JP2004173930A - スロットマシン - Google Patents

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JP2004173930A
JP2004173930A JP2002343740A JP2002343740A JP2004173930A JP 2004173930 A JP2004173930 A JP 2004173930A JP 2002343740 A JP2002343740 A JP 2002343740A JP 2002343740 A JP2002343740 A JP 2002343740A JP 2004173930 A JP2004173930 A JP 2004173930A
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Shinya Kudo
慎也 工藤
Hidekazu Yamamoto
英一 山本
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Sammy Corp
Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Abstract

【課題】遊技の進行を多岐に亘って展開させることができるとともに、遊技者に常に緊張感をもたせて遊技させることができたり、遊技に飽きを感じさせずに楽しませたりすることができる可能性が生じるスロットマシンを提供する。
【解決手段】本発明によるスロットマシンは、持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数だけ連続して入賞したときに、持越役の図柄の組合せを入賞させるように制御する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の役に当選したときに、いわゆる持越しをするスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンにおいては、遊技の興趣を増やすために、特別遊技に移行できるものが知られている。この特別遊技は、遊技者に有利となるように一般遊技よりも小役の入賞確率を高く設定された遊技であり、所定の条件を満たしたときには、一般遊技を所定の回数できる遊技である。例えば、特開2001−245898号公報に開示されている装置は、特別遊技中に行うことができる一般遊技の回数を抽選により定めるものであった。
【0003】
また、従来のスロットマシンにおいては、いわゆる持越しをするスロットマシンも知られている。例えば、特開2002−35220号公報に開示されている装置は、内部抽選処理によりビッグボーナスやレギュラーボーナスに当選したときには、ビッグボーナスやレギュラーボーナスに対応する図柄の組合せを遊技者が揃えて入賞できるまで、その当選状態を持越しをするものであった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−245898号公報
【特許文献2】
特開2002−35220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開2001−245898号公報に開示されている装置は、特別遊技中における一般遊技を、回数が異なる複数種類の一般遊技とすることにより、特別遊技の内容に変化を加えようとするものであった。具体的には、この従来の装置は、特別遊技に移行するための役を予め定めておき、抽選処理によってその役に当選したときには特別遊技に移行するものであり、特別遊技に移行するか否かを単なる役の抽選処理によって定める装置であった。
【0006】
また、上述した特開2002−35220号公報に開示されている装置は、ビッグボーナスやレギュラーボーナスに一旦当選した後には、対応する図柄の組合せが揃うまでビッグボーナスやレギュラーボーナスの当選状態を変更することがなかった。このため、特別遊技に移行できる条件の変化が乏しく、従来のスロットマシンは遊技の進行が単調なものとならざるを得なかった。
【0007】
本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特別遊技に当選した後に遊技を行い、その遊技結果に応じて特別遊技に移行するか否かを決める、即ち、特別遊技に移行する過程の新たな遊技を設けることにより、興趣を高めることができる可能性の生じるスロットマシンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明におけるスロットマシンは、持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数だけ連続して入賞したときに、持越役の図柄の組合せを入賞させるように制御する。
より具体的には、本発明は以下のようなスロットマシンを提供する。
【0009】
(1) 複数の図柄が各々に表示されている回転可能な複数のリールと、
前記リールの停止を制御するためのリール停止制御手段と、
前記リール停止制御手段によって停止せしめられた前記複数のリールの停止位置により定まる図柄の組合せによって遊技結果が定まる遊技であって、前記複数のリールの回転開始から回転停止までを単一の行程として繰り返され得る遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
複数の役から定められる抽選役であって、役を構成する図柄の組合せが前記リールに停止しなかったときには、次回以降の遊技に役の当選を持越し可能にする持越役を含む抽選役を、抽選によって定める役抽選手段と、
前記役抽選手段により前記持越役に当選し、かつ今回の遊技において前記持越役を構成する図柄の組合せが前記リールに停止しなかったとき、前記持越役の当選情報を記憶可能な持越役当選記憶手段と、を含むスロットマシンであって、
前記遊技制御手段は、
前記複数のリールの停止位置により定まる図柄の組合せと、前記抽選役の図柄の組合せとから、入賞を判断する入賞判断手段と、
前記持越役当選記憶手段に前記持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数連続して入賞したと前記入賞判断手段が判別したときに、前記持越役の図柄の組合せを入賞させる制御を前記リール停止制御手段に許可する入賞許可手段と、を含むことを特徴とするスロットマシン。
【0010】
上述した(1)の発明によれば、持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数だけ連続して入賞したときに、持越役の図柄の組合せを入賞させるように制御するので、特別遊技に当選した場合であっても、特別遊技に常に移行するとは限らず、移行するまでの遊技で所定の条件を満たさなければ特別遊技に移行できず、遊技の進行を多岐に亘って展開させることができる。また、このようにしたことにより、遊技者に常に緊張感をもたせて遊技させることができ、遊技に飽きを感じさせずに楽しませる可能性が生じる。
【0011】
