JP2004164309A - 印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷モードの切り替え時間を考慮して最短の印刷装置を選択して印刷する。
【解決手段】クライアント端末装置であるPC101は、複数の印刷モードの切替時間と、各印刷モードごとの印刷時間とをサーバ装置から受信する。印刷ページ解析部732は、文書の構成を解析し、モードの切替回数や、各モードごとのページ数を求める。印刷時間計算部733は、受信した切替時間と切替回数を乗算し、受信したモードごとの印刷時間と各モードごとのページ数を乗算し、これらの積を加算してトータルの印刷時間を算出する。この算出は、ネットワーク上の利用可能な各印刷装置について実行される。印刷装置選択部734は、算出された印刷時間に基づいて最短の印刷装置を選択する。印刷データ生成部731は、選択された印刷装置応じた印刷データを形成する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信媒体を介して複数の印刷装置を接続してなる印刷システムに係り、とりわけ、印刷の対象となる文書の構成に応じて印刷装置を選択する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスのネットワーク化も進み、ホストコンピュータから複数の印刷装置を利用することが可能となっている。また、単位時間内に多数の印刷処理を実行できる高速な印刷装置やカラーの画像を形成できるカラー印刷装置も増えている。
【0003】
カラー印刷装置にも様々なものが存在するが、カラー印刷装置であっても、必ずしもカラー文書のみに利用されるわけではなく、モノクロ文書の印刷に利用されることも多い。また、一つの文書の中でカラーのページとモノクロのページが混在しているものや、ネットワーク上の複数のユーザより利用されることによって、カラーの文書とモノクロの文書が混在することもしばしば見られるようになってきた。
【0004】
カラー印刷装置においては、カラー・レーザ・ビーム・プリンタを例とする減法混色の3原色である、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)のトナーと、文字の印刷等に利用されるK(ブラック)トナーの合計4色のトナーを利用して印刷を行なう印刷装置が存在する。このような印刷装置では、カラー印刷の場合に4色のトナーを利用して印刷を行ない、モノクロ印刷の場合にはKのみを利用して印刷を行なう。とりわけ、カラー印刷装置の中には、トナーの消費や各ユニットの磨耗を抑制するために、カラーの印刷処理と、モノクロの印刷処理の動作を切り替える印刷装置が存在し、切り替えに時間を要する機種も存在する。
【0005】
また、印刷する転写材としては、例えば、OHT用紙(オーバヘッドプロジェクタ用の透過フィルム)や、普通紙、厚紙、写真画像専用紙等が存在するが、印刷装置の中には、転写材の種類に応じて定着性を変更する印刷装置も存在する。また、色を薄くしてインクやトナーの使用量を節約する節約印刷モードを備える機種や、定着性を変更することによって画像をよりきれいに見せるモードを備える機種、印刷の美しさと処理速度のバランスの観点から解像度や階調を適宜変更して印刷を行なえる印刷装置も存在している。このような印刷モードを変更するには一般に変更処理のための時間が必要となる。
【0006】
このように、印刷装置の多機能化が進み、複数の印刷モードを備えた機種が登場している。ユーザが印刷装置ごとの機能を十分に把握してれば、印刷対象の文書の構成に応じて、好みの機能を備えた印刷装置をマニュアルで指定して文書を印刷できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の印刷モードが存在することをユーザが熟知していることは稀であるところ、そのモードの変更に要する時間までを把握していることは極めて稀である。印刷装置の特性によっては、モードの切り替え処理に時間を要するものが存在するが、そのことを知らずにユーザが印刷装置を選択してしまうと、印刷完了までに予想以上の時間を費やすことがあった。
【0008】
例えば、カラーあるいはモノクロのみからなる文書の場合には高速に印刷が可能であるが、モノクロモードとカラーモードとを切り替えるのに時間のかかる印刷装置をユーザが選択して、カラーページとモノクロページが混在する文書を印刷しようとすると、モードの切り替えに時間がかかり、結果として印刷終了までに予想以上の時間がかかってしまうことがあった。
【0009】
また、ユーザがカラー印刷装置の特性を知っている場合であっても、文書内のカラーのページ数とモノクロのページ数までも考慮して印刷装置を選択することは非常に煩雑であり、現実的ではなかった。
【0010】
そこで、本発明は、印刷モードの変更に伴う時間を考慮して印刷の対象となる文書に適した印刷装置を選択可能な印刷システムを提供することを目的とする。
【0011】
ところで、従来の印刷システムにおいては、印刷対象の文書データを印刷装置に出力したとしても、印刷装置の状態によっては、すぐには印刷が開始されない場合があった。例えば、電源投入時には、各印刷装置を初期化するための処理が必要である。また、省電力モードの実行時には、省電力モードから通常モードへの復帰処理が必要である。
【0012】
具体例をあげると、レーザビームプリンタのような電子写真方式の印刷装置においては、装置の高速化に伴い、トナーを早く定着させるために定着器の温度を高温に保つ必要がある。一方で、消費電力を押さえる省エネルギーの観点から、印刷を行なわない場合に、最低限の機能のみに電力を供給し、定着器や駆動装置等には電力を供給しないで待機する省電力モードを備える印刷装置がある。
【0013】
このような印刷装置では、復帰時に定着器の温度を上げる必要が生じる。このような理由から、電源の投入時時や、省電力モード時には、画像の形成が可能となるまでに多少の時間が必要となり、結果として印刷完了が予想以上に遅くなってしまうということが存在した。
【0014】
また、紙の質に応じて確実に定着できるように、定着器の温度を調整する機能を有する印刷装置もある。このような印刷装置では、印刷時に温度調整のための調整時間が必要になる。
【0015】
また、カラーの印刷装置では、気温や湿度等の変化によって、同じ色であるにもかかわらず、出力結果が変わってしまうことがある。この問題を回避し、より安定した色でもって画像を形成するためには、内部の濃度調整機能を動作させる必要がある。
【0016】
また、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の色材を用いて画像を形成するカラー印刷装置では、各ユニットの磨耗やカートリッジの交換によるユニットの位置ずれによって、4色の印刷位置が微妙にずれてしまい、色ずれを起こす可能性がある。この色ずれを防止するためには、印刷位置を調整するための印刷位置調整機能を実行させる必要がある。
【0017】
このように、従来の印刷システムにおいては、印刷開始前に種々の機能を実行する必要があるため、文書データを受信してから実際に文書データの印刷が開始されるまでにタイムラグが存在した。その結果、印刷が完了するまでに予想以上に時間が必要となる場合があった。
【0018】
そこで、本発明では、印刷が開始されるまでの前処理時間を含めて文書の印刷に必要となる印刷時間を計算することによって、ユーザにとってより好ましい印刷装置を選択して印刷を行なえるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、複数の印刷装置を含む印刷システムであって、前記印刷装置が複数の印刷モードを備えている場合に、該複数の印刷モード間の切替処理に要する時間の目安となる第1の時間情報と、該各印刷モードごとの印刷に要する時間の目安となる第2の時間情報とを管理する管理手段と、少なくとも前記印刷モードの切り替え回数と各印刷モードごとのページ数を求めるべく、印刷の対象となる対象情報の構成を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果、前記管理手段により管理されている第1の時間情報および第2の時間情報の関係に基づいて、前記対象情報を印刷するための印刷装置を決定する決定手段と、前記決定された印刷装置に応じた印刷データへと前記対象情報を変換する変換手段とを含む印刷システムが提供される。このように、印刷の対象となる対象情報の構成に応じて、印刷モードの切替時間と、印刷に使用される印刷モードごとの印刷時間とを含めた印刷時間を求めることにより、印刷の対象となる対象情報の構成に対して好ましいと思われる印刷装置を選択することが可能となる。
【0020】
本発明の第2の観点によれば、複数の印刷装置を含む印刷システムであって、前記複数の印刷装置についての現在の動作状態を取得する取得手段と、前記取得された動作状態から印刷を開始するまでに必要となる前処理時間の目安情報に基づいて、前記複数の印刷装置の中から印刷を実行させる印刷装置を決定する決定手段と、前記決定された印刷装置に応じた印刷データを生成する生成手段とを含む印刷システムが提供される。このように、印刷装置の現在の動作状態から実際に印刷を開始できる状態に至るまでの前処理時間に基づいて印刷装置を選択するようにしたので、現時点でより好ましいと思われる印刷装置を選択することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明についていくつかの実施形態を示す。なお、便宜上複数の実施形態を記載するが、これらは個別に発明として成立するだけでなく、もちろん、複数の実施形態を適宜組み合わせることで他の発明が成立することは、当業者であれば容易に理解できよう。
【0022】
[実施形態1]
実施形態1及び2では、印刷の対象となる対象情報の構成に応じて、印刷モードの切替時間と、印刷に使用される印刷モードごとの印刷時間とを含めた印刷時間を求めることにより、印刷の対象となる対象情報の構成に対して好ましいと思われる印刷装置を選択できるようにすることを目的としている。
【0023】
例えば、複数の印刷装置を含む印刷システムであって、印刷装置が複数の印刷モードを備えている場合に、複数の印刷モード間の切替処理に要する時間の目安となる第1の時間情報と、各印刷モードごとの印刷に要する時間の目安となる第2の時間情報とを管理する管理部と、少なくとも印刷モードの切り替え回数と各印刷モードごとのページ数を求めるべく、印刷の対象となる対象情報の構成を解析する解析部と、解析の結果、第1の時間情報および第2の時間情報に基づいて、対象情報を印刷するための印刷装置を決定する決定部と、決定された印刷装置に応じた印刷データへと対象情報を変換する変換部とを含む印刷システムによってこの目的は達成されよう。
【0024】
なお上述の決定部は、解析結果、第1の時間情報および第2の時間情報に基づいて、対象情報を印刷する際に必要となる印刷時間の目安を演算により求める演算部と、複数の印刷装置のそれぞれについて求められた印刷時間の目安に基づいて、最短又はそれに準ずる時間でもって印刷を完了すると思われる印刷装置を選択する選択部とを含むように構成することができる。
【0025】
本実施形態では、第1の時間情報が、カラー印刷モードとモノクロ印刷モードとの切替処理に要する時間の目安であるものとして説明する。なお、実施形態2では、第1の時間情報が、印刷に使用される転写材、濃度、階調、解像度、定着性のうち少なくとも1つについての変更処理に要する時間の目安であるとして説明することにする。
【0026】
なお、以下では、印刷装置の一例としてプリンタを挙げて説明するが、ネットワークに対応したファクシミリ、複写機および複合機などであって本発明を適用可能である。
【0027】
図1は、本発明を適用した印刷システムを示す図である。通信ネットワーク100は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やインターネットなどの通信媒体である。通信ネットワーク100には、第1のクライアント端末装置であるPC101、第2のクライアント端末装置であるPC102、カラー・レーザ・ビーム・プリンタである第1のCOLOR−LBP103、第2のCOLOR−LBP104、およびサーバ端末装置としてのワークステーションWS105が接続されている。クライアント端末装置は、デスクトップ・コンピュータ、ノートブックコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)および携帯電話などのコンピュータである。
【0028】
PC101およびPC102上では、ネットワーク・クライアント・プログラムが実行される。このプログラムには、通信ネットワーク100に接続されたWS105に対して、所望の条件を満たすデバイス装置に関する情報を問い合わせるための検索要求を送信する機能と、その検索結果を受信する機能と、検索結果に基づいて印刷装置を選択する機能と、選択された印刷装置に対して印刷命令を送信する機能を有している。
【0029】
