JP2004161076A - 車両のフードヒンジ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フードに当接する衝突体に対する衝撃の低減及び車体設計の自由度の拡大が期待できる車両のフードヒンジ構造を提供する。
【解決手段】フード側ブラケット11と、車体側ブラケット21と、これらの間に架設された第1リンク31及び第2リンク41を備えたフードヒンジ構造であって、フード側ブラケット11のフード取付部12の車幅方向外縁及び内縁に第1リンク31の上部32を軸支する第1リンク取付部14と第2リンク41の後部44Aを軸支する第2リンク取付部16と形成し、車体側ブラケット21のベース部22の車幅方向外縁及び内縁に第1リンク31の下部33を軸支する第1リンク取付部23及び第2リンク41の前部42Aを軸支する第2リンク取付部24とを形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のフードヒンジ構造に関し、特に車体構造部材にフードを取り付ける4節リンク機構のフードヒンジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両のエンジンルームの上部はフードによって覆われている。一般にこのフードは後端部がフードヒンジを介してアッパサイドフレーム等の車体構造部材に取り付けられ、前側、即ち先端側が上開き自在になっている。また、フードの先端部には、フードの先端側を車体部材に係止してフードを閉じた状態に保持するフードロック装置のストライカが配設されている。
【0003】
フードヒンジは、例えば図12に斜視図を示し、かつ図13に図12のB矢視図を示しように、フード101の後端部下面に取り付けられるフード取付部103a及びその側縁に沿って下方に折曲形成されたフランジ103bを有する断面略L字状のフード側ブラケット103と、アッパサイドフレーム102の後端部上面に取り付けられるベース部104a及びこの側縁に沿って上方に折曲形成されたフランジ104bを有する断面略L字状の車体側ブラケット104と、フード側ブラケット103及び車体側ブラケット104の各フランジ103b、104bの各後端部に各端部がピン107によって軸支された比較的短い第1リンク105と、フード側ブラケット103のフランジ103bの前後方向の中間部と車体側ブラケット104のフランジ103bの前端近傍とに各端部がピン108によって軸支された比較的長い第2リンク106を備えた4節リンク機構のものが知られている。
【0004】
そして、衝突体Sがフード101に上方から当接し、フード101に所定値以上の荷重Pが作用した際に、図14に示すように衝突体Sによってフード101が押し下げられると、荷重Pがフード側ブラケット103を介して上方から第1リンク105及び第2リンク106に入力され、各部材によって形成される4節リンク機構の相互関係が崩れて第1リンク105及び第2リンク106が各ピン107、108を中心に回動しつつ変形する。
【0005】
このときの第1リンク105及び第2リンク106の変形によってフード101の下方移動が許容されると共に第1リンク105及び第2リンク106の変形に伴う反力によって衝突体に対する衝撃が低減できる。
【0006】
また、他のフードヒンジ110は、図15に斜視図を示し、図16に図15のC矢視図を示すようにフード111の下面後端に取り付けられるフード取付部113a及びその側縁に沿って上方に折曲形成されたフランジ113bを有する断面略L字状のフード側ブラケット113と、アッパサイドフレーム等の車体部材112の上面に取り付けられるベース部114a及びその側縁に沿って上方に折曲すると共に後方側が上方に突出するフランジ114bを有する車体側ブラケット114とを備え、フード側ブラケット113のフランジ113bの後端部と車体側ブラケット114のフランジ114bの上端とがピン115によって回転自在に軸支されている。更に、車体側ブラケット114のフランジ114bの中間高さ位置にビード114cが形成されている。
【0007】
そして、衝突体Sがフード111に上方から当接し、フードヒンジ110に所定値以上の荷重Pが作用したときには、図17に示すように、車体側ブラケット114のフランジ114bに形成されたビード114cの座屈変形によりフランジ114が傾倒すると共に、その変形による反力によって衝突体Sに対する衝撃が低減できる。
【0008】
また、特開平11−20740号公報に開示され、かつ図18に要部斜視図を示す車両のフードヒンジ120は、フード121の下面後端部に取り付けられるフード側ブラケット123と、車体側取付ブラケット124と、フード側ブラケット123及び車体側ブラケット124の各後端部に各端部が軸支された比較的短い第1リンク125と、フード側ブラケット123の中間部と車体側ブラケット124の前端近傍に両端が軸支された比較的長い第2リンク126とによって4リンク機構を形成し、かつ車体側ブラケット124を車体部材122に上下方向に沿って幅を周期的に変化させて形成した長孔127にカシメピン128によって結合している。
【0009】
そして、フード閉時のフード111に上方から衝突体が当接し、このときのフードヒンジ120に作用する荷重が所定値以上のときには、車体側ブラケット124を取り付けるカシメピン128が長孔127に沿って下方に移動し、その際に発生する反力で、衝突体に対するに衝撃の低減が図られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記図12乃至14に示すフードヒンジ構造によると、衝突体Sの当接によりフード101に所定値以上の荷重Pが作用したときには、第1リンク105及び第2リンク106が回動すると共に変形して衝突体Sに対する衝撃を低減することができる。
【0011】
しかし、第1リンク105及び第2リンク106が、フード側ブラケット103の車体幅方向外側にのみ配置されることから、上方から所定値以上の荷重Pが作用したときにフード側ブラケット103が車幅方向内側に傾斜して円滑な第1リンク105及び第2リンク106の変形が妨げられる。また、第1リンク105と第2リンク106が略同一面内で回動することからフード側ブラケット103の下降に伴って回動する第1リンク105と第2リンク106が互いに当接してこれらの変形が制限され、かつ更に対向するフード側ブラケット103及び車体側ブラケット104の各フランジ部103bと104bが当接して十分なフード101の下降ストロークが得られず、第1リンク105及び第2リンク106の変形が制限されて衝突体Sに対する衝撃の十分な低減が達成できないことがある。
【0012】
また、上記図15及び図16に示すフードヒンジ構造によると、衝突体Sがフード111に上方から当接し、フードヒンジ110に作用する荷重が所定値以上のときには、車体側ブラケット114のフランジ部114bに形成されたビード114cの座屈変形による反力で衝突体Sに対する衝撃が低減できる。
【0013】
しかし、車体部材112の上面に取り付けられ車体側ブラケット114のフランジ114bが座屈変形に伴って傾倒した際、フランジ114bの上部やピン115がフード111等に当接してその変形が制限される結果、フランジ114bの変形ストロークが制限されて衝突体Sに対する衝撃を十分に低減できないおそれがある。一方、フランジ114bの上部及びピン115の傾倒スペース、即ちフードヒンジ110の占有スペースを確保するには、フードヒンジ110の周囲におけるフード111等の形状が制限されて車体設計の自由度に大きく影響する。
【0014】
