JP2004165579A - 真空処理装置 - Google Patents

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Yoshihiro Yamashita
義弘 山下
Kisaburo Yoshida
喜三郎 吉田
Shizuo Furukawa
静夫 古川
Isao Noguchi
功男 野口
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Abstract

【課題】試料搬送装置の占有する容積が小さい真空処理装置を提供する。
【解決手段】大気側3の回転駆動源5から真空側のバッファ室2へ回転動力を伝達し、バッファ室2でこの回転動力を非接触かつ90°方向変換する方向変換非接触動力伝達手段8を介して、複数段のリニアガイド6、7に伝達し、リニアガイド6、7を伸縮させ、伸ばした状態でリニアガイド7上のハンド40が真空処理室1に入って試料Wを受け渡す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体製造装置、フラットパネルディスプレイ、水晶、ストレージ等の基板の処理、検査等の製造に用いられる真空処理室に試料を搬入搬出するのに好適な真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体やフラットパネルディスプレイ等の製造工程では、シリコンウエハ等の試料にエッチング、CVD、アッシング、RTP、ドライクリーニング、計測、分析、観察等種々のプロセスが施されていく。これらのプロセスは、クリーンな高度の真空中で行う必要があり、この真空環境を得るために、真空処理室への試料の搬入、搬出には、大掛かりな装置が使用される。
【0003】
従来のこの種の装置として、試料を大気圧下の外部との間で受け渡しするロードロック室と、このロードロック室を真空に引いた後に試料にプロセスを施す真空処理室との間で受け渡しするトランスファー室とを備えた真空処理装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−330199号公報 (段落番号0014〜0021、図2)
【0005】
【特許文献2】
特開平9−270450号公報 (段落番号0002〜0006、図1、図8)
【0006】
図16にこの種の真空処理装置の例を示す。図16における真空処理装置は、ロードロック室901、トランスファー室902および真空処理室903からなり、ロードロック室901とトランスファー室902の間に真空処理室ゲートバルブ904が、トランスファー室902とロードロック室901との間にトランスファー室ゲートバルブ905が、更に、ロードロック室901と外部の大気搬送室907との間にロードロック室ゲートバルブ908が設けられている。909は、複数枚の試料を積層した試料カセットである。
【0007】
上記大気搬送室907には大気ロボット910が、また、トランスファー室902には真空搬送装置906がそれぞれ設置されている。
【0008】
真空処理室903と試料カセット909との試料の受け渡しの手順は、以下の(1)、(2)のようになる。
【0009】
(1)試料カセット/ロードロック室間試料受け渡し
トランスファー室ゲートバルブ905が閉じた状態でロードロック室901内の気圧を大気圧にしてロードロック室ゲートバルブ908を開き、大気ロボット910により試料カセット909とロードロック室901との間で試料を受け渡し、ロードロック室ゲートバルブ908を閉じる。
【0010】
すなわち、次の順序で試料カセットとロードロック室の試料受け渡しを行う。
【0011】
(a)最初に、ロードロック室901に向いた大気ロボット910がアームを伸ばしてロードロック室901内のバッファスタンド901aの下側試料載置棚にある加工済み試料をアーム先端のハンドに載せて取り出す。
【0012】
(b)アームを曲げ縮め、180°旋回して試料カセット909に向く。
【0013】
(c)アームを伸ばしてハンドを試料カセット909のひとつの空き棚上に挿入してやや下げ、加工済み試料を上記空き棚に収める。
【0014】
(d)アームを縮めてから上昇し、再びアームを伸ばして試料カセット909の未加工試料のやや下方にハンドを挿入して、やや上げ、未加工試料をハンドに載せて取り出す。
【0015】
(e)アームを曲げ縮め、180°旋回してロードロック室901に向く。
【0016】
(f)アームを伸ばしてハンドをロードロック室901内のバッファスタンド901aの上側試料載置棚の上方まで入れ、やや下げてハンド上の未加工試料を上側試料載置棚に置く(W2)。
【0017】
(g)アームを縮めて大気搬送室907内に戻し、ロードロック室ゲートバルブ908を閉じる。
【0018】
(2)ロードロック室/真空処理室間試料受け渡し
次いで、次の順序で、ロードロック室と真空処理室の試料受け渡しを行う。
【0019】
(h)ロードロック室901を真空に引く。一方、CVD等のプロセス処理を終えた真空処理室903は真空に引かれた状態である。こうして、ロードロック室901、トランスファー室902、真空処理室903が真空状態になる。
【0020】
(j)真空処理室ゲートバルブ904とトランスファー室ゲートバルブ905を開く。
【0021】
(k)真空搬送装置906によりロードロック室901と真空処理室903との間で試料の受け渡しを行う。すなわち、先ず、プロセス処理を施された真空処理室903の試料W3をロードロック室901に戻し、ロードロック室901の未加工試料W2を真空処理室903に搬入する。受け渡しの際、真空搬送装置906は、そのアームを屈伸してチャックを半径方向に移動し、ステムを旋回および上下動する。ステムの上下動は、ロードロック室901のバッファスタンド901aの上下2段の試料載置棚のいずれかに対応させてチャックを移動するためである。なお、この受け渡しの際、真空処理室903のサセプタの昇降ピンは上下に移動して試料を真空搬送装置906のチャックとの受け渡しを行う。
【0022】
(m)その後、真空処理室ゲートバルブ904を閉じて真空処理室903内の未加工試料に対してプロセス処理を開始する。トランスファー室ゲートバルブ905は閉じる。
【0023】
ところで、近年、生産性向上を狙って、シリコンウエハ等の試料の径は大きくなってきている。試料の径が大きければ、大気ロボットの搬送ストロークは必然的に大きくなければならず、試料の径+ゲートバルブ奥行きを超える搬送ストロークが必要となる。例えば、直径30cmの試料のロードロック室への搬送には、60cm近い搬送ストロークが好ましいものになる。
