JP2004159275A - 無線通信データ呼多重接続システム及び方法 - Google Patents
無線通信データ呼多重接続システム及び方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】高速の無線線路を效率的に使用し得る無線通信データ呼多重接続システム及び方法を提供する。且つ、一つの無線通信端末に接続された複数の使用者端末がデータサービス提供網により提供されるサービスを適切に分配して提供を受けられる、且つ、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時、各使用者端末の数の少ない無線通信端末を利用してデータ呼サービスを提供し得、且つ、使用者の所望の伝送速度通りに無線資源を設定して使用し得る無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供する。
【解決手段】所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）と、を含んで無線通信データ呼多重接続システムを構成する。
【選択図】 図１
【解決手段】所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）と、を含んで無線通信データ呼多重接続システムを構成する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに係るもので、詳しくは、無線通信端末のデータ呼を多重接続するためのシステム及び方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、移動通信システムなどを含む無線通信システムは、電子技術の発達によって、回線当たりの単価が有線通信システムに比べて安く、有線線路に比べて設置が一層容易であり、電波が至る地域ならどこにでも簡便に設置することができ、通信網構築が柔軟である。
【０００３】
最近、無線通信システムは、音声サービスからデータサービスにサービス領域を拡張している。特に、多様なマルチメディアサービスを提供するための高速無線伝送技術に対する関心が高まっている。
【０００４】
図７は無線通信端末のデータサービスのための従来の無線通信システム構成の一例を示した図である。
【０００５】
図示されたように、従来の無線通信システムは、無線インターフェースを遂行する無線通信端末（または接続端末（Ａｃｃｅｓｓ Ｔｅｒｍｉｎａｌ））２０と、該無線通信端末２０と１対１に有線接続されてデータサービスを要求する使用者端末１０と、前記無線通信端末２０と無線インターフェースを遂行して核心網インターフェースを提供する接続網（Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ；ＡＮ）３０と、インターネット５０を通してパケットデータ通信サービスを提供するホスト６０と、該ホスト６０と前記接続網３０とを連結するパケットデータサービングノード（Ｐａｃｋｅｔ Ｄａｔａ Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｎｏｄｅ；ＰＤＳＮ）４０と、を含んで構成されている。
【０００６】
使用者端末１０は、個人用コンピュータ（ＰＣ）、パケット呼装備などを含んでいて、前記無線通信端末２０とＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）を通して連結される。
【０００７】
前記使用者端末１０のプロトコルスタックは、二つの地点（ｅｎｄ）間のプロトコルであるＰＰＰ（Ｐｏｉｎｔ ｔｏ Ｐｏｉｎｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）と、インターネットプロトコル（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＩＰ）と、伝送制御プロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＴＣＰ）と、クライアント応用階層と、を含んで構成されている。
【０００８】
前記無線通信端末２０と接続網３０は、無線リンクの信頼性を維持するための無線リンクプロトコル（Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＲＬＰ）をそれぞれ含んで構成されている。
【０００９】
前記ＰＤＳＮ４０はＰＰＰを含んでいて、前記ホスト６０はＩＰと、伝送階層（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｌａｙｅｒ）と、サーバー応用階層と、を含んで構成されている。
【００１０】
以下、このように構成された従来の無線通信システムにおける無線通信端末のデータサービスの動作に対して説明する。
【００１１】
使用者端末１０はＵＳＢ連結を通して無線通信端末２０にデータを伝送し、無線通信端末２０は無線インターフェースを通して接続網３０に前記データを伝送し、接続網３０はＰＤＳＮ４０を通してホスト６０にデータを伝送する。次いで、ホスト６０は、使用者端末１０が要求するデータサービスを前記使用者端末１０に提供する。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、従来の無線通信システムにおいては、使用者端末１０がＰＰＰを使用することで、一つの使用者端末１０と一つの無線通信端末２０とが連結されて、該一つの無線通信端末２０はＰＤＳＮ４０の一つのＰＰＰ連結と接続するようになる。
【００１３】
従って、従来の無線通信システムにおけるデータサービスの場合、一つの使用者端末１０が一つの無線通信端末２０と連結されて使用されるため、高速の無線資源、例えば、２．４Ｍｂｐｓの無線資源を使用者一人が占有することとなり、無線帯域幅の浪費をもたらすという不都合な点があった。
【００１４】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、高速の無線線路を效率的に使用し得る無線通信データ呼多重接続システム及び方法を提供することを目的とする。
【００１５】
且つ、一つの無線通信端末に接続された複数の使用者端末にデータサービス提供網が提供するサービスを適切に分配し得る無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１６】
且つ、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時、各使用者端末の数の少ない無線通信端末を利用してデータ呼サービスの提供を受けられる無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１７】
且つ、使用者の所望の伝送速度通りに無線資源を設定して使用し得る無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る無線通信データ呼多重接続方法においては、所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システムと、を含んで構成されることを特徴とする。
【００１９】
且つ、使用者端末の命令によってデータ呼多重接続方式を設定する過程と、複数の使用者端末の各送信データを前記多重接続方式によって複数の無線通信端末に接続する過程と、無線通信端末別に各送信データのＩＰアドレスと各送信データの使用者端末アドレスを格納する過程と、複数の無線通信端から伝送される各受信データのＩＰアドレスを利用して、使用者端末アドレスを無線通信端末別に検索する過程と、その検索された使用者端末アドレスに前記各受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２０】
