JP2004155266A - 洗車システム - Google Patents
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Abstract
【目的】インターネットを利用して洗車利用者が独自の洗車メニューを気軽に設定したり、個々の洗車機では得られない幅広いメニューから選択したりできると共に、その設定または選択した洗車メニューを希望する洗車機で実行させる。
【構成】洗車機は通信端末を備え管理センタとリモートアクセスが可能。利用者はインターネットを介して管理センタにアクセスし、希望する洗車メニューを独自に設定したり幅広いメニューから選択し、設定または選択した洗車メニューのデータを管理センタから指定された洗車機へ転送させる。
【選択図】 図1
【構成】洗車機は通信端末を備え管理センタとリモートアクセスが可能。利用者はインターネットを介して管理センタにアクセスし、希望する洗車メニューを独自に設定したり幅広いメニューから選択し、設定または選択した洗車メニューのデータを管理センタから指定された洗車機へ転送させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車の車体を洗浄する洗車機を稼働させるための洗車システムに関し、特に利用者の多様な洗車ニーズに応じて利用者独自の洗車メニューで洗車できるようにした洗車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
利用者の多様なニーズに対応して洗車機毎に独自な洗車メニューを設定できるようにした洗車機については、特公平5−41461号公報に見られるように公知である。こうした従来の技術では、洗車機に予め設定されている複数の洗車メニューを、独自に作成した洗車メニューと入れ替えて使用できるようにしていた。各洗車メニューは、複数の洗車コースキーのうちから選択入力することで実行可能となるものであった。
【0003】
また、近年の情報化の進展に伴い特開2001−319273号公報に見られるように、インターネットを利用して洗車機の管理等を行うようにしたシステムも公知である。すなわち、洗車機に洗車実績等のデータを通信回線を介して管理センタへ送信可能な通信端末を備え、管理センタは、洗車機の通信端末より送信されるデータを記憶しこのデータの集計等を行うデータベースと、このデータベースのデータをインターネットを介して閲覧可能にしたウェブサーバを備え、洗車実績等の集計データや洗車場の広報データを遠隔地で閲覧できる洗車管理システムが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特公平5−41461号公報の洗車機では、各洗車機独自の洗車メニューは設定できても、利用者独自の洗車メニューを設定できるものではなかった。すなわち、この種の洗車機では操作パネルの洗車コースキーに対応して洗車メニューを設定するものであり、キーの数に応じた数個のメニューは利用可能になるものの、利用者個々の好みに応じた何十何百というメニューを利用できるようにすることは不可能であった。また、洗車メニューの設定は洗車機に付属のキーセットと表示器を使用して行うもので、操作に慣れない利用者が気軽にメニュー設定できるものではなかった。
【0005】
また、特開2001−319273号公報の洗車管理システムは、洗車機への新たなアクセスの機会を利用者に提供できる点で、今後の普及が期待されるものであるが、今のところ利用者にとってのメリットが明確でないため普及するに至っていない。洗車機の利用者にとって新しい利便性の高いサービスが提供できないか模索しているのが現状である。
【0006】
従って、この発明の課題とするところは、インターネットを利用して洗車利用者が独自の洗車メニューを気軽に設定したり、個々の洗車機では得られない幅広いメニューから選択したりできると共に、その設定または選択した洗車メニューを希望する洗車機で実行させることができないか、という点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、該ウェブサーバを介して取得したデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、前記ウェブサーバでは、利用者が希望する洗車メニューを独自に設定して登録するメニュー設定部と、登録された利用者独自の洗車メニューを洗車機で実行するよう指示入力する実行指示部とを設けてあり、前記メニュー設定部で登録された利用者独自の洗車メニューデータを前記データベースへ蓄え、前記実行指示部での入力に応じてデータベースに蓄えた洗車メニューデータを前記アクセスサーバより洗車機へダウンロードすることを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0008】
また、この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、予め登録された複数の洗車メニューデータ,各洗車メニューを実行可能な洗車機のデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えられた複数の洗車メニューデータから利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部と、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部とを設けてあり、前記メニュー選択部で選択された利用者希望の洗車メニューデータを前記アクセスサーバを介して前記洗車機指定部で指定された洗車機へダウンロードすることを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0009】