更に、特開平11−20740号公報のフードヒンジ構造によると、フード121からの荷重が所定値以上のときには、車体側ブラケット124を取り付けるカシメピン128が長孔127に沿って下方に移動する際の反力で、衝突体に発生する衝撃を低減させることができる。
【0015】
しかし、通常のフード開閉時にフード111を安定的に保持するためには、十分な取り付け強度をもって車体側ブラケット124を車体部材122に取り付ける必要があり、フード121が所定値以上の荷重を受けたときにカシメピン128が長孔127に沿って有効的に下降することが妨げられ、衝突体に対する十分な衝撃の低減が達成できないおそれがある。一方、カシメピン128の長孔127に沿う下降を容易にするとフード111の取り付け強度が低下して通常のフード開閉操作に影響を及ぼすことが懸念される。
【0016】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、フードに上方から衝撃体が当接した際、衝突体に対する衝撃を十分に低減でき、かつフードヒンジの占有スペースの削減による車体設計自由度の拡大が期待できる車両のフードヒンジ構造を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の車両のフードヒンジ構造の発明は、フードの後端部下面に取り付けられたフード側ブラケットと、車体部材に取り付けられた車体側ブラケットと、これらフード側ブラケットと車体側ブラケットとの間に掛け渡された第1リンク及び第2リンクによって形成された4節リンク機構の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットのフード取付部の車幅方向外縁及び内縁に各々第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを形成し、上記車体側ブラケットのベース部の車幅方向外縁及び内縁に各々第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成したことを特徴とする。
【0018】
請求項1の発明によると、フードに上方から衝突体が当接し、所定値以上の荷重がフードに入力されたときには、その荷重によるフード側ブラケットの下降に伴って、フード側ブラケットからの荷重がフード側ブラケット及び車体側ブラケットの車幅方向外縁及び内縁に形成された各第1リンク取付部間及び各第2リンク取付部間に架設された第1リンク及び第2リンクに振り分けられて入力され、第1リンク及び第2リンクが回動すると共に変形し、この変形による反力によって衝突体に対する衝撃が軽減される。
【0019】
このときの第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が第1リンク及び第2リンクからフード側ブラケットの車幅方向両側に作用することによって、フード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方への傾斜或いは回動することが抑制されて他の車体部材の当接が回避でき、かつフード側ブラケット及び車体側ブラケットの各車幅方向外縁及び内縁に振り分けて配置された第1リンクと第2リンクが互いに当接することなく十分な有効な変形ストロークが確保されて衝突体に対する衝撃が十分に軽減できる。更に、フード側ブラケットの傾斜等が抑制されてフードヒンジの占有スペースの削減が得られて車体設計自由度の拡大が期待できる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両のフード構造において、フード側ブラケットに形成される第2リンク取付部が第1リンク取付部より車体前方位置に形成されたことを特徴とする。
【0021】
請求項2の発明によると、フード側ブラケットの車体幅方向外側に形成されて第1リンクを軸支する第1リンク取付部に対して、内側に形成されて第2リンクを軸支する第2リンク取付部を車体前方側に配置することによって、フード側ブラケットのフード取付部の後端縁をフードの後端縁の湾曲形状に倣った形状に容易に設定でき、フード側ブラケットをフードの後部形状に合わせて配置することによってフードヒンジの設置スペースの削減ができ、かつ車体設計自由度の拡大が期待できる。
【0022】
上記目的を達成する請求項3に記載の車両のフードヒンジ構造の発明は、フード側ブラケットと、車体側ブラケットと、これらフード側ブラケットと車体側ブラケットとの間に掛け渡された第1リンク及び第2リンクによって形成された4節リンク機構の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットのフード取付部の車幅方向内縁及び外縁に各々第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成し、上記車体側ブラケットのベース部の車幅方向内縁及び外縁に各々第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成したことを特徴とする。
【0023】
請求項3の発明によると、フードに上方から衝突体が当接し、所定値以上の荷重がフードに入力されたときには、フード側ブラケットの下降に伴ってフード側ブラケットからの荷重がフード側ブラケット及び車体側ブラケットの車幅方向内縁及び外縁の第1リンク取付部間及び第2リンク取付部間に架設された第1リンク及び第2リンクに振り分けられて入力され、第1リンク及び第2リンクの回動及び変形に伴う反力によって衝突体に対する衝撃が軽減される。
【0024】
このときのフード側ブラケットから荷重が車幅方向内縁及び外縁に配置された第1リンクと第2リンクに振り分けられ、第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が第1リンク及び第2リンクからフード側ブラケットの車幅方向両側に作用してフード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制され、かつフード側ブラケット及び車体側ブラケットの各車幅方向内縁及び外縁に振り分けて配置された第1リンクと第2リンクが互いに当接することなく有効ストロークが確保できて衝突体に対する衝撃が十分に軽減できる。更に、フードヒンジの占有スペースの削減が可能で車体設計の自由度が拡大できる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の車両のフードヒンジ構造において、第1リンク及び第2リンクをフードヒンジの荷重中心線より車幅方向内側と外側に分けて配置したことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明によると、第1リンク及び第2リンクをフードヒンジの荷重中心線より内側及び外側に振り分けて配置することから、第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が荷重中心線を隔ててフード側ブラケットの両側に作用し、フード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されてフードヒンジの有効な変形ストロークが確保でき、衝突体に対する衝撃が十分に軽減できる。
【0027】
