JP2004154241A - 入浴用車椅子および入浴用担架 - Google Patents
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Abstract
【課題】台車又はストレッチャ−上に設けられた第1のレールと入浴用受け台上に設けられた第2のレールとが接続されているときにのみ椅子部又は担架本体が移動可能となる入浴用車椅子又は入浴用担架を提供する。
【解決手段】台車7等が入浴用受け台1の所定位置につき合わされたとき、台車7等の上部に付設された第1のレール13と入浴用受け台1の上部に付設された第2のレール3とが同軸上に配置されて、第1のレール13上を走行可能な車輪34を有する椅子部8が台車7等と入浴用受け台1との間を移動可能となる入浴用車椅子又は入浴用担架において、入浴用車椅子等には、椅子部8等が第1のレール13に沿って台車7等から離間するように移動するのを停止させるロック機構16が設けられ、ロック機構16は、台車7等が第1のレール13と第2のレール3とが合致するよう入浴用受け台1の所定位置につき合わされることで解除される。
【選択図】 図6
【解決手段】台車7等が入浴用受け台1の所定位置につき合わされたとき、台車7等の上部に付設された第1のレール13と入浴用受け台1の上部に付設された第2のレール3とが同軸上に配置されて、第1のレール13上を走行可能な車輪34を有する椅子部8が台車7等と入浴用受け台1との間を移動可能となる入浴用車椅子又は入浴用担架において、入浴用車椅子等には、椅子部8等が第1のレール13に沿って台車7等から離間するように移動するのを停止させるロック機構16が設けられ、ロック機構16は、台車7等が第1のレール13と第2のレール3とが合致するよう入浴用受け台1の所定位置につき合わされることで解除される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に体が不自由な者等を入浴させる際に用いられる入浴用車椅子および入浴用担架に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記す。)を入浴させる際に、要介助者等を浴槽に移動するために、入浴用車椅子または入浴用担架が使用される。入浴用車椅子は、下部にキャスターが設けられて上部に第1のレールが二列平行に付設されている台車と、下部に車輪が設けられている椅子部とからなるものであり、入浴用担架は、下部にキャスターが設けられて上部に第1のレールが二列平行に付設されているストレッチャーと、下部に車輪が設けられている担架本体とからなるものである。これらは、椅子部または担架本体の車輪が第1のレールの上を走行することで、椅子部または担架本体が台車上またはストレッチャー上を前後または左右に移動可能になっている。そして、この入浴用車椅子または入浴用担架は、浴槽や洗浄台に横付けされ、入浴用車椅子等にある第1のレールと浴槽側等にある第2のレールとが同軸上になるように位置合わせされることで、椅子部または担架本体が車輪を介して第1のレールから第2のレールへ移動して浴槽や洗浄台に移されるようになっている。
【0003】
従来、椅子部または担架本体が車輪を介して第1のレールの上を不用意に移動するのを規制するため、椅子部と台車との間、または担架本体とストレッチャーとの間にロック機構を設け、椅子部または担架本体を所定の位置で固定する方法がとられている。このロック機構は、介助者等が解除バーを引っ張ってロック状態を解除する構成になっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−123362号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の入浴用車椅子または入浴用担架によれば、入浴用車椅子側または入浴用担架側の第1のレールと入浴用受け台側の第2のレールが接続されていないときにもロック機構は解除され得る構造である。よって、第1のレールと第2のレールが接続されていないときにロック機構が解除されると、椅子部または担架本体は不用意に移動自在になる不具合が生じる問題が存在する。
【0006】
本発明は、上記した問題が考慮されたものであり、入浴用車椅子または入浴用担架と入浴用受け台とが所定の位置に配置され、入浴用車椅子または入浴用担架に設けられた第1のレールと入浴用受け台上に設けられた第2のレールとが接続されているときにのみ椅子部または担架本体が移動可能となる入浴用車椅子および入浴用担架を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されている台車と、該台車上に該台車と分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する椅子部とを有し、前記台車が入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記台車の第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記椅子部が前記台車と前