JP2004161135A - 鞍乗型車両の変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの基本構成や基本性能を変更せず確実な最高速度規制が可能であり、構造簡素かつ最高速度規制幅の設定変更や解除が容易で、操作性、スペース効率、外観性等にも優れた鞍乗型車両の変速装置を提供する。
【解決手段】足動式のシフトペダルでギヤシフトカムを段階的に回動させることによりシフトフォークを介してギヤの噛合いを順次変更し、少なくとも2段階の変速操作が可能に構成されたものにおいて、ギヤシフトカム48の回動角を規制して変速装置の本来の変速段数を減少させ、ギヤ比の小さな変速段への変速を制限するギヤシフトカム回動角規制手段Aを設けた。このギヤシフトカム回動角規制手段Aは、ギヤシフトカム48に突設された当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定されて当接部73に当接し、ギヤシフトカム48の回動角を規制する回動規制ストッパー74とを備えて構成した。
【選択図】 図6
【解決手段】足動式のシフトペダルでギヤシフトカムを段階的に回動させることによりシフトフォークを介してギヤの噛合いを順次変更し、少なくとも2段階の変速操作が可能に構成されたものにおいて、ギヤシフトカム48の回動角を規制して変速装置の本来の変速段数を減少させ、ギヤ比の小さな変速段への変速を制限するギヤシフトカム回動角規制手段Aを設けた。このギヤシフトカム回動角規制手段Aは、ギヤシフトカム48に突設された当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定されて当接部73に当接し、ギヤシフトカム48の回動角を規制する回動規制ストッパー74とを備えて構成した。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、最高速度を規制するようにした鞍乗型車両の変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ATV、バギー車等と呼称される3、4輪の比較的小型な不整地走行用車両の多くは、前輪と後輪の間にエンジンユニットが搭載されてその上方に鞍乗型の着座シートが設けられ、運転者は着座シートに座りながら両手で前輪操舵用のハンドルバーを操作し、両足をフットレストに載せ、エンジンユニットに併設された変速装置を足動式のシフトペダルで変速操作しながら運転する。一般に変速装置の変速段数は3〜4段位に設定されている。
【0003】
このような不整地走行用車両において、6歳〜15歳位までの若年者に向けて最高速度規制を実施することがある。その場合、従来では基本的な車体構成部品をそのまま使用し、例えば吸気通路や排気通路にリング状のキャップ部材を装着して通路面積を絞ることにより吸、排気効率を故意に低下させて車両最高速度を規制する手法が採られていた。これにより、他の構成部品を全てそのまま使用できるので車体製造性を低下させることなく若年者向けの不整地走行用車両を生産することができ、最高速度規制の解除も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように吸、排気効率を故意に低下させた場合、エンジンの燃焼効率悪化を招き、エンジン始動性能、復調性能、レスポンス性能、発進加速性能等といったエンジン基本性能が犠牲になってしまう。しかも、最高速度規制の解除が容易ではなかった。
【0005】
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、簡素な構成により、エンジンの基本構成や基本性能を変更することなく確実に最高速度規制を行うことができ、その最高速度規制幅の設定変更や解除も容易であり、しかも操作性、スペース効率、外観性等にも優れた鞍乗型車両の変速装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項1に記載したように、変速装置を含むエンジンユニットが前後輪間に搭載され、上記エンジンユニットの上方に鞍乗型の着座シートが設けられ、上記変速装置は足動式のシフトペダルでギヤシフトカムを段階的に回動させることによりシフトフォークを介してギヤの噛合いを順次変更し、少なくとも2段階の変速操作が可能に構成されたものにおいて、上記ギヤシフトカムの回動角を規制して変速装置本来の変速段数を減少させ、ギヤ比の小さな変速段への変速を制限するギヤシフトカム回動角規制手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
このようにギヤシフトカム回動角規制手段を設けることにより、ギヤシフトカムの回動角が規制されて変速装置本来の変速段数が減少するので、エンジンの基本構成を変えることなく、またエンジンの基本性能を犠牲にすることなく、簡素な構成により確実に最高速度規制を行うことができる。
【0008】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項2に記載したように、前記ギヤシフトカム回動角規制手段を、前記ギヤシフトカムに突設された当接部と、前記変速装置が収容されるエンジンケースに着脱可能に固定されて上記当接部に当接し、ギヤシフトカムの回動角を規制する回動規制ストッパーとを備えて構成したことを特徴とし、これによりギヤシフトカム回動角規制手段を簡素に構成することができる。
【0009】
さらに、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項3に記載したように、前記回動規制ストッパーを前記エンジンケース外部から着脱可能に設けたことを特徴とし、これによりギヤシフトカム回動角規制手段の操作性を良好にすることができる。
【0010】
そして、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項4に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカムの端面から軸方向に突出させて設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの一端面に対向するように、かつギヤシフトカムの軸方向視でギヤシフトカムの軸受ジャーナル直径内に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴としており、これによればギヤシフトカム回りの部品を従前通り使用できるので部品共通化による構造簡素化を図ることができる。
【0011】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項5に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカム端面の円周方向に沿って段階的に高さの高くなる螺旋階段状に形成する一方、前記回動規制ストッパーとして長さの異なるものを複数用意し、この複数の回動規制ストッパーを差し換えることにより、螺旋階段状に形成された当接部の特定の段に回動規制ストッパーを当接させてギヤシフトカムの回動角規制量を選択可能にしたことを特徴とするため、非常に簡素な構造により容易に最高速度規制幅の設定変更を行うことができる。
