JP2004157664A - 現金自動取引装置 - Google Patents

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俊男 藤澤
Tomosane Mizuno
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Abstract

【課題】現金自動取引装置において、塵埃等の侵入を阻止した状態で装置筐体内の冷却と加温とが可能な技術の提供。
【解決手段】密閉された筺体202の内壁部に熱交換手段201を、また、該熱交換手段201の内部または該熱交換手段201に近接した位置には該熱交換手段を加温するためのヒータ等の加温手段301を設け、該熱交換手段201により熱交換された筐体内の空気を送風手段203a,203bで吸込んで該筐体内202で強制循環させ、該筐体202内を冷却または加温する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金自動取引装置の冷却及び加温、並びに塵埃や異物の筐体内への侵入防止の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関連した従来技術としては、特開平9−181471号公報(特許文献1)に記載されたものがある。該公報には、熱交換効率に優れた制御装置における密閉筐体構造の提供を目的に、密閉筐体を形成する本体内において、ファンにより電気部品の周囲の加熱された気体を吸込み、本体の背面部に直接吹付けるとともに、筐体内を循環させて本体の外周面部の内側にも衝突させ、本体の外周全体で熱を吸収させるとともに、該本体を包含するように筐体を設け、該筐体と本体との間に形成したダクト中にファンで外気を流通させることで、該本体から熱を運び出し、本体内の電気部品の冷却を行うようにした構成が記載されている。本体内部を加温する技術についての記載はない。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−181471号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、本体内部の電気部品で熱せられた気体をファンで吸込み、これを本体の背面部に直接吹付けたり、循環により外周面部の内側に衝突させたりすることで、電気部品で発生した熱をあくまで本体外部に逃がすようにしたものであり、積極的に冷気を電気部品に吹付けて冷却を行うものではない。このため、電気部品の発熱量が多い場合には冷却に時間がかかることが予想される。また、本体の背面部や外周面部を熱交換器に代えて用いる構成としているため、装置外への放熱効率も低くなり易いことも予想される。さらには、例えば、装置を寒冷地で用いる場合には本体内部を加温することも必要となるが、本従来技術では対応不可能である。現金自動取引装置が、寒冷地等に設置された場合には、筐体内の内気温度も下がり、該搬送機構や該制御系も低温状態になり、材料の温度特性や回路の温度特性などにより装置の立上げや稼動が困難となるおそれがある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、現金自動取引装置において、(1)装置内への塵埃や異物の侵入を阻止するとともに、装置内の冷却と加温とを行えるようにすること、(2)装置の内部全体を効率的に冷却または加温できるようにすること、(3)装置の寸法増大を抑えられること、等である。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的に、現金自動取引装置を、密閉された筺体(該当実施例:符号202)の内壁部に熱交換手段(該当実施例:符号201)を、また、該熱交換手段内部または該熱交換手段に近接した位置に該熱交換手段を加温するヒータ等の加温手段(該当実施例:符号301)を設け、該熱交換手段により熱交換された筐体内の空気を送風手段(該当実施例:符号203a)で吸込んで該筐体内で強制循環させ、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却と加温を可能にした構成とする。具体的には、筺体内に、搬送・処理機構や制御系など、現金自動取引のための処理手段を内蔵した現金自動取引装置として、(1)密閉された筐体(該当実施例:符号202)の内壁部に設けられた熱交換手段(該当実施例:符号201)と、上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部側に向けて吐出して強制循環させる送風手段(該当実施例:符号203a)とを備え、上記筐体内の空気を、上記熱交換手段により温度変化させた状態で該筐体内を循環させ、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却を可能にした構成とする。