JP2004168471A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向である形式の画像記録装置の場合、記録紙の搬送方向(装置本体の左右方向)と、排出された記録紙の取り出し方向(操作部が備えられ、作業者が操作を行う方向であり通常は装置本体手前側)とが略直交し、装置本体の前後方向(手前・奥方向)に関してセンター揃えされた状態で排出されるので、サイズの異なる記録紙が排出トレイ上で積層した状態にあるときは、左右方向に関して記録紙縁部が揃えられていたものが記録紙の取り出し時に乱れる場合があった。
【解決手段】装置本体の手前側に操作パネルを備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部5に排出する画像記録装置において、記録紙31・32・33のサイズに関わらず、記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態で排出するように構成した。
【選択図】 図3
【解決手段】装置本体の手前側に操作パネルを備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部5に排出する画像記録装置において、記録紙31・32・33のサイズに関わらず、記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態で排出するように構成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、装置本体の左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置の技術に関する。
詳細には、記録紙排出部に排出される記録紙のサイズに関わらず、記録済みの記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録紙排出部の全部または略全部が装置本体内部空間(読取部の直下の空間)に配置されており、装置本体外部にはほとんど(または全く)突出していない胴内排紙型の画像記録装置であって、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、装置本体の左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置の技術は公知となっている。
また、特開平11−236160号公報に記載の如く、記録紙のサイズに応じて、記録紙の搬送方向である装置本体の左右方向にスライドする案内部材と、装置本体の左右方向に略垂直な案内面とを備え、記録紙のサイズに関わらず、記録済みの記録紙を左右方向に関して一端の縁部が揃った状態で排紙トレイに積載する技術も公知となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−236160号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の胴内排紙型で記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向である形式の画像記録装置の場合、図8に示す如く、異なるサイズの記録紙31・32・33を記録紙排出部(記録紙排出トレイ5)に排出したときには、記録紙は通常、装置本体の前後方向(手前・奥方向)に関してセンター揃えされた状態で排出される。しかし、記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向で、胴内排紙型の画像記録装置の場合、記録紙の搬送方向(装置本体の左右方向)と、排出された記録紙の取り出し方向(操作部が備えられ、作業者が該操作部の操作を行う方向であり、通常は装置本体手前側)とが略直交するため、サイズの異なる記録紙が排出トレイ上で積層した状態にあるときは、左右方向に関して記録紙縁部が揃えられていたものが記録紙の取り出し時に乱れる場合があった。特に小サイズの記録紙を使用する場合、装置外部への記録紙の視認性・取り出し性に問題があった。
また、特開平11−236160号公報に記載の画像記録装置の場合、記録紙排出部からの取り出し性を向上させるために、記録紙を取り出す方向である装置本体手前側から見て左右の縁部を揃える技術が開示されているが、取り出し性の向上に最も効果がある装置本体手前側(記録紙を取り出す方向)へ記録紙の縁部を揃える技術については開示されていない。
このように、特に小サイズの記録紙について、排紙方向と直交する方向からの視認性・取り出し性を向上させる技術は新規である。
本発明は以上の状況に鑑み、記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向である形式の画像記録装置において、記録紙排出部に積層された記録紙を、通常、記録紙を取り出す方向である装置本体手前側の記録紙縁部を揃えた状態とし、記録紙取り出し時の作業性を向上させるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙のサイズに関わらず、記録紙排出部上の記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態とする手段を備えたものである。
【0007】
請求項2においては、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
該複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズに関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段を備えたものである。
【0008】
請求項3においては、記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段として、該記録紙収容部の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材が設けられ、装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材により、記録紙を第一位置決め部材に押し当てるものである。
【0009】
請求項4においては、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部まで寄せる手段を備えたものである。
【0010】
請求項5においては、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、可動式の押し当て部材により、装置本体奥側から記録済みの記録紙を装置本体手前側の位置決め部に押し当てるものである。
【0011】
請求項6においては、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、記録紙排出部の排出面を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態である画像記録装置の全体斜視図、図2は本発明の第一実施例における第二オプションカセットを示す斜視図、図3は本発明の実施の一形態である画像記録装置の記録紙排出トレイに排出された記録紙を示す模式図、図4は本発明の第二実施例における記録紙排出トレイの平面模式図、図5は本発明の第二実施例における待機状態の押し当て部材を示す側面模式図、図6は本発明の第二実施例における縁部揃え時の押し当て部材を示す側面模式図、図7は本発明の第三実施例における記録紙排出トレイを示す模式図、図8は従来の画像記録装置における記録紙排出トレイの平面模式図である。
【0013】
本発明の画像記録装置の構成について説明する。