【0012】
さらに、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項6に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカム一端の外周面から径方向外方に突出するように設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの軸受ジャーナル近傍かつその径方向外方に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴とするため、エンジンケース内部におけるスペース効率を向上させることができる。
【0013】
そして、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項7に記載したように、前記回動規制ストッパーを、エンジンケースに着脱可能に固定されるボルト状に形成し、前記ギヤシフトカムの回動角を規制しない場合には回動規制ストッパーよりも長さの短いプラグボルトに差し換える構造としたので、最高速度規制の解除も容易である。
【0014】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項8に記載したように、前記回動規制ストッパーの外側を前記エンジンケースのカバー部材で覆ったので、回動規制ストッパーを目立たなくして外観性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る変速装置を適用した鞍乗型車両の一例である4輪バギー車の左側面図である。
【0016】
この4輪バギー車1は、左右一対の前輪2と後輪3との間に変速装置を含むエンジンユニット4が搭載され、エンジンユニット4の上方に鞍乗型の着座シート5が設けられ、着座シート5の前方に燃料タンク6が載置され、その前方に前輪操舵用のハンドルバー7が設けられている。前輪2と後輪3はそれぞれ合成樹脂製のフロントフェンダー8とリヤフェンダー9で覆われている。
【0017】
エンジンユニット4は例えば空冷単気筒4サイクル形式のものであり、そのエンジンケース11の前面にシリンダーアッセンブリー12が水平近くまで前傾して設置され、シリンダーアッセンブリー12の上面にはキャブレター13が接続され、キャブレター13の後方にエアクリーナー14が接続されている。また、シリンダーアッセンブリー12の下面に接続された排気管15が後輪3の上方まで延びて排気マフラー16に繋がっている。
【0018】
エンジンケース11の左右側面には左右一対のフットレスト17が設けられ、左側のフットレスト17の直下に足動式のシフトペダル18が設けられている。また、エンジンケース11の左側面にはエンジン始動用のリコイルスターター19が設けられ、エンジンケース11左側面後部にはドライブスプロケット21が軸支されてカバー部材22により覆われている。
【0019】
一方、後輪3の車軸にはドリブンスプロケット23が固定されており、ドライブスプロケット21とドリブンスプロケット23との間にドライブチェーン24が巻装されている。エンジンユニット4の動力はドライブスプロケット21から出力されてドライブチェーン24とドリブンスプロケット23を経て後輪3に伝達され、4輪バギー車1が走行する。
【0020】
図2はエンジンユニット4のエンジンケース11部分の拡大左側面図であり、図3は図2のIII−Oa−Ob−Oc−Od−III線に沿ってエンジンケース11を展開した断面図である。また、図4は図2のIV−Ob−Oe−Of−Og−Oc−IV線に沿う展開断面図であり、図5は図4のV矢視図、図6は図2のVI−VI線に沿う断面図である。
【0021】
図2および図3に示すように、エンジンケース11内部には前方からクランク軸26、カウンター軸27、ドライブ軸28がそれぞれ車幅方向に沿って軸支されており、カウンター軸27とドライブ軸28に跨って変速装置30が設置されている。
【0022】
クランク軸26には自動遠心式の発進クラッチ31が軸装され、カウンター軸27には変速クラッチ32が軸装され、発進クラッチ31装置に併設された小径なプライマリードライブギヤ33が変速クラッチ32に周設された大径なプライマリードリブンギヤ34に噛合している。
【0023】
シリンダーアッセンブリー12内部を往復する図示しないピストンの動きはコンロッド(非図示)を介してクランク軸26に伝達され、クランク軸26の回転速度が速まると遠心力の作用により発進クラッチ31装置が接続し、クランク軸26の回転がプライマリードライブギヤ33とプライマリードリブンギヤ34を経てカウンター軸27に伝達される。
【0024】
変速装置30は例えば3段変速であり、以下のように構成されている。
【0025】
まず、カウンター軸27には1速〜3速のドライブギヤ36,37,38が軸装され、ドライブ軸28には上記ドライブギヤ36,37,38に常時噛合す」るドリブンギヤ39,40,41が軸装されている。ドライブギヤ37とドリブンギヤ41は軸方向にスライド可能であり、隣接するギヤ38,39,40との間にドッグクラッチ42,43,44が形成されている。
【0026】
図2に示すように、カウンター軸27の下方にシフトペダル軸47が軸支され、カウンター軸27とドライブ軸28間の上方にギヤシフトカム48が軸支され、ギヤシフトカム48の前後にシフトフォーク軸49,50が架設されてこれらにシフトフォーク51,52が軸方向スライド自在に軸装されている。シフトフォーク51,52はそれぞれドライブギヤ37とドリブンギヤ41を回転自在に把持している。
【0027】
図4に示すように、ギヤシフトカム48は外周面に2本のカム溝54,55が刻設された中空の円筒カムであり、その右端面に星型のシフトカムストッパー56が設けられ、先述のシフトフォーク51,52の軸支部に突設されたガイドピン57,58がギヤシフトカム48のカム溝54,55にスライド自在に嵌合されている。
【0028】
シフトペダル軸47の左端はエンジンケース11の左側面に突出し、この部分に先述のシフトペダル18が回動一体に固定されている。また、シフトペダル軸47の中間には図5にも示すようにシフトアーム60が回動一体に設けられるとともにリターンスプリング61が設けられ、シフトアーム60の先端にはピン62を介してシフトリンク63が回動自在に連結され、シフトリンク63の爪64,65がギヤシフトカム48右端とシフトカムストッパーとの間に架設された5本のシフトピン66に係合するようになっている。
【0029】
シフトペダル18がライダーの爪先または踵で1回足踏み操作されると、シフトアーム60が前方または後方に回動してシフトリンク63が前方または後方に平行移動し、爪64または65がシフトピン66を引いてギヤシフトカム48を前転方向または後転方向に所定の角度だけ回動させる。
