JP2004170016A - 空気清浄機付き温風暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気清浄機を設けたガス温風暖房装置の構成に関するものであり、温風暖房機の上部に空気清浄部を配した場合、空気清浄の能力を確保するためフィルターを十分に大きくすると、機器内に無駄なスペースが出来、大きくなってしまうという課題を有していた。
【解決手段】温風暖房機の上部に空気清浄部を配する構成において、高電圧を供給してコロナ放電により、モーター24を用いて吸い込まれたほこりを帯電させ、下流にある多孔状集塵フィルターで22捕集する構成により、空気清浄機の能力を確保しながら、コンパクトにすることができる
【選択図】 図1
【解決手段】温風暖房機の上部に空気清浄部を配する構成において、高電圧を供給してコロナ放電により、モーター24を用いて吸い込まれたほこりを帯電させ、下流にある多孔状集塵フィルターで22捕集する構成により、空気清浄機の能力を確保しながら、コンパクトにすることができる
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機付温風暖房機の空気清浄機部の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機付温風暖房装置を図3に示す。バーナー1にて供給されたガスの燃焼を行う。燃焼により発生した排気ガスと空気を混合する燃焼室2がある。バーナー1の下方には温風3を送出するための対流ファン4を設けている。5は対流ファン4を回転させる対流モーターである。対流ファン4の前方には温風吹出し口5が取り付けられている。ケース6の後面には対流用空気7を取り入れるための対流用フィルター8がある。その内側には室温を検出するための室温検出器9がもうけられている。
【0003】
温風暖房部の上部に空気清浄部を配している。10はほこりやにおいを除去するための機械式のフィルターであり、ほこりを除去する繊維と、においを除去する活性炭で構成されている。このフィルター10の面積を大きくとることにより、圧力損失が低下して、効率が上昇し能力が大きくなる。従って、燃焼室の前方までこのフィルター10を配置させている。11は外気を取り入れ送風し、しかも風量を多段階に切り換えできる空気清浄用ファンであり、フィルター10の内側に設けられている。空気清浄用ファン11の運転の入り切りを行う運転スイッチ12が操作部にある。
【0004】
フィルター10を保護するグリル13がフィルター10の前面に取り付けられている。
【0005】
次に温風暖房部の動作について説明する。バーナー1でガスを燃焼させ、発生する高温の排気ガスと、燃焼室2の燃焼風路内で対流用フィルター8を通過した対流用空気が混合される。混合された温風は、対流用ファン4によって前面下部の温風吹出し口5から温風になって送出され暖房を行う。室温検出器9が室温を検出して、室温が設定温度になるようにバーナー1での燃焼をコントロールする。
【0006】
次に空気清浄機部の動作について説明する。運転スイッチ12が押されると、空気清浄用ファン11が回転する。空気清浄用ファン11は、交流の100Vを供給することにより運転するコンデンサー誘導型のモーターであり、タップの切り換えにより回転数の切り換えを行う。急速,強、中、弱等の運転をスイッチで行う。空気清浄用ファン11が運転すると、グリル13から空気が吸い込まれる。このときフィルター10を通過する際に、においは活性炭で吸着され、ほこりは繊維部で取り除かれ、空気が清浄される。そして清浄された空気は空気清浄吹出し口14より送出される。
【0007】
また、このフィルター10は、寿命が1年から2年であり、使用者がこれを交換する。この際フィルター10をカバーしているグリル13を取り外す必要がある。特に脱臭部は活性炭を使用しているため、寿命が短い。
【0008】
空気清浄機の能力を確保するためには、フィルターの体積を大きくして、圧力損失を小さくする必要がある。圧力損失を小さくすると空気清浄用ファン11が小さくても風量を確保でき、空気清浄機の能力を大きくとることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、フィルターの体積を大きくするために、空気清浄用ファン11の前面よりもさらに下の燃焼室2の前方まで伸ばして、さらに厚さを厚くして体積を確保している。そのフィルターの下方には使用されていない空間15があり、無駄なスペースになっている。