JP2004168485A - エレベーターかごの制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成であって安価に製作でき、かごの少ないスペースに装備できて所要の振動抑制作用を実現するエレベーターかごの制振装置を得る。
【解決手段】主索4に吊持したかご5に加速度検出器7を設け、またかご5に設けた案内レール8に係合し昇降変位する錘体9を配置する。そして、電動機11により動作し係合した錘体9を変位する駆動機構10を設け、また駆動機構10に錘体9の位置情報を出力するエンコーダ15を係合する。また、加速度検出器7及びエンコーダ15の出力によりかご5の縦振動成分に応じ電動機11を制御して錘体9を変位し、かご5の縦振動を防ぐ振動制御装置18を設ける。
これにより、加速度検出器7と駆動機構10の電動機11が近接配置されて、かご5側と巻上機の駆動綱車側との慣性比が影響しない振動抑制作用得る。
【選択図】 図1
【解決手段】主索4に吊持したかご5に加速度検出器7を設け、またかご5に設けた案内レール8に係合し昇降変位する錘体9を配置する。そして、電動機11により動作し係合した錘体9を変位する駆動機構10を設け、また駆動機構10に錘体9の位置情報を出力するエンコーダ15を係合する。また、加速度検出器7及びエンコーダ15の出力によりかご5の縦振動成分に応じ電動機11を制御して錘体9を変位し、かご5の縦振動を防ぐ振動制御装置18を設ける。
これにより、加速度検出器7と駆動機構10の電動機11が近接配置されて、かご5側と巻上機の駆動綱車側との慣性比が影響しない振動抑制作用得る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主索に吊持されて昇降するかごの縦方向の振動を抑制するエレベーターかごの制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索の一端にかごが、他端につり合おもりが吊持され、巻上機が制御装置によって運転されてかご及びつり合おもりが互いに反対方向に昇降する。このようなエレベーターに対して従来、次に述べるかごの制振装置が設けられる。すなわち、かごの縦方向の振動がかごに設けられた加速度センサによって加速度情報として検出されて制御装置に入力される。そして、制御装置は入力された加速度情報に基づいて、かごの縦方向振動を抑制するように巻上機の電動機が制御される。このような構成によって、かごの縦方向振動を抑制しながらかごを昇降して、かごの乗り心地を向上するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2000−211830号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベーターかごの制振装置は上記のように構成され、巻上機における駆動綱車の動作をかごの加速度情報に基づいて制御することによって、かごの縦方向振動を抑制する構成である。この構成においては、かごに設けられた加速度センサと、制御装置によって制御される巻上機の電動機とが互いに離れた位置に設置される。このため、例えばかご側と駆動綱車側との慣性比が大きい場合などでは、所要の振動抑制作用を得ることができないときがあるという問題点があった。
【0005】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、かごに設けられて簡易な構成であって所要の振動抑制作用を容易に得ることができるエレベーターかごの制振装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターかごの制振装置においては、主索に吊持されたかご、このかごに設けられてかごの加速度情報を出力する加速度検出器と、かごに設けられた案内レールに係合されて昇降変位する錘体と、かごに設けられて錘体に係合され電動機によって動作する駆動機構と、この駆動機構に係合されて錘体の位置情報を出力するエンコーダと、加速度検出器及びエンコーダの出力によって動作して、かごの縦振動成分を抽出してこの縦振動成分に応じて駆動機構の電動機を制御し、錘体を変位させてかごの縦振動を抑制する振動制御装置とが設けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はかごの斜視図、図2は図1のエレベーターにおける機器の配置及び機器の電気的接続を概念的に示す図である。図において、巻上電動機1によって駆動綱車2が駆動される巻上機3が設けられ、駆動綱車2に巻掛けられた主索4の一端によってかご5が吊持され、また他端によってつり合おもり6が吊持される。
【0008】
そして、かご5にかご5の加速度情報を出力する加速度検出器7が設けられる。また、かご5に設けられた案内レール8に係合されて昇降変位する錘体9が設けられる。さらに、かご5に次に述べる駆動機構10が設けられる。すなわち、駆動機構10は電動機11の軸に固定された駆動車12、駆動車12から下方に離れて枢着された従動車13並びに無端状をなし駆動車12及び従動車13に巻掛けられて一側が錘体9に連結されたベルトからなる巻掛伝動帯14によって構成される。
【0009】
