JP2004168541A - 配電盤・制御盤の組立収納装置および配電盤・制御盤の組立収納方法 - Google Patents

配電盤・制御盤の組立収納装置および配電盤・制御盤の組立収納方法 Download PDF

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利彦 佐々木
Yoshimitsu Oka
義満 岡
Masakazu Kawamoto
正和 川本
Masayuki Miura
雅行 三浦
Shinji Fujimura
慎司 藤村
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Abstract

【課題】配電盤・制御盤の箱体内に収納されるユニットに対する組立作業を効率良く行える配電盤・制御盤の組立収納装置を得る。
【解決手段】昇降スライダー4が設けられた後面側フレーム2、昇降スライダー4に昇降可能に取り付けられた昇降枠8、昇降枠8に設けられ、垂直方向に配された軸を含む軸部11、その軸の下部に、軸を中心として回転可能に取り付けられた回転枠12を備えた組立収納装置とし、前後面に器具配線部51、52を有する板状のユニット50に対して組立作業を行う場合に、ユニット50の上部を、回転枠12に嵌合させ、昇降、回転可能に保持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配電盤または制御盤を構成し、前後面が部品取付面となっている板状のユニットを組み立てる際、また、配電盤・制御盤の箱体内に収納する際に、ユニットの移動に用いる配電盤・制御盤の組立収納装置および配電盤・制御盤の組立収納方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の配電盤の盤内機器搬入・搬出装置として、次のような技術が示されている。二つの配電盤の前面が一定間隔を隔てて対向するように配置され、その対向する二つの配電盤の天井上に、配線ダクトを兼用させるレールを掛け渡して固定し、そのレールに盤内機器を吊って移動させるチェーンブロックを取り付けて構成し、盤内機器の移動を可能としている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−114511号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の配電盤または制御盤を構成するユニットに対し、その前後面にそれぞれ配線を伴う機器を取り付けるなどの組立作業の際には、作業者が、ユニットの前面、後面に移動しながら組み立てをしなければならなかった。また配電盤または制御盤を構成する箱体の中でユニット作業を行う場合は、限られた狭いスペースでの作業となるため、作業効率の低下が問題となっていた。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、配電盤・制御盤を構成するユニットへの組立作業を効率良く行うため、配電盤・制御盤の箱体からユニットを引き出して保持し、またそのユニットの前後面に対して同一の方向から作業が行えるように、ユニットを回転させることが可能な配電盤・制御盤の組立収納装置および配電盤・制御盤の組立収納方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる配電盤・制御盤の組立収納装置は、昇降スライダーが設けられたフレーム、上記昇降スライダーに固定された昇降可能な昇降枠、上記昇降枠に設けられ、垂直方向に配された軸を含む軸部、上記軸の下部に、上記軸を中心として回転可能に取り付けられた回転枠を備え、配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットの上部を、上記回転枠に嵌合させ、上記ユニットを昇降、回転可能に保持するものである。
【0007】
また、この発明に係わる配電盤・制御盤の組立収納方法は、配電盤・制御盤の組立作業の際に、上記配電盤・制御盤の箱体の外部において、上記配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットを、昇降・回転可能に保持する組立収納装置を用い、所定の方向から上記ユニットの一面の器具配線部に組立処理を行う工程、上記ユニットを回転させて、同一の方向から上記ユニットの他面の器具配線部に組立処理を行う工程を含むものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1ないし図14を用いて説明する。