【0030】
これによりシフトフォーク51,52が所定の順番で軸方向にスライドし、ドライブギヤ37とドリブンギヤ41を軸方向にスライドさせて各ドッグクラッチ42,43,44を結合または解除させ、変速操作が行われる。
【0031】
シフトペダル18を踏む力が緩められると、リターンスプリング61の付勢力によりシフトペダル18が初期位置に戻される。そして、シフトペダル18を連続的に足踏み操作することにより、ギヤシフトカム48が段階的に回動して各ギヤ36〜41の噛合いが順に選択され、ニュートラル、第1速、第2速、第3速と順次変速操作がなされる。
【0032】
なお、ギヤシフトカム48の近傍に軸支されたレバー状のカムストッパー67の先端ローラー68がシフトカムストッパーの星型の外周面に押しつけられることにより、ギヤシフトカム48の回動に段階的な節度が付与されている。
【0033】
また、シフトペダル軸47の右端には図3と図4に示すようにクラッチリリースレバー69が連設されており、シフトペダル18操作時にはクラッチリリースレバー69が変速クラッチ32のクラッチ結合を解除して変速作用をスムーズにするようになっている。
【0034】
変速装置30は凡そ以上のように構成されている。なお、図2と図3に示すように、ドライブ軸28の下方にはキックスターター軸70が軸支され、その右端にキックスターターレバー71が回転一体に設けられ、中間部に設けられたスターターギヤ72が変速装置30のドリブンギヤ39に噛合し、キックスターターレバー71を踏み下げることによりクランク軸26を強制的に回転させてエンジンユニット4を始動するようになっている。以上の構成は一般に広く公知のものである。
【0035】
さて、この変速装置30には、ギヤシフトカム48の回動角を規制して変速装置30の本来の変速段数(3段)を1段(第1速ギヤ)のみに減少させ、ギヤ比の小さな第2速ギヤ、第3速ギヤへの変速を規制して4輪バギー車の最高速度を規制するギヤシフトカム回動角規制手段が設けられている。
【0036】
図6〜図8はギヤシフトカム回動角規制手段の第1実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Aは、ギヤシフトカム48に突設された当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定されて上記当接部73に当接し、ギヤシフトカム48の回動角を規制する回動規制ストッパー74とを備えて構成されている。
【0037】
当接部73は、例えばギヤシフトカム48の左端面から軸方向に突出する扇形の突起形状に形成されている。一方、回動規制ストッパー74は、ギヤシフトカム48の左端面に対向するように、かつギヤシフトカム48の軸方向視でギヤシフトカム48左端側の軸受ジャーナル75(図4、図6参照)の直径内に位置するようにエンジンケース11に設けられ、エンジンケース11外部から着脱可能にされている。
【0038】
より具体的には、図6に示すように、回動規制ストッパー74はボルト状に形成されてエンジンケース11左側面に形成されたストッパー固定ボス76に着脱可能に螺合されて固定され、その先端に1cm程度のストッパー突起77が形成されている。ストッパー突起77の長さは当接部73にオーバーラップする長さに設定されている。
【0039】
また、図7に示すように、回動規制ストッパー74の代わりに、ストッパー突起77を有さない単なる短いプラグボルト78に差し換えることもできる。これは後述するように最高速度規制を解除する場合に適用する。図2および図6、図7に示すように、回動規制ストッパー74やプラグボルト78の外側(左側)はエンジンケース11のカバー部材22で覆われる。
【0040】
図9〜図11に、ギヤシフトカム48と当接部73と回動規制ストッパー74の位置関係を示す。ギヤシフトカム48にはニュートラルポジションNから72°おきに第1速ポジション▲1▼、第2速ポジション▲2▼、第3速ポジション▲3▼の各ギヤポジションが設けられており、当接部73は例えば第1速ポジション▲1▼から36°だけ第2速ポジション▲2▼寄りにずれた位置に形成されている。ニュートラルシフト状態において回動規制ストッパー74は当接部73から108°離れた所に位置する。
【0041】
このように構成された変速装置30において、ニュートラルシフト状態(図9)から第1速(図10)にシフトすると、ギヤシフトカム48が36°回転して当接部73が回動規制ストッパー74に近付く。さらに第1速から第2速にシフトアップしようとすると、当接部73が回動規制ストッパー74に当接し(図11)、ギヤシフトカム48の回動が規制されるので第2速以上へのシフトアップはできない。
【0042】
本来、第2速以上のギヤは第1速よりもギヤ比が小さくて車速が延びるが、第2速以上へのシフトアップが不可能なことから4輪バギー車1の最高速度が自ずと規制される。この場合、エンジンの回転数がレブリミットを超えてしまう懸念があるので間引き点火や遅角点火、燃料カットといった制御を同時に実行する。
【0043】
最高速度規制を解除する場合は、回動規制ストッパー74を取り外す。これによりギヤシフトカム48の当接部73が回動規制ストッパー74に当接しなくなるためギヤシフトカム48が無制限に回動可能になり、ニュートラルおよび第1速〜第3速まで自由に変速可能になって走行速度を加速させることができる。この場合は図7に示すようにプラグボルト78を回動規制ストッパー74の代わりにエンジンケース11のストッパー固定ボス76に螺合し、エンジンケース11からエンジンオイルが流出するのを防ぐ。
【0044】
このようなギヤシフトカム回動角規制手段Aを設けてギヤシフトカム48の回動角を規制し、変速装置30の本来の変速段数を減少させてギヤ比の小さな変速段への変速を制限することにより4輪バギー車1の最高速度を規制するようにすれば、従来のようにエンジンユニット4の吸、排気効率を故意に低下させて最高速度を規制するものと比べてエンジンユニット4の燃焼効率やエンジン始動性能、復調性能、レスポンス性能、発進加速性能等といったエンジン基本性能を犠牲にすることなく最高速度規制が可能になり、その解除も非常に容易である。もちろん、エンジンユニット4の基本構成もそのままで良く、簡素な構成により確実に最高速度規制を行うことができる。
【0045】
また、ギヤシフトカム48に突設した当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定する回動規制ストッパー74とから構成されたギヤシフトカム回動角規制手段Aは非常に簡素な構造であるため、4輪バギー車1の製造性が損なわれることもない。
【0046】
しかも当接部73はギヤシフトカム48の左端面から軸方向に突出する形状に形成され、回動規制ストッパー74はギヤシフトカム48の左端面に対向するように、かつギヤシフトカム48の軸方向視でギヤシフトカム48の軸受ジャーナル75の直径内に位置するようにエンジンケース11に設けられているため、最高速度規制を行わない車両との間でギヤシフトカム48を始めとするエンジンユニット4の全構成部品を共通化でき、この点でも生産性が極めて良い。