(2)密閉された筺体(該当実施例:符号202)と、該筐体の内壁部に設けられた熱交換手段(該当実施例:符号201)と、該熱交換手段を加温する加温手段(該当実施例:符号301)と、上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部で強制循環させる送風手段(該当実施例:符号203a)とを備え、上記筐体内の空気を、上記熱交換手段または該熱交換手段と上記加温手段により温度変化させた状態で該筐体内を循環させ、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却と加温を可能にした構成とする。(3)密閉された筺体(該当実施例:符号202)と、該筐体の内壁部に設けられた熱交換手段(該当実施例:符号201)と、該熱交換手段を加温する加温手段(該当実施例:符号301)と、上記熱交換手段の外側で外気の流動を案内し該熱交換手段に接する外気循環流路の一部を形成する外気流動室(該当実施例:符号7)と、上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部で強制循環させる第1の送風手段(該当実施例:符号203a、203b)と、上記外気流動室が開状態のとき該外気流動室内に外気を吸込み、該吸込んだ外気を、上記外気循環流路上を強制循環させる第2の送風手段(該当実施例:符号8a、8b)とを備え、上記筐体内を冷却するときは、上記加温手段による加温をオフ状態にするとともに、上記外気流動室(該当実施例:符号7)を開状態にして該外気流動室内に外気循環流路を形成し、上記熱交換手段の温度を下げることで上記筐体内の空気温度を下げ、また、上記筐体内を加温するときは、上記外気流動室を閉状態にし上記外気循環流路を断つとともに、上記加温手段により上記熱交換手段の温度を上げることで上記筐体内の空気温度を上げて、上記筐体内を加温し、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却と加温を可能にした構成とする。(4)上記外気流動室(該当実施例:符号7)は、断熱材で囲まれた構成とする。(5)上記(3)において、上記第1の送風手段(該当実施例:符号203a、203b)は、上記筐体内を冷却または加温した後の空気を吸込み、上記熱交換手段側に吐出すファン(該当実施例:符号203a)と、該吐出され該熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み、上記筐体の内部側に筐体内の冷却または加温のために吐出すファン(該当実施例:符号203b)とを備えた構成とする。(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、上記熱交換手段は、放熱塗料を塗られた放熱フィンを備えた構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明の現金自動取引装置の第1の実施例の説明図である。図1は本発明の現金自動取引装置の外観図、図2は現金自動取引装置の内部構成例を示す図、図3は図2の装置に用いる熱交換手段の構成例を示す図、図4は図2の装置の動作説明図である。本実施例は、熱交換手段の内部に加温手段を設け、該熱交換手段の外側に外気循環流路を形成する外気流動室を設けた場合の例である。
図1において、1は、エンドユーザが操作して取引画面の表示及び取引内容の入力を行うための操作パネル、2は、主にエンドユーザが暗証番号の入力を行う操作入力部、3は、エンドユーザが通帳を挿入し、印字結果を受け取る通帳出入口、4は、エンドユーザが取引において使用する磁気カードの挿入と受取りを行うカード出入口、5は、取引内容を印字した結果をエンドユーザに渡す明細票発行口、6は、エンドユーザが紙幣を入金する時や、出金する時や、つり銭返却時の受入れを行うための紙幣入出金口、7は、外気を引込み、熱交換手段(図示なし)の外側で外気の流動を案内し該熱交換手段に接する外気循環流路を形成するための外気流動室、8a、8bは、外気流動室7の入口と出口とに設けられ、外気を強制的に外気流動室7内に吸込むとともに、該外気流動室7内を流動した外気を、強制的に該外気流動室7外に吐出すための第2の送風手段としてのファンである。
【0007】