従って、機器としての奥行きが厚くなり、コンパクト性に欠け、広い設置場所を必要とし、しかも大きいため、持ち運びにも苦労するという課題を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、高電圧をかけそこから発生するコロナ放電によりほこりを帯電させる電極と、電極の下流に設けられ帯電したほこりを集塵する多孔状集塵フィルターと、空気を取り入れ送供するファンと、ファンを駆動するモーターを備え、空気清浄部の厚さを温風暖房部の厚さ以下にして機器の厚さを薄くして、機器をコンパクトにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、ガスを燃焼するバーナーと、燃焼により発生した排気ガスと外部より取り込んだ空気を混合する燃焼室と、温風を送出するための対流用ファンと、室温を検出する室温検出器と、温風を吹出す温風吹出し口で構成された温風暖房部と、前記温風暖房部の上部に設けられた空気清浄部において、高電圧をかけそこから発生するコロナ放電によりほこりを帯電させる電極と、電極の下流に設けられ帯電したほこりを集塵する多孔状集塵フィルターと、空気を取り入れ送供するファンと、ファンを駆動するモーターを備え、空気清浄部の厚さを温風暖房部の厚さ以下にして機器の厚さをコンパクトにしたものである。
【0012】
請求項2は、ファンをクロスフロー式にしたものである。ほこりの集塵方式をコロナ放電方式とすることによって、圧力損失の小さい多孔状集塵フィルターを使うことができるので、クロスフローファンの小さな圧力でしか風量を出せないものでも十分となり、このファン特有の長さを機器の横幅まで利用し、しかも径を小さく構成できるのでよりコンパクト化が図れる。
【0013】
請求項3は、ハニカムあるいは多角形の形状を並べ板状にした樹脂に帯電させた多孔状集塵フィルターを設けた。よって、多孔状集塵フィルターの圧力損失がより少なくなる。
【0014】
請求項4は、多孔状集塵フィルターの下流側に活性炭でできている脱臭フィルターを設けたものである。よって、ここで、空気中の臭いを吸着することができる。
【0015】
請求項5は、モーターをDCモーターにしたものである。よって、外寸を小さく回転数をあげることが可能なので、更に機器のコンパクト化が可能となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に基づき説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の空気清浄付温風暖房機の断面図を示すものである。図1において、温風暖房部は従来例と同一であり、説明は省略する。
【0018】
温風暖房部の上部に空気清浄部を配している。20は高電圧を供給するトランスである。21はその電圧をコロナ放電に変える電極であり、数個の先端の尖った針状の金属で構成されたり、タングステンの線で構成されている。22は電極よりも下流に設けられた多孔状集塵フィルターである。この多孔状集塵フィルターはガラス繊維や樹脂を繊維状にして織ったものや、あるいは樹脂を格子状にして帯電させてものがある。このフィルター22は集塵部のほかに脱臭部として活性炭を一体にすることもできる。23はファンで、汚れた空気を取り入れ、浄化された空気を外部に放出する役割がある。24はファンを回転させるモーターである。この電極21や多孔状集塵フィルター23を保護するグリル26が前面に取り付けられている。25は制御装置であり、トランス20、モーター24の運転を制御している。
【0019】
次にその動作について説明する。運転スイッチ12を押すと、モーター24が運転して、ファン23が回転する。すると室内の汚れた空気がグリル26から吸い込まれる。これと同時にトランス20から高電圧が電極21に供給される。すると尖った針状の先端21aからコロナ放電がはじまり、プラスあるいはマイナスイオンが放出され、そこを通過するほこりをプラスあるいはマイナスに帯電させる。帯電したほこりは、下流にある多孔状集塵フィルター22に集塵される。この多孔状集塵フィルター22もプラスあるいはマイナスに帯電させてあるため、ほこりはこの多孔状集塵フィルター22の電荷に吸い寄せられる。多孔状集塵フィルター22はガラス繊維や樹脂を繊維状にして編みこんだもので、例えば図2に示すような外観のものがあり、(a)にはハニカム状のもの、(b)には格子状のものを示した。この多孔状集塵フィルター22は、帯電したほこりを引き寄せ、効率よく集塵することができる。従来の空気清浄フィルターは、ほこりを帯電させず、空気清浄フィルターのみで集塵しているため、空気清浄フィルターの繊維の密度を高くしないと効率が上がらず、すると圧力損失が大きくなってしまう。そうなると風量がへり、所定の能力を出すことができない。圧力損失を減らすためには、空気清浄フィルターの容積を大きくする必要があり、表面積と厚さを大きくすることが求められる。本発明は、電極21からコロナ放電してほこりを帯電させ下流にある多孔状集塵フィルター22に集塵させるため、多孔状集塵フィルター22の繊維の密度を高くする必要がなく、圧力損失を小さくすることができ、従って多孔状集塵フィルター22の容積を小さくすることができる。そのため、モーター24の能力が小さくても所定の能力を確保でき、空気清浄部をコンパクトにすることができる。