図1は、配電盤・制御盤の箱体から取り出されたユニットが、配電盤・制御盤の組立収納装置(以下、組立収納装置とする。)に保持された状態を示す、組立収納装置の側面図である。図2は、図1をA方向から観察した組立収納装置の正面図、図3は、図1の組立収納装置が保持するユニットを水平面内で90度回転させ、ユニットの器具配線部を側面側に向けた場合の組立収納装置の側面図である。
【0009】
図において、符号1はユニットを保持する組立収納装置の全体を指し、2は組立収納装置1を構成する後面側フレーム(フレームに相当する。)、3は下部フレーム、4は後面側フレーム2の正面側に配置され、後面側フレーム2に沿って昇降させることが可能な昇降スライダー、5は後面側フレーム2に設けられた昇降スライダー4を可動させるためのハンドル、6、7はそれぞれ組立収納装置1の移動の際に用いる車輪、8は昇降スライダー4に取り付けられた昇降枠であり、この昇降枠8は、昇降スライダー4に固定されるスライダー側フレーム9aと、そのスライダー側フレーム9aに固定され、組立収納装置1の正面側に突き出した形状のユニット支持フレーム9bによって構成される。ユニット支持フレーム9bの突き出した端部には軸受け10が設けられ、その軸受け10に嵌合する垂直向きの軸を含む軸部11が配置されている。軸部11の下部には回転枠12が吊り下げられている。
【0010】
回転枠12には、配電盤・制御盤を構成する板状のユニット50の上部が嵌合し、ユニット50を保持した状態で、軸を中心として回転可能に構成されている。ユニット50は、その前後面に器具配線部、つまり前面器具配線部51と後面器具配線部52を有している。図2に示すように、軸部11が回転枠12の上面中央部を吊り下げる状態となり、ユニット50をこの回転枠12に保持して組立作業を行う際には、ロック棒13を回転枠12の両端に嵌め込んでユニット50を所定の位置に固定し、その脱落を防止する。
【0011】
図3に示すように、軸部11が回転枠12をその上面中央部で吊り下げる構造のため、ユニット50を保持した状態で軸部11を中心として回転枠12を水平面内で回転させた場合、ユニット50を安定に回転させることができる。また、昇降スライダー4による昇降枠8の昇降時においても、およそ軸部11の下部に相当する位置にユニット50の重心を配置できることから、その動作を安定して行うことが可能となる。
【0012】
図4に、図1のア部に相当する、組立収納装置1の軸部11を中心とする詳細側面図を示す。図4に示すように、ユニット支持フレーム9bの突き出した先端部分は軸受け10となっており、それに嵌合する軸部11が配置されている。軸受け10を貫く、垂直方向に配された軸14は、その先端が回転枠12の上面下側の中央から上向きに軸受け10に差し込まれ、先端部が軸受け10の上部に突き出した状態でナット15、ロックピン16等によって固定されている。軸頭部14aは回転枠12の上面中央部内側に位置している。17はスペーサであり、18はスラストベアリング、19、20はボールベアリングである。上記のような構成とすることで、軸14を中心とした回転枠12の回転を可能としている。
【0013】
回転枠12は、ユニット50の上面および前後面の上部を覆い、ユニット50の前後面の上部と向かい合う面には、それぞれ、ユニット50の上面長手方向に沿って伸び、水平な滑動面を持つレール21、22が設けられている。レール21、22には、ユニット50上部の前後面から外側に突き出して配置されたローラ25、26が嵌合するように構成されている。
【0014】
ユニット50に設けられるローラ25は、図5に示すように、ユニット50の前後面の両端側に、その前後面を貫くように配置される軸23を中心として回転可能に取り付けられ、(他面側に配置されるローラ26についても同様である。)レール21(およびレール22)を嵌合させるための溝部を有している。
また、図4に示したように、軸23の一端にはローラ25の脱落を防止するためのナット24が配置され、軸23の他端は軸頭部23aにより構成される。なお、ローラ25、26と他の部材との間にはスペーサ27が配置される。回転枠12にユニット50を保持する場合には、ユニット50の上部、つまりローラ25、26を、回転枠12のレール21、22に嵌合させた状態で保持する。
【0015】
なお、図6には昇降枠8の上面図を、図7には図6のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示す。また、図8(a)には、軸受け10の上面図を、図8(b)にはその側面図を示し、図9には軸14の側面図を示す。符号14bは軸14の先端部のロックピン挿入穴を示している。