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用車椅子において、該入浴用車椅子には、前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記台車が前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の入浴用車椅子において、前記ロック機構は、前記台車に設けられ前記椅子部に付設されている被係止部材に係合して前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記台車に設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されているストレッチャーと、該ストレッチャー上に該ストレッチャーと分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する担架本体とを有し、前記ストレッチャーが入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記ストレッチャーの第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記担架本体が前記ストレッチャーと前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用担架において、該入浴用車担架には、前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記ストレッチャーが前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の入浴用担架において、前記ロック機構は、前記ストレッチャーに設けられ前記担架本体に付設されている被係止部材に係合して前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記ストレッチャーに設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、入浴用担架と入浴用受け台が所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールが合致して接続されなければロック機構は解除されず、担架本体はストレッチャー上で移動を停止される。また、入浴用車椅子と入浴用受け台が所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールが合致して接続されなければロック機構は解除されず、椅子部は台車上で移動を停止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、符号1は要介助者を入浴させるためのリフト式入浴装置の入浴用受け台である。この入浴用受け台1の上面には矩形の基盤2が設けられており、この基盤の上面には入浴用受け台1の長辺方向と直行する向きに第2のレール3が二列平行に配設されている。また、入浴用受け台1の側面には、台車ガイド部4が所定の間隔をあけて二箇所水平に設けられており、双方の台車ガイド部4の間には半円盤形のレバー係合部5が設けられている。
【0014】
レバー係合部5の上面には連結孔5aが鉛直方向に設けられており、第2のレール3の設置方向で連結孔5aからレバー係合部5の側面にかけて斜めに案内部5bが設けられている。
【0015】
図2、図3において、符号6は本発明に係る入浴用車椅子を示す。この入浴用車椅子6は、車輪付きの台車7と、該台車7上に水平方向へ移動可能に設けられた椅子部8とを備える。
【0016】
台車7は、平面視四角形状に組まれた台車フレーム9の各隅部から脚部10が上下方向に延び、その脚部10の下端にはキャスター11が取り付けられ、上端には横架材12が二列平行に架設され、横架材12上には椅子部8を移動可能に支持する第1のレール13が横架材12の設置方向と直交する向きで二列平行に架設された構造になっている。
【0017】
台車7と椅子部8とには、台車7と椅子部8とに跨って公知の第1のロック機構14が設けられている。また、台車フレーム9の一側方の脚部10には、当該入浴用車椅子6を入浴用受け台1に隣接させる際に、入浴用受け台1の側面に設けられた台車ガイド部4に突き当たって、両者の相対的な位置決めを行う円盤状の位置決め部材15が取り付けられている。さらに、位置決め部材15が取り付けられた台車フレーム9の一側面には、レバー係合部5に当接することで非係止状態になる第2のロック機構16と、掛止ロッド17aを図1に示す連結孔5aの中に挿入することで入浴用受け台1と台車7とを掛止する連結機構17が取り付けられている。連結機構17は、台車フレーム9の側面に配置されたペダル17bを踏動することで、掛止ロッド17aが上下運動する構造を有するものである。
【0018】
ここで第2のロック機構16について説明する。図4、図5に示すように、入浴用受け台1の側面に対向する台車フレーム9の横バー部材9aには、入浴用受け台1の方向と反対方向に向かって二枚の矩形ブラケット18が互いに対向する向きで平行に設けられている。