且つ、複数の使用者端末から送信データを受信する過程と、該送信データの種類を確認する過程と、前記送信データが多重接続システムを制御するＭＡＳデータであると、該当の命令を遂行する過程と、前記送信データがデータサービスのための一般データであると、設定されたスロット割当方式によって、前記送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる過程と、前記送信データのＩＰアドレスと使用者端末アドレスを無線通信端末別ＩＰアドレステーブルに格納する過程と、複数の無線通信端末から受信データを受信する過程と、該受信データのＩＰアドレスを利用して、該当の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、該ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがあると、その使用者端末に前記受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続システムは、所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２２】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重接続システムは、前記複数の使用者端末とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースする多重媒体システムと、前記一つ以上の無線通信端末とＵＳＢまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするパケット呼コネクションシステムと、前記多重媒体システムから伝送される前記複数の使用者端末のデータを各無線通信端末にスロット割当方式によってルーティングする多重接続ルーティングシステムと、を含んで構成されることが好ましい。
【００２３】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記スロット割当方式は、前記複数の使用者端末により設定されることが好ましい。
【００２４】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記スロット割当方式は、使用者端末と無線通信端末を１対１にマッピングする１対１割当方式と、一つの使用者端末が複数の無線通信端末の全てを共用する共通分割方式と、を含むことが好ましい。
【００２５】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重媒体システムは、前記複数の使用者端末と１対１に対応されて物理的データリンクを制御する複数の物理的データリンク制御部と、それら複数の物理的データリンク制御部から伝送されるデータに対して、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル機能を遂行するＴＣＰ／ＩＰ制御部と、該ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送される使用者端末の命令を遂行して応答する命令／応答制御部と、前記ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送されるデータを整列（ｓｏｒｔ）及びバッファーリングするデータ制御部と、を含んで構成されることが好ましい。
【００２６】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重接続ルーティングシステムは、使用者端末の命令によってスロット割当方式を設定して、その設定されたスロット割当方式によって、使用者端末にスロットを割り当てて使用者端末と無線通信端末間の送受信データをルーティングすることが好ましい。
【００２７】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続方法は、使用者端末の命令によってデータ呼多重接続方式を設定する過程と、複数の使用者端末の各送信データを前記多重接続方式によって複数の無線通信端末に接続する過程と、無線通信端末別に各送信データのＩＰアドレスと各送信データの使用者端末アドレスを格納する過程と、複数の無線通信端末から伝送される各受信データのＩＰアドレスを利用して使用者端末アドレスを検索する過程と、その検索された使用者端末アドレスに前記各受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２８】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記複数の無線通信端末に接続する過程は、使用者端末別送信データを前記多重接続方式によって無線通信端末別タイムスロットに割り当てる過程を行うことが好ましい。
【００２９】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記使用者端末アドレスは、使用者端末のデータリンクアドレスを含むことが好ましい。
【００３０】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続方法は、複数の使用者端末から送信データを受信する過程と、前記送信データの種類を確認する過程と、前記送信データが多重接続システムを制御するためのＭＡＳデータであると、該当の命令を遂行する過程と、前記送信データがデータサービスのための一般データであると、設定されたスロット割当方式によって、前記送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる過程と、前記送信データのＩＰアドレスと使用者端末アドレスを無線通信端末別ＩＰアドレステーブルに格納する過程と、複数の無線通信端末から受信データを受信する過程と、前記受信データのＩＰアドレスを利用して該当の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、該ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがあると、その使用者端末に前記受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００３１】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがないと、他の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスが検索されると、その検索された使用者端末アドレスを利用して前記受信データを伝送する過程と、を更に行うことが好ましい。
【００３２】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記該当の命令を遂行する過程は、前記送信データが多重接続システムの状態をディスプレーするためのＭＡＳデータであると、多重接続システムの状態を該当の使用者端末にディスプレーする過程と、前記送信データが多重接続システムのスロット割当方式を変更するためのＭＡＳデータであると、スロット割当方式を該当の使用者端末の命令によって変更する過程と、を行うことが好ましい。
【００３３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
【００３４】
図１は本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの第１実施形態の構成を示した図である。
【００３５】
図示されたように、無線通信データ呼多重接続システムは、所望のデータ伝送速度によって無線資源の設定を制御する複数の使用者端末１００−１２０と、それら複数の使用者端末１００−１２０を一つ以上の無線通信端末３００−３１０に接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）２００と、を含んで構成されている。
【００３６】
前記多重接続システム２００は、前記複数の使用者端末１００−１２０とイーサネット（Ｒ）（ｅｔｈｅｒｎｅｔ）やブルートゥース（ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）方式でインターフェースする多重媒体システム（ｍｕｌｔｉ ｍｅｄｉａ ｓｙｓｔｅｍ）２１０と、前記一つ以上の無線通信端末３００−３１０とＵＳＢまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするパケット呼コネクションシステム（ｐａｃｋｅｔ ｃａｌｌ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ）２３０と、前記多重媒体システム２１０から伝送される前記複数の使用者端末１００−１２０のデータを各無線通信端末３００−３１０にルーティングする多重接続ルーティングシステム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）２２０と、を含んで構成されている。
【００３７】
