JP2004172921A - ディジタル無線通信システム及びそれに用いる復調器 - Google Patents

ディジタル無線通信システム及びそれに用いる復調器 Download PDF

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Abstract

【課題】装置設計が容易でありかつ増幅器が変更されて非線形歪み特性が変化した場合でも変復調器の設計変更の必要がなく、自動的に必要な補償を行うことが可能な復調器を提供する。
【解決手段】誤差検出器13は信号Ich7,Qch7から得られる電力情報、位相情報と、信号Ich6,Qch6から得られる電力情報、位相情報とから、電力情報r、電力差ΔG、位相差Δθを得る。歪み補償器8は誤差検出器13の出力する電力情報r,電力差ΔG、位相差Δθ及びComplex Mult7の入力である信号Ich3,Qch3を用いてComplex Mult7にゲイン補正信号G、位相補正信号θを出力する。Complex Mult7は歪み補償器8からのゲイン補正信号G、位相補正信号θを用いて、ゲイン及び位相の補正を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディジタル無線通信システム及びそれに用いる復調器に関し、特にディジタル無線通信システムで用いられる変復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル無線通信システムに用いられる変復調器においては、図16に示すように、非線形歪みの補償が実施されている。図16において、従来の変調器は歪み補償器26と、加算器21,22と、直交変調器23と、増幅器24と、直交復調器25とから構成されている。この従来の変調器では、送信装置側で、歪み補償器26によって非線形補償を実現している。
【0003】
ベースバンド信号Ich,Qchは直交変調器23によって変調された後、増幅器24によって変調波として出力される際に、増幅器24の非線形歪みの影響を受ける。この非線形歪みの影響を受けた変調波を、非線形歪み補正用に送信装置に備えられた直交復調器25によって復調し、信号Ich’,Qch’を出力する。
【0004】
歪み補償器26は増幅器24の入力前の信号Ich,Qchと、増幅器24の入力後の信号Ich’,Qch’とを比較することによって、非線形歪み成分を検出し、予め補償信号を加算器21,22でIch1,Qch1に加算しておくことによって、増幅器24の出力信号における非線形歪みを補償する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−291829号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の変復調器では、非線形歪みを補正するだけのために、新たに送信装置側に直交復調器が必要となるため、コストが高くなるだけでなく、増幅器から直交復調器に至る高周波のアナログ回路が追加されることによって、設計の複雑さも増してしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、装置設計が容易でありかつ増幅器が変更されて非線形歪み特性が変化した場合でも変復調器の設計変更の必要がなく、自動的に必要な補償を行うことができるディジタル無線通信システム及びそれに用いる復調器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるディジタル無線通信システムは、変調器及び復調器を用いてディジタル無線通信を行うディジタル無線通信システムであって、
受信フィルタの前段においてRF(Radio Frequency)帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路を前記復調器に備えている。
【0009】
本発明による復調器は、受信フィルタの前段においてRF(Radio Frequency)帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路を備えている。
【0010】
すなわち、本発明の復調器は、ディジタル無線通信システムにおける復調器に、RF(Radio Frequency)帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する回路を備えたことを特徴としている。
【0011】
より具体的に説明すると、本発明の非線形歪み補償回路を備えた復調器は、直交復調器と、ローカル発振器と、LPF(Low Pass Filter)と、ADC(Analog Digital Converter)と、Complex Multiplierと、FIR(Finite Impulse Response Filter)と、Carrier Sync(Carrier synchronize Circuit)と、AGC(Auto Gain Control Circuit)と、Decision(Data Decision Circuit)と、誤差検出器と、歪み補償器とを備えている。