(2) 前記役抽選手段は、前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を既に記憶しているときに、前記持越役を含む役を新たに抽選するとともに、前記持越役当選記憶手段は、新たに抽選された持越役に対応する当選情報を、既に記憶されている当選情報に加えて記憶する上記(1)記載のスロットマシン。
【0012】
上述した(2)の発明によれば、新たに抽選された持越役に対応する当選情報を、既に記憶されている当選情報に加えて記憶するので、当選情報を有効に活用することができるとともに、当選状態を継続させることができるので、遊技者の期待感を高める可能性が生ずる。
【0013】
(3) 前記遊技制御手段は、前記入賞判断手段によって入賞したと判別された回数を計数する入賞回数計数手段を含み、かつ、
前記入賞回数計数手段は、前記入賞判断手段によって入賞しなかったと判別されたときには、回数を初期化する上記(1)記載のスロットマシン。
【0014】
上述した(3)の発明によれば、入賞したと判別された回数を計数するので、特別遊技に移行するまでの遊技を新たな遊技として提供することができる。また、入賞しなかったと判別されたときには、回数が初期化されるので、遊技者の期待感を高めることができるとともに、回数が初期化されたときには、再び挑戦しようとする意欲を遊技者に与える可能性も生じる。
【0015】
(4) 前記遊技制御手段に接続され、かつ遊技の進行にともなって演出を制御する演出制御手段を含み、かつ、
前記演出制御手段は、前記役抽選手段により当選した当選役の入賞を支援する情報を前記演出として報知する支援情報報知手段と、
前記支援情報報知手段の報知を複数回の遊技にわたって連続して実行する支援情報連続報知手段と、を含む上記(1)記載のスロットマシン。
【0016】
上述した(4)の発明によれば、当選した当選役の入賞を支援する情報を複数回にわたって行うので、特別遊技に移行する可能性があることを遊技者に明示することができるとともに、遊技者の期待感をより高めることができる。また、遊技に手慣れた熟練者のみならず、初心者にも楽しませることができるスロットマシンを提供することもできる。
【0017】
(5) 前記リール停止制御手段は、
前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を記憶し、かつ、前記入賞許可手段が入賞を許可していないときに、前記持越役の図柄の組合せが入賞しないようにリールの停止を制御する入賞不可制御手段と、
前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を記憶し、かつ、前記入賞許可手段が入賞を許可しているときに、前記持越役の図柄の組合せが入賞するようにリールの停止を制御する入賞可能制御手段と、を含み、かつ、
前記遊技制御手段は、
前記入賞判断手段が、所定回数連続して入賞したと判別し、かつ、前記入賞許可手段が、前記持越役の図柄の組合せの入賞を許可したとき、リールの停止制御を前記入賞不可制御手段から前記入賞可能制御手段へ変更するリール停止制御変更手段を含む上記(1)記載のスロットマシン。
【0018】
上述した(5)の発明によれば、リールの停止制御を入賞不可制御手段から入賞可能制御手段へ変更するリール停止制御変更手段を含むので、所定の条件を満たしたときに、持越役の図柄の組合せの入賞が可能となり、特別遊技に移行するまでの新たな遊技を提供することができるとともに、興趣を高めることができる可能性の生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態におけるスロットマシンの外観を図1に示す。
図1において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20内には、垂直方向に縦長の矩形の3つの表示窓22L、22C及び22Rが形成されている。
【0020】
これらの3つの表示窓22L、22C及び22Rの前面には、5本の入賞ラインが定められている。この5本の入賞ラインは、水平の3本(中央L1、上下L2A、L2B)の入賞ラインと、斜めの2本(斜め右下がりL3A,斜め右上がりL3B)の入賞ラインとである。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部には、賭け枚数表示部24a〜24eが、上から順に「3」,「2」,「1」,「2」,「3」のように設けられている。賭け枚数表示部24a〜24eは、投入されたメダルの枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、メダルの賭け枚数と、を表示する。
【0021】
上述した表示窓22L、22C及び22Rの下方には、略水平の操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の左側には、1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34及び最大BETスイッチ36が設けられている。また、操作パネル部30の右側には、メダルを投入することができるメダル投入口38が設けられている。
【0022】
メダル投入口38から規定枚数以上のメダルが投入されると、メダルカウンタ(図示せず)によりメダルの枚数が計数され、その枚数はクレジット数として後述するRAM110に記憶される。
【0023】
1−BETスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2−BETスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。最大BETスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
【0024】
以下においては、賭けの対象となるメダルの数を「賭数」と称し、上述した1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34又は最大BETスイッチ36の操作により遊技者によって賭けの対象として設定されたメダルの数を「設定賭数」と称する。
【0025】
1−BETスイッチ32を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化する。また、2−BETスイッチ34を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化する。更に、最大BETスイッチ36を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部24a〜24eの各々の背面に設けられている有効ライン表示ランプ124(図示せず)を点灯することにより明示される。
【0026】
また、スロットマシン10の筐体の上方には、液晶ディスプレイパネルからなる表示装置70が設けられている。この表示装置70においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける演出が行われたり、役の抽選に応じた演出や遊技の進行状況に応じた演出に関する画像情報や文字情報が表示されたりする。