上記目的を達成する請求項5に記載の車両のフードヒンジ構造の発明は、フード側ブラケットと、車体側ブラケットと、これらフード側ブラケットと車体側ブラケットとの間に掛け渡された第1リンク及び第2リンクによって形成された4節リンク機構の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットのフード取付部の車幅方向内縁及び外縁に各々第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成し、上記車体側ブラケットのベース部の車幅方向内縁及び外縁の一方に第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成したことを特徴とする。
【0028】
請求項5の発明によると、フードに上方から衝突体が当接し、所定値以上の荷重がフードに入力されたときには、フード側ブラケットの下降に伴ってフード側ブラケットからの荷重がフード側ブラケットの車幅方向内縁及び外縁の第1リンク取付部間及び第2リンク取付部間と車体側ブラケットの車幅方向外縁或いは内縁の一方に形成された第1リンク取付部及び第2リンク取付部間に架設された第1リンク及び第2リンクに振り分けられて入力され、第1リンク及び第2リンクの回動及び変形に伴う反力によって衝突体に対する衝撃が軽減される。
【0029】
このとき第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が第1リンク及び第2リンクからフード側ブラケットの車幅方向両側に作用して、フード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されてフードヒンジの有効な変形ストロークが確保できて衝突体に対する衝撃が十分に軽減できる。更に、フードヒンジの占有スペースの削減が可能で車体設計の自由度が拡大できる。
【0030】
上記目的を達成する請求項6に記載の車両のフードヒンジ構造の発明は、フード側ブラケットと、車体側ブラケットと、これらフード側ブラケットと車体側ブラケットとの間に掛け渡された第1リンク及び第2リンクによって形成された4節リンク機構の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットのフード取付部の車幅方向内縁及び外縁の一方に第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部と形成し、上記車体側ブラケットのベース部の車幅方向内縁及び外縁に各々第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを振り分けて形成したことを特徴とする。
【0031】
請求項6の発明によると、フードに上方から衝突体が当接し、所定値以上の荷重がフードに入力されたときには、フード側ブラケットの下降に伴ってフード側ブラケットからの荷重がフード側ブラケットの車幅方向内縁或いは外縁の第1リンク取付部間及び第2リンク取付部間と車体側ブラケットの車幅方向外縁及び内縁に形成された第1リンク取付部及び第2リンク取付部間に架設された第1リンク及び第2リンクに振り分けられて入力され、第1リンク及び第2リンクの回動及び変形に伴う反力によって衝突体に対する衝撃が軽減される。
【0032】
このとき第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が第1リンク及び第2リンクからフード側ブラケットに作用して、フード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されてフードヒンジの有効な変形ストロークが確保できて衝突体に対する衝撃が十分に軽減できる。更に、フードヒンジの占有スペースの削減が可能で車体設計の自由度が拡大できる。
【0033】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項の車両のフードヒンジ機構において、車体側ブラケットに形成される第2リンク取付部は、ベース部を取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で第2リンクの前部を回転自在に支持することを特徴とする。
【0034】
請求項7の発明によると、第2リンクの前部を車体側ブラケットを取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で回転自在に支持することによって、第2リンクの有効長を確保し、かつフードの位置を下げることが可能になり、車室内からの前方視界範囲の拡大が得られ、かつ車体設計の自由度が拡大できる。
【0035】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項の車両のフードヒンジ構造において、車体側ブラケットに形成される第1リンク取付部は、ベース部を取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で第1リンクの下部を回転自在に支持することを特徴とする。
【0036】
請求項8の発明によると、第1リンクの下部を車体側ブラケットを取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で回転自在に支持することによって、第1リンクの有効長を確保し、かつフードの位置を下げることが可能になり、車体設計の自由度を拡大できる。
【0037】
請求項9に記載の発明は、請求項請求項1〜8のいずれか1項の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットの第1リンク取付部をフード取付部から下方に折曲して形成し、車体側ブラケットの第1リンク取付部をベース部から上方に折曲して形成すると共に、第1リンクの一方の側面をフード側ブラケットの第1リンク取付部に対面配置して回動自在に支持し、他方の側面を車体側ブラケットの第1リンク取付部に対面配置して回転自在に支持したことを特徴とする。
【0038】
請求項9の発明によると、フード側ブラケットの第1リンク取付部と車体側ブラケットの第1リンク取付部が互いに車幅方向にオフセットして配置することができ、フードに上方から衝突体が当接してフード側ブラケットが下降した際にフード側ブラケットの第1リンク取付部と車体側ブラケットの第1リンク取付部の当接が回避されて、フードヒンジの有効な変形ストロークが十分確保されて衝突体に対する衝撃を更に低減することができる。
【0039】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項の車両のフードヒンジ構造において、第2リンクは、前部と後部の間に折曲部を有することを特徴とする。
【0040】
請求項10の発明によると、前部と後部との間に形成された折曲部によって第2ヒンジの延びを可能にし、ヒンジブラケット全体を潰すことができる。また、折曲部は単純な折り曲げ加工により実現できるため第2リンクの変形特性を容易に調整できる。
【0041】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項の車両のフードヒンジ構造において、上記フード側ブラケットをフードに取り付けるボルト及び車体側ブラケットを車体部材に取り付けるボルトは、フードに上方から荷重が入力されてフードヒンジが変形したときに、各々車体側ブラケット及びフード側ブラケットから離れた位置となるように構成したことを特徴とする。
【0042】
請求項11の発明によると、フードに荷重が入力されてフードヒンジが変形した際、フード側ブラケットをフードに取り付けるボルトと車体側ブラケットとの当接及び車体側ブラケットを車体部材に取り付けるボルトフードブラケットとの当接が回避でき、フードヒンジの有効な変形ストロークが確保できて衝突体に対する衝撃が更に軽減できる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両のフードヒンジ構造の実施の形態を図を参照して説明する。
