JP2004157583A - 本人限定受取管理サーバ、本人限定受取サービスシステム - Google Patents

本人限定受取管理サーバ、本人限定受取サービスシステム Download PDF

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Hirohisa Iwase
弘久 岩瀬
Koji Honma
耕司 本間
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Abstract

【課題】荷物受取人の本人確認を簡便に行え、且つ集配サービス業者による荷物の集配を効率良く行う。
【解決手段】集配サービス業者(40)による送り主(例えば、クレジットカード会社30)から受取人(例えば、顧客20)の元への荷物(例えば、発行カードC)の集配に関する集配情報を管理して、当該荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1)である。記憶手段(例えば、記憶媒体161)により記憶された本人確認情報と集配者端末(4)から送信された本人確認のための照合用情報とを照合することによって本人確認を行う本人確認手段(11B)を備える。本人確認手段による本人確認結果情報を集配者端末に送信する本人確認結果情報送信手段(13B)を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送り主から受取人への荷物を受取人本人に限定して受け取らせる本人限定受取管理サーバ、本人限定受取サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集配サービス業者は、受取人の住所が記載された依頼伝票と荷物とを送り主から受け取って、集配センターに持ち込んで仕分けした後、依頼伝票に記載された受取人の住所に荷物を配達するようになっている。また、近年では、ネットワークを利用することにより、受取人は本人が希望する駅や各施設等の所定の場所で荷物を受け取ることが可能な配達システムも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、クレジットカード会社(以下、「カード会社」という。)等の金融機関においては、例えば顧客からのクレジットカード(以下、「カード」という。)の申し込みに際し、顧客本人からの与信を条件として電話やインターネットを介した顧客との非対面の手続きが可能となっており、前記手続きに基づき発行されたカードは、上述した集配サービス業者によりカード会社から顧客の元へと配達されるようになっている。
【0004】
ところで、平成15年1月6日に、マネー・ローンダリング、テロリズムに対する資金供与の防止等々に資する金融機関(銀行(ネット銀行を含む)、信用金庫、保険会社、貸金会社(クレジットカード会社を含む))等の顧客管理体制の整備の促進を図ることを目的とした「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」の施行が予定されている。
この法律によれば、金融機関等による顧客等の本人確認及び取引記録の保存に関する措置として、金融機関は、各種手続きを行うに際して、本人特定事項(自然人の顧客等については氏名、住居及び生年月日、法人の顧客等については名称及び本店又は主たる事務所の所在地)を確認しなければならなくなる。すなわち、上述したカード会社にあっては、カード発行における口座振替手続きにおいて顧客本人の確認を行う必要が生じることから、顧客との対面・非対面の手続きに関わらず、前記顧客本人の確認を行わなければカードを顧客に渡すことができなくなる。
【0005】
ここで、カード会社側が顧客本人を確認する方法としては、顧客との非対面の手続きにあっては、カードの申し込み後に、顧客本人からの本人確認書類(運転免許証等の公的証明書)又はその写しのカード会社への送付・提示に基づく方法(方法1)や、郵便規則第120条30の10に規定された本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用したカードの送付に基づく方法(方法2)や、預貯金口座において振替決済される場合において、取扱金融機関(郵政官署含む)が代行して本人確認を行う方法(方法3)等が考えられている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−251436号公報(第2−3頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法1の場合、顧客は、カード発行の申し込み後における本人確認書類の送付代がかかるだけでなく、カード会社から書留や配達記録付郵便等によってカードが送付されるため、不在の場合には郵便局の窓口まで行かなければならない。また、上記方法2の場合、顧客若しくは送り主であるカード会社の指定した代人は、カードの受け取りの際に受取人が希望する郵便局の窓口まで行かなければならない。さらに、上記方法3の場合、顧客は、カードの受け取りの際に取扱金融機関の窓口まで行かなければならない。
従って、顧客によるカード発行の申し込みからカードの受け取りまでの時間が従来よりもかかることとなるため、顧客は、カード発行の際にかかる手続きが面倒になって、例えば本人確認書類の送付を怠ったり、カードの受取場所となる所定機関の窓口に出向かなかったりする虞がある。これらの場合には、カードが発行されなかったり、発行されたカードがカード会社に返送されたりしてしまい、これによりカードの発行手続きが完了しなくなるため、カード会社はカードの新規会員募集機会を逸してしまうこととなる。
【0008】
さらに、カード会社は、方法1の場合、顧客による本人確認書類送付用の封筒の送付にかかる代金及び前記封筒の送付に携わる従業員の人件費に加え、カード送付時における所定の郵送形式にかかる代金を負担しなければならない。また、カード会社は、方法2の場合、本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用するために、上記方法1の場合における書留や配達記録付郵便等よりも多くの代金を負担しなければならない。さらに、カード会社は、方法3の場合、取扱金融機関による顧客本人の確認時の代行手数料を負担しなければならない。つまり、これらの場合には、カード会社にとって顧客本人の確認のためのコストが新たに生じることになり、上記した方法にあっては前記コストがカード会社に対して過度にかかってしまう。
【0009】
以上のように、上記した本人確認方法の何れを用いても、カード会社及び顧客の双方を十分に満足させることができないことから、金融機関における顧客との非対面の商取引であって、前記商取引に基づき生じる荷物の集配を顧客本人の確認とともに効率的に行うシステムの構築が切望されている。
【0010】
本発明の課題は、荷物受取人の本人確認を簡便に行え、且つ集配サービス業者による荷物の集配を効率良く行える本人限定受取管理サーバ、本人限定受取サービスシステムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
受取人(例えば、顧客20等)により所有される受取人端末(2)と、集配サービス業者(40)により所有される集配者端末(4)とに通信回線(例えば、ネットワークN等)を介して接続され、前記集配サービス業者による送り主(例えば、クレジットカード会社30等)から受取人の元への荷物(例えば、発行カードC等)の集配に関する集配情報を管理して、当該荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1等)であって、
前記受取人端末から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段(13A)と、
前記集配情報を取得する集配情報取得手段(11A)と、
前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段(例えば、記憶媒体161等)と、
前記記憶手段により記憶された前記本人確認情報と前記集配者端末から送信された本人確認のための照合用情報とを照合することによって本人確認を行う本人確認手段(11B)と、
前記本人確認手段による本人確認結果情報を前記集配者端末に送信する本人確認結果情報送信手段(13B)とを備えることを特徴としている。
【0012】
ここで、受取人は、自然人であっても良いし、法人であっても良い。また、受取人本人とは、荷物の受け取りに直接関係を持つ当事者、若しくは代理権、すなわち当事者に代わって意思表示をしたり、意思表示を受けたりする権限のある者(代人)のことである。
さらに、本人確認情報は、運転免許証や旅券や健康保険証等の公的な本人確認資料に記載された本人特定事項、すなわち受取人が自然人である場合における氏名、住居及び生年月日等であっても良いし、受取人が法人である場合における名称及び本店又は主たる事務所の所在地等であっても良い。また、本人確認情報は、受取人本人のみが知っているような情報、例えば任意に設定されたパスワードや暗号等であっても良い。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、本人確認手段によって、記憶手段により記憶された本人確認情報と、集配サービス業者に所有される集配者端末から送信された本人確認のための照合用情報とが照合されることによって本人確認が行われる。そして、本人確認結果情報送信手段により、本人確認手段による本人確認結果情報が集配者端末に送信される。これにより、集配サービス業者は、本人確認結果情報に基づいて、受取人本人であると確認された受取人に対してのみ荷物を受け取らせることができる。
ここで、集配情報に受取人が希望する荷物の受取場所に関する情報が含まれている場合に、前記受取場所に関する情報を集配者端末が獲得することにより、集配サービス業者は受取人が希望する場所まで荷物を配達して、当該荷物を受取人に受け取らせることができる。
従って、受取人本人の確認を、例えば「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」によって規定される本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用した場合のように受取人が所定の郵便局の窓口まで出向き、その窓口にて行うのではなく、受取人が希望する荷物の受取場所において荷物を受取人に受け取らせる際に行うことができる。つまり、受取人が荷物の受け取り並びに受取人の本人確認のために所定の郵便局の窓口まで出向く必要がなくなるので、受取人による荷物の受取に対する煩雑さを低減できる。このため、受取人によって荷物の受取が完了しないことに起因した前記荷物の送り主への返送が生じ難くなる。
このように、本人確認情報に基づいて荷物受取人の本人確認を簡便に行うことができ、且つ前記受取場所にて荷物を受取人に確実に受け取らせることで荷物の集配を効率良く行うことができる。
【0014】
特に、受取人である顧客から送り主となるクレジットカード会社(以下、「カード会社」という。)等の金融機関に対してクレジットカード(以下、「カード」という。)発行の申し込みが行われた場合には、発行されたカード(以下、「発行カード」という。;荷物)の顧客への配送は集配サービス業者により行われることとなるが、上記請求項1に記載されたようにして、発行カードが顧客により受け取られることで、顧客本人の確認を簡便に行え、且つ顧客の元へと前記カードを確実に届けることができる。
この結果、顧客は、顧客本人の認証時並びにカード受取時における煩雑さを低減できることから、前記カードの発行申し込みを気軽に出来るようになる。また、カード会社は、カード発行の手続きを確実に完了させることができるので、カードの新規会員募集機会を逸してしまうことがなくなる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、
受取人(例えば、顧客20等)により所有される受取人端末(2)と、集配サービス業者(40)により所有される集配者端末(4)とに通信回線(例えば、ネットワークN等)を介して接続され、前記集配サービス業者による送り主(例えば、クレジットカード会社30等)から受取人の元への荷物(例えば、発行カードC等)の集配に関する集配情報を管理して、当該荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1等)であって、
