JP2004161314A - フィルムロール包装体搬送用架台 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルムロール包装体を安定して効率良く搬送することのできるフィルムロール包装体搬送用架台を提供する。
【解決手段】外側枠部23、23(第2の支持固定部)及び内側枠部33、33(第1の支持固定部)は、各々、内側に折り畳むことが可能に構成されており、コンパクト化を図ることができる。また、外側枠部23、23及び内側枠部33、33の各々に対応する少なくとも異なる2つの幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することができる。さらに、フィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部近傍にて、フィルム2を包装する包装材5、6を挟んでコア3を内側枠部33、33、或いは外側枠部23、23、によって支持固定するので、強く巻取りの出来ないフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1であっても、その巻ずれ等を良好に防止して搬送することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】外側枠部23、23(第2の支持固定部)及び内側枠部33、33(第1の支持固定部)は、各々、内側に折り畳むことが可能に構成されており、コンパクト化を図ることができる。また、外側枠部23、23及び内側枠部33、33の各々に対応する少なくとも異なる2つの幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することができる。さらに、フィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部近傍にて、フィルム2を包装する包装材5、6を挟んでコア3を内側枠部33、33、或いは外側枠部23、23、によって支持固定するので、強く巻取りの出来ないフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1であっても、その巻ずれ等を良好に防止して搬送することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略円筒形状を成すコアの外周面上にその両側端部を残してフィルムを巻回してなるフィルムロールにポリエチレンフィルム等からなる包装体を複数枚巻いて包装してなるフィルムロール包装体を搬送するために用いられるフィルムロール包装体搬送用架台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶表示装置の液晶等を支持するために用いられる長尺のTACフィルム、PETフィルム、或いは、感光フィルム等のフィルム102は、図16に示すように、円筒形状を成すコア103の外周面上に、その両側端部を残して巻回されてロール状のフィルムロールとされた後、塵や埃、湿気、光等からこれを保護するために、同図若しくは図17に示すように、例えばポリエチレンフィルムからなる包装部材104を複数枚巻いて包装された状態でフィルムロール包装体101とされる。
【0003】
このフィルムロール包装体101は、図18に示すように、コア103の両側端面部(近傍の外周面)を、このコア103専用に設計されたフィルムロール包装体搬送用架台(以下、架台と称する)111の支持固定部112によって支持固定されて、そのままの状態でトラック等により搬送され、納入先の工場等へ納品されることとなっている。
【0004】
工場等へと納品されたフィルムロール包装体101は、架台111から取り出され、包装材105が剥がされた後、工場等の液晶表示装置の製造工程に導入される。
【0005】
ところで、フィルムロール包装体101を構成するフィルム102には、規定に応じた複数の幅が設けられており、これを巻回するコア103は、このフィルム102の幅に応じてその長さが決定される。従って、通常、これを支持固定する架台111は、このコア103の長さに応じた複数の大きさのものが用意されている。
【0006】
また、架台111は、図18に示すように、支柱114の下端部を形成する皿部114aに、他の架台111の支柱114の上端部114bを挿入することで、互いに積層することが可能に構成されている。これにより、複数の架台111を積層することが可能となり、それらを一時に効率良く運搬することが可能となっている。
【0007】
また、架台111は、通常、ダンボール・木材・スチール等から成る部材により構成され、分解、或いは、折畳み等が可能となっている。従って、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111は、コンパクトにして回収することが可能となっている。
【0008】
因みに、本例においては、架台111は、図18に示すように、支柱114の途中部分から取外し可能となっており、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111を回収する際には、この支柱114の上半部分を取り外すことでコンパクトにして、これを効率良く運搬することが可能となっている。
【0009】
以上に説明したように、架台111は、フィルムロール包装体101を支持固定することで、フィルムロール包装体101を安定した状態で搬送して、例えばフィルム102の巻回状態が搬送時に変動すること等を防止することのみならず、複数のフィルムロール包装体101を効率良く搬送することや、また、当該架台111を回収する際には、コンパクト化されて効率良く搬送されること等が要求されることとなっている。
【0010】
尚、本例に挙げた架台111は、あくまでも一般的な一形態を例示したものに過ぎず、この他にも、例えば特開2001−106435号公報(例えば、特許文献1参照)や、特開2001−220036号公報(例えば、特許文献2参照)に記載されるようなものがある。因みに、これら公報においては、支柱が折り畳み可能とされ、コンパクト化が図られたものや、フィルムが全て引き出された後のコアを支持固定することを可能にしたものや、複数のフィルムロール包装体を同時に支持固定することを可能にしたもの等が開示されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−106435号公報
(段落〔0051〕‐〔0064〕、〔0071〕‐〔0075〕、第7図乃至第9図、第11図)
【特許文献2】
特開2001−220036号公報
(段落〔0002〕‐〔0006〕、第10図乃至第13図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図18に戻って、ところが、このような架台111には、以下に記載するような問題があった。例えば、大きさの異なるフィルムロール包装体101を一時に搬送する場合には、これに応じて、大きさの異なる架台111が用いられることとなり、これら大きさの異なる架台111をトラック等の荷台に積層する際には、その大きさを揃えて積層することが不可欠となり、積載効率の悪化が招かれていた。また、これら大きさの異なる架台111を工場等において保管する際にも、その滞留効率の悪化が招かれていた。
【0013】
また、前述したように、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111を回収するために、架台111の支柱114の上半部分を取り外して、これをコンパクト化した場合には、その物流過程において、架台111の支柱114の上半部分が紛失するといったケースが生じ、再度、これを使用しようとしても、その機能を満たさなくなる場合があった(これは、分解可能に構成された架台において、共通した問題となっている)。
【0014】
また、フィルム102には、強度的な問題から強く巻取りを行うことが出来ないものもあり、このようなフィルム102は、その搬送過程においてコア103の軸方向に外力が加わった場合に容易に巻きずれを生じるため、フィルム102の端面部が架台111の支持固定部112等と接触して破損し、その製品価値が失われる問題があった。
【0015】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異なる大きさを有するフィルムロール包装体であっても、これらを共通して支持固定することができ、また、当該架台をコンパクト化して回収する際には、部品等を紛失する恐れもなく、さらには、強く巻取りの出来ないフィルムが巻回されたフィルムロール包装体を支持固定する場合であっても、その巻ずれ等を良好に防止して、フィルムロール包装体を安定して効率良く搬送することのできるフィルムロール包装体搬送用架台を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、前記一対の第1の支柱及び前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、前記一対の第1の支柱の各々を着脱可能に支持すると共に、前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持固定部の内、少なくとも一方を水平方向に移動させる移動機構部をさらに有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項4記載の発明は、請求項3に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記移動機構部により移動される前記第1の支持固定部を任意の位置に固定する固定機構部をさらに有することを特徴とする。
【0020】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持部材、又は前記一対の第2の支持部材の各々は、前記フィルムロール包装体の包装部材を挟んで前記コアの外周面に当接することを特徴とする。
【0021】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持固定部における第1の支持部材の互いに対向する側面、及び前記一対の第2の支持固定部における第2の支持部材の互いに対向する側面に弾性部材を設けることを特徴とする。
【0022】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支柱の起倒位置を、前記第2の支柱の起倒位置よりも低い位置に設けることを特徴とする。
【0023】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支持部を、前記第2の支持部よりも低い位置に設けることを特徴とする。
【0024】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支柱を倒した場合に、前記第1の支柱を支持する内受部をさらに有することを特徴とする。
【0025】
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第2の支柱を倒した場合に、前記第2の支柱を支持する第2の受部をさらに有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台の様々な実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
[第一の実施形態]
まず始めに、本実施形態におけるフィルムロール搬送用架台(以下、架台と称する)に支持固定されるフィルムロール包装体について説明する。
【0028】
フィルムロール包装体1は、図1及び図2に示すように、長尺のフィルム2をコア3に巻回してなるフィルムロール4と、このフィルムロール4を多重に包装する包装材5、6とから構成されている。
