JP2004159110A - 電子撮像装置及びその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の高いピント調整が容易に行え、しかもレンズに悪影響を及ぼすこと無く組み立てられる電子撮像装置及びその組立方法を得ること。
【解決手段】本発明の一実施形態の電子撮像装置1Aは、レンズLが組み込まれた熱可塑性不透明樹脂製のレンズホルダー11Aに複数本の取付脚部14を形成し、そのレンズホルダー11Aを取り付ける配線基板30Aに前記取付脚部14に対応した取付貫通孔32を形成して、配線基板30Aの所定の位置に電子撮像素子Sが封止されているパッケージ21を半田付けし、このパッケージ21を包み込むように、そして取付脚部14を配線基板30Aの取付貫通孔32に挿入してレンズホルダー11Aを被せ、ピント調整をした後、取付脚部14を加熱、溶融して固定した構造で構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の一実施形態の電子撮像装置1Aは、レンズLが組み込まれた熱可塑性不透明樹脂製のレンズホルダー11Aに複数本の取付脚部14を形成し、そのレンズホルダー11Aを取り付ける配線基板30Aに前記取付脚部14に対応した取付貫通孔32を形成して、配線基板30Aの所定の位置に電子撮像素子Sが封止されているパッケージ21を半田付けし、このパッケージ21を包み込むように、そして取付脚部14を配線基板30Aの取付貫通孔32に挿入してレンズホルダー11Aを被せ、ピント調整をした後、取付脚部14を加熱、溶融して固定した構造で構成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、電子制御車両などに組み込んで好適な小型の電子撮像装置及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、小型の電子撮像装置は携帯電話機や一部のコンピュータに組み込まれて盛んに用いられており、また、高級な電子制御車両にも組み込まれて用いられており、今後も各種機器に益々盛んに用いられる傾向にある。特に携帯電話機やノート型コンピュータに組み込まれる小型の電子撮像装置は被写体を高画質で撮像でき、しかも安価であることが望まれている。
【0003】
ところが、従来技術のこの種電子撮像装置はその構造、構成から製造むらが生じて組立上がった一部の電子撮像装置に画質の思わしくないものが生じ、その分歩留まりが低下して高価になるという問題を抱えている。
【0004】
先ず、以下に図を用いて、その従来技術の電子撮像装置の構造、構成を説明する。
【0005】
図7は従来技術の電子撮像装置の外観図であって同図Aはその正面図、同図Bはその側面図、そして図8は図7Aに示した電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【0006】
図7及び図8において、符号1Bは従来技術の電子撮像装置を指す。この電子撮像装置1Bは、レンズ部10、電子撮像素子部20(図8)、配線基板30とから構成されている。
【0007】
レンズ部10はレンズホルダー11とレンズLとから構成されている。レンズホルダー11は所定の長さで円筒部111と角形筒部112とが一体的に不透明樹脂で成形された筒型のものである。レンズホルダー11の円筒部111の端面中央部には小口径の光導入口12が開けられ、その光導入口12側の所定の位置にレンズLが予め組み込まれている。レンズホルダー11の角形筒部112の開放端側は大口径で開口されており、後記する電子撮像素子部20のパッケージ21を包み込む大きさの開口13で開放されている。
【0008】
電子撮像素子部20は、図8に示したように、パッケージ21を中心に構成されており、そのパッケージ21は不透明な、例えば、樹脂、セラミックなどで中央部に凹部22が成形されており、その凹部22に前記レンズLと中心光軸を一致するように電子撮像素子Sが実装されている。そしてその凹部22の開口は透明板、例えば、カバーガラス(以下、「カバーガラス」と記す)23で封止されている。通常、カバーガラス23の表面には赤外線カットフィルター(不図示)が蒸着されているが、その赤外線カットフィルターは別途単独でレンズLとカバーガラス23との中間部に配設してもよい。電子撮像素子部20は前記のような構造で形成されている。
【0009】
前記パッケージ21は配線基板30の所定の位置に半田付けされて固定されている。この配線基板30には、所定のパターンで外部回路に接続される配線31が予め施されている。
【0010】
なお、配線基板30は単層基板であっても多層基板であってもよく、通常、は多層基板が用いられている。また、パッケージ21の凹部22内にも電子回路が配線されているが、その配線は省略した。
【0011】
これらレンズ部10と電子撮像素子部20とを組み立てる場合には、図8に示したように、先ず、配線基板30に、予め、電子撮像素子Sが実装され、カバーガラス23で封止されているパッケージ21を半田付けして固定し、そのパッケージ21を包み込むようにレンズ部10のレンズホルダー11を、その開口13側から被せ、その開口13の端面を接着剤Adで配線基板30の所定の位置に接着することで電子撮像装置1Bが一体化されて組上がる。