前記多重媒体システム２１０は、図２に示されたように、前記複数の使用者端末１００−１２０と１対１に対応されて物理的データリンクを制御する複数の物理的データリンク制御部（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄａｔａ ｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）２１１−１と、それら複数の物理的データリンク制御部２１１−１から伝送されるデータに対して、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル機能を遂行するＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２と、該ＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２から伝送される使用者端末１００−１２０の命令を遂行して応答する命令／応答制御部（ｃｏｍｍａｎｄ／ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）２１４と、前記ＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２から伝送されるデータを整列（ｓｏｒｔ）及びバッファーリングするデータ制御部２１３と、を含んで構成されている。
【００３８】
前記多重接続ルーティングシステム２２０は、使用者端末１００−１２０の命令によってスロット割当方式を設定して、その設定されたスロット割当方式によって使用者端末１００−１２０にスロットを割り当てて、使用者端末１００−１２０と無線通信端末３００−３１０間の送受信データをルーティングする。
【００３９】
図３は使用者端末１００−１２０と多重接続システム（ＭＡＳ）２００間のプロトコルスタックの構成を示した図である。
【００４０】
図示されたように、一つの使用者端末、例えば、使用者端末１００は、多重接続システム（ＭＡＳ）２００とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースするためのデータリンク階層１０１と、ＩＰ階層１０２と、ＴＣＰ階層１０３と、データサービスのための一般応用階層（ｎｏｒｍａｌ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）１０４と、多重接続システム２００を制御するためのＭＡＳ応用階層（ＭＡＳ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）１０５と、を含んで構成されている。
【００４１】
多重接続システム（ＭＡＳ）２００は、使用者端末１００とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースするためのデータリンク階層２０１と、ＩＰ階層２０２と、ＴＣＰ階層２０３と、を多重媒体システム２１０に含んでいて、無線通信端末３００−３１０とＵＢＳまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするためのデータリンク階層２０４と、ＰＰＰ階層２０５と、ＩＰ階層２０６と、ＴＣＰ階層２０７と、をパケット呼コネクションシステム２３０に含んで構成されている。また、多重接続システム（ＭＡＳ）２００は、前記使用者端末１００のＭＡＳ応用階層１０５と通信するためのＭＡＳ応用階層２０８と、ローカルサブネットワークのＩＰを格納して多重接続ルーティングを遂行する多重接続ルーティング階層２０９と、を含んで構成されている。
【００４２】
以下、このように構成された本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの動作に対して説明する。
【００４３】
必要であれば、図７の接続網（ＡＮ）３０、ＰＤＳＮ４０、インターネット５０、及びホスト６０を参照して説明することにする。
【００４４】
使用者端末１００−１２０は、データサービスのための使用者からの命令を受信すると、使用者端末１００−１２０のＭＡＳ応用階層１０５が多重接続システム２００のＭＡＳ応用階層２０８に命令を伝送して、多重接続システム２００のスロット割当方式を設定することができる。
【００４５】
この時、スロット割当方式は、１対１割当方式と共通分割方式を使用することができる。１対１割当方式は、使用者端末と無線通信端末とを１対１に連結してルーティングする方式である。そして、共通分割方式は、使用者端末のデータを複数の無線通信端末にルーティングする方式であって、空のスロットがあると、使用者端末のデータを割り当てる方式である。共通分割方式は、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時に多く使用される方式である。この共通分割方式は、例えば、他の使用者端末は通信状態でなく、ある使用者端末の送るデータが多い場合、その使用者端末がいくつかの無線通信端末を独占し得るように使用されることもあり得る。
【００４６】
図５は共通分割方式によって多重接続ルーティングシステム２２０がスロットを割り当てる方法を示した図である。
【００４７】
図示されたように、各バッファーリング部は使用者端末と１対１になり、第１バッファーリング部は使用者端末１００から伝送されたデータ（パケット）をバッファーリングし、第２バッファーリング部は使用者端末１１０から伝送されたパケットをバッファーリングする。第１バッファーリング部のバッファー１−１は、使用者端末１００から伝送された最初のパケットをバッファーリングし、バッファー１−ｎは、使用者端末１００から伝送されたｎ番目のパケットをバッファーリングする。
【００４８】
また、各無線通信端末３００、３１０、３２０（図１には図示せず）と１対１に対応される物理的スロット（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｓｌｏｔ）（ｍｏｂｉｌｅ １）（ｍｏｂｉｌｅ ２）（ｍｏｂｉｌｅ ｋ）があり、各物理的スロットは、ｍ個のタイムスロット（（ｓｌｏｔ１−１）−（ｓｌｏｔ１−ｍ））（（ｓｌｏｔ２−１）−（ｓｌｏｔ２−ｍ））（（ｓｌｏｔ３−１）−（ｓｌｏｔ３−ｍ））を有している。
【００４９】
この時、多重接続ルーティングシステム２２０は、ラウンドロビン（ｒｏｕｎｄ ｒｏｂｉｎ）方式で第１バッファーリング部から第３バッファーリング部まで順にパケットを引き出して、そのパケットが引き出された順に物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ １）の各タイムスロットにマッピング（ｍａｐｐｉｎｇ）する。即ち、一つの物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ １）の各タイムスロットが全て満たされると、次に引き出されるパケットは、次の物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ ２）の最初のタイムスロットに割り当てられる方式で各タイムスロットが割り当てられる。
【００５０】
各無線通信端末３００−３２０のタイムスロットが割り当てられると、多重接続ルーティングシステム２２０は、各無線通信端末３００−３２０別に前記パケットの目的地ＩＰアドレスと発信地データリンクアドレスを格納する。
【００５１】
従って、同様な使用者端末１００から伝送されるパケットであるとしても、複数の無線通信端末３００、３１０、３２０を通してエアー（Ａｉｒ）に送信される。
【００５２】
このように、共通分割方式は、複数の使用者端末１００−１２０が全ての無線通信端末３００−３２０を通してパケットを伝送し得るため、一つの無線連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を複数の使用者端末１００−１２０が使用するようになる。
【００５３】
以下、使用者端末１００−１２０が無線通信端末３００−３１０にデータを送信する場合に対して説明する。
【００５４】
図４は使用者端末１００−１２０からデータを受信した時の多重接続システム２００の動作を示したフローチャートである。
【００５５】
図示されたように、使用者端末１００−１２０から多重接続システム２００にデータが伝送されると（Ｓ１１）、多重接続システム２００の多重媒体システム２１０は、多重接続システム２００の状態やスロット割当方式を制御するためのＭＡＳ命令であるかを確認する（Ｓ１２）。
【００５６】
前記伝送されたたデータがＭＡＳ命令であると、命令／応答制御部２１４はＭＡＳ命令を遂行する。該ＭＡＳ命令が多重接続システム２００の状態をモニターリングするための命令であると、命令／応答制御部２１４は多重接続システム２００の状態を使用者端末１００−１２０にディスプレーする。この時、多重接続システム２００は、要求した使用者端末に状態ディスプレーを遂行することもでき、全ての使用者端末２００に状態ディスプレーを遂行することもできる。