【0019】
二枚の矩形ブラケット18の基端部上には、コ字型平板19がその突出した両先端部が上向きになる状態で取り付けられている。コ字型平板19の両先端部19aの互いに対向した内面には、水平に突出したばね受け20がそれぞれ設けられており、また、コ字型平板19の幅方向には、ばね受け20の鉛直下方に孔21がそれぞれ設けられ、この二つの孔21の間に中空円筒部材22が挿設されている。
【0020】
また、二枚の矩形ブラケット18の先端部には、丸棒形の軸部材23が回転可能に設けられている。軸部材23には、略U字形に屈曲した丸棒からなるレバー24および矩形の一次係合板25が互いに所定の角度をもつように固定されている。レバー24は、同方向に向いている両端部が軸部材23に固定されており、中央部が入浴用受け台1の方向の斜め下方に向けられてレバー係合部5に接触する当接板24aが取り付けられているものである。また、一次係合板25は略水平が保たれているものであり、一次係合板25の先端は入浴用受け台1の方向に向いているとともに凹部25aが設けられている。
【0021】
一次係合板25の先端部の下方には、一次係合板25に直交する向きで矩形の二次係合板26が水平に配置されている。二次係合板26の両端部には、二次係合板26を絶えず上方に引っ張るコイルバネからなる付勢部材27が鉛直上向きにそれぞれ取り付けられている。付勢部材27は、コ字型平板19の孔21にそれぞれ挿通され、上端部がばね受け20にそれぞれ取り付けられている。この付勢部材27を介して、二次係合板26はばね受け20に支持されている。
【0022】
二次係合板26の中央部には、円柱形の係止部材28が鉛直上向きに取り付けられている。係止部材28は、一次係合板25の凹部25aおよび中空円筒部材22の中を挿通し、内方に張り出す状態で横架材12に水平に取り付けられた矩形板29の先端に設けられた孔30の中を挿通し、矩形板29の上方に突出される。また、二次係合板26と一次係合板25との間、および一次係合板25と中空円筒部材22との間には緩衝材31が介在されている。
【0023】
一方、図6に示すように、椅子部8は、台車フレーム9と同形の平面視四角形状に形成された椅子フレーム32上に椅子本体33が取り付けられた構造になっている。椅子フレーム32には、二列平行に設けられた第1のレール13上を走行する複数(図では各二個)の車輪34がそれぞれ取り付けられており、椅子フレーム32は車輪34によって移動可能に支持されている。
【0024】
また、椅子部8には、傾斜板状の第1の被係止板35に設けられた孔の中に挿通される図示せぬ係止棒と、この図示せぬ係止棒を第1の被係止板35に設けられた孔から抜いて第1のロック機構14を解除する図示せぬロックレバーとが設けられている。椅子フレーム32の入浴用受け台1側の側面には、第2のロック機構16に係合する第2の被係止板36が設けられ、椅子部8は第2の被係止板36の外方に係止部材28の頭部がオーバーラップして係止される。
【0025】
椅子フレーム32の上方に取り付けられた椅子本体33は、椅子フレーム32に固定されている座部33aと、座部33aの一側面に取り付けられている背もたれ部33bと、背もたれ部33bの逆側面に取り付けられている足載せ部33cとからなるものである。背もたれ部33bおよび足載せ部33cは、座部33aとの取付部33dを軸に回転可能に取り付けられている。
【0026】
次に、本発明に係る入浴用車椅子6の椅子部8を入浴用受け台1に移動させる方法について説明する。
【0027】
まず、図3に示すように、入浴用車椅子6を、入浴用受け台1の側面に向かって真直ぐに移動して、入浴用受け台1の側面に設けられた台車ガイド部4に台車7の脚部10に設けられた位置決め部材15を突き当てて、入浴用受け台1に隣接する所定位置に配置する。これにより、第1のレール13は第2のレール3の延長線上に配置される。また、所定位置とは、入浴用車椅子6と入浴用受け台1との相対的な位置関係をいい、位置決め部材15が台車ガイド部4に突き当った位置をいう。
【0028】
このとき、図4に示すように、掛止ロッド17bはレバー係合部5に設けられた案内部5bの表面上を摺動し、掛止ロッド17bの下端部を連結孔5aの中に挿入し、入浴用受け台1と台車7とを連結する。
【0029】
また、第2のロック機構16のレバー24は、入浴用受け台1の側面に設けられたレバー係合部5に当接することでレバー24の当接板24aが押されて、軸部材23を軸に入浴用受け台1の方向と反対方向に回転する(図4中の矢印(イ)で示す。)。このレバー24の回転に伴って、一次係合板25は軸部材23を中心に下方に回転する。これにより、一次係合板25の先端の下方に接するように配置されている二次係合板26は下方に押され、二次係合板26上に設けられている係止部材28は鉛直下方向に移動する。この係止部材28の頭部28aは第2の被係止板36より下方に下がり、付勢部材27の弾性力により絶えず係止状態を保持されている第2のロック機構16は非係止状態に切換わる。
【0030】
