JP2004163165A - 地層処分時の高レベル廃棄物定置装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠隔操作により自走する台車2,2A,2Bと、前記台車上に設けられ、オーバーパックを緩衝ブロック容器及び蓋の少なくとも一方とともに同時に積載しうるか、又は複数のオーバーパックを同時に積載しうる複数の積載部20,20a〜20e,10,30と、前記積載部に積載されたオーバーパックをそれぞれ覆う遮蔽容器94と、前記遮蔽容器の下部開口に設けられ、遠隔操作により開閉動作する開閉シャッタ29a,29bと、遠隔操作によりオーバーパックを前記遮蔽容器から処分孔内に吊り下ろす昇降機構21,22,23,24とを具備する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高放射能レベル廃棄物を無人の状態で自走して処分設備内に搬入し、あらかじめ掘削された処分坑のなかに定置する地層処分時の高レベル廃棄物定置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
使用済み燃料は再処理工場に搬入されると、搬送容器(キャスク)から取り出され、貯蔵プールで一定期間冷却貯蔵された後、小片にせん断された後に溶解槽へ送られ、硝酸を用いて溶解され、ウランとプルトニウムを含む溶液と、核分裂生成物を含む溶液とに分けられる。このうちウランとプルトニウムを含む溶液は、さらにウランを含む溶液とプルトニウムを含む溶液とに分けられ、ウラン含有溶液は三酸化ウラン粉末に精製され、プルトニウム含有溶液は硝酸プルトニウム溶液に精製され、それぞれ所定の加工を施されて核燃料として再利用される。
【0003】
一方、これら燃料が取り除かれた高レベル放射性廃液は、セシウム、アメリシウム、ネプツニウム等の半減期が非常に長い放射性物質を含み、液体のままでは取扱いが困難であるので、廃棄物管理施設に送られ、ガラス原料中に溶融安定化され、ガラス固化体としてステンレス鋼製のキャニスタ内に封入される。さらにキャニスタは炭素鋼製のオーバーパック内に封入される。
【0004】
その後、ガラス固化体は、ガラス固化体貯蔵設備などの地上の施設で所定期間保管され、半減期の短い放射能の崩壊と発熱の低下(自然冷却)とを待って、キャニスタは金属製のオーバーパック内に封入され、地上の受入施設から延びる立坑を通って地下数百から数千メートルの地層中に形成された処分トンネル内に搬送され、その地層を形成する岩盤中に定置される。
【0005】
処分トンネル内では高レベル放射性廃棄物を地層処分するに際して、岩盤の坑道に形成された処分孔にオーバーパック(高レベル放射能廃棄物を収容した円筒容器)を収容定置することになっているが、このオーバーパックから放射性廃棄物が漏洩するのを防ぐために、オーバーパックの周囲には緩衝材が設けられる。この緩衝材は、ベントナイト(粘土の一種)製の有底円筒容器と蓋からなり、岩盤を天然バリアと呼ぶのに対して人工バリアと呼ぶ。
【0006】
このような緩衝ブロック容器と蓋を用いて高レベル廃棄物(オーバーパック)を地層処分する場合は、自走式の緩衝材定置装置に有底円筒容器緩衝ブロックを搭載し、これを遠隔操作で坑道内に送り込み、軌条に沿って処分孔の直上まで移動させ、さらに処分孔の内壁に沿って有底円筒容器緩衝ブロックを昇降可能にセットし、真空吸着機能を備えた昇降機構により有底円筒緩衝ブロック容器を処分孔のなかに吊り下ろす。有底円筒緩衝ブロック容器が処分孔の底部に到達すると、有底円筒緩衝ブロック容器を昇降機構から切り離し、処分孔内に定置した後に、緩衝材定置装置を次の処分孔に移動させる。
【0007】
次に、オーバーパックを搭載した廃棄体定置装置を待機位置から処分孔の直上に移動させ、チャッキング機能を備えた昇降機構によりオーバーパックを把持した状態で、処分孔の有底円筒緩衝ブロック容器内に吊り下ろし、チャッキングを解除し、オーバーパックを有底円筒緩衝ブロック容器内に収納する。オーバーパック定置後、廃棄体定置装置を次の処分孔に移動させる。
【0008】
次に、別の緩衝材定置装置を処分孔の直上に移動させ、処分孔の内壁に沿って緩衝ブロック蓋を昇降可能にセットし、真空吸着機能を備えた昇降機構により緩衝ブロック蓋を処分孔のなかに吊り下ろし、容器の上部開口に蓋を被せる。
