JP2004169577A - ポンプのライナリング - Google Patents

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JP2004169577A
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casing
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Hideomi Takahashi
秀臣 高橋
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Teral Kyokuto Inc
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Teral Kyokuto Inc
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Abstract

【課題】小型遠心ポンプにおける、ライナリングの接触、騒音防止。
【解決手段】ライナリング外径とそれが挿入されるケーシング内径には適度な間隙を設け、必要に応じてライナリング外周にOリング収納溝を設け、ゴム等の弾性材料からなるOリングをライナリング外周溝にそって装着する。Oリングの弾性力によりライナリングとケーシングとが直接接触しないように、間隙量、Oリング径等を設定する。Oリングは、ライナリングの外径とそれが挿入されるケーシング内径の間に、互いに接触しない程度の十分な間隙がある場合で、停止中の脱落の心配が無い場合には無くすことができる。この場合、ライナリングの制作費は更に安価になる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、清水をくみ上げるために用いられる小型遠心ポンプのライナリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的な給水用小型遠心ポンプでは、ライナリングは金属材料で製作し、ポンプケーシングに圧入固定させるか、テフロン(登録商標)等の軟質樹脂材料で製作し、金属製ハウジングにより圧入固定させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合羽根車との隙間を微小に保つために、加工精度を上げなければならなかった。それでも接触による異音が発生し、それを避けるために間隔を大きくとると、漏れ損失を増大させていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこでこの発明では、ポンプ運転中に羽根車近傍の高圧部からライナリングと羽根車との間に形成される微小間隙を経て軸芯付近の低圧部へ流れる高圧、高速の流体膜によってライナリング内径部を羽根車表面から遊嵌させるようにしたものである。
【0005】
ライナリング外径とそれが挿入されるケーシング内径には適度な間隙を設け、必要に応じてライナリング外周にOリング収納溝を設け、ゴム等の弾性材料からなるOリングをライナリング外周溝にそって装着する。ライナリング外径とそれが挿入されるケーシング内径には適度な間隙を設け、Oリングの弾性力によりライナリングとケーシングとが直接接触しないように、間隙量、Oリング径等を設定する。
【0006】
ライナリングの軸方向幅、すなはち相対する羽根車との間に間隙を形成する部分は、大きめに設定する程、ライナリングの安定性が高くなる。また、ライナリング内径は極力小さくし、相対する羽根車との間に形成される間隙が小さくなるように設定するほど、効率がよい。
【0007】
ライナリングの材料は強度、耐磨耗性があり、熱膨張率が低く、且つ寸法安定性に優れている金属が望ましい。一般的には青銅等が選択されるが、特殊材料である必要はない。
【0008】
【作用】
ポンプ運転中、羽根車近傍の高圧部Aからライナリングと羽根車との間に形成される微小間隙Cを経て軸芯付近の低圧部Bへ流れる高圧、高速の流体膜が形成されるので、ライナリングが遊嵌していれば、羽根車との間に安定的な間隙を形成する。すなはち、ライナリングの自己調芯が行われる。したがって、ポンプ運転開始前には、羽根車とライナリングとの接触があっても、運転中は高圧、高速の流体膜がライナリングを押し上げ、遊嵌させたまま安定的に支持する。
【0009】
羽根車が殆ど圧力を発生しない低速回転で運転される場合には、上記接触は起こりうるが、低速回転であることと、Oリングによる振動吸収のために、トラブルは発生せず、ライナリングの接触による磨耗はごく僅かである。微小間隙Cの間隙は小さい程、ライナリングの遊嵌支持効果は高くなるので異音の発生が抑制されるだけではなく漏れ量自体も減少し、ポンプ効率も改善される。また、ライナリングは羽根車近傍の高圧部Aの圧力によりケーシングへ押し付けられるために、運転中の脱落や軸方向への不必要な動きは少ない。なおライナリングは念のために、高圧部Aの受圧面積とケーシングとの接触面積と摩擦係数とを考慮して、微小間隙Cの圧力により径方向へ稼動しにくくなることが無いように設定しておく。万一に備えて、ライナリングの脱落防止板を、ケーシング側に取り付けることもできる。また、必要に応じて、ライナリングと羽根車との間の共廻りを防止するために、ライナリングとケーシングとの間にピン等からなる共廻り止めを取り付けることもできる。
