JP2004173338A - インバータ装置 - Google Patents

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JP2004173338A JP2002332973A JP2002332973A JP2004173338A JP 2004173338 A JP2004173338 A JP 2004173338A JP 2002332973 A JP2002332973 A JP 2002332973A JP 2002332973 A JP2002332973 A JP 2002332973A JP 2004173338 A JP2004173338 A JP 2004173338A
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勝 豊田
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Abstract

【課題】制御回路を簡素化できるインバータ装置を得ることを目的とする。
【解決手段】順変換回路および逆変換回路にて成る電力変換部を複数有し、出力多巻線変圧器42にて昇圧された電力を同期電動機45に印加するインバータ装置61において、各逆変換回路38、39を駆動するゲート駆動回路57、58と、同期電動機45の電機子電流値を検出する検出回路46と、同期電動機45の速度値とあらかじめ設定されている速度指令値とから電流基準値を演算する演算回路53と、演算回路53の電流基準値と検出回路46の電流帰還値とを比較して電圧指令値を演算する制御演算器55と、制御演算器の電圧指令値から個々のゲート駆動回路57、58に与える電圧値を演算する電圧演算器56とを備え、同期電動機45の起動時には、予備経路のみを介して、次に、出力多巻線変圧器42を介する経路にて供給する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動機の速度制御に用いられる電圧形のインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインバータ装置は、3相の商用電源と、電源側の2つの主回路コンタクタ、2つのダイオード整流回路(コンバータ部)と、2つの平滑コンデンサと、2つのインバータ部と、2つの電流検出器と、2つの巻上用誘導電動機と、電流指令信号と電流検出器からの電流信号との偏差に基づいて比較演算し、電流指令信号を出力する電流制御部と、電流制御部からの電流指令信号に基づいてPWM(パルス幅変調)制御を行う正弦波PWM制御部と、正弦波PWM制御部からの主回路トランジスタのスイッチング信号に基づいて2つのインバータ部の主回路トランジスタを制御する2つのベースドライブ回路とを備えている。
【0003】
さらに、電動機側の2つの主回路コンタクタと、電動機側交流リアクトルと、電圧基準を1/2にするアンプと、電流検出器より得られた電流検出値を1/2にするアンプと、2つのインバータ部のそれぞれから出力される電流を検出する2つの電流検出器と、2つの電流検出器より検出された電流値とアンプより得られる電流値との電流の偏差を補償する2つのアンプと、アンプからの電圧基準とアンプからの電流補償分を合成する2つのアンプとを備えている。
【0004】
従来のインバータ装置は、まず、電流制御部より出力される電圧基準信号がアンプに入力される。アンプでは、入力した電圧基準信号を1/2とし、アンプへ出力する。また、電流検出器で検出された電流は、アンプに入力される。アンプでは、入力された電流信号を1/2にして、アンプへ出力する。アンプは、それぞれ電流検出器からの電流信号とアンプからの電流信号の差に基づいて、各電力変換回路に供給される電気基準を補償する補償信号をアンプへ出力する。
【0005】
そして、アンプでは、他のアンプより入力した電圧基準信号を他のアンプより入力した補償信号に基づいて補償し、補償した電圧基準信号をそれぞれ正弦波PWM制御部へ出力する(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−49296号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインバータ装置は以上のように構成されているので、電流制御回路、電圧制御回路が各々逆変換器回路分必要となる。そして、その逆変換回路の定格出力以上の電圧の電動機の場合、電動機側交流リアクトルの替わりに変圧器が必要になるという問題点があった。