JP2004157498A - 情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通行人に応じた最適の広告を提供する。
【解決手段】ICカードリーダ26や受信器28で通行人の携帯する携帯電話20やICカード22に保持されている個人データを収集し、通行人の年齢及び性別データを収集してサーバ12に供給する。サーバ12では、収集データから通行人を分類し、通行人の年齢構成及び性別構成に合致した広告データを選択して表示装置18に供給し表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】ICカードリーダ26や受信器28で通行人の携帯する携帯電話20やICカード22に保持されている個人データを収集し、通行人の年齢及び性別データを収集してサーバ12に供給する。サーバ12では、収集データから通行人を分類し、通行人の年齢構成及び性別構成に合致した広告データを選択して表示装置18に供給し表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報提供システム、特に不特定の公衆に対して広告等の情報を提供するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、広告媒体としてポスターや看板、テレビ、大型ディスプレイ装置等が存在し、随時情報をビジュアルに表示する等して不特定多数の人に広告を提供している。特に、最近では街角の大型商業ビルの壁面に大型ディスプレイを設け、通行人に対して単に企業広告だけでなく、スポーツの試合等のTV放送あるいは衛星放送も随時提供して通行人の興味を惹くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大型ディスプレイ等を用いて広く不特定の公衆に情報を提供するシステムは、公衆に向けて情報を一方的に発信するものであり、必ずしも公衆の欲する情報をタイムリーに提供するものではない。例えば、街角に大型ディスプレイを設置し、通行人に対して広告を提供する場合、ある時間帯においては通行人の多くが若者であり、他の時間帯においては通行人のほとんどが会社帰りのOLやサラリーマンである場合、それぞれ興味ある広告対象は一般に異なると考えられるが、従来の広告システムにおいては一律に決まった広告を提供するのみであり、情報を効率的に提供しているとは言い難い問題があった。もちろん、上記の場合には時間帯に応じて提供すべき情報を変化させることである程度は対応可能であるが、通行人の人員構成が予想通りに移行する保証はなく、そのような情報提供には限界がある。
【0004】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、不特定の公衆に対し、効率的に情報を提供することができるシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、情報提供対象である不特定の公衆を識別するデータを収集する収集手段と、収集された前記データに基づき、前記公衆に提供すべき情報内容を決定する決定手段と、情報を記憶する記憶手段と、決定された前記情報内容に合致する情報を前記記憶手段から読み出す手段と、読み出された前記情報を出力して前記公衆に提供する出力手段とを有することを特徴とする。
【0006】
ここで、前記情報は広告情報であり、前記出力手段は、表示装置とすることができる。
【0007】
また、前記情報は音楽であり、前記出力手段は、スピーカとすることができる。
【0008】
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯端末が保持するデータを収集することが好適である。
【0009】
また、前記収集手段は、公衆の携帯する携帯電話からの送信データを受信する受信器を含むことが好適である。
【0010】
また、前記収集手段は、前記公衆の携帯するICカードが保持するデータを読み取るカードリーダを含むことが好適である。
【0011】
また、前記収集手段は、前記データとして、前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれかを収集することが好適である。
【0012】
本発明において、さらに、前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれか毎に分類された情報内容をテーブルとして記憶するテーブル記憶手段とを有し、前記決定手段は、前記テーブルから収集したデータに対応する情報内容を決定することが好適である。
【0013】
本発明において、さらに、前記収集手段で収集したデータを所定時間毎に統計処理する手段とを有し、前記決定手段は、前記所定時間毎に前記情報内容を決定することが好適である。
【0014】
このように、本発明では、情報を提供すべき公衆の人員構成を把握し、その人員構成に応じて提供すべき情報の内容を適応的に変化させていく。これにより、一律な情報を提供する場合に比べて公衆の注意あるいは興味をより強く喚起し、効果的な情報提供が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1には、本実施形態に係る情報提供システムのシステム構成図が示されている。本システムにおいては、広告データをビジュアルに通行人に提供するものとする。
【0017】
図1において、ネットワーク10にサーバ12、コンテンツプロバイダ14、コントラーラ16、ICカードリーダ26、受信器28が接続される。コントローラ16にはさらに表示装置18が接続される。表示装置18は、例えば商業ビルに設置される大型ディスプレイである。ネットワーク10はインターネットで構成することができるが、イントラネットあるいはLANでもよい。
