JP2004153769A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コピー機能及びファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置には、読取用、記録用、通信用と少なくとも3つのハードコーデックが実装されており、このハードコーデックは中々高価で、本発明では、ハードコーデックの実装数を削減して、少ないハード資源で十分な処理動作を実現することを課題とする。
【解決手段】画像形成装置(複合機1)の制御部に、エンコード処理又はデコード処理を行う2つのハードコーデック15A、15Bと、ソフトウェアの実行によってエンコード/デコード処理を行う1つのソフトコーデック12aと、各処理機能と使用するコーデック12a・15A・15Bとを関連付けた複数の使用パターンを記憶する記憶手段13aと、使用パターンを選択するための切替手段と、切替手段により選択された使用パターンを参照することにより、使用するコーデック12a・15A・15Bを決定する制御手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー・ファクシミリ複合機等の画像形成装置に関し、詳しくは、画像形成装置におけるコピー処理、やファクシミリ通信処理など複数の処理を効率良く実行する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー機や、ファクシミリ装置、コピー・ファクシミリ複合機等の画像形成装置には、複数の処理機能が設けられており、例えば、コピー・ファクシミリ複合機では、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ通信機能、コピー機能を備えている。
この複合機の制御部は、制御手段であるCPU、ROM、RAM、画像メモリ(DRAM)、画像読取部、画像記録部、ハードコーデック等を備えており、該ハードコーデックは読取用、記録用、通信用と少なくとも3つ実装されている。このハードコーデックは符号化器として機能して、画像読取部で読取られた画情報を、MH、MR、MMR方式等により符号化圧縮(エンコード処理)し、また、復号器としても機能して、前記符号化した画情報を、復号伸張(デコード処理)する。
【0003】
例えば、コピーを行う場合には、複合機の動作モードをコピーモードに切り替えて、フラットベッド上、又はADFに原稿をセットし、スタートキーを押して、コピー操作を実行すると、CPUから、3つのハードコーデックのうち、読取用のハードコーデックと、記録用のハードコーデックに制御指令が出力される。そして、フラットベッド上、又はADFにセットされた原稿は画像読取部で読取られて、その画情報は読取用のハードコーデックによりエンコード処理されて、ページ単位で画像メモリに格納されつつ、このエンコード処理されたデータは記録用のハードコーデックにページ単位で出力されてデコード処理され、画像記録部で記録紙に記録される。
【0004】
そして、この複合機でコピー動作中に、相手機からファクシミリ受信があったり、時刻指定送信などによるファクシミリ送信動作の要求が発生したりすると、CPUから、通信用のハードコーデックに制御指令が出力され、該通信用ハードコーデックにより、必要に応じて符号変換処理が行われて、コピー処理と並行して受信、又は送信に係る通信処理が行われる。
【0005】
ここで、この符号変換処理とは、ファクシミリ送信時、画像メモリに第1のフォーマットで格納されている送信画情報を一旦デコードした後、送信用フォーマットである第2のフォーマットにエンコードする一連の処理、又はファクシミリ受信時、第2のフォーマットで送信されてきた受信画情報を一旦デコードした後、画像メモリに格納するための第1のフォーマットにエンコードする一連の処理のことである。
以上のように3つのハードコーデックをフルに使用することで、コピー処理とファクシミリ通信処理とを同時に実行させ、処理時間の短縮が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、統計によると、これら複合機の諸機能はユーザによって使用頻度が大きく異なり、ファクシミリ通信機能に関しては、ほとんど使用しないユーザも比較的多い。このファクシミリ通信機能を稀に使用する場合であっても、通信にある程度の性能を確保してファクシミリ通信機能を持たせるためには、通信用のハードコーデックを実装しておく必要がある。
【0007】
しかしながら、このハードコーデックを構成する集積回路(IC)は中々高価であり、コスト削減の観点から、一部のハードコーデックがソフトコーデックで代用されている複合機も存在する。このソフトコーデックは複合機の制御部のROMにプログラムとして組み込まれて、ソフトウェアの実行によりエンコード処理、及びデコード処理を行うもので、コスト的にも有利である。
ただし、このソフトコーデックによる処理能力はあまり高くはなく、ハードコーデックに比べてかなり処理速度が劣る。従って、例えば、このソフトコーデックを通信用に設定した複合機では、通信性能が低下するというデメリットがあり、ユーザの使用状況に沿わない場合も少なくない。
【0008】
以上のことから、これまでのユーザには、▲1▼各処理機能に対応させて少なくとも3つのハードコーデックが実装された比較的高価な複合機か、▲2▼ソフトコーデックが通信用に設定されて通信性能が劣る廉価な複合機か、の何れかしか選択肢がなかったのである。
すなわち、ユーザが複合機の諸機能の使用状況に合わせて、コーデックの使用パターンを自由に最適なパターンに変更するということはできなかった。
【0009】