WS105上では、ネットワーク・サーバ・プログラムが実行される。このWS105は、COLOR−LBP103、COLOR−LBP104に関する種々の情報を記憶する機能と、ネットワークに接続されたクライアント端末装置PC101、PC102からの印刷装置の検索要求を受信する機能と、検索要求に応じて検索を実行する機能と、検索結果を送信する機能等を有している。
【0030】
図2は、カラープリンタの性能を示した図である。カラープリンタ1は、カラー時の印刷速度が6枚/分であり、モノクロ時の印刷速度が24枚/分であり、カラー/モノクロのページの切り替えに必要な時間が0秒である。一方、カラープリンタ2は、カラー時の印刷速度が12枚/分であり、モノクロ時の印刷速度が12枚/分であり、カラー/モノクロのページの切り替えに必要な時間が10秒である。
【0031】
図3は、図2に例示したカラープリンタにおける印刷時間を比較するための図である。最左列は、ユーザが12枚の簡単なモノクロのみの文書を印刷する際に必要となる時間を示している。中央の列は、12枚のカラーのみの文書を印刷した場合に必要となる時間を示している。最右列は、モノクロとカラーのページが1枚おきに混在する12ページの文書を印刷した場合に必要となる時間を示している。
【0032】
図3から明らかなように、モノクロのみの文書を印刷する場合にはカラープリンタ1が最も速く印刷完了でき、一方、カラーのみの文書を印刷する場合には、カラープリンタ2が最も速く印刷を完了できるため、カタログに記載のスペックに応じて、ユーザは印刷装置を単純に選択するだけで良かった。
【0033】
しかしながら、モノクロとカラーのページが1枚おきに混在する12ページの文書を印刷すると、モノクロ、カラーの印刷を切りかえるために要する時間の差が加わるため、単純には比較できない。比較のためにはさらに次式を用いて印刷時間を計算する必要が生ずる。
【0034】
(モノクロページ数)X(モノクロ印刷速度)+(カラーページ数)X(カラー印刷速度)+(切り替え回数)×(切り替え時間)=総印刷時間
これを図2のカラープリンタに適用すると次のようにして印刷時間が求められる。
【0035】
<カラープリンタ1>
(6/24+6/6)X60+11×0=75秒
<カラープリンタ2>
(6/12+6/12)X60+11×10=170秒
よって、この文書データの場合は、カラープリンタ1を選択した方が早いことになる。
【0036】
しかしながら、従来の印刷システムにおいては、ユーザが印刷装置に仕様を詳細に把握していることは稀であり、ましてやこのような計算をしてから印刷装置を選択することはなかった。その結果、経験や勘に基づいて印刷装置を選択していたため、必ずしも文書ごとに最速の印刷装置を選択できてはいなかった。本実施形態ではこのような課題の解決を目的としている。
【0037】
図4は、カラーレーザビームプリンタの構成を示した図である。COLOR−LBP101、102の構成は、エンジン部446の機構を除けば、同じ構成となっている。
【0038】
カラーレーザビームプリンタ内の431は、プリンタ全体の動作を司るカラーレーザビームプリンタ制御ユニットである。制御ユニット431は、ネットワーク100を介して個々のクライアント端末101やサーバ端末105との入出力を司る入出力部432を通じて、各端末装置との通信を行なう。また、印刷のための制御コードや、サーバ端末への各種情報を登録するための制御コード、各通信手段からデータの送受信を行なうための入出力バッファ433、制御ユニット全体の動作を制御するCPU434、CPU434の動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM435、制御コード、データの解釈や印刷に必要な計算、印刷データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM436、印刷装置の電源が遮断されても保持しておく必要のあるデータを格納する不揮発性RAM(NVRAM)448、クライアント端末装置であるPC101、102から受信したデータの設定より各種の画像オブジェクトを生成する画像情報生成部437、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開し、展開されたビットマップ画像を印刷装置エンジンに転送するビットマップ画像転送部438、実際に紙に印刷を行なう印刷装置エンジン部439と制御ユニットとエンジン部を繋ぐエンジンI/F部440、印刷装置の操作を行なう操作パネル441、制御ユニットと操作パネル441を繋ぐパネルI/F部442および、印刷データや様々な印刷装置の情報等の保存に利用される外部メモリ443と制御ユニットと外部メモリを繋ぐメモリI/F部444、そして各ユニットをつなぐシステムバス445からシステムは構成されている。
【0039】
エンジン部439には、紙の給紙から印刷、排出までの印刷の制御を行なうエンジン制御部446、Y、M、C、Kの色材を用いてカラー印刷を行なうカラーモードと、Kのみを利用してモノクロの印刷時の処理を行なうモノクロモードを切り替えるカラー/モノクロ印刷制御部447が存在している。
【0040】
また、プログラムROM435内には、各種プログラムモジュールが記憶されている。例えば、上述の画像情報生成部437に加え、プリンタに予め登録されている情報やプリンタの現在の状態をサーバ端末装置105に登録するための管理情報登録部460、カラー文書、モノクロ文書のページのカラー情報によって、カラー/モノクロ印刷の切り替えを指示するカラー/モノクロモード設定部462などのプログラムモジュールである。
【0041】
図5はCOLOR−LBP103で示されるカラーレーザビームプリンタのエンジン部436を示す図である。
【0042】
カラーレーザビームプリンタ103は、図5に示すように、筐体501を備え、筐体501には、エンジン436を構成するための各機構と、その各機構による各印刷プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御部446と、およびプリンタコントローラ431などを収納する制御ボード収納部503とが内蔵されている。
【0043】
エンジン部436を構成するための各機構としては、レーザ光の操作による感光ドラム上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体510に多重転写し、多重転写されたカラー画像を転写材527に転写するための光学処理機構、転写材527に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、転写材の給紙処理機構、転写材の搬送処理機構が設けられている。
【0044】
光学処理機構は、レーザスキャナ部520において、半導体レーザ(図示せず)から発射されるレーザ光をプリンタコントローラ431から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ506を有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡507により走査方向に反射される。その主走査方向に反射されたレーザ光は反射ミラー508を介して感光ドラム505に導かれ、感光ドラム505上を主走査方向に露光する。
現像器504において、一次帯電器523により感光ドラム505が帯電され、レーザ光による走査露光によって感光ドラム505上には静電潜像が形成され、その潜像は供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。トナー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加して感光ドラム505上から中間転写体510上に転写(1次転写)する。カラー印刷時には、中間転写体510の1回転毎に現像ロータリ511が回転し、イエロー現像器512Y、マゼンタ現像器512M、シアン現像器512C、次いで黒現像器512Kの順で現像工程がなされ、中間転写体510が4回転してイエロー、マゼンタ、シアン、黒のそれぞれの可視像を順次形成し、その結果フルカラー可視像を形成する。
【0045】
また、前述のエンジン制御部446におけるカラー/モノクロ印刷制御部447において、モノクロ文書を印刷し、モノクロ印刷時は、黒現像器512Kのみで現像工程がなされ、中間転写体510が1回転して黒の可視像を形成し、モノクロ可視像を中間転写体510上に形成する(1次転写)。
【0046】
中間転写体510上に形成されたトナー像は、レジストローラで待機させておいた転写材527を搬送し、転写ローラ513にて転写材527を中間転写体510に圧接すると同時に、転写ローラ513にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される転写材527に転写される(2次転写)。
【0047】
感光ドラム505およびイエロー現像器512Y、マゼンタ現像器512M、シアン現像器512C、次いで黒現像器512Kは着脱可能であり、黒以外の現像器は、現像ロータリ511に入っている。反射ミラー508は半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ509が配置されている。ビームディテクタ509はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ503に与えられる。プリンタコントローラ1031はビームディテクタ509の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号はプリンタコントローラ431に出力される。
【0048】
522はクリーナで、感光ドラム505上の残存トナーを取り除く。521は前露光ランプで、感光ドラム505を光除電する。
【0049】
転写ローラ513は、図示上下方向に移動可能で、かつ、駆動手段を有している。前記中間転写体510に4色のトナー像を形成している間、すなわち、中間転写体510が複数回回転している間は、その画像を乱さないように、図示実線で示すように、転写ローラ513は下方に位置し、中間転写体510とは離れている。中間転写体510に4色のトナー像の形成が終わった後、転写材527にカラー画像を転写するタイミングに合わせて転写ローラ513は不図示のカム部材により図示点線で示す上方の位置、すなわち転写材527を介して中間転写体510に所定の圧力で押し付けられる。この時、同時に転写ローラ513には、バイアスが印加され中間転写体510上のトナー画像は転写材527に転写される。546は、転写ローラクリーナであり、転写ローラ513に転写材のサイズ外に印刷された中間転写材のトナーがついた場合のクリーニングを行なう。また、中間転写体510の周りには、印刷を行なう際の印刷開始位置を決めるための印刷開始位置検出センサ544T、転写材の給紙のタイミングを図るための給しタイミングセンサ544R、濃度制御時にパッチの濃度を図る濃度センサ544Cが配置されている。濃度制御が行われた際には、この濃度センサにより、それぞれのパッチの濃度測定を行なう。
【0050】
定着処理機構は、転写材527に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための定着器514を有し、定着器514には、転写材527に熱を加えるための定着ローラ515と、転写材527を定着ローラ515に圧接させるための加圧ローラ516とからなり、これらの各ローラは中空ローラであり内部にそれぞれヒータ517、518を有し、回転駆動されると同時に転写材527を搬送するように構成されている。
【0051】
545は、転写材の種類を自動的に検出し、定着性を高めるための転写材判別センサであり、転写材の特性によって、定着器を通す時間を調節することによって転写材の搬送時間を切り替える。
【0052】
転写材の給紙機構は、転写材527を収容するカセット524と手差し用トレイ525とを有し、カセット524の転写材または手差しトレイ525の転写材を選択的に給紙するように構成されている。カセット524は筐体501内に装着され、カセット524には、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて転写材のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット524からはその最上の転写材から1枚単位でカセット給紙クラッチ526の回転駆動によって給紙ローラ543まで搬送される。カセット給紙クラッチ526は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムからなり、そのカムが1回転する毎に1枚の転写材が給紙される。
【0053】
給紙ローラ538は転写材をその先端部がレジストシャッタ528に対応する位置まで搬送し、レジストシャッタ528は、給紙された転写材の押圧およびその解除によって、その転写材の給紙停止およびその解除を行ない、そのレジストシャッタ528の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御される。一方、手差しトレイ525は筐体501に設けられ、ユーザによって手差しトレイ525に搭載された転写材は給紙ローラ529でレジストシャッタ528に向けて給紙される。
