JP2004163818A - 電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図示の電気泳動表示装置を作製する場合、第1基板1aに第1電極3aを形成し、その上にマイクロカプセル2R,2G,2Bをインクジェット装置等によって配置する。その後、各マイクロカプセル2R,2G,2Bの殻部23を赤青緑にそれぞれ着色し、最後に第2基板1bを貼り付けてマイクロカプセル2R,2G,2Bを封止する。この製造工程においては、マイクロカプセルの着色を、マイクロカプセルを基板に配置した後に行うようにしたため、その配置作業自体は簡単になる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動粒子を液体中で移動させて表示を行なう電気泳動表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。
【0003】
中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記のニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ商品化されている。しかしながら、これらの液晶表示装置では、画面を見る角度や反射光による画面上の文字の見づらさという点や、光源のちらつき・低輝度等から生じる視覚へ負担が未だ十分に解決されていない。この為、低消費電力以外にも、視覚への負担の少なくする観点を重視した表示装置の研究が盛んに検討されている。
【0004】
そこで、低消費電力、眼への負担軽減などの観点から反射型表示装置が期待されている。その1つとして、着色粒子(以下、電気泳動粒子と称する)を分散した液体(以下、分散媒とする)に電場を加えて電気泳動現象により粒子の移動を行い、表示効果を得る電気泳動表示装置が知られている。このような装置は電気泳動表示パネルとその駆動手段とから構成される。電気泳動表示パネルは、少なくとも片方が透明である一対の基板の間に電気泳動表示媒体を挟持し、前記基板の一方あるいは双方に設けた電極により前記の表示媒体に電界を印加して電気泳動粒子の分布を変化させることにより、表示効果を得るものが一般的である。
【0005】
ところで、電気泳動粒子を分散させる分散媒は、液体を主成分とするため、表示パネルからの流出や揮発を防止することが必要である。そのため、かかる分散媒をマイクロカプセル中に封入するようにしたものが提案されている。その場合、
・ 主に、界面重合法、in situ 重合法、相分離法(コアセルベーション法)のいずれかの方法によってマイクロカプセルを製造し、
・ そのマイクロカプセルをバインダ樹脂と混合して樹脂組成物を作製し、
・ その樹脂組成物を、ロールコーター法、ロールラミネーター法、スクリーン印刷法、スプレー法等によって基板に塗布する
という方法が一般的に採られていた。
【0006】
なお、このようなマイクロカプセルを用いることで、多色表示をする電気泳動表示装置を作製することが可能である。そのためには、電気泳動粒子や、その電気泳動粒子とは異なる色に着色された分散液を用いることが一般的である。さらに、この電気泳動表示装置に液晶表示装置に使われているカラーフィルター層を設けることにより、多色表示装置を作製する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平2−146019号公報
【特許文献2】
特開2000−035769号公報
【特許文献3】
特開平11−286113号公報
【特許文献4】
特開2001−232178号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したようなマイクロカプセルの配置方法では、配置しようとする表示色の種類分のマイクロカプセルを予め(つまり、基板に配置する前の段階で)作製しておく必要があり、多色表示する電気泳動表示パネルを作製する時に、その製造プロセスが煩雑になるという問題があった。
【0009】
このような問題を回避する方法としては、
・ インクジェット装置を用い所定の位置に1つずつマイクロカプセルを配置する方法(例えば、特許文献2参照)や、
・ インクジェット装置で電気泳動粒子を含む表示材料を所定の位置に配置する方法(例えば、特許文献3参照)や、
・ マイクロカプセルの構成要素をインクジェット装置により供給する方法(例えば、特許文献4参照)
