JP2004168032A - 印刷版材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材上に、赤外線レーザー露光により画像記録する機能層を含む構成層を有する印刷版材料において、該基材のJIS−B−0601に準じた三次元粗さ測定での中心線平均粗さRaが0.2〜1.0μmであり、かつ該基材の表面形状パラメータの油溜り面積A2が1〜10の範囲であることを特徴とする印刷版材料。
【選択図】 なし
Description
(請求項1)
基材上に、赤外線レーザー露光により画像記録する機能層を含む構成層を有する印刷版材料において、該基材のJIS−B−0601に準じた三次元粗さ測定での中心線平均粗さRaが0.2〜1.0μmであり、かつ該基材の表面形状パラメータの油溜り面積A2が1〜10の範囲であることを特徴とする印刷版材料。
(請求項2)
画像記録した後、構成層の少なくとも一部を、水現像または印刷機上で現像することを特徴とする請求項1に記載の印刷版材料。
(請求項3)
前記基材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金板で、かつ粗面化処理、陽極酸化処理または表面親水化処理が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷版材料。
(請求項4)
前記基材が、粗面化処理されたアルミニウムまたはアルミニウム合金板で、かつ深いピットが親水性素材または親油性素材で選択的に埋没されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷版材料。
(請求項5)
前記基材の表面形状パラメータの油溜り面積A2が、2〜8の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷版材料。
(請求項6)
前記構成層が親油性層であり、かつ露光部の該親油性層が機上現像可能なポジ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
(請求項7)
前記親油性層が、熱により極性が疎水性から親水性へ変化するポリマーを含有することを特徴とする請求項6に記載の印刷版材料。
(請求項8)
前記構成層が、基材面側に親油性層を有し、表層が親水性層である構成であって、露光部の該親水性層の少なくとも一部が、機上現像可能なネガ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
(請求項9)
前記構成層が、基材面側に親水性層を有し、表層が親油性層である構成であって、露光部の該親油性層の少なくとも一部が、機上現像可能なポジ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
(請求項10)
前記構成層が、熱溶融性微粒子または熱融着性微粒子を含有する機上現像可能な層であり、露光部の構成層が機上現像不能となるネガ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
JIS表面粗さのJIS−B−0601により定義され方法に従って、基材表面の粗さ曲線を測定する。表面粗さの測定に用いることのできる測定装置としては、例えば、前出のWYKO社製 RSTPLUS非接触三次元微小表面形状測定システム等を挙げることができる。
図1は、負荷長さ率の測定に用いる粗さ曲線の一例を示すグラフである。
ここに、ηp:b1+b2+・・・・+bn、L:基準長
《3:油溜まり面積A2の測定》
次いで、上述の負荷長さ率tpの測定方法に準じて、図1に記載の切断線4を、山頂線2(tp=0%ポイント)から谷底線3(tp=100%ポイント)に向かって順次切断する高さ(μm)を変化させながら、各々の位置で負荷長さ率tpを求め、図2に記載のような縦軸が切断する高さ(DEPTH μm)、横軸が負荷長さ率(tp %)からなる負荷曲線6を作成する。
表面粗さ測定においては、二次元的な計測では基材表面の正しい形状プロファイルが得られないため、三次元的な測定を行うことが必要である。また、測定条件としては、1μm×1μmよりも細かな解像度を有する測定装置で100μm×100μm以上の面積を測定して、油溜まり面積A2を求めることが好ましい。
本発明に用いられる熱溶融性微粒子とは、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。物性としては、軟化点40℃以上120℃以下、融点60℃以上150℃以下であることが好ましく、軟化点40℃以上100℃以下、融点60℃以上120℃以下であることが更に好ましい。融点が60℃未満では保存性が問題であり、融点が150℃よりも高い場合はインク着肉感度が低下する。