前記受取人端末から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段(13A)と、
前記集配情報を取得する集配情報取得手段(11A)と、
前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段(例えば、記憶媒体161等)と、
前記記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とを前記集配者端末に送信する送信手段(13C)とを備えることを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、送信手段によって、記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とが集配者端末に送信される。これにより、集配サービス業者は、集配情報に基づき送り主から受取人へと荷物の集配を行うことができるとともに、本人確認情報に基づき受取人の本人確認を行うことができ、受取人本人であることが確認された受取人に対してのみ荷物を受け取らせることができる。従って、上記請求項1に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、
集配サービス業者(40)による送り主(例えば、クレジットカード会社30等)から受取人(例えば、顧客20等)の元への荷物(例えば、発行カードC等)の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1等)と、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線(例えば、ネットワークN等)を介して接続される受取人端末(2)と、前記集配サービス業者により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される集配者端末(4)とを備え、前記荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取サービスシステム(100)であって、
前記受取人端末は、
前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段(22A)と、
前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段(23A)とを備え、
前記本人限定受取管理サーバは、
前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段(13A)と、
前記集配情報を取得する集配情報取得手段(11A)と、
前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段(例えば、記憶媒体161等)と、
前記記憶手段により記憶された前記本人確認情報と前記集配者端末から送信された本人確認のための照合用情報とを照合することによって本人確認を行う本人確認手段(11B)と、
前記本人確認手段による本人確認結果情報を前記集配者端末に送信する本人確認結果情報送信手段(13B)とを備え、
前記集配者端末は、
前記受取人により提示された本人確認用証明物から照合用情報を読み取る読取部(42)と、
前記読取部により読み取られた前記照合用情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する照合用情報送信手段(43A)と、
前記本人確認結果情報送信手段により送信された本人確認結果情報を受信する受信手段(43B)と、
前記受信手段により受信された本人確認結果情報を出力する出力手段(44A)とを備えることを特徴としている。
【0018】
ここで、本人確認用証明物は、受取人本人を確認できるものであれば如何なるものであっても良く、例えば、本人を特定するための本人特定事項が記載された公的な本人確認用証明物であっても良い。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、本人限定受取管理サーバにて、本人確認手段により、記憶手段により記憶された本人確認情報と、集配サービス業者に所有される集配者端末の照合用情報送信手段から送信された本人確認のための照合用情報とが照合されることによって本人確認が行われ、本人確認結果情報送信手段により、本人確認手段による本人確認結果情報が集配者端末に送信される。そして、集配者端末に備わる出力手段によって、本人確認結果情報送信手段により送信され受信手段にて受信した本人確認結果情報が出力される。これにより、集配サービス業者は、本人確認結果情報に基づいて、受取人本人であると確認された受取人に対してのみ荷物を受け取らせることができる。
従って、上記請求項1に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、
集配サービス業者(40)による送り主(例えば、クレジットカード会社30等)から受取人(例えば、顧客20等)の元への荷物(例えば、発行カードC等)の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1等)と、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線(例えば、ネットワークN等)を介して接続される受取人端末(2)と、前記集配サービス業者により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される集配者端末(4)とを備え、前記荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取サービスシステム(100)であって、
前記受取人端末は、
前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段(22A)と、
前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段(23A)とを備え、
前記本人限定受取管理サーバは、
前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段(13A)と、
前記集配情報を取得する集配情報取得手段(11A)と、
前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段(例えば、記憶媒体161等)と、
前記記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とを前記集配者端末に送信する送信手段(13C)とを備え、
前記集配者端末は、
前記本人限定受取管理サーバにより送信された本人確認情報と集配情報を受信する受信手段(43D)と、
前記受信手段により受信された本人確認情報と集配情報を表示する表示手段(例えば、表示部44等)とを備えることを特徴としている。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、本人限定受取管理サーバに備わる送信手段によって、記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とが集配サービス業者に所有されている集配者端末に送信される。そして、集配者端末に備わる表示手段によって、送信手段により送信され受信手段にて受信した本人確認情報と集配情報が表示される。これにより、集配サービス業者は、集配情報の視認に基づき送り主から受取人へと荷物の集配を行えるとともに、本人確認情報の視認に基づき受取人の本人確認を行え、受取人本人である確認された受取人に対してのみ荷物を受け取らせることができる。従って、上記請求項1に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0022】
また、請求項3又は4に記載の発明にあっては、例えば本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用した際の所定の郵送形式にかかる代金よりも格安な金額で荷物の受取サービスが提供される場合には、前記荷物の集配において送り主が負担するコストを低減できる。この場合には、送り主及び受取人の双方を十分に満足させることが可能となる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
前記集配者端末は、
受取人から提示された本人確認用証明物から照合用情報を読み取る読取部と、
前記読取部により読み取られた照合用情報と前記本人確認情報とを照合することにより本人確認を行う本人確認手段(41A)とを備えることを特徴としている。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、読取部によって、受取人から提示された本人確認用証明物から照合用情報が読み取られ、本人確認手段によって、読取部により読み取られた照合用情報と、受取人端末から提供された本人確認情報とが照合されることにより本人確認が行われる。これにより、受取人の本人確認を簡便に、且つ確実に行うことができる。
【0025】
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
前記集配者端末は、
集配完了した旨の所定の集配完了情報を入力するための集配完了情報入力手段(45A)と、
前記集配完了情報入力手段により入力された集配完了情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する集配完了情報送信手段(43C)とを備え、
前記本人限定受取管理サーバは、
前記集配完了情報送信手段から送信され受信した集配完了情報を記憶する集配完了情報記憶手段(例えば、記憶媒体161等)を備えることを特徴としている。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、本人限定受取管理サーバには、集配完了情報送信手段から送信され受信した集配完了情報を記憶する集配完了情報記憶手段が備えられる。すなわち、例えば、「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」において、本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用して受取人本人の確認(認証)を行った場合には、受取人本人の確認において使用された本人確認情報(本人特定情報)が記載された本人確認用証明物の複写物を所定期間(例えば、7年間)記録・保管する必要が生じることとなる。ここで、集配完了情報に本人特定情報並びに本人確認情報の照合結果に関する情報が含まれている場合に、前記集配完了情報が集配完了記憶手段に記憶(保管)されることにより、前記本人特定情報が記載された本人確認用証明物を紙等の記録媒体に複写し記録・保管する場合に比べて、本人特定情報を含む集配完了情報の保管スペースを小さくでき、前記集配完了情報の保管におけるスペース効率を高めることができる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、
集配サービス業者(40)による送り主(例えば、クレジットカード会社30等)から受取人(例えば、顧客20等)の元への荷物(例えば、発行カードC等)の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバ(例えば、管理サーバ1等)と、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバと通信回線(例えば、ネットワークN等)を介して接続された受取人端末(2)とを備える本人限定受取サービスシステム(100)であって、
前記受取人端末は、
前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段(22A)と、
前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段(23A)とを備え、
前記本人限定受取管理サーバは、
前記集配情報を取得する集配情報取得手段(11A)と、
前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段(13A)と、
前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得された集配情報に基づき、本人限定受取配送伝票(例えば、依頼伝票P等)を作製する伝票作製手段(例えば、伝票作製装置17等)と、