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、制御回路を簡素化し、また、出力変圧器なしでも高圧の同期電動機を駆動できるインバータ装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るインバータ装置は、交流電力を直流電力に変換する順変換回路および順変換回路に接続され直流電力を交流電力に変換する逆変換回路にて成る電力変換部を複数有し、各電力変換部は変圧器を介して並列に接続され、変圧器にて昇圧された電力を被駆動電動機に印加するインバータ装置において、変圧器を介さず、いずれかの電力変換部から直接被駆動電動機に電力を印加する予備経路を備え、被駆動電動機の起動時には変圧器を介する経路を遮断し、予備経路のみを介して被駆動電動機に電力を供給し、予備経路にて一定の出力までに達すると、予備経路を遮断して、変圧器を介する経路にて被駆動電動機に電力を供給する場合、各逆変換回路にそれぞれ設けられ各逆変換回路を駆動するゲート駆動回路と、被駆動電動機の電機子電流値を検出する検出回路と、被駆動電動機の速度値とあらかじめ設定されている速度指令値とから電流基準値を演算する演算回路と、演算回路の電流基準値と検出回路の電流帰還値とを比較して電圧指令値を演算する制御演算器と、制御演算器の電圧指令値から個々のゲート駆動回路に与える電圧値を演算する電圧演算器とを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のインバータ装置の構成を示す回路図である。図に基づいて説明する。インバータ装置61は制御部60を備えている。インバータ装置61は、一端が、主回路用の商用交流の主電源1、第1の遮断器3および降圧用の入力多巻線変圧器35に順次接続されている。また、他端が、インバータ装置61の被駆動電動機としての同期電動機45に接続された第2の遮断器43および昇圧用の出力多巻線変圧器42に、また、第3の遮断器44を介する予備経路にそれぞれ接続されている。同期電動機45には、同期電動機45に入力される電流値を検出する電流検出器46、および、分配器47がそれぞれ接続されている。
【0011】
インバータ装置60は、入力多巻線変圧器35に接続され、交流電力を直流電力に変換する順変換回路36、37と、一端をこの順変換回路36、37に、他端を出力多巻線変圧器42にそれぞれ接続されたPWM制御形の逆変換回路38、39とで成る複数の電力変換部を備える。そして、逆変換回路39は第3の遮断器44(予備経路)にも接続されている。さらに、順変換回路36、37および入力電流検出用の入力電流検出器40に接続された制御回路50と、出力電流検出用の出力電流検出器41に接続され、個々の逆変換器38、39の過電流を検出して保護動作を行う保護動作回路59と、分配器47に接続された受信回路51とを備える。
【0012】
また、受信回路51に接続され、受信回路51の位相信号により速度帰還値を演算する速度演算器52と、この速度演算器52および接点16に接続された速度制御器19と、この速度制御器19および界磁制御器26に接続され速度制御器19の出力のトルク分指令値(速度指令値)と同期電動機45の速度値より電機子の電流基準値と界磁電流基準値とを演算する演算回路53とを備える。
【0013】
また、電流検出器46に接続され同期電動機45の電流帰還値を検出する検出回路54と、この検出回路54および演算回路53に接続され演算回路53の電流基準値と検出回路54の電流帰還値とを比較しPWM電圧指令値を発生する制御演算器55と、この制御演算器55に接続され制御演算器55の出力である電流基準値よりPWM回路の比率に応じた指令値を演算する電圧演算器56とを備える。
【0014】
また、電圧演算器56および逆変換回路38、39にぞれぞれ接続され、PWM制御と逆変換回路の半導体のゲート駆動制御を行うゲート駆動回路57、58と、外部の速度指定基準発生器15に接続され、かつ、外部からの運転指令信号で動作する(ONする)接点16と、同期電動機45に界磁電流を印加するための界磁電源手段49と、この界磁電源手段49に電源を供給するための界磁電源34と、界磁電源手段49の界磁電流を検出する界磁電流検出器48と、演算回路53および界磁電源手段49に接続された界磁制御器26とを備える。
【0015】
次いで上記のように構成された実施の形態1のインバータ装置の動作について説明する。インバータ装置61にて同期電動機45を起動から駆動させる場合、インバータ装置61の接点16が、外部の指令でONする。次に、第3の遮断器44をONして、出力多巻線変圧器42を介さない予備経路にて同期電動機45に電力を供給し起動させる。