【0044】
(第1実施の形態)
本発明の第1実施の形態を図1乃至図9を参照して説明する。図1はフードヒンジ構造の要部を示す斜視図であり、図2は図1のA矢視図、図3は概要を示す図1の側面図、図4はフードヒンジの分解斜視図である。なお、図中矢印Fは車両前方方向、矢印UPは車両上方方向、矢印INは各々車幅内側方向を示している。
【0045】
図1乃至図3において、符号1は車体部材であるアッパサイドフレームであり、アッパサイドフレーム1は インナパネル2及びアウタパネル3によって略矩形の中空閉断面形状に形成されて車体の前部に形成されたエンジンルームEの両側に沿って車体前後に延在し、後端が各々車室とエンジンルームEと区画するトーボードと共にフロントピラーに結合されている。
【0046】
一方、エンジンルームEを覆うフード5は、その車幅方向両側の後端部5Aの下面がフードヒンジ10を介して各々アッパサイドフレーム1の後端近傍に回動自在に支持されている。
【0047】
フードヒンジ10は、図4に分解斜視図を示すようにフード5の下面に取り付けられるフード側ブラケット11と、ブラケット取付面となるアッパサイドフレーム1の上面1aに取り付けられる車体側ブラケット21と、フード側ブラケット11と車体側ブラケット21との間に各端部がピン35、36、47、48を介して回動自在に掛け渡された第1リンク31と第2リンク41を有している。
【0048】
フード側ブラケット11は、フード5の下面に沿って車体前後方向に延伸する帯板状で後端縁12cがフード5の後端縁5cの形状に倣って湾曲形成されたフード取付部12と、このフード取付部12の車幅方向外縁及び内縁に沿って下方に折曲形成された外側フランジ13及び内側フランジ15とを有する断面略コ字状であって、フード取付部12に穿設された取付孔12aにボルト17(図1では省略)を挿通してフード5に設けられたナットに螺合することによってフード5の下面に取り付けられる。また、外側フランジ13の後端には、下方に突出する第1リンク取付部14が形成され、この第1リンク取付部14に挿通孔14aが穿設されている。一方、内側フランジ15には第1リンク取付部14より車体前方位置で下方に突出する第2リンク取付部16が形成され、第2リンク取付部16に挿通孔16aが穿設されている。
【0049】
車体側ブラケット21は、アッパサイドフレーム1の上面1aに沿って前後方向に延伸する帯板状のベース部22と、この車幅方向外縁の後部に沿って上方に折曲形成されたフランジ状の第1リンク取付部23と、ベース部22の車幅方向内縁の前部から車幅方向内方に延設すると共に下方に折曲してアッパサイドフレーム1の内面1bと対向するフランジ状の第2リンク取付部24とを有し、ベース部22に穿設された取付孔22aにボルト25(図1では省略)を挿通してアッパサイドフレーム1に設けられたナットに螺合することによってアッパサイドフレーム1の上面1aに取り付けられる。また、第1リンク取付部23に挿通孔23aが穿設され、かつ第2リンク取付部24にはアッパサイドフレーム1の上面1aより下方位置に挿通孔24aが穿設されている。
【0050】
第1リンク31は、比較的短い直線状の帯板状であって、その上部32及び下部33に各々挿通孔32a、33aが穿設されている。そしてフード側ブラケット11に折曲形成された第1リンク取付部14の車幅方向外側の側面に上部32の一方の側面である車幅方向内側の側面31cを対向させ、かつ挿通孔14a、32aに挿通して車幅方向に軸心が延在するピン35によって第1リンク31の上部32がフード側ブラケット11に回動自在に連結される一方、車体側ブラケット21の第1リンク取付部23の車幅方向内側の側面に下部33の他方の側面である車幅方向外側の側面31dを対向させて互い挿通孔23a、33aに挿通して軸心が車幅方向に延在するピン36によって下部33が車体側ブラケット21に回動自在に連結される。このようにフード側ブラケット11の第1リンク取付部14の車幅方向外面に上部32を対向配置してピン35によって軸支し、かつ車体側ブラケット21の第1リンク取付部23の車幅方向内側の側面に下部33を対向配置してピン36によって軸支して第1リンク31をフード側ブラケット11と車体側ブラケット21との間に掛け渡すことによって、フード側ブラケット11の第1リンク取付部14と車体側ブラケット21の第1リンク取付部23が互いに車幅方向にオフセットして配置される。
【0051】
第2リンク41は、比較的長い側面視直線状の帯板状に形成され、かつ上面視状態で略車体前後方向に延在する前部範囲42と、前部範囲42の後端に折曲部41aを介して車体後方側に移行するに従って車幅方向外側となるように延在する中間範囲43と、中間範囲43の後端に折曲部41bを介して略車体前後方向に延在する後部範囲44が連続形成され、前部範囲42の前部42A及び後部範囲44の後部44Aに挿通孔42a、44aが穿設されている。このように第2リンク41は折曲形成することによって、折曲部41a、41bに脆弱部が形成されて第1リンク31よりも曲げ剛性が低く形成されると共に、この折曲部41a、41bによって第2ヒンジ41の曲げ剛性、即ち変形特性が容易に調整できる。
【0052】
そして、車体側ブラケット21の第2リンク取付部24の車幅方向内側の側面に前部範囲42の前部42Aを対向させて、互いの挿通孔24a、45aに挿通して車幅方向に軸心が延在するピン47によって回動自在に連結する一方、フード側ブラケット11の第2リンク取付部16の車幅方向外側の側面に後部範囲44の後部44Aを対向させて互いの挿通孔16a、44aに挿通して軸心が車幅方向に延在するピン48によって回動自在に連結する。即ち、第1リンク31及び第2リンク41は、フード側ブラケット11及び車体側ブラケット21の各車幅方向の中心を結ぶ荷重中心線aに対して車幅方向外側に第1リンク31、内側に第2リンク41が振り分けられて各々配置されてフード側ブラケット11と車体側ブラケット21に回動自在に掛け渡されている。
【0053】
このようにして、フード側ブラケット11と、車体側ブラケット21と、フード側ブラケット11と車体側ブラケット21との間に掛け渡されてピン35、36、47、48によって回動自在に連結された第1リンク31と第2リンク41によって4節リンク機構のフードヒンジ10が形成される。
【0054】
次に、このように構成されたフードヒンジ構造の作動を図5及び図6によって説明する。
【0055】
図5はフード閉時の状態を示す模式図であり、フード5の後端部5Aがフードヒンジ10によってアッパサイドフレーム1の後端近傍に支持され、フード10の先端に設けられたストライカ6がエンジンルームEの前端壁を形成する図示しないラジエータパネル等の車体部材に設けられたフードロック機構によって係止されて、フード5が閉状態に保持されている。
【0056】
このフード閉時においては、ストライカ6がフードロック機構によって固定されてフード5の車体前後方向の移動が阻止されて、フードヒンジ10は、フード5に取り付けられるフード側ブラケット11とアッパサイドフレーム1に取り付けられる車体側ブラケット21との車体前後方向の相対位置が規制される。このフード側ブラケット11と車体側ブラケット21との車体前後方向の位置規制により、フード側ブラケット11と車体側ブラケット21との間に掛け渡された第1リンク31と第2リンク41間の互いの回動が阻止されて、これらフード側ブラケット11、車体側ブラケット21、第1リンク31、第2リンク41の各部材の相互位置関係が維持されてフード5がフード閉時位置に安定した状態で保持される。