更に、この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、アクセス可能な洗車機と各種データの授受を行うアクセスサーバと、該アクセスサーバを介してアクセス可能な洗車機とその洗車機で実行可能な洗車メニューのデータを蓄えるデータベースとを備え、前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えたデータに基づいて、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部と、利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部とを設けてあり、前記洗車機指定部で指定された洗車機に対し、前記メニュー選択部で選択された洗車メニューを実行するよう、前記アクセスサーバを介して要求することを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を基に説明する。
図1は実施例の基本構成を説明する説明図である。洗車機1は、ここではガソリンスタンドやコイン洗車場などに設置される門型洗車機であり、自動車を跨ぐように往復走行して車体の洗浄・乾燥を行うものである。洗車機が自動車の一端から他端まで往行または復行する1工程毎に、各種ブラシの使用の有無,ブロワ使用の有無,洗剤やコーティング剤など使用する液剤の種類,処理速度の加減などの設定に応じて複数種類の処理を実行することができ、こうした工程を複数組み合わせることにより多様な洗車処理を実行させることができる。
【0011】
なお、洗車機1は門型洗車機に限らず、自動車をコンベアで搬送しながら洗浄する連続式洗車機や、スプレー銃を操作して洗浄するスプレー洗車機などでも良い。連続式洗車機では、使用する液剤,高圧スプレーの使用の有無、タイヤ洗浄の有無などに応じて複数の洗車メニューの設定が可能であり、またスプレー洗車機でも、使用する液剤やそのスプレー時間と組み合わせによって多様な洗車メニューを設定することができる。
【0012】
管理センタ2は、洗車機のオーナや管理代行業者が運営するもので、洗車機1とインターネット又はその他の回線を介して接続されリモートアクセス可能とされている。なお、洗車機1には通信端末3が備えられ管理センタ2と双方向のデータ通信が可能である。管理センタ2では、洗車機1の稼働実績(実行した洗車の日時,内容,入金額など)や異常発生等のイベント情報などの実績情報を取得し集計・蓄積することができ、また洗車機で実行する洗車メニューやその他各種設定の追加・変更ができる。また、管理センタ2は、インターネットを介して洗車機のオーナや利用者の携帯電話4aやパソコン4bといったクライアント端末と接続可能であり、洗車機のオーナーには集計・蓄積した実績情報の提供ができ、また洗車機の利用者には洗車機の稼働状況や洗車メニューなどの各種案内を提供することができる。
【0013】
この実施例では、洗車機1と管理センタ2とをインターネット以外の通信回線で接続するようにしている。これは両者間で授受されるデータが売上,会員,洗車制御などに関するものであるため、漏洩等に対するセキュリティを考慮したものであり、セキュリティ対策が十分とれるのであればインターネットで接続しても何ら支障ない。なお、実施例で使用する通信回線は、最寄りの無線基地局との間で無線通信できるものが望ましく、既存のサービスとしてはDOPA通信サービス(DOPAはNTT移動通信網(株)の登録商標)を利用することができる。
【0014】
図2は第1の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。管理センタ2には、ホームページをはじめ各種ウェブページを格納し、洗車機の利用者がインターネットを介して接続し各種案内情報,会員登録の受付,独自の洗車メニューをはじめとした各種設定入力の受付などを可能としたウェブサーバ5と、該ウェブサーバ5を介して取得した会員データ(会員名,会員の端末のアドレスetc.),洗車メニュー等の設定データ,接続する洗車機の実績データなどを蓄えるデータベース6と、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバ7とを備えている。
【0015】
ウェブサーバ5は、会員の個人認証を行う個人認証部(1)(5)、洗車機の機種設定を行う機種選択部(2)、利用者独自の洗車メニューを設定するメニュー設定部(3)、洗車利用する洗車機を指定する洗車機指定部(6)、実行希望の洗車メニューを選択するメニュー選択部(7)、指定した洗車機で選択した洗車メニューを実行するよう指示入力する実行指示部(8)などをウェブページとして設けており、洗車機の利用者に幅広い洗車メニューを提供できるようにしている。
【0016】
データベース6には、洗車機1の操作パネルにおいて選択可能な洗車メニューよりも多数の洗車メニューが予め登録されており、洗車機1で選択可能なメニュー以外の洗車メニューを実行させたい場合は、この予め登録された洗車メニューの中から選んで希望する洗車機1で実行させることもできる。この場合は、利用者が携帯電話等でウェブサーバ5にアクセスし、前記メニュー選択部(7)でデータベース6に予め登録された洗車メニューの中から選択し、選択した洗車メニューのデータをアクセスサーバ7より洗車機へ転送させるようにずれば良く、その詳細は後述する。以下、利用者のウェブサーバ5へのアクセスに伴う実施例の動作を説明する。
【0017】
[オリジナル洗車メニューの設定]