図2において、201は装置筐体の内壁部に設けられた熱交換手段、202は現金自動取引装置の筐体、203a、203bは、筐体202内の空気(以下、内気という)を該筐体202内で強制循環させるための第1の送風手段としてのファン、特にファン203aは、熱交換手段201に沿って流動し該熱交換手段201により熱交換された(温度変化した)内気を吸込み、該筐体202の内部側に吐出して強制循環させる。301は、熱交換手段201を加温する加温手段としてのヒータ、302は筐体202内の温度を検知する温度センサ、7は、熱交換手段の外側で外気の流動を案内し熱交換手段201に接する外気循環流路を形成するための外気流動室、501は外気流動室7を形成する断熱材の壁、8a、8bは、外気流動室7の入口と出口に設けられ、外気を強制的に外気流動室7内に吸込むとともに、該外気流動室7内を流動した外気を、強制的に該外気流動室7外に吐出すための第2の送風手段としてのファン、502a、502bはそれぞれ、該第2の送風手段8a、8bの設けられた部分の開口を塞ぐための蓋である。その他、1〜6については、上記図1の場合と同様である。なお、筐体202は、内部に塵埃や異物などが侵入しないようにするために密閉状構造(少なくとも塵埃や異物などの侵入を阻止できる程度の密閉構造)とされている。筐体202の内部には搬送機構(図示なし)や、センサ等(図示なし)を含み該搬送機構を駆動したり制御したりする制御系(図示なし)など現金自動取引用の処理手段が組み込まれている。熱交換手段201は、本実施例の場合、筐体202の内壁部にアルミニウム材等の熱伝導性の良い材料で構成される。上記第1の送風手段としてのファン203aから吐出された内気は、内部側のこれら搬送機構や制御系などの処理手段に当てられる。かかる構成において、筐体202内の温度を上げる場合には、外気流動室7の蓋502a、502bで第2の送風手段8a、8bが設けられた部分の開口を塞ぎ、該第2の送風手段8a、8bはオフ状態とし、ヒータ301を所定の設定条件でオン状態にし、熱交換手段201を加温する。筐体202内の第1の送風手段203a、203bはオン状態にし、熱交換手段201に沿った内気の流動を形成する。一方の第1の送風手段としてのファン203aは、熱交換手段201から熱を供給されて温度上昇した内気を吸込み、搬送機構や制御系など現金自動取引用の処理手段の方向に向けて吐出す。該吐出された内気は、これらの処理手段に当り、これらを加温する。加温後、内気は、温度の下がった状態で筐体202内の循環流路(内気循環流路)を流れて他方の第1の送風手段としてのファン203bに吸込まれる。吸込まれた内気は、該ファン203bから吐出され、熱交換手段201に当り、該熱交換手段201に沿って流動し、該熱交換手段201から熱を供給されて再び温度上昇する。以下、上記のような循環を繰り返して筐体内を加温する。断熱材の壁501は、外気流動室7から熱が装置外に逃げにくくし、ヒータ301の熱交換手段に対する加温効果が高まるようにする
上記の場合とは反対に、筐体202内の温度を下げ、搬送機構や制御系の温度を下げる場合には、ヒータ301をオフ状態とし、外気流動室7の蓋502a、502bを開いて第2の送風手段8a、8bの設けられた部分の開口を開き、該第2の送風手段8a、8bはオン状態とする。外気流動室7の蓋502a、502bを開き、第2の送風手段8a、8bをオン状態とすることで、外気流動室7内に外気循環流路を形成し、装置外の外気により熱交換手段201を冷却する。すなわち、ヒータ301をオフ状態にして、熱交換手段201を外気で冷却する。筐体202内では、第1の送風手段としてのファン203a、203bが、熱交換手段201に沿った内気の流動を形成する。一方の第1の送風手段としてのファン203aは、熱交換手段201に自身の熱を供給した結果温度が下がった内気を吸込み、該吸込んだ内気を搬送機構や制御系の方向に向けて吐出す。該吐出された内気は、搬送機構や制御系に当ってこれらを冷却し、温度の上がった状態となって筐体202内の循環流路(内気循環流路)を流れ、他方の第1の送風手段としてのファン203bに吸込まれる。吸込まれた内気は、該第1の送風手段としてのファン203bから熱交換手段201側に吐出され、熱交換手段201に当り、該熱交換手段201に沿って流動し、該熱交換手段201に熱を供給して再び温度が下がる。以下、第1の送風手段としてのファン203aに吸込まれて上記循環を繰り返し、搬送機構や制御系を冷却する。
【0008】
図3は、図2の装置に用いる熱交換手段の構成例を示す図である。(a)は表面に滑らかな波状のフィン901を有する場合、(b)は表面に凹凸状のフィン902を有する場合である。いずれもアルミ等熱伝導性の良い材料で構成される。かかるフィン構造とすることで、熱交換面積を増大でき、熱交換効率を高めることができる。放熱塗料を表面に塗布した構成では放熱性を向上させ、熱交換効率をさらに高めることが可能となる。
【0009】
図4は、図2の構成の動作説明図である。本動作は、ヒータ301により熱交換手段201を加温し、筐体202内の温度を上げ、該温度を所定の値または所定の範囲に保つ場合の動作例である。
図4において、
(1)まず、第1の送風手段としてのファン203a、203bにより筐体202内の空気(内気)を循環させる(ステップS401)。
