JP2004158202A - 蓄電装置の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓄電装置23の吸気ダクト33を覆うダクトカバー50に設けられた第1の吸気口61を横向きに開口させるとともに、吸気ダクト33に設けられた第2の吸気口51を第1の吸気口61とは反対の横向きに開口させてなる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電装置の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッド自動車や電気自動車等、走行駆動用モータを有する車両においては、走行駆動用モータを駆動するための高電圧の走行用蓄電装置が搭載されているが、特にこのような高電圧の蓄電装置においては、良好な性能を維持するために温度上昇を防止する必要がある。そのために、蓄電装置が配置される冷却流路を形成し、この冷却流路の一端側に上方に向けて車室内に開口する吸気口を設けるとともに冷却流路の他端側に冷却ファンを設けることで、冷却ファンで車室内の空気を冷却流路に取り入れて蓄電装置を冷却するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−195437号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように車室内に開口する吸気口を上方に向けていると、異物等が冷却流路内に入り込む可能性が高く、この異物の影響で蓄電装置が故障する可能性があった。特に、異物が液体であり、液体を上向きの吸気口上でこぼす等した場合には、液体が冷却流路内に確実に入り込んで蓄電装置に影響を及ぼす可能性が大幅に高くなってしまう。また、異物が金属製の長尺物であったりすると、蓄電装置に不要な導通を生じさせる等の影響を及ぼす可能性が大幅に高くなってしまう。
【0005】
したがって、本発明は、異物の入り込みを防止することで、蓄電装置の故障を防止し、信頼性を向上させることができる蓄電装置の冷却構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、蓄電装置(例えば実施の形態における蓄電装置23)の吸気ダクト(例えば実施の形態における吸気ダクト33)を覆うダクトカバー(例えば実施の形態におけるダクトカバー50)に設けられた第1の吸気口(例えば実施の形態における吸気口61)を横向きに開口させるとともに、前記吸気ダクトに設けられた第2の吸気口(例えば実施の形態における吸気口51)を前記第1の吸気口とは反対の横向きに開口させてなることを特徴としている。
【0007】
このように、蓄電装置の吸気ダクトを覆うダクトカバーに設けられた第1の吸気口が横向きに開口しているため、異物を第1の吸気口上で落とした場合でも、この異物が内部に入り込み難くなる。また、蓄電装置の吸気ダクトに設けられた第2の吸気口が第1の吸気口とは反対の横向きに開口しているため、第1の吸気口から異物が仮に入り込むことがあっても、異物は反対向きの第2の吸気口には入り込み難くなり、その結果、異物が蓄電装置内部に至るのを防止できる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の吸気口よりも前記第2の吸気口の方が、前記第1の吸気口の吸気方向前方に配置されていることを特徴としている。
【0009】
このように、ダクトカバーの第1の吸気口よりもダクトの第2の吸気口の方が、第1の吸気口の吸気方向前方に配置されているため、第1の吸気口から異物が仮に入り込んで落下することがあっても、反対向きであってしかも第1の吸気口の吸気方向前方にオフセットして配置されている第2の吸気口には異物が一層入り込み難くなり、その結果、異物が蓄電装置内部に至るのを確実に防止できる。特に、異物が入り込みやすい液体の場合であってもこれを確実に入り込み難くでき、また、異物が影響の大きい金属製の長尺物である場合であっても長尺物であるが故にさらに入り込み難くなる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記第2の吸気口には、吸気および吸気停止により開閉する揺動自在の開閉弁(例えば実施の形態における開閉弁53)が設けられており、前記吸気ダクトは、断熱材料または断熱構造を有することを特徴としている。
【0011】