なお、以後の説明では便宜上、図1中の矢印Aの方向を「装置本体の奥側から手前側への方向」(装置本体の前方)、矢印Bの方向を「装置本体の右側から左側への方向」(装置本体の左方向)とする。
【0014】
図1に示す如く、本発明の画像記録装置の実施の一形態であるファクシミリ装置101は、記録部1の上方に読取部2を配置して構成されている。
該記録部1においては、記録装置3および給紙カセット4が上下に配設されて、給紙カセット4内に積層した状態で収容される記録紙を記録装置3へ給紙して記録した後に、記録紙排出部である記録紙排出トレイ5の右側方より左方向に排出するように構成している。
また、本実施例のファクシミリ装置101においては、記録紙排出トレイ5は胴内排紙、すなわち、記録紙排出トレイ5の全部または略全部が装置本体内部空間(読取部2の直下の空間)に配置されており、装置本体外部にはほとんど(または全く)突出していない。従って、ファクシミリ装置101の設置スペースを小さく抑えることが可能である。
【0015】
一方、読取部2においては、読取ケース13内に原稿等の内容を読み取るための読取装置を収納しており、該読取ケース13上面の原稿載置台に載置された原稿を該読取装置により走査して、読み取りを行うようにしている
また、読取ケース13の上方には、装置本体奥側の一辺を中心として開閉可能に構成される原稿押えカバー7が配置され、該原稿押えカバー7により読取ケース13上面の原稿載置台に載置された原稿を上方から押えるものとしている。
【0016】
さらに、原稿押えカバー7の一端部には原稿を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF装置)8が付設され、原稿供給トレイ9に載置した原稿を自動給紙装置8により一枚ずつピックアップして読取ケース13上面の一端部へ搬送し、搬送される原稿の内容を読取装置により読み取った後に、原稿押えカバー7の上面に形成される原稿排出トレイ10へ排出するように構成している。
【0017】
すなわち、読取部2は、読取装置を走査させて静止原稿を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いるとともに、読取装置を位置固定して原稿を給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0018】
なお、読取ケース13の装置本体手前側には操作部である操作パネル15が付設され、該操作パネル15に設けられる各種操作キーの操作により、コピーやファクシミリ送信時における原稿内容の読み取り開始指示や、ファクシミリ送信する際の送信先の入力が行えるようにしている。
【0019】
また、記録装置3には、該記録装置3への手差し用紙の供給を可能とする、開閉可能なフリートレイ31が設けられている。
【0020】
給紙カセット4は、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の計三段のカセットを上下方向に積層して収容している。
【0021】
フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の装置本体手前側の側面には、それぞれ把手部41a・42a・43aが設けられており、装置本体手前側に引き出すことにより開閉し、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43に記録紙を補充することが可能である。
【0022】
続いて、本発明の第一実施例について説明する。
本発明の第一実施例は、複数の記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズが同一または異なる場合に関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える手段を備えた画像記録装置である。
【0023】
なお、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の構成は略同じであることから、以下では図2および図3に示す第二オプションカセット43について詳細説明し、フリーカセット41、第一オプションカセット42については説明を省略する。
【0024】
図2に示す如く、本発明の第一実施例においては、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える手段として、記録紙収容部(第二オプションカセット43)内の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材である位置決め壁20が設けられ、同じく記録紙収容部(第二オプションカセット43)内の装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材である押し当て部材21により、記録紙を位置決め壁20に押し当てる。
【0025】
第二オプションカセット43の内部には前記位置決め壁20および押し当て部材21の他にも、フラッパ22、下流側位置決め部材23、フィードローラ24などが設けられている。
なお、本実施例の第二オプションカセット43は、右方向に記録紙を繰り出す構成であるが、左方向に記録紙を繰り出す構成としてもよく、限定されない。
【0026】
フラッパ22は本実施例においては左端の装置本体手前側および奥側にて第二オプションカセット43の筐体に回動可能に枢着される。また、バネなどの弾性体により、フラッパ22の右端部が上方へ回動する方向に付勢されている。
【0027】
下流側位置決め部材23は、第二オプションカセット43の筐体底面に設けられた螺孔43bにネジ23aによりネジ止め固定可能に構成されている。
また、第二オプションカセット43の筐体底面に設けられた螺孔43b・43b・・・は、左右方向に複数個設けられている。従って、記録紙のサイズに応じて下流側位置決め部材23をネジ止め固定する位置を変えることにより、異なるサイズの記録紙を第二オプションカセット43内に収容する際にも、本実施例においてフィードローラ24により繰り出される記録紙の右縁部が左右方向において略同じ位置に来るように構成されている。
【0028】
なお、フラッパ22と下流側位置決め部材23とが互いに干渉しないように、フラッパ22には複数の開口部22a・22a・・・が穿設されている。
また、本実施例においては下流側位置決め部材23はネジ止めする位置を変えることにより、異なるサイズの記録紙の左縁部(搬送経路の下流側縁部)を位置決めする構成としたが、第二オプションカセット43の底面に長手方向が左右方向となるガイドを形成し、該ガイドに摺動可能に下流側位置決め部材が嵌合する構成としてもよい。
【0029】
フィードローラ24は第二オプションカセット43の右端部上方に回転可能に枢着され、フラッパ22上に積層された状態で第二オプションカセット43内に収容されている記録紙の最上の一枚を記録装置3へ繰り出すものである。フィードローラ24の回転軸の装置本体奥側には係合部材が設けられており、第二オプションカセット43を給紙カセット4に完全に収納したときに装置本体側の係合部材と係合する。そして、装置本体側の係合部材は、装置本体側に設けられたアクチュエータにより回転可能に構成されており、該アクチュエータの駆動によりフィードローラ24の回転駆動を行う。
【0030】
位置決め壁20は、上面が開口した略箱形の部材である第二オプションカセット43の筐体における装置本体手前側の内壁面(図2中の斜線で示す部分)である。
そして、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43を全て給紙カセット4に完全に収納したときに、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ設けられている位置決め壁20・20・20は、平面視で略同一平面となるように形成されている。
