JP2004217094A - リール収納・搬送台車 - Google Patents

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JP2004217094A
JP2004217094A JP2003007503A JP2003007503A JP2004217094A JP 2004217094 A JP2004217094 A JP 2004217094A JP 2003007503 A JP2003007503 A JP 2003007503A JP 2003007503 A JP2003007503 A JP 2003007503A JP 2004217094 A JP2004217094 A JP 2004217094A
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Tadao Takeda
忠雄 武田
Yoshihisa Shimizu
義久 清水
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OH IND CO Ltd
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Abstract

【課題】使い捨てのダンボール箱などを使用することなく、何度でも繰り返してリールの梱包、搬送に使用できる。
【解決手段】収納台車本体3の下面に車輪1を設ける。この収納台車本体3に内部が収納用空所2を設ける。収納用空所2内に上下多段に複数のリール収納棚4を配設する。収納台車本体3の一側面を引き出し用開口部5としてリール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出し自在に構成する。各リール収納棚4の上面からそれぞれ上方に向けて支持棒6を突設する。長尺の帯材7又は線材を巻装したリール8の中央孔9を支持棒6に抜き差し自在に嵌め込んだ状態でリール8をリール収納棚4に載置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属フープ材、合成樹脂テープ、合成樹脂被覆金属テープ、金属線材、合成樹脂線材等の金属、合成樹脂製の帯材又は線材を巻装したリールを収納、搬送するためのリール収納・搬送台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から金属フープ材、合成樹脂テープ、合成樹脂被覆金属テープ、金属線材、合成樹脂線材等の金属、合成樹脂製の帯材又は線材を巻装したリールは、巻装した帯材又は線材をプレス、メッキ、塗装等の任意の加工を行う次工程に送るに当たり、従来においては、ダンボール箱に帯材又は線材を巻装したリールを入れ、更に、ダンボール箱内においてリールが動かないように四隅にダンボール製又は発泡合成樹脂製のコーナパッドを入れ、その後、ダンボール箱の蓋片を閉じて粘着テープにより蓋片が開かないようにし、このようにしてリールを梱包したダンボール箱を多段に重ねて次工程を行う場所に搬送したり、あるいは保管したりするようにしているのが一般的である。
【0003】
ところが、上記従来から行われているリールの梱包は、次工程を行う場所でリールを取り出した後は、使用後のダンボール箱、コーナパッド、粘着テープ等が大量に発生し、現状ではこれをごみとして焼却等して処分しており、資源保護や環境の面から好ましいものではなかった。
【0004】
しかも、帯材又は線材を巻装したリールをダンボール箱に入れて梱包し、これを重ねて保管したり、搬送したりする際、ダンボール箱に外力が直接加わる場合があり、このようにダンボール箱に直接外力が加わるとダンボール箱が簡単に変形したり、凹んだりして中のリールに巻装した帯材や線材が破損する恐れがある。
【0005】
また、ダンボール箱により帯材又は線材を巻装したリールを梱包するものにおいては、ダンボール箱内に帯材又は線材を巻装したリールを入れる作業、四隅にダンボール製あるいは発泡合成樹脂製のコーナパッドを入れる作業、ダンボール箱の蓋片を閉じて粘着テープにより蓋片が開かないようにする作業が必要で、作業が煩雑で、しかも、搬送に当たっても、台車やパレットに上記ダンボール箱を多段に積みむ作業を行って搬送する必要があり、この点でも作業が煩雑である。
【0006】
また、電子部品が仮固定された可撓性帯材を巻装したリールを梱包するに当たって、周囲の酸素又は水分を吸収する発熱剤を備えた可撓性の袋又は剛性の箱状の容器内に帯材を巻装したリール入れて帯材が吸湿しないように密封して梱包するものも従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
