JP2007029844A - 空気処理装置および空気処理装置の運転方法 - Google Patents

空気処理装置および空気処理装置の運転方法 Download PDF

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Takuya Furuhashi
拓也 古橋
Yoji Fujita
洋司 藤田
Yuji Serizawa
祐司 芹澤
Yuji Yasuda
裕司 安田
Koji Ogawa
宏二 小川
Kazuyuki Kobayashi
和幸 小林
Kayako Hamanaka
香也子 濱中
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Abstract

【課題】 有害なオゾンを室内に放出させることなく脱臭剤に吸着した臭気成分を分解することができる空気処理装置およびその運転方法を得る。
【解決手段】 放電電極23と対向電極24との間でコロナ放電を生じさせて調理中に発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部21と、このイオン化部21で帯電された成分を集塵するコレクタ部22とを有する電気集塵機2と、この電気集塵機2の風下側に設置された脱臭手段3とを備えた空気処理装置10であって、運転停止信号の受信後一定時間の間、前記電気集塵機10に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上に高く保持する電圧制御手段を備えた構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、厨房で発生する油煙または水蒸気を除去し、調理臭を除去する空気処理装置および空気処理装置の運転方法に関する。
近年、建物内や車両内の空気を常に清浄化された状態に維持するために空気処理装置(または空気浄化装置)が広く使用されている。空気処理装置は産業用の大型装置から家庭用の小型装置に至るまで種々のタイプがあり、空気処理装置を単独で用いたり、送風機を伴った調理器具等が組み込まれた複合装置の内部に装着されたりしている。
近年普及している空気処理装置の除塵装置には、気流中の微粒子に対してコロナ放電等により電荷を与えて、この荷電粒子が電界中を通過する間に静電気力により荷電粒子を集塵して除去する電気集塵機が使用されている。その後段には空気中の臭気成分を除去するため、活性炭やゼオライト等の吸着剤や白金もしくはパラジウム等の貴金属触媒、あるいは酸化マンガン、酸化鉄、酸化銅等の金属酸化物触媒などの脱臭剤が使用されている。
従来の空気処理装置の脱臭剤は吸着による臭気除去が主な方法であり、吸着能力が低下すると交換などのメンテナンスが必要であった。そのため、電気集塵機の後段に配置された脱臭剤に吸着した臭気成分を電気集塵機から発生するオゾンにより分解し、メンテナンスを軽減する方策が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−327585号公報(第5頁、図1)
しかし、従来の空気処理装置は、電気集塵機としての性能を満足するための仕様となっており、有害なオゾンは極力発生させない仕様となっていた。そのため、電気集塵機から発生するオゾンによる脱臭剤に吸着した臭気成分の分解効果は少なく、脱臭剤の完全再生は不可能であった。また、いったん脱臭剤に吸着した臭気成分が清浄な空気が装置内を通過したとき放出して室内に放出されるという問題があった。
また、この問題を解決するために、電気集塵機の印加電圧を上げて発生するオゾン濃度を高め、脱臭剤に吸着した臭気成分を分解する方策が考えられるが、この場合何らの制御をしないと室内に有害なオゾンが放出される恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは有害なオゾンを室内に放出させることなく脱臭剤に吸着した臭気成分を分解することができる空気処理装置およびその運転方法を得ることにある。
本発明に係る空気処理装置は、放電電極と対向電極との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部と、このイオン化部で帯電された成分を集塵するコレクタ部とを有する電気集塵機と、この電気集塵機の風下側に設置された脱臭手段とを備えた空気処理装置であって、運転停止信号の受信後一定時間の間、前記電気集塵機に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上の高い電圧に保持する電圧制御手段を備えたものである。