【0054】
転写材の搬送処理機構は、レジストシャッタ528による押圧が解除された転写材を中間転写体510に向けて搬送する搬送ローラ539と、定着器514から排出された転写材を筐体501上部に形成された排紙トレイFDまで導くための各フラッパ536、537と各搬送ローラ540、541、542と、各搬送ローラ540、541、542を駆動するための駆動手段(図示せず)とを有する。フラッパ537は、切り替えることによって、筐体501上部に形成された排紙トレイFD、筐体501側面に形成された排紙トレイFUの排紙先を切り替えることが可能である。また、フラッパ536を切り替えることによって、両面印刷を行なうことも可能となる。530は、反転給紙ユニットであり、エンジン搬送ローラ531、532、533、およびフラッパ534を備える。
【0055】
筐体501には、操作パネル部441を構成するための操作パネル502が取り付けられている。操作パネル502には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。また、プリンタコントローラにより印刷データ等の記憶に利用される外部メモリ部438を構成するための外部メモリユニット543が取り付けられている。
【0056】
図6は、エンジン部436の構成の異なるのカラーレーザビームプリンタであるCOLOR−LBP104の例示した図である。カラーレーザビームプリンタ104は、筐体601を備え、筐体601には、エンジン436を構成するための各機構と、その各機構による各印刷プロセス処理に関する制御を行なうエンジン制御部446、およびプリンタコントローラ431(図1に示す)を収納する制御ボード収納部603とが内蔵されている。
【0057】
このカラーレーザビームプリンタには、垂直方向に併設された4個の像担持体としての感光体ドラム610(610K、610M、610C、610Y)を備えている。この感光体ドラム610は、駆動手段(不図示)によって、図1の逆時計回りの方向に回転駆動される。感光体ドラム610の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム610の表面を均一に帯電する帯電装置611(611K、611M、611C、611Y)、画像情報に基づいてレーザビームを照射し、感光体ドラム610上の静電潜像を形成するスキャナ部612(612K、612M、612C、612Y)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置613(613K、613M、613C、613Y)、感光体ドラム610上のトナー像を転写材に転写させる静電搬送転写装置614、転写後の感光体ドラム610表面に残った転写後トナーを除去するクリーニング装置615 (615K、615M、615C、615Y)は、一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ616(616K、616M、616C、616Y)を形成し、筐体601に着脱可能なものとなっている。
【0058】
次に各部の構成について順次説明する。感光体ドラム610は、有機光伝導体層(OPC感光体)を流布して構成したものである。感光体ドラム610は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されており、一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより、図中反時計回りに回転駆動される。
【0059】
各帯電装置611は、ローラ状に形成された導電性ローラで、このローラを感光体ドラム610表面に当接させるとともに、このローラに電源(不図示)によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム610表面を一様に帯電させるものである。
【0060】
スキャナ部612は、感光体ドラム610の水平方向に配置され、レーザダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光がスキャナモータによって高速回転されるポリゴンミラー636(636K、636M、636C、636Y)に照射される。ポリゴンミラーに反射した画像光は、結像レンズ617(617K、617M、617C、617Y)を介して帯電済みの感光体ドラム610表面を選択的に露光して静電潜像を形成するように構成している。
【0061】
現像装置613(613K、613M、613C、613Y)はそれぞれ転写材の搬送方向上流側(図中の下側)から順に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納した現像器から構成される。感光体ドラム610上の静電潜像の現像時には、対応する現像器の容器内のトナーを送り機構によって塗布ローラ613k1、613m1、613c1、613y1に送りこみ、回転する現像ローラ613k2、613m2、613c2、613y2の外周にトナーを薄層塗布し、且つトナーへ電荷を付与(摩擦帯電)する。この現像ローラと、静電潜像が形成された感光体ドラム610との間に現像バイアスを印加することにより、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像するものである。
【0062】
クリーニング装置615は、現像装置613によって感光体ドラム610上に現像されたトナーが転写材に転写された後、転写されないで感光体ドラム610表面に残った転写残トナーを除去するものである。
【0063】
全ての感光体ドラム610K、610M、610C、610Yに対向し、接するように循環移動するベルト部材としての静電搬送ベルト608が配設されている。この静電搬送ベルト608は、垂直方向に4軸でローラに支持され、図中左側の外周面に転写材を静電吸着して上記感光体ドラム610に転写材を接触させるべく循環移動する。また、静電搬送ベルト608の転写材搬送方向上流(図中下側)には吸着ローラ609が当接している。転写材の搬送に際しては、前記吸着ローラ609にバイアス電圧を印加することで、接地されたローラ618aとの間に電界を形成し、静電搬送ベルト608および転写材の間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせることができるようになっている。以上の構成により、転写材は静電搬送ベルト608により転写位置まで搬送され、感光体ドラム610上のトナー像が順次転写される。
【0064】
前記静電搬送ベルト608の内側(裏面側)に当接し、4個の感光体ドラム610K、610M、610C、610Yに対応して転写部材としての転写ローラ619(619k、619m、619c、619y)が併設されている。これら転写ローラ619には転写バイアス用電源(不図示)が接続されている。これら転写ローラ619は、感光体ドラム610と対向し、転写部を形成する。これら転写ローラ619から正極性の電荷が静電搬送ベルト608を介して転写材に印加され、この電荷による電界により、感光体ドラム610に接触中の転写材に、感光体ドラム610上の負極性のトナー像が転写される。
【0065】
静電搬送ベルトは、駆動ローラ620、従動ローラ618a、618b、テンションローラ621の4本のローラにより掛け渡され、図の時計回りの方向に回転する。これにより、上述した静電搬送ベルト608が循環移動して転写材が従動ローラ618a側から駆動ローラ620側へ搬送される間に感光体ドラム上のトナー像を転写される。
【0066】
給送部622は、印刷部に転写材を給送するものであり、複数枚の転写材が給送カセット605に収納されている。印刷時には、給送ローラ606(半月ローラ)、レジストローラ対607が印刷動作に応じて駆動回転し、給送カセット605内の転写材を1枚ずつ分離給送するとともに、転写材先端は、レジストローラ対607に突き当たり、一旦停止し、ループを形成した後、静電搬送ベルト608へと再給送されていく。
【0067】
定着部623は、転写材に転写された複数のトナー画像を定着させるものであり、駆動回転する加熱ローラ624とこれに圧接して転写材に熱および圧力を印加する加圧ローラ625とからなる。
【0068】
すなわち、感光体ドラム610上のトナー像を転写した転写材は定着部623を通過する際に定着ローラ対で搬送されると共に、定着ローラ対624、625によって熱および圧力を印加される。これによって複数色のトナー像が転写材表面に定着される。
【0069】
また、イエロー、マゼンタ、シアンのプロセスカートリッジ616Y、616M、616Cは図示しない昇降機構によって感光体ドラム610Y、610M、610Cが静電搬送ベルト608に当接した状態から左方へ移動し、静電搬送ベルト608から離間した位置へ移動可能に構成されている。そして、選択された記録モードに応じて前記昇降機構が動作するようになっている。すなわち、前述のエンジン制御部1046におけるカラー/モノクロ印刷制御部1047において、カラー文書を印刷する場合には、カラーモードとして動作し、感光体ドラム610Y、610M、610Cが静電搬送ベルト608に当接した状態となり、各転写ローラ619Y、619M、619C、619Kからの電圧印加により、感光体ドラム610のトナー像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で順次転写される。一方、モノクロ文書を印刷する場合には、モノクロモードとして動作し、前記昇降機構によって、感光体ドラム610Y、610M、610Cを静電搬送ベルト608から離間させることによって、感光体ドラム610Kのみが静電搬送ベルト608に当接した状態となり、転写ローラ619Kからの電圧の印加により、感光体ドラム610のトナー像がブラックのみで転写されることになる。装置によっては、このカラー/モノクロモードの切り替えによる感光体ドラムの当接/離間の切り替えが印刷速度に影響を与えてしまう場合が存在する。
【0070】
このようにして、トナー像を転写された転写材604は、駆動ローラ620で宣伝搬送ベルト608から分離され、定着器623に至り、転写材604は、上記トナー像を熱定着された後、排出ローラ対626によって排出部Fに排出されることになる。
【0071】
筐体601には、パネル部441を構成するための操作パネル602が取り付けられている。操作パネル602には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。また、プリンタコントローラにより印刷データ等の記憶に利用される外部メモリ部1038を構成するための外部メモリユニット627が取り付けられている。
【0072】
図7は、クライアント端末装置であるPC101およびPC102の構成を示した図である。701は、クライアント端末の動作を司るホストコンピュータ制御部である。制御部701には、コンピュータ全体の動作を制御するCPU702、CPU702の動作を記述するプログラムを記憶したプログラムROM703、ホストコンピュータや外部機器との間で制御コードやデータを送受信するための入出力部704、入出力部704への入出力バッファ、制御コードやデータの解釈や印刷に必要な計算、印刷データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM705が含まれている。
【0073】
RAM705には、コンピュータ上で動作するワードプロセッサソフトや表計算ソフト等のアプリケーションプログラム(APプログラム)706や、印刷装置へ出力するための制御コードを生成するプログラムであるプリンタドライバ707が存在する。プリンタドライバ707には、印刷する文書のページ数、カラー/モノクロデータの判断等、印刷ページの解析を行なう印刷ページ解析部732、印刷装置により解析可能な印刷記述言語(PDL)の生成を行なう印刷データ生成部731、ネットワーク上のそれぞれの印刷装置で印刷する際の印刷時間を予め計算する印刷時間計算部733、印刷を行なう印刷装置を選択する印刷装置選択部734、ネットワーク上のそれぞれの印刷装置をサーバ端末装置に問い合わせて検索する印刷装置検索部735が存在する。
【0074】
また、コンピュータで処理した画像をユーザに表示するディスプレイ709と、それを制御するディスプレイコントローラ710、ユーザからの命令を受け付けるためのキーボード711とそれを制御するためのキーボードコントローラ712、印刷データや様々なホストコンピュータの情報等の保存に利用される外部メモリ713とそれを制御するメモリコントローラ714そして各ユニットをつなぐシステムバス715も制御部701には含まれている。
【0075】