【００５７】
前記ＭＡＳ命令がスロット割当方式制御のための命令であると、ＭＡＳ命令によってスロット割当方式を設定する（Ｓ１３）。
【００５８】
多重媒体システム２１０は、前記伝送されたデータがデータサービスのための一般（ｎｏｒｍａｌ）データであると、データ制御部２１３に使用者端末１００−１２０別に整列した後、バッファーリングする。
【００５９】
多重接続システム２００は、設定されたスロット割当方式を確認して（Ｓ１４）、その設定されたスロット割当方式によって、各使用者端末１００−１２０の各データを該当の無線通信端末のタイムスロットに割り当てる（Ｓ１５）。この時、多重接続システム２００の多重接続ルーティングシステム２２０は、スロットの割り当てられたデータの目的地（ｄｅｓｔｉｎａｔｉｏｎ）ＩＰアドレスと、そのデータを送信した使用者端末のデータリンクアドレスを、無線通信端末別にＩＰアドレステーブルに格納する。使用者端末１００−１２０から無線通信端末３００−３１０にデータが送信される時は、ＴＣＰ／ＩＰに基づいて送信される。
【００６０】
このように、多重接続システムは、データサービス使用者の命令によりスロット割当方式を変更して、複数の使用者端末１００−１２０が伝送するデータを複数の無線通信端末３００−３１０を通して接続網３０に送信することができる。
【００６１】
以下、無線通信端末３００−３１０が接続網（ＡＮ）３０から受信したデータを使用者端末１００−１２０にルーティングする場合に対して説明する。
【００６２】
図６は無線通信端末３００−３１０からデータを受信した時の多重接続システム２００の動作を示したフローチャートである。
【００６３】
図示されたように、一つの無線通信端末、例えば、無線通信端末３００からデータが受信されると（Ｓ２１）、多重接続システム２００の多重接続ルーティングシステム２２０は、全てのＩＰアドレステーブルを検索することなく、現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルを検索することで、前記受信されたデータに含まれたＩＰアドレスがあるかを確認する（Ｓ２２）。現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルを優先的に検索する理由は、データを送信した無線通信端末３００からデータを受信する可能性が、他の無線通信端末３１０からデータを受信する可能性より高いためである。
【００６４】
前記受信されたデータのＩＰアドレスが現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルにあると、多重接続ルーティングシステム２２０は、そのＩＰアドレステーブルから検索された前記ＩＰアドレスのデータリンクアドレスを得て（Ｓ２３）、そのデータリンクアドレスに該当する使用者端末に前記受信されたデータを送信する（Ｓ２４）。使用者端末１００−１２０と多重接続システム２００間の連結がイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式であるため、多重接続システム２００はデータリンクアドレスを利用して使用者端末１００−１２０を区別することができる。
【００６５】
然し、現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルに前記受信されたデータのＩＰアドレスがないと、多重接続ルーティングシステム２２０は他のＩＰアドレステーブルを検索する（Ｓ２５）。
【００６６】
次いで、前記受信されたデータのＩＰアドレスを利用して、前記受信されたデータの目的地である使用者端末のデータリンクアドレスを得ることができると（Ｓ２６）、多重接続ルーティングシステム２２０は、その該当の使用者端末に前記受信されたデータを送信する（Ｓ２４）。
【００６７】
従って、多重接続ルーティングシステム２２０が使用者端末１００−１２０のデータリンクアドレスを探すメッセージを各使用者端末１００−１２０に送る必要がなくなる。
【００６８】
このようにして、多重接続システム２００は、複数の無線通信端末３００−３１０から受信されたデータをデータリンクアドレスを利用して該当の使用者端末に伝送する。
【００６９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る無線通信データ呼多重接続システム及び方法においては、複数の使用者端末が無線通信端末のデータ呼を多重アクセスするため、高速の無線線路を效率的に使用し得るという効果がある。
【００７０】
且つ、一つの無線通信端末に接続された複数の使用者端末にデータサービス提供網が提供するサービスを適切に分配し得るという効果がある。
【００７１】
且つ、無線通信データ呼の多重接続方式をデータサービスの使用者により変更し得るという効果がある。
【００７２】
且つ、データサービスの使用者の命令によって無線資源の使用状態をモニターリングし得るという効果がある。
【００７３】
且つ、所望の伝送速度によって無線通信端末を必要な個数だけ占有してデータサービスの提供を受けられるという効果がある。
【００７４】
且つ、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時も、数の少ない無線通信端末を利用してデータ呼サービスの提供を受けられるという効果がある。
【００７５】
且つ、特別な設定や制御なしに、既存のＬＡＮ使用の場合と同様に、無線通信端末や使用者端末をそのまま使用し得るという効果がある。
【００７６】
且つ、使用者の所望の伝送速度通りに無線資源を設定して使用し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの第１実施形態の構成を示した図である。
【図２】本発明に係る多重媒体システムの構成を示した図である。
【図３】本発明に係る使用者端末と多重接続システム間のプロトコルスタックの構成を示した図である。
【図４】本発明に係る多重接続システムが複数の使用者端末の送信データを各無線通信端末に多重接続する方法を示した図である。
【図５】本発明に係る共通分割方式で、各使用者端末の送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる方法を示した図である。
【図６】本発明に係る多重接続システムが各無線通信端末からの受信データを受信処理する方法を示した図である。
【図７】従来の無線通信システムの無線通信端末のデータサービスのための構成の一例を示した図である。
【符号の説明】
２００ 多重接続システム
２１０：多重媒体システム
２２０：多重接続ルーティングシステム ２３０：パケット呼コネクションシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに係るもので、詳しくは、無線通信端末のデータ呼を多重接続するためのシステム及び方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、移動通信システムなどを含む無線通信システムは、電子技術の発達によって、回線当たりの単価が有線通信システムに比べて安く、有線線路に比べて設置が一層容易であり、電波が至る地域ならどこにでも簡便に設置することができ、通信網構築が柔軟である。
【０００３】
最近、無線通信システムは、音声サービスからデータサービスにサービス領域を拡張している。特に、多様なマルチメディアサービスを提供するための高速無線伝送技術に対する関心が高まっている。
【０００４】
図７は無線通信端末のデータサービスのための従来の無線通信システム構成の一例を示した図である。
【０００５】
図示されたように、従来の無線通信システムは、無線インターフェースを遂行する無線通信端末（または接続端末（Ａｃｃｅｓｓ Ｔｅｒｍｉｎａｌ））２０と、該無線通信端末２０と１対１に有線接続されてデータサービスを要求する使用者端末１０と、前記無線通信端末２０と無線インターフェースを遂行して核心網インターフェースを提供する接続網（Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ；ＡＮ）３０と、インターネット５０を通してパケットデータ通信サービスを提供するホスト６０と、該ホスト６０と前記接続網３０とを連結するパケットデータサービングノード（Ｐａｃｋｅｔ Ｄａｔａ Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｎｏｄｅ；ＰＤＳＮ）４０と、を含んで構成されている。
【０００６】