利用者は、携帯電話4aやパソコン4bといった各々所持するクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、まず予め会員登録して得たIDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(1)、表示される作業メニューから「オリジナル洗車メニュー設定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機の機種選択のページに切り替わり、洗車したい洗車機の機種を選択する(2)。洗車機の機種を選択すると図3(a)〜(d)の洗車メニュー設定ページが利用者のクライアント端末に表示され、利用者独自の洗車メニューの設定が可能になる(3)。ここで利用者独自の洗車メニューが設定されると、その洗車メニューデータは設定した会員のデータと共にデータベース6へ保存される(4)。
【0018】
ステップ(3)におけるオリジナル洗車メニューの設定手順を説明すると、まず図3(a)のメニュー設定ページ1において、「メニュー名」(メニューの名称を任意につける)と「往復回数」(洗車機を何回往復させて洗車するか)を入力し、「次へ」ボタンを押す。すると図3(b)のメニュー設定ページ2が表示され、洗車機1の1回の往行もしくは復行による洗車工程毎にどんな作業をさせるかをプルダウンメニューで選択する。このプルダウンメニューにはステップ(2)で選択された洗車機の機種において実行可能な洗車工程がリストされる。なお、図3(b)には3往復洗車の設定を行う例を示し、第1往行から第3復行までの6つの洗車工程の作業内容をそれぞれ設定することになる。
【0019】
洗車工程の作業内容の詳細は、各工程選択窓の側方に設けられる「詳細」ボタンを押すことで図3(c)の詳細設定画面が表示され、洗車工程の内容確認とその変更が可能になっている。各洗車工程の選択が行われ「次へ」ボタンが押されると図3(d)のメニュー設定ページ3が表示され、設定ページ1・2で設定された内容が一覧表示されるので、ここで設定内容を確認し間違いなければ「完了」ボタンを押すことで洗車メニューの設定を完了する。なお、図3に示す画面には、簡略化のため説明文等を省略してあるが、実際には各工程や作業等の説明が各所に挿入され慣れない利用者にも分かり易く形成されている。また、メニュー設定は、選択された洗車機の機種で提供できる作業項目だけを選択用にリストし、そのリストの中から選ぶ方式で統一されており、洗車機について特別な知識がなくても容易にメニューを作成でき確実に実行させることができるものである。
【0020】
[洗車メニューの選択・実行化]
上記のように設定・登録された洗車メニューを洗車機1で実行させるための手順・動作を、以下、図2を基に説明する。利用者は、洗車しようとする洗車機へ自動車を乗り入れてから、携帯電話4a等のクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、会員IDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(5)、表示される作業メニューから「利用する洗車機を指定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機指定のページに切り替わり、利用可能な各地の洗車機の所在・機種等がメニュー表示されるので、このメニューの中から今乗り入れている洗車機を指定する(6)。洗車機を指定すると図4(a)に示す洗車メニューの選択画面が表示され、利用者が設定した独自の洗車メニューを実行させたければ、「オリジナルメニューから選択」を選びプルダウンメニューから実行したい洗車メニューを選択する(7)。こうして洗車機指定と洗車メニュー選択を終えると図4(b)に示す受付実行画面が表示されるので、内容を確認して「OK」ボタンを押せば良い(8)。なお、図4(b)において、「洗車機:更埴市○○○店「インテート」」は、所在地「更埴市」の洗車場「○○
○店」にある「インテート」という機種の洗車機、という意味である。
【0021】
ステップ(7)において、利用者が独自に設定した洗車メニューでなくデータベース6に予め登録された洗車メニューを実行させたい場合は、図4(a)の洗車メニュー選択画面において、「既存のメニューから選択」を選びプルダウンメニューから希望する洗車メニューを選択するようにすれば良い。このプルダウンメニューには、標準的な洗車メニューの他に利用者や洗車機オーナーからの要望などで随時データベース6に追加されてきた洗車メニューなどが多数(洗車機個々に実行できる洗車メニューよりも多数)リストされており、洗車機1への直接の操作入力では実行し得ない洗車メニューを選択し実行させることができる。なお、洗車メニューの内容を知りたい場合は、知りたいメニューを選択して選択窓に表示させた状態で側方に設けられる「詳細」ボタンを押すことで詳細説明の画面が表示され、各メニューの内容の詳細を確認することができる。
【0022】
このようにして利用者による入力を受け付けると(9)、アクセスサーバ7ではステップ(7)で選択された洗車メニューをデータベース6より読み出し(10)、読み出したデータを洗車機1に受け入れられる形式に変換して(11)、ステップ(6)で指定された洗車機へ変換した洗車メニューデータを送信する(12)。洗車機1では送られてくる洗車メニューデータをダウンロードし(13)、そのデータから洗車内容と洗車料金とを解析して洗車機1に具備する表示器に表示させ(14)、これに応じて利用者が投入する洗車料金を受け付け(15)、更に洗車機1に具備する操作パネルにおいて洗車開始のキー入力があると(16)、洗車メニューデータに沿った洗車動作を開始する(17)。
【0023】
この第1の実施例では以上のように利用者独自の洗車メニューをウェブ上で設定し希望する洗車機で実行させることができる。また、洗車メニューを設定しなくとも、管理センタ2のデータベース6に登録される多数の洗車メニューのなかから選択することもでき、洗車機1での操作では実行できない多様な洗車メニューを提供することができるようになる。
【0024】
