JP2004173805A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents
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- A61F2/16—Intraocular lenses
- A61F2/1662—Instruments for inserting intraocular lenses into the eye
- A61F2/1664—Instruments for inserting intraocular lenses into the eye for manual insertion during surgery, e.g. forceps-like instruments
Abstract
【課題】眼内レンズを押出す際の作動圧を調節することのできる眼内レンズ挿入器具を提供する。
【解決手段】眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を備える外筒と、外筒内で進退移動可能に収納され眼内レンズを挿入部を通して眼内に押し出すための押出手段と、押出手段に接触するように設置されるとともに押出手段に対する摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、外筒内に設置されるとともに摩擦力発生部材に対して押出手段の軸方向から押圧し,押圧する力を押出手段の軸方向に対する回転角度の変化によって調節する調節手段と、を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を備える外筒と、外筒内で進退移動可能に収納され眼内レンズを挿入部を通して眼内に押し出すための押出手段と、押出手段に接触するように設置されるとともに押出手段に対する摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、外筒内に設置されるとともに摩擦力発生部材に対して押出手段の軸方向から押圧し,押圧する力を押出手段の軸方向に対する回転角度の変化によって調節する調節手段と、を備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼内レンズを眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。眼内レンズを挿入するには、はじめに眼球に眼内レンズを挿入するための切開創を設け、この切開創より内部の白濁した水晶体を超音波白内障手術装置等にて破砕して吸引しておき、次に水晶体があった場所に眼内レンズを切開創より挿入する。
【0003】
このように眼内レンズを挿入する際に設けられる切開創は、その切口が大きいと眼球に負担が掛かると同時に術後の乱視等の原因となる可能性がある。このため、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具を使用することにより、小さな切開創にて眼内レンズが挿入できるとともに、インジェクターの先端部は挿入し易い形状・大きさとなっているため、切開創を傷つけないようになっている。このインジェクターは折り曲げ可能な眼内レンズをインジェクターの筐体内に設置しておき、インジェクターの先端部へ押しやりながら眼内レンズを小さく折り曲げていく。その後、切開創より眼内へ差し入れたインジェクター先端部から眼内へ押し出し、眼内にて開かせる(開放する)というものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−76288号公報(第4頁−第6頁、図1、図2等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したインジェクターでは、眼内レンズを眼内に押し出す際の作動圧(押し出しを行うための機構を用いるのに要する力)が固定であるため、術者によってはその作動圧が軽すぎたり(低すぎたり)、重すぎたり(高すぎたり)して、扱い難い場合がある。
【0006】
上記従来技術の問題点に鑑み、眼内レンズを押出す際の作動圧を調節することのできる眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を備える外筒と、前記外筒内で進退移動可能に収納され前記眼内レンズを前記挿入部を通して眼内に押し出すための押出手段と、該押出手段に接触するように設置されるとともに前記押出手段に対する摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、前記外筒内に設置されるとともに該摩擦力発生部材に対して前記押出手段の軸方向から押圧し,該押圧する力を前記押出手段の軸方向に対する回転角度の変化によって調節する調節手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズ挿入器具において、前記外筒内部には前記回転角度によって軸方向に対して複数の異なる高さを有した一面の壁面が形成されており、前記調節手段の回転角度によって前記壁面と調節手段との当接位置を変化させることにより前記摩擦力発生部材に対する前記調節手段の押圧力を調節することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。