そこで、本発明では、複合機の制御部に実装するハードコーデックの数を削減して、少ないハード資源で十分な処理動作を実現させるとともに、ユーザによる諸機能の使用状況に合わせてフレキシブルに使用パターンの設定・変更が可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段は、以下に示すとおりである。
まず、請求項1に記載のように、画像読取部と画像記録部とファクシミリ通信部とを備え、コピー機能及びファクシミリ通信機能が実行可能な画像形成装置であって、画情報のエンコード/デコード処理が実行可能な2つのハードコーデックと、ソフトウェアの実行によってエンコード/デコード処理を行う1つのソフトコーデックと、各処理機能と使用するコーデックとを関連付けた複数の使用パターンを記憶する記憶手段と、使用パターンを選択するための切替手段と、切替手段により選択された使用パターンを参照することにより、使用するコーデックを決定する制御手段と、を備える。
【0011】
また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には、使用パターンとして、一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定するパターンを記憶する。
【0012】
そして、請求項3に記載のように、請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には、使用パターンとして、ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定するパターンを記憶する。
【0013】
また、請求項4に記載のように、前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録が終了するまで、コピー読取りを待機し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始するように制御する。
【0014】
あるいは、請求項5に記載のように、前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使っての符号変換は継続して行うとともに、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を頁単位で中断し、これにより空きとなった他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるコピー読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始し、該他方のハードコーデックによるコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って中断していたファクシミリ記録を再開するように制御する。
【0015】
または、請求項6に記載のように、前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使っての符号変換は継続して行うとともに、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を継続して行い、該一方のハードコーデックによる符号変換が全て終わり次第、空きとなった該一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始するように制御する制御パターンを備える。
【0016】
そして、請求項7に記載のように、前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ送信で、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取り中に、コピー要求が発生した場合、該他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取りが終了するまで、コピー読取りを待機し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるコピー読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始するように制御する。
【0017】
さらに、請求項8に記載のように、前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、他方のハードコーデックを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合、該他方のハードコーデックを使ってのコピー読取り、又はコピー記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってファクシミリ受信での符号変換を行い、該他方のハードコーデックによるコピー読取りを全て終えてコピー記録まで全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、ファクシミリ記録を開始するように制御する。
【0018】
そうして、請求項9に記載のように、前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、ソフトコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該ソフトコーデックを使っての符号変換、又は他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、コピー記録を開始するように制御する。
【0019】