【0012】
被写体を電子撮像素子Sにピントを合わせて投影できるようにレンズLと電子撮像素子Sとのピント合わせ方法としては、レンズLを支持する部品(不図示)と、レンズホルダー11を別構造にしてネジを儲け、回転させて位置を調整する方法が通常行われている。
【0013】
しかし、この方法は部品点数が増えてしまうこと、ネジ部を設ける必要があること、このネジ部は回転させた時にガタツキが無いことなど精度が必要で、部品コスト面で不利になる。
【0014】
図7及び図8に示した電子撮像装置1Bでは、この点を改良したもので、部品コストの削減に有利な方法としてレンズLとレンズホルダー11とを一体化し、不図示の治具を用いてレンズホルダー11を支持しながら電子撮像素子Sの方に移動させ、ピントを合わせる。そのピントが合った位置で接着剤Adの厚みを調整してレンズホルダー11を配線基板30に固定する方法が採られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レンズホルダー11と配線基板30との間の接着剤Adの厚みはレンズホルダー11内のレンズLの位置のバラツキ、電子撮像素子Sの厚さのバラツキ、電子撮像素子Sをパッケージ21の凹部22に半田付けする半田の厚みの影響などで厚くなったり薄くなったりする。これが接着剤Adの厚さのバラツキになり、塗布量のコントロールが難しくなる。
【0016】
更に、硬化のための熱処理(またはUV照射)とその条件のコントロール、更には硬化収縮を補正することも必要となる。特に硬化収縮はピント調整工程の後であるため、前記のように接着剤Adの厚さがばらついているとコントロールし難くいし、接着剤Adの製造ロット間の変動にも配慮する必要がある。このため、硬化収縮を実機で確認後、本生産を行うことも実行されている。
【0017】
以上、記したように従来技術の電子撮像装置1Bには数々の課題がある。
【0018】
本発明はこのような課題を解決しようとするものであって、精度の高いピント調整が容易に行うことができ、しかもレンズに悪影響を及ぼすこと無く組み立てられる電子撮像装置及びその組立方法を得ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
それ故、前記課題を解決するために、本発明の電子撮像装置は、熱可塑性不透明樹脂製のレンズホルダーにレンズが組み込まれたレンズ部、パッケージに電子撮像素子が実装され、透明板で封止されている電子撮像素子部、前記レンズ部及び前記電子撮像素子部が取り付けられる配線基板とから構成されている電子撮像装置において、その配線基板の所定の位置に前記電子撮像素子部が取り付けられており、その配線基板に取り付けられた電子撮像素子部の外周部の前記配線基板に複数の取付貫通孔が形成されており、前記レンズ部のレンズホルダーの前記レンズ側とは反対側の開口部の口径は前記電子撮像素子部の前記配線基板上における面積より広く、そして前記開口部に前記取付貫通孔に挿入できる取付脚部が形成されており、前記複数の取付脚部を前記配線基板の取付貫通孔に挿入して前記配線基板に反対面に導出し、被写体が前記レンズを通じて前記電子撮像素子にピントが合う距離の導出長さで、その導出脚部を加熱により前記配線基板に溶着し、前記レンズ部を前記配線基板に固定した構造で構成されていることを特徴とする。
【0020】
前記取付貫通孔は前記配線基板の厚み部分に樹脂溜まりが形成されていることが好ましく、特にその構造が、前記取付貫通孔の口径が前記取付脚部の前記配線基板への挿入側から導出側に向かって拡大する形状、或いは前記配線基板の中間部で拡大した形状で形成されていることが望ましい。
【0021】
前記配線基板が多層配線基板であってもよい。
【0022】
また、本発明の電子撮像装置の組立方法は、光導入開口側にレンズが組み込まれ、反対側の開口部に複数の取付脚部が形成されている熱可塑性不透明樹脂製のホルダー、電子撮像素子が実装され、透明板で封止されているパッケージ、前記パッケージが所定の位置に取り付けられ、そして前記ホルダーが前記パッケージを覆って取り付けられる位置に複数の取付貫通孔が形成されている配線基板とを用意し、その配線基板の前記所定の位置に前記パッケージを固定し、前記配線基板に固定したパッケージの外周部の前記配線基板に形成されている前記複数の取付貫通孔に前記複数の取付脚部をそれぞれ挿入し、その配線基板から導出した前記取付脚部の長さを調整し、前記配線基板に対するホルダーの間隔を調整して、被写体を前記レンズを通じて前記電子撮像素子にピントを合わせ、その後、前記導出している取付脚部を加熱して溶融し、そして冷却して前記配線基板に前記取付脚部を溶着する方法を採っている。
【0023】
従って、本発明の電子撮像装置によれば、レンズホルダーの取付脚部を形成し、配線基板の取付貫通孔に挿入する極めて簡単な構造で精密にピントの合った電子撮像装置を安価に得られる。