使用者端末１０は、個人用コンピュータ（ＰＣ）、パケット呼装備などを含んでいて、前記無線通信端末２０とＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）を通して連結される。
【０００７】
前記使用者端末１０のプロトコルスタックは、二つの地点（ｅｎｄ）間のプロトコルであるＰＰＰ（Ｐｏｉｎｔ ｔｏ Ｐｏｉｎｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）と、インターネットプロトコル（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＩＰ）と、伝送制御プロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＴＣＰ）と、クライアント応用階層と、を含んで構成されている。
【０００８】
前記無線通信端末２０と接続網３０は、無線リンクの信頼性を維持するための無線リンクプロトコル（Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ；ＲＬＰ）をそれぞれ含んで構成されている。
【０００９】
前記ＰＤＳＮ４０はＰＰＰを含んでいて、前記ホスト６０はＩＰと、伝送階層（Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｌａｙｅｒ）と、サーバー応用階層と、を含んで構成されている。
【００１０】
以下、このように構成された従来の無線通信システムにおける無線通信端末のデータサービスの動作に対して説明する。
【００１１】
使用者端末１０はＵＳＢ連結を通して無線通信端末２０にデータを伝送し、無線通信端末２０は無線インターフェースを通して接続網３０に前記データを伝送し、接続網３０はＰＤＳＮ４０を通してホスト６０にデータを伝送する。次いで、ホスト６０は、使用者端末１０が要求するデータサービスを前記使用者端末１０に提供する。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、従来の無線通信システムにおいては、使用者端末１０がＰＰＰを使用することで、一つの使用者端末１０と一つの無線通信端末２０とが連結されて、該一つの無線通信端末２０はＰＤＳＮ４０の一つのＰＰＰ連結と接続するようになる。
【００１３】
従って、従来の無線通信システムにおけるデータサービスの場合、一つの使用者端末１０が一つの無線通信端末２０と連結されて使用されるため、高速の無線資源、例えば、２．４Ｍｂｐｓの無線資源を使用者一人が占有することとなり、無線帯域幅の浪費をもたらすという不都合な点があった。
【００１４】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、高速の無線線路を效率的に使用し得る無線通信データ呼多重接続システム及び方法を提供することを目的とする。
【００１５】
且つ、一つの無線通信端末に接続された複数の使用者端末にデータサービス提供網が提供するサービスを適切に分配し得る無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１６】
且つ、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時、各使用者端末の数の少ない無線通信端末を利用してデータ呼サービスの提供を受けられる無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１７】
且つ、使用者の所望の伝送速度通りに無線資源を設定して使用し得る無線通信端末のデータサービスシステム及び方法を提供することを目的とする。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る無線通信データ呼多重接続方法においては、所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システムと、を含んで構成されることを特徴とする。
【００１９】
且つ、使用者端末の命令によってデータ呼多重接続方式を設定する過程と、複数の使用者端末の各送信データを前記多重接続方式によって複数の無線通信端末に接続する過程と、無線通信端末別に各送信データのＩＰアドレスと各送信データの使用者端末アドレスを格納する過程と、複数の無線通信端から伝送される各受信データのＩＰアドレスを利用して、使用者端末アドレスを無線通信端末別に検索する過程と、その検索された使用者端末アドレスに前記各受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２０】
且つ、複数の使用者端末から送信データを受信する過程と、該送信データの種類を確認する過程と、前記送信データが多重接続システムを制御するＭＡＳデータであると、該当の命令を遂行する過程と、前記送信データがデータサービスのための一般データであると、設定されたスロット割当方式によって、前記送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる過程と、前記送信データのＩＰアドレスと使用者端末アドレスを無線通信端末別ＩＰアドレステーブルに格納する過程と、複数の無線通信端末から受信データを受信する過程と、該受信データのＩＰアドレスを利用して、該当の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、該ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがあると、その使用者端末に前記受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続システムは、所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２２】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重接続システムは、前記複数の使用者端末とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースする多重媒体システムと、前記一つ以上の無線通信端末とＵＳＢまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするパケット呼コネクションシステムと、前記多重媒体システムから伝送される前記複数の使用者端末のデータを各無線通信端末にスロット割当方式によってルーティングする多重接続ルーティングシステムと、を含んで構成されることが好ましい。
【００２３】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記スロット割当方式は、前記複数の使用者端末により設定されることが好ましい。
【００２４】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記スロット割当方式は、使用者端末と無線通信端末を１対１にマッピングする１対１割当方式と、一つの使用者端末が複数の無線通信端末の全てを共用する共通分割方式と、を含むことが好ましい。
【００２５】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重媒体システムは、前記複数の使用者端末と１対１に対応されて物理的データリンクを制御する複数の物理的データリンク制御部と、それら複数の物理的データリンク制御部から伝送されるデータに対して、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル機能を遂行するＴＣＰ／ＩＰ制御部と、該ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送される使用者端末の命令を遂行して応答する命令／応答制御部と、前記ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送されるデータを整列（ｓｏｒｔ）及びバッファーリングするデータ制御部と、を含んで構成されることが好ましい。
【００２６】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続システムにおいて、前記多重接続ルーティングシステムは、使用者端末の命令によってスロット割当方式を設定して、その設定されたスロット割当方式によって、使用者端末にスロットを割り当てて使用者端末と無線通信端末間の送受信データをルーティングすることが好ましい。