図1は本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具の外観を示した概略斜視図である。
1は眼内レンズ挿入器具である。挿入器具1は眼球に挿入する側から順に、眼内レンズ40(図2参照)が設置されるとともに眼球に形成される切開創に挿入する挿入部を備える挿入筒部10、先端に挿入筒部10を装着する外筒部20、外筒部20及び挿入筒部10の内部を挿通し、外筒部20に装着された挿入筒部10先端から眼内レンズ40を外部に押し出すための押出機構部30、とからなる。
【0009】
挿入筒部10は図2に示すように、先端に向かうにしたがって、その径が徐々に小さく(細く)なるテーパ形状を有する挿入部11と、眼内レンズ40を折り畳んで設置する設置部12とが一体的に形成されている。なお、挿入部11は中空の筒形状となっており、折りたたまれた眼内レンズ40がこの中空部分を通して外部に送り出されるようになっている。また、設置部12は鎖線Aを軸として開閉可能となっており、設置部12が開いた状態のときに眼内レンズ40をセットし、その後閉じることによって眼内レンズ40を折り畳むことができる。使用する眼内レンズは既存する折り曲げ可能な眼内レンズを用いることができる。また、この設置部12及び挿入部11の構成は、公知の技術を用いたものであるため、詳細な説明は割愛する。
【0010】
外筒部20の先端には挿入筒部10を装着するための開口部21が設けられており、図2に示す挿入筒部10は、設置部12を閉じた状態でこの開口部21から外筒部20内部に入れられて、外筒部20に装着される。
【0011】
図3は外筒部20に押出機構部30が取り付けられた状態を示す部分断面図である。外筒部20の内部は中空状となっており、ここに押出機構部30が外筒部20の軸方向に進退可能に挿通されている。押出機構部30は押出棒31、軸部32、押出部33から構成されている。押出棒31は軸部32の先端に取り付けられており、軸部32が前方に移動することによって、外筒部20先端に装着された挿入筒部10から眼内レンズ40を前方に押し、筒先から外部へ送り出す役目を果たす。また、押出部33は雄ネジ部33aが設けられており、軸部32の後部に設けられた雌ネジ部と螺合することにより、軸部32に押出部33が取り付けられている。この押出部33を用いることにより、押出棒31を前方へ押出しやすいようにしている。
【0012】
22はつば部、23は押圧部である。押圧部23は円筒形状を有しており、筒内に軸部32を挿通した状態でつば部22と嵌合している。また、外筒部20の後部末端(基端側)は所定の深さを有した凹部が設けられており、凹部壁面には雌ネジ部が形成されている。一方、つば部22の先端部には雄ネジ部22aが形成されており、前述した凹部に形成された雌ネジ部と螺合している。このように外筒部20とつば部22とが螺合した状態において、押圧部23は外筒部20とつば部22との間にて軸部32を中心に回転可能に保持されている。なお、23aは押圧部23の底面に設けられた孔である。孔23aは後述する回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度を変える際に使用される。
【0013】
また、図3に示すように、外筒部20とつば部22とが螺合した状態で、外筒部20の基端側に形成された凹部と押圧部23との間には空隙が形成される。この空隙には、ゴム等の弾性部材からなるOリング50及びワッシャ51a、51bが軸部32を通した状態で設置される。Oリング40の内径は、軸部32の径と同じか若干小さくなっており、軸部32にOリング23の内径部分が常時軸部32に当接するようになっている。なお、本実施の形態では弾性部材としてOリングを用いることとしているが、これに限るものではない。Oリング以外のリング形状、又はこのようなリング形状でなくとも押圧部23により押圧されることにて扁平し、作動圧を適宜設定することができる弾性部材であれば本発明に用いることができる。
【0014】
次に押圧部23とつば部22の詳細な構成を図4に示す。つば部22の先端上面には、高さの異なる4種類の凸部100a〜100dが、つば部22の円周に沿って形成されている。なお、各凸部100a〜100dは、つば部22の中心軸に対して対称に各々一対設けられており、このうち凸部100aの高さが最も高く、凸部100bから以下に順に低くなっている。
【0015】
一方、押圧部23の先端部の側壁には、凸部24が押圧部23の中心軸に対して対称に一対形成されている。つば部22と押圧部23とを嵌合すると、対となっている凸部100a〜100dの何れかに凸部24の底面が各々当接し、つば部22の先端から押圧部23が突き出るような形状となる。このような構成により、つば部22と押圧部23とを嵌合した状態で、軸方向に対する押圧部23の回転角度を変えることにより、つば部22底面から押圧部23先端までの全長を変えることができる(本実施形態では、4種類の凸部100a〜100dによて、その全長を4段階で変えることができるものとしている)。なお、凸部24には押圧部23の回転角度をスムーズに変えることができるように、凸部24の当接面の角を取り除くように傾斜部24aが形成されている。
【0016】
また、各凸部100a〜100d間の高低差は、押圧部23の回転角度を変えるための障害とならない程度の差であり、好ましくは0.1mm以下、さらに好ましくは0.05mm以下程度である。なお、本実施の形態では各凸部100a〜100d間の高低差を0.1mmとしたが、これに限るものではなく、押出機構部30の作動圧の調節を行うことができるとともに、押圧部23の回転角度の変更を阻害しない程度の高低差を有していれば良い。