【0012】
入力される変調波がRF帯において非線形歪みの影響を受けている場合には、直交復調器の出力に、非線形歪みが補償されないまま含まれており、雑音や伝送路歪みが全くない状態においても、非線形補償を行わなければ、復調信号が本来の信号点上に再生されていない。
【0013】
本発明の復調器においては、誤差検出器の出力するrは本来の信号点の電力値、Δθ、ΔGは本来の信号点からの位相及び振幅誤差を表している。これらの情報を用いることで、各信号点における本来の信号点からのずれを推定し、非線形歪みを補償することが可能となる。
【0014】
これによって、本発明の復調器では、アナログ的な回路を必要とせず、復調器にディジタル処理回路を追加するだけで、非線形歪みを補償することが可能となるため、装置設計が容易でありかつ増幅器が変更されて非線形歪み特性が変化した場合でも、変復調器の設計変更の必要がなく、自動的に必要な補償を行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による復調器の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による復調器は直交復調器1と、ローカル発振器2と、LPF(Low Pass Filter)3,4と、ADC(Analog Digital Converter)5,6と、Complex Mult(Multiplier)7と、歪み補償器8と、FIR(Finite Impulse Response Filter)9,10と、Carrier Sync(Carrier synchronize Circuit)11と、AGC(Auto Gain Control Circuit)12と、誤差検出器13と、Decision(Data Decision Circuit)14とから構成されている。
【0016】
以下、本実施例においては、入力される変調信号はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の直交変調を仮定しており、それぞれの直交成分(チャネル)に関して、一般的な表記である、Ich、Qchという表記を用いる。また、復調器はディジタル処理復調器の一般的な方式である、準同期検波を想定した装置構成になっている。
【0017】
直交復調器1は入力された変調波を、変調波の搬送波周波数と同期してはいないが、ほぼ同一の周波数を持った発振器2の出力によって直交検波することで、若干の周波数誤差及び位相誤差が残り、ほぼベースバンドに落とされた信号Ich1,Qch1を出力する。尚、直交復調器1は一般的な直交復調器であり、入力された変調波がRF帯において非線形歪みの影響を受けている場合に歪んだままの復調信号を出力する。
【0018】
LPF1,2はADC5,6によってサンプリングする際にエイリアシングを起こさないために、サンプリングレートの半分の周波数を超える成分を除去するフィルタである。
【0019】
ADC5,6によってディジタル変換された信号Ich3,Qch3はComplex Mult7に入力される。Complex Mult7は歪み補償器8の出力するゲイン補正信号G、位相補正信号θによって、入力信号Ich3,Qch3の非線形歪みを取り除き、信号Ich4,Qch4を出力する。
【0020】
Complex Mult7によって非線形歪みが除去された信号Ich4,Qch4は、通常、Roll−off特性を持つインパルス応答を係数としたフィルタであるFIR9,10によって波形整形された後、Carrier Sync11によって信号Ich1,Qch1の時点では残されていた周波数誤差及び位相誤差が取り除かれた信号Ich5,Qch5を得る。
【0021】
通常、Carrier Sync11前の信号Ich4,Qch4は、正規の信号レベルより低く押さえられており、AGC12によって、信号Ich4にAi、信号Qch4にAqのゲインを乗算し、正規の信号レベルを持った信号Ich5,Qch5へと変換する。
【0022】
Decision14は正規の信号レベルを持った信号Ich5,Qch5の中から信号再生に必要な上位ビットのみを取り出して、信号Ich7,Qch7を出力する。
【0023】
誤差検出器13は信号Ich7,Qch7から得られる電力情報、位相情報と、信号Ich6,Qch6から得られる電力情報、位相情報とから、信号Ich7,Qch7の電力情報r、信号Ich7,Qch7と信号Ich6,Qch6との電力差ΔG、位相差Δθを得る。
【0024】
歪み補償器8は誤差検出器13の出力する電力情報r,電力差ΔG、位相差Δθ及びComplex Mult7の入力である信号Ich3,Qch3を用いて、Complex Mult7に対してゲイン補正信号G、位相補正信号θを出力する。Complex Mult7は歪み補償器8からのゲイン補正信号G、位相補正信号θを用いて、ゲイン及び位相の補正を行う複素乗算器である。
【0025】
図2は図1の誤差検出器13の構成例を示すブロック図である。図2において、誤差検出器13は位相計算器131,132と、電力計算器133,134と、加算器135,136とから構成されている。
