JP2004156767A - ボールねじ - Google Patents

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Eiji Hayashi
栄治 林
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
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Abstract

【課題】ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、かつ1回路当りのボール数(巻き数)を多くすることなく負荷容量を高めることのできるボールねじを提供する。
【解決手段】ナット14の外周面にサイドキャップ取付け面16を設け、このサイドキャップ取付け面16にボールねじ溝11,13のリード角と一致する方向にボール15をすくい上げて初期位置に戻すサイドキャップ17を取付ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の回転運動を直線運動に変換する機械部品として工作機械などで用いられるボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械などで使用されるボールねじには、ボールを循環させる部品として、エンドキャップを使用したものとボール循環チューブを使用したものとがある。このうち、エンドキャップを使用したボールねじは、振動や騒音等の発生を抑制しながらボールを循環させることが可能であるが、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定されるため、負荷容量を上げるために1回路当りのボール数を多くする(巻き数を多くする)と作動性が低下するなどの問題がある。
【0003】
一方、ボール循環チューブを使用したボールねじは、1条のボールねじ溝に複数のボール循環回路を形成することができるという利点を有しているが、ねじ軸とナットの両ボールねじ溝間を転動するボールをボール循環チューブのタング部に衝突させてボール循環チューブ内にすくい上げる構造であるため、騒音や振動等が発生すると共にタング部に疲労亀裂等が発生することがある。
【0004】
そこで、かかる問題点を解決するために、ナットのボールすくい上げ孔及びボール戻し孔をボールねじ溝のリード角に合わせた傾斜状態で接線方向に穿設したもの(特許文献1参照)や、ボール循環チューブの外径よりも大きな二つの穴をナットに穿設し、これらの穴からナット内にボール循環チューブを垂直に挿入した構造のもの(特許文献2参照)、あるいはボール循環チューブの両端に一対の管ピースを設け、これらの管ピース内にボールをボールねじ溝のリード角に沿ってその接線方向に誘導する誘導領域を持つ案内孔を設けたもの(特許文献3参照)などが考案されている。
【0005】
【特許文献1】
実開昭59−39352号公報
【特許文献2】
特開2000−18359号公報
【特許文献3】
特開平11−51049号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1乃至3に開示されたボールねじでは、次のような問題点を有していた。すなわち、特許文献1に開示されたボールねじでは、ナットのボールすくい上げ孔及びボール戻し孔をボールねじ溝のリード角方向に傾けて加工しなければならないため、ボールすくい上げ孔及びボール戻し孔の加工に手間を要し、コストの上昇を招くなどの問題点を有していた。さらに、特許文献1に開示されたボールねじでは、ボール循環チューブをナットのボールすくい上げ孔からボール戻し孔に至る長手方向の中間で分断した2つのチューブ片を繋ぎ合せてボール循環チューブが構成されているため、2つのチューブ片の繋ぎ目部分に段差が生じ、この段差にボールが衝突することによって振動や騒音などが発生するという問題点を有していた。
【0007】
また、特許文献2に開示されたボールねじでは、ナットとボール循環チューブとの間に大きな隙間が生じることがあり、この隙間から潤滑剤が漏れ出したり、塵埃等の異物がナット内に侵入したりする虞があり、特許文献3に開示されたボールねじでは、ボールをすくい上げる部品(管ピース)と循環チューブとが別部品となるため、その接合部分に段差が生じ、この段差にボールが当ることによって騒音や振動が発生する虞があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、かつ1回路当りのボール数を多くする(巻き数を多くする)ことなく負荷容量を高めることのできるボールねじを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、外周面にボールねじ溝を有するねじ軸と、このねじ軸の外周面と対向する内周面にボールねじ溝を有するナットと、このナットと前記ねじ軸の両ボールねじ溝間に配設された多数のボールとを備えてなるボールねじにおいて、前記ナットの外周面にサイドキャップ取付け面を設け、このサイドキャップ取付け面に前記ボールを一方の側からすくい上げて他方の側へ戻すボールすくい上げ部及びボール戻し路を有するサイドキャップを取付けたことを特徴とする。
【0010】
このような構成によると、ねじ軸とナットの両ボールねじ溝間を転動したボールはサイドキャップによりボールねじ溝のリード角と一致する方向にすくい上げられて初期位置に戻される。従って、チューブ循環式ボールねじのように、ボールねじ溝のリードが大きくなってもボールの進行方向がボールの循環部分で急激に変化するようなことがないので、ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、しかもエンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定されることがないので、1回路当りのボール数を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
【0011】
この場合、サイドキャップの内部に形成されたボール戻し路は、請求項2記載の発明のように、ボールの進行方向に沿って複数に分割されていることが好ましく、このような構成とすることにより、ボールねじ溝のリード角と一致する方向にボールをすくい上げて初期位置に戻すボール戻し路をサイドキャップ内に容易に形成することができる。
【0012】
また、サイドキャップは、請求項3記載の発明のように、同一形状のサイドキャップ構成部材を点対称に組み合わせて構成されることが好ましく、このような構成とすることにより、サイドキャップを同一の型を用いて成形できるので、サイドキャップを安価に製造することができる。さらに、請求項4記載の発明のように、サイドキャップを樹脂で形成すると、射出成形による大量生産を安価に行うことができる。さらにまた、請求項5記載の発明のように、サイドキャップを焼結材で形成すると、ボールねじをナット回転方式とした場合にナットの回転バランスを安定に保つことができるとともに、樹脂が向かない高温条件下等での使用も可能になる。
【0013】
また、請求項6記載の発明のように、ナットに形成されたボール循環孔と該挿入孔に挿入されるボールすくい上げ部との間に緩衝体を設けてもよく、このような構成を採用すると、サイドキャップに加えられたボールの衝突力が加振力としてナットにそのまま伝わることがないので、サイドキャップに加えられたボールの衝突力による騒音や振動の発生を防止することができる。
【0014】
また、請求項7記載の発明のように、サイドキャップ取付け面とサイドキャップとの間に弾性体を設けてもよく、このような構成を採用することにより、サイドキャップ内のボール戻し路でボールの詰まり現象が生じた場合にボール同士の押し合う力に応じてボール戻し路の長さが延びるので、ボールねじの作動性を向上でき、ボール同士の競り合いによるボールの損傷等を防止することができる。
【0015】
また、請求項8記載の発明のように、サイドキャップをナットの外周に設けられた弾性押さえ部材によりサイドキャップ取付け面に押圧する構成であってもよく、このような構成を採用することにより、サイドキャップをナットにネジ止めするための取付け孔をナットに設ける必要がないので、取付け孔の加工に要するコストを削減することができ、かつサイドキャップに作用するボールの押圧力を逃がすことができるため、ボール同士の競り合い力を低減してボールねじの作動性を向上させることができると共にボールの損傷を防止することができる。
【0016】
また、請求項9記載の発明のように、弾性押さえ部材がナットまたはサイドキャップの外周面に形成された溝部に収容される構成であってもよく、このような構成とすることにより、弾性押さえ部材が軸方向にずれてサイドキャップから外れてしまう心配がない。さらに、請求項10記載の発明のように、ボール戻し路を直線部と、この直線部の両端に連続して形成された曲線部とから構成し、かつ前記直線部をサイドキャップ内の中央部にねじ軸と平行に設けてもよく、このような構成を採用することにより、ボールのすくい上げ位置をサイドキャップ側に設定でき、ナットの内周面に形成されるボールねじ溝の有効巻数がより整数巻数に近い巻数となるので、ボールねじの負荷容量を大きくすることができる。
【0017】
