のインク1000が消費される場合、あるいは、ある程度インクタンク100内のインク1000が消費され、液位が下がった後に、長期間インクジェット記録装置を使用しなかった場合、液位は下がっているが、顔料の濃度層は分かれた状態である。ここで、フロート180はインク液面と共に追従して移動することが可能であるため、管状部材170が折れ曲がった状態でも、フロート近傍の第1のインク供給穴190から顔料濃度の低いインク1010を、そして底部近傍の第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインク1020を取り込むことができ、管状部材170内部のインク供給口106付近は中程度の顔料濃度となる。そして、顔料濃度の均一化されたインク1000を記録ヘッドへ供給することができる。このように液位が変化しても、第1のインク供給穴190は常に顔料濃度の低い層に位置し、第2のインク供給穴191は常に顔料濃度の高い層に位置するので、結果として常に濃度の均一化されたインクを記録ヘッドへ供給することができる。このことにより、いかなる状態でインクジェット記録装置を使用しても、濃度むらのない信頼性の高い記録物を提供することが可能となる。
【0037】
(実施例2)
実施例1では、接続ユニットがインクタンクの鉛直方向下側に取りつけられていたが、本実施例では、接続ユニットが鉛直方向上側にあり、タンク内のインクをくみ上げる構成のインクタンクにおけるインク供給機構を説明する。
【0038】
図6は本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
本構成はインクジェット記録装置200とのジョイント部である接続ユニット102がインクタンク100上部に設けられている。この場合、管状部材170の長さは、インク収納室112の高さと初期のインク高さを加えた分以上必要となる。第1のインク供給穴190はフロート180近傍に設けられており、第2のインク供給穴191はインク収納室112底部近傍、つまり管状部材170長さの略中心位置に設けられている。それ以外は第一の実施例と同様の構成となっている。
【0039】
本構成も上述の実施例1と同様に、フロート180はインク液面と共に追従して移動することが可能であるため、常に第1のインク供給穴190から顔料濃度の低いインク1010を、そして第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインク1020を取り込む。
【0040】
第1のインク供給穴190から流入するインクは顔料濃度の低いインクであるので、管状部材の内部は、フロート180近傍から第2のインク供給穴191付近まで顔料濃度の低いインクが存在することになる。しかしながら、第2のインク供給穴191から顔料濃度の高いインクが流入するので、第2のインク供給穴191近傍からインク供給口106付近までは、顔料濃度の高いインクと低いインクとが混合されて、中程度の濃度となったインクが存在することになる。そして、インク供給口106から供給されるインクは常に顔料濃度が中程度に均一化されたものとすることができる。
【0041】
上述の実施例1及び2は、常にインク液位のもっとも高い位置ともっとも低い位置との2箇所からインクを取り込む形態としているため、管状部材の中間部分はいかなる状態であってもよい。また、液位が変化しても、常にフロート近傍はインク液位がもっとも高く、インクタンク底部はもっとも低い位置となるため、管状部材の長さを変化させなくても、上記2箇所にインク供給穴を設けていればよい。
【0042】
(実施例3)
実施例1及び2は、顔料濃度の高いインクと顔料濃度の低いインクとをそれぞれ異なる2箇所のインク供給穴から管状部材内に取り入れ、それらインクが管状部材内で混合されることによって、顔料濃度が中程度のインクを供給するものである。一方、常に顔料濃度が中程度のインクを供給するためには、常に顔料濃度が中程度のインク層からインクを取り入れる方法も考えられる。そこで、本実施例では、常に顔料濃度が中程度のインク層からインクを取り入れる構造について説明する。本実施例では、管状部材の構造が実施例1,2とは異なり、管状部材の長さを可変させることにより、顔料濃度が中程度のインク層に常にインク供給穴がくるようにしたものである。
【0043】
図7は本実施例におけるインクタンクの内部を示す模式図である。同図(a)はインクタンクの使用初期における断面図であり、同図(b)はインクを消費し液位が低下した状態のインクタンクの断面図である。インクタンク100の底部にはインクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニット102が取りつけられている。
【0044】
管状部材170の外形は蛇腹状に形成されており、内部は上述した第1、第2の実施例の管状部材同様、空洞となっている。また管状部材の長さは、蛇腹が伸びきった状態において、インク液面高さとほぼ同じ長さになるように設定されている。インク供給穴192は管状部材170の長さにおける略中心位置に1つ設けられており、そのインク供給穴192が設けられている領域のみ管状部材170は蛇腹形状ではなく、円筒形状となっている。それ以外は第1の実施例と同様の構成となっている。
【0045】
記録ヘッドへのインク1000の供給は、インク1000がインク供給穴192を通って、インク供給経路を通過することによって行われる。本実施例もフロート180がインク1000に浮かぶことにより、管状部材170の形態はインクタンク100底部から上方に向かって延在する形態で維持されている。
【0046】
図7(a)に示すようなインクタンク100使用初期の場合、インク供給穴192はインク液面高さにおいて略中間位置に配置される。このことにより、記録ヘッドに供給されるインクは、顔料濃度がイニシャルの顔料濃度に近いインクの中間層1030から吸引することができる。
【0047】
インクが使用されて液面が低下したとしても、図7(b)に示すように、インク液面の低下分、管状部材170のインク供給穴192を挟むように設けられている2つの蛇腹部がつぶれるため、インク供給穴192はインク液面高さにおいて略中間位置に移動して配置される。よって、顔料濃度がイニシャルの顔料濃度に近いインクの中間層1030からインク1000を吸引することが可能となる。
