JP2004161021A - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次衝突時の安全性を高めること。
【解決手段】車体取付部10の車両前方側に、折曲部11と一対の平板状の支持壁部12,12が配置してあり、これら平板状の支持壁部の車両前方側に、一対のコラム締付固定部14,14が配置してある。このレイアウトにより、二次衝突時には、車体取付ブラケット4の支持壁部とコラム締付固定部の動き出し方向は、折曲部11を支点としてその廻りを回転する方向であるが、略水平方向であり、運転者からの衝撃荷重Fの入力方向(略水平)と略一致する。従って、二次衝突時の車体取付ブラケットの動き出しを安定させることができる。また、締付レバー17が締付位置に固定された状態では、締付レバーの把持部17bが基端部17aより車両前方側に配置してあり、二次衝突時に、締付レバーは、車両前方に移動するため、搭乗者のひざ当たりに対する安全性を高めることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃吸収式ステアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車が他の自動車や建造物等に衝突した場合、運転者が慣性でステアリングホイールに衝突(以後本明細書中では、二次衝突と記す)することがある。近年の乗用車等では、このような場合における運転者の受傷を防止するために、衝撃吸収式ステアリングコラム装置が広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、運転者がステアリングホイールに二次衝突した際に、ステアリングコラムがステアリングシャフトと共に車体から離脱したり、ステアリングコラムがステアリングシャフトと同時にコラプスしたりして、その際に衝撃エネルギーの吸収が行われる。
【0003】
衝撃吸収式ステアリングコラム装置には、衝撃エネルギーの吸収方式として、二次衝突時には、ステアリングコラムを車体に取付けている車体取付ブラケットを曲げ変形させて、その衝撃エネルギーを吸収するものがある(特許文献1〜3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許2978788号公報 (第3頁、図1,図6)
【特許文献2】
特開2000−229577号公報 (第3頁、図1,図6,図7)
【特許文献3】
特開平10−16796号公報 (第3頁、図1,図4)
【0005】
従来の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の一例を図8に示す。チルト調整式のステアリングコラムaは、側面視略L字状の車体取付ブラケット(チルトブラケット)bを介して車体にチルト調節自在に取付けてある。
【0006】
この側面視略L字状の車体取付ブラケットbは、ボルト等により車体に取付ける車体取付部cと、この車体取付部cから折曲部dを介して略L字状に折曲した支持壁部eと、この支持壁部eから立設してチルト調整用溝fを有するコラム締付固定部gとから構成されている。
【0007】
車体取付ブラケット(チルトブラケット)bの内側には、ステアリングコラムaに溶接等により固着されたディスタンスブラケットhが摺動自在に設けてあり、コラム締付固定部gのチルト調整用溝fと、ディスタンスブラケットhには、締付ボルトiが通挿してある。この締付ボルトiの基端部に取付けた締付レバーjを車両後方(運転者側)に回動させると、車体取付ブラケットbによりディスタンスブラケットhが挟圧・固定され、締付レバーjを逆向きに回動させると、この挟圧・固定が解除されるようになっている。
【0008】
上記従来公報の開示例や図8の従来例においては、車体取付ブラケットbにおける車体取付部cの車両前方側に折曲部dと支持壁部eが配置され、この支持壁部eの車両後方側にチルト調整用溝fを有するコラム締付固定部gが配置されている。
【0009】
そのため、運転者の二次衝突時に車両後方から前方に向けて二次衝突荷重が作用すると、ステアリングコラムaがディスタンスブラケットhと締付ボルトiと共に車両前方に移動しようとする。この際、締付ボルトiは、図8に矢印(k)で示すように、折曲部dを支点として、水平に対して相当下向きの方向に動き出し、次いで、矢印(m)で示すように、折曲部d(支点)の廻りを回転する。これにより、車体取付ブラケットbの支持壁部eとコラム締付固定部gも、折曲部d(支点)の廻りを回転するように、曲げ変形しながら破損(コラプス)して、二次衝撃エネルギーを吸収する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来公報の開示例や図8の従来例においては、車体取付ブラケットbにおいて、折曲部dと支持壁部eの車両後方側にチルト調整用溝fとコラム締付固定部gが配置してあることから、二次衝突時において、締付ボルトi(車体取付ブラケットbの支持壁部eとコラム締付固定部g)の動き出し方向は、前述したように、図8に矢印(k)で示すように折曲部dを支点としてその廻りを回転する方向であり、水平に対しては相当下向きの方向である。