【0031】
一方、押し当て部材21は、第二オプションカセット43の底面に設けられており、その板面は位置決め壁20と略平行である。また、第二オプションカセット43の底面には、長手方向が装置本体の前後方向(装置本体奥側から手前側の方向)となるガイド25・25が形成され、該ガイド25・25に、押し当て部材21が摺動可能に嵌合している。従って、押し当て部材21は装置本体奥側から手前側の方向(矢印Aの方向)および矢印Aの逆方向に摺動可能である。
【0032】
例えば、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ異なるサイズの記録紙31・32・33を収納した場合、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ設けられた押し当て部材21・21・21の板面を記録紙31・32・33の装置本体奥側の縁部に当接させつつ、記録紙31・32・33の装置本体手前側の縁部が位置決め壁20・20・20に当接する位置まで押し当て部材21・21・21を摺動させる。
すると、記録紙31・32・33の装置本体手前側縁部は、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43を給紙カセット4に完全に収納したときに平面視で一致する。
【0033】
本発明のファクシミリ装置101の場合、給紙カセット4から繰り出された記録紙31・32・33は、記録装置3にて記録した後に、記録紙排出トレイ5に排出されるまでの搬送経路において、装置本体の左右方向および上下方向に移動するが、装置本体の前後方向(すなわち、装置本体手前側および奥側の方向)には移動しない。
したがって、記録紙排出トレイ5に排出された記録済みの記録紙31・32・33は図3に示す如く、装置本体手前側の縁部31a・32a・33aが揃った状態となる。
【0034】
なお、図3においては本実施例では記録紙排出トレイ5の右端部5aにおいて、異なるサイズの記録紙31・32・33の右縁部も揃っている。これは、図1に示す如く、記録紙排出トレイ5の右半部が下方に傾斜しており、記録紙排出トレイ5の右端5aより位置決め用の壁が立設され、該壁の上方に設けられた排出ローラが回転して、記録紙排出トレイ5に記録済みの記録紙を右側方より左方向に向けて排出するためである。
【0035】
このように構成することにより、記録紙の搬送方向が左右方向および上下方向となる構成の画像記録装置において、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は平面視において同一平面内に揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0036】
なお、本実施例においては固定式の第一位置決め部材である位置決め壁20はフリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43の筐体と一体的に形成されていたが、第一位置決め部材を別部材としてネジ止め等の方法で固設しても良い。
【0037】
続いて、本発明の第二実施例について説明する。
本発明の第二実施例は、複数の記録紙収容部であるフリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部5bまで寄せる手段を備えた画像記録装置である。
また、記録済みの記録紙を記録紙排出部上で位置決め部5bまで寄せる手段として、可動式の押し当て部材26により、装置本体奥側から装置本体手前側の位置決め部5bに押し当てるものである。
【0038】
図4から図6に示す如く、本発明の第二実施例の場合、記録紙排出トレイ5の装置本体手前側端部に沿って、位置決め部5bが立設されている。また、記録紙排出トレイ5の上面、かつ装置本体奥側に、装置本体の前後方向(装置本体手前方向および装置本体奥方向)に可動する押し当て部材26が設けられている。
図4および図5に示す如く、押し当て部材26は記録紙31が記録紙排出トレイ5に排出される直前には、記録紙31の装置本体奥側縁部31bが爪部26a上に乗る位置で待機している。
続いて、図6に示す如く、押し当て部材26は記録紙31の装置本体手前側の縁部31aが位置決め部5bに当接する位置まで、矢印Aの方向(装置本体手前側)へ摺動する。
【0039】
このとき、最初に記録紙31が乗るときの押し当て部材26の位置(押し当て部材26の待機位置)、および位置決め部5bに記録紙31が当接するまで押し当て部材26が摺動する距離は、排出される記録紙のサイズに応じて変化するように構成されている。
すなわち、本発明の第二実施例においては、図8に示す従来の画像記録装置と略同様に、記録紙はセンター揃え(記録紙のサイズに関わらず画像記録装置の前後方向のセンターが揃った状態)で記録紙排出トレイ5上に排出されるが、該記録紙排出トレイ5上に排出される記録紙の奥側縁部が、押し当て部材26の爪部26a上に来る位置で押し当て部材26が待機しているのである。
さらに、押し当て部材26と記録紙排出トレイ5の上面とは隙間27が形成されるとともに、記録紙排出トレイ5に堆積している記録済みの記録紙の量に応じて該隙間27の大きさを可変、すなわち記録紙排出トレイ5に対する押し当て部材26の高さを調整可能に構成している。
爪部26aの上面は側面視で略水平または装置本体手前側へ向けてやや下降する傾斜面となっており、押し当て部材26が退避する時に押し当て部材26に伴って装置本体奥側へ記録紙が移動しないように構成される。
また、記録紙が爪部26a上に着地した時に、装置本体手前側に滑り落ちない程度に爪部26aの前後方向の長さが確保されている。
従って、待機位置にある押し当て部材26の爪部26a上に記録紙の装置本体奥側縁部が乗った状態から、記録紙の装置本体手前側縁部が位置決め部5bに当接する位置まで、押し当て部材26を装置本体手前側へ摺動させる。次に、押し当て部材26を装置本体奥側へ摺動させると、記録紙は位置決め部5bに当接したままで、押し当て部材26のみが装置本体奥側へ摺動する。
【0040】
このように構成することにより、サイズが異なることによって、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録紙の装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、爪部26a上に記録紙の一部が乗った状態での押し当て部材26の摺動により、位置決め部5bに当接した状態で装置手前側の縁部を揃えることが可能である。
また、サイズの大きい記録紙が記録紙排出トレイ5に排出された後、サイズの小さい記録紙が記録紙排出トレイ5に排出される場合でも、記録紙の装置手前側の縁部を揃えることが可能である。
従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0041】
なお、記録紙排出トレイに摺動可能に設けられた押し当て部材により記録紙排出トレイの装置本体手前側に設けられた位置決め部材に記録紙を押し当てて記録紙の装置本体手前側縁部を揃える手段としては、図4から図6に示す手段の他にも、押し当て部材が、記録紙の装置本体手前側縁部が位置決め部材に当接する位置まで摺動しない代わりに、勢いよく押し当て部材が摺動することにより、反動で記録紙を位置決め部材に当接する位置まで移動させるといった手段が考えられる。このような手段の場合は、押し当て部材の下に隙間を形成する必要はない。
【0042】
続いて、本発明の第三実施例について説明する。
本発明の第三実施例は、フリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部5bまで寄せる手段を備えた画像記録装置である。