【0016】
なお、図1ないし図3では、ユニット50を組立収納装置1に保持し、所定の位置で回転枠12の回転を止めて固定させた状態、つまり、ユニット50に対して器具取り付けや配線作業を実施することが可能な状態を示している。また、同図では、ユニット50の高さ方向の寸法に合わせて昇降スライダー4がフレーム1の上部に位置する状態を示しているが、さらに高さ方向の寸法の小さなユニットが組立対象となる場合には、後面側フレーム2に沿って昇降スライダー4をさらに低い位置にスライド移動させて用いる。なお、図1に示す昇降スライダー4の位置から、昇降スライダー4がフレーム1から脱落しない範囲で、さらに昇降スライダー4を高い位置に移動させ、より高くユニット50を保持することも可能である。
【0017】
上述したような組立収納装置を用いて、ユニット50を配電盤・制御盤の箱体の外部で保持し、所定の方向から作業者がユニット50の前面器具配線部51に対して組立作業を行い、その後、回転枠12を水平面内で180度回転させて後面器具配線部52に対して同一方向(所定の方向)から続けて組立作業を実施することができる。そのため、ユニット50の両面に対しての組立処理が必要な場合においても、作業者が裏面側に回り込むなどの移動が不要で、効率良く組立作業を続けることが可能である。
【0018】
次に、図10を用いて、組立収納装置1に保持されるユニット50を配電盤・制御盤の箱体へ収納する場合、または箱体からユニット50を取り出す場合の作業(総称して収納作業とする。)について説明する。その場合、回転枠12のレール21、22の一端に延長レールを繋げ、その延長レールを箱体内に挿入し、箱体と回転枠12との間を、延長レールを介して、ユニット50をスライド移動可能に保持して収納作業を行うようにする。
【0019】
図10において、符号28、29は回転枠12の中心部側面、端部側面にそれぞれ突出して設けられた固定ピン、30は回転枠12の両側面の中心部から一端にかけて、それぞれの側面に沿って配置され、固定ピン28、29によって保持されるレールガイド、30a、30bはレールガイド30に設けられ、固定ピン28、29を嵌合させるための嵌合穴、31はレールガイド30に固定され、回転枠12から突出して配置される延長レールであり、延長レール31はレールガイド30を介して回転枠12に装着される状態となる。また、31aは延長レール滑動面、21aはレール滑動面を示し、延長レール31を回転枠12に装着した際には、レール滑動面21aと延長レール滑動面31aは連続した状態となる。
【0020】
なお、レールガイド30を回転枠12に装着する場合は、図10の二点鎖線で示すレールガイド30のように、所定の角度を持たせて嵌合穴30aを回転枠12中央に位置する固定ピン28に差し込み、次にレールガイド30を固定ピン28を中心として水平な位置まで回転させて、嵌合穴30bと回転枠12の端部側に位置する固定ピン29とを嵌合させるという要領で行う。
【0021】
図11に、図10の上面図を示す。22aはレール滑動面を示している。この図に示すように、回転枠12と延長レール31のレール滑動面はほぼ連続して繋がっている。図10で示したレールガイド30の装着時に、レールガイド30の回転に伴う延長レール31の移動において、延長レール31と回転枠12との衝突を回避するために、嵌合穴30bはすそが拡大した穴となっており、嵌合初期ではレール滑動面21aと延長レール滑動面31a間が広いが、嵌合終了時にはレール滑動面21aと延長レール滑動面31a間は狭まり、ほぼ連続した繋がった状態となる。また、図12に図10のC―C線に沿う断面図を示す。
【0022】
図10ないし図12に示したような延長レール31を装着した組立収納装置1を用いたユニット50の収納作業について、図13を用いて説明する。
ユニット50の取り出しおよび収納の際には、配電盤・制御盤の箱体55の扉を開けるなどして開放状態とし、組立収納装置1を横付けし、昇降スライダー4によって高さを調節した延長レール31を箱体55内に挿入して用いる。この時、延長レール31の方向と箱体55内のユニット配置方向とを揃えておくことは言うまでもない。
【0023】
箱体55内のユニット50を外部(組立収納装置1側)に取り出す場合は、箱体55内に延長レール31を挿入した段階で、延長レール31上にユニット50のローラ25、26が嵌合した状態となり、回転枠12側にユニット50を引き出すことで、ユニット50をスライド移動させることができる。回転枠12にユニット50を移動させた後、ロック棒13によりユニット50の位置を固定し、組立収納装置1にユニット50を保持させることができる。