【0018】
コンテンツプロバイダ14は、複数のソース、例えば地上波や衛星放送などの放送メディア、DVDやビデオカセットなどのパッケージメディア、通信メディア、広告主が作成したCMデータ等を取り込み、ネットワーク10を介してサーバ12に供給する。
【0019】
ICカードリーダ26及び受信器28は、表示装置18近傍(より正確には、表示装置18の画面を視認できる範囲)の通行人が携帯する携帯端末24から通行人自身のデータを収集し、ネットワーク10を介してサーバ12に供給する。ICカードリーダ26は、通行人が携帯するICカード22の保持するデータを非接触(あるいは接触)で収集してサーバ12に供給する。受信器28は通行人の携帯する携帯電話20(あるいはPDA)の保持するデータを無線通信で受信してサーバ12に供給する。受信器28で携帯電話20(あるいはPDA)の保持するデータを収集する際に、受信器28からリクエストコマンドを携帯電話20に送信し、携帯電話20がこのリクエストコマンドに応じて保持データを受信器28に対して送信し、受信器28でこのデータを受信するようにしてもよい。もちろん、携帯電話20を保持する通行人自ら携帯電話20を操作して保持データを受信器28に送信することも可能である。
【0020】
また、携帯電話20にアダプタが接続され、当該アダプタに携帯電話20の所有者の個人識別データ(ID)が記憶されている場合、受信機28はアダプタに記憶されている個人識別データを受信する。
【0021】
また、携帯電話20やPDAにバーコードが付されており、当該バーコードに個人識別データが記憶されている場合、ICカードリーダ26あるいは受信機28は、バーコードリーダとして機能し、バーコードデータを受信する。
【0022】
本実施形態において、ICカードリーダ26あるいは受信器28で収集するデータは、具体的には通行人の年齢及び性別を識別するデータである。携帯電話20あるいはICカード22を携帯する通行人の意思によらずにその保持データをシステム側で収集する場合、通行人のプライバシー保護の観点から収集データは一定の範囲に限定することが好ましく、年齢や性別データであればプライバシー上の問題は生じないと考えられる。もちろん、通行人が許容すれば、携帯電話20やICカード22に保持された他のデータ、例えば職業(学生か会社員か)などを収集することも可能である。ICカード22が例えば定期券を兼用している場合、定期券データには一般に年齢や性別が含まれているのでこれらのデータを収集すればよい。収集するデータは年齢と性別のセットが好適であるが、年齢のみ、あるいは性別のみを収集してもよい。年齢あるいは性別それ自体のデータが収集できない場合、例えば携帯端末24に含まれる携帯者の生年月日から年齢を、名前から性別を判断してもよい。
【0023】
さらに、ICカードリーダ26や受信器28ではなく、ネットワーク10に接続されたカメラを用いて通行人の画像を取得し、画像を解析することで通行人の年齢や性別データを取得してもよい。髪型や服装、容姿等から特徴点を抽出して性別を判断し、身長等から年齢を判断することができる。
【0024】
このように、サーバ12にはICカードリーダ26や受信器28(あるいはカメラ)で収集した通行人の識別データが順次蓄積される。サーバ12は、収集した識別データを統計処理し、表示装置18近傍の通行人を分析する。具体的には、例えば若年層の男性が多い、若年層の女性が多い、年輩者の男女が多い等に分類する。サーバ12は、通行人の分析結果に基づき、表示装置18を介して提供すべき広告内容を決定し、コンテンツプロバイダ14から提供された広告データのうち、決定した広告内容に合致する広告データを抽出してネットワーク10を介してコントローラ16に供給する。
【0025】
コントローラ16は、サーバ12から供給された広告データを表示装置18に供給し、表示装置18ではサーバ12から供給された広告データを表示する。表示装置18で表示される広告データは、表示装置18近傍の通行人の分析結果に基づくものであり、従って通行人の年齢層や男女比などに応じて適応的に変化していく。
【0026】
図2には、図1におけるサーバ12の機能ブロック図が示されている。サーバ12は、表示装置情報データベース、広告情報データベース、ユーザ情報データベース、スケジュール情報データベース、プロセッサ及びインターフェースI/Fを有して構成される。
【0027】
表示装置情報データベースは、ネットワーク10に接続された表示装置18(図1では1つの表示装置18が図示されているが、異なる場所に設置された複数の表示装置18がネットワーク10に接続されていてもよい)の属性(スクリーンサイズや表示可能な階調数など)を記憶する。
【0028】
広告情報データベースは、コンテンツプロバイダ14から供給された広告データを記憶する。また、広告情報データベースは、予め作成された、通行人の分類に対応する広告内容をテーブルとして記憶する。テーブルについてはさらに後述する。
【0029】
ユーザ情報データベースは、ICカードリーダ26や受信器28で収集した通行人のデータ、すなわち通行人個々の年齢や性別データを記憶する。通行人データは可能な限り多く収集することが好ましいが、その上限数と下限数を規定してもよい。例えば、表示装置18近傍の通行人(すなわち、データを収集できた母数)が所定の下限値(例えば3人)に満たない場合には、収集データに基づく広告データ決定処理を実施しない等である。この場合、デフォルトの広告データ(つまり、通行人の人員構成に依存しない広告データ)を表示すればよい。ユーザ情報データベースに記憶される通行人の年齢データや性別データは、所定時間毎に更新される。例えば、あるタイミングT1で10分間だけデータを収集し、次のタイミングT2で再び10分間だけデータを収集して更新する等である。