が提案されているが、インクジェット装置によりマイクロカプセルを確実に所望の位置に供給することは、高精細表示パネルになればなる程、技術的に非常に難しいものである。また、大型高精彩表示パネルでは膨大な数のマイクロカプセルを所定位置に配置する必要が生じ、ノズルから1個ずつマイクロカプセルを供給する方法では表示パネルの作製に時間を要する問題がある。さらに、カラーフィルター層を設けた電気泳動表示装置では、マイクロカプセルを駆動する電極、駆動されるマイクロカプセル、カラーフィルターの画素の位置を厳密に、順次合わせる必要があり、製造プロセス上、複雑となる。
【0010】
そこで、本発明は、これらの問題を回避する電気泳動表示装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、所定間隙を開けた状態に配置された第1基板及び第2基板と、電気泳動粒子及び分散媒を有すると共に前記基板の間隙に配置された複数のマイクロカプセルと、これらのマイクロカプセルを挟み込むように配置された第1電極及び第2電極と、を備えた電気泳動表示装置の製造方法において、
前記複数のマイクロカプセルを前記第1基板に配置する工程と、
前記マイクロカプセルを配置した領域を着色する工程と、
前記第1基板に前記第2基板を貼り付けて前記マイクロカプセルを封止する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
本発明が適用されて製造される電気泳動表示装置は、図1に示すように、所定間隙を開けた状態に配置された第1基板1a及び第2基板1bを備えており、これらの基板1a,1bの間隙には複数のマイクロカプセル2R,2G,2Bが配置されている。各マイクロカプセル2R,2G,2Bは複数の電気泳動粒子(図5の符号20参照)と分散媒(図5の符号21参照)とを有している。なお、これらのマイクロカプセルを区別する必要があるときは符号2R,2G,2Bを付して区別し、区別する必要が無いときは単に符号“2”を付すこととする。
【0014】
また、これらのマイクロカプセル2を挟み込むように第1電極3a及び第2電極3bが配置されている。
【0015】
[マイクロカプセル]
上述したマイクロカプセル2は、
・ (1つのマイクロカプセルが各画素に対応した色に塗り分けられるならば)複数の画素に跨るように配置されていても、
・ 各画素に1つずつ配置されていても、
・ 図2に示すように、各画素に複数個ずつ配置されていても、
良い。
【0016】
また、マイクロカプセルの粒径は、10μm〜200μmであればよく、好ましくは10μm〜100μm、より好ましくは20μm〜80μmである。また、得られたマイクロカプセルは必要に応じて、分級をしても良い。
【0017】
[電気泳動粒子]
上述した電気泳動粒子20は着色され帯電されているが、
・ 同一マイクロカプセル内の電気泳動粒子を同一色に着色し同一極性に帯電させても(つまり、同一マイクロカプセル内の電気泳動粒子の種類を1種類としても)、
・ 一の色に着色され一の極性に帯電された電気泳動粒子と、他の色に着色され他の極性に帯電された電気泳動粒子とを同一マイクロカプセル内に混合しても(つまり、同一マイクロカプセル内の電気泳動粒子の種類を2種類としても)、
良い。すなわち、
・ 正極性に帯電されると共に任意の色に着色された電気泳動粒子と、
・ 負極性に帯電されると共に他の色に着色された電気泳動粒子と
を同じマイクロカプセル2に入れておき、これらの電気泳動粒子の移動によって異なる色を表示するようにしても良い(詳細は図6にて説明する)。
【0018】
なお、電気泳動粒子20はどのような色に着色しても良いが、白色のみ、黒色のみ、白色と黒色の2種類を混在させた系、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色から任意に選択された色(系)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色から任意に選択された色(系)が良い。
【0019】
電気泳動粒子はポリマー微粒子のような有機材料、顔料などの無機材料、これらの混在系及び有機無機ハイブリット材料など、公知のものであれば良く特に限定はしない。しかし、好ましくは白色や黒色、R、G、B、C、M、Yなどの顔料が望ましい。白色粒子としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化スズ、硫酸マグネシウム、シリカ等を用いることができ、黒色粒子として、カーボンブラック、アニリンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック等を用いることができる。また各原色系顔料としては、カドミウムレッド、キナクリドンレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、マダーレーキ等の赤色顔料、ダイアモンドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ピグメントグリーンB等の緑色顔料、コバルトブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー等の青色顔料、ハンザイエロー、カドミウムイエロー、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、チタンイエロー、黄色酸化鉄、黄鉛、ハンザイエロー、ジスアゾイエロー等の黄色顔料を用いることができる。