【0029】
フィルム2は、例えば液晶表示装置の液晶を支持するために用いられるTACフィルムや、PETフィルム、感光フィルム等である。また、コア3は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)製の円筒状部材であって、中空内部の両端から所定の長さ中央側位置には、図2に示すように、節状の栓3aが設けられている。因みに、コア3の端面(開口面)から栓3aまでの長さは、フィルムロール包装体1又はフィルムロール4を工場等の装置におけるコアチャックに固定する際に必要とされる長さ以上に設定されている。さらに、包装材5、6は、例えばポリエチレン製フィルムからなり、所定の強さでフィルムロール4に巻きつけられ、それぞれ端部に接着テープ7、8が貼り付けられて固定される。
【0030】
次に、このようなフィルムロール包装体1を支持固定する当該架台について説明する。
【0031】
当該架台21は、図3に示すように、略長方形状を成す基枠部221に天板222が取り付けられて成る基台部22と、この基台部22の長手方向の両端部に設けられ、フィルムロール包装体1のコア3を支持する(場合によっては、同時にフィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部に関する位置を規定する)外側枠部23、23と、さらに、これらの間にあって基台部22の天板上に設けられ、フィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部の位置を規定する内側枠部33、33とから構成されている。尚、外側枠部23、23は、本発明の「第2の支持固定部」に対応する。また、内側枠部33、33は、本発明の「第1の支持固定部」に対応する。
【0032】
当該架台21にフィルムロール包装体1を支持固定した状態を、図4及び図5に示す。図4には、内側枠部33、33の間隔に対応した比較的小さな幅(例えば、1080mm)を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定した状態を示している。また、図5には、外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅(例えば、1330mm)を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定した状態を示している。尚、図5においては、外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅を有するフィルムロール包装体1を支持固定するために、内側枠部33、33を互いに内側に倒した状態としているが、この内側枠部33、33を起倒させる構造の詳細については後述する。
【0033】
このように、当該架台21においては、内側枠部33、33の間隔、及び外側枠部23、23の間隔の何れかに対応する、少なくとも2つの異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することが可能になっている。従って、これら異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合であっても、当該架台21を共通して用いることができ、当該架台21をトラック等の荷台に積層する際の積載効率や、当該架台21を工場等において保管する際の滞留効率等を向上させることができる。尚、当該架台21を積層する構造の詳細については後述する。
【0034】
図3に戻って、内側枠部33、33は、各々、2本の中空角形の支柱34、34間に横支持部材35、36が掛け渡されて成り、横支持部材35の中央部には、図6に示すように、下向きに湾曲して、コア3の端部を載置し、フィルムロール包装体1を支持するための支持部35aが設けられている。また、横支持部材35の支持部35aと平坦部35bとの境界付近には、コア3を上方から押さえ付けて固定するための固定部材37が、平坦部35bに回動自在に取り付けられている。尚、支柱34、34は、本発明の「第1の支柱」に対応する。また、支持部35aは、本発明の「第1の支持部材」に対応する。また、固定部材37は、本発明の「第1の固定部材」に対応する。
【0035】
固定部材37は、図6に示すように、支持部35aを渡すように設けられた固定バー38と、この固定バー38の一端を平坦部35bに回動自在に支持する固定バー支持部39と、固定バー38の他端を平坦部35bに固定する固定部40を有している。
【0036】
また、固定バー支持部39は、図6に示すように、断面コの字状となる支持部本体39aを有しており、固定バー38の一端は、当該コの字が形成する空間内に収容されるよう設置されている。また、この収納された固定バー38の一端には、ピン39bが貫通配置されるとともに、該ピン39bの両端は支持部本体39aの二つの側面に対して適当な手段により保持されている。固定バー38は、このような構成により、図中矢印Aに示すように垂直方向に回動自在となっている。また、支持部本体39aと平坦部35bとの間には、図示しない回動部材が設けられており、これによって固定バー38は、図中矢印Bに示すように水平方向にも回動自在となっている。
【0037】
一方、固定部40は、上記支持部本体39aと略同形状となる固定部本体40aを有しており、固定バー38の他端を収納するような形で、これを固定する。
そして、図示のように収納された固定バー38の他端は、固定バー用ロック機構40bによってより確実な固定がなされるようになっている。
【0038】
この固定バーロック機構40bは、図6に示すように、金属片40c及びロックピン40gによって構成されている。金属片40cは、例えば平板状金属を図示所定の(半円断面部40dを有する)形状に変形するとともに、半円断面部40dを構成する金属片にコの字状の孔40eを設けた形態を有している。そして、この金属片40cの半円断面部40d内に、図中左右方向に移動可能なるロックピン40gが設けられている。ロックピン40gは、その先端に図示しない鍵(例えば、ピン先端を直角に折曲したもの)が、また、その他端にはレバー40fが設けられている。このレバー40fは、孔40eを介して金属片40cの外部へと突出している。
【0039】
また、固定バー38の他端先端部には、図示しない固定孔が設けられている。
そして、この固定孔の底部には、ロックピン40gの先端に設けられた鍵に対応する鍵穴が設けられている。
【0040】
以上に説明した構成により、レバー40fによってロックピン40gを図中左方向に移動させて、その先端を固定孔に挿入し、且つレバー40fを回動させて、ロックピン40gの鍵及び固定バー38の鍵穴を嵌合させることで、固定バー38は確実に固定される。
【0041】
また、支柱34、34は、図7に示すように、基台部22に一体的に固着された固定支柱部341と、その結合箇所において、図中矢印Cに示すように、垂直方向に回動可能に取り付けられた可動支柱部342から構成されており、このような構成において、当該内側枠部33、33を使用してフィルムロール包装体1を搬送する時には、可動支柱部342の下端部が固定支柱部341の中空部に差し込まれ、可動支柱部342の凸部342aと固定支柱部341の凹部341aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定される。また、フィルムロール包装体1の非搬送時には、可動支柱部342が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれる。尚、この際、支柱34、34の先端部分は、基台部22の上面に設けられた受部223、223に支持され、これらの間に所定の空間部が確保されることで、指の挟まり等が防止される。尚、受部223、223は、本発明の「第1の受部」に対応する。
【0042】
尚、内側枠部33、33の構成としては、これに限らず、例えば支柱34、34の固定支柱部341と可動支柱部342とは、その結合箇所において着脱可能に構成しても良い。このような場合には、可動支柱部342の下端部が固定支柱部341の中空部に差し込まれる構成とし、可動支柱部342の凸部342aと固定支柱部341の凹部341aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定されるものとする。このように、内側枠部33、33は、各々、基台部22に対して分離可能に構成しても良い。しかしながら、このような場合には、分離した内側枠部33、33を物流過程において紛失することのないように気を配る必要が生じるため、上述のように折り畳まれる構成としたほうがより好ましい。
【0043】
一方、外側枠部23、23は、図3に示すように、各々、2本の中空角形の支柱24、24間に横支持部材25、26が掛け渡されて成り、横支持部材25の中央部には、図8に示すように、下向きに湾曲して、コア3の端部を載置し、フィルムロール包装体1を支持するための支持部25aが設けられている。また、横支持部材25の支持部25aと平坦部25bとの境界付近には、コア3を上方から押さえ付けて固定するための固定部材27が、平坦部25bに回動自在に取り付けられている。尚、支柱24、24は、本発明の「第2の支柱」に対応する。また、支持部25aは、本発明の「第2の支持部材」に対応する。また、固定部材27は、本発明の「第2の固定部材」に対応する。
【0044】
固定部材27は、図8に示すように、支持部25aを渡すように設けられた固定バー28と、この固定バー28の一端を平坦部25bに回動自在に支持する固定バー支持部29と、固定バー28の他端を平坦部25bに固定する固定部30、さらに、固定バー28と一体的に形成されている側板部31を有している。
【0045】
また、固定バー支持部29は、図8に示すように、断面コの字状となる支持部本体29aを有しており、固定バー28の一端は、当該コの字が形成する空間内に収容されるよう設置されている。また、この収納された固定バー28の一端には、ピン29bが貫通配置されるとともに、該ピン29bの両端は支持部本体29aの二つの側面に対して適当な手段により保持されている。固定バー28は、このような構成により、図中矢印Aに示すように垂直方向に回動自在となっている。また、支持部本体29aと平坦部25bとの間には、図示しない回動部材が設けられており、これによって固定バー28は、図中矢印Bに示すように水平方向にも回動自在となっている。
【0046】
一方、固定部30は、上記支持部本体29aと略同形状となる固定部本体30aを有しており、固定バー28の他端を収納するような形で、これを固定する。
そして、図示のように収納された固定バー28の他端は、固定バー用ロック機構30bによってより確実な固定がなされる。
【0047】
この固定バーロック機構30bは、図8に示すように、金属片30c及びロックピン30gによって構成されている。金属片30cは、例えば平板状金属を図示所定の(半円断面部30dを有する)形状に変形するとともに、半円断面部30dを構成する金属片にコの字状の孔30eを設けた形態を有している。そして、この金属片30cの半円断面部30d内に、図中左右方向に移動可能なるロックピン30gが設けられている。ロックピン30gは、その先端に図示しない鍵(例えば、ピン先端を直角に折曲したもの)が、また、その他端にはレバー30fが設けられている。このレバー30fは、孔30eを介して金属片30cの外部へと突出している。
【0048】
また、固定バー28の他端先端部には、図示しない固定孔が設けられている。
そして、この固定孔の底部には、ロックピン30gの先端に設けられた鍵に対応する鍵穴が設けられている。
【0049】
以上に説明した構成により、レバー30fによってロックピン30gを図中左方向に移動させて、その先端を固定孔に挿入し、且つレバー30fを回動させて、ロックピン30gの鍵及び固定バー28の鍵穴を嵌合させることで、固定バー28は確実に固定される。