前記伝票作製手段により作製された本人限定受取配送伝票を出力する出力手段(例えば、伝票出力手段18等)とを備えることを特徴としている。
【0028】
請求項7に記載の発明によれば、伝票作製手段によって、本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と集配情報取得手段により取得された集配情報に基づき、本人限定受取配送伝票が作製され、出力手段によって、伝票作製手段により作製された本人限定受取配送伝票が出力される。これにより、本人限定受取配送伝票が、集配サービス業者によって獲得された場合には、集配サービス業者は、本人限定受取配送伝票を利用して、送り主から受取人への荷物の集配を行うことができる。すなわち、集配サービス業者は、集配情報に基づいて荷物を受取人の元へと配達できるとともに、本人確認情報に基づき受取人の本人確認を行って受取人に荷物を受け取らせることができる。従って、上記請求項1に記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0029】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
前記本人限定受取配送伝票には、前記本人確認情報のうち前記受取人本人を特定するための本人特定情報が記載される特定情報記載領域(F21)と、前記本人確認情報のうち前記本人特定情報の内容を証明する証明物情報が記載される証明物情報記載領域(F22)とが設けられ、
前記特定情報記載領域に記載された本人特定情報は、所定の動作をしないと視認できないようにされていることを特徴としている。
【0030】
請求項8に記載の発明によれば、本人限定受取配送伝票の特定情報記載領域に記載された本人特定情報は、所定の動作をしないと視認できないようにされている。すなわち、本人特定情報は、受取人に固有の情報であることから、受取人が情報を開示しても良いと判断した相手にだけ開示されるべきである。従って、受取人による荷物の受取における、受取人の本人確認に際して、例えば集配サービス業者によって所定の動作が行われて本人特定情報が視認されることになるので、所定の動作が行われる以前においては、本人特定情報が、集配サービス業者だけでなく、送り主以外の第三者等に漏れることを防止できる。
【0031】
請求項9に記載の発明は、請求項3〜8のいずれか一項に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
前記本人確認情報には、前記受取人本人を特定するための本人特定情報と、前記本人特定情報の内容を証明する証明物情報とが含まれていることを特徴としている。
【0032】
請求項9に記載の発明によれば、本人確認情報には、受取人本人を特定するための本人特定情報と、本人特定情報の内容を証明する証明物情報とが含まれている。従って、本人確認情報に基づく受取人の本人確認は、受取人から提示された証明物及びこの証明物によって内容が証明される本人特定情報の各々が、受取人から予め提供された本人確認情報に含まれる証明物情報及び本人特定情報の各々と照合されることにより行われる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0034】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明が適用された第1の実施の形態として例示する本人限定受取サービスシステムの全体構成を説明するためのシステム図である。
図1に示すように、本発明が適用された本人限定受取サービスシステム100は、管理サーバ(本人限定受取管理サーバ)1と、受取人端末2と、送り主端末3と、集配者端末4とを備えて構成され、管理サーバ1、受取人端末2、送り主端末3並びに集配者端末4は、例えばインターネット等のネットワークNを介してデータ通信を行えるようになっている。
【0035】
ここで、本人限定受取サービスシステム100は、顧客20(受取人;図6参照)からクレジットカード会社30(以下、「カード会社」という。;送り主;図6参照)への、ネットワークNを介したクレジットカード(以下、「カード」という。)の発行申し込みにおける手続きにて発行されたカードC(以下、「発行カード」という。;図6参照;荷物)が、カード会社30から顧客20へと集配サービス業者40(図6参照)によって集配される際に、発行カードCを顧客本人に限定して受け取らせる場合についてのものである。
なお、カードの発行申し込みにおける手続きの受付業務は、カード会社30側から業務委託された集配サービス業者40によって行われる場合を想定している。
【0036】
以下、管理サーバ1について、図2を参照して詳細に説明する。ここで、図2は、管理サーバ1の要部構成を示す機能ブロック図である。
管理サーバ1は、集配サービス業者40の荷物集配員Dによるカード会社30からの発行カードCの集荷や集荷された発行カードCの顧客20の元への配達等を管理するためのものであり、図2に示すように、制御部11と、RAM(Random Access Memory)12と、通信制御部13と、表示部14と、操作入力部15と、記憶装置16とを備えている。
なお、制御部11、RAM12、通信制御部13、表示部14、操作入力部15並びに記憶装置16は、バスによって接続されている。
【0037】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶装置16に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに基づいて、管理サーバ1の各部を集中制御する。具体的には、制御部11は、操作入力部15若しくはネットワークNを介して入力される信号に応答して、記憶部に記憶されているプログラムを読み出してRAM12に一時記憶し、係るプログラムに基づく各種処理を実行して、管理サーバ1の各部を機能させる。その際に、制御部11は、RAM12内の作業領域内に各種処理結果を格納させ、必要に応じて表示部14にその処理結果を表示させる。
【0038】
また、制御部11は、集配情報取得手段11Aとして機能し、集配情報取得処理を実行する。この集配情報取得処理において、制御部11は、集配データ取得プログラムを実行し、カードの発行(入会)申し込み時に顧客20から受取人端末2を介して提供され獲得した、集配サービス業者40への発行カードCの集配依頼を含む入会申し込みデータ(後述)に基づき、発行カードCの集配に関する集配データ(集配情報;後述)を作製する。このようにして、制御部11によって集配データが取得される。
【0039】
また、制御部11は、本人確認手段11Bとして機能し、本人確認処理を実行する。この本人確認処理において、制御部11は、本人確認プログラムを実行し、顧客20から提供された入会申し込みデータに基づき獲得した本人確認データ(本人確認情報;後述)と、集配者端末4から送信され受信した本人確認のための照合用データ(照合用情報;後述)とを照合することによって、顧客20の本人確認を行う。
【0040】
また、制御部11は、本人確認済情報記憶処理を実行する。この本人確認済情報記憶処理において、制御部11は、本人確認済データ記憶プログラムを実行し、本人確認データと、本人確認処理において作製された確認結果データと、顧客20による発行カードCの受取後に集配者端末4から送信された集配完了データ(集配完了情報;後述)とから本人確認済データ(後述)を作製し、作製した本人確認済データを記憶装置16に記憶させる。
【0041】
RAM12は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶装置16から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ、並びにパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。
【0042】
通信制御部13は、所定の通信手段を介してネットワークNに接続される受取人端末2や、送り主端末3や、集配者端末4の各々との間におけるデータの送受信に必要な通信制御を行う。
具体的には、通信制御部13は、本人確認情報受信手段13Aとして機能し、受取人端末2から送信された本人確認データを含む入会申し込みデータを受信する。また、通信制御部13は、本人確認結果情報送信手段13Bとして機能し、制御部11による本人確認処理において作製された確認結果データ(本人確認結果情報)を集配者端末4に対して送信する。さらに、通信制御部13は、顧客20による荷物の受取後に集配者端末4から送信された集配完了データを受信する。
【0043】
表示部14は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid CrystalDisplay)等により構成された表示画面を備え、この表示画面上に制御部11から入力される表示データに基づき通信制御部13を介して送受信された各種データの内容等を表示する。
【0044】
操作入力部15は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キーを備えたキーボードを含み、このキーボードに備わるキーのうちユーザにより押下されたキーに対応する押下信号を制御部11に対して出力する。なお、操作入力部15は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えるものとしてもよい。
【0045】
記憶装置16は、各種プログラム、並びにプログラムの実行に必要な諸データ等を記憶するための記憶媒体161を備えている。
記憶媒体161は、管理サーバ1全体を制御するシステムプログラム、集配データ取得プログラム、本人確認プログラム、本人確認済データ記憶プログラム等の各種プログラムを記憶しているとともに、本人確認処理において照合用データとの比較判定用の各種本人証明物のフォーマットに関する本人証明物データを記憶している。
また、記憶媒体161には、集配情報取得処理において取得された集配データと本人確認情報取得処理において取得された本人確認データとを対応付けて記憶するための対応データ記憶領域と、本人確認済情報記憶処理において作製された本人確認済データを記憶するための本人確認済データ記憶領域とが備えられている。
さらに、記憶媒体161は、本人確認データ、届先データ、連絡先に関するデータ、カード会社30に関するデータ等の各種データを含む入会申し込みデータ等を記憶する。
【0046】
なお、記憶媒体161は、書き換え可能に構成されており、例えば、磁気的又は光学的な記憶媒体、並びにフラッシュメモリ、EEPROM、EPROM等の半導体記憶素子等で構成されている。
【0047】
以下、受取人端末2について、図3を参照して説明する。ここで、図3は、受取人端末2の要部構成を示す機能ブロック図である。
受取人端末2は、顧客20により所有された、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話等の情報通信端末であり、図3に示すように、制御部21と、操作入力部22と、通信制御部23と、表示部24と、記憶部25とを備えている。
なお、制御部21、操作入力部22、通信制御部23、表示部24並びに記憶部25は、バスによって接続されている。
【0048】
制御部21は、例えばCPU、RAM等から構成され、操作入力部22若しくはネットワークNを介して入力される信号に応答して、記憶部25に記憶されているプログラムを読み出してRAMに一時記憶し、係るプログラムに基づく各種処理を実行して、受取人端末2の各部を機能させる。その際に、制御部21は、RAM内の作業領域内に各種処理結果を格納させ、必要に応じて表示部24にその処理結果を表示させる。
【0049】
操作入力部22は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キーを備えたキーボードを含み、このキーボードに備わるキーのうちユーザにより押下されたキーに対応する押下信号を制御部21に対して出力する。すなわち、操作入力部22は、入力手段22Aとして機能し、カードの発行申し込み時に、顧客20によって操作されることでカードの発行に必要な入会申し込みデータ等を入力する。
【0050】
通信制御部23は、所定の通信手段を介してネットワークNに接続される管理サーバ1との間におけるデータの送受信に必要な通信制御を行う。