また、記録済みの記録紙を位置決め部5bまで寄せる手段として、記録紙排出部である記録紙排出トレイ5の排出面(上面)を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたものである。
【0043】
例えば図7に示す如く、記録紙排出トレイ5の排出面(上面)のうち、本体手前側の略半分を装置本体手前側端部に立設された位置決め部5bに向かって下方に傾斜させる。さらに、記録紙排出トレイ5の右端部5aより記録済みの記録紙が排出される排出口(図示せず)にかけて、壁面29(図7中の斜線部)を形成し、記録紙排出トレイ5の右半部を右端部5aに向かって下方に傾斜させる。
【0044】
従って、記録紙排出トレイ5上に排出された記録済みの記録紙は、自重により角部5cに向かって移動する。結果的には、記録紙のサイズに関わらず、記録紙の装置本体手前側の縁部が揃った状態となる。
【0045】
このように構成することにより、サイズが異なることによって、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録紙の装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、記録紙の自重により、位置決め部5bに当接した状態で装置手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】
即ち、請求項1に示す如く、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙のサイズに関わらず、記録紙排出部上の記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態とする手段を備えたので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙が記録紙排出部にて積層されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0048】
請求項2に示す如く、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
該複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズに関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段を備えたので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出部に排出されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0049】
請求項3に示す如く、記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段として、該記録紙収容部の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材が設けられ、装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材により、記録紙を第一位置決め部材に押し当てるので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出部に排出されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0050】
請求項4に示す如く、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部まで寄せる手段を備えたので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、位置決め部まで寄せる手段により、記録紙の装置本体手前側の縁部は位置決め部に当接した状態となり、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0051】
請求項5に示す如く、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、可動式の押し当て部材により、装置本体奥側から記録済みの記録紙を装置本体手前側の位置決め部に押し当てるので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、押し当て部材により、記録紙の装置本体手前側の縁部は位置決め部に当接した状態となり、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0052】
請求項6に示す如く、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、記録紙排出部の排出面を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、記録紙は自重により位置決め部に当接した状態となって、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像記録装置の全体斜視図。
【図2】本発明の第一実施例における第二オプションカセットを示す斜視図。
【図3】本発明の実施の一形態である画像記録装置の記録紙排出トレイに排出された記録紙を示す模式図。
【図4】本発明の第二実施例における記録紙排出トレイの平面模式図。
【図5】本発明の第二実施例における待機状態の押し当て部材を示す側面模式図。
【図6】本発明の第二実施例における縁部揃え時の押し当て部材を示す側面模式図。
【図7】本発明の第三実施例における記録紙排出トレイを示す模式図。
【図8】従来の画像記録装置における記録紙排出トレイの平面模式図。
【符号の説明】
4 給紙カセット
5 記録紙排出トレイ
5b 位置決め部
15 操作パネル
20 位置決め壁(第一位置決め部材)
21 押し当て部材(第二位置決め部材)
26 押し当て部材
41 フリーカセット(記録紙収容部)
42 第一オプションカセット(記録紙収容部)
43 第二オプションカセット(記録紙収容部)
101 ファクシミリ装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、装置本体の左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置の技術に関する。
詳細には、記録紙排出部に排出される記録紙のサイズに関わらず、記録済みの記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録紙排出部の全部または略全部が装置本体内部空間(読取部の直下の空間)に配置されており、装置本体外部にはほとんど(または全く)突出していない胴内排紙型の画像記録装置であって、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、装置本体の左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置の技術は公知となっている。