【0016】
この時の制御部60の動作としては、外部の速度基準信号発生器15よりの速度基準信号が接点16を介して速度制御器19に入力される。そして、分配器47の検出する同期電動機45の電機子の位置信号を受信回路51にて受信し、同期電動機45の電機子位置信号として、速度演算器52に入力される。次に、速度演算器52は受信回路51の出力信号を用いて演算し速度帰還値を求め、速度制御器19に与える。
【0017】
次に、速度制御器19は速度基準信号発生器15より入力された速度基準信号と速度演算器52から入力された速度帰還値とを比較し、その偏差がなくなるようなトルク基準を発生し、演算回路53に与える。次に、そのトルク指令値を受け演算回路53は、電機子の電流基準値と界磁電流基準値とを演算する。次に、演算回路53は界磁電流基準値を界磁制御器26に与えて、界磁制御器26はこの値に基づいて界磁電源手段49に指示する。次に、界磁電源手段49は界磁電流を同期電動機45に印加する。
【0018】
次に、同期電動機45の電流値を電流検出器46から検出回路54にて検出し、電機子電流の帰還値を演算する。次に、その電機子の電流帰還値を制御演算器55に与え、この電流帰還値と演算回路53から入力された電流基準値と比較し、その偏差を電圧演算器56に与える。次に、電圧演算器56はこの偏差から電圧指令値を演算し、ゲート駆動回路58に与え、逆変換回路39のみに出力し、変圧器42をバイパスする回路(予備経路)で同期電動機45を起動する。そして、ゲート駆動回路57は、第3の遮断器44がONしている時は、ゲート遮断状態となっている。
【0019】
起動後の一定時間(一定時間とは、出力多巻線変圧器42を介さない場合の回路における、最大出力と成る時間を規定している)後に、図示しない駆動回路により第3の遮断器44がOFFし、第2の遮断器43がONする。よってこの時の検出回路54が検出する電機子の電流帰還値は、逆変換回路38、39の合成電流である同期電動機45の入力側、即ち、変圧器42の出力側の電流値を使用することとなる。次に、ゲート駆動回路57のゲート遮断が解除され、電圧演算器39は各電力変換部の比率に応じてゲート駆動回路57、58に指示を行い、逆変換回路38、39の両方に出力し動作させる。そして、電動機45は変圧器42を介する回路にて駆動され、定格速度まで上昇する。
【0020】
上記のように構成された実施の形態1では、出力多巻線変圧器42を0周波数から起動する場合、磁気飽和が発生する恐れがあるので、出力多巻線変圧器42を介しての交流電動機45の起動は困難である。よってここでは、起動時は、出力多巻線変圧器42無しの回路(予備経路)で行い、その後に出力多巻線変圧器42を介してインバータの出力電圧の昇圧を行うので、出力多巻線変圧器42の磁気飽和の発生を防止することができる。これは、出力多巻線変圧器42が磁気飽和しない程度までインバータ装置61の出力周波数が上昇しているためである。
【0021】
そして、出力多巻線変圧器42のリアクタンスにより、逆変換回路38と逆変換回路39と間の循環電流抑制効果が期待できるので、制御部60による電流バランス制御が不要となる。よって、速度制御器19、演算回路53、制御演算器55が各回路において共通化でき、ゲート駆動回路57、58のみを各回路に設けるのみで行うことができる。このため、制御部60が簡素化となる構成にて形成することできる。また、インバータ装置61の定格電圧以上の電圧で同期電動機45を駆動できる信頼性の高い装置を得ることができる。
【0022】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、出力変圧器に多巻線変圧器を使用したが、これに限られることはない。例えば、図2に示すように、制御部67を備えたインバータ装置68は、逆変換回路38、39個々に出力変圧器64、65を設けてもよい。そして、電動機45の電機子電流値を検出する検出回路として、個々の逆変換回路38、39の電流を検出する出力電流検出62、63と、各出力電力検出器62、63の合計値を演算で求める電流帰還演算器66とから構成する。
【0023】
そして、実施の形態2においては、この電流帰還演算器66の出力を、電動機45の電流値として上記実施の形態1と同様に制御を行う。このようにすれば、同期電動機の電流値を直接測定するような高圧の電流検出器が不要にでき、経済的に安価にできることと更に、多重化する場合容易な構成とすることが可能である。