【0024】
また、本発明の電子撮像装置の組立方法によれば、レンズホルダーに形成した取付脚部を配線基板の取付貫通孔に挿入し、導出した取付脚部の長さを調整するという極めて簡単な方法を採ることにより精密にピントの合った電子撮像装置を安価に組み立てることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて、本発明の一実施形態の電子撮像装置を説明する。
【0026】
図1は本発明の一実施形態の電子撮像装置の完成外観図を示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその裏面図、同図Cはその側面図、図2は図1Aに示した本発明の電子撮像装置のA−A線上における断面側面図、図3は本発明の電子撮像装置の組立途中の断面側面図、図4は本発明の電子撮像装置に用いて好適な一実施形態の配線基板の平面図であって、同図Aはその表面図、同図Bはその裏面図、図5は図4に示した配線基板に形成して好適な取付貫通孔の構造を示していて、同図Aは第1実施形態の取付貫通孔の断面図、同図Bは第2実施形態の取付貫通孔の断面図、そして図5は図4に示した配線基板の取付貫通孔にレンズホルダーの取付脚部を溶融、固定した構造を示した断面側面図である。
【0027】
なお、本発明の電子撮像装置の構成、構造部分には、従来技術の電子撮像装置1Bのそれらと同一の部分に同一の符号を付して説明する。
【0028】
先ず、図を用いて本発明の一実施形態の電子撮像装置を説明する。
【0029】
図1において、符号1Aは本発明の一実施形態の電子撮像装置を指す。この電子撮像装置1Aは、レンズ部10A、電子撮像素子部20(図2)、配線基板30Aとから構成されている。
【0030】
レンズ部10Aは不透明な熱可塑性樹脂製のレンズホルダー11AとレンズLとから構成されている。レンズホルダー11Aは所定の長さで円筒部111と角形筒部112Aとが一体的に成形された筒型のものである。レンズホルダー11Aの円筒部111の端面中央部には小口径の光導入口12が開けられ、その光導入口12側の所定の位置にレンズLが予め組み込まれている。レンズホルダー11Aの角形筒部112Aの開放端側は大口径で開口されており、後記する電子撮像素子部20のパッケージ21を包み込む大きさの開口13で開放されている。そしてこのレンズホルダー11Aの特徴は角形筒部112Aの開口13側四隅に取付脚部14が形成されていることである。これらの取付脚部14の長さは配線基板30Aの厚みより十分に長い長さの寸法で開口13の平面に対して垂直に形成されている。これら取付脚部14の太さは、後記するピント調整が円滑に行うことができるように、取付貫通孔32内を円滑に挿通できる直径の太さに選定されている。
【0031】
次に、電子撮像素子部20の構造、構成であるが、これは図8に示した従来技術の電子撮像装置1Bにおけるものと同一であるため、そのままの構造、構成を図2に示し、それらの説明を割愛する。
【0032】
配線基板30Aは、図4に示したように、所定のパターンで外部回路に接続される配線31が予め施されている他、レンズホルダー11Aの4本の取付脚部14の位置に相当する四隅の位置にそれぞれの取付脚部14が挿入できる取付貫通孔32が開けられている。配線31はパッケージ21が半田付けされる表面部分から側面を回り、裏面にまで巻き付けられたように形成されている。裏面の配線31がこの配線基板30Aの電極となり、例えば、フレキシブルな電子回路基板(不図示)に半田付けされ、接続される。表面の各配線31部分の端部は電極パッドとなり、前記パッケージ21が半田付けされる。
【0033】
なお、配線基板30Aは単層基板であっても多層基板であってもよく、通常、は多層基板が用いられている。また、パッケージ21の凹部22内にも電子回路が配線されているが、その配線は省略した。
【0034】
次に、図3も用いて、本発明の電子撮像装置1Aの組立方法を説明する。
【0035】
先ず、配線基板30Aの表面の配線31に電子撮像素子部20のパッケージ21を半田付けし、次に、そのパッケージ21を包み込むようにレンズ部10Aのレンズホルダー11Aを、その開口13側から被せ、そして図3に示したように、4本の取付脚部14を配線基板30Aの四隅に開けられている取付貫通孔32にそれぞれ挿入する。角形筒部112Aの開口13の端面は、従来技術の電子撮像装置1Bとは異なり、配線基板30Aの表面には接着剤Adで接着しない。
【0036】
次に、不図示の治具を用いてレンズホルダー11Aを配線基板30Aの表面対して垂直方向に移動させ、被写体が電子撮像素子Sにピントが合うようにピント調整を行う。図2はピントが合った状態であって、配線基板30Aを貫通しているレンズホルダー11Aの取付脚部14を加熱し、配線基板30A側へ加圧、溶着した状態を示す。加熱、加圧により取付脚部14は軟化して、図1B及び図3に示したように、配線基板30Aの取付貫通孔32を溶融樹脂14Aで埋め、密着する。その後冷却して硬化させる。このようにして、レンズホルダー11Aは配線基板30Aに対して固定され、レンズホルダー11A、電子撮像素子部20、配線基板30Aが一体化されて本発明の電子撮像装置1Aが組上がる。