【0020】
制御装置25は、運転スイッチ12が押されると、トランス20から電極21に高電圧を供給し、さらにモーター24を運転させる。制御装置25と、モーター24、トランス20、バーナー1とは図の破線で電気的に結ばれている。
【0021】
次に温風暖房部の動作について説明する。バーナー1でガスを燃焼させ、発生する高温の排気ガスと、燃焼室2の燃焼風路内で対流用フィルター8を通過した対流用空気が混合される。混合された温風は、対流用ファン4によって前面下部の温風吹出し口5から温風になって送出され、暖房を行う。室温検出器9が室温を検出して、室温が設定温度になるようにバーナー1での燃焼をコントロールする。
【0022】
従来のように大きな空気清浄フィルターを必要としないため、空気清浄部をコンパクトにすることができる。つまり空気清浄フィルター22を燃焼室2前まで伸ばす必要がなく、温風暖房部の大きさで機器の横幅と奥行きの大きさを決めることができる。
【0023】
また、ファン23をクロスフロー式にしたもので、圧力損失の小さい多孔状集塵フィルター22を使用できるため、小さな圧力でしか必要な風量を出すことができないクロスフロー式のファン23を採用できる。これによりクロスフロー特有の長さを機器の横幅まで利用でき、しかも径を小さくすることにより、よりコンパクト化を可能にする。
【0024】
また、ハニカムあるいは多角形の形状を並べ板状にした樹脂に帯電させ、多孔状集塵フィルター22にしたものである。これにより圧力損失を少なくすることができ、空気清浄部をコンパクトにすることができる。
【0025】
多孔状集塵フィルター22の下流側に活性炭でできている脱臭フィルター26を設けている。図3にその断面図を示す。多孔状集塵フィルター22とファン23の間に脱臭フィルター26を設置するもので、ここで臭いを吸着させる。
【0026】
また、モーター24をDCモーターにしている。DCモーターは、外寸は小さくても回転数を上げることができるため、機器に組み込んだ場合よりコンパクトにすることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高電圧を電極に供給してコロナ放電を発生させ、ほこりを帯電し、下流にある多孔状集塵フィルターでほこりを捕集する方式により、空気清浄部をコンパクトにすることが可能になる。空気清浄部を温風暖房部の上部に配置しても、横幅・奥行きは温風暖房部の大きさで決めることができ、機器の大きさをコンパクトにすることが可能である。さらに軽量化できるため、持ち運び・移動が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における空気清浄機付ガス温風暖房装置の断面図
【図2】同実施例の多孔状集塵フィルターの外観図
【図3】同実施例における空気清浄機付ガス温風暖房装置の脱臭フィルターを設けた場合の断面図
【図4】従来の空気清浄機付ガス温風暖房装置の断面図
【符号の説明】
1 バーナー
2 燃焼室
3 対流用ファン
5 温風吹出し口
9 室温検出器
21 電極
22 多孔状集塵フィルター
23 ファン
24 モーター
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機付温風暖房機の空気清浄機部の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機付温風暖房装置を図3に示す。バーナー1にて供給されたガスの燃焼を行う。燃焼により発生した排気ガスと空気を混合する燃焼室2がある。バーナー1の下方には温風3を送出するための対流ファン4を設けている。5は対流ファン4を回転させる対流モーターである。対流ファン4の前方には温風吹出し口5が取り付けられている。ケース6の後面には対流用空気7を取り入れるための対流用フィルター8がある。その内側には室温を検出するための室温検出器9がもうけられている。
【0003】
温風暖房部の上部に空気清浄部を配している。10はほこりやにおいを除去するための機械式のフィルターであり、ほこりを除去する繊維と、においを除去する活性炭で構成されている。このフィルター10の面積を大きくとることにより、圧力損失が低下して、効率が上昇し能力が大きくなる。従って、燃焼室の前方までこのフィルター10を配置させている。11は外気を取り入れ送風し、しかも風量を多段階に切り換えできる空気清浄用ファンであり、フィルター10の内側に設けられている。空気清浄用ファン11の運転の入り切りを行う運転スイッチ12が操作部にある。
