JP2004160952A - ライン型液滴吐出ヘッド及び画像記録装置 - Google Patents

ライン型液滴吐出ヘッド及び画像記録装置 Download PDF

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Junichi Azumi
純一 安住
Makoto Tanaka
田中  誠
Kenichiro Hashimoto
憲一郎 橋本
Kaihei Itsushiki
海平 一色
Tadashi Mimura
忠士 三村
Yasutarou Kobata
八州太郎 木幡
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Abstract

【課題】ライン型ヘッドを用いた場合に、普通紙等ではコックリング現象によって画質が低下する。
【解決手段】記録ヘッド1は、記録領域の幅(長手方向の長さ)を有するライン型ヘッドチップ11Y、11M、11C、11Kをヘッドホルダ12に用紙搬送方向に沿って所定の間隔で保持し、最も離れているヘッドチップ11Yのノズル列10Aとヘッドチップ11Kのノズル列10Aと間の第2ノズル列間距離L2を30mm以下にした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はライン型液滴吐出ヘッド及び画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2000−247474号公報
【特許文献2】特開平11−170553号公報
【0003】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像記録装置(画像形成装置を含む意味である。)として用いるインクジェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドは、インク滴を吐出するノズル(吐出口とも称される)と、このノズルが連通する吐出室(加圧液室、圧力室、インク流路等とも称される)と、吐出室内のインクを加圧する圧力を発生する圧力発生手段とを備えて、圧力発生手段で発生した圧力で吐出室内インクを加圧することによってノズルからインク滴を吐出させ、記録ヘッドから所定距離を保った被記録媒体(以下、「用紙」というが、材質を紙に限定する意味ではない。)に画像を記録する。
【0004】
このような液滴吐出ヘッドを用いた画像記録装置としては、高速化を図るため、
【特許文献1】や
【特許文献2】に記載されているようなライン型液滴吐出ヘッドを用いたライン型プリンタが提案されている。これらは、複数のライン型ヘッドを複数列並べて記録ヘッドを構成しているので、複数のヘッドを並べた記録領域において、用紙と複数のヘッドのノズル面とを平行に保つため、用紙の平面性を保つ必要があり、そのために上記
【特許文献1】では静電吸着搬送系、
【特許文献2】ではベルト搬送系が用いられている。
【0005】
ここで、静電吸着搬送ベルトを使用した
【特許文献1】に記載の画像記録装置は、図28及び図29に示すように、画像記録を行うための記録ヘッド501、被記録媒体Sを搬送するための静電吸着方式の搬送ベルト502とを有する。
【0006】
搬送ベルト502は、端部をつなぎ合わせた無端ベルトであり、複数のローラ507、508、509に張架されると共に、モータ510によって駆動ローラ508を介して駆動される。記録ヘッド501は被記録媒体と同様の幅を有するライン型ヘッドであり、各色のヘッド501K、501C、501M、501Yを用紙Sの搬送方向に所定の間隔で配列して図示しない保持部材で一体的に保持している。
【0007】
搬送ベルト502は、図28に示すように、複数の電極502、504及びこれらを被覆する保護層502aを有しており、これらは搬送ベルト502基材の外周面に配置し、また図29に示すように搬送ベルト502の回転方向に対し直角に(ローラ軸方向に)配列されている。これら電極503、504はそれぞれ反対側の端部にて給電部を配置して、給電ブラシ505を接触させて給電を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のヘッドを所定の間隔をおいて配列した記録ヘッドを用いる場合、ヘッド間の距離が大きいので、あるノズル列で印字したあとにその後のノズル列で印字するまでの間に、インクがしみこみ、用紙が膨張して、コックリング現象が起こる。
【0009】
コックリングのために、用紙と記録ヘッドとの距離が一定に保たれないと、画像にゆがみが生じ、更に記録ヘッドに接触した場合には用紙に付着したインクがすれて画像に乱れが生じてしまう。特に、用紙が一般的な普通紙である場合にはインクの水分によって膨張しコックリング現象を起こして画像が大きく乱れることがある。
【0010】
また、ヘッド間距離が離れているので、ヘッド間の位置、角度調整が難しく、紙送り誤差で色ずれが生じる。さらに、静電吸着搬送ベルト或いはベルト搬送を用いることで用紙の平面度を保たなければならないが、そのため、いずれの手段でも装置の大型化、機構の複雑化を招き、高コストな搬送系が必要となる。
【0011】
これらのうちでも、特に、コックリング現象による画像品質の劣化は大きな課題である。上述したように、コックリング現象が起ると、用紙にしわが発生して、ノズル面に接触してノズルや用紙を汚すことになり、コックリング現象が起こったところに印字すると、ノズルと用紙との間の距離や角度がバラツキ、印字バラツキ、白ぬけなどが生じる。
【0012】
この場合、上述したような静電吸着搬送で用紙を搬送することで、コックリングをある程度は低減できるが、普通紙や薄い紙のように、水分膨張の大きな用紙に対しては十分でなく、しわの発生を完全に抑えることは困難である。また、上述した静電吸着搬送ベルトは、駆動ローラ等に対する巻付部において、搬送ベルトの表層である電極部分に伸び方向の応力が働くため、電極の割れや剥がれが発生しやすく、耐久性に問題がある。
【0013】
所謂シャトル型記録装置であれば、噴射させるノズルを間引くなどして、複数回の往復によって塗りつぶすマルチパス方式などを採用することによって、コックリングを低減することもできるが、ライン型記録装置で同じような印字方式を採用しようとすると、用紙を往復移動しなければならないことになり、用紙を往復すれば、紙送り精度が悪くなり、色ずれ、印字速度の低下が生じる。
【0014】
そのため、従来のライン型画像記録装置は、実際上、葉書や名刺などの厚い紙、プラスチックフィルム、専用紙など、コックリングやしわの発生しづらい用紙への記録しかできず、普通紙や薄い紙への記録は困難であり、用紙の種類が限定されるという課題がある。
【0015】
本発明者らは、普通紙等ではコックリング現象が避けられないことから、コックリング現象が生じても画質劣化等を生じない構成について鋭意研究した結果、ノズル列間距離と画像品質との関係を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0016】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、コックリングによる画像品質の低下を防止し、使用できる用紙の種類が限定されない画像記録装置及びそのためのライン型液滴吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズル孔をライン状に配列した複数のノズル列を有し、複数のノズル列のうちの最も離れたノズル列間の距離が30mmを越えない構成としたものである。