【0047】
回動規制ストッパー74は、エンジンケース11に着脱可能に固定されるボルト状に形成され、最高速度規制を実施しない場合には回動規制ストッパー74よりも長さの短いプラグボルト78に差し換えるだけでよく、最高速度規制の解除も容易である。回動規制ストッパー74とプラグボルト78はエンジンケース11の外部から着脱されるため、その着脱性が良く、ギヤシフトカム回動角規制手段Aの操作性は非常に良好である。
【0048】
また、回動規制ストッパー74とプラグボルト78の外側がカバー部材22で覆われるため、回動規制ストッパー74やプラグボルト78が目立ちにくくなっており、4輪バギー車1の外観性等が損なわれることがない。なお、カバー部材22に孔を開けてボックスレンチ等により回動規制ストッパー74やプラグボルト78を着脱可能にすればカバー部材22の着脱が不要になり作業性が良い。
【0049】
ところで、図12と図13はギヤシフトカム回動角規制手段の第2実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Bは、ギヤシフトカム48の左端面に突設された当接部81が、低い段82と高い段83を備えてギヤシフトカム48左端面の円周方向沿いに段階的に高さの高くなる螺旋階段状に形成されている。低い段82は扇形状の角度αが大きく設定され、高い段83は扇形状の角度βがαの半分程度に小さく設定されている。
【0050】
一方、長さの異なる2本の回動規制ストッパー84が用意される。その基本形状は第1実施形態での回動規制ストッパー74と同様なボルト状であり、第1実施形態と同じくエンジンケース11左側面に形成されたストッパー固定ボス76に着脱可能に螺合されるが、その先端のストッパー突起は長さの長い85aと長さの短い85bとがある。
【0051】
長い方のストッパー突起85aを備えた回動規制ストッパー84をエンジンケース11に装着すると、ギヤシフトカム48の回動に応じてストッパー突起85aが当接部81の低い段82に当接し、低い段82の角度αが大きくてストッパー突起85aとの当接タイミングが早いことから、例えば第1速から第2速へのシフトアップが不可能になり、4輪バギー車1の最高速度が大幅に規制される。
【0052】
また、短い方のストッパー突起85bを備えた回動規制ストッパー84をエンジンケース11に装着すると、ギヤシフトカム48の回動と共にストッパー突起85bが当接部81の高い段83に当接し、高い段83の角度βが低い段82の角度αよりも小さくてストッパー突起85bとの当接タイミングが遅いことから、例えば第2速まではシフトアップが可能になり、4輪バギー車1の最高速度が若干向上する。
【0053】
このギヤシフトカム回動角規制手段Bの構成によれば、回動規制ストッパー84を差し代えるだけで4輪バギー車1の最高速度規制幅を容易に設定変更することができ、ギヤシフトカム回動角規制手段Bを非常に簡素な構造にすることができる。
【0054】
図14と図15はギヤシフトカム回動角規制手段の第3実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Cでは、板状の当接部88がギヤシフトカム48左端付近の外周面から径方向外方に突出するように設けられており、この当接部88に当接するように回動規制ストッパー89がギヤシフトカム48の軸受ジャーナル75の近傍かつその径方向外方に位置するようにエンジンケース11に設けられる。
【0055】
ギヤシフトカム48が回動すると、所定の回動位置で当接部88が回動規制ストッパー89に当接し、それ以上ギヤシフトカム48が回動しなくなってギヤ比の小さな変速段へのシフトアップが制限されるため、第1実施形態や第2実施形態の場合と同様に4輪バギー車1の最高速度が規制される。
【0056】
このギヤシフトカム回動角規制手段Cの構成によれば、ギヤシフトカム48の軸方向の長さを切り詰めることができるため、エンジンケース11内部におけるスペース効率を向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置によれば、非常に簡素な構成により、エンジンの基本構成や基本性能を変更することなく確実に鞍乗型車両の最高速度規制を行うことができ、その最高速度規制幅の設定変更や解除も容易であり、しかも操作性、スペース効率、外観性等も優れたものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速装置を適用した鞍乗型車両の一例である4輪バギー車の左側面図。
【図2】エンジンユニットのエンジンケース部分の拡大左側面図。
【図3】図2のIII−Oa−Ob−Oc−Od−III線に沿ってエンジンケースを展開した断面図。
【図4】図2のIV−Ob−Oe−Of−Og−Oc−IV線に沿う展開断面図。
【図5】図4のV矢視図。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面により本発明の第1実施形態を示す図。
【図7】回動規制ストッパーをプラグボルトに差し換えた状態を示す断面図。
【図8】第1実施形態における当接部を示すギヤシフトカムの斜視図。
【図9】ニュートラル位置におけるギヤシフトカムの位置を示す図。
【図10】第1速位置におけるギヤシフトカムの位置を示す図。
【図11】ギヤシフトカムの当接部が回動規制ストッパーに当接した状態を示す図。
【図12】本発明の第2実施形態を示す断面図。
【図13】第2実施形態における当接部を示すギヤシフトカムの斜視図。
【図14】本発明の第3実施形態を示す断面図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 鞍乗型車両の一例である4輪バギー車
2 前輪
3 後輪
4 エンジンユニット
5 着座シート
11 エンジンケース
18 シフトペダル
22 カバー部材
30 変速装置
48 ギヤシフトカム
51,52 シフトフォーク
73 当接部
74 回動規制ストッパー
75 ギヤシフトカムの軸受ジャーナル
78 プラグボルト
A ギヤシフトカム回動角規制手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、最高速度を規制するようにした鞍乗型車両の変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ATV、バギー車等と呼称される3、4輪の比較的小型な不整地走行用車両の多くは、前輪と後輪の間にエンジンユニットが搭載されてその上方に鞍乗型の着座シートが設けられ、運転者は着座シートに座りながら両手で前輪操舵用のハンドルバーを操作し、両足をフットレストに載せ、エンジンユニットに併設された変速装置を足動式のシフトペダルで変速操作しながら運転する。一般に変速装置の変速段数は3〜4段位に設定されている。