【0024】
一方、組立収納装置1に保持したユニット50を、箱体55内に収納しようとする場合は、回転枠12のロック棒13を解除し、延長レール31に沿って箱体55の内部にまでユニット50をスライド移動させ、その状態でボルト類によってユニット50を箱体55に固定し、延長レール31は箱体55から抜き去り、箱体55の扉を閉じるなどして収納する。
【0025】
なお、図14(b)に、図13のD−D線に沿う断面図を示す。図14(a)は、ユニット50を収納していない状態の箱体55を示すD−D線断面図であり、箱体55には、ユニット50をガイド、固定するための固定金具32、33が配置されている。図14(c)は図14(b)の丸枠で示す部分の拡大図である。
【0026】
このように構成された組立収納装置1を用いることによって、ユニットの収納作業と組立作業とに兼用して、組立収納装置1を用いることができ、同一の装置で連続して組立収納作業を行うことが可能となり、無駄なく効率的に作業を進めることが可能となる。
【0027】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2である、配電盤制御盤の組立収納装置の下部フレーム3に配置するユニット50のロック機構について、図15ないし図19を用いて説明する。このロック機構は、ロック棒を上下させることでユニット50を所定の回転角度となるように保持するものである。図15は下部フレーム3を側面から観察した側面図であり、ロック棒42によってユニット50が所定の位置(回転角度)に固定された状態を示している。
【0028】
図において符号3c、3dは、それぞれ下部フレーム3の上面および底面に設けられ、ユニット50をロックするためのロック棒を通すためのフレーム穴部、3eは下部フレーム3の側面に設けられたロックピン38を嵌合させるためのロック位置穴部、3fは下部フレーム3の側面に設けられたロックピン38を嵌合させるためのロック解除位置穴部であり、後述するロック機構の構造上の理由により、ロック位置穴部3eはロック解除位置穴部3fよりも低い位置に配置されている。
【0029】
また、34は両側の下部フレーム3の側面を貫通するように配置された軸であり、35は軸34に固着され、下部フレーム3の内側に配置されたレバー、36は軸34に固着され、下部フレーム3の外側に配置された操作レバーである。つまり、図15に示すように、軸34を介してレバー35と操作レバー36は一体となるように固着されており、これらは軸34を中心として回動可能に下部フレーム3に保持されている。
【0030】
37は操作レバー36の軸34とは逆側の端部に配置された金具であり、この金具37にロックピン38が取り付けられている。41はロック棒42に固着されたピンであり、このピン41がレバー35に設けられたレバー穴部35aに嵌合している。図15に示すように、操作レバー36のロックピン38をロック位置穴部3eに差し込み、ロック棒42を押し上げた状態とすることで、その先端部をユニット50の底面に設けられたユニット穴部50aに嵌合させ、その位置でユニット50を固定することが可能となる。また操作レバー36のロックピン38をロック位置穴部3eから、ロック解除位置穴部3fに差しかえるように操作することでロック棒42をユニット50から抜き去るように押し下げ、ロック状態を解除でき、回転枠12を回転させることでユニット50を動かすことが可能となる。
【0031】
図16に図15のE−E線に沿う断面図を示し、(a)の丸枠の拡大図を(b)(c)に示す。図16において、34aは軸固定ピンであり、平行に配置された2本の下部フレーム3の両方を貫くように配置された軸34の操作レバー36が配置された端部とは異なる端部に、軸34が下部フレーム3から脱落しないように取り付けられている。
39はロックピン38が取り付けられた金具37の内部にピン40を動かすために配置されたコイルバネであり、ピン40をロック位置穴部3eまたはロック解除位置穴部3fに嵌合させた状態に付勢する。
【0032】
この図16に示すように、ロック棒42は2本の下部フレーム3の両方にそれぞれ設けられ、二つのロック棒42は軸34を介して連動するように構成され、二ヶ所でユニット50をロックすることで、安定した状態でユニット50に対する組立作業を行うことが可能となる。
また、図17は図16のF−F線に沿う断面図を示している。