【0018】
ここで、このライン型液滴吐出ヘッドは、複数のノズル列は同じヘッドチップに形成した構成、或いは、複数のノズル列は異なるヘッドチップに形成した構成のいずれでもよく、異なるヘッドチップで形成する場合には共通の保持部材に保持されていることが好ましい。
【0019】
本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズル孔をライン状に配列した1又は複数のノズル列を有する複数のヘッドチップを、ノズル配列方向で位置を異ならせて配置することで構成し、複数のヘッドチップ相互間で最も離れたノズル列間の距離が75mmを越えない構成としたものである。
【0020】
ここで、このライン型液滴吐出ヘッドは、複数のヘッドチップを千鳥状に並べ、かつ複数列配置している構成とすることができる。
【0021】
これらの本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出させる圧力を発生するための駆動手段に駆動電力を供給するためのコンタクトパッドがノズル配列方向と直交する方向に配列されて設けられていることが好ましい。また、ノズル孔を形成したノズル形成部材と、流路を形成した流路基板とを積層し、ノズル形成面に垂直な方向に液滴を吐出させる構成であることが好ましい。
【0022】
本発明に係る画像記録装置は、液滴を吐出して画像を記録するための本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドを備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。まず、本発明の基礎となるノズル列間距離と画像品質との関係について説明する。
先ず、ノズル列間距離と画像品質との関係を解明するため、図1及び図2に示すような画像記録装置及びヘッド構成を用いて実験を行った。なお、図1は記録装置の要部概略構成図、図2は同記録装置の記録ヘッドの平面説明図である。
【0024】
記録ヘッド1は、ライン型液滴吐出ヘッドであり、記録領域の幅(長手方向の長さ)を有し、イエロー(Y),マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインクを吐出するライン型ヘッドチップ11Y、11M、11C、11K(以下「ヘッドチップ11」とも総称する。)を保持部材であるヘッドホルダ12に用紙搬送方向に沿って所定の間隔で保持している。各ヘッドチップ11は、インク滴を吐出するノズル10を1列配列した1つのノズル列10Aを有する構成とした。一方、用紙3を搬送する搬送ベルト2は、駆動ローラ21と従動ローラ22との間に張装して、図1の白抜き矢印方向に移動させる構成としている。
【0025】
なお、本明細書では、個々の物理的なヘッドを「ヘッドチップ」と称し、全体として記録領域幅相当のノズル列を複数有するものをライン型液滴吐出ヘッド又は記録ヘッドと称する。
【0026】
そして、このような記録装置を用いて、最初に印字を行う(インク滴を吐出する)ヘッドチップ11Yのノズル列10Aと最後に印字を行うヘッドチップ11Kのノズル列10Aの距離L2(これを「第2ノズル列間距離L2」という。)を変化させて、画像の評価を行った。この結果を表1に示している。なお、表1中の画像評価の欄の各記号は、「○:良好」、「△:画像ムラあり」、「×:かすれあり」を意味している。
【0027】
ここでは、ライン型ヘッドチップ11のノズル10は600dpiで配列し、記録領域幅AはA4短手方向の長さとした。また、搬送ベルト2の搬送速度は、0.1m/secで行った。用紙は、コート層のない通常用いられる普通紙と厚さの厚いコート紙を用いた。
【0028】
【表1】
Figure 2004160952
【0029】
この表1から分かるように、普通紙では第2ノズル列間距離L2を30mm以下にすることで良好な画像が得られるが、第2ノズル列間距離L2が40〜80mmでは画像ムラが生じ、90mm以上ではかすれが生じて画像品質が低下することが判明した。また、厚手コート紙ではすべての条件で良好な画像が得られた。
【0030】
この現象の原因を詳しく解析した結果について図3を参照して説明する。
用紙3は、まずライン型ヘッドチップ11Yによってインク4が印字される。その後、順次ライン型ヘッドチップ11M、11C、11Kによってインク4による印字が行われて画像が形成される。
【0031】
ここで、ライン型ヘッドチップ11Yで吐出されたインクは、用紙3に着弾し、用紙3中に浸透する。インクが用紙3中に浸透すると、用紙3が膨潤を起こし用紙3が波を打つ、いわゆるコックリング現象が起こる。コックリングの起こった用紙3に印字を行うと、ヘッド1と用紙3の距離や角度がバラツキ、用紙3上の狙いの位置にインク滴が着弾しなくなる。実験結果で得られた普通紙での画像ムラはこのことが原因であった。
【0032】
また、第2ノズル列間距離L2が90mm以上でかすれが生じた原因を解析した結果、距離L2が大きくなると、用紙3がさらに膨潤しコックリングが大きくなっていた。そのため、用紙3がヘッド1の吐出口面(ノズル面)に接触して、かすれが生じていた。また、第2ノズル列間距離L2が40mm〜90mmの範囲で生じた印字ムラの主な原因は、インク滴の着弾位置が狙いの位置に対して許容できる範囲を越えてしまうために生じる印字ずれであり、これは用紙3がノズル面に接触して生じたものとは異なる。
【0033】
これに対し、厚手コート紙はインク吸収層がコーティングされ、紙の厚さも厚いのでコックリングが発生せず、すべての条件で良好な画像が得られた。ヘッドと用紙との距離(ギャップ)を大きくすることによって、用紙と吐出口面との接触を妨げることが可能であるが、ギャップを大きくすると、ノズルからの吐出角度バラツキの影響が顕著に画像に表れるようになり、画質の改善は見られなかった。
【0034】
さらに、第2ノズル列間距離L2が小さくなると、普通紙でも画像が良好になる理由を追求したところ、ライン型ヘッドチップ11Yで吐出されたインク滴が用紙に浸透し、用紙3の膨潤が起こる前に、ライン型ヘッドチップ11Kの印字が終了していることが判明した。
【0035】
ここで第2ノズル列間距離L2は同一記録領域に印字する吐出口群(ノズル列)における被記録媒体の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔、すなわち、1つのライン型記録ヘッド(ライン型液滴吐出ヘッド)における最も離れたノズル列間の間隔であり、この第2ノズル列間距離L2を30mm以下にすることで画質劣化のない良好な画像が得られるようになる。
【0036】
次に、記録ヘッドのヘッド構成を図4に示す構成に代えて実験を行った。