【0030】
スケジュール情報データベースには、表示装置18における広告データの表示タイミングを制御するデータ、すなわち表示スケジュールが記憶される。スケジュールデータに基づき通行人の識別データが収集されて表示装置18の広告内容が変化する。
【0031】
図3には、本実施形態の全体処理フローチャートが示されている。まず、ICカードリーダ26や受信器28等を用いて表示装置18近傍の通行人のデータを収集する(S101)。収集するデータは、上述したように通行人個々の年齢及び性別である。データの収集タイミングは、スケジュール情報データベースに記憶されたスケジュールに基づき制御される。サーバ12は、スケジュールに基づいてネットワーク10を介してICカードリーダ26や受信器28を制御してデータを収集する。もちろん、スケジュールに従い、ICカードリーダ26や受信器28側で独自に(タイマの制御の下で)データを収集してもよい。
【0032】
通行人データを収集した後、通行人に応じた広告内容(広告ジャンル)を選択する(S102)。そして、広告内容に合致する広告データを抽出して表示装置18に供給し広告データを表示する(S103)。
【0033】
図4には、図3におけるS102の処理、すなわち収集したデータに基づき広告内容を選択する処理が示されている。まず、収集したデータを統計処理して得られた通行人の年齢データ及び性別データに応じて通行人を複数のクラス、例えば9クラスに分類する(S201)。収集したデータの統計処理とは、通行人集団の主要構成を決定する処理であり、ヒストグラム算出や中間値算出を含む。また、9クラスは、例えば以下のように分類される。
【0034】
#1:18歳までの男性集団
#2:18歳までの女性集団
#3:18歳までの男女混合集団
#4:18歳から40歳までの男性集団
#5:18歳から40歳までの女性集団
#6:18歳から40歳までの男女混合集団
#7:40歳以上の男性集団
#8:40歳以上の女性集団
#9:40歳以上の男女混合集団
ここで、#1の「18歳までの男性集団」は、必ずしも通行人全てが18歳までの男性であることを意味しないことは言うまでもない。統計処理の結果、18歳までの男性が通行人の主要な構成であることを意味するものである。#3の「18歳までの男女混合集団」も同様であり、通行人が18歳までの男女半々であることを意味するものではなく、18歳までの男性と女性がほぼ等しい割合で通行人の主要な構成であることを意味するものである。具体的に説明すると、例えばあるタイミングで通行人のデータを収集した場合、通行人20人から性別及び年齢データを収集できたとし、その内訳は以下の通りであるとする。
【0035】
18歳までの男性 1人
18歳までの女性 2人
18歳から40歳までの男性 1人
18歳から40歳までの女性 14人
40歳以上の男性 1人
40歳以上の女性 1人
ヒストグラムを算出すると、「18歳から40歳までの女性」の人数が顕著に多く、このタイミングにおける通行人の分類は「18歳から40歳までの女性」と分類される。
【0036】
通行人集団を9クラスのいずれかに分類した後、クラスに応じた広告内容(コンテンツ内容)を選択する(S202)。この選択処理は、予め広告情報データベースに記憶されたテーブルを用いて行われる。このテーブルは、9クラス毎のコンテンツ内容を示すテーブルであり、例えば以下のようなものである。
【0037】
【表1】
ここで、A〜Iは全て異なるコンテンツ内容としてもよく、いずれか2つ以上が同一コンテンツ内容であってもよい。具体例をいくつか例示すると、以下のようなものである。
【0038】
C:音楽情報、芸能情報
D:会社情報、新製品情報
E:ファッション情報、最新レストラン情報
F:映画情報
I:健康情報
もちろん上記は例示に過ぎず、各クラス毎に広告内容(コンテンツ内容)を適宜決定してテーブルを作成することができる。S201にて表示装置18の通行人が#4の「18歳から40歳までの男性集団」と分類された場合、コンテンツ内容はこのクラスに対応するD(会社情報、新製品情報)であると決定される。
【0039】
広告内容(コンテンツ内容)を選択した後、当該コンテンツ内容が広告情報データベースに記憶されている広告データの中に存在するか否かを判定する(S203)。具体的には、通行人のクラスが#4である場合、コンテンツ内容はD(会社情報、新製品情報)であるため、会社情報や新製品情報についての広告データが存在するか否かを判定する。この判定は、例えばコンテンツプロバイダ14から広告データの供給を受ける場合、各広告データをA〜Iに分類して識別データを付与しておけばよい。通行人のクラスに応じてコンテンツ内容が決定され、このコンテンツ内容と同一識別子を有する広告データを抽出すればよい。
【0040】
クラスに対応する広告内容に合致する広告データが存在する場合、その広告データを表示装置18に供給して表示し、通行人に提供する(S204)。コンテンツ内容に合致する広告データが複数存在する場合、スケジュールに基づきこれらの広告データを順次表示してもよく、あるいは優先度の高いものだけを表示してもよい。一方、広告内容に合致する広告データが存在しない場合には、スケジュールデータに従って当該時間において予め定められたデフォルトの広告データを表示装置18に供給して出力する(S205)。S204において通行人に提供される広告データは、通行人の年齢構成及び性別構成に合致した広告データであり、S205で提供される広告データは、通行人の年齢構成や性別構成に依存しない一般的な広告データである。