【0024】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3のインバータ装置の構成を示すブロック図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。インバータ装置98は制御部97を備えている。インバータ装置98は、一端が、主回路用で商用交流の主電源1、第1の遮断器3および降圧用の入力変圧器70に順次接続されている。また、他端が、インバータ装置98の被駆動電動機としての同期電動機83に接続された第2の遮断器43および昇圧用の出力変圧器77、78、79に、また、結合リアクトル80および第3の遮断器44の予備経路にそれぞれ接続されている。
【0025】
インバータ装置98は、入力変圧器70に接続され、交流電力を直流電力に変換する順変換回路71、72、73と、一端をこの順変換回路71、72、73に、他端を各出力変圧器77、78、79にそれぞれ接続されたPWM制御形の逆変換回路74、75、76とで成る複数の電力変換部を備え、逆変換回路76は第3の遮断器44(予備経路)にも接続されている。さらに、出力電流検出用の出力電流検出器85、86、87、制御回路50および後述するゲート駆動回路94、95、96に接続され、個々の逆変換器74、75、76の電流値を検出して異常か否かを判断し、異常と判断された電力変換部の遮断指示を出力する故障検出回路89とを備える。
【0026】
また、故障検出回路89および各出力電流検出器85、86、87に接続され、これらの電流値から同期電動機45の電流帰還値を演算する電流帰還演算器90と、この電流帰還演算器90および演算回路53に接続され演算回路53の電流基準値と電流帰還演算器90の電流帰還値とを比較しPWM電圧指令値を発生する制御演算器92と、この制御演算器92に接続され制御演算器92の出力である電流基準値よりPWM回路の比率に応じた指令値を演算する電圧演算器93とを備える。
【0027】
また、電圧演算器93および逆変換回路74、75、76にぞれぞれ接続され、PWM制御と逆変換回路の半導体のゲート駆動制御を行うゲート駆動回路94、95、96と、故障検出回路89および制御演算器92に接続され故障検出回路89が異常と判断した電力変換部の容量を差し引いた容量で運転可能と成るリミッタ値を制御演算器92に設定する電流リミッタ設定器91とを備える。
【0028】
次いで上記のように構成された実施の形態3のインバータ装置の動作について上記各実施の形態と異なる箇所のみについて説明する。インバータ装置98にて同期電動機83を起動から駆動させる。この際に、故障検出回路89は個々の逆変換回路74、75、76の電流値が異常である否か検出している。そして、異常であると判断した場合、その異常と判断された電力変換部を遮断する。
【0029】
すなわち、故障検出回路89が制御回路50に当該順変換回路のゲート遮断を指示し、制御回路50が当該逆変換回路のゲート駆動回路にゲート遮断を指示する。さらに、故障検出回路89は電流帰還演算器90に当該逆変換回路の出力電流値を演算しないように指示する。また、故障検出回路89は電流リミッタ設定器91に指示し、電流リミッタ設定器91は当該電力変換部の容量を差し引いた容量で運転可能と成るリミッタ値を制御演算回路92に出力する。そして、上記各実施の形態と同様に制御を行い、異常と判断された当該電力変換部以外に対応するゲート駆動回路にて逆変換回路を同様に駆動させる。
【0030】
上記のように構成された実施の形態3のインバータ装置は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、1組の変換回路部が故障した場合、故障検出回路89の指令により、当該等の順変換回路のゲート遮断および当該等の逆変換回路のゲート遮断信号を与えると共に、電流帰還演算器90に信号を与え、当該逆変換回路の電流値の加算を停止するよう動作させ、電流リミッタ設置器91に信号を与えインバータ装置98の出力電流のリミット値を下げインバータ装置98の出力容量を低減するので、多重化する場合の冗長性を確保できる構成を実現できる。
【0031】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4のインバータ装置の構成を示すブロック図である。図において上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。インバータ装置104は制御部103を備えている。インバータ装置104は、他端が、インバータ装置104の被駆動電動機としての同期電動機99に接続されている。同期電動機99の巻線数と、電力変換部の数(ここでは2つ)とが同数にて成る。