なお、このロック機構によりユニット50を固定する場合は、昇降スライダー4の操作によって、ユニット50の高さを調節し、ロック棒42を押し上げることで、その先端部をユニット穴部50aに嵌合可能な位置まで、下部フレーム3に近づける必要がある。
【0033】
図18は、ロック機構のロックを解除した状態、すなわち、ロック棒42が下部フレーム3から突き出さないように、押し下げられている状態を示すものであり、先述の図15のE−E線に沿う断面に相当する断面図であり、(a)の丸枠の拡大図を(b)(c)に示す。。
また、図19は、同じくロックを解除した状態の、図18のG−G線に沿う断面図である。この図に示すように、ロックピン38を操作してピン40をロック位置穴部3eから引き抜き、操作レバー36を軸34を中心として上向きに回動させることで、同時にレバー35を下向きに回動させ、レバー35の動きにともなってロック棒42を下向きに押し下げ、ユニット50の固定を解除し、ピン40をロック解除位置穴部3fに差し込んだ状態とすることで、そのロック解除の状態を保つことができる。
【0034】
このように、ロック棒42を上下させることでユニット50の回転角度を固定することが可能なロック機構を下部フレーム3に設けることで、安定したユニット組立作業を行うことが可能となる。
上述の例では、二つのロック棒42による二ヶ所でのロックの例を示したが、取り扱うユニット50の大きさや重量に応じて、1箇所だけのロックとすること、またより多数箇所でのロックとするように構成することも可能であることは言うまでもない。
【0035】
実施の形態3.
先述の実施の形態2では、回転枠12に保持されたユニット50を所定の回転角度となるように固定するロック機構について示したが、この実施の形態3では、配電盤・制御盤の組立収納装置の回転枠12と軸部11との間に配置する、ユニット50を所定の回転角度で自動的にロック位置出しする別のロック機構について、図20、図21を用いて説明する。この別のロック機構は、軸部11に固定され、下向きに付勢されたロック球が配置されたロックガイド板を設け、回転枠12の上面に設けたロック穴に、そのロック球を嵌合させることで回転枠12を所定の回転角度となるように固定するものである。
【0036】
図20は回転枠12を上方向から観察した上面図、図21は図20のH−H線に沿う断面図である。これらの図に示すように、昇降枠8に固着させた軸部11にロックガイド板43を固着させ、ロックガイド板43にユニット50の組立収納作業に必要な角度に自動固定させるためのガイド管44を固着させる。さらにガイド管44内に内部ロックボルト45、コイルバネ46、ロック球47を配し、ロック球47を回転枠12側に付勢させる。回転枠12は軸14に対して回転可能であり、所定の回転角度で回転枠12がロックされるように、ロックガイド板43に対向する上面に設けたロック穴12aにロック球47を嵌合させることで自動的にユニット50の回転をロックすることができる。
【0037】
図21に示すように、この例では、ロック穴12aは軸14に対して対称に、2ヶ所に設け、その二つのロック穴12aにそれぞれロック球47を嵌合させる例を示した。なお、ユニット50が軽量で小型の場合や、大型で重量が大きなものの場合に応じて、ロック箇所を増減させて対応することが可能であることは言うまでもない。
このような別のロック機構を用いることによって、回転枠12の回転中に、バネ力によって、設定した回転角度に自動的にロック位置出しできるため、作業効率を向上させることが可能となる。
【0038】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について図22、23を参照して説明する。先述の実施の形態1では、ユニット50を配電盤または制御盤の箱体55から取り出す場合または箱体55に収納する場合に、組立収納装置1の回転枠12の長手方向に沿うレール21、22の一端に、延長レール31を繋げて用いる例を示したが、この実施の形態4では、回転枠12に設けられたレール21、22の両端のうち、任意の一端に延長レール31を装着してレール滑動面を連続させる場合について説明する。
【0039】
図22は、延長レール31(または後述の延長レール61)を装着した回転枠12を側面から観察した側面図であり、図23は図22に示す回転枠12を上方から観察した上面図である。図において、符号60はレールガイド、60bはレールガイド60に設けた嵌合穴、61は延長レールである。これらは前述のレールガイド30、嵌合穴30b、延長レール31と、左右対称に構成されている。また、回転枠12の端部に配置された固定ピン29と、左右対称となるように、回転枠12の他端に固定ピン48が配置、固定される。
