JP2004160378A - 電子機器装置のフィルター構造 - Google Patents
電子機器装置のフィルター構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004160378A JP2004160378A JP2002330198A JP2002330198A JP2004160378A JP 2004160378 A JP2004160378 A JP 2004160378A JP 2002330198 A JP2002330198 A JP 2002330198A JP 2002330198 A JP2002330198 A JP 2002330198A JP 2004160378 A JP2004160378 A JP 2004160378A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- dust
- electronic device
- yellow sand
- fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
Abstract
【課題】電子機器装置の筐体背面に設けている吸入口から冷却ファンにより冷却空気を取り入れる構造において、冷却ファンブラケットに貼ったフィルターに塵埃等が溜り毎日保守をしなければならなく、保守を怠ると装置が止まったり、故障することがあった。そのフィルターが塵埃等による汚れ具合を常に監視して見なければならない。また、汚れがひどい場合は毎日清掃しなければならない。
【解決手段】フィルターの汚れ具合を常に監視しなくても良いように及び塵埃等の清掃を毎日行なわなくても良いように、ファンの回転力を使いフィルターに溜まった塵埃を水滴により吹付け、洗い除ける構造とし、洗い除けた塵埃を塵埃収集用受け皿に落とし込み、装置の外部から清掃する構造を取ることで達成した。
【選択図】 図1
【解決手段】フィルターの汚れ具合を常に監視しなくても良いように及び塵埃等の清掃を毎日行なわなくても良いように、ファンの回転力を使いフィルターに溜まった塵埃を水滴により吹付け、洗い除ける構造とし、洗い除けた塵埃を塵埃収集用受け皿に落とし込み、装置の外部から清掃する構造を取ることで達成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体外気を筐体背面に設けている吸入口から装置内の冷却ファンで冷却空気を取り入れ、空気中の塵埃等を電子機器装置内に進入防止するフィルターを設けて冷却する構造に関し、特に、塵埃の種類の中の黄砂及び質量が重い塵埃の空気を取込まないことを重点にする装置、屋外に設置する装置等のフィルターに設置し、そのフィルターの汚れがひどい装置において、フィルター交換をしなくても常に、フィルターの目詰まりがない、電子機器筐体の内部の内臓物を常に汚されることもない、冷却効率を上げる装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器筐体の塵埃除去フィルター構造としては、一般に、装置の吸入口に設置したフィルターは装置外の空気を冷却ファンで吸込んだ塵埃等で目が詰まり、装置内の冷却効率が落ちて装置の稼動に悪い影響を与え、装置の性能も落ち、誤動作を引き起こしかねない。また、装置内の温度が上昇していくと稼動中に電源断となり、重大事故も発生することになる。このフィルターを汚れる前に掃除をしなければならない。
【0003】
フィルターを手動で動かしフィルターに溜まった塵埃を払い除ける方法では、定期的に動かし汚れをある程度、落すことしかできなくいつもきれいな状態になっていない。汚れ具合がひどい時には、装置が誤動作しかねない。また、汚れ具合を感知する装置では、常に、アラームが鳴ったりして連続運転等をしている時でもその装置を見ていないと稼動が止まる。
【0004】
例えば、特許文献1に記載された技術では、フィルターに連動した後扉を手動で動かしフィルターに溜まった塵埃を払い除ける方法で、これも定期的に後扉を動かし汚れを落す構成である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−49481号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、黄砂等の特に細かな塵埃を落とすことができなかった。
【0007】
本発明は、細かな塵の黄砂等でフィルターの目詰まりにならないように、常に冷却効率を安定することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、装置内の背面裏側に設置しているフィルターの表面に溜まった細かな塵埃の黄砂等を除去するには、細かな塵埃の黄砂等が付いているフィルターの表面に湿気を含ませることにより細かな塵埃が湿気部に着いて、その部分が段々大きくなると水滴と共にフィルターの下部に流れ、また、流れ易いようにフィルターの網目角度を大きくすることにより、フィルターから塵埃等が落ち易く、フィルターに塵埃等が溜まらない。下部に流れた水滴を含んだ塵埃はフィルターと別の塵埃集積箱をフィルターの下部に設ける構造とする。