【0057】
一方、フードロック機構によるストライカ6の係止を解除し、フード5の先端を上昇させてフード開状態にすると、このフード開動作に伴ってフード5に結合されたフード側ブラケット11と、このフード側ブラケット11と車体側ブラケット12の間に掛け渡された第1リンク31及び第2リンク41と、これらの各部材を互いに連結するピン、35、47は、これらの部材によって形成される4節リンク機構によって移動軌跡が規制されて図6に実線で示すフード閉時の状態から、フード側ブラケット11、第1リンク31、第2リンク41、ピン、35、47は各部材を各々一点鎖線で示す11a、31a、35a、47aのフード開時位置に移動する。
【0058】
即ち、フード5の先端の上昇に伴ってフード側ブラケット11の前側が上昇し、この上昇によって第2リンク41は、車体側ブラケット21に配置されたピン48に軸支された前部42Aを中心に回動し、かつフード側ブラケット11に配置されたピン47が実線で示すフード閉時位置から一点鎖線47aで示すフード開時位置への移動に追従して後部44A側が引き上げられて、一点鎖線41aで示すフード開時位置に回動する。一方、第1リンク31は、車体側ブラケット21に配置されたピン36に軸支された下部33を中心に上方に回動し、かつ上部32はフード側ブラケット11に支持されたピン35が実線で示すフード閉位置から一点鎖線35aで示すフード開時位置への移動に追従して上昇し、かつ次第に車体前方側に迫り出して一点鎖線線31aで示すフード開時位置となる。
【0059】
従って、フード5をフード閉時状態からフード開時状態へのフード開動作に従ってフード側ブラケット11に支持されたフード5の後端縁5cが上方に移動すると共に前方に迫り出し、フード5の後方に配置されたフロントガラス7とフード5の後端縁5cの間隔が増大する。よって、フロントガラス7の位置に影響されることなくフード5のフード開時位置を設定することができる。換言すると、フード5のフード開時位置に影響されることなく、フロントガラス7の位置が設定できて該部の設計の自由度が確保できる。
【0060】
一方、フード閉時の状態で車体前方からフード5に所定値以上の衝撃荷重Pが作用すると、フード5の先端5aが後方に押しやられて後端部5Aがフードヒンジ10で支持されたフード5は、図5に一点鎖線5bで示すように前後方向中央部が上方に迫り出す逆V字状に折曲変形する。このときフード5の後端部5Aに結合されたフード側ブラケット11、第1リンク31、第2リンク41、ピン、35、47は、これらによって形成される4節リンク機構によって移動軌跡が規制されてフード開時と同様に、図6に実線で示すフード閉時の位置から、一点鎖線11a、31a、41a、35a、47aで示すフード開時位置に移動する。
【0061】
即ち、フード開時と同様にフード5の中央部の折曲変形に伴ってフード側ブラケット11の前側が上昇し、この上昇によって第2リンク41が車体側ブラケット21にピン48によって軸支された前部42Aを中心に回動し、かつフード側ブラケット11に配置されたピン47が実線で示すフード閉時位置から一点鎖線47aで示すフード開時位置への移動に追従して後部44A側が引き上げられて、一点鎖線41aで示すフード開時位置に回動する。一方、第1リンク31は、車体側ブラケット21にピン36によって軸支された下部33を中心に上方に回動し、かつ上部32がフード側ブラケット11に支持されたピン35が実線で示すフード閉位置から一点鎖線35aで示すフード開時位置への移動に追従して上昇し、かつ次第に車体前方側に迫り出して一点鎖線線31aで示すフード開時位置となる。
【0062】
従って、フード5の変形に伴って、フード側ブラケット11に支持されたフード5の後端縁5cが上方に移動すると共に前方に迫り出し、フード5の後方に配置されたフロントガラス7とフード5の後端縁5cとの離間距離が確保でき、フード5の後端が車室内へ進入することが回避或いは抑制されて乗員に対する安全性が向上する。
【0063】
フード閉時において、フード5に上方から衝突体Sが当接し、その荷重Pが所定値より小さいときには、フード5の先端に設けられたストライカ6がフードロック機構によって固定されてフード5の前後方向の移動が阻止されていることから、フード5の下面に取り付けられるフード側ブラケット11とアッパサイドフレーム1に取り付けられる車体側ブラケット21との間に掛け渡された第1リンク31及び第2リンク41の回動が阻止されて、フード側ブラケット11、車体側ブラケット21、第1リンク31、第2リンク41の各部材によって形成される4節リンク機構の関係が保持されフードヒンジ10によってフード5の下降が抑制され、フード5は通常のフード閉時状態に保持される。
【0064】
一方、例えば図7に示すようにフード5の車幅方向側端近傍に上方から衝突体Sが当接し、所定値以上の荷重Pがフード5に入力されたときには、その荷重Pによってフード側ブラケット11が押し下げられる。このフード側ブラケット11の下降に従って、フード側ブラケット11から荷重Pが、荷重中心線aから車体幅方向外側及び内側に振り分けて配置された第1リンク31及び第2リンク41に振り分けられて各々の上部32及び後部44Aに入力される。そして、第1リンク31及び第2リンク41が各々車体側ブラケット21に支持されたピン36、48を中心に回動すると共に変形してフードヒンジ10の各部材によって形成される4節リンク機構の関係が壊れて潰れ、このフードヒンジ10の変形に伴う反力によって衝突体Sに対する衝撃が低減される。
【0065】
このときのフードヒンジ10の作用を図8の模式図によって具体的に説明する。フード側ブラケット11、車体側ブラケット21、第1リンク31、第2リンク41、ピン35、36、47、48の各部材を実線で示すフード閉時状態で、上方から所定値以上の荷重Pがフード5に作用すると、フード側ブラケット11が押し下げられ、その荷重Pがフード側ブラケット11によって車幅方向外側及び内側の第1リンク31及び第2リンク41に振り分けられて入力される。ここで、比較的短形で剛性を有する第1リンク31に対し、第2リンク41は比較的長形で剛性が抑制されて形成されることから、第1リンク31に対し第2リンク41の変形量が大きく、フード側ブラケット11、第1リンク31、第2リンク41、ピン35、47を各々一点鎖線11a、31a、41a、35a、47aで示すようにフード側ブラケット11と第1リンク31を連結するピン35の下降に対して、第2リンク41とフード側ブラケット11を連結するピン48が大きく下降し、フード側ブラケット11の前側が後側に対して大きく押し下げられて下降する。このときの第1リンク31及び第2リンク41の変形等による反力によって衝突体Sの衝撃が低減する。
【0066】
更に、衝突体Sによる荷重Pが大きいときには、フード側ブラケット11が更に押し下げられ、第1リンク31が車体側ブラケット21に支持されたピン36を中心に回動して上部32が下降しすると共に、更に第2リンク41がピン47を中心に回動し、かつ変形してフード側ブラケット11、第1リンク31、第2リンク41、ピン35、47が各々二点鎖線11b、31b、41b、35b、47bで示すように移動してフード側ブラケット11全体が下降し、このときの第1リンク31及び第2リンク41の変形等によるフードヒンジ10の反力によって衝撃体Sの衝撃の低減を図る。
【0067】