【0009】
このようにして緩衝ブロック容器、オーバーパック、緩衝ブロック蓋の順に処分孔内に吊り下し、坑道に沿って次々に高レベル廃棄物を定置し、最終的にはベントナイト等の緩衝材を用いて処分孔を埋め戻す。
【0010】
上述したような高レベル廃棄物定置装置は、例えば特許文献1および特許文献2にそれぞれ記載されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−177098号公報(図1〜図5)
【特許文献2】
特開平10−104398号公報(図1、図2)
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術においては、1台の定置装置が1個のオーバーパック又は1個の緩衝ブロックを搬送し、同一軌条に何台もの定置装置が数珠つなぎに並ぶので、搬送/定置作業に時間が掛かりすぎ、全体として低能率である。
【0012】
また、多数の定置装置が地上施設と坑道との間を頻繁に往復できるようにするために、立坑や引き込み線の数を増やす必要があり、コストが増大する。
【0013】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、高放射能レベル廃棄物を収容したオーバーパックおよび緩衝ブロックを安全確実、かつ低コストで効率よく搬送して定置することができる地層処分時の高レベル廃棄物定置装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは高レベル廃棄物の地層処分計画において作業の効率化の観点から従来計画の定置装置を見直して鋭意研究した結果、以下に述べる本発明を完成させるに至った。
【0015】
本発明に係る地層処分時の高レベル廃棄物定置装置は、地下の坑道に形成された処分孔内に緩衝ブロック容器を挿入し、前記緩衝ブロック容器内に高レベル廃棄物を封入したオーバーパックを定置し、さらに緩衝ブロック蓋を前記緩衝ブロック容器に被せて前記オーバーパックを完全密封する地層処分時の高レベル廃棄物定置作業に用いられる装置であって、遠隔操作により自走する台車と、前記台車上に設けられ、前記オーバーパックを前記緩衝ブロック容器及び蓋の少なくとも一方とともに同時に積載しうるか、又は複数の前記オーバーパックを同時に積載しうる複数の積載部と、前記積載部に積載されたオーバーパックをそれぞれ覆う遮蔽容器と、前記遮蔽容器の下部開口に設けられ、遠隔操作により開閉動作する開閉シャッタと、遠隔操作により前記オーバーパックを前記遮蔽容器から前記処分孔内に吊り下ろす昇降機構とを具備することを特徴とする。
【0016】
この場合に、複数の積載部は、オーバーパック、緩衝ブロック容器および緩衝ブロック蓋を1つずつ一度に積載するようにしてもよいし、また1つ又は2つのオーバーパックと1つ又は2つの緩衝ブロック容器を一度に積載するようにしてもよいし、また1つ又は2つのオーバーパックと1つ又は2つの緩衝ブロック蓋を一度に積載するようにしてもよいし、さらに複数(例えば5個)のオーバーパックを一度に積載するようにしてもよい。なお、5個のオーバーパックを同時に積載して処分孔まで搬送すれば、1日分の定置作業が1回の搬送のみで達成される。
【0017】
また、オーバーパック、緩衝ブロック容器および緩衝ブロック蓋を個々別々に積載し搬送するばかりでなく、オーバーパックを緩衝ブロック容器内に収納して蓋を被せた状態で積載し搬送するようにしてもよい。
【0018】
さらに、前記台車又は他の支持部材に取り付けられ、下方に向けて圧縮空気を噴出するエアベアリングを有することが好ましい。
【0019】
さらに、オーバーパックの上部突起を把持する一対のチャック部材を具備する把持機構を有することが好ましい。
【0020】
さらに、オーバーパックを処分孔内に吊り下ろすときに前記遮蔽容器と坑道の地表との間に形成される間隙から放射線が漏洩するのを防止する遮蔽リングを有することが好ましい。この場合に、昇降機構により遮蔽リングを昇降させるようにすることがより好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1に示すトンネル100は地下数百メートルから数千メートルの深さに掘られ、図示しない立坑を介して地上の受入施設に通じている。トンネル100に沿って軌条99が敷設され、軌条99に沿って自走式の高レベル廃棄物定置装置1が遠隔操作により走行するようになっている。