【0011】
一方、ステアリングコラムaは、車体に約20〜24度の傾斜角で取付けてあるが、二次衝突時における衝撃荷重の入力方向(慣性による運転者の移動方向)は、車両後方から前方に向けて略水平である。
【0012】
従って、衝撃荷重の入力方向(略水平)と、締付ボルトi(車体取付ブラケットbの支持壁部eとコラム締付固定部g)の実際の動き出し方向(下向き)とには、相当なズレがあり、その結果、締付ボルトiや車体取付ブラケットbの動き出しが必ずしも安定しないといったことがある。
【0013】
また、図8に示す従来例では、締付レバーjは、車体取付ブラケットbにディスタンスブラケットhが挟圧・固定された状態で車両後方側に位置していることから、二次衝突時において、車体取付ブラケットbの支持壁部eとコラム締付固定部gが折曲部d(支点)の廻りに回転した際、これに追随して、ステアリングコラムa内の収納部から下方に回転し、運転者の膝付近に位置する虞れがある。
【0014】
特開平10−16796号公報では、これに対処するため、二次衝突時に締付レバーの回動を阻止するように構成しているが、その機構が複雑であり、部品点数の増加から、製造コストの高騰を招来するといったことがある。
【0015】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、二次衝突時の安全性を高めた衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、ステアリングコラムを車体に取付ける側面視略L字状であって、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のコラム締付固定部とを一体に形成した車体取付ブラケットを有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
前記車体取付部の車両前方側に、前記折曲部と前記一対の支持壁部を配置し、該支持壁部の車両前方側に、前記一対のコラム締付固定部を配置したことを特徴とする。
【0017】
このように、本発明の第1の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置によれば、車体取付部の車両前方側に、折曲部と一対の支持壁部が配置してあり、これら一対の支持壁部の車両前方側に、一対のコラム締付固定部が配置してある。このレイアウトにより、二次衝突時には、車体取付ブラケットの支持壁部とコラム締付固定部の動き出し方向は、折曲部を支点としてその廻りを回転する方向であるが、略水平方向であり、運転者からの衝撃荷重の入力方向(略水平)と略一致する。従って、二次衝突時の車体取付ブラケットの動き出しを安定させることができる。
【0018】
また、本発明の第1の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、前記一対のコラム締付固定部にそれぞれ、チルト調整用溝を形成した構成が好ましい。
【0019】
また、本発明の第1の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、前記チルト調整用溝に通挿された締付ボルトと、該締付ボルトに基端部が装着され、コラム締付位置とコラム解除位置との間を揺動可能な締付レバーとを更に有し、前記締付レバーの把持部を該基端部より車両前方側に配置した構成が好ましい。
【0020】
また、本発明の第2の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、第1の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
チルトピボット要素を介して前記ステアリングコラムを揺動自在に支持する側面視略L字状のロアブラケットを備え、
当該ロアブラケットが、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のチルトピボット支持部とを一体に形成してなり、
前記車体取付部の車両前方側に、前記折曲部と前記一対の支持壁部とを配置し、該支持壁部の車両前方側に、前記一対のチルトピボット支持部を配置したことを特徴とする。
【0021】