【0009】
そのフィルターに湿気を吹き付ける方法は、一定の間隔の時間に霧状の水分をフィルターに吹付ける機構を実装機器に構成することにより、塵埃を払い除ける構造とし達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例に係る電子機器筐体の冷却ファンとフィルターを実装した機構を表わした側面図で、電子機器の冷却ファンとフィルターの構造を表わしている。及び、図2は、上記図1の右側面から見て、電子機器装置の筐体背面6を除いた図で電子機器の冷却ファンとフィルターの構造を表わした背面図である。図1、及び図2において、電子機器装置の高熱源のLSI1はパッケージ2の上に半田付けされていて、パッケージ2の回路を構成している。回路構成によりパッケージシャーシ3の内部には、いくつものパッケージ2を搭載して、それぞれのLSI1は装置の稼動中に高熱源を発生するためパッケージ2の間隔をあけ、他のLSI1に影響しないようにしている。そのパッケージ2を冷やすため、筐体背面6とパッケージシャーシ3との間にファンブラケット4を設置し、ファンブラケット4にはファン5を取付け、筐体背面6に穴明している筐体背面開口部6aから冷却空気を取り入れ、ファン5によりファンブラケット4のファンブラケット開口部4aを通り、ファンブラケット4に取付けているフィルター(粗目)8を介してファンブラケット排気開口部4b、フィルターブラケット吸気開口部7b、フィルターブラケット7に取付いているフィルター(2番目の粗目)9、フィルターブラケット排気口部7a、パッケージシャーシ3aの順番に冷却空気をパッケージシャーシ3内に流す。
【0011】
筐体背面6とファンブラケット4との間には空気漏れ防止クッション13を貼り付け筐体背面開口部6aからの空気が漏れないようにしている。フィルター8は塵埃を装置内に入れないためのガードである。筐体背面開口6aから取り入れる冷却空気は、塵埃等が混じっているため、新鮮な空気でないのでフィルター8がないと高熱源のLSI1に塵埃等が付着し誤動作し易くなる。
【0012】
ファン5とフィルター(粗目)8の間には、タンク10の中にある水を一定量を水滴に変えて水滴管10aから流すような構造となる。ファン5の風圧によりその水滴は霧状もしくは水滴状でフィルター(粗目)8に吹き付け、その水滴は細かな塵埃や黄砂のチリ等と共にフィルター(粗目)8から下へ落下して塵を含んだ水11になる。また、フィルター(粗目)8を通過した水滴はファンブラケット排気開口部4bを通り、フィルターブラケット吸気開口部7bを通過し、フィルター(2番目の粗目)9にかかりフィルター(2番目の粗目)9についている細かな塵埃や黄砂のチリ等を水滴により落とされ塵を含んだ水12の層に溜まり、それぞれの塵を含んだ水11及び塵を含んだ水12を塵を含んだ水の配管11a、塵を含んだ水の配管12aから塵埃収集用受け皿14の塵埃を含んだ水15に貯める。塵埃を含んだ水15が溜まると塵埃収集用受け皿14を筐体背面6より引き出し塵埃を含んだ水15を捨てることができる。
【0013】
図3は本発明の要素となる図1の電子機器筐体の冷却ファンとフィルターの関係を表わしている。図3において、水滴管10aより水滴19を流しファン5の回転によりファンの風向Aが発生して、水滴19を水滴が飛ぶ方向Bに飛び散りフィルター(粗目)8に付着する。その水滴19はフィルター(粗目)8に付着している細かな塵埃や黄砂のチリ等を落とし、水滴8aになり下部へ落ちる。また、水滴19はフィルター(粗目)8に引っ掛からないものもあるため、更にフィルター(2番目の粗目)9をフィルター(粗目)8に並列に並べ、さらに細かな塵埃や黄砂のチリ等を受け止める。
【0014】
図4、及び図5は、そのフィルター(粗目)8の目の粗さを表わす図で、C>Dで図4のフィルター(粗目)8は図5のフィルター(2番目の粗目)9より粗くしている。それにより、ファン5から流れる冷却空気の塵埃を徐々にきれいにすることができる。また、フィルター(粗目)8及びフィルター(2番目の粗目)9の網の角度をフィルターに付着した水滴19を下部に落とすため、それぞれ斜め角度を設けている。
【0015】
図6は、図1に図3の機構を二重にフィルターと水滴管を構成して、更に細かな塵埃をフィルターに吸収させるための構造を表わした図である。図6により、ファン5から吸込んだ冷却空気をフィルター(粗目)8、フィルター(2番目の粗目)9、フィルター(2番目の細目)17及びフィルター(細目)18の順番に並べ、細かな塵埃や黄砂のチリ等を大小の塵埃を落とす構造となる。この方法により、目的にあった塵埃や黄砂のチリ等の種類を段階別に区分けができて順番も多用化にすることにより、塵埃収集用受け皿14を区切ることもすれば、どの時点でどのくらいの塵埃や黄砂のチリ等の収集というようして、分析が可能となる。
【0016】
図7は、図1の水滴管10aをフィルター(粗目)8の真上に設置した図である。図7により、水圧で細かな塵埃や黄砂のチリ等を落とせることができる構造で、更に細かな塵埃や黄砂のチリ等をフィルターから落とす方法として有効な方法であり、フィルターの清掃が最も良い方法となる。