図8は、サーバ端末装置WS105の構成例を示した図である。801は、サーバ端末装置の動作を司るサーバ端末制御部801である。制御部801には、サーバ端末装置における全体の動作を制御するCPU802、CPU802の動作を記述するプログラムが記憶されているプログラムROM803、制御コードおよびデータの送受信をサーバ端末および外部機器と行なうための入出力部804と、入出力部804への入出力バッファや、制御コード・データの解釈や印刷に必要な計算、印刷装置の管理データを処理するためのワークメモリとして利用されるRAM805が含まれている。RAM805には、ネットワーク上の印刷装置を含むデバイス装置を管理するプログラムやネットワークとの通信制御プログラム等の各アプリケーションプログラム(サーバAPプログラム)806が存在する。さらに、ネットワーク上に接続されているデバイス装置の情報や状態を管理するデバイス情報管理部830、デバイス装置の各種情報の登録を行なうデバイス情報登録部831、前記デバイス装置の情報を検索するためのデバイス情報検索部832も存在する。制御部801には、様々な印刷装置(例:COLOR−LBP103、104など)に関する管理情報等の保存に利用される外部メモリ813と、それを制御するメモリI/F部814そして各ユニットをつなぐシステムバス815も含まれる。
【0076】
図9は、サーバ端末装置WS105の処理を示したフローチャートである。WS105は、イベント駆動型のプログラムで構成され、イベントが発生するとそのイベントを解析し、解析結果に対応する処理を行なう。
【0077】
ステップS901において、WS105は電源が投入されると、WS105のCPU802は、プログラムROMに格納されている起動プログラムを実行し、起動プログラムによって受信ポートをオープンする。
【0078】
ステップS902において、CPU802は、入出力部804の受信ポートを介してイベントを取得する。
【0079】
ステップS903において、取得されたイベントが終了コマンドであるか否かを判断する。この判断の結果、上記取得したイベントが終了コマンドであった場合にはステップS04に進み、それ以外の場合はステップS906に進む。
【0080】
ステップS904において、CPU802は、受信ポートをクローズし、処理を終了する。
【0081】
ステップS905において、CPU802は、受信されたコマンドが検索要求であるかどうかを判断する。ここで、検索要求であった場合にはステップ906に進む。そうでなければステップS907に進む。
【0082】
ステップS906において、PC101またはPC102からの検索要求に従って、外部メモリ813に記憶されている印刷装置管理用のデータベース(後述する管理情報テーブル)を検索する。
【0083】
ステップS907において、CPU802は、印刷装置管理用のデータベースへの登録要求であるか否かを判断する。この判断の結果、登録要求であった場合にはステップS908に進む。そうでなければ、ステップS909に進み、受信コマンドに応じたその他の処理を実行する。
【0084】
ステップS908において、CPU802は、受信されたデータを印刷装置管理用のデータベースに登録する。
【0085】
図10は、サーバ端末装置におけるデータ検索処理を示したフローチャートである。図11は印刷装置の性能情報などを管理するための管理情報テーブル1100の一例を示す図である。管理情報テーブル1100の各レコードには、装置名称を格納するフィールドと、IPアドレスを格納するフィールドと、デバイス名を格納するフィールドと、カラーの印刷速度を格納するフィールドと、モノクロの印刷速度を格納するフィールドと、カラーモードとモノクロモードとを切り替え時間を格納するフィールドとが含まれている。
【0086】
図10および図11を用いて、デバイス情報検索部832により実行されるデータ検索処理(S905)を詳細に説明する。なお、以下の処理は、CPU802がプログラムとしてのデバイス情報検索部832を実行することにより実現される処理である。従って、ハードウエアの主体はCPU802であり、ソフトウエアの主体はデバイス情報検索部832ということになる。
【0087】
ステップS1001において、デバイス情報検索部832は、入出力部804を介して受信したパケットから、クライアント端末装置PC101等により設定された検索条件を取得する。この検索条件には、COLOR−LBP1を識別するため識別情報が含まれているものとする。
【0088】
ステップS1002において、外部メモリ813に記憶されているテーブル1100からデバイス名を読み出す。本実施形態では、印刷装置がデバイスとなる。
【0089】
ステップS1003において、読み出されたデバイス名と検索条件に含まれていたデバイス名とを比較し、一致するか判定する。両者が一致しない場合にはステップS1006に進む。一致する場合にはステップS1004に進む。
【0090】
ステップS1004において、検索条件として指定されたデバイス名と対応付けられている管理情報をテーブル1100から抽出する。管理情報としては、カラー印刷速度、モノクロ印刷速度およびカラーとモノクロの切り替え時間に関する情報などである。
【0091】
ステップS1005において、検索により抽出された管理情報をクライアント端末装置PC101に送信する。
【0092】
ステップS1006において、全てのデバイスについて検索を完了したかを確認する。完了していない場合はステップS1007に進む。全てのデバイスについて検索結果の送信を終了するとステップS1008に進む。
【0093】
ステップS1007において、次のデバイスをテーブル1100から取り出し、ステップS1003に戻る。
【0094】
ステップS1008において、検索終了通知をクライアント端末装置PC101に送信して、処理を終了する。
【0095】
図12は、COLOR−LBP103または104に含まれる管理情報登録部460についてフローチャートである。この図12を用いて、COLOR−LBP103または104がサーバ端末装置105に対して管理情報を登録する際の処理を説明する。なお、ここでは、例として、COLOR−LBP103の場合について説明する。COLOR−LBP103は、装置名称、IPアドレス、デバイス名、カラーモード時の印刷速度、モノクロモード時の印刷速度などを管理情報として、不揮発性RAM448に保持している。管理情報登録部460はソフトウエアの動作主体であり、CPU434はハードウエアの動作主体である。
【0096】
ステップS1201において、電源が投入されると管理情報登録部460が起動され、CPU434は、WS105への接続処理を実行する。接続が完了すると次のステップに移行する。
【0097】
ステップS1202において、管理情報登録部460はWS105に管理情報の登録要求を送信する。登録要求には、不揮発性RAM 448 から読み出され管理情報が含まれている。なお、管理情報を登録要求とは別個に送信してもよい。
【0098】
WS105は、登録要求を受信すると、デバイス情報登録部831が起動され、データベース登録処理であるステップS908を実行する。具体的に、デバイス情報登録部831は、登録要求に含まれている管理情報を読み出して、図11に示すようにテーブル1100へと登録する。すなわち、装置名称:COLOR−LBP1、IPアドレス:111.22.33.44、デバイス名:カラープリンタ、印刷速度(カラー):6枚/分、印刷速度(モノクロ):24枚/分、カラー/モノクロ切り替え時間:0秒という管理情報をテーブル1100に登録する。登録が完了すると登録完了通知をCOLOR−LBP103に送信する。COLOR−LBP103のCPU434は、この登録完了通知を受信するとステップS1203に移行する。
【0099】
ステップS1203において、COLOR−LBP103のCPU434は、WS105との接続を解放する。
【0100】
なお、COLOR−LBP104も同様に登録処理を実行する。ここでは、COLOR−LBP104の装置名称がCOLOR−LBP2であり、そのIPアドレスは111.22.33.55であり、デバイス名はカラープリンタであり、カラーモードの印刷速度は12枚/分であり、モノクロモードの印刷速度(モノクロ)は12枚/分であり、カラー/モノクロ切り替え時間は10秒としてテーブル1100に登録される。
このような手順を踏み、それぞれの印刷装置はそれぞれの管理情報をWS105に電源投入後に登録する。
【0101】
図13は、クライアント端末装置における印刷処理に関するフローチャートである。この図13のフローチャートを用いて、クライアント端末装置であるPC101、PC102の文書印刷時の動作を説明する。PC101には、イベント駆動型のプログラムが搭載されており、イベントが発生するとそのイベントを解析して、対応する処理を行なう。
【0102】
ステップS1301において、イベントを取得する。
【0103】
ステップS1302において、取得されたイベントが終了コマンドであれば、ステップS1303に移行し、クライアント端末の終了処理を実行する。一方、終了コマンドでなければ、ステップS1304に移行する。そうでなければ、ステップS1304に移行する。
【0104】
ステップS1304においては、取得されたイベントが印刷開始コマンドの入力であるかどうかを判定する。PC101では、ユーザが文書の印刷を行なうために印刷開始ボタンをクリックすることによって、印刷開始のイベントが発生する。判定の結果、印刷開始のイベントであった場合には、ステップS1305に移行する。他のイベントであれば、ステップS1307に移行する。
【0105】
ステップS1305において、プリンタドライバによって印刷ページ解析部732が起動され、印刷対象としてユーザにより指定された文書を構成している各ページを解析する。
【0106】
ステップS1306において、印刷装置検索部735が起動され、WS105に対して、印刷装置の検索要求を送信する。ここで、印刷データがモノクロ12ページのデータである場合には、デバイス名として「プリンタ」が指定された検索要求となる。WS105は、検索要求を受信するとデバイス情報検索部832が起動され、上述の検索処理を実行し検索結果をPC101に送信する。ここでは、テーブル1100に、デバイス名をプリンタとして登録されているCOLOR−LBP1と2の管理情報が検索結果として順次送信されることになる。すべての検索が終了すると検索終了通知が送信される。
【0107】
ステップS1307において、印刷装置検索部735は、WS105から検索終了通知を受信したかどうかを判定する。検索終了通知を受信した場合には、ステップS1310に移行する。そうでなければステップS1308に移行する。
【0108】
ステップS1308において、印刷装置検索部735は、WS105からの検索結果を受信したかどうかを判定する。検索結果を受信した場合には、ステップS1309に移行し、そうでなければステップS1312に移行する。ここでは、COLOR−LBP1の情報として受信された装置名称:COLOR−LBP1、IPアドレス:111.22.33.44、デバイス名:カラープリンタ、印刷速度(カラー):6枚/分、印刷速度(モノクロ):24枚/分、カラー/モノクロ切り替え時間:0秒を受信したものとする。
【0109】
ステップS1309において、印刷時間計算部733が起動され、受信された管理情報に基づいてCOLOR−LBP1を利用して印刷した場合の印刷時間を計算する。例えば、印刷ページ解析部732の解析により得られた、モノクロページが12ページであること、および、WS105らか受信した「印刷速度(モノクロ):24枚/分」との情報に基づいて印刷時間を計算する。
【0110】
12ページ÷24枚/分=0.5分=30秒
印刷時間計算部733は、COLOR−LBP1と、計算により求められた印刷時間である30秒と対応付けて図3のテーブルを作成し、RAM705に記憶する。
【0111】
次にサーバ端末装置より、COLOR−LBP2の情報として、装置名称:COLOR−LBP2、IPアドレス:111.22.33.55、デバイス名:カラープリンタ、印刷速度(カラー):12枚/分、印刷速度(モノクロ):12枚/分、カラー/モノクロ切り替え時間:10秒という情報を受信したとする。印刷時間計算部733は、同様に印刷時間を求める。
【0112】
12ページ÷12枚/分=1分=60秒
印刷時間計算部733は、COLOR−LBP2と、計算により求められた印刷時間である60秒とを対応付けて図3のテーブルを作成し、RAM705に記憶する。
【0113】
ステップS1310において、検索終了通知の受信に伴い印刷装置選択部434が起動され、RAM705に記憶されている印刷時間管理テーブルから、最短時間で印刷可能な印刷装置を選択する。図3の例では、COLOR−LBP1の印刷時間が最短であるため、COLOR−LBP1が選択される。
【0114】
ステップS1311において、印刷データ生成部731が起動され、選択されたCOLOR−LBP1に対応した印刷データを生成する。そして、COLOR−LBP1のIPアドレスに対して、印刷開始命令と印刷データとを送信する。
【0115】
印刷対象文書が、カラー12ページの文章構成であれば、
<COLOR−LBP1>
12ページ÷6枚/分=2分=120秒