本発明の空気処理装置は、運転停止信号の受信後一定時間の間、電気集塵機に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上の高い電圧に保持する電圧制御手段を備えた構成とすることにより、運転停止直前の一定時間の間、電気集塵機でオゾンを生成することができるため、そのオゾンにより脱臭手段に吸着した臭気成分を効率よく分解することができ、かつ、上記一定時間の間は送風が減少するため有害なオゾンが室内に放出されることはない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における空気処理装置の概略側面断面図、図2はこの空気処理装置を半断面で示す上面図である。また、図3は空気処理装置の電気集塵機の作用を説明するための説明図である。
本実施の形態1における空気処理装置10は、電磁調理器のキャビネット1内に設けられており、電気集塵機2と、その後段の風下側に配置された脱臭手段3と、これら電気集塵機2および脱臭手段3に対して気流を生成する送風機4とを備えた構成となっている。
キャビネット1上面の後部には空気の吸い込み口5が設けられ、また空気処理装置10によって浄化された空気が吹き出される吹き出し口6はキャビネット1上面の側面と背面に設けてあり、吹き出し口6は側面吹き出し口6aと背面吹き出し口6bとにより構成されている。
電磁調理器のキャビネット1の上面にはIHクッキングヒータ11が設けられ、本空気処理装置10はこのIHクッキングヒータ11の下部に設置されている。なお図1、図2において、4aは送風機4のモータ、4bはファン、7はIHクッキングヒータ11上の鍋12から出る水蒸気や油煙を除去するための金属製などからなるグリスフィルタ、8は空気の吸い込み量を調整する吸い込み口ダンパ、9は空気の吹き出し量を調整する吹き出し口ダンパである。
そして、IHクッキングヒータ11上の鍋12から発生した水蒸気や油煙、臭気は送風機4による風で吸い込み口5から吸い込まれ、グリスフィルタ7、電気集塵機2、脱臭手段3の順に通過し、側面吹き出し口6aと背面吹き出し口6bから清浄化された空気が吹き出すようになっている。
電気集塵機2は、図3に概要を示すように、イオン化部21とコレクタ部22とを備えた構成となっている。イオン化部21では、対向配置された放電電極23と対向電極24との間に高圧直流電圧を印加することによりコロナ放電を発生させ、放電電極23と対向電極24間を流れる空気中の塵埃成分(塵埃粒子)Aを例えばプラス電荷に帯電させる。コレクタ部22では、高圧電極25と集塵電極(接地電極)26との間に高圧直流電圧を印加することにより、イオン化部21で帯電された塵埃成分Bを静電気力により集塵電極26上に引き付けて捕集する。
なお、図3には詳細は示されていないが、イオン化部21は、金属等で形成される導電性のワイヤ線や針状電極、あるいは平板突起電極等からなる放電電極23と、金属や導電性樹脂等で形成される導電性の平板電極からなる対向電極24とを交互に対向させ複数個並列に並べた構成となっている。コレクタ部22は、金属等の導電性、もしくは樹脂に帯電防止剤等を練りこんだ半導電性樹脂により形成される平板状の高圧電極25と、金属等の導電性樹脂、もしくはカーボンファイバーや金属微粒子を練りこんだ導電性樹脂により形成される平板状の電極、あるいは樹脂表面を金属コーティングした電極等からなる集塵電極26とを複数枚積層した構成となっている。
脱臭手段3は、酸化マンガンや酸化鉄、酸化銅等からなる金属酸化物や、白金、金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム等の貴金属、あるいはゼオライト、活性炭等の吸着剤、あるいはこれらに化学添着剤を混合した脱臭触媒、もしくはこれらの単体で構成される脱臭触媒により構成されている。また、脱臭手段3の形状は特に限定されるものではなく、ハニカム状やコルゲート状のもの、あるいは発泡体、粒状のものなどが使用される。
また、本実施の形態1では、空気処理装置10をIHクッキングヒータ11の下部に搭載し、キャビネット1内に組み込まれる構成としたが、ガスコンロや電気ヒータとの組み合わせやキャビネット組み込みではなく、卓上設置とする構成でも良い。
次に動作について説明する。
上記のように構成された空気処理装置10においては、IHクッキングヒータ11上で調理時に発生した水蒸気、油煙、臭気が送風機4により吸い込み口5から空気処理装置10に吸引され、この時、吸い込み口5に設置されたグリスフィルタ7により水蒸気、油煙の大半が除去される。その後、吸い込まれた空気は、電気集塵機2を通過する。電気集塵機2には図3に示すように高電圧が印加されており、気流中に残った水蒸気や油煙に対してイオン化部21でコロナ放電により電荷を与えて、この荷電粒子Bがコレクタ部22を通過する間に静電気力により集塵電極26上に集塵されて除去される。その後、水蒸気、油煙が除去された空気は、脱臭手段3を通過する。脱臭手段3を通過することにより、気流中の臭気成分は脱臭手段3により除去され、清浄化されたクリーンな空気が吹き出し口6(側面吹き出し口6aおよび背面吹き出し口6b)から吹き出す。