【0003】
このような不整地走行用車両において、6歳〜15歳位までの若年者に向けて最高速度規制を実施することがある。その場合、従来では基本的な車体構成部品をそのまま使用し、例えば吸気通路や排気通路にリング状のキャップ部材を装着して通路面積を絞ることにより吸、排気効率を故意に低下させて車両最高速度を規制する手法が採られていた。これにより、他の構成部品を全てそのまま使用できるので車体製造性を低下させることなく若年者向けの不整地走行用車両を生産することができ、最高速度規制の解除も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように吸、排気効率を故意に低下させた場合、エンジンの燃焼効率悪化を招き、エンジン始動性能、復調性能、レスポンス性能、発進加速性能等といったエンジン基本性能が犠牲になってしまう。しかも、最高速度規制の解除が容易ではなかった。
【0005】
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、簡素な構成により、エンジンの基本構成や基本性能を変更することなく確実に最高速度規制を行うことができ、その最高速度規制幅の設定変更や解除も容易であり、しかも操作性、スペース効率、外観性等にも優れた鞍乗型車両の変速装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項1に記載したように、変速装置を含むエンジンユニットが前後輪間に搭載され、上記エンジンユニットの上方に鞍乗型の着座シートが設けられ、上記変速装置は足動式のシフトペダルでギヤシフトカムを段階的に回動させることによりシフトフォークを介してギヤの噛合いを順次変更し、少なくとも2段階の変速操作が可能に構成されたものにおいて、上記ギヤシフトカムの回動角を規制して変速装置本来の変速段数を減少させ、ギヤ比の小さな変速段への変速を制限するギヤシフトカム回動角規制手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
このようにギヤシフトカム回動角規制手段を設けることにより、ギヤシフトカムの回動角が規制されて変速装置本来の変速段数が減少するので、エンジンの基本構成を変えることなく、またエンジンの基本性能を犠牲にすることなく、簡素な構成により確実に最高速度規制を行うことができる。
【0008】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項2に記載したように、前記ギヤシフトカム回動角規制手段を、前記ギヤシフトカムに突設された当接部と、前記変速装置が収容されるエンジンケースに着脱可能に固定されて上記当接部に当接し、ギヤシフトカムの回動角を規制する回動規制ストッパーとを備えて構成したことを特徴とし、これによりギヤシフトカム回動角規制手段を簡素に構成することができる。
【0009】
さらに、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項3に記載したように、前記回動規制ストッパーを前記エンジンケース外部から着脱可能に設けたことを特徴とし、これによりギヤシフトカム回動角規制手段の操作性を良好にすることができる。
【0010】
そして、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項4に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカムの端面から軸方向に突出させて設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの一端面に対向するように、かつギヤシフトカムの軸方向視でギヤシフトカムの軸受ジャーナル直径内に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴としており、これによればギヤシフトカム回りの部品を従前通り使用できるので部品共通化による構造簡素化を図ることができる。
【0011】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項5に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカム端面の円周方向に沿って段階的に高さの高くなる螺旋階段状に形成する一方、前記回動規制ストッパーとして長さの異なるものを複数用意し、この複数の回動規制ストッパーを差し換えることにより、螺旋階段状に形成された当接部の特定の段に回動規制ストッパーを当接させてギヤシフトカムの回動角規制量を選択可能にしたことを特徴とするため、非常に簡素な構造により容易に最高速度規制幅の設定変更を行うことができる。
【0012】
さらに、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項6に記載したように、前記当接部を前記ギヤシフトカム一端の外周面から径方向外方に突出するように設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの軸受ジャーナル近傍かつその径方向外方に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴とするため、エンジンケース内部におけるスペース効率を向上させることができる。
【0013】
そして、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項7に記載したように、前記回動規制ストッパーを、エンジンケースに着脱可能に固定されるボルト状に形成し、前記ギヤシフトカムの回動角を規制しない場合には回動規制ストッパーよりも長さの短いプラグボルトに差し換える構造としたので、最高速度規制の解除も容易である。
【0014】
また、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置は、請求項8に記載したように、前記回動規制ストッパーの外側を前記エンジンケースのカバー部材で覆ったので、回動規制ストッパーを目立たなくして外観性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る変速装置を適用した鞍乗型車両の一例である4輪バギー車の左側面図である。
【0016】
この4輪バギー車1は、左右一対の前輪2と後輪3との間に変速装置を含むエンジンユニット4が搭載され、エンジンユニット4の上方に鞍乗型の着座シート5が設けられ、着座シート5の前方に燃料タンク6が載置され、その前方に前輪操舵用のハンドルバー7が設けられている。前輪2と後輪3はそれぞれ合成樹脂製のフロントフェンダー8とリヤフェンダー9で覆われている。
【0017】
エンジンユニット4は例えば空冷単気筒4サイクル形式のものであり、そのエンジンケース11の前面にシリンダーアッセンブリー12が水平近くまで前傾して設置され、シリンダーアッセンブリー12の上面にはキャブレター13が接続され、キャブレター13の後方にエアクリーナー14が接続されている。また、シリンダーアッセンブリー12の下面に接続された排気管15が後輪3の上方まで延びて排気マフラー16に繋がっている。