また、駆動機構10に係合されて錘体9の位置情報を出力するエンコーダ15が設けられる。そして、駆動機構10の電動機11及びエンコーダ15に接続された制御器16並びに制御器16及び加速度検出器7に接続された微分器17を主要機器として構成された振動制御装置18が設けられる。なお、エレベーター制御装置19が巻上電動機1と、振動制御装置18の微分器17に接続されている。
【0010】
上記のように構成されたエレベーターかごの制振装置において、かご5の運転時にエレベーター制御装置19に速度指令が与えられ、エレベーター制御装置19は与えられた速度指令に対してかご5の速度が追随するように巻上電動機1を制御する。これによってかご5が昇降するが、例えば昇降開始時や昇降中の外的要因によってかご5に縦振動が発生した場合には、加速度検出器7の動作により加速度信号が振動制御装置18に入力される。
【0011】
また、かご5の縦振動発生によりエレベーター制御装置19に与えられる速度指令信号も振動制御装置18に入力され、微分器17によってかご加速度推定値が計算される。そして、かご5の加速度信号からかご5の加速度推定値を減算することによってかご5の縦振動成分を抽出される。さらに、エンコーダ15による錘体9の位置信号に基づいて制御器16によって、前述の抽出されたかご5の縦振動が0になるように駆動機構10の電動機11のトルクが制御される。
【0012】
これによって、昇降中に発生するかご5の縦方向の振動を抑制することができる。そして、前に述べた従来のエレベーターかごの制振装置の構成に比べて、加速度検出器7と駆動機構10の電動機11が相互に近接して設けられる。このため、かご5側と巻上機3の駆動綱車2側との慣性比に影響を受けることがなく、かご5に設けられて小形であって簡易に構成され、安価に製作できる制振装置によって所要の振動抑制作用を容易に得ることができる。
【0013】
実施の形態2.
図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1の要部相当図である。なお、図3の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターかごの制振装置が構成される。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、かご5の出入口(図示しない)を開閉する引き戸20が設けられて、引き戸20の上側に開口した中空部21が設けられる。そして、中空部21に駆動機構10の案内レール8、錘体9、巻掛伝動帯14が配置される。
【0014】
また、かご5に引き戸20の開閉機構22が設けられて、開閉機構22は駆動機構10の電動機を兼ねた電動機23、電動機23の軸に固定された開閉ベルト車24、開閉ベルト車24及び開閉ベルト車24から離れて配置された従動車(図示しない)に巻掛けられた開閉ベルト25、一端が引き戸20に連結され他端は開閉ベルト25に連結された連結金具26によって構成されている。また、電動機23の軸は開閉ベルト車24を貫通して設けられて貫通端に電磁クラッチ27の一側が連結され、電磁クラッチ27の他側には駆動機構10の駆動車12が連結されている。
【0015】
上記のように構成されたエレベーターかごの制振装置においても、かご5がエレベーター制御装置19によって運転される。そして、かご5が停止すると電磁クラッチ27が消勢されて、駆動機構10の駆動車12と電動機23の軸の係合が解消される。そして、開閉機構22の電動機23が動作して開閉ベルト25が駆動されて、開閉ベルト25の動作が連結金具26によって引き戸20に伝動されて、かご5の出入口が引き戸20によって開閉される。
【0016】
また、かご5の昇降時には電磁クラッチ27が付勢されて駆動機構10の駆動車12と電動機23の軸とが係合される。そして、かご5の昇降時に加速度検出器7の加速度信号が振動制御装置18に入力される。また、エンコーダ15による錘体9の位置信号に基づく制御器16の動作を介し、振動制御装置18の機能によりかご5の縦振動が0になるように電動機23のトルクが制御される。したがって、詳細な説明を省略するが図3の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用を得ることができる。
【0017】
また、図3の実施の形態において、開閉機構22には駆動機構10の電動機を兼ねた電動機23が設けられる。このため、エレベーターかごの制振装置の製作費、据付費を節減することができる。また、引き戸20に設けられた中空部21に駆動機構10の要部が配置される。これにより、スペースが少なくてもエレベーターかごの制振装置を容易に設置でき、エレベーターかごの制振装置の設置スペースに関わる制約を軽減することができる。
【0018】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、主索に吊持されたかご、このかごに設けられてかごの加速度情報を出力する加速度検出器と、かごに設けられた案内レールに係合されて昇降変位する錘体と、かごに設けられて錘体に係合され電動機によって動作する駆動機構と、この駆動機構に係合されて錘体の位置情報を出力するエンコーダと、加速度検出器及びエンコーダの出力によって動作して、かごの縦振動成分を抽出してこの縦振動成分に応じて電動機を制御し、錘体を変位させてかごの縦振動を抑制する振動制御装置とを設けたものである。
【0019】