【0004】
フィルター10を保護するグリル13がフィルター10の前面に取り付けられている。
【0005】
次に温風暖房部の動作について説明する。バーナー1でガスを燃焼させ、発生する高温の排気ガスと、燃焼室2の燃焼風路内で対流用フィルター8を通過した対流用空気が混合される。混合された温風は、対流用ファン4によって前面下部の温風吹出し口5から温風になって送出され暖房を行う。室温検出器9が室温を検出して、室温が設定温度になるようにバーナー1での燃焼をコントロールする。
【0006】
次に空気清浄機部の動作について説明する。運転スイッチ12が押されると、空気清浄用ファン11が回転する。空気清浄用ファン11は、交流の100Vを供給することにより運転するコンデンサー誘導型のモーターであり、タップの切り換えにより回転数の切り換えを行う。急速,強、中、弱等の運転をスイッチで行う。空気清浄用ファン11が運転すると、グリル13から空気が吸い込まれる。このときフィルター10を通過する際に、においは活性炭で吸着され、ほこりは繊維部で取り除かれ、空気が清浄される。そして清浄された空気は空気清浄吹出し口14より送出される。
【0007】
また、このフィルター10は、寿命が1年から2年であり、使用者がこれを交換する。この際フィルター10をカバーしているグリル13を取り外す必要がある。特に脱臭部は活性炭を使用しているため、寿命が短い。
【0008】
空気清浄機の能力を確保するためには、フィルターの体積を大きくして、圧力損失を小さくする必要がある。圧力損失を小さくすると空気清浄用ファン11が小さくても風量を確保でき、空気清浄機の能力を大きくとることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、フィルターの体積を大きくするために、空気清浄用ファン11の前面よりもさらに下の燃焼室2の前方まで伸ばして、さらに厚さを厚くして体積を確保している。そのフィルターの下方には使用されていない空間15があり、無駄なスペースになっている。従って、機器としての奥行きが厚くなり、コンパクト性に欠け、広い設置場所を必要とし、しかも大きいため、持ち運びにも苦労するという課題を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、高電圧をかけそこから発生するコロナ放電によりほこりを帯電させる電極と、電極の下流に設けられ帯電したほこりを集塵する多孔状集塵フィルターと、空気を取り入れ送供するファンと、ファンを駆動するモーターを備え、空気清浄部の厚さを温風暖房部の厚さ以下にして機器の厚さを薄くして、機器をコンパクトにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、ガスを燃焼するバーナーと、燃焼により発生した排気ガスと外部より取り込んだ空気を混合する燃焼室と、温風を送出するための対流用ファンと、室温を検出する室温検出器と、温風を吹出す温風吹出し口で構成された温風暖房部と、前記温風暖房部の上部に設けられた空気清浄部において、高電圧をかけそこから発生するコロナ放電によりほこりを帯電させる電極と、電極の下流に設けられ帯電したほこりを集塵する多孔状集塵フィルターと、空気を取り入れ送供するファンと、ファンを駆動するモーターを備え、空気清浄部の厚さを温風暖房部の厚さ以下にして機器の厚さをコンパクトにしたものである。
【0012】
請求項2は、ファンをクロスフロー式にしたものである。ほこりの集塵方式をコロナ放電方式とすることによって、圧力損失の小さい多孔状集塵フィルターを使うことができるので、クロスフローファンの小さな圧力でしか風量を出せないものでも十分となり、このファン特有の長さを機器の横幅まで利用し、しかも径を小さく構成できるのでよりコンパクト化が図れる。
【0013】
請求項3は、ハニカムあるいは多角形の形状を並べ板状にした樹脂に帯電させた多孔状集塵フィルターを設けた。よって、多孔状集塵フィルターの圧力損失がより少なくなる。
【0014】
請求項4は、多孔状集塵フィルターの下流側に活性炭でできている脱臭フィルターを設けたものである。よって、ここで、空気中の臭いを吸着することができる。
【0015】
請求項5は、モーターをDCモーターにしたものである。よって、外寸を小さく回転数をあげることが可能なので、更に機器のコンパクト化が可能となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に基づき説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の空気清浄付温風暖房機の断面図を示すものである。図1において、温風暖房部は従来例と同一であり、説明は省略する。