また、請求項11記載の発明のように、ボールすくい上げ部がボールねじ溝間を転動するボールをボールねじ溝のリード角方向にすくい上げてボール戻し路に案内する構成であってもよく、このような構成とすることにより、すくい上げ部へのボールの衝突を和らげることができるので、騒音や振動の発生を防止することができる。また、請求項12記載の発明のように、ボールすくい上げ部は、前記ボールねじ溝間を転動するボールの中心軌跡円の接線方向にすくい上げて前記ボール戻し路に案内する構成であってもよく、このような構成とすることにより、すくい上げ部へのボールの衝突を和らげることができるので、騒音や振動の発生を防止することができる。さらに、請求項13記載の発明のように、ボールすくい上げ部を90度より小さい位相角に位置させた構成であってもよく、このような構成とすることにより、有効巻数が多く、整数巻に近くなるので、負荷容量を大きくでき、アキシアル方向剛性のアンバランスを小さくすることができる。
【0018】
また、請求項14記載の発明のように、サイドキャップを形成する一対のサイドキャップ構成部材に溝部をそれぞれ設け、これらの溝部を合わせてボール戻し路を形成するとともに、サイドキャップ構成部材の合わせ面の境目に段差が生じないよう面取りを施したり、前記境目を傾斜あるいは湾曲させたりしてもよく、このような構成を採用することにより、一対のサイドキャップ構成部材を合わせてボール戻し路を形成したときに合わせ面の境目に生じる段差にボールが衝突することを防止することができる。さらに、請求項15記載の発明のように、サイドキャップ構成部材の合わせ面を曲面とし、前記ボール戻し路内に段差のない構成としてもよい。
【0019】
また、請求項16の発明は、請求項1項記載のボールねじにおいて、前記サイドキャップは、前記サイドキャップ取付け面に形成されたボール循環孔に嵌合する一対の柱状ボールすくい上げ部と、これらのボールすくい上げ部内に形成されたボール戻し案内路に連通するボール戻し路を内部に有するプレート状のサイドキャップ本体とからなり、前記ボールすくい上げ部は、その横断面形状が円形に形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項17の発明は、請求項16記載のボールねじにおいて、前記ボール戻し案内路は、前記ボールの直径に対して1.01〜1.3倍程度の内径を有し、かつ前記ボールねじ溝間を転動するボールの中心軌跡円の接線方向に中心線を傾けて前記ボールすくい上げ部内に形成されていることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17記載のボールねじにおいて、前記ボール戻し案内路は、該ボール戻し案内路の中心線が前記ボールねじ溝間に形成されたボール負荷転動路との境界部分で前記中心軌跡円の内側に位置するように前記ボールすくい上げ部内に形成されていることを特徴とする。
【0021】
請求項19の発明は、外周面にボールねじ溝を有するねじ軸と、このねじ軸の前記ボールねじ溝と対向するボールねじ溝を内周面に有するナットと、前記ねじ軸またはナットの回転運動に伴って前記ねじ軸のボールねじ溝と前記ナットのボールねじ溝との間に形成されたボール負荷転動路を転動する多数のボールと、前記ボールを前記ナットの外部で循環させるためのボール循環部材とを備えたボールねじであって、前記ボール循環部材は、前記ナットの外面に開口するボールすくい上げ孔及びボール戻し孔に嵌合する二つのボールすくい上げ部を有し、その一方のボールすくい上げ部から他方のボールすくい上げ部までの間が一つに繋がっていて、かつ前記二つのボールすくい上げ部内に形成されたボール戻し路の中心軸線が前記ボールすくい上げ部の周面に対して平行でないことを特徴とする。
【0022】
請求項20の発明は、請求項19記載のボールねじにおいて、前記ボール戻し路が、前記ボール循環部材を構成する二つの循環部構成部材により前記ボールの転動方向に沿って分割されていることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項20記載のボールねじにおいて、前記循環部構成部材が合わせ面を有し、該合わせ面が前記ボール戻し路を形成する溝部を有することを特徴とする。
【0023】
請求項22の発明は、請求項20又は21記載のボールねじにおいて、前記循環部構成部材が、樹脂を射出成形して形成されていることを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項20又は21記載のボールねじにおいて、前記循環部構成部材が、金属を射出成形または焼結成形して形成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項24の発明は、請求項1乃至23のいずれか1項記載のボールねじにおいて、前記ボールすくい上げ部によりすくい上げられるボールのすくい上げ方向が、前記ボールねじ溝の螺旋方向と15度以下の角度差を有していることを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項19記載のボールねじにおいて、前記ボール循環部材を管状部材から形成し、該管状部材の両端部分に肉盛りを施して前記ボールすくい上げ部を形成したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図11に、本発明の第1の実施形態を示す。図1乃至図3において、本発明の第1の実施形態に係るボールねじ10は、外周面にボールねじ溝11を有するねじ軸12と、このねじ軸12の外周面と対向する内周面にボールねじ溝13を有するナット14と、このナット14とねじ軸12の両ボールねじ溝11,13間に配設された多数のボール15とを備えており、ねじ軸12の一端には例えばモータ(図示せず)の出力軸がカップリングを介して連結されるようになっている。
【0026】
ナット14はその外周面に矩形状のサイドキャップ取付け面16(図3参照)を有しており、このサイドキャップ取付け面16には、ボール循環部材としてのサイドキャップ17が止めネジ18,19(図1参照)によって取付けけられている。
サイドキャップ17はボール15をすくい上げるボールすくい上げ部17a,17b(図3参照)を有しており、これらのボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に開設されたボール循環孔20,20に挿入されている。また、サイドキャップ17は例えば樹脂で形成されており、このサイドキャップ17の内部には、ボールねじ溝11,13のリード角と一致する方向にボール15をすくい上げて初期位置に戻すボール戻し路22(図2及び図3参照)が形成されている。さらに、サイドキャップ17は例えば樹脂材をモールド成形してなる一対のサイドキャップ構成部材23,23(図4乃至図6参照)から形成されており、これらのサイドキャップ構成部材23によって上記ボール戻し路22はボール15の進行方向に沿って二つに分割されている。
【0027】
サイドキャップ構成部材23は、図7乃至図10に示されるように、合わせ面(突合わせ面)23aをそれぞれ有しており、各サイドキャップ構成部材23の合わせ面23aには、サイドキャップ17のボール戻し路22を形成するための溝部24が設けられていると共に位置合わせ用の突起部25と穴部26(図8参照)がそれぞれ設けられている。なお、サイドキャップ17には止めネジ18,19を通すためのサイドキャップ取付け孔27,28(図4参照)が穿設されている。また、サイドキャップ17のボールすくい上げ部17a,17bには、ボール15をボール戻し路22に導くためのタング部29(図6参照)がそれぞれ設けられている。
【0028】
上述のように、ナット14のサイドキャップ取付け面16にサイドキャップ17を取付けると、ボールねじ溝11,13間を転動したボール15は、サイドキャップ17のボールすくい上げ部17a又は17bによりボールねじ溝11,13のリード角方向にすくい上げられてボール戻し路22に導入される。従って、上述した第1の実施形態では、チューブ循環式ボールねじのように、ボールねじ溝のリードが大きくなってもボールの進行方向がボールの循環部分で急激に変化するようなことがないので、ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、しかもエンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定されることがないので、1回路当りのボール数(巻き数)を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
【0029】
また、上述した第1の実施形態では、ボール戻し路22がボール15の進行方向に沿って二つに分割されているため、ボールねじ溝11,13のリード角と一致する方向にボール15をすくい上げて初期位置に戻すボール戻し路22をサイドキャップ17内に容易に形成することができる。
さらに、チューブ循環式ボールねじのように、ボール循環チューブの他にチューブ押え等を必要としないので、部品点数を削減でき、これにより、構造の単純化と組立コストの低減を図ることができる。また、サイドキャップ17を外形形状が同一の一対のサイドキャップ構成部材23,23から構成したことにより、サイドキャップ構成部材23,23を1つの成形型で成形でき、これにより、サイドキャップ17を容易に製造することができる。
【0030】
上述した実施形態では、ボール戻し路22をボール15の進行方向に沿って二つに分割したが、必ずしも二つに分割する必要はなく、たとえばボール戻し路22をボール15の進行方向に沿って三つ以上に分割してもよい。また、上述した実施形態ではサイドキャップ17を樹脂で形成したが、例えばサイドキャップ17を焼結鋼等の焼結材で形成したり、金属射出成形(MIM)により形成してもよく、このような構成とすることにより、ボールねじをナット回転方式とした場合にナットの回転バランスを安定に保つことができるとともに、樹脂の使用に適さない高温条件下でも使用することができる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施形態を図12に示す。この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は止めネジ18,19を通すためのサイドキャップ取付け孔27,28をスリット孔とした点であり、その他は第1の実施形態と同様の構成である。