【0017】
図5は挿入器具1を基端側後方から見た状態を示した図である。図に示すように、つば部22の底面には凸部100a〜100dに対応して目盛22bが刻印されている。また、押圧部23の底面には押圧部23の現在の回転角度が判るように印23bが形成されている。図6は回転角度調節治具60の構成を示した図である。回転角度調節治具60は、軸部32の曲面に合わせて形成された略Y字形状の先端部61aを有する手持部61と、先端部61aから垂直に所定距離だけ伸びている差込部62とからなる。図5に示す孔23aに、回転角度調節治具60の差込部62を差し込んで回転角度調節治具60を回転させることにより、軸方向に対する押圧部23の回転角度を変えることができる。
【0018】
以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具において、その作動圧調節の手順を図7を用いて説明する。
図7(a)は、つば部22に形成されている凸部100dに押圧部23の凸部24を当接させた状態で外筒部20とつば部22とが嵌合している状態であり、つば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が最も短くなっている。この状態のときは、押圧部23の先端はワッシャ51bを介してOリング50を軸方向に僅かに押圧している。
【0019】
押圧部23によりOリング50が押圧されることにより、Oリング50は空隙内にて若干扁平することとなる。このようにOリング50が空隙内で扁平された結果、Oリング50と軸部32との接触面積及び接触圧が増え、摩擦力が高くなり、押出機構部30を軸方向へ移動させるための作動圧を高くすることができる。
【0020】
次に、作動圧を最も高くする場合には、回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度を変え、凸部24が凸部100aに当接するようにする。この状態ではつば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が最も長くなっている(図7(b)の状態)。このようにつば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が長くなることにより、押圧部23はOリング50を軸方向へさらに押圧することとなる(押圧力が強くなる)。Oリング50が軸方向にさらに押圧されることにより、Oリング50が図7(a)のOリングの状態に比べ、さらに扁平される。この扁平によってOリング50から軸部32への接触圧がさらに高まるため摩擦力が増大し、押出機構部30を移動させるのに必要な作動圧を高くすることができる。
【0021】
また反対に、作動圧を低くしたい場合には、回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度変え、凸部100b〜100dに押圧部23の凸部24を合わせるようにすれば良い。このように、押出機構部30を軸方向に移動させるのに必要な作動圧を簡単に調節することができるため、使用者(術者)好みの作動圧を適宜設定することができる。
【0022】
作動圧の調節後、眼内レンズ40が設置された挿入筒部10を外筒部20に装着し、所望する作動圧にて押出機構部30を軸方向に駆動させ、眼内に眼内レンズ40を押し出すことができる。
以上の実施形態では、4段階の作動圧調節機構について説明したが、これに限るものではなく、必要に応じて調節段階を設定すればよい。
【0023】
また、本実施の形態では、つば部22の上面に高さの異なる4種類の凸部100a〜100dを形成するものとしているが、これに限るものではない。押圧部の軸方向の回転角度を変えることにより、作動圧を調節することのできる機構であれば良い。例えば、つば部22の先端上面をスロープ形状にしておくこともできる。このような場合には、所望する作動圧が得られるようにスロープの途中にへこみを設けておき、対する押圧部23の凸部24の先をへこみに嵌合できる形状としておけば良い。このような構成よって、所望する作動圧が得られる押圧部23の回転角度位置では各々クリック感が得られるようになる。
【0024】
さらに、本実施の形態では押圧部23の回転角度を回転角度調節治具60を用いて調節することとしたが、これに限るものではない。例えば図8に示すように押圧部23の後部をつば部後面(底面)から十分に延ばした形状とし、ここを回転角度調節部23cとしておく。押圧部23の回転角度を変える場合には、この回転角度調節部23cを回転させるようにすればよい。このような構成により、治具を使用しなくとも簡単に押圧部23の回転角度を調節することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、眼内レンズ挿入器具を使用して眼内レンズを眼内に押し出す際の挿入器具の作動圧を、使用者(術者)が所望する作動圧に適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼内レンズ挿入器具の外観を示した図である。
【図2】挿入筒部の詳細を示した図である。
【図3】外筒部に押出機構部が取り付けられた状態を示した部分断面図である。
【図4】押圧部とつば部との詳細な構成を示した図である。