このように、本発明の第2の態様に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置によれば、車体取付ブラケットのみならず、ロアブラケット側も、車体取付部の車両前方側に、折曲部と一対の支持壁部が配置してあり、これら一対の支持壁部の車両前方側に、一対のチルトピボット支持部が配置してある。このレイアウトにより、二次衝突時には、ロアブラケットの支持壁部とコラム締付固定部の動き出し方向は、車体取付ブラケットと同様に、折曲部を支点としてその廻りを回転する方向であるが、略水平方向であり、運転者からの衝撃荷重の入力方向(略水平)と略一致する。従って、二次衝突時のロアブラケットの動き出しを安定させることができると共に、二次衝撃エネルギーの吸収量が増大する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の実施形態を図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、第1実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。図2は、図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置の平面図である。図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。図4は、図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置を車体に装着した状態を示す側面図である。図5は、図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置の二次衝突時における作用を示す説明図である。
【0024】
図1に示すように、ステアリングコラム1内には、同図中右端にステアリングホイール20(図1、図2には不図示)が取り付けられるステアリングシャフト2が回転自在に支持されている。ステアリングコラム1は、その下端部ではロアブラケット3により、その中間部では側面視で略L字状の車体取付ブラケット4(チルトブラケット)により車体に取付けられている。
【0025】
ロアブラケット3には、車両前方に開口した切欠き部5が形成されており、この切欠き部5にステアリングコラム1のブラケット6を貫通したチルトピボットボルト7が係止されている。これにより、二次衝突時には、チルトピボットボルト7が切欠き部5から前方に抜け出し、ステアリングコラム1が車両前方に移動できる。
【0026】
側面視で略L字状の車体取付ブラケット4は、図3で水平方向に延在しボルト等により車体に締結される車体取付部10と、この車体取付部10の車両前方側から折曲部11を介して側面視略L字状に折曲られ、ステアリングコラム1の横断方向に延びる一対の平板状の支持壁部12,12と、これら一対の平板状の支持壁部12,12から立設されてステアリングコラム1の両側に軸方向に延びる一対の平板状コラム締付固定部14,14とを一体に構成してある。コラム締付固定部14,14にはチルト調整用溝13,13がそれぞれ形成されており、これらチルト調整用溝13,13内を後述する締付ボルト16が移動することで、ステアリングコラム1がチルトピボットボルト7を支点として所定のチルト調整範囲で位置調節される。
【0027】
車体取付ブラケット(チルトブラケット)4の一対のコラム締付固定部14,14の内側には、ステアリングコラム1に溶接等により固着されたディスタンスブラケット15の両側面が摺接している。一対のコラム締付固定部14,14の一対のチルト調整用溝13,13と、ディスタンスブラケット15の両側面には、締付ボルト16が通挿してある。締付ボルト16の基端部には、ディスタンスブラケット15の挟圧に供される締付レバー17が取付けられている。
【0028】
図3に示すように、締付ボルト16の基端部には、締付レバー17と共に回転する第1カム18と、この第1カム18に係合してロックする非回転の第2カム19とからなるカムロック機構が設けられている。
【0029】
締付レバー17は、締付位置と解除位置との間を揺動可能であり、締付位置に回動されると、カムロック機構の働きにより車体取付ブラケット4の一対のコラム締付固定部14,14によりディスタンスブラケット15の両側面を挟圧し、ステアリングコラム1を所望のチルト位置に固定する。一方、締付レバー17が解除位置に回動されると、コラム締付固定部14,14によるディスタンスブラケット15の締付が解除され、ステアリングコラム1がチルト調整範囲内で移動可能となる。
【0030】
本実施形態において、締付レバー17が締付位置にあるとき、締付レバー17は、その把持部17bが基端部17aより車両前方側に配置する。
【0031】
本実施形態において、図2および図3に示すように、車体取付ブラケット4の折曲部11には、補強ビード11aが形成してあり、この補強ビード11aのサイズを変更することにより、二次衝突時の曲げ荷重を調整することができる。
【0032】
図4に示すように、第1実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置を車体に装着した状態において、車体取付ブラケット4の車体取付部10の車両前方側に、折曲部11と一対の平板状の支持壁部12,12が配置してあり、これら平板状の支持壁部12,12の車両前方側に、一対のコラム締付固定部14,14が配置してある。これにより、締付ボルト16が折曲部11の略垂直下方に位置するようになっている。