【0037】
電子撮像装置1Aの各部品の寸法は、一例ではあるが、レンズホルダー11Aの円筒部111の直径が7mm程度、角形筒部112Aの一辺が10mm程度、パッケージ21の直径が8mm程度である。配線基板30Aの面積は用途に応じて変更することができる。
【0038】
取付貫通孔32の形状は、図5に示したように、配線基板30Aの厚み部分に樹脂溜まり33が形成されていることが望ましい。図5Aに図示の取付貫通孔32Aは、その口径が取付脚部14の配線基板30Aへの挿入側(表面側)から導出側(裏面側)に向かって拡大するテーパ形状で形成されていることを特徴とする。また、図5Bに示した取付貫通孔32Bのように、その口径が配線基板30Aの中間部で拡大した形状で樹脂溜まり33を形成されているものである。
【0039】
これらのような構造で取付貫通孔32A、32Bを形成することにより、配線基板30Aの裏面に導出された取付脚部14を加熱、加圧すると、図6に示したように、取付貫通孔32A、32B内に溶融樹脂14Aが充填された状態となり、それが冷却、硬化して、配線基板30Aの表面側には容易に抜けなくなる。
【0040】
なお、この配線基板30Aは図示を省略した電気回路への接続のために、通常、多層配線基板で構成されていることが多い。
【0041】
前記の実施形態の電子撮像装置1Aでは、レンズホルダー11Aを円筒部111と角形筒部112Aとで構成したが、全て円筒で構成してもよく、この場合の取付脚部14は開口が円形状開口13Aとなり、取付脚部14は少なくとも2本、好ましくは少なくとも3本、開口端面に所定の角間隔で形成しておくことが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、
1.電子撮像装置が組立てる時に行うピント調整の状態のままでレンズホルダーを固定することから、精度の高いピント調整状態をばらつき無く実現することができる
2.従来技術の電子撮像装置ではレンズホルダーを配線基板に接着剤を用いて接着、固定していたために、その接着剤を硬化させるために使用する熱や紫外線がレンズ部分に悪影響を与えることがあったが、本発明では、そのような接着剤を使用しないために、そのレンズ部分に悪影響を与えることが無い
3.作業時間も加熱、軟化、加圧という数秒程度の時間で完了でき、生産性を大いに向上させることができる。溶融、溶着工程の管理は、温度管理が必要であるが、接着剤の量、硬化条件、硬化収縮などを管理することから見れば無いに等しい位の負担で済む
など、数々の優れた効果がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子撮像装置の完成外観図を示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその裏面図、同図Cはその側面図である。
【図2】図1Aに示した本発明の電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【図3】本発明の電子撮像装置の組立途中の断面側面図である。
【図4】本発明の電子撮像装置に用いて好適な一実施形態の配線基板の平面図であって、同図Aはその表面図、同図Bはその裏面図である。
【図5】図4に示した配線基板に形成して好適な取付貫通孔の構造を示していて、同図Aは第1実施形態の取付貫通孔の断面図、同図Bは第2実施形態の取付貫通孔の断面図である。
【図6】図4に示した配線基板の取付貫通孔にレンズホルダーの取付脚部を溶融、固定した構造を示した断面側面図である。
【図7】従来技術の電子撮像装置の外観図であって同図Aはその正面図、同図Bはその側面図である。
【図8】図7Aに示した電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【符号の説明】
1A…本発明の一実施形態の電子撮像装置、10…レンズ部、11A…レンズホルダー、111…レンズホルダー11Aの円筒部、112A…レンズホルダー11Aの角形筒部、12…光導入口、13…レンズホルダー11Aの開口、14…レンズホルダー11Aの取付脚部、14A…取付脚部14の溶融部分、20…電子撮像素子部、21…パッケージ、22…パッケージ21の凹部、23…カバーガラス、30A…配線基板、31…配線、32…取付貫通孔、L…レンズ、S…電子撮像素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、電子制御車両などに組み込んで好適な小型の電子撮像装置及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、小型の電子撮像装置は携帯電話機や一部のコンピュータに組み込まれて盛んに用いられており、また、高級な電子制御車両にも組み込まれて用いられており、今後も各種機器に益々盛んに用いられる傾向にある。特に携帯電話機やノート型コンピュータに組み込まれる小型の電子撮像装置は被写体を高画質で撮像でき、しかも安価であることが望まれている。