このように、サイドキャップ取付け孔27,28をスリット孔とすることにより、サイドキャップ17を射出成形や焼結にて容易に成形することができる。
【0032】
図13乃至図15は本発明の第3の実施形態を示す図で、図13は本発明の第3の実施形態に係るボールねじの側面図、図14は図13のXIV−XIV線に沿う矢視断面図である。これらの図に示すように、第3の実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周に螺合する円筒状のナット14とを備えており、ねじ軸12の外周面にはボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成されたボールねじ溝13(図14参照)と対向しており、これらの両ボールねじ溝11,13間に配設された多数のボール15は、ねじ軸12又はナット14のいずれか一方が回転するとボールねじ溝11,13間に形成された螺旋状のボール負荷転動路を転動するようになっている。
【0033】
また、第3の実施形態に係るボールねじは、ボール循環部材としてのサイドキャップ17を備えている。このサイドキャップ17はボール15を初期位置に戻すためのボール戻し路22を有するブロック状のサイドキャップ本体17c(図14参照)と、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15を90°より小さい位相角rですくい上げてボール戻し路22に案内する角柱状のボールすくい上げ部17a,17b(17bは図15参照)とを有しており、サイドキャップ本体17cはナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16に固定されている。ここで、位相角rはねじ軸中心を通るサイドキャップ取付け面16の垂線L1と、ねじ軸中心とすくい上げ位置を結んだ直線L2とのなす角度である。
【0034】
一方、ボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に形成されたボール循環孔20,20からナット14内に挿入されており、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15はボールすくい上げ部17a又は17bによりすくい上げられた後、ボール戻し路22を通って初期位置に戻るようになっている。なお、サイドキャップ17は例えば樹脂材を射出形成して形成されている。
【0035】
図15は第3の実施形態に係るボールねじの要部を示す図であり、同図に示すように、サイドキャップ17のボールすくい上げ部17a,17bとナット14のボール循環孔20,20との間には、ゴム、スポンジ等の緩衝材からなる緩衝体31がそれぞれ設けられている。この緩衝体31は角筒状に形成されており、その一端部にはシート状の弾性体32が一体に形成されている。この弾性体32はゴム、スポンジ等の弾性材からなり、ナット14のサイドキャップ取付け面16とサイドキャップ17との間に配置されている。
【0036】
このように、サイドキャップ17のボールすくい上げ部17a,17bとナット14のボール循環孔20,20との間にゴム、スポンジ等の緩衝材からなる緩衝体31を設けると、サイドキャップ17に加えられたボール15の衝突力が緩衝体31に緩衝されてからナット14に伝わる。従って、サイドキャップ17に加えられたボール15の衝突力が加振力としてナット14にそのまま伝わることがないので、サイドキャップ17に加えられたボール15の衝突力による騒音や振動の発生を防止することができる。
【0037】
すなわち、従来のボールねじでは、サイドキャップのボール戻し路をボールが通過する際にサイドキャップのボールすくい上げ部にボールが衝突すると、ボールの衝突力がサイドキャップに加振力として作用し、この加振力がナット14にそのまま伝わることによって騒音や振動が発生することがある。これに対し、本実施形態ではサイドキャップ17に作用する加振力が緩衝体31に緩衝されてからナット14に伝わるため、サイドキャップ17に作用する加振力による騒音や振動の発生を防止することができる。
【0038】
また、上述した実施形態のように、ナット14のサイドキャップ取付け面16とサイドキャップ17との間に弾性体32を設けることにより、サイドキャップ17内のボール戻し路22でボール15の詰まり現象が生じた場合にサイドキャップ17がわずかに回転することでボール戻し路22の長さを延ばし、ボール同士が押し合う力を逃がすことでボール15の詰まり現象を解消し、ボールねじの作動性の向上やボール同士の競り合いによるボールの損傷等を防止することができる。
【0039】
なお、上述した第3の実施形態ではサイドキャップ17のボールすくい上げ部17a,17bを角柱状に形成したが、例えばナット14のサイドキャップ取付け面16に円形若しくは楕円形のボール循環孔を設け、これに合わせてボールすくい上げ部17a,17bの形状を円柱あるいは楕円柱の形状としてもよい。このように、ボールすくい上げ部17a,17bの形状をボール循環孔20の形状に合わせて円柱あるいは楕円柱の形状とすることにより、ナット14に応力集中が発生することを防止できる。
【0040】
図16及び図17は本発明の第4の実施形態を示す図で、図16は本発明の第4の実施形態に係るボールねじの側面図、図17は図16のXVII−XVII線に沿う矢視断面図である。これらの図に示すように、第4の実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周に螺合する円筒状のナット14とを備えており、ねじ軸12の外周面にはボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成されたボールねじ溝13(図17参照)と対向しており、これらの両ボールねじ溝11,13間に配設された多数のボール15は、ねじ軸12又はナット14のいずれか一方が回転するとボールねじ溝11,13間に形成された螺旋状のボール負荷転動路を転動するようになっている。
【0041】
また、第4の実施形態に係るボールねじは、ボール循環部材としてのサイドキャップ17を備えている。このサイドキャップ17はボール15を初期位置に戻すためのボール戻し路22を有するブロック状のサイドキャップ本体17cと、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15をその中心軌跡円BCの接線LCの方向にすくい上げてボール戻し路22に案内する角柱状のボールすくい上げ部17a,17bとを有しており、サイドキャップ本体17cはナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16に止めネジ18,19によって固定されている。
【0042】
一方、ボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に形成されたボール循環孔20,20からナット14内に挿入されており、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15はボールすくい上げ部17a又は17bによりすくい上げられた後、ボール戻し路22を通って初期位置に戻るようになっている。なお、サイドキャップ17は例えば樹脂材を射出形成して形成されている。
【0043】
図18乃至図28は本発明の第5の実施形態を示す図で、図18は本発明の第5の実施形態に係るボールねじの側面図、図19は図18のXIX−XIX線に沿う矢視断面図である。これらの図に示すように、第5の実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周に螺合する円筒状のナット14とを備えており、ねじ軸12の外周面にはボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成されたボールねじ溝13(図19参照)と対向しており、これらの両ボールねじ溝11,13間に配設された多数のボール15は、ねじ軸12又はナット14のいずれか一方が回転するとボールねじ溝11,13間に形成された螺旋状のボール負荷転動路を転動するようになっている。
【0044】
また、第5の実施形態に係るボールねじは、ボール循環部材としてのサイドキャップ17を備えている。このサイドキャップ17はボール15を初期位置に戻すためのボール戻し路22を有するブロック状のサイドキャップ本体17cと、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15をその中心軌跡円BCの接線LCの方向に90°より小さい位相角rですくい上げてボール戻し路22に案内する角柱状のボールすくい上げ部17a,17bとを有しており、サイドキャップ本体17cはナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16に止めネジ18,19によって固定されている。
【0045】
