JP2004164545A - コンピューターシステムのアプリケーションの即時ブート、切り換えのシステムと方法 - Google Patents

Abstract

【課題】コンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換えの方法を提供する。
【解決手段】本方法では、第一ホットキーを押して（Ｓ１）、コンピューターシステムのＢＩＯＳにより、第一アプリケーションと関連する周辺装置が初期化され（Ｓ１１）、第一アプリケーション（第一エンベデッドシステム）が起動される（Ｓ２）。続いて、第二ホットキーを押して（Ｓ３）、コンピューターシステムのＢＩＯＳにより、第二アプリケーションと関連する周辺装置が初期化され（Ｓ３１）、第二アプリケーション（第二エンベデッドシステム）が起動されると（Ｓ４）、第一アプリケーションが終了される（Ｓ５）。第一及び第二アプリケーションと関連しない周辺装置は初期化されない。
【選択図】 図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リアルタイムオペレーティングシステムに関するもので、コンピューターシステムのアプリケーションを即時ブート及び切り換え方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
拡張性と整合性を備えるパソコンは、多数のマルチメディア機能の実行が可能である。しかし、ユーザーが、例えばテレビを見る、ラジオを聞く、或いは音楽を聴く等、ある一つの機能だけを使用したい場合、起動時間は長く、コンピューターの初期化過程は煩雑である。もし、システムのＢＩＯＳがユーザーの要求に基づいて、どのようにパソコンを初期化するかを決定することが出来る場合、ＷＩＮ ＣＥ、Ｅｍｂｅｄｄｅｄ Ｌｉｎｕｘ等、どの種のエンベデッドシステムへ進入するかを選択して、即時起動の目的を達成する。ユーザーがパソコンを使用する時、家電を使用するように、速やかにコンピューターシステムを起動し、各応用プログラムを速やかに切り換えることができれば、パソコンの付加価値は大幅に向上する。
【０００３】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【０００４】
【特許文献１】
米国特許第６４２８６８８号明細書
【特許文献２】
台湾特許公告第４７９２０１号明細書
【特許文献３】
台湾特許公告第４６８１０９号明細書
【特許文献４】
台湾特許公告第０２５２４４号明細書
【特許文献５】
台湾特許公告第４６７３４５号明細書
【特許文献６】
台湾特許公告第５０４６４１号明細書
【特許文献７】
台湾特許公告第４７０８８０号明細書
【特許文献８】
台湾特許公告第４６２０１１号明細書
【特許文献９】
台湾特許公告第２７８１６４号明細書
【特許文献１０】
米国特許第５７２４３６９号明細書
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、コンピューターシステムの即時ブート方法を提供し、待ち時間を短縮することを目的とする。
【０００６】
本発明は、コンピューターシステムの所望のプロセスに組み込まれた周辺装置とアプリケーションを初期化することなく、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時切り換え方法を提供することをもう一つの目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述の目的に基づいて、本発明は、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換え方法を提供する。コンピューターシステム内の多くのアプリケーションは、複数のエンベデッドシステムとして表される。第一ホットキーが設定され、第一アプリケーションと関連する第一エンベデッドシステムを起動する。第二ホットキーが設定され、第二アプリケーションと関連する」第二エンベデッドシステムを起動する。第一ホットキーを押すことにより、第一エンベデッドシステムを起動し、コンピューターシステムのＢＩＯＳは、第一アプリケーションに対応する周辺装置を初期化する。第二ホットキーを押すことにより、第二エンベデッドシステムを起動し、コンピューターシステムのＢＩＯＳは、第二アプリケーションに対応する周辺装置を初期化する。最後に、第一エンベデッドシステムは、第二エンベデッドシステムが起動した後、終了する。
【０００８】
