JP2004163204A - ガスセンサの較正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実装時における検出素子と温度補償素子との配列方向が水平方向Hとなるガスセンサ11aおよび各素子の配列方向が鉛直方向Vとなるガスセンサ11bに対する較正用ガスが充填される較正用容器51内に、各素子が水平方向Hに配列されるようにガスセンサ11aを装着し、検出素子が鉛直方向Vにおいて温度補償素子の真上に配列されるようにガスセンサ11bを装着する(ステップS01)。較正用容器51内に較正用ガスを充填し、ガス濃度の変化に応じた各ガスセンサ11a,11bの出力の変動を検出する(ステップS02)。検出した出力変動に基づき、各ガスセンサ11a,11b間の出力変動が同等となるように、各ガスセンサ11a,11bの出力を調整する(ステップS03)。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば燃料電池車両に搭載される接触燃焼式ガスセンサ等のガスセンサの較正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスセンサとしては、例えば白金等の触媒からなるガス検出素子と温度補償素子とを一対備え、被検出ガスが白金等の触媒に接触した際の燃焼により発生する熱によってガス検出素子が相対的に高温の状態になったときに、例えば雰囲気温度下等の相対的に低温の状態の温度補償素子との間に生じる電気抵抗値の差異に応じて、被検出ガスの濃度を検出するガス接触燃焼式のガスセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、このようなガス接触燃焼式のガスセンサのうち、特に、水素センサを、例えば燃料電池を動力源とした燃料電池車両等の車両に搭載し、水素ガスが漏洩していないことを確認するために用いることが検討されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−113776号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなガスセンサにおいて、被検出ガスの検出時に、例えば検出素子の発熱により加熱された検出素子周辺の雰囲気ガスが補償素子の周辺に移動して補償素子の温度を上昇させることにより、被検出ガスのガス濃度に関わりなく、この雰囲気ガスの移動方向に係る鉛直方向と、検出素子と補償素子との配列方向とのなす角度に応じて検出素子と補償素子との電気抵抗値の差異が変化する場合がある。
このため、例えば実装状態が異なる複数のガスセンサによって、同等のガス濃度の被検出ガスを検出した場合には、各実装状態つまり鉛直方向と、検出素子と補償素子との配列方向とのなす角度の差異に応じて、複数のガスセンサ同士の出力の大きさにばらつきが生じ、被検出ガスのガス濃度を精度良く検出することが困難になるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ガスセンサの実装状態に応じて被検出ガスのガス濃度に対する検出結果が変動することを防止することが可能なガスセンサの較正方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のガスセンサの較正方法は、検出素子(例えば、実施の形態での検出素子31)と補償素子(例えば、実施の形態での温度補償素子32)との電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスのガス濃度を検出するガスセンサの較正方法であって、前記ガスセンサの実装時における前記検出素子と前記補償素子との配列方向と、鉛直方向とのなす角度に応じて較正を行うことを特徴としている。
【0006】
上記のガスセンサの較正方法によれば、例えば検出素子の発熱により加熱された検出素子周辺の雰囲気ガスが補償素子の周辺に移動して補償素子の温度を上昇させることにより、被検出ガスの濃度に関わりなく、この雰囲気ガスの移動方向に係る鉛直方向と、検出素子と補償素子との配列方向とのなす角度に応じて検出素子と補償素子との電気抵抗値の差異が変化する場合であっても、被検出ガスのガス濃度に対する検出結果が変動してしまうことを防止することができる。
なお、検出素子と補償素子との配列方向とは、例えば各素子の中心位置を結ぶ直線が伸びる方向とされる。
【0007】
さらに、請求項2に記載の本発明のガスセンサの較正方法は、前記検出素子と前記補償素子との配列方向を、前記ガスセンサの実装時における前記検出素子と前記補償素子との配列方向と同等に設定した状態で較正を行うことを特徴としている。
【0008】
上記のガスセンサの較正方法によれば、検出素子の発熱により加熱された検出素子周辺の雰囲気ガスの移動方向に係る鉛直方向と、検出素子と補償素子との配列方向とのなす角度を、ガスセンサの実装時と同等に設定して較正を行うことにより、検出素子と補償素子との配列方向と、鉛直方向とのなす角度に応じて被検出ガスのガス濃度に対する検出結果が変動してしまうことを確実に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るガスセンサの較正方法について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るガスセンサは、例えば水素を検出する水素センサをなし、例えば図1に示すように、燃料電池車両等の車両1の車室内や、例えば図2に示すように、制御装置2と、記憶装置3と、警報装置4と、車両の動力源とされる燃料電池5と、燃料電池5に接続された各配管6,7,8,9とを備える燃料電池システム10において、燃料電池5に接続された各配管6,7,8,9のうち、酸素極側の出口側配管9等に設けられ、車室内や出口側配管9に水素が排出されていないことを確認するためのものである。