【0022】
軌条99のレール相互間に処分孔103が掘削されている。処分孔103は、図5に示すようにオーバーパック92を取り囲む緩衝ブロック容器91が余裕をもって装入しうる径と深さを有するものであり、所定ピッチ間隔Pごとに設けられている。
【0023】
(第1の実施形態)
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態の装置について説明する。
【0024】
高レベル廃棄物定置装置1は、第1積載部10、第2積載部20、第3積載部30を備えている。第1積載部10にはベントナイトからなる有底円筒状の緩衝ブロック容器91が積載されている。第2積載部20には高レベル廃棄物を封入したオーバーパック92が積載されている。第3積載部30にはベントナイトからなる円盤状の緩衝ブロック蓋93が積載されている。なお、第1、第2、第3の積載部10,20,30ともにトンネル100の天井102との間に十分なクリアランスをもつように、高さに関しては多少の余裕をもって設計されている。ちなみに、計画されているトンネル100は高さ3.5m×幅3.8mの断面サイズである。また、計画されている処分孔103は、深さ3.81m×径1.7mのサイズであり、ピッチ間隔Pが約4.2mである。
【0025】
図2に示すように、高レベル廃棄物定置装置1のシャーシ5は車輪3a,3bを備えた前後の台車2により支持され、さらにシャーシ5の上にデッキ6が設けられている。
【0026】
デッキ6の上には電源バッテリ、送受信機、制御器を内蔵する通信制御ユニット7が搭載され、地上施設又は坑道内に設けられた所定のコントロール室との間で遠隔操作のための信号を送受信することができるようになっている。
【0027】
各台車2はモータ4をそれぞれ備えており、通信制御ユニット7に内蔵された制御部からモータ4の電源回路に指令信号が送られると、モータ4が作動し、その回転力がベルト及び又は歯車を介して駆動車輪3aに伝達されるようになっている。なお、本実施形態の高レベル廃棄物定置装置1では軌条走行方式を採用しているがタイヤ走行方式を採用するようにしてもよい。また、本実施形態の装置1では前後輪を同期駆動させる同期走行方式を採用しているが、前後輪独立駆動方式を採用するようにしてもよい。
【0028】
第1積載部10は、高レベル廃棄物定置装置1の前部に設けられ、真空吸着機構としてのバキュームカップ11、昇降機構12,13,14,16a,16b、XY軸クロスガイド機構(図示省略)、スライドシャッタ17a,17b、アウトリガー41a,41b、投光器およびITVカメラ42a,42bを備えている。
【0029】
バキュームカップ11は、図示しない真空ポンプに連通する排気通路が下面周縁部にて開口し、緩衝ブロック容器91を真空吸着保持するようになっている。図4に示すようにバキュームカップ11の適所に昇降機構の滑車12が取り付けられ、バキュームカップ11とともに緩衝ブロック容器91が昇降されるようになっている。
【0030】
昇降機構は、図4に示すように左右一対の滑車12、ロープ13、巻き上げドラム14、昇降モータ16a,16bを備えている。両モータ16a,16bは通信制御ユニット7に内蔵される制御部により同期制御されるようになっている。モータ16a,16bにより左右一対の巻き上げドラム14を回転させると、ロープ13が巻き上げドラム14から巻き解かれて伸び出し、バキュームカップ11とともに緩衝ブロック容器91が下降するようになっている。このように昇降機構を左右一対の構造にした理由は、緩衝ブロック容器91が重量物だからである。ちなみに、計画されている緩衝ブロック容器91は、外径1620mm×高さ2260mmのサイズで、約7.4トンの重量である。また、計画されているオーバーパック92は外径800mm×高さ1710mmのサイズで、約7トンの重量であり、緩衝ブロック蓋93は外径1620mm×高さ400mmのサイズで、約1.6トンの重量である。
【0031】