【0024】
従来のいわゆるフログレッグ型(図16の真空搬送装置906)やスリーリンク型(図16の大気ロボット910)のアーム構造を採用して搬送ストロークを大きくすると、占有面積が大きくなり、占有面積増加を避けてリンクを増やす等すると、装置の剛性維持、多数のリンクの複雑な運動制御、コスト等、多くの困難が発生する。
【0025】
真空搬送装置、トランスファー室の大型化、複雑化による信頼性低下、コスト上昇は、好ましくない。更に、真空搬送装置906が収納されるトランスファー室902は真空引きが必要なので、その容積は極力小さい方が、サイクルタイム短縮、経費節減のために好ましく、真空引きの面からも好ましいことである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、真空搬送装置の占有面積、占有容積が小さい真空処理装置を提供するものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の真空搬送装置は、真空処理装置のバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置であって、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成された複数段のリニアガイドを備え、2段目より上段の直線レールの前進側および後退側には、それぞれプーリが設けられ、これらのプーリに巻き掛けられ、かつ、該プーリが設けられた直線レール上を摺動する上段のスライダに固定された駆動テープが、上記上段のスライダを駆動するようになっていることを特徴とする。
【0028】
この発明の真空処理装置は、真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の回転駆動源と、この回転駆動源から上記真空搬送装置に回転動力を導入する大気・真空動力伝達手段と、真空搬送装置に導入された上記回転動力を非接触で方向変換して搬送方向の運動に変換する方向変換非接触動力伝達手段とを具備することを特徴とする。
【0029】
上記真空処理装置において、真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、上記直線レールの各々には駆動プーリが設けられ、この駆動プーリには、該直線レール上を摺動するスライダに固定された駆動テープが巻き掛けられているようにし、更に、上記駆動プーリが一斉に回転することにより、駆動テープとこれに固定されたスライダが同じ向きに同期して移動するようになっているようにする。
【0030】
また、この発明の真空処理装置は、真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の回転駆動源と、この回転駆動源から上記真空搬送装置に回転動力を導入する大気・真空動力伝達手段とを具備し、真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、上記直線レールの各々には駆動プーリが設けられ、この駆動プーリには、該直線レール上を摺動するスライダに固定された駆動テープが巻き掛けられていることを特徴とする。
【0031】
上記の真空処理装置において、更に、上記駆動テープが、金属テープ、撚線ワイヤまたはタイミングベルトであるようにする。
【0032】
また、この発明の真空処理装置は、真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の駆動源と、この駆動源から上記真空搬送装置に動力を導入する大気・真空動力伝達手段とを具備し、真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、基部リニアガイドのスライダは大気・真空動力伝達手段が導入する動力により直接駆動され、2段目より上段の直線レールの前進側および後退側には、それぞれプーリが設けられ、これらのプーリには、該直線レール上を摺動するスライダと該直線レールの下段の直線レールまたは下段の直線レールのベースとに固定された駆動テープが巻き掛けられていることを特徴とする。
【0033】
また、上記駆動プーリが一斉に回転することにより、駆動テープとこれに固定されたスライダが同じ向きに同期して移動するようにする。
【0034】
また、上記真空搬送装置をふたつ平行に装備し、それぞれに設けたハンドが上下に配設されているようにする。
【0035】
この発明において、「大気・真空動力伝達手段」とは、大気側と真空側との間で、ガスのリークなしに回転動力を伝達する手段を意味する。「方向変換非接触動力伝達手段」とは、原動側と従動側とが非接触で磁気結合により、動力の運動が、原動側と従動側とでその軸線方向が異なる(例えば、互いに直交する回転運動と回転運動、回転運動と直線運動、直線運動と直線運動等)動力伝達手段で、真空雰囲気中で発塵の少ないものを意味する。また、「テープ」とは、プーリとの間の摩擦力で滑りなく動力を伝達でき、真空雰囲気中で発ガスの少ないテープである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る実施形態を図1〜図8を参照して説明する。
【0037】
図1は、この発明の一実施の形態を示し、ハンドが真空処理室へ途中まで伸びた状態を示す正面図、図2は、図1においてハンドが縮んでバッファ室内にある状態を示す正面図、図3は、図1のIII−III矢視図、図4の(a)および(b)は、図2のリニアガイド駆動動力伝達系の細部を示す説明図、図5は、上段リニアガイド、ハンドを補って示す図3のV−V矢視図、図6は、図5のVI矢視図、図7は、図1のVII−VII矢視図である。
【0038】
図1および図2において、1は真空処理室、2はバッファ室である。真空処理室1とバッファ室2とは、ゲートバルブ1aを介して連結して配置されている。試料Wを受け渡すときは、ゲートバルブ1aを開き(図1参照)、試料にプロセス処理を施すとき、バッファ室2が大気側3と試料を受け渡すときは、ゲートバルブ1aを閉じる(図2参照)。
【0039】
バッファ室2のゲートバルブ1aと反対側には、大気側3との間を仕切るバッファ室ゲートバルブ2aが設けられている。このバッファ室ゲートバルブ2aは、真空処理室1に試料を受け渡すとき閉じられ、真空処理室1とバッファ室2は真空引きされる(図1参照)。バッファ室2が大気側3と試料を受け渡すときは、バッファ室ゲートバルブ2aは開かれる(図2参照)。
【0040】
上記バッファ室2内には、試料Wを搬送するための真空搬送装置4が収納され、また、バッファ室2の下側の大気側3には、上記真空搬送装置駆動用のモータ(回転駆動源)5が配備されている。