図5は第2の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。管理センタ2における、ウェブサーバ5,データベース6,アクセスサーバ7の機能は基本的に前記第1の実施例と同様であるが、第2の実施例では洗車機1に設定された洗車機独自の洗車メニューを管理センタのデータベース6に蓄え、それらの洗車メニューをウェブ上で選択して洗車機1で実行できるようにした点を特徴としている。すなわち、洗車機には多数の洗車メニューを実行可能に登録することができるが、実際に利用者が洗車機で操作入力して選べるのは洗車コースキーの数に応じた限られた数のメニューに限定されるため、洗車コースキーで選択できないメニューはウェブ上で選択できるようにしたものである。なお、洗車機1は、特公平5−41461号公報に見られるような洗車機毎に独自な洗車メニューを設定できる機能を備えるものである。
【0025】
ウェブサーバ5は、会員の個人認証を行う個人認証部(25)、洗車利用する洗車機を指定する洗車機指定部(26)、指定した洗車機で実行可能な洗車メニューの中から希望のメニューを選択するメニュー選択部(27)、選択した洗車メニューを実行するよう指示入力する実行指示部(28)などをウェブページとして設けており、洗車機の利用者に幅広い洗車メニューを提供できるようにしている。また、データベース6には、前述のように各洗車機1に設定された全ての洗車メニュー、すなわち洗車機1の操作パネルにおいて選択可能な洗車メニューよりも多数の洗車メニューが各洗車機毎に区分されて蓄えられている。洗車機1において新たに洗車メニューが設定入力されると(21)、洗車機に具備する記憶部へ登録されると共に(22)、その洗車メニューデータがアクセスサーバ7を介して管理センタへ転送され(23)、データベース6へ保存される(24)。
【0026】
[洗車メニューの選択・実行化]
この第2の実施例において洗車機1の操作パネルにおいて選択できない洗車メニューを洗車機1で実行させるための手順・動作を説明する。利用者は、洗車しようとする洗車機へ自動車を乗り入れてから、携帯電話4a等のクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、会員IDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(25)、表示される作業メニューから「利用する洗車機を指定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機指定のページに切り替わり、利用可能な各地の洗車機の所在・機種等がメニュー表示されるので、このメニューの中から今乗り入れている洗車機を指定する(26)。洗車機を指定すると、データベース6を参照してその洗車機で実行可能な洗車メニューがプルダウンメニューから選択可能となり、ここで実行したい洗車メニューを選択する(27)。こうして洗車機指定と洗車メニュー選択を終えると図4(b)のように選択した内容が表示されるので、その内容を確認して「OK」ボタンを押せば良い(28)。
【0027】
このようにして利用者による入力を受け付けると(29)、アクセスサーバ7ではステップ(27)で選択された洗車メニューデータをステップ(26)で指定された洗車機へ送信して実行するよう要求する(24)。洗車機1では洗車メニューデータを受信すると、そのデータに応じて洗車内容と洗車料金とを洗車機1に具備する表示器に表示させ(30)、これに応じて利用者が投入する洗車料金を受け付け(31)、更に洗車機1に具備する操作パネルにおいて洗車開始のキー入力があると(32)、洗車メニューデータに沿った洗車動作を開始する(34)。
【0028】
以上のように、第2の実施例では洗車機1の操作パネルにおいて選択できない洗車メニューを管理センタ2において選択し実行させることができる。なお、データベース6に蓄えられた洗車メニューは、別の洗車機においても実施可能な内容であればそれが設定された以外の洗車機でも使用できるようにして、更に多様な洗車メニューを広く利用できるようにすることも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、インターネットを利用して洗車利用者が独自の洗車メニューを気軽に設定したり、洗車機では選択できない多様な洗車メニューを選択できるようになり、また設定したり選択したりした洗車メニューを希望する洗車機で実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の基本構成を説明する説明図である。
【図2】第1の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるオリジナル洗車メニューの設定用画面である。
【図4】第1の実施例における洗車実行時の入力画面である。
【図5】第2の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 洗車機
2 管理センタ
3 通信端末
4 クライアント端末
5 ウェブサーバ
6 データベース
7 アクセスサーバ
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車の車体を洗浄する洗車機を稼働させるための洗車システムに関し、特に利用者の多様な洗車ニーズに応じて利用者独自の洗車メニューで洗車できるようにした洗車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
利用者の多様なニーズに対応して洗車機毎に独自な洗車メニューを設定できるようにした洗車機については、特公平5−41461号公報に見られるように公知である。こうした従来の技術では、洗車機に予め設定されている複数の洗車メニューを、独自に作成した洗車メニューと入れ替えて使用できるようにしていた。各洗車メニューは、複数の洗車コースキーのうちから選択入力することで実行可能となるものであった。
【0003】