【0003】
ところが、従来技術のこの種電子撮像装置はその構造、構成から製造むらが生じて組立上がった一部の電子撮像装置に画質の思わしくないものが生じ、その分歩留まりが低下して高価になるという問題を抱えている。
【0004】
先ず、以下に図を用いて、その従来技術の電子撮像装置の構造、構成を説明する。
【0005】
図7は従来技術の電子撮像装置の外観図であって同図Aはその正面図、同図Bはその側面図、そして図8は図7Aに示した電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【0006】
図7及び図8において、符号1Bは従来技術の電子撮像装置を指す。この電子撮像装置1Bは、レンズ部10、電子撮像素子部20(図8)、配線基板30とから構成されている。
【0007】
レンズ部10はレンズホルダー11とレンズLとから構成されている。レンズホルダー11は所定の長さで円筒部111と角形筒部112とが一体的に不透明樹脂で成形された筒型のものである。レンズホルダー11の円筒部111の端面中央部には小口径の光導入口12が開けられ、その光導入口12側の所定の位置にレンズLが予め組み込まれている。レンズホルダー11の角形筒部112の開放端側は大口径で開口されており、後記する電子撮像素子部20のパッケージ21を包み込む大きさの開口13で開放されている。
【0008】
電子撮像素子部20は、図8に示したように、パッケージ21を中心に構成されており、そのパッケージ21は不透明な、例えば、樹脂、セラミックなどで中央部に凹部22が成形されており、その凹部22に前記レンズLと中心光軸を一致するように電子撮像素子Sが実装されている。そしてその凹部22の開口は透明板、例えば、カバーガラス(以下、「カバーガラス」と記す)23で封止されている。通常、カバーガラス23の表面には赤外線カットフィルター(不図示)が蒸着されているが、その赤外線カットフィルターは別途単独でレンズLとカバーガラス23との中間部に配設してもよい。電子撮像素子部20は前記のような構造で形成されている。
【0009】
前記パッケージ21は配線基板30の所定の位置に半田付けされて固定されている。この配線基板30には、所定のパターンで外部回路に接続される配線31が予め施されている。
【0010】
なお、配線基板30は単層基板であっても多層基板であってもよく、通常、は多層基板が用いられている。また、パッケージ21の凹部22内にも電子回路が配線されているが、その配線は省略した。
【0011】
これらレンズ部10と電子撮像素子部20とを組み立てる場合には、図8に示したように、先ず、配線基板30に、予め、電子撮像素子Sが実装され、カバーガラス23で封止されているパッケージ21を半田付けして固定し、そのパッケージ21を包み込むようにレンズ部10のレンズホルダー11を、その開口13側から被せ、その開口13の端面を接着剤Adで配線基板30の所定の位置に接着することで電子撮像装置1Bが一体化されて組上がる。
【0012】
被写体を電子撮像素子Sにピントを合わせて投影できるようにレンズLと電子撮像素子Sとのピント合わせ方法としては、レンズLを支持する部品(不図示)と、レンズホルダー11を別構造にしてネジを儲け、回転させて位置を調整する方法が通常行われている。
【0013】
しかし、この方法は部品点数が増えてしまうこと、ネジ部を設ける必要があること、このネジ部は回転させた時にガタツキが無いことなど精度が必要で、部品コスト面で不利になる。
【0014】
図7及び図8に示した電子撮像装置1Bでは、この点を改良したもので、部品コストの削減に有利な方法としてレンズLとレンズホルダー11とを一体化し、不図示の治具を用いてレンズホルダー11を支持しながら電子撮像素子Sの方に移動させ、ピントを合わせる。そのピントが合った位置で接着剤Adの厚みを調整してレンズホルダー11を配線基板30に固定する方法が採られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レンズホルダー11と配線基板30との間の接着剤Adの厚みはレンズホルダー11内のレンズLの位置のバラツキ、電子撮像素子Sの厚さのバラツキ、電子撮像素子Sをパッケージ21の凹部22に半田付けする半田の厚みの影響などで厚くなったり薄くなったりする。これが接着剤Adの厚さのバラツキになり、塗布量のコントロールが難しくなる。
【0016】
更に、硬化のための熱処理(またはUV照射)とその条件のコントロール、更には硬化収縮を補正することも必要となる。特に硬化収縮はピント調整工程の後であるため、前記のように接着剤Adの厚さがばらついているとコントロールし難くいし、接着剤Adの製造ロット間の変動にも配慮する必要がある。このため、硬化収縮を実機で確認後、本生産を行うことも実行されている。
【0017】
以上、記したように従来技術の電子撮像装置1Bには数々の課題がある。
【0018】