<COLOR−LBP2>
12ページ÷12枚/分=1分=60秒
となり、結果として、COLOR−LBP2が選択され、COLOR−LBP2のIPアドレスに対して、印刷データが送信される。
【0116】
印刷対象文書がモノクロページとカラーページとが交互に現れる12ページのデータであるとすると、
<COLOR−LBP1>
6ページ÷24枚/分×60秒 + 6ページ÷ 6枚/分×60秒 + 11回× 0秒/回 = 75秒
<COLOR−LBP2>
6ページ÷12枚/分×60秒 + 6ページ÷12枚/分×60秒 + 11回×10秒/回 = 170秒
となり、結果として、COLOR−LBP1の装置が選択され、COLOR−LBP1のIPアドレスに対して、印刷データが送信される。
【0117】
次にクライアント端末装置によって選択された印刷装置がCOLOR−LBP1であるとして説明する。
【0118】
PC101からの指定により、印刷実行が指定されると、指定されたCOLOR−LBP1は、ネットワーク100を介して送信されてきた制御コードおよびデータを受信する。具体的には、ホストI/F部432を介して入力バッファ433に一度受信データがバッファリングされ、次いでRAM436に記憶される。
【0119】
CPU434は、プログラムROM436に記述された印刷制御プログラムに従い画像情報生成部437を起動するか、画像情報生成部437に処理を受け渡す。上述で起動するとして説明された各部についても同様に処理が受け渡されるものであってもよい。画像情報生成部437は、受信データに基づいて、 図形、文字およびイメージデータなど一つ一つの画像オブジェクトについて、画像情報を生成する。そして、印刷を行なう1ページに含まれる全ての画像オブジェクトについて画像情報を生成した後、生成された画像情報はビットマップ画像展開転送部438に転送される。ビットマップ画像展開転送部438は、転送されてきた画像情報を実際に印刷するビットマップ画像へと展開する。カラー/モノクロモード設定部462は、展開されたビットマップ画像の種別に応じて439にカラー/モノクロモードを指定し、印刷装置エンジン部439に転送する。印刷装置エンジン部439において、指定のモードで印刷が実行され、指定された排紙口より排紙される。
【0120】
以上説明したように、実施形態1では、印刷モードの変更(例:カラーモードとモノクロモードの切り替え)に要する印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、印刷モードの変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にもより好ましい印刷装置を選択して印刷を行なうことを可能となる。より好ましい印刷装置とは、最短の時間で印刷を完了する印刷装置だけでなく、2番目や3番目に最短のものなど、ユーザにとって好ましいと思われる印刷装置を意味する。従って、必ずしも最短のものである必要はない。
【0121】
[実施形態2]
上記の実施形態は、カラー・レーザ・ビーム・プリンタにおいてカラーモード/モノクロモードの切り替え処理に伴う切り替え時間を計算する例であった。本実施形態では、上述の第1の時間情報として、印刷に使用される転写材、濃度、階調、解像度、定着性のうち少なくとも1つについての変更処理に要する時間の目安が含まれる場合について説明する。このような転写材等の変更も上述のモードの変更と呼べるものである。ここでの濃度についての変更処理は、例えば、通常印刷モードと節約印刷モードと間の濃度変更処理が含まれる。
【0122】
このように、本実施形態では、転写材等の切り替え処理に伴う切り替え時間を計算することによって、文書の印刷にかかる印刷時間を取得するものである。本実施形態によれば、転写材の種類を変更する際に時間を要するような印刷装置がネットワーク上に存在する場合であっても、例えば、最も印刷時間の短い印刷装置を選択することも可能である。
【0123】
図14は、転写材の種類に応じて印刷処理を変更するカラー・レーザ・ビーム・プリンタの構成例を示した図である。図1と同様の部分については同一の符号を付すことにより、重複した説明を排除する。図14において特徴的なのは、用紙タイプ印刷制御部1450と用紙タイプモード設定部1463を設けたことである。用紙タイプ印刷制御部1450は、転写材の種類、例えば、普通紙や厚紙等の定着性の差によって、定着器の定着温度を変更したり、印刷スピードを変更したりする制御を実行する。用紙タイプモード設定部1463は、用紙タイプ印刷制御部1450に対して転写材の種類を設定するためのプログラムである。
【0124】
図15は、第2の実施形態に係る管理テーブルの構成例を示す図である。このテーブルには、普通紙印刷モードの印刷速度1501と、OHT用紙印刷モードの印刷速度1502と、普通紙印刷モードからOHT用紙印刷モードへとモードを変更する際に必要となる変更時間(普通紙=>OHT用紙)1503と、OHT用紙印刷モードから普通紙印刷モードへとモードを変更する際に必要となる変更時間(OHT用紙=>普通紙)1504といったフィールドが追加されている。なお、印刷速度(普通紙印刷モード)1501と、印刷速度(OHT用紙印刷モード)1502は、モノクロモードを基準とした場合のカラーモードの印刷速度をその倍率でもって示している。用紙のタイプによっては、モノクロモードとカラーモードとで印刷速度が変わることがあるため、印刷速度の計算にも反映させることが必要である。そこで、このようなフィールドを設けている。例えば、COLOR−LBP1で、カラーモードでOHT用紙を印刷すると、6枚/分×0.5倍となることから印刷速度は3枚/分となることを示していることになる。
【0125】
本実施形態では、図13のステップS1309において印刷時間の目安を計算する際に、普通紙印刷モードの印刷速度1501、OHT用紙印刷モードの印刷速度1502、普通紙=>OHT用紙変更時間1503およびOHT用紙=>普通紙変更時間1504などを参照することによって、印刷装置ごとの印刷時間の目安を計算できる。
【0126】
上述したように本実施形態によれば、転写材の種類の変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間の目安を計算し、印刷装置ごとの印刷時間の目安をユーザに提示し印刷装置の選択を促したり、あるいは、最短の印刷時間の印刷装置を自動で選択したりすることが可能となる。よって、転写材の種類を変更する際に時間がかかるような印刷装置がネットワーク上に存在しても、印刷文書の構成に対してより適していると思われる印刷装置を選択し印刷を行なうことが可能となる。
【0127】
また、管理情報として、上述したものに加え、印刷時の濃度変更処理に伴う印刷モード切り替え時間、印刷時の解像度の変更に伴う印刷モード切り替え時間、印刷時の階調の変更に伴う印刷モード切り替え時間、定着性の変更に伴う印刷モード切り替え時間を上述の管理テーブルに登録し、クライアント端末装置またはサーバ端末装置において、これらの管理情報を参照してモード切り替え時間を計算するようにしても、最も印刷時間の短い印刷装置を選択し印刷を行なうことが可能となる。
【0128】
同時に指定可能な複数の印刷モードを組み合わせた場合にも、同様の計算を行なうことによって最も印刷時間の短い印刷装置を選択し印刷を行なうことが可能である。すなわち、上述した複数のモードうちの1つだけに関して印刷時間の目安を求めてもよいし、あるいは、同時に指定可能な2以上のモードを適宜組み合わせて印刷時間の目安を求めてもよい。
【0129】
一般には、使用されているモードのうちできる限り多くのモードについて印刷時間の目安を求めると印刷時間の目安の精度が良くなると思われるが、精度よりも計算時間などの処理時間を短くしたいときには、例えば、印刷時間にもっとも影響を及ぼすモードについて印刷時間の目安を求めれば、ある程度の精度を確保しつつ、処理時間の短縮も図ることができよう。
【0130】
以上説明したように、実施形態2では、印刷モードの変更に要する印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、印刷モードの変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にもより好ましい印刷装置を選択して印刷を行なうことを可能となる。より好ましい印刷装置とは、最短の時間で印刷を完了する印刷装置だけでなく、最短に準ずる2番目や3番目に最短なものなど、ユーザにとって好ましいと思われる印刷装置を意味する。従って、必ずしも最短のものである必要はない。
【0131】
例えば、転写材の種類の変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、転写材の種類の変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0132】
また、印刷時の濃度変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、印刷時の濃度変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0133】
また、節約印刷モードによる濃度変更に要する印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、節約印刷モードによる濃度の変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0134】
また、印刷時の解像度の変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、印刷時の解像度の変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0135】
また、印刷時の階調の変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、階調の変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0136】
また、定着性の変更に伴う印刷モード切り替え時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算することによって、定着性の変更に時間がかかる印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷できる。
【0137】
なお、印刷装置を判断するための基準は、印刷時間といった具体的な数値である必要はなく、高速、低速など概念的に判断可能な情報(目安)であれば十分である。例えば、1分以内であれば00、2分以内であれば01の如くのコードに分類して判断の目安としてもよい。
【0138】
実施形態1および2に係る端末装置は、印刷装置が複数の印刷モードを備えている場合に、複数の印刷モード間の切替処理に要する時間の目安となる第1の時間情報と、各印刷モードごとの印刷に要する時間の目安となる第2の時間情報とを、各印刷装置またはこれらの時間情報を記憶するサーバ装置から受信する受信部と、印刷の対象となる対象情報の構成を解析する解析部と、解析手段による解析結果、受信された第1の時間情報および第2の時間情報の関係から、対象情報を印刷するための印刷装置を決定する決定部と、決定された印刷装置に対して前記対象情報の印刷命令を送信する送信部を含むように構成することで上記目的を達成できる。
【0139】
また、実施形態1および2に係るサーバ装置は、端末装置と接続された複数の印刷装置がそれぞれ複数の印刷モードを備えている場合に、複数の印刷モード間の切替処理に要する時間に関する目安となる第1の時間情報と、各印刷モードごとの印刷に要する時間の目安となる第2の時間情報とを記憶する記憶部と、端末装置からの要求に応じて、記憶部に記憶されている第1の時間情報と第2の時間情報とを送信する送信部を含むように構成することで上記目的を達成できる。なお、サーバ装置は、複数の印刷装置のそれぞれから第1の時間情報と第2の時間情報とを取得する取得部を備えてもよい。または、ネットワークを介して接続された設定装置から第1の時間情報と第2の時間情報とを受信する受信部を備えていてもよい。
【0140】
[実施形態3]
実施形態3および4では、印刷装置の現在の動作状態から実際に印刷を開始できる状態に至るまでの前処理時間に基づいて印刷装置を選択することで、現時点でより好ましいと思われる印刷装置を選択することを目的としている。
【0141】
例えば、複数の印刷装置を含む印刷システムであって、複数の印刷装置のそれぞれについて現在の動作状態を取得する取得部と、取得された動作状態から印刷を開始するまでに必要となる前処理時間の目安情報に基づいて、複数の印刷装置の中から印刷を実行させる印刷装置を決定する決定部と、決定された印刷装置に応じた印刷データを生成する生成部とを含む印刷システムによってこの目的は達成されよう。目安情報は、時間などの数値や分類コードなどの情報であり、時間であれば演算によって求めることができる。前処理時間は、例えば、印刷装置の電源投入から印刷可能状態に到達するまでの初期化時間、省電力モードから復帰して印刷可能状態に至るまでの復帰時間、前記印刷装置に搭載された定着器の温度を変更するために要する温度変更時間、印刷に使用される色材の濃度調整に要する濃度調整時間および印刷位置の調整に要する位置調整時間のうち少なくとも1つが含まれていればよい。