【００２７】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続方法は、使用者端末の命令によってデータ呼多重接続方式を設定する過程と、複数の使用者端末の各送信データを前記多重接続方式によって複数の無線通信端末に接続する過程と、無線通信端末別に各送信データのＩＰアドレスと各送信データの使用者端末アドレスを格納する過程と、複数の無線通信端末から伝送される各受信データのＩＰアドレスを利用して使用者端末アドレスを検索する過程と、その検索された使用者端末アドレスに前記各受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００２８】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記複数の無線通信端末に接続する過程は、使用者端末別送信データを前記多重接続方式によって無線通信端末別タイムスロットに割り当てる過程を行うことが好ましい。
【００２９】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記使用者端末アドレスは、使用者端末のデータリンクアドレスを含むことが好ましい。
【００３０】
また、本発明の無線通信データ呼多重接続方法は、複数の使用者端末から送信データを受信する過程と、前記送信データの種類を確認する過程と、前記送信データが多重接続システムを制御するためのＭＡＳデータであると、該当の命令を遂行する過程と、前記送信データがデータサービスのための一般データであると、設定されたスロット割当方式によって、前記送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる過程と、前記送信データのＩＰアドレスと使用者端末アドレスを無線通信端末別ＩＰアドレステーブルに格納する過程と、複数の無線通信端末から受信データを受信する過程と、前記受信データのＩＰアドレスを利用して該当の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、該ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがあると、その使用者端末に前記受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする。
【００３１】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがないと、他の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスが検索されると、その検索された使用者端末アドレスを利用して前記受信データを伝送する過程と、を更に行うことが好ましい。
【００３２】
上記本発明の無線通信データ呼多重接続方法において、前記該当の命令を遂行する過程は、前記送信データが多重接続システムの状態をディスプレーするためのＭＡＳデータであると、多重接続システムの状態を該当の使用者端末にディスプレーする過程と、前記送信データが多重接続システムのスロット割当方式を変更するためのＭＡＳデータであると、スロット割当方式を該当の使用者端末の命令によって変更する過程と、を行うことが好ましい。
【００３３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
【００３４】
図１は本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの第１実施形態の構成を示した図である。
【００３５】
図示されたように、無線通信データ呼多重接続システムは、所望のデータ伝送速度によって無線資源の設定を制御する複数の使用者端末１００−１２０と、それら複数の使用者端末１００−１２０を一つ以上の無線通信端末３００−３１０に接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）２００と、を含んで構成されている。
【００３６】
前記多重接続システム２００は、前記複数の使用者端末１００−１２０とイーサネット（Ｒ）（ｅｔｈｅｒｎｅｔ）やブルートゥース（ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）方式でインターフェースする多重媒体システム（ｍｕｌｔｉ ｍｅｄｉａ ｓｙｓｔｅｍ）２１０と、前記一つ以上の無線通信端末３００−３１０とＵＳＢまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするパケット呼コネクションシステム（ｐａｃｋｅｔ ｃａｌｌ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ）２３０と、前記多重媒体システム２１０から伝送される前記複数の使用者端末１００−１２０のデータを各無線通信端末３００−３１０にルーティングする多重接続ルーティングシステム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）２２０と、を含んで構成されている。
【００３７】
前記多重媒体システム２１０は、図２に示されたように、前記複数の使用者端末１００−１２０と１対１に対応されて物理的データリンクを制御する複数の物理的データリンク制御部（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄａｔａ ｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）２１１−１と、それら複数の物理的データリンク制御部２１１−１から伝送されるデータに対して、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル機能を遂行するＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２と、該ＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２から伝送される使用者端末１００−１２０の命令を遂行して応答する命令／応答制御部（ｃｏｍｍａｎｄ／ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ）２１４と、前記ＴＣＰ／ＩＰ制御部２１２から伝送されるデータを整列（ｓｏｒｔ）及びバッファーリングするデータ制御部２１３と、を含んで構成されている。
【００３８】
前記多重接続ルーティングシステム２２０は、使用者端末１００−１２０の命令によってスロット割当方式を設定して、その設定されたスロット割当方式によって使用者端末１００−１２０にスロットを割り当てて、使用者端末１００−１２０と無線通信端末３００−３１０間の送受信データをルーティングする。
【００３９】
図３は使用者端末１００−１２０と多重接続システム（ＭＡＳ）２００間のプロトコルスタックの構成を示した図である。
【００４０】
図示されたように、一つの使用者端末、例えば、使用者端末１００は、多重接続システム（ＭＡＳ）２００とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースするためのデータリンク階層１０１と、ＩＰ階層１０２と、ＴＣＰ階層１０３と、データサービスのための一般応用階層（ｎｏｒｍａｌ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）１０４と、多重接続システム２００を制御するためのＭＡＳ応用階層（ＭＡＳ ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）１０５と、を含んで構成されている。
【００４１】
多重接続システム（ＭＡＳ）２００は、使用者端末１００とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースするためのデータリンク階層２０１と、ＩＰ階層２０２と、ＴＣＰ階層２０３と、を多重媒体システム２１０に含んでいて、無線通信端末３００−３１０とＵＢＳまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするためのデータリンク階層２０４と、ＰＰＰ階層２０５と、ＩＰ階層２０６と、ＴＣＰ階層２０７と、をパケット呼コネクションシステム２３０に含んで構成されている。また、多重接続システム（ＭＡＳ）２００は、前記使用者端末１００のＭＡＳ応用階層１０５と通信するためのＭＡＳ応用階層２０８と、ローカルサブネットワークのＩＰを格納して多重接続ルーティングを遂行する多重接続ルーティング階層２０９と、を含んで構成されている。
【００４２】