この特許文献1に示された従来例においても、一度梱包に使用した袋、容器はそのまま搬送先でごみとして処分されるものであり、この従来例においても資源保護や環境の面から好ましいものではなかった。また、この従来例にあっては、電子部品が仮固定された可撓性帯材を巻装したリールが袋又は容器内で動くので、搬送時の振動や取り扱いにより電子部品が仮固定された可撓性帯材が損傷するおそれがある。これを防止するには袋又は容器内で動かないようにするにはパッドを詰める必要があり、このパッドもごみとなってしまう。また、この従来例においても、リールを梱包した袋や容器は複数ダンボール箱に詰めたりして搬送したり、保管するものであり、この従来例においても実質的にはダンボール箱が廃材として発生してしまう。また、袋や容器にリールを出し入れする作業が面倒で、しかも、搬送するに当たっても、台車やパレットに積み込む必要があり、この点でも作業が煩雑となるものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−240863号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、従来のように使い捨てのダンボール箱などを使用することなく、何度でも繰り返してリールの梱包、搬送に使用できて、資源保護及び環境面で優れており、しかも、リールの梱包、搬送が容易に行えると共にリールに巻装した帯材や線材に破損しないようにでき、更に、帯電を防止するようにしながら内部の帯材や線材を巻装したリールを外部から視認でき、また、リール収納棚からリールの取り出しが容易に行え、更に、簡単な構成でロック用縦棒により上下多段のリール収納棚が引き出し用開口部から引き出せないようにできるリール収納・搬送台車を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るリール収納・搬送台車は、下面に車輪1を有し且つ内部が収納用空所2となった収納台車本体3内に上下多段に複数のリール収納棚4を配設すると共に収納台車本体3の一側面を引き出し用開口部5としてリール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出し自在に構成し、各リール収納棚4の上面からそれぞれ上方に向けて支持棒6を突設し、長尺の帯材7又は線材を巻装したリール8の中央孔9を支持棒6に抜き差し自在に嵌め込んだ状態でリール8をリール収納棚4に載置して成ることを特徴とするものである。
【0011】
このような構成とすることで、リール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出して長尺の帯材7又は線材を巻装したリール8の中央孔9をリール収納棚4に突設した支持棒6に嵌め込んだ状態でリール収納棚4を収納用空所2内に押し込んで収納し、これにより収納台車本体3の収納用空所2内に上下多段に配置したリール収納棚4にリール8を容易に収納でき、しかも、車輪1付きの収納台車本体3であるから、上下多段のリール収納棚4にリール8を収納した状態で保管場所や次工程の場所に搬送できるものであり、保管、搬送中に収納台車本体3内部に配置したリール収納棚4に突設した支持棒6にリール8の中央孔9を嵌め込むので、リール8に本来備わっている中央孔9を有効利用してリール8が移動しないように収納でき、また、収納台車本体3、リール収納棚4によりリール8を保護できてリール8に巻装した帯材7又は線材が破損しないようできることになる。また、倉庫等に保管する際には収納台車本体3がそのままリール8を収納するための多段の保管棚となり、更に、リール8を収納して搬送に使用する時は繰り返し何度でも使用できるものである。
【0012】
また、収納台車本体3を帯電防止用シート25で覆うと共に引き出し用開口部を覆う帯電防止用シート25を開閉自在とし、少なくとも上記引き出し用開口部5を覆う帯電防止用シート25を外部から収納用空所2内を透視できる透明又は半透明とすることが好ましい。
【0013】
このように収納台車本体3を帯電防止用シート25で覆うことで、帯電防止効果があり、また、少なくとも引き出し用開口部5を覆う帯電防止用シート25を透明又は半透明としてこの帯電防止用シート25を介して外部から内部を透視できて、収納用空所2内におけるリール8の収納状態を容易に確認できるものである。
【0014】
また、支持棒6がリール収納棚4に対して着脱自在であることが好ましい。
【0015】