【0050】
また、固定部材27には側板部31が設けられている。この側板部31は、固定バー28の側面に対して一体的に固着されるような形態で設けられ、フィルムロール包装体1を構成するコア3の端面部の位置を規定するために用いられる。
より具体的には、側板部31は、図8に示すように、断面L字状の板状片であって、その一辺が固定バー28に固着された形態となっており、支持部25aにコア3が載置された状態において、側板部主要面31aがコア3の端面乃至はその近傍付近に位置することで、コア3の端面部の位置を規定するようになっている。
【0051】
尚、側板部31の構成はこれに限らず、以下のように構成しても良い。例えば横支持部25の側面には、図9に示すように、コア3が載置されたときに、このコア3と干渉を起こさない箇所に補強側板60を設ける。補強板60は、支持部25aの近傍に、折り返し面60aが形成されることによる袋部60bを有した形態となっている。また、測板部31においては、その測板部主要面31aに舌片部31bが付加されており、固定バー28が固定部30によって固定されるときには、上記舌片部31bが上記袋部60bに収納されるような形となる。
【0052】
このような構成により、側板部31の作用は、より強化される。即ち、フィルムロール包装体1の軸方向に対する固定がさらに強固をなるので、より安定した搬送を実施することができる。
【0053】
また、支柱24、24は、図10に示すように、基台部22に一体的に固着された固定支柱部241と、その結合箇所において、図中矢印Dに示すように垂直方向に回動可能に取り付けられた可動支柱部242から構成されており、このような構成において、フィルムロール包装体1を搬送する時には、可動支柱部242の下端部が固定支柱部241の中空部に差し込まれ、可動支柱部242の凸部242aと固定支柱部241の凹部241aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定される。また、フィルムロール包装体1の非搬送時には、可動支柱部242が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれる。尚、この際、支柱24、24の先端部分は、基台部22の上面に設けられた受部224、224に支持され、これらの間に所定の空間部が確保されることで、指の挟まり等が防止される。尚、受部224、224は、本発明の「第2の受部」に対応する。
【0054】
尚、当該外側枠部23、23と、基台部22の天板222間には、基台部22の中央部側に折り畳まれた内側枠部33、33がこれらに干渉することなく位置する。即ち、内側枠部33の支柱34、34は、基台部22の短手方向に関して、外側枠部23の支柱24、24間に位置するように設けてあり、且つ内側枠部33の支柱34の起倒位置、即ち、可動支柱部342と固定支柱部341の結合位置は、外側枠部23の支柱24の起倒位置、即ち、可動支柱部242と固定支柱部241の結合位置よりも低い位置に設けている。
【0055】
尚、前述した内側枠部33、33と同様に、外側枠部23、23の構成としては、これに限らず、例えば支柱24、24の固定支柱部241と可動支柱部242とは、その結合箇所において着脱可能に構成しても良い。しかしながら、このような場合には、分離した外側枠部23、23を物流過程において紛失することのないように気を配る必要が生じるため、上述のように折り畳まれる構成としたほうがより好ましい。
【0056】
また、外側枠部23の支柱24の下端部は、図11(a)、(b)に示すように、その断面四辺から伸びる覆いが設けられ、皿部24aとして形成されている。この皿部24aは、支柱24の軸方向に関し、覆いの張る面積が次第に大きくなるような形態とされる。また、皿部24aの内部及び支柱24の上端部24bの両者においては、嵌合部10が形成されている。より詳しくは、嵌合部10は、皿部24a内部に形成された突起部10a(図11(a)参照)と、支柱上端部24bに形成された凹部10b(図11(b)参照)とにより構成され、これら両者は、互いに形状の一致があるように形成される。因みに、突起部10a及び凹部10bは共に四角形状のものとなっている。架台21は、このような構成により、その複数が積層される際、下部となる架台21の支柱上端部24bと、上部となる架台21の支柱24下端部としての皿部24aとの位置的対応をとりつつ載置して、支柱突起部10a及び凹部10bを互いに嵌合させることによって、より確実な固定が実現されることになる。
【0057】
尚、支柱24の構成はこれに限らず、以下のように構成しても良い。例えば、支柱24の内部には、図12に示すように、ロック機構70が設けられており、このロック機構70は、支柱24の下端内部に設けられるロックピン挿脱部71、及び支柱上端部24に設けられるピン挿入孔72により構成されている。ロックピン挿脱部71は、ロックピン73、このロックピン73に付設されるレバー74、このレバー74を支柱24外部に突出させ、且つ移動させるための孔75、及びロックピン73の先端を支柱24外部へ突出させるために皿部24a内部に形成されたピン挿脱部孔76により構成されている。
【0058】
ロックピン73は、その先端に鍵73aを有している。また、孔75は、コの字状に形成されており、レバー64が当該孔65の形状に沿って移動可能となっている。このレバー74の移動に伴い、ロックピン73も移動する。一方、ピン挿入孔72には、ピン挿脱孔76より突出したロックピン73の先端が挿入されることになる。また、ピン挿入孔72底部には、鍵穴72aが設けられており、ロックピン73がピン挿入孔72底部に到達したときに、レバー74を孔65に沿って回動させると、ロックピン73先端に設けられた鍵73aが鍵穴72aに嵌合することとなる。
【0059】
このような構成により、当該架台21を積層設置した後、上部架台21のロックピン挿脱部71を上述のように操作して、下部架台21の支柱上端部24bにおけるピン挿入孔72にロックピン73を挿入し、且つ回動させて鍵73a及び鍵穴72aを嵌合させることにより、上部架台21及び下部架台21は、より強固に固定されることとなる。
【0060】
ところで、内側枠部33の支持部35aは、外側枠部23の支持部25aと比較して若干低い位置に設けることとする。これにより、内側枠部33にかかるフィルムロール包装体1による荷重を軽減することができ、内側枠部33に要求される強度が緩和されることから、内側枠部33をより簡単な構造に、且つより軽量に構成することができ、これをもって、当該架台21をより安価に、且つより軽量に構成することが可能となる。
【0061】
また、フィルムロール包装体1を支持固定した場合に、コア3と当接する内側枠部33の支持部35a上面、及び外側枠部23の支持部25a上面には、各々、フィルムロール包装体1のコア3を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けることとする。また、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面、及び外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等にも、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けることとする。これにより弾性部材と、フィルム2の側面部が良好に当接して、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2がコア3に巻回されていた場合であって、搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった際にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。従って、フィルムが破損して、その製品価値が失われることを防止することができる。
【0062】
以下、当該架台21の作用効果について、フィルムロール包装体1を実際に搬送する場合を想定して説明する。尚、本例においては、内側枠部33、33の間隔に対応した比較的小さな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1が当該架台21に支持固定された場合を例に挙げる。
【0063】
図4を参照して説明したように、当該架台21に比較的小さな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合には、内側枠部33の支柱34、34及び外側枠部23の支柱24、24を、それぞれ直立姿勢した状態で固定して、内側枠部33の支持部35a及び外側枠部23の支持部25aにコア3を載置してフィルムロール包装体1を支持し、内側枠部33の固定部材37及び外側枠部23の固定部材27によって、フィルムロール包装体1を固定した状態とする。
【0064】
この際、内側枠部33においては、固定バー38を、図6を参照して説明したように、矢印A或いは矢印Bに示す方向に自在に回動させて、その位置を適当に調整した後、コア3を支持部35aに載置し、コア3の上部を押さえ付けるようにして固定バー38を倒し、固定部40によってコア3を固定する。このとき、フィルム2を包装する包装材5、6とコア3とを接着している接着テープ7の部分は、図13に示すように、固定バー38と支持部35aによって支持固定される。尚、この際、フィルム2の側面部と固定バー38及び支持部35aとの間隔は、10mm〜20mm程度確保されることが好ましい。これにより、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2がコア3に巻回されていた場合であっても、フィルム2を包装し、その両端部においてこれを絞り込んでいる包装材5及び包装材6の両端部を固定することができるので、搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった場合にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。また、このような場合には、フィルム102の端面部は、固定バー38や支持部35aの内側面と接触することがないため、フィルム2の側面部が破損して、その製品価値が失われるといったことを防止することができる。従って、このような場合には、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面等には、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材を貼り付ける必要がなくなる。
【0065】
因みに、このような構成は、外側枠部23においても同様であり、例えば外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合には、外側枠部23の固定バー28と支持部25aによって、以上に説明した効果が得られるようにする。従って、このような場合には、フィルム2の側面部と当接する外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等には、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材を貼り付ける必要がなくなる。
【0066】
一方、外側枠部23においては、固定バー28を、図8を参照して説明したように、矢印A或いは矢印Bに示す方向に自在に回動させて、その位置を適当に調整した後、コア3を支持部25aに載置し、コア3の上部を押さえ付けるようにして固定バー28を倒し、固定部30によって固定する。このとき、固定バー28に設けられた側板部31は、自動的にコア3の端面近傍に位置し、コア3の両端面部の位置を規定する。これにより、フィルムロール包装体1はコア3の両端面部の位置を規定され、コア3の軸方向へは動き得ない状態となる。