一方、ボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に形成されたボール循環孔20,20からナット14内に挿入されており、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15はボールすくい上げ部17a又は17bによりすくい上げられた後、ボール戻し路22を通って初期位置に戻るようになっている。なお、サイドキャップ17は例えば樹脂材を射出形成して形成されている。
【0046】
図20はサイドキャップ17の平面図、図21はサイドキャップ17の側面図、図22はサイドキャップ17の底面図、図23はサイドキャップ17の正面図であり、これらの図に示すように、サイドキャップ17は例えば樹脂材をモールド成形してなる一対のサイドキャップ構成部材23,23から形成されている。また、サイドキャップ17内のボール戻し路22は直線部221と、この直線部221の両端に連続して形成された曲線部222,223とからなり、直線部221は、サイドキャップ17内の中央部にねじ軸12と平行に設けられている。
【0047】
図24乃至図28はサイドキャップ構成部材23を示す図で、図24はサイドキャップ構成部材23の平面図、図25はサイドキャップ構成部材23の側面図、図26はサイドキャップ構成部材23の底面図、図27はサイドキャップ構成部材23の正面図、図28はサイドキャップ構成部材23の背面図である。これらの図に示すように、サイドキャップ構成部材23は合わせ面(突合わせ面)23aをそれぞれ有しており、各サイドキャップ構成部材23の合わせ面23aには、サイドキャップ17のボール戻し路22を形成するための溝部24が設けられている。
【0048】
上述のように、ボール戻し路22の直線部221をサイドキャップ17内の中央部にねじ軸12と平行に設けると、図19に示すように、ボールすくい上げ位置の位相角rが図17に示したボールねじに比べて小さくなる。これにより、ナット14の内周面に形成されるボールねじ溝13の有効巻数がより多くなり、ボールねじの負荷容量を大きくすることができる。すなわち、図17に示したボールねじでは、ボール戻し路22の直線部がねじ軸12に対して傾いているため、ボールすくい上げ位置の位相角(ねじ軸12の中心を通りナット14のサイドキャップ取付け面16に垂直な直線L1と、ねじ軸12の中心とボール15のすくい上げ位置とを通る直線L2とにより形成される角度)rが約90°となる。このため、ナット14の内周面に形成されるボールねじ溝13の有効巻数が1.5巻、2.5巻等の整数−0.5巻となり、ナットのサイドキャップの位相とサイドキャップの反対側の位相とでは、負荷を受けるボール数が異なるために、アキシアル方向剛性のアンバランスが発生していた。これに対し、上述した第5の実施形態では、ボール戻し路22の直線部221をサイドキャップ17内の中央部にねじ軸12と平行に設けたことにより、位相角rが小さくなり、これによりナット14の内周面に形成されるボールねじ溝13の有効巻数が整数巻数に近い巻数(例えば1.7巻、2.7巻)となるので、剛性のアンバランスを小さくしてボールねじの負荷容量を大きくすることができる。
【0049】
また、図17に示したボールねじでは、ボール戻し路22の直線部221がねじ軸12に対して傾いているため、サイドキャップ17が幅広の形状となっていた。これに対し、上述した第5の実施形態では、ボール戻し路22の直線部221がねじ軸12と平行に設けられているため、サイドキャップ17の幅寸法w(図18参照)を小さくすることができる。これにより、サイドキャップ17の形状を小さくしてボールねじの小型化を図ることができる。
【0050】
また、上述した第5の実施形態では、すくい上げおよびボール戻し路の構成はエンドキャップ式ボールねじに近いものとなるので、チューブ式ボールねじでは実現困難であった大リードのボールねじに適用可能である。一方、エンドキャップ式ボールねじはチューブ式ボールねじのように複数の循環回路を並列に配置することや、2つのナットを組み合わせて予圧(ダブルナット予圧)をかけることができなかったが、本発明では、図29に示す第6の実施形態のように、2つのナット14,14を組み合わせて予圧(ダブルナット予圧)をかけることができる。なお、図29において、符号33は2つのナット14,14間に設けられた間座である。
【0051】
図30乃至図33は本発明の第7の実施形態を示す図で、図30は本発明の第7の実施形態に係るボールねじの側面図で、図31は同実施形態に係るボールねじの径方向に沿う断面図である。これらの図に示すように、第7の実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周に螺合する円筒状のナット14とを備えており、ねじ軸12の外周面にはボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成されたボールねじ溝13(図31参照)と対向しており、ねじ軸12又はナット14のいずれか一方が回転するとナット14に組み込まれた多数のボール15がボールねじ溝11,13間を転動するようになっている。
【0052】
また、本発明の第7の実施形態に係るボールねじは、ボール循環部材としてのサイドキャップ17を備えている。このサイドキャップ17はボール15を初期位置に戻すためのボール戻し路22を有するサイドキャップ本体17cと、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15をその中心軌跡円BCの接線LCの方向に90°より小さい位相角ですくい上げてボール戻し路22に案内する一対のボールすくい上げ部17a,17bとを有しており、サイドキャップ本体17cはナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16にガータースプリング、輪ゴム、C形止輪、リングスプリング、ナイロン製弾性バンド等の弾性押さえ部材172,173によって押圧されている。
【0053】
一方、ボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に形成されたボール循環孔20,20からナット14内に挿入されており、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15はボールすくい上げ部17a又は17bによりすくい上げられた後、ボール戻し路22を通って初期位置に戻るようになっている。なお、サイドキャップ17は樹脂等のモールド材を射出成形して形成されている。
【0054】
弾性押さえ部材172,173はナット14の外周に設けられており、ナット14の外周面には、図32及び図33に示すように、弾性押さえ部材172,173を収容するための溝部34,35が形成され、さらにサイドキャップ17の外面には弾性押さえ部材172,173を収容するための溝部36,37(図30参照)が形成されている。
【0055】
上述のように、ナット14の外周に弾性押さえ部材172,173を設け、これらの弾性押さえ部材172,173でサイドキャップ17をナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16に押え付けると、サイドキャップ取付け面16からのサイドキャップ17の浮き上がりが抑制される。これにより、サイドキャップ17をナット14にネジ止めするための取付け孔をナット14に設ける必要がないので、取付け孔の加工に要するコストを削減することができる。
【0056】
また、上述した第7の実施形態では、図17に示したボールねじのように、止めネジ18,19の頭部がナット14の外周面から飛び出すようなこともないので、ナット14の外径を小さくしてボールねじの小型化を図ることができる。さらに、ボール戻し路22を転動するボール15によってサイドキャップ17が図中上方に押されると、サイドキャップ17が図中上方に動くため、ボール15がサイドキャップ17を押す力を逃がすことができる。これにより、ボール同士が押し合う競り合い力を低減してボールねじの作動性を向上させることができると共にボールの損傷を防止することができる。
【0057】
図34乃至図44は本発明の第8の実施形態を示す図で、図34は本発明の第8の実施形態に係るボールねじの側面図、図35は同実施形態に係るボールねじの軸方向に沿う断面図、図36は同実施形態に係るボールねじの径方向に沿う断面図である。これらの図に示すように、第8の実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周に螺合する円筒状のナット14とを備えており、ねじ軸12の外周面にはボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成されたボールねじ溝13(図35及び図36参照)と対向しており、ねじ軸12又はナット14のいずれか一方が回転するとナット14に組み込まれた多数のボール15がボールねじ溝11,13間を転動するようになっている。
【0058】
また、本発明の第8の実施形態に係るボールねじは、ボール循環部材としてのサイドキャップ17を備えている。このサイドキャップ17はボール15を初期位置に戻すためのボール戻し路22を有するブロック状のサイドキャップ本体17cと、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15をボールねじ溝11,13のリード角方向に且つボール15の中心軌跡円BCの接線LCの方向にすくい上げてボール戻し路22に案内する一対のボールすくい上げ部17a,17b(図36参照)とを有しており、サイドキャップ本体17cはナット14の外周面に形成されたサイドキャップ取付け面16に止めネジ18,19によって固定されている。
【0059】