【0032】
この速度制御器19および界磁制御器26に接続され速度制御器19の出力のトルク分指令値と同期電動機99の速度値より電機子の電流基準値と界磁電流基準値とを演算する演算回路機能と、電流帰還演算器66に接続され同期電動機99の電流帰還値と、電流基準値とを比較しPWM電圧指令値を発生する制御演算器機能とを備えたベクトル制御回路101と、このベクトル制御回路101に接続されベクトル制御回路101に界磁電流の基準信号を与える発生器100と、ベクトル制御回路101に接続されベクトル制御回路101にて演算されたq軸電圧指令とd軸電圧指令とをベクトル的に合成し各ゲート駆動回路57、58の比率に応じた電圧指令値を演算する演算回路102とを備える。
【0033】
上記のように構成された実施の形態4のインバータ装置は、同期電動機の巻線数と電力変換部の数とを同数にし、電動機99内部で磁気的に合成を行うので、結合リアクトルが不要となり、かつ、各電力変換部間において電気的に結合しないので、逆変換回路間の循環電流による電流アンバランスを抑制する必要が無くなる。また、制御もベクトル制御が可能となり、速度制御精度も向上し、出力変圧器も無いのため0速度よりの起動も可能となる。
【0034】
実施の形態5.
上記実施の形態4では、インバータ装置の定格以上の電圧にて電動機の駆動をすることができないが、例えば図5に示すように、インバータ装置122は制御部121を備え、単位電力変換部109を複数直列に接続して電力変換部110を構成する。単位電力変換部109は図7に示すように、順変換回路107および逆変換回路108にて構成されている。
【0035】
さらに各逆変換回路108を駆動するゲート駆動回路116、117、118、119と、各電力変換部110の出力電流を測定する出力電流検出器114、115と、これら出力電流検出器114、115に接続された保護動作回路120とを備える。そして、電力変換部110は図6に示すように、単位電力変換部109内の順変換回路107を入力電源(入力変圧器106)毎に絶縁し、単位電力変換部109内の逆変換回路108を直列に接続した直列高圧インバータにて構成する。
【0036】
このように構成することで単位電力変換部109の出力電圧より高い高圧にて同期電動機111の駆動が可能となる。また、同期電動機111を電気的に絶縁された3相巻線を2回路設けているため、同期電動機111内部で磁気的に合成が行なわれるので、結合リアクトルも不要となり、かつ、電気的に結合されていないので逆変換間の循環電流によるアンバランス電流を抑制する必要が無くなる。また、制御においては上記実施の形態4と同様にベクトル制御が可能となり、出力変圧器も無いのため、0速度よりの起動も容易に可能となる。
【0037】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、交流電力を直流電力に変換する順変換回路および順変換回路に接続され直流電力を交流電力に変換する逆変換回路にて成る電力変換部を複数有し、各電力変換部は変圧器を介して並列に接続され、変圧器にて昇圧された電力を被駆動電動機に印加するインバータ装置において、変圧器を介さず、いずれかの電力変換部から直接被駆動電動機に電力を印加する予備経路を備え、被駆動電動機の起動時には変圧器を介する経路を遮断し、予備経路のみを介して被駆動電動機に電力を供給し、予備経路にて一定の出力までに達すると、予備経路を遮断して、変圧器を介する経路にて被駆動電動機に電力を供給する場合、各逆変換回路にそれぞれ設けられ各逆変換回路を駆動するゲート駆動回路と、被駆動電動機の電機子電流値を検出する検出回路と、被駆動電動機の速度値とあらかじめ設定されている速度指令値とから電流基準値を演算する演算回路と、演算回路の電流基準値と検出回路の電流帰還値とを比較して電圧指令値を演算する制御演算器と、制御演算器の電圧指令値から個々のゲート駆動回路に与える電圧値を演算する電圧演算器とを備えたので、制御部を簡素化にて構成することが可能なインバータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2によるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3によるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4によるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態5によるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したインバータ装置の構成の一部を示す回路図である。