【0041】
大気中の回転駆動源5から真空中の真空搬送装置4への回転動力導入は、後に詳述する大気・真空動力伝達手段50を介して、ガスのリークなく行われる。
【0042】
上記真空搬送装置4には、直線レールとこのレールに沿って摺動するスライダとからなるリニアガイドが複数段設けられ、最上段のリニアガイドのスライダにハンド40が取り付けられている。この複数段のリニアガイドは真空処理室1に向けて水平に直列に設置され、後に説明するように、回転駆動源5により駆動されてハンド40を搬送方向、すなわち、真空処理室1の方向に移動する。
【0043】
上記バッファ室2の底部2bには、基部リニアガイド6の基部直線レール6aが水平に固定され、基部スライダ6bがこの直線レール6aに沿って摺動可能となっている。上記基部スライダ6bには、基部直線レール6aと平行に最上段リニアガイド7の最上段直線レール7aが固定され、最上段スライダ7bがこの最上段直線レール7aに沿って摺動可能となっている。
【0044】
そして、上記の両スライダ6b、7bの直線レール上の摺動により、ハンド40の後退位置では、図2のように、バッファ室2内に収まり、ハンド40が真空処理室1内に入る位置では、図1のように、バッファ室2から大きく張り出すようになっている。
【0045】
図1および図2では、リニアガイドが2段の例を示したが、ハンド40の所要ストロークがリニアガイドの長さに比して更に大きい場合には、基部リニアガイドと最上段リニアガイドの間に、適宜数のリニアガイドを基部リニアガイドと平行に配置して挿入し、ひとつのリニアガイドのスライダに次のリニアガイドの直線レールが結合されるようにして段数を増やすようにしてもよい。
【0046】
なお、リニアガイドは、その直線レールとスライダの間のがたつきがなく、スムーズに直線運動ができて、摩耗粉等の発塵や発ガスが少なく耐久性がよいので、半導体製造装置のような清浄な真空雰囲気中での使用に好適である。
【0047】
次に、リニアガイドの駆動系を説明する。基部リニアガイド6の下部にはモータ(回転駆動源)5が取り付けられている。この実施の形態では、このモータ5で、基部リニアガイド6と最上段リニアガイド7とを駆動して、同期して互いに等距離移動するように動作させる。ハンド40は、ふたつのリニアガイドの移動量の和、すなわち、この実施の形態では、ひとつのリニアガイドの移動量の倍だけ移動し、リニアガイドの長さよりも長いストロークを得られる。
【0048】
バッファ室2の底部2bの大気側3とバッファ室2内との間には、大気・真空動力伝達手段50が設けられている。そして、上記モータ5の出力軸5aが、この大気・真空動力伝達手段50の入力側に接続され、出力側には、原動マグネットカップリング8aが取り付けられている。
【0049】
大気・真空動力伝達手段50は、大気側から真空側へ回転動力を伝達する手段である。大気・真空動力伝達手段50としては、真空側の真空レベルに合わせて、周知のOリングタイプ、ベローズタイプ、磁気シールタイプ、マグネットカップリングタイプ等のものを用いる。
【0050】
図3に示すように、この原動マグネットカップリング8aに対向し少しのギャップを保って、第1の従動マグネットカップリング8bと第2の従動マグネットカップリング8cとが配置されている。これらのマグネットカップリング8a、8b、8cは、図4(a)に示すように、互いにその軸を直交させてあり、原動マグネットカップリング8aの回転動力が90°方向転換されて、従動マグネットカップリング8bおよび8cの回転動力に伝達される。つまり、ここで使用しているマグネットカップリング8(8a・8b、8a・8c)は、互いに直交するベベル歯車と同じような動力伝達を行うタイプのマグネットカップリング(方向変換非接触動力伝達手段)である。
【0051】
[基部リニアガイドの駆動機構]
上記第1の従動マグネットカップリング8bは、基部リニアガイド伝動軸9の一端側に取り付けられ、この基部リニアガイド伝動軸9は、上記バッファ室底部2bに設けられた第1の軸受台10に回転自在に保持されている。基部リニアガイド伝動軸9の他端側には、基部リニアガイド駆動プーリ11が固定されている。
【0052】
上記バッファ室底部2bには、第1の軸受台10と平行に、第2の軸受台12が設置され、この第2の軸受台12に、基部リニアガイドガイドプーリ13が取り付けられた基部リニアガイドガイド軸14が回転自在に保持されている。
【0053】
上記基部リニアガイド駆動プーリ11と基部リニアガイドガイドプーリ13との間には、基部リニアガイド駆動テープ(この実施の形態では、金属テープ)15がこれらのプーリ11、13に巻き掛けられ水平に張設されていている。図4(b)に上記駆動テープ15が駆動プーリ11に巻き掛けられた状態を示す。この基部リニアガイド駆動テープ15の水平上部には、基部スライダ6bの側方に突出した固定具16が固定されている。
【0054】
上記駆動テープ(金属テープ)15には、この実施形態では、Ni31.4〜33.4wt%、Cr19.5〜20.5wt%、Mo9.5〜10.5wt%、Nb0.8〜1.2wt%、Ti0.3〜0.7wt%、Fe1.1〜2.1wt%、C0.03wt%以下、Si0.1wt%以下、Mn0.5wt%以下、P0.02wt%以下、S0.02wt%以下、残部Coの組成のコバルトニッケル基合金、SPRON(登録商標)を採用した。
【0055】
基部リニアガイド6の駆動機構が上記のように構成されているので、モータ5の回転動力が、原動マグネットカップリング8a、従動マグネットカップリング8b、基部リニアガイド伝動軸9、基部リニアガイド駆動プーリ11の回転運動、基部リニアガイド駆動テープ15のベルト運動、固定具16の搬送方向の直線運動へと変換されて、基部スライダ6bを基部直線レール6a上を摺動させる。
【0056】
[最上段リニアガイドの駆動機構]
上記第2の従動マグネットカップリング8cは、スプライン軸17の一端側に取り付けられ、このスプライン軸17は、上記バッファ室底部2bに設けられた第3の軸受台18および第4の軸受台19に回転自在に保持されている。スプライン軸17のスプライン溝17aには、スプライン軌道部20が軸方向摺動自在に嵌合されている。
【0057】
上記スプライン軌道部20は、上記基部スライダ6bに取り付けられたふたつのカムフォロワ21、22に両端を挟み込まれていて、基部スライダ6bとともに搬送方向に移動するようになっている。上記カムフォロワ21、22はクラウニングタイプで、一方のカムフォロワ21は偏心軸21aに回転自在に支持されている。したがって、両カムフォロワ21、22間隔を微調整して両カムフォロワ21、22で隙間なくスプライン軌道部20を挟み込むことができ、スプライン軌道部20は、基部スライダ6bにバックラッシュなしで追従して搬送方向に往復移動する。