次に、本発明の実施の形態1における空気処理装置の運転方法を図4乃至図6により説明する。図4は空気処理装置の運転制御ブロック図、図5は空気処理装置の運転フロー図、図6は空気処理装置のファン回転数と電気集塵機に印加される印加電圧の経時変化を示す図である。
本空気処理装置10は、図4に示すように、運転停止信号の受信後一定時間の間、電気集塵機2に印加される電圧を調理運転中のときよりも高い電圧に保持する電圧制御部16と、送風機4の回転数を調理運転中のときよりも低い回転数に保持する速度制御部15とを備えたものである。
まず図5を参照して、本空気処理装置10の運転フローについて説明すると、空気処理装置10の稼動は、使用者が電源スイッチを押すことにより実施される。この場合、電源スイッチはリモコン駆動の場合もある。使用者はIHクッキングヒータ11で調理を開始し、調理により水蒸気や油煙、臭気が多量に発生すると空気処理装置10のスイッチを押し、空気清浄化運転を開始する。スイッチが押されると(ステップ1)、送風機4の回転数が押されたスイッチで設定される。スイッチは強、中、弱等の風量を変えたスイッチが用意されており、それに合わせて送風機4の回転数が設定される。これらのスイッチも電源スイッチと同様にリモコン駆動の場合もある。送風機4の回転数が設定され、所定の回転数になると同時に、電気集塵機2に電圧が印加される。調理時には設定された回転数で送風機4が回転し、電気集塵機2には一定の電圧が印加される。このとき印加される電圧は、直流のプラスもしくはマイナスの3〜6kVとなっている(図6のステップ1参照)。
調理が終了すると、使用者はIHクッキングヒータ11のスイッチを押し、IHクッキングヒータ11を停止し、同時に空気処理装置10のスイッチを押す。空気処理装置10のスイッチを押すと、運転が停止するまでの一定時間の間、送風機4の回転数が調理の時の回転数よりも減少し、低回転で回転する(ステップ2)。同時に電気集塵機2の印加電圧が、調理時の印加電圧の約0.5〜2kV高めに設定(保持)される(図6のステップ2参照)。この状態が約1〜15分継続する。
ステップ2において、電気集塵機2には調理時よりも高い電圧が印加されるため、電気集塵機2からは調理時以上のオゾンが生成される。なお、調理時のオゾン濃度は、吹き出し口6で10ppb以下と官能的に臭わないレベルとなっている。ステップ2の時は印加電圧が高くなり、電気集塵機2から生成されるオゾン量は増加するが、送風機4の回転数を減少させているため、吹き出し口6から放出されるオゾン濃度は10ppb以下となっている。しかしながら、脱臭手段3に接触するオゾン量は調理時よりもステップ2のときの方が増加しており、調理時に脱臭手段3に吸着した臭気成分はオゾンにより分解処理され脱臭剤上の吸着臭気成分が処理される。その後、ステップ3で空気処理装置10は停止し、送風機4の回転が停止し、電気集塵機2への電圧印加も停止する。
図4に示す空気処理装置の制御装置は以上に述べた動作を実行する。すなわち、使用者が空気処理装置10のスイッチ13を押す(スイッチオンする)と、速度制御部15により送風機4のモータ4aの回転数を制御し、一定の回転数で送風が開始する。同時に電圧制御部16により一定の印加電圧に制御された電圧が高圧トランス17から電気集塵機2に印加される。モータ4aの回転数はエンコーダ18によりモニタされており、受信処理部19で受信された信号に基づいて速度検出部20でモータ4aの回転数を検出し、これを速度制御部15にフィードバックしモータ4aの回転数が一定に制御される。同時に高圧トランス17から出力される電圧もモニタされており、電圧制御部16により一定に制御される。
使用者が調理を終了し、スイッチ13を押す(スイッチオフする)と、タイマ14が作動し、一定時間、速度制御部15により送風機4のモータ4aの回転数を制御し、調理時よりも少ない一定の回転数で送風が開始する。同時に電圧制御部16により調理時よりも高い一定の印加電圧に制御された電圧が高圧トランス17から電気集塵機2に印加される。タイマ14により一定時間が経過するとこれらの制御はすべて停止する。