このような構成とすることで、リール収納棚4にリール8を載置して収納している状態でリール8を取り出す際、リール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出し、支持棒6を取り外すことでリール8を容易にリール収納棚4から取り外すことができるものであり、特に、リール収納棚4にリール8を載置して収納するに当たり、支持棒6に複数のリール8をその中央孔9を嵌め込んで多段に積み重ねた場合においては、支持棒6を取り外すことで、多段に積み重ねた複数のリール8を一度に取り外すことも可能となる。
【0016】
また、収納台車本体3の引き出し用開口部5の開口側縁部に先端部にロック用縦棒10を取付けた横アーム11をヒンジ12により回動自在に枢支し、ロック用縦棒10を横アーム11に対して上下移動自在とするか又は横アーム11をヒンジ12に対して上下移動自在とし、収納台車本体3の引き出し用開口部5の開口下端縁部にロック用縦棒10の下端部が抜き差し自在となった支持孔部13を設け、ロック用縦棒10の下端部を支持孔部13に差し込んだ状態でロック用縦棒10を上下複数のリール収納棚4の各前端に近接対向させ、ロック用縦棒10の下端部を支持孔部13から抜き取ってヒンジ12を中心に回動することでロック用縦棒10がリール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出す際に当たらない位置まで移動できるように設定してあることが好ましい。
【0017】
このような構成とすることで、ロック用縦棒10を横アーム11を介してヒンジ12部分を中心に回動し、ロック用縦棒10を上下させて支持孔部13に差し込むことで、共通のロック用縦棒10により複数段のリール収納棚4が引き出し用開口部5から飛び出さないように収納状態をロックできるものであり、複数段のリール収納棚4の収納状態のロック操作が同時に行え、また、共通のロック用縦棒10を上下させてロック用縦棒10の下端部を支持孔部13から抜き取ってヒンジ12を中心に回動することで、複数段のリール収納棚4のロック解除が一操作で同時に行えるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0019】
図1乃至図4には本発明のリール収納・搬送台車Aが示してある。リール収納・搬送台車Aは、下面に車輪1を有した収納台車本体3と、収納台車本体3内の収納用空所2内に上下多段に配設した複数のリール収納棚4とで構成してある。
【0020】
収納台車本体3は底板又は底枠14の四隅から支柱15を立設し、支柱15の上端部間を上枠材16で一体に連結して全体を略直方体形状をした枠状にに枠組み形成してある。そして、この略直方体形状をした枠状にに枠組みした内部が収納用空所2となっている。
【0021】
上記のように枠組み構成された収納台車本体3の四側面のうち一側面が引き出し用開口部5となっている。上記引出し用開口部5の両隣の二側面、つまり、引出し用開口部5を設けた側面を前側面とした場合、前側面の両隣の左右両側面には上下多段に複数の横枠材17が架設してある。この横枠材17は前後両端部を添付図面の実施形態では左右両側に位置する各前後の支柱15に固着してある。横枠材17にはスライドレール18が取付けてある。
【0022】
スライドレール18は図8に示すように固定レール19とこの固定レール19に対してベアリングを介して前後方向にスライド自在に取付けられた可動レール20とで構成してある。固定レール19は横枠材17に固定してあり、固定レール19に対して可動レール20を引出した場合、可動レール20が引き出し用開口部5から外方に飛び出すようになっており、可動レール20を押し込むと引き出し用開口部5から突出しない位置まで引き込ませることができるようになっている。図8に示す実施形態では可動レール20は第1、第2の可動レール20a、20bにより構成してあり、第1可動レール20aが固定レール19に対してスライド自在となり、第2可動レール20bが第1可動レール20aに対してスライド自在となっている。このスライドレール18にはストッパが設けてあり、第1可動レール20aを固定レール19から引き出した際に第1可動レール20aが固定レール19から前方に抜けて外れないようになっており、また、第2可動レール20bを第1可動レール20aから引き出した際に第2可動レール20bが第1可動レール20aから前方に抜けて外れないようになっており、これにより可動レール20を引き出し用開口部5から突出させた際に、一定以上飛び出さないようなっていて固定レール19から外れないようになっている。
【0023】