【0018】
温風暖房部の上部に空気清浄部を配している。20は高電圧を供給するトランスである。21はその電圧をコロナ放電に変える電極であり、数個の先端の尖った針状の金属で構成されたり、タングステンの線で構成されている。22は電極よりも下流に設けられた多孔状集塵フィルターである。この多孔状集塵フィルターはガラス繊維や樹脂を繊維状にして織ったものや、あるいは樹脂を格子状にして帯電させてものがある。このフィルター22は集塵部のほかに脱臭部として活性炭を一体にすることもできる。23はファンで、汚れた空気を取り入れ、浄化された空気を外部に放出する役割がある。24はファンを回転させるモーターである。この電極21や多孔状集塵フィルター23を保護するグリル26が前面に取り付けられている。25は制御装置であり、トランス20、モーター24の運転を制御している。
【0019】
次にその動作について説明する。運転スイッチ12を押すと、モーター24が運転して、ファン23が回転する。すると室内の汚れた空気がグリル26から吸い込まれる。これと同時にトランス20から高電圧が電極21に供給される。すると尖った針状の先端21aからコロナ放電がはじまり、プラスあるいはマイナスイオンが放出され、そこを通過するほこりをプラスあるいはマイナスに帯電させる。帯電したほこりは、下流にある多孔状集塵フィルター22に集塵される。この多孔状集塵フィルター22もプラスあるいはマイナスに帯電させてあるため、ほこりはこの多孔状集塵フィルター22の電荷に吸い寄せられる。多孔状集塵フィルター22はガラス繊維や樹脂を繊維状にして編みこんだもので、例えば図2に示すような外観のものがあり、(a)にはハニカム状のもの、(b)には格子状のものを示した。この多孔状集塵フィルター22は、帯電したほこりを引き寄せ、効率よく集塵することができる。従来の空気清浄フィルターは、ほこりを帯電させず、空気清浄フィルターのみで集塵しているため、空気清浄フィルターの繊維の密度を高くしないと効率が上がらず、すると圧力損失が大きくなってしまう。そうなると風量がへり、所定の能力を出すことができない。圧力損失を減らすためには、空気清浄フィルターの容積を大きくする必要があり、表面積と厚さを大きくすることが求められる。本発明は、電極21からコロナ放電してほこりを帯電させ下流にある多孔状集塵フィルター22に集塵させるため、多孔状集塵フィルター22の繊維の密度を高くする必要がなく、圧力損失を小さくすることができ、従って多孔状集塵フィルター22の容積を小さくすることができる。そのため、モーター24の能力が小さくても所定の能力を確保でき、空気清浄部をコンパクトにすることができる。
【0020】
制御装置25は、運転スイッチ12が押されると、トランス20から電極21に高電圧を供給し、さらにモーター24を運転させる。制御装置25と、モーター24、トランス20、バーナー1とは図の破線で電気的に結ばれている。
【0021】
次に温風暖房部の動作について説明する。バーナー1でガスを燃焼させ、発生する高温の排気ガスと、燃焼室2の燃焼風路内で対流用フィルター8を通過した対流用空気が混合される。混合された温風は、対流用ファン4によって前面下部の温風吹出し口5から温風になって送出され、暖房を行う。室温検出器9が室温を検出して、室温が設定温度になるようにバーナー1での燃焼をコントロールする。
【0022】
従来のように大きな空気清浄フィルターを必要としないため、空気清浄部をコンパクトにすることができる。つまり空気清浄フィルター22を燃焼室2前まで伸ばす必要がなく、温風暖房部の大きさで機器の横幅と奥行きの大きさを決めることができる。
【0023】
また、ファン23をクロスフロー式にしたもので、圧力損失の小さい多孔状集塵フィルター22を使用できるため、小さな圧力でしか必要な風量を出すことができないクロスフロー式のファン23を採用できる。これによりクロスフロー特有の長さを機器の横幅まで利用でき、しかも径を小さくすることにより、よりコンパクト化を可能にする。
【0024】
また、ハニカムあるいは多角形の形状を並べ板状にした樹脂に帯電させ、多孔状集塵フィルター22にしたものである。これにより圧力損失を少なくすることができ、空気清浄部をコンパクトにすることができる。
【0025】
多孔状集塵フィルター22の下流側に活性炭でできている脱臭フィルター26を設けている。図3にその断面図を示す。多孔状集塵フィルター22とファン23の間に脱臭フィルター26を設置するもので、ここで臭いを吸着させる。
【0026】
