JP2004166335A - 電線端末処理具 - Google Patents

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JP2004166335A
JP2004166335A JP2002326692A JP2002326692A JP2004166335A JP 2004166335 A JP2004166335 A JP 2004166335A JP 2002326692 A JP2002326692 A JP 2002326692A JP 2002326692 A JP2002326692 A JP 2002326692A JP 2004166335 A JP2004166335 A JP 2004166335A
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Junshi Hirano
順士 平野
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明の目的は、成形が容易で、かつ実際に電線端末部に装着後には、この種の電線端末処理具に求められている電気的絶縁沿面距離を長くできる、ごみや塩の付着を防止できる、といった作用効果も期待できる電線端末処理具を提供することにある。
【解決手段】中心部長手方向に電線端末部が挿通される挿通孔と、表面長手方向に間隔をあけて表面にほぼ直角に半径方向に伸びる円形状ひだとを有する常温収縮チューブからなる電線端末処理具において、前記挿通孔は前記円形状ひだの内側に位置する近傍でその内径が異なっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電力ケーブル等の端末部を絶縁保護するために使用される常温収縮チューブ製電線端末処理具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば電力ケーブルの端末に端子部材を接続して電線端末部を形成した場合、この電線端末部の絶縁性確保、汚損防止、防湿あるいは機械的保護等の観点から、図3に示すような電線端末処理具1(特許文献1)をこの電線端末部に被せている。
この電線端末処理具1は、天然ゴムやエチレンプロピレンゴム(EPゴム)等からなる常温収縮チューブからなっている。そしてこの電線端末処理具1はその中心部において、長手方向に伸びる挿通孔2を有していて、電力ケーブル端末部とこれに接続された端子部材との接続部である電線端末部がこれに挿通される。またチューブ表面には、外表面に直角に、かつ半径方向に伸びる円形状ひだ3や、やはり円形状ひだであって、かつ図3のように電力ケーブル端末部側に笠状に開いている笠状ひだ4を有している。
【0003】
このように円形状ひだ3や笠状ひだ4を有する電線端末処理具1においては、円形状ひだ3や笠状ひだ4により電気的絶縁沿面距離を長くでき、絶縁物の表面において電気的絶縁が破壊される絶縁破壊、すなわちトラッキング現象が起こり難くくなっている。
また笠状ひだ4を設けたことにより、笠状ひだ4の内側表面5にごみが付着し難くなる。特に海岸地方にあっては、この笠状ひだ4により、ごみの付着防止だけでなく潮風により運ばれた塩が内側表面5に付着するのを防止できる、という効果を有している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−37027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種の電線端末処理具1、すなわち常温収縮チューブは、一般的に成形金型を用いて製造している。そのためチューブの中心軸に直角に半径方向に伸びる円形状ひだ3については型抜きの問題はないが、チューブの中心軸に対して直角ではない笠状ひだ4のような形状のひだがあると、成形後この常温収縮チューブを金型から簡単に抜くことができない、という問題がある。
それ故、図3のような形状の電線端末処理具1を製造するには、金型の形状が複雑になったり、生産性が悪くなったり、と種々問題があった。
【0006】
本発明は前記問題に鑑みなされたもので、その目的は、成形が容易で、かつ実際に電線端末部に装着後には、前述したこの種の電線端末処理具に求められている電気的絶縁沿面距離を長くする、ごみや塩の付着を防止する、といった効果をも兼ね備えた電線端末処理具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく本発明の電線端末処理具は、中心部長手方向に電線端末部が挿通される挿通孔と、表面長手方向に間隔をあけて表面にほぼ直角に半径方向に伸びる円形状ひだとを有する常温収縮チューブからなる電線端末処理具において、前記挿通孔は前記円形状ひだの内側に位置する近傍でその内径が異なっていることを特徴とするものである。
【0008】
このようにしてなる本発明の電線端末処理具にあっては、射出成形等で製造する段階では、その表面に設けられている円形状ひだはすべて電線端末処理具の中心軸に対してほぼ直角に半径方向に伸びているため、型抜きのために金型の形状を特に複雑な形状にする必要もないし、金型からの型抜きも容易であるから製造も容易である。
【0009】
しかも実際に電線端末部に装着すると、円形状ひだの近傍でチューブ内径が変化しているため、内径が変化している位置近傍での収縮の度合いが異なり、すなわち変形量が異なり、その結果、円形状ひだが内径が小さい側から内径が大きい側に傾く。すなわち、電線端末部に装着前はチューブ中心軸に対してほぼ直角に半径方向に伸びていた円形状ひだが、電線端末部に装着後は笠状ひだに変形する。それ故、従来の円形状ひだが半径方向に真っ直ぐに伸びているものに比して、電気的絶縁沿面距離を長くでき、かつごみや塩の付着防止効果も期待できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図2に本発明の電線端末処理具1の一実施例を示す。
図1は、本発明の電線端末処理具1を電線端末部に装着する前の状態、すなわち射出成形等で成形直後の状態を示している。