【0048】
本実施例では、常にインク液位の中間部分にインク供給穴を位置付けるために、インク液位の変化に応じて管状部材の上部及び底部を縮ませている。したがって、常に中間程度の顔料濃度のインク層からインクを取り入れることができる。
このことにより使用初期から使用後期まで同じ顔料濃度のインクを記録ヘッドへ供給することが可能となる。
なお、管状部材を縮ませる方法は蛇腹に限らず、いかなる方法を用いてもよい。
【0049】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
[実施態様1] 沈静時において複数の濃度層を形成する液体を収納し、他の装置に前記液体を供給するための供給口を具える液体収納容器であって、
該液体収納容器の内部にあって、一方端が前記供給口と接続された中空の管状部材と、該管状部材に形成された少なくとも一つの液体供給穴とを具え、
前記少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、前記液体の液位の変化に応じて、変動することによって、前記少なくとも一つの液体供給穴から前記管状部材内に前記複数の濃度層における特定の濃度層の前記液体が取り入れられることを特徴とする液体収納容器。
【0050】
[実施態様2] 前記管状部材が前記液体の液位に応じて変形することによって、該管状部材の特定位置に形成された少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、変動されることを特徴とする実施態様1に記載の液体収納容器。
【0051】
[実施態様3] 前記管状部材は弾性材で形成されているとともに、前記供給口と接続された端部と反対の端部に、液体に浮遊可能なフロートが接続され、該フロートの浮力に応じて変形することを特徴とする実施態様2に記載の液体収納容器。
【0052】
[実施態様4] 前記液体供給穴は、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍に形成されていることを特徴とする実施態様3に記載の液体収納容器。
【0053】
[実施態様5] 前記液体供給穴は、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍および前記液体収納容器底部近傍の少なくとも2箇所に形成されており、前記フロートの接続部近傍の液体供給穴の断面積S1は、前記液体収納容器底部近傍の液体供給穴の断面積S2よりも大きいことを特徴とする実施態様4に記載の液体収納容器。
【0054】
[実施態様6] 前記液体の濃度は、前記液体収納容器の底部へ向かうほど高濃度となるように複数の濃度層を形成し、前記管状部材の前記フロートとの接続部近傍に形成された液体供給穴は、比較的低濃度の液体を常に取り入れ、前記液体収納容器底部近傍の液体供給穴は、比較的高濃度の液体を常に取り入れることを特徴とする実施態様5に記載の液体収納容器。
【0055】
[実施態様7] 前記供給口は前記液体収納容器底部に設けられ、前記液体供給穴は、前記管状部材の鉛直方向における中間部分に形成され、前記管状部材の前記フロートとの接続部から前記液体供給穴近傍までの上部と、前記液体供給穴近傍から前記供給口との接続部までの下部が、前記液体の液位の変化に応じて変形可能であることを特徴とする実施態様3に記載の液体収納容器。
【0056】
[実施態様8] 前記管状部材は、前記液体の液位の低下に応じて、前記上部及び下部を縮ませることを特徴とする実施態様7に記載の液体収納容器。
【0057】
[実施態様9] 前記管状部材は、前記液体に沈む材質で形成されていることを特徴とする実施態様1ないし実施態様8のいずれかに記載の液体収納容器。
【0058】
[実施態様10] 前記液体は顔料インクであることを特徴とする実施態様1ないし実施態様9のいずれかに記載の液体収納容器。
【0059】
[実施態様11] 記録ヘッドより記録媒体に対しインクを吐出することによって記録を行い、実施態様10に記載の液体収納容器を搭載するインクジェット記録装置であって、
前記供給口と前記記録ヘッドとを連通する供給手段を具え、該供給手段は前記記録ヘッドにおける前記インクの消費に伴って、必要量のインクを前記液体収納容器からインクを抽出し、前記記録ヘッドへ供給することを特徴とするインクジェット記録装置。
【0060】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の液体収納容器を用いることにより、液位が変化しても、常に同一の顔料濃度の液体層から液体を管状部材内に取り入れることができ、一定の顔料濃度の液体を記録ヘッド等へ供給することができるので、液体収納容器内の液体の使用初期から使用後期に至るまで、常に均一の顔料濃度の液体を供給することができる。したがって、インクタンク等においては、供給インクの顔料濃度が一定なので、使用初期と使用後期とで、記録画像の色味に差が出ることがなく、常に均一の画像を提供することができる。
【0061】
また、供給口(インクタンクの場合はインク供給口)の位置を限定しない構成を取ることができるので、液体収納容器が取りつけられる装置の形態に応じて柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクタンクの斜視図である。
【図2】接続ユニット及びキャップ部材を分解した分解斜視図である。
【図3】インクタンクをインクジェット記録装置に装着した場合のインク供給システム全体の概略構成を示す模式図である。
【図4】インクジェット記録装置とのジョイント部である接続ユニットを示す断面図である。
【図5】インクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが半分以上消費された状態を示す図である。
【図6】実施例2におけるインクタンクの内部を示す模式図である。
【図7】実施例3におけるインクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが消費され液位が低下した状態を示す図である。