【0041】
このように、本実施形態では、通行人の年齢及び性別に応じて広告データを適応的あるいは動的に変化させて提供するので、通行人に対して一律に広告を提供する場合に比べて効果的なPRを行うことができる。通行人の人員構成が時間帯に応じて変化する場合、本実施形態においても広告内容が時間帯に応じて変化することとなるが、本実施形態においては、ある時間帯において急に通行人の人員構成が変化した場合においてもその広告内容が変化し得る点に着目されたい。一例を挙げると、ある時刻において若者の集団が通行した場合、表示装置18のスクリーンには音楽情報が表示され、次の瞬間にサラリーマンの集団が通行した場合、新車情報に切り替わる等である。
【0042】
以上、本発明の実施形態について、広告を表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の情報、例えば音楽情報についても同様に適用することができる。以下、不特定の公衆に対して音楽を提供する場合について説明する。
【0043】
カフェなどでは、BGMとして音楽が供されるのが通常であるが、この場合、カフェの所定箇所(例えば入口)にICカードリーダ26や受信器28を設置し、カフェに入る公衆の年齢データを収集してカフェ内のネットワーク10(LAN)を介してサーバ12に供給する。サーバ12では、カフェにいる人々を以下の3つのクラスのいずれかに分類する。
【0044】
α:若年層
β:中年層
γ:高齢層
そして、BGMも例えばポップス、ジャズ、クラシックに分類し、クラスがαである場合にはポップスを選択し、クラスがβであればジャズを選択し、クラスがγであればクラシックを選択して、音楽データベースの中から当該ジャンルの音楽を抽出して表示装置18の代わりにネットワーク10に接続されたスピーカからBGMを提供する。
【0045】
この実施形態によれば、カフェ内の人員構成に応じて自動的かつ適応的にBGMが変化し、カフェの空間をより快適なものとすることが可能となろう。
【0046】
また、通行人の年齢及び性別に応じて広告データを適応的あるいは動的に変化させて提供した場合、通行人によっては当該広告を認識することで、当該広告で提供される商品やサービスを実際に得るために店舗を訪問したいと欲すると期待される。このような場合、実際に店舗に行きたいと欲する通行人に対して当該広告を見たことを示すデータ(広告認識データ)を通行人の携帯電話やPDAに送信することもできる。通行人のうちの特定の通行人への広告認識データの送信は、収集した通行人の個人識別データに基づいて行う。広告認識データを希望する通行人は、個人識別データを含んで希望する旨の要求データを送信し、サーバ12側はその個人識別データを有する携帯端末に向けて広告認識データを返信する。この場合の個人識別データは、例えば所有する携帯電話の電話番号でもよい。サーバ12は、その携帯電話番号で特定される携帯電話に対して広告認識データを返信する。通行人は、広告認識データを携帯端末に格納しつつ所望の店舗に出向き、当該広告認識データを店舗の店員あるいは店舗の端末に入力する。店舗側では、広告認識データを示した通行人に対して、値引きを行う等の特典を提供できる。すなわち、広告認識データは、店舗で特典を受けるための特典データとして機能する。店舗側は、広告認識データの多少により広告の効果を評価し、広告内容を変化させる、あるいは広告場所を変化させるなどのフィードバックが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば公衆の人員構成に応じた適当な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステム構成図である。
【図2】図1におけるサーバの機能ブロック図である。
【図3】実施形態の全体処理フローチャートである。
【図4】図3におけるS102の詳細処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 ネットワーク、12 サーバ、14 コンテンツプロバイダ、16 コントローラ、18 表示装置、20 携帯電話、22 ICカード、24 携帯端末、26 ICカードリーダ、28 受信器。
【発明の属する技術分野】
本発明は情報提供システム、特に不特定の公衆に対して広告等の情報を提供するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、広告媒体としてポスターや看板、テレビ、大型ディスプレイ装置等が存在し、随時情報をビジュアルに表示する等して不特定多数の人に広告を提供している。特に、最近では街角の大型商業ビルの壁面に大型ディスプレイを設け、通行人に対して単に企業広告だけでなく、スポーツの試合等のTV放送あるいは衛星放送も随時提供して通行人の興味を惹くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大型ディスプレイ等を用いて広く不特定の公衆に情報を提供するシステムは、公衆に向けて情報を一方的に発信するものであり、必ずしも公衆の欲する情報をタイムリーに提供するものではない。例えば、街角に大型ディスプレイを設置し、通行人に対して広告を提供する場合、ある時間帯においては通行人の多くが若者であり、他の時間帯においては通行人のほとんどが会社帰りのOLやサラリーマンである場合、それぞれ興味ある広告対象は一般に異なると考えられるが、従来の広告システムにおいては一律に決まった広告を提供するのみであり、情報を効率的に提供しているとは言い難い問題があった。もちろん、上記の場合には時間帯に応じて提供すべき情報を変化させることである程度は対応可能であるが、通行人の人員構成が予想通りに移行する保証はなく、そのような情報提供には限界がある。