【0142】
なお、各部の具体的な構成例は、以下に示すようにハードウエアとソフトウエアとを協動させることにより実現可能である。
【0143】
図16は本発明を適用可能な印刷システムの一例を示す図である。ネットワーク100には、ユーザが使用するクライアント端末装置であるPC101、PC102、サーバ端末装置であるWS105、モノクロ・レーザ・ビーム・プリンタ(以下、モノクロプリンタと称す。)であるMONO−LBP1601〜1603が存在する。なお、これまでの説明との重複を避けるため、同一または類似の構成については同一の引用符号を付すことにより説明を省略する。
【0144】
MONO−LBP1601〜1603の印刷速度は、それぞれ3枚/分、6枚/分、3枚/分であり、また、省電力モード時に印刷可能になるまでの復帰時間は、それぞれ60秒、240秒、150秒であると仮定する。
【0145】
ここで、ユーザが6枚の簡単なモノクロの文書を印刷するものとする。このときに、省電力モードではない通常モードの場合と、省電力モードの状態にあり復帰後に印刷する場合とは、実際に印刷を開始できるまでに必要な前処理時間は異なる。
【0146】
図17は、動作状態が通常印刷モードの場合と省電力モードの場合について、各プリンタごとの印刷時間の例を示した図である。通常モード時であれば最も印刷速度の速い印刷装置はモノクロプリンタ2であることがわかる。印刷時間は次のようにして求めることができる。
<モノクロプリンタ2>
6枚(印刷枚数)÷6枚/分(印刷速度)=1分
一方、全ての印刷装置が省電力モードの状態にある場合は、印刷時間は次のとおりである。
<モノクロプリンタ1>
1分(省電力復帰時間)+6枚(印刷枚数)÷2枚/分(印刷速度)=4分
<モノクロプリンタ2>
4分(省電力復帰時間)+6枚(印刷枚数)÷6枚/分(印刷速度)=5分
<モノクロプリンタ3>
2.5分(省電力復帰時間)+6枚(印刷枚数)÷3枚/分(印刷速度)=4.5分
よって、省電力モードからの復帰時間の最も短いモノクロプリンタ1で印刷するのが最も短時間で印刷できることになる。
【0147】
しかしながら、従来の印刷システムにおいては、この省電力モードからの復帰時間を考慮していなかった。そのため、ユーザは印刷速度のみに基づいて印刷装置を選択してしまう場合が多く、その結果として、印刷の完了までに予想以上に時間がかかる場合があった。
【0148】
図18は、モノクロプリンタの構成を示した図である。図4に示した構成と同一または類似の構成については同一の引用符号を用いることで説明を省略する。エンジン制御部446には、省電力モード時にエンジンに供給される電力を制御する電源制御部1847が含まれている。また、プログラムROM435内には、データを受信していない場合にプリンタの電力を必要最小限の消費電力に抑制するための省電力モードへの移行状態を監視する省電力モード制御部1862が存在する。
図19は本実施例のモノクロプリンタのエンジン部439を示した図である。筐体1901には、エンジン439を構成するための各機構と、その各機構による各印刷プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御部446、およびプリンタコントローラ431を収納する制御ボード収納部1903とが内蔵されている。
【0149】
エンジン部439を構成するための各機構としては、レーザ光の操作による感光ドラム上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像の印刷用紙への転写を行なうための光学処理機構、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、印刷用紙の給紙処理機構、印刷用紙の搬送処理機構が設けられている。
【0150】
光学処理機構は、レーザスキャナ部1922において、半導体レーザ(図示せず)から発射されるレーザ光をプリンタコントローラ431から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ1906を有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡1907により走査方向に振られる。その主走査方向振られたレーザ光は反射ミラー1908を介して感光ドラム1905に折り返して導かれ、感光ドラム1905上を主走査方向に露光する。
その際、先行して一次帯電器1923で一様に帯電された感光ドラム1905上には、レーザ光による走査露光によって静電潜像が形成され、その潜像は現像器1920から供給されるトナー(本実施形態において、該トナーには、K(ブラック)のトナーが用いられている。)によってトナー像に顕像化される。次に、感光ドラム1905上のトナー像は転写帯電器1925により給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される印刷用紙1927に転写される。
【0151】
なお、感光ドラム1905および現像器1920は、筐体1901から着脱可能なドラムユニット1904に収容されている。また、反射ミラー1908は半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ1909が配置され、該ビームディテクタ1909はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ431に与えられる。プリンタコントローラ431はビームディテクタ1909の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号は、プリンタコントローラ431に出力される。1924はクリーナで、感光ドラム1905上に残存するトナーを取り除く。1921は前露光ランプで、感光ドラム1905を除電する。
【0152】
一方、定着処理機構は、印刷用紙に転写されたトナー像を過熱するためのヒータが設けられている。ヒータは、所定の定着温度が得られるようにエンジン制御部1046からの信号により温調制御(なお、印刷待機中は、電源制御部1847からの信号によりパワーを落とす制御も行われている)されている。
【0153】
また、印刷用紙の給紙機構は、印刷用紙1927を収容するカセット1910と給紙トレイ1919の印刷用紙、そして、着脱可能な給紙装置として第1のオプション給紙装置1960、第2のオプション給紙装置1970が用意されており、その印刷用紙1964、1974、および、反転給紙ユニット1911からの印刷用紙を選択的に給紙するように構成されている。
【0154】
なお、カセット1910は筐体1901内に装着され、カセット1960、1970は、オプション給紙装置内に装着されている。カセット1910、1960、1970には、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて印刷用紙のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット1910、1960、1970からは収容されるその最上の印刷用紙から1枚単位でカセット給紙クラッチ1912、1962、1972の回転駆動によって給紙ローラ1913、1961、1971まで搬送される。カセット給紙クラッチ1912、1961、1971は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムからなり、そのカムが1回転する毎に1枚の印刷用紙が給紙される。
【0155】
給紙ローラ1913、1961、1971は印刷用紙をその先端部がレジストシャッタ1914に対応する位置まで搬送する。レジストシャッタ1914は、給紙された印刷用紙の押圧およびその解除によって、その印刷用紙の給紙停止およびその解除を行なう。そのレジストシャッタ1914の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御される。
【0156】
これに対し、手差しトレイ1919は筐体1901に設けられ、ユーザによって手差しトレイ1919に搭載された印刷用紙は給紙ローラ1915でレジストシャッタ1914に向けて給紙される。
【0157】
一方、印刷用紙の搬送処理機構は、レジストシャッタ1914による押圧が解除された印刷用紙を感光ドラム1905向けて搬送する搬送ローラ1916と、定着器1917から排出された印刷用紙を筐体1901上部に形成された排紙口FDまで導くための各フラッパ1930、1931と各搬送ローラ1932、1933と、各搬送ローラ1932、1933を駆動するための駆動手段(図示せず)とを有する。フラッパ1931は、切り替えることによって、筐体1901上部に形成された排紙口FD、筐体1901側面に形成された排紙口FUの排紙先を切り替えることが可能であり、フェースダウンの印刷(印刷の終了した文書の若いページの表面が下になって印刷される。)を行なう場合には、FDへ、フェースアップの印刷(文書の若いページの表面が上になって印刷される。)を行なう場合には、FUへ排紙する。 それぞれのFD、FUの排紙口には、用紙の排紙枚数が多過ぎて紙詰まりが起きないように、用紙の有無をチェックする用紙有無検知センサ(1950、1951)が付いている。
【0158】
フラッパ1930を切り替えることによって、両面印刷を行なうことも可能である。1911は、反転給紙ユニットであり、エンジン搬送ローラ1934、1935、1936、およびフラッパ1937を備える。両面印刷を行ないフェースダウンで印刷する場合(排紙口FDに表面が図中下、裏面が図中上に来るように印刷する場合)は、印刷用紙1927は、まず裏面の印刷から行われ、カセット1910から給紙された場合(矢印1)、裏面が印刷され(矢印2)、フラッパ1930により搬送ローラ1938、1934によって反転給紙ユニットへ導かれる(矢印4)。不図示のセンサが印刷用紙1927の後端を検知すると、印刷用紙1927は、搬送ローラ1934を逆回転させ、フラッパ1937を切り替えることにより搬送ローラ1935によって、反転給紙ユニット内に給紙カセット1911と平行に納められる。この時印刷用紙に印刷された面(裏面)は、上を向いている。次に給紙先として反転給紙ユニット1911を指定すると、搬送ローラ1936、給紙ローラ1913を経て(矢印8)、再度、転写帯電器1925、定着器1917を通り表面が印刷され(矢印9)、フラッパ1930、1931を切り替えることによって、排紙口FD(矢印10)排紙されることになる。また、 両面印刷を行ないフェースアップで印刷する場合(排紙口FUに排紙する場合で表面が図中下、裏面が図中上に来るように印刷)は、先に表面を印刷して、反転給紙ユニット1911に排紙し、裏面を印刷して、反転給紙ユニット1911から排紙口FU(矢印11)へ排紙することになる。
【0159】
筐体1901には、パネル部441を構成するための操作パネル1902が取り付けられている。操作パネル1902には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。また、プリンタコントローラ431により印刷データ等の記憶に利用される外部メモリ部443を構成するための外部メモリユニット1940が取り付けられている。
【0160】
エンジン制御部446には、エンジン本体1901に対する電力の供給を制御するエンジン電源制御部1847が存在する。この電源制御部1847は、スリープ状態(省電力モード)と通常状態(通常モード)とを切り替え電力の制御を行なっている。ここで、スリープ状態とは、必要なセンサ等にだけ電力を供給する一方で、電力の供給が不要なモータやセンサに対する電源の供給を行なわないようにする制御状態をいう。一方、通常状態とは、搬送のために必要となる各モータへの電力を供給し、即座に印刷が可能な状態である。印刷装置が省電力モードを実行している状態において印刷を行なうには、省電力モードから通常モードへの切り替えが必要であり、この切り替えを電源制御部1847が行なう。
【0161】
図20は、サーバ端末装置105の処理についてのフローチャートである。図9と同一または類似の処理については同一の引用符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0162】
ステップS907の判断の結果、イベントが登録要求でなかった場合には、ステップS2001に移行する。ステップS2001において、デバイス情報管理部830は、イベントがデータベースへの変更要求であるか否かを判断する。この判断の結果、変更要求であった場合には、デバイス情報変更部833を起動する(すでに起動されている場合など起動が不要な場合には、処理を引き渡す。)。ステップS2002において、デバイス情報変更部833は、変更要求の対象となっている受信データを外部メモリ813に記憶されているテーブルに登録する。これによりデータベースが変更される。