また、近年の情報化の進展に伴い特開2001−319273号公報に見られるように、インターネットを利用して洗車機の管理等を行うようにしたシステムも公知である。すなわち、洗車機に洗車実績等のデータを通信回線を介して管理センタへ送信可能な通信端末を備え、管理センタは、洗車機の通信端末より送信されるデータを記憶しこのデータの集計等を行うデータベースと、このデータベースのデータをインターネットを介して閲覧可能にしたウェブサーバを備え、洗車実績等の集計データや洗車場の広報データを遠隔地で閲覧できる洗車管理システムが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特公平5−41461号公報の洗車機では、各洗車機独自の洗車メニューは設定できても、利用者独自の洗車メニューを設定できるものではなかった。すなわち、この種の洗車機では操作パネルの洗車コースキーに対応して洗車メニューを設定するものであり、キーの数に応じた数個のメニューは利用可能になるものの、利用者個々の好みに応じた何十何百というメニューを利用できるようにすることは不可能であった。また、洗車メニューの設定は洗車機に付属のキーセットと表示器を使用して行うもので、操作に慣れない利用者が気軽にメニュー設定できるものではなかった。
【0005】
また、特開2001−319273号公報の洗車管理システムは、洗車機への新たなアクセスの機会を利用者に提供できる点で、今後の普及が期待されるものであるが、今のところ利用者にとってのメリットが明確でないため普及するに至っていない。洗車機の利用者にとって新しい利便性の高いサービスが提供できないか模索しているのが現状である。
【0006】
従って、この発明の課題とするところは、インターネットを利用して洗車利用者が独自の洗車メニューを気軽に設定したり、個々の洗車機では得られない幅広いメニューから選択したりできると共に、その設定または選択した洗車メニューを希望する洗車機で実行させることができないか、という点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、該ウェブサーバを介して取得したデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、前記ウェブサーバでは、利用者が希望する洗車メニューを独自に設定して登録するメニュー設定部と、登録された利用者独自の洗車メニューを洗車機で実行するよう指示入力する実行指示部とを設けてあり、前記メニュー設定部で登録された利用者独自の洗車メニューデータを前記データベースへ蓄え、前記実行指示部での入力に応じてデータベースに蓄えた洗車メニューデータを前記アクセスサーバより洗車機へダウンロードすることを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0008】
また、この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、予め登録された複数の洗車メニューデータ,各洗車メニューを実行可能な洗車機のデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えられた複数の洗車メニューデータから利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部と、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部とを設けてあり、前記メニュー選択部で選択された利用者希望の洗車メニューデータを前記アクセスサーバを介して前記洗車機指定部で指定された洗車機へダウンロードすることを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0009】
更に、この発明は、通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、アクセス可能な洗車機と各種データの授受を行うアクセスサーバと、該アクセスサーバを介してアクセス可能な洗車機とその洗車機で実行可能な洗車メニューのデータを蓄えるデータベースとを備え、前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えたデータに基づいて、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部と、利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部とを設けてあり、前記洗車機指定部で指定された洗車機に対し、前記メニュー選択部で選択された洗車メニューを実行するよう、前記アクセスサーバを介して要求することを特徴として、上記課題の解決をはかるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を基に説明する。
図1は実施例の基本構成を説明する説明図である。洗車機1は、ここではガソリンスタンドやコイン洗車場などに設置される門型洗車機であり、自動車を跨ぐように往復走行して車体の洗浄・乾燥を行うものである。洗車機が自動車の一端から他端まで往行または復行する1工程毎に、各種ブラシの使用の有無,ブロワ使用の有無,洗剤やコーティング剤など使用する液剤の種類,処理速度の加減などの設定に応じて複数種類の処理を実行することができ、こうした工程を複数組み合わせることにより多様な洗車処理を実行させることができる。
【0011】
なお、洗車機1は門型洗車機に限らず、自動車をコンベアで搬送しながら洗浄する連続式洗車機や、スプレー銃を操作して洗浄するスプレー洗車機などでも良い。連続式洗車機では、使用する液剤,高圧スプレーの使用の有無、タイヤ洗浄の有無などに応じて複数の洗車メニューの設定が可能であり、またスプレー洗車機でも、使用する液剤やそのスプレー時間と組み合わせによって多様な洗車メニューを設定することができる。