すなわち、記録ヘッド1は、ノズル10を配列した1列のノズル列10Bを有する記録領域の幅方向より短い複数のヘッドチップ31Y、31M、31C、31K(以下、前同様に「ヘッドチップ31」と総称する。)をノズル配列方向と直交する方向に位置を異ならせて、ここでは千鳥状に配置することで、1列のノズル列を有する複数のヘッドチップを千鳥状に並べて複数列配置したヘッド構成とした。ここで、千鳥配置された、一方の列の1組のヘッドチップ31Y、31M、31C、31Kを「ヘッドチップ群31A」と称し、他方の列の1組のヘッドチップ31Y、31M、31C、31Kを「ヘッドチップ群31B」と称する。
【0037】
なお、ここでは、ライン方向で5個のヘッドチップ31を千鳥状に配置した例で図示しているが、実際には長さBが32mmのヘッドチップ41を7個用紙幅AにならべA4短手方向幅のライン型ヘッドとした。
【0038】
そして、各ヘッドチップ群31A、31Bを構成する1組のヘッドチップ31Y、31M、31C、31K間では、前述したように良好な画像が得られるように、最も距離の離れたヘッドチップ31Yのノズル列10Bとヘッドチップ31Kのノズル列10Bとの第2ノズル列間距離L2を20mmとして、記録ヘッド1のノズル列の内で最も離れたヘッドチップ群31Aのヘッドチップ31Yのノズル列10Bとヘッドチップ群31Bのヘッドチップ31Kのノズル列10Bとの間の距離L1(これを「第1ノズル列間距離L1」という。)を変化させて、画像の評価を行った。この結果を表2に示している。なお、表2中の画像評価の欄の各記号は、「○:良好」、「△:画像ムラあり」、「×:かすれあり」を意味している。
【0039】
ここでは、ヘッドチップ31のノズル10は600dpiで配列し、記録領域幅AはA4短手方向の長さとした。また、搬送ベルト2の搬送速度は、0.1m/secで行った。用紙は、コート層のない通常用いられる普通紙を用いた。
【0040】
【表2】
Figure 2004160952
【0041】
この表2から分かるように、第1ノズル列間距離L1を75mm以下にすると良好な画像が得られるが、第1ノズル列間距離L1が80〜100mmでは画像ムラが生じ、110mm以上では白ぬけが生じる。
【0042】
この結果の原因を解析した結果について図5を参照して説明する。
先ず、用紙3上には、ヘッドチップ群31Aの各ヘッドチップヘッド31Y、31M、31C、31Kで印字された(インクが付着した)印字部分15が形成される。その後、ヘッドチップ群31Bの各ヘッドチップヘッド31Y、31M、31C、31Kで印字が行われる。
【0043】
このとき、印字部分15では用紙3の膨潤が生じ、コックリングが発生する。第1ノズル列間距離L1が小さい(75mm以下)場合は、印字部分15のコックリングが小さく、未印字部分16は略平坦になっていた。これに対して、第1ノズル列間距離L1が大きくなると、印字部分15のコックリングが大きくなり、未印字部分16の平坦性にも影響を与えるようになっていた。そのため、未印字部分16の印字部分15近傍では用紙3に撓みが生じ、画像にムラが生じる原因となっていることが判明した。
【0044】
さらに、さらに第1ノズル列間距離L1が大きくなると、印字部分15のコックリングが大きくなり、未印字部分15へ与える影響が大きくなり、ヘッドチップ群31Bの各ヘッドチップヘッド31Y、31M、31C、31Kで印字する時点では、ヘッド1と用紙3の距離や角度がバラツキ、白ぬけなどの不良が生じることが判明した。印字ムラや白抜けの主な原因は、インク滴の着弾位置が狙いの位置に対して許容できる範囲を越えてしまうために生じる印字ずれであり、これは用紙3がノズル面に接触して生じたものとは異なる。印字ムラと白抜けの差は印字ずれの大きさの違いによるものである。
【0045】
この場合、第2ノズル列間距離L2は同一記録領域に印字するノズル列における用紙3の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔にあたり、前述したように30mm以下であるので、各ヘッドチップ群31A、31Bの印字幅内では上述した原理により良好な画像が得られている。第1ノズル列間距離L1は、記録領域における用紙の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔、すなわち、複数のヘッドチップから構成したヘッドチップ群をライン方向で千鳥状に配置した場合の最も離れたノズル列間距離であり、これが75mm以下であれば良好な画像が得られることが判明した。
【0046】
次に、前記実験においても、コックリングの発生しづらい厚いコート紙あっても画像が劣化することがあることが判明した。その原因を解明したところ、コックリング以外の画像の劣化の原因はヘッドの組み付けであった。図6に示すように記録ヘッド1は装置本体への組み付け誤差により、用紙3の搬送方向に対して斜めになることがある。通常の機械組み立て精度で組み付け、厚いコート紙で印字評価を行った結果を表3に示している。なお、表3中の画像評価の欄の各記号は、「○:良好」、「△:画像ムラあり」、「×:かすれあり」を意味している。
【0047】
【表3】
Figure 2004160952
【0048】
この表3に示すように、第1ノズル列間距離L1を75mm以下にすると良好な画像が得られ、第1ノズル列間距離L1が80〜90mmでは画像ムラが生じ、100mm以上では白ぬけが生じた。
【0049】
この原因は、図6に示すように記録ヘッド1の組み付け誤差によって用紙Pの搬送方向に対して傾くと、各ヘッドチップ31で印字するドットの位置ずれが生じる。そのため、色ずれなどが生じる。
【0050】
ここで、第1ノズル列間距離L1が小さいとヘッドの組み付け誤差に対するドットの位置ずれは小さくなり、第1ノズル列間距離L1が75mm以下であれば、ドット位置ずれは認識できない程度となる。これに対して、第1ノズル列間距離L1が100mm以上となれば、ドット位置ずれが大きくなり、ドット間に白ぬけが生じてしまうのである。
【0051】
また、ヘッドの組み付け以外にも搬送系の誤差、バラツキも画像品質に影響があり、搬送系の誤差、バラツキに対しても、第1ノズル列間距離L1を75mm以下にすることによって、画像に対する影響が認識できないレベルとなることが判明した。
【0052】
上述した各実験においては、ベルト搬送方式によって用紙を搬送したが、搬送ローラ(プラテンを含む意味)を用いて用紙を搬送する記録装置でも実験を行った。
ここでは、図2の構成の記録ヘッド1(以下「ラインヘッドA」という。)と、図4の構成の千鳥配列型の記録ヘッド1(以下「千鳥配列ヘッドB」という。)を用いた。千鳥配列ヘッドBは第2ノズル列間距離L2を5mmとした。そして、ラインヘッドAは第2ノズル列間距離L2を、千鳥配列ヘッドBは第1ノズル列間距離L1をパラメータとして画像評価を行った。また、搬送速度は0.1m/secとした。この結果を表4、表5に示している。なお、各表4、5中の画像評価の欄の各記号は、「○:良好」、「△:画像ムラあり」、「×1:ヘッド配列不可」、「×2:搭載不可」を意味している。
【0053】
【表4】
Figure 2004160952
【0054】
【表5】
Figure 2004160952
【0055】
ここで、ラインヘッドAの第2ノズル列間距離L1と千鳥配列ヘッドBの第1ノズル列間距離L1は、最初に印字するノズル列と最後に印字するノズル列の間隔(ノズル列間距離)Lを示すことになる。
【0056】