【0163】
図21は、デバイス情報変更部833で行われるデータ変更処理のフローチャートである。図22は、管理情報テーブルの構成例を示す図である。この管理情報テーブル2200の各レコードには、装置名称を格納するためのフィールド、IPアドレスを格納するためのフィールド、デバイス名を格納するためのフィールド、印刷速度を格納するためのフィールド、初期化時間を格納するためのフィールド、省電力モードからの復帰時間を格納するためのフィールド、現在の動作状態等を格納するためのフィールドが含まれている。これらの図面を用いてデバイス情報変更部833が、印刷装置の動作状態に関する情報を変更する処理を説明する。
【0164】
ステップS2101において、デバイス情報変更部833は、モノクロプリンタ1601やPC101などから受信されたパケット(変更要求)に含まれている変更条件(指定された装置名称など)を読み出す。
【0165】
ステップS2102において、変更要求に含まれている装置名称がテーブル2200に登録されているかを判断すべく、まず、テーブル2200から一つのデバイスの管理情報を取り出す。
【0166】
ステップS2103において、指定された装置名称とテーブル2200から取り出された装置名称とが一致するかどうかを判定する。一致する場合には、ステップS2104に進む。一致しない場合にはステップS2106に移行する。
【0167】
ステップS2104において、変更条件として指定されている項目に合致する装置の管理情報についてテーブルを変更する。例えば、モノクロプリンタ1601から、動作状態を省電力モードに変更したとの変更要求を受信した場合には、テーブル2200のMONO−LBP1の動作状態に関するフィールドを省電力モードを表す情報へと書き換える。
【0168】
ステップS2105において、テーブル2200の変更処理が完了したことをデバイス(例:モノクロプリンタ1601)に送信する。
【0169】
ステップS2106において、テーブル2200に登録されている全てのデバイスについて検索を完了したかを確認する。完了していれば、ステップS2105に進み、登録されている装置が見つからなかったこと、すなわち、変更処理がエラーだったことを示す情報が通知される。なお、対応する装置名称が存在しない場合には、変更要求に含まれる情報に基づいて、テーブル2200に新規のレコードを作成してもよい。
【0170】
ステップS2107において、次のデバイスをテーブル2200から取り出し、ステップS2103にからの処理を繰り返す。
【0171】
なお、テーブル2200に対する管理情報の登録処理は、データ構成が一部異なるだけで、基本的に図12と同じである。簡潔に説明すると、モノクロプリンタ1601の管理情報登録部460と、サーバ端末装置105のデバイス情報登録部831とによって、モノクロプリンタ1601の管理情報(省電力復帰時間や現在の動作状態を含む)が登録される。
【0172】
例えば、モノクロ・レーザ・ビーム・プリンタ1601が、装置名称、IPアドレス、デバイス名、印刷速度、初期化時間、省電力復帰時間(以下管理情報)をデバイス装置内の自己情報保持手段である不揮発性RAM448に保持している。モノクロ・レーザ・ビーム・プリンタ1601のCPU434は電源が投入されると、サーバ端末装置105に接続し、登録要求を送信する。登録要求には、不揮発性RAM448 から読み出した情報と、現時点での動作状態として電源投入後の初期化状態という情報とが管理情報として含まれている。
【0173】
さらに、電源投入後にモノクロ・レーザ・ビーム・プリンタ1601が初期化処理を終了すると、印刷が可能な状態である通常状態になる。このように初期化状態から通常状態になったことが検出されると、管理情報変更部461は、サーバ端末装置105に登録されている動作状態に関する情報を、初期化状態から通常状態に変更するため変更要求を送信する。同様に、通常状態から省電力モードに変更されたときや、省電力モードから通常状態へと復帰したときなどにも、これらの変更が検出され、管理情報変更部461が起動され、テーブル2200の変更処理が実行される。
【0174】
図23は、管理情報テーブル2200に登録されている管理情報を変更する際のフローチャートである。具体的には、モノクロ・レーザ・ビーム・プリンタ(MONO−LBP2)1602の管理情報変更部461が、サーバ端末装置105に対して管理情報を変更する際の処理である。
【0175】
ステップS2301において、管理情報変更部461は、動作状態が変更されたかどうかを検出する。例えば、MONO−LBP2は電源が投入されると、まず初期化状態となり、次に通常状態へと変化する。このように、初期化状態から通常状態への変更などを検出する。動作状態の変更が検出されれば、ステップS2302へと進む。
【0176】
ステップS2302において、管理情報変更部461は、サーバ端末装置105に接続を行なう。
【0177】
ステップS2303において、デバイス装置内の自己情報保持手段である不揮発性RAM448から読み出した装置名称の情報と、通常状態をあらわす情報を含む変更要求を作成する。すなわち、変更要求には、変更要求であることを表す識別子と、装置名称に関する情報(MONO−LBP2)および動作状態に関する情報(通常状態)などが含まれる。
【0178】
ステップS2304において、変更要求をサーバ端末装置105へ送信する。
【0179】
ステップS2305において、サーバ端末装置105からテーブル2200の変更処理が完了したことを表す完了通知を受信したかを判断する。完了通知を受信すると次のステップへ進む。
【0180】
ステップS2306において、サーバ端末装置105との接続を開放する。
【0181】
このようにして、各印刷装置は、その動作状態が、初期化状態、通常状態、省電力状態の間で変化する度に管理情報を変更することになる。
【0182】
図22は、このようにして登録・変更されて作成された管理情報テーブル2200を示している。この例では、MONO−LBP1(1601)、MONO−LBP2(1602)、MONO−LBP3(1603)の機種名称は、それぞれ、MONO−LBP1、MONO−LBP2、MONO−LBP3であり、IPアドレスはそれぞれ、111.22.33.44、111.22.33.55、111.22.33.66であり、デバイス名はそれぞれプリンタ、プリンタ、プリンタであり、印刷速度はそれぞれ2枚/分、6枚/分、3枚/分であり、初期化時間はそれぞれ30秒、120秒、100秒であり、省電力復帰時間はそれぞれ60秒、240秒、150秒であり、そして各デバイス装置の動作状態はそれぞれ通常状態、省電力モード、初期化中であることを示している。
次に、図13を用いて、本実施形態におけるクライアント端末装置の文書印刷処理について説明する。印刷時間の具体的な計算方法を除き、本実施形態は実施形態1と同様のフローにて処理を実行できる。
【0183】
ステップS1305において、印刷データがモノクロ6ページのデータであると解析されると、ステップS1305において、デバイス名を「プリンタ」としてサーバ端末装置105に検索要求を送信する。サーバ端末装置は、ステップS906を実行し、テーブル2200からデバイス名のフィールドが「プリンタ」となっているレコードを抽出し、抽出された3つのプリンタの管理情報を送信する。クライアント端末装置101では、まずMONO−LBP1の情報を受信し、装置名称:MONO−LBP1、IPアドレス:111.22.33.44、デバイス名:プリンタ、印刷速度:2枚/分、初期化時間:30秒、省電力復帰時間:60秒、動作状態:通常状態との管理情報を受信することになる。ステップS1309において、印刷時間計算部733は、MONO−LBP1を利用して印刷した場合の印刷時間を計算する。この場合は、動作状態が通常状態となっていることから、直ぐに印刷可能と判断して計算する。
<MONO−LBP1>
6ページ(印刷するページ数)÷2枚/分(印刷速度)=3分
同様に、MONO−LBP2および3についてもサーバ端末装置105からの受信情報に基づいて印刷時間を計算する。例えば、MONO−LBP2の動作状態は「省電力モード」であるので、直ぐに印刷することはできず復帰のための時間を要すると判断し、次のように計算する。
<MONO−LBP2>
6ページ(印刷するページ数)÷6枚/分(印刷速度)+240秒=5分
MONO−LBP3は、動作状態が初期化状態であることから、直ぐに印刷することはできず、初期化のための時間を要すると判断して印刷時間を計算する。
<MONO−LBP3>
6ページ(印刷するページ数)÷3枚/分(印刷速度)+150秒=4分30秒そして、ステップS1310において、各印刷装置について計算された印刷時間情報の目安に基づいて、最短で印刷可能な印刷装置を選択する。上記の例では、結果として、MONO−LBP1が選択されることになり、MONO−LBP1のIPアドレスに対して、印刷データを送信することになる。
【0184】
次にクライアント端末装置によって選択された印刷装置MONO−LBP1を例に取って、デバイス端末装置であるモノクロレーザビームプリンタ1030の処理を説明する。 上記の処理により、クライアント端末装置であるPC101から印刷の実行が指定されると、ネットワーク100と繋がる通信線402を介して送信されてきた制御コード・データをホストI/F部432で受信する。受信された制御コードやデータは入力バッファ433を経由してRAM436に記憶される。CPU434は、プログラムROM436に記憶されているプログラムに従い、画像情報生成部437においてデータを加工し、 図形や文字、イメージデータ等1つ1つ(画像オブジェクト)についての画像情報を生成する。この際、印刷の媒体の給紙口・排紙口は、ホストコンピュータからのコマンド指定に従って、給排紙口選択部461が選択する。給排紙装置の接続のチェックや状態の管理は、省電力モード制御部1862に含まれている給排紙装置管理部が、電源投入時にチェックする。給排紙装置電源管理部は、選択された給排紙口に応じて、第1の給紙装置制御部、第2の給紙装置制御部および排紙装置制御部の各電源制御部に対して、供給電力の設定を行なう。この設定に基づいて、第1および第2の給紙電源制御部および排紙装置制御部は、必要な給排紙装置にのみ電源を供給する。これにより、省電力化を行なう。そして、印刷を行なう1ページに含まれる全ての画像オブジェクトについて画像情報を生成した後、ビットマップ画像展開転送部438において実際に印刷するビットマップ画像に展開し、展開されたビットマップ画像は、印刷装置エンジン部439に送られ、指定された排紙口より排紙されることになる。
【0185】
上述したように、通信媒体を介して複数の印刷装置を接続してなる印刷システムにおいて、各印刷装置の動作状態に応じて印刷が開始されるまでの前処理時間を考慮することによって、ユーザは好ましいと思われる印刷装置を選択して印刷を実行することが可能となる。
【0186】
例えば、各印刷装置の動作状態に応じて印刷が開始されるまでの前処理時間を上述の演算により求めることができる。求められた前処理時間を含めて画像の形成に必要となる印刷時間の目安を求めることもでき、これによって、最も印刷時間が短いと思われる印刷装置を選択して印刷することが可能となる。なお、ユーザにとって好ましいものであれば、必ずしも最短のものである必要はなく、例えば、最短に準ずる2番目や3番目のものであっても十分である。
【0187】
また、電源投入から印刷が可能な状態になるまでの初期化時間を含めて、印刷に必要となる印刷時間の目安を計算により取得することによって、電源が投入されて間もないような初期化中の印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも、最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷を行なうことも可能となる。
【0188】
また、省電力モードから印刷可能状態に復帰するまでの省電力復帰時間を含めて印刷時間の目安を求めることにより、省電力モード中の印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも、最も印刷時間の短い印刷装置を選択して印刷を行なうことが可能となろう。
【0189】
[実施形態4]
上記の実施形態は、モノクロレーザビームプリンタを例に挙げたが、もちろん、カラーレーザビームプリンタであっても本発明は同様に適用できる。
【0190】
図24は、カラーレーザビームプリンタの構成を示した図である。図4および図18と共通の構成部分については同一の引用符号を付すことによって説明を省略する。
【0191】