本発明はこのような課題を解決しようとするものであって、精度の高いピント調整が容易に行うことができ、しかもレンズに悪影響を及ぼすこと無く組み立てられる電子撮像装置及びその組立方法を得ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
それ故、前記課題を解決するために、本発明の電子撮像装置は、熱可塑性不透明樹脂製のレンズホルダーにレンズが組み込まれたレンズ部、パッケージに電子撮像素子が実装され、透明板で封止されている電子撮像素子部、前記レンズ部及び前記電子撮像素子部が取り付けられる配線基板とから構成されている電子撮像装置において、その配線基板の所定の位置に前記電子撮像素子部が取り付けられており、その配線基板に取り付けられた電子撮像素子部の外周部の前記配線基板に複数の取付貫通孔が形成されており、前記レンズ部のレンズホルダーの前記レンズ側とは反対側の開口部の口径は前記電子撮像素子部の前記配線基板上における面積より広く、そして前記開口部に前記取付貫通孔に挿入できる取付脚部が形成されており、前記複数の取付脚部を前記配線基板の取付貫通孔に挿入して前記配線基板に反対面に導出し、被写体が前記レンズを通じて前記電子撮像素子にピントが合う距離の導出長さで、その導出脚部を加熱により前記配線基板に溶着し、前記レンズ部を前記配線基板に固定した構造で構成されていることを特徴とする。
【0020】
前記取付貫通孔は前記配線基板の厚み部分に樹脂溜まりが形成されていることが好ましく、特にその構造が、前記取付貫通孔の口径が前記取付脚部の前記配線基板への挿入側から導出側に向かって拡大する形状、或いは前記配線基板の中間部で拡大した形状で形成されていることが望ましい。
【0021】
前記配線基板が多層配線基板であってもよい。
【0022】
また、本発明の電子撮像装置の組立方法は、光導入開口側にレンズが組み込まれ、反対側の開口部に複数の取付脚部が形成されている熱可塑性不透明樹脂製のホルダー、電子撮像素子が実装され、透明板で封止されているパッケージ、前記パッケージが所定の位置に取り付けられ、そして前記ホルダーが前記パッケージを覆って取り付けられる位置に複数の取付貫通孔が形成されている配線基板とを用意し、その配線基板の前記所定の位置に前記パッケージを固定し、前記配線基板に固定したパッケージの外周部の前記配線基板に形成されている前記複数の取付貫通孔に前記複数の取付脚部をそれぞれ挿入し、その配線基板から導出した前記取付脚部の長さを調整し、前記配線基板に対するホルダーの間隔を調整して、被写体を前記レンズを通じて前記電子撮像素子にピントを合わせ、その後、前記導出している取付脚部を加熱して溶融し、そして冷却して前記配線基板に前記取付脚部を溶着する方法を採っている。
【0023】
従って、本発明の電子撮像装置によれば、レンズホルダーの取付脚部を形成し、配線基板の取付貫通孔に挿入する極めて簡単な構造で精密にピントの合った電子撮像装置を安価に得られる。
【0024】
また、本発明の電子撮像装置の組立方法によれば、レンズホルダーに形成した取付脚部を配線基板の取付貫通孔に挿入し、導出した取付脚部の長さを調整するという極めて簡単な方法を採ることにより精密にピントの合った電子撮像装置を安価に組み立てることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて、本発明の一実施形態の電子撮像装置を説明する。
【0026】
図1は本発明の一実施形態の電子撮像装置の完成外観図を示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその裏面図、同図Cはその側面図、図2は図1Aに示した本発明の電子撮像装置のA−A線上における断面側面図、図3は本発明の電子撮像装置の組立途中の断面側面図、図4は本発明の電子撮像装置に用いて好適な一実施形態の配線基板の平面図であって、同図Aはその表面図、同図Bはその裏面図、図5は図4に示した配線基板に形成して好適な取付貫通孔の構造を示していて、同図Aは第1実施形態の取付貫通孔の断面図、同図Bは第2実施形態の取付貫通孔の断面図、そして図5は図4に示した配線基板の取付貫通孔にレンズホルダーの取付脚部を溶融、固定した構造を示した断面側面図である。
【0027】
なお、本発明の電子撮像装置の構成、構造部分には、従来技術の電子撮像装置1Bのそれらと同一の部分に同一の符号を付して説明する。
【0028】
先ず、図を用いて本発明の一実施形態の電子撮像装置を説明する。
【0029】
図1において、符号1Aは本発明の一実施形態の電子撮像装置を指す。この電子撮像装置1Aは、レンズ部10A、電子撮像素子部20(図2)、配線基板30Aとから構成されている。
【0030】
レンズ部10Aは不透明な熱可塑性樹脂製のレンズホルダー11AとレンズLとから構成されている。レンズホルダー11Aは所定の長さで円筒部111と角形筒部112Aとが一体的に成形された筒型のものである。レンズホルダー11Aの円筒部111の端面中央部には小口径の光導入口12が開けられ、その光導入口12側の所定の位置にレンズLが予め組み込まれている。レンズホルダー11Aの角形筒部112Aの開放端側は大口径で開口されており、後記する電子撮像素子部20のパッケージ21を包み込む大きさの開口13で開放されている。そしてこのレンズホルダー11Aの特徴は角形筒部112Aの開口13側四隅に取付脚部14が形成されていることである。これらの取付脚部14の長さは配線基板30Aの厚みより十分に長い長さの寸法で開口13の平面に対して垂直に形成されている。これら取付脚部14の太さは、後記するピント調整が円滑に行うことができるように、取付貫通孔32内を円滑に挿通できる直径の太さに選定されている。