(2)温度センサ302により筐体202内の温度を検知し、所定値以上か否かを判断する(ステップS402)。
(3)筐体202内の温度が所定値に満たない場合は、ヒータ301をオン状態にし(ステップS403)、外気流動室7の蓋502a、502bを閉じ(ステップS601)、熱交換手段201を加温する。
(4)筐体202内の温度が所定値以上の場合は、ヒータ301をオフ状態にし(ステップS404)、外気流動室7の蓋502a、502bを開き(ステップS602)、第2の送風手段8a、8bをオン状態にし(ステップS602)、外気流動室7内に外気循環流路を形成して熱交換手段201を外気により冷却する。
(5)温度センサ302による監視をそのまま続け、装置稼動開始時間に達したか否かを判断する(ステップS405)。装置稼動開始時間に達していない場合は、温度センサ302による監視をさらにそのまま続ける。
(6)装置稼動開始時間に達した場合は、装置電源をオン状態にし装置を稼動させる(ステップS406)。
(7)装置稼動中は定期的に温度センサ302により筐体202内の温度を監視し、該温度が所定値以上か否かを判断する(ステップS407)。この温度監視は装置稼動終了時まで続ける。
(8)筐体202内の温度が所定値に満たない場合は、ヒータ301をオン状態にし(ステップS408)、第2の送風手段8a、8bをオフ状態にし(ステップS604)、外気流動室7の蓋502a、502bを閉じ(ステップS605)、熱交換手段201を加温する。
(9)筐体202内の温度が所定値以上の場合は、ヒータ301をオフ状態にし(ステップS409)、外気流動室7の蓋502a、502bを開き(ステップS606)、第2の送風手段8a、8bをオン状態にし(ステップS607)、外気流動室7内に外気循環流路を形成して熱交換手段201を外気により冷却する。
(10)装置稼動終了時間に達したか否かを判断する(ステップS410)。装置稼動終了時間に達していない場合は、温度センサ302による監視をそのままさらに続ける。
(11)装置稼動終了時間に達した場合は、第2の送風手段8a、8bをオフ状態にし(ステップS608)、装置電源をオフ状態にし(ステップS411)、第1の送風手段203a、203bをオフ状態にする(ステップS412)。
【0010】
ヒータ301による加温がない状態を初期状態として筐体202内の温度を下げる場合にも、外気流動室7の蓋502a、502bを開き、第2の送風手段8a、8bをオン状態にし、外気流動室7内に外気循環流路を形成して熱交換手段201を外気により冷却する。さらに、温度センサ302により筐体202内の温度を監視し、該温度が所定値以下か否かを判断する。該温度が所定値以下となった場合は、第1の送風手段203a、203bをオフ状態にし内気の循環流動をオフ状態にする。温度が下がり過ぎた場合は、第1の送風手段203a、203bをオン状態にしたまま、ヒータ301をオン状態にし、第2の送風手段8a、8bをオフ状態にし、外気流動室7の蓋502a、502bを閉じて、熱交換手段201を加温する。一方、筐体202内の温度が所定値まで下がらない場合には、冷却能力を上げるために、例えば、外気流動室7の蓋502a、502bを開いた状態で第2の送風手段8a、8bの回転数を増大させて外気循環の速度を上げるとともに、第1の送風手段203a、203bの回転数を増大させて内気循環の速度を上げるようにする。
【0011】
上記第1の実施例構成によれば、密閉構造とされた筐体202内で内気を循環させているため、装置内への塵埃や異物の侵入を防止した状態で、筐体202内全体の冷却や加温が可能となる。筐体202内の第1の送風手段としてのファン203aでは熱交換された後の内気を吸込んで搬送機構や制御系の側に吐出す構成のため、冷却や加温の効率を向上させることができる。筐体202の内壁部に熱交換手段201を設け、かつそれをフィン構造としているため、熱交換面積を大きくでき、この点からも一層、冷却や加温の効率を向上させることができる。さらに、外気流動室7を設けているため、熱交換手段における熱交換性を高められ、冷却速度や加温速度を増大できる。外気流動室7に断熱材の壁501を設けているため、特に加温の場合に、外部への熱の逃げを抑えられる。また、第の送風手段は、ファン203aとファン203bとを対状にして設けてあるため、熱交換手段201に沿った内気の流動路を形成し易く、このため、内気の熱交換の効率を向上させ易い。さらに、熱交換手段201の内部にヒータ301を設ける構成のため、装置寸法の増大も抑えられる。
【0012】
図5、図6は本発明の現金自動取引装置の第2の実施例の説明図である。図5は現金自動取引装置の内部構成例を示す図、図6はその動作説明図である。本実施例は、熱交換手段内部に加温手段を設けた場合の例である。外気流動室は設けない点で上記第1の実施例と異なる。