【0017】
本発明によれば、フィルター(粗目)8に溜まった塵埃等は水滴19をファン5の風圧によりフィルター(粗目)8に吹き付け水滴19と共に塵埃収集用受け皿14に落ち、常に、きれいなフィルター(粗目)8になりパッケージ2に充分な冷却空気を送風できる効果がある。また、洗い落とした塵埃を塵埃収集用受け皿14に溜めて置くことができるため、塵埃収集用受け皿14を取外し掃除ができ、簡単に装置の保守が容易になる効果がある。
【0018】
【発明の効果】
(1)装置が稼動している時は、フィルターに付着している塵埃を洗い除けることが出来ることにより、常に、目詰まりのないフィルターにすることができるため、高熱源であるLSIを常時冷却に必要な風速を得られることが出来て安定した回路に有効な装置とすることができる効果がある。
(2)フィルターの汚れ具合を監視することがなくなることにより、フィルターの保守メンテナンスをすることも無くなり装置の保守費低減等の費用削減が実現出来る。
(3)塵埃等が装置内及びパッケージ内にも入らないため、パッケージ障害が少なくなり、パッケージの清掃をしなくても良くなる。また、塵埃によるパッケージ回路の故障も減る。
(4)フィルター交換の必要がなくなり、筐体後部に設けなければならない複雑な筐体構造にすることなく、フィルターの清掃をしないでいつまでもクリーンな冷却空気を供給することができる。また、筐体構造の原価低減も実現出来る。
(5)筐体背面開口の吸入口面積より大きい塵埃は筐体背面開口部に止まり、筐体外部で清掃することが出来て、筐体背面開口の吸入口面積より細かく微少な塵埃及び黄砂等のチリの塵埃はフィルターに溜めて、洗い落とすことが出来ることにより、装置の設置場所が塵埃の酷い屋外でも可能になる。
(6)フィルターの網目間隔を変えることにより、目的にあった塵埃や黄砂のチリ等の大きさを装置内に進入防止ができ、如何なる塵埃に対応する塵埃防止効果が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした側面図。
【図2】本発明の第1の実施例における、図1の電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした背面図。
【図3】本発明の第1の実施例における、図1中の電子機器の冷却ファンが水滴をフィルターに直接吹付け、水滴が落ちる過程を表わした構造の詳細図。
【図4】本発明の第1の実施例における、図1の第1のフィルター部分を取出した詳細図(フィルターのアミの角度を表わしている図)。
【図5】本発明の第1の実施例における、図1の第2のフィルター部分を取出した詳細図(フィルターのアミの角度を表わしている図)。
【図6】本発明の第2の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした側面図。
【図7】本発明のその他の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターの中に直接流している構造を表わした側面図。
【符号の説明】
1…LSI、2…パッケージ、3…パッケージシャーシ、3a…パッケージシャーシ開口部、4…ファンブラケット、4a…ファンブラケット吸気開口部、4b…ファンブラケット排気開口部、5…冷却ファン、6…筐体背面、6a…筐体背面開口部、7…フィルターブラケット、7a…フィルターブラケット排気口部、7b…フィルターブラケット吸気開口部、7c…フィルターブラケット中間吸気開口部、7d…フィルターブラケット中間吸気開口部、8…フィルター(粗目)、8a…水滴、9…フィルター(2番目の粗目)、9a…水滴、10…タンク、10a…水滴管、10b…水滴管、11…塵を含んだ水、11a…塵を含んだ水の配管、12…塵を含んだ水、12a…塵を含んだ水の配管、13…空気漏れ防止クッション、14…塵埃収集用受け皿、15…塵埃を含んだ水、16…塵を含んだ水、17…フィルター(2番目の細目)、18…フィルター(細目)。19…水滴、A…ファンの風向、B…水滴が飛ぶ方向、C…フィルターのアミ間隔、D…フィルターのアミ間隔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体外気を筐体背面に設けている吸入口から装置内の冷却ファンで冷却空気を取り入れ、空気中の塵埃等を電子機器装置内に進入防止するフィルターを設けて冷却する構造に関し、特に、塵埃の種類の中の黄砂及び質量が重い塵埃の空気を取込まないことを重点にする装置、屋外に設置する装置等のフィルターに設置し、そのフィルターの汚れがひどい装置において、フィルター交換をしなくても常に、フィルターの目詰まりがない、電子機器筐体の内部の内臓物を常に汚されることもない、冷却効率を上げる装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器筐体の塵埃除去フィルター構造としては、一般に、装置の吸入口に設置したフィルターは装置外の空気を冷却ファンで吸込んだ塵埃等で目が詰まり、装置内の冷却効率が落ちて装置の稼動に悪い影響を与え、装置の性能も落ち、誤動作を引き起こしかねない。また、装置内の温度が上昇していくと稼動中に電源断となり、重大事故も発生することになる。このフィルターを汚れる前に掃除をしなければならない。