なお、制御装置2は、車両1のルーフ1aに取り付けられたガスセンサ11aおよび燃料電池5の酸素極側の出口側配管9に取り付けられたガスセンサ11bに接続され、例えば、各ガスセンサ11a,11bから出力される検出信号と、記憶装置3に格納されている所定の判定閾値との比較結果に応じて、燃料電池5の異常状態が発生しているか否かを判定し、異常状態であると判定した際には、警報装置4によって警報等を出力する。ここで、記憶装置3は、各ガスセンサ11a,11bの検出値(出力)に対する所定の判定閾値のマップ等を記憶している。
【0010】
燃料電池5は、例えば電気自動車等の動力源として車両1に搭載されており、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極で挟持した電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セル(図示略)を多数組積層して構成されている。
燃料極に入口側配管6から供給された水素などの燃料ガスにより、燃料極の触媒電極上で水素がイオン化され、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介して酸素極へと移動する、その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。酸素極には、例えば、酸素などの酸化剤ガスあるいは空気が入口側配管7を介して供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。そして、燃料極側、酸素極側共に出口側配管8、9から反応済みのいわゆるオフガスが系外に排出される。
【0011】
各ガスセンサ11a,11bは、車両1のルーフ1aの前後方向つまり水平方向(例えば、図1における水平方向H)や、鉛直方向(例えば、図2における鉛直方向V)に伸びる出口側配管9の長手方向、つまり鉛直方向に沿って長い直方形状のケース21を備えている。
例えば図3に示すように、ケース21は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部22を備えている。フランジ部22にはカラー23が取り付けられており、このカラー23内にボルト24が挿入されることで、フランジ部22は、ルーフ1aに設けられた取付座(図示略)や、例えば図4に示すように、酸素極側の出口側配管9に設けられた取付座25に締め付け固定されるようになっている。
また、例えば図4に示すように、ケース21の厚さ方向の端面には筒状部26が形成され、筒状部26の内部はガス検出室27として形成され、ガス検出室27の内部側面には、内側に向かってフランジ部28が形成され、フランジ部28の内周部分がガス導入部29として開口形成されている。
【0012】
ケース21内には樹脂で封止された回路基板30が設けられ、筒状部26の内部に配置された検出素子31および温度補償素子32は、回路基板30に接続されている。そして、各素子31,32は回路基板30に接続された複数、例えば4個のピン33により、ガス検出室27の底面27A上に配置されたベース34から、各ガスセンサ11a,11bの厚さ方向に所定距離だけ離間した位置において、所定間隔を隔てて対をなすようにして配置されている。
なお、例えば図1に示すように、車両1のルーフ1aに取り付けられたガスセンサ11aの厚さ方向は鉛直方向Vであり、例えば図4に示すように、燃料電池5の酸素極側の出口側配管9に取り付けられたガスセンサ11bの厚さ方向は水平方向Hである。
また、例えば図4に示すように、酸素極側の出口側配管9に取り付けられるガスセンサ11bにおいては、筒状部26の外周面にシール材35が取り付けられ、このシール材35が出口側配管9の貫通孔9aの内周壁に密接して気密性を確保している。
【0013】
なお、例えば図4に示すように、酸素極側の出口側配管9に取り付けられるガスセンサ11bにおいては、出口側配管9内におけるオフガスの流通方向Pが鉛直方向Vの下方側から上方側に向かうように設定された状態で、検出素子31は、温度補償素子32よりも鉛直方向Vの上方の位置、より好ましくは、例えば図5に示すように、温度補償素子32の中心位置からこの位置を含む鉛直線Lに対する傾斜角度θが5°以内の円錐状領域AL内に、その中心位置が配置されており、例えば本実施形態では傾斜角度がゼロに(つまり、検出素子31が鉛直方向Vにおける温度補償素子32の真上に配置されるように)設定されている。
【0014】
検出素子31は周知の素子であって、例えば図6に示すように、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイル31aの表面が、被検出ガスとされる水素に対して活性な貴金属等からなる触媒31bを坦持するアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