図5において、201は装置筐体の内壁部に設けられた熱交換手段、202は現金自動取引装置の筐体、203a、203bは、筐体202内の空気(以下、内気という)を該筐体202内で強制循環させるための送風手段としてのファンで、特に、ファン203aは、熱交換手段201に沿って流動し該熱交換手段201により熱交換された(温度変化した)内気を吸込み、該筐体202の内部側に吐出して強制循環させる。301は、熱交換手段201を加温する加温手段としてのヒータ、302は筐体202内の温度を検知する温度センサである。その他、1〜6については、上記図1の場合と同様である。なお、筐体202は、内部に塵埃や異物などが侵入しないように密閉構造とされる。筐体202の内部には搬送機構(図示なし)や、センサ等(図示なし)を含み該搬送機構を駆動したり制御したりする制御系(図示なし)などが組み込まれている。熱交換手段201の構成も、上記第1の実施例の場合と同様である。上記ファン203aから吐出された内気は、これら搬送機構や制御系に当てられる。かかる構成において、筐体202内の温度を上げ、搬送機構や制御系の温度を上げる場合には、ヒータ301を所定の設定条件でオン状態にし、熱交換手段201を加温する。送風手段としてのファン203a、203bは、熱交換手段201に沿った内気の流動を形成する。ファン203aは、熱交換手段201から熱を供給されて温度上昇した内気を吸込み、搬送機構や制御系の方向に向けて吐出す。該吐出された内気は、搬送機構や制御系に当り、これらを加温して、温度の下がった状態で筐体202内の循環流路(内気循環流路)を流れ、ファン203bに吸込まれる。吸込まれた内気は、該ファン203bから熱交換手段201側に吐出され、熱交換手段201に当り、該熱交換手段201に沿って流動し、該熱交換手段201から熱を供給されて再び温度上昇する。以下、上記のような循環を行い、筐体202内を加温する。
【0013】
上記とは反対に、筐体202内を冷却する場合には、ヒータ301をオフ状態とし、装置外の外気により熱交換手段201を冷却する。すなわち、ヒータ301をオフ状態にし、熱交換手段201を外気で冷却する。送風手段としてのファン203a、203bは、熱交換手段201に沿った内気の流動を形成する。ファン203aは、熱交換手段201に自身の熱を供給して温度が下がった内気を吸込み、搬送機構や制御系の方向に向けて吐出す。該吐出された内気は、搬送機構や制御系に当り、これらを冷却し、温度の上がった状態で筐体202内の循環流路(内気循環流路)を流れ、ファン203bに吸込まれる。吸込まれた内気は、該ファン203bから熱交換手段201側に吐出され、熱交換手段201に当り、該熱交換手段201に沿って流動し、該熱交換手段201に熱を供給して再び温度が下がる。以下、上記循環を繰り返し、筐体202内を冷却する。
【0014】
図6は、図5の構成の動作説明図である。本動作は、ヒータ301により熱交換手段201を加温し、筐体202内の温度を上げて所定の値または所定の範囲に保つ場合の動作例である。
図6において、
(1)まず、送風手段としてのファン203a、203bにより筐体202内の空気(内気)を循環させる(ステップS401)。
(2)温度センサ302により筐体202内の温度を検知し、所定値以上か否かを判断する(ステップS402)。
(3)筐体202内の温度が所定値に満たない場合は、ヒータ301をオン状態にして熱交換手段201を加温する(ステップS403)。
(4)筐体202内の温度が所定値以上の場合は、ヒータ301をオフ状態にする(ステップS404)。
(5)温度センサ302による監視をそのまま続け、装置稼動開始時間に達したか否かを判断する(ステップS405)。装置稼動開始時間に達していない場合は、温度センサ302による監視をさらにそのまま続ける。
(6)装置稼動開始時間に達した場合は、装置電源をオン状態にし装置を稼動させる(ステップS406)。
(7)装置稼動中は定期的に温度センサ302により筐体202内の温度を監視し、該温度が所定値以上か否かを判断する(ステップS407)。この温度監視は装置稼動終了時まで続ける。
(8)筐体202内の温度が所定値に満たない場合は、ヒータ301をオン状態にして熱交換手段201を加温する(ステップS408)。
(9)筐体202内の温度が所定値以上の場合は、ヒータ301をオフ状態にする(ステップS409)。
(10)装置稼動終了時間に達したか否かを判断する(ステップS410)。装置稼動終了時間に達していない場合は、温度センサ302による監視をさらにそのまま続ける。
(11)装置稼動終了時間に達した場合は、装置電源をオフ状態にし装置稼動を停止させる(ステップS411)。
(12)送風手段としてのファン203a、203bをオフ状態にする(ステップS412)。
【0015】