これらの表4、表5より、ノズル列間距離Lが30mm以下であれば良好な画像が得られることが分かる。千鳥配列ヘッドBの第2ノズル列間距離L2は今回の実験では5mmとしたので、第1ノズル列間距離L1を10mmで配列することはできなかった。第1ノズル列間距離L1が更に小さいものを用いることにより、千鳥配列ヘッドBでも第1ノズル列間距離L1を10mmとすることができる。
【0057】
また、ノズル列間距離Lが35〜40mmでは画像ムラが生じた。この原因は搬送ローラタイプでは、35mm以上の領域において用紙を平坦にすることができず、そのため画像ムラが生じたことが判明した。また、50mm以上では搬送ローラと拍車の間にヘッドユニット(記録ヘッド)が収まらず搭載不可であった。
【0058】
以上の実験の結果、同一記録領域に印字する複数のノズル列における用紙送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔である第2ノズル列間距離きL2を30mm以下にすることによって、コックリングの影響を受けることなく良好な画像が得られる。
【0059】
また、複数のヘッドチップをノズル配列方向と直交する方向(用紙送り方向)に位置を異ならせて配置してライン型記録ヘッドを構成した場合には、用紙の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔、即ち複数のヘッドチップ相互間で用紙送り方向で最も離れたノズル列の間隔である第1ノズル列間距離L1を75mm以下にすることによって、コックリングの影響を受けることなく良好な画像が得られる。
【0060】
これらの場合でも、第2ノズル列間距離L2及び第1ノズル列間距離L1を30mm以下にすることで、ベルト搬送や静電吸着搬送のように被記録媒体を平坦に搬送する装置を用いずに、簡単で低コストな搬送方法である搬送ローラを用いたプラテンリブ方式など搬送機構においても良好な画像が得られる。
【0061】
また、ノズル列を同時に駆動すると、電流がおおきくなったり、発熱したりするので、ノズル10を図7、図8のように、微視的に見るとノズル10を斜めに配列する場合がある。このような場合も同様にノズル列とみなして本発明を適用することができる。
【0062】
ライン型液滴吐出ヘッドは、ライン型画像記録装置が記録できる被記録媒体(用紙)の最大幅以上の長さを有している。例えば、ヘッドの最大幅は、はがきサイズであれば107mm以上、B5サイズで182mm以上、A4サイズで210mm以上、A3サイズで297mm以上となる。
【0063】
このような長尺のヘッドを一つの基板(ヘッドチップ)で製作すると、その中に含まれている液体を加圧する圧力を発生させるための圧力発生素子や吐出口(ノズル)の数は数千〜数十万という数になり、圧力発生素子やノズルが一つでも不良となると、そのヘッドチップは使えなくなる。また、ヘッドチップの縦横比が大きくなり製造中の作業性(ハンドリング性等)も悪くなり、製造歩留りが下がりコストアップにつながる。
【0064】
そこで、ヘッドチップの平面形状の縦横比を小さくして複数個ライン方向に並べることで、一つのヘッドチップ当たりのノズル数が減り製造歩留りは向上する。また、製造中の作業性(ハンドリング性等)も向上し、製造歩留りの向上にも繋がるため低価格化が図れることになる。
【0065】
また、ヘッドチップの圧力発生素子への駆動電力を外部から供給するために、外部回路と接続するためのコンタクトパッドは、量産レベルで80μm□以下にすることは難しい。ただし、コンタクトパッドはノズル列と平行に設ける必要はなく、電極取り出し方法によっては場所を選ばない。一つのヘッドチップに複数のノズル列を配列した構成の場合は、コンタクトパッド幅の第1、第2ノズル列間距離L1,L2へ与える影響が大きくなってくる。
【0066】
そこで、この場合には、コンタクトパッドをノズル列で囲まれた領域を含むことのない位置に配設することで、コンタクトパッドが第1、第2ノズル列間距離L1,L2へ与える影響がないようすることが好ましい。したがって、コンタクトパッドの配置としては、後述するように、ノズル列の両端への配置、ノズル列と平行にノズル列群で囲まれた領域の外側、ヘッドチップのノズルを有する側と反対側の面等に設けることができる。
【0067】
さらに、ヘッドとしては、ノズル孔を形成したノズル形成部材と、流路を形成する流路形成部材とを積層し、ノズル形成部材の面外方向に垂直な方向(部材の積層方向)に液滴を吐出させるサイドシュータ構成とすることが好ましい。
【0068】
サイドシュータ構成では、複数のノズル列、或いは複数色のノズル列を同一基板内に高密度に設けることができ、ノズル列の列間隔をより短くでき、コックリング現象による被記録媒体のしわや色ずれの発生を抑制するための第1ノズル列間距離L1=75mm以下、第2ノズル列間距離L2=30mm以下の構成が取りやすく効果的である。更に、ノズル列の数を増し液体の種類を増やすこともできるので、例えばフォトインクを追加してさらなる高画質化を図ることも容易である。
【0069】
また、サイドシュータ構成のヘッドとしては、電気熱変換素子を用いるサーマル型ヘッド構成が好ましい。サーマル型ヘッドは、電気熱変換素子で発生した気泡が吐出する液体を押し上げるようにして液体を飛ばすことで気泡が外気と連通するように液体吐出口を配置する構成がある。そのような気泡を外気に連通させる構成にはいくつかメリットがある。
【0070】
すなわち、液滴の飛翔する方向はノズル形成部材に対して垂直方向かつ飛び散ることなく媒体に液体を着弾させることが可能となる。画像形成などで要求される高画質を得るのに必要な飛翔させる液体の量を少なくし、微小滴の形成が可能である。液滴が小さいのでコックリング現象を起こす水分を減らすことができる。
【0071】
吐出液滴の大きさは、電気熱変換素子とノズルの間の空間に存在する液の量によって規定される。よって、電気熱変換素子のバラツキや温度や気圧などの外的要因によらず、均一な吐出滴を得ることができる。シャトル式の記録装置であれば吐出口間のバラツキの影響はマルチパスなどの方法によって低減することが可能であるが、ライン型記録装置では吐出口間の液滴バラツキは筋となって画像に表れてしまうので、特にライン型記録装置ではバラツキ低減は重要である。
【0072】
気泡を外気と連通させるので、気泡が消滅するときに発生するキャビテーションが著しく低減できる。そのため、キャビテーションによる電気熱変換素子やその保護膜のダメージが低減され、ヘッドの寿命が長くなる。ライン型ヘッドは高価であり、また装置上、ヘッドの交換あるいは交換時の調整が大変であるので、ヘッド寿命が長くなることは大きな利点となる。
【0073】
以上のようにライン型記録装置においてはサイドシュータ型が適している。さらにサーマルインクジェット方式を適用した場合には、電気熱変換素子によって発生した気泡を吐出口から外気と連通する方式が特に適している。
【0074】
また、本発明に係るライン型画像記録装置は、液体として染料や顔料からなるインクを噴射する装置としてインクジェットプリンタ、インクジェットプリンタを搭載した複合装置、複写機、カメラ、捺染装置、レントゲン写真等の医療機器等に用いることができる。あるいは、DNAなどインク以外の液体を噴射させる装置に用いても構わない。
【0075】