【0067】
以上によって、フィルムロール包装体1は、当該架台21に支持固定され、次に、このフィルムロール包装体1を支持固定した架台21を複数積層する作業が行われる。
【0068】
まず、クレーン等の適当な手段により、1つの架台21(以下、上部架台という)を上方に吊り上げ、その支柱24下端部、即ち皿部24aの下方位置にもう1つの架台21(以下、下部架台という)の支柱24を位置させる。そして、下部架台21の支柱24の上端部24bが上部架台21の支柱皿部24aに挿入されるように、上部架台21を徐々に降下させて、上部架台21の皿部24a内部に設けられた突起部40aと下部架台21の支柱上端部24bに設けられた凹部40bとを互いに嵌合させる。
【0069】
尚、本例においては、フィルムロール包装体1を支持固定した状態の架台21に関する積層作業を想定しているが、場合によっては、下部架台21に対するフィルムロール包装体1の支持固定作業を行った後、この下部架台21に対する空の上部架台21の積層作業を行い、さらに、当該上部架台21に対するフィルムロール包装体1の支持固定作業を行うといった作業手順でも良い。
【0070】
以上のようにして、フィルムロール包装体1を支持固定した架台21が複数積層されたもの(以下、搬送体という)は、トラック等に積載された後、目的の工場等へと搬送される。
【0071】
ところで、当該架台21においては、内側枠部33、33の間隔、及び外側枠部23、23の間隔の何れかに対応する、少なくとも2つの異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することが可能になっているため、例えば、異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を搬送する場合であっても、当該架台21を共通して用いることができる。従って、当該架台21をトラック等に積層する際の積載効率や、工場等において保管する際の滞留効率等を向上することができる。
【0072】
また、当該架台21においては、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面、及び外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等に、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けられるので、或いは、内側枠部33、33の固定バー38及び支持部35a、或いは、外側枠部23、23の固定バー28及び支持部25aにより、フィルム2を包装し、その両端部においてこれを絞り込んでいる包装材5及び包装材6の両端部を固定するので、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を搬送する場合であって、その搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった際にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。従って、フィルム2の側面部が破損して、その製品価値が失われるといったことを防止することができる。
【0073】
説明に戻って、工場等へと納品されたフィルムロール包装体1を支持固定した架台21は、フィルムロール包装体101が取り出された後、回収される。この際、内側枠部33、33の支柱34、34及び外側枠部23、23の支柱24、24は、それぞれ図7及び10を参照して説明したように、可動支柱部342が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれ、また、可動支柱部242が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれて、架台21は、コンパクト化された状態で回収される。この際、基台部22等から取り外されるものは存在しないことから、その物流過程において、部品等が紛失することもない。
【0074】
[第二の実施形態]
次に、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台の他の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。但し、以下においては、第一の実施形態と異なる部分についてのみ説明することとする。
【0075】
本実施形態における架台は、図14に示すように、内側枠部34が、基台部22の長手方向に関して水平移動可能に構成されている。具体的には、内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341が、基台部22の天板222に設けられたスライドレール225上を矢印E方向に水平移動可能に構成されているガイド部226に支持されている。尚、スライドレール225とガイド部226とで、本発明の「移動機構部」を構成する。また、支柱34、34の固定支柱部341には、固定ピン50を挿通するための孔を有する固定用ブロック51を一体的に設けて、固定ピン50をスライドレール225上に設けられた孔に挿入することで、内側枠部33をスライドレール225上の任意の位置に固定することが可能になっている。尚、固定支柱部341、固定ピン及びスライドレール225上に設けられた孔とで、本発明の「固定機構部」を構成する。
【0076】
また、この他にも、例えば図15に示すように、内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341が、基台部22の天板222に設けられたスライドレール225上を矢印E方向に水平移動可能に構成されているガイド部226に支持されると共に、支柱34、34の固定支柱部341に、スクリューネジ60を係合するためのナット部を有する固定用ブロック61を一体的に設けて、さらに、このナット部と係合するスクリューネジ60、このスクリューネジ60をスライドレール225に沿って支持する支持ブロック62、62及びスクリューネジ60を回転させるためのハンドル63を設けて、このハンドル63を用いてスクリューネジ60を回転させることで、内側枠部33を矢印E方向に水平移動させる構成としても良い。因みに、支持ブロック62、62間、即ちスクリューネジ60の長さを延長して、且つもう1つの内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341には、逆ネジを切った固定用ブロック61を一体的に設けて、これにスクリューネジ60を係合させて、ハンドル63を用いてスクリューネジ60を回転させると、内側枠部33、33が互いに矢印E方向に近づいたり遠ざかったりする構成としても良い。
【0077】
このように、本実施形態における架台においては、内側枠部34が、基台部22の長手方向に関して水平移動可能に構成されているので、内側枠部34の位置調整を行うことで、任意の幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1であっても、これを支持固定することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台によれば、異なる大きさを有するフィルムロール包装体であっても、これらを共通して支持固定することができ、また、当該架台をコンパクト化して回収する際には、部品等が紛失する恐れもなく、さらには、強く巻取りの出来ないフィルムであっても、その巻ずれ等を良好に防止することができ、これらをもってフィルムロール包装体を安定して効率良く搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムロール包装体の構成を示す概要図である。
【図2】図1に示すフィルムロール包装体の断面図である。
【図3】第1の実施形態に係るフィルムロール包装体搬送用架台の一構成例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の小さなフィルムを巻回したもの)を支持固定した状態を示す斜視図である。
【図5】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の大きなフィルムを巻回したもの)を支持固定した状態を示す斜視図である。
【図6】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、内側枠部(第1の支持固定部)の固定部材(第1の固定部材)の構成例を示す斜視図である。
【図7】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、内側枠部(第1の支持固定部)の動作可能範囲を示すものである。
【図8】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の固定部材(第2の固定部材)の構成例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す固定部材(第2の固定部材)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図10】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の動作可能範囲を示すものである。
【図11】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の支柱(第2の支柱)の構成例を示す斜視図である。
【図12】図11に示す外側枠部(第2の支持固定部)の支柱(第2の支柱)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図13】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の小さなフィルムを巻回したもの)を内側枠部(第1の支持固定部)の支持部(第1の支持部材)において支持固定した状態を示す側面図である。
【図14】第二の実施形態に係るフィルムロール包装体搬送用架台の内側枠部(第1の支持固定部)に関する構成例を示す斜視図である。
【図15】図14に示すフィルムロール包装体搬送用架台の内側枠部(第1の支持固定部)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図16】フィルムロール包装体の構成例を示す側面図である。
【図17】図16に示すフィルムロール包装体を軸方向より臨む図である。
【図18】従来のフィルムロール包装体搬送用架台の一構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルムロール包装体
2 フィルム
3 コア
5、6 包装材
21 フィルムロール包装体搬送用架台
22 基台部
221 基枠部
222 天板
23 外側枠部(第2の支持固定部)
24 支柱(第2の支柱)
25、26 横支持部材
33 内側枠部(第1の支持固定部)
34 支柱(第1の支柱)
35、36 横支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、略円筒形状を成すコアの外周面上にその両側端部を残してフィルムを巻回してなるフィルムロールにポリエチレンフィルム等からなる包装体を複数枚巻いて包装してなるフィルムロール包装体を搬送するために用いられるフィルムロール包装体搬送用架台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶表示装置の液晶等を支持するために用いられる長尺のTACフィルム、PETフィルム、或いは、感光フィルム等のフィルム102は、図16に示すように、円筒形状を成すコア103の外周面上に、その両側端部を残して巻回されてロール状のフィルムロールとされた後、塵や埃、湿気、光等からこれを保護するために、同図若しくは図17に示すように、例えばポリエチレンフィルムからなる包装部材104を複数枚巻いて包装された状態でフィルムロール包装体101とされる。