ホットキーを備えるキーボードは、標準のキーボードか、或いは特別に設計されたキーボードである。ホットキー機能を備えるキーボードが標準のキーボードである場合、キーボード上にあるキーがホットキーとして設定される。ホットキー機能を備えるキーボードが、特殊な要求で設計された特殊なキーボードである場合、キーボード上にホットキー機能を備えるキーを別途に、既存のキーボードに配置する。上述のホットキーは、特別に設計されたキーボードにより提供され、コンピューターシステムをブートすることが出来る。標準のキーボード上に既存キーをあてがったホットキーは、コンピューターシステムをブートすることが出来ない。ホットキーの一つを保持し、コンピューターシステムがオンになる時、コンピューターシステムはブートされ、ホットキーに対応する周辺装置が初期化され、ホットキーに対応するアプリケーションが起動する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
上述した本発明の目的、特徴、及び長所をいっそう明瞭にするため、以下に本発明の好ましい実施の形態を挙げ、図を参照にしながらさらに詳しく説明する。
【００１０】
本発明はコンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換え方法を提供する。
図１は、本発明による、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換え方法を用いたコンピューターシステムの構造図である。コンピューターシステムの構造は、複数の必要素子を備えるマザーボード１を備える。マザーボード１は、ＣＰＵ１０、少なくとも一つのＢＩＯＳ２０、記憶装置４０及び周辺装置からなる。周辺装置は、キーボード３０、ＣＯＭポート５０、マウス５５、ＰＳ２６０、マウス６５、ＬＰＴ７０、プリンター７５、ＶＧＡポート８０、モニター８５、ＩＤＥポート９０、ハードディスク９１、ＣＤ−ＲＯＭ９３、及びフロッピーディスク９５を備える。この他、記憶装置４０は、コンピューターシステムに適用する数個のアプリケーションを備える。
【００１１】
本発明は、キーボード３０上にホットキーを設置し、ＣＰＵ１０はＢＩＯＳ２０により、対応するアプリケーションを起動させ、各アプリケーションと関連する必須の周辺装置が初期化される。ＢＩＯＳ２０は、アプリケーションと関連しない周辺装置を初期化しない。これにより、コンピューターシステムのブートを加速する。
【００１２】
キーボードコントローラーはバッファを生成し、キーボード入力を記録し、スキャンコードはホットキーに対応し、その後、インタラプトリクエストを送信し、キーボード３０の入力を制御する。キーボード３０のホットキーが使用される時、キーボードコントローラーは、ホットキーに従って、スキャンコードを生成し、バッファ内に保存する。キーボードコントローラーは、ＢＩＯＳ２０により、インタラプトリクエストをＣＰＵ１０に送る。ＣＰＵ１０は、ＢＩＯＳ２０のインタラプトリクエストと関連するアプリケーションをロード及び実行し、最後に、ＣＰＵ１０はバッファから、スキャンコードと関連するデータを読み取る。
【００１３】
上述のように、本発明は、コンピューターシステムのホットキー機能を実行し、同じホットキー機能を、エンベデッドコントローラーを備えるコンピューターシステムとして提供する。ホットキーを押してＶＣＤ機能を開始する時、例えば、キーボード３０のキーボードコントローラーが生成され、対応するスキャンコードを伝送する。ＢＩＯＳ２０はキーボードコントローラーからスキャンコードを受信し、スキャンコードに基づいて、ホットキーを識別する。その後、ＢＩＯＳ２０は、ＶＣＤ機能に対応するＶＧＡポート８０、モニター８５、ＩＤＥポート９０、ＣＤ−ＲＯＭ９３のような周辺装置を初期化して、インタラプトリクエストを、スキャンコードに従ってＣＰＵ１０に送信し、ＶＣＤ機能を実行する。
【００１４】
図２は本発明による、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時切り換え工程を示すフローチャートである。
先ず、特別に設計されたキーボードは、ホットキーを別途に配置する。各ホットキーは、エンベデッドシステムとして表されるアプリケーションを起動することが出来る。このホットキーは、コンピューターシステムをブートすることが出来、つまり、ホットキーを押せばコンピューターシステムをブートすることが出来る。
【００１５】
工程Ｓ１において、第一ホットキーを押す。第一ホットキーを押し、第一アプリケーションを起動する間、コンピューターシステムがブートする。