【0004】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、不特定の公衆に対し、効率的に情報を提供することができるシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、情報提供対象である不特定の公衆を識別するデータを収集する収集手段と、収集された前記データに基づき、前記公衆に提供すべき情報内容を決定する決定手段と、情報を記憶する記憶手段と、決定された前記情報内容に合致する情報を前記記憶手段から読み出す手段と、読み出された前記情報を出力して前記公衆に提供する出力手段とを有することを特徴とする。
【0006】
ここで、前記情報は広告情報であり、前記出力手段は、表示装置とすることができる。
【0007】
また、前記情報は音楽であり、前記出力手段は、スピーカとすることができる。
【0008】
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯端末が保持するデータを収集することが好適である。
【0009】
また、前記収集手段は、公衆の携帯する携帯電話からの送信データを受信する受信器を含むことが好適である。
【0010】
また、前記収集手段は、前記公衆の携帯するICカードが保持するデータを読み取るカードリーダを含むことが好適である。
【0011】
また、前記収集手段は、前記データとして、前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれかを収集することが好適である。
【0012】
本発明において、さらに、前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれか毎に分類された情報内容をテーブルとして記憶するテーブル記憶手段とを有し、前記決定手段は、前記テーブルから収集したデータに対応する情報内容を決定することが好適である。
【0013】
本発明において、さらに、前記収集手段で収集したデータを所定時間毎に統計処理する手段とを有し、前記決定手段は、前記所定時間毎に前記情報内容を決定することが好適である。
【0014】
このように、本発明では、情報を提供すべき公衆の人員構成を把握し、その人員構成に応じて提供すべき情報の内容を適応的に変化させていく。これにより、一律な情報を提供する場合に比べて公衆の注意あるいは興味をより強く喚起し、効果的な情報提供が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1には、本実施形態に係る情報提供システムのシステム構成図が示されている。本システムにおいては、広告データをビジュアルに通行人に提供するものとする。
【0017】
図1において、ネットワーク10にサーバ12、コンテンツプロバイダ14、コントラーラ16、ICカードリーダ26、受信器28が接続される。コントローラ16にはさらに表示装置18が接続される。表示装置18は、例えば商業ビルに設置される大型ディスプレイである。ネットワーク10はインターネットで構成することができるが、イントラネットあるいはLANでもよい。
【0018】
コンテンツプロバイダ14は、複数のソース、例えば地上波や衛星放送などの放送メディア、DVDやビデオカセットなどのパッケージメディア、通信メディア、広告主が作成したCMデータ等を取り込み、ネットワーク10を介してサーバ12に供給する。
【0019】
ICカードリーダ26及び受信器28は、表示装置18近傍(より正確には、表示装置18の画面を視認できる範囲)の通行人が携帯する携帯端末24から通行人自身のデータを収集し、ネットワーク10を介してサーバ12に供給する。ICカードリーダ26は、通行人が携帯するICカード22の保持するデータを非接触(あるいは接触)で収集してサーバ12に供給する。受信器28は通行人の携帯する携帯電話20(あるいはPDA)の保持するデータを無線通信で受信してサーバ12に供給する。受信器28で携帯電話20(あるいはPDA)の保持するデータを収集する際に、受信器28からリクエストコマンドを携帯電話20に送信し、携帯電話20がこのリクエストコマンドに応じて保持データを受信器28に対して送信し、受信器28でこのデータを受信するようにしてもよい。もちろん、携帯電話20を保持する通行人自ら携帯電話20を操作して保持データを受信器28に送信することも可能である。
【0020】
また、携帯電話20にアダプタが接続され、当該アダプタに携帯電話20の所有者の個人識別データ(ID)が記憶されている場合、受信機28はアダプタに記憶されている個人識別データを受信する。
【0021】
また、携帯電話20やPDAにバーコードが付されており、当該バーコードに個人識別データが記憶されている場合、ICカードリーダ26あるいは受信機28は、バーコードリーダとして機能し、バーコードデータを受信する。
【0022】