これによって、エレベーター制御装置によって運転されるかごの昇降時の縦振動発生に基づく加速度検出器の動作により加速度信号が振動制御装置に入力される。また、かごの縦振動発生によりエレベーター制御装置に与えられる速度指令信号も振動制御装置に入力され、かごの加速度信号からかごの加速度推定値を減算することによってかごの縦振動成分が抽出される。そして、エンコーダによる錘体の位置信号に基づいて抽出されたかごの縦振動が0になるように駆動機構の電動機のトルクが制御される。これによって、昇降中に発生するかごの縦方向の振動を抑制することができる。また、加速度検出器と駆動機構の電動機が相互に近接して設けられる。したがって、かご側と巻上機の駆動綱車側との慣性比に影響を受けることなく所要の振動抑制作用を容易に得ることができる。しかも、かごの制振装置がかごに設けられて簡易に構成されて小形であるので、設置を容易化し製造費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、かごの斜視図。
【図2】図1のエレベーターにおける機器の配置及び機器の電気的接続を概念的に示す図。
【図3】この発明の実施の形態2を示す図であり、前述の図1の要部相当図。
【符号の説明】
4 主索、 5 かご、 7 加速度検出器、 8 案内レール、 9 錘体、 10 駆動機構、 11 電動機、 12 駆動車、 13 従動車、 14 巻掛伝動帯、 15 エンコーダ、 18 振動制御装置、 20 引き戸、 21 中空部、 22 開閉機構、 23 電動機、 27 電磁クラッチ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、主索に吊持されて昇降するかごの縦方向の振動を抑制するエレベーターかごの制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索の一端にかごが、他端につり合おもりが吊持され、巻上機が制御装置によって運転されてかご及びつり合おもりが互いに反対方向に昇降する。このようなエレベーターに対して従来、次に述べるかごの制振装置が設けられる。すなわち、かごの縦方向の振動がかごに設けられた加速度センサによって加速度情報として検出されて制御装置に入力される。そして、制御装置は入力された加速度情報に基づいて、かごの縦方向振動を抑制するように巻上機の電動機が制御される。このような構成によって、かごの縦方向振動を抑制しながらかごを昇降して、かごの乗り心地を向上するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2000−211830号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベーターかごの制振装置は上記のように構成され、巻上機における駆動綱車の動作をかごの加速度情報に基づいて制御することによって、かごの縦方向振動を抑制する構成である。この構成においては、かごに設けられた加速度センサと、制御装置によって制御される巻上機の電動機とが互いに離れた位置に設置される。このため、例えばかご側と駆動綱車側との慣性比が大きい場合などでは、所要の振動抑制作用を得ることができないときがあるという問題点があった。
【0005】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、かごに設けられて簡易な構成であって所要の振動抑制作用を容易に得ることができるエレベーターかごの制振装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターかごの制振装置においては、主索に吊持されたかご、このかごに設けられてかごの加速度情報を出力する加速度検出器と、かごに設けられた案内レールに係合されて昇降変位する錘体と、かごに設けられて錘体に係合され電動機によって動作する駆動機構と、この駆動機構に係合されて錘体の位置情報を出力するエンコーダと、加速度検出器及びエンコーダの出力によって動作して、かごの縦振動成分を抽出してこの縦振動成分に応じて駆動機構の電動機を制御し、錘体を変位させてかごの縦振動を抑制する振動制御装置とが設けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はかごの斜視図、図2は図1のエレベーターにおける機器の配置及び機器の電気的接続を概念的に示す図である。図において、巻上電動機1によって駆動綱車2が駆動される巻上機3が設けられ、駆動綱車2に巻掛けられた主索4の一端によってかご5が吊持され、また他端によってつり合おもり6が吊持される。
【0008】
そして、かご5にかご5の加速度情報を出力する加速度検出器7が設けられる。また、かご5に設けられた案内レール8に係合されて昇降変位する錘体9が設けられる。さらに、かご5に次に述べる駆動機構10が設けられる。すなわち、駆動機構10は電動機11の軸に固定された駆動車12、駆動車12から下方に離れて枢着された従動車13並びに無端状をなし駆動車12及び従動車13に巻掛けられて一側が錘体9に連結されたベルトからなる巻掛伝動帯14によって構成される。
【0009】
また、駆動機構10に係合されて錘体9の位置情報を出力するエンコーダ15が設けられる。そして、駆動機構10の電動機11及びエンコーダ15に接続された制御器16並びに制御器16及び加速度検出器7に接続された微分器17を主要機器として構成された振動制御装置18が設けられる。なお、エレベーター制御装置19が巻上電動機1と、振動制御装置18の微分器17に接続されている。