工程Ｓ１１において、第一アプリケーションと関連する周辺装置を初期化する。ＢＩＯＳ２０は、第一ホットキーと関連する第一エンベデッドシステムに対応する周辺装置を初期化する。
【００１６】
工程Ｓ２において、第一エンベデッドシステムを起動する。第一ホットキーを押す時、ＢＩＯＳ２０は、キーボードコントローラー（エンベデッドコントローラーとも称される）をチェックすることにより、第一ホットキーからのスキャンコードを検索する。これにより、第一ホットキーはコンピューターシステムをブートし、第一エンベデッドシステムを起動する。
【００１７】
工程Ｓ３において、第二ホットキーを押す。この時、第二ホットキーを押して第二アプリケーションを切り換える間、第二アプリケーションが起動する。
工程Ｓ３１において、第二アプリケーションと関連する周辺装置を初期化する。ＢＩＯＳ２０は、第二ホットキーと関連する第二エンベデッドシステムに対応する周辺装置を初期化する。
【００１８】
工程Ｓ４において、第二エンベデッドシステムを起動する。第二ホットキーを押した後、ＢＩＯＳ２０は、キーボードコントローラーをチェックすることにより、第二ホットキーからのスキャンコードを検索し、第二エンベデッドシステムを起動し、切り換える。
【００１９】
工程Ｓ５において、第一エンベデッドシステムを終了する。第二エンベデッドシステムを起動した後、システム資源を節約するため、第一エンベデッドシステムを終了する。
【００２０】
ＢＩＯＳ２０は、押したホットキーに従って、対応するエンベデッドシステムを初期化し、対応するエンベデッドシステムに進入する。ＢＩＯＳ２０は、使用しない周辺装置を初期化しないので、コンピューターシステムのブート時間を短縮することが出来る。その他のアプリケーションに切り換えたい場合、対応するホットキーを押して、関連するエンベデッドシステムに進入することが出来る。使用する周辺装置だけを初期化することで、使用されない周辺装置を初期化するのにかかる時間を短縮し、アプリケーション即時切り換えの目的が達成される。
【００２１】
標準キーボードに配置されたホットキーも、ホットキーがコンピューターをブートすることが出来ないことを除いては、コンピューターのエンベデッドシステムを起動することが出来る。ホットキーは、標準キーボード上に既存するキーをあてがうことにより提供される。ホットキーの一つを保持し及びコンピューターシステムをオンにする時、コンピューターシステムはブートされ、ホットキーに対応する周辺装置が初期化され、ホットキーに対応するアプリケーションは起動する。
【００２２】
本発明はよく使用するコンピューターシステムをエンベデッドシステムとして表し、ソフトウェアソリューションを活用して、ホットキー切り換えとコンピューターシステム内のホットキー機能を実行し、同様の機能をコンピューターシステムとして提供し、前述の目的を達成する。
【００２３】
本発明では好ましい実施形態を前述の通り開示したが、本発明は決して実施形態に限定するものではない。当業者には明らかなように、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更ができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【００２４】
【発明の効果】アプリケーション即時切り換えの目的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換え方法を用いたコンピューターシステムの構造図である。
【図２】本発明による、コンピューターシステムのアプリケーション間の即時ブート及び切り換え工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１…マザーボード、１０…ＣＰＵ、２０…ＢＩＯＳ、３０…キーボード、４０…記憶装置、５０…ＣＯＭ、５５…マウス、６０…ＰＳ２、６５…マウス、７０…ＬＰＴ、７５…プリンター、８０…ＶＧＡポート、８５…モニター、９０…ＩＤＥ、９１…ハードディスク、９３…ＣＤ−ＲＯＭ、９５…フロッピーディスク。

Claims (13)

1. アプリケーションの即時切り換え方法であって、コンピューターシステムに適用し、前記コンピューターシステムは複数の周辺装置を備え、本方法は、
   第一ホットキーを設置し、前記第一ホットキーと関連するとともに少なくとも一つの前記周辺装置に対応する第一アプリケーションを起動する工程と、
   第二ホットキーを設置し、前記第二ホットキーと関連するとともに少なくとも一つの前記周辺装置に対応する第二アプリケーションを起動する工程と、