一方、本発明で用いることもできる熱融着性微粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。また、高分子重合体の重量平均分子量(Mw)は10、000〜1、000、000の範囲であることが好ましい。
一般的な赤外吸収色素であるシアニン系色素、クロコニウム系色素、ポリメチン系色素、アズレニウム系色素、スクワリウム系色素、チオピリリウム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素などの有機化合物、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系、ジチオール系、インドアニリン系の有機金属錯体などが挙げられる。具体的には、特開昭63−139191号、特開昭64−33547号、特開平1−160683号、特開平1−280750号、特開平1−293342号、特開平2−2074号、特開平3−26593号、特開平3−30991号、特開平3−34891号、特開平3−36093号、特開平3−36094号、特開平3−36095号、特開平3−42281号、特開平3−97589号、特開平3−103476号、特開平11−240270号、特開平11−309952号、特開平11−265062号、特開2000−1060号、特開2000−309174号、特開2001−162965号、特開2002−144750号、特開2001−219667号等に記載の化合物が挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
顔料としては、カーボン、グラファイト、金属、金属酸化物等が挙げられる。カーボンとしては、特にファーネスブラックやアセチレンブラックの使用が好ましい。粒度(d50)は100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが更に好ましい。
グラファイトとしては、粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子を使用することができる。
金属としては、粒径が0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下の微粒子であれば何れの金属であっても使用することができる。形状としては球状、片状、針状等何れの形状でも良い。特にコロイド状金属微粒子(Ag、Au等)が好ましい。
金属酸化物としては、可視光域で黒色を呈している素材、または素材自体が導電性を有するか、半導体であるような素材を使用することができる。前者としては、黒色酸化鉄(Fe3O4)や、前述の二種以上の金属を含有する黒色複合金属酸化物が挙げられる。後者とては、例えば、SbをドープしたSnO2(ATO)、Snを添加したIn2O3(ITO)、TiO2、TiO2を還元したTiO(酸化窒化チタン、一般的にはチタンブラック)などが挙げられる。又、これらの金属酸化物で芯材(BaSO4、TiO2、9Al2O3・2B2O、K2O・nTiO2等)を被覆したものも使用することができる。これらの粒径は、0.5μm以下、好ましくは100nm以下、更に好ましくは50nm以下である。
本発明に係る熱溶融性及びまたは熱融着性微粒子を含有する画像形成機能層には、さらに水溶性素材を含有することができる。水溶性素材を含有することにより、印刷機上で湿し水やインクを用いて未露光部の画像形成機能層を除去する際に、その除去性を向上させることができる。
本発明は、また印刷版材料をサーマルヘッドもしくはサーマルレーザーを用いて画像を形成した後に、画像形成層の非画像部を印刷機上で除去する工程を含む印刷方法も提供するものである。
(1)平板状保持機構に保持された印刷版材料に一本もしくは複数本のレーザービームを用いて2次元的な走査を行って印刷版材料全面を露光する方式、
(2)固定された円筒状の保持機構の内側に、円筒面に沿って保持された印刷版材料に、円筒内部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いて円筒の周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式、
(3)回転体としての軸を中心に回転する円筒状ドラム表面に保持された印刷版材料に、円筒外部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いてドラムの回転によって周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式があげられる。