【図5】外筒部の基端側後面を示した図である。
【図6】回転角度調節治具の構成を示した図である。
【図7】本実施の形態における作動圧調節の手順を示した図である。
【図8】押圧部の回転角度を変えるための機構を示した図である。
【符号の説明】
1 眼内レンズ挿入器具
10 挿入筒部
20 外筒部
23 押圧部
24 凸部
30 押出機構部
40 眼内レンズ
50 Oリング
60 回転角度調節治具
100a〜100d 凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼内レンズを眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。眼内レンズを挿入するには、はじめに眼球に眼内レンズを挿入するための切開創を設け、この切開創より内部の白濁した水晶体を超音波白内障手術装置等にて破砕して吸引しておき、次に水晶体があった場所に眼内レンズを切開創より挿入する。
【0003】
このように眼内レンズを挿入する際に設けられる切開創は、その切口が大きいと眼球に負担が掛かると同時に術後の乱視等の原因となる可能性がある。このため、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具を使用することにより、小さな切開創にて眼内レンズが挿入できるとともに、インジェクターの先端部は挿入し易い形状・大きさとなっているため、切開創を傷つけないようになっている。このインジェクターは折り曲げ可能な眼内レンズをインジェクターの筐体内に設置しておき、インジェクターの先端部へ押しやりながら眼内レンズを小さく折り曲げていく。その後、切開創より眼内へ差し入れたインジェクター先端部から眼内へ押し出し、眼内にて開かせる(開放する)というものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−76288号公報(第4頁−第6頁、図1、図2等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したインジェクターでは、眼内レンズを眼内に押し出す際の作動圧(押し出しを行うための機構を用いるのに要する力)が固定であるため、術者によってはその作動圧が軽すぎたり(低すぎたり)、重すぎたり(高すぎたり)して、扱い難い場合がある。
【0006】
上記従来技術の問題点に鑑み、眼内レンズを押出す際の作動圧を調節することのできる眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を備える外筒と、前記外筒内で進退移動可能に収納され前記眼内レンズを前記挿入部を通して眼内に押し出すための押出手段と、該押出手段に接触するように設置されるとともに前記押出手段に対する摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、前記外筒内に設置されるとともに該摩擦力発生部材に対して前記押出手段の軸方向から押圧し,該押圧する力を前記押出手段の軸方向に対する回転角度の変化によって調節する調節手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズ挿入器具において、前記外筒内部には前記回転角度によって軸方向に対して複数の異なる高さを有した一面の壁面が形成されており、前記調節手段の回転角度によって前記壁面と調節手段との当接位置を変化させることにより前記摩擦力発生部材に対する前記調節手段の押圧力を調節することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。
図1は本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具の外観を示した概略斜視図である。
1は眼内レンズ挿入器具である。挿入器具1は眼球に挿入する側から順に、眼内レンズ40(図2参照)が設置されるとともに眼球に形成される切開創に挿入する挿入部を備える挿入筒部10、先端に挿入筒部10を装着する外筒部20、外筒部20及び挿入筒部10の内部を挿通し、外筒部20に装着された挿入筒部10先端から眼内レンズ40を外部に押し出すための押出機構部30、とからなる。
【0009】
挿入筒部10は図2に示すように、先端に向かうにしたがって、その径が徐々に小さく(細く)なるテーパ形状を有する挿入部11と、眼内レンズ40を折り畳んで設置する設置部12とが一体的に形成されている。なお、挿入部11は中空の筒形状となっており、折りたたまれた眼内レンズ40がこの中空部分を通して外部に送り出されるようになっている。また、設置部12は鎖線Aを軸として開閉可能となっており、設置部12が開いた状態のときに眼内レンズ40をセットし、その後閉じることによって眼内レンズ40を折り畳むことができる。使用する眼内レンズは既存する折り曲げ可能な眼内レンズを用いることができる。また、この設置部12及び挿入部11の構成は、公知の技術を用いたものであるため、詳細な説明は割愛する。
【0010】
外筒部20の先端には挿入筒部10を装着するための開口部21が設けられており、図2に示す挿入筒部10は、設置部12を閉じた状態でこの開口部21から外筒部20内部に入れられて、外筒部20に装着される。
【0011】