一方、ボールすくい上げ部17a,17bはサイドキャップ取付け面16に形成されたボール循環孔20,20からナット14内に挿入されており、ボールねじ溝11,13間を転動するボール15はボールすくい上げ部17a又は17bによりすくい上げられた後、ボール戻し路22を通って初期位置に戻るようになっている。
【0060】
図39はサイドキャップ構成部材23の平面図、図40はサイドキャップ構成部材23の側面図、図41はサイドキャップ構成部材23の正面図であり、これらの図に示すように、サイドキャップ構成部材23は合わせ面(突合わせ面)23aをそれぞれ有している。この合わせ面23aはサイドキャップ本体17cをねじ軸12の軸方向に対して斜めに分割する第1の平面部41と、サイドキャップ17のボールすくい上げ部17a,17bをねじ軸12の軸方向に分割する第2及び第3の平面部42,43とからなり、各サイドキャップ構成部材23の合わせ面23aには、サイドキャップ17のボール戻し路22を形成するための溝部24が設けられていると共に位置合わせ用の突起部25と穴部26が設けられている。
【0061】
図42は図40のA−A線に沿う矢視断面図であり、同図に示すように、溝部24は、第1の平面部41と第2の平面部42との境界部分では半円44と直線45とを組み合わせた断面形状となっている。
図43は図38のB−B線に沿う矢視断面図であり、同図に示すように、ボール戻し路22は、ボールすくい上げ部17a,17bの部分では半円44と直線45とからなるものと、円弧46及び47からなるものとを組み合わせた断面形状となっているため、斜線部48が段差となる。この段差部48にボール15が衝突したりすると振動や騒音の発生原因となるため、本実施形態に係るボールねじでは、斜線部48に面取りを施して第1の平面部41と第2の平面部42及び第3の平面部43との境界部に角状の段差が生じないようにしている。
【0062】
図44は第1の平面部41と第2の平面部42との境界部を斜めから見た状態を示す図であり、(a)は面取り前の状態を示し、(b)は面取りの様子を示している。同図において、符号49は第1の平面部41と第2の平面部42の方向の違いから発生する面を示し、符号50で示す部分が面取りを施す部分である。上述のように、合わせ面23aの第1の平面部41と第2の平面部42との境目部に面取りを施すことにより、境目部に発生する角状の段差が除去され、境目部をボールが滑らかに転がるので、振動や騒音の発生を防止することができる。
【0063】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、第8の実施形態ではサイドキャップ構成部材23の合わせ面23aに形成された溝部24を合わせてボール戻し路22を形成したときに合わせ面23aの平面部41と平面部42との境目部に段差が生じることを防ぐために、平面部41と平面部42との境目部に面取りを施したが、例えば図45に示すように第1の平面部41と第2の平面部42との方向の違いで生じる面49を傾けたり、あるいは図46に示すように面49を湾曲させて第1の平面部41と第2の平面部42との境目部を滑らかにしたりして段差の発生を防止するようにしてもよい。また、サイドキャップ17を形成する一対のサイドキャップ構成部材として、図39乃至図41に示した3つの平面で合わせるサイドキャップ構成部材を用いる代わりに、図47(a)〜(d)に示すようなサイドキャップ構成部材23、すなわちボール戻し路を湾曲させ、1つの曲面で合わせる構造として、段差のないサイドキャップ構成部材を用いてもよい。このとき、ボールがスムーズに転動するように曲面は緩やかな曲率とすることが望ましい。
【0064】
図48乃至図56は本発明の第12の実施形態を示す図であり、図48に示されるように、本発明の第12の実施形態に係るボールねじ60は、ねじ軸12と、このねじ軸12の回転に伴って軸方向に相対移動するナット14と、このナット14とねじ軸12との間に転動自在に組み込まれた多数のボール15(図49参照)と、これらのボール15を循環させるボール循環部材としてのサイドキャップ17とを備えて構成されている。
【0065】
前記ねじ軸12は軸方向と直交する断面が円形に形成されており、その外周面には螺旋状のボールねじ溝11が形成されている。このボールねじ溝11はナット14の内周面に形成された螺旋状のボールねじ溝13(図49参照)と対向しており、ねじ軸12またはナット14の一方が軸回りに回転すると、これに同期してボール15がボールねじ溝11,13間に形成されたボール負荷転動路21(図49参照)を転動するようになっている。
【0066】
前記ナット14は外周面にサイドキャップ取付け面16(図50参照)を有しており、このサイドキャップ取付け面16には、サイドキャップ固定用の止めネジ18,19(図48参照)と螺合するネジ穴61,62が形成されているとともに、ボール15を循環させるためのボール循環孔20,20が形成されている。
【0067】
サイドキャップ17は、例えば、樹脂或いは金属等の成形材料を所定の形状に射出成形して形成されている。また、サイドキャップ17は前記ボール循環孔20,20に嵌合する一対の柱状ボールすくい上げ部17a,17b(図51乃至図53参照)と、これらの柱状ボールすくい上げ部17a,17b内に形成されたボール戻し案内路63,63と連通するボール戻し路22(図51及び図53参照)を内部に有するプレート状のサイドキャップ本体部17cとから構成されている。
【0068】
前記ボールすくい上げ部17a,17bは、図51及び図53に示すように、その横断面が円形に形成されており、従って、ボールすくい上げ部17a,17bが嵌め込まれるボール循環孔20の横断面も円形となっている。また、ボールすくい上げ部17a,17bはタング部29(図52及び図53参照)をそれぞれ有しており、前記ボール負荷転動路21を転動するボール15は、図49に示すように、ボールすくい上げ部17a又は17bのタング部29によりボールねじ溝11,13のリード角方向にすくい上げられてボール戻し路22に導入されるようになっている。
【0069】
図55はボールねじ60の一部分を示す断面図であり、同図に示されるように、ボール戻し案内路63は、ボール15の直径をdとすると、1.01d〜1.3d程度の内径dを有している。また、ボール戻し案内路63はボール負荷転動路21を転動するボール15の中心軌跡円BC(図55参照)の接線方向に中心線63aを傾けてボールすくい上げ部17a,17b内に形成されている。さらに、ボール戻し案内路63は、図55に示すように、その中心線63aがボール負荷転動路21との境界部分でボール中心軌跡円BCの内側に位置するようにボールすくい上げ部17a,17b内に形成されている。
【0070】
サイドキャップ本体17cはサイドキャップ取付け孔27,28(図51参照)を有しており、これらのサイドキャップ取付け孔27,28には、前記止めネジ18,19が挿通されるようになっている。
上述のように、ボールすくい上げ部17a,17bの横断面を円形に形成すると、ボール循環孔20の横断面が円形の形状となり、ボールすくい上げ部17a,17bの横断面を角形の形状とした場合に比較して、ボール循環孔20の孔明け加工に要する工数が減少するので、コストの低減を図ることができる。
【0071】
また、ボールすくい上げ部17a,17bの横断面が角形形状の場合には、図57(a)に示されるように、ボール負荷転動路21とボール戻し案内路63との境界部分に鋭角な段差部64が発生し、この段差部64にボール15が衝突することによってボール15に損傷が生じることがあるが、上述した実施形態のように、ボールすくい上げ部17a,17bの横断面を円形の形状にすると、図57(b)に示されるように、ボール負荷転動路21とボール戻し案内路63との境界部分に発生する段差部が鈍角な段差部65となるので、ボール15の損傷を防止することができる。
【0072】
また、図58に示すように、ボール戻し案内路63の中心線63aがボール負荷転動路21との境界部分でボール15の中心軌跡円BCの外側に位置するようにボール戻し案内路63をボールすくい上げ部17a,17b内に形成すると、ボール戻し案内路63の内径dがボール15の直径dに対して1.01d〜1.3d程度であるため、ボール負荷転動路21とボール戻し案内路63との境界部分にボール15の損傷を招く段差66(図59参照)が発生するが、上述した実施形態のように、ボール戻し案内路63の中心線63aがボール負荷転動路21との境界部分でボール15の中心軌跡円BCの内側に位置するようにボール戻し案内路63をボールすくい上げ部17a,17b内に形成すると、図56に示すように、ボール負荷転動路21とボール戻し案内路63との境界部分に段差66が発生しないので、ボール15の損傷を防止することができる。
【0073】
図60乃至図62は本発明の第13の実施形態を示す図であり、同図に示されるように、サイドキャップ17は二組のサイドキャップ構成部材70,71から構成されている。これらのサイドキャップ構成部材70,71は突合わせ面70a,71aを有しており、各突合わせ面70a,71aには、ボール戻し案内路63及びボール戻し路22を形成するための溝部72が形成されている。また、サイドキャップ構成部材70,71は例えば樹脂材を所定の形状に射出成形して形成されている。
【0074】
このような構成において、ボールねじの組立て時にサイドキャップ構成部材70の突合わせ面70aとサイドキャップ構成部材71の突合わせ面71aとを突き合わせてサイドキャップ17を組み立てると、サイドキャップ17の内部にボール戻し路22が形成されるので、ボール戻し路22の形成に要する加工コストを低減することができる。
【0075】