【0020】
また、粒子の表面を公知の樹脂や公知の電荷を制御する材料で被覆することによって、電気泳動粒子として用いても良い。また、電気泳動粒子の粒径は0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜6μmである。さらに、電気泳動粒子の濃度は、1〜30質量%が好ましい。
【0021】
[分散媒]
分散媒21は透明としても着色しておいても良いが、着色する場合は、電気泳動粒子とは異なる色にする必要がある。
【0022】
高絶縁性でしかも無色透明な分散媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン、ノルマルパラフィン、イソパラフィンなどの脂肪族炭化水素、クロロホルム、ジクロロメタン、ペンタクロロエタン、1、2−ジブロモエタン、1、1、2、2−テトラブロモエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン等のハロゲン化炭化水素、天然又は合成の各種の油等を使用でき、これらを1種だけ用いても、これらを2種以上で混合して用いても良い。また、分散媒には、必要に応じて、電荷調整剤、分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加すると良い。
【0023】
分散媒を着色する場合には油溶染料を用いることができる。これらの油溶染料として、アゾ染料、アントラキノン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ペノリン染料、フタロシアニン染料、金属錯塩染料、ナフール染料、ベンゾキノン染料、シアニン染料、インジゴ染料、キノイミン染料等の油溶染料が好ましく、これらを組み合せて使用しても良い。
【0024】
例えば、以下の油溶染料を挙げることができる。バリファーストイエロー(1101、1105、3108、4120)、オイルイエロー(105、107、129、3G、GGS)、バリファーストレッド(1306、1355、2303、3304、3306、3320)、オイルピンク312、オイルスカーレット308、オイルバイオレット730、バリファーストブルー(1501、1603、1605、1607、2606、2610、3405、)、オイルブルー(2N、BOS、613)、マクロレックスブルーRR、スミプラストグリーンG、オイルグリーン(502、BG)等であり、油溶染料の濃度は0.3〜3.5質量%が好ましい。
【0025】
[マイクロカプセルの殻部(図5に符号23で示す壁の部分)]
マイクロカプセルの殻部(壁)を形成する材料(壁材料)としては、芯となる電気泳動粒子や分散媒などを被膜でき、光を十分に透過させるような無色透明な材料が挙げられる。壁材料の一例としては尿素樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリウレタン、ポリ尿素−ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシリ、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、ゼラチン等が挙げられる。また、壁材料に溶解または分散する染料や顔料を加えても良い。
【0026】
また、必要に応じて界面活性剤を添加していても良い。界面活性剤としては、高分子系の界面活性剤が好ましく、例えば、スチレン−無水マレイン酸やエチレン−無水マレイン酸等を使用することができる。界面活性剤の濃度は、1〜10質量%が好ましい。
【0027】
これらを加え、前記の界面重合法、in situ 重合法、相分離法(コアセルベーション法)のいずれかの方法によってマイクロカプセルが製造される。
【0028】
[間隙部材]
また、マイクロカプセル2が基板面に沿って移動(位置ズレ)することは好ましくないので、図3に示すように、マイクロカプセル2とマイクロカプセル2との間隙に間隙部材4を配置して、マイクロカプセル2の位置ズレを防止するようにすると良い。この間隙部材4R,4G,4Bには様々なもの(固体や液体)を用いることができるが、樹脂を用いることが好ましい。