以下、本発明の具体的な実施形態について図9以降をも参照して説明する。
まず、第1実施形態について図9ないし図11を参照して説明する。なお、図9は同実施形態の1つのヘッドチップ(以下「液体吐出基板」という。)の概略平面説明図、図10はノズルを形成したノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図、図11はライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図である。
【0076】
ここでは、液体吐出基板101は、液体吐出用の圧力発生素子として電気熱変換素子である発熱抵抗素子102を用いたサーマルジェット方式を例にとって説明する。なお、電気熱変換素子の代わりに吐出室壁面の一部を形成する振動板を静電力、或いは圧電力、或いはその他駆動力で変形させることでインク滴を吐出させるアクチュエータ素子を用いた液体吐出圧発生源とすることもできる。あるいは、振動板を用いないで音響波を吐出口に収束させて液を吐出させる音響型、インクに電荷を与え静電引力でインクを飛翔させる静電吸引型、放電エネルギーで液を吐出するスパークジェット型などでも良い。
【0077】
液体吐出基板101は所定の間隔で被記録媒体(用紙)幅以上にノズル(以下「吐出口」という。)103を配列した吐出口列103Aを有するノズル形成部材104と、吐出口列103Aの各吐出口103に対応する発熱抵抗素子102の列と、発熱抵抗素子102を駆動するための駆動回路105、外部と接続するためのコンタクトパッド106、駆動回路105からコンタクトパッド106までの間を繋ぐ配線回路107等が形成されている。
【0078】
さらに、液体吐出基板101には上述の発熱抵抗素子102と隣接して液体供給口109としての長穴状の貫通口が設けられている。液体吐出基板101には駆動回路105が組み込まれているので、吐出口103や発熱抵抗素子102の数よりもコンタクトパッド106の数は小さくなり、ピッチを大きくできるので、FPC、ワイヤボンディングなどによる実装が容易に行えるようになる。
【0079】
液体吐出基板101上は発熱抵抗素子102領域の幅つまり液体供給口109からは駆動回路105までの幅は約0.6mm、駆動回路105の幅は約0.2mm、配線回路107の幅とコンタクトパッド106とを含んだ幅は約0.5mm、液体供給口108は約0.1mmとし、液体吐出基板101の幅は1.7mmとしている。
【0080】
また、液体吐出基板101は、図11に示すように、ベースとなる連結基板110上にマウントしてある。連結基板110の用紙の送り方向の長さは液体吐出口基板101をはみ出すことなくマウントできる長さであり、ここでは4.5mmにしている。連結基板110上にマウントした液体吐出基板101を1ユニットとして、図11に示すように用紙送り方向へ4列平行に配列することで、全体として複数(4列)のノズル列103Aを有するライン型ヘッドを構成している。4列にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを用いることによりフルカラー画像を得ることができる。
【0081】
隣接する吐出口列103A間の距離は用紙3の送り方向での連結基板110の長さ4.5mmと連結基板110間の距離で決まる。隣接する連結基板110間の距離は連結基板110を支持する部材(保持部材)の構成等で決まるが、ここでは5mmにしている。したがって、4列からなる吐出口103A列両端の距離は28.5mmになる。
【0082】
この場合、図12に示すように、4つの液体吐出基板101の連結基板を共用して保持部材とし、この一つの連結基板(保持部材)110上に4個の液体吐出基板101を配置することもできる。このようにすれば、隣接する液体吐出基板101間の距離を数100μmまで縮めることができる。
【0083】
また、図13に示すように、1つの連結基板110上に2つの液体吐出基板101を配置する構成とすることもできる。
【0084】
1つの液体吐出基板101に対して1つの連結基板を用いた場合には連結基板は細長い形状となり、ハンドリングが困難になったり、製造途中で破損したりおそれがある。複数の液体吐出基板101を一つの連結基板に設けることにより、そのような不具合が低減され、また、液体吐出基板101間のアライメント精度も向上する。液体吐出基板101間の距離を0.3mmとした場合の4列からなる吐出口列103A両端の距離は6mmになる。
【0085】
なお、ここでは、液体吐出基板101の面に対して垂直方向に液体を吐出するサイドシュータ構成を例に取ったが、液体吐出基板101の面に対して平行方向に液体を吐出するエッジシュータ構成とすることもできる。
【0086】
また、1つの液体吐出基板101には1列の吐出口列103Aを設けているが、用紙搬送方向(ノズル配列方向と直交する方向)の吐出口列数は限定されるものではなく、2列以上の吐出口列103Aを設ける構成とすることもできる。
【0087】
さらに、1つの液体吐出基板101で1ライン分の長さを確保した例で説明しているが、図14に示すように、1ライン分を複数の液体吐出基板121で構成することもできる。同図の例は、ライン方向=ノズル配列方向に6個の液体吐出基板121を並べて配置し、かつ、これを複数列(4列)配置して保持部材である連結基板110上に設けている。この場合も、各液体吐出基板121は複数の吐出口103を配列した吐出口列103Bを複数列有する構成とすることができる。
【0088】
このように、液体吐出基板の長さや個数は製造歩留り、ヘッドの信頼性などの面から最適な構成を取ることができ、また、製造中の作業性(ハンドリング性など)からくる製造歩留り向上を考慮して、液体吐出基板の平面形状の縦横比を小さくできる構成として、1つの連結基板に複数列の液体吐出基板を配設して一つのヘッドとしたライン型ヘッドとすることができる。
【0089】
本実施形態の液体吐出基板101の配列では、前記寸法から印字幅第1ノズル列間距離L1=第2ノズル列間距離L2は28.5mmという値をもって構成することができるので、コックリング現象による画像の乱れが画質に影響し始める前に記録を終えることができ、色ずれによる画質低下が問題にならないレベルの品質の高い画像を形成することができる。
【0090】
また、静電吸着搬送ベルト、ベルト搬送のような高価で大型の搬送系を用いなくても、用紙を平面に保持でき、低価格で品質の高い画像形成ができる。
【0091】
次に、本発明の第2実施形態について図15ないし図17を参照して説明する。なお、図15は同実施形態の1つのヘッドチップ(以下「液体吐出基板」という。)の概略平面説明図、図16はノズルを形成したノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図、図17はライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図である。
【0092】
ここでは、液体吐出基板131は、液体吐出用の圧力発生素子として電気熱変換素子である発熱抵抗素子102を用いたサーマルジェット方式を例にとって説明する。なお、電気熱変換素子の代わりに吐出室壁面の一部を形成する振動板を静電力、或いは圧電力、或いはその他駆動力で変形させることでインク滴を吐出させるアクチュエータ素子を用いた液体吐出圧発生源とすることもできる。
