JP2004166869A - アイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】余分な部分に霧が噴霧されないようにして、アイロン掛け作業効率を向上させるとともに、良好な霧を噴霧してアイロン掛けによる仕上がり性を向上させることを目的としている。
【解決手段】水を蓄える水タンク6と、ヒータ2を内設し、水タンク6内の水を気化してスチームを発生させる気化室5を形成したベース3と、水タンク6内の水を気化室5へ導く第1の導水路19と、水をスチームの流速により粒状にする混合室31と、水タンク6内の水を混合室31へ導く第2の導水路21と、第2の導水路21を所定の圧力で開放する弁装置32と、気化室5で発生したスチームを混合室31に導く蒸気通路35と、混合室31内の水とスチームを噴出するベース3の掛け面38側に配置された噴出ノズル36とを具備し、噴出ノズル36は、その噴出口37をベース3の長手方向に向け配置したアイロン。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類等のしわ伸ばしを行なうために使用されるアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のアイロンは、図4に示すような構成をしていた。以下、その構成について説明する。
【0003】
1はアイロン本体であり、下方には内部にヒータ2を配接したベース3が配置されている。また、このベース3には蓋体4で覆われた気化室5を形成している。また、この気化室5の上方には内部に水を貯えるための水タンク6と、握り部7が設けられている。また、水タンク6内には、水を水路8に供給するポンプ装置9が形成されている。
【0004】
ポンプ装置9は、水タンク6の上部に上下動自在に配置した操作釦10と、この操作釦10の操作によりシリンダ11内を上下に摺動する可撓性材料で形成したピストン12と、操作釦10を上方に付勢する操作釦バネ13を有している。
【0005】
また、シリンダ11は、下方に吸水口14を形成し、この吸水口14を開閉する鋼球等からなる逆止弁15と、シリンダ11内の水を水路8に供給する吐出路16と、この吐出路16を開閉する弁体A17と、吐出路16を閉塞するよう弁体17を付勢する吐出路バネ18を有している。
【0006】
水路8は、蓋体4の上方に設けてあり、水タンク6内の水を気化室5へ導く第1の導水路19と、水タンク6内の水を混合室20へ導く第2の導水路21と、気化室5で発生したスチームを混合室20へ導く蒸気通路22を有している。
【0007】
混合室20は、第2の導水路21より上方へドーム状に形成し、その上面はベース3の上面側を覆うベースカバー23から突出して、アイロン本体1の前部下方に露出させた構成としている。また、混合室20の先端にスリット上の噴出ノズル24を形成している。
【0008】
上記構成において動作を説明すると、綿、麻等のしわの伸び難い繊維や、特にしわの多い繊維に霧を噴出して水分を供給しながらアイロン掛けを行う場合、まず、操作釦10を操作釦バネ13の付勢力に抗して押圧操作してピストン12を下降させた後、操作釦10の押圧を解除すると、操作釦バネ13の付勢力によりピストン12はシリンダ11内を負圧にして上昇する。
【0009】
このとき、吐出路16は弁体A17によって閉じられるとともに、逆止弁15を開いて水タンク6内の水が吸水口14からシリンダ11内に流入する。再度操作釦10を押圧操作してピストン12を下降させると、逆止弁15が吸水口14を閉じるため、シリンダ11内に流入した水は弁体A17を吐出路バネ18の付勢力に抗して押し下げ、瞬間的に水路8に供給される。
【0010】
水路8内に供給された水は、気化室5に連通する第1の導水路19と、混合室20に連通する第2の導水路21の2系統に分岐される。第1の導水路19からの水は気化室5内で瞬時に蒸発して、蒸気通路22を通じて混合室20へスチームとして供給される。
【0011】
一方、第2の導水路21からの水は混合室20へ直送されるが、蒸気通路22から噴出するスチームの流速により細かな粒状となる。このとき、混合室20は第2の導水路21より上方へドーム状に突出させているため、蒸気通路22から混合室20に導かれるスチームの流速を加速して、第2の導水路21から混合室に導かれる水をより均一な粒状にすることができる。