スライドシャッタ17a,17bは、緩衝ブロック容器91が第1積載部10から落下するのを防止するものであり、図示しない油圧シリンダ機構によりX軸方向に出し入れ可能に支持されている。なお、本実施形態ではスライドシャッタを左右一対としたが、これを四方から出し入れする縦横二対としてもよい。
【0032】
アウトリガー41a,41bは、第1積載部10のみでなく第2積載部20および第3積載部30にもそれぞれ設けられている。停車中において、これら三対のアウトリガー41a,41bを地表101に踏ん張って装置1の全重量を支持した状態で、緩衝ブロック容器91を処分孔103のなかへ吊り下ろす。
【0033】
XY軸クロスガイド機構43a,43bは、第1積載部10(又は緩衝ブロック容器91)の中心軸を処分孔103の中心軸105に揃えるセンタリング機能を有し、XY駆動モータ(図示せず)によりX軸およびY軸方向にそれぞれ駆動される。これらXY駆動モータの動作も通信制御ユニット7の内蔵制御部により制御されるようになっている。軸心合わせを高精度にすることにより、緩衝ブロック容器91を処分孔内壁104に沿って処分孔103のなかに正確に吊り下ろすことができる。
【0034】
なお、緩衝ブロック容器91が処分孔103のなかで真っ直ぐの姿勢に納まっているか否か(傾いたり途中で引っ掛かったりして処分孔の底部まで達していないか)については次のようにして判定する。先ず、左右の投光器42a,42bを用いて処分孔103の内部を照明し、複数のITVカメラ42a,42bで撮影した画像を通信制御ユニット7により地上のコントロール室に送り、オペレータがモニター画面上の再生画像を見て判断する。
【0035】
第2積載部20は、高レベル廃棄物定置装置1の後部に設けられ、全体が鉛遮蔽容器94(下部のみ開口)で覆われている。この第2積載部20は、オーバーパック92を吊り下ろす昇降機構21,22,25a,25b、オーバーパック92をチャッキングする把持機構23,24、オーバーパック92をセンタリングするXY軸クロスガイド機構43a,43b、遮蔽リング28、遮蔽リング昇降モータ28a,28b、開閉シャッタ29a,29b、挿入ガイド95、アウトリガー41a,41b、投光器およびITVカメラ42a,42bを備えている。
【0036】
遮蔽リング28はモータ28a,28bの駆動軸に昇降可能に支持され、オーバーパック92を処分孔103に吊り下すときに鉛遮蔽容器94と地表101との間に生じる僅かな隙間からの放射線の漏洩を防止している。すなわち、昇降機構21,22,25a,25bによりオーバーパック92を下降させる前に、その下端が地表101に当接するまで遮蔽リング28を下降するようになっている。遮蔽リング28は、所定厚さの炭素鋼板とポリエチレン板とを接着剤等で張り合わせて合板とし、これを環状に加工したものである。なお、遮蔽リング28を遮蔽容器94と同様に鉛としてもよいが、装置を軽量化するためには炭素鋼/PE合板を用いることが好ましい。炭素鋼/PE合板は僅かな隙間からの短時間の放射線に対しては十分な遮蔽効果を有するからである。
【0037】
昇降機構のロープ22の端部は把持機構23の本体フックに連結され、さらにロープ22は滑車21を介してホイスト(図示省略)に巻き掛けられている。ホイストは左右一対の昇降モータ26a,26bにより回転駆動され、ロープ22を巻き取るか又は巻き解くようになっている。
【0038】
把持機構23は、左右一対のチャック23a,23b、チャッキングモータ24および減速機(図示せず)を備えている。モータ24により減速機のウォーム歯車を回転させると、回転駆動が直動駆動に変換されて左右一対のチャック23a,23bが開閉動作するようになっている。すなわち、断面L字状のチャック23a,23bを閉動作させると、図5に示すようにオーバーパック92の上部に取り付けられた突起92aをチャック23a,23bが把持し、チャック23a,23bを開動作させると、突起92aからチャック23a,23bが離脱してチャッキングが解除される。
【0039】
アウトリガー41a,41bは第2積載部20にも設けられている。停車中に三対のアウトリガー41a,41bを地表101に踏ん張って装置1の全重量を支持した状態で、オーバーパック92を処分孔103のなかへ吊り下ろす。
【0040】