また、特開平11−236160号公報に記載の如く、記録紙のサイズに応じて、記録紙の搬送方向である装置本体の左右方向にスライドする案内部材と、装置本体の左右方向に略垂直な案内面とを備え、記録紙のサイズに関わらず、記録済みの記録紙を左右方向に関して一端の縁部が揃った状態で排紙トレイに積載する技術も公知となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−236160号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の胴内排紙型で記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向である形式の画像記録装置の場合、図8に示す如く、異なるサイズの記録紙31・32・33を記録紙排出部(記録紙排出トレイ5)に排出したときには、記録紙は通常、装置本体の前後方向(手前・奥方向)に関してセンター揃えされた状態で排出される。しかし、記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向で、胴内排紙型の画像記録装置の場合、記録紙の搬送方向(装置本体の左右方向)と、排出された記録紙の取り出し方向(操作部が備えられ、作業者が該操作部の操作を行う方向であり、通常は装置本体手前側)とが略直交するため、サイズの異なる記録紙が排出トレイ上で積層した状態にあるときは、左右方向に関して記録紙縁部が揃えられていたものが記録紙の取り出し時に乱れる場合があった。特に小サイズの記録紙を使用する場合、装置外部への記録紙の視認性・取り出し性に問題があった。
また、特開平11−236160号公報に記載の画像記録装置の場合、記録紙排出部からの取り出し性を向上させるために、記録紙を取り出す方向である装置本体手前側から見て左右の縁部を揃える技術が開示されているが、取り出し性の向上に最も効果がある装置本体手前側(記録紙を取り出す方向)へ記録紙の縁部を揃える技術については開示されていない。
このように、特に小サイズの記録紙について、排紙方向と直交する方向からの視認性・取り出し性を向上させる技術は新規である。
本発明は以上の状況に鑑み、記録紙の搬送方向が装置本体の左右方向である形式の画像記録装置において、記録紙排出部に積層された記録紙を、通常、記録紙を取り出す方向である装置本体手前側の記録紙縁部を揃えた状態とし、記録紙取り出し時の作業性を向上させるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙のサイズに関わらず、記録紙排出部上の記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態とする手段を備えたものである。
【0007】
請求項2においては、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
該複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズに関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段を備えたものである。
【0008】
請求項3においては、記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段として、該記録紙収容部の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材が設けられ、装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材により、記録紙を第一位置決め部材に押し当てるものである。
【0009】
請求項4においては、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部まで寄せる手段を備えたものである。
【0010】
請求項5においては、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、可動式の押し当て部材により、装置本体奥側から記録済みの記録紙を装置本体手前側の位置決め部に押し当てるものである。
【0011】
請求項6においては、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、記録紙排出部の排出面を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態である画像記録装置の全体斜視図、図2は本発明の第一実施例における第二オプションカセットを示す斜視図、図3は本発明の実施の一形態である画像記録装置の記録紙排出トレイに排出された記録紙を示す模式図、図4は本発明の第二実施例における記録紙排出トレイの平面模式図、図5は本発明の第二実施例における待機状態の押し当て部材を示す側面模式図、図6は本発明の第二実施例における縁部揃え時の押し当て部材を示す側面模式図、図7は本発明の第三実施例における記録紙排出トレイを示す模式図、図8は従来の画像記録装置における記録紙排出トレイの平面模式図である。
【0013】
本発明の画像記録装置の構成について説明する。
なお、以後の説明では便宜上、図1中の矢印Aの方向を「装置本体の奥側から手前側への方向」(装置本体の前方)、矢印Bの方向を「装置本体の右側から左側への方向」(装置本体の左方向)とする。
【0014】
図1に示す如く、本発明の画像記録装置の実施の一形態であるファクシミリ装置101は、記録部1の上方に読取部2を配置して構成されている。
該記録部1においては、記録装置3および給紙カセット4が上下に配設されて、給紙カセット4内に積層した状態で収容される記録紙を記録装置3へ給紙して記録した後に、記録紙排出部である記録紙排出トレイ5の右側方より左方向に排出するように構成している。
また、本実施例のファクシミリ装置101においては、記録紙排出トレイ5は胴内排紙、すなわち、記録紙排出トレイ5の全部または略全部が装置本体内部空間(読取部2の直下の空間)に配置されており、装置本体外部にはほとんど(または全く)突出していない。従って、ファクシミリ装置101の設置スペースを小さく抑えることが可能である。
【0015】
一方、読取部2においては、読取ケース13内に原稿等の内容を読み取るための読取装置を収納しており、該読取ケース13上面の原稿載置台に載置された原稿を該読取装置により走査して、読み取りを行うようにしている
また、読取ケース13の上方には、装置本体奥側の一辺を中心として開閉可能に構成される原稿押えカバー7が配置され、該原稿押えカバー7により読取ケース13上面の原稿載置台に載置された原稿を上方から押えるものとしている。
【0016】
さらに、原稿押えカバー7の一端部には原稿を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF装置)8が付設され、原稿供給トレイ9に載置した原稿を自動給紙装置8により一枚ずつピックアップして読取ケース13上面の一端部へ搬送し、搬送される原稿の内容を読取装置により読み取った後に、原稿押えカバー7の上面に形成される原稿排出トレイ10へ排出するように構成している。
【0017】
すなわち、読取部2は、読取装置を走査させて静止原稿を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いるとともに、読取装置を位置固定して原稿を給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0018】
なお、読取ケース13の装置本体手前側には操作部である操作パネル15が付設され、該操作パネル15に設けられる各種操作キーの操作により、コピーやファクシミリ送信時における原稿内容の読み取り開始指示や、ファクシミリ送信する際の送信先の入力が行えるようにしている。
【0019】
また、記録装置3には、該記録装置3への手差し用紙の供給を可能とする、開閉可能なフリートレイ31が設けられている。
【0020】
給紙カセット4は、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の計三段のカセットを上下方向に積層して収容している。
【0021】
フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の装置本体手前側の側面には、それぞれ把手部41a・42a・43aが設けられており、装置本体手前側に引き出すことにより開閉し、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43に記録紙を補充することが可能である。