【0012】
管理センタ2は、洗車機のオーナや管理代行業者が運営するもので、洗車機1とインターネット又はその他の回線を介して接続されリモートアクセス可能とされている。なお、洗車機1には通信端末3が備えられ管理センタ2と双方向のデータ通信が可能である。管理センタ2では、洗車機1の稼働実績(実行した洗車の日時,内容,入金額など)や異常発生等のイベント情報などの実績情報を取得し集計・蓄積することができ、また洗車機で実行する洗車メニューやその他各種設定の追加・変更ができる。また、管理センタ2は、インターネットを介して洗車機のオーナや利用者の携帯電話4aやパソコン4bといったクライアント端末と接続可能であり、洗車機のオーナーには集計・蓄積した実績情報の提供ができ、また洗車機の利用者には洗車機の稼働状況や洗車メニューなどの各種案内を提供することができる。
【0013】
この実施例では、洗車機1と管理センタ2とをインターネット以外の通信回線で接続するようにしている。これは両者間で授受されるデータが売上,会員,洗車制御などに関するものであるため、漏洩等に対するセキュリティを考慮したものであり、セキュリティ対策が十分とれるのであればインターネットで接続しても何ら支障ない。なお、実施例で使用する通信回線は、最寄りの無線基地局との間で無線通信できるものが望ましく、既存のサービスとしてはDOPA通信サービス(DOPAはNTT移動通信網(株)の登録商標)を利用することができる。
【0014】
図2は第1の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。管理センタ2には、ホームページをはじめ各種ウェブページを格納し、洗車機の利用者がインターネットを介して接続し各種案内情報,会員登録の受付,独自の洗車メニューをはじめとした各種設定入力の受付などを可能としたウェブサーバ5と、該ウェブサーバ5を介して取得した会員データ(会員名,会員の端末のアドレスetc.),洗車メニュー等の設定データ,接続する洗車機の実績データなどを蓄えるデータベース6と、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバ7とを備えている。
【0015】
ウェブサーバ5は、会員の個人認証を行う個人認証部(1)(5)、洗車機の機種設定を行う機種選択部(2)、利用者独自の洗車メニューを設定するメニュー設定部(3)、洗車利用する洗車機を指定する洗車機指定部(6)、実行希望の洗車メニューを選択するメニュー選択部(7)、指定した洗車機で選択した洗車メニューを実行するよう指示入力する実行指示部(8)などをウェブページとして設けており、洗車機の利用者に幅広い洗車メニューを提供できるようにしている。
【0016】
データベース6には、洗車機1の操作パネルにおいて選択可能な洗車メニューよりも多数の洗車メニューが予め登録されており、洗車機1で選択可能なメニュー以外の洗車メニューを実行させたい場合は、この予め登録された洗車メニューの中から選んで希望する洗車機1で実行させることもできる。この場合は、利用者が携帯電話等でウェブサーバ5にアクセスし、前記メニュー選択部(7)でデータベース6に予め登録された洗車メニューの中から選択し、選択した洗車メニューのデータをアクセスサーバ7より洗車機へ転送させるようにずれば良く、その詳細は後述する。以下、利用者のウェブサーバ5へのアクセスに伴う実施例の動作を説明する。
【0017】
[オリジナル洗車メニューの設定]
利用者は、携帯電話4aやパソコン4bといった各々所持するクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、まず予め会員登録して得たIDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(1)、表示される作業メニューから「オリジナル洗車メニュー設定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機の機種選択のページに切り替わり、洗車したい洗車機の機種を選択する(2)。洗車機の機種を選択すると図3(a)〜(d)の洗車メニュー設定ページが利用者のクライアント端末に表示され、利用者独自の洗車メニューの設定が可能になる(3)。ここで利用者独自の洗車メニューが設定されると、その洗車メニューデータは設定した会員のデータと共にデータベース6へ保存される(4)。
【0018】
ステップ(3)におけるオリジナル洗車メニューの設定手順を説明すると、まず図3(a)のメニュー設定ページ1において、「メニュー名」(メニューの名称を任意につける)と「往復回数」(洗車機を何回往復させて洗車するか)を入力し、「次へ」ボタンを押す。すると図3(b)のメニュー設定ページ2が表示され、洗車機1の1回の往行もしくは復行による洗車工程毎にどんな作業をさせるかをプルダウンメニューで選択する。このプルダウンメニューにはステップ(2)で選択された洗車機の機種において実行可能な洗車工程がリストされる。なお、図3(b)には3往復洗車の設定を行う例を示し、第1往行から第3復行までの6つの洗車工程の作業内容をそれぞれ設定することになる。
【0019】
洗車工程の作業内容の詳細は、各工程選択窓の側方に設けられる「詳細」ボタンを押すことで図3(c)の詳細設定画面が表示され、洗車工程の内容確認とその変更が可能になっている。各洗車工程の選択が行われ「次へ」ボタンが押されると図3(d)のメニュー設定ページ3が表示され、設定ページ1・2で設定された内容が一覧表示されるので、ここで設定内容を確認し間違いなければ「完了」ボタンを押すことで洗車メニューの設定を完了する。なお、図3に示す画面には、簡略化のため説明文等を省略してあるが、実際には各工程や作業等の説明が各所に挿入され慣れない利用者にも分かり易く形成されている。また、メニュー設定は、選択された洗車機の機種で提供できる作業項目だけを選択用にリストし、そのリストの中から選ぶ方式で統一されており、洗車機について特別な知識がなくても容易にメニューを作成でき確実に実行させることができるものである。