このようにして収納台車本体3の引出し用開口部5の両隣の二側面である左右両側面に上下多段に架設した複数の横枠材17にそれぞれスライドレール18を取付けてあり、更に、左右に対向するスライドレール18の可動レール20にリール収納棚4の両端部を固定してある。これにより収納台車本体3内の収納用空所2内に上下に多段に複数のリール収納棚4を配設してあり、このリール収納棚4は上記のように可動レール20が固定レール19に対してスライド自在であるのでリール収納棚4を手前に引き出すことで引き出し用開口部5から引き出すことができるようになっている。
【0024】
リール収納棚4は中央部に上方に向けて支持棒6を突設してあり、この支持棒6に帯材7又は線材を巻装したリール8の中央孔9を着脱自在に嵌め込むことができるようになっており、支持棒6にリール8の中央孔9を嵌め込んでリール8をリール収納棚4に載置した状態で、リール8の外周端がリール収納棚4の外周端からはみ出さないようにリール収納棚4の大きさが設定してある。
【0025】
ここで、リール8は平面視円形状をし、リール収納棚4は平面視正方形又は長方形をしているので、リール8の中央孔9をリール収納棚4の中央部に突設した支持棒6に嵌め込んだ場合、リール収納棚4の四隅付近はリール8が載置されない部分となるので、本実施形態においては、図4に示すように、リール収納棚4の引き出し用開口部5側(前端部)の一隅部又は両隅部付近の上記リール8が載置されない部分に操作用孔21を設け、この操作用孔21に指又は手を掛けてリール収納棚4の引き出し操作ができるようにしている。これによりリール8に触れることなく容易にリール収納棚4の引き出し操作ができるものである。また、リール収納棚4に操作用突部を突設して操作用突部を掴んで引き出し操作することも考えられるが、これだと、多段にリール収納棚4を引き出し自在に配置するに当たって、各段のリール収納棚4間におけるリール8を収納できる有効スペースが狭くなり、また、操作用突部がリール8の取り出し作業、嵌め込み作業等の邪魔になる可能性があるが、上記のように操作用孔21の場合には、各段のリール収納棚4間におけるリール8を収納できる有効スペースが狭くならず、また、操作用突部がリール8の取り出し作業、嵌め込み作業等の邪魔にならないものである。
【0026】
リール収納棚4の中央部に上方に向けて支持棒6を突設するに当たっては、支持棒6をリール収納棚4に固着してもよく、あるいは、支持棒6をリール収納棚4に対して着脱自在に取付けてもよい。支持棒6をリール収納棚4に対して着脱自在に取付けるには、例えば、支持棒6の下端部に雄ねじ部を設け、リール収納棚4の中央部に上方に開口する雌ねじ部を設け、雄ねじ部を雌ねじ部に螺合することで着脱自在とするが、必ずしもこれにのみ限定されず、他の手段により着脱自在としてもよいものである。
【0027】
収納台車本体3の引出し用開口部5と対向する側面である背面には上枠材16と底板又は底枠14とのを縦枠材22で連結してある。
【0028】
底板又は底枠14の下面部に設ける車輪1は空気タイヤを用いてあって空気圧で振動や衝撃を吸収するようにしてある。また、この車輪1の移動をロックするための車輪ロック機構(図示せず)が設けてある。
【0029】
収納台車本体3の引き出し用開口部5の開口側縁部には先端部にロック用縦棒10を取付けた横アーム11がヒンジ12により回動自在に枢支してある。横アーム11がヒンジ12に対して上下移動自在に取付けてあり、これによりロック用縦棒10が収納台車本体3に対して上下移動自在となっている。なお、ロック用縦棒10を横アーム11に対して上下移動自在に取付けることでロック用縦棒10が収納台車本体3に対して上下移動自在としてもよい。収納台車本体3の引き出し用開口部5の開口下端縁部にはロック用縦棒10の下端部が抜き差し自在となった支持孔部13を設けてある。そして、ロック用縦棒10の下端部を支持孔部13に差し込んだ状態でロック用縦棒10が上下複数のリール収納棚4の各前端に近接対向するようになっており、これにより上下多段に配置した複数のリール収納棚4が引き出し用開口部5から前方に飛び出さないようにロックできるようになっている。一方、上記ロック状態で、ロック用縦棒10を上方に移動してロック用縦棒10の下端部を支持孔部13から引き抜き、ヒンジ12を中心に回動することでロック用縦棒10がリール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出す際に当たらない位置まで移動させることで、ロックを解除してロック用縦棒10に邪魔されることなく、各段のリール収納棚4を引き出し用開口部5から前方に引き出すことができるようになっている。
【0030】
上記ロック用縦棒10は引き出し用開口部5の左右の開口側縁部のうち一方のみに設けてもよく、あるいは左右の開口側部のいずれにも設けてもよい。