【0003】
フィルターを手動で動かしフィルターに溜まった塵埃を払い除ける方法では、定期的に動かし汚れをある程度、落すことしかできなくいつもきれいな状態になっていない。汚れ具合がひどい時には、装置が誤動作しかねない。また、汚れ具合を感知する装置では、常に、アラームが鳴ったりして連続運転等をしている時でもその装置を見ていないと稼動が止まる。
【0004】
例えば、特許文献1に記載された技術では、フィルターに連動した後扉を手動で動かしフィルターに溜まった塵埃を払い除ける方法で、これも定期的に後扉を動かし汚れを落す構成である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−49481号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、黄砂等の特に細かな塵埃を落とすことができなかった。
【0007】
本発明は、細かな塵の黄砂等でフィルターの目詰まりにならないように、常に冷却効率を安定することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、装置内の背面裏側に設置しているフィルターの表面に溜まった細かな塵埃の黄砂等を除去するには、細かな塵埃の黄砂等が付いているフィルターの表面に湿気を含ませることにより細かな塵埃が湿気部に着いて、その部分が段々大きくなると水滴と共にフィルターの下部に流れ、また、流れ易いようにフィルターの網目角度を大きくすることにより、フィルターから塵埃等が落ち易く、フィルターに塵埃等が溜まらない。下部に流れた水滴を含んだ塵埃はフィルターと別の塵埃集積箱をフィルターの下部に設ける構造とする。
【0009】
そのフィルターに湿気を吹き付ける方法は、一定の間隔の時間に霧状の水分をフィルターに吹付ける機構を実装機器に構成することにより、塵埃を払い除ける構造とし達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例に係る電子機器筐体の冷却ファンとフィルターを実装した機構を表わした側面図で、電子機器の冷却ファンとフィルターの構造を表わしている。及び、図2は、上記図1の右側面から見て、電子機器装置の筐体背面6を除いた図で電子機器の冷却ファンとフィルターの構造を表わした背面図である。図1、及び図2において、電子機器装置の高熱源のLSI1はパッケージ2の上に半田付けされていて、パッケージ2の回路を構成している。回路構成によりパッケージシャーシ3の内部には、いくつものパッケージ2を搭載して、それぞれのLSI1は装置の稼動中に高熱源を発生するためパッケージ2の間隔をあけ、他のLSI1に影響しないようにしている。そのパッケージ2を冷やすため、筐体背面6とパッケージシャーシ3との間にファンブラケット4を設置し、ファンブラケット4にはファン5を取付け、筐体背面6に穴明している筐体背面開口部6aから冷却空気を取り入れ、ファン5によりファンブラケット4のファンブラケット開口部4aを通り、ファンブラケット4に取付けているフィルター(粗目)8を介してファンブラケット排気開口部4b、フィルターブラケット吸気開口部7b、フィルターブラケット7に取付いているフィルター(2番目の粗目)9、フィルターブラケット排気口部7a、パッケージシャーシ3aの順番に冷却空気をパッケージシャーシ3内に流す。
【0011】
筐体背面6とファンブラケット4との間には空気漏れ防止クッション13を貼り付け筐体背面開口部6aからの空気が漏れないようにしている。フィルター8は塵埃を装置内に入れないためのガードである。筐体背面開口6aから取り入れる冷却空気は、塵埃等が混じっているため、新鮮な空気でないのでフィルター8がないと高熱源のLSI1に塵埃等が付着し誤動作し易くなる。
【0012】
ファン5とフィルター(粗目)8の間には、タンク10の中にある水を一定量を水滴に変えて水滴管10aから流すような構造となる。ファン5の風圧によりその水滴は霧状もしくは水滴状でフィルター(粗目)8に吹き付け、その水滴は細かな塵埃や黄砂のチリ等と共にフィルター(粗目)8から下へ落下して塵を含んだ水11になる。また、フィルター(粗目)8を通過した水滴はファンブラケット排気開口部4bを通り、フィルターブラケット吸気開口部7bを通過し、フィルター(2番目の粗目)9にかかりフィルター(2番目の粗目)9についている細かな塵埃や黄砂のチリ等を水滴により落とされ塵を含んだ水12の層に溜まり、それぞれの塵を含んだ水11及び塵を含んだ水12を塵を含んだ水の配管11a、塵を含んだ水の配管12aから塵埃収集用受け皿14の塵埃を含んだ水15に貯める。塵埃を含んだ水15が溜まると塵埃収集用受け皿14を筐体背面6より引き出し塵埃を含んだ水15を捨てることができる。
【0013】