【0027】
スロットマシン10の筐体の内部には、3個のリール40L,40C及び40Rが回転自在に設けられている。リール40L,40C及び40Rは、リング状の形状であり、このリール40L,40C及び40Rの外周面には、図柄が印刷されたリールテープが貼り付けられている。リール40L,40C及び40Rの各々には、21個の図柄が等間隔で配置されている。これらの図柄の配列は、リール40L,40C及び40Rの各々で異なる。これらのリール40L,40C及び40Rの各々は、上述した表示窓22L、22C及び22Rを介して視認可能に設けられている。リールが停止しているときには、1つの表示窓において、1本のリールの連続した3つの図柄が視認可能となる。このため、3つの表示窓22L、22C及び22Rの全てからは、合計9個の図柄が視認可能となる。
【0028】
後述するように、リール40L,40C及び40Rの各々は、モータ(図示せず)により回転駆動され、表示窓22L、22C及び22Rにおいては、リール40L,40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動する。
【0029】
操作パネル部30の前面の左側には、スタートスイッチ50が傾動可能に設けられている。操作パネル部30の前面の中央部には、3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rが設けられている。ストップスイッチ52Lは左リール40Lに対応し、ストップスイッチ52Cは中リール40Cに対応し、ストップスイッチ52Rは右リール40Rに対応している。
【0030】
上述したスタートスイッチ50を遊技者が傾動操作すると、上述した3つの40L,40C及び40Rは、一斉に回転を始める。3つのリール40L,40C及び40Rが回転したときには、リール40L,40C及び40Rの各々の外周面に描かれている図柄は、表示窓22L、22C及び22Rの各々において上から下へと移動表示される。
【0031】
上述した3つのリール40L,40C及び40Rの回転速度が一定の速度に達したときにはストップスイッチ52L,52C及び52Rの遊技者による操作が有効となる。
【0032】
ストップスイッチ52Lを遊技者が押動操作したときには、左リール40Lが停止する。ストップスイッチ52Cを遊技者が押動操作したときには、中リール40Cが停止する。ストップスイッチ52Rを遊技者が押動操作したときには、右リール40Rが停止する。
【0033】
リール40L、40C又は40Rが停止するときには、リールの各々の外周面に描かれている図柄が、上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3B上に位置付けられるように、3つのリール40L、40C又は40Rの各々は、停止制御される。
【0034】
スロットマシン10の筐体の下方の右側には、筐体の内部に収納されたスピーカ(図示せず)から発せられた音を筐体の外部へ出すための透音穴60が設けられている。スロットマシン10の筐体の下方の中央部には、メダル払出口62が設けられている。リール40L、40C又は40Rが停止して、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、所定の組合せ、即ち役を構成する図柄の組合せとなり、役に入賞したときには、その組合せに応じて予め定められた枚数のメダルがメダル払出口62から払い出される。
【0035】
上述したように、スロットマシン10における遊技は、停止せしめられた複数のリール40L、40C又は40Rの停止位置により定まる図柄の組合せによって遊技結果が定まる遊技である。また、この遊技は、スタートスイッチ50を遊技者が傾動操作する度に行われ、複数のリール40L、40C又は40Rの回転開始から回転停止までを単一の行程として繰り返され得る遊技である。
【0036】
上述した役の種類には、例えば、特別役や、小役、及び再遊技役等の種類がある。特別役は、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行することができる役である。この特別役には、ビックボーナス(以下、BBと称する。)及びレギュラーボーナス(以下、RBと称する。)がある。
【0037】
上述したBBは、特別遊技の1つであるBBゲームに移行させる役である。このBBゲームは、所定回数内の一般遊技を行うとともに、この一般遊技中に一定条件下でボーナスゲームに移行できるようにしたゲームである。また、ボーナスゲームとは、所定役が高確率で当選する遊技を、一定条件下で所定回数行うゲームである。BBゲームは、所定の終了条件を満たすまで、一般遊技とボーナスゲームとを繰り返し行えるゲームである。
【0038】
また、RBは、特別遊技の1つであるRBゲームに移行させる役である。このRBゲームは、BBゲーム中のボーナスゲームに相当するゲームを1セット、即ち、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行うゲームである。
【0039】
また、小役とは、予め定めた枚数のメダルの払出しを行う役である。更にまた、再遊技役とは、現在行われた遊技での賭数(ベット枚数)を維持した再遊技(以下、RPと称する。)が行えるようにした役である。
【0040】
図2に示すように、上述した役の各々には、図柄の組合せが予め定められている。上述したように、リール40L、40C又は40Rの全てが停止して、有効化された有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、予め定められた役の図柄の組合せと一致したときは、その役に入賞したとされて、予め定められた枚数のメダルが払い出されたり、その役に応じた利益が遊技者に与えられる。
【0041】
図2は、役を構成する図柄の組合せと、それに対応するメダルの払出し枚数とを示す。例えば、左リール40L、中リール40C及び右リール40Rの全てが停止したときに、入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bのうちのいずれかの有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが「ベル」−「ベル」−「ベル」である場合は、小役1の入賞となり、9枚のメダルが払い出される。同様に、いずれかの有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」である場合は、小役2の入賞となり、5枚のメダルが払い出される。更に、左リール40Lの「チェリー」が有効ライン上に停止表示されたときは、中リール40C及び右リール40Rの図柄にかかわらず小役3の入賞となり、2枚のメダルが払い出される。
【0042】