【0022】
続いて、本発明の第一実施例について説明する。
本発明の第一実施例は、複数の記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズが同一または異なる場合に関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える手段を備えた画像記録装置である。
【0023】
なお、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43の構成は略同じであることから、以下では図2および図3に示す第二オプションカセット43について詳細説明し、フリーカセット41、第一オプションカセット42については説明を省略する。
【0024】
図2に示す如く、本発明の第一実施例においては、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を揃える手段として、記録紙収容部(第二オプションカセット43)内の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材である位置決め壁20が設けられ、同じく記録紙収容部(第二オプションカセット43)内の装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材である押し当て部材21により、記録紙を位置決め壁20に押し当てる。
【0025】
第二オプションカセット43の内部には前記位置決め壁20および押し当て部材21の他にも、フラッパ22、下流側位置決め部材23、フィードローラ24などが設けられている。
なお、本実施例の第二オプションカセット43は、右方向に記録紙を繰り出す構成であるが、左方向に記録紙を繰り出す構成としてもよく、限定されない。
【0026】
フラッパ22は本実施例においては左端の装置本体手前側および奥側にて第二オプションカセット43の筐体に回動可能に枢着される。また、バネなどの弾性体により、フラッパ22の右端部が上方へ回動する方向に付勢されている。
【0027】
下流側位置決め部材23は、第二オプションカセット43の筐体底面に設けられた螺孔43bにネジ23aによりネジ止め固定可能に構成されている。
また、第二オプションカセット43の筐体底面に設けられた螺孔43b・43b・・・は、左右方向に複数個設けられている。従って、記録紙のサイズに応じて下流側位置決め部材23をネジ止め固定する位置を変えることにより、異なるサイズの記録紙を第二オプションカセット43内に収容する際にも、本実施例においてフィードローラ24により繰り出される記録紙の右縁部が左右方向において略同じ位置に来るように構成されている。
【0028】
なお、フラッパ22と下流側位置決め部材23とが互いに干渉しないように、フラッパ22には複数の開口部22a・22a・・・が穿設されている。
また、本実施例においては下流側位置決め部材23はネジ止めする位置を変えることにより、異なるサイズの記録紙の左縁部(搬送経路の下流側縁部)を位置決めする構成としたが、第二オプションカセット43の底面に長手方向が左右方向となるガイドを形成し、該ガイドに摺動可能に下流側位置決め部材が嵌合する構成としてもよい。
【0029】
フィードローラ24は第二オプションカセット43の右端部上方に回転可能に枢着され、フラッパ22上に積層された状態で第二オプションカセット43内に収容されている記録紙の最上の一枚を記録装置3へ繰り出すものである。フィードローラ24の回転軸の装置本体奥側には係合部材が設けられており、第二オプションカセット43を給紙カセット4に完全に収納したときに装置本体側の係合部材と係合する。そして、装置本体側の係合部材は、装置本体側に設けられたアクチュエータにより回転可能に構成されており、該アクチュエータの駆動によりフィードローラ24の回転駆動を行う。
【0030】
位置決め壁20は、上面が開口した略箱形の部材である第二オプションカセット43の筐体における装置本体手前側の内壁面(図2中の斜線で示す部分)である。
そして、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43を全て給紙カセット4に完全に収納したときに、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ設けられている位置決め壁20・20・20は、平面視で略同一平面となるように形成されている。
【0031】
一方、押し当て部材21は、第二オプションカセット43の底面に設けられており、その板面は位置決め壁20と略平行である。また、第二オプションカセット43の底面には、長手方向が装置本体の前後方向(装置本体奥側から手前側の方向)となるガイド25・25が形成され、該ガイド25・25に、押し当て部材21が摺動可能に嵌合している。従って、押し当て部材21は装置本体奥側から手前側の方向(矢印Aの方向)および矢印Aの逆方向に摺動可能である。
【0032】
例えば、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ異なるサイズの記録紙31・32・33を収納した場合、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ設けられた押し当て部材21・21・21の板面を記録紙31・32・33の装置本体奥側の縁部に当接させつつ、記録紙31・32・33の装置本体手前側の縁部が位置決め壁20・20・20に当接する位置まで押し当て部材21・21・21を摺動させる。
すると、記録紙31・32・33の装置本体手前側縁部は、フリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43を給紙カセット4に完全に収納したときに平面視で一致する。
【0033】
本発明のファクシミリ装置101の場合、給紙カセット4から繰り出された記録紙31・32・33は、記録装置3にて記録した後に、記録紙排出トレイ5に排出されるまでの搬送経路において、装置本体の左右方向および上下方向に移動するが、装置本体の前後方向(すなわち、装置本体手前側および奥側の方向)には移動しない。
したがって、記録紙排出トレイ5に排出された記録済みの記録紙31・32・33は図3に示す如く、装置本体手前側の縁部31a・32a・33aが揃った状態となる。
【0034】
なお、図3においては本実施例では記録紙排出トレイ5の右端部5aにおいて、異なるサイズの記録紙31・32・33の右縁部も揃っている。これは、図1に示す如く、記録紙排出トレイ5の右半部が下方に傾斜しており、記録紙排出トレイ5の右端5aより位置決め用の壁が立設され、該壁の上方に設けられた排出ローラが回転して、記録紙排出トレイ5に記録済みの記録紙を右側方より左方向に向けて排出するためである。
【0035】
このように構成することにより、記録紙の搬送方向が左右方向および上下方向となる構成の画像記録装置において、記録紙収容部であるフリーカセット41、第一オプションカセット42および第二オプションカセット43にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は平面視において同一平面内に揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0036】
なお、本実施例においては固定式の第一位置決め部材である位置決め壁20はフリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43の筐体と一体的に形成されていたが、第一位置決め部材を別部材としてネジ止め等の方法で固設しても良い。
【0037】
続いて、本発明の第二実施例について説明する。