【0093】
液体吐出基板131は所定の間隔で所要の幅(記録媒体(用紙)幅より短い)に吐出口103を配列した吐出口列103B、103Bをハーフピッチ分ずらして2列配列したノズル形成部材104を備え、吐出口列103Bの各吐出口103に対応する発熱抵抗素子102の列と、発熱抵抗素子102を駆動するための駆動回路105、外部と接続するためのコンタクトパッド106、駆動回路105からコンタクトパッド106までの間を繋ぐ配線回路107等をそれぞれ2列分形成している。
【0094】
さらに、液体吐出基板131には上述の各列の発熱抵抗素子102の間に液体供給口108としての長穴状の貫通口が設けられている。液体吐出基板131には駆動回路105が組み込まれているので、吐出口103や発熱抵抗素子102の数よりもコンタクトパッド106の数は小さくなり、ピッチを大きくできるので、FPC、ワイヤボンディングなどによる実装が容易に行えるようになる。
【0095】
液体吐出基板131上は発熱抵抗素子102領域の幅つまり液体供給口108から駆動回路105までの幅は約0.6mm,駆動回路105の幅は約0.25mm、配線回路107の幅とコンタクトパッド106とを含んだ幅は約0.5mm、液体供給口108は約0.1mmとし、液体吐出基板131の幅は約3mmとしている。また、サイドシュータ構成としている。
【0096】
また、液体吐出基板131は、図17に示すように、ベースとなる連結基板110上にマウントしてある。連結基板110の用紙の送り方向の長さは液体吐出口基板131をはみ出すことなくマウントできる長さであり、ここでは4.8mmにしている。連結基板110上にマウントした1列8個の液体吐出基板131を1ユニットとして、図17に示すように用紙送り方向へ4列平行に配列することで、全体として複数(8列)のノズル列103Bを有するライン型ヘッドを構成している。2列毎にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを用いることによりフルカラー画像を得ることができる。
【0097】
隣接する吐出口列103B間の距離は用紙3の送り方向での連結基板110の長さ4.8mmと連結基板110間の距離で決まる。隣接する連結基板110間の距離は連結基板110を支持する部材(保持部材)の構成等で決まるが、ここでは5mmにしている。したがって、8列からなる吐出口103B列両端の距離は29.4mmになる。
【0098】
この場合、前記第1実施形態で説明したと同様に、1列8個の液体吐出基板131を有する連結基板を共用して保持部材とし、この一つの連結基板(保持部材)110上に4個の液体吐出基板131の列を配置することもできる。このようにすれば、隣接する液体吐出基板131間の距離を数100μmまで縮めることができる。液体吐出基板131間の用紙搬送方向の距離を0.2mmとした場合の4列からなる液体吐出基板131の吐出口列103B両端の距離は約9mmになる。
【0099】
なお、ここでは、液体吐出基板131の数を1列8個にしているが、これに限定されるものではない。液体吐出基板131の長さを1ライン分の長さとして、複数列の吐出口列を形成したものでも良い。
【0100】
また、製造中の作業性(ハンドリングなど)からくる製造歩留り向上を考慮して、例えば図18、図19に示すように、用紙搬送方向では8列又は4列の吐出口列103Bを形成した1又は2個の液体吐出基板141、151を構成して、これをライン方向に並べてライン型ヘッドとすることもできる。なお、この場合に1つの液体吐出基板141、151に形成する吐出口列103Bの列数は、用紙搬送方向に並べる液体吐出基板141、151の数は上記に限定されるものではない。このようにすれば、1つの液体吐出基板の平面形状の縦横比を小さくすることができる。
【0101】
本実施形態の液体吐出基板131上の配列では印字幅L1が29.4mm、複数色の液体で画像を表現するために用いる吐出口103の距離L2が28.5mmという値をもって構成することができるので、コックリング現象による画像の乱れが画質に影響し始める前に記録を終えることができ、色ずれによる画質低下が問題にならないレベルの品質の高い画像形成ができる。また、静電吸着搬送ベルト、ベルト搬送のような高価で大型の搬送系を用いなくても、用紙を平面に保持でき低価格で品質の高い画像形成ができる。
【0102】
次に、本発明の第3実施形態について図20ないし図22を参照して説明する。なお、図20は同実施形態の1つのヘッドチップ(以下「液体吐出基板」という。)の概略平面説明図、図21はノズルを形成したノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図、図22は同液体吐出基板を二段千鳥配列したライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図である。
【0103】
ここでも、電気熱変換素子である発熱抵抗素子102を用いたサーマルジェット方式を例にとって説明する。なお、電気熱変換素子の代わりに吐出室壁面の一部を形成する振動板を静電力、或いは圧電力、或いはその他駆動力で変形させることでインク滴を吐出させるアクチュエータ素子を用いた液体吐出圧発生源とする構成でも良い。
【0104】
この液体吐出基板161の特徴としては、複数色印字を実施するため、1つの基板上に複数色用の吐出口103を並べた1列の吐出口列103Bを形成したノズル形成部材104を4個備え、4列の吐出口列103Bに対応する複数列(本例では4列)の発熱抵抗素子101、各列の発熱抵抗素子101を駆動するための駆動回路105、外部と接続するためのコンタクトパッド106、駆動回路105からコンタクトパッドまでの間に配線の数を減らす配線回路107等が形成されている。さらに、液体吐出基板161には上述の発熱抵抗素子102と隣接して複数色用の液体供給口108としての長穴状の貫通口が設けられている。
【0105】
液体吐出基板161には駆動回路105が組み込まれているので、吐出口103や発熱抵抗素子102の数よりもコンタクトパッド106の数は小さくなり、ピッチを大きくできるので、FPCなどによる実装が容易に行えるようになる。なお、本実施形態において、4列にコンタクト部が形成されたFPCを吐出口103面側を覆うようにかぶせることによって、コンタクトパッド106とコンタクトを取ることもできる。また、FPCに貫通穴を形成し、吐出口としても良い。
【0106】
液体吐出基板161上には発熱抵抗素子102領域の幅、つまり液体供給口108からは駆動回路105までの幅は約0.6mm,駆動回路105の幅は約0.25mm,配線回路107の幅とコンタクトパッド106とを含んだ幅は約0.5mm,液体供給口108は約0.1mmからなり、この幅で4列配列され、液体吐出基板161に対して垂直(つまり紙面に対して垂直)方向に対して液体が吐出するサイドシューター構成である。
【0107】
そして、図22に示すように、液体吐出基板161を、連結基板110上にライン方向に一列(一段)当たり6個、二段千鳥状に配列してライン型ヘッドを構成している。
【0108】