【0003】
このフィルムロール包装体101は、図18に示すように、コア103の両側端面部(近傍の外周面)を、このコア103専用に設計されたフィルムロール包装体搬送用架台(以下、架台と称する)111の支持固定部112によって支持固定されて、そのままの状態でトラック等により搬送され、納入先の工場等へ納品されることとなっている。
【0004】
工場等へと納品されたフィルムロール包装体101は、架台111から取り出され、包装材105が剥がされた後、工場等の液晶表示装置の製造工程に導入される。
【0005】
ところで、フィルムロール包装体101を構成するフィルム102には、規定に応じた複数の幅が設けられており、これを巻回するコア103は、このフィルム102の幅に応じてその長さが決定される。従って、通常、これを支持固定する架台111は、このコア103の長さに応じた複数の大きさのものが用意されている。
【0006】
また、架台111は、図18に示すように、支柱114の下端部を形成する皿部114aに、他の架台111の支柱114の上端部114bを挿入することで、互いに積層することが可能に構成されている。これにより、複数の架台111を積層することが可能となり、それらを一時に効率良く運搬することが可能となっている。
【0007】
また、架台111は、通常、ダンボール・木材・スチール等から成る部材により構成され、分解、或いは、折畳み等が可能となっている。従って、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111は、コンパクトにして回収することが可能となっている。
【0008】
因みに、本例においては、架台111は、図18に示すように、支柱114の途中部分から取外し可能となっており、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111を回収する際には、この支柱114の上半部分を取り外すことでコンパクトにして、これを効率良く運搬することが可能となっている。
【0009】
以上に説明したように、架台111は、フィルムロール包装体101を支持固定することで、フィルムロール包装体101を安定した状態で搬送して、例えばフィルム102の巻回状態が搬送時に変動すること等を防止することのみならず、複数のフィルムロール包装体101を効率良く搬送することや、また、当該架台111を回収する際には、コンパクト化されて効率良く搬送されること等が要求されることとなっている。
【0010】
尚、本例に挙げた架台111は、あくまでも一般的な一形態を例示したものに過ぎず、この他にも、例えば特開2001−106435号公報(例えば、特許文献1参照)や、特開2001−220036号公報(例えば、特許文献2参照)に記載されるようなものがある。因みに、これら公報においては、支柱が折り畳み可能とされ、コンパクト化が図られたものや、フィルムが全て引き出された後のコアを支持固定することを可能にしたものや、複数のフィルムロール包装体を同時に支持固定することを可能にしたもの等が開示されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−106435号公報
(段落〔0051〕‐〔0064〕、〔0071〕‐〔0075〕、第7図乃至第9図、第11図)
【特許文献2】
特開2001−220036号公報
(段落〔0002〕‐〔0006〕、第10図乃至第13図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図18に戻って、ところが、このような架台111には、以下に記載するような問題があった。例えば、大きさの異なるフィルムロール包装体101を一時に搬送する場合には、これに応じて、大きさの異なる架台111が用いられることとなり、これら大きさの異なる架台111をトラック等の荷台に積層する際には、その大きさを揃えて積層することが不可欠となり、積載効率の悪化が招かれていた。また、これら大きさの異なる架台111を工場等において保管する際にも、その滞留効率の悪化が招かれていた。
【0013】
また、前述したように、フィルムロール包装体101を搬送した後の架台111を回収するために、架台111の支柱114の上半部分を取り外して、これをコンパクト化した場合には、その物流過程において、架台111の支柱114の上半部分が紛失するといったケースが生じ、再度、これを使用しようとしても、その機能を満たさなくなる場合があった(これは、分解可能に構成された架台において、共通した問題となっている)。
【0014】
また、フィルム102には、強度的な問題から強く巻取りを行うことが出来ないものもあり、このようなフィルム102は、その搬送過程においてコア103の軸方向に外力が加わった場合に容易に巻きずれを生じるため、フィルム102の端面部が架台111の支持固定部112等と接触して破損し、その製品価値が失われる問題があった。
【0015】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異なる大きさを有するフィルムロール包装体であっても、これらを共通して支持固定することができ、また、当該架台をコンパクト化して回収する際には、部品等を紛失する恐れもなく、さらには、強く巻取りの出来ないフィルムが巻回されたフィルムロール包装体を支持固定する場合であっても、その巻ずれ等を良好に防止して、フィルムロール包装体を安定して効率良く搬送することのできるフィルムロール包装体搬送用架台を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、前記一対の第1の支柱及び前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、前記一対の第1の支柱の各々を着脱可能に支持すると共に、前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持固定部の内、少なくとも一方を水平方向に移動させる移動機構部をさらに有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項4記載の発明は、請求項3に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記移動機構部により移動される前記第1の支持固定部を任意の位置に固定する固定機構部をさらに有することを特徴とする。
【0020】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持部材、又は前記一対の第2の支持部材の各々は、前記フィルムロール包装体の包装部材を挟んで前記コアの外周面に当接することを特徴とする。
【0021】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記一対の第1の支持固定部における第1の支持部材の互いに対向する側面、及び前記一対の第2の支持固定部における第2の支持部材の互いに対向する側面に弾性部材を設けることを特徴とする。
【0022】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支柱の起倒位置を、前記第2の支柱の起倒位置よりも低い位置に設けることを特徴とする。
【0023】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支持部を、前記第2の支持部よりも低い位置に設けることを特徴とする。
【0024】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第1の支柱を倒した場合に、前記第1の支柱を支持する内受部をさらに有することを特徴とする。
【0025】
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台であって、前記第2の支柱を倒した場合に、前記第2の支柱を支持する第2の受部をさらに有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台の様々な実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
[第一の実施形態]
まず始めに、本実施形態におけるフィルムロール搬送用架台(以下、架台と称する)に支持固定されるフィルムロール包装体について説明する。
【0028】
フィルムロール包装体1は、図1及び図2に示すように、長尺のフィルム2をコア3に巻回してなるフィルムロール4と、このフィルムロール4を多重に包装する包装材5、6とから構成されている。
【0029】
フィルム2は、例えば液晶表示装置の液晶を支持するために用いられるTACフィルムや、PETフィルム、感光フィルム等である。また、コア3は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)製の円筒状部材であって、中空内部の両端から所定の長さ中央側位置には、図2に示すように、節状の栓3aが設けられている。因みに、コア3の端面(開口面)から栓3aまでの長さは、フィルムロール包装体1又はフィルムロール4を工場等の装置におけるコアチャックに固定する際に必要とされる長さ以上に設定されている。さらに、包装材5、6は、例えばポリエチレン製フィルムからなり、所定の強さでフィルムロール4に巻きつけられ、それぞれ端部に接着テープ7、8が貼り付けられて固定される。
【0030】
次に、このようなフィルムロール包装体1を支持固定する当該架台について説明する。
【0031】
当該架台21は、図3に示すように、略長方形状を成す基枠部221に天板222が取り付けられて成る基台部22と、この基台部22の長手方向の両端部に設けられ、フィルムロール包装体1のコア3を支持する(場合によっては、同時にフィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部に関する位置を規定する)外側枠部23、23と、さらに、これらの間にあって基台部22の天板上に設けられ、フィルムロール包装体1のフィルム2の両側面部の位置を規定する内側枠部33、33とから構成されている。尚、外側枠部23、23は、本発明の「第2の支持固定部」に対応する。また、内側枠部33、33は、本発明の「第1の支持固定部」に対応する。
【0032】
当該架台21にフィルムロール包装体1を支持固定した状態を、図4及び図5に示す。図4には、内側枠部33、33の間隔に対応した比較的小さな幅(例えば、1080mm)を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定した状態を示している。また、図5には、外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅(例えば、1330mm)を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定した状態を示している。尚、図5においては、外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅を有するフィルムロール包装体1を支持固定するために、内側枠部33、33を互いに内側に倒した状態としているが、この内側枠部33、33を起倒させる構造の詳細については後述する。
【0033】