【0058】
上記スプライン軌道部20には、中間原動マグネットカップリング23が一体に固定され、この中間マグネットカップリング23は、スプライン軸17と同芯に配置されている。中間マグネットカップリング23は、第2の従動マグネットカップリング8c、スプライン軸17、スプライン軌道部20と一体となって回転しながら、基部スライダ6bと一緒に搬送方向に移動するわけである。
【0059】
上記中間原動マグネットカップリング23には、図5および図6に示すように、中間従動マグネットカップリング24が対向配設されている。なお、このマグネットカップリング23と24も前述のマグネットカップリング8と同様、方向変換非接触動力伝達手段である。
【0060】
上記中間従動マグネットカップリング24は、図7に示すように、最上段リニアガイド伝動軸25の一端側に取り付けられ、この最上段リニアガイド伝動軸25は、基部スライダ6b上に設けられた第5の軸受台26に回転自在に支持されている。上記最上段リニアガイド伝動軸25の他端側には、最上段リニアガイド駆動プーリ27が固定されている。
【0061】
上記基部スライダ6bには、第5の軸受台26と平行に、第6の軸受台28が設置されている。この第6の軸受台28に、最上段リニアガイドガイド軸30が回転自在に保持されている。そして、この最上段リニアガイドガイド軸30には、最上段リニアガイドガイドプーリ29が取り付けられている。
【0062】
上記最上段リニアガイド駆動プーリ27と最上段リニアガイドガイドプーリ29との間には、最上段リニアガイド駆動テープ31がこれらのプーリ29、31に巻き掛けられ水平に張設されていて、この最上段リニアガイド駆動テープ31の水平上部には、最上段スライダ7bの側方に突出した固定具32が固定されている。
【0063】
最上段リニアガイド7の駆動機構が上記のように構成されているので、モータ5の回転動力が、原動マグネットカップリング8a、従動マグネットカップリング8c、スプライン軸17、中間原動マグネットカップリング23、中間従動マグネットカップリング24、最上段リニアガイド伝動軸25、最上段リニアガイド駆動プーリ27の回転運動、最上段リニアガイド駆動テープ31のベルト運動、固定具32の搬送方向の直線運動へと変換されて、最上段スライダ7bを最上段直線レール7a上を摺動させる。
【0064】
すなわち、上記基部及び最上段リニアガイドの駆動機構では、駆動プーリ11、27が一斉に回転して、駆動テープ15、31とこれに固定されたスライダ6b、7bが同じ向きに同期して移動する。
【0065】
上記基部及び最上段リニアガイドの駆動機構において、基部リニアガイド駆動テープ15の移動速度と最上段リニアガイド駆動テープ31の移動速度とは、この実施の形態では、等しくなるように従動マグネットカップリング8b、8c、中間原動マグネットカップリング23、中間従動マグネットカップリング24の有効径(歯車の場合のピッチ径に相当)やプーリ11、27の径を設定しておく。具体的には、例えば、従動マグネットカップリング8bと8cの有効径を等しくして、基部リニアガイド伝動軸9とスプライン軸17の回転数を等しくし、更に、中間マグネットカップリング23と24の有効径を等しくして、基部リニアガイド伝動軸9と最上段リニアガイド伝動軸25の回転数を等しくし、プーリ11と27の径を等しく設定する。
【0066】
このように、各リニアガイドを互いに同期して、しかも、等速度で動作するようにすれば、各部の運動が平均化されて、局所的過負荷、摩耗等も起こらず、無理なくスムーズにハンド40を搬送方向に移動することができる。この構成は、リニアガイドを3段以上とした場合も同様である。
【0067】
各リニアガイドを等速、同期して動作させた場合、ハンド40のバッファ室底部2bに対する移動量、移動速度は、各リニアガイドのスライダの直線レールに対する移動量、移動速度のリニアガイド段数倍となる。
【0068】
各リニアガイドの同期動作には、上記実施の形態のように、ひとつの回転駆動源5で全てのリニアガイドの動作を行うのが、制御も簡単で信頼性が高いので好ましいが、回転駆動源を別々にして電気的に同期を取る等、他のやり方でもリニアガイド同期動作を行うことができる。
【0069】
上記のマグネットカップリングは、90°方向転換型を使用した。マグネットカップリングは、原動側と従動側とが接触することなく、摩耗、発塵等が少なく、清浄な雰囲気で使用するのに適している。
【0070】
上記駆動テープ15および31には、いずれも薄くて金属疲労を起こしにくい金属テープを用いることが好ましい。あるいは、タイミングベルトや金属製の撚線ワイヤも用いることができる。また、タイミングベルトの場合は、内部に金属やケブラー等の撚り線で補強されて伸びが少ないものが好ましい。駆動テープは、プーリとの間にスリップを生じないものが、摩耗、発塵が少なく、長寿命で信頼性が高くなる。
【0071】
図8は、この発明の他の実施の形態を示す横断面図である。この実施の形態では、バッファ室底部2b上に、ふたつのリニアガイド部とハンドを設けたもので、二組の真空搬送構造部を平行に装備し、それぞれに設けたハンドを上下に配設した構成にしたものである。
【0072】
図8において、ふたつの真空搬送構造部4−1、4−2は、バッファ室底部2b上に左右にほぼ対称に配置され、それぞれのハンド40−1、40−2は上下に配置されている。その他の構成は、図1〜図7で説明した第1の実施の形態と同様であるので、対応する部分に同一の符号と−1、−2の添字を付して詳細な説明は省略する。
【0073】
ふたつの真空搬送構造部4−1、4−2にそれぞれハンド40−1、40−2を設けて、ハンド40−1、40−2を上下に配設すると、真空処理室の試料処理部1bから処理済みの試料を下段のハンド40−2で取り出し、続いて、上段のハンド40−1で未処理の試料を試料処理部1bに供給するようにして、効率よく受け渡し作業を進めることができる。ふたつの真空搬送構造部は、コンパクトにまとまり、占有面積、占有容積は小さくて済み、第1の実施の形態同様、真空引きの時間が少なく、運転コストが安い。
【0074】
図9〜図12は、この発明の更に他の実施の形態を示す。この実施の形態では、回転動力を非接触で方向変換して搬送方向の運動に変換する上述の方向変換非接触動力伝達手段、この非接触動力伝達手段の出力側に接続された駆動プーリ、駆動テープとスプラインに代えて、駆動源直結駆動プーリ、駆動テープとラック・ピニオンを用いている。