具体的には、通信制御部23は、本人確認情報送信手段23Aとして機能し、カードの発行申し込み時に、本人確認データを含む入会申し込みデータを管理サーバ1に対して送信する。
【0051】
表示部24は、例えばCRTやLCD等により構成された表示画面を備え、この表示画面上に制御部21から入力される表示データに基づいて、操作入力部22を介して入力された各種データの内容等を表示する。
【0052】
記憶部25は、受取人端末2全体を制御するシステムプログラム等の各種プログラム、並びにプログラムの実行に必要な諸データ等を記憶する。
【0053】
以下、送り主端末3について、図4を参照して説明する。ここで、図4は、送り主端末3の要部構成を示す機能ブロック図である。
送り主端末3は、カード会社30側に備えられ、このカード会社30側にて各種データを管理するためのものであり、図4に示すように、制御部31と、通信制御部32と、表示部33と、操作入力部33と、記憶部34とを備えている。なお、制御部31、通信制御部32、表示部33、操作入力部34並びに記憶部35は、バスによって接続されている。
【0054】
制御部31は、例えばCPU、RAM等から構成され、送り主端末3全体を制御する。
通信制御部32は、所定の通信手段を介してネットワークNに接続される管理サーバ1との間におけるデータの送受信に必要な通信制御を行う。
表示部33は、表示画面上に制御部31から入力される表示データに基づいて、通信制御部32を介し送受信された各種データの内容等を表示する。
操作入力部34は、キーボードを含み、このキーボードに備わるキーのうちユーザにより押下されたキーに対応する押下信号を制御部31に対して出力する。記憶部35は、送り主端末3全体を制御するためのシステムプログラム等の各種プログラム、並びにプログラムの実行に必要な諸データ等を記憶する。
【0055】
以下、集配者端末4について、図5を参照して説明する。ここで、図5は、集配者端末4の要部構成を示す機能ブロック図である。
集配者端末4は、集配サービス業者40の荷物集配員Dにより所有された、例えばPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等の情報通信端末であり、図5に示すように、制御部41と、読取部42と、通信制御部43と、表示部44と、操作入力部45と、記憶部46とを備えている。
なお、制御部41、読取部42、通信制御部43、表示部44、操作入力部45並びに記憶装置46は、バスによって接続されている。
【0056】
制御部41は、例えばCPU、RAM等から構成され、操作入力部45若しくはネットワークNを介して入力される信号に応答して、記憶部46に記憶されているプログラムを読み出してRAMに一時記憶し、係るプログラムに基づく各種処理を実行して、集配者端末4の各部を機能させる。その際に、制御部41は、RAM内の作業領域内に各種処理結果を格納させ、必要に応じて表示部44にその処理結果を表示させる。
【0057】
読取部42は、例えば、集配者端末4の先端に設けられており、光源、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)、A/D変換部等を備えている。そして、読取部42が本人証明物(図示略)をなぞるように前記本人証明物上にて一方向に移動させられる際に、光源から照射され前記本人証明物にて反射した光をCCDにより読み取って電気信号(アナログ信号)に変換し、この電気信号をA/D変換部によりデジタルデータである証明物画像データに変換する。
【0058】
通信制御部43は、所定の通信手段を介してネットワークNに接続される管理サーバ1との間でデータの送受信に必要な通信制御を行う。
具体的には、通信制御部43は、照合用情報送信手段43Aとして機能し、照合用データとして証明物画像データを管理サーバ1に対して送信する。また、通信制御部43は、受信手段43Bとして機能し、管理サーバ1から送信された確認結果データを受信する。さらに、通信制御部43は、集配完了情報送信手段43Cとして機能し、集配完了データを管理サーバ1に対して送信する。
【0059】
表示部44は、例えばLCDにより構成された表示画面を備え、この表示画面上に制御部41から入力される表示データに基づいて、通信制御部43を介し送受信された各種データの内容等を表示する。
また、表示部44は、受信手段43Bにて受信した確認結果データに基づく画像を表示する出力手段44Aとして機能する。
【0060】
操作入力部45は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キーを備え、ユーザにより押下されたキーに対応する押下信号を制御部41に対して出力する。
また、操作入力部45は、集配完了情報入力手段45Aとして機能する。すなわち、発行カードの顧客による受取後に、荷物配達員によって操作されることで集配完了した旨の所定の集配完了データを入力する。
【0061】
記憶部46は、集配者端末4全体を制御するシステムプログラム等の各種プログラム、並びにプログラムの実行に必要な諸データ等を記憶する。
【0062】
次に、本人限定受取サービスシステム100おける発行カードCの受取サービスについて、図面を参照して説明する。
ここで、図6は、本人限定受取サービスシステム100を発行カードCの受取サービスに適用した場合の模式図であり、図7は、図6の発行カードCの受取サービスにかかる動作の一例を示すフローチャートである。
【0063】
先ず、例えば自然人である顧客20から集配サービス業者40に対するカードの入会申し込みは、図6における矢印(1)に示すように、受取人端末2から管理サーバ1への入会申し込みデータの送信に基づき行われる(ステップS1)。ここで、入会申し込みデータには、顧客本人を確認するための本人確認データ、発行カードCの届先(荷物の受取場所名、受取場所住所、受取場所の電話番号等)に関する届先データ、顧客20の連絡先(例えば、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子メールアドレス、携帯電話や有線電話の番号)に関するデータ、カード会社30に関するデータ並びにその他(例えば顧客20の勤務先、勤続年数、年収等)の各種データ等が含まれている。
なお、本人確認データには、顧客本人を特定するための本人特定データ(例えば、顧客20の氏名、住所、生年月日等に関する情報)、本人特定データが記載され、本人特定データの内容を証明することで本人確認用として用いられる本人証明物の種類(例えば、運転免許証)及び本人証明物に記載された登録番号等に関する証明物データ、並びに代理人受取の有無に関する代人受取データが含まれている。
【0064】
そして、管理サーバ1は、受取人端末2から送信された入会申し込みデータを受信すると(ステップS2)、顧客20からカードの入会申し込みが行われたことを認識する。
【0065】
その後、管理サーバ1は、制御部11の制御下にて、入会申し込みデータに対して、配送伝票番号として利用されるカード会社管理番号の付与等を行うことで、入会申し込みデータの整備を行う(ステップS3)。
そして、図6における矢印(2)に示すように、管理サーバ1から送り主端末3に対して整備後の入会申し込みデータが送信される。具体的には、管理サーバ1に備わる制御部11は、通信制御部13を制御することで、入会申し込みデータを送り主端末3に対して送信する(ステップS4)。
続けて、制御部11は、集配情報取得処理を実行する(ステップS5)。具体的には、制御部11は、集配データ取得プログラムを実行し、入会申し込みデータに含まれている届先データ、カード会社データ等を抽出して、抽出した届先データ、カード会社データ、並びに配送伝票番号に関するデータ等を含んで構成された集配データを作製する。
【0066】
その後、制御部11は、本人確認情報取得処理を実行する(ステップS6)。この本人確認情報取得処理において、制御部11は、本人確認データ取得プログラムを実行することで、入会申し込みデータに含まれている本人確認データを抽出する。
そして、制御部11は、本人確認データと集配データとを対応付けて、記憶媒体161の対応データ記憶領域に記憶する(ステップS7)。
【0067】
一方、送り主端末3は、制御部11から送信された入会申し込みデータを受信すると(ステップS8)、顧客20からカードの入会申し込みが行われたことを認識する。
そして、送り主端末3は、受信した入会申し込みデータに基づき、制御部31の制御下にて、クレジットカード番号の付与等の所定の入会手続きを行う(ステップS9)。その後、送り主端末3は、制御部31が加工処理プログラムを実行することで、図示しない加工処理装置を作動させて、顧客名や、クレジットカード番号等のエンボス処理などの所定の加工処理を処理前のカードに対して施す(ステップS10)。
また、制御部31は、入会申し込みデータに基づいて、集配サービス業者40による発行カードCの集荷依頼に関する集荷データを作製する(ステップS11)。
【0068】
その後、制御部31は、加工処理装置による処理前のカードに対する加工処理が完了することに基づきカードの作製完了を認識すると、作製されたカード(発行カード)を梱包した後、図6における矢印(3)に示すように、通信制御部32を制御することで、集荷データを管理サーバ1に対して送信する(ステップS12)。
【0069】
管理サーバ1は、送り主端末3から送信された集荷データを受信すると(ステップS13)、図6における矢印(4)に示すように、集配データを集配者端末4に対して送信する。具体的には、管理サーバ1に備わる制御部11が、記憶媒体161の対応データ記憶領域に記憶されている集配データを抽出した後、通信制御部13を制御することで、集配データを集配者端末4に対して送信する(ステップS14)。
これにより、管理サーバ1は、集配サービス業者40に対してカード会社30への作成されたカード(以下、「発行カードC」という。)の集荷を指示する。
【0070】
また、管理サーバ1は、受信した集荷データに基づいて、図6における矢印(5)に示すように、「事前お届け」メールを受取人端末2に対して送信可能となっている。具体的には、管理サーバ1は、図6の矢印(1)において顧客20から提供された入会申し込みデータに、配達確認用の電子メールとして「事前お届け」メールの送信を希望する情報が含まれているか否かを判定する。そして、管理サーバ1は、「事前お届け」メールの送信を希望する情報が含まれていると判定した場合に、入会申し込みデータの中から顧客20の連絡先に関するデータを取得して、連絡先に関するデータに含まれている電子メールアドレスに基づき、通信制御部13を制御することで、受取人端末2に対して自動的に「事前お届け」メールを送信する。
なお、「事前お届け」メールには、配達物内容に関する情報、並びに発行カードCの受取場所や受取日時に関する情報等が含まれている。これにより、荷物配達員Dによる発行カードCの確実な配達場所や配達日時等を顧客20に対して通知することができる。また、顧客20からの返信によって、発行カードCの受取場所や配達日時等の変更が行われた場合には、荷物配達員Dに即座に連絡することで、荷物配達員Dは発行カードCの配達における無駄を省くことができ、発行カードCの配達効率を高めることができる。
【0071】
集配サービス業者40は、管理サーバ1から送信された集配データを集配者端末4にて受信すると(ステップS15)、受信した集配データに基づいて配送伝票(図示略)を作製した後、図6における矢印(6)に示すように、荷物配達員Dが、配送伝票並びに集配データに基づきカード会社30へと発行カードCの集荷に向かう。
【0072】
そして、荷物配達員Dは、カード会社30からの発行カードCの集荷を完了すると、図6における矢印(7)に示すように、集荷した発行カードCを届先データに基づく発行カードCの顧客20による受取場所(例えば、顧客20の自宅)まで配達する。
このとき、図6における矢印(8)に示すように、集配サービス業者40は、発行カードCの受取場所に顧客20がいるかどうかを、集配者端末4を用いて、発行カードCの受取場所の電話番号に電話して顧客20本人と直接連絡を取る、いわゆるダイレクト通信を行うことにより確認する。
【0073】
その後、受取場所にて発行カードCが顧客20により受け取られる際に、顧客20から本人証明物(例えば、運転免許証)が提示されると、荷物配達員Dによって集配者端末4の読取部42が操作されることで、読取部42にて前記提示された本人証明物を読み取って、照合用データとして証明物画像データが作製される(ステップS16)。