以下、このように構成された本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの動作に対して説明する。
【００４３】
必要であれば、図７の接続網（ＡＮ）３０、ＰＤＳＮ４０、インターネット５０、及びホスト６０を参照して説明することにする。
【００４４】
使用者端末１００−１２０は、データサービスのための使用者からの命令を受信すると、使用者端末１００−１２０のＭＡＳ応用階層１０５が多重接続システム２００のＭＡＳ応用階層２０８に命令を伝送して、多重接続システム２００のスロット割当方式を設定することができる。
【００４５】
この時、スロット割当方式は、１対１割当方式と共通分割方式を使用することができる。１対１割当方式は、使用者端末と無線通信端末とを１対１に連結してルーティングする方式である。そして、共通分割方式は、使用者端末のデータを複数の無線通信端末にルーティングする方式であって、空のスロットがあると、使用者端末のデータを割り当てる方式である。共通分割方式は、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時に多く使用される方式である。この共通分割方式は、例えば、他の使用者端末は通信状態でなく、ある使用者端末の送るデータが多い場合、その使用者端末がいくつかの無線通信端末を独占し得るように使用されることもあり得る。
【００４６】
図５は共通分割方式によって多重接続ルーティングシステム２２０がスロットを割り当てる方法を示した図である。
【００４７】
図示されたように、各バッファーリング部は使用者端末と１対１になり、第１バッファーリング部は使用者端末１００から伝送されたデータ（パケット）をバッファーリングし、第２バッファーリング部は使用者端末１１０から伝送されたパケットをバッファーリングする。第１バッファーリング部のバッファー１−１は、使用者端末１００から伝送された最初のパケットをバッファーリングし、バッファー１−ｎは、使用者端末１００から伝送されたｎ番目のパケットをバッファーリングする。
【００４８】
また、各無線通信端末３００、３１０、３２０（図１には図示せず）と１対１に対応される物理的スロット（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｓｌｏｔ）（ｍｏｂｉｌｅ １）（ｍｏｂｉｌｅ ２）（ｍｏｂｉｌｅ ｋ）があり、各物理的スロットは、ｍ個のタイムスロット（（ｓｌｏｔ１−１）−（ｓｌｏｔ１−ｍ））（（ｓｌｏｔ２−１）−（ｓｌｏｔ２−ｍ））（（ｓｌｏｔ３−１）−（ｓｌｏｔ３−ｍ））を有している。
【００４９】
この時、多重接続ルーティングシステム２２０は、ラウンドロビン（ｒｏｕｎｄ ｒｏｂｉｎ）方式で第１バッファーリング部から第３バッファーリング部まで順にパケットを引き出して、そのパケットが引き出された順に物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ １）の各タイムスロットにマッピング（ｍａｐｐｉｎｇ）する。即ち、一つの物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ １）の各タイムスロットが全て満たされると、次に引き出されるパケットは、次の物理的スロット（ｍｏｂｉｌｅ ２）の最初のタイムスロットに割り当てられる方式で各タイムスロットが割り当てられる。
【００５０】
各無線通信端末３００−３２０のタイムスロットが割り当てられると、多重接続ルーティングシステム２２０は、各無線通信端末３００−３２０別に前記パケットの目的地ＩＰアドレスと発信地データリンクアドレスを格納する。
【００５１】
従って、同様な使用者端末１００から伝送されるパケットであるとしても、複数の無線通信端末３００、３１０、３２０を通してエアー（Ａｉｒ）に送信される。
【００５２】
このように、共通分割方式は、複数の使用者端末１００−１２０が全ての無線通信端末３００−３２０を通してパケットを伝送し得るため、一つの無線連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を複数の使用者端末１００−１２０が使用するようになる。
【００５３】
以下、使用者端末１００−１２０が無線通信端末３００−３１０にデータを送信する場合に対して説明する。
【００５４】
図４は使用者端末１００−１２０からデータを受信した時の多重接続システム２００の動作を示したフローチャートである。
【００５５】
図示されたように、使用者端末１００−１２０から多重接続システム２００にデータが伝送されると（Ｓ１１）、多重接続システム２００の多重媒体システム２１０は、多重接続システム２００の状態やスロット割当方式を制御するためのＭＡＳ命令であるかを確認する（Ｓ１２）。
【００５６】
前記伝送されたたデータがＭＡＳ命令であると、命令／応答制御部２１４はＭＡＳ命令を遂行する。該ＭＡＳ命令が多重接続システム２００の状態をモニターリングするための命令であると、命令／応答制御部２１４は多重接続システム２００の状態を使用者端末１００−１２０にディスプレーする。この時、多重接続システム２００は、要求した使用者端末に状態ディスプレーを遂行することもでき、全ての使用者端末２００に状態ディスプレーを遂行することもできる。
【００５７】
前記ＭＡＳ命令がスロット割当方式制御のための命令であると、ＭＡＳ命令によってスロット割当方式を設定する（Ｓ１３）。
【００５８】
多重媒体システム２１０は、前記伝送されたデータがデータサービスのための一般（ｎｏｒｍａｌ）データであると、データ制御部２１３に使用者端末１００−１２０別に整列した後、バッファーリングする。
【００５９】
多重接続システム２００は、設定されたスロット割当方式を確認して（Ｓ１４）、その設定されたスロット割当方式によって、各使用者端末１００−１２０の各データを該当の無線通信端末のタイムスロットに割り当てる（Ｓ１５）。この時、多重接続システム２００の多重接続ルーティングシステム２２０は、スロットの割り当てられたデータの目的地（ｄｅｓｔｉｎａｔｉｏｎ）ＩＰアドレスと、そのデータを送信した使用者端末のデータリンクアドレスを、無線通信端末別にＩＰアドレステーブルに格納する。使用者端末１００−１２０から無線通信端末３００−３１０にデータが送信される時は、ＴＣＰ／ＩＰに基づいて送信される。
【００６０】
このように、多重接続システムは、データサービス使用者の命令によりスロット割当方式を変更して、複数の使用者端末１００−１２０が伝送するデータを複数の無線通信端末３００−３１０を通して接続網３０に送信することができる。
【００６１】
以下、無線通信端末３００−３１０が接続網（ＡＮ）３０から受信したデータを使用者端末１００−１２０にルーティングする場合に対して説明する。
【００６２】
図６は無線通信端末３００−３１０からデータを受信した時の多重接続システム２００の動作を示したフローチャートである。
【００６３】
図示されたように、一つの無線通信端末、例えば、無線通信端末３００からデータが受信されると（Ｓ２１）、多重接続システム２００の多重接続ルーティングシステム２２０は、全てのＩＰアドレステーブルを検索することなく、現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルを検索することで、前記受信されたデータに含まれたＩＰアドレスがあるかを確認する（Ｓ２２）。現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルを優先的に検索する理由は、データを送信した無線通信端末３００からデータを受信する可能性が、他の無線通信端末３１０からデータを受信する可能性より高いためである。
【００６４】
前記受信されたデータのＩＰアドレスが現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルにあると、多重接続ルーティングシステム２２０は、そのＩＰアドレステーブルから検索された前記ＩＰアドレスのデータリンクアドレスを得て（Ｓ２３）、そのデータリンクアドレスに該当する使用者端末に前記受信されたデータを送信する（Ｓ２４）。使用者端末１００−１２０と多重接続システム２００間の連結がイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式であるため、多重接続システム２００はデータリンクアドレスを利用して使用者端末１００−１２０を区別することができる。
【００６５】
然し、現在の無線通信端末３００のＩＰアドレステーブルに前記受信されたデータのＩＰアドレスがないと、多重接続ルーティングシステム２２０は他のＩＰアドレステーブルを検索する（Ｓ２５）。
【００６６】