【0075】
図9〜図12において、図1、図3、図5と同一の部分については、同一の符合を付してその詳細な説明を省略する。61は、モータ5の出力軸に直結された基部リニアガイド駆動プーリである。62は、基部直線レール6aに沿って、バッファ室底部2bに設けられた基部リニアガイドガイドプーリである。ここで、モータ5と基部直線レール6aはともにバッファ室底部2bに固定されているので、上記基部リニアガイドプーリ駆動プーリ61と基部リニアガイドガイドプーリ62は、実質的に、基部直線レール6aに設けられていることになる。
【0076】
上記基部リニアガイドプーリ駆動プーリ61と基部リニアガイドガイドプーリ62との間には、基部リニアガイド駆動テープ63が巻き掛けられている。この基部リニアガイド駆動テープ63は、固定具64を介して、基部スライダ6bに固定されている。
【0077】
65は、バッファ室底部2bに固定されたラックである。このラック65には、基部スライダ6bの軸受部66に回転自在に設けられたピニオン67が噛み合っている。
【0078】
68は、上記ピニオン67と同軸、一体に軸受部66に回転自在に設けられた最上段リニアガイド駆動プーリである。基部スライダ6bには最上段直線レール7aが固定されているので、最上段リニアガイド駆動プーリ68は、実質的に、最上段直線レール7aに設けられていることになる。
【0079】
69は、最上段直線レール7aに設けられた最上段リニアガイドガイドプーリである。上記最上段リニアガイド駆動プーリ68と最上段リニアガイドガイドプーリ69との間には、最上段リニアガイド駆動テープ70が巻き掛けられている。この最上段リニアガイド駆動テープ70は、最上段スライダ7bに固定されている。
【0080】
図9〜図12の実施の形態においても、駆動テープとして金属テープやタイミングベルトを使用することができることは、図1〜図8の実施の形態と同様である。また、ラック・ピニオンとしては、通常のラック・ピニオンの他、タイミングベルトの背をラックのベースに貼り付け、タイミングベルトの歯にタイミングプーリを噛み合わせるようにしてもよい。
【0081】
この実施の形態では、モータ5、基部リニアガイドプーリ駆動プーリ61の回転動力が基部リニアガイド駆動テープ63のベルト運動に変換され、このベルト運動により基部スライダ6bを搬送方向に移動する。この移動により、基部スライダ6bすなわち最上段直線レール7a上のピニオン67がラック65に沿って回転する。最上段直線レール7a上では、ピニオン67とともに最上段リニアガイド駆動プーリ68が回転して、この回転動力が最上段リニアガイド駆動テープ70のベルト運動に変換され、このベルト運動により最上段スライダ7bを搬送方向に移動する。つまり、基部スライダ6bが動くと、それに同期して、最上段リニアガイド駆動プーリ68が回転し、最上段スライダ7bが動く。
【0082】
この実施の形態においても、他の構成、動作、作用は図1〜図8の実施の形態と同様であり、図8のように、ふたつの真空搬送装置を平行に装備し、それぞれに設けたハンドを上下に配設するようにして、同様の作用効果を得ることができる。
【0083】
図13は、この発明の更に他の実施の形態の概念を示す側面図で、図13(a)、(b)、(c)は、ハンドが後退位置から前進位置へと移動する状態を示したものである。
【0084】
この実施の形態でも、図8のように、ふたつの真空搬送装置を平行に装備し、それぞれに設けたハンドを上下に配設するようにして、同様の作用効果を得ることができる。また、真空処理装置の主要な構成、複数段のリニアガイドを用いている点は、すでに説明した実施の形態と同様であるので、相違点を説明する概念図として示した。図13において、図1と同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0085】
図13の実施の形態は、構造を一層簡単にして部品点数を更に減らし、省スペースを徹底し、コストを下げるとともに信頼性を向上し、維持費を低減できるものである。
【0086】
図13においては、大気・真空動力伝達手段として、図14に詳細に示すリニアマグネットカップリング80を用いている。図14(a)は横断面図、(b)は(a)の14B矢視図である。
【0087】
81は、バッファ室底部2b裏面の大気側に取り付けられた直線ガイド、82は、上記直線ガイド81に沿って摺動するスライダである。
【0088】
このスライダ82の両サイド上面には、磁性体のヨーク95が固定され、このヨーク95の長手方向両サイド上には、磁石96a、96b‥‥が固定されている。
【0089】
真空側の最上段直線レール7a両サイド下面には、大気側の磁性体のヨーク95に対向させて磁性体のヨーク97が固定され、このヨーク97の長手方向両サイド下面には、磁石98a、98b‥‥が固定されて大気側の磁石96a、96b‥‥と対向している。
【0090】
大気側のヨーク95、磁石96a、96b、真空側の磁石98a、98b、ヨーク97は、図14(b)に示すように、閉じた磁気回路を構成しており、大気側のスライダ82が摺動すると、磁力により真空側の最上段直線レール7a、基部スライダ6bが摺動し駆動されるようになっている。
【0091】
リニアマグネットカップリング80の磁気回路の磁気洩れによる他への悪影響、効率アップのため、大気側磁石と真空側磁石との間隔xは磁石と磁石との間隔yより小さくし、ヨークは飽和磁束密度以下になるようにその材料、断面を選択する。なお、バッファ室底部2bの材料は、リニアマグネットカップリング80の磁気回路の磁束に影響を与えないアルミ合金またはオーステナイト系ステンレス鋼を用いる。
【0092】
リニアマグネットカップリング80の磁気回路は、リニアガイドの左右に一対設ければ機能する。しかし、大気側と真空側との直結合力を強めて応答性をよくするには、図(b)のように複数の磁気回路(95m、96a、98a、97m、98b、96b)、(95n、96c、98c、97n、98d、96d)、‥‥を長手方向に並べて設置する。その際、隣り合う磁気回路が干渉しないよう、隣り合う磁石98bと98c、96bと96cは、図に示すように、同じ極にする。このようにすれば、隣り合う磁気回路間の磁気洩れ等の干渉がなく、隣り合う磁気回路と磁気回路の間隔zを小さくすることができ、スペース効率が向上する。
【0093】
駆動源からスライダ82への動力伝達は、図示は省略したが、周知の手段、例えば、カム、リンク、エアシリンダ、ねじ送り、タイミングベルト、リニアモータ等を使用している。