【0020】
[洗車メニューの選択・実行化]
上記のように設定・登録された洗車メニューを洗車機1で実行させるための手順・動作を、以下、図2を基に説明する。利用者は、洗車しようとする洗車機へ自動車を乗り入れてから、携帯電話4a等のクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、会員IDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(5)、表示される作業メニューから「利用する洗車機を指定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機指定のページに切り替わり、利用可能な各地の洗車機の所在・機種等がメニュー表示されるので、このメニューの中から今乗り入れている洗車機を指定する(6)。洗車機を指定すると図4(a)に示す洗車メニューの選択画面が表示され、利用者が設定した独自の洗車メニューを実行させたければ、「オリジナルメニューから選択」を選びプルダウンメニューから実行したい洗車メニューを選択する(7)。こうして洗車機指定と洗車メニュー選択を終えると図4(b)に示す受付実行画面が表示されるので、内容を確認して「OK」ボタンを押せば良い(8)。なお、図4(b)において、「洗車機:更埴市○○○店「インテート」」は、所在地「更埴市」の洗車場「○○
○店」にある「インテート」という機種の洗車機、という意味である。
【0021】
ステップ(7)において、利用者が独自に設定した洗車メニューでなくデータベース6に予め登録された洗車メニューを実行させたい場合は、図4(a)の洗車メニュー選択画面において、「既存のメニューから選択」を選びプルダウンメニューから希望する洗車メニューを選択するようにすれば良い。このプルダウンメニューには、標準的な洗車メニューの他に利用者や洗車機オーナーからの要望などで随時データベース6に追加されてきた洗車メニューなどが多数(洗車機個々に実行できる洗車メニューよりも多数)リストされており、洗車機1への直接の操作入力では実行し得ない洗車メニューを選択し実行させることができる。なお、洗車メニューの内容を知りたい場合は、知りたいメニューを選択して選択窓に表示させた状態で側方に設けられる「詳細」ボタンを押すことで詳細説明の画面が表示され、各メニューの内容の詳細を確認することができる。
【0022】
このようにして利用者による入力を受け付けると(9)、アクセスサーバ7ではステップ(7)で選択された洗車メニューをデータベース6より読み出し(10)、読み出したデータを洗車機1に受け入れられる形式に変換して(11)、ステップ(6)で指定された洗車機へ変換した洗車メニューデータを送信する(12)。洗車機1では送られてくる洗車メニューデータをダウンロードし(13)、そのデータから洗車内容と洗車料金とを解析して洗車機1に具備する表示器に表示させ(14)、これに応じて利用者が投入する洗車料金を受け付け(15)、更に洗車機1に具備する操作パネルにおいて洗車開始のキー入力があると(16)、洗車メニューデータに沿った洗車動作を開始する(17)。
【0023】
この第1の実施例では以上のように利用者独自の洗車メニューをウェブ上で設定し希望する洗車機で実行させることができる。また、洗車メニューを設定しなくとも、管理センタ2のデータベース6に登録される多数の洗車メニューのなかから選択することもでき、洗車機1での操作では実行できない多様な洗車メニューを提供することができるようになる。
【0024】
図5は第2の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。管理センタ2における、ウェブサーバ5,データベース6,アクセスサーバ7の機能は基本的に前記第1の実施例と同様であるが、第2の実施例では洗車機1に設定された洗車機独自の洗車メニューを管理センタのデータベース6に蓄え、それらの洗車メニューをウェブ上で選択して洗車機1で実行できるようにした点を特徴としている。すなわち、洗車機には多数の洗車メニューを実行可能に登録することができるが、実際に利用者が洗車機で操作入力して選べるのは洗車コースキーの数に応じた限られた数のメニューに限定されるため、洗車コースキーで選択できないメニューはウェブ上で選択できるようにしたものである。なお、洗車機1は、特公平5−41461号公報に見られるような洗車機毎に独自な洗車メニューを設定できる機能を備えるものである。
【0025】
ウェブサーバ5は、会員の個人認証を行う個人認証部(25)、洗車利用する洗車機を指定する洗車機指定部(26)、指定した洗車機で実行可能な洗車メニューの中から希望のメニューを選択するメニュー選択部(27)、選択した洗車メニューを実行するよう指示入力する実行指示部(28)などをウェブページとして設けており、洗車機の利用者に幅広い洗車メニューを提供できるようにしている。また、データベース6には、前述のように各洗車機1に設定された全ての洗車メニュー、すなわち洗車機1の操作パネルにおいて選択可能な洗車メニューよりも多数の洗車メニューが各洗車機毎に区分されて蓄えられている。洗車機1において新たに洗車メニューが設定入力されると(21)、洗車機に具備する記憶部へ登録されると共に(22)、その洗車メニューデータがアクセスサーバ7を介して管理センタへ転送され(23)、データベース6へ保存される(24)。
【0026】
[洗車メニューの選択・実行化]