なお、読取部42により読み取られた証明物画像データは、例えばRAM(図示略)の証明物画像データ格納領域内に一時的に格納される。
【0074】
その後、制御部41は、証明物画像データ格納領域内に格納されている証明物画像データを抽出し、通信制御部43を制御することで、図6における矢印(9)に示すように、前記証明物画像データを配送伝票番号に関するデータと対応付けて管理サーバ1に対し送信する(ステップS17)。
【0075】
管理サーバ1は、集配者端末4から送信された証明物画像データを受信すると(ステップS18)、管理サーバ1に備わる制御部11が、本人確認プログラムに基づき本人確認処理を実行する(ステップS19)。
具体的には、制御部11は、先ず、受信した証明物画像データを画像認識して照合用データを取得する。その後、制御部11は、記憶媒体161内の証明物フォーマットデータを抽出して、抽出した証明物フォーマットデータと照合用データとを比較判定することで、本人証明物の種類を特定して、本人証明物の種類や本人証明物中の登録番号等の本人証明物の特定に関する証明物特定用データを獲得するとともに、照合用データに含まれている本人特定用データを獲得する。
また、制御部11は、証明物画像データに基づいて、記憶媒体161の対応データ記憶領域に集配データに対応付けて記憶されている本人確認データを抽出して、抽出した本人確認データから本人特定データ、並びに証明物データを取得する。
その後、制御部11は、本人特定データと前記本人特定用データとを比較判定するとともに、証明物データと証明物特定用データとを比較判定する。そして、制御部11は、本人特定データと本人特定用データとの判定結果、並びに証明物データと証明物特定用データとの判定結果と、配送伝票番号に関するデータを含む確認結果データを作製する(ステップS20)。
【0076】
その後、図6における矢印(10)に示すように、管理サーバ1は、確認結果データを集配者端末4に対して送信する。すなわち、管理サーバ1に備わる制御部11は、通信制御部13を制御することで、確認結果データを集配者端末4に対して送信する(ステップS21)。
【0077】
そして、集配者端末4は、管理サーバ1から送信された確認結果データを受信すると(ステップS22)、集配者端末4に備わる制御部41が、表示部44を制御することで、確認結果データに基づく画像を表示する(ステップS23)。そして、荷物配達員Dにより、前記画像が目視されることで管理サーバ1による本人確認の結果が認識され、その結果に基づき発行カードCの顧客20への引き渡しが行われる。すなわち、管理サーバ1によって、荷物受取人が顧客本人であると確認できた場合には、顧客20に対して発行カードCが荷物配達員Dから渡される一方で、荷物受取人が顧客本人であると確認できなかった場合には、顧客20に対して発行カードCが荷物配達員Dから渡されないこととなる。
このようにして、発行カードCの顧客20による受取が顧客本人に限定して行われることになる。
なお、顧客20による発行カードCの受取が行われると、顧客20から配送伝票の所定の欄(図示略)にサイン等の受領印が施されるようになっている。
【0078】
その後、集配者端末4は、操作入力部45の荷物配達員Dによる操作に基づき発行カードCの集配完了に関する集配完了データを作製して(ステップS24)、図6における矢印(11)に示すように、作製された集配完了データを通信制御部43を介して管理サーバ1に対して送信する(ステップS25)。
なお、この集配完了データには、例えば、荷物配達員Dを特定するための集配サービス業者40における社員番号に関するデータ、顧客20の本人確認が行われて発行カードCの引き渡しが行われた配達日に関するデータ等も含まれている。
【0079】
管理サーバ1は、集配者端末4から送信された集配完了データを受信すると(ステップS26)、本人確認済情報記憶処理を実行する(ステップS27)。具体的には、管理サーバ1に備わる制御部11は、受信した集配完了データと、本人確認データと、確認結果データと、配送伝票番号に関するデータに基づいて、発行カードCを本人確認をした顧客20に配達したことに関する本人確認済データを作製する。その後、制御部11は、本人確認済データ記憶プログラムを実行することで、本人確認済データを記憶媒体161の本人確認済データ記憶領域に記憶させる。
【0080】
続けて、図6における矢印(12)に示すように、管理サーバ1は、本人確認済データを送り主端末3に対して送信する。すなわち、管理サーバ1に備わる制御部11は、通信制御部13を制御することで、本人確認済データを送り主端末3に対して送信する(ステップS28)。
【0081】
そして、送り主端末3は、管理サーバ1から送信された本人確認済データを受信することで、発行カードCの顧客20への配達が完了したことを認識する(ステップS29)。
【0082】
以上のように、第1の実施の形態の本人限定受取サービスシステム100によれば、顧客20からクレジットカード会社30へのカードの入会申し込み手続きにおいて、発行カードCが集配サービス業者40により顧客20が希望する受取場所まで配達され、その受取場所にて顧客20から提示された本人証明物に基づき管理サーバ1により顧客20の本人確認が行われた後、管理サーバ1から提供された確認結果データに基づいて、顧客本人であると確認された顧客20に対してのみ発行カードCを受け取らせることができる。従って、顧客20の元へと発行カードCを確実に届け、且つ顧客本人の確認を簡便に行うことができる。
すなわち、顧客本人の確認を、例えば「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」によって規定される本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用した場合のように受取人(顧客20)が所定の郵便局の窓口まで出向き、その窓口にて行うのではなく、顧客20が希望する発行カードCの受取場所において発行カードCを顧客20に受け取らせる際に行うことができる。つまり、顧客20が発行カードCの受け取り並びに顧客20の本人確認のために所定の郵便局の窓口まで出向く必要がなくなるので、顧客20による発行カードCの受取に対する煩雑さを低減できる。このため、顧客20によって発行カードCの受取が完了しないことに起因した前記発行カードCのカード会社30への返送が生じ難くなる。
このように、本人確認データに基づいて発行カードCの受取人である顧客20の本人確認を簡便に行うことができ、且つ受取場所にて発行カードCを顧客20に確実に受け取らせることで発行カードCの集配を効率良く行うことができる。
【0083】
また、管理サーバ1には、顧客本人を特定するための本人確認データと、本人確認処理において作製された確認結果データと、顧客20による発行カードCの受取後に集配者端末4から送信された集配完了データと、配送伝票番号に関するデータを含んで作製された本人確認済データを記憶する記憶媒体161が設けられている。すなわち、例えば、「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」において、本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用して受取人本人の確認(認証)を行った場合には、受取人(顧客20)本人の確認において使用された本人確認情報が記載された本人証明物の複写物を所定期間(例えば、7年間)記録・保管する必要が生じることとなる。ここで、本人確認済データが記憶媒体161に記憶(保管)されることにより、本人確認データが記載された本人証明物を紙等の記録媒体に複写し記録・保管する場合に比べて、本人確認データを含む本人確認済データの保管スペースを小さくでき、本人確認済データの保管におけるスペース効率を高めることができる。
また、カード会社30側から本人確認済データの内容の開示を求められた場合等においては、配送伝票番号を利用して記憶媒体161内を検索でき、前記本人確認済データの内容をカード会社30側に即座に提供することができる。
【0084】
さらに、上記本人限定受取サービスを、例えば本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用した際の所定の郵送形式にかかる代金よりも格安な金額で提供する場合には、発行カードCの集配においてカード会社30が負担するコストを低減できる。この場合には、カード会社30及び顧客20の双方を十分に満足させることが可能となる。
【0085】
なお、本実施の形態によれば、顧客20の本人確認において本人確認結果情報を出力する出力手段として、確認結果データに基づく画像を表示する表示部44を例示したが、これに限られるものではなく、例えば集配者端末4に設けられた音声等を出力するスピーカであっても良い。この場合には、スピーカから本人確認結果が音声(例えば、「本人確認完了」や「本人確認エラー」等の音声)で出力されるので、集配サービス業者40の荷物配達員Dは、本人確認結果の確認を容易に行うことが可能となる。
【0086】
また、本実施の形態において、管理サーバ1の管理下における「事前お届け」メールの送信は、荷物配達員Dによってカード会社30から発行カードCが集荷された後に行われても良い。すなわち、荷物配達員Dによって、発行カードCが集荷された際に集配者端末4の読取部42が操作され、読取部42にて配送伝票に記載されている配送伝票番号が読み取られることで、配送伝票番号データが作製される。そして、制御部41の制御下において、通信制御部43によって配送伝票番号データが管理サーバ1に対して送信される。その後、管理サーバ1は、配送伝票番号データを受信すると、受信した配送伝票番号データに基づき、受取人端末2に対して「事前お届け」メールを送信することとなる。
これにより、荷物配達員Dによる発行カードCのより確実な配達場所や配達日時等を顧客20に対して通知することができる。
【0087】
[第2の実施の形態]
以下、本発明が適用された第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムについて、図面を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態においては、この第2の実施の形態に特有の部分以外は上記第1の実施の形態と同様であるので、上記実施の形態と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0088】
上記第1の実施の形態では、本人確認手段11Bが管理サーバ1に備えられ、管理サーバ1が顧客20の本人確認を行うようにしたが、この第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおいては、図8に示すように、本人確認手段41Aが集配者端末4に備えられ、集配者端末4が顧客20の本人確認を行うようになっている。
ここで、図8は、第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムに備わる集配者端末4の要部構成を示す機能ブロック図であり、図9は、管理サーバ1の要部構成を示す機能ブロック図である。
【0089】
図8に示すように、集配者端末4に備わる制御部41は、本人確認手段41Aとして機能し、本人確認処理を実行する。この本人確認処理において、制御部41は、本人確認プログラムを実行し、管理サーバ1から送信され受信した本人確認データと、読取部42による本人証明物の読取に基づき取得した照合用データとを照合することによって、顧客20の本人確認を行う。
また、読取部42は、発行カードCの顧客20による受取時に顧客20から提示された本人証明物から照合用データとして証明物画像データを読み取る。
さらに、通信制御部43は、受信手段43Dとして機能し、管理サーバ1から送信された本人確認データと集配データを受信する。
また、記憶部46は、本人確認プログラムや、証明物フォーマットデータを記憶している。
【0090】
また、図9に示すように、管理サーバ1に備わる通信制御部13は、送信手段13Cとして機能し、入会申し込みデータから抽出された本人確認データ並びに集配データを集配者端末4に対して送信する。
【0091】
次に、第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおける発行カードCの受取サービスについて、図10を参照して説明する。
ここで、図10は、発行カードCの受取サービスにかかる動作の一例を示すフローチャートである。