【0033】
以下、第1実施形態の作用を述べる。
車両の衝突に伴って運転者がステアリングホイール20に二次衝突すると、ステアリングコラム1にはステアリングシャフト2を介して大きな衝撃荷重(図4中に符号Fで示す)が作用する。すると、ステアリングコラム1と車体とを接続しているチルトピボットボルト7と締付ボルト16とには、車両前方に付勢する力が作用する。この際、衝撃荷重Fが車両後方から前方に向けて略水平に作用する一方、締付ボルト16は折曲部11の略垂直下方に配置されているため、締付ボルト16は、図4に矢印(x)で示すように、折曲部11を支点として略水平方向に動き出し、次に矢印(y)で示すように、折曲部11(支点)の廻りを回転することになる。
【0034】
その結果、図5に示すように、チルトピボットボルト7はロアブラケット3の切欠き部5から車両前方に抜け出し、車体取付ブラケット4の一対の平板状の支持壁部12,12と一対のコラム締付固定部14,14とは、折曲部11(支点)の廻りを回転するように、曲げ変形しながら破損(コラプス)して二次衝撃エネルギーを吸収する。
【0035】
このように、第1実施形態では、二次衝突時において、車体取付ブラケット4の一対の平板状の支持壁部12,12と一対のコラム締付固定部14,14の動き出し方向は、折曲部11を支点としてその廻りを回転する方向であるが、これは略水平方向であり、運転者からの衝撃荷重Fの入力方向(略水平)と略一致する。従って、二次衝突時の車体取付ブラケット4の動き出しを安定させることができる。
【0036】
また、第1実施形態によれば、締付レバー17が締付位置にある場合、締付レバー17の把持部17bは、その基端部17aより車両前方側に配置してあり、しかも、二次衝突時には、図5に示すように、締付レバー17は、車体取付ブラケット4のコラプスに追随して、回転しながら車両前方に移動するため、搭乗者のひざ当たりに対する安全性をより一層高めることができる。
【0037】
図6は本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図を示している。また、図7は、図6に示した同衝撃吸収式ステアリングコラム装置の二次衝突時における作用を示す説明図である。これらの図に示したように、第2実施形態が第1実施形態に対して異なる点は、ステアリングコラム1の下端部における車体への取付構造にある。すなわち、本実施形態では、ロアブラケット3が車体取付ブラケット4と同様に略L字形状をなしており、このロアブラケット3が一対のチルトピボットピン29,29を介してステアリングコラム1を揺動自在に支持している。
【0038】
ロアブラケット3は、水平方向に延在しボルト等により車体に締結される車体取付部30と、この車体取付部30の車両前方側から折曲部31を介して側面視略L字状に折曲られ、ステアリングコラム1の横断方向に延びる一対の平板状の支持壁部32,32と、これら一対の平板状の支持壁部32,32から立設されてステアリングコラム1の両側に軸方向に延びる一対の平板状のチルトピボットピン支持部33,33とを一体に構成してある。また、ステアリングコラム1の先端にはブラケット34が外嵌・固着されており、このブラケット34には先端にチルトピボットピン29,29が嵌挿されるチルトピボットピン支持部35,35が形成されている。そして、チルトピボットピン29,29は、ロアブラケット3側のチルトピボットピン支持部33,33とブラケット34側のチルトピボットピン支持部35,35とを貫通した後、図示しない割ピンやカシメ、プッシュナット等によりその脱落が防止されている。
【0039】
第2実施形態においても、車両の衝突に伴って運転者がステアリングホイール20に二次衝突し、ステアリングコラム1には衝撃荷重(図7中に符号Fで示す)が作用すると、ステアリングコラム1と車体とを接続しているチルトピボットボルト7と締付ボルト16とには、車両前方に付勢する力が作用する。すると、図7に示したように、車体取付ブラケット4では、第1実施形態と同様の手順で、一対の平板状の支持壁部12,12と一対のコラム締付固定部14,14とが、折曲部11(支点)の廻りを回転するように、曲げ変形しながら破損(コラプス)して二次衝撃エネルギーを吸収するが、ロアブラケット3においても、一対の支持壁部32,32と一対のチルトピボットピン支持部33,33とは、折曲部31(支点)の廻りを回転するように、曲げ変形しながら破損(コラプス)して二次衝撃エネルギーを吸収する。その結果、第1実施形態と同様に二次衝突時の車体取付ブラケット4の動き出しを安定させることができると共に、第1実施形態に較べて二次衝撃エネルギーの吸収量を増大させることが可能となる。
【0040】
また、本実施形態においても、締付レバー17が締付位置にある場合、締付レバー17の把持部17bは、その基端部17aより車両前方側に配置してあり、しかも、二次衝突時には、図7に示すように、締付レバー17は、車体取付ブラケット4のコラプスに追随して、回転しながら車両前方に移動するため、搭乗者のひざ当たりに対する安全性をより一層高めることができる。