このように、当該架台21においては、内側枠部33、33の間隔、及び外側枠部23、23の間隔の何れかに対応する、少なくとも2つの異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することが可能になっている。従って、これら異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合であっても、当該架台21を共通して用いることができ、当該架台21をトラック等の荷台に積層する際の積載効率や、当該架台21を工場等において保管する際の滞留効率等を向上させることができる。尚、当該架台21を積層する構造の詳細については後述する。
【0034】
図3に戻って、内側枠部33、33は、各々、2本の中空角形の支柱34、34間に横支持部材35、36が掛け渡されて成り、横支持部材35の中央部には、図6に示すように、下向きに湾曲して、コア3の端部を載置し、フィルムロール包装体1を支持するための支持部35aが設けられている。また、横支持部材35の支持部35aと平坦部35bとの境界付近には、コア3を上方から押さえ付けて固定するための固定部材37が、平坦部35bに回動自在に取り付けられている。尚、支柱34、34は、本発明の「第1の支柱」に対応する。また、支持部35aは、本発明の「第1の支持部材」に対応する。また、固定部材37は、本発明の「第1の固定部材」に対応する。
【0035】
固定部材37は、図6に示すように、支持部35aを渡すように設けられた固定バー38と、この固定バー38の一端を平坦部35bに回動自在に支持する固定バー支持部39と、固定バー38の他端を平坦部35bに固定する固定部40を有している。
【0036】
また、固定バー支持部39は、図6に示すように、断面コの字状となる支持部本体39aを有しており、固定バー38の一端は、当該コの字が形成する空間内に収容されるよう設置されている。また、この収納された固定バー38の一端には、ピン39bが貫通配置されるとともに、該ピン39bの両端は支持部本体39aの二つの側面に対して適当な手段により保持されている。固定バー38は、このような構成により、図中矢印Aに示すように垂直方向に回動自在となっている。また、支持部本体39aと平坦部35bとの間には、図示しない回動部材が設けられており、これによって固定バー38は、図中矢印Bに示すように水平方向にも回動自在となっている。
【0037】
一方、固定部40は、上記支持部本体39aと略同形状となる固定部本体40aを有しており、固定バー38の他端を収納するような形で、これを固定する。
そして、図示のように収納された固定バー38の他端は、固定バー用ロック機構40bによってより確実な固定がなされるようになっている。
【0038】
この固定バーロック機構40bは、図6に示すように、金属片40c及びロックピン40gによって構成されている。金属片40cは、例えば平板状金属を図示所定の(半円断面部40dを有する)形状に変形するとともに、半円断面部40dを構成する金属片にコの字状の孔40eを設けた形態を有している。そして、この金属片40cの半円断面部40d内に、図中左右方向に移動可能なるロックピン40gが設けられている。ロックピン40gは、その先端に図示しない鍵(例えば、ピン先端を直角に折曲したもの)が、また、その他端にはレバー40fが設けられている。このレバー40fは、孔40eを介して金属片40cの外部へと突出している。
【0039】
また、固定バー38の他端先端部には、図示しない固定孔が設けられている。
そして、この固定孔の底部には、ロックピン40gの先端に設けられた鍵に対応する鍵穴が設けられている。
【0040】
以上に説明した構成により、レバー40fによってロックピン40gを図中左方向に移動させて、その先端を固定孔に挿入し、且つレバー40fを回動させて、ロックピン40gの鍵及び固定バー38の鍵穴を嵌合させることで、固定バー38は確実に固定される。
【0041】
また、支柱34、34は、図7に示すように、基台部22に一体的に固着された固定支柱部341と、その結合箇所において、図中矢印Cに示すように、垂直方向に回動可能に取り付けられた可動支柱部342から構成されており、このような構成において、当該内側枠部33、33を使用してフィルムロール包装体1を搬送する時には、可動支柱部342の下端部が固定支柱部341の中空部に差し込まれ、可動支柱部342の凸部342aと固定支柱部341の凹部341aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定される。また、フィルムロール包装体1の非搬送時には、可動支柱部342が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれる。尚、この際、支柱34、34の先端部分は、基台部22の上面に設けられた受部223、223に支持され、これらの間に所定の空間部が確保されることで、指の挟まり等が防止される。尚、受部223、223は、本発明の「第1の受部」に対応する。
【0042】
尚、内側枠部33、33の構成としては、これに限らず、例えば支柱34、34の固定支柱部341と可動支柱部342とは、その結合箇所において着脱可能に構成しても良い。このような場合には、可動支柱部342の下端部が固定支柱部341の中空部に差し込まれる構成とし、可動支柱部342の凸部342aと固定支柱部341の凹部341aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定されるものとする。このように、内側枠部33、33は、各々、基台部22に対して分離可能に構成しても良い。しかしながら、このような場合には、分離した内側枠部33、33を物流過程において紛失することのないように気を配る必要が生じるため、上述のように折り畳まれる構成としたほうがより好ましい。
【0043】
一方、外側枠部23、23は、図3に示すように、各々、2本の中空角形の支柱24、24間に横支持部材25、26が掛け渡されて成り、横支持部材25の中央部には、図8に示すように、下向きに湾曲して、コア3の端部を載置し、フィルムロール包装体1を支持するための支持部25aが設けられている。また、横支持部材25の支持部25aと平坦部25bとの境界付近には、コア3を上方から押さえ付けて固定するための固定部材27が、平坦部25bに回動自在に取り付けられている。尚、支柱24、24は、本発明の「第2の支柱」に対応する。また、支持部25aは、本発明の「第2の支持部材」に対応する。また、固定部材27は、本発明の「第2の固定部材」に対応する。
【0044】
固定部材27は、図8に示すように、支持部25aを渡すように設けられた固定バー28と、この固定バー28の一端を平坦部25bに回動自在に支持する固定バー支持部29と、固定バー28の他端を平坦部25bに固定する固定部30、さらに、固定バー28と一体的に形成されている側板部31を有している。
【0045】
また、固定バー支持部29は、図8に示すように、断面コの字状となる支持部本体29aを有しており、固定バー28の一端は、当該コの字が形成する空間内に収容されるよう設置されている。また、この収納された固定バー28の一端には、ピン29bが貫通配置されるとともに、該ピン29bの両端は支持部本体29aの二つの側面に対して適当な手段により保持されている。固定バー28は、このような構成により、図中矢印Aに示すように垂直方向に回動自在となっている。また、支持部本体29aと平坦部25bとの間には、図示しない回動部材が設けられており、これによって固定バー28は、図中矢印Bに示すように水平方向にも回動自在となっている。
【0046】
一方、固定部30は、上記支持部本体29aと略同形状となる固定部本体30aを有しており、固定バー28の他端を収納するような形で、これを固定する。
そして、図示のように収納された固定バー28の他端は、固定バー用ロック機構30bによってより確実な固定がなされる。
【0047】
この固定バーロック機構30bは、図8に示すように、金属片30c及びロックピン30gによって構成されている。金属片30cは、例えば平板状金属を図示所定の(半円断面部30dを有する)形状に変形するとともに、半円断面部30dを構成する金属片にコの字状の孔30eを設けた形態を有している。そして、この金属片30cの半円断面部30d内に、図中左右方向に移動可能なるロックピン30gが設けられている。ロックピン30gは、その先端に図示しない鍵(例えば、ピン先端を直角に折曲したもの)が、また、その他端にはレバー30fが設けられている。このレバー30fは、孔30eを介して金属片30cの外部へと突出している。
【0048】
また、固定バー28の他端先端部には、図示しない固定孔が設けられている。
そして、この固定孔の底部には、ロックピン30gの先端に設けられた鍵に対応する鍵穴が設けられている。
【0049】
以上に説明した構成により、レバー30fによってロックピン30gを図中左方向に移動させて、その先端を固定孔に挿入し、且つレバー30fを回動させて、ロックピン30gの鍵及び固定バー28の鍵穴を嵌合させることで、固定バー28は確実に固定される。
【0050】
また、固定部材27には側板部31が設けられている。この側板部31は、固定バー28の側面に対して一体的に固着されるような形態で設けられ、フィルムロール包装体1を構成するコア3の端面部の位置を規定するために用いられる。
より具体的には、側板部31は、図8に示すように、断面L字状の板状片であって、その一辺が固定バー28に固着された形態となっており、支持部25aにコア3が載置された状態において、側板部主要面31aがコア3の端面乃至はその近傍付近に位置することで、コア3の端面部の位置を規定するようになっている。
【0051】
尚、側板部31の構成はこれに限らず、以下のように構成しても良い。例えば横支持部25の側面には、図9に示すように、コア3が載置されたときに、このコア3と干渉を起こさない箇所に補強側板60を設ける。補強板60は、支持部25aの近傍に、折り返し面60aが形成されることによる袋部60bを有した形態となっている。また、測板部31においては、その測板部主要面31aに舌片部31bが付加されており、固定バー28が固定部30によって固定されるときには、上記舌片部31bが上記袋部60bに収納されるような形となる。
【0052】
このような構成により、側板部31の作用は、より強化される。即ち、フィルムロール包装体1の軸方向に対する固定がさらに強固をなるので、より安定した搬送を実施することができる。
【0053】
また、支柱24、24は、図10に示すように、基台部22に一体的に固着された固定支柱部241と、その結合箇所において、図中矢印Dに示すように垂直方向に回動可能に取り付けられた可動支柱部242から構成されており、このような構成において、フィルムロール包装体1を搬送する時には、可動支柱部242の下端部が固定支柱部241の中空部に差し込まれ、可動支柱部242の凸部242aと固定支柱部241の凹部241aとが嵌合した状態で直立姿勢で固定される。また、フィルムロール包装体1の非搬送時には、可動支柱部242が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれる。尚、この際、支柱24、24の先端部分は、基台部22の上面に設けられた受部224、224に支持され、これらの間に所定の空間部が確保されることで、指の挟まり等が防止される。尚、受部224、224は、本発明の「第2の受部」に対応する。
【0054】
尚、当該外側枠部23、23と、基台部22の天板222間には、基台部22の中央部側に折り畳まれた内側枠部33、33がこれらに干渉することなく位置する。即ち、内側枠部33の支柱34、34は、基台部22の短手方向に関して、外側枠部23の支柱24、24間に位置するように設けてあり、且つ内側枠部33の支柱34の起倒位置、即ち、可動支柱部342と固定支柱部341の結合位置は、外側枠部23の支柱24の起倒位置、即ち、可動支柱部242と固定支柱部241の結合位置よりも低い位置に設けている。