温度補償素子32は、被検出ガスに対して不活性とされ、例えば検出素子31と同等のコイル32aの表面がアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
そして、被検出ガスである水素が検出素子31の触媒31bに接触した際に生じる燃焼反応の発熱により高温となった検出素子31と、被検出ガスによる燃焼反応が発生せず検出素子31よりも低温の温度補償素子32との間に電気抵抗値の差が生ずることを利用し、雰囲気温度による電気抵抗値の変化分を相殺して水素濃度を検出することができるようになっている。
【0015】
例えば図6に示すように、検出素子31(抵抗値R4)及び温度補償素子32(抵抗値R3)が直列接続されてなる枝辺と、固定抵抗41(抵抗値R1)及び固定抵抗42(抵抗値R2)が直列接続されてなる枝辺とが、外部の電源43から供給される電圧に基づいて所定の基準電圧を印加する基準電圧発生回路44に対して並列に接続されてなるブリッジ回路において、検出素子31と温度補償素子32同志の接続点PSと、固定抵抗41,42同志の接続点PRとの間に、これらの接続点PS,PR間の電圧を検出する検出回路45が接続されており、さらに、検出回路45には出力回路46が接続されている。
【0016】
ここで、ガス検出室27内に導入された検査対象ガス中に被検出ガスである水素が存在しないときには、ブリッジ回路はバランスしてR1×R4=R2×R3の状態にあり、検出回路45の出力がゼロとなる。一方、水素が存在すると、検出素子31の触媒31bにおいて水素が燃焼し、コイル31aの温度が上昇し、抵抗値R4が増大する。これに対して温度補償素子32においては水素は燃焼せず、抵抗値R3は変化しない。これにより、ブリッジ回路の平衡が破れて検出回路45に、水素濃度の増大変化に応じて増大傾向に変化する適宜の電圧が印加される。この検出回路45から出力される電圧の検出値は出力回路46へ出力され、出力回路46は入力された検出値を制御装置2へ出力する。そして、制御装置2においては、この電圧の検出値の変化に応じて予め設定された水素濃度のマップ等に基づいて、水素濃度が算出される。
【0017】
次に、上述した本実施の形態のガスセンサ11a,11bを較正する方法について説明する。
なお、以下において、検出素子31と温度補償素子32の配列方向とは、例えば図7に示すように、各素子31,32の中心位置Q1,Q2を結ぶ直線LQが伸びる方向Qである。また、例えば図7において、検出素子31と温度補償素子32の配列方向Qと、鉛直方向Vとのなす角度は、例えば直線LQと鉛直線Lとのなす角度φとされている。
【0018】
例えば図8に示すように、被検出ガスのガス濃度に応じた各素子31,32の素子温度の変化において、各素子31,32の配列方向がルーフ1aの前後方向つまり水平方向Hとされるガスセンサ11aにおける温度補償素子32の温度変化(例えば、図8に示す破線T1)に比べて、各素子31,32の配列方向が出口側配管9の長手方向つまり鉛直方向Vとされ、検出素子31が鉛直方向Vでの温度補償素子32の真上に配置されるガスセンサ11bにおける温度補償素子32の温度変化(例えば、図8に示す実線T2)では、ガス濃度に対する素子温度の変化率が小さくなる。
【0019】
すなわち、ガス濃度の増大に伴い検出素子31の素子温度(例えば、図8に示す一点破線T0)が増大すると、検出素子31周辺の雰囲気ガスは加熱され、鉛直方向Vの上方に向かい上昇するようにして移動する。このため、検出素子31よりも鉛直方向Vの上方に温度補償素子32が配置されていると、検出素子31によって加熱された雰囲気ガスが温度補償素子32の周辺に到達し、温度補償素子32が加熱される。
これにより、上述した本実施形態のガスセンサ11bのように、検出素子31よりも鉛直方向Vの下方に温度補償素子32が配置されていると、検出素子31によって加熱された雰囲気ガスのうち、温度補償素子32の周辺に到達する雰囲気ガスの量は相対的に少なくなり、検出素子31の発熱に起因する温度補償素子32の温度上昇は相対的に小さくなる。
また、上述した本実施形態のガスセンサ11aのように、検出素子31と温度補償素子32とが水平方向Hに配列されていると、検出素子31の発熱に起因する温度補償素子32の温度上昇は、検出素子31よりも鉛直方向Vの下方に温度補償素子32が配置されている場合よりも大きく、かつ、検出素子31よりも鉛直方向Vの上方に温度補償素子32が配置されている場合よりも小さくなる。
【0020】
これにより、検出素子31と温度補償素子32とが水平方向Hに配列されている場合に比べて、検出素子31よりも鉛直方向Vの下方に温度補償素子32が配置されている場合の方が、検出素子31と温度補償素子32との素子温度の差が大きくなる。これに伴い、例えば図9に示すように、ガス濃度の変化に応じたガスセンサ1の出力の大きさに対して、検出素子31と温度補償素子32とが水平方向Hに配列されている場合の出力(例えば、図9に示す破線C1)に比べて、検出素子31よりも鉛直方向Vの下方に温度補償素子32が配置されている場合の出力(例えば、図9に示す実線C2)の方が、ガス濃度に対する出力の値が大きくなる。