《基材の作製》
(基材1の作製)
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を、50℃の1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解量が2g/m2になるように溶解処理を行い水洗した後、25℃の0.1質量%塩酸水溶液中に30秒間浸漬し、中和処理した後水洗した。
上記基材1の作製において、電解粗面化条件として電解粗面化処理を10回に変更し、合計で400C/dm2の処理電気量(陽極時)とした以外は同様にして基材2を得た。
上記基材2の作製において、ピーク電流密度を70A/dm2とした以外は同様にして基材3を得た。
前記基材1の作製において、一回の処理電気量(陽極時)を50C/dm2とし、合計で600C/dm2の処理電気量(陽極時)に変更した以外は同様にして基材4を得た。
前記基材1の作製において、電解粗面化処理を分割せずに1回で行った以外は同様にして基材5を得た。
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を、研磨剤として400メッシュの火山灰とナイロンブラシとを用いて、公知の方法でブラシ研磨した。次いで、50℃の1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解量が2g/m2になるように溶解処理を行い水洗した後、25℃の0.1質量%塩酸水溶液中に30秒間浸漬し、中和処理した後水洗した。
上記作製した各基材の表面形状パラメータとして、中心線平均粗さRa、負荷長さ率Mr2、油溜まり深さRvk及び油溜まり面積A2について、WYKO社製 RSTPLUS非接触三次元微小表面形状測定システムを用いて40倍で測定し、得られた結果を表1に示す。
(画像形成層塗布液の調製)
特開2002−174893に記載の方法に従って合成した極性変換高分子化合物1を用いて、下記の組成からなる画像形成層塗布液を調製した。この画像形成層は、赤外線レーザー露光により親水性に変化し、水現像もしくは機上現像可能となる親油性層である。
極性変換高分子化合物1 3.40質量部
赤外線吸収色素:YKR−2900(山本化成社製) 0.60質量部
1−メトキシ−2−プロパノール 48.00質量部
メタノール 48.00質量部
上記画像形成層塗布液の固形分濃度は、4.0質量%である。
前記作製した基材1〜6上に、上記調製した画像形成層塗布液を乾燥付量が1.2g/m2となるように公知の方法で塗布し、80℃で3分間乾燥して、本発明の印刷版材料11〜14及び比較例の印刷版材料15、16を作製した。
〔画像形成〕
画像形成は、赤外線レーザー露光により行った。露光は波長830nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、レーザービームの焦点を各印刷版材料表面に合わせて、露光エネルギーを150mJ/cm2から、順次25mJ/cm2刻みで300mJ/cm2まで変化させた各条件で、2400dpiでベタ露光部を含む画像を形成した。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。
(露光による装置汚染の評価)
上記ベタ露光部(機上現像されて非画像部となる領域)に対し、赤外線露光時に、試料表面を厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムでカバーし、PETフィルム上への付着物の有無、着色の程度を目視観察し、下記の基準に則り露光アブレーション(露光装置汚染)の評価を行った。
△:着色した付着物が認められるが、実用上許容される品質
×:多量の付着物が認められ、実用上問題となる品質
(機上現像性の評価)
〈印刷方法〉
印刷機として三菱重工業社製のDAIYA1F−1を用い、版胴に各印刷版材料を取り付け、コート紙、湿し水(アストロマーク3 日研化学研究所製)2質量%、インク(東洋インク社製 トーヨーキングハイエコーM紅)を使用して印刷を行った。印刷開始のシーケンスはPS版の印刷シーケンスで行い、特別な機上現像操作は行わなかった。
500枚連続して印刷した時点で、地汚れを目視観察し、下記の基準に則り機上現像性を評価した。
△:わずかに地汚れが認められるが、実用上許容される品質
×:地汚れの発生が明らかに認められ、実用上問題となる品質
以上により得られた各評価を表2に示す。
《印刷版材料の作製》
〔塗布液の調製〕
(親油性層塗布液の調製)
下記の各添加剤を順次混合して、親油性層塗布液を調製した。