上述した実施形態ではサイドキャップ17を4つの部品に分割した例を示したが、サイドキャップ17を2つの部品に分割してもよい。また、上述した実施形態ではサイドキャップ構成部材70,71を樹脂で形成したが、樹脂の代わりに金属を用いてもよい。この場合、鋳造や焼結治金、あるいはMIM(金属射出成形)を用いることで、前述した実施形態と同様に、サイドキャップ17を安価に大量生産することができる。
【0076】
次に、図63乃至図68を参照して本発明の第14の実施形態について説明する。
図63は本発明の第14の実施形態に係るボールねじの側面図、図64は同実施形態に係るボールねじの軸方向断面図であり、これらの図に示すように、本実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周面に形成された螺旋状のボールねじ溝11と対向する螺旋状のボールねじ溝13(図64参照)を内周面に有するナット14と、ねじ軸12またはナット14の回転運動に伴ってボールねじ溝11,13間に形成されたボール負荷転動路21を転動する多数のボール15と、これらのボール15をナット14の外部で循環させるためのボール戻し路813(図65参照)を内部に有するボール循環部材81とを備えている。
【0077】
ボール循環部材81は樹脂または金属を射出成形あるいは金属を焼結成形して形成されており、ナット14の外周面に形成された平面部14aに押さえ金具82と止めネジ83a,83bによって固定されている。また、ボール循環部材81は、図65に示すように、二つのボールすくい上げ部811,812を有しており、これらのボールすくい上げ部811,812はナット14の平面部14aに開口するボールすくい上げ孔84a及びボール戻し孔84b(図63参照)に嵌入されている。さらに、ボール循環部材81は一方のボールすくい上げ部811(又は812)から他方のボールすくい上げ部812(又は811)までの間が一つに繋がっていて、ボールすくい上げ部811,812の内部に形成されたボール戻し路813の中心軸線813aは、図65に示すように、ボールすくい上げ部811,812の周面811a,812aに対して非平行となっている。換言すれば、ボール戻し路813の中心軸線813aはボールすくい上げ部811,812の中心軸線811b,812bに対して非平行となっている。
【0078】
ボールすくい上げ孔84a及びボール戻し孔84bはナット14の軸方向に対して垂直に形成されており、これらのボールすくい上げ孔84a及びボール戻し孔84bには、ボール循環部材81との干渉を防ぐために逃げ85(図66参照)が形成されている。
図67はボール循環部材81のボールすくい上げ部811(又は812)によりすくい上げられるボール15のすくい上げ方向を模式的に示す図であり、同図に示すように、ボールすくい上げ部811又は812によりすくい上げられるボール15のすくい上げ方向(図中矢印A)は、ボール15のすくい上げ点Pにおけるボールねじ溝11,13の螺旋方向(図中矢印B)と15度以下の角度差θを有している。なお、図中Cはボールねじ溝11,13を転動するボール15の中心軌跡(螺旋軌道)を示している。
【0079】
このように構成されるボールねじでは、ねじ軸12またはナット14の回転運動に伴ってボール負荷転動路21を転動するボール15はボール循環部材81のボールすくい上げ部811又は812によりボールねじ溝11,13の螺旋方向(ボールねじ溝11,13のリード角方向とボール中心軌道の接線方向とを合成した方向)にすくい上げられる。したがって、ボール負荷転動路を転動するボールをねじ軸に対して垂直な方向にすくい上げる従来のチューブ式ボールねじのように、ボール循環部材のタング部にボールを衝突させなくてもボール負荷転動路を転動するボールを循環させることが可能となるので、振動や騒音の発生を抑制することができる。また、エンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定されることがないので、1回路当りのボール数を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
【0080】
また、特許文献1に開示されたボールねじのように、ボールすくい上げ孔及びボール戻し孔をボールねじ溝のリード角方向に傾けて加工する必要がないので、コストの上昇を招いたりすることなくボールをナットの外部で循環させることができる。さらに、特許文献2に開示されたボールねじのように、ナットとボール循環チューブとの間に大きな隙間が生じることもないので、潤滑剤の漏出や異物の侵入を招いたりすることなくボールをナットの外部で循環させることができる。
【0081】
また、上述した実施形態ではボールすくい上げ部811又は812によりすくい上げられるボール15のすくい上げ方向がボールねじ溝11の螺旋方向と15度以下の角度差を有しているので、図68に示すように、例えばボール15のすくい上げ方向がボールねじ溝11,13の螺旋方向と20度の角度差を有するものと比較して作動時の騒音をより低く抑えることができる。
【0082】
次に、図69乃至図73を参照して本発明の第15の実施形態について説明する。
図69は本発明の第15の実施形態に係るボールねじの平面図、図70は同実施形態に係るボールねじの軸方向断面図であり、これらの図に示すように、本実施形態に係るボールねじは、ねじ軸12と、このねじ軸12の外周面に形成された螺旋状のボールねじ溝11と対向する螺旋状のボールねじ溝13(図70参照)を内周面に有するナット14と、ねじ軸12またはナット14の回転運動に伴ってボールねじ溝11,13間に形成されたボール負荷転動路21を転動する多数のボール15と、これらのボール15をナット14の外部で循環させるためのボール循環部材81とを備えている。
【0083】
ボール循環部材81はプレート状の押さえ部814a,814bを有しており、これらの押さえ部814a,814bはナット14の外周面に形成された平面部14aに止めネジ83a,83bによって固定されている。また、ボール循環部材81は、図71に示すように、ボール負荷転動路21を転動するボール15をボールねじ溝11,13の螺旋方向にすくい上げる二つのボールすくい上げ部811,812を有しており、これらのボールすくい上げ部811,812はナット14の平面部14aに開口するボールすくい上げ孔84a及びボール戻し孔84b(図69参照)に嵌入されている。さらに、ボール循環部材81はボール戻し路813を内部に有しており、このボール戻し路813はボール循環部材81を構成する二つの循環部構成部材86,86(図69参照)によりボール15の転動方向に沿って分割されている。
【0084】
循環部構成部材86は、樹脂または金属を所定の形状に射出成形して形成されている。また循環部構成部材86は、図72及び図73に示すように、合わせ面861をそれぞれ有しており、各合わせ面861には、ボール戻し路813を形成する溝部87が形成されている。
このように構成されるボールねじでは、ボール負荷転動路21を転動するボール15はボール循環部材81のボールすくい上げ部811または812によりボールねじ溝11,13の螺旋方向にすくい上げられる。したがって、ボール負荷転動路を転動するボールをねじ軸に対して垂直な方向にすくい上げる従来のチューブ式ボールねじのように、ボール循環部材のタング部にボールを衝突させなくてもボール負荷転動路を転動するボールを循環させることが可能となるので、振動や騒音の発生を抑制することができる。また、エンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定されることがないので、1回路当りのボール数を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
【0085】
また、特許文献1に開示されたボールねじのように、ボールすくい上げ孔及びボール戻し孔をボールねじ溝のリード角方向に傾けて加工する必要がないので、コストの上昇を招いたりすることなくボールをナットの外部で循環させることができる。さらに、特許文献2に開示されたボールねじのように、ナットとボール循環チューブとの間に大きな隙間が生じることもないので、潤滑剤の漏出や異物の侵入を招いたりすることなくボールをナットの外部で循環させることができる。
【0086】
また、上述した実施形態ではボール循環部材81を構成する二つの循環部構成部材86によりボール戻し路813をボール15の転動方向に沿って分割したことで、ボール循環部材81の内部にボール戻し路813を容易に形成でき、これにより、ボール戻し路813の形成に要する加工コストを低減することができる。
【0087】
さらに、上述した実施形態ではボール循環部材81に押さえ部814a,814bを一体に形成したことで、図63に示したような止め金具82が不要となるので、部品点数の削減を図ることができる。
なお、上述した第14及び第15の実施形態ではボール循環部材81のボールすくい上げ部811,812をボール循環部材81と一体に形成したが、図74に示す第16の実施形態のように、ボール循環部材を管状部材88から形成し、この管状部材88の両端部に肉盛りを施してボールすくい上げ部811,812を形成してもよい。また、上述した第14の実施形態ではボール循環部材81との干渉を防ぐための逃げ85をナット14に設けたが、図75に示すように、逃げを持たないナット14を用いてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るボールねじによれば、ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、かつ1回路当りのボール数を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
