JP2004170741A - レーザ光伝達用光ファイバーおよびレーザ光伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】戻り光によって焼損することのないレーザ光伝達用光ファイバーおよびレーザ光伝達装置を提供することにある。
【解決手段】コア3の周りをクラッド5で包囲し、さらに、クラッド5の周りをアウターコア7で包囲した光ファイバー心線9と、この光ファイバー心線9の周りを包囲する被覆材11とからなる光ファイバー9のレーザ光の入射端部または出射端部の少なくとも一方において、前記アウターコア7より大きい屈折率をもつ物質13が、その物質13とアウターコア7との中間の屈折率をもつ接着剤15を介してアウターコア7と接着していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高出力レーザ光の伝達に適したレーザ光伝達用光ファイバーおよびレーザ光伝達装置に関し、特に戻り光に対して耐性の強いレーザ光伝達用光ファイバーおよびレーザ光伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ファイバー101は、図3に示されているように、中心部に光を伝搬させるためのコア103、このコア103の周りにコア103より屈折率の低いクラッド105が包囲しており、このクラッド105の外側にはクラッド105より屈折率の高いアウターコア107が包囲して光ファイバー心線109が構成され、さらに、このアウターコア107の周りには操作を容易にするために例えば樹脂による被覆材111によって包囲されている。
【0003】
レーザ光を光ファイバー101に入射するには、レンズなどの集光光学系で光ファイバー101の端面上に集光し、その集光径をコア103の直径以下の大きさにしなければならない。また、そのときの集光角度は、コア103とクラッド105の屈折率差から決定される臨界角以内でなければならない。このように正常に光ファイバー101のコア103に入射された光は、コア103とクラッド105の境界で全反射しコア103内を伝搬し、他方の光ファイバー101の端部からレーザ光が出射される。
【0004】
上記以外の場合、例えば集光径がコア103の直径より大きい、集光角度が光ファイバー101で規定されている臨界角度よりも大きい場合は、光ファイバー101に入射されたレーザ光はコア103内を伝搬せずに、クラッド105およびアウターコア107に広がり、アウターコア107の側面と大気との境界で全反射して伝搬していく。アウターコア107内を伝搬するレーザ光がアウターコア107の外側に包囲されている被覆材111に到達すると、被覆材111はレーザ光を吸収し、やがて発熱する。レーザ光が高出力の場合、この発熱量は大きく光ファイバー心線109を焼損するまでに至る。
【0005】
【特許文献1】
西独国特許第4305313号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記光ファイバー101を伝達手段として使用してレーザ加工を行う場合、被加工材料であるワークからレーザ光が反射され、再び光ファイバー101の出射端に戻ってくることがある。これを戻り光と呼ぶが、戻り光は光ファイバー101の出射後に集光光学系の通過、被加工面での反射などにより、光ファイバー101の出射直後のレーザ光に比べてビーム品質が劣化している。
【0007】
したがって、被加工材料から反射されたレーザ光(戻り光)が再び光ファイバー101の出射端面上に集光された場合、集光径はコア103の直径より大きく、しかも集光角度は臨界角度以内とは限らない。この場合、戻り光はアウターコア107に広がり、被覆材111を加熱し、光ファイバー心線109の焼損にいたるという問題がある。
【0008】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、戻り光によって焼損することのないレーザ光伝達用光ファイバーおよびレーザ光伝達装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のレーザ光伝達用光ファイバーは、コアの周りをクラッドで包囲し、さらに、クラッドの周りをアウターコアで包囲した光ファイバー心線と、この光ファイバー心線の周りを包囲する被覆材とからなる光ファイバーのレーザ光の入射端部または出射端部の少なくとも一方において、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアに接着した構成であることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアと接着しているから、伝搬してきたレーザ光はアウターコアから外側の高屈折率の物質へ漏出していく。その結果、アウターコアを伝搬してきたレーザ光は被覆材に達することがないので、光ファイバー心線の焼損が防止される。
【0011】
請求項2によるこの発明のレーザ光伝達装置は、コアの周りをクラッドで包囲し、さらに、クラッドの周りをアウターコアで包囲した光ファイバー心線と、この光ファイバー心線の周りを包囲する被覆材とからなる光ファイバーのレーザ光入射端部または出射端部の少なくとも一方において、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアに接着してレーザ光伝達用光ファイバーを構成し、このレーザ光伝達用光ファイバーにおけるアウターコアと接触させた物質を保持するホルダーに温度センサを備え、この温度センサからの信号によって異常を検出した場合、レーザ発振器を停止させることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアと接着してレーザ光伝達用光ファイバーを構成し、このレーザ光伝達用光ファイバーにおけるアウターコアと接触させた物質を保持するホルダーに温度センサが備えられているから、アウターコアにレーザ光が入射した場合、物質よりレーザ光が漏出するので、漏出したレーザ光によりホルダーが加熱されホルダーの温度は上昇するが、このとき温度センサにより温度が検出される。