コロイダルシリカ(スノーテックス−XS 日産化学社製、固形分20質量%)
11.25質量部
アクリルエマルション(AE986A JSR社製、固形分35.5質量%)
4.23質量部
赤外線吸収色素(ADS830WS American Dye Source社製)
1.25質量部
純水 83.27質量部
上記親油性層塗布液の固形分濃度は、5.0質量%である。
下記の各添加剤を順次混合して、親水性層塗布液を調製した。
オルガノシリカ(IPA−ST 日産化学社製、IPA中の固形分30質量%)
22.67質量部
ポリアクリル酸(ジュリマーAC−10H 日本純薬社製、固形分20質量%)
4.00質量部
アミノプロピルトリエトキシシラン 0.40質量部
純水 72.93質量部
上記親水性層塗布液の固形分濃度は、8.0質量%である。
カルボキシメチルセルロースナトリウムの2質量%水溶液を調製し、これを保護層塗布液とした。
実施例1で作製した各基材上に、上記調製した親油性層塗布液、親水性層塗布液及び保護層塗布液を、表3に記載の乾燥付量となるように塗布して、本発明の印刷版材料21〜26及び比較例の印刷版材料27〜29を作製した。なお、各層の乾燥条件は100℃で3分間で行い、次いで60℃で24時間のエイジング処理を行った。
〔画像形成〕
画像形成は、赤外線レーザー露光により行った。露光は波長830nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、レーザービームの焦点を各印刷版材料表面に合わせて、露光エネルギーを300mJ/cm2から、順次50mJ/cm2刻みで600mJ/cm2まで変化させた各条件で、2400dpiで画像を形成した。評価用の画像として、ベタ画像と2400dpiのライン&スペース画像(露光時のビーム進行方向に対して平行(タテ)、垂直(ヨコ)の二種)を用いた。
(印刷方法)
印刷機として三菱重工業社製のDAIYA1F−1を用い、版胴に各印刷版材料を取り付け、コート紙、湿し水(アストロマーク3 日研化学研究所製)2質量%、インク(東洋インク社製 トーヨーキングハイエコーM紅)を使用して印刷を行った。印刷開始のシーケンスはPS版の印刷シーケンスで行い、特別な機上現像操作は行わなかった。
ベタ画像部に残存する親水性層が完全に機上現像されて、適正なベタ濃度(1.5)が得られるまでの印刷枚数を測定した。
刷り出しから100枚目でのライン&スペース画像の細線品質を目視観察し、下記の基準に則り細線画像1の評価を行った。
△:タテもしくはヨコの一方の線画像に、一部不連続な部分が認められるが実用上許容範囲にある
×:タテ、ヨコとも不連続な画像となっており、実用上問題がある
(細線画像2の評価)
刷り出しから100枚目でのライン&スペース画像のスペース部分の品質を目視観察し、下記の基準に則り細線画像2の評価を行った。
△:タテもしくはヨコの一方のスペース画像に一部つぶれている部分が認められるが、実用上許容範囲にある
×:タテ、ヨコともスペース画像につぶれてしまっている部分があり、実用上問題がある
以上により得られた結果を、表4に示す。
《印刷版材料の作製》
〔塗布液の調製〕
(熱融着層1塗布液の調製)
下記の各添加剤を順次混合して、熱融着層1塗布液を調製した。
カルナバワックスエマルション(A118 岐阜セラック社製、固形分40質量%)
14.00質量部
トレハロース粉体(林原商事社製 商品名トレハ、融点97℃)の水溶液固形分10質量% 7.00質量部
赤外線吸収色素(ADS830WS American Dye Source社製)
0.70質量部
純水 78.3質量部
上記熱融着層1塗布液の固形分濃度は、7.0質量%である。
下記の各添加剤を順次混合して、熱融着層2塗布液を調製した。
PMMAエマルション(エポスターMX−030W 日本触媒社製、固形分10質量%) 56.00質量部
ポリアクリル酸(ジュリマーAC−10S 日本純薬社製、固形分40質量%)
1.75質量部
赤外線吸収色素(ADS830WS American Dye Source社製)
0.70質量部
純水 41.55質量部
上記熱融着層2塗布液の固形分濃度は、7.0質量%である。
実施例1で作製した各基材上に、上記調製した熱融着層1塗布液または熱融着層2塗布液を、表5に記載の乾燥付量となるように塗布して、本発明の印刷版材料31〜36及び比較例の印刷版材料37〜39を作製した。なお、各熱融着層の乾燥条件は55℃で3分間で行い、次いで40℃で72時間のエイジング処理を行った。
〔画像形成〕