次に、図6に示すように、椅子部8に付設されている図示せぬロックレバーを解除し第1のロック機構14を非係止状態にして、椅子部8を入浴用受け台1に移動する。椅子部8は、車輪34が第1のレール13上および第2のレール3上を回転移動することで、第1のレール13および第2のレール3の設置方向に移動する。
【0031】
次に、図3に示すように、椅子部8を入浴用受け台1から台車7に移動する際、上記した場合と同様に、椅子部8を第1のレール13上および第2のレール3上を移動させる。椅子部8を台車7上の所定の位置に移動させた時点で第1のロック機構14を係止状態にして、椅子部8と台車7とを固定する。
【0032】
次に、台車フレーム9の側面に配置されたペダル17bを踏動し、図4に示すように、掛止ロッド17aを連結孔5aの中から引き抜いて入浴用受け台1と台車7との連結状態を解除して、図3における入浴用車椅子6を移動させる。台車7が入浴用受け台1から離れることで、図4に示すように、レバー24の当接板24aを押す力は消滅し、付勢部材27の弾性力により二次係合板26は上方に押され、二次係合板26上に設けられている係止部材28は鉛直上方向に移動する。この係止部材28の頭部は第2の被係止板36より上方に突出し、第2のロック機構16は係止状態に切換わる。
【0033】
このような構成により、入浴用車椅子6と入浴用受け台1が所定の位置に配置され、第1のレール13と第2のレール3が合致して接続することで、第2のロック機構16は係止状態から非係止状態に切換わる。これによって、第1のロック機構14が不用意に解除された場合でも椅子部8は台車7上のみを移動し、第2のロック機構16は椅子部8が台車7の外方に移動するのを規制している。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態では、入浴用車椅子6について説明しているが、本実施の形態で説明した第2のレール3を有する入浴用受け台1に隣接するとともに、本実施の形態で説明したキャスター11および第1のレール13を有するストレッチャーと、本実施の形態で説明した車輪34を有する担架本体とから構成される入浴用担架であって、本実施の形態で説明した第2のロック機構16を有する入浴用担架でもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、レバー24がレバー係合部5に当接することで一次係合板25を軸回転させ、これを係止部材28の上下運動に換えて、第2のロック機構16を係止状態から非係止状態に操作しているが、レバー24がレバー係合部5に当接することで電気的に係合された係止部材28が係止状態から非係止状態に切換わる構造の第2のロック機構16でもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る入浴用車椅子および入浴用担架によれば、入浴用車椅子または入浴用担架を入浴用車椅子または入浴用担架に設けられた第1のレールと入浴用受け台上に設けられた第2のレールとが合致する位置に配置することで解除されるロック機構によって、入浴用車椅子または入浴用担架と入浴用受け台とが所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールとが接続されているときにのみ入浴用車椅子の椅子部または入浴用担架の担架本体が、第1のレール上と第2のレール上との間を移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための入浴用受け台の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子と入浴用受け台との斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するためのロック機構の断面詳細図である。
【図5】本発明の実施の形態を説明するためのロック機構の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子と入浴用受け台との斜視図である。
【符号の説明】
1 入浴用受け台
3 第2のレール
5 レバー係合部
6 入浴用車椅子
7 台車
8 椅子部
11 キャスター
13 第1のレール
16 (第2の)ロック機構
24 レバー
27 付勢部材
28 係止部材
34 車輪
36 (第2の)被係止部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に体が不自由な者等を入浴させる際に用いられる入浴用車椅子および入浴用担架に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記す。)を入浴させる際に、要介助者等を浴槽に移動するために、入浴用車椅子または入浴用担架が使用される。入浴用車椅子は、下部にキャスターが設けられて上部に第1のレールが二列平行に付設されている台車と、下部に車輪が設けられている椅子部とからなるものであり、入浴用担架は、下部にキャスターが設けられて上部に第1のレールが二列平行に付設されているストレッチャーと、下部に車輪が設けられている担架本体とからなるものである。これらは、椅子部または担架本体の車輪が第1のレールの上を走行することで、椅子部または担架本体が台車上またはストレッチャー上を前後または左右に移動可能になっている。そして、この入浴用車椅子または入浴用担架は、浴槽や洗浄台に横付けされ、入浴用車椅子等にある第1のレールと浴槽側等にある第2のレールとが同軸上になるように位置合わせされることで、椅子部または担架本体が車輪を介して第1のレールから第2のレールへ移動して浴槽や洗浄台に移されるようになっている。