これにより、吸気が停止されているときに第2の吸気口が開閉弁で閉じられるため、駐車中等に室内温度が上昇しても温度上昇した空気が蓄電装置内に入り込むことを防止できる。しかも、吸気ダクトが断熱材料または断熱構造を有するため、ダクトカバーの第1の吸気口を介して直射日光が吸気ダクトに当たるようなことがあっても、吸気ダクト内すなわち蓄電装置内の空気の温度がこの直射日光の影響で上昇してしまうことを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明における前後左右は車両進行方向に対する前後左右である。
【0013】
本実施形態の蓄電装置の冷却構造は、走行駆動用モータを高圧電源で駆動する自動車、具体的にはハイブリッド車に適用されるものである。このハイブリッド車では、直流電源の2次電池もしくはキャパシタを内蔵した高電圧系の走行用の蓄電装置から走行駆動用モータに給電するときにインバータによって直流から交流に変換し、また、エンジンの出力または車両の運動エネルギーの一部を走行用モータを介して蓄電装置に蓄電するときにインバータによって交流を直流に変換して蓄電する。また、インバータによって変換された直流電圧は高圧であるので、その一部は補機類駆動用としてDC/DCコンバータによって降圧する。
【0014】
図1〜図3に示すように、リヤフロア1の前部は前側が下方に向かって有段成形され、このリヤフロア1の前縁部に図示しないフロアパネルの後縁部が接合されるようになっている。リヤフロア1の両側部の下面に車体前後方向に沿ってリヤフレーム2が接合され、リヤフレーム2とリヤフロア1とで囲まれた断面構造部が車体骨格部K1を形成している。
【0015】
リヤフロア1の前部の段差部3の裏側には車幅方向に沿ってL字断面形状のクロスメンバ4が、リヤフレーム2に跨るようにして接合され、クロスメンバ4とリヤフロア1とで囲まれた断面構造部が車体骨格部K2を構成している。
【0016】
前記段差部3にはこれを上から覆うようにしてリヤフロア1よりも厚肉の板材からなる略L字断面形状のレインフォース5が、前記リヤフレーム2の配置部位に跨るように車幅方向に沿って設けられ、リヤフロア1に溶接により接合されている。このレインフォース5によりクロスメンバ4が補強されている。レインフォース5の上面にはリヤシート6の前部取付孔7が各リヤシート6に対応して2カ所ずつ設けられている。
【0017】
図2,図3に示すように、リヤフロア1の両側部のフランジ部8にはホイールハウスのインナパネル9が接合され、図示しないアウタパネルと共にホイールハウスを形成している。
【0018】
リヤフロア1上面には前記レインフォース5の後方のホイールハウスのインナパネル9間に車幅方向に沿ってリヤフレーム2の配置部位に跨るようにしてコの字断面形状のフロアクロスメンバ10が接合され、この部位に強度的に有利な閉断面構造部を形成するようになっている。フロアクロスメンバ10の上面には、リヤシート6の後部取付孔11が前記前部取付孔7に対応した位置に設けられている。
【0019】
そして、レインフォース5のリヤシート6の前部取付孔7とフロアクロスメンバ10のリヤシート6の後部取付孔11とに図1に鎖線で示すリヤシート6が固定されている。ここで、フロアクロスメンバ10には図示しないチャイルドシートを支持する下部アンカー12が、各リヤシート6に2カ所ずつ取り付けられている。なお、下部アンカー12はフロアクロスメンバ10に接合されるアンカーブラケット12aと環状部材12bとで構成されている。
【0020】
リヤシート6の後方には車幅方向に沿って閉断面構造のリヤピラークロスメンバ14が設けられている。このリヤピラークロスメンバ14はL字断面形状のフロント側メンバ15とリヤ側メンバ16とを接合して形成されたもので、両端部はやや下方に傾斜して形成されている。なお、図3に示すようにリヤピラークロスメンバ14の後面には前記チャイルドシートの下部アンカー12,12に対応して上部アンカー21が各々取り付けられている。
【0021】
そして、このリヤピラークロスメンバ14の各端部は、リヤフェンダの図示せぬインナパネルに接合されるとともに、これら端部にはボルト17によりブラケット18の上部が固定され、このブラケット18の下部がホイールハウスのダンパベース41に補強板19を介してボルト20により連結固定されている。
【0022】