【0031】
次に、電子撮像素子部20の構造、構成であるが、これは図8に示した従来技術の電子撮像装置1Bにおけるものと同一であるため、そのままの構造、構成を図2に示し、それらの説明を割愛する。
【0032】
配線基板30Aは、図4に示したように、所定のパターンで外部回路に接続される配線31が予め施されている他、レンズホルダー11Aの4本の取付脚部14の位置に相当する四隅の位置にそれぞれの取付脚部14が挿入できる取付貫通孔32が開けられている。配線31はパッケージ21が半田付けされる表面部分から側面を回り、裏面にまで巻き付けられたように形成されている。裏面の配線31がこの配線基板30Aの電極となり、例えば、フレキシブルな電子回路基板(不図示)に半田付けされ、接続される。表面の各配線31部分の端部は電極パッドとなり、前記パッケージ21が半田付けされる。
【0033】
なお、配線基板30Aは単層基板であっても多層基板であってもよく、通常、は多層基板が用いられている。また、パッケージ21の凹部22内にも電子回路が配線されているが、その配線は省略した。
【0034】
次に、図3も用いて、本発明の電子撮像装置1Aの組立方法を説明する。
【0035】
先ず、配線基板30Aの表面の配線31に電子撮像素子部20のパッケージ21を半田付けし、次に、そのパッケージ21を包み込むようにレンズ部10Aのレンズホルダー11Aを、その開口13側から被せ、そして図3に示したように、4本の取付脚部14を配線基板30Aの四隅に開けられている取付貫通孔32にそれぞれ挿入する。角形筒部112Aの開口13の端面は、従来技術の電子撮像装置1Bとは異なり、配線基板30Aの表面には接着剤Adで接着しない。
【0036】
次に、不図示の治具を用いてレンズホルダー11Aを配線基板30Aの表面対して垂直方向に移動させ、被写体が電子撮像素子Sにピントが合うようにピント調整を行う。図2はピントが合った状態であって、配線基板30Aを貫通しているレンズホルダー11Aの取付脚部14を加熱し、配線基板30A側へ加圧、溶着した状態を示す。加熱、加圧により取付脚部14は軟化して、図1B及び図3に示したように、配線基板30Aの取付貫通孔32を溶融樹脂14Aで埋め、密着する。その後冷却して硬化させる。このようにして、レンズホルダー11Aは配線基板30Aに対して固定され、レンズホルダー11A、電子撮像素子部20、配線基板30Aが一体化されて本発明の電子撮像装置1Aが組上がる。
【0037】
電子撮像装置1Aの各部品の寸法は、一例ではあるが、レンズホルダー11Aの円筒部111の直径が7mm程度、角形筒部112Aの一辺が10mm程度、パッケージ21の直径が8mm程度である。配線基板30Aの面積は用途に応じて変更することができる。
【0038】
取付貫通孔32の形状は、図5に示したように、配線基板30Aの厚み部分に樹脂溜まり33が形成されていることが望ましい。図5Aに図示の取付貫通孔32Aは、その口径が取付脚部14の配線基板30Aへの挿入側(表面側)から導出側(裏面側)に向かって拡大するテーパ形状で形成されていることを特徴とする。また、図5Bに示した取付貫通孔32Bのように、その口径が配線基板30Aの中間部で拡大した形状で樹脂溜まり33を形成されているものである。
【0039】
これらのような構造で取付貫通孔32A、32Bを形成することにより、配線基板30Aの裏面に導出された取付脚部14を加熱、加圧すると、図6に示したように、取付貫通孔32A、32B内に溶融樹脂14Aが充填された状態となり、それが冷却、硬化して、配線基板30Aの表面側には容易に抜けなくなる。
【0040】
なお、この配線基板30Aは図示を省略した電気回路への接続のために、通常、多層配線基板で構成されていることが多い。
【0041】
前記の実施形態の電子撮像装置1Aでは、レンズホルダー11Aを円筒部111と角形筒部112Aとで構成したが、全て円筒で構成してもよく、この場合の取付脚部14は開口が円形状開口13Aとなり、取付脚部14は少なくとも2本、好ましくは少なくとも3本、開口端面に所定の角間隔で形成しておくことが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、
1.電子撮像装置が組立てる時に行うピント調整の状態のままでレンズホルダーを固定することから、精度の高いピント調整状態をばらつき無く実現することができる
2.従来技術の電子撮像装置ではレンズホルダーを配線基板に接着剤を用いて接着、固定していたために、その接着剤を硬化させるために使用する熱や紫外線がレンズ部分に悪影響を与えることがあったが、本発明では、そのような接着剤を使用しないために、そのレンズ部分に悪影響を与えることが無い