【0031】
収納台車本体3には帯電防止用シート25が被せられる。帯電防止用シート25は帯電防止用の可撓性の合成樹脂シートにより構成してあり、上面の帯電防止用シート25の四辺から下方に前後左右の帯電防止用シート25が垂設してあって全体が下方が開口した断面四角形をした袋状をしている。この断面四角形をした袋状の帯電防止用シート25を収納台車本体3の上方から被せることで内部が収納用空所2となった収納台車本体3を覆っている。ここで、上面の帯電防止用シート25の四辺から下方に垂下した前後左右の帯電防止用シート25のうち、左右、後の帯電防止用シート25を一体に連続しているが、前の帯電防止用シート25(つまり引き出し用開口部5と対向する帯電防止用シート25は隣接する左右側面の帯電防止用シート25とは分離しており、したがって、前の帯電防止用シート25は上にめくって引出し用開口部5を開放することができるようになっている。また、上記帯電防止用シート25のうち少なくとも引き出し用開口部5と対向する帯電防止用シート25を外部から収納用空所2内を透視できる透明又は半透明となっていて該帯電防止用シート25を通して外部から収納用空所2内を視認できるようになっている。ここで、引き出し用開口部5と対向する帯電防止用シート25以外の部分を覆う帯電防止用シート25も透明又は半透明となっていて横枠材17間や縦枠材22間や縦枠材22と支柱15間の隙間を介して外部から収納用空所2内を視認できるようになっている。
【0032】
上記のような構成のリール収納・搬送台車Aは金属フープ材、合成樹脂テープ、金属線材、合成樹脂線材等の金属、合成樹脂製の帯材7又は線材を巻装したリール8を収納、搬送するために使用するものである。
【0033】
例えば、リール8に巻装した金属フープ材を送り出し装置にセットし、この金属フープ材をプレス加工装置に連続して送り出しながら金属フープ材に連続してプレス加工を行い、この連続してプレス加工を行った金属フープ材をリール8に巻き取り、リール8に巻き取ったプレス加工後の金属フープ材を次工程のメッキ工程に搬送するに当たり、リール8に巻装したままの状態で次工程に搬送するのであるが、このような場合に、プレス加工後の金属フープ材である帯材7を巻装したリール8を本発明のリール収納・搬送台車Aに収納して、次工程に送ったり、保管したりするのである。もちろん、リール8に巻装する帯材7としては他のものであってもよく、あるいは、帯材7ではなくリール8に線材を巻装したものであってもよい。
【0034】
しかして、帯材7や線材を巻装したリール8を本発明のリール収納・搬送台車Aに収納するに当たっては以下のようにして行うものである。まず、ロック用縦棒10の下端部を支持孔部13から引き抜いて、ヒンジ12を中心に回動してロック用縦棒10によるリール収納棚4のロックを解除した状態で、リール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出し、長尺の帯材7又は線材を巻装したリール8の中央孔9をリール収納棚4に突設した支持棒6に嵌め込んだ状態でリール収納棚4に載置する。この場合、複数のリール8をそれぞれ順に一つの支持棒6に中央孔9を利用して嵌め込むことで、複数のリール8をリール収納棚4に複数重ねて載置してもよい。このようにしてリール8を中央孔9部分で支持棒6に嵌め込んで移動しないようにした状態で、リール収納棚4を押し込んで収納用空所2内に配置する。
【0035】
上記のようにして次々と各段のリール収納棚4に長尺の帯材7又は線材を巻装したリール8を載置して収納し、収納が完了すると、ロック用縦棒10を回動してロック用縦棒10の下端部を支持孔部13に差し込んでロック用縦棒10が上下複数のリール収納棚4の各前端に近接対向させ、上下多段に配置した複数のリール収納棚4が引き出し用開口部5から前方に飛び出さないようにロックする。
【0036】
このようにロックしてロック用縦棒10が移動しないようにした状態でリール収納・搬送台車Aを保管場所や次工程の場所所に搬送するものである。この場合、リール8に本来備わっている中央孔9を有効利用してリール8が移動しないように嵌め込み収納してあるので、リール8が搬送中にがたつかず、また、収納台車本体3、リール収納棚4によりリール8が保護されるのでリール8に巻装した帯材7又は線材の破損を防止できるものである。また、収納台本体3に車輪1を設けてあるので、車輪1を転動させて移動させることができて軽い力で容易に移動できるものである。
【0037】