【図7】図6に示したインバータ装置の構成の一部を示す回路図である。
【符号の説明】
1 主電源、36,37,71,72,73,107 順変換回路、
38,39,74,75,76,108 逆変換回路、42 出力多巻線圧器、
43 第2の遮断器、44 第3の遮断器、45,99 同期電動機、
46 電流検出器、52 速度演算器、53 演算回路、54 検出回路、
55,92 制御演算回路、56,93,102 電圧演算器、
57,58,94,95,96,116,117,118,119 ゲート駆動回路、
60,67,97,103,121 制御部、
61,68,98,104,122 インバータ装置、
62,63,85,86,87,114,115 出力電流検出器、
66,90 電流帰還演算器、89 故障検出回路、
91 電流リミッタ設定器、101 ベクトル制御回路、
109 単位電力変換部、110 電力変換部。

Claims (5)

  1. 交流電力を直流電力に変換する順変換回路および上記順変換回路に接続され上記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路にて成る電力変換部を複数有し、上記各電力変換部は変圧器を介して並列に接続され、上記変圧器にて昇圧された電力を被駆動電動機に印加するインバータ装置において、上記変圧器を介さず、いずれかの上記電力変換部から直接上記被駆動電動機に電力を印加する予備経路を備え、上記各逆変換回路にそれぞれ設けられ上記各逆変換回路を駆動するゲート駆動回路と、上記被駆動電動機の電機子電流値を検出する検出回路と、上記被駆動電動機の速度値とあらかじめ設定されている速度指令値とから電流基準値を演算する演算回路と、上記演算回路の電流基準値と上記検出回路の電流帰還値とを比較して電圧指令値を演算する制御演算器と、上記制御演算器の電圧指令値から個々のゲート駆動回路に与える電圧値を演算する電圧演算器とを備え、上記被駆動電動機の起動時には上記変圧器を介する経路を遮断し、上記予備経路のみを介して上記被駆動電動機に電力を供給し、上記予備経路にて一定の出力までに達すると、上記予備経路を遮断して、上記変圧器を介する経路にて上記被駆動電動機に電力を供給することを特徴とするインバータ装置。
  2. 上記検出回路は、上記各々の逆変換回路の出力電流値を検出する出力電流検出器と、上記各出力電流検出器の検出値の合計値を被駆動電動機の電機子電流値として演算する電流帰還演算器とにて成ることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 上記各出力電流検出器の検出値が異常か否かを判断する故障検出回路と、上記制御演算器および上記故障検出回路に接続され、上記制御演算器のリミッタ値を設定する電流リミッタ設定部とを備え、上記故障検出回路は、異常と判断された電力変換部を遮断し、上記電流帰還演算器に上記異常として判断された逆変換回路の出力電流値を演算しないように指示し、かつ、上記異常と判断された電力変換部の容量を差し引いた容量で運転可能となるリミッタ値を上記制御演算器に出力するよう上記電流リミッタ設定器に指示すること特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 交流電力を直流電力に変換する順変換回路および上記順変換回路に接続され上記直流電力を交流電力に変換する逆変換回路にて成る電力変換部を複数有し、上記各電力変換部の出力端に被駆動電動機を接続して電力を印加するインバータ装置において、上記電力変換部の数を上記被駆動電動機の巻線数と同数にし、上記各逆変換回路にそれぞれ設けられ上記各逆変換回路を駆動するゲート駆動回路と、上記各々の逆変換回路の出力電流値を検出する出力電流検出器と、上記各出力電流検出器の検出値の合計値を被駆動電動機の電機子電流値とする電流帰還演算器と、上記被駆動電動機の速度値とあらかじめ設定されている速度指令値とから電流基準値を演算する演算回路と、上記演算回路の電流基準値と上記電流帰還演算器の電流帰還値とを比較して電圧指令値を演算する制御演算器と、上記制御演算器の電圧指令値から個々のゲート駆動回路の比率に応じた電圧値を演算する電圧演算器とを備えたことを特徴とするインバータ装置。
  5. 電力変換部は、順変換回路および逆変換回路から成る単位電力変換部を複数直列に接続して成ることを特徴とする請求項4に記載のインバータ装置。
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