【0092】
先ず、ステップA1〜A7に示すように、管理サーバ1は、受取人端末2からの入会申し込みデータの受信に基づき、受信した入会申し込みデータを送り主端末3に対して送信するとともに、集配情報取得処理並びに本人確認情報取得処理を実行して、取得した本人確認データと集配データとを対応付けて記憶媒体161の対応データ記憶領域に記憶する。
その後、ステップA8〜A12に示すように、送り主端末3は、受信した入会申し込みデータに基づいて、カードの入会手続き、並びにカードの発行を行った後、作製された集荷データを管理サーバ1に対して送信する。
そして、ステップA13〜A14に示すように、管理サーバ1は、送り主端末3から送信された集荷データを受信すると、対応データ記憶領域に記憶されている集配データを抽出して、集配データを集配者端末4に対して送信する。
【0093】
そして、集配サービス業者40の荷物配達員Dは、管理サーバ1から送信された集配データを集配者端末4にて受信すると(ステップA15)、受信した集配データに基づいて、カード会社30から顧客20の希望する受取場所へと発行カードCの集配を行う。
【0094】
その後、受取場所にて発行カードCが顧客20により受け取られる際に、顧客20から本人証明物が提示されると、荷物配達員Dによって集配者端末4の読取部42が操作されることで、読取部42にて前記提示された本人証明物を読み取って、証明物画像データを作製する(ステップA16)。
そして、集配者端末4は、制御部41の制御下にて、配送伝票番号に関するデータを管理サーバに対して送信する(ステップA17)。
【0095】
管理サーバ1は、集配者端末4から送信された配送伝票番号に関するデータを受信すると(ステップA18)、受信したデータに基づき記憶媒体161から本人確認データを抽出して(ステップA19)、抽出した本人確認データを集配者端末4に対して送信する(ステップA20)。
【0096】
集配者端末4は、管理サーバ1から送信された本人確認データを受信すると(ステップA21)、集配者端末4に備わる制御部41が、本人確認プログラムに基づき本人確認処理を実行する(ステップA22)。すなわち、制御部41は、証明物画像データの画像認識に基づき照合用データを取得した後、証明物フォーマットデータに基づき本人証明物の種類を特定して、証明物特定用データ並びに本人特定用データを取得する。また、制御部41は、証明物画像データに基づき、記憶部46のデータ記憶領域に記憶されている本人確認データから本人特定データ、並びに証明物データを取得する。
その後、制御部41は、本人特定データと前記本人特定用データとを比較判定するとともに、証明物データと証明物特定用データとを比較判定することで、確認結果データを作製する。
そして、制御部41は、作製した確認結果データを表示部44に対して出力する。
【0097】
続けて、制御部41から出力された確認結果データが表示部44に入力されると、表示部44は、制御部41の制御下にて確認結果データに基づく画像を表示する(ステップA23)。そして、荷物配達員Dにより、前記画像が目視されることで集配者端末4による本人確認の結果が認識され、その結果に基づき発行カードCの顧客20への引き渡しが行われる。
このようにして、発行カードCの顧客20による受取が顧客本人に限定して行われることになる。
【0098】
その後、集配者端末4は、集配完了データを作製した後(ステップA24)、作製された集配完了データを管理サーバ1に対して送信する(ステップA25)。
【0099】
管理サーバ1は、ステップA26〜A29に示すように、本人確認済情報記憶処理を実行することに基づいて、本人確認済データを作製し、作製した本人確認済データを本人確認済データ記憶領域に記憶させた後、本人確認済データを送り主端末3に対して送信する。
これにより、集配サービス業者40による発行カードCの受取サービスを完了する。
【0100】
以上のように、第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムによれば、集配者端末4にて顧客20の本人確認を行うことができるので、顧客20の本人確認のために集配者端末4と管理サーバ1との間で諸データの送受信を行う必要がなくなる。従って、顧客20の本人確認を上記第1の実施の形態よりも簡便に、且つスピーディーに行うことができる。
【0101】
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、配送伝票の作製が集配サービス業者40によって行われるようになっているが、これに限られるものではなく、例えば、管理サーバ1や送り主端末3の制御下にて行われても良い。
【0102】
[第3の実施の形態]
以下、本発明が適用された第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムについて、図面を参照して説明する。
なお、第3の実施の形態においては、この第3の実施の形態に特有の部分以外は上記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、上記実施の形態と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0103】
上記第1及び第2の実施の形態では、本人確認手段11B(41A)が顧客20の本人確認を行うようにしたが、この第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおいては、集配サービス業者40による発行カードCの集配に関する依頼伝票P(本人限定受取配送伝票;図12参照)に基づいて顧客20の本人確認を行うようになっている。
ここで、図11は、第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムに備わる管理サーバ1の要部構成を示す機能ブロック図であり、図12は、本実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおいて使用される依頼伝票Pを示した模式図である。
【0104】
図11に示すように、管理サーバ1は、伝票作製装置(伝票作製手段)17と、伝票出力手段(出力手段)18とを備えている。
伝票作製装置17は、制御部11の制御下にて、本人確認データ並びに集配データに基づく文字や数字等を、本人限定受取サービス専用の伝票用紙P1の所定位置に印字することで依頼伝票Pを作製する。
【0105】
伝票出力手段18は、伝票作製装置17により作成された依頼伝票Pを集配サービス業者40に対して出力する。ここで、伝票出力手段18による依頼伝票Pの出力は、少なくとも顧客20の元へと発行カードCを配達する以前において行われていれば良いが、例えば、集配サービス業者40による送り主端末3への発行カードCの集荷前に依頼伝票Pが集配サービス業者40に対して出力されることが望ましい。
【0106】
ここで、依頼伝票Pについて、図12を参照して説明する。
図12に示すように、依頼伝票Pが作製される伝票用紙P1は、横長形状の伝票であり、通常伝票欄F1と、本人確認欄F2とが設けられている。
【0107】
通常伝票欄F1は、図12に示す伝票用紙P1の向かって左側に設けられており、上端に「本人限定受取配送伝票」と記載されている。また、通常伝票欄F1は、顧客20の氏名が記載される氏名記載領域F11と、届先データに基づいて、例えば発行カードCの受取場所である届先が印字されるお届け先住所記載領域F12とが設けられている。
なお、通常伝票欄F1には、「事前お届け」メール等において、顧客20による発行カードCの受取場所が変更された場合に、変更後の受取場所情報名が記載される領域が設けられても良い。
【0108】
本人確認欄F2は、通常伝票欄F1に隣接し、この通常伝票欄F1の右側に設けられており、上端に「本人確認シート」と記載されている。また、本人確認欄F2は、伝票用紙P1の上下に2分割され、特定情報記載領域F21と、証明物情報記載領域F22とが設けられている。
【0109】
特定情報記載領域F21は、2分割された本人確認欄F2の下側の領域であり、本人特定事項記載領域F211と、代人特定事項記載領域F212とが設けられている。なお、本人特定事項記載領域F211は、代人特定事項記載領域F212よりも上側に位置している。
本人特定事項記載領域F211は、受取人が顧客当人である場合の本人限定受取サービスにおいて使用され、本人確認データのうち本人特定データに基づく文字や数字等(例えば、▲1▼氏名、▲2▼住所、▲3▼生年月日)が印字される領域である。代人特定事項記載領域F212は、受取人が顧客20が指定した代人である場合の代人本人限定受取サービスにおいて使用され、代人本人の特定データに基づく文字や数字等(例えば、▲1▼氏名、▲2▼住所、▲3▼生年月日)が印字される領域である。なお、代人特定データは、本人特定データと同様に、例えば代人本人の顧客20の氏名、住所、生年月日等に関するデータのことである。
【0110】
証明物情報記載領域F22は、2分割された本人確認欄F2の上側の領域であり、本人確認方法記載領域F221と、代人有無情報記載領域F222とが設けられている。なお、本人確認方法記載領域F221は、代人有無情報記載領域F222よりも上側に位置している。
本人確認方法記載領域F221は、証明物データに基づく文字や数字等(例えば、本人証明物の種類及び本人証明物に記載された登録番号等)が印字される領域である。
代人有無情報記載領域F222は、発行カードCの受取を行う代人の有無に関する情報が印字される領域である。
【0111】
そして、上記のように構成された伝票用紙P1に対し、制御部11の制御下にて、伝票作製装置17が作動することで、本人確認データ並びに受取場所データに基づく文字や数字等を印字して発行カードCの依頼伝票Pを作製する。
ここで、特定情報記載領域F21に記載された文字や数字等は、荷物配達員Dにより本人確認データが照合される以前においては、外部から視認不可となるように前記文字列を覆うマスクや被覆部材が特定情報記載領域F21に施されるようになっている。また、特定情報記載領域F21の部分が内側へ折り畳まれることで、特定情報記載領域F21に記載された文字や数字等が外部から視認不可とされても良い。
【0112】
なお、図示は省略しているが、依頼伝票Pに発行カードCの集荷先となるカード会社名や、配送伝票番号等が記載される領域が設けられても良い。
【0113】
次に、第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおける発行カードCの受取サービスにおいて、依頼伝票Pに基づく顧客20の本人確認について説明する。
【0114】
ここで、伝票作製装置17による依頼伝票Pの作製は、例えば、管理サーバ1から送り主端末3への入会申し込みデータの送信後に行われる。そして、作製された依頼伝票Pは集配サービス業者40に対して出力され、出力された依頼伝票Pが荷物配達員Dによって獲得された後、荷物配達員Dによって送り主端末3から顧客20への発行カードCの集配が行われる。
【0115】
そして、上記発行カードCの集配において、荷物配達員Dにより、顧客20の指定する受取場所まで発行カードCが配達されると、その受取場所にて発行カードCの顧客20による受取時に、依頼伝票Pに基づく顧客20の本人確認が行われる。
具体的には、荷物配達員Dは、顧客20から本人証明物が提示されることに基づき、本人特定事項記載領域F211に記載されている文字や数字等を視認可能な状態とする。そして、荷物配達員Dは、証明物情報記載領域F22に記載されている情報、並びに特定情報記載領域F21に記載されている情報と、顧客20から提示された本人証明物、並びにこの本人証明物に記載されている本人特定事項とを照合することで、顧客20の本人確認を行う。
そして、上記本人確認の結果に基づいて、荷物配達員Dから顧客20への発行カードCの引き渡しが行われることとなる。
【0116】
このように、顧客20の本人確認を、上記第1及び第2の実施の形態のように、本人確認手段11B(41A)が行うのではなく、本人特定データ並びに証明物データが記載された依頼伝票Pに基づいて行うこともできる。
【0117】
また、依頼伝票Pの特定情報記載領域F21に記載された本人特定データは、所定の動作をしないと視認できないようにされているので、所定の動作が行われる以前、すなわち、顧客20による発行カードCの受取における、顧客20の本人確認に際し、例えば荷物配達員Dによって所定の動作が行われる以前においては、本人特定データが、荷物配達員Dだけでなく、カード会社30以外の第三者等に漏れることを防止できる。