ヒータ301による加温がない状態を初期状態として筐体202内の温度を下げる場合には、外気により熱交換手段201を冷却し、温度センサ302により筐体202内の温度を監視し、該温度が所定値以下か否かを判断する。該温度が所定値以下となった場合は、送風手段としてのファン203a、203bをオフ状態にし内気の循環流動をオフ状態にする。一方、筐体202内の温度が所定値まで下がらない場合は、ファン203a、203bによる内気の循環流動をさらに続ける。場合によっては、例えば、ファン203a、203bの回転数を増大させて内気循環の速度を上げて冷却能力を上げるようにする。
【0016】
上記第2の実施例構成によれば、装置内への塵埃や異物の侵入を防止した状態で、筐体202内全体の冷却や加温が可能となる。ファン203aでは熱交換された後の内気を吸込んで搬送機構や制御系の側に吐出す構成のため、冷却や加温の効率を向上させることができる。筐体202の内壁部に熱交換手段201を設けるため、熱交換面積を大きくでき、この点からも一層、冷却や加温の効率を向上させることができる。さらに、ファン203bを設けてあるため、筐体202内を循環し処理手段などを冷却または加温した後の空気を吸込んで熱交換手段201に当てることができるとともに、熱交換手段201に沿った内気の流動路を形成し易い。このため、内気の熱交換の効率を向上させ易くなる。さらに、熱交換手段201の内部にヒータ301を設ける構成のため、装置寸法の増大も抑えられる。
【0017】
図7は本発明の現金自動取引装置の第3の実施例を示す図である。本実施例は、熱交換手段を加温する加温手段を設けない場合の例である。
図7において、上記図2及び図5の構成の場合と同じ部分には、図2、図5の場合と同じ符号を付す。本実施例の場合も、筐体202は、内部に塵埃や異物などが侵入しないように密閉構造とされている。熱交換手段201も上記第1、第2の実施例と同様のものが筐体202の内壁部に設けられる。また、該筐体202の内部には搬送機構や、制御系などが組み込まれているとする。送風手段としてのファン203a、203bは、熱交換手段201に沿った内気の流動を形成する。かかる構成において、筐体202内の温度を下げ、搬送機構や制御系の温度を下げる場合には、ファン203aは、熱交換手段201に自身の熱を供給して温度が下がった内気を吸込み、搬送機構や制御系の方向に向けて吐出す。該吐出された内気は、搬送機構や制御系に当り、これらを冷却し、温度の上がった状態で筐体202内の循環流路(内気循環流路)を流れ、ファン203bに吸込まれる。吸込まれた内気は、該ファン203bから熱交換手段201側に吐出され、熱交換手段201に当り、該熱交換手段201に沿って流動し、該熱交換手段201に熱を供給して再び温度が下がる。以下、上記循環を繰り返し、筐体202内を冷却する。
【0018】
上記第3の実施例構成によっても、装置内への塵埃や異物の侵入を防止した状態で、筐体202内全体の冷却が可能となる。熱交換された後の内気を送風手段としてのファン203aで吸込み、これを搬送機構や制御系の側に吐出す構成としているため、冷却の効率を向上させることができる。また、熱交換用の面積を大きくできるため、この点からも一層、冷却の効率を向上させることができる。さらに、ファン203bを設けてあるため、筐体202内を循環し処理手段などを冷却した後の空気を吸込んで熱交換手段201に当てることができるとともに、熱交換手段201に沿った内気の流動路を形成し易い。このため、内気の熱交換の効率を向上させ易くなる。
【0019】
なお、上記第1、第2の実施例では、加温手段としてのヒータ301を熱交換手段201の内部に設ける構成としたが、本発明はこれに限定されず、外部に設ける構成としてもよい。また、上記各実施例では、内気循環用として筐体202内に送風手段として、ファン203aとファン203bとを設ける構成としたが、本発明はこれにも限定されず、例えば、ファン203aだけを設けたり、または、ファン203aとファン203bに加えさらに他のファンを送風手段として設けたりする構成としてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、現金自動取引装置において、装置の筐体内への塵埃や異物の侵入を阻止した状態で、該筐体内の冷却と加温とを行うことが可能となる。筐体内全体を効率的に冷却または加温できる。装置の寸法増大も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての現金自動取引装置の外観図である。
【図2】第1の実施例の現金自動取引装置の内部構成例を示す図である。
【図3】熱交換手段の構成例を示す図である。
【図4】第1の実施例の現金自動取引装置の動作説明図である。
【図5】第2の実施例の現金自動取引装置の内部構成例を示す図である。