【0021】
従って、ガスセンサ11a,11bの感度調整等の較正処理を行う際には、検出素子31と温度補償素子32との配列方向が、ガスセンサ11a,11bの実装時における検出素子31と温度補償素子32との配列方向と同等となるように設定する。
すなわち、例えば図10に示すように、先ず、ガスセンサ11a,11bに対する較正用ガス(例えば、所定濃度の水素ガス等)が充填される較正用容器51内に、検出素子31と温度補償素子32とが水平方向Hに配列されるようにしてガスセンサ11aを装着し、検出素子31が鉛直方向Vにおいて温度補償素子32の真上に配列されるようにしてガスセンサ11bを装着する(例えば図11に示すステップS01)。
次に、較正用容器51内に所定濃度の較正用ガスを充填し、例えば図7に示すような、ガス濃度の変化に応じた各ガスセンサ11a,11bの出力の変動を検出する(ステップS02)。
そして、検出した各ガスセンサ11a,11b毎の出力変動に基づき、これらの各ガスセンサ11a,11b間の出力変動が同等となるように、各ガスセンサ11a,11bの出力を調整する(ステップS03)。
これにより、各ガスセンサ11a,11bが、ルーフ1aや酸素極側の出口側配管9に実装されたときであっても、同等の濃度の被検出ガスが検出された際には、同等の大きさの出力が得られるようになる。
【0022】
上述したように、本実施の形態によるガスセンサの較正方法によれば、各ガスセンサ11a,11bの実装状態に関わらず、同等の濃度の被検出ガスが検出された際には、同等の大きさの出力が得られるようになる。これにより、被検出ガスの濃度に関わりなく、検出素子31の発熱により加熱された検出素子31周辺の雰囲気ガスの移動方向に係る鉛直方向Vと、検出素子31と温度補償素子32との配列方向とのなす角度に応じて検出素子31と温度補償素子32との電気抵抗値の差異が変化する場合であっても、被検出ガスのガス濃度に対する検出結果が変動してしまうことを確実に防止することができる。
【0023】
なお、上述した本実施の形態においては、較正処理時に各ガスセンサ11a,11bの感度調整を行うとしたが、これに加えて、例えば較正用ガスのガス濃度に応じた出力変動の検出値が、予め検出値に対して設定された所定の許容範囲を逸脱するか否かを判定することにより、各ガスセンサ11a,11bの良否判定を行うようにしてもよい。
【0024】
なお、上述した本実施の形態において、ガスセンサ1を水素センサとしたが、これに限定されず、その他のガス、例えば一酸化炭素やメタン等の可燃性ガスを検出するガスセンサであってもよい。
また、上述した本実施の形態においては、各素子31,32を接続してなる回路をブリッジ回路としたが、これに限定されず、例えば直列回路等のその他の回路であってもよく、検出素子31の抵抗値R4に関連した状態量として、所定接点間の電圧や電流の検出値が制御装置2へ出力されてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガスセンサの較正方法によれば、被検出ガスの濃度に関わりなく、検出素子の発熱により加熱された検出素子周辺の雰囲気ガスの移動方向に係る鉛直方向と、検出素子と補償素子との配列方向とのなす角度に応じて検出素子と補償素子との電気抵抗値の差異が変化する場合であっても、被検出ガスのガス濃度に対する検出結果が変動してしまうことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガスセンサを備える車両の要部構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るガスセンサを備える燃料電池システムの要部構成図である。
【図3】図1または図2に示すガスセンサの断面図である。
【図4】図3に示すA−A線に沿う概略断面図である。
【図5】図4に示す検出素子と温度補償素子との位置関係を示す拡大図である。
【図6】図1に示すガスセンサの回路図である。
【図7】検出素子と温度補償素子との位置関係の一例を示す図である。
【図8】ガス濃度に応じた素子温度の変化を示すグラフ図である。
【図9】ガス濃度に応じたガスセンサの出力の変化を示すグラフ図である。
【図10】較正処理時における各ガスセンサの配置方向を示す模式図である。
【図11】ガスセンサを較正する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11a,11b ガスセンサ
31 検出素子
32 温度補償素子(補償素子)
Claims (2)
- 検出素子と補償素子との電気抵抗値の差異に基づき被検出ガスのガス濃度を検出するガスセンサの較正方法であって、
前記ガスセンサの実装時における前記検出素子と前記補償素子との配列方向と、鉛直方向とのなす角度に応じて較正を行うことを特徴とするガスセンサの較正方法。 - 前記検出素子と前記補償素子との配列方向を、前記ガスセンサの実装時における前記検出素子と前記補償素子との配列方向と同等に設定した状態で較正を行うことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの較正方法。
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