【0018】
エンジンケース11の左右側面には左右一対のフットレスト17が設けられ、左側のフットレスト17の直下に足動式のシフトペダル18が設けられている。また、エンジンケース11の左側面にはエンジン始動用のリコイルスターター19が設けられ、エンジンケース11左側面後部にはドライブスプロケット21が軸支されてカバー部材22により覆われている。
【0019】
一方、後輪3の車軸にはドリブンスプロケット23が固定されており、ドライブスプロケット21とドリブンスプロケット23との間にドライブチェーン24が巻装されている。エンジンユニット4の動力はドライブスプロケット21から出力されてドライブチェーン24とドリブンスプロケット23を経て後輪3に伝達され、4輪バギー車1が走行する。
【0020】
図2はエンジンユニット4のエンジンケース11部分の拡大左側面図であり、図3は図2のIII−Oa−Ob−Oc−Od−III線に沿ってエンジンケース11を展開した断面図である。また、図4は図2のIV−Ob−Oe−Of−Og−Oc−IV線に沿う展開断面図であり、図5は図4のV矢視図、図6は図2のVI−VI線に沿う断面図である。
【0021】
図2および図3に示すように、エンジンケース11内部には前方からクランク軸26、カウンター軸27、ドライブ軸28がそれぞれ車幅方向に沿って軸支されており、カウンター軸27とドライブ軸28に跨って変速装置30が設置されている。
【0022】
クランク軸26には自動遠心式の発進クラッチ31が軸装され、カウンター軸27には変速クラッチ32が軸装され、発進クラッチ31装置に併設された小径なプライマリードライブギヤ33が変速クラッチ32に周設された大径なプライマリードリブンギヤ34に噛合している。
【0023】
シリンダーアッセンブリー12内部を往復する図示しないピストンの動きはコンロッド(非図示)を介してクランク軸26に伝達され、クランク軸26の回転速度が速まると遠心力の作用により発進クラッチ31装置が接続し、クランク軸26の回転がプライマリードライブギヤ33とプライマリードリブンギヤ34を経てカウンター軸27に伝達される。
【0024】
変速装置30は例えば3段変速であり、以下のように構成されている。
【0025】
まず、カウンター軸27には1速〜3速のドライブギヤ36,37,38が軸装され、ドライブ軸28には上記ドライブギヤ36,37,38に常時噛合す」るドリブンギヤ39,40,41が軸装されている。ドライブギヤ37とドリブンギヤ41は軸方向にスライド可能であり、隣接するギヤ38,39,40との間にドッグクラッチ42,43,44が形成されている。
【0026】
図2に示すように、カウンター軸27の下方にシフトペダル軸47が軸支され、カウンター軸27とドライブ軸28間の上方にギヤシフトカム48が軸支され、ギヤシフトカム48の前後にシフトフォーク軸49,50が架設されてこれらにシフトフォーク51,52が軸方向スライド自在に軸装されている。シフトフォーク51,52はそれぞれドライブギヤ37とドリブンギヤ41を回転自在に把持している。
【0027】
図4に示すように、ギヤシフトカム48は外周面に2本のカム溝54,55が刻設された中空の円筒カムであり、その右端面に星型のシフトカムストッパー56が設けられ、先述のシフトフォーク51,52の軸支部に突設されたガイドピン57,58がギヤシフトカム48のカム溝54,55にスライド自在に嵌合されている。
【0028】
シフトペダル軸47の左端はエンジンケース11の左側面に突出し、この部分に先述のシフトペダル18が回動一体に固定されている。また、シフトペダル軸47の中間には図5にも示すようにシフトアーム60が回動一体に設けられるとともにリターンスプリング61が設けられ、シフトアーム60の先端にはピン62を介してシフトリンク63が回動自在に連結され、シフトリンク63の爪64,65がギヤシフトカム48右端とシフトカムストッパーとの間に架設された5本のシフトピン66に係合するようになっている。
【0029】
シフトペダル18がライダーの爪先または踵で1回足踏み操作されると、シフトアーム60が前方または後方に回動してシフトリンク63が前方または後方に平行移動し、爪64または65がシフトピン66を引いてギヤシフトカム48を前転方向または後転方向に所定の角度だけ回動させる。
【0030】
これによりシフトフォーク51,52が所定の順番で軸方向にスライドし、ドライブギヤ37とドリブンギヤ41を軸方向にスライドさせて各ドッグクラッチ42,43,44を結合または解除させ、変速操作が行われる。
【0031】
シフトペダル18を踏む力が緩められると、リターンスプリング61の付勢力によりシフトペダル18が初期位置に戻される。そして、シフトペダル18を連続的に足踏み操作することにより、ギヤシフトカム48が段階的に回動して各ギヤ36〜41の噛合いが順に選択され、ニュートラル、第1速、第2速、第3速と順次変速操作がなされる。
【0032】
なお、ギヤシフトカム48の近傍に軸支されたレバー状のカムストッパー67の先端ローラー68がシフトカムストッパーの星型の外周面に押しつけられることにより、ギヤシフトカム48の回動に段階的な節度が付与されている。
【0033】
また、シフトペダル軸47の右端には図3と図4に示すようにクラッチリリースレバー69が連設されており、シフトペダル18操作時にはクラッチリリースレバー69が変速クラッチ32のクラッチ結合を解除して変速作用をスムーズにするようになっている。
【0034】
変速装置30は凡そ以上のように構成されている。なお、図2と図3に示すように、ドライブ軸28の下方にはキックスターター軸70が軸支され、その右端にキックスターターレバー71が回転一体に設けられ、中間部に設けられたスターターギヤ72が変速装置30のドリブンギヤ39に噛合し、キックスターターレバー71を踏み下げることによりクランク軸26を強制的に回転させてエンジンユニット4を始動するようになっている。以上の構成は一般に広く公知のものである。
【0035】
さて、この変速装置30には、ギヤシフトカム48の回動角を規制して変速装置30の本来の変速段数(3段)を1段(第1速ギヤ)のみに減少させ、ギヤ比の小さな第2速ギヤ、第3速ギヤへの変速を規制して4輪バギー車の最高速度を規制するギヤシフトカム回動角規制手段が設けられている。
【0036】
図6〜図8はギヤシフトカム回動角規制手段の第1実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Aは、ギヤシフトカム48に突設された当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定されて上記当接部73に当接し、ギヤシフトカム48の回動角を規制する回動規制ストッパー74とを備えて構成されている。
【0037】