本実施形態においては、走行モータ駆動用の蓄電装置23を一対有している。一対の蓄電装置23の上端部にそれぞれ2カ所ずつ設けられた上部取付部24をリヤピラークロスメンバ14の後面にボルト25により固定し、前記フロアクロスメンバ10の後部に連結されリヤフロア1に取り付けられた取付座26に、一対の蓄電装置23の下端部にそれぞれ2カ所ずつ設けられた下部取付部27をボルト28により固定して、一対の蓄電装置23が上部をやや後方にし斜めに立てた状態で車幅方向に並設されている。したがって、蓄電装置23はリヤシート6の裏側にあり、前側からは見えない位置に配置されることになる。
【0023】
これら一対の蓄電装置23は、それぞれ、図示せぬキャパシタと電装部とを後部カバー29と前部カバー30とを有するケース22に収納してボルト31により両者を固定したもので、前記上部取付部24は後部カバー29側の取付片24aと前部カバー30側の取付片24bとで構成され、下部取付部27も同様に後部カバー29側の取付片27aと前部カバー30側の取付片27bとで構成されている。なお、各取付片27a,27bはボルト13により後部カバー29、前部カバー30に取り付けられている。
【0024】
各蓄電装置23の上部、つまり各ケース22の上部には、ケース22内に連通する冷却風吸気用の吸気ダクト33がそれぞれ設けられている。一方、各蓄電装置23の下部、つまり各ケース22の下部には、ケース22内に連通する排気ダクト32がそれぞれ設けられている。さらに、各蓄電装置23の上部、つまり各ケース22の上部には、両吸気ダクト33を覆うようにダクトカバー50が設けられている。
【0025】
両吸気ダクト33には、互いに近接する側に、ダクトカバー50との隙間に開口する図4に示す吸気口(第2の吸気口)51が設けられており、これら吸気口51は、それぞれ横向き具体的には車体前方に向けて開口している。また、各吸気ダクト33には、ケース22との接合側に吐出口52が形成されている。そして、各吸気ダクト33は、吐出口52側がケース22の上部に形成された連通口58に連通するようにケース22に接合させられることで、その内部とケース22の内部とを連通させる。
【0026】
各吸気ダクト33には、各吸気口51の位置に開閉弁53がそれぞれ設けられている。開閉弁53は、例えばEPDMゴム(エチレンプロピレンジエンゴム)等の弾性材料からなるもので、図5にも示すように、吸気口51を閉塞させるための板状の閉塞部54と、この閉塞部54の上端縁部の複数カ所から上方に延出する接合部55とを有しており、これら接合部55において吸気ダクト33の吸気口51の上端縁部側に形成された嵌合部56に嵌合されて接着されている。この開閉弁53は、図4に示すように、自重によって垂れ下がった状態では、吸気口51の内縁部の弁座57に着座して吸気口51を閉塞する。そして、吸気口51を介して吸気ダクト33内に吸気が行われると、図6に示すように、接合部55側を中心に弾性変形して弁座57から離れ、吸気口51を開口させる。ここで、吸気ダクト33は、発泡スチロール等の断熱材料で形成されている。
【0027】
ダクトカバー50には、各吸気ダクト33の車幅方向中央側で近接する両吸気口51と車幅方向の位置を合わせて車室内に開口する吸気口(第1の吸気口)61が設けられており、この吸気口61は、横向き具体的には車体後方に向けて開口している。つまり、吸気ダクト33に設けられた吸気口51は、吸気ダクト33を覆うダクトカバー50に設けられた吸気口61とは反対の横向きに開口している。ここで、吸気口61には、水平方向に沿う複数のルーバー62が上下方向に所定のピッチで配設されている。なお、複数のルーバー62は、下側のものほど若干車体後方に位置するように徐々にずれた状態で配置されている。
【0028】
ここで、ダクトカバー50の吸気口61は、吸気ダクト33の吸気口51よりも、ダクトカバー50の吸気口61の吸込方向前方である車体前側に配置されている。つまり、水平方向においてダクトカバー50の吸気口61よりも吸気ダクト33の吸気口51の方が、ダクトカバー50の吸気方向前方に配置されている。しかも、吸気口51および吸気口61は互いに配置方向すなわち前後方向において重なり合うことがないように完全に位置をずらしている。
【0029】
また、ダクトカバー50には、ケース22および吸気ダクト33との接合側に接合口63が形成されており、この接合口63はケース22の上面および吸気ダクト33の中間部に接合される。
【0030】
