JP2004159966A - タバコの吸殻集積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコホ−ルなどの遊戯場に装備されたパチンコ機やスロット機などの遊戯機に備えられたタバコの吸殻入れより、吸殻を自動的に収集して処分することができる吸殻集積装置を提供すること。
【解決手段】各々のパチンコ機21のタバコの吸殻入れ26に連通させた各落下管と、各々の落下管を連結した排出枝管23と、この排出枝管23を排出主管24を介して連結する分離集積機25と、上記排出枝管23に定時間隔で一定水圧の水を給水する給水機22とから構成し、吸殻入れ26に捨て入れられたタバコの吸殻が落下管を通って排出枝管23に入り、水流で押し流されて排出主管24によって分離集積機25に送り込まれ、この分離集積機25によって吸殻と水に分離され、吸殻が集積ボックスに集積される構成となっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコやスロットなどの遊戯場において、各々の遊戯機の遊戯者が吸飲したタバコの吸殻を自動的に収集して処分することができる吸殻集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコなどの遊戯場、いわゆるパチンコホ−ルでは、遊戯者がタバコの吸殻を各々の遊戯機(パチンコ機又はスロット機等)に備え付けられている灰皿に捨て入れるようになっている。
そして、各々の遊戯機の灰皿に捨て入れらている吸殻は、人手によって収集して処分される。
【0003】
一方、最近では、多数のパチンコ機を配設したパチンコ島、或いは、多数のスロット機を配設したスロット島の各々のパチンコ機列毎に、または、スロット機列毎にタバコの吸殻を搬送して収集するコンベア−が設備されたパチンコホ−ルがある。
【0004】
具体的には、パチンコ島の各パチンコ機に備えられた灰皿(皿底に孔のある吸殻入れ)の直下で島長方向に走行するコンベア−を設け、各々の灰皿に投入されたタバコの吸殻をコンベア−上に落下させるようになっている。
【0005】
そして、コンベア−で島端側まで搬送された吸殻はその島端近くに配置された吸殻の収納ボックスに落入される。
このように収集したタバコの吸殻は収納ボックスを所定の場所に運んでその吸殻を処分する。
なお、スロット島に設けられている吸殻搬送コンベア−についても同様の構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
多くのパチンコ機やスロット機の灰皿から人手によってタバコの吸殻を取り除き収集することは収集作業に多くの時間と労力を要するために、作業能率の悪い吸殻除去作業となる。
【0007】
また、タバコの吸殻搬送用のコンベア−はパチンコ島のパチンコ機列毎に、或いは、スロット島のスロット機列毎に各々設備され、それらのコンベア−毎に吸殻収納ボックスが用意されている関係で、吸殻を処分するには多数の収納ボックスを運搬しなければならず、吸殻の収集処分が必ずしも効率化されたものとなっていない。
【0008】
本発明は上記した実情にかんがみ、多くのパチンコ機やスロット機などの遊戯機に備えられた灰皿に放置されるタバコの吸殻を人手を介することなく自動的に収集して処分することができる吸殻集積装置を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明では、第1の発明として、パチンコ遊戯場等に設備するタバコの吸殻集積装置において、パチンコ機等の多数の遊戯機を配列した遊戯機列の下方に配備した水流管と、遊戯機列の各々の遊戯機が備えるタバコの吸殻入れと上記水流管とを連結し吸殻を水流管に導く導入管と、上記水流管の給水側に備えた給水手段と、上記水流管の排水側に備え、吸殻と水とを分離して吸殻を集積する分離集積手段とより構成したことを特徴とするタバコの吸殻集積装置を提案する。
【0010】
この第1の発明の吸殻集積装置によれば、各々の遊戯機の吸殻入れに捨てられたタバコの吸殻は導入管を通って水流管に入いる。
したがって、吸殻が水流によって押し流され分離集積手段に送られる。
分離集積手段では、吸殻と水とを分離し、吸殻を集積する。
【0011】
そして、分離集積手段は遊戯場外に分離集積装置として設備することができるので、遊戯場内での吸殻収集作業を必要としない。
【0012】
この結果、多くのパチンコ機やスロット機に付設されているタバコの灰皿からの吸殻除去を自動化することができる。
【0013】
第2の発明としては、上記した吸殻集積装置において、複数の遊戯機列の各々に配備した水流管を排水側で連結した排導管を設け、この排導管の排水側に上記分離集積手段を備えたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置を提案する。
