JP2001066483A - 光ファイバーの端末装置 - Google Patents

光ファイバーの端末装置

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JP2001066483A
JP2001066483A JP23885699A JP23885699A JP2001066483A JP 2001066483 A JP2001066483 A JP 2001066483A JP 23885699 A JP23885699 A JP 23885699A JP 23885699 A JP23885699 A JP 23885699A JP 2001066483 A JP2001066483 A JP 2001066483A
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JP
Japan
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optical fiber
terminal device
light
refractive index
coating layer
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JP23885699A
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English (en)
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Minoru Kojima
実 小島
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバーをレーザ光の伝達手段とするレ
ーザ加工において、加工部からの戻り光の伝搬により光
ファイバー被覆層が焼損しない光ファイバーの端末装置
を提供することである。 【解決手段】 端末部に裸ファイバー部を有する光ファ
イバーの端末装置11において、該端末装置の一端に光
ファイバー心線部14を固定する心線固定手段を設け、
他端に前記裸ファイバー部13を囲繞する空洞19を設
け、該空洞と前記心線固定手段との間に前記裸ファイバ
ー部に接触囲繞する光漏洩部材15を設け、該光漏洩部
材の屈折率を前記光ファイバー心線のクラッド5と同一
もしくは、該クラッドより小さく前記光ファイバーの1
次被覆層7より高い屈折率に設けたことを特徴とする光
ファイバーの端末装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバーの端末
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の光ファイバー100端末装
置を示したものである。光ファイバー100は光を伝搬
させるための中心部のコア101とその周囲に設けたク
ラッド102とからなっている。なお、クラッド102
の屈折率はコア101の屈折率より僅かに小さくなって
いる。
【0003】クラッド102の周囲には、ファイバー損
傷防止用のシリコンなどの1次被覆103を施し、さら
にその周囲に光ファイバーの接続作業に必要な強度を確
保するためナイロンなど2次被覆104が施してある。
【0004】上述の被覆層(103、104)部分は端
末装置107に設けた穴に嵌合した金属スリーブ105
で固定してある。
【0005】光ファイバー100のコア部へレーザ光を
入射するための最大入射角度(臨界入射角θc)は、コ
ア101とクラッド102の屈折率の差から決定され
る。入射光の入射角がこの臨界入射角θcより小さい通
常光Aは、コア101とクラッド102との境界で全反
射をしながら光ファイバーの中を伝搬して行く。
【0006】例えば、コアの屈折率が1.452でクラ
ッドの屈折率が1.439である場合、光ファイバーの
コア101における開口数(Neumerical Aperture )N
Aは臨界入射角をθcとすれば、
【数1】 NA=sinθc=(1.452−1.4391/2 =0.194 これより、臨界入射角θcは11.2度となる。
【0007】また、図2に示す様に、通常、光ファイバ
ーの端部では、1次被覆層103と2次被覆層104を
取り去って裸ファイバーにしてある。この場合、クラッ
ドの周囲は空気(屈折率1)となるため、このクラッド
部分における開口数NAは、
【数2】 NA=sinθc=(1.439−1.0001/2 =1.053 となりクラッド部分における開口数NAは1以上とな
る。
【0008】したがって、どんな入射角で入射される光
も全てクラッド102と空気との境界で全反射してクラ
ッド102を介して光ファイバー100の中を伝搬して
行くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバーをレーザ
光の伝達手段として使用するレーザ加工においては、被
加工材からの反射光が光ファイバーの出射端部に戻って
くることがある。図2に示す如く、出射端部の光ファイ
バー100は裸ファイバーとなっているため、上述のよ
うに、どんな入射角で入射される戻り光B(異常光)も
クラッド102と空気との境界で全反射して光ファイバ
ーの中を伝搬して行くことになる。
【0010】裸ファイバー部のクラッド102と空気と
の境界で全反射して裸ファイバー中を伝搬する戻り光B
(異常光)は、やがて被覆のある部分106に到達す
る。
【0011】このとき、クラッド102は1次被覆層1
03に接触しているので、クラッド102と被覆層10
3の境界で全反射する入射臨界角を満たさない入射光は
1次被覆層103の中へ漏洩することになる。
【0012】例えば、クラッドの屈折率が1.439、
1次被覆層103の屈折率(シリコン)が1.401の
場合、1次被覆層103における開口数NAは臨界入射
角をθc'とすれば、
【数3】 NA=sinθc'=(1.439−1.4011/2 =0.381 よって、臨界入射角 θc'は22.4度となる。これよ
り大きい入射角度の戻り光Bは1次被覆層103へ漏洩
し、1次被覆層103および2次被覆層に吸収され、被
覆層(103、104)が焼損するという問題がある。