【0010】
上記のように構成されたエレベーターかごの制振装置において、かご5の運転時にエレベーター制御装置19に速度指令が与えられ、エレベーター制御装置19は与えられた速度指令に対してかご5の速度が追随するように巻上電動機1を制御する。これによってかご5が昇降するが、例えば昇降開始時や昇降中の外的要因によってかご5に縦振動が発生した場合には、加速度検出器7の動作により加速度信号が振動制御装置18に入力される。
【0011】
また、かご5の縦振動発生によりエレベーター制御装置19に与えられる速度指令信号も振動制御装置18に入力され、微分器17によってかご加速度推定値が計算される。そして、かご5の加速度信号からかご5の加速度推定値を減算することによってかご5の縦振動成分を抽出される。さらに、エンコーダ15による錘体9の位置信号に基づいて制御器16によって、前述の抽出されたかご5の縦振動が0になるように駆動機構10の電動機11のトルクが制御される。
【0012】
これによって、昇降中に発生するかご5の縦方向の振動を抑制することができる。そして、前に述べた従来のエレベーターかごの制振装置の構成に比べて、加速度検出器7と駆動機構10の電動機11が相互に近接して設けられる。このため、かご5側と巻上機3の駆動綱車2側との慣性比に影響を受けることがなく、かご5に設けられて小形であって簡易に構成され、安価に製作できる制振装置によって所要の振動抑制作用を容易に得ることができる。
【0013】
実施の形態2.
図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1の要部相当図である。なお、図3の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターかごの制振装置が構成される。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、かご5の出入口(図示しない)を開閉する引き戸20が設けられて、引き戸20の上側に開口した中空部21が設けられる。そして、中空部21に駆動機構10の案内レール8、錘体9、巻掛伝動帯14が配置される。
【0014】
また、かご5に引き戸20の開閉機構22が設けられて、開閉機構22は駆動機構10の電動機を兼ねた電動機23、電動機23の軸に固定された開閉ベルト車24、開閉ベルト車24及び開閉ベルト車24から離れて配置された従動車(図示しない)に巻掛けられた開閉ベルト25、一端が引き戸20に連結され他端は開閉ベルト25に連結された連結金具26によって構成されている。また、電動機23の軸は開閉ベルト車24を貫通して設けられて貫通端に電磁クラッチ27の一側が連結され、電磁クラッチ27の他側には駆動機構10の駆動車12が連結されている。
【0015】
上記のように構成されたエレベーターかごの制振装置においても、かご5がエレベーター制御装置19によって運転される。そして、かご5が停止すると電磁クラッチ27が消勢されて、駆動機構10の駆動車12と電動機23の軸の係合が解消される。そして、開閉機構22の電動機23が動作して開閉ベルト25が駆動されて、開閉ベルト25の動作が連結金具26によって引き戸20に伝動されて、かご5の出入口が引き戸20によって開閉される。
【0016】
また、かご5の昇降時には電磁クラッチ27が付勢されて駆動機構10の駆動車12と電動機23の軸とが係合される。そして、かご5の昇降時に加速度検出器7の加速度信号が振動制御装置18に入力される。また、エンコーダ15による錘体9の位置信号に基づく制御器16の動作を介し、振動制御装置18の機能によりかご5の縦振動が0になるように電動機23のトルクが制御される。したがって、詳細な説明を省略するが図3の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用を得ることができる。
【0017】
また、図3の実施の形態において、開閉機構22には駆動機構10の電動機を兼ねた電動機23が設けられる。このため、エレベーターかごの制振装置の製作費、据付費を節減することができる。また、引き戸20に設けられた中空部21に駆動機構10の要部が配置される。これにより、スペースが少なくてもエレベーターかごの制振装置を容易に設置でき、エレベーターかごの制振装置の設置スペースに関わる制約を軽減することができる。
【0018】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、主索に吊持されたかご、このかごに設けられてかごの加速度情報を出力する加速度検出器と、かごに設けられた案内レールに係合されて昇降変位する錘体と、かごに設けられて錘体に係合され電動機によって動作する駆動機構と、この駆動機構に係合されて錘体の位置情報を出力するエンコーダと、加速度検出器及びエンコーダの出力によって動作して、かごの縦振動成分を抽出してこの縦振動成分に応じて電動機を制御し、錘体を変位させてかごの縦振動を抑制する振動制御装置とを設けたものである。
【0019】