【図6】第2の実施例の現金自動取引装置の動作説明図である。
【図7】第3の実施例の現金自動取引装置の内部構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…操作パネル、 2…操作入力部、 3…通帳出入口、 4…カード出入口、 5…明細票発行口、 6…紙幣入出金口、 7…外気流動室、 8a、8b…第2の送風手段、 201…熱交換手段、 202…筐体、 203a、203b…第1の送風手段、 301…ヒータ、 302…温度センサ、 501…断熱材の壁、 502a、502b…蓋、 901、902…フィン。

Claims (6)

  1. 筺体内に現金自動取引のための処理手段を内蔵した現金自動取引装置において、
    密閉された筺体と、
    該筐体の内壁部に設けられた熱交換手段と、
    上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部側に向けて吐出し強制循環させる送風手段と、
    を備え、上記筐体内の空気を、上記熱交換手段により温度変化させた状態で該筐体内を循環させ、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却を可能にした構成を特徴とする現金自動取引装置。
  2. 筺体内に現金自動取引のための処理手段を内蔵した現金自動取引装置において、
    密閉された筺体と、
    該筐体の内壁部に設けられた熱交換手段と、
    該熱交換手段を加温する加温手段と、
    上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部で強制循環させる送風手段と、
    を備え、上記筐体内の空気を、上記熱交換手段または該熱交換手段と上記加温手段により温度変化させた状態で該筐体内を循環させ、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却と加温を可能にした構成を特徴とする現金自動取引装置。
  3. 筺体内に現金自動取引のための処理手段を内蔵した現金自動取引装置において、
    密閉された筺体と、
    該筐体の内壁部に設けられた熱交換手段と、
    該熱交換手段を加温する加温手段と、
    上記熱交換手段の外側で外気の流動を案内し該熱交換手段に接する外気循環流路の一部を形成する外気流動室と、
    上記筐体内に設けられ、上記熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み該筐体の内部で強制循環させる第1の送風手段と、
    上記外気流動室が開状態のとき該外気流動室内に外気を吸込み、該吸込んだ外気を、上記外気循環流路上を強制循環させる第2の送風手段と、
    を備え、上記筐体内を冷却するときは、上記加温手段による加温をオフ状態にするとともに、上記外気流動室を開状態にして該外気流動室内に外気循環流路を形成し、上記熱交換手段の温度を下げることで上記筐体内の空気温度を下げ、また、上記筐体内を加温するときは、上記外気流動室を閉状態にし上記外気循環流路を断つとともに、上記加温手段により上記熱交換手段の温度を上げることで上記筐体内の空気温度を上げて、上記筐体内を加温し、該筐体の上記密閉状構造による塵埃の該筐体内への侵入防止と併せ、該筐体内の冷却と加温を可能にした構成を特徴とする現金自動取引装置。
  4. 上記外気流動室は、断熱材で囲まれた構成である請求項3に記載の現金自動取引装置。
  5. 上記第1の送風手段は、筐体内を冷却または加温した後の空気を吸込み、上記熱交換手段側に吐出すファンと、該吐出され該熱交換手段に沿って流動し該熱交換手段により熱交換された空気を吸込み、上記筐体の内部側に筐体内の冷却または加温のために吐出すファンと備えた構成である請求項3に記載の現金自動取引装置。
  6. 上記熱交換手段は、放熱塗料を塗られた放熱フィンを備えて構成される請求項1から5のいずれかに記載の現金自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010122835A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙葉類取扱装置
JP2012244037A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Sansha Electric Mfg Co Ltd 電気装置
JP2017158413A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 富士電機株式会社 密閉容器および電力変換装置

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