【0003】
従来、椅子部または担架本体が車輪を介して第1のレールの上を不用意に移動するのを規制するため、椅子部と台車との間、または担架本体とストレッチャーとの間にロック機構を設け、椅子部または担架本体を所定の位置で固定する方法がとられている。このロック機構は、介助者等が解除バーを引っ張ってロック状態を解除する構成になっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−123362号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の入浴用車椅子または入浴用担架によれば、入浴用車椅子側または入浴用担架側の第1のレールと入浴用受け台側の第2のレールが接続されていないときにもロック機構は解除され得る構造である。よって、第1のレールと第2のレールが接続されていないときにロック機構が解除されると、椅子部または担架本体は不用意に移動自在になる不具合が生じる問題が存在する。
【0006】
本発明は、上記した問題が考慮されたものであり、入浴用車椅子または入浴用担架と入浴用受け台とが所定の位置に配置され、入浴用車椅子または入浴用担架に設けられた第1のレールと入浴用受け台上に設けられた第2のレールとが接続されているときにのみ椅子部または担架本体が移動可能となる入浴用車椅子および入浴用担架を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されている台車と、該台車上に該台車と分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する椅子部とを有し、前記台車が入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記台車の第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記椅子部が前記台車と前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用車椅子において、該入浴用車椅子には、前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記台車が前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の入浴用車椅子において、前記ロック機構は、前記台車に設けられ前記椅子部に付設されている被係止部材に係合して前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記台車に設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されているストレッチャーと、該ストレッチャー上に該ストレッチャーと分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する担架本体とを有し、前記ストレッチャーが入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記ストレッチャーの第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記担架本体が前記ストレッチャーと前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用担架において、該入浴用車担架には、前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記ストレッチャーが前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の入浴用担架において、前記ロック機構は、前記ストレッチャーに設けられ前記担架本体に付設されている被係止部材に係合して前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記ストレッチャーに設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、入浴用担架と入浴用受け台が所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールが合致して接続されなければロック機構は解除されず、担架本体はストレッチャー上で移動を停止される。また、入浴用車椅子と入浴用受け台が所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールが合致して接続されなければロック機構は解除されず、椅子部は台車上で移動を停止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、符号1は要介助者を入浴させるためのリフト式入浴装置の入浴用受け台である。この入浴用受け台1の上面には矩形の基盤2が設けられており、この基盤の上面には入浴用受け台1の長辺方向と直行する向きに第2のレール3が二列平行に配設されている。また、入浴用受け台1の側面には、台車ガイド部4が所定の間隔をあけて二箇所水平に設けられており、双方の台車ガイド部4の間には半円盤形のレバー係合部5が設けられている。