以上のように、本空気処理装置10は、放電電極23と対向電極24との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部21と、このイオン化部21で帯電された成分を集塵するコレクタ部22とを有する電気集塵機2と、電気集塵機2の風下側に設置される脱臭手段3とを備えたものであって、運転停止スイッチが押された後、すなわち運転停止信号の受信後、一定時間(約1〜15分)の間、電気集塵機2に印加される電圧を調理運転中のときの電圧よりも高い電圧に保持する電圧制御部16と、送風機4の回転数を調理運転中のときの回転数よりも低い回転数に保持する速度制御部15とを備えた構成であるので、脱臭手段3の風上に設置される電気集塵機2から生成されるオゾンにより脱臭手段3に吸着した臭気成分を分解、除去することができ、そのため、省スペースで集塵効率が高く、しかもその一定時間(約1〜15分)の間は、送風機4の回転数を下げているため、有害なオゾンを室内に放出することがない。また、空気処理装置10の運転停止直前の一定時間常に電気集塵機2から生成されるオゾンにより脱臭手段3に吸着した臭気成分を分解、除去するため、メンテナンスフリーで脱臭手段3の脱臭性能を回復することが可能となる。
実施の形態2.
本実施の形態2における空気処理装置10の構成は、図1乃至図4に示したものと同じである。但し、この空気処理装置10は、運転停止信号の受信後一定時間の間、電気集塵機2に印加される電圧を調理運転中のときと同じ電圧に保持する電圧制御部16と、送風機4の回転数を調理運転中のときよりも低い回転数に保持する速度制御部15とを備えた構成となっている。本実施の形態2では、図7に空気処理装置10の運転フロー図を、図8に空気処理装置10のファン回転数と電気集塵機2の印加電圧の経時変化図を示す。
図7において、空気処理装置10の稼動は、使用者が電源スイッチを押すことにより実施される。電源スイッチはリモコン駆動の場合もある。使用者はIHクッキングヒータ11で調理を開始し、調理により水蒸気や油煙、臭気が多量に発生すると空気処理装置10のスイッチを押し、空気清浄化運転を開始する。スイッチが押されると(ステップ1)、送風機4の回転数が押されたスイッチで設定される。スイッチは強、中、弱等の風量を変えたスイッチが用意されており、それに合わせて送風機4の回転数が設定される。これらのスイッチも電源スイッチと同様にリモコン駆動の場合もある。送風機4の回転数が設定され、所定の回転数になると同時に、電気集塵機2に電圧が印加される。調理時には設定された回転数で送風機4が回転し、電気集塵機2には一定の電圧が印加される。このとき印加される電圧は、直流のプラスもしくはマイナスの3〜6kVとなっている(図8のステップ1参照)。
調理が終了すると、使用者はIHクッキングヒータ11のスイッチを押し、IHクッキングヒータ11を停止し、同時に空気処理装置10のスイッチを押す。空気処理装置10のスイッチを押すと、運転が停止するまでの一定時間の間、送風機4の回転数が調理時の回転数よりも減少し、低回転で回転する(ステップ2)。このとき電気集塵機2の印加電圧は調理時と同電圧が印加される(図8のステップ2参照)。この状態が約1〜15分継続する。
ステップ2において、電気集塵機2には調理時と同電圧が印加されているため、電気集塵機2からはオゾンが生成される。そのため、調理時に脱臭手段3に吸着した臭気成分はオゾンにより分解処理され脱臭剤上の吸着臭気成分が処理される。その後、ステップ3で空気処理装置10は停止し、送風機4の回転が停止し、電気集塵機2への電圧印加も停止する。なお、調理時のオゾン濃度は、吹き出し口6で10ppb以下と官能的に臭わないレベルとなっている。また、ステップ2のときにも送風機4の回転数を減少させているため、吹き出し口6から放出されるオゾン濃度は10ppb以下となっている。
以上のように、本空気処理装置10は、放電電極23と対向電極24との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部21と、このイオン化部21で帯電された成分を集塵するコレクタ部22とを有する電気集塵機2と、電気集塵機2の風下側に設置される脱臭手段3とを備えたものであって、運転停止スイッチが押された後、すなわち運転停止信号の受信後、一定時間(約1〜15分)の間、電気集塵機2に印加される電圧を調理運転中のときと同電圧に保持する電圧制御部16と、送風機4の回転数を調理運転中のときの回転数よりも低い回転数に保持する速度制御部15とを備えた構成であるので、脱臭手段3の風上に設置される電気集塵機2から生成されるオゾンにより脱臭手段3に吸着した臭気成分を分解、除去することができ、そのため、省スペースで集塵効率が高く、しかもその一定時間(約1〜15分)の間は、送風機4の回転数を下げているため、有害なオゾンを室内に放出することがない。また、空気処理装置10の運転停止直前の一定時間常に電気集塵機2から生成されるオゾンにより脱臭手段3に吸着した臭気成分を分解、除去するため、メンテナンスフリーで脱臭手段3の脱臭性能を回復することが可能となる。
実施の形態3.