また、モーター24をDCモーターにしている。DCモーターは、外寸は小さくても回転数を上げることができるため、機器に組み込んだ場合よりコンパクトにすることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高電圧を電極に供給してコロナ放電を発生させ、ほこりを帯電し、下流にある多孔状集塵フィルターでほこりを捕集する方式により、空気清浄部をコンパクトにすることが可能になる。空気清浄部を温風暖房部の上部に配置しても、横幅・奥行きは温風暖房部の大きさで決めることができ、機器の大きさをコンパクトにすることが可能である。さらに軽量化できるため、持ち運び・移動が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における空気清浄機付ガス温風暖房装置の断面図
【図2】同実施例の多孔状集塵フィルターの外観図
【図3】同実施例における空気清浄機付ガス温風暖房装置の脱臭フィルターを設けた場合の断面図
【図4】従来の空気清浄機付ガス温風暖房装置の断面図
【符号の説明】
1 バーナー
2 燃焼室
3 対流用ファン
5 温風吹出し口
9 室温検出器
21 電極
22 多孔状集塵フィルター
23 ファン
24 モーター
Claims (5)
- ガスを燃焼するバーナーと、燃焼により発生した排気ガスと外部より取り込んだ空気を混合する燃焼室と、温風を送出するための対流用ファンと、室温を検出する室温検出器と、温風を吹出す温風吹出し口で構成された温風暖房部と、前記温風暖房部の上部に設けられた空気清浄部において、高電圧をかけそこから発生するコロナ放電によりほこりを帯電させる電極と、電極の下流に設けられ帯電したほこりを集塵する多孔状集塵フィルターと、空気を取り入れ送供するファンと、ファンを駆動するモーターを備え、空気清浄部の厚さを温風暖房部の厚さ以下にした空気清浄機付温風暖房装置。
- ファンをクロスフロー式にした請求項1記載の空気清浄機付温風暖房装置。
- 多孔状集塵フィルターは、ハニカムあるいは多角形の形状を並べ板状にした樹脂に帯電させた請求項1または2記載の空気清浄機付温風暖房装置。
- 多孔状集塵フィルターの下流側に活性炭でできている脱臭フィルターを設けた請求項1から3のいずれか1項記載の空気清浄機付温風暖房装置。
- モーターをDCモーターにした請求項1から4のいずれか1項記載の空気清浄機付温風暖房装置。
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---|---|---|---|
JP2002337702A JP2004170016A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 空気清浄機付き温風暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002337702A JP2004170016A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 空気清浄機付き温風暖房装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004170016A true JP2004170016A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32701136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002337702A Pending JP2004170016A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 空気清浄機付き温風暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004170016A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242519A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 温風暖房装置 |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002337702A patent/JP2004170016A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242519A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Osaka Gas Co Ltd | 温風暖房装置 |
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