【0055】
尚、前述した内側枠部33、33と同様に、外側枠部23、23の構成としては、これに限らず、例えば支柱24、24の固定支柱部241と可動支柱部242とは、その結合箇所において着脱可能に構成しても良い。しかしながら、このような場合には、分離した外側枠部23、23を物流過程において紛失することのないように気を配る必要が生じるため、上述のように折り畳まれる構成としたほうがより好ましい。
【0056】
また、外側枠部23の支柱24の下端部は、図11(a)、(b)に示すように、その断面四辺から伸びる覆いが設けられ、皿部24aとして形成されている。この皿部24aは、支柱24の軸方向に関し、覆いの張る面積が次第に大きくなるような形態とされる。また、皿部24aの内部及び支柱24の上端部24bの両者においては、嵌合部10が形成されている。より詳しくは、嵌合部10は、皿部24a内部に形成された突起部10a(図11(a)参照)と、支柱上端部24bに形成された凹部10b(図11(b)参照)とにより構成され、これら両者は、互いに形状の一致があるように形成される。因みに、突起部10a及び凹部10bは共に四角形状のものとなっている。架台21は、このような構成により、その複数が積層される際、下部となる架台21の支柱上端部24bと、上部となる架台21の支柱24下端部としての皿部24aとの位置的対応をとりつつ載置して、支柱突起部10a及び凹部10bを互いに嵌合させることによって、より確実な固定が実現されることになる。
【0057】
尚、支柱24の構成はこれに限らず、以下のように構成しても良い。例えば、支柱24の内部には、図12に示すように、ロック機構70が設けられており、このロック機構70は、支柱24の下端内部に設けられるロックピン挿脱部71、及び支柱上端部24に設けられるピン挿入孔72により構成されている。ロックピン挿脱部71は、ロックピン73、このロックピン73に付設されるレバー74、このレバー74を支柱24外部に突出させ、且つ移動させるための孔75、及びロックピン73の先端を支柱24外部へ突出させるために皿部24a内部に形成されたピン挿脱部孔76により構成されている。
【0058】
ロックピン73は、その先端に鍵73aを有している。また、孔75は、コの字状に形成されており、レバー64が当該孔65の形状に沿って移動可能となっている。このレバー74の移動に伴い、ロックピン73も移動する。一方、ピン挿入孔72には、ピン挿脱孔76より突出したロックピン73の先端が挿入されることになる。また、ピン挿入孔72底部には、鍵穴72aが設けられており、ロックピン73がピン挿入孔72底部に到達したときに、レバー74を孔65に沿って回動させると、ロックピン73先端に設けられた鍵73aが鍵穴72aに嵌合することとなる。
【0059】
このような構成により、当該架台21を積層設置した後、上部架台21のロックピン挿脱部71を上述のように操作して、下部架台21の支柱上端部24bにおけるピン挿入孔72にロックピン73を挿入し、且つ回動させて鍵73a及び鍵穴72aを嵌合させることにより、上部架台21及び下部架台21は、より強固に固定されることとなる。
【0060】
ところで、内側枠部33の支持部35aは、外側枠部23の支持部25aと比較して若干低い位置に設けることとする。これにより、内側枠部33にかかるフィルムロール包装体1による荷重を軽減することができ、内側枠部33に要求される強度が緩和されることから、内側枠部33をより簡単な構造に、且つより軽量に構成することができ、これをもって、当該架台21をより安価に、且つより軽量に構成することが可能となる。
【0061】
また、フィルムロール包装体1を支持固定した場合に、コア3と当接する内側枠部33の支持部35a上面、及び外側枠部23の支持部25a上面には、各々、フィルムロール包装体1のコア3を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けることとする。また、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面、及び外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等にも、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けることとする。これにより弾性部材と、フィルム2の側面部が良好に当接して、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2がコア3に巻回されていた場合であって、搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった際にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。従って、フィルムが破損して、その製品価値が失われることを防止することができる。
【0062】
以下、当該架台21の作用効果について、フィルムロール包装体1を実際に搬送する場合を想定して説明する。尚、本例においては、内側枠部33、33の間隔に対応した比較的小さな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1が当該架台21に支持固定された場合を例に挙げる。
【0063】
図4を参照して説明したように、当該架台21に比較的小さな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合には、内側枠部33の支柱34、34及び外側枠部23の支柱24、24を、それぞれ直立姿勢した状態で固定して、内側枠部33の支持部35a及び外側枠部23の支持部25aにコア3を載置してフィルムロール包装体1を支持し、内側枠部33の固定部材37及び外側枠部23の固定部材27によって、フィルムロール包装体1を固定した状態とする。
【0064】
この際、内側枠部33においては、固定バー38を、図6を参照して説明したように、矢印A或いは矢印Bに示す方向に自在に回動させて、その位置を適当に調整した後、コア3を支持部35aに載置し、コア3の上部を押さえ付けるようにして固定バー38を倒し、固定部40によってコア3を固定する。このとき、フィルム2を包装する包装材5、6とコア3とを接着している接着テープ7の部分は、図13に示すように、固定バー38と支持部35aによって支持固定される。尚、この際、フィルム2の側面部と固定バー38及び支持部35aとの間隔は、10mm〜20mm程度確保されることが好ましい。これにより、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2がコア3に巻回されていた場合であっても、フィルム2を包装し、その両端部においてこれを絞り込んでいる包装材5及び包装材6の両端部を固定することができるので、搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった場合にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。また、このような場合には、フィルム102の端面部は、固定バー38や支持部35aの内側面と接触することがないため、フィルム2の側面部が破損して、その製品価値が失われるといったことを防止することができる。従って、このような場合には、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面等には、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材を貼り付ける必要がなくなる。
【0065】
因みに、このような構成は、外側枠部23においても同様であり、例えば外側枠部23、23の間隔に対応した比較的大きな幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定する場合には、外側枠部23の固定バー28と支持部25aによって、以上に説明した効果が得られるようにする。従って、このような場合には、フィルム2の側面部と当接する外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等には、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材を貼り付ける必要がなくなる。
【0066】
一方、外側枠部23においては、固定バー28を、図8を参照して説明したように、矢印A或いは矢印Bに示す方向に自在に回動させて、その位置を適当に調整した後、コア3を支持部25aに載置し、コア3の上部を押さえ付けるようにして固定バー28を倒し、固定部30によって固定する。このとき、固定バー28に設けられた側板部31は、自動的にコア3の端面近傍に位置し、コア3の両端面部の位置を規定する。これにより、フィルムロール包装体1はコア3の両端面部の位置を規定され、コア3の軸方向へは動き得ない状態となる。
【0067】
以上によって、フィルムロール包装体1は、当該架台21に支持固定され、次に、このフィルムロール包装体1を支持固定した架台21を複数積層する作業が行われる。
【0068】
まず、クレーン等の適当な手段により、1つの架台21(以下、上部架台という)を上方に吊り上げ、その支柱24下端部、即ち皿部24aの下方位置にもう1つの架台21(以下、下部架台という)の支柱24を位置させる。そして、下部架台21の支柱24の上端部24bが上部架台21の支柱皿部24aに挿入されるように、上部架台21を徐々に降下させて、上部架台21の皿部24a内部に設けられた突起部40aと下部架台21の支柱上端部24bに設けられた凹部40bとを互いに嵌合させる。
【0069】
尚、本例においては、フィルムロール包装体1を支持固定した状態の架台21に関する積層作業を想定しているが、場合によっては、下部架台21に対するフィルムロール包装体1の支持固定作業を行った後、この下部架台21に対する空の上部架台21の積層作業を行い、さらに、当該上部架台21に対するフィルムロール包装体1の支持固定作業を行うといった作業手順でも良い。
【0070】
以上のようにして、フィルムロール包装体1を支持固定した架台21が複数積層されたもの(以下、搬送体という)は、トラック等に積載された後、目的の工場等へと搬送される。
【0071】
ところで、当該架台21においては、内側枠部33、33の間隔、及び外側枠部23、23の間隔の何れかに対応する、少なくとも2つの異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を支持固定することが可能になっているため、例えば、異なる幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を搬送する場合であっても、当該架台21を共通して用いることができる。従って、当該架台21をトラック等に積層する際の積載効率や、工場等において保管する際の滞留効率等を向上することができる。
【0072】
また、当該架台21においては、フィルム2の側面部と当接する内側枠部33の支持部35a、横支持部材35、36の内側面、及び外側枠部23の支持部25a、横支持部材25、26の内側面等に、それぞれフィルムロール包装体1のフィルム2を保護するための弾性部材(例えば、ゴム板)を貼り付けられるので、或いは、内側枠部33、33の固定バー38及び支持部35a、或いは、外側枠部23、23の固定バー28及び支持部25aにより、フィルム2を包装し、その両端部においてこれを絞り込んでいる包装材5及び包装材6の両端部を固定するので、例えば強く巻取りを行うことが出来ないフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1を搬送する場合であって、その搬送過程においてコア3の軸方向に外力が加わった際にも、フィルム2に巻きずれが生じることを良好に防止することができる。従って、フィルム2の側面部が破損して、その製品価値が失われるといったことを防止することができる。