【0029】
[画像表示方法]
本実施の形態では第1電極3a及び第2電極3bの間に電圧を印加することに基きマイクロカプセル内の電気泳動粒子20を移動させて表示を行うように構成されている。
【0030】
例えば、電気泳動表示装置に任意の文字を自由に表示させるようにするのではなくて、ある特定の文字を表示状態・非表示状態に切り替えるようにしても良い。図4は、その一例として「A B C」の文字列を表示するようにしたものを示している。この文字列は、上述した「マイクロカプセル2を配置した領域」に元々着色(塗布)しておき、電気泳動粒子の移動によって表示状態或いは非表示状態にできるようになっている。かかる場合、第1電極3a及び第2電極3bは共通として、各画素の電気泳動粒子は同一方向に移動させれば良く、それらの電極を画素毎に独立な形状にしたり独立に制御したりする必要は無い。なお、表示される文字列は「マイクロカプセル2を配置した領域」の配色によって自由に設定することができる。例えば、グラデーションや多色表示が可能である。また、非文字部分にも電極を配置することにより非文字部分上のすべてのマイクロカプセルを駆動させて表示を行うことも可能である。このような実施形態は、広告宣伝媒体用、POP(Point Of Purchase advertising)用表示装置として使用可能である。
【0031】
次に、マイクロカプセル内に入れる電気泳動粒子を1種類(つまり、全ての電気泳動粒子が同一色に着色され、同一極性に帯電されているケース)とした場合について説明する。
【0032】
図5(a) に符号Eで示す方向に電界を与えると、電気泳動粒子20はマイクロカプセル2の上側に移動し、同図(b) に符号Eで示す方向に電界を与えると、電気泳動粒子20はマイクロカプセル2の下側に移動する。いま、マイクロカプセル2の殻部23を赤色に着色し、分散媒21を黒色とし、電気泳動粒子20を白色とすると、図5(a) の符号10で示す側からマイクロカプセル2を観察すると、白色の電気泳動粒子20によって光が反射されるため、該電気泳動粒子20の手前にある殻部23の赤色が視認される。また、図5(b) の符号10で示す側からマイクロカプセル2を観察すると、電気泳動粒子20による光反射は起こらず、分散媒21の黒色が視認されることとなる。
【0033】
次に、マイクロカプセル内に入れる電気泳動粒子を2種類(つまり、正極性に帯電された白色電気泳動粒子と、負極性に帯電された黒色電気泳動粒子)とした場合について説明する。
【0034】
図6(a) に符号Eで示す方向に電界を与えると、白色電気泳動粒子20Wはマイクロカプセル2の上側に移動し、黒色電気泳動粒子20Bはマイクロカプセル2の下側に移動する。また、同図(b) に符号Eで示す方向に電界を与えると、白色電気泳動粒子20Wはマイクロカプセル2の下側に移動し、黒色電気泳動粒子20Bはマイクロカプセル2の上側に移動する。いま、マイクロカプセル2の殻部23がシアンに着色され、分散媒21が透明である場合、図6(a) の符号10で示す側からマイクロカプセル2を観察すると、白色電気泳動粒子20Wによって光が反射されるため該電気泳動粒子20Wの手前にある殻部23のシアンが視認される。また、図6(b) の符号10で示す側からマイクロカプセル2を観察すると、電気泳動粒子20Bの黒色が視認される。
【0035】
[画素]
画素の配置、形状は特に限定しないが、好ましくは表示面から見て、3〜12の多角形(正多角形を含む)、円などがあげられる。また画素が多色化する場合、各色の配置の仕方も特に限定しない。
【0036】
[基板]
基板1a,1bを形成する材料としては、ガラス、アルミナ、石英等のセラミックス、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼等の金属、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカーボネート(PC)等のプラスチックなどを挙げることができる。なお、単一の材料で機械的強度や耐溶剤性等を確保することが難しい場合には2種以上の材料を用いた積層構造にすると良い。例えば、プラスチックに金属やセラミックスの充填剤を加えてシート状に成型した“強化プラスチック基板”を使用すると良い。また、
・ 多孔性セラミックス製軽量基板の表面にプラスチック材料を被覆することにより液体透過性を改善した基板や、
・ 耐溶剤性の劣るプラスチックフィルムの表面にセラミックス材料を被覆して耐溶剤性を改善した基板
などを使用しても良い。ところで、画像観察者側に配置する基板は透明にする必要がある。