【0040】
このように、レールガイド60を回転枠12の中心部に位置する固定ピン28と、回転枠12の端部に位置する固定ピン48により保持できるように構成し、回転枠12に延長レール61を装着できるようにしたため、ユニット50の収納作業時に、箱体55の前後配置に応じて、回転枠12に設けられたレール21,22の両端のうち、いずれの端部に延長レール61(または延長レール31)を繋げるかを判断して対応することができる。従って、箱体55の前後配置に関係なく収納作業を速やかに行うことが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明の配電盤・制御盤の組立収納装置によれば、昇降スライダーが設けられたフレーム、上記昇降スライダーに固定された昇降可能な昇降枠、上記昇降枠に設けられ、垂直方向に配された軸を含む軸部、上記軸に、上記軸を中心として回転可能に取り付けられた回転枠を備え、配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットの上部を、上記回転枠に嵌合させ、上記ユニットを昇降、回転可能に保持するものであるため、ユニットの回転により、ユニットの前後面への組立作業が、作業者の移動を伴うことなく同位置で行え、配電盤・制御盤の組立作業を効率良く行うことが可能である。
【0042】
また、この発明による配電盤・制御盤の組立収納方法によれば、配電盤・制御盤の組立作業の際に、上記配電盤・制御盤の箱体の外部において、上記配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットを、昇降・回転可能に保持する組立収納装置を用い、所定の方向から上記ユニットの一面の器具配線部に組立処理を行う工程、上記ユニットを回転させて、同一の方向から上記ユニットの他面の器具配線部に組立処理を行う工程を含むものであるため、ユニットの前後面への組立作業を効率良く行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による配電盤・制御盤の組立収納装置を示す側面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による組立収納装置を示す正面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による組立収納装置を示す側面図である。
【図4】図1のア部に相当する詳細側面図である。
【図5】この発明の実施の形態1によるユニットの上部を示す側面図である。
【図6】この発明の実施の形態1による組立収納装置の昇降枠を示す上面図である。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】この発明の実施の形態1による組立収納装置の軸受けを示す上面図および側面図である。
【図9】この発明の実施の形態1による組立収納装置の軸を示す側面図である。
【図10】この発明の実施の形態1による組立収納装置の回転枠に延長レールを装着した側面図である。
【図11】この発明の実施の形態1による組立収納装置の回転枠に延長レールを装着した上面図である。
【図12】図10のC−C線に沿う断面図である。
【図13】この発明の実施の形態1による組立収納装置を用いたユニット収納時の状態を示す側面図である。
【図14】図13のD−D線に沿う断面図である。
【図15】この発明の実施の形態2の組立収納装置のロック機構によるロック状態を示す側面図である。
【図16】図15のE−E線に沿う断面図である。
【図17】図16のF−F線に沿う断面図である。
【図18】この発明の実施の形態2の組立収納装置のロック機構によるロック解除状態を示す、図15のE−E線に沿う断面に相当する断面図である。
【図19】図18のG−G線に沿う断面図である。
【図20】この発明の実施の形態3による組立収納装置の別のロック機構を示す上面図である。
【図21】図20のH−H線に沿う断面図である。
【図22】この発明の実施の形態4による組立収納装置の回転枠に延長レールを装着した側面図である。
【図23】この発明の実施の形態4による組立収納装置野回転枠に延長レールを装着した上面図である。
【符号の説明】
1 組立収納装置 2 後面側フレーム
3 下部フレーム 3c、3d フレーム穴部
3e ロック位置穴部 3f ロック解除位置穴部