【0012】
このように、混合室20の内部はスチームと粒状の水が混在する加圧状態となり、この気体、液体の2相状態のまま混合室20の先端に形成されたスリット状の噴出ノズル24を通って外部に噴出される。噴出したスチームと粒状の水は混合室20を出た瞬間に外部圧力が一気に減少するため、細かく砕けて霧状となり、霧の混じったスチームとしてアイロン前方に噴出される(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−328498号公報(第3頁、第1図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、次のような問題を有していた。すなわち、霧で衣類のしわを伸ばす場合、まず、作業者が操作釦10を操作し、霧の混じったスチームを噴出させ、繊維に水分を供給した後に、アイロン掛けをして、しわを伸ばすとともに、繊維に供給した水分を乾燥させるのが一般的である。ここで、霧を噴霧させる噴出ノズル24を形成する混合室20はアイロン本体1の前部下方にあるため、噴霧した水分は繊維上に広がり、水分を必要としない部分にまで水分を与えることになり、その水分を乾燥させるためにアイロン掛けをする面積が増え、非常に効率の悪いものであった。
【0015】
また、霧が細かいため作業者が適度な水分が分からず、必要以上に操作釦10を押し噴霧を繰り返すこともあり、上記乾燥の手間が増えることに加えて、水の消費量が多くなり、水タンク6への給水の回数が増えて使い勝手が悪いという問題があった。
【0016】
また、噴霧された霧が細かい場合には、噴霧された範囲が明確に見えないためアイロン掛けがされないことが起こりやすく、霧による水分が衣類に残ったままとなり、新たなしわの発生原因となっていた。
【0017】
また、アイロン掛けを繰り返す、すなわち、操作釦10を操作し噴霧を繰り返すと、外気に触れている混合室20に露結した水が溜まるようになり、水が溜まった状態で操作すると、溜まった水が水滴となり噴出し、衣類に輪ジミを作る原因となっていた。
【0018】
本発明は上記課題を解決するもので、余分な部分に霧が噴霧されないようにして、アイロン掛け作業効率を向上させるとともに、良好な霧を噴霧してアイロン掛けによる仕上がり性を向上させることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、水を蓄える水タンクと、ヒータを内設し、前記水タンク内の水を気化してスチームを発生させる気化室を形成したベースと、前記水タンク内の水を前記気化室へ導く第1の導水路と、水をスチームの流速により粒状にする混合室と、前記水タンク内の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、前記第2の導水路を所定の圧力で開放する弁装置と、前記気化室で発生したスチームを前記混合室に導く蒸気通路と、前記混合室内の水とスチームを噴出する前記ベースの掛け面側に配置された噴出ノズルとを具備し、前記噴出ノズルは、その噴出口を前記ベースの長手方向に向け配置したものである。
【0020】
これにより、霧をベースの掛け面から噴霧でき、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲のみ噴霧が得られるようになり、不必要な部分への噴霧がなくなるため、霧の水分が繊維に残ることによる新たなしわの発生を未然に防止して、仕上がり性を向上するとともに、アイロン掛け作業が効率良く行える。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、水を蓄える水タンクと、ヒータを内設し、前記水タンク内の水を気化してスチームを発生させる気化室を形成したベースと、前記水タンク内の水を前記気化室へ導く第1の導水路と、水をスチームの流速により粒状にする混合室と、前記水タンク内の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、前記第2の導水路を所定の圧力で開放する弁装置と、前記気化室で発生したスチームを前記混合室に導く蒸気通路と、前記混合室内の水とスチームを噴出する前記ベースの掛け面側に配置された噴出ノズルとを具備し、前記噴出ノズルは、その噴出口を前記ベースの長手方向に向け配置したものである。