【0037】
[電極]
電極は少なくとも一対あればよく、その形状や配置は特に限定しない。上述した第1電極3aを前記第1基板1aに配置し、第2電極3bを前記第2基板1bに配置すると良い。この電極の材料には特に制限はないが、アルミニウムやチタンなどの金属及びそれらのペースト状物、ITOなどの導電性金属酸化物、ポリアセチレンやポリアニリンなどの導電性高分子等を使用すると良い。これらは各画素を制御するためにパターン形成される。パターン形成の方法は公知のものであれば良く、例えば、印刷方法、フォトリソグラフィー法等が挙げられる。また、各第1電極3aにスイッチ素子を接続しても良い。
【0038】
次に、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法について説明する。
【0039】
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は、
▲1▼ 前記マイクロカプセル2を第1基板1aに配置する工程(以下、“マイクロカプセル配置工程”とする)と、
▲2▼ 前記マイクロカプセル2を配置した領域を着色する工程(以下、“着色工程”とする)と、
▲3▼ 前記第1基板1aに前記第2基板1bを貼り付けて前記マイクロカプセル2を封止する工程(以下、“封止工程”とする)と、
を備えている。
【0040】
[マイクロカプセルの作製]
ところで、前記マイクロカプセルの作製法としては、主に、分散媒、電気泳動粒子、カプセル壁を形成する被覆物質、界面活性剤等を加えた後、界面重合法、in situ 重合法、相分離法(コアセルベーション法)のいずれかの方法によって製造される。
【0041】
[マイクロカプセル配置工程]
マイクロカプセル2を配置する方法としては、ドクターブレード法、ナイフブレード法、バーコート法やスピンコート法、スクリーン印刷やオフセット印刷などの印刷方法、インクジェット法、ディスペンサによる方法等があげられる。
【0042】
また、マイクロカプセルを基板上の所望の位置に配置する場合、基板上の任意の位置に凹凸の形状を予めパタ−ン形成し、その中にマイクロカプセルを配置しても良い。凹凸形状は、特に限定されるものではない。
【0043】
前記マイクロカプセル2の前記第1基板1aへの配置は、前記マイクロカプセルを分散させた液媒体を前記第1基板1aに塗布し、該液体を乾燥させることによって行うと良い。この液媒体は、少なくともカプセルが分散できる液が含まれていればよく、特に限定しない。従って、水や、アルコール、アセトンなどの有機溶媒以外にも、前述したような光透過性のバインダ樹脂(間隙部材)などを用いても良い。液媒体が水や有機溶媒の場合、マイクロカプセルを基板に展開後、乾燥させて揮発させる必要がある。
【0044】
この光透過性のバインダ樹脂としては、水溶性のポリマーを挙げることができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。また必要に応じて、この時点でカプセルの壁を着色する色素を加えても良い。これは例えば赤−白表示などの2色での表示を行なう場合や、マイクロカプセル配置工程及び着色工程を同時に行う場合に有効である。この時用いられる色素は顔料、染料のどちらでも良い。但し、顔料の際は液媒体及びバインダ樹脂中に分散し、染料の場合は少なくとも分散、好ましくは溶解することが必須である。染料の具体的な材料は、アゾ系、スチルベン系、チアゾール系、ジオキサジン系、フタロシアニン系の直接染料、アゾ系、アントラキノン系、トリフェニルメタン系、キサンテン系の酸染料、塩基染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、アントラキノン系、フタロシアニン系、トリアリルメタン系の油溶染料、反応染料などがあげられる。顔料の具体的な材料は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化スズ、硫酸マグネシウム、シリカ、カーボンブラック、アニリンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、チタンイエロー、黄色酸化鉄、黄鉛等などの無機顔料を用いることができる。また各原色系顔料としては、カドミウムレッド、キナクリドンレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、マダーレーキ等の赤色顔料、ダイアモンドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ピグメントグリーン等の緑色顔料、コバルトブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー等の青色顔料、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、カドミウムイエロー、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ハンザイエロー、ジスアゾイエロー等の黄色顔料を用いることができる。