【0014】
レバー係合部5の上面には連結孔5aが鉛直方向に設けられており、第2のレール3の設置方向で連結孔5aからレバー係合部5の側面にかけて斜めに案内部5bが設けられている。
【0015】
図2、図3において、符号6は本発明に係る入浴用車椅子を示す。この入浴用車椅子6は、車輪付きの台車7と、該台車7上に水平方向へ移動可能に設けられた椅子部8とを備える。
【0016】
台車7は、平面視四角形状に組まれた台車フレーム9の各隅部から脚部10が上下方向に延び、その脚部10の下端にはキャスター11が取り付けられ、上端には横架材12が二列平行に架設され、横架材12上には椅子部8を移動可能に支持する第1のレール13が横架材12の設置方向と直交する向きで二列平行に架設された構造になっている。
【0017】
台車7と椅子部8とには、台車7と椅子部8とに跨って公知の第1のロック機構14が設けられている。また、台車フレーム9の一側方の脚部10には、当該入浴用車椅子6を入浴用受け台1に隣接させる際に、入浴用受け台1の側面に設けられた台車ガイド部4に突き当たって、両者の相対的な位置決めを行う円盤状の位置決め部材15が取り付けられている。さらに、位置決め部材15が取り付けられた台車フレーム9の一側面には、レバー係合部5に当接することで非係止状態になる第2のロック機構16と、掛止ロッド17aを図1に示す連結孔5aの中に挿入することで入浴用受け台1と台車7とを掛止する連結機構17が取り付けられている。連結機構17は、台車フレーム9の側面に配置されたペダル17bを踏動することで、掛止ロッド17aが上下運動する構造を有するものである。
【0018】
ここで第2のロック機構16について説明する。図4、図5に示すように、入浴用受け台1の側面に対向する台車フレーム9の横バー部材9aには、入浴用受け台1の方向と反対方向に向かって二枚の矩形ブラケット18が互いに対向する向きで平行に設けられている。
【0019】
二枚の矩形ブラケット18の基端部上には、コ字型平板19がその突出した両先端部が上向きになる状態で取り付けられている。コ字型平板19の両先端部19aの互いに対向した内面には、水平に突出したばね受け20がそれぞれ設けられており、また、コ字型平板19の幅方向には、ばね受け20の鉛直下方に孔21がそれぞれ設けられ、この二つの孔21の間に中空円筒部材22が挿設されている。
【0020】
また、二枚の矩形ブラケット18の先端部には、丸棒形の軸部材23が回転可能に設けられている。軸部材23には、略U字形に屈曲した丸棒からなるレバー24および矩形の一次係合板25が互いに所定の角度をもつように固定されている。レバー24は、同方向に向いている両端部が軸部材23に固定されており、中央部が入浴用受け台1の方向の斜め下方に向けられてレバー係合部5に接触する当接板24aが取り付けられているものである。また、一次係合板25は略水平が保たれているものであり、一次係合板25の先端は入浴用受け台1の方向に向いているとともに凹部25aが設けられている。
【0021】
一次係合板25の先端部の下方には、一次係合板25に直交する向きで矩形の二次係合板26が水平に配置されている。二次係合板26の両端部には、二次係合板26を絶えず上方に引っ張るコイルバネからなる付勢部材27が鉛直上向きにそれぞれ取り付けられている。付勢部材27は、コ字型平板19の孔21にそれぞれ挿通され、上端部がばね受け20にそれぞれ取り付けられている。この付勢部材27を介して、二次係合板26はばね受け20に支持されている。
【0022】
二次係合板26の中央部には、円柱形の係止部材28が鉛直上向きに取り付けられている。係止部材28は、一次係合板25の凹部25aおよび中空円筒部材22の中を挿通し、内方に張り出す状態で横架材12に水平に取り付けられた矩形板29の先端に設けられた孔30の中を挿通し、矩形板29の上方に突出される。また、二次係合板26と一次係合板25との間、および一次係合板25と中空円筒部材22との間には緩衝材31が介在されている。
【0023】
一方、図6に示すように、椅子部8は、台車フレーム9と同形の平面視四角形状に形成された椅子フレーム32上に椅子本体33が取り付けられた構造になっている。椅子フレーム32には、二列平行に設けられた第1のレール13上を走行する複数(図では各二個)の車輪34がそれぞれ取り付けられており、椅子フレーム32は車輪34によって移動可能に支持されている。
【0024】