エンジン制御部446内に、印刷された画像の濃度を測定する濃度測定部2470、印刷されたデータの印刷位置を測定する印刷位置測定部2471が設けられている。さらに、濃度測定部2470に測定する画像を送り、印刷された画像の実際の濃度を取得して、印刷した画像の理論値と比較し、測定によるその差を計算して通常データを印刷する際の濃度制御を行なう濃度調整制御部2463、印刷位置測定部2471に印刷位置を測定するための画像を送り、印刷された印刷位置との実際のずれ量を取得して、印刷した画像の理論的な印刷位置と比較し、測定によるその差を計算して通常データを印刷する際の印刷位置の制御を行なう印刷位置調整制御部2464、および、印刷する媒体の違い、例えば、普通紙や厚紙等の定着性の差によって、定着温度の制御を行なう定着温度制御部2465がプログラムとして追加されている。
【0192】
図25は、カラーレーザビームプリンタに関する管理情報テーブルの構成例を示す図である。管理情報テーブル2200と比較すると、あたらに、定着器温度変更時間、濃度制御時間、印刷位置制御時間が加えられている。よって、ステップS1309において、これらの追加された管理情報も考慮して印刷時間を計算することが可能となる。
【0193】
上記のように、定着器の温度を変更するための定着器温度変更時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算する計算することによって、定着器の温度変更を伴う印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも、好ましいと思われる(例えば、最も印刷時間の短い)印刷装置を選択して印刷を行なうことが可能となる。
【0194】
また、印刷位置の調整を行なうための印刷位置調整制御実行時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算する計算することによって、印刷位置調整制御を行なう印刷装置がネットワーク上に存在する場合にも、好ましいと思われる印刷装置を選択して印刷を行なうことが可能となる。
【0195】
上述してきたように実施形態3および4に係る画像像形成システムは、次のような端末装置、サーバ装置および印刷装置により構成可能である。
【0196】
例えば端末装置は、ネットワークを介して複数の印刷装置に接続された端末装置であって、複数の印刷装置についての現在の動作状態に関する情報を印刷装置又は印刷装置を管理するサーバ装置から受信する受信部と、受信された動作状態に関する情報により示されている動作状態から印刷を開始するまでに必要となる前処理時間の目安を作成する作成部と、作成された前処理時間の目安に基づいて、複数の印刷装置の中から印刷を実行させるための印刷装置を決定する決定部と、決定された印刷装置に応じた印刷データを生成する生成部とを含むように構成する。
【0197】
また、サーバ装置は、ネットワークを介して複数の印刷装置と端末装置とに接続されたサーバ装置であって、複数の印刷装置についての現在の動作状態に関する情報を印刷装置から受信する受信部と、受信された動作状態に関する情報を印刷装置と対応付けて記憶する記憶部と、動作状態に関する情報を端末装置から要求されると、記憶手段から動作状態に関する情報を読み出して端末装置へと送信する送信部とを含むように構成する。
【0198】
また、印刷装置は、印刷装置の動作状態の変更を検出する検出部と、動作状態の変更が検出されると変更後の動作状態に関する情報を上述の端末装置または上述のサーバ装置に対して送信する送信部とを含むように構成する。
【0199】
[他の実施形態]
実施形態1〜4においては、クライアント端末装置にて印刷時間の目安を計算するものであった。しかしながら、印刷時間の目安の計算をサーバ端末装置において実行してもよい。例えば、クライアント端末装置から印刷データをサーバ端末装置に送信し、サーバ端末装置が印刷データを一時的に蓄積し、蓄積されたデータを解析し、印刷モードの変更に要する時間の目安を計算することも可能である。その際には、図7に示した印刷ページ解析部732、印刷時間計算部733、印刷装置検索部735、および必要であれば印刷装置選択部734などのプログラムをサーバ端末装置が備え、上述のとおり実行することになる。
【0200】
また、実施形態1〜4において、サーバ端末装置を利用して印刷装置の選択を行ったが、ユーザの利用しているPC101自身で、それぞれの印刷装置の状態を管理してもよい。その場合は、デバイス情報管理部806、デバイス情報登録部831、デバイス情報検索部832およびデバイス情報変更部833などのプログラムをPC101にて実行すればよい。
【0201】
実施形態1〜4においては、印刷する文書を解析した上で印刷を行なう印刷装置を選択していたが、大量の文書を印刷するような場合には、文書の解析を行なわずに直ちに印刷を行なえる印刷装置を選択してもよい。例えば、アプリケーションプログラムから印刷が指示されると、最短の印刷装置を検索(すなわち文書の解析を実行)するか又は検索をスキップするかを選択する画面をディスプレイに表示し、ユーザの選択に従って、その後の処理を実行できるようにする。このようなオプション機能を用意すれば、文書解析による時間を省略することができるため、結果として全体の印刷スピードを上げることが可能になろう。
【0202】
また、実施形態1〜4では最短の印刷時間にて印刷が可能な印刷装置を印刷装置選択部734が選択するものであった。しかしながら、最終的な印刷装置の選択はユーザに任せても良い。例えば、最短の印刷装置はユーザの居室とは異なる部屋に設置されており、2番目に最短の印刷装置がユーザの居室に設置されている場合は、後者の印刷装置に出力させた方が印刷文書の回収の観点からユーザには便利であろう。従って、常に最短の印刷装置に出力させることが最善というわけではないので、最後は、ユーザの好みに応じて選択できるようにしてもよい。
【0203】
なお、ユーザに選択させるためには、目安情報をユーザに提供する必要があるため、実施形態1〜4のステップS1310を次のように変更する。
【0204】
図26は、印刷装置の選択メニュー画面の例を示した図である。選択ウインドウ2400には、印刷装置の名称、印刷時間の目安、設置場所などの情報が列挙されたリストボックス2401と、印刷装置を選択するためのポインタ2402と、ポインタ2402によりクリックされハイライトされた印刷装置を選択して決定するための選択ボタン2403が含まれている。
【0205】
具体的には、ステップS1310において、次のように処理を行なう。まず、各印刷装置について印刷時間の目安を受信すると、当該印刷装置の名称および設置場所とを含めた選択ウインドウ2400を作成してPC101のディスプレイ709に表示させる。設置場所の情報も上述の管理情報テーブルに登録されているものとする。なお、選択ウインドウ2400を表示する際には、印刷時間の短い順にソートして表示すれば、どの印刷装置が最短であるかユーザにとっても理解しやすいであろう。
【0206】
キーボード709やポインティングデバイスの操作と連動して移動するポインタ2402によって、いずれかの印刷装置が選択されると、選択された印刷装置はハイライト表示される。この状態で、選択ボタン2403がポインタ2402によって押し下げられると、印刷装置の選択が確定される。
【0207】
従って、印刷装置選択部734は、目安情報に基づいて印刷装置に関する情報をソートする機能と、選択ウインドウ2400を作成し表示する機能と、ユーザにより選択された印刷装置を確定する機能とを有することになる。
【0208】
このように、本発明では、印刷時間の目安情報をリスト表示させることで、ユーザの好みに応じた印刷装置の選択が可能となる。
【0209】
以上、いくつかの実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0210】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラム(本実施形態では図9、図10、図12、図13、図20、図21および図23に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0211】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0212】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0213】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−Rおよびその他の規格のDVD)などがある。
【0214】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0215】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0216】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0217】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0218】
【発明の効果】
本発明の第1の観点によれば、印刷モードの変更に伴う時間を考慮して印刷の対象となる文書に適した印刷装置を選択するため、より好ましい印刷装置を選択して印刷できる。
【0219】
また、本発明の第2の観点によれば、印刷が開始されるまでの印刷前処理時間を含めて文書の印刷にかかる印刷時間を計算する計算することによって、より好ましい印刷装置を選択して印刷を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した印刷システムを示す図である。
【図2】図2は、カラープリンタの性能を示した図である。
【図3】図3は、図2に例示したカラープリンタにおける印刷時間を比較するための図である。
【図4】図4は、カラーレーザビームプリンタの構成を示した図である。
【図5】図5はCOLOR−LBP103で示されるカラーレーザビームプリンタのエンジン部436を示す図である。
【図6】図6は、エンジン部436の構成の異なるのカラーレーザビームプリンタであるCOLOR−LBP104の例示した図である。
【図7】図7は、クライアント端末装置であるPC101およびPC102の構成を示した図である。
【図8】図8は、サーバ端末WS105の構成例を示した図である。
【図9】図9は、サーバ端末装置WS105の処理を示したフローチャートである。
【図10】図10は、サーバ端末装置におけるデータ検索処理を示したフローチャートである。
【図11】図11は印刷装置の性能情報などを管理するためのテーブル1100の一例を示す図である。
【図12】図12は、COLOR−LBP103または104に含まれる管理情報登録部460についてフローチャートである。
【図13】図13は、クライアント端末装置における印刷処理に関するフローチャートである。
【図14】図14は、転写材の種類に応じて印刷処理を変更するカラーレーザビームプリンタの構成例を示した図である。
【図15】図15は、第2の実施形態に係る管理テーブルの構成例を示す図である。
【図16】図16は本発明を適用可能な印刷システムの一例を示す図である。
【図17】図17は、動作状態が通常印刷モードの場合と省電力モードの場合について、各プリンタごとの印刷時間の例を示した図である。
【図18】図18は、モノクロレーザビームプリンタの構成を示した図である。
【図19】図19は本実施例のモノクロレーザビームプリンタのエンジン部439を示した図である。
【図20】図20は、サーバ端末装置105の処理についてのフローチャートである。
【図21】図21は、デバイス情報変更部833で行われるデータ変更処理のフローチャートである。
【図22】図22は、管理情報テーブルの構成例を示す図である。
【図23】図23は、管理情報テーブル2200に登録されている管理情報を変更する際のフローチャートである。
【図24】図24は、カラーレーザビームプリンタの構成を示した図である。
【図25】図25は、カラーレーザビームプリンタに関する管理情報テーブルの構成例を示す図である。
【図26】図24は、印刷装置の選択メニュー画面の例を示した図である。

Claims (1)

  1. 複数の印刷装置を含む印刷システムであって、
    前記印刷装置が複数の印刷モードを備えている場合に、該複数の印刷モード間の切替処理に要する時間の目安となる第1の時間情報と、該各印刷モードごとの印刷に要する時間の目安となる第2の時間情報とを管理する管理手段と、
    少なくとも前記印刷モードの切り替え回数と各印刷モードごとのページ数を求めるべく、印刷の対象となる対象情報の構成を解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果、前記管理手段により管理されている第1の時間情報および第2の時間情報に基づいて、前記対象情報を印刷するための印刷装置を決定する決定手段と、
    前記決定された印刷装置に応じた印刷データへと前記対象情報を変換する変換手段と
    を含む印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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