【0045】
[着色工程]
前記マイクロカプセル2を配置した領域の着色は、
・ 図1や図2に示すようにマイクロカプセル自体(つまり、図5に符号23で示す殻自体)を着色することにより達成しても、
・ マイクロカプセル2の外面(つまり、殻外面)を着色することにより達成しても、
・ マイクロカプセルを透明として、その内面を着色することにより達成しても、
・ 図3に示すように、マイクロカプセル2の間隙に配置した間隙部材4R,4G,4Bを着色することにより達成しても、
・ それらの方法を組み合せて達成しても、
良い。
【0046】
また、図1乃至図3に示す電気泳動表示装置では、前記マイクロカプセル2を配置した領域に付す色は画素毎に異なるようにしている。かかる場合、
・ 3つの画素を赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)に塗り分けても、
・ 4つの画素をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)に塗り分けても、
・ さらに他の色に塗り分けても、
良い。さらに、該マイクロカプセル2を配置した領域の着色は1色だけとしても(つまり、全ての画素を1色にしても)良い。
【0047】
前記マイクロカプセル2を配置した領域の着色は、印刷法、インクジェット法、ディスペンサー法により行うと良い。
【0048】
マイクロカプセルの着色は、マイクロカプセルの任意の領域に色素を塗布することにより達成される。このとき用いられる色素は顔料、染料のどちらでも良い。
【0049】
染料の具体的な材料は、アゾ系、スチルベン系、チアゾール系、ジオキサジン系、フタロシアニン系の直接染料、アゾ系、アントラキノン系、トリフェニルメタン系、キサンテン系の酸染料、塩基染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、アントラキノン系、フタロシアニン系、トリアリルメタン系の油溶染料、反応染料などがあげられる。顔料の具体的な材料は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化スズ、硫酸マグネシウム、シリカ、カーボンブラック、アニリンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、チタンイエロー、黄色酸化鉄、黄鉛等などの無機顔料を用いることができる。また各原色系顔料としては、カドミウムレッド、キナクリドンレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、マダーレーキ等の赤色顔料、ダイアモンドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、ピグメントグリーン等の緑色顔料、コバルトブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー等の青色顔料、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、カドミウムイエロー、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、ハンザイエロー、ジスアゾイエロー等の黄色顔料を用いることができる。
【0050】
前記マイクロカプセルを着色する方法(つまり、任意の領域に色素を塗布する方法)としては、印刷法(オフセット印刷やスクリーン印刷等)またはインクジェット法、ディスペンサー法を用いると良い。複数の色素を塗布する際には、混色を防止することが必要である。
【0051】
なお、マイクロカプセル配置工程と着色工程とを同時に行うようにしても良い。例えば、所望の色を発する色素とマイクロカプセルを分散させた液媒体を、必要な色の種類分だけ予め用意し、任意の領域にインクジェット法やオフセット印刷やスクリーン印刷等の印刷法等により基板上に塗布する方法である。必要な色の種類にかかわらずマイクロカプセルは同一のものを使用するため、製造工程が簡便のままである。この場合に用いる材料はこれまで前述した材料を用いてよい。
【0052】
[封止工程]