また、全ての有効ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bが有効化されている場合に、左リール40Lの「チェリー」が、水平方向上段の有効ラインL2Aに停止表示されたときは、同時に右下がりの有効ラインL3Aにも停止表示されたことにもなる。従って、このときには、2本の有効ラインについて小役3に入賞したとして、合計で4枚のメダルが払い出される。このことは左リール40Lの「チェリー」が、水平方向下段の有効ラインL2Bかつ右上がりの有効ラインL3Bに停止表示されたときも、同様である。
【0043】
スロットマシン10において行われるスロット遊技の概要について以下に述べる。
先ず、通常遊技においては、遊技者は、メダル投入口38からメダルを投入し、有効ラインL1、L2A、L2B、L3A又はL3Bを有効化して、スタートスイッチ50をオンにする操作をする。この操作により、リール40L、40C及び40Rの回転が始まる。次に、遊技者は、所定のタイミングを見計らって、ストップスイッチ52L、52C及び52Rを押動操作することでリール40L、40C及び40Rの回転を停止させる。ここで、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するときは役に入賞したとして、成立した役に応じた枚数のメダルが払い出される。
【0044】
例えば、BBを構成する図柄の組合せを「赤7」−「赤7」−「赤7」又は「青7」−「青7」−「青7」とすると、この図柄の組合せが有効ラインに停止表示されたときは、15枚のメダルが払い出された後、通常遊技からBBゲームに移行する。また、上述したように、例えば、小役1を構成する図柄の組合せである「ベル」−「ベル」−「ベル」が有効ラインに停止表示されたときには、9枚のメダルが払い出される。
【0045】
スロットマシン10を制御する主制御回路のブロック図を図3に示し、これに電気的に接続されている副制御回路のブロック図を図4に示す。
【0046】
上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられた始動開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0047】
また、上述したインターフェイス回路102には、ストップスイッチ52L,52C及び52R、並びに1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34及び最大BETスイッチ36も接続されている。これらのボタンやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路102に供給され、所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0048】
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。
【0049】
また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶する。
【0050】
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生器112も接続されている。乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生する。尚、乱数は、CPU106の演算処理により発するように構成してもよい。
【0051】
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、リール40L、40C及び40Rは、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに設けられている。
【0052】
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ80L、80C及び80Rに供給される。尚、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御も行う。
【0053】
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御を行うことができる。
【0054】
リール40L、40C及び40Rの各々には、各リールの回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)が設けられており、回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続されている。リール40L、40C及び40Rの各々の回転角度位置を示す信号が回転角度位置センサから発せられたときには、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
【0055】
CPU106は、供給された回転角度位置から図柄の番号を算出し、表示窓22L、22C及び22Rの各々に表示される図柄を特定する。
【0056】
更に、インターフェイス回路102には、接続線118も接続されている。この接続線118によって、主制御回路100は、後述する副制御回路200に電気的に接続される。この副制御回路200を示すブロック図を図4に示す。
【0057】
上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続され、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されている。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0058】
上述した入出力バス204には、ROM(リード・オンリー・メモリ)208及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)210も接続されている。ROM208は、後述するランプ駆動回路218や、表示駆動装置220や、スピーカ駆動回路222を制御する制御プログラムを記憶する。更に、ROM208は、制御プログラムを実行するための初期データや、表示装置70に表示するための種々の画像データ及び文字データや、スピーカ64から発せられる音声のための音声データも記憶する。
【0059】
入出力バス204には、有効ライン表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路218も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じて駆動指令をランプ駆動回路218に発し、駆動指令に応じて有効ライン表示ランプ124を点灯駆動する。
【0060】
また、入出力バス204には、表示装置70を駆動する表示駆動装置220も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている画像データや文字データ等を読み出し、そのデータを表示駆動装置220に供給する。このようにすることにより、表示装置70には、画像データが演出画面として表示されたり、文字データがメッセージとして表示されたりする。
【0061】