本発明の第二実施例は、複数の記録紙収容部であるフリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部5bまで寄せる手段を備えた画像記録装置である。
また、記録済みの記録紙を記録紙排出部上で位置決め部5bまで寄せる手段として、可動式の押し当て部材26により、装置本体奥側から装置本体手前側の位置決め部5bに押し当てるものである。
【0038】
図4から図6に示す如く、本発明の第二実施例の場合、記録紙排出トレイ5の装置本体手前側端部に沿って、位置決め部5bが立設されている。また、記録紙排出トレイ5の上面、かつ装置本体奥側に、装置本体の前後方向(装置本体手前方向および装置本体奥方向)に可動する押し当て部材26が設けられている。
図4および図5に示す如く、押し当て部材26は記録紙31が記録紙排出トレイ5に排出される直前には、記録紙31の装置本体奥側縁部31bが爪部26a上に乗る位置で待機している。
続いて、図6に示す如く、押し当て部材26は記録紙31の装置本体手前側の縁部31aが位置決め部5bに当接する位置まで、矢印Aの方向(装置本体手前側)へ摺動する。
【0039】
このとき、最初に記録紙31が乗るときの押し当て部材26の位置(押し当て部材26の待機位置)、および位置決め部5bに記録紙31が当接するまで押し当て部材26が摺動する距離は、排出される記録紙のサイズに応じて変化するように構成されている。
すなわち、本発明の第二実施例においては、図8に示す従来の画像記録装置と略同様に、記録紙はセンター揃え(記録紙のサイズに関わらず画像記録装置の前後方向のセンターが揃った状態)で記録紙排出トレイ5上に排出されるが、該記録紙排出トレイ5上に排出される記録紙の奥側縁部が、押し当て部材26の爪部26a上に来る位置で押し当て部材26が待機しているのである。
さらに、押し当て部材26と記録紙排出トレイ5の上面とは隙間27が形成されるとともに、記録紙排出トレイ5に堆積している記録済みの記録紙の量に応じて該隙間27の大きさを可変、すなわち記録紙排出トレイ5に対する押し当て部材26の高さを調整可能に構成している。
爪部26aの上面は側面視で略水平または装置本体手前側へ向けてやや下降する傾斜面となっており、押し当て部材26が退避する時に押し当て部材26に伴って装置本体奥側へ記録紙が移動しないように構成される。
また、記録紙が爪部26a上に着地した時に、装置本体手前側に滑り落ちない程度に爪部26aの前後方向の長さが確保されている。
従って、待機位置にある押し当て部材26の爪部26a上に記録紙の装置本体奥側縁部が乗った状態から、記録紙の装置本体手前側縁部が位置決め部5bに当接する位置まで、押し当て部材26を装置本体手前側へ摺動させる。次に、押し当て部材26を装置本体奥側へ摺動させると、記録紙は位置決め部5bに当接したままで、押し当て部材26のみが装置本体奥側へ摺動する。
【0040】
このように構成することにより、サイズが異なることによって、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録紙の装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、爪部26a上に記録紙の一部が乗った状態での押し当て部材26の摺動により、位置決め部5bに当接した状態で装置手前側の縁部を揃えることが可能である。
また、サイズの大きい記録紙が記録紙排出トレイ5に排出された後、サイズの小さい記録紙が記録紙排出トレイ5に排出される場合でも、記録紙の装置手前側の縁部を揃えることが可能である。
従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0041】
なお、記録紙排出トレイに摺動可能に設けられた押し当て部材により記録紙排出トレイの装置本体手前側に設けられた位置決め部材に記録紙を押し当てて記録紙の装置本体手前側縁部を揃える手段としては、図4から図6に示す手段の他にも、押し当て部材が、記録紙の装置本体手前側縁部が位置決め部材に当接する位置まで摺動しない代わりに、勢いよく押し当て部材が摺動することにより、反動で記録紙を位置決め部材に当接する位置まで移動させるといった手段が考えられる。このような手段の場合は、押し当て部材の下に隙間を形成する必要はない。
【0042】
続いて、本発明の第三実施例について説明する。
本発明の第三実施例は、フリーカセット41・第一オプションカセット42、第二オプションカセット43と、装置本体の手前側に配置した操作部である操作パネル15とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部である記録紙排出トレイ5に排出する画像記録装置であって、記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部5bまで寄せる手段を備えた画像記録装置である。
また、記録済みの記録紙を位置決め部5bまで寄せる手段として、記録紙排出部である記録紙排出トレイ5の排出面(上面)を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたものである。
【0043】
例えば図7に示す如く、記録紙排出トレイ5の排出面(上面)のうち、本体手前側の略半分を装置本体手前側端部に立設された位置決め部5bに向かって下方に傾斜させる。さらに、記録紙排出トレイ5の右端部5aより記録済みの記録紙が排出される排出口(図示せず)にかけて、壁面29(図7中の斜線部)を形成し、記録紙排出トレイ5の右半部を右端部5aに向かって下方に傾斜させる。
【0044】
従って、記録紙排出トレイ5上に排出された記録済みの記録紙は、自重により角部5cに向かって移動する。結果的には、記録紙のサイズに関わらず、記録紙の装置本体手前側の縁部が揃った状態となる。
【0045】
このように構成することにより、サイズが異なることによって、記録紙排出トレイ5に排出された時点で、記録紙の装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、記録紙の自重により、位置決め部5bに当接した状態で装置手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】
即ち、請求項1に示す如く、装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙のサイズに関わらず、記録紙排出部上の記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態とする手段を備えたので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙が記録紙排出部にて積層されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0048】
請求項2に示す如く、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
該複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズに関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段を備えたので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出部に排出されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0049】