当接部73は、例えばギヤシフトカム48の左端面から軸方向に突出する扇形の突起形状に形成されている。一方、回動規制ストッパー74は、ギヤシフトカム48の左端面に対向するように、かつギヤシフトカム48の軸方向視でギヤシフトカム48左端側の軸受ジャーナル75(図4、図6参照)の直径内に位置するようにエンジンケース11に設けられ、エンジンケース11外部から着脱可能にされている。
【0038】
より具体的には、図6に示すように、回動規制ストッパー74はボルト状に形成されてエンジンケース11左側面に形成されたストッパー固定ボス76に着脱可能に螺合されて固定され、その先端に1cm程度のストッパー突起77が形成されている。ストッパー突起77の長さは当接部73にオーバーラップする長さに設定されている。
【0039】
また、図7に示すように、回動規制ストッパー74の代わりに、ストッパー突起77を有さない単なる短いプラグボルト78に差し換えることもできる。これは後述するように最高速度規制を解除する場合に適用する。図2および図6、図7に示すように、回動規制ストッパー74やプラグボルト78の外側(左側)はエンジンケース11のカバー部材22で覆われる。
【0040】
図9〜図11に、ギヤシフトカム48と当接部73と回動規制ストッパー74の位置関係を示す。ギヤシフトカム48にはニュートラルポジションNから72°おきに第1速ポジション▲1▼、第2速ポジション▲2▼、第3速ポジション▲3▼の各ギヤポジションが設けられており、当接部73は例えば第1速ポジション▲1▼から36°だけ第2速ポジション▲2▼寄りにずれた位置に形成されている。ニュートラルシフト状態において回動規制ストッパー74は当接部73から108°離れた所に位置する。
【0041】
このように構成された変速装置30において、ニュートラルシフト状態(図9)から第1速(図10)にシフトすると、ギヤシフトカム48が36°回転して当接部73が回動規制ストッパー74に近付く。さらに第1速から第2速にシフトアップしようとすると、当接部73が回動規制ストッパー74に当接し(図11)、ギヤシフトカム48の回動が規制されるので第2速以上へのシフトアップはできない。
【0042】
本来、第2速以上のギヤは第1速よりもギヤ比が小さくて車速が延びるが、第2速以上へのシフトアップが不可能なことから4輪バギー車1の最高速度が自ずと規制される。この場合、エンジンの回転数がレブリミットを超えてしまう懸念があるので間引き点火や遅角点火、燃料カットといった制御を同時に実行する。
【0043】
最高速度規制を解除する場合は、回動規制ストッパー74を取り外す。これによりギヤシフトカム48の当接部73が回動規制ストッパー74に当接しなくなるためギヤシフトカム48が無制限に回動可能になり、ニュートラルおよび第1速〜第3速まで自由に変速可能になって走行速度を加速させることができる。この場合は図7に示すようにプラグボルト78を回動規制ストッパー74の代わりにエンジンケース11のストッパー固定ボス76に螺合し、エンジンケース11からエンジンオイルが流出するのを防ぐ。
【0044】
このようなギヤシフトカム回動角規制手段Aを設けてギヤシフトカム48の回動角を規制し、変速装置30の本来の変速段数を減少させてギヤ比の小さな変速段への変速を制限することにより4輪バギー車1の最高速度を規制するようにすれば、従来のようにエンジンユニット4の吸、排気効率を故意に低下させて最高速度を規制するものと比べてエンジンユニット4の燃焼効率やエンジン始動性能、復調性能、レスポンス性能、発進加速性能等といったエンジン基本性能を犠牲にすることなく最高速度規制が可能になり、その解除も非常に容易である。もちろん、エンジンユニット4の基本構成もそのままで良く、簡素な構成により確実に最高速度規制を行うことができる。
【0045】
また、ギヤシフトカム48に突設した当接部73と、エンジンケース11に着脱可能に固定する回動規制ストッパー74とから構成されたギヤシフトカム回動角規制手段Aは非常に簡素な構造であるため、4輪バギー車1の製造性が損なわれることもない。
【0046】
しかも当接部73はギヤシフトカム48の左端面から軸方向に突出する形状に形成され、回動規制ストッパー74はギヤシフトカム48の左端面に対向するように、かつギヤシフトカム48の軸方向視でギヤシフトカム48の軸受ジャーナル75の直径内に位置するようにエンジンケース11に設けられているため、最高速度規制を行わない車両との間でギヤシフトカム48を始めとするエンジンユニット4の全構成部品を共通化でき、この点でも生産性が極めて良い。
【0047】
回動規制ストッパー74は、エンジンケース11に着脱可能に固定されるボルト状に形成され、最高速度規制を実施しない場合には回動規制ストッパー74よりも長さの短いプラグボルト78に差し換えるだけでよく、最高速度規制の解除も容易である。回動規制ストッパー74とプラグボルト78はエンジンケース11の外部から着脱されるため、その着脱性が良く、ギヤシフトカム回動角規制手段Aの操作性は非常に良好である。
【0048】
また、回動規制ストッパー74とプラグボルト78の外側がカバー部材22で覆われるため、回動規制ストッパー74やプラグボルト78が目立ちにくくなっており、4輪バギー車1の外観性等が損なわれることがない。なお、カバー部材22に孔を開けてボックスレンチ等により回動規制ストッパー74やプラグボルト78を着脱可能にすればカバー部材22の着脱が不要になり作業性が良い。
【0049】
ところで、図12と図13はギヤシフトカム回動角規制手段の第2実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Bは、ギヤシフトカム48の左端面に突設された当接部81が、低い段82と高い段83を備えてギヤシフトカム48左端面の円周方向沿いに段階的に高さの高くなる螺旋階段状に形成されている。低い段82は扇形状の角度αが大きく設定され、高い段83は扇形状の角度βがαの半分程度に小さく設定されている。
【0050】
一方、長さの異なる2本の回動規制ストッパー84が用意される。その基本形状は第1実施形態での回動規制ストッパー74と同様なボルト状であり、第1実施形態と同じくエンジンケース11左側面に形成されたストッパー固定ボス76に着脱可能に螺合されるが、その先端のストッパー突起は長さの長い85aと長さの短い85bとがある。
【0051】
長い方のストッパー突起85aを備えた回動規制ストッパー84をエンジンケース11に装着すると、ギヤシフトカム48の回動に応じてストッパー突起85aが当接部81の低い段82に当接し、低い段82の角度αが大きくてストッパー突起85aとの当接タイミングが早いことから、例えば第1速から第2速へのシフトアップが不可能になり、4輪バギー車1の最高速度が大幅に規制される。
【0052】
また、短い方のストッパー突起85bを備えた回動規制ストッパー84をエンジンケース11に装着すると、ギヤシフトカム48の回動と共にストッパー突起85bが当接部81の高い段83に当接し、高い段83の角度βが低い段82の角度αよりも小さくてストッパー突起85bとの当接タイミングが遅いことから、例えば第2速まではシフトアップが可能になり、4輪バギー車1の最高速度が若干向上する。