XY軸クロスガイド機構43a,43bは、X軸方向に延び出すリニアガイドと、これと平行に設けられたX軸ボールスクリュウと、Y軸方向に延び出すリニアガイドと、これと平行に設けられたY軸ボールスクリュウとを備えている。X軸ボールスクリュウは一方のモータ26aにより回転駆動され、Y軸ボールスクリュウは他方のモータ26bにより回転駆動されるようになっている。このようなXY軸クロスガイド機構43a,43bによりオーバーパック92はXY面内で微調整移動され、処分孔103の中心軸106に対してオーバーパック92の中心軸を高精度に位置合せ(センタリング)できるようになっている。
【0041】
左右一対のシャッタ29a,29bが遮蔽容器94の下端開口に設けられ、シャッタ29a,29bはY軸まわりに図示しないモータによりそれぞれ回動可能に支持されている。通常の場合はシャッタ29a,29bは閉じられているが、オーバーパック92を処分孔103内に吊り下すときはシャッタ29a,29bを開ける。このときシャッタ29a,29bの開放とほぼ同時に遮蔽リング28が下降され、遮蔽容器94と地表101との間の隙間からの放射線の漏洩を防止するようになっている。
【0042】
挿入ガイド95がZ軸駆動機構(図示せず)あるいは把持機構23と連動して昇降可能に支持されている。この挿入ガイド95は、オーバーパック92を遮蔽容器94から処分孔103に吊り下ろすときに、オーバーパック92を緩衝ブロック容器の凹所91aに正確に挿入するための案内部材である。なお、Z軸駆動機構(図示せず)は、通信制御ユニット7の制御部によりオーバーパック昇降機構21,22,25a,25bの動作と連動するように制御またはメカニカル的に連動されるようになっている。
【0043】
なお、オーバーパック92が緩衝ブロック容器91のなかに正しく納まっているか否か(傾いたり途中で引っ掛かったりして容器凹所91aの底部まで達していないか)については次のようにして判定する。左右の投光器42a,42bを用いて容器凹所91aの内部を照明し、複数のITVカメラ42a,42bで撮影した画像を通信制御ユニット7により地上のコントロール室に送り、オペレータがモニター画面上の再生画像を見て判断する。
【0044】
第3積載部30は、高レベル廃棄物定置装置1の中間部、すなわち第1積載部10と第2積載部20との間に設けられ、緩衝ブロック蓋93を積載している。第3積載部30を装置1の中間部に配置する理由は、重量物である緩衝ブロック容器91(約7.4トン)およびオーバーパック92(約7トン)を前後台車2の近傍にてそれぞれ支持し、これらに比べて軽量の緩衝ブロック蓋93(約1.6トン)を台車2から離れたところで支持することにより、シャーシ5の撓みを最小限に抑えるためである。なお、装置1の中間部における支持構造を強化するために、図7および図8に示すエアベアリング51を第3積載部30の下部に取り付けるようにしてもよいし、また台車2をさらに前後方向(X軸方向)に延長して長くして、従動車輪3bの数を2つ又は3つに増やしてもよい。
【0045】
第3積載部30は、真空吸着機構としてのバキュームカップ31、昇降機構32,33,34,35a,35b、XY軸クロスガイド機構(図示省略)、スライドシャッタ36a,36b、アウトリガー41a,41b、投光器(図示省略)およびITVカメラ(図示省略)を備えている。
【0046】
バキュームカップ31は、図示しない真空ポンプに連通する排気通路が下面周縁部にて開口し、緩衝ブロック蓋93を真空吸着保持するようになっている。図4に示すようにバキュームカップ31の適所に昇降機構の滑車32が取り付けられ、バキュームカップ31とともに緩衝ブロック蓋93が昇降されるようになっている。
【0047】
昇降機構は、図4に示すように左右一対の滑車32、ロープ33、巻き上げドラム34、昇降モータ35を備えている。モータ35は通信制御ユニット7に内蔵される制御部により制御されるようになっている。モータ35により左右一対の巻き上げドラム34を回転させると、ロープ33が巻き上げドラム34から巻き解かれて伸び出し、バキュームカップ31とともに緩衝ブロック蓋93が下降するようになっている。
【0048】
アウトリガー41a,41bは第3積載部30にも設けられている。停車中に三対のアウトリガー41a,41bを地表101に踏ん張って装置1の全重量を支持した状態で、緩衝ブロック蓋93を処分孔103のなかへ吊り下ろす。