あるいは、請求項10に記載のように、前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、ソフトコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該ソフトコーデックを使ってのファクシミリ受信での符号変換、又は他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を頁単位で中断し、これにより空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始し、該他方のハードコーデックによるコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、中断していたファクシミリ記録を再開するように制御する。
【0020】
また、請求項11に記載のように、前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ送信で、一方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取り中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取りが終了するまで、コピー読取りを待機し、該一方のハードコーデックによるファクシミリ読取りが全て終わり次第、空きとなった該一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、この一方のハードコーデックによるコピー読取りと並行して、他方のハードコーデックを使ってコピー記録を実行するように制御する。
【0021】
最後に、請求項12に記載のように、前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、一方のハードコーデック、又は他方のハードコーデックを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合、該一方のハードコーデックを使ってのコピー読取り、又は該他方のハードコーデックを使ってのコピー記録と並行して、ソフトコーデックを使ってファクシミリ受信での符号変換を行い、該他方のハードコーデックを使ってのコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、ファクシミリ記録を開始するように制御する。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の画像形成装置の一実施の形態である、コピー・ファクシミリ複合機1を参照しながら説明する。
【0022】
図1は複合機1の制御構成を示すブロック図であり、複合機1の制御部には、制御手段であるCPU10、ROM12、RAM13、画像メモリ(DRAM)14、画像読取部3、画像記録部4、操作部2、表示部20、2つのハードコーデック15A・15B、モデム17、NCU(網制御部)18、LANインターフェイス(LAN通信制御部)19が備えられ、前記の各部がバス11を介して、通信可能に接続されている。
【0023】
ROM12には、複合機1を制御する制御プログラム等が記憶されており、RAM13には、複合機1の制御状態等の各種情報が一時的に記憶されて、CPU10は、操作部2への入力操作、及びROM12に書き込まれている制御プログラム等に従って、RAM13を作業領域として複合機1の全体制御を実行する。
【0024】
このROM12にはソフトコーデック12aのプログラムを格納しており、CPU10によってソフトコーデック12aの機能を果たすようになっている。ソフトコーデック12aは、ソフトウェアの実行によって画情報のエンコード処理及びデコード処理が実行可能である。例えば、ソフトコーデック12aを通信用に設定した場合、ファクシミリ通信時に画情報を符号変換処理し、すなわち、所定のフォーマットで符号化圧縮(エンコード処理)された画情報を一旦復号伸張(デコード処理)した後、再度新たなフォーマットでエンコード処理するようになっている。
【0025】
画像読取部3は、写真、文書、図面等の原稿を光学的に走査(スキャン)して、その反射光や透過光の強度を計り、これをAD(アナログ−デジタル)変換して、イメージデータである画情報を出力する。画像記録部4は、電子写真方式のプリンタで構成され、画像読取部3で出力された画情報や、モデム17を介して受信した画情報を、記録紙上に記録(印刷)する。画像メモリ14は、画像読取部3で読取った画情報をメモリ送信するために一時的に蓄積したり、受信した画情報を画像記録部4により記録するまで一時的に蓄積したりする。この画像メモリ14には一定のフォーマット(例えば、MMR方式)で画情報が蓄積されている。
【0026】
操作部2には、複合機1を操作するための入力手段として、スタートキー21や、使用パターン選択キー23などの各種操作キーが設けられている。表示部20は、LCD(液晶ディスプレイ)で構成されており、操作部2上に配置されて、複合機1の動作状態等の各種情報を表示する。
【0027】
複合機1は、同等の性能の2つのハードコーデック15A・15Bを備えている。ここでは基板面積を小型化するために、単一の集積回路(IC)内に2つのハードコーデック15A・15Bを備えた構成となっている。ただし、各ハードコーデック15A、15Bをそれぞれ別の集積回路(IC)とすることもできる。各ハードコーデック15A、15Bは、それぞれ符号化器としての機能と、復号器としての機能とを備えている。符号化器として機能する場合、例えば、画像読取部3に読取られた画情報を、画像メモリ14への蓄積用フォーマットである所定のフォーマット(例えばMMR方式)に符号化圧縮(エンコード処理)する。復号器として機能する場合、例えば、所定のフォーマット(例えばMMR方式)で符号化圧縮されて画像メモリ14に蓄積されている画情報を、画像記録部4で記録するために復号伸張(デコード処理)する。ただし、各ハードコーデック15A、15Bは、エンコード処理とデコード処理とを同時に実行することはできない。
【0028】