【図8】従来のインクタンクの内部を示す模式図である。
【図9】図8のインクタンクの内部を示す模式図であり、(a)は使用初期状態を示し、(b)はインクが消費され液位が低下した状態を示す図である。
【符号の説明】
100 インクタンク
101 インク容器
102 接続ユニット
103 情報記憶媒体ユニット
104 キャップ部材
105 シール部材
106 インク供給口
107 エア導入口
111 開口部
112 インク収納室
131 情報記憶媒体ホルダー
132 情報記憶媒体
160 ハウジング
161 弾性体
162 固定部材
170 管状部材
180 フロート
190 インク供給穴
191 インク供給穴
192 インク供給穴
200 インクジェット記録装置
210 インク供給針
211 エア導入針
220 インク供給経路
250 記録ヘッド
Claims (1)
- 沈静時において複数の濃度層を形成する液体を収納し、他の装置に前記液体を供給するための供給口を具える液体収納容器であって、
該液体収納容器の内部にあって、一方端が前記供給口と接続された中空の管状部材と、該管状部材に形成された少なくとも一つの液体供給穴とを具え、
前記少なくとも一つの液体供給穴の前記液体収納容器底部からの高さが、前記液体の液位の変化に応じて、変動することによって、前記少なくとも一つの液体供給穴から前記管状部材内に前記複数の濃度層における特定の濃度層の前記液体が取り入れられることを特徴とする液体収納容器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344506A JP2004174944A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 液体収納容器 |
US10/470,632 US6971741B2 (en) | 2002-11-27 | 2003-11-24 | Liquid storage container |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344506A JP2004174944A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 液体収納容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004174944A true JP2004174944A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32705973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002344506A Pending JP2004174944A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 液体収納容器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6971741B2 (ja) |
JP (1) | JP2004174944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7963642B2 (en) | 2007-05-28 | 2011-06-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7055941B2 (en) | 2003-02-14 | 2006-06-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid storage container, and liquid discharge recording apparatus using the container |
RU2654423C2 (ru) | 2013-09-18 | 2018-05-17 | Кэнон Кабусики Кайся | Чернильный картридж и струйный принтер |
CN105829109B (zh) | 2013-09-18 | 2018-06-29 | 佳能株式会社 | 墨盒和喷墨打印机 |
US9375938B2 (en) | 2014-06-27 | 2016-06-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink cartridge and ink jet printing apparatus |
JP2016159535A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | セイコーエプソン株式会社 | 液体収容体 |
JP6604021B2 (ja) * | 2015-04-16 | 2019-11-13 | セイコーエプソン株式会社 | インク供給システム |
JP6602160B2 (ja) | 2015-10-30 | 2019-11-06 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置及びヘッド |
JP6498098B2 (ja) | 2015-10-30 | 2019-04-10 | キヤノン株式会社 | 記録装置および液体収容部材 |
JP6700719B2 (ja) | 2015-10-30 | 2020-05-27 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置及びヘッド |
JP2017081083A (ja) | 2015-10-30 | 2017-05-18 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置、ヘッド及び液体充填方法 |
JP7110038B2 (ja) | 2018-09-06 | 2022-08-01 | キヤノン株式会社 | 液体貯留容器および液体吐出装置 |
JP7520574B2 (ja) | 2020-05-22 | 2024-07-23 | キヤノン株式会社 | 液体カートリッジおよび液体吐出装置 |