   前記第一ホットキーを押して、前記コンピューターシステムのＢＩＯＳにより、前記第一アプリケーションと関連する前記周辺装置を初期化し、前記第一アプリケーションを起動する工程と、
   前記第二ホットキーを押して、前記コンピューターシステムのＢＩＯＳにより、前記第二アプリケーションと関連する前記周辺装置を初期化し、前記第二アプリケーションを起動する工程と、
   前記第一アプリケーションを終了する工程と、
   からなり、
   前記第一及び前記第二アプリケーションと関連しない前記周辺装置は初期化されないことを特徴とする方法。
2. 前記第一及び第二ホットキーは特別なキーボード上に別途に配置されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記第一及び第二アプリケーションをエンベデッドシステムとして表し、前記ＢＩＯＳにより、切り換えることを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 使用しない前記周辺装置は初期化せずに、前記ＢＩＯＳにより、所望の前記エンベデッドシステムに関連する前記周辺装置を初期化することを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記周辺装置は、ハードディスク、フロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＯＭポート、ＰＳ２ポート、ＶＧＡポート、ＬＰＴポート及びＩＤＥポートであることを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. コンピューターシステムの即時ブート方法であって、前記コンピューターシステムは複数の周辺装置を備え、本方法は、
   ホットキーを設置して、前記ホットキーに関連するアプリケーションを起動する工程と、
   前記ホットキーを押し、前記コンピューターシステムをブートする工程と、
   ＢＩＯＳにより、前記第一アプリケーションに対応する前記周辺装置を初期化する工程と、からなり、
   前記アプリケーションに関連しない前記周辺装置は初期化されないことを特徴とする方法。
7. 前記ホットキーは標準キーボード上の既存のキーであることを特徴とする請求項５に記載の方法。
8. 前記アプリケーションはエンベデッドシステムとして表し、前記コンピューターシステムのＢＩＯＳにより、切り換えることを特徴とする請求項６に記載の方法。
9. 使用しない前記周辺装置は初期化せずに、前記ＢＩＯＳにより、所望の前記エンベデッドシステムに関連する前記周辺装置を初期化することを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 前記周辺装置は、ハードディスク、フロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＯＭポート、ＰＳ２ポート、ＶＧＡポート、ＬＰＴポート及びＩＤＥポートであることを特徴とする請求項６に記載の方法。
11. コンピューターシステムに適用する、アプリケーション間の即時ブート、切り換えのシステムであって、
    前記コンピューターシステムの複数のアプリケーションに関連する複数のエンベデッドシステムを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置内の対応するエンベデッドシステムを起動するキーボードと、
    前記エンベデッドシステムが少なくともその一つに対応する複数の周辺装置と、
    前記コンピューターシステムを起動する時、前記エンベデッドシステムに関連する前記周辺装置を初期化するＢＩＯＳと、
    前記ＢＩＯＳにより、前記キーボードからの前記ホットキーに関連する前記エンベデッドシステムを起動するＣＰＵと、
    からなることを特徴とするシステム。
12. 前記エンベデッドシステムは、ＴＶエンベデッドシステム、ＭＰ３エンベデッドシステム及びＤＶＤ／ＶＣＤエンベデッドシステムを含むことを特徴とする請求項１１に記載のシステム。
13. 前記周辺装置は、ハードディスク、フロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＯＭポート、ＰＳ２ポート、ＶＧＡポート、ＬＰＴポート及びＩＤＥポートを含むことを特徴とする請求項１１に記載のシステム。

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