本実施形態において、ICカードリーダ26あるいは受信器28で収集するデータは、具体的には通行人の年齢及び性別を識別するデータである。携帯電話20あるいはICカード22を携帯する通行人の意思によらずにその保持データをシステム側で収集する場合、通行人のプライバシー保護の観点から収集データは一定の範囲に限定することが好ましく、年齢や性別データであればプライバシー上の問題は生じないと考えられる。もちろん、通行人が許容すれば、携帯電話20やICカード22に保持された他のデータ、例えば職業(学生か会社員か)などを収集することも可能である。ICカード22が例えば定期券を兼用している場合、定期券データには一般に年齢や性別が含まれているのでこれらのデータを収集すればよい。収集するデータは年齢と性別のセットが好適であるが、年齢のみ、あるいは性別のみを収集してもよい。年齢あるいは性別それ自体のデータが収集できない場合、例えば携帯端末24に含まれる携帯者の生年月日から年齢を、名前から性別を判断してもよい。
【0023】
さらに、ICカードリーダ26や受信器28ではなく、ネットワーク10に接続されたカメラを用いて通行人の画像を取得し、画像を解析することで通行人の年齢や性別データを取得してもよい。髪型や服装、容姿等から特徴点を抽出して性別を判断し、身長等から年齢を判断することができる。
【0024】
このように、サーバ12にはICカードリーダ26や受信器28(あるいはカメラ)で収集した通行人の識別データが順次蓄積される。サーバ12は、収集した識別データを統計処理し、表示装置18近傍の通行人を分析する。具体的には、例えば若年層の男性が多い、若年層の女性が多い、年輩者の男女が多い等に分類する。サーバ12は、通行人の分析結果に基づき、表示装置18を介して提供すべき広告内容を決定し、コンテンツプロバイダ14から提供された広告データのうち、決定した広告内容に合致する広告データを抽出してネットワーク10を介してコントローラ16に供給する。
【0025】
コントローラ16は、サーバ12から供給された広告データを表示装置18に供給し、表示装置18ではサーバ12から供給された広告データを表示する。表示装置18で表示される広告データは、表示装置18近傍の通行人の分析結果に基づくものであり、従って通行人の年齢層や男女比などに応じて適応的に変化していく。
【0026】
図2には、図1におけるサーバ12の機能ブロック図が示されている。サーバ12は、表示装置情報データベース、広告情報データベース、ユーザ情報データベース、スケジュール情報データベース、プロセッサ及びインターフェースI/Fを有して構成される。
【0027】
表示装置情報データベースは、ネットワーク10に接続された表示装置18(図1では1つの表示装置18が図示されているが、異なる場所に設置された複数の表示装置18がネットワーク10に接続されていてもよい)の属性(スクリーンサイズや表示可能な階調数など)を記憶する。
【0028】
広告情報データベースは、コンテンツプロバイダ14から供給された広告データを記憶する。また、広告情報データベースは、予め作成された、通行人の分類に対応する広告内容をテーブルとして記憶する。テーブルについてはさらに後述する。
【0029】
ユーザ情報データベースは、ICカードリーダ26や受信器28で収集した通行人のデータ、すなわち通行人個々の年齢や性別データを記憶する。通行人データは可能な限り多く収集することが好ましいが、その上限数と下限数を規定してもよい。例えば、表示装置18近傍の通行人(すなわち、データを収集できた母数)が所定の下限値(例えば3人)に満たない場合には、収集データに基づく広告データ決定処理を実施しない等である。この場合、デフォルトの広告データ(つまり、通行人の人員構成に依存しない広告データ)を表示すればよい。ユーザ情報データベースに記憶される通行人の年齢データや性別データは、所定時間毎に更新される。例えば、あるタイミングT1で10分間だけデータを収集し、次のタイミングT2で再び10分間だけデータを収集して更新する等である。
【0030】
スケジュール情報データベースには、表示装置18における広告データの表示タイミングを制御するデータ、すなわち表示スケジュールが記憶される。スケジュールデータに基づき通行人の識別データが収集されて表示装置18の広告内容が変化する。
【0031】
図3には、本実施形態の全体処理フローチャートが示されている。まず、ICカードリーダ26や受信器28等を用いて表示装置18近傍の通行人のデータを収集する(S101)。収集するデータは、上述したように通行人個々の年齢及び性別である。データの収集タイミングは、スケジュール情報データベースに記憶されたスケジュールに基づき制御される。サーバ12は、スケジュールに基づいてネットワーク10を介してICカードリーダ26や受信器28を制御してデータを収集する。もちろん、スケジュールに従い、ICカードリーダ26や受信器28側で独自に(タイマの制御の下で)データを収集してもよい。
【0032】
通行人データを収集した後、通行人に応じた広告内容(広告ジャンル)を選択する(S102)。そして、広告内容に合致する広告データを抽出して表示装置18に供給し広告データを表示する(S103)。
【0033】
図4には、図3におけるS102の処理、すなわち収集したデータに基づき広告内容を選択する処理が示されている。まず、収集したデータを統計処理して得られた通行人の年齢データ及び性別データに応じて通行人を複数のクラス、例えば9クラスに分類する(S201)。収集したデータの統計処理とは、通行人集団の主要構成を決定する処理であり、ヒストグラム算出や中間値算出を含む。また、9クラスは、例えば以下のように分類される。
【0034】
#1:18歳までの男性集団
#2:18歳までの女性集団
#3:18歳までの男女混合集団
#4:18歳から40歳までの男性集団
#5:18歳から40歳までの女性集団
#6:18歳から40歳までの男女混合集団
#7:40歳以上の男性集団
#8:40歳以上の女性集団
#9:40歳以上の男女混合集団