【0053】
このギヤシフトカム回動角規制手段Bの構成によれば、回動規制ストッパー84を差し代えるだけで4輪バギー車1の最高速度規制幅を容易に設定変更することができ、ギヤシフトカム回動角規制手段Bを非常に簡素な構造にすることができる。
【0054】
図14と図15はギヤシフトカム回動角規制手段の第3実施形態を示している。このギヤシフトカム回動角規制手段Cでは、板状の当接部88がギヤシフトカム48左端付近の外周面から径方向外方に突出するように設けられており、この当接部88に当接するように回動規制ストッパー89がギヤシフトカム48の軸受ジャーナル75の近傍かつその径方向外方に位置するようにエンジンケース11に設けられる。
【0055】
ギヤシフトカム48が回動すると、所定の回動位置で当接部88が回動規制ストッパー89に当接し、それ以上ギヤシフトカム48が回動しなくなってギヤ比の小さな変速段へのシフトアップが制限されるため、第1実施形態や第2実施形態の場合と同様に4輪バギー車1の最高速度が規制される。
【0056】
このギヤシフトカム回動角規制手段Cの構成によれば、ギヤシフトカム48の軸方向の長さを切り詰めることができるため、エンジンケース11内部におけるスペース効率を向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鞍乗型車両の変速装置によれば、非常に簡素な構成により、エンジンの基本構成や基本性能を変更することなく確実に鞍乗型車両の最高速度規制を行うことができ、その最高速度規制幅の設定変更や解除も容易であり、しかも操作性、スペース効率、外観性等も優れたものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速装置を適用した鞍乗型車両の一例である4輪バギー車の左側面図。
【図2】エンジンユニットのエンジンケース部分の拡大左側面図。
【図3】図2のIII−Oa−Ob−Oc−Od−III線に沿ってエンジンケースを展開した断面図。
【図4】図2のIV−Ob−Oe−Of−Og−Oc−IV線に沿う展開断面図。
【図5】図4のV矢視図。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面により本発明の第1実施形態を示す図。
【図7】回動規制ストッパーをプラグボルトに差し換えた状態を示す断面図。
【図8】第1実施形態における当接部を示すギヤシフトカムの斜視図。
【図9】ニュートラル位置におけるギヤシフトカムの位置を示す図。
【図10】第1速位置におけるギヤシフトカムの位置を示す図。
【図11】ギヤシフトカムの当接部が回動規制ストッパーに当接した状態を示す図。
【図12】本発明の第2実施形態を示す断面図。
【図13】第2実施形態における当接部を示すギヤシフトカムの斜視図。
【図14】本発明の第3実施形態を示す断面図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 鞍乗型車両の一例である4輪バギー車
2 前輪
3 後輪
4 エンジンユニット
5 着座シート
11 エンジンケース
18 シフトペダル
22 カバー部材
30 変速装置
48 ギヤシフトカム
51,52 シフトフォーク
73 当接部
74 回動規制ストッパー
75 ギヤシフトカムの軸受ジャーナル
78 プラグボルト
A ギヤシフトカム回動角規制手段
Claims (8)
- 変速装置を含むエンジンユニットが前後輪間に搭載され、上記エンジンユニットの上方に鞍乗型の着座シートが設けられ、上記変速装置は足動式のシフトペダルでギヤシフトカムを段階的に回動させることによりシフトフォークを介してギヤの噛合いを順次変更し、少なくとも2段階の変速操作が可能に構成されたものにおいて、上記ギヤシフトカムの回動角を規制して変速装置本来の変速段数を減少させ、ギヤ比の小さな変速段への変速を制限するギヤシフトカム回動角規制手段を設けたことを特徴とする鞍乗型車両の変速装置。
- 前記ギヤシフトカム回動角規制手段を、前記ギヤシフトカムに突設された当接部と、前記変速装置が収容されるエンジンケースに着脱可能に固定されて上記当接部に当接し、ギヤシフトカムの回動角を規制する回動規制ストッパーとを備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記回動規制ストッパーを前記エンジンケース外部から着脱可能に設けたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記当接部を前記ギヤシフトカムの端面から軸方向に突出させて設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの一端面に対向するように、かつギヤシフトカムの軸方向視でギヤシフトカムの軸受ジャーナル直径内に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記当接部を前記ギヤシフトカム端面の円周方向に沿って段階的に高さの高くなる螺旋階段状に形成する一方、前記回動規制ストッパーとして長さの異なるものを複数用意し、この複数の回動規制ストッパーを差し換えることにより、螺旋階段状に形成された当接部の特定の段に回動規制ストッパーを当接させてギヤシフトカムの回動角規制量を選択可能にしたことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記当接部を前記ギヤシフトカム一端の外周面から径方向外方に突出するように設け、この当接部に当接するように前記回動規制ストッパーをギヤシフトカムの軸受ジャーナル近傍かつその径方向外方に位置するように前記エンジンケースに設けたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記回動規制ストッパーを、エンジンケースに着脱可能に固定されるボルト状に形成し、前記ギヤシフトカムの回動角を規制しない場合には回動規制ストッパーよりも長さの短いプラグボルトに差し換える構造としたことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の鞍乗型車両の変速装置。
- 前記回動規制ストッパーの外側を前記エンジンケースのカバー部材で覆ったことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の鞍乗型車両の変速装置。
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- 2002-11-13 JP JP2002329635A patent/JP2004161135A/ja active Pending
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