【0022】
これにより、操作釦を操作すると、掛け面の噴霧穴のみに噴霧が得られるため、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲に水分が与えられ、アイロン掛け作業が効率良く行えるものである。すなわち、必要としない部分まで霧がかかることで、その乾燥に無駄なアイロン掛けをする必要や、乾燥忘れ、乾燥不十分による新たなしわの防止ができるものである。さらに、水タンク内の水を無駄に消費することが無くなり、注水回数を減らすことができ、より効率良くアイロン掛けができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、混合室はベースと一体に形成したものである。これにより、混合室に水が滞留することなく、したがって、滞留した水が大きな水滴となって噴出することがないので、常に安定した細かい粒子の霧を得ることができ、衣類に輪ジミ等を発生させることも防止し、効率良くアイロン掛けができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、噴出ノズルの噴出口と対向して、噴出ノズルの噴出口から噴出する水とスチームを複数の噴霧通路に拡散させる拡散部を配置したものである。また、請求項4に記載の発明は、拡散部は噴出ノズルの噴出口と対向する位置に頂点を有する三角形状にしたものである。これらにより、アイロンの掛け面の全体から噴霧することが可能となり、1回のアイロン掛けで噴霧できる衣類の面積が広がり、それによって、早くきれいに衣類のシワを伸ばすことができるため効率良くアイロン掛けをすることができる。
【0025】
請求項5に記載の発明は、拡散部は掛け面に平行もしくは噴出ノズルの噴出口から遠ざかるに従い掛け面に近づく傾斜をもって形成したものである。また、請求項6に記載の発明は、噴霧通路は掛け面に平行もしくは噴出ノズルの噴出口から遠ざかるに従い掛け面に近づく傾斜をもって形成したものである。
【0026】
これらにより、噴出ノズルから噴出した霧を確実に掛け面より噴出させるため、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲に水分が与えられ、アイロン掛け作業が効率良く行えるものである。すなわち、必要としない部分まで霧がかかることで、その乾燥に無駄なアイロン掛けをする必要や、乾燥忘れ、乾燥不十分による新たなしわの防止ができるものである。さらに、水タンク内の水を無駄に消費することが無くなり、注水回数を減らすことができ、より効率良くアイロン掛けができる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、拡散部と噴霧通路はベースと一体で形成したものである。これにより、アイロンをコンパクトにすることができ、なおかつ、部品の取付のバラツキ・緩みによる噴霧粒度、広がり、角度のバラツキが小さくなり、安定した霧を衣類繊維に供給することができるため、より効率良くアイロン掛けができる。
【0028】
請求項8に記載の発明は、混合室と拡散部および噴霧通路の全てもしくはいずれかに撥水処理を施したものである。また、請求項9に記載の発明は、混合室と拡散部および噴霧通路の全てもしくはいずれかの表面にフッ素被膜を形成したものである。
【0029】
これらにより、混合気が瞬間的に触れる場合には、水分は気化せず表面に残り、混合気のスチームの流速により、瞬間的に表面から離れるため、混合気の水とスチームの割合が大きく変化せず繊維に水分を安定して供給でき、より効率良くアイロン掛けができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一番号を付与して説明を省略する。
【0031】
図1〜3において、30は金属板で形成された支持体で、蓋体4の上方に配設し、水路8と、この水路8内の水を気化室5に導く第1の導水路19と、水路8内の水を混合室31に導く第2の導水路21と、第2の導水路21を開閉する弁装置32を有している。