ここで、#1の「18歳までの男性集団」は、必ずしも通行人全てが18歳までの男性であることを意味しないことは言うまでもない。統計処理の結果、18歳までの男性が通行人の主要な構成であることを意味するものである。#3の「18歳までの男女混合集団」も同様であり、通行人が18歳までの男女半々であることを意味するものではなく、18歳までの男性と女性がほぼ等しい割合で通行人の主要な構成であることを意味するものである。具体的に説明すると、例えばあるタイミングで通行人のデータを収集した場合、通行人20人から性別及び年齢データを収集できたとし、その内訳は以下の通りであるとする。
【0035】
18歳までの男性 1人
18歳までの女性 2人
18歳から40歳までの男性 1人
18歳から40歳までの女性 14人
40歳以上の男性 1人
40歳以上の女性 1人
ヒストグラムを算出すると、「18歳から40歳までの女性」の人数が顕著に多く、このタイミングにおける通行人の分類は「18歳から40歳までの女性」と分類される。
【0036】
通行人集団を9クラスのいずれかに分類した後、クラスに応じた広告内容(コンテンツ内容)を選択する(S202)。この選択処理は、予め広告情報データベースに記憶されたテーブルを用いて行われる。このテーブルは、9クラス毎のコンテンツ内容を示すテーブルであり、例えば以下のようなものである。
【0037】
【表1】
ここで、A〜Iは全て異なるコンテンツ内容としてもよく、いずれか2つ以上が同一コンテンツ内容であってもよい。具体例をいくつか例示すると、以下のようなものである。
【0038】
C:音楽情報、芸能情報
D:会社情報、新製品情報
E:ファッション情報、最新レストラン情報
F:映画情報
I:健康情報
もちろん上記は例示に過ぎず、各クラス毎に広告内容(コンテンツ内容)を適宜決定してテーブルを作成することができる。S201にて表示装置18の通行人が#4の「18歳から40歳までの男性集団」と分類された場合、コンテンツ内容はこのクラスに対応するD(会社情報、新製品情報)であると決定される。
【0039】
広告内容(コンテンツ内容)を選択した後、当該コンテンツ内容が広告情報データベースに記憶されている広告データの中に存在するか否かを判定する(S203)。具体的には、通行人のクラスが#4である場合、コンテンツ内容はD(会社情報、新製品情報)であるため、会社情報や新製品情報についての広告データが存在するか否かを判定する。この判定は、例えばコンテンツプロバイダ14から広告データの供給を受ける場合、各広告データをA〜Iに分類して識別データを付与しておけばよい。通行人のクラスに応じてコンテンツ内容が決定され、このコンテンツ内容と同一識別子を有する広告データを抽出すればよい。
【0040】
クラスに対応する広告内容に合致する広告データが存在する場合、その広告データを表示装置18に供給して表示し、通行人に提供する(S204)。コンテンツ内容に合致する広告データが複数存在する場合、スケジュールに基づきこれらの広告データを順次表示してもよく、あるいは優先度の高いものだけを表示してもよい。一方、広告内容に合致する広告データが存在しない場合には、スケジュールデータに従って当該時間において予め定められたデフォルトの広告データを表示装置18に供給して出力する(S205)。S204において通行人に提供される広告データは、通行人の年齢構成及び性別構成に合致した広告データであり、S205で提供される広告データは、通行人の年齢構成や性別構成に依存しない一般的な広告データである。
【0041】
このように、本実施形態では、通行人の年齢及び性別に応じて広告データを適応的あるいは動的に変化させて提供するので、通行人に対して一律に広告を提供する場合に比べて効果的なPRを行うことができる。通行人の人員構成が時間帯に応じて変化する場合、本実施形態においても広告内容が時間帯に応じて変化することとなるが、本実施形態においては、ある時間帯において急に通行人の人員構成が変化した場合においてもその広告内容が変化し得る点に着目されたい。一例を挙げると、ある時刻において若者の集団が通行した場合、表示装置18のスクリーンには音楽情報が表示され、次の瞬間にサラリーマンの集団が通行した場合、新車情報に切り替わる等である。
【0042】
以上、本発明の実施形態について、広告を表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の情報、例えば音楽情報についても同様に適用することができる。以下、不特定の公衆に対して音楽を提供する場合について説明する。
【0043】
カフェなどでは、BGMとして音楽が供されるのが通常であるが、この場合、カフェの所定箇所(例えば入口)にICカードリーダ26や受信器28を設置し、カフェに入る公衆の年齢データを収集してカフェ内のネットワーク10(LAN)を介してサーバ12に供給する。サーバ12では、カフェにいる人々を以下の3つのクラスのいずれかに分類する。
【0044】
α:若年層
β:中年層
γ:高齢層
そして、BGMも例えばポップス、ジャズ、クラシックに分類し、クラスがαである場合にはポップスを選択し、クラスがβであればジャズを選択し、クラスがγであればクラシックを選択して、音楽データベースの中から当該ジャンルの音楽を抽出して表示装置18の代わりにネットワーク10に接続されたスピーカからBGMを提供する。
【0045】
この実施形態によれば、カフェ内の人員構成に応じて自動的かつ適応的にBGMが変化し、カフェの空間をより快適なものとすることが可能となろう。
【0046】