更に、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路222も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM108に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路222に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
【0062】
次に、スロットマシン10の制御の機能ブロック図を図5に示す。
上述した3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rと、スタートスイッチ50と、ベットスイッチ32、34及び36とは、遊技制御手段310に電気的に接続されている。
【0063】
遊技制御手段310は、上述した主制御回路100からなり、役抽選手段316と、持越役当選記憶手段312と、入賞判断手段314と、入賞回数計数手段317と、入賞許可手段322と、リール停止制御手段324と、から構成される。
【0064】
役抽選手段316は、役(特別役であるBB、RB、並びに小役、RP及び外れ)の抽選を行うものである。役抽選手段316は、例えば、役抽選用の乱数発生器112(ハード乱数等)と、この乱数発生器112が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段318と、乱数抽出手段318が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段320と、を備えている。以下においては、役抽選手段316の抽選処理により当選した役を当選役と称する。
【0065】
持越役当選記憶手段312は、RAM110から構成され、役抽選手段316により持越役に当選し、かつ今回行われている遊技においてこの持越役を構成する図柄の組合せがリール40L,40C及び40Rに停止しなかったとき、持越役の当選情報をRAM110に記憶する。この持越役は、リール40L,40C及び40Rが停止したときの図柄の組合せが、役を構成する図柄の組合せと一致しなかったときには、その役に当選したことを示す情報を記憶し、次回以降に行われる遊技にその役に当選したことを用いる役、即ち持越し可能にする持越役である。尚、本実施例において、持越役は、具体的にはBB又はRBである。また、持越役当選記憶手段312は、持越役の当選情報を既にRAM110に記憶している場合でも、新たに持越役の当選したときには、既に記憶されている当選情報に加えて順次記憶してもよい。
【0066】
また、入賞判断手段314と、入賞回数計数手段317と、入賞許可手段322と、リール停止制御変更手段324とは、上述した入出力バス104、CPU106、ROM108及びRAM110から構成される。
【0067】
入賞判断手段314は、複数のリール40L,40C及び40Rの停止位置により定まる図柄の組合せと、役抽選手段316の抽選処理による抽選役の図柄の組合せとから、後述する図8のステップS31又はS35において入賞したか否かを判断する。
【0068】
入賞回数計数手段317は、入賞判断手段314によって入賞したと判別された回数を、後述する図8のステップS37において計数する。入賞許可手段322は、持越役当選記憶手段312に持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数の入賞が連続してあったと入賞判断手段314が判別したときに、その持越役に対応する図柄の組合せを入賞させるような制御を後述するリール停止制御手段326に対して許可する。この制御は、後述する図7のステップS26、及び図8のステップS40において実行される。
【0069】
このリール停止制御手段326は、遊技制御手段310に電気的に接続されているとともに、リール停止制御手段326には、リール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続されている。リール停止制御手段326は、リール40L,40C及び40Rの停止を制御するためものものであり、具体的には、リール回転角度位置検出回路116から得られるリール40L,40C及び40Rの回転角度位置に基づいて、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する停止制御を行う。この停止制御は、後述する図7のステップS26において実行される。
【0070】
また、リール停止制御手段326は、入賞不可制御手段328と、入賞可能制御手段330とからなる。入賞不可制御手段328は、持越役当選記憶手段312が持越役の当選情報を記憶し、かつ、入賞許可手段322が入賞を許可していないときには、この持越役の図柄の組合せが入賞しないようにリール40L,40C及び40Rの停止を制御する。また、入賞可能制御手段330は、持越役当選記憶手段312が持越役の当選情報を記憶し、かつ、入賞許可手段322が入賞を許可しているときに、この持越役の図柄の組合せが入賞するようにリール40L,40C及び40Rの停止を制御する。
【0071】
遊技制御手段310を構成するリール停止制御変更手段324は、入賞判断手段314が、連続して所定回数の入賞があったと判別し、かつ、入賞許可手段322が、持越役の図柄の組合せの入賞を許可したとき、リール40L,40C及び40Rの停止制御を入賞不可制御手段328から入賞可能制御手段330へ変更する。
【0072】
上述したリール停止制御変更手段324、入賞不可制御手段328及び入賞可能制御手段330による制御は、後述する図7のステップS22〜S25において実行される。
【0073】
遊技制御手段310には、演出制御手段340が電気的に接続されている。演出制御手段340は、上述した副制御回路200からなり、支援情報報知手段342と支援情報連続報知手段344とから構成される。また、演出制御手段340には、上述した表示装置70やスピーカ64が電気的に接続されている。
【0074】
支援情報報知手段342は、役抽選手段316により当選した当選役の入賞を支援する情報を演出として表示装置70やスピーカ64から報知する。また、支援情報連続報知手段344は、支援情報報知手段342による報知を複数回の遊技にわたって連続して実行する。これらの処理は、後述する図6のステップS17及び図8のステップS45〜S48において実行される。
【0075】
以下においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述した主制御回路100や副制御回路200において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0076】
最初に、遊技媒体、例えばメダルが、メダル投入口38から投入されたか否かを判断する(ステップS11)。メダルが投入されていないと判別したときには、このステップS11の判断処理を繰り返し実行する。
【0077】
メダルが投入されたと判別したときには、遊技者によってスタートスイッチ50が傾動操作されてオン状態にされたか否かを判断する(ステップS12)。スタートスイッチ50が傾動操作されていないと判別したときには、このステップS12の判断処理を繰り返し実行する。