これは第1基板上に配置されたマイクロカプセルの層を、第1基板で覆い、封止する工程である。この場合、マイクロカプセル間の隙間が出来る限りなくなるように、押圧下で2つの基板を封止しても良い。但し、押圧することで、着色されたマイクロカプセルが押し潰されて任意の領域より広い領域を占める可能性がある場合は、予めから着色領域を狭くしておき、押圧、封止をすることで任意の領域とマイクロカプセルの着色領域が合うようにするなどの工夫が必要である。
【0053】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0054】
本実施の形態によれば、マイクロカプセルの配置工程の後に着色工程を実施するため、マイクロカプセルの配置作業が簡単となり、作業時間も短縮される。
【0055】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0056】
(実施例1)
本実施例では、図1に示す電気泳動表示装置を作製した。
【0057】
まず、厚さ200μmのPETフィルム(第1基板)1aにアルミニウムを約0.2μmの厚さに形成し、パターニングしてアルミ電極(第1電極)3aを形成した。
【0058】
次に、マイクロカプセル2を作製した。すなわち、
・ 白色電気泳動粒子として酸化チタン(デュポン社製 Tiprue R−104)、
・ 黒色電気泳動粒子としてチタンブラック(三菱化学(株)製 13M−T)とを1:1の重量比に混ぜたものを、分散媒としてのトリクロロエチレンに10重量%だけ混入した。次に、界面活性剤(オロナイトジャパン(株) OLOA1200)を分散媒に0.5重量%混合した。
【0059】
そして、このように作成した溶液を保護コロイド水溶液中に加え、攪拌して乳化させた。次に、炭酸ナトリウムを加えてpHを9にした後、尿素−ホルムアルデヒドプレポリマーを加え、さらに酢酸を加えてpHを5に調整した後、60℃で2時間反応させた。その結果、分散液界面でプレポリマーが重合し、尿素樹脂の皮膜を形成した。このようにして、尿素樹脂を壁材とするマイクロカプセルのスラリーを得た。なお、粒径は40μmになるよう乳化条件を調整し、さらに粒径分布を調節するために、粒径が30〜50μmになるように分級した。
【0060】
このようにして作製したマイクロカプセルを10重量%の割合となるように水に添加してマイクロカプセル分散液を調整した。そして、ブレードコ−ターを用いてそのマイクロカプセル分散液を基板に展開して乾燥させ、マイクロカプセル層を作製した(マイクロカプセル配置工程)。
【0061】
一方では、Acid Red 14(Aldrich社製)を3重量%、ジエチレングリコール、プロピレングリコールをそれぞれ7.5重量%、イソプロピルアルコールを5重量%、界面活性剤を0.5重量%添加し、赤色水溶液を作製した。
【0062】
これをX−YステージのX軸ステージにインクジェットプリンター(キヤノン(株)製 BJF600)のヘッドを取り付けたインクジェット装置を用い、任意の領域に所定の色を着色した.この後乾燥させ余分な水分を除去することで、色素をマイクロカプセルの壁材23に染色、吸着させた(着色工程)。
【0063】
また、厚さ200μmのPETフィルム(第2基板)1bには厚さ約0.1μmのITO(第2電極)3bを形成した。そして、これらのPETフィルム1a,1bを貼り合せて、マイクロカプセル2を封止した。
【0064】
電圧印加手段を設けて電圧を印加した結果、赤色−黒色表示を行なう表示素子が得られた。しかも良好なコントラストのカラー表示ができた。
【0065】
(実施例2)
本実施例では、図3に示す電気泳動表示装置を作製した。
【0066】
まず、実施例1と同様の方法で、PETフィルム1aにアルミ電極3aを形成した。
【0067】
次に、マイクロカプセル2を作製した。但し、電気泳動粒子としては、黒色電気泳動粒子は用いずに白色電気泳動粒子として酸化チタン(デュポン社製 Tiprue R−104)だけを用い、分散媒には、黒色の油溶染料であるSudan black 3(Aldrich社製)を3重量%含有したトリクロロエチレンを用いた。そして、分散媒には、白色電気泳動粒子及び界面活性剤(オロナイトジャパン(株) OLOA1200)を10重量%、0.5重量%混合した。
【0068】
そして、このように作成した溶液を保護コロイド水溶液中に加え、攪拌して乳化させた。次に、炭酸ナトリウムを加えてpHを9にした後、尿素−ホルムアルデヒドプレポリマーを加え、さらに酢酸を加えてpHを5に調整した後、60℃で2時間反応させた。その結果、分散液界面でプレポリマーが重合し、尿素樹脂の皮膜を形成した。このようにして、尿素樹脂を壁材とするマイクロカプセルのスラリーを得た。なお、粒径は40μmになるよう乳化条件を調整し、さらに粒径分布を調節するために、粒径が30〜50μmになるように分級した。