JP2022054843A (ja) | 2020-09-28 | 2022-04-07 | キヤノン株式会社 | 液体容器および液体吐出装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2608503C3 (de) * | 1975-03-21 | 1981-01-29 | Dagma Deutsche Automaten- Und Getraenkemaschinen Gmbh & Co Kg, 2067 Reinfeld | Verfahren und Gerät zum Herstellen von Getränken unter dosiertem Abgeben und Mischen von Wasser und selbstkonservierenden Konzentraten oder Sirupen hoher Viskosität |
US4412233A (en) * | 1982-06-07 | 1983-10-25 | Ncr Corporation | Ink evaporation prevention means for ink jet print head |
DE69506300T2 (de) * | 1994-03-31 | 1999-04-29 | Hewlett-Packard Co., Palo Alto, Calif. | Schlauchsystem mit angepasstem Profil |
JP3387886B2 (ja) * | 1999-04-26 | 2003-03-17 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2001270131A (ja) | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Seiko Epson Corp | インクカ−トリッジ |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002344506A patent/JP2004174944A/ja active Pending
-
2003
- 2003-11-24 US US10/470,632 patent/US6971741B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7963642B2 (en) | 2007-05-28 | 2011-06-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6971741B2 (en) | 2005-12-06 |
US20050174396A1 (en) | 2005-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW518285B (en) | Ink tank, ink-jet cartridge, ink-supplying apparatus, ink-jet printing apparatus and method for supplying ink | |
KR100723563B1 (ko) | 액체 공급 시스템, 잉크 탱크, 잉크 공급 시스템, 및 잉크젯 기록 장치 | |
US10183495B2 (en) | Liquid supply device, printing apparatus and liquid ejection system | |
JP3754954B2 (ja) | 液体収容容器およびインクジェット記録装置 | |
KR100381991B1 (ko) | 잉크젯형기록장치용잉크탱크카트리지 | |
JP2004174944A (ja) | 液体収納容器 | |
JP4018513B2 (ja) | 液体貯留装置 | |
JP2012020495A (ja) | 液体収容容器、および、液体噴射システム | |
JP4185578B2 (ja) | インクジェット印字カートリッジ用流体アダプタ | |
JP4817954B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004209847A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2010137510A (ja) | 記録装置 | |
JP2001301187A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3493967B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP4242655B2 (ja) | 交換式インク容器およびシールを形成する方法 | |
JP4795129B2 (ja) | 液体収納容器及びインクジェット記録装置 | |
JP2007268973A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH11348305A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007223159A (ja) | インク収納容器及び該インク収納容器を用いたインク供給システム | |
JP2004122500A (ja) | 液体収納部と液体使用部とを連通する液体連通構造、および前記液体連通構造を用いた液体供給システムおよびインクジェット記録装置 | |
JPH08323996A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004249631A (ja) | インクジェット記録装置 | |
US8591013B2 (en) | Fluid interconnection | |
JP2004209896A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004223733A (ja) | インクジェット記録装置の吸引回復機構 |