図3は本発明の要素となる図1の電子機器筐体の冷却ファンとフィルターの関係を表わしている。図3において、水滴管10aより水滴19を流しファン5の回転によりファンの風向Aが発生して、水滴19を水滴が飛ぶ方向Bに飛び散りフィルター(粗目)8に付着する。その水滴19はフィルター(粗目)8に付着している細かな塵埃や黄砂のチリ等を落とし、水滴8aになり下部へ落ちる。また、水滴19はフィルター(粗目)8に引っ掛からないものもあるため、更にフィルター(2番目の粗目)9をフィルター(粗目)8に並列に並べ、さらに細かな塵埃や黄砂のチリ等を受け止める。
【0014】
図4、及び図5は、そのフィルター(粗目)8の目の粗さを表わす図で、C>Dで図4のフィルター(粗目)8は図5のフィルター(2番目の粗目)9より粗くしている。それにより、ファン5から流れる冷却空気の塵埃を徐々にきれいにすることができる。また、フィルター(粗目)8及びフィルター(2番目の粗目)9の網の角度をフィルターに付着した水滴19を下部に落とすため、それぞれ斜め角度を設けている。
【0015】
図6は、図1に図3の機構を二重にフィルターと水滴管を構成して、更に細かな塵埃をフィルターに吸収させるための構造を表わした図である。図6により、ファン5から吸込んだ冷却空気をフィルター(粗目)8、フィルター(2番目の粗目)9、フィルター(2番目の細目)17及びフィルター(細目)18の順番に並べ、細かな塵埃や黄砂のチリ等を大小の塵埃を落とす構造となる。この方法により、目的にあった塵埃や黄砂のチリ等の種類を段階別に区分けができて順番も多用化にすることにより、塵埃収集用受け皿14を区切ることもすれば、どの時点でどのくらいの塵埃や黄砂のチリ等の収集というようして、分析が可能となる。
【0016】
図7は、図1の水滴管10aをフィルター(粗目)8の真上に設置した図である。図7により、水圧で細かな塵埃や黄砂のチリ等を落とせることができる構造で、更に細かな塵埃や黄砂のチリ等をフィルターから落とす方法として有効な方法であり、フィルターの清掃が最も良い方法となる。
【0017】
本発明によれば、フィルター(粗目)8に溜まった塵埃等は水滴19をファン5の風圧によりフィルター(粗目)8に吹き付け水滴19と共に塵埃収集用受け皿14に落ち、常に、きれいなフィルター(粗目)8になりパッケージ2に充分な冷却空気を送風できる効果がある。また、洗い落とした塵埃を塵埃収集用受け皿14に溜めて置くことができるため、塵埃収集用受け皿14を取外し掃除ができ、簡単に装置の保守が容易になる効果がある。
【0018】
【発明の効果】
(1)装置が稼動している時は、フィルターに付着している塵埃を洗い除けることが出来ることにより、常に、目詰まりのないフィルターにすることができるため、高熱源であるLSIを常時冷却に必要な風速を得られることが出来て安定した回路に有効な装置とすることができる効果がある。
(2)フィルターの汚れ具合を監視することがなくなることにより、フィルターの保守メンテナンスをすることも無くなり装置の保守費低減等の費用削減が実現出来る。
(3)塵埃等が装置内及びパッケージ内にも入らないため、パッケージ障害が少なくなり、パッケージの清掃をしなくても良くなる。また、塵埃によるパッケージ回路の故障も減る。
(4)フィルター交換の必要がなくなり、筐体後部に設けなければならない複雑な筐体構造にすることなく、フィルターの清掃をしないでいつまでもクリーンな冷却空気を供給することができる。また、筐体構造の原価低減も実現出来る。
(5)筐体背面開口の吸入口面積より大きい塵埃は筐体背面開口部に止まり、筐体外部で清掃することが出来て、筐体背面開口の吸入口面積より細かく微少な塵埃及び黄砂等のチリの塵埃はフィルターに溜めて、洗い落とすことが出来ることにより、装置の設置場所が塵埃の酷い屋外でも可能になる。
(6)フィルターの網目間隔を変えることにより、目的にあった塵埃や黄砂のチリ等の大きさを装置内に進入防止ができ、如何なる塵埃に対応する塵埃防止効果が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした側面図。
【図2】本発明の第1の実施例における、図1の電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした背面図。
【図3】本発明の第1の実施例における、図1中の電子機器の冷却ファンが水滴をフィルターに直接吹付け、水滴が落ちる過程を表わした構造の詳細図。
【図4】本発明の第1の実施例における、図1の第1のフィルター部分を取出した詳細図(フィルターのアミの角度を表わしている図)。
【図5】本発明の第1の実施例における、図1の第2のフィルター部分を取出した詳細図(フィルターのアミの角度を表わしている図)。
【図6】本発明の第2の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターに直接吹付ける構造を表わした側面図。
【図7】本発明のその他の実施例における、電子機器の冷却ファンと水滴をフィルターの中に直接流している構造を表わした側面図。
【符号の説明】