この第2の実施例において洗車機1の操作パネルにおいて選択できない洗車メニューを洗車機1で実行させるための手順・動作を説明する。利用者は、洗車しようとする洗車機へ自動車を乗り入れてから、携帯電話4a等のクライアント端末4からウェブサーバ5のホームページへ接続し、会員IDとパスワードを入力して個人認証を受けた後(25)、表示される作業メニューから「利用する洗車機を指定」の項目を選択する。この項目選択により洗車機指定のページに切り替わり、利用可能な各地の洗車機の所在・機種等がメニュー表示されるので、このメニューの中から今乗り入れている洗車機を指定する(26)。洗車機を指定すると、データベース6を参照してその洗車機で実行可能な洗車メニューがプルダウンメニューから選択可能となり、ここで実行したい洗車メニューを選択する(27)。こうして洗車機指定と洗車メニュー選択を終えると図4(b)のように選択した内容が表示されるので、その内容を確認して「OK」ボタンを押せば良い(28)。
【0027】
このようにして利用者による入力を受け付けると(29)、アクセスサーバ7ではステップ(27)で選択された洗車メニューデータをステップ(26)で指定された洗車機へ送信して実行するよう要求する(24)。洗車機1では洗車メニューデータを受信すると、そのデータに応じて洗車内容と洗車料金とを洗車機1に具備する表示器に表示させ(30)、これに応じて利用者が投入する洗車料金を受け付け(31)、更に洗車機1に具備する操作パネルにおいて洗車開始のキー入力があると(32)、洗車メニューデータに沿った洗車動作を開始する(34)。
【0028】
以上のように、第2の実施例では洗車機1の操作パネルにおいて選択できない洗車メニューを管理センタ2において選択し実行させることができる。なお、データベース6に蓄えられた洗車メニューは、別の洗車機においても実施可能な内容であればそれが設定された以外の洗車機でも使用できるようにして、更に多様な洗車メニューを広く利用できるようにすることも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、インターネットを利用して洗車利用者が独自の洗車メニューを気軽に設定したり、洗車機では選択できない多様な洗車メニューを選択できるようになり、また設定したり選択したりした洗車メニューを希望する洗車機で実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の基本構成を説明する説明図である。
【図2】第1の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるオリジナル洗車メニューの設定用画面である。
【図4】第1の実施例における洗車実行時の入力画面である。
【図5】第2の実施例における構成と動作を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 洗車機
2 管理センタ
3 通信端末
4 クライアント端末
5 ウェブサーバ
6 データベース
7 アクセスサーバ
Claims (3)
- 通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、
管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、該ウェブサーバを介して取得したデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、
前記ウェブサーバでは、利用者が希望する洗車メニューを独自に設定して登録するメニュー設定部と、登録された利用者独自の洗車メニューを洗車機で実行するよう指示入力する実行指示部とを設けてあり、前記メニュー設定部で登録された利用者独自の洗車メニューデータを前記データベースへ蓄え、前記実行指示部での入力に応じてデータベースに蓄えた洗車メニューデータを前記アクセスサーバより洗車機へダウンロードすることを特徴とした洗車システム。 - 通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、
管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、予め登録された複数の洗車メニューデータ,各洗車メニューを実行可能な洗車機のデータを蓄えるデータベースと、該データベースに蓄えたデータをインターネットもしくは別個の回線を介して洗車機へ転送するアクセスサーバとを備え、
前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えられた複数の洗車メニューデータから利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部と、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部とを設けてあり、前記メニュー選択部で選択された利用者希望の洗車メニューデータを前記アクセスサーバを介して前記洗車機指定部で指定された洗車機へダウンロードすることを特徴とした洗車システム。 - 通信端末を備えた洗車機と、該洗車機とリモートアクセス可能な管理センタとからなり、管理センタにおいて洗車実績の集計等の管理操作ができるようにした洗車システムにおいて、
管理センタには、洗車機の利用者がインターネットを介して接続できるウェブサーバと、アクセス可能な洗車機と各種データの授受を行うアクセスサーバと、該アクセスサーバを介してアクセス可能な洗車機とその洗車機で実行可能な洗車メニューのデータを蓄えるデータベースとを備え、
前記ウェブサーバでは、前記データベースに蓄えたデータに基づいて、利用者が洗車の実行を希望する洗車機を指定する洗車機指定部と、利用者が希望する洗車メニューを選択するメニュー選択部とを設けてあり、前記洗車機指定部で指定された洗車機に対し、前記メニュー選択部で選択された洗車メニューを実行するよう、前記アクセスサーバを介して要求することを特徴とした洗車システム。
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