【0041】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えばチルト機構を備えない衝撃吸収式ステアリングコラム装置に適用してもよいし、ステアリングコラムに電動アシスト機構が併設された衝撃吸収式ステアリングコラム装置に適用してもよい。更に、チルト機構を始め、ステアリング装置の具体的構成についても、上記実施形態での例示に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、設計上あるいは仕様上の要求等により適宜変更可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、二次衝突時の安全性をより一層高めた衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図2】図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図4】図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置を車体に装着した状態を示す側面図である。
【図5】図1に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置の二次衝突時における作用を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図7】図6に示した衝撃吸収式ステアリングコラム装置の二次衝突時における作用を示す説明図である。
【図8】従来の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の二次衝突時における作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム
2 ステアリングシャフト
3 ロアブラケット
4 車体取付ブラケット(チルトブラケット)
5 切欠き部
6 ブラケット
7 チルトピボットボルト
10 車体取付部
11 折曲部
11a 補強ビード
12 支持壁部
13 チルト調整溝
14 コラム締付固定部
15 ディスタンスブラケット
16 締付ボルト
17 締付レバー
17a 基端部
17b 把持部
18 第1カム
19 第2カム
20 ステアリングホイール
29 チルトピボットピン
30 車体取付部
31 折曲部
32 支持壁部
33 チルトピボットピン支持部
34 ブラケット
35 チルトピボットピン支持部

Claims (4)

  1. ステアリングコラムを車体に取付ける側面視略L字状であって、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のコラム締付固定部とを一体に形成した車体取付ブラケットを有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
    前記車体取付部の車両前方側に、前記折曲部と前記一対の支持壁部とを配置し、該支持壁部の車両前方側に、前記一対のコラム締付固定部を配置したことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  2. 前記一対のコラム締付固定部にそれぞれ、チルト調整用溝を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  3. 請求項1または2に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
    前記チルト調整用溝に通挿された締付ボルトと、該締付ボルトに基端部が装着され、コラム締付位置とコラム解除位置との間を揺動可能な締付レバーとを更に有し、
    前記締付レバーの把持部を該基端部より車両前方側に配置したことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  4. 請求項1〜3に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
    チルトピボット要素を介して前記ステアリングコラムを揺動自在に支持する側面視略L字状のロアブラケットを備え、
    当該ロアブラケットが、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のチルトピボット支持部とを一体に形成してなり、
    前記車体取付部の車両前方側に、前記折曲部と前記一対の支持壁部とを配置し、該支持壁部の車両前方側に、前記一対のチルトピボット支持部を配置したことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
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