図1〜図3に示す各排気ダクト32は、ケース22との接合側に図示せぬ吸気口が形成されており、吸気口側がケース22の下面に形成された図示せぬ連通口に連通するようにケース22の下面に接合させられることで、その内部とケース22の内部とを連通させる。各排気ダクト32は、それぞれ互いに離間する側に傾斜しつつリヤフロア1上で車体後方に延出しており、延出先端側には、車室内に開口する排気口35が上方に向け開口している。各排気口35の内側には図示せぬ吸引ファンが設けられている。なお、排気ダクト32に設けられたブラケット36が、リアフロア1に設けられたブラケット37に固定されることで、排気ダクト32がリヤフロア1に固定される。
【0031】
そして、吸引ファンを駆動すると、排気ダクト32、ケース22および吸気ダクト33内の空気が吸い出されて排気ダクト32の排気口35から車室内に排気されることになるが、これにより生じる空気の流れで、図6に矢印で示すように、車体後方に向けて開口しているダクトカバー50の吸気口61から車室(荷室)内の空気がダクトカバー50と吸気ダクト33との隙間に入って、車体前方に流れ、ダクトカバー50の前面に沿って吸気ダクト33の吸気口51側すなわち下側に流れて、車体前方に向けて開口している吸気ダクト33の吸気口51から車体後方に流れて開閉弁53を開きながら吸気ダクト33内に入り、吸気ダクト33内を流れ、続いて蓄電装置23のケース22内を流れ、ケース22内に配置された発熱するキャパシタ等から熱を奪ってこれを冷却した後、排気ダクト32を流れて、排気ダクト32の排気口35から車室(荷室)内に排出させられる。
【0032】
なお、吸引ファンを停止させると、吸気ダクト33、ケース22および排気ダクト32内に上記のような空気の流れが生じないため、図4に示すように、開閉弁53は自重により吸気ダクト33の吸気口51の弁座57に着座して吸気口51を閉じることになる。このようにして、吸引ファンが停止される駐車状態等において、直射日光による車室内の熱気が、吸気ダクト33からケース22内に入り込むことを防止する。
【0033】
以上に述べた本実施形態の蓄電装置の冷却構造によれば、蓄電装置23の吸気ダクト33を覆うダクトカバー50に設けられた吸気口61が横向きに開口しているため、異物をこの吸気口61上で落とした場合でも、この異物がダクトカバー50の内部に入り込み難くなる。また、蓄電装置23の吸気ダクト33に設けられた吸気口51がダクトカバー50の吸気口61とは反対の横向きに開口しているため、ダクトカバー50の吸気口61から異物が仮にダクトカバー50内に入り込むことがあっても、異物は逆向きの吸気ダクト33の吸気口51には入り込み難くなり、その結果、異物が蓄電装置23のケース22の内部に至るのを防止できる。したがって、蓄電装置23の故障を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0034】
しかも、ダクトカバー50の吸気口61よりも吸気ダクト33の吸気口51の方が、ダクトカバー50の吸気口61の吸気方向前方に配置されているため、ダクトカバー50の吸気口61から異物が仮に入り込んで落下することがあっても、この異物は、逆向きであってしかもダクトカバー50の吸気口61の吸気方向前方にオフセットして配置されている吸気ダクト33の吸気口51には一層入り込み難くなり、その結果、蓄電装置23のケース22の内部に異物が至るのを確実に防止できる。加えて、吸気ダクト33は上面がダクトカバー50の吸気口61側ほど下側に位置するように傾斜していることからも、ダクトカバー50の吸気口61から異物が仮に入り込んで落下することがあっても吸気ダクト33の吸気口51には一層入り込み難くなる。よって、特に、異物が入り込みやすい液体の場合であってもこれを確実に入り込み難くでき、また、異物が影響の大きい金属製の長尺物である場合であっても長尺物であるが故にさらに入り込み難くなる。したがって、蓄電装置23の故障を確実に防止し、信頼性を大幅に向上させることができる。
【0035】