なお、液体吐出基板161の数をここでは16個にしているが、ライン方向の配置数、ライン方向と直交する方向(用紙搬送方向)の配列数はこれに制限されることはなく、液体吐出基板161の長さや個数は製造歩留り,ヘッドの信頼性などの面から最適な構成を取ることができる。勿論、液体吐出基板1個で構成したライン型ヘッドであっても良い。また、液体吐出基板161の配置を二段千鳥にしているが、コックリング現象の影響が少ない30mm以内に最大吐出口列間隔(ノズル列間距離)を確保できれば、三段千鳥,四段千鳥とすることもできる。
【0109】
本実施形態の液体吐出基板161の配列では印字幅L1が約16.6mm,複数色の液体で画像を表現するために用いる吐出口103の第2ノズル列間距離L2が約4.4mmという値をもって構成することができるので、コックリング現象による画像の乱れが画質に影響し始める前に記録を終えることができ、色ずれによる画質低下が問題にならないレベルの品質の高い画像形成ができる。また、静電吸着搬送ベルト、ベルト搬送のような高価で大型の搬送系を用いなくても、用紙を平面に保持でき低価格で品質の高い画像形成ができる。
【0110】
次に、本発明の第4実施形態について図23ないし図25を参照して説明する。なお、図23は同実施形態の1つのヘッドチップ(以下「液体吐出基板」という。)の概略平面説明図、図24はノズルを形成したノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図、図25は同液体吐出基板を備えたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図である。
【0111】
ここでも、液体吐出圧発生源として電気熱変換素子である発熱抵抗素子102を用いたサーマルジェット方式を例にとって説明する。なお、電気熱変換素子の代わりに吐出室壁面の一部を形成する振動板を静電力、或いは圧電力、或いはその他駆動力で変形させることでインク滴を吐出させるアクチュエータ素子を用いた液体吐出圧発生源としてもかまわない。
【0112】
液体吐出基板171は、複数色印字を実施するため、1つの基板上に複数色用の吐出口103を並べた吐出口列103Bを複数列(本例では5列)形成したノズル形成部材104を備え、各吐出口列103Bに対応する複数列(本例では5列)の発熱抵抗素子101、各列の発熱抵抗素子101を駆動するための駆動回路105、駆動回路105からコンタクトパッドまでの間に配線の数を減らす配線回路107等が形成されている。さらに、液体吐出基板161には上述の発熱抵抗素子102と隣接して複数色用の液体供給口108としての長穴状の貫通口が設けられている。
【0113】
そして、この液体吐出基板171では、外部と接続するためのコンタクトパッド106を基板の両側に、用紙搬送方向(ノズル配列方向と直交する方向)に沿って設けている。このように、コンタクトパッド106を吐出口列103Bと直交する方向に配列することで、用紙3の送り方向の液体吐出基板161幅はコンタクトパッド106の幅の分を狭くすることができ、全体として記録ヘッドの幅を狭くすることができる。
【0114】
これにより、吐出口列間の距離を短くすることができるため、千鳥配置構成のヘッドでも、コックリング現象による画像の乱れが画質に影響し始める前に記録を終えることができ、被記録媒体の伸長による画像のゆがみの発生が少なくなり、さらにはライン型ヘッドでも色ずれの発生を抑制できる。
【0115】
この液体吐出基板171上には発熱抵抗素子102の幅つまり液体供給口108からは駆動回路105までの幅は約0.6mm、駆動回路105の幅は約0.25mm,配線回路107の幅つまり駆動回路105から次の列の液体供給口108までの幅は約0.5mm,液体供給口108は約0.1mmからなり、この幅で4列配列されている。また、液体吐出基板161に対して垂直(つまり紙面に対して垂直)方向に対して液体が吐出するサイドシューター構成である。
【0116】
そして、図25に示すように、連結基板110上に、5列の吐出口列103Bを有する上述した液体吐出基板171を三個ずつライン方向に並べて二段千鳥状に配列し、更に1列の吐出口列103Bを有する液体吐出基板172(前記液体吐出基板121と同様)を三個ずつライン方向に並べて二段千鳥状に配列して、ライン型ヘッドを構成している。なお、ここでは5種類の液体に対応する5列の吐出口列を一つの液体吐出基板上に設けたが、6列全てをそれぞれの液体吐出基板上に設けて、千鳥配列する構成としてもよい。
【0117】
このように、6列の吐出口列をライン型ヘッドの用途としては、前記4色のインクに加え、薄いマゼンタ、薄いシアンなどのインクを追加して、粒状感を低減することができる。あるいは、7列の吐出口列を有するヘッド構成であれば、レッド、グリーン、ブルーなどのインクを追加することにより色の表現性を豊かにすることができる。
【0118】
なお、液体吐出基板171の数をここでは6個にしているが、用紙の送り方向と直交する方向の配列数、用紙送り方向の配列数は限定されるものではなく、液体吐出基板161の長さや個数は製造歩留り,ヘッドの信頼性などの面から最適な構成を取ることができる。勿論、液体吐出基板1個で構成したライン型ヘッドであっても良い。
【0119】
本実施形態の液体吐出基板171、172の配列では印字幅L1を約32.4mm、複数色の液体で画像を表現するために用いる吐出口列103Bの第1ノズル列間距離L2が約26mmという値をもって構成することができるので、コックリング現象による画像の乱れが画質に影響し始める前に記録を終えることができ、色ずれによる画質低下が問題にならないレベルの品質の高い画像形成ができる。また、静電吸着搬送ベルト、ベルト搬送のような高価で大型の搬送系を用いることなく、用紙を平面に保持でき低価格で品質の高い画像形成ができる。
【0120】
次に、上述したようなライン型ヘッドを用いた画像記録装置について図26を参照して簡単に説明する。同図は、いわゆるフルラインタイプの画像記録装置の模式的斜視説明図である。
【0121】
紙や布等の用紙(被記録媒体の意味であることは前述した)203は、互いに平行に配置された2つの搬送ローラ201、202により、図示矢印方向に搬送される。用紙203に対向して、用紙203全幅よりも長いフルラインタイプの液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)204が、用紙203と所定の間隔をおいて配置される。
【0122】
この記録ヘッド204には、用紙203の記録幅の全幅にわたって吐出口(図示しない。)が形成されており、用紙203を搬送しながら、記録信号に基づいて液体吐出圧発生素子(不図示)を駆動し、吐出口から液体を吐出させることで、用紙203に記録が行われる。本発明の液体吐出ヘッドは上述したように、液体吐出圧発生素子を設けた液体吐出基板(ヘッドチップ)を1個又は複数個、1列又は複数列並べて構成される。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドによれば、同一記録領域に印字するノズル列における被記録媒体の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列の間隔が30mm以下であるので、普通紙など薄い紙においてもコックリング現象による影響を受けることなく、品質の高い画像を形成することができるようになる。