【0094】
上段直線レール7aの前進側(真空処理室側)および後退側には、それぞれプーリ84、85が設けられ、これらのプーリ84、85には、駆動テープ86、87が巻き掛けられている。上記駆動テープ86、87のそれぞれは、上段直線レール7a上を摺動する上段スライダ7bと下段の直線レール(基部直線レール)6aのベース(バッファ室底部)2bとに固定されている。
【0095】
すなわち、前進側のテープ86は、ベース2b上に固定された固定具86aに一端を固定され、上段スライダ7bに他端を固定され、中間を前進側プーリ84に巻き掛けてある。後退側のテープ87は、ベース2b上に固定された固定具87aに一端を固定され、上段スライダ7bに他端を固定され、中間を後退側プーリ85に巻き掛けてある。作動中のテープの脱落を防ぐために、これらのテープ86、87には適度のテンションを与え、プーリ84、85にはクラウニング加工を加えている。
【0096】
もちろん、テープ86、87を1本のテープとして、両プーリ84、85に巻き掛け、上段スライダ7bとベース2bとに固定してもよいし、固定具86aと87aをひとつの固定具にまとめてもよい。
【0097】
図13の実施の形態は、図1〜図7の実施の形態や図9〜図12の実施の形態と次の点が異なる。
【0098】
すなわち、上段スライダ7bを駆動するのに、駆動プーリ27(あるいは68)と、この駆動プーリに大気・真空動力伝達手段から直接動力を伝達するスプライン機構、ラックピニオン機構等を別途設けることがない。基部スライダ6bの摺動運動に連動して、上段スライダ7bが上段直線レール上を摺動する。このような動作をする図13の実施の形態の前進後退動作を、以下に詳細に説明する。
【0099】
先ず、図13の実施の形態の前進動作を説明する。図13(a)の後退位置で、リニアマグネットカップリング80の動作でスライダ82が図の左方へ移動し、これに伴い基部スライダ6bが移動し、最上段直線レール7aも基部スライダ6bとともに図の左方へ移動する。
【0100】
この間、テープ86のベース側端部はベース2bに固定されているので、最上段直線レール7aの前進側のプーリ84は固定具86aとの間でテープ86を左方に引くようになる。一方、プーリ84は回転自在で、上段スライダ7bは摺動自在である。このため、プーリ84は反時計方向に回転し、上段スライダ7bとその上のハンド40は左方に摺動して、図13(b)のようになる。
【0101】
以上のように前進動作するので、基部リニアガイド、上段リニアガイドの移動は同期している。上段スライダ7b、ハンド40の移動量は、滑車の原理により、基部スライダ6b、最上段直線レール7aの移動量の丁度2倍であり、移動速度も2倍である。この移動量、移動速度の関係は、図13(c)の搬送装置が最も伸びきった状態になるまでずっと維持される。
【0102】
なお、前進する間、後退側プーリ85と後退側テープ87とは格別の働きをしないが、後退側テープ87がたるみなく張られているので、後退側テープ87が上段スライダ7bに引かれ、これにつれて、後退側プーリ85は反時計方向に回転する。
【0103】
次に、後退動作を説明する。図13(c)の状態から、リニアマグネットカップリング80の動作でスライダ82が図の右方へ移動し、これに伴い基部スライダ6bが移動し、最上段直線レール7aも基部スライダ6bとともに図の右方へ移動する。
【0104】
この間、テープ87のベース側端部はベース2bに固定されているので、最上段直線レール7aの後退側のプーリ85は固定具87aとの間でテープ87を右方に引くようになる。一方、プーリ85は回転自在で、上段スライダ7bは摺動自在である。このため、プーリ85は時計方向に回転し、上段スライダ7bとその上のハンド40は右方に摺動して、図13(b)のようになる。
【0105】
上段スライダ7b、ハンド40の移動量、移動速度の関係は、前進動作の場合と同様、基部スライダ6b、最上段直線レール7aの2倍である。図13(a)の搬送装置が最も後退した状態になるまでずっと維持される。
【0106】
なお、後退する間、前進側プーリ84と後退側テープ87とは格別の働きをしないが、前進側テープ86がたるみなく張られているので、前進側テープ86が上段スライダ7bに引かれ、これにつれて、前進側プーリ84は時計方向に回転する。
【0107】
この実施の形態でも、テープとして薄い金属テープを用いたが、撚線ワイヤやタイミングベルトを用いてもよい。
【0108】
基部リニアガイドのスライダを直接駆動する大気・真空動力伝達手段として、リニアマグネットカップリング以外の他の周知の手段を用いることもできる。
【0109】
図15は、図13の実施の形態を、3段のリニアガイドに適用した概念を示し、(a)は側面図、(b)は、(a)の15B矢視図である。図13と同一の部分については同一の符号を付してある。
【0110】
88は、ベース2b上に固定された固定具である。この固定具88には、前進側テープ86、後退側テープ87の各一端が固定されている。
【0111】
図13の上段リニアガイドは、図15では中段リニアガイドとなっていて、中段スライダ7bには最上段リニアガイドの直線レール89aが固定されている。最上段直線レール89aは、中段直線レール7aおよび基部リニアガイドの直線レール6aと平行に配置されている。
【0112】
最上段リニアガイドのスライダ89bには、ハンド40が取り付けられている。
【0113】
最上段直線レール89aの前進側および後退側には、それぞれプーリ90、91が設けられ、これらのプーリ90、91には、駆動テープ92、93が巻き掛けられている。上記駆動テープ92、93のそれぞれは、最上段直線レール89a上を摺動する最上段スライダ89bと下段の直線レール(中段直線レール)7aとに固定されている。
【0114】
すなわち、前進側のテープ92は、中段直線レール7a上に固定された固定具94に一端を固定され、最上段スライダ89bに他端を固定され、中間を前進側プーリ90に巻き掛けてある。後退側のテープ93は、上記固定具94に一端を固定され、最上段スライダ89bに他端を固定され、中間を後退側プーリ91に巻き掛けてある。作動中のテープの脱落を防ぐために、これらのテープ92、93には適度のテンションを与え、プーリ90、91にはクラウニング加工を加えている。
【0115】
この図15の実施の形態では、3段のリニアガイド(6a・6b、7a・7b、89a・89b)が、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成されている。そして、2段目より上段の直線レールの前進側および後退側に、それぞれプーリが設けられている。これらのプーリには、該直線レール上を摺動するスライダと該直線レールの下段の直線レールまたは下段の直線レールのベースとに固定された駆動テープが巻き掛けられている。