【0014】
この第2の発明の吸殻集積装置は、複数のパチンコ島、或いは、スロット島が設備された遊戯場の場合には、各々の遊戯機列に配備した水流管を一つの排導管に連結し、この排導管の排水側に分離集積手段を設けることにより、各々の水流管から押し流される吸殻を一つの分離集積手段で処理できる構成としてある。
【0015】
第3の発明は、第2の発明の吸殻集積装置において、水流管及び/又は排導管を所定の勾配を設けて配設したことを特徴とするタバコの吸殻集積装置を提案する。
【0016】
水流管や排導管は水平設置しても一定の水圧で給水することによって吸殻を押し流すことができるが、管長が長くなる場合などには、この第3の発明のように、水流管や排導管に勾配を持たせることにより、吸殻と水の流れを一層スム−スにすることができる。
【0017】
第4の発明は、上記した第1又は第2の発明の吸殻集積装置において、給水手段は、定時間隔で所定の水圧の水を供給する構成としたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置を提案する。
【0018】
給水手段は常時給水する構成とすることができるが、給水手段の運転に要する電力費用などを節約するために、この第4の発明では、定時間隔で給水する構成としてある。
【0019】
第5の発明は、上記した第1又は第2の発明の吸殻集積装置において、水流管又は排導管の排水側に排気手段を備えたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置を提案する。
【0020】
このように排気手段を設ければ、各遊戯機の吸殻入れ近くの空気が水流管または排導管と水流管を通して引き込まれるので、吸殻入れ付近のタバコの煙や臭気が吸引され、排気手段から排出される。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の吸殻集積装置をパチンコホ−ルに設備した一実施形態について図面に沿って説明する。
【0022】
図1は、吸殻集積装置の全体的な構成例を示す簡略平面図である。
この図において、11〜20はパチンコホ−ル内に設備されたパチンコ島であり、各々のパチンコ島11〜20が多数のパチンコ機21を二列に並べた構成となっている。
【0023】
また、22はパチンコ島11〜20各々に設けた給水機、23は水流管としての排出枝管、24は排導管としての排出主管、25は分離集積機である。
【0024】
図2は、図1に示すパチンコ島の一つを拡大して示した一部切欠平面図であるる
なお、この図面ではパチンコ島12について示したが、他のパチンコ島11、13〜20は同様の構成となっている。
【0025】
図示するように、パチンコ機21の各々にはタバコの吸殻入れ26が設けてある。
そして、これら吸殻入れ26の直下となる位置であって、多数のパチンコ機21が一列に並ぶ方向に沿って排出枝管23が配管してある。
【0026】
また、各々の吸殻入れ26と排出枝管23は、図3に示したところの垂直設備の落下管27によって連結してあり、吸殻入れ26に捨てられたタバコの吸殻が落下管27を通って排出枝管23内に落入するようになっている。
【0027】
なお、吸殻入れ26は、落下管27の上端部を開口させた構成でもよいが、タバコの吸殻を落下管27内に投入できればよいので、タバコ径よりやや大きい口径のもとしたり、または、吸殻が挿入できるメッシュ孔を有する網状部材を落下管27の上端部に設ける構成などとしてもよい。
【0028】
上記した排出枝管23には図3に示したように、給水機22を連結し、この給水機22によって定時間隔で所定の水圧の水を排出枝管23に供給する。
【0029】
なお、図3は給水機22、排出枝管23、排出主管24、吸殻入れ26、落下管27の配管構成を示したもので、パチンコ島11〜20において同じ配管構成となっている。
【0030】
さらに、排出枝管23と排出主管24はパチンコホ−ル地面に埋設するように配備してある。
【0031】
給水機22は、貯水タンクからバルブ28、減圧弁29、モ−タバルブ30を介して排出枝管23に給水する構成としてある。
そして、モ−タバルブ30をインタ−バルタイマ−31で駆動制御するモ−タ32によって開閉動作させ、一定の時間間隔で給水する。
この給水機22はパチンコホ−ル内に設けてもよいが、そのホ−ル外に設置することが好ましい。
【0032】
他方、パチンコ島11〜15の各排出枝管23の排水側は、一方の排出主管24に、パチンコ島16〜20の排出枝管23の排水側は他方の排出主管24に各々に連結してある。
また、この2つの排出主管24の排水側が分離集積機25に連結してある。
【0033】
上記の装置構成によって各々のパチンコ機21の吸殻入れ26に捨て入れられたタバコの吸殻が、落下管27を通って排出枝管23に落入した後、水流によって押し流されて排出主管24を通って分離集積機25に送り込まれ、この分離集積機25によって吸殻と水とに分離される。