保管する場合にはリール収納・搬送台車Aを保管棚としてそのままの状態で保管できるものである。一方、搬送先で収納・搬送台車Aに収納したリール8を取り出すには、ロック用縦棒10によるロックを解除し、リール収納棚4を引き出し用開口部5から引き出してリール収納棚4に載置しているリール8を取り出すものである。この場合、支持棒6をリール収納棚4から取り外すことができるようにしておくと、リール収納棚4にリール8を載置して収納するに当たり、支持棒6を取り外すことで、多段に積み重ねた複数のリール8を一度に取り外すことが可能となる。
【0038】
このようにして取り外された帯材7や線材が巻装されたリール8は次工程の送り装置にセットされ(リール8のセットに当たっては従来と同様にリール8の中央孔9を送り装置の軸に嵌め込んでセットする)、リール8から次工程の加工ラインに帯材7が送り出されて、帯材に加工がなされる。
【0039】
ところで、すでに述べたように、収納台車本体3には帯電防止用シート25を被せることで、収納台車本体3に収納した帯材7や線材が巻装されたリール8に埃などが付着しないように保護できると共に、帯電が防止されて、よりいっそう埃の付着防止効果があり、クリーンルーム等であっても問題なく使用できるものである。
【0040】
また、このように、帯電防止用シート25で覆っても透明又は半透明で外部から内部が視認できるようになっているので帯電防止用シート25で覆ったまま収納用空所2内におけるリール8の収納状態を容易に確認できるものである。
【0041】
一方、帯電防止用シート25で覆った状態のままリール収納棚4へのリール8の収納作業、取り出し作業を行う場合ば、引出し用開口部5に対向する部分の帯電防止用シート25を上にめくった状態でリール収納棚4を引き出して行うものである。
【0042】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、下面に車輪を有し且つ内部が収納用空所となった収納台車本体内に上下多段に複数のリール収納棚を配設すると共に収納台車本体の一側面を引き出し用開口部としてリール収納棚を引き出し用開口部から引き出し自在に構成し、各リール収納棚の上面からそれぞれ上方に向けて支持棒を突設し、長尺の帯材又は線材を巻装したリールの中央孔を支持棒に抜き差し自在に嵌め込んだ状態でリールをリール収納棚に載置してあるので、リール収納棚を引き出し用開口部から引き出して長尺の帯材又は線材を巻装したリールの中央孔をリール収納棚に突設した支持棒に嵌め込んだ状態でリール収納棚を収納用空所内に押し込んで収納し、これにより収納台車本体の収納用空所内に上下多段に配置したリール収納棚にリールを簡単に収納することができるものであり、収納作業が終わると搬送車輪を利用してそのまま搬送することができて、作業が容易に行えるものであり、このようにして簡単な収納作業が終わるとそのまま車輪を利用して上下多段のリール収納棚にリールを収納した状態で保管場所や次工程の場所に容易に搬送することができて、収納、搬送の一連の作業が容易に行えるものであり、しかも、保管、搬送中に収納台車本体内部に配置したリール収納棚に突設した支持棒にリールの中央孔を嵌め込むので、リールに本来備わっている中央孔を有効利用してリールが移動しないように収納でき、また、収納台車本体、リール収納棚によりリールを保護できてリールに巻装した帯材又は線材が破損しないようにでき、また、倉庫等に保管する際には収納台車本体がそのままリールを収納するための多段の保管棚となり、更に、リールを収納して搬送に使用する時は繰り返し何度でも使用できるので、従来のようにダンボール箱に収納して搬送し搬送後はダンボール箱をごみとして処分するものに比べて、資源保護及び環境面で優れている。
【0043】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、収納台車本体を帯電防止用シートで覆うと共に引き出し用開口部を覆う帯電防止用シートを開閉自在とし、少なくとも上記引き出し用開口部を覆う帯電防止用シートを外部から収納用空所内を透視できる透明又は半透明とするので、帯電防止効果があり、また、少なくとも引き出し用開口部を覆う帯電防止用シートを透明又は半透明としてこの帯電防止用シートを介して外部から内部を透視できて、収納用空所内におけるリールの収納状態を容易に確認でき、リール収納棚から目的とするリールを簡単に間違いなく取り出すことができるものである。