画像形成は、赤外線レーザー露光により行った。露光は波長830nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、レーザービームの焦点を各印刷版材料表面に合わせて、露光エネルギーを350mJ/cm2とし、2400dpi、175線で画像を形成した。評価用の画像として、50%と90%の網点画像を用いた。
(印刷方法)
印刷機として三菱重工業社製のDAIYA1F−1を用い、版胴に各印刷版材料を取り付け、コート紙、湿し水(アストロマーク3 日研化学研究所製)2質量%、インク(東洋インク社製 トーヨーキングハイエコーM紅)を使用して印刷を行った。印刷開始のシーケンスはPS版の印刷シーケンスで行い、特別な機上現像操作は行わなかった。
上記条件で刷り出しから何枚の印刷で機上現像が完全に終了するかを評価した。評価は、未露光部(=非画像部)、50%網点画像、90%網点画像の三箇所について行った。なお、機上現像終了の判定は、非画像部については地汚れがなくなる状態、網点画像については網が完全に抜けた状態とした。
《基材7の作製》
実施例1で作製した基材6に、コロイダルシリカ(スノーテックス−XS 日産化学社製)を固形分で98質量部と、モンモリロナイト(ミネラルコロイドMO Southern Clay Products社製)2質量部とをホモジナイザで十分に攪拌、混合して固形分5質量%の親水充填層塗布液を、乾燥付量として0.4g/m2となるように塗布し、100℃で3分間乾燥した後、55℃で72時間のエイジング処理を施して基材7を作製した。
上記作製した基材7を用いて、実施例3と同様にして熱融着層1塗布液を、0.6g/m2塗布して、印刷版材料41を作製した。これを、実施例3に記載の方法と同様にして、露光及び機上現像性を評価した結果、機上現像性は非画像部:10枚、50%網点:10枚、90%網点:15枚と非常に良好な結果を確認することができた。このように、深いピットを選択的に埋めることでA2の値を目標範囲内とした基材であっても良好な性能が得られることが分かる。
2 山頂線
3 谷底線
4 切断線
5 平均粗さ線
6 負荷曲線
Claims (10)
- 基材上に、赤外線レーザー露光により画像記録する機能層を含む構成層を有する印刷版材料において、該基材のJIS−B−0601に準じた三次元粗さ測定での中心線平均粗さRaが0.2〜1.0μmであり、かつ該基材の表面形状パラメータの油溜り面積A2が1〜10の範囲であることを特徴とする印刷版材料。
- 画像記録した後、構成層の少なくとも一部を、水現像または印刷機上で現像することを特徴とする請求項1に記載の印刷版材料。
- 前記基材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金板で、かつ粗面化処理、陽極酸化処理または表面親水化処理が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷版材料。
- 前記基材が、粗面化処理されたアルミニウムまたはアルミニウム合金板で、かつ深いピットが親水性素材または親油性素材で選択的に埋没されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷版材料。
- 前記基材の表面形状パラメータの油溜り面積A2が、2〜8の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷版材料。
- 前記構成層が親油性層であり、かつ露光部の該親油性層が機上現像可能なポジ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
- 前記親油性層が、熱により極性が疎水性から親水性へ変化するポリマーを含有することを特徴とする請求項6に記載の印刷版材料。
- 前記構成層が、基材面側に親油性層を有し、表層が親水性層である構成であって、露光部の該親水性層の少なくとも一部が、機上現像可能なネガ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
- 前記構成層が、基材面側に親水性層を有し、表層が親油性層である構成であって、露光部の該親油性層の少なくとも一部が、機上現像可能なポジ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
- 前記構成層が、熱溶融性微粒子または熱融着性微粒子を含有する機上現像可能な層であり、露光部の構成層が機上現像不能となるネガ版であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷版材料。
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