請求項3に示す如く、記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段として、該記録紙収容部の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材が設けられ、装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材により、記録紙を第一位置決め部材に押し当てるので、該複数の記録紙収容部にそれぞれ異なるサイズの記録紙を収容した場合でも、記録紙排出部に排出されたときには記録済みの記録紙の装置本体手前側縁部は揃っており、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0050】
請求項4に示す如く、複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部まで寄せる手段を備えたので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、位置決め部まで寄せる手段により、記録紙の装置本体手前側の縁部は位置決め部に当接した状態となり、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0051】
請求項5に示す如く、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、可動式の押し当て部材により、装置本体奥側から記録済みの記録紙を装置本体手前側の位置決め部に押し当てるので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、押し当て部材により、記録紙の装置本体手前側の縁部は位置決め部に当接した状態となり、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【0052】
請求項6に示す如く、前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、記録紙排出部の排出面を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたので、記録紙排出部に排出された時点で装置本体手前側縁部が平面視において同一平面内に揃っていない場合でも、記録紙は自重により位置決め部に当接した状態となって、記録紙の装置本体手前側の縁部を揃えることが可能である。従って、通常、作業者が装置本体手前側に立ち、装置本体奥側から手前側に記録済みの記録紙を取り出す作業を行う際の作業性が良い。
また、小サイズの記録紙の場合でも、装置本体手前側の縁部が揃えられていることから、装置本体手前側に立つ作業者からの視認性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像記録装置の全体斜視図。
【図2】本発明の第一実施例における第二オプションカセットを示す斜視図。
【図3】本発明の実施の一形態である画像記録装置の記録紙排出トレイに排出された記録紙を示す模式図。
【図4】本発明の第二実施例における記録紙排出トレイの平面模式図。
【図5】本発明の第二実施例における待機状態の押し当て部材を示す側面模式図。
【図6】本発明の第二実施例における縁部揃え時の押し当て部材を示す側面模式図。
【図7】本発明の第三実施例における記録紙排出トレイを示す模式図。
【図8】従来の画像記録装置における記録紙排出トレイの平面模式図。
【符号の説明】
4 給紙カセット
5 記録紙排出トレイ
5b 位置決め部
15 操作パネル
20 位置決め壁(第一位置決め部材)
21 押し当て部材(第二位置決め部材)
26 押し当て部材
41 フリーカセット(記録紙収容部)
42 第一オプションカセット(記録紙収容部)
43 第二オプションカセット(記録紙収容部)
101 ファクシミリ装置
Claims (6)
- 装置本体の手前側に操作部を備え、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙のサイズに関わらず、記録紙排出部上の記録済みの記録紙を、装置本体手前側の縁部が揃った状態とする手段を備えた画像記録装置。 - 複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
該複数の記録紙収容部間で、収容される記録紙のサイズに関わらず、各記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段を備えた画像記録装置。 - 記録紙収容部に収容された記録紙の装置本体手前側の縁部を平面視において同一平面内に揃える手段として、該記録紙収容部の装置本体手前側には固定式の第一位置決め部材が設けられ、装置本体奥側に設けられた可動式の第二位置決め部材により、記録紙を第一位置決め部材に押し当てることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 複数の記録紙収容部と、装置本体の手前側に配置した操作部とを備え、記録紙収容部から取り出した記録紙に画像を記録した後、記録済みの記録紙を、左右方向より記録紙排出部に排出する画像記録装置であって、
記録紙排出部に排出された記録済みの記録紙を、記録紙排出部の装置本体手前側に設けられた位置決め部まで寄せる手段を備えた画像記録装置。 - 前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、可動式の押し当て部材により、装置本体奥側から記録済みの記録紙を装置本体手前側の位置決め部に押し当てることを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記記録済みの記録紙を位置決め部まで寄せる手段として、記録紙排出部の排出面を、装置本体手前側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335018A JP2004168471A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335018A JP2004168471A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004168471A true JP2004168471A (ja) | 2004-06-17 |
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ID=32699251
Family Applications (1)
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JP2002335018A Pending JP2004168471A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 画像記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004168471A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7333765B2 (en) * | 2003-08-28 | 2008-02-19 | Funai Electric Co., Ltd. | Image forming apparatus |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002335018A patent/JP2004168471A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7333765B2 (en) * | 2003-08-28 | 2008-02-19 | Funai Electric Co., Ltd. | Image forming apparatus |
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