【0026】
電力計算器133,134は入力される2つの信号(信号Ich6,Qch6及び信号Ich7,Qch7)の自乗和を計算する。位相計算器131,132は信号Ich6,Qch6及び信号Ich7,Qch7のI−Q位相平面上の位相情報である、tan−1(Qch6/Ich6)及びtan−1(Qch7/Ich7)を計算する。
【0027】
電力計算器133の出力から電力計算器134の出力を減算した結果は、電力誤差情報ΔGとして出力され、電力計算器134の出力はそのまま電力情報rとしても出力される。位相計算器131の出力から位相計算器132の出力を減算した結果は、位相誤差情報Δθとして出力される。
【0028】
図3は図1の歪み補償器8の構成例を示すブロック図である。図3において、歪み補償器8はセレクタ(SEL)81−1,81−2と、LPF82−1〜82−n,83−1〜83−nと、補間器84と、電力計算器85とから構成されている。
【0029】
セレクタ81−1,81−2は電力情報rによって、電力誤差情報ΔG、位相誤差情報Δθを入力すべきLPF82−1〜82−n,83−1〜83−nを選択するものである。ローパスフィルタLPF82−1〜82−n,83−1〜83−nは入力された信号を平滑化しかつ記憶するものである。電力レベルがn種類存在する場合には、電力差情報G、位相差情報θ、それぞれに対して、n個のLPF82−1〜82−n,83−1〜83−nが用意される。
【0030】
図4は図3のLFP82−1〜82−n,83−1〜83−nの構成例を示すブロック図である。図4において、LPF82−1〜82−n,83−1〜83−nは固定ゲイン増幅器821と、加算器822と、F/F(フリップフロップ)823とから構成されている。
【0031】
動作を安定化させるために、入力された誤差情報は1未満の適当な定数Kによって圧縮された後、後段の加算器822及びF/F823によって平滑化された値として記憶される。
【0032】
図8では変調方式が16QAMの場合に、最も内側の信号点のIch,Qchそれぞれの振幅を1とした場合の各信号点の電力値を、I−Q位相平面の第一象限に限って、括弧内に示したものである。これによって、16QAMの場合には電力レベルが3種類存在する(n=3)ことが分かる。つまり、誤差情報は電力、位相、それぞれ3種類しか得ることができない。
【0033】
これに対して、Carrier Sync11より前の信号Ich3,Qch3は周波数及び位相の同期が取れていない。通常、この段階ではシンボルレートの2倍以上のサンプリングレートで動作しているため、様々な電力レベルが存在する。補間器84は既知の誤差情報であるLPF82−1〜82−n,83−1〜83−nの値を用いて補間及び補外を行って、実際に使用すべきゲイン補正値G、位相補正値θを算出するものである。
【0034】
図5は非線形歪みの特性の一例を表す図であり、図6は図5に示す非線形歪みの影響をI−Q平面上に示す図であり、図7は非線形歪みのある復調信号の一例を示す図であり、図8は信号点の電力レベルの一例を示す図であり、図9は実際の復調信号(Ich6,Qch6)の一例を示す図であり、図10は図9の復調信号をIch3の位置で見たアイパターンを示す図である。これら図1〜図10を参照して本発明の一実施例の動作について説明する。
【0035】
図5に示すように、一般に、非線形歪み特性は入力電力対出力電力特性(AM−AM特性)と入力電力対位相変動特性(AM−PM特性)との2つによって特徴付けることができる。
【0036】
増幅器は入力レベルがある値よりも小さい場合、入出力関係が線形に保たれる、つまり一定のゲインを保つことができる。しかしながら、入力レベルがある値を超えると、次第に入出力関係が非線形になり、最終的には入力レベルが増大しても、出力レベルは一定の値に固定されてしまう、つまりゲインが低下していくことになる。この関係を示したのが、図5に示す出力電力及び利得特性である。
【0037】
また、位相特性は図5の位相特性に示すように、入力電力に対して、次第に位相が増加していき、ピークを迎えた後、位相が減少していく特性が一般的であるが、その他の場合もあり得る。いずれにしても、入力電力によって出力位相が変動する。
【0038】
図6は変調方式が16QAMの場合を示したものであるが、図6における本来の信号点は点線の交点である。原点に対して外側の信号点ほど、増幅器に入力される時のレベルが高いため、本来の信号点に対して、振幅が減少し、位相が回ってしまっていることが分かる。
【0039】
図6は非線形歪みの影響を分かりやすいように表したものであり、実際には、復調器のキャリア位相制御によって、本来の信号点からの位相オフセットが平均的に零になるように制御されるので、非線形歪み補償器を含まない復調器による復調信号は図7に示すようになる。
【0040】
また、実際の復調信号を示したのが図9である。図6では信号点が定常的な振幅及び位相誤差を持っただけの信号を示しているが、実際には、図9に示すように、歪みが大きい外側の信号点ほど、収束度が落ちてしまい、BER等の特性は更に大きく劣化してしまう。