請求項2の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、ボールをボールねじ溝のリード角と一致する方向にすくい上げて初期位置に戻すためのボール戻し路をサイドキャップ内に容易に形成することができる。
【0089】
請求項3の発明に係るボールねじによれば、サイドキャップを同一の型を用いて成形できるので、上記の効果に加え、サイドキャップを安価に製造することができる。
請求項4の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、サイドキャップを射出成形により安価に大量生産することができる。
【0090】
請求項5の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、ボールねじをナット回転方式とした場合にナットの回転バランスを安定に保つことができるとともに、樹脂が使用に適さない高温条件下等での使用も可能になる。
請求項6の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、サイドキャップに加えられたボールの衝突力が加振力としてナットにそのまま伝わることがないので、サイドキャップに加えられたボールの衝突力により騒音や振動が発生することを防止することができる。
【0091】
請求項7の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、サイドキャップ内のボール戻し路でボールの詰まり現象が生じた場合にボール同士の押し合う力に応じてボール戻し路の長さが延びるので、ボールねじの作動性の向上やボール同士の競り合いによるボールの損傷等を防止することができる。
請求項8の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、サイドキャップをナットにネジ止めするための取付け孔をナットに設ける必要がないので、取付け孔の加工に要するコストを削減することができ、かつサイドキャップに作用するボールの押圧力を逃がすことができるため、ボール同士の競り合い力を低減してボールねじの作動性を向上させることができると共にボールの損傷を防止することができる。
【0092】
請求項9の発明に係るボールねじによれば、弾性押さえ部材が軸方向にずれてサイドキャップから外れてしまう心配がない。
請求項10の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、ナットの内周面に形成されるボールねじ溝の有効巻数がより整数巻数に近い巻数となるので、ボールねじの負荷容量を大きくすることができる。
【0093】
請求項11の発明に係るボールねじによれば、すくい上げ部へのボールの衝突を和らげることができるので、上記の効果に加え、騒音や振動の発生を防止することができる。
請求項12の発明に係るボールねじによれば、すくい上げ部へのボールの衝突を和らげることができるので、上記の効果に加え、騒音や振動の発生を防止することができる。
【0094】
請求項13の発明に係るボールねじによれば、有効巻数が多く、整数巻数に近くなるので、上記の効果に加え、負荷容量を大きくすることができる。
請求項14の発明に係るボールねじによれば、上記の効果に加え、一対のサイドキャップ構成部材を合わせてボール戻し路を形成したときに合わせ面の境目に生じる段差にボールが衝突することを防止することができる。
【0095】
請求項15の発明に係るボールねじによれば、一対のサイドキャップ構成部材を合わせてボール戻し路を形成したときに合わせ面の境目に段差が生じないので、上記の効果に加え、ボールの衝突を防止することができる。
請求項16の発明に係るボールねじによれば、ボールすくい上げ部の横断面を円形に形成したことにより、ボール循環孔の孔明け加工に要する工数が減少するので、コストの低減を図ることができる。また、ボール負荷転動路とボール戻し案内路との境界部分に発生する段差部が鈍角な段差部となるので、段差部との衝突によるボールの損傷を防止することができる。
【0096】
請求項18の発明に係るボールねじによれば、ボール負荷転動路とボール戻し案内路との境界部分に段差が発生しないので、ボールの損傷を防止することができる。
請求項19の発明に係るボールねじによれば、ボールをすくい上げる際にボールの損傷や騒音等が発生することを防止でき、かつ1回路当りのボール数を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
【0097】
請求項20及び21の発明に係るボールねじによれば、請求項19記載の発明の効果に加え、ボール循環部材の内部にボール戻し路を容易に形成することができる。
請求項22及び23の発明に係るボールねじによれば、請求項20記載の発明の効果に加え、ボール循環部材を安価に製造することができ、コストの低減を図ることができる。
【0098】
請求項24の発明に係るボールねじによれば、請求項1乃至23記載の発明の効果に加え、振動や騒音の発生をより効果的に抑制しながらボールをナットの外部で循環させることができる。
請求項25の発明に係るボールねじによれば、請求項19記載の発明の効果に加え、ボール循環部材を構成する管状部材の両端部分に肉盛りを施すことで、ボールすくい上げ部を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図2】図1に示すボールねじの軸方向断面図である。
【図3】図1に示すボールねじの径方向断面図である。
【図4】図1に示すサイドキャップの平面図である。
【図5】図4に示すサイドキャップの正面図である。
【図6】図5に示すサイドキャップの側面図である。
【図7】図4に示すサイドキャップ構成部材の平面図である。
【図8】図7に示すサイドキャップ構成部材の正面図である。
【図9】図7に示すサイドキャップ構成部材の底面図である。
【図10】図7に示すサイドキャップ構成部材の左側面図である。
【図11】図7に示すサイドキャップ構成部材の右側面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う矢視断面図である。
【図15】図14に示すナットとサイドキャップの斜視図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う矢視断面図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿う矢視断面図である。
【図20】図19に示すサイドキャップの平面図である。
【図21】図19に示すサイドキャップの側面図である。
【図22】図19に示すサイドキャップの底面図である。
【図23】図19に示すサイドキャップの正面図である。
【図24】図20に示すサイドキャップ構成部材の平面図である。
【図25】図20に示すサイドキャップ構成部材の側面図である。
【図26】図20に示すサイドキャップ構成部材の底面図である。
【図27】図20に示すサイドキャップ構成部材の正面図である。
【図28】図20に示すサイドキャップ構成部材の背面図である。
【図29】本発明の第6の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図30】本発明の第7の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図31】本発明の第7の実施形態に係るボールねじの径方向に沿う断面図である。
【図32】図30に示すナットを示す図である。
【図33】図32のXXXIII−XXXIII線に沿う矢視断面図である。
【図34】本発明の第8の実施形態に係るボールねじの側面図である。
【図35】本発明の第8の実施形態に係るボールねじの軸方向に沿う断面図である。
【図36】本発明の第8の実施形態に係るボールねじの径方向に沿う断面図である。
【図37】図34に示すサイドキャップの平面図である。
【図38】図37に示すサイドキャップの側面図である。
【図39】図37に示すサイドキャップ構成部材の平面図である。
【図40】図39に示すサイドキャップ構成部材の側面図である。
【図41】図40に示すサイドキャップ構成部材の正面図である。
【図42】図40のA−A線に沿う矢視断面図である。
【図43】図38のB−B線に沿う矢視断面図である。
【図44】図40の第1の平面部と第2の平面部との境界部を斜めから見た状態を示す図である。
【図45】本発明の第9の実施形態を示す図である。
【図46】本発明の第10の実施形態を示す図である。
【図47】本発明の第11の実施形態に係るボールねじのサイドキャップ構成部材を示す図である。
【図48】本発明の第12の実施形態に係るボールねじの平面図である。
【図49】図48に示すボールねじの軸方向断面図である。
【図50】図48に示すナットの平面図である。
【図51】図48に示すサイドキャップの平面図である。
【図52】図51に示すサイドキャップの側面図である。
【図53】図51に示すサイドキャップの正面図である。
【図54】図51に示すサイドキャップの底面図である。
【図55】図48に示すボールねじの一部分を示す断面図である。
【図56】図55に示すボール負荷転動路とボール戻し案内路との境界部分を示す図である。
【図57】本発明の第12の実施形態に係るボールねじの作用効果を説明するための図である。
【図58】本発明の第12の実施形態に係るボールねじの作用効果を説明するための図である。
【図59】図58に示すボール負荷転動路とボール戻し案内路との境界部分を示す図である。