図9に本実施の形態3における空気処理装置のファン回転数と電気集塵機2の印加電圧の経時変化図を示す。本実施の形態3における空気処理装置の構成は、図1乃至図4に示したものと同じである。また、この空気処理装置の運転フローも図5、図7と同じである。すなわち、この空気処理装置は、運転停止信号の受信後一定時間の間、電気集塵機2に印加される電圧を調理運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上の高い電圧に保持する電圧制御部16と、送風機4の回転数を調理運転中のときの回転数よりも低い回転数に保持する速度制御部15とを備えた構成となっている。但し、本実施の形態3では、空気処理装置の運転再開時における送風機4の回転数を最初のときよりも立ち上がり時間を長くして徐々に増大させることにしたものである。
前述のように、空気処理装置の稼動は、使用者が電源スイッチを押すことにより実施される。電源スイッチはリモコン駆動の場合もある。使用者はIHクッキングヒータ11で調理を開始し、調理により水蒸気や油煙、臭気が多量に発生すると空気処理装置のスイッチを押し、空気清浄化運転を開始する。スイッチが押されると(ステップ1)、送風機4の回転数が押されたスイッチで設定される。スイッチは強、中、弱等の風量を変えたスイッチが用意されており、それに合わせて送風機4の回転数は設定される。これらのスイッチも電源スイッチと同様のリモコンの場合もある。送風機4の回転数が設定され、所定の回転数になると同時に、電気集塵機2に電圧が印加される。調理時は設定された回転数で送風機4は回転し、電気集塵機2には一定の電圧が印加される。このとき印加される電圧は、直流のプラスもしくはマイナスの3〜6kVとなっている。
調理が終了すると、使用者はIHクッキングヒータ11のスイッチを押し、IHクッキングヒータ11を停止し、同時に空気処理装置のスイッチを押す。空気処理装置のスイッチを押すと、運転が停止するまでの一定時間の間、送風機4の回転数が調理の回転数より減少し、低回転で回転する(ステップ2)。このとき電気集塵機2の印加電圧は空気処理装置稼動時と同電圧が印加される。この状態が約1〜15分継続する。
ステップ2において、電気集塵機2からはオゾンが生成される。また、本実施の形態3では電気集塵機2に印加される電圧は調理時と同電圧としたが、実施の形態1に示したように調理時の印加電圧の約0.5〜2kV高めに設定しても良い。調理時に脱臭手段3に吸着した臭気成分はオゾンにより分解処理され脱臭剤上の吸着臭気成分が処理される。その後、ステップ3で空気処理装置は停止し、送風機4の回転が停止し、電気集塵機2への電圧印加も停止する。
次に運転を開始するときは、送風機4の回転数は立ち上がり時間を長くして低回転から徐々に回転数が増加するようになっており(ステップ4)、電気集塵機2に印加される電圧も徐々に増加するようになっている。このように次に運転を開始するときは、送風機4の回転数を徐々に増加させ、電気集塵機2に印加される電圧も徐々に増加するようにすることで、次に運転を開始したときに脱臭手段3に吸着した臭気成分が過度に放出することを防止することが可能となる。なお、本実施の形態3では、次に運転を開始するとき、すなわち2回目以降の運転再開時における送風機の回転数および電気集塵機2の印加電圧を最初の運転開始時よりも立ち上がり時間を長く(t2>t1)して徐々に増加させる構成としたが、最初の運転開始時も同様の構成としてもよい。また、1回目の運転終了と2回目の運転開始の時間間隔Tは30分以内とされ、この時間内に運転が開始されたときは運転再開と判断するようになっている。
以上のように、本空気処理装置は、放電電極23と対向電極24との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部21と、このイオン化部21で帯電された成分を集塵するコレクタ部22とを有する電気集塵機2と、電気集塵機2の風下側に設置される脱臭手段3とを備えたものであって、運転開始時または運転再開時には送風機4の回転数を立ち上がり時間を長くして徐々に増加させる構成としたので、有害なオゾンを室内に放出しないで脱臭剤に吸着した臭気成分を分解することが可能となる。