【0041】
図9に示す復調信号をIch3の位置で見たアイパターンを図10に示す(この部分の動作速度はシンボルレートの4倍)。FIR9,10による波形整形前であるため、信号の収束度が悪いが、センタの位置が最終的な再生シンボルの情報を持っており、図9の信号点にあたる。
【0042】
このように、正規の復調信号の信号点位置の両側には、より電力の高い(より大きく非線形歪みの影響を受けた)信号が存在する。これがFIRフィルタによって正規の信号点に重畳されてしまうことによって、正規の信号点の収束度が落ちてしまう。この現象を避けるために、本実施例による復調器の非線形補償はFIR9,10の前で行っているのである。補間及び補外に関しては、ゲイン補正値、位相補正値、何れの場合でも同様の動作であるので、ゲイン補正値を例に詳細を示す。
【0043】
図11は電力値=2,10,18の時のLPF82の値G(2),G(10),G(18)及びその補間、補外曲線を示す図であり、図12は補間、補外アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。
【0044】
図11において、まず、補外は不安定になるので注意が必要である。電力値が小さい場合にはゲインが一定であると考えてよいので、入力電力をP、Ich AGCをAi、Qch AGCをAqとすると(図12ステップS1)、電力値P’は、
P’=P(Ai +Aq )/2
で計算される(図12ステップS1)。この場合、電力値P’<2であれば(図12ステップS3)、G=G(2)とする(図12ステップS4)。
【0045】
電力値P’が大きい場合には、電力が大きくなるほどゲインが小さくなる(=ゲイン補正値は大きくなる)。つまり、電力値P’<10であれば(図12ステップS5)、G=G(2)+{[G(10)−G(2)](P’−2)}/8とする(図12ステップS6)。
【0046】
また、電力値P’<10でなければ(図12ステップS5)、G=G(10)+{[G(18)−G(10)](P’−10)}/8とする(図12ステップS7)。
【0047】
本来、ゲインは線形ではなく、2次以上の次数あるいは指数関数的な増加を示すと思われるが、予測がたたないため、電力値P’を18より小さい側から18に近づけた時の傾きを用いて、線形補外する。
【0048】
補間はスプライン補間、ラグランジュ補間等、様々考えられるが、HW(ハードウェア)での実現性を考えると、線形補間が最も計算量が少なく、適用しやすい。補間、補外ともに線形法を用いたアルゴリズム例を図12に示す。
【0049】
位相補正値の補間、補外は、電力値=2,10,18の時のLPF83−1〜83−nの値をθ(2),θ(10),θ(18)として、ゲイン補正の補間式のGをθに置き換えるだけである。
【0050】
Complex Mult7は複素数S3,S4を、それぞれS3=(Ich3,Qch3)、S4=(Ic4,Qch4)とした場合、
S4=G・S3・ejθ
を計算し、ゲイン及び位相の補正を行う複素乗算器である。
【0051】
このように、本実施例によれば、アナログ的な回路を必要とせず、復調器にディジタル処理回路を追加するだけで、非線形歪みを補償することができるため、装置設計が容易でありかつ増幅器が変更されて非線形歪み特性が変化した場合でも変復調器の設計変更の必要がなく、自動的に必要な補償を行うことができる。
【0052】
図13は本発明の他の実施例による誤差検出器13の構成例を示すブロック図である。図13に示す誤差検出器13が図2に示す誤差検出器13と異なる点は、信号点誤差検出器の出力が多ビット信号ではなく、1ビット信号となっていることのみである。入力信号が本来の信号点よりも大きな値の場合に“0”、本来の信号点よりも小さな値である場合に“1”の値を出力するものとする。
【0053】
図14は本発明の他の実施例による歪み補償器8の構成例を示すブロック図である。図14に示す歪み補償器8が図3に示す歪み補償器8と異なる点は、入力される誤差情報Ei,Eqが多ビット信号ではなく、1ビット信号となっていること、それに伴ってLPF87−1〜87−n,88−1〜88−nに入力される信号も1ビット信号となっていることのみである。
【0054】
図15は図14のLPF87−1〜87−n,88−1〜88−nの構成例を示すブロック図である。図15において、LPF87−1〜87−n,88−1〜88−nは入力される誤差情報が1ビット信号となったため、入力が“1”であればup、“0”であればdownするようなUp Down Counter871のみで構成されるため、構成が簡略化され、小規模な回路で実現することができる。
【0055】