【図60】本発明の第13の実施形態を示す図で、(a)はサイドキャップの平面図、(b)はサイドキャップの正面図、(c)はサイドキャップの側面図である。
【図61】図60に示すサイドキャップ構成部材の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の矢印bの矢視図である。
【図62】図60に示すサイドキャップ構成部材の一例を示す図で、(a)正面図、(b)は底面図、(c)は(a)の矢印cの矢視図である。
【図63】本発明の第14の実施形態に係るボールねじの平面図である。
【図64】図63に示すボールねじの軸方向断面図である。
【図65】図63に示すボール循環部材の一部断面側面図である。
【図66】図63に示すボール循環部材をナットに垂直に挿入することを説明するための図である。
【図67】ボールのすくい上げ方向を模式的に示す図である。
【図68】図63のボールねじにおける騒音特性を示す図である。
【図69】本発明の第15の実施形態に係るボールねじの平面図である。
【図70】図69に示すボールねじの軸方向断面図である。
【図71】図69に示すボール循環部材の一部断面側面図である。
【図72】図69に示す循環部構成部材の平面図である。
【図73】図72に示す循環部構成部材の側面図である。
【図74】本発明の第16の実施形態を示す図である。
【図75】本発明の第17の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 ボールねじ
11 ボールねじ溝
12 ねじ軸
13 ボールねじ溝
14 ナット
15 ボール
16 サイドキャップ取付け面
17 サイドキャップ
17a,17b ボールすくい上げ部
17c サイドキャップ本体
18,19 止めネジ
20 ボール循環孔
22 ボール戻し路
221 直線部
222,223 曲線部
23 サイドキャップ構成部材
23a 合わせ面
24 溝部
25 突起部
26 穴部
27,28 サイドキャップ取付け孔
29 タング部
31 緩衝体
32 弾性体
33 間座
34,35 溝部
41 第1の平面部
42 第2の平面部
43 第3の平面部
44 半円
45 直線
46,47 円弧
48 段差
49 面
50 面取り部
172,173 弾性押さえ部材
r 位相角
81 ボール循環部材
811,812 ボールすくい上げ部
813 ボール戻し路
814a,814b 押さえ部
82 止め金具
83a,83b 止めネジ
84a ボールすくい上げ孔
84b ボール戻し孔
85 逃げ
86 循環部構成部材
861 合わせ面
87 溝部
88 管状部材

Claims (25)

  1. 外周面にボールねじ溝を有するねじ軸と、このねじ軸の外周面と対向する内周面にボールねじ溝を有するナットと、このナットと前記ねじ軸の両ボールねじ溝間に配設された多数のボールとを備えてなるボールねじにおいて、
    前記ナットの外周面にサイドキャップ取付け面を設け、このサイドキャップ取付け面に前記ボールを一方の側からすくい上げて他方の側へ戻すボールすくい上げ部及びボール戻し路を有するサイドキャップを取付けたことを特徴とするボールねじ。
  2. 前記サイドキャップの内部に形成されたボール戻し路を前記ボールの進行方向に沿って複数に分割したことを特徴とする請求項1記載のボールねじ。
  3. 前記サイドキャップは、同一形状のサイドキャップ構成部材を点対称に組み合わせて構成されることを特徴とする請求項2記載のボールねじ。
  4. 前記サイドキャップを樹脂で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のボールねじ。
  5. 前記サイドキャップを焼結材で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のボールねじ。
  6. 前記ナットに形成されたボール循環孔と該ボール循環孔に挿入された前記ボールすくい上げ部との間に緩衝体を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のボールねじ。
  7. 前記サイドキャップ取付け面と前記サイドキャップとの間に弾性体を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のボールねじ。
  8. 前記サイドキャップは、前記ナットの外周に設けられた弾性押さえ部材により前記サイドキャップ取付け面に押圧されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のボールねじ。
  9. 前記弾性押さえ部材は、前記ナットおよび前記サイドキャップのうち少なくとも一方の外周面に形成された溝部に収容されていることを特徴とする請求項8記載のボールねじ。
  10. 前記ボール戻し路を直線部と、この直線部の両端に連続して形成された曲線部とから構成し、前記直線部を前記サイドキャップ内の中央部に前記ねじ軸と平行に設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のボールねじ。
  11. 前記ボールすくい上げ部は、前記ボールねじ溝間を転動するボールを前記ボールねじ溝のリード角方向にすくい上げて前記ボール戻し路に案内することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載のボールねじ。
  12. 前記ボールすくい上げ部は、前記ボールねじ溝間を転動するボールの中心軌跡円の接線方向にすくい上げて前記ボール戻し路に案内することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載のボールねじ。
  13. 前記ボールすくい上げ部を90度より小さい位相角に位置させたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載のボールねじ。
  14. 前記サイドキャップを形成する一対のサイドキャップ構成部材に溝部をそれぞれ設け、これらの溝部を合わせて前記ボール戻し路を形成するとともに、前記サイドキャップ構成部材の合わせ面の境目に段差が生じないよう面取りを施したこと、または前記境目を傾斜あるいは湾曲させたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項記載のボールねじ。
  15. 前記サイドキャップ構成部材の合わせ面を曲面とし、前記ボール戻し路内に段差のないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のボールねじ。
  16. 前記サイドキャップは、前記サイドキャップ取付け面に形成されたボール循環孔に嵌合する一対の柱状ボールすくい上げ部と、これらのボールすくい上げ部内に形成されたボール戻し案内路に連通するボール戻し路を内部に有するプレート状のサイドキャップ本体とからなり、前記ボールすくい上げ部は、その横断面形状が円形に形成されていることを特徴とする請求項1項記載のボールねじ。
  17. 前記ボール戻し案内路は、前記ボールの直径に対して1.01〜1.3倍程度の内径を有し、かつ前記ボールねじ溝間を転動するボールの中心軌跡円の接線方向に中心線を傾けて前記ボールすくい上げ部内に形成されていることを特徴とする請求項16記載のボールねじ。
  18. 前記ボール戻し案内路は、該ボール戻し案内路の中心線が前記ボールねじ溝間に形成されたボール負荷転動路との境界部分で前記中心軌跡円の内側に位置するように前記ボールすくい上げ部内に形成されていることを特徴とする請求項17記載のボールねじ。
  19. 外周面にボールねじ溝を有するねじ軸と、このねじ軸の前記ボールねじ溝と対向するボールねじ溝を内周面に有するナットと、前記ねじ軸またはナットの回転運動に伴って前記ねじ軸のボールねじ溝と前記ナットのボールねじ溝との間に形成されたボール負荷転動路を転動する多数のボールと、前記ボールを前記ナットの外部で循環させるためのボール循環部材とを備えたボールねじであって、
    前記ボール循環部材は、前記ナットの外面に開口するボールすくい上げ孔及びボール戻し孔に嵌合する二つのボールすくい上げ部を有し、その一方のボールすくい上げ部から他方のボールすくい上げ部までの間が一つに繋がっていて、かつ前記二つのボールすくい上げ部内に形成されたボール戻し路の中心軸線が前記ボールすくい上げ部の周面に対して平行でないことを特徴とするボールねじ。
  20. 前記ボール戻し路は、前記ボール循環部材を構成する二つの循環部構成部材により前記ボールの転動方向に沿って分割されていることを特徴とする請求項19記載のボールねじ。
  21. 前記循環部構成部材は合わせ面を有し、該合わせ面は前記ボール戻し路を形成する溝部を有することを特徴とする請求項20記載のボールねじ。
  22. 前記循環部構成部材は、樹脂を射出成形して形成されていることを特徴とする請求項20又は21記載のボールねじ。
  23. 前記循環部構成部材は、金属を射出成形または焼結成形して形成されていることを特徴とする請求項20又は21記載のボールねじ。
  24. 前記ボールすくい上げ部によりすくい上げられるボールのすくい上げ方向は、前記ボールねじ溝の螺旋方向と15度以下の角度差を有していることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項記載のボールねじ。
  25. 前記ボール循環部材を管状部材から形成し、該管状部材の両端部分に肉盛りを施して前記ボールすくい上げ部を形成したことを特徴とする請求項19記載のボールねじ。
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