また、衝突体Sによる衝撃荷重Pが更に大きき場合でも、フード側ブラケット11の第1リンク取付部14と車体側ブラケット21の第1リンク取付部23が互いに車幅方向にオフセットして配置されていることから、このオフセットによりフード側ブラケット11の第1リンク取付部14と車体側ブラケット21の第1リンク取付部23の当接が回避されて、フード側ブラケット11の下降ストロークが十分確保されて衝突体Sに対する衝撃を確実に低減することができる。
【0068】
このフード側ブラケット11の下降に伴う、フードヒンジ10の変形にあたり、フード側ブラケット11から荷重Pが荷重中心線aの車幅方向外側に配置された第1リンク31と荷重中心線aの内側に配置した第2リンク41に振り分けられ、第1リンク31及び第2リンク41が回動すると共に変形して4リンク機構に形成されたフードリンク10の各部材の関係が壊れて潰れ、このフードヒンジ10の変形に伴う反力が第1リンク31からフード側ブラケット11の車幅方向外側に、かつ第2リンク41からフード側ブラケット11の車幅方向内側に作用することによって、フード側ブラケット11が車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されて他の車体部材の当接が回避できると共に、フード側ブラケット11及び車体側ブラケット21の各車幅方向外縁及び内縁に振り分けて第1リンク31と第2リンク41を配置することから、第1リンク31と第2リンク41が互いに当接することなく互いの変形が許容されてフードヒンジ10の有効な変形ストロークが確保できる。
【0069】
一方、例えば図9に示すようにフード5の車幅方向側端より内方寄り上方から衝突体Sが当接し、所定値以上の荷重Pがフード5に入力されたときには、その荷重Pによって第1リンク31及び第2リンク41を介して下方から支持されたフード側ブラケット11の車幅方向内方が比較的大きく押し下げら、フード側ブラケット11が傾斜するが、その傾斜は第1リンク31及び第2リンク41の反力によって抑制され、上記フード5の側端近傍に衝突体Sからの荷重Pが作用したときと同様に、フード側ブラケット11の下降に従って、第1リンク31及び第2リンク41が回動すると共に変形して4リンク機構に形成されたフードヒンジ10の各部材の関係が壊れて潰れ、この変形に伴う反力によって衝突体Sに対する衝撃が低減される。
【0070】
更に、フードヒンジ10の変形にあたり、フード側ブラケット11が車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されて他の車体部材との当接が回避できることから、フードヒンジ10の占有スペースの削減が可能で車体設計の自由度が拡大できる。
【0071】
また、車体側ブラケット21に折曲形成される第2リンク取付部24に配置されるピン48を、アッパサイドフレーム1の上面1aより下方位置に設定することによって、第2リンク41の前部24Aが比較的低位置で支持されて第2リンク41の有効長が容易に確保できると共に、アッパサイドフレーム1とフード5との間を小さくでき、フード5の位置を下げることが可能になり、車室内からの前方視界範囲を拡大することができると共に、車体設計の自由度が拡大できる。
【0072】
更に、フード側ブラケット11の車体幅方向外側に形成されて第1リンク31の上部32を軸支する第1リンク取付部14に対して、内側に形成されて第2リンク41の後部44Aを軸支する第2リンク取付部16を車体前方側に配置することによって、フード取付部12の後端縁12cをフード5の後端縁5cの湾曲形状に倣った湾曲形状に容易に設定でき、フード側ブラケット11をフード5の後部形状に合わせて配置することによってフードヒンジ10の設置スペース、即ちフードヒンジ10の占有スペースの削減が期待できる。
【0073】
また、上方から衝突体Sが当接してフードヒンジ10が変形した際の変形ストロークをより確保するために、フード側ブラケット11とフード5に取り付けるボルト17を、フード5に上方から荷重Pが入力されてフードリンク10が変形した状態における上面視状態で、車体側ブラケット21と重複しない位置に配置することによって、フードヒンジ11が変形した際に、ボルト17と車体側ブラケット21が離れて当接しない位置に配設することが好ましい。同様に、車体側ブラケット21をアッパサイドフレーム1に取り付けるボルト25を、フード5に上方から荷重Pが入力されてフードリンク10が変形した状態における上面視状態で、上面視でフード側ブラケット11と重複しない位置に配置することによって、フードヒンジ11が変形した際に、ボルト25とフード側ブラケット11が当接しないようにすることが好ましい。
【0074】
上記実施の形態では、フード側ブラケット11のフード取付部12の車幅方向外側縁に第1リンク取付部14を形成し内側縁に第2リンク取付部16を形成し、かつ車体側ブラケット21のベース部22の車幅方向外側縁に第1リンク取付部23を形成し内側縁に第2リンク取付部24を形成したが、フード側ブラケット11のフード取付部12の車幅方向内側縁に第1リンク取付部14を形成し外側縁に第2リンク取付部16を形成する一方、車体側ブラケット21のベース部22の車幅方向内側縁に第1リンク取付部23を形成し外側縁に第2リンク取付部24を形成し、第1リンク取付部14と23の間に第1リンク31を掛け渡して回動自在に軸支し、第2リンク取付部16と24の間に第2リンク41を掛け渡して回動自在に軸支して4節リンク機構のフードヒンジ10を形成することもできる。
【0075】
(第2実施の形態)
図10は、本発明の第2実施の形態の要部を示す上記第1実施の形態における図2に対応する図面である。図10において上記図1乃至図9と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
【0076】
本実施の形態では、第1実施の形態の第1リンク取付部23に代えて車体側ブラケット21のベース部22の車幅方向内縁の後部に沿って上方に折曲してフランジ状の第1リンク取付部23を形成し、この第1リンク取付部23にピン36によって第1リンク31の下部33を回動自在に軸支すると共に、上部32をピン35によってフード側ブラケット11の第1リンク取付部14に回動自在に軸支したものであって、他の構成は第1実施の形態を同様である。
【0077】
このこの構成においても、第1実施の形態と同様に衝突体によりフード5に上方から所定値以上の荷重入力されたときには、フード側ブラケット11が押し下げられる。このフード側ブラケット11の下降に伴う、フードヒンジ10の変形にあたり、フード側ブラケット11から荷重が、フード側ブラケット11の車幅方向外側に配置された第1リンク31と車幅方向内側に配置した第2リンク41に振り分けられ、第1リンク31及び第2リンク41が回動すると共に変形して4リンク機構の各部材の関係が壊れて潰れ、この変形に伴う反力が第1リンク31からフード側ブラケット11の車幅方向外側に、かつ第2リンク41からフード側ブラケット11の車幅方向内側に作用することによって、フード側ブラケット11が車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されて他の車体部材の当接が回避でき、かつ第1リンク31と第2リンク41が互いに当接することなく互いの変形が許容されてフードヒンジ10の有効な変形ストロークが確保でき、衝突体に対する衝撃の低減が得られる。
【0078】
また、車体側ブラケット21の車幅方向外縁の前部に第2ヒンジ取付部24を折曲形成して、第1ヒンジ31の下部33及び第2リンク41の前部42Aを共に車体側ブラケット21の車体方向外縁側に軸支することもできる。
【0079】
(第3実施の形態)