図3は外筒部20に押出機構部30が取り付けられた状態を示す部分断面図である。外筒部20の内部は中空状となっており、ここに押出機構部30が外筒部20の軸方向に進退可能に挿通されている。押出機構部30は押出棒31、軸部32、押出部33から構成されている。押出棒31は軸部32の先端に取り付けられており、軸部32が前方に移動することによって、外筒部20先端に装着された挿入筒部10から眼内レンズ40を前方に押し、筒先から外部へ送り出す役目を果たす。また、押出部33は雄ネジ部33aが設けられており、軸部32の後部に設けられた雌ネジ部と螺合することにより、軸部32に押出部33が取り付けられている。この押出部33を用いることにより、押出棒31を前方へ押出しやすいようにしている。
【0012】
22はつば部、23は押圧部である。押圧部23は円筒形状を有しており、筒内に軸部32を挿通した状態でつば部22と嵌合している。また、外筒部20の後部末端(基端側)は所定の深さを有した凹部が設けられており、凹部壁面には雌ネジ部が形成されている。一方、つば部22の先端部には雄ネジ部22aが形成されており、前述した凹部に形成された雌ネジ部と螺合している。このように外筒部20とつば部22とが螺合した状態において、押圧部23は外筒部20とつば部22との間にて軸部32を中心に回転可能に保持されている。なお、23aは押圧部23の底面に設けられた孔である。孔23aは後述する回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度を変える際に使用される。
【0013】
また、図3に示すように、外筒部20とつば部22とが螺合した状態で、外筒部20の基端側に形成された凹部と押圧部23との間には空隙が形成される。この空隙には、ゴム等の弾性部材からなるOリング50及びワッシャ51a、51bが軸部32を通した状態で設置される。Oリング40の内径は、軸部32の径と同じか若干小さくなっており、軸部32にOリング23の内径部分が常時軸部32に当接するようになっている。なお、本実施の形態では弾性部材としてOリングを用いることとしているが、これに限るものではない。Oリング以外のリング形状、又はこのようなリング形状でなくとも押圧部23により押圧されることにて扁平し、作動圧を適宜設定することができる弾性部材であれば本発明に用いることができる。
【0014】
次に押圧部23とつば部22の詳細な構成を図4に示す。つば部22の先端上面には、高さの異なる4種類の凸部100a〜100dが、つば部22の円周に沿って形成されている。なお、各凸部100a〜100dは、つば部22の中心軸に対して対称に各々一対設けられており、このうち凸部100aの高さが最も高く、凸部100bから以下に順に低くなっている。
【0015】
一方、押圧部23の先端部の側壁には、凸部24が押圧部23の中心軸に対して対称に一対形成されている。つば部22と押圧部23とを嵌合すると、対となっている凸部100a〜100dの何れかに凸部24の底面が各々当接し、つば部22の先端から押圧部23が突き出るような形状となる。このような構成により、つば部22と押圧部23とを嵌合した状態で、軸方向に対する押圧部23の回転角度を変えることにより、つば部22底面から押圧部23先端までの全長を変えることができる(本実施形態では、4種類の凸部100a〜100dによて、その全長を4段階で変えることができるものとしている)。なお、凸部24には押圧部23の回転角度をスムーズに変えることができるように、凸部24の当接面の角を取り除くように傾斜部24aが形成されている。
【0016】
また、各凸部100a〜100d間の高低差は、押圧部23の回転角度を変えるための障害とならない程度の差であり、好ましくは0.1mm以下、さらに好ましくは0.05mm以下程度である。なお、本実施の形態では各凸部100a〜100d間の高低差を0.1mmとしたが、これに限るものではなく、押出機構部30の作動圧の調節を行うことができるとともに、押圧部23の回転角度の変更を阻害しない程度の高低差を有していれば良い。
【0017】
図5は挿入器具1を基端側後方から見た状態を示した図である。図に示すように、つば部22の底面には凸部100a〜100dに対応して目盛22bが刻印されている。また、押圧部23の底面には押圧部23の現在の回転角度が判るように印23bが形成されている。図6は回転角度調節治具60の構成を示した図である。回転角度調節治具60は、軸部32の曲面に合わせて形成された略Y字形状の先端部61aを有する手持部61と、先端部61aから垂直に所定距離だけ伸びている差込部62とからなる。図5に示す孔23aに、回転角度調節治具60の差込部62を差し込んで回転角度調節治具60を回転させることにより、軸方向に対する押圧部23の回転角度を変えることができる。
【0018】
以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具において、その作動圧調節の手順を図7を用いて説明する。
図7(a)は、つば部22に形成されている凸部100dに押圧部23の凸部24を当接させた状態で外筒部20とつば部22とが嵌合している状態であり、つば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が最も短くなっている。この状態のときは、押圧部23の先端はワッシャ51bを介してOリング50を軸方向に僅かに押圧している。
【0019】