1…LSI、2…パッケージ、3…パッケージシャーシ、3a…パッケージシャーシ開口部、4…ファンブラケット、4a…ファンブラケット吸気開口部、4b…ファンブラケット排気開口部、5…冷却ファン、6…筐体背面、6a…筐体背面開口部、7…フィルターブラケット、7a…フィルターブラケット排気口部、7b…フィルターブラケット吸気開口部、7c…フィルターブラケット中間吸気開口部、7d…フィルターブラケット中間吸気開口部、8…フィルター(粗目)、8a…水滴、9…フィルター(2番目の粗目)、9a…水滴、10…タンク、10a…水滴管、10b…水滴管、11…塵を含んだ水、11a…塵を含んだ水の配管、12…塵を含んだ水、12a…塵を含んだ水の配管、13…空気漏れ防止クッション、14…塵埃収集用受け皿、15…塵埃を含んだ水、16…塵を含んだ水、17…フィルター(2番目の細目)、18…フィルター(細目)。19…水滴、A…ファンの風向、B…水滴が飛ぶ方向、C…フィルターのアミ間隔、D…フィルターのアミ間隔。
Claims (4)
- 装置外装面に、装置内に冷却空気を取り入れる吸入口と、塵埃の吸入を防止するフィルターと、空気を吸入する冷却ファンからなる冷却構造において、該フィルターに付いている塵埃を該冷却ファンから発する風圧により水滴を吹付け、洗い除ける構造を有し、該フィルターに溜まった塵埃を該フィルターから洗い落とす構成にしたことを特徴とする電子機器装置のフィルター構造。
- 請求項1記載の電子機器装置において、該フィルターの網目間隔の大きさの違う該フィルターを並列に並べ、徐々に狭くしていくことにより、より細かな塵埃や黄砂のチリ等を段階的に洗い落としていくことにより、よりきれいな冷却空気を得ることができる構造の構成にしたことを特徴とする電子機器装置のフィルター構造。
- 請求項1記載の電子機器装置において、該フィルターの網目間隔を自由に設定することにより、目的にあった塵埃や黄砂のチリ等の大きさを装置内に入ることを防止し、塵埃を該フィルターに溜め洗い落とすことができる構造の構成にしたことを特徴とする電子機器装置のフィルター構造。
- 請求項1記載の電子機器装置において、該フィルターに溜まる塵埃や黄砂のチリ等を洗い落とすため、該フィルターの網目を格子状に組み編み、水滴により該塵埃や黄砂のチリ等を該フィルターから流れ落ちるように網目角度を水平面に対し、斜めとしたことを特徴とする電子機器装置のフィルター構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330198A JP2004160378A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子機器装置のフィルター構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330198A JP2004160378A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子機器装置のフィルター構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004160378A true JP2004160378A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32807947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002330198A Pending JP2004160378A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子機器装置のフィルター構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004160378A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014157937A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Kyocera Corp | 放熱構造および放熱制御方法 |
CN111479413A (zh) * | 2020-03-25 | 2020-07-31 | 合肥森众科技有限公司 | 一种自动化控制柜 |
CN112437597A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-03-02 | 南京贵胜和数码科技有限公司 | 一种可自动清灰且调整散热风向的芯片散热装置 |
CN112739143A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-04-30 | 苏州陈泰利金属科技有限公司 | 一种高精度控制箱用除尘散热装置 |
CN114321582A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-12 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种节能环保的建筑机电设备安装固定装置 |