図11は、本発明の第3実施の形態の要部を示す上記第1実施の形態における図2に対応する図面である。図11において上記図1乃至図9と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
【0080】
本実施の形態では、第1実施の形態の第1リンク取付部14に代えてフード側車ブラケット11のフード取付部12の車幅方向内縁の後部に沿って下方に折曲してフランジ状の第1リンク取付部14を形成し、この第1リンク取付部14にピン35によって第1リンク31の上部32を回動自在に軸支すると共に、下部33をピン36によって車体側ブラケット21の第1リンク取付部23に回動自在に軸支したものであって、他の構成は第1実施の形態を同様である。
【0081】
この構成においても、第1実施の形態と同様に衝突体によりフード5に上方から所定値以上の荷重P入力されたときには、フード側ブラケット11が押し下げられる。このフード側ブラケット11の下降に伴う、フードヒンジ10の変形にあたり、フード側ブラケット11から荷重が、第1リンク31及び第2リンク41に振り分けられ、第1リンク31及び第2リンク41が回動すると共に変形して4リンク機構に形成されたフードヒンジ10の各部材の関係が壊れて潰れ、この変形に伴う反力が第1リンク31及び第2リンク41からフード側ブラケット11に作用し、フード側ブラケット11が車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制されて他の車体部材の当接が回避でき、かつ第1リンク31と第2リンク41が互いに当接することなく互いの変形が許容されてフードヒンジ10の有効な変形ストロークが確保でき、衝突体に対する衝撃の低減が得られる。
【0082】
また、フード側ブラケット11の第2リンク取付部16をフード取付部12に車体幅方向外縁に折曲形成して、第1リンク31の上部32及び第2リンク41の後部44Aを共にフード側ブラケット11の車幅方向外縁に回動自在に軸支することもできる。
【0083】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるとのなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記各実施の形態では、第1リング31の下部33をピン35によってアッパサイドフレーム1の上面1aより高い位置で支持したが、第2リンク41の前部範囲42Aと同様にアッパサイドフレーム1の上面1aより下方に配置することによって第1リンク31の有効長を確保しつつフード5を更に低位置に配置することも可能である。また、上記各実施の形態では、第2リンク41を第1折曲部41a及び第2折曲部41bの2箇所で折曲して脆弱部を形成したが、折曲部に代えて第2リンク41に薄肉部を形成することによって脆弱部を形成することもできる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明した本発明の車両のフードヒンジ構造によると、フードに上方から衝突体が当接し、所定値以上の荷重がフードに入力されたときには、その荷重によるフード側ブラケットの下降によって、フード側ブラケットからフード側ブラケット及び車体側ブラケットの第1リンク取付部間及び第2リンク取付部間に架設された第1リンク及び第2リンクに振り分けられて入力され、第1リンク及び第2リンクが回動及び変形に伴うフードヒンジの反力によって衝突体に対する衝撃が軽減される。
【0085】
このときの第1リンク及び第2リンクの変形に伴う反力が第1リンク及び第2リンクからフード側ブラケットに作用することによって、フード側ブラケットが車幅方向内方或いは外方に傾斜或いは回動することが抑制され、かつ第1リンク31と第2リンク41が互いに当接することなくフードヒンジ10の有効な変形ストロークが確保できてフードヒンジの有効変形ストロークが確保できて衝突体に対する衝撃が十分に軽減でき、かつフードヒンジの占有スペースの削減が可能で車体設計の自由度が拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両のフードヒンジ構造の第1実施の形態の要部を示す斜視図である
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】フードヒンジの分解斜視図である。
【図5】フードヒンジ構造を模式的に示す作動説明図である。
【図6】フードヒンジ構造を模式的に示す作動説明図である。
【図7】フードヒンジの作動説明図である。
【図8】フードヒンジを模式的に示す作動説明図である。
【図9】フードヒンジの作動説明図である。
【図10】本発明による車両のフードヒンジ構造の第2実施の形態の要部を示す説明図である。
【図11】本発明による車両のフードヒンジ構造の第3実施の形態の要部を示す説明図である。
【図12】従来のフードヒンジ構造を示す要部斜視図である。
【図13】図12のB矢視図である。
【図14】フードヒンジの作動説明図である。
【図15】従来のフードヒンジ構造を示す要部斜視図である。
【図16】図15のI−I線断面図である。
【図17】フードヒンジの作動説明図である。
【図18】従来のフードヒンジ構造を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 アッパサイドフレーム(車体部材)
1a 上面(ブラケット取付面)
1b 内面
5 フード
5A 後端部
5c 後端縁
7 フロントガラス
10 フードヒンジ
11 フード側ブラケット
12 フード取付部
12c 後端縁
14 第1リンク取付部
16 第2リンク取付部
17 ボルト
21 車体側ブラケット
22 ベース部
23 第1リンク取付部
24 第2リンク取付部
25 ボルト
31 第1リンク
31c 車幅方向内側の側面(一方の側面)
31d 車幅方向外側の側面(他方の側面)
32 上部
33 下部
35、36、47、48 ピン
41 第2リンク
41a、41b 折曲部
42A 前部
44A 後部
S 衝突体

Claims (11)

  1. フードの後端部下面に取り付けられたフード側ブラケットと、車体部材に取り付けられた車体側ブラケットと、上記フード側ブラケットに上部が回動自在に支持され下部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された第1リンクと、上記フード側ブラケットに後部が回動自在に支持され前部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された上記第1リンクより長い第2リンクとによって4節リンク機構のフードヒンジを構成し、該フードヒンジにより上記フードを開閉自在に上記車体部材に取り付ける車両のフードヒンジ構造において、
    上記フード側ブラケットは、上記フードに取り付けられるフード取付部と、該フード取付部の車幅方向外縁に形成されて上記第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と、上記フード取付部の車幅方向内縁に形成されて上記第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを有し、
    上記車体側ブラケットは、上記車体部材に取り付けられるベース部と、該ベース部の車幅方向外縁に形成されて上記第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部と、上記ベース部の車幅方向内縁に形成されて上記第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを有することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