さらに、吸気が停止されているときに吸気ダクト33の吸気口51が開閉弁53で閉じられるため、駐車中等に室内温度が上昇しても温度上昇した空気が蓄電装置23内に入り込むことを防止できる。しかも、吸気ダクト33が断熱材料からなるため、ダクトカバー50の吸気口61を介して直射日光が吸気ダクト33に当たるようなことがあっても、吸気ダクト33内すなわち蓄電装置23内の空気の温度がこの直射日光の影響で上昇してしまうことを防止できる。なお、吸気ダクト33を、発泡スチロール等の断熱材料で形成する以外にも、吸気ダクト33の上面を覆うように発泡スチロール等の断熱材料で一部を構成したり、内部に空間等の断熱層を有する断熱構造にしたりしても同様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に係る発明によれば、蓄電装置の吸気ダクトを覆うダクトカバーに設けられた第1の吸気口が横向きに開口しているため、異物を第1の吸気口上で落とした場合でも、この異物が内部に入り込み難くなる。また、蓄電装置の吸気ダクトに設けられた第2の吸気口が第1の吸気口とは反対の横向きに開口しているため、第1の吸気口から異物が仮に入り込むことがあっても、異物は逆向きの第2の吸気口には入り込み難くなり、その結果、異物が蓄電装置内部に至るのを防止できる。したがって、蓄電装置の故障を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0037】
請求項2に係る発明によれば、ダクトカバーの第1の吸気口よりもダクトの第2の吸気口の方が、第1の吸気口の吸気方向前方に配置されているため、第1の吸気口から異物が仮に入り込んで落下することがあっても、逆向きであってしかも第1の吸気口の吸気方向前方にオフセットして配置されている第2の吸気口には異物が一層入り込み難くなり、その結果、異物が蓄電装置内部に至るのを確実に防止できる。特に、異物が入り込みやすい液体の場合であってもこれを確実に入り込み難くでき、また、異物が影響の大きい金属製の長尺物である場合であっても長尺物であるが故にさらに入り込み難くなる。したがって、蓄電装置の故障を確実に防止し、信頼性を大幅に向上させることができる。
【0038】
請求項3に係る発明によれば、吸気が停止されているときに第2の吸気口が開閉弁で閉じられるため、駐車中等に室内温度が上昇しても温度上昇した空気が蓄電装置内に入り込むことを防止できる。しかも、吸気ダクトが断熱材料または断熱構造を有するため、ダクトカバーの第1の吸気口を介して直射日光が吸気ダクトに当たるようなことがあっても、吸気ダクト内すなわち蓄電装置内の空気の温度がこの直射日光の影響で上昇してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造が適用された車両における要部を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造が適用された車両における要部を示す前方斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造が適用された車両における要部を示す後方斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造における要部を示す側断面図であって、冷却風が流れていない状態を示すものである。
【図5】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造における吸気ダクトの吸気口付近を示す図4のX矢視図である。
【図6】本発明の一実施形態の蓄電装置の冷却構造における要部を示す側断面図であって、冷却風の流れを矢印で示すものである。
【符号の説明】
23 蓄電装置
33 吸気ダクト
50 ダクトカバー
51 吸気口(第2の吸気口)
53 開閉弁
61 吸気口(第1の吸気口)
Claims (3)
- 蓄電装置の吸気ダクトを覆うダクトカバーに設けられた第1の吸気口を横向きに開口させるとともに、前記吸気ダクトに設けられた第2の吸気口を前記第1の吸気口とは反対の横向きに開口させてなることを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
- 前記第1の吸気口よりも前記第2の吸気口の方が、前記第1の吸気口の吸気方向前方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置の冷却構造。
- 前記第2の吸気口には、吸気および吸気停止により開閉する揺動自在の開閉弁が設けられており、前記吸気ダクトは、断熱材料または断熱構造を有することを特徴とする請求項1または2記載の蓄電装置の冷却構造。
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