【0124】
また、本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドによれば、記録領域における被記録媒体の送り方向の最初のノズル列と最後のノズル列との間隔が75mm以下であるので、普通紙など薄い紙においてもコックリング現象による影響を受けることなく、品質の高い画像を形成することができるようになる。
【0125】
本発明に係る画像記録装置によれば、本発明に係るライン型液滴吐出ヘッドを備えているので、普通紙など薄い紙においてもコックリング現象による影響を受けることなく、品質の高い画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズル列間距離の説明に供する画像記録装置の要部概略構成図
【図2】同記録装置の記録ヘッド構成の一例を説明する平面説明図
【図3】同記録ヘッド構成におけるノズル列間距離と画質低下の関係の説明に供する説明図
【図4】同記録装置の記録ヘッド構成の他の例を説明する平面説明図
【図5】同記録ヘッド構成におけるノズル列間距離と画質低下の関係の説明に供する説明図
【図6】記録ヘッド取り付け誤差と画質低下の関係の説明に供する説明図
【図7】ノズル列の配列構成の他の例の説明に供する説明図
【図8】ノズル列の配列構成の更に他の例の説明に供する説明図
【図9】本発明の第1実施形態の1つのヘッドチップ(液体吐出基板)の概略平面説明図
【図10】同液体吐出基板のノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図
【図11】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図12】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)の他のレイアウトを示す平面説明図
【図13】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)の更に他のレイアウトを示す平面説明図
【図14】同実施形態の他のライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図15】本発明の第2実施形態の1つのヘッドチップ(液体吐出基板)の概略平面説明図
【図16】同液体吐出基板のノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図
【図17】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図18】同実施形態の他のライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図19】同実施形態の更に他のライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図20】本発明の第3実施形態の1つのヘッドチップ(液体吐出基板)の概略平面説明図
【図21】同液体吐出基板のノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図
【図22】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図23】本発明の第4実施形態の1つのヘッドチップ(液体吐出基板)の概略平面説明図
【図24】同液体吐出基板のノズル形成部材を取り外した状態の平面説明図
【図25】同液体吐出基板を用いたライン型液滴吐出ヘッド(記録ヘッド)のレイアウトを示す平面説明図
【図26】本発明に係るライン型ヘッドを用いた画像記録装置の要部模式的斜視説明図
【図27】従来のライン型ヘッドを用いた画像記録装置の要部模式的説明図
【図28】同記録装置の搬送ベルトの断面構成を示す説明図
【図29】同記録装置の要部平面説明図
【符号の説明】
1…ライン型記録ヘッド(ライン型液滴吐出ヘッド)、2…搬送ベルト、3…用紙(被記録媒体)、10…ノズル、10A、10B…ノズル列、11Y,11M,11C,11K,31Y,31M,31C,31K…ヘッドチップ、101、121、131、141、161、171…液体吐出基板、103…ノズル列(吐出口列)、104…ノズル形成部材。

Claims (9)

  1. 液滴を吐出する複数のノズル孔をライン状に配列した複数のノズル列を有するライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のノズル列のうちの最も離れたノズル列間の距離が30mmを越えないことを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のノズル列は同じヘッドチップに形成されていることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1に記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のノズル列は異なるヘッドチップに形成されていることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項3に記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記異なるヘッドチップは、共通の保持部材に保持されていることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  5. 液滴を吐出する複数のノズル孔をライン状に配列した1又は複数のノズル列を有する複数のヘッドチップを、ノズル配列方向と直交する方向で異なる位置に並べて配置することで構成されるライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のヘッドチップ相互間で最も離れたノズル列間の距離が75mmを越えないことを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項5に記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のヘッドチップを千鳥状に並べ、かつ複数列配置していることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、液滴を吐出させる圧力を発生するための駆動手段に駆動電力を供給するためのコンタクトパッドがノズル配列方向と直交する方向に配列されて設けられていることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のライン型液滴吐出ヘッドにおいて、ノズル孔を形成したノズル形成部材と、流路を形成した流路基板とを積層し、前記ノズル形成面に垂直な方向に液滴を吐出させることを特徴とするライン型液滴吐出ヘッド。
  9. 液滴を吐出して画像を記録するためのライン型液滴吐出ヘッドを備えた画像記録装置において、前記請求項1ないし8のいずれかに記載のライン型液滴吐出ヘッドを備えることを特徴とする画像記録装置。
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