そして、温度センサより信号がレーザ発振器に入りレーザ発振器が停止される。その結果、光ファイバー心線の焼損が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1を参照するに、レーザ光伝達用光ファイバー1は、中心部に光を伝搬させるための例えば屈折率が1.452の石英ガラスからなるコア3を有し、このコア3の周りにコア3より屈折率の低い例えば屈折率が1.439の石英ガラスからなるクラッド5が包囲しており、このクラッド5の外側にはクラッド5より屈折率の高い例えば屈折率が1.452の石英ガラスからなるアウターコア7が包囲して光ファイバー心線9が構成され、さらに、このアウターコア7の周りには操作を容易にするためのに例えば樹脂による被覆材11によって包囲されている。
【0015】
前記アウターコア7より屈折率の高い物質としての例えば屈折率が1.755のサファイア13が前記光ファイバー心線9の先端から適当な距離例えば2mmから50mmの距離でアウターコア7の外側に配されており、例えば屈折率が1.56の接着剤15(UV(紫外線)硬化接着剤)を介してアウターコア7と接触している。
【0016】
アウターコア7にレーザ光が入射した場合、アウターコア7の外側が空気である部分はアウターコア7と空気との境界で全反射してレーザ光は伝搬される。しかし、レーザ光がアウターコア7の外側にアウターコア7より屈折率の高い物質としての例えば屈折率が1.755のサファイア13が接触しているときには、伝搬してきたレーザ光はアウターコア7から外側の屈折率の高い接着剤15を介してサファイア13へ漏出していく。この結果、アウターコア7を伝搬してきたレーザ光は被覆材11に達することがないので、光ファイバー心線9の焼損を防止することができる。
【0017】
図2にはレーザ光伝達装置17の例が示されている。図2において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図2において、接着剤15を介してアウターコア7と接触している屈折率の高いサファイア13を配した光ファイバー心線9を例えば銅、アルミなどのホルダーとなる金属体19に内包している。前記サファイア13の上部の金属体19中には温度センサ21が埋め込まれている。また、被覆材11の前方端面側には光ファイバー心線9が通る穴23のあいたアパーチャー25が設けられており、前記サファイア13から漏れたレーザ光が被覆材11に達することを防止することができる。
【0018】
上記構成により、前記アウターコア7にレーザ光が入射した場合、サファイア13よりレーザ光が漏出するので、漏出したレーザ光により金属体が加熱され金属体の温度は上昇するが、このとき温度センサにより温度が検出される。そして、温度センサより信号がレーザ発振器に入りレーザ発振器が停止される。その結果、光ファイバー心線の焼損を防止することができる。
【0019】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアと接着しているから、伝搬してきたレーザ光はアウターコアから外側の高屈折率の物質へ漏出していく。その結果、アウターコアを伝搬してきたレーザ光は被覆材に達することがないので、光ファイバー心線の焼損を防止することができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアに接着してレーザ光伝達用光ファイバーを構成し、このレーザ光伝達用光ファイバーにおけるアウターコアと接触させた物質を保持するホルダーに温度センサが埋め込まれているから、アウターコアにレーザ光が入射した場合、物質よりレーザ光が漏出するので、漏出したレーザ光によりホルダーが加熱されホルダーの温度は上昇するが、このとき温度センサにより温度が検出される。そして、温度センサより信号がレーザ発振器に入りレーザ発振器が停止される。その結果、光ファイバー心線の焼損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザ光伝達用光ファイバーの断面図である。
【図2】この発明のレーザ光伝達装置の断面図である。
【図3】従来の光ファイバーの断面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光伝達用光ファイバー
3 コア
5 クラッド
7 アウターコア
9 光ファイバー心線
11 被覆材
13 サファイヤ
15 接着剤
17 レーザ光伝達装置
19 金属体(コネクタ)
21 温度センサ
23 穴
25 アパーチャー

Claims (2)

  1. コアの周りをクラッドで包囲し、さらに、クラッドの周りをアウターコアで包囲した光ファイバー心線と、この光ファイバー心線の周りを包囲する被覆材とからなる光ファイバーのレーザ光の入射端部または出射端部の少なくとも一方において、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアに接着した構成であることを特徴とするレーザ光伝達用光ファイバー。
  2. コアの周りをクラッドで包囲し、さらに、クラッドの周りをアウターコアで包囲した光ファイバー心線と、この光ファイバー心線の周りを包囲する被覆材とからなる光ファイバーのレーザ光入射端部または出射端部の少なくとも一方において、前記アウターコアより大きい屈折率をもつ物質が、その物質とアウターコアとの中間の屈折率をもつ接着剤を介してアウターコアに接着してレーザ光伝達用光ファイバーを構成し、このレーザ光伝達用光ファイバーにおけるアウターコアと接触させた物質を保持するホルダーに温度センサを備え、この温度センサからの信号によって異常を検出した場合、レーザ発振器を停止させることを特徴とするレーザ光伝達装置。
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