  2. 上記フード側ブラケットは、該フード側ブラケットに形成される上記第2リンク取付部が第1リンク取付部より車体前方位置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のフードヒンジ構造。
  3. フードの後端部下面に取り付けられたフード側ブラケットと、車体部材に取り付けられた車体側ブラケットと、上記フード側ブラケットに上部が回動自在に支持され下部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された第1リンクと、上記フード側ブラケットに後部が回動自在に支持され前部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された上記第1リンクより長い第2リンクとによって4節リンク機構のフードヒンジを構成し、該フードヒンジにより上記フードを開閉自在に上記車体部材に取り付ける車両のフードヒンジ構造において、
    上記フード側ブラケットは、上記フードに取り付けられるフード取付部と、該フード取付部の車幅方向内縁に形成されて上記第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部と、上記フード取付部の車幅方向外縁に形成されて上記第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを有し、
    上記車体側ブラケットは、上記車体部材に取り付けられるベース部と、該ベース部の車幅方向内縁に形成されて上記第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部と、上記ベース部の車幅方向外縁に形成されて上記第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを有することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
  4. 上記第1リンクは、上記フードヒンジの荷重中心線より車幅方向内側或いは外側の一方に、上記第2リンクは他方に各々配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ構造。
  5. フードの後端部下面に取り付けられたフード側ブラケットと、車体部材に取り付けられた車体側ブラケットと、上記フード側ブラケットに上部が回動自在に支持され下部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された第1リンクと、上記フード側ブラケットに後部が回動自在に支持され前部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された上記第1リンクより長い第2リンクとによって4節リンク機構のフードヒンジを構成し、該フードヒンジにより上記フードを開閉自在に上記車体部材に取り付ける車両のフードヒンジ構造において、
    上記フード側ブラケットは、上記フードに取り付けられるフード取付部と、該フード取付部の車幅方向外縁或いは内縁の一方に形成されて上記第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び他方に形成されて上記第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部とを有し、
    上記車体側ブラケットは、上記車体部材に取り付けられるベース部と、該ベース部の車幅方向外縁或いは内縁の一方に形成されて上記第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び上記第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部を有することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
  6. フードの後端部下面に取り付けられたフード側ブラケットと、車体部材に取り付けられた車体側ブラケットと、上記フード側ブラケットに上部が回動自在に支持され下部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された第1リンクと、上記フード側ブラケットに後部が回動自在に支持され前部が上記車体側ブラケットに回転自在に支持された上記第1リンクより長い第2リンクとによって4節リンク機構のフードヒンジを構成し、該フードヒンジにより上記フードを開閉自在に上記車体部材に取り付ける車両のフードヒンジ構造において、
    上記フード側ブラケットは、上記フードに取り付けられるフード取付部と、該フード取付部の車幅方向外縁或いは内縁の一方に形成されて上記第1リンクの上部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び上記第2リンクの後部を回転自在に支持する第2リンク取付部を有し、
    上記車体側ブラケットは、上記車体部材に取り付けられるベース部と、該ベース部の車幅方向外縁或いは内縁の一方に上記第1リンクの下部を回転自在に支持する第1リンク取付部及び他方に形成されて上記第2リンクの前部を回転自在に支持する第2リンク取付部を有することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
  7. 上記車体側ブラケットに形成される第2リンク取付部は、上記ベース部を取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で上記第2リンクの前部を回転自在に支持したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ機構。
  8. 上記車体側ブラケットに形成される第1リンク取付部は、上記ベース部を取り付ける車体部材のブラケット取付面より下方位置で上記第1リンクの下部を回転自在に支持したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ構造。
  9. 上記フード側ブラケットの第1リンク取付部は、上記フード取付部から下方に折曲形成され、
    上記車体側ブラケットの第1リンク取付部は、上記ベース部から上方に折曲形成され、
    上記第1リンクの一方の側面が上記フード側ブラケットの第1リンク取付部に対面配置して回動自在に軸支し、他方の側面が上記車体側ブラケットの第1リンク取付部に対面配置して回転自在に軸支したことを特徴とする請求項請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ構造。
  10. 上記第2リンクは、上記前部と後部の間に折曲部を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ構造。
  11. 上記フード側ブラケットをフードに取り付けるボルト及び車体側ブラケットを車体部材に取り付けるボルトは、上記フードに上方から荷重が入力されてフードヒンジが変形したときに、各々車体側ブラケット及びフード側ブラケットから離れた位置となるように構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両のフードヒンジ構造。
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