【0073】
説明に戻って、工場等へと納品されたフィルムロール包装体1を支持固定した架台21は、フィルムロール包装体101が取り出された後、回収される。この際、内側枠部33、33の支柱34、34及び外側枠部23、23の支柱24、24は、それぞれ図7及び10を参照して説明したように、可動支柱部342が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれ、また、可動支柱部242が結合箇所において基台部22の中央部側に折り畳まれて、架台21は、コンパクト化された状態で回収される。この際、基台部22等から取り外されるものは存在しないことから、その物流過程において、部品等が紛失することもない。
【0074】
[第二の実施形態]
次に、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台の他の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。但し、以下においては、第一の実施形態と異なる部分についてのみ説明することとする。
【0075】
本実施形態における架台は、図14に示すように、内側枠部34が、基台部22の長手方向に関して水平移動可能に構成されている。具体的には、内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341が、基台部22の天板222に設けられたスライドレール225上を矢印E方向に水平移動可能に構成されているガイド部226に支持されている。尚、スライドレール225とガイド部226とで、本発明の「移動機構部」を構成する。また、支柱34、34の固定支柱部341には、固定ピン50を挿通するための孔を有する固定用ブロック51を一体的に設けて、固定ピン50をスライドレール225上に設けられた孔に挿入することで、内側枠部33をスライドレール225上の任意の位置に固定することが可能になっている。尚、固定支柱部341、固定ピン及びスライドレール225上に設けられた孔とで、本発明の「固定機構部」を構成する。
【0076】
また、この他にも、例えば図15に示すように、内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341が、基台部22の天板222に設けられたスライドレール225上を矢印E方向に水平移動可能に構成されているガイド部226に支持されると共に、支柱34、34の固定支柱部341に、スクリューネジ60を係合するためのナット部を有する固定用ブロック61を一体的に設けて、さらに、このナット部と係合するスクリューネジ60、このスクリューネジ60をスライドレール225に沿って支持する支持ブロック62、62及びスクリューネジ60を回転させるためのハンドル63を設けて、このハンドル63を用いてスクリューネジ60を回転させることで、内側枠部33を矢印E方向に水平移動させる構成としても良い。因みに、支持ブロック62、62間、即ちスクリューネジ60の長さを延長して、且つもう1つの内側枠部33の支柱34、34の固定支柱部341には、逆ネジを切った固定用ブロック61を一体的に設けて、これにスクリューネジ60を係合させて、ハンドル63を用いてスクリューネジ60を回転させると、内側枠部33、33が互いに矢印E方向に近づいたり遠ざかったりする構成としても良い。
【0077】
このように、本実施形態における架台においては、内側枠部34が、基台部22の長手方向に関して水平移動可能に構成されているので、内側枠部34の位置調整を行うことで、任意の幅を有するフィルム2が巻回されたフィルムロール包装体1であっても、これを支持固定することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るフィルムロール包装体搬送用架台によれば、異なる大きさを有するフィルムロール包装体であっても、これらを共通して支持固定することができ、また、当該架台をコンパクト化して回収する際には、部品等が紛失する恐れもなく、さらには、強く巻取りの出来ないフィルムであっても、その巻ずれ等を良好に防止することができ、これらをもってフィルムロール包装体を安定して効率良く搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムロール包装体の構成を示す概要図である。
【図2】図1に示すフィルムロール包装体の断面図である。
【図3】第1の実施形態に係るフィルムロール包装体搬送用架台の一構成例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の小さなフィルムを巻回したもの)を支持固定した状態を示す斜視図である。
【図5】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の大きなフィルムを巻回したもの)を支持固定した状態を示す斜視図である。
【図6】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、内側枠部(第1の支持固定部)の固定部材(第1の固定部材)の構成例を示す斜視図である。
【図7】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、内側枠部(第1の支持固定部)の動作可能範囲を示すものである。
【図8】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の固定部材(第2の固定部材)の構成例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す固定部材(第2の固定部材)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図10】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の動作可能範囲を示すものである。
【図11】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、外側枠部(第2の支持固定部)の支柱(第2の支柱)の構成例を示す斜視図である。
【図12】図11に示す外側枠部(第2の支持固定部)の支柱(第2の支柱)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図13】図3に示すフィルムロール包装体搬送用架台であって、図1に示すフィルムロール包装体(比較的幅の小さなフィルムを巻回したもの)を内側枠部(第1の支持固定部)の支持部(第1の支持部材)において支持固定した状態を示す側面図である。
【図14】第二の実施形態に係るフィルムロール包装体搬送用架台の内側枠部(第1の支持固定部)に関する構成例を示す斜視図である。
【図15】図14に示すフィルムロール包装体搬送用架台の内側枠部(第1の支持固定部)に関する他の構成例を示す斜視図である。
【図16】フィルムロール包装体の構成例を示す側面図である。
【図17】図16に示すフィルムロール包装体を軸方向より臨む図である。
【図18】従来のフィルムロール包装体搬送用架台の一構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルムロール包装体
2 フィルム
3 コア
5、6 包装材
21 フィルムロール包装体搬送用架台
22 基台部
221 基枠部
222 天板
23 外側枠部(第2の支持固定部)
24 支柱(第2の支柱)
25、26 横支持部材
33 内側枠部(第1の支持固定部)
34 支柱(第1の支柱)
35、36 横支持部材
Claims (10)
- 略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、
前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、
前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、
前記一対の第1の支柱及び前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とするフィルムロール包装体搬送用架台。 - 略円筒形状を成すコアの外周面に、前記コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が券回され、且つ前記フィルム部材が包装部材により包装されてなるフィルムロール包装体を支持固定して搬送するためのフィルムロール包装体搬送用架台であって、
前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第1の支持部材と、前記第1の支持部材に設けられ、前記第1の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第1の固定部材と、前記第1の支持部材を支持する第1の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置する一対の第1の支持固定部と、
前記コアの外周面に当接して前記コアを支持するための略半筒形状を成す第2の支持部材と、前記第2の支持部材に設けられ、前記第2の支持部材と対向する向きから前記コアの外周面に当接して前記コアを固定する第2の固定部材と、前記第2の支持部材を支持する第2の支柱と、を有し、前記コアの前記フィルム部材を挟む両側に位置し、且つ前記第1の支持固定部よりも前記コアの両側端部側に位置する一対の第2の支持固定部と、
前記一対の第1の支柱の各々を着脱可能に支持すると共に、前記一対の第2の支柱の各々を互いに対向する向きに起倒可能に支持する基台部と、を備えたことを特徴とするフィルムロール包装体搬送用架台。 - 前記一対の第1の支持固定部の内、少なくとも一方を水平方向に移動させる移動機構部をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記移動機構部により移動される前記第1の支持固定部を任意の位置に固定する固定機構部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記一対の第1の支持部材、又は前記一対の第2の支持部材の各々は、前記フィルムロール包装体の包装部材を挟んで前記コアの外周面に当接することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記一対の第1の支持固定部における第1の支持部材の互いに対向する側面、及び前記一対の第2の支持固定部における第2の支持部材の互いに対向する側面に弾性部材を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記第1の支柱の起倒位置を、前記第2の支柱の起倒位置よりも低い位置に設けることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記第1の支持部を、前記第2の支持部よりも低い位置に設けることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記第1の支柱を倒した場合に、前記第1の支柱を支持する第1の受部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
- 前記第2の支柱を倒した場合に、前記第2の支柱を支持する第2の受部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載のフィルムロール包装体搬送用架台。
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