【0078】
次いで、上述した役抽選手段316によって役抽選処理を実行し(ステップS13)、役に当選したか否かを判断する(ステップS14)。役に当選したと判別したときには、当選した役に対応するフラグをセットする(ステップS15)。ステップS14において役に当選しなかったと判別したとき、又はステップS15の処理を実行したときには、フラグF_ATの値が1であるか否かを判断する(ステップS16)。このフラグF_ATの値は、後述するAT抽選処理で設定され、値が1のときには、後述するATが実行され、値が0のときには、ATは実行されない。ステップS16において、フラグF_ATの値が1であると判別したときには、カウンタC_ATの値が1より大きいか否かを判断する(ステップS17)。このカウンタC_ATは、いわゆるアシストタイム(以下、ATと称する)の実行をした回数を示すカウンタであり、後述する図9のステップS58でAT抽選処理で初期化され、図8のステップS46で1ずつ加算される。ステップS17でカウンタC_ATの値が1以下であると判別したときには、ATの実行を開始する(ステップS18)。
【0079】
尚、ステップS18で実行が開始されたATは、後述するステップS29においてATの実行終了の処理が実行されるまで実行されつづけ、単一の行程、いわゆる1回だけ行なわれるゲームのみならず、複数の行程、いわゆる複数回行なわれるゲームに亘ってATが実行され得る。
【0080】
上述したATは、回転しているリール40L、40C及び40Rを遊技者が停止させるときに、3つのストップスイッチ52L、52C及び52Rを操作する順番によって遊技者に有利になり得る度合いが異なるような場合に、ストップスイッチ52L、52C及び52Rを操作する順番、いわゆる押し順に関する情報を遊技者を支援するために表示装置70に表示する機能である。
【0081】
例えば、ストップスイッチ52Rを最初に操作し、次に52Lを操作し、最後に52Cを操作すると遊技者に有利になり得る場合には、「右→左→中」を意味するような文字情報や画像情報が表示装置70に表示される。
【0082】
上述したステップS16においてフラグF_ATの値が1でないと判別したとき、ステップS17においてカウンタC_ATの値が1より大きいと判別したとき、又はステップS18の処理を実行したときには、上述したステッピングモータ80L、80C及び80Rに電流を供給することにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御が行われ(図示せず)、リール40L、40C及び40Rの回転が始まる。
【0083】
次に、ストップスイッチ52L、52C及び52Rのうちのいずれかのスイッチが遊技者により操作されたか否かを判断する(ステップS21)。ストップスイッチが遊技者により操作されていないと判別したときには、このステップS21の判断処理を繰り返し実行する。
【0084】
ストップスイッチが遊技者により操作されたと判別したときには、上述したステップS13の抽選処理で持越役に当選したか否か、又は持越役当選記憶手段312に記憶されている持越し関する情報を読み出して既に持ち越しをしているか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、この判断処理は、今回行われた遊技における抽選処理でBB若しくはRBに当選したか否か、又は前回行われた遊技よりも以前の遊技でBB若しくはRBに当選していたか否かを判断する処理である。
【0085】
持越役に当選していると判別したとき、又は既に持ち越しをしていると判別したときには、入賞許可フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS23)。入賞許可フラグは、入賞させるようにリールを制御するか否かを定めるフラグであり、具体的には、後述するステップS25の停止制御テーブルの選択の処理で用いられる。この入賞許可フラグがオンであると判別したときには、入賞させるようにする停止制御テーブルが選択され、入賞許可フラグがオフであるときには、入賞させないようにする停止制御テーブルが選択される。
【0086】
ステップS23で入賞許可フラグがオンであると判別したときには、現在選択されているボーナスの種類を確認する(ステップS24)。ここで、本実施例においては、ボーナスの種類はBB又はRBであり、このステップS24の確認処理は、選択されているボーナスの種類の確認は、BBであるのか、又はRBであるのかの確認である。尚、ボーナスの種類の選択は、後述するステップS42で実行される。
【0087】
上述したステップS22で持越役に当選していないと判別したとき、若しくは既に持ち越しをしていないと判別したとき、ステップS23で入賞許可フラグがオンでないと判別したとき、又はステップS24の処理を実行したときには、停止制御テーブルの選択を行う(ステップS25)。
【0088】
この停止制御テーブルの選択用の選択テーブルの一例を図10に示す。図10に示した選択テーブルは、ステップS13における役抽選処理によって抽選された役と、3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rの押し順と、から選択される停止制御テーブルを示す表である。表の横方向には、押し順について定められており、「順押し」とは、52L→52C→52Rの順にストップスイッチを操作することを示す。また、「ハサミ」とは、52L→52R→52Cの順序で操作することを示す。更に、例えば、「213」とは、1番目に52Cを操作し、2番目に52Lを操作し、3番目に52Rに操作すること、即ち、52C→52L→52Rの順序で操作することを示す。また、表の縦方向には、役抽選手段316によって抽選された抽選役について定めている。
【0089】
リール40L,40C及び40Rを停止制御する際には、この図10の選択用テーブルから1つの停止制御テーブルを選択し、選択した停止制御テーブルに従ってリール40L,40C及び40Rを停止制御する。
【0090】
例えば、ステップS13における役抽選処理によってBBが抽選されたときには、3つのストップスイッチをどのような順序で操作しようとも、ハズレの停止制御テーブルが常に選択される。ハズレの停止制御テーブルは、遊技者が如何なるタイミングで3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rを操作しようとも、リールが停止したときの図柄の組合せがハズレとなるように3つのリール40L、40C又は40Rの停止制御をするテーブルである。
【0091】
また、役抽選処理によってベルが抽選され、3つのストップスイッチの操作の順序を、52C→52R→52Lの順で操作したときには、ベルの停止制御テーブルが選択され、リールが停止したときの図柄の組合せがベルとなり得るように3つのリール40L、40C又は40Rは停止制御される(図10の「ベル5」の行参照)。これに対して役抽選処理によってベルが抽選されているにも拘らず、3つのストップスイッチの操作の順序を、例えば52L→52C→52Rの順で操作したときには、ハズレの停止制御テーブルが選択され、遊技者が如何なるタイミングで3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rを操作しようとも、リールが停止したときの図柄の組合せがハズレとなるように3つのリール40L、40C又は40Rは停止制御される。