【0049】
XY軸クロスガイド機構(図示せず)は、第3積載部10(又は緩衝ブロック蓋93)の中心軸を処分孔103の中心軸105(106)に揃えるセンタリング機能を有し、XY駆動モータ(図示せず)によりX軸およびY軸方向にそれぞれ駆動される。これらのモータの動作も通信制御ユニット7の内蔵制御部により制御されるようになっている。軸心合わせを高精度にすることにより、緩衝ブロック蓋93を処分孔内壁104に沿って処分孔103のなかに正確に吊り下ろすことができる。
【0050】
スライドシャッタ36a,36bは、緩衝ブロック蓋93が第3積載部30から落下するのを防止するものであり、図示しない油圧シリンダ機構によりY軸方向に出し入れ可能に支持されている。なお、本実施形態ではスライドシャッタを左右一対としたが、これを四方から出し入れする縦横二対としてもよい。
【0051】
なお、緩衝ブロック蓋93が緩衝ブロック容器91の上部開口に正しく被せられたか否か(傾いたり位置ずれしたりしていないか)については次のようにして判定する。先ず、左右の投光器42a,42bを用いて処分孔103の内部を照明し、複数のITVカメラ42a,42bで撮影した画像を通信制御ユニット7により地上のコントロール室に送り、オペレータがモニター画面上の再生画像を見て判断する。
【0052】
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態の装置が上記実施形態の装置と重複する部分の説明は省略する。
【0053】
第2実施形態の高レベル廃棄物定置装置1Aは、上記の第1実施形態と実質的に同じ構成の5つの第2積載部20a,20b,20c,20d,20eを直列に連結してなる五連結車両である。
【0054】
本実施形態の装置1AはX軸方向に長く延び出して長くなり、自重による車体の撓み量が増大するので、シャーシ5の剛性を高めるとともに、さらに図示しない3対から5対のエアベアリング51(図7、図8参照)を装置中間部の下部に取り付け、車体の撓み量を最小限に抑えるようにしている。また、台車2Aを装置の前後のみに設けているが、さらに車体の撓み量を抑制するために装置の中間部に第3の台車を追加するようにしてもよい。
【0055】
なお、本実施形態では、別の搬送定置装置を多連結車両タイプの装置1Aと組み合せて用い、緩衝ブロック容器91および緩衝ブロック蓋93は当該別の搬送定置装置により搬送し、定置される。
【0056】
このような多連結車両タイプの装置1Aを用いることにより、一度の搬送で一日分(5個)のオーバーパック92を処分孔103内に定置することが可能となり、搬送定置作業効率が飛躍的に向上することが期待される。
【0057】
(第3の実施形態)
次に、図7及び図8を参照して第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態の装置が上記実施形態の装置と重複する部分の説明は省略する。
【0058】
第3実施形態の高レベル廃棄物定置装置1Bは、オーバーパック積載部20を取り囲むように3対6個のエアベアリング51を台車2B又はシャーシ5の下部に取り付けている。台車2Bにおいて車輪3a,3bが車体の外側に配置され、エアベアリング51は車体の内側に配置されている。
【0059】
デッキ6上にはコンプレッサ52が搭載されている。コンプレッサ52から各エアベアリング51に所定圧力の圧縮空気が供給されると、下方の地表101に向けて圧縮空気が噴出され、車体重量が軽減されるようになっている。
【0060】
なお、図中にはオーバーパック積載部20を便宜上1つのみ示しているが、実際には本実施形態の装置1Bは複数(2〜5基)のオーバーパック積載部20を備え、一度に最大5個までの複数のオーバーパック92を搬送し、定置することができるようになっている。
【0061】
本実施形態によれば、台車の走行抵抗が少なくなるので、坑道内を円滑かつ迅速に移動することができるとともに、省エネルギであり、長時間にわたりバッテリ走行させることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ガラス固化体を収容したオーバーパックおよび緩衝ブロックを安全確実かつ効率よく搬送して定置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る地層処分時の高レベル廃棄物定置装置の概要を示す部分切欠斜視図。