4 昇降スライダー 5 ハンドル
6、7 車輪 8 昇降枠
9a スライダー側フレーム 9b ユニット支持フレーム
10 軸受け 11 軸部
12 回転枠 12a ロック穴
13 ロック棒 14、23、34 軸
14a、23a 軸頭部 14b ロックピン挿入穴
15、24 ナット 16 ロックピン
17、27 スペーサ 18 スラストベアリング
19、20 ボールベアリング 21、22 レール
21a、22a レール滑動面 25、26 ローラ
28、29、48 固定ピン 30、60 レールガイド
30a、30b、60b 嵌合穴 31、61 延長レール
31a 延長レール滑動面 32、33 固定金具
34a 軸固定ピン 35 レバー
35a レバー穴部 36 操作レバー
37 金具 38 ロックピン
39、46 コイルバネ 40、41 ピン
42 ロック棒 43 ロックガイド板
44 ガイド管 45 内部ロックボルト
47 ロック球 50 ユニット
50a ユニット穴部 51 前面器具配線部
52 後面器具配線部 55 箱体。

Claims (8)

  1. 昇降スライダーが設けられたフレーム、上記昇降スライダーに固定された昇降可能な昇降枠、上記昇降枠に設けられ、垂直方向に配された軸を含む軸部、上記軸に、上記軸を中心として回転可能に取り付けられた回転枠を備え、配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットの上部を、上記回転枠に嵌合させ、上記ユニットを昇降、回転可能に保持することを特徴とする配電盤・制御盤の組立収納装置。
  2. 上記回転枠は、上記ユニット上面の長手方向に沿って伸びるレールを備え、上記ユニットは、その上部に上記レールに嵌合するローラを備え、上記レール上に上記ローラが滑動可能に保持されることを特徴とする請求項1記載の配電盤・制御盤の組立収納装置。
  3. 上記回転枠に装着され、上記レールの一端に繋げられる延長レールを備え、上記延長レールを上記配電盤・制御盤の箱体内に挿入し、上記配電盤・制御盤の箱体内と上記回転枠との間を、上記延長レールを介して、上記ユニットをスライド移動可能に保持することを特徴とする請求項2記載の配電盤・制御盤の組立収納装置。
  4. 上記フレームの下部に、ロック棒を上下させるロック機構を設け、上記回転枠に保持された上記ユニットの下部に上記ロック棒を差し込み、上記ユニットが所定の回転角度となるように固定することを特徴とする請求項1記載の配電盤・制御盤の組立収納装置。
  5. 上記軸部に固定され、下向きに付勢されたロック球が配置されたロックガイド板を設け、上記回転枠の上面に設けたロック穴に、上記ロック球を嵌合させることで上記回転枠を所定の回転角度となるように固定するロック機構を設けることを特徴とする請求項1記載の配電盤・制御盤の組立収納装置。
  6. 上記延長レールは、上記回転枠に設けられた上記レールの両端のうち、任意の一端に装着可能に構成されることを特徴とする請求項3記載の配電盤・制御盤の組立収納装置。
  7. 配電盤・制御盤の組立作業の際に、上記配電盤・制御盤の箱体の外部において、上記配電盤・制御盤を構成し、前後面に器具配線部を有する板状のユニットを、昇降・回転可能に保持する組立収納装置を用い、所定の方向から上記ユニットの一面の器具配線部に組立処理を行う工程、上記ユニットを回転させて、同一の方向から上記ユニットの他面の器具配線部に組立処理を行う工程を含むことを特徴とする配電盤・制御盤の組立収納方法。
  8. 上記配電盤・制御盤の組立収納装置に延長レールを装着し、上記延長レールを上記配電盤・制御盤の箱体内に挿入し、上記箱体内に配置され、組立処理が必要な上記ユニットの上部を、上記延長レールに嵌合させ、上記延長レールを介して、上記ユニットを上記箱体内から上記組立収納装置へスライド移動させて取り出す工程、組立処理終了後の上記ユニットを、上記組立収納装置から上記延長レールを介してスライド移動させ、上記箱体内に収納する工程を含むことを特徴とする請求項7記載の配電盤・制御盤の組立収納方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101202516B1 (ko) 2005-11-29 2012-11-16 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 포장장치 및 그 포장방법
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