【0118】
なお、本実施の形態では、伝票出力手段18による依頼伝票Pの集配サービス業者40に対する出力が、集配サービス業者40による送り主端末3への発行カードCの集荷前に行われるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、伝票出力手段18による依頼伝票Pの集配サービス業者40に対する出力は、発行カードCの集荷後に行われても良い。また、荷物配達員Dによる送り主端末3への発行カードCの集荷時において、荷物配達員Dが送り主端末3への発行カードCの集荷とともに管理サーバ1への依頼伝票Pの回収を行うことにより、依頼伝票Pが集配サービス業者40に対して出力されるようにしても良い。
【0119】
さらに、本実施の形態では、依頼伝票Pの本人特定事項記載領域F211や代人特定事項記載領域F212に、本人特定データや代人本人の特定データに基づく文字や数字として、例えば、▲1▼氏名、▲2▼住所、▲3▼生年月日等を印字するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、証明物データに基づく文字や数字、すなわち本人証明物に記載されている登録番号等を印字するようにしても良い。
【0120】
<本人確認方法の変形例>
上記第3の実施の形態では、依頼伝票Pに基づいて顧客20の本人確認を行うようにしたが、この変形例においては、集配者端末4に備わる表示部44への本人確認データに基づく画像の表示に基づき、顧客20の本人確認を行うようになっている。
具体的には、集配者端末4は、顧客20の本人確認時において、前記本人確認データに基づく画像、すなわち本人特定データ及び証明物データの各々に基づく画像を表示部(表示手段)44に表示可能となっている。
そして、荷物配達員Dによって、表示部44に表示された本人特定データ及び証明物データの各々に基づく画像が視認されることで、前記本人特定データ及び証明物データの各々に基づく画像と、顧客20から提示された本人証明物並びにその本人証明物に記載されている本人特定データとの照合が行われて、顧客20の本人確認が確実に行われるようになっている。
【0121】
従って、顧客20の本人確認を、上記第3の実施の形態のように依頼伝票Pを用いて行うのではなく、集配者端末4に備わる表示部44を利用することで行うこともできる。
【0122】
また、上記第3の実施の形態において、依頼伝票Pに本人特定データに基づく文字や数字を印字するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、前記本人特定データに基づく文字や数字を二次元バーコード化したものを依頼伝票Pに記載しておいても良い。この場合、顧客20の本人確認時に、依頼伝票Pのバーコードが例えば集配者端末4の読取部42にて読み取られることに基づき、上記本人確認方法の変形例に示すように、本人特定データに基づく文字や数字を表示部44に表示する。そして、表示部44に表示された文字や数字と、顧客20から提示された本人証明物に記載されている本人特定事項とが、荷物配達員Dによって照合される。これにより、本人特定データの、荷物配達員Dだけでなく、カード会社30以外の第三者等への漏洩をより確実に防止できる。
また、読取部42により読み取られたバーコードに基づき、上記第2の実施の形態にて例示したように集配者端末4に備わる本人確認手段41Aが顧客20の本人確認を行うようにしても良い。すなわち、依頼伝票Pのバーコードを読み取った後、読取部42にて顧客20から提示された本人証明物を読み取ることに基づき、本人確認手段41Aが顧客20の本人確認を行うようにしても良い。
【0123】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施の形態では、入会申し込みデータに証明物データが含まれ、顧客20への発行カードCの配達以前に管理サーバ1が予め獲得した証明物データに基づいて、顧客20による発行カードCの受取場所にて顧客20の本人確認を行うようにしたが、これに限られるものではない。例えば、カードの入会申し込み時において、顧客20から証明物データが提供されない場合であっても、発行カードCの受取場所にて顧客20から荷物配達員Dに対して提示された本人証明物を、荷物配達員Dが目視により確認することで顧客20の本人確認を行っても良い。この場合には、荷物配達員Dは、顧客20から提示された本人証明物を、例えば集配者端末4に備わる読取部42にて読み取った証明物画像データを、管理サーバ1に対して提供する必要がある。なお、本人証明物に記載されている証明物データは、荷物配達員Dによって集配者端末4の操作入力部45が操作されることによって入力され、そのデータを管理サーバ1に対して提供するようにしても良い。
また、上記の場合において、荷物配達員Dによる発行カードCの集配途中に、顧客20から証明物データが管理サーバ1に対して提供された際には、例えば管理サーバ1は証明物データを集配者端末4に対して送信することで、集配者端末4に証明物データを提供しても良いし、また例えば管理サーバ1は証明物データに基づき証明物データ書類を作製し、この書類を荷物配達員Dに提供するようにしても良い。なお、この場合には、荷物配達員Dによって、上記書類が受け取られた後、その書類に記載されている証明物データに基づき、本人証明物の種類及び本人証明物に記載された登録番号等が集配者端末4に操作入力されることとなる。
【0124】
また、上記実施の形態では、発行カードCの受取人として顧客当人を例示したが、これに限られるものではなく、例えば顧客20により指定された代人であっても良い。すなわち、顧客20の代人が顧客20へ配達予定の発行カードCを受け取る際においては、本人特定データ並びに証明物データに加えて、代人の本人特定データならびにこの本人特定データが記載された本人証明物の証明物データ、さらに顧客当人と代人との関係を示すデータさえあれば、顧客20への発行カードCを顧客20の代人に受け取らせることも可能となっている。
【0125】
なお、上記実施の形態では、カードの発行申し込みにおける手続き業務が、カード会社30側から集配サービス業者40に業務委託された場合を想定しているが、これに限られるものではなく、例えば、顧客20とカード会社30とが直接取引を行う際に、発行カードCの集配を集配サービス業者40に依頼するような場合であっても良い。この場合には、顧客20からの入会申し込みデータが直接カード会社30へと提供されることになるので、カード会社30は、提供された入会申し込みデータに基づいて、本人確認データや集配データ等の各種データの作製を行い、作製した各種データを管理サーバ1に対して提供することになる。これにより、管理サーバ1の管理下において、集配サービス業者40によるカード会社30から顧客20の元への発行カードCの集配が行われる。
【0126】
また、上記実施の形態では、集配完了データは、荷物受取人が顧客本人であると確認されて顧客20による発行カードCの受取が完了した場合に作製される構成としたが、これに限られるものではなく、例えば荷物受取人が顧客本人であると確認されずに顧客20による発行カードCの受取が完了しなくても、顧客本人であると確認されなかったことに基づいた集配未完了に関する集配完了データ(以下、「集配未完了データ」という。)が作製される構成としても良い。すなわち、前記集配未完了データが集配者端末4から送信された後、管理サーバ1によって受信されることで、受信した集配未完了データに基づき管理サーバ1は発行カードCの集配が完了していないことを認識できる。また、管理サーバ1から前記集配未完了データが送り主端末3に対して送信され、送り主端末3にて受信されることによって、送り主端末3も発行カードCの集配が完了していないこと、すなわち顧客の本人確認が行えなかったことを認識できる。
【0127】
さらに、発行カードCの顧客20の元への配達において、顧客20による発行カードCの受取場所のみを希望して前記発行カードCが配達されるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、顧客20による発行カードCの受取日時も希望して前記発行カードCが配達されるようにしても良い。この場合には、顧客20による発行カードCの受取場所並びに受取日時を顧客20の希望する場所及び時間とすることができるので、顧客20をさらに満足させることが可能な本人限定受取サービスシステムとすることができる。
【0128】
なお、上記実施の形態では、受取人として顧客20を例示し、送り主としてカード会社30を例示するとともに、荷物として発行カードCを例示したが、これに限られるものではなく、集配サービス業者40を介した荷物の本人限定受取サービスを提供可能であれば、受取人並びに送り主は如何なる者であっても良いし、荷物は如何なる物であっても良い。例えば、送り主はカード会社30以外の他の金融機関であっても良く、この場合においては、荷物が金融機関と顧客20との取引開始に基づき生じた書類等であっても良い。
さらに、上記実施の形態では、受取人と送り主とが非対面の商取引(顧客20からカード会社30へのネットワークNを介したカードの入会申し込み)を行うことで生じた荷物(発行カードC)の受取人による受取に、本人限定受取サービスを適用する場合を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、受取人による荷物の受取に際して受取人の本人確認が必要であれば如何なるものに対しても本人限定受取サービスを適用可能である。
【0129】
また、上記実施の形態では、発行カードCの受取場所として、顧客20の自宅を例示したが、これに限られるものではなく、前記受取場所は受取人(顧客20)が指定する場所ならば如何なる場所であっても良く、例えば、受取人の勤務先であっても良いし、集配サービス業者40によって集荷された発行カードC等の荷物が仕分けされる集配センターの店所であっても良い。
【0130】
また、上記実施の形態では、顧客20による発行カードCの受取確認を、管理サーバ1から受取人端末2へと送信される電子メール「事前お届け」メールを利用して行うようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、電話を利用することで、顧客20に対し口頭で発行カードCの受取確認を行うようにしても良い。
【0131】
なお、上記実施の形態では、集配サービス業者40は発行カードCをカード会社30から集荷するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、カード会社30は発行カードCを管理サーバ1に対して送付し、管理サーバ1から集配サービス業者40が発行カードCを集荷するようにしても良い。
【0132】
また、上記実施の形態にあっては、顧客20の本人確認に一度使用された本人確認データを記憶装置16等に記憶(登録)しておいても良い。この場合、以後の荷物の配達において、記憶された本人確認データの顧客20本人からの使用許可を得た状態で、前記本人確認データを使用することによって、本人確認データの再入力等の手間を省くことができる。
【0133】
【発明の効果】
本発明によれば、受取人本人の確認を、例えば「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律」によって規定される本人限定受取郵便又はそれに準ずるものを利用した場合のように受取人が所定の郵便局の窓口まで出向き、その窓口にて行うのではなく、受取人が希望する荷物の受取場所において荷物を受取人に受け取らせる際に行うことができる。つまり、受取人が荷物の受け取り並びに受取人本人の確認のために所定の郵便局の窓口まで出向く必要がなくなるので、受取人による荷物の受取に対する煩雑さを低減できる。このため、受取人によって荷物の受取が完了しないことに起因した前記荷物の送り主への返送が生じ難くなる。
このように、本人確認情報に基づいて荷物受取人の本人確認を簡便に行うことができ、且つ前記受取場所にて荷物を受取人に確実に受け取らせることで荷物の集配を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施の形態の本人限定受取サービスシステムの全体構成を説明するためのシステム図である。