また、椅子部8には、傾斜板状の第1の被係止板35に設けられた孔の中に挿通される図示せぬ係止棒と、この図示せぬ係止棒を第1の被係止板35に設けられた孔から抜いて第1のロック機構14を解除する図示せぬロックレバーとが設けられている。椅子フレーム32の入浴用受け台1側の側面には、第2のロック機構16に係合する第2の被係止板36が設けられ、椅子部8は第2の被係止板36の外方に係止部材28の頭部がオーバーラップして係止される。
【0025】
椅子フレーム32の上方に取り付けられた椅子本体33は、椅子フレーム32に固定されている座部33aと、座部33aの一側面に取り付けられている背もたれ部33bと、背もたれ部33bの逆側面に取り付けられている足載せ部33cとからなるものである。背もたれ部33bおよび足載せ部33cは、座部33aとの取付部33dを軸に回転可能に取り付けられている。
【0026】
次に、本発明に係る入浴用車椅子6の椅子部8を入浴用受け台1に移動させる方法について説明する。
【0027】
まず、図3に示すように、入浴用車椅子6を、入浴用受け台1の側面に向かって真直ぐに移動して、入浴用受け台1の側面に設けられた台車ガイド部4に台車7の脚部10に設けられた位置決め部材15を突き当てて、入浴用受け台1に隣接する所定位置に配置する。これにより、第1のレール13は第2のレール3の延長線上に配置される。また、所定位置とは、入浴用車椅子6と入浴用受け台1との相対的な位置関係をいい、位置決め部材15が台車ガイド部4に突き当った位置をいう。
【0028】
このとき、図4に示すように、掛止ロッド17bはレバー係合部5に設けられた案内部5bの表面上を摺動し、掛止ロッド17bの下端部を連結孔5aの中に挿入し、入浴用受け台1と台車7とを連結する。
【0029】
また、第2のロック機構16のレバー24は、入浴用受け台1の側面に設けられたレバー係合部5に当接することでレバー24の当接板24aが押されて、軸部材23を軸に入浴用受け台1の方向と反対方向に回転する(図4中の矢印(イ)で示す。)。このレバー24の回転に伴って、一次係合板25は軸部材23を中心に下方に回転する。これにより、一次係合板25の先端の下方に接するように配置されている二次係合板26は下方に押され、二次係合板26上に設けられている係止部材28は鉛直下方向に移動する。この係止部材28の頭部28aは第2の被係止板36より下方に下がり、付勢部材27の弾性力により絶えず係止状態を保持されている第2のロック機構16は非係止状態に切換わる。
【0030】
次に、図6に示すように、椅子部8に付設されている図示せぬロックレバーを解除し第1のロック機構14を非係止状態にして、椅子部8を入浴用受け台1に移動する。椅子部8は、車輪34が第1のレール13上および第2のレール3上を回転移動することで、第1のレール13および第2のレール3の設置方向に移動する。
【0031】
次に、図3に示すように、椅子部8を入浴用受け台1から台車7に移動する際、上記した場合と同様に、椅子部8を第1のレール13上および第2のレール3上を移動させる。椅子部8を台車7上の所定の位置に移動させた時点で第1のロック機構14を係止状態にして、椅子部8と台車7とを固定する。
【0032】
次に、台車フレーム9の側面に配置されたペダル17bを踏動し、図4に示すように、掛止ロッド17aを連結孔5aの中から引き抜いて入浴用受け台1と台車7との連結状態を解除して、図3における入浴用車椅子6を移動させる。台車7が入浴用受け台1から離れることで、図4に示すように、レバー24の当接板24aを押す力は消滅し、付勢部材27の弾性力により二次係合板26は上方に押され、二次係合板26上に設けられている係止部材28は鉛直上方向に移動する。この係止部材28の頭部は第2の被係止板36より上方に突出し、第2のロック機構16は係止状態に切換わる。
【0033】
このような構成により、入浴用車椅子6と入浴用受け台1が所定の位置に配置され、第1のレール13と第2のレール3が合致して接続することで、第2のロック機構16は係止状態から非係止状態に切換わる。これによって、第1のロック機構14が不用意に解除された場合でも椅子部8は台車7上のみを移動し、第2のロック機構16は椅子部8が台車7の外方に移動するのを規制している。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態では、入浴用車椅子6について説明しているが、本実施の形態で説明した第2のレール3を有する入浴用受け台1に隣接するとともに、本実施の形態で説明したキャスター11および第1のレール13を有するストレッチャーと、本実施の形態で説明した車輪34を有する担架本体とから構成される入浴用担架であって、本実施の形態で説明した第2のロック機構16を有する入浴用担架でもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、レバー24がレバー係合部5に当接することで一次係合板25を軸回転させ、これを係止部材28の上下運動に換えて、第2のロック機構16を係止状態から非係止状態に操作しているが、レバー24がレバー係合部5に当