【0032】
前記弁装置32は、第2の導水路21の途中に配置され、圧力弁バネ33により、弁体B34を上流側に付勢し、上流側より所定の圧力以上の圧力が加わったときに開放状態になるように構成してある。
【0033】
35は蒸気通路であり、ベース3に一体に形成された混合室31と気化室5を連通している。
【0034】
混合室31は、第2の導水路21から供給される水と、蒸気通路35から供給されるスチームが合流する場所に位置し、その下流には、噴出ノズル36が配置されている。
【0035】
噴出ノズル36の噴出口37は、アイロン本体1の前後方向すなわち長手方向に向けられ、ベース3の掛け面38と略水平に配置している。ベース3の下面の噴出口37と対向する位置には、噴出口37から噴出する水とスチームの混合気を拡散させる拡散部39が配置されている。拡散部39は、噴出口37と対向する位置を頂点とする三角形状であり、その三角形状の2辺に隣接させて2つの噴霧通路40を設けてあり、噴出口37から噴出する水とスチームの混合気を前記2つの噴霧通路40に拡散させる。
【0036】
拡散部39と噴霧通路40は、噴出口37から遠ざかるに従い、掛け面38に近づく傾斜を持ってベース3と一体に形成され、噴出口37から噴出された混合気が、その傾斜に当り、掛け面38側に方向を変え、掛け面38に形成された噴出穴41より噴出するに設定されている。
【0037】
混合室31と拡散部39と噴霧通路40の表面には、フッ素皮膜が塗布されており、撥水するようにしている。
【0038】
上記構成において、本発明の動作を説明すると、操作釦10を操作してポンプ装置9で水タンク6から水路8内に瞬時に供給された水は、前述したように弁装置32が圧力弁バネ33と弁体B34により、閉塞状態になっているため、第1の導水路19を経由して気化室5に供給される。
【0039】
ここで、気化室5の熱により気化されたスチームは、蒸気通路35を経由して混合室31に供給される。一方、気化されたスチームにより、第1の導水路19を通して弁装置32の弁体B34にも圧力が作用する。通常、混合室31内の圧力と第2の導水路21の弁装置32の上流側の圧力は、圧力が飽和した状態では同一であるが、気化室5の水の滴下位置、すなわち、スチームの発生位置との通路長に差があるため、瞬間的に第2の導水路の弁装置32の上流側にかかった圧力で、弁体B34を圧力弁バネの付勢力に抗して押し、弁装置32を開放する。この結果、スチームが弁装置32を通路として、混合室31に供給されることとなる。
【0040】
また、気化室5内部に水が供給され、スチームになった時でも、第1の導水路19の内部には、依然として水が満たされており、前述のように気化室5で発生したスチームが弁装置32を経由して混合室31に供給される際には、この第1の導水路19内部の水も同時に混合室31に送られる。この送られた水は、蒸気通路35から供給されるスチームの流速により、混合室31で細かな粒状に粉砕される。
【0041】
したがって、混合室31の内部はスチームと粒状の水が混在する加圧状態となり、この気体、液体の2相状態のまま、噴出ノズル36から噴出される。噴出したスチームと粒状の水は噴出ノズル36を出た瞬間に外部圧力が一気に減少するため、細かく砕けて霧状となる。
【0042】
霧状となった水とスチームの混合気は、噴出ノズル36の噴出口37の対向する位置に設けられた拡散部39により、拡散部39に形成された傾斜に当って掛け面38に向かう霧と、2つの噴霧通路40に向かう霧とに拡散され、なおかつ、噴霧経路40に形成された傾斜により、掛け面38側に向きを変え、掛け面38に形成された噴霧穴41から噴出される。
【0043】
なお、本実施例では、拡散部39および噴霧通路40を、噴出口37から遠ざかるに従い、掛け面38に近づく傾斜を持たせてベース3に一体に形成したが、拡散部39もしくは噴霧通路を掛け面38と平行に形成しても、上記の拡散効果は発揮できる。
【0044】