【0010】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成したので、
(1) ライナリングと羽根車の間隙を微小に設定することで、漏れ量が減少し、ポンプ効率が向上する。
(2) ライナリングと羽根車の隙間が微小であるにもかかわらず、接触による異音は発生しない。
(3) ライナリングと羽根車の間隙の流体膜により、仮に組立時に接触があっても、運転中は常に非接触であるので、偏磨耗しにくい。
(4) ケーシング、ライナリングの同心度に、格別高精度を要求されないし、構造が簡単であるため、安価に製作することができる。
【0011】
【実施例】
図1に、この発明のライナリングを用いた小型遠心ポンプの概念図を示す。ポンプ1のケーシング2内に収納された羽根車3は、電動機4により高速回転してポンプ下部からの清水を揚水する。
【0012】
図2に、ケーシング2と羽根車3との間に遊嵌させたライナリング5の断面形状を、拡大して示す。組立時はライナリング5は羽根車3と接触することはあっても、ポンプ高速回転時には、羽根車3近傍の高圧部Aからライナリング5と羽根車3との間に形成される微小間隙Cを経て軸芯付近の低圧部Bへ流れる高圧、高速の流体膜6が形成されるので、ライナリングが遊嵌していれば、羽根車との間に安定的な間隙を形成する。ライナリング5の内径は、羽根車3のライナリング5と相対する部分の外径より、ライナリング5の遊嵌を許容する厚さ、例えば0.1mmだけ大きく製作されている。
【0013】
ライナリング5の外径とそれが挿入されるケーシング2内径には適度な間隙を設け、必要に応じてライナリング外周にOリング収納溝7を設け、ゴム等の弾性材料からなるOリング8をライナリング5外周の収納溝7にそって装着する。Oリングの弾性力によりライナリングとケーシングとが直接接触しないように、間隙量、Oリング径等を設定する。
【0014】
この発明の他の実施例として、ライナリング5の脱落防止板9を、ケーシング2側に取り付けたものを、図3に示す。またさらに他の実施例として、ライナリング5と羽根車3との間の共廻りを防止するために、ライナリング5とケーシング2との間にピン10を植設したものを図4に示す。
【0015】
前述したOリング8は、ライナリング5の外径とそれが挿入されるケーシング2内径の間に、互いに接触しない程度の十分な間隙がある場合で、停止中の脱落の心配が無い場合には無くすことができる。この場合の実施例を図5に示す。この実施例では、ライナリングの制作費は更に安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のライナリングを備えた小型遠心ポンプの概念図である。
【図2】図1のライナリング部分の拡大部分断面図である。
【図3】ライナリングの脱落防止板を、ケーシング側に取り付けたものを示す。
【図4】ライナリングとケーシングとの間に共廻り防止用ピンを植設したものを示す。
【図5】Oリングを除いたライナリングの実施例を示す。
【符号の説明】
1 ポンプ
2 ケーシング
3 羽根車
4 電動機
5 ライナリング
6 流体膜
7 Oリング収納溝
8 Oリング
9 脱落防止板
10 ピン

Claims (4)

  1. 給水用小型遠心ポンプにおいて、羽根車とポンプケーシングとの間の小間隙に、円輪状ライナリングを遊嵌させるようにした、ポンプのライナリング。
  2. ライナリング外周面に設けた円周溝にOリングを介在させ、該ライナリング外周面がポンプケーシングに当接しないようにした、請求項1に記載のポンプのライナリング。
  3. ライナリングの脱落防止板を、ケーシング側に取り付けるようにした、請求項1又は2に記載のポンプのライナリング。
  4. ライナリングとケーシングとの間にピン等からなる共廻り止めを取り付ける、請求項1乃至3の内1項に記載のポンプのライナリング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008002A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ライナリング
JP2017020400A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社荏原製作所 遠心ポンプ
JP2022025504A (ja) * 2020-07-29 2022-02-10 株式会社荏原製作所 流体機械

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