押圧部23によりOリング50が押圧されることにより、Oリング50は空隙内にて若干扁平することとなる。このようにOリング50が空隙内で扁平された結果、Oリング50と軸部32との接触面積及び接触圧が増え、摩擦力が高くなり、押出機構部30を軸方向へ移動させるための作動圧を高くすることができる。
【0020】
次に、作動圧を最も高くする場合には、回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度を変え、凸部24が凸部100aに当接するようにする。この状態ではつば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が最も長くなっている(図7(b)の状態)。このようにつば部22の底面から押圧部23の先端までの全長が長くなることにより、押圧部23はOリング50を軸方向へさらに押圧することとなる(押圧力が強くなる)。Oリング50が軸方向にさらに押圧されることにより、Oリング50が図7(a)のOリングの状態に比べ、さらに扁平される。この扁平によってOリング50から軸部32への接触圧がさらに高まるため摩擦力が増大し、押出機構部30を移動させるのに必要な作動圧を高くすることができる。
【0021】
また反対に、作動圧を低くしたい場合には、回転角度調節治具60を用いて押圧部23の回転角度変え、凸部100b〜100dに押圧部23の凸部24を合わせるようにすれば良い。このように、押出機構部30を軸方向に移動させるのに必要な作動圧を簡単に調節することができるため、使用者(術者)好みの作動圧を適宜設定することができる。
【0022】
作動圧の調節後、眼内レンズ40が設置された挿入筒部10を外筒部20に装着し、所望する作動圧にて押出機構部30を軸方向に駆動させ、眼内に眼内レンズ40を押し出すことができる。
以上の実施形態では、4段階の作動圧調節機構について説明したが、これに限るものではなく、必要に応じて調節段階を設定すればよい。
【0023】
また、本実施の形態では、つば部22の上面に高さの異なる4種類の凸部100a〜100dを形成するものとしているが、これに限るものではない。押圧部の軸方向の回転角度を変えることにより、作動圧を調節することのできる機構であれば良い。例えば、つば部22の先端上面をスロープ形状にしておくこともできる。このような場合には、所望する作動圧が得られるようにスロープの途中にへこみを設けておき、対する押圧部23の凸部24の先をへこみに嵌合できる形状としておけば良い。このような構成よって、所望する作動圧が得られる押圧部23の回転角度位置では各々クリック感が得られるようになる。
【0024】
さらに、本実施の形態では押圧部23の回転角度を回転角度調節治具60を用いて調節することとしたが、これに限るものではない。例えば図8に示すように押圧部23の後部をつば部後面(底面)から十分に延ばした形状とし、ここを回転角度調節部23cとしておく。押圧部23の回転角度を変える場合には、この回転角度調節部23cを回転させるようにすればよい。このような構成により、治具を使用しなくとも簡単に押圧部23の回転角度を調節することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、眼内レンズ挿入器具を使用して眼内レンズを眼内に押し出す際の挿入器具の作動圧を、使用者(術者)が所望する作動圧に適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼内レンズ挿入器具の外観を示した図である。
【図2】挿入筒部の詳細を示した図である。
【図3】外筒部に押出機構部が取り付けられた状態を示した部分断面図である。
【図4】押圧部とつば部との詳細な構成を示した図である。
【図5】外筒部の基端側後面を示した図である。
【図6】回転角度調節治具の構成を示した図である。
【図7】本実施の形態における作動圧調節の手順を示した図である。
【図8】押圧部の回転角度を変えるための機構を示した図である。
【符号の説明】
1 眼内レンズ挿入器具
10 挿入筒部
20 外筒部
23 押圧部
24 凸部
30 押出機構部
40 眼内レンズ
50 Oリング
60 回転角度調節治具
100a〜100d 凸部
Claims (2)
- 眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部を備える外筒と、前記外筒内で進退移動可能に収納され前記眼内レンズを前記挿入部を通して眼内に押し出すための押出手段と、該押出手段に接触するように設置されるとともに前記押出手段に対する摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、前記外筒内に設置されるとともに該摩擦力発生部材に対して前記押出手段の軸方向から押圧し,該押圧する力を前記押出手段の軸方向に対する回転角度の変化によって調節する調節手段と、を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
- 請求項1の眼内レンズ挿入器具において、前記外筒内部には前記回転角度によって軸方向に対して複数の異なる高さを有した一面の壁面が形成されており、前記調節手段の回転角度によって前記壁面と調節手段との当接位置を変化させることにより前記摩擦力発生部材に対する前記調節手段の押圧力を調節することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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