【図2】図1の本人限定受取サービスシステムを構成する管理サーバの要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1の本人限定受取サービスシステムを構成する受取人端末の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1の本人限定受取サービスシステムを構成する送り主端末の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1の本人限定受取サービスシステムを構成する集配者端末の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図1の本人限定受取サービスシステムをクレジットカードの受取サービスに適用した場合の模式図である。
【図7】図6のクレジットカードの受取サービスにかかる動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明が適用された第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムに備わる集配者端末の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図9】第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムに備わる管理サーバの要部構成を示す機能ブロック図である。
【図10】第2の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおいて、クレジットカードの受取サービスにかかる動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムに備わる管理サーバの要部構成を示す機能ブロック図である。
【図12】第3の実施の形態の本人限定受取サービスシステムにおいて使用される依頼伝票を示した模式図である。
【符号の説明】
100 本人限定受取サービスシステム
1 管理サーバ(本人限定受取管理サーバ)
11 制御部
11A 集配情報取得手段
11B 本人確認手段
13 通信制御部
13A 本人確認情報受信手段
13B 本人確認結果情報送信手段
13C 送信手段
16 記憶装置
161 記憶媒体(記憶手段、集配完了情報記憶手段)
17 伝票作製装置(伝票作製手段)
18 伝票出力手段(出力手段)
2 受取人端末
20 顧客(受取人)
22 操作入力部
22A 入力手段
23 通信制御部
23A 本人確認情報送信手段
3 送り主端末
30 クレジットカード会社(送り主)
32 通信制御部
4 集配者端末
40 集配サービス業者
41 制御部
41A 本人確認手段
42 読取部
43 通信制御部
43A 照合用情報送信手段
43B 受信手段
43C 集配完了情報送信手段
43D 受信手段
44 表示部(表示手段)
44A 出力手段
45 操作入力部
45A 集配完了情報入力手段
C 発行カード(荷物)
N ネットワーク
P 依頼伝票(本人限定受取配送伝票)
F21 特定情報記載領域
F22 証明物情報記載領域

Claims (9)

  1. 受取人により所有される受取人端末と、集配サービス業者により所有される集配者端末とに通信回線を介して接続され、前記集配サービス業者による送り主から受取人の元への荷物の集配に関する集配情報を管理して、当該荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取管理サーバであって、
    前記受取人端末から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段と、
    前記集配情報を取得する集配情報取得手段と、
    前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記本人確認情報と前記集配者端末から送信された本人確認のための照合用情報とを照合することによって本人確認を行う本人確認手段と、
    前記本人確認手段による本人確認結果情報を前記集配者端末に送信する本人確認結果情報送信手段とを備えることを特徴とする本人限定受取管理サーバ。
  2. 受取人により所有される受取人端末と、集配サービス業者により所有される集配者端末とに通信回線を介して接続され、前記集配サービス業者による送り主から受取人の元への荷物の集配に関する集配情報を管理して、当該荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取管理サーバであって、
    前記受取人端末から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段と、
    前記集配情報を取得する集配情報取得手段と、
    前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とを前記集配者端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする本人限定受取管理サーバ。
  3. 集配サービス業者による送り主から受取人の元への荷物の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバと、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される受取人端末と、前記集配サービス業者により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される集配者端末とを備え、前記荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取サービスシステムであって、
    前記受取人端末は、
    前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段とを備え、
    前記本人限定受取管理サーバは、
    前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段と、
    前記集配情報を取得する集配情報取得手段と、
    前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された前記本人確認情報と前記集配者端末から送信された本人確認のための照合用情報とを照合することによって本人確認を行う本人確認手段と、
    前記本人確認手段による本人確認結果情報を前記集配者端末に送信する本人確認結果情報送信手段とを備え、
    前記集配者端末は、
    前記受取人により提示された本人確認用証明物から照合用情報を読み取る読取部と、
    前記読取部により読み取られた前記照合用情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する照合用情報送信手段と、
    前記本人確認結果情報送信手段により送信された本人確認結果情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された本人確認結果情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  4. 集配サービス業者による送り主から受取人の元への荷物の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバと、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される受取人端末と、前記集配サービス業者により所有され、前記本人限定受取管理サーバに通信回線を介して接続される集配者端末とを備え、前記荷物を受取人本人に限定して受け取らせるための本人限定受取サービスシステムであって、
    前記受取人端末は、
    前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段とを備え、
    前記本人限定受取管理サーバは、
    前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段と、
    前記集配情報を取得する集配情報取得手段と、
    前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得した集配情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された本人確認情報と集配情報とを前記集配者端末に送信する送信手段とを備え、
    前記集配者端末は、
    前記本人限定受取管理サーバにより送信された本人確認情報と集配情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された本人確認情報と集配情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  5. 請求項4に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
    前記集配者端末は、
    受取人から提示された本人確認用証明物から照合用情報を読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた照合用情報と前記本人確認情報とを照合することにより本人確認を行う本人確認手段とを備えることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
    前記集配者端末は、
    集配完了した旨の所定の集配完了情報を入力するための集配完了情報入力手段と、
    前記集配完了情報入力手段により入力された集配完了情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する集配完了情報送信手段とを備え、
    前記本人限定受取管理サーバは、
    前記集配完了情報送信手段から送信され受信した集配完了情報を記憶する集配完了情報記憶手段を備えることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  7. 集配サービス業者による送り主から受取人の元への荷物の集配に関する集配情報を管理するための本人限定受取管理サーバと、前記受取人により所有され、前記本人限定受取管理サーバと通信回線を介して接続された受取人端末とを備える本人限定受取サービスシステムであって、
    前記受取人端末は、
    前記受取人本人を確認するための本人確認情報を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された本人確認情報を前記本人限定受取管理サーバに送信する本人確認情報送信手段とを備え、
    前記本人限定受取管理サーバは、
    前記集配情報を取得する集配情報取得手段と、
    前記本人確認情報送信手段から送信された本人確認情報を受信する本人確認情報受信手段と、
    前記本人確認情報受信手段により受信した本人確認情報と前記集配情報取得手段により取得された集配情報に基づき、本人限定受取配送伝票を作製する伝票作製手段と、
    前記伝票作製手段により作製された本人限定受取配送伝票を出力する出力手段とを備えることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  8. 請求項7に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
    前記本人限定受取配送伝票には、前記本人確認情報のうち前記受取人本人を特定するための本人特定情報が記載される特定情報記載領域と、前記本人確認情報のうち前記本人特定情報の内容を証明する証明物情報が記載される証明物情報記載領域とが設けられ、
    前記特定情報記載領域に記載された本人特定情報は、所定の動作をしないと視認できないようにされていることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
  9. 請求項3〜8のいずれか一項に記載の本人限定受取サービスシステムにおいて、
    前記本人確認情報には、前記受取人本人を特定するための本人特定情報と、前記本人特定情報の内容を証明する証明物情報とが含まれていることを特徴とする本人限定受取サービスシステム。
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