【図2】第1実施形態の装置を側方から見て示す内部透視断面図。
【図3】図2の装置を矢視A−Aから見て第2積載部を示す内部透視断面図。
【図4】図2の装置を矢視B−Bおよび矢視C−Cから見て第1及び第3積載部をそれぞれ示す内部透視断面図。
【図5】処分孔のベントナイトブロック容器内に吊り下されるオーバーパックを示す概要斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る地層処分時の高レベル廃棄物定置装置を側方から見て示す内部透視断面図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る地層処分時の高レベル廃棄物定置装置を側方から見て示す内部透視断面図。
【図8】第3実施形態の装置を走行方向から見て示す内部透視断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B…高レベル廃棄物定置装置、
2,2A,2B…台車、
3a,3b…車輪、4…車輪駆動モータ、
5…シャーシ、
6…デッキ、
7…通信制御ユニット、
10…第1積載部、
11…バキュームカップ(真空吸着機構)、
12…滑車、
13…ロープ、
14…巻き上げドラム、
15a,15b…XY駆動モータ、
16a,16b…昇降モータ、
17a,17b…スライドシャッタ、
20,20a,20b,20c,20d,20e…第2積載部、
21…滑車(プーリ)、
22…ロープ、
23…把持機構、
23a,23b…チャック、
24…チャッキングモータ、
25a,25b…減速機、
26a,26b…昇降モータ、
28…遮蔽リング、
28a,28b…遮蔽リング昇降モータ、
29a,29b…開閉シャッタ、
30…第3積載部、
31…バキュームカップ(真空吸着機構)、
32…滑車、
33…ロープ、
34…巻き上げドラム、
35…昇降モータ、
36a,36b…スライドシャッタ、
41a,41b…アウトリガー、
42a,42b…ITVカメラおよび投光器、
43a,43b…XY軸クロスガイド機構、
51…エアベアリング、
52…コンプレッサ、
91…緩衝ブロック容器(ベントナイト有底円筒容器A)、
92…オーバーパック、92a…突起、
93…緩衝ブロック蓋(ベントナイト蓋B)、
94…遮蔽容器、
95…挿入ガイド、
99…軌条(レール)、
100…坑道(トンネル)、
101…地表(搬送路)、
102…天井、
103…処分孔、
104…内壁、
105,106…中心軸。
Claims (4)
- 地下の坑道に形成された処分孔内に緩衝ブロック容器を挿入し、前記緩衝ブロック容器内に高レベル廃棄物を封入したオーバーパックを定置し、さらに緩衝ブロック蓋を前記緩衝ブロック容器に被せて前記オーバーパックを完全密封する地層処分時の高レベル廃棄物定置作業に用いられる装置であって、
遠隔操作により自走する台車と、
前記台車上に設けられ、前記オーバーパックを前記緩衝ブロック容器及び蓋の少なくとも一方とともに同時に積載しうるか、又は複数の前記オーバーパックを同時に積載しうる複数の積載部と、
前記積載部に積載されたオーバーパックをそれぞれ覆う遮蔽容器と、
前記遮蔽容器の下部開口に設けられ、遠隔操作により開閉動作する開閉シャッタと、
遠隔操作により前記オーバーパックを前記遮蔽容器から前記処分孔内に吊り下ろす昇降機構と、
を具備することを特徴とする地層処分時の高レベル廃棄物定置装置。 - さらに、前記台車又は他の支持部材に取り付けられ、下方に向けて圧縮空気を噴出するエアベアリングを有することを特徴とする請求項1記載の装置。
- さらに、オーバーパックの上部突起を把持する一対のチャック部材を具備する把持機構を有することを特徴とする請求項1記載の装置。
- さらに、オーバーパックを処分孔内に吊り下ろすときに前記遮蔽容器と坑道の地表との間に形成される間隙から放射線が漏洩するのを防止する遮蔽リングを有することを特徴とする請求項1記載の装置。
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