【0092】
また、上述した図6のステップS17においてATが実行されたときには、ハズレとならない押し順についての情報が表示装置70に表示される。
【0093】
更に、上述したステップS24で現在選択されているボーナスの種類がBB又はRBであると確認された場合には、図10に示したハズレの停止制御テーブルに替って持越役の停止制御テーブルが選択される。このように停止制御テーブルをハズレのものから持越役の停止制御テーブルに置き換えることにより、「リールの停止制御を前記入賞不可制御手段から前記入賞可能制御手段へ変更する」ことができる。
【0094】
尚、上述した図10に示した選択テーブルにおいては、抽選役が「ベル」である場合には、ベル1〜ベル6の6通りの選択ができ、抽選役が「チェリー」である場合には、チェリー1〜チェリー6の6通りの選択ができる。この選択は、役抽選手段316による抽選処理で「ベル」や「チェリー」に当選したときには、更に停止制御テーブルの抽選処理を行い6通りのうちのいずれか1つを定めることによって行われる。
【0095】
次に、ステップS25で選択された停止制御テーブルを参照して、リール40L、40C及び40Rの停止制御を実行し(ステップS26)、リール40L、40C及び40Rの全てが停止したか否かを判断する(ステップS27)。リール40L、40C及び40Rの全てが停止していないと判別したときには、上述したステップS21に処理を戻す。
【0096】
一方、リール40L、40C及び40Rの全てが停止したと判別したときには、フラグF_ATの値が1であるか否かを判断する(ステップS28)。フラグF_ATの値が1であると判別したときには、カウンタC_ATの値が10以上であるか否かを判断する(ステップS29)。カウンタC_ATの値が10以上であると判別したときには、ステップS17で開始したATの実行を終了する(ステップS30)。上述したステップS28においてフラグF_ATの値が1でないと判別したとき、ステップS29においてカウンタC_ATの値が10未満であると判別したとき、又はステップS30の処理を実行したときには、ATの抽選処理を呼び出して実行する(ステップS60)。
【0097】
上述したATの抽選処理のサブルーチンを図9に示す。
最初に、フラグF_ATの値が1であるか否かを判断する(ステップS50)。フラグF_ATの値が1であると判別したときには、直ちに本サブルーチンを終了する。フラグF_ATの値が1でないと判別したときには、ステップS13で実行した役抽選処理により抽選役がハズレであるか否かを判断する(ステップS51)。抽選役がハズレでないと判別したときには、抽選役がベル6であるか否かを判断する(ステップS52)。抽選役がハズレでないと判別したときには、抽選役がチェリー6であるか否かを判断する(ステップS53)。抽選役がチェリー6でないと判別したときには、本サブルーチンを終了する。
【0098】
上述したステップS51で抽選役がハズレでないと判別したとき、ステップS52で抽選役がベル6でないと判別したとき、又はステップS53で抽選役がチェリー6でないと判別したときには、停止した図柄の出目が特殊の出目であるか否かを判断する(ステップS54)。
【0099】
尚、この特殊な出目とは、5本の入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A又はL3Bの何れかの入賞ライン上に並んだ図柄の組合せのみならず、表示窓22L、22C及び22Rに停止表示された9個の図柄のうちのいくつかの図柄とその配置とから定まる組合せをも含む。
【0100】
例えば、リール40Cの図柄のベルが、入賞ラインL2AとL2Bとに停止するとともに、リール40Lと40Rとの図柄のベルが、入賞ラインL1に停止したときには、表示窓22L、22C及び22Rにおいて停止したベルの図柄によってひし形が形成されたと視認できるような図柄の組合せとなる。
【0101】
また、リール40Lと40Cとの図柄のベルが、入賞ラインL2Aに停止するとともに、リール40Cと40Rとの図柄のベルが、入賞ラインL2Bに停止したときには、表示窓22L、22C及び22Rにおいて停止したベルの図柄によってZ形が形成されたと視認できるような図柄の組合せとなる。
【0102】
ステップS54において、このような特殊な出目となったと判別したときには、ATをするか否かの抽選処理を実行し(ステップS55)、ATを実行するか否かを判断する(ステップS56)。ATを実行すると判別したときには、次回行われる遊技からATの実行を開始するためにフラグF_ATの値を1に設定し(ステップS57)、カウンタC_ATの値を初期化、例えば値を0に設定し(ステップS58)、本サブルーチンを終了する。
【0103】
上述したステップS54において特殊な出目となっていないと判別したとき、又はステップS56においてATを実行しないと判別したときには、本サブルーチンを直ちに終了する。
【0104】
上述したステップS60のATの抽選処理を実行した後、持越役に入賞したか否かを判断する(ステップS31)。持越役に入賞したと判別したときには、入賞許可フラグをオフにし(ステップS32)、払出処理を実行し(ステップS33)、特別遊技処理を実行し特別遊技に移行する(ステップS34)。特別遊技処理を終えたときには本サブルーチンを終了する。
【0105】
ステップS31で持越役に入賞していないと判別したときには、持越役以外の役に入賞したか否かを判断する(ステップS35)。持越役以外の役に入賞していないと判別したときには、カウンタCの値を初期化、例えば値を0に設定し(ステップS36)、後述するステップS45に処理を移す。カウンタCは、持越役以外の役に入賞した回数を示す変数であり、後述するステップS39の判断処理で用いられる。
【0106】
ステップS35で持越役以外の役に入賞したと判別したときには、カウンタCの値を1だけ増やす(ステップS37)。次いで、入賞許可フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS38)。入賞許可フラグがオンでないと判別したときには、カウンタCの値が7以上であるか否かを判断する(ステップS39)。カウンタCの値が7以上であると判別したときには、入賞許可フラグをオンにし(ステップS40)、カウンタCの値を初期化、例えば0に設定し(ステップS41)、入賞許可ボーナスの種類を選択する(ステップS42)。一方、カウンタCの値が7未満である判別したときには、Cの値を保存する(ステップS43)。
【0107】
上述したステップS38で入賞許可フラグがオンであると判別したとき、ステップS42の処理を実行したとき、又はステップS43の処理を実行したときには、払出処理を実行し(ステップS44)、フラグF_ATの値が1であるか否かを判断する(ステップS45)。フラグF_ATの値が1でないと判別したときには、本サブルーチンを終了する。