次いで、前記受信されたデータのＩＰアドレスを利用して、前記受信されたデータの目的地である使用者端末のデータリンクアドレスを得ることができると（Ｓ２６）、多重接続ルーティングシステム２２０は、その該当の使用者端末に前記受信されたデータを送信する（Ｓ２４）。
【００６７】
従って、多重接続ルーティングシステム２２０が使用者端末１００−１２０のデータリンクアドレスを探すメッセージを各使用者端末１００−１２０に送る必要がなくなる。
【００６８】
このようにして、多重接続システム２００は、複数の無線通信端末３００−３１０から受信されたデータをデータリンクアドレスを利用して該当の使用者端末に伝送する。
【００６９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る無線通信データ呼多重接続システム及び方法においては、複数の使用者端末が無線通信端末のデータ呼を多重アクセスするため、高速の無線線路を效率的に使用し得るという効果がある。
【００７０】
且つ、一つの無線通信端末に接続された複数の使用者端末にデータサービス提供網が提供するサービスを適切に分配し得るという効果がある。
【００７１】
且つ、無線通信データ呼の多重接続方式をデータサービスの使用者により変更し得るという効果がある。
【００７２】
且つ、データサービスの使用者の命令によって無線資源の使用状態をモニターリングし得るという効果がある。
【００７３】
且つ、所望の伝送速度によって無線通信端末を必要な個数だけ占有してデータサービスの提供を受けられるという効果がある。
【００７４】
且つ、使用者端末の個数が無線通信端末の個数より多い時も、数の少ない無線通信端末を利用してデータ呼サービスの提供を受けられるという効果がある。
【００７５】
且つ、特別な設定や制御なしに、既存のＬＡＮ使用の場合と同様に、無線通信端末や使用者端末をそのまま使用し得るという効果がある。
【００７６】
且つ、使用者の所望の伝送速度通りに無線資源を設定して使用し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る無線通信データ呼多重接続システムの第１実施形態の構成を示した図である。
【図２】本発明に係る多重媒体システムの構成を示した図である。
【図３】本発明に係る使用者端末と多重接続システム間のプロトコルスタックの構成を示した図である。
【図４】本発明に係る多重接続システムが複数の使用者端末の送信データを各無線通信端末に多重接続する方法を示した図である。
【図５】本発明に係る共通分割方式で、各使用者端末の送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる方法を示した図である。
【図６】本発明に係る多重接続システムが各無線通信端末からの受信データを受信処理する方法を示した図である。
【図７】従来の無線通信システムの無線通信端末のデータサービスのための構成の一例を示した図である。
【符号の説明】
２００ 多重接続システム
２１０：多重媒体システム
２２０：多重接続ルーティングシステム ２３０：パケット呼コネクションシステム
Claims (12)
- 所望のデータ伝送速度によって無線資源の割当を制御する複数の使用者端末と、
それら複数の使用者端末を前記制御によって一つ以上の無線通信端末に多重接続する多重接続システム（ｍｕｌｔｉ ａｃｃｅｓｓ ｓｙｓｔｅｍ；ＭＡＳ）と、を含んで構成されることを特徴とする無線通信データ呼多重接続システム。 - 前記多重接続システムは、
前記複数の使用者端末とイーサネット（Ｒ）やブルートゥース方式でインターフェースする多重媒体システムと、
前記一つ以上の無線通信端末とＵＳＢまたはＲＳ２３２Ｃ方式でインターフェースするパケット呼コネクションシステムと、
前記多重媒体システムから伝送される前記複数の使用者端末のデータを各無線通信端末にスロット割当方式によってルーティングする多重接続ルーティングシステムと、を含んで構成されることを特徴とする請求項１記載の無線通信データ呼多重接続システム。 - 前記スロット割当方式は、
前記複数の使用者端末により設定されることを特徴とする請求項２記載の無線通信データ呼多重接続システム。 - 前記スロット割当方式は、
使用者端末と無線通信端末を１対１にマッピングする１対１割当方式と、一つの使用者端末が複数の無線通信端末の全てを共用する共通分割方式と、を含むことを特徴とする請求項２記載の無線通信データ呼多重接続システム。 - 前記多重媒体システムは、
前記複数の使用者端末と１対１に対応されて物理的データリンクを制御する複数の物理的データリンク制御部と、
それら複数の物理的データリンク制御部から伝送されるデータに対して、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル機能を遂行するＴＣＰ／ＩＰ制御部と、
該ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送される使用者端末の命令を遂行して応答する命令／応答制御部と、
前記ＴＣＰ／ＩＰ制御部から伝送されるデータを整列（ｓｏｒｔ）及びバッファーリングするデータ制御部と、を含んで構成されることを特徴とする請求項２記載の無線通信データ呼多重接続システム。 - 前記多重接続ルーティングシステムは、
使用者端末の命令によってスロット割当方式を設定して、その設定されたスロット割当方式によって、使用者端末にスロットを割り当てて使用者端末と無線通信端末間の送受信データをルーティングすることを特徴とする請求項２記載の無線通信データ呼多重接続システム。 - 使用者端末の命令によってデータ呼多重接続方式を設定する過程と、
複数の使用者端末の各送信データを前記多重接続方式によって複数の無線通信端末に接続する過程と、
無線通信端末別に各送信データのＩＰアドレスと各送信データの使用者端末アドレスを格納する過程と、
複数の無線通信端末から伝送される各受信データのＩＰアドレスを利用して使用者端末アドレスを検索する過程と、
その検索された使用者端末アドレスに前記各受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする無線通信データ呼多重接続方法。 - 前記複数の無線通信端末に接続する過程は、
使用者端末別送信データを前記多重接続方式によって無線通信端末別タイムスロットに割り当てる過程を行うことを特徴とする請求項７記載の無線通信データ呼多重接続方法。 - 前記使用者端末アドレスは、
使用者端末のデータリンクアドレスを含むことを特徴とする請求項７記載の無線通信データ呼多重接続方法。 - 複数の使用者端末から送信データを受信する過程と、
前記送信データの種類を確認する過程と、
前記送信データが多重接続システムを制御するためのＭＡＳデータであると、該当の命令を遂行する過程と、
前記送信データがデータサービスのための一般データであると、設定されたスロット割当方式によって、前記送信データを各無線通信端末のタイムスロットに割り当てる過程と、
前記送信データのＩＰアドレスと使用者端末アドレスを無線通信端末別ＩＰアドレステーブルに格納する過程と、
複数の無線通信端末から受信データを受信する過程と、
前記受信データのＩＰアドレスを利用して該当の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、
該ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがあると、その使用者端末に前記受信データを伝送する過程と、を順次行うことを特徴とする無線通信データ呼多重接続方法。 - 前記ＩＰアドレステーブルに前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスがないと、他の無線通信端末のＩＰアドレステーブルを検索する過程と、
前記ＩＰアドレスの使用者端末アドレスが検索されると、その検索された使用者端末アドレスを利用して前記受信データを伝送する過程と、を更に行うことを特徴とする請求項１０記載の無線通信データ呼多重接続方法。 - 前記該当の命令を遂行する過程は、
前記送信データが多重接続システムの状態をディスプレーするためのＭＡＳデータであると、多重接続システムの状態を該当の使用者端末にディスプレーする過程と、
前記送信データが多重接続システムのスロット割当方式を変更するためのＭＡＳデータであると、スロット割当方式を該当の使用者端末の命令によって変更する過程と、を行うことを特徴とする請求項１０記載の無線通信データ呼多重接続方法。
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