また、通行人の年齢及び性別に応じて広告データを適応的あるいは動的に変化させて提供した場合、通行人によっては当該広告を認識することで、当該広告で提供される商品やサービスを実際に得るために店舗を訪問したいと欲すると期待される。このような場合、実際に店舗に行きたいと欲する通行人に対して当該広告を見たことを示すデータ(広告認識データ)を通行人の携帯電話やPDAに送信することもできる。通行人のうちの特定の通行人への広告認識データの送信は、収集した通行人の個人識別データに基づいて行う。広告認識データを希望する通行人は、個人識別データを含んで希望する旨の要求データを送信し、サーバ12側はその個人識別データを有する携帯端末に向けて広告認識データを返信する。この場合の個人識別データは、例えば所有する携帯電話の電話番号でもよい。サーバ12は、その携帯電話番号で特定される携帯電話に対して広告認識データを返信する。通行人は、広告認識データを携帯端末に格納しつつ所望の店舗に出向き、当該広告認識データを店舗の店員あるいは店舗の端末に入力する。店舗側では、広告認識データを示した通行人に対して、値引きを行う等の特典を提供できる。すなわち、広告認識データは、店舗で特典を受けるための特典データとして機能する。店舗側は、広告認識データの多少により広告の効果を評価し、広告内容を変化させる、あるいは広告場所を変化させるなどのフィードバックが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば公衆の人員構成に応じた適当な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステム構成図である。
【図2】図1におけるサーバの機能ブロック図である。
【図3】実施形態の全体処理フローチャートである。
【図4】図3におけるS102の詳細処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 ネットワーク、12 サーバ、14 コンテンツプロバイダ、16 コントローラ、18 表示装置、20 携帯電話、22 ICカード、24 携帯端末、26 ICカードリーダ、28 受信器。
Claims (12)
- 情報提供対象である不特定の公衆を識別するデータを収集する収集手段と、
収集された前記データに基づき、前記公衆に提供すべき情報内容を決定する決定手段と、
情報を記憶する記憶手段と、
決定された前記情報内容に合致する情報を前記記憶手段から読み出す手段と、
読み出された前記情報を出力して前記公衆に提供する出力手段と、
を有することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1記載のシステムにおいて、
前記情報は広告情報であり、
前記出力手段は、表示装置であることを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1記載のシステムにおいて、
前記情報は音楽であり、
前記出力手段は、スピーカであることを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯端末が保持するデータを収集することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項4記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯電話からの送信データを受信する受信器を含むことを特徴とする情報提供システム。 - 請求項4記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記公衆の携帯するICカードが保持するデータを読み取るカードリーダを含むことを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記データとして、前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれかを収集することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項7記載のシステムにおいて、さらに、
前記公衆の年齢あるいは性別の少なくともいずれか毎に分類された情報内容をテーブルとして記憶するテーブル記憶手段と、
を有し、前記決定手段は、前記テーブルから収集したデータに対応する情報内容を決定することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載のシステムにおいて、さらに、
前記収集手段で収集したデータを所定時間毎に統計処理する手段と、
を有し、前記決定手段は、前記所定時間毎に前記情報内容を決定することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項4記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯電話に接続されたアダプタが保持する個人識別データを収集することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項4記載のシステムにおいて、
前記収集手段は、前記公衆の携帯する携帯端末が保持するバーコードデータを収集することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1記載のシステムにおいて、さらに、
前記公衆の要求に応じ、要求した特定人に対して特典データを提供する手段と、
を有することを特徴とする情報提供システム。
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