これによって、エレベーター制御装置によって運転されるかごの昇降時の縦振動発生に基づく加速度検出器の動作により加速度信号が振動制御装置に入力される。また、かごの縦振動発生によりエレベーター制御装置に与えられる速度指令信号も振動制御装置に入力され、かごの加速度信号からかごの加速度推定値を減算することによってかごの縦振動成分が抽出される。そして、エンコーダによる錘体の位置信号に基づいて抽出されたかごの縦振動が0になるように駆動機構の電動機のトルクが制御される。これによって、昇降中に発生するかごの縦方向の振動を抑制することができる。また、加速度検出器と駆動機構の電動機が相互に近接して設けられる。したがって、かご側と巻上機の駆動綱車側との慣性比に影響を受けることなく所要の振動抑制作用を容易に得ることができる。しかも、かごの制振装置がかごに設けられて簡易に構成されて小形であるので、設置を容易化し製造費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、かごの斜視図。
【図2】図1のエレベーターにおける機器の配置及び機器の電気的接続を概念的に示す図。
【図3】この発明の実施の形態2を示す図であり、前述の図1の要部相当図。
【符号の説明】
4 主索、 5 かご、 7 加速度検出器、 8 案内レール、 9 錘体、 10 駆動機構、 11 電動機、 12 駆動車、 13 従動車、 14 巻掛伝動帯、 15 エンコーダ、 18 振動制御装置、 20 引き戸、 21 中空部、 22 開閉機構、 23 電動機、 27 電磁クラッチ。
Claims (4)
- 主索に吊持されたかご、このかごに設けられて上記かごの加速度情報を出力する加速度検出器と、上記かごに設けられた案内レールに係合されて昇降変位する錘体と、上記かごに設けられて上記錘体に係合され電動機によって動作する駆動機構と、上記駆動機構に係合されて上記錘体の位置情報を出力するエンコーダと、上記加速度検出器及びエンコーダの出力によって動作して、上記かごの縦振動成分を抽出して上記縦振動成分に応じて上記電動機を制御し、上記錘体を変位させて上記かごの縦振動を抑制する振動制御装置とを備えたエレベーターかごの制振装置。
- 駆動機構を、電動機の軸に固定された駆動車、この駆動車から下方に離れて枢着された従動車並びに無端状をなし上記駆動車及び従動車に巻掛けられて一側が錘体に連結された巻掛伝動帯によって構成されたものとしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの制振装置。
- かごに設けられて上記かごの出入口を開閉する引き戸、上記引き戸に形成された中空部に錘体、駆動車、この駆動車から下方に離れて枢着された従動車並びに無端状をなし上記駆動車及び従動車に巻掛けられて一側が上記錘体に連結された巻掛伝動帯を設けたものとしたことを特徴とする請求項2記載のエレベーターかごの制振装置。
- 駆動機構の電動機を、引き戸の開閉機構の電動機を兼ねたものとし、かつ一側が上記電動機の軸に連結され他側は駆動車の軸に連結されて上記引き戸の開閉時には上記電動機の動作を上記開閉機構に伝動し、かごの昇降時には上記電動機の動作を上記駆動車に伝動する電磁クラッチを備えたものとしたことを特徴とする請求項3記載のエレベーターかごの制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335766A JP2004168485A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | エレベーターかごの制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335766A JP2004168485A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | エレベーターかごの制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004168485A true JP2004168485A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32699805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002335766A Pending JP2004168485A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | エレベーターかごの制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004168485A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006264983A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Inventio Ag | 上下振動を補償するエレベータ |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002335766A patent/JP2004168485A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006264983A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Inventio Ag | 上下振動を補償するエレベータ |
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