上記のように、操作釦10を操作すると、掛け面38の噴霧穴41のみに噴霧が得られるため、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲に水分が与えられ、アイロン掛け作業が効率良く行えるものである。すなわち、必要としない部分まで霧がかかることで、その乾燥に無駄なアイロン掛けをする必要や、乾燥忘れ、乾燥不十分による新たなしわの防止ができるものである。さらに、水タンク6内の水を無駄に消費することが無くなり、注水回数を減らすことができ、より効率良くアイロン掛けが可能となる。
【0045】
また、噴出口37は、アイロン本体1の長手方向に向けられ、ベース3の掛け面38と略水平に配置し、拡散部39により、アイロン本体1の短手方向にも拡散されるため、掛け面38の全体から噴霧することが可能となり、1回のアイロン掛けで噴霧できる衣類の面積が広がり、それによって、早くきれいに衣類のシワを伸ばすことができる。
【0046】
また、噴出口37は、アイロン本体1の長手方向に向けられ、ベース3の掛け面38と略水平に配置していることによって、噴出口37を掛け面38に垂直に向けた場合と比較して、噴霧の広がりのための掛け面38に対する垂直方向の距離をとる必要がないため、アイロン本体1の重量で大きなウエートを占めるアルミニウム等の良伝導の金属で形成されたベース3を薄くすることができ、軽量で使い勝手の良いアイロンを提供することができる。
【0047】
さらに、混合室31と拡散部39および噴霧通路40をベース3と一体に形成したため、さらに、アイロンをコンパクトにすることができ、なおかつ、部品の取付のバラツキ・緩みによる噴霧粒度、広がり、角度のバラツキを小さくすることができ、安定した霧を衣類繊維に供給することができる。
【0048】
また、混合室31と拡散部39と噴霧経路40の表面には、フッ素皮膜が塗布されているため、フッ素皮膜の撥水効果により、混合気が瞬間的に触れる場合には、水分は気化せず表面に残り、混合気のスチームの流速により、瞬間的に表面から離れるため、混合気の水とスチームの割合が大きく変化せず繊維に水分を安定して供給できる。
【0049】
また、アイロン掛けを繰り返し行った場合、すなわち、操作釦10を操作した場合でも、混合室31はベース3と一体に形成されているため、スチームが外気による温度降下で結露することがないため、混合室31に水が滞留することなく、したがって、滞留した水が水滴となって噴出することがないので、常に安定した細かい粒子の霧を得ることができ、衣類に輪ジミ等を発生させることも防止できる。
【0050】
また、万が一、混合室31に水が滞留した場合でも、混合室31はベース3と一体に形成されているため、混合室31の熱によって滞留した水が少ない段階で水を気化することができ、常に安定した細かい粒子の霧を得ることができ、衣類に輪ジミ等を発生させることも防止できる。
【0051】
また、弁装置32で混合室31に供給する水の量を最適に設定しているので、水とスチームの混合割合が大きく変化することなく、すなわち、安定した霧を噴霧することができ、不必要な水分を繊維に与えることなく、霧の水分が繊維に残ることによる新たなしわの発生を未然に防止して、仕上がり性を向上するとともに、アイロン掛け作業が効率良く行える。
【0052】
また、本実施例では、拡散部39を噴出口37に対向する位置を頂点とする三角形状で2つの噴霧経路40に拡散させたが、拡散部39がなくても、混合室31と噴出される外気の圧力差で霧状に広がるため、噴霧角度は小さくなるが、すなわち、噴霧範囲は小さくなるが、同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、操作釦を操作すると、掛け面の噴霧穴のみに噴霧が得られるため、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲に水分が与えられ、アイロン掛け作業が効率良く行えるものである。すなわち、必要としない部分まで霧がかかることで、その乾燥に無駄なアイロン掛けをする必要や、乾燥忘れ、乾燥不十分による新たなしわの防止ができるものである。さらに、水タンク内の水を無駄に消費することが無くなり、注水回数を減らすことができ、より効率良くアイロン掛けができる。
【0054】