本発明の実施の形態1における空気処理装置の概略側面断面図である。 実施の形態1における空気処理装置を半断面で示す上面図である。 実施の形態1における空気処理装置の電気集塵機の作用を説明するための説明図である。 実施の形態1における空気処理装置の運転制御ブロック図である。 実施の形態1における空気処理装置の運転フロー図である。 実施の形態1における空気処理装置のファン回転数と電気集塵機の印加電圧の経時変化を示す図である。 本発明の実施の形態2の空気処理装置の運転フロー図である。 実施の形態2における空気処理装置のファン回転数と電気集塵機の印加電圧の経時変化を示す図である。 本発明の実施の形態3における空気処理装置のファン回転数と電気集塵機の印加電圧の経時変化を示す図である。
符号の説明
1 キャビネット、2 電気集塵機、3 脱臭手段、4 送風機、4a モータ、4b ファン、5 吸い込み口、6 吹き出し口、6a 側面吹き出し口、6b 背面吹き出し口、7 グリスフィルタ、8 吸い込み口ダンパ、9 吹き出し口ダンパ、10 空気処理装置、11 IHクッキングヒータ、12 鍋、13 スイッチ、14 タイマ、15 速度制御部、16 電圧制御部、17 高圧トランス、18 エンコーダ、19 受信処理部、20 速度検出部、21 イオン化部、22 コレクタ部、23 放電電極、24 対向電極、25 高圧電極、26 集塵電極。

Claims (7)

  1. 放電電極と対向電極との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部と、このイオン化部で帯電された成分を集塵するコレクタ部とを有する電気集塵機と、この電気集塵機の風下側に設置された脱臭手段とを備えた空気処理装置であって、運転停止信号の受信後一定時間の間、前記電気集塵機に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上の高い電圧に保持する電圧制御手段を備えたことを特徴とする空気処理装置。
  2. 放電電極と対向電極との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部と、このイオン化部で帯電された成分を集塵するコレクタ部とを有する電気集塵機と、この電気集塵機の風下側に設置された脱臭手段とを備えた空気処理装置であって、運転停止信号の受信後一定時間の間、前記電気集塵機に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上の高い電圧に保持する電圧制御手段と、送風機の回転数を運転中のときの回転数よりも低い回転数に保持する送風機速度制御手段とを備えたことを特徴とする空気処理装置。
  3. 運転開始時または運転再開時は、前記送風機の回転数を立ち上がり時間を長くして徐々に増加させる構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の空気処理装置。
  4. 放電電極と対向電極との間でコロナ放電を生じさせて厨房で発生する油煙または水蒸気を帯電させるイオン化部と、このイオン化部で帯電された成分を集塵するコレクタ部とを有する電気集塵機と、この電気集塵機の風下側に設置された脱臭手段とを備えた空気処理装置の運転方法であって、運転停止信号の受信後一定時間の間、前記電気集塵機のイオン化部からオゾンを生成させそのオゾンにより前記脱臭手段に捕捉された臭気成分を分解、除去するように制御することを特徴とする空気処理装置の運転方法。
  5. 前記運転停止信号の受信後一定時間の間は、送風機を運転中のときよりも低い回転数で回転することを特徴とする請求項4記載の空気処理装置の運転方法。
  6. 前記運転停止信号の受信後一定時間の間は、前記電気集塵機に印加される電圧を運転中のときの電圧と同等もしくはそれ以上に高くすることを特徴とする請求項4または5記載の空気処理装置の運転方法。
  7. 運転開始時または運転再開時は、前記送風機の回転数を立ち上がり時間を長くして徐々に増加させることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の空気処理装置の運転方法。
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