【0044】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、支持棒がリール収納棚に対して着脱自在であるので、リール収納棚にリールを載置して収納している状態でリールを取り出す際、リール収納棚を引き出し用開口部から引き出し、支持棒を取り外すことでリールを容易にリール収納棚から取り外すことができるものであり、特に、リール収納棚にリールを載置して収納するに当たり、支持棒に複数のリールをその中央孔を嵌め込んで多段に積み重ねた場合においては、支持棒を取り外すことで、多段に積み重ねた複数のリールを一度に取り外すことも可能となって、いっそう取り出しが容易に行えるものである。
【0045】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかの記載の効果に加えて、収納台車本体の引き出し用開口部の開口側縁部に先端部にロック用縦棒を取付けた横アームをヒンジにより回動自在に枢支し、ロック用縦棒を横アームに対して上下移動自在とするか又は横アームをヒンジに対して上下移動自在とし、収納台車本体の引き出し用開口部の開口下端縁部にロック用縦棒の下端部が抜き差し自在となった支持孔部を設け、ロック用縦棒の下端部を支持孔部に差し込んだ状態でロック用縦棒を上下複数のリール収納棚の各前端に近接対向させ、ロック用縦棒の下端部を支持孔部から抜き取ってヒンジを中心に回動することでロック用縦棒がリール収納棚を引き出し用開口部から引き出す際に当たらない位置まで移動できるように設定してあるので、共通のロック用縦棒により複数段のリール収納棚が引き出し用開口部から飛び出さないように収納状態をロックできて、ロック構造が簡略化し、また、複数段のリール収納棚の収納状態のロック操作が一操作で同時に簡単に行えると共に複数段のリール収納棚のロック解除が一操作で同時に簡単に行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリール収納・搬送台車のロック解除状態の正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の背面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上のリールを収納してロック用縦棒でロックした状態の正面図である。
【図6】同上の帯電防止シートを被せる状態を示す説明するための斜視図である。
【図7】同上のリール収納棚を引き出してリールの出し入れを行っている状態の側面図である。
【図8】同上のスライドレールを介してリール収納棚を横架材に取付けている部分の断面図である。
【図9】同上のリールに帯材を巻装した例の斜視図である。
【符号の説明】
1 車輪
2 収納用空所
3 収納台車本体
4 リール収納棚
5 引き出し用開口部
6 支持棒
7 帯材
8 リール
9 帯電防止用シート
10 ロック用縦棒
11 横アーム
12 ヒンジ
13 支持孔部

Claims (4)

  1. 下面に車輪を有し且つ内部が収納用空所となった収納台車本体内に上下多段に複数のリール収納棚を配設すると共に収納台車本体の一側面を引き出し用開口部としてリール収納棚を引き出し用開口部から引き出し自在に構成し、各リール収納棚の上面からそれぞれ上方に向けて支持棒を突設し、長尺の帯材又は線材を巻装したリールの中央孔を支持棒に抜き差し自在に嵌め込んだ状態でリールをリール収納棚に載置して成ることを特徴とするリール収納・搬送台車。
  2. 収納台車本体を帯電防止用シートで覆うと共に引き出し用開口部を覆う帯電防止用シートを開閉自在とし、少なくとも上記引き出し用開口部を覆う帯電防止用シートを外部から収納用空所内を透視できる透明又は半透明として成ることを特徴とする請求項1記載のリール収納・搬送台車。
  3. 支持棒がリール収納棚に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリール収納・搬送台車。
  4. 収納台車本体の引き出し用開口部の開口側縁部に先端部にロック用縦棒を取付けた横アームをヒンジにより回動自在に枢支し、ロック用縦棒を横アームに対して上下移動自在とするか又は横アームをヒンジに対して上下移動自在とし、収納台車本体の引き出し用開口部の開口下端縁部にロック用縦棒の下端部が抜き差し自在となった支持孔部を設け、ロック用縦棒の下端部を支持孔部に差し込んだ状態でロック用縦棒を上下複数のリール収納棚の各前端に近接対向させ、ロック用縦棒の下端部を支持孔部から抜き取ってヒンジを中心に回動することでロック用縦棒がリール収納棚を引き出し用開口部から引き出す際に当たらない位置まで移動できるように設定してあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリール収納・搬送台車。
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