また、請求項2に記載の発明によれば、混合室に水が滞留することなく、したがって、滞留した水が大きな水滴となって噴出することがないので、常に安定した細かい粒子の霧を得ることができ、衣類に輪ジミ等を発生させることも防止し、効率良くアイロン掛けができる。
【0055】
また、請求項3から4に記載の発明によれば、アイロンの掛け面の全体から噴霧することが可能となり、1回のアイロン掛けで噴霧できる衣類の面積が広がり、それによって、早くきれいに衣類のシワを伸ばすことができるため効率良くアイロン掛けをすることができる。
【0056】
また、請求項5から6に記載の発明によれば、噴出ノズルから噴出した霧を確実に掛け面より噴出させるため、スチームによる通常のアイロン掛けと同様に繊維上を滑らした範囲に水分が与えられ、アイロン掛け作業が効率良く行えるものである。すなわち、必要としない部分まで霧がかかることで、その乾燥に無駄なアイロン掛けをする必要や、乾燥忘れ、乾燥不十分による新たなしわの防止ができるものである。さらに、水タンク内の水を無駄に消費することが無くなり、注水回数を減らすことができ、より効率良くアイロン掛けができる。
【0057】
また、請求項7に記載の発明によれば、アイロンをコンパクトにすることができ、なおかつ、部品の取付のバラツキ・緩みによる噴霧粒度、広がり、角度のバラツキが小さくなり、安定した霧を衣類繊維に供給することができるため、より効率良くアイロン掛けができる。
【0058】
また、請求項8から9に記載の発明によれば、フッ素皮膜の撥水効果により、混合気が瞬間的に触れる場合には、水分は気化せず表面に残り、混合気のスチームの流速により、瞬間的に表面から離れるため、混合気の水とスチームの割合が大きく変化せず繊維に水分を安定して供給でき、より効率良くアイロン掛けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアイロンの断面図
【図2】本発明の一実施例のベースの下面図
【図3】本発明の一実施例のベースの要部斜視図
【図4】従来のアイロンの要部断面図
【符号の説明】
5 気化室
6 水タンク
8 水路
9 ポンプ装置
19 第1の導水路
21 第2の導水路
31 混合室
32 弁装置
35 蒸気通路
36 噴出ノズル
39 拡散部
40 噴霧通路

Claims (9)

  1. 水を蓄える水タンクと、ヒータを内設し、前記水タンク内の水を気化してスチームを発生させる気化室を形成したベースと、前記水タンク内の水を前記気化室へ導く第1の導水路と、水をスチームの流速により粒状にする混合室と、前記水タンク内の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、前記第2の導水路を所定の圧力で開放する弁装置と、前記気化室で発生したスチームを前記混合室に導く蒸気通路と、前記混合室内の水とスチームを噴出する前記ベースの掛け面側に配置された噴出ノズルとを具備し、前記噴出ノズルは、その噴出口を前記ベースの長手方向に向け配置したアイロン。
  2. 混合室はベースと一体に形成された請求項1記載のアイロン。
  3. 噴出ノズルの噴出口と対向して、噴出ノズルの噴出口から噴出する水とスチームを複数の噴霧通路に拡散させる拡散部を配置した請求項1または2記載のアイロン。
  4. 拡散部は噴出ノズルの噴出口と対向する位置に頂点を有する三角形状である請求項3記載のアイロン。
  5. 拡散部は掛け面に平行もしくは噴出ノズルの噴出口から遠ざかるに従い掛け面に近づく傾斜をもって形成された請求項3または4記載のアイロン。
  6. 噴霧通路は掛け面に平行もしくは噴出ノズルの噴出口から遠ざかるに従い掛け面に近づく傾斜をもって形成された請求項3〜5のいずれか1項記載のアイロン。
  7. 拡散部と噴霧通路はベースと一体で形成された請求項3〜6のいずれか1項記載のアイロン。
  8. 混合室と拡散部および噴霧通路の全てもしくはいずれかに撥水処理を施した請求項1〜7いずれか1項記載のアイロン。
  9. 混合室と拡散部および噴霧通路の全てもしくはいずれかの表面にフッ素被膜を形成した請求項1〜7いずれか1項記載のアイロン。
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