【0116】
図15の実施の形態の前進後退動作は、図13の実施の形態と同様である。前進の場合を概略説明すると、以下のようになる。
【0117】
先ず、リニアマグネットカップリングのスライダ82が図の左方へ移動し、これに伴い基部スライダ6bが移動し、中段直線レール7aも基部スライダ6bとともに図の左方へ移動する。
【0118】
この間、中段直線レール7aの前進側のプーリ84は固定具86aとの間でテープ86を左方に引くようになる。一方、プーリ84は回転自在で、中段スライダ7bは摺動自在である。このため、プーリ84は反時計方向に回転し、中段スライダ7bとその上の最上段直線レール89aは左方に摺動する。
【0119】
最上段直線レール89aの摺動により、最上段直線レール89aの前進側のプーリ90は固定具94との間でテープ92を左方に引くようになる。一方、プーリ90は回転自在で、最上段スライダ89bは摺動自在である。このため、プーリ90は反時計方向に回転し、最上段スライダ89bとその上のハンド40は左方に摺動する。
【0120】
以上のように動作するので、基部リニアガイド、中段リニアガイド、最上段リニアガイドの移動は同期している。中段スライダ7b、最上段直線レール89aの移動量は、基部スライダ6b、最上段直線レール7aの移動量の丁度2倍であり、移動速度も2倍である。最上段スライダ89b、ハンド40の移動量は、基部スライダ6b、最上段直線レール7aの移動量の丁度3倍となり、移動速度も3倍となる。
【0121】
このように、リニアガイドの段数を増やせば、後退時の搬送装置の長さが短くコンパクトでありながら、ハンドのストロークが大きいものにすることができる。前進側、後退側のプーリを直線レールの前後から張り出して配置すれば、特にハンドのストロークを大きくできる。
【0122】
リニアガイドの直線レールとスライダの相対速度はハンドの移動速度の段数分の1であるから、速い搬送速度を実現しながらリニアガイドの磨耗や発塵が抑えられる。
【0123】
図13、14の実施の形態は、スライダ駆動機構が動力源をスライダに伝達するための特別のスライダ駆動機構がないから、多段化が一層容易である。前進側、後退側のプーリの軸線をハンド移動方向と直交する水平軸とし、薄いテープを小径のプーリに巻き付けるようにしたから、多段にしても高さ方向のスペースを取らず、搬送装置の高さはそれ程高くはならない。したがって、また、真空搬送装置をふたつ平行に装備し、それぞれに設けたハンドが上下に配設することも容易である。また、真空処理装置の占有容積が小さくでき、真空引きが短時間で済むので、処理のサイクルタイムを短くできる。
【0124】
以上のように、この発明の真空処理装置では、バッファ室2の占有面積、占有容積が小さく、真空引きの時間が少なく、運転コストが安くなる。したがって、図16に示した従来のロードロック室901を使わず、大きなトランスファー室902に代えてバッファ室2を用い、このバッファ室2内の真空搬送装置4に直接大気側から試料を供給したり、真空搬送装置4から大気側へ試料を取り出したりすることができる。
【0125】
【発明の効果】
この発明によれば、上述したように、バッファ室内の真空搬送装置が、次の(A)〜(E)のように構成したから、下記(1)、(2)の効果を奏する。
【0126】
(A) 下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成された複数段のリニアガイドを備える。
【0127】
(B) 直線レールの前進側および後退側にそれぞれ設けたプーリを備える。
【0128】
(C) これらのプーリに巻き掛けた駆動テープを備える。
【0129】
(D) これらの駆動テープが、大気側の駆動源からの動力により各スライダを移動させ、最上段のリニアガイドに固定されたハンドが真空処理室との間で試料を受け渡す。
【0130】
(E) 更に、複数段のリニアガイドの各スライダが同期して移動するようにする。
【0131】
(1) 真空搬送装置の幅方向、上下方向とも大きなスペースを必要とせず、搬送装置動作に要する占有容積、占有面積が小さくなり、省スペース、真空引き時間が短縮される。
【0132】
(2) 複雑なリンク、制御系等がなく、シンプルな構造なので、保守性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、ハンドが真空処理室へ途中まで伸びた状態を示す正面図。
【図2】図1においてハンドが縮んでバッファ室内にある状態を示す正面図。
【図3】図1のIII−III矢視図。
【図4】(a)および(b)は、図2のリニアガイド駆動動力伝達系の細部を示す説明図。
【図5】図3のV−V矢視図で、上段リニアガイド、ハンドを補って示す。
【図6】図5のVI矢視図。
【図7】図1のVII−VII矢視図。
【図8】この発明の他の実施の形態を示す横断面図。
【図9】この発明の他の実施の形態を示す側面図。
【図10】図9のX矢視図。
【図11】図9のXI矢視図。
【図12】図9のXII−XII図。
【図13】この発明の他の実施の形態の概念を示す側面図で、(a)は、ハンドの最後退位置、(b)は、中間位置、(c)は、最前進位置を示す。
【図14】図13のリニアマグネットカップリング部を示し、(a)は横断面図、(b)は(a)の14B矢視図。
【図15】この発明の他の実施の形態の概念を示し、(a)は側面図、(b)は(a)の15B矢視図。
【図16】従来の搬送装置の使用例を説明する側面図。
【符号の説明】
1 真空処理室
1a ゲートバルブ
1b 試料処理部
2 バッファ室
2a バッファ室ゲートバルブ
2b バッファ室底部
3 大気側
4 真空搬送装置
5 モータ(回転駆動源)
6 基部リニアガイド
6a 基部直線レール
6b 基部スライダ
7 最上段リニアガイド
7a 最上段(中段)直線レール
7b 最上段(中段)スライダ
8a 原動マグネットカップリング
8b 第1の従動マグネットカップリング
8c 第2の従動マグネットカップリング
9 基部リニアガイド伝動軸
10 第1の軸受台
11 基部リニアガイド駆動プーリ
12 第2の軸受台
13 基部リニアガイドガイドプーリ
14 基部リニアガイドガイド軸
15 基部リニアガイド駆動テープ
16 固定具
17 スプライン軸
17a スプライン溝
18 第3の軸受台
19 第4の軸受台
20 スプライン軌道部
21、22 カムフォロワ
21a 偏心軸
23 中間原動マグネットカップリング