【0069】
このようにして作製したマイクロカプセルを10重量%の割合となるように水に添加してマイクロカプセル分散液を調整した。そして、ブレードコ−ターを用いてそのマイクロカプセル分散液を基板に展開して乾燥させ、マイクロカプセル層を作製した。
【0070】
一方では、ポリビニルアルコール10重量%水溶液を作製し、そこにAcidRed 14(Aldrich社製)、Acid Blue 45(Aldrich社製)をそれぞれ3重量%添加し、赤色バインダ樹脂と青色バインダ樹脂を作製した。
【0071】
次に、このマイクロカプセル層の上に任意のパターンが形成されている開口マスクを乗せ、赤色バインダ樹脂4Rをスキージを使いマイクロカプセル層に印刷した。その後、乾燥させ、次いで青色バインダ樹脂4Bに関しても同様な操作を行い、マイクロカプセル層に印刷した。
【0072】
また、厚さ200μmのPETフィルム(第2基板)1bには厚さ約0.1μmのITO(第2電極)3bを形成した。そして、これらのPETフィルム1a,1bを張り合わせて、マイクロカプセル2を封止した。
【0073】
更に電圧印加手段を設けて電圧を印加した結果、開口マスクの任意パターン領域に従って、青色−黒色表示を行なう画素と赤色−黒色表示を行なう画素を持つ表示素子が得られた。また、2種類の画素間の混色もなく、しかも良好なコントラストのカラー表示ができた。
【0074】
(実施例3)
本実施例では、まず、実施例1と同様の方法で、PETフィルム1aにアルミ電極3aを形成した。また、実施例2と同様の方法でマイクロカプセル2を作製し分級した。
【0075】
次に、ポリビニルアルコール10重量%水溶液を作製し、そこにAcid Red 14(Aldrich社製)、Acid Blue 45(Aldrich社製)をそれぞれ3重量%だけ混合し、さらにマイクロカプセル2を10重量%添加し、赤色調整液と青色調整液を作製した。
【0076】
次に、ディスペンサ装置(武蔵エンジニアリング(株)製 SM3 SL−3A)を用い、赤色調整液を前記PET基板上にパターニングしながら塗布した。その後、乾燥させ、次いで青色調整液に関しても同様な操作を行い、マイクロカプセル層を作製した。
【0077】
その後、実施例1,2と同様にPETフィルム1bやITO3bを用い、基板貼り合わせによってマイクロカプセル2を封止した。
【0078】
更に電圧印加手段を設けて表示素子とし、表示を行った。各画素を形成するマイクロカプセル内の電気泳動粒子を上下電極間で駆動した結果、青色−黒色表示を行なう画素と、赤色−黒色表示を行なう画素を持つ表示素子が得られた。また、2種類の画素間の混色もなく、しかも良好なコントラストのカラー表示ができた。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、マイクロカプセルの配置工程の後に着色工程を実施するため、マイクロカプセルの配置作業が簡単となり、作業時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の一例を示す断面図。
【図2】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の一例を示す断面図。
【図3】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の一例を示す断面図。
【図4】画像表示の一例を示す模式図。
【図5】画像表示の他の例を説明するための模式図。
【図6】画像表示の他の例を説明するための模式図。
【符号の説明】
1a 第1基板
1b 第2基板
2 マイクロカプセル
3a 第1電極
3b 第2電極
4 間隙部材
20 電気泳動粒子
21 分散媒
Claims (1)
- 所定間隙を開けた状態に配置された第1基板及び第2基板と、電気泳動粒子及び分散媒を有すると共に前記基板の間隙に配置された複数のマイクロカプセルと、これらのマイクロカプセルを挟み込むように配置された第1電極及び第2電極と、を備えた電気泳動表示装置の製造方法において、
前記複数のマイクロカプセルを前記第1基板に配置する工程と、
前記マイクロカプセルを配置した領域を着色する工程と、
前記第1基板に前記第2基板を貼り付けて前記マイクロカプセルを封止する工程と、
を備えたことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
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