【0013】本発明は上述の如き問題を解決するために
成されたものであり、本発明の課題は、光ファイバーを
レーザ光の伝達手段とするレーザ加工において、加工部
からの戻り光の伝搬により光ファイバー被覆層が焼損し
ない光ファイバーの端末装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として請求項1に記載の光ファイバーの端末装置は、端
末部に裸ファイバー部を有する光ファイバーの端末装置
において、該端末装置の一端に光ファイバー心線部を固
定する心線固定手段を設け、他端に前記裸ファイバー部
を囲繞する空洞を設け、該空洞と前記心線固定手段との
間に前記裸ファイバー部に接触囲繞する光漏洩部材を設
け、該光漏洩部材の屈折率を前記光ファイバー心線のク
ラッドと同一もしくは、該クラッドより小さく前記光フ
ァイバーの1次被覆層より高い屈折率に設けたことを要
旨とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0016】光ファイバー1は光を伝搬させるための中
心部のコア3と、その周囲にコア3の屈折率より僅かに
小さい屈折率を有するクラッド5とが設けてある。ま
た、クラッド5の周囲にはシリコンからなる1次被覆層
7と、ナイロンからなる2次被覆層9が設けてある。
【0017】なお、一般にコアとクラッドだけのファイ
バーを「裸ファイバー」と呼び、この裸ファイバーに損
傷防止用の1次被覆を施したものを「光ファイバー素
線」、さらに光ファイバー素線に強度確保のための2次
被覆を施したものを「光ファイバー心線」と呼んでい
る。
【0018】さて、図1に示す様に、端末装置11の光
ファイバー装着部においては、光ファイバー末端の1次
被覆層7と2次被覆層9とを取り去って裸ファイバー1
3にしてある。なお、前記端末装置11の材質は熱伝導
性の良好なアルミニウムまたは銅などを使用するのが望
ましい。
【0019】上述の光ファイバー端末の被覆層(7、
9)を有する心線部分14は、端末装置11の右端部に
設けた心線固定手段に固定してある。心線固定手段は端
末装置11の本体に設けた金属スリーブ12で心線部分
を保持するようになっている。なお、この被覆層(7、
9)部分から先の裸ファイバー13は端末装置11の左
端部まで延伸している。
【0020】前記被覆層(7、9)域近傍に位置する裸
ファイバー13の外周には、裸ファイバー13から後述
の戻り光Bを漏洩させるための光漏洩部材15が裸ファ
イバー部に接触囲繞させて設けてある。この光漏洩部材
15はレーザ光が透過可能で、かつ前記クラッド5と同
一もしくは、クラッド5より小さく前記1次被覆層7よ
り高い屈折率を有する材質で形成してある。なお、光漏
洩部材15は前記端末装置11に一体的に設けた支持部
17に支持してある。
【0021】また、前記端末装置11には、前記光漏洩
部材15から端末装置11の左端部までの間に位置する
裸ファイバー13の周囲を囲繞する空洞19が形成して
ある。
【0022】光ファイバー1をレーザ光の伝達手段とし
て使用するレーザ加工において、光ファイバーの出射端
部に上記構成の端末装置を使用した場合、被加工材から
の反射光すなわち戻り光B(異常光)は、裸ファイバー
13部の周囲が空気であるのでクラッド5と空気の屈折
率の差から、全てコア3とクラッド5との境界で全反射
して光ファイバー1の中を伝搬して行く。
【0023】しかし、戻り光Bはやがて光漏洩部材15
に到達し、ここでは光漏洩部材15の屈折率がクラッド
5屈折率より小さいため、クラッド5と光漏洩部材15
との屈折率の差から決定される臨界入射角より大きい入
射角を有する戻り光Bは光漏洩部材15中へ漏洩し、端
末装置本体に熱エネルギーとして吸収、放熱されること
になる。
【0024】光漏洩部材15の中に漏洩しなかった戻り
光Bは、やがてクラッド5と1次被覆層7との境界に到
達する。しかし、戻り光Bは1次被覆層7の中へは漏洩
しないので(光漏洩部材15の屈折率は1次被覆層7の
屈折率より大きいため)光ファイバー1が損傷すること
がない。
【0025】なお、コア3からクラッド5へ臨界入射角
θc以下で入射される光はコア3とクラッド5との境界
で全反射をしながら光ファイバーの中を伝搬して行く光
で、この様な光を通常光Aで示してある。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、クラッドと空
気との境界を伝搬する加工部からの戻り光の中で、クラ
ッドと光漏洩部材との屈折率の差から決定される臨界入
射角より大きい入射角を有する戻り光を積極的に光漏洩
部材に漏洩させるようにしたので被覆層を焼損させるこ
とがない。
【0027】なお、光漏洩部材の屈折率をクラッドの屈
折率と同一もしくは、クラッドより小さく1次被覆層よ
り大きく設定したので、光漏洩部材のところで漏洩しな
かった戻り光は、クラッドと1次被覆層との境界で全反
射して1次被覆層には漏出しないので被覆層を焼損させ
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバー実施例の説明図。
【図2】従来の光ファイバーの端末装置の説明図。
【符号の説明】
1 光ファイバー 3 コア 5 クラッド 7 1次被覆層 9 2次被覆層 11 端末装置 12 金属スリーブ 13 裸ファイバー 15 光漏洩部材 17 支持部 19 空洞 A 通常光 B 戻り光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末部に裸ファイバー部を有する光ファ
    イバーの端末装置において、該端末装置の一端に光ファ
    イバー心線部を固定する心線固定手段を設け、他端に前
    記裸ファイバー部を囲繞する空洞を設け、該空洞と前記
    心線固定手段との間に前記裸ファイバー部に接触囲繞す
    る光漏洩部材を設け、該光漏洩部材の屈折率を前記光フ
    ァイバー心線のクラッドと同一もしくは、該クラッドよ
    り小さく前記光ファイバーの1次被覆層より高い屈折率
    に設けたことを特徴とする光ファイバーの端末装置。
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