【0108】
フラグF_ATの値が1であると判別したときには、カウンタC_ATの値を1だけ増やし(ステップS46)、カウンタC_ATの値が10以上となったか否かを判断する(ステップS47)。カウンタC_ATの値が10以上となったと判別したときには、フラグF_ATの値を初期化、例えば値を0に設定し(ステップS48)、本サブルーチンを終了する。上述したステップS47でカウンタC_ATの値が10未満であると判別したとき、本サブルーチンを直ちに終了する。
【0109】
上述した実施例においては、ATを実行するか否かの抽選処理のタイミングを特殊な出目となったときとしたが、BBやRBに当選したときに、抽選処理を実行してもよい。また、BBやRBに入賞することなく、遊技回数が所定の遊技回数、例えば1200ゲーム以上となったときに、強制的にATを実行してもよい。
【0110】
更にまた、上述した実施例においては、遊技の進行を制御するための主制御回路100と演出を制御するための副制御回路200とが別体になった構成の例を示したが、この2つの主制御回路100と副制御回路200とが一体になった構成としてもよい。
【0111】
【発明の効果】
遊技の進行を多岐に亘って展開させることができるとともに、遊技者に常に緊張感をもたせて遊技させることができたり、遊技に飽きを感じさせずに楽しませたりすることができる可能性が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの外観を示す正面図である。
【図2】抽選される役と、その役に対応する図柄の組合せと、払い出されるメダルの枚数と、の対応関係を示す図である。
【図3】スロットマシンを制御する主制御回路を示すブロック図である。
【図4】主制御回路に電気的に接続されている副制御回路を示すブロック図である。
【図5】スロットマシンの制御の機能を示すブロック図である。
【図6】主制御回路100において実行される遊技の進行を制御するサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図6に示したサブルーチンに続いて実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7に示したサブルーチンに続いて実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS60において呼び出されるATの抽選処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】リール停止制御テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
40L,40C,40R リール
310 遊技制御手段
312 持越役当選記憶手段
314 入賞判断手段
316 役抽選手段
317 入賞回数計数手段
322 入賞許可手段
324 リール停止制御変更手段
326 リール停止制御手段
328 入賞不可制御手段
330 入賞可能制御手段
340 演出制御手段
342 支援情報報知手段
344 支援情報連続報知手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄が各々に表示されている回転可能な複数のリールと、
    前記リールの停止を制御するためのリール停止制御手段と、
    前記リール停止制御手段によって停止せしめられた前記複数のリールの停止位置により定まる図柄の組合せによって遊技結果が定まる遊技であって、前記複数のリールの回転開始から回転停止までを単一の行程として繰り返され得る遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    複数の役から定められる抽選役であって、役を構成する図柄の組合せが前記リールに停止しなかったときには、次回以降の遊技に役の当選を持越し可能にする持越役を含む抽選役を、抽選によって定める役抽選手段と、
    前記役抽選手段により前記持越役に当選し、かつ今回の遊技において前記持越役を構成する図柄の組合せが前記リールに停止しなかったとき、前記持越役の当選情報を記憶可能な持越役当選記憶手段と、を含むスロットマシンであって、
    前記遊技制御手段は、
    前記複数のリールの停止位置により定まる図柄の組合せと、前記抽選役の図柄の組合せとから、入賞を判断する入賞判断手段と、
    前記持越役当選記憶手段に前記持越役の当選情報が記憶され、かつ、所定回数連続して入賞したと前記入賞判断手段が判別したときに、前記持越役の図柄の組合せを入賞させる制御を前記リール停止制御手段に許可する入賞許可手段と、を含むことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記役抽選手段は、前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を既に記憶しているときに、前記持越役を含む役を新たに抽選するとともに、前記持越役当選記憶手段は、新たに抽選された持越役に対応する当選情報を、既に記憶されている当選情報に加えて記憶する請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記遊技制御手段は、前記入賞判断手段によって入賞したと判別された回数を計数する入賞回数計数手段を含み、かつ、
    前記入賞回数計数手段は、前記入賞判断手段によって入賞しなかったと判別されたときには、回数を初期化する請求項1記載のスロットマシン。
  4. 前記遊技制御手段に接続され、かつ遊技の進行にともなって演出を制御する演出制御手段を含み、かつ、
    前記演出制御手段は、前記役抽選手段により当選した当選役の入賞を支援する情報を前記演出として報知する支援情報報知手段と、
    前記支援情報報知手段の報知を複数回の遊技にわたって連続して実行する支援情報連続報知手段と、を含む請求項1記載のスロットマシン。
  5. 前記リール停止制御手段は、
    前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を記憶し、かつ、前記入賞許可手段が入賞を許可していないときに、前記持越役の図柄の組合せが入賞しないようにリールの停止を制御する入賞不可制御手段と、
    前記持越役当選記憶手段が前記持越役の当選情報を記憶し、かつ、前記入賞許可手段が入賞を許可しているときに、前記持越役の図柄の組合せが入賞するようにリールの停止を制御する入賞可能制御手段と、を含み、かつ、
    前記遊技制御手段は、
    前記入賞判断手段が、所定回数連続して入賞したと判別し、かつ、前記入賞許可手段が、前記持越役の図柄の組合せの入賞を許可したとき、リールの停止制御を前記入賞不可制御手段から前記入賞可能制御手段へ変更するリール停止制御変更手段を含む請求項1記載のスロットマシン。
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