CN115033069A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-09-09 | 郑立志 | 一种换气除尘式间歇工作型服务器 |
CN117102154A (zh) * | 2023-10-23 | 2023-11-24 | 山西慧通智能科技股份有限公司 | 一种能耗监测装置 |
-
2002
- 2002-11-14 JP JP2002330198A patent/JP2004160378A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014157937A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Kyocera Corp | 放熱構造および放熱制御方法 |
CN111479413A (zh) * | 2020-03-25 | 2020-07-31 | 合肥森众科技有限公司 | 一种自动化控制柜 |
CN112739143A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-04-30 | 苏州陈泰利金属科技有限公司 | 一种高精度控制箱用除尘散热装置 |
CN112437597A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-03-02 | 南京贵胜和数码科技有限公司 | 一种可自动清灰且调整散热风向的芯片散热装置 |
CN114321582A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-12 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种节能环保的建筑机电设备安装固定装置 |
CN114321582B (zh) * | 2021-11-30 | 2024-04-02 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种节能环保的建筑机电设备安装固定装置 |
CN115033069A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-09-09 | 郑立志 | 一种换气除尘式间歇工作型服务器 |
CN117102154A (zh) * | 2023-10-23 | 2023-11-24 | 山西慧通智能科技股份有限公司 | 一种能耗监测装置 |
CN117102154B (zh) * | 2023-10-23 | 2024-01-26 | 山西慧通智能科技股份有限公司 | 一种能耗监测装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6974487B2 (en) | Cooling air cleaning device for a harvesting machine | |
KR101082023B1 (ko) | 무동력 싸이클론 방식의 미세먼지 저감장치 | |
KR100736666B1 (ko) | 공기조화기의 필터장치 | |
JP2004160378A (ja) | 電子機器装置のフィルター構造 | |
JP2007162979A (ja) | レンジフード | |
JP2007240114A (ja) | 空気調和機の清掃装置及び空気調和機 | |
TWI634937B (zh) | Fog collecting device | |
JP5541013B2 (ja) | レンジフード | |
KR200400487Y1 (ko) | 집진기 | |
JP5891346B2 (ja) | レンジフード | |
KR20150070671A (ko) | 필러타입 회전 필터를 이용한 집진장치 | |
JP5130864B2 (ja) | レンジフード | |
JP2002319784A (ja) | 電子機器装置のフィルター構造 | |
JP2004089852A (ja) | ミスト除去装置、及び空気浄化装置 | |
CN212594531U (zh) | 通信设备机柜的除尘装置及通信设备机柜 | |
JP4755065B2 (ja) | 空気調和機 | |
KR100913031B1 (ko) | 복합형 집진장치 | |
JP2010034215A (ja) | 車両用半導体冷却装置 | |
JPH11137938A (ja) | ガスタービンの性能低下防止装置 | |
JPH08338327A (ja) | 小型エンジンのエアクリーナー装置 | |
JP2012040488A (ja) | フィルター構造体 | |
US10029636B2 (en) | Radiator screen device, radiator screen unit, and industrial vehicle | |
KR200258515Y1 (ko) | 집진기의 필터청소장치 | |
JP2004245438A (ja) | 冷水塔 | |
JP2003001037A (ja) | 気体浄化方法及び気体浄化装置 |