以上によって、歪み補償器8内に数多く存在するLPF87−1〜87−n,88−1〜88−nの構成が簡略化され、小規模な回路で実現されるため、上述した本発明の一実施例よりも回路規模を削減することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、受信フィルタの前段においてRF帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路を備えることによって、装置設計が容易でありかつ増幅器が変更されて非線形歪み特性が変化した場合でも変復調器の設計変更の必要がなく、自動的に必要な補償を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による復調器の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の誤差検出器の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の歪み補償器の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3のLFPの構成例を示すブロック図である。
【図5】非線形歪みの特性の一例を表す図である。
【図6】図5に示す非線形歪みの影響をI−Q平面上に示す図である。
【図7】非線形歪みのある復調信号の一例を示す図である。
【図8】信号点の電力レベルの一例を示す図である。
【図9】実際の復調信号(Ich6,Qch6)の一例を示す図である。
【図10】図9の復調信号をIch3の位置で見たアイパターンを示す図である。
【図11】電力値=2,10,18の時のLPFの値G(2),G(10),G(18)及びその補間、補外曲線を示す図である。
【図12】補間、補外アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施例による誤差検出器の構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明の他の実施例による歪み補償器の構成例を示すブロック図である。
【図15】図14のLPFの構成例を示すブロック図である。
【図16】従来の復調器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 直交復調器
2 ローカル発振器
3,4 LPF
5,6 ADC
7 Complex Mult
8 歪み補償器
9,10 FIR
11 Carrier Sync
12 AGC
13 誤差検出器
14 Decision
81−1,81−2,
86−1,86−2 セレクタ
82−1〜82−n,
83−1〜83−n,
87−1〜87−n,
88−1〜88−n LPF
84 補間器
85 電力計算器
821 固定ゲイン増幅器
822 加算器
823 F/F
871 Up Down Counter
131,132 位相計算器
133,134 電力計算器
135,136 加算器

Claims (10)

  1. 変調器及び復調器を用いてディジタル無線通信を行うディジタル無線通信システムであって、
    受信フィルタの前段においてRF(Radio Frequency)帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路を前記復調器に有することを特徴とするディジタル無線通信システム。
  2. 前記非線形歪み補償回路は、本来の信号点の電力値と前記本来の信号点からの位相及び振幅誤差とを用いて各信号点における前記本来の信号点からのずれを推定して前記非線形歪みを補償することを特徴とする請求項1記載のディジタル無線通信システム。
  3. 前記復調器の出力信号を基に前記電力値と前記位相及び振幅誤差とを算出する誤差検出回路を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のディジタル無線通信システム。
  4. 前記誤差検出回路は、前記位相及び振幅誤差として複数ビットからなる情報を前記非線形歪み補償回路に出力することを特徴とする請求項3記載のディジタル無線通信システム。
  5. 前記誤差検出回路は、前記位相及び振幅誤差として1ビットからなる情報を前記非線形歪み補償回路に出力することを特徴とする請求項3記載のディジタル無線通信システム。
  6. 受信フィルタの前段においてRF(Radio Frequency)帯の増幅器で生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路を有することを特徴とする復調器。
  7. 前記非線形歪み補償回路は、本来の信号点の電力値と前記本来の信号点からの位相及び振幅誤差とを用いて各信号点における前記本来の信号点からのずれを推定して前記非線形歪みを補償することを特徴とする請求項6記載の復調器。
    ディジタル無線通信システム。
  8. 自回路の出力信号を基に前記電力値と前記位相及び振幅誤差とを算出する誤差検出回路を含むことを特徴とする請求項6または請求項7記載の復調器。
  9. 前記誤差検出回路は、前記位相及び振幅誤差として複数ビットからなる情報を前記非線形歪み補償回路に出力することを特徴とする請求項8記載の復調器。
  10. 前記誤差検出回路は、前記位相及び振幅誤差として1ビットからなる情報を前記非線形歪み補償回路に出力することを特徴とする請求項8記載の復調器。
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