図1が示す本発明の電線端末処理具1は、例えば30%以下の永久伸びを示すゴム材料、具体的には前述した天然ゴム、EPゴムの他に、クロロプレンゴム、ブチルゴムあるいはシリコーンゴム等からなる常温収縮チューブからなっている。そしてこのチューブの表面には、該チューブの中心軸に対してほぼ直角に、かつ半径方向に伸びる複数の円形状ひだ3が設けられている。またチューブ内部には、その長手方向に電線端末部が挿通される挿通孔2が設けられていて、該挿通孔2の内径が円形状ひだ3の内側に位置する近傍で内径dから内径D(d<D)に変化している。
尚、図1では、内径の変化が始まっている箇所が図1の左側から1番目の円形状ひだ3と2番目の円形状ひだ3の中間付近に位置しているが、この位置に限定されるものではなく、例えば2番目の円形状ひだ3と4番目の円形状ひだ3との間、あるいはその次の3番目と4番目との間、あるいは4番目の円形状ひだ3の右側に内径変化開始位置があってもかまわない。いずれにせよ、後述する図2のように、端子部材20側から電力ケーブルの端末部10側に円形状ひだ3を傾けさせるためには、いずれかの円形状ひだ3の右側に内径変化、すなわち内径dから内径Dへの変化開始箇所を設けることが必要である。
【0011】
尚、図1で符号3A、3Bは円形状ひだ3の外側、内側のチューブ表面からの立ち上がり部の傾きを示しており、外側3Aの方が内側3Bよりも緩い傾斜になっている。これは電線端末処理具1を電線端末部に被せた際、後述する図2のように円形状ひだ3を端子部材20側から電力ケーブルの端末部側10の方向へ、より傾き易くするためである。このように円形状ひだ3の立ち上がり部両側の傾斜を変えておくと、電線端末処理具1を電線端末部に装着する際、どちら側を端子部材20側にするか等、判断が容易になり好ましい。もちろん両側とも同じ傾斜(曲率)にしておいてもよいことはいうまでもない。
【0012】
このようにしてなる本発明の電線端末処理具1によれば、成形時にあっては円形状ひだはチューブの中心軸にほぼ直角に半径方向に伸びているため、金型からの型抜きが容易である。尚、挿通孔2を形成する芯金型の型抜きも、芯金型を図1の右方向、すなわち、内径の大きい側に抜けば問題なく型抜きできる。このように金型による成形が容易に行える。
【0013】
実際に図1の電線端末処理具1を、電力ケーブルの端末部10と、その先端に接続された端子部材20との接続部である電線端末部に装着した状態を図2に示す。
尚、電線端末処理具1を電線端末部に装着する場合は、図1の電線端末処理具1の内部に、予め例えばこれを拡径するインナーコアなるものを挿入しておき、そのようにインナーコア付の電線端末処理具1を事前に電力ケーブルの端末部10側に挿通しておく。そして電力ケーブルの端末部10に端子部材20を接続したら、その接続部である電線端末部上に前記電線端末処理具1を移動し位置決めしたら、前記インナーコアを電線端末処理具1から引き抜く。このようにすれば電線端末処理具1が収縮し、図2のように電線端末部を覆う。
【0014】
図2が示すように、電線端末部上に電線端末処理具1を被せると、図1の内径dに相当した部分は、当初内径が小さかった分、内径Dに相当した部分よりも内側から外側に向けてより大きな力を受け、より大きく変形する。その結果、図2の矢印が示すように、端子部材20側から電力ケーブルの端末部10側へと円形状ひだ3が傾斜する。図2では明確になっていないが、電線端末処理具1の挿通孔2の内径が変化している位置に最も近い円形状ひだ3(図2ではもっとも左側に位置する円形状ひだ3)ほど大きく傾き、内径が変化している位置から離れるほど円形状ひだ3の傾きは小さくなる。
【0015】
このように複数の円形状ひだ3のうち少なくも1個が端子部材20側から電力ケーブルの端末側10に傾けば、その傾いた円形状ひだ3のひだ内側には図2の符号8が示すようにごみが付着し難い笠部内側、すなわちドライバンド8が形成され、図3に示す従来の電線端末処理具の笠状ひだ4による種々の効果、すなわち円形状ひだが半径方向に真っ直ぐ伸びているものに比して、電気的絶縁沿面距離を長くできる、外部からごみや塩が付着し難い、等々の効果を期待できるようになる。
【0016】
【発明の効果】
前述したように本発明の電線端末処理具によれば、製造時においては電線端末処理具の表面、すなわちチューブ表面に設けられた円形状ひだは、チューブの中心軸にほぼ直角に半径方向に伸びているため、型抜きのために成形金型の形状を複雑にする必要もなければ成形金型からの型抜きも容易で、もって製造が簡単である。
【0017】
加えてこの電線端末処理具を電線端末部に装着すると、電線端末処理具の挿通孔の内径が円形状ひだの内側に位置する近傍で変化しているために、内径が小さい部分と大きい部分とで変形量が異なる。その結果、当初チューブ中心軸に対してほぼ直角に伸びていた円形状ひだが、端子部材側から電力ケーブルの端末部側へと傾く。このように円形状ひだが傾く結果、円形状ひだは笠状ひだのように傾いた内側にドライバンドを形成し、このドライバンドにより電気的絶縁沿面距離を長くできる、外部からごみや塩が付着し難い、等々の効果を有するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線端末処理具の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す本発明の電線端末処理具を電線端末部に装着した状態を示す半断面の正面図である。
【図3】従来の電線端末処理具の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 電線端末処理具
2 挿通孔
3 円形状ひだ
4 笠状ひだ
8 ドライバンド
10 電力ケーブルの端末部
20 端子部材

Claims (1)

  1. 中心部長手方向に電線端末部が挿通される挿通孔と、表面長手方向に間隔をあけて表面にほぼ直角に半径方向に伸びる円形状ひだとを有する常温収縮チューブからなる電線端末処理具において、前記挿通孔は前記円形状ひだの内側に位置する近傍でその内径が異なっていることを特徴とする電線端末処理具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200461452Y1 (ko) 2008-07-28 2012-07-12 한국단자공업 주식회사 박스용 먼지유입 방지캡
CN103021640A (zh) * 2012-12-04 2013-04-03 常州联力自动化科技有限公司 矿用隔爆型干式变压器套管及其生产方法

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