接することで電気的に係合された係止部材28が係止状態から非係止状態に切換わる構造の第2のロック機構16でもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る入浴用車椅子および入浴用担架によれば、入浴用車椅子または入浴用担架を入浴用車椅子または入浴用担架に設けられた第1のレールと入浴用受け台上に設けられた第2のレールとが合致する位置に配置することで解除されるロック機構によって、入浴用車椅子または入浴用担架と入浴用受け台とが所定の位置に配置され、第1のレールと第2のレールとが接続されているときにのみ入浴用車椅子の椅子部または入浴用担架の担架本体が、第1のレール上と第2のレール上との間を移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための入浴用受け台の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子と入浴用受け台との斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するためのロック機構の断面詳細図である。
【図5】本発明の実施の形態を説明するためのロック機構の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態を説明するための入浴用車椅子と入浴用受け台との斜視図である。
【符号の説明】
1 入浴用受け台
3 第2のレール
5 レバー係合部
6 入浴用車椅子
7 台車
8 椅子部
11 キャスター
13 第1のレール
16 (第2の)ロック機構
24 レバー
27 付勢部材
28 係止部材
34 車輪
36 (第2の)被係止部材
Claims (4)
- 複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されている台車と、
該台車上に該台車と分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する椅子部とを有し、
前記台車が入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記台車の第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記椅子部が前記台車と前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用車椅子において、
該入浴用車椅子には、前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記台車が前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴とする入浴用車椅子。 - 請求項1記載の入浴用車椅子において、
前記ロック機構は、前記台車に設けられ前記椅子部に付設されている被係止部材に係合して前記椅子部が前記第1のレールに沿って前記台車から離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記台車に設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴とする入浴用車椅子。 - 複数のキャスターによって支持され、上部に第1のレールが二列平行に付設されているストレッチャーと、
該ストレッチャー上に該ストレッチャーと分離可能に配置され、下面に前記第1のレール上を走行可能な複数の車輪を有する担架本体とを有し、
前記ストレッチャーが入浴用受け台の所定位置につき合わされたとき前記ストレッチャーの第1のレールと入浴用受け台の第2のレールとが同軸上に配置されて、それら第1、第2のレール上を前記車輪が走行することで、前記担架本体が前記ストレッチャーと前記入浴用受け台との間を移動可能となる入浴用担架において、
該入浴用車担架には、前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止させるロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記ストレッチャーが前記第1のレールと前記第2のレールとが合致するよう前記入浴用受け台の所定位置につき合わされることで解除されることを特徴とする入浴用担架。 - 請求項3記載の入浴用担架において、
前記ロック機構は、前記ストレッチャーに設けられ前記担架本体に付設されている被係止部材に係合して前記担架本体が前記第1のレールに沿って前記ストレッチャーから離間するように移動するのを停止する係止部材と、該係止部材を常時係止状態に付勢する付勢部材と、前記ストレッチャーに設けられ前記入浴用受け台に設けられたレバー係合部に当接することで前記係止部材を前記被係止部材に係合する係止状態から前記被係止部材に係合しない非係止状態に前記付勢部材に抗して操作するレバーとから構成されていることを特徴とする入浴用担架。
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