3.作業時間も加熱、軟化、加圧という数秒程度の時間で完了でき、生産性を大いに向上させることができる。溶融、溶着工程の管理は、温度管理が必要であるが、接着剤の量、硬化条件、硬化収縮などを管理することから見れば無いに等しい位の負担で済む
など、数々の優れた効果がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子撮像装置の完成外観図を示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその裏面図、同図Cはその側面図である。
【図2】図1Aに示した本発明の電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【図3】本発明の電子撮像装置の組立途中の断面側面図である。
【図4】本発明の電子撮像装置に用いて好適な一実施形態の配線基板の平面図であって、同図Aはその表面図、同図Bはその裏面図である。
【図5】図4に示した配線基板に形成して好適な取付貫通孔の構造を示していて、同図Aは第1実施形態の取付貫通孔の断面図、同図Bは第2実施形態の取付貫通孔の断面図である。
【図6】図4に示した配線基板の取付貫通孔にレンズホルダーの取付脚部を溶融、固定した構造を示した断面側面図である。
【図7】従来技術の電子撮像装置の外観図であって同図Aはその正面図、同図Bはその側面図である。
【図8】図7Aに示した電子撮像装置のA−A線上における断面側面図である。
【符号の説明】
1A…本発明の一実施形態の電子撮像装置、10…レンズ部、11A…レンズホルダー、111…レンズホルダー11Aの円筒部、112A…レンズホルダー11Aの角形筒部、12…光導入口、13…レンズホルダー11Aの開口、14…レンズホルダー11Aの取付脚部、14A…取付脚部14の溶融部分、20…電子撮像素子部、21…パッケージ、22…パッケージ21の凹部、23…カバーガラス、30A…配線基板、31…配線、32…取付貫通孔、L…レンズ、S…電子撮像素子
Claims (6)
- 熱可塑性不透明樹脂製のホルダーにレンズが組み込まれたレンズ部、パッケージに電子撮像素子が実装され、透明板で封止されている電子撮像素子部、前記レンズ部及び前記電子撮像素子部が取り付けられる配線基板とから構成されている電子撮像装置において、
該配線基板の所定の位置に前記電子撮像素子部が取り付けられており、
該配線基板に取り付けられた電子撮像素子部の外周部の前記配線基板に複数の取付貫通孔が形成されており、
前記レンズ部のレンズホルダーの前記レンズ側とは反対側の開口部の口径が前記電子撮像素子部の前記配線基板上における面積より広く、そして前記開口部に前記取付貫通孔に挿入できる取付脚部が形成されており、
前記複数の取付脚部を前記配線基板の取付貫通孔に挿入して前記配線基板に反対面側に導出し、被写体が前記レンズを通して前記電子撮像素子にピントが合う距離の導出長さで、該導出脚部を加熱により前記配線基板に溶着し、前記レンズ部を前記配線基板に固定した構造で構成されていることを特徴とする電子撮像装置。 - 前記取付貫通孔は前記配線基板の厚み部分に樹脂溜まりが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子撮像装置。
- 前記取付貫通孔の口径が前記取付脚部の前記配線基板への挿入側から導出側に向かって拡大する形状で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子撮像装置。
- 前記取付貫通孔の口径が前記配線基板の中間部で拡大した形状で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子撮像装置。
- 前記配線基板が多層配線基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の電子撮像装置。
- 光導入開口側にレンズが組み込まれ、反対側の開口部に複数の取付脚部が形成されている熱可塑性不透明樹脂製のレンズホルダー、電子撮像素子が実装され、透明板で封止されているパッケージ、前記パッケージが所定の位置に取り付けられ、そして前記レンズホルダーが前記パッケージを覆って取り付けられる位置に複数の取付貫通孔が形成されている配線基板とを用意し、
その配線基板の前記所定の位置に前記パッケージを固定し、
前記配線基板に固定したパッケージの外周部の前記配線基板に形成されている前記複数の取付貫通孔に前記複数の取付脚部をそれぞれ挿入し、
その配線基板から導出した前記取付脚部の長さを調整し、前記配線基板に対するレンズホルダーの間隔を調整して、被写体を前記レンズを通じて前記電子撮像素子にピントを合わせ、
その後、前記導出している取付脚部を加熱して溶融し、そして冷却して前記配線基板に前記取付脚部を溶着する
ことを特徴とする電子撮像装置の組立方法。
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