【0034】
図4は分離集積機25の構成例を示す簡略図である。
この分離集積機25は、パチンコホ−ル外に設置するもので、メッシュ板(多孔形成板)33を備えた分離部34と、分離された吸殻を搬送するコンベア−35と、搬送された吸殻を集積する集積ボックス36などとをハウジング37内に備えた構成となっている。
【0035】
そして、排出主管24から送り込まれた吸殻混入の水がメッシュ板33上に放出され、このメッシュ板33によって吸殻と水とに分離される。
【0036】
そして、分離された吸殻は上記したようにコンベア−35によって搬送されて集積ボックス36内に投下され、また、分離された水は排水機38によってハウジング37外に排水される。
【0037】
なお、集積ボックス36に投下された吸殻が所定量に達したとき、この吸殻を処分する。
この処分は公害の問題とならないように、乾燥させた後に焼却するなどの方法で行なう。
【0038】
また、排水機38から排水される水にはタバコ成分が含まれているため、充分な真水を使用して薄め公害とならないように処理して放出したり、或いは、その排水を浄化槽によって浄化して放出する。
【0039】
一方、この分離集積機25には排気装置39が設けてある。
この排気装置39により、排出主管24、排出枝管23、落下管27を介して吸殻入れ26付近のタバコの煙や臭いを吸引し、パチンコホ−ル外に放出する。
なお、ハウジング37は密封構成とすることができる。
【0040】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、排出枝管23と排出主管24については勾配をつけて設置することによって排出効率を高めることができる。また、本発明はパチンコ機にかぎらずスロット機などのタバコの吸殻入れについても同様に実施することができる。
【0041】
【発明の効果】
上記の通り、本発明によれば、タバコの吸殻を人手によらないで自動的に収集することができるので、多くのパチンコ機やスロット機などから吸殻の収集が必要となるパチンコホ−ルなどの遊戯場に設備することによって多大な労力を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸殻集積装置をパチンコホ−ルに設備した構成例を示す簡略平面図である。
【図2】図1に示したパチンコ島の一つについて拡大して示した一部切欠平面図である。
【図3】上記した吸殻集積装置に備える吸殻入れ、落下管、排出枝管、排出主管、給水機の構成例を示す簡略図である。
【図4】上記した吸殻集積装置に備える分離集積機を示す簡略図である。
【符号の説明】
11〜20 パチンコ島
21 パチンコ機
22 給水機
23 排出枝管
24 排出主管
25 分離集積機
26 吸殻入れ
27 落下管
30 モ−タバルブ
33 メッシュ板
36 集積ボックス
39 排気装置

Claims (5)

  1. パチンコ遊戯場等に設備するタバコの吸殻集積装置において、
    パチンコ機等の多数の遊戯機を配列した遊戯機列の下方に配備した水流管と、遊戯機列の各々の遊戯機が備えるタバコの吸殻入れと上記水流管とを連結し吸殻を水流管に導く導入管と、
    上記水流管の給水側に備えた給水手段と、
    上記水流管の排水側に備え、吸殻と水とを分離して吸殻を集積する分離集積手段とより構成したことを特徴とするタバコの吸殻集積装置。
  2. 請求項1に記載した吸殻集積装置において、
    複数の遊戯機列の各々に配備した水流管を排水側で連結した排導管を設け、
    この排導管の排水側に上記分離集積手段を備えたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置。
  3. 請求項2に記載した吸殻集積装置において、
    水流管及び/又は排導管を所定の勾配を設けて配設したことを特徴とするタバコの吸殻集積装置。
  4. 請求項1又は2に記載した吸殻集積装置において、
    給水手段は、定時間隔で所定の水圧の水を供給する構成としたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置。
  5. 請求項1又は2に記載した吸殻集積装置において、
    水流管又は排導管の排水側に排気手段を備えたことを特徴とするタバコの吸殻集積装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6005316B1 (ja) * 2016-05-18 2016-10-12 日本オゾン発生器株式会社 スクリュウ式吸殻回収装置

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