24 中間従動マグネットカップリング
25 最上段リニアガイド伝動軸
26 第5の軸受台
27 最上段リニアガイド駆動プーリ
28 第6の軸受台
29 最上段リニアガイドガイドプーリ
30 最上段リニアガイドガイド軸
31 最上段リニアガイド駆動テープ
32 固定具
40 ハンド
50 大気・真空動力伝達手段
51 フランジ
52 Oリング
53 磁気シール
61 基部リニアガイド駆動プーリ
62 基部リニアガイドガイドプーリ
63 基部リニアガイド駆動テープ
65 ラック
66 軸受部
67 ピニオン
68 最上段リニアガイド駆動プーリ
69 最上段リニアガイドガイドプーリ
70 最上段リニアガイド駆動テープ
80 リニアマグネットカップリング
81 直線ガイド
82 スライダ
84 前進側プーリ
85 後退側プーリ
86 前進側駆動テープ
87 後退側駆動テープ
88 固定具
89a 最上段直線レール
89b 最上段スライダ
90 前進側プーリ
91 後退側プーリ
92 前進側テープ
93 後退側テープ
94 固定具
95、95m、95n ヨーク
96、96a、96b、96c、96d 磁石
97、97m、97n ヨーク
98、98a、98b、98c、98d 磁石
901 ロードロック室
901a バッファスタンド
902 トランスファー室
903 真空処理室
904 真空処理室ゲートバルブ
905 トランスファー室ゲートバルブ
906 真空搬送装置
907 大気搬送室
908 ロードロック室ゲートバルブ
909 試料カセット
910 大気ロボット
W 試料

Claims (8)

  1. 真空処理装置のバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置であって、
    下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成された複数段のリニアガイドを備え、
    2段目より上段の直線レールの前進側および後退側には、それぞれプーリが設けられ、
    これらのプーリに巻き掛けられ、かつ、該プーリが設けられた直線レール上を摺動する上段のスライダに固定された駆動テープが、上記上段のスライダを駆動するようになっていることを特徴とする真空処理装置用の真空搬送装置。
  2. 真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、
    このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、
    大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の回転駆動源と、
    この回転駆動源から上記真空搬送装置に回転動力を導入する大気・真空動力伝達手段と、
    真空搬送装置に導入された上記回転動力を非接触で方向変換して搬送方向の運動に変換する方向変換非接触動力伝達手段と
    を具備することを特徴とする真空処理装置。
  3. 真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、
    上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、
    最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、
    上記直線レールの各々には駆動プーリが設けられ、
    この駆動プーリには、該直線レール上を摺動するスライダに固定された駆動テープが巻き掛けられている請求項2記載の真空処理装置。
  4. 真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、
    このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、
    大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の回転駆動源と、
    この回転駆動源から上記真空搬送装置に回転動力を導入する大気・真空動力伝達手段と、
    を具備し、
    真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、
    上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、
    最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、
    上記直線レールの各々には駆動プーリが設けられ、
    この駆動プーリには、該直線レール上を摺動するスライダに固定された駆動テープが巻き掛けられている
    ことを特徴とする真空処理装置。
  5. 上記駆動プーリが一斉に回転することにより、駆動テープとこれに固定されたスライダが同じ向きに同期して移動するようになっている請求項3または4に記載の真空処理装置。
  6. 真空処理室にゲートバルブを介して配置されたバッファ室と、
    このバッファ室内に設けられ、真空処理室の試料処理部との間で試料を受け渡す真空搬送装置と、
    大気側に配備された上記真空搬送装置駆動用の駆動源と、
    この駆動源から上記真空搬送装置に動力を導入する大気・真空動力伝達手段と、
    を具備し、
    真空搬送装置の上記搬送方向の運動が、複数段のリニアガイドの運動であって、
    上記複数段のリニアガイドは、下段のスライダの上にその上段の直線レールを固定するようにして構成され、
    最上段のリニアガイドのスライダには試料載置用のハンドが固定され、
    基部リニアガイドのスライダは大気・真空動力伝達手段が導入する動力により直接駆動され、
    2段目より上段の直線レールの前進側および後退側には、それぞれプーリが設けられ、
    これらのプーリには、該直線レール上を摺動するスライダと該直線レールの下段の直線レールまたは下段の直線レールのベースとに固定された駆動テープが巻き掛けられている
    ことを特徴とする真空処理装置。
  7. 上記駆動テープが、金属テープ、撚線ワイヤまたはタイミングベルトである請求項3、4、5または6に記載の真空処理装置。
  8. 上記真空搬送装置をふたつ平行に装備し、それぞれに設けたハンドが上下に配設されている請求項2ないし7のいずれかに記載の真空処理装置。
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