また、各ハードコーデック15A、15Bは符号変換処理を実行可能であり、通信用として設定された場合、必要に応じて、符号化圧縮された画情報の符号変換処理を実行する。例えば、送信時の符号変換処理では、画像メモリー14に第1のフォーマット(例えばMMR)で蓄積されている画情報を、送信用フォーマットである第2のフォーマット(例えばMH方式)に変換する。この場合、第1のフォーマットの画情報を一旦デコードした後、第2のフォーマットに変換する。また、受信時の符号変換処理では、第2のフォーマットで送信されてきた画情報を、画像メモリー14への蓄積用フォーマットである第1のフォーマット(例えばMMR方式)に変換したりする。この場合、第2のフォーマットの画情報を一旦デコードした後、第1のフォーマットに変換する。
【0029】
ソフトコーチック12a及び各ハードコーデック15A、15Bは、それぞれ上述したような、読取用のエンコード処理、記録用のデコード処理及び通信用の符号変換処理が実行可能であるが、処理速度は、ハードコーデック15A、15Bの方がソフトコーデック12aより速い。従って、例えば、ハードコーデック15A又は15Bにより符号変換処理を実行する場合、ソフトコーデック12aにより符号変換処理を実行する場合よりも高速通信が可能となる。
【0030】
モデム17は、ITU(国際電気通信連合)勧告に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、送信データの変調及び受信データの復調を行う。NCU(網制御部)18は、電話回線9との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(ファックス番号を含む)に対応したダイアル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。LANインターフェイス(LAN通信制御部)19はパソコンなどをLANなどの通信ネットワークを介して接続する接点部である。
【0031】
次に、本発明に係る複合機1の使用パターンについて説明する。
前記RAM13は、複合機1におけるコピー処理と、ファクシミリ通信処理との各処理と、使用するコーデック12a・15A・15Bとを関連付けた複数の使用パターンを記憶する記憶手段13aを備えており、該使用パターンは前記操作部2に配置された使用パターン選択キー23の操作により表示部20に表示されて、設定・変更が可能に構成されている。
【0032】
また、前記ROM12には使用パターン選択キー23の操作による選択結果に基づいて記憶手段13aの使用パターンを参照することにより使用するコーデック12a・15A・15Bを決定する制御プログラムが格納されている。
【0033】
具体的には、図2に示すように、前記記憶手段13aには、▲1▼一方のハードコーデック15Aを通信専用(符号変換処理専用)に設定し、他方のハードコーデック15Bを読取/記録専用に設定する、第1の使用パターンと、▲2▼ソフトコーデック12aを通信専用(符号変換処理専用)に、一方のハードコーデック15Aを読取専用(エンコード処理専用)に、他方のハードコーデック15Bを記録専用(デコード処理専用)に設定する、第2の使用パターンとが格納されている。
さらに、記憶手段13aに上記2つの使用パターン以外の使用パターンを格納してもよく、記憶手段13aに格納する使用パターンは特に限定はないしないものとする。
【0034】
そして、使用パターン選択キー23の操作により表示部20には、例えば、「ファクシミリ機能を優先するか、コピー機能を優先するか?」などと表示されて、「ファクシミリ機能を優先する」を選択すれば、コピー処理時に、読取用のエンコード処理と、記録用のデコード処理とを同時に行うことはできないが、高速通信が可能な、第1の使用パターンに設定され、「コピー機能を優先する」を選択すれば、高速通信はできないが、コピー処理時に、読取用のエンコード処理と並行して(同時に)記録用のデコード処理が行なえる、第2の使用パターンに設定されるように構成されている。
なお、本実施例では、使用パターンを切り替える切替手段を操作部2上の使用パターン選択キー23で構成しているが、該切替手段は他の構成であってもよく、特に限定はしない。
【0035】
次に、この第1の使用パターンに設定された複合機1の処理動作について説明する。
図3に示すように、使用パターン選択キー23の操作により第1の使用パターンに設定された複合機1において、該複合機1のADF等に送信原稿がセットされて、ユーザによる送信操作によりファクシミリ送信要求が発生すると(ステップSB1)、前記ROM12内の制御プログラムによってハードコーデック15Aが通信用に設定され、ハードコーデック15Bが読取用に設定される。
【0036】
以下では、便宜的に、複合機1のADFに2枚の送信原稿をセットした場合について説明する。
まず、読取用に設定されたハードコーデック15Bに着目して説明する。
ADFにセットされた1枚目の送信原稿は画像読取部3で読取られ(ステップSB2)、その読取画情報は読取用に設定されたハードコーデック15Bで蓄積用フォーマット(例えば、MMR方式)にエンコードされて(ステップSB3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップSB4)。続いて、ADFにセットされた2枚目の送信原稿が画像読取部3で読取られて(ステップSB5)、その読取画情報は該ハードコーデック15Bで蓄積用フォーマットにエンコードされ(ステップSB6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップSB7)。
こうして、画像読取部3での読取りが終了して、該ハードコーデック15Bは空きとなる(ステップSB8)。
【0037】
次に、送信用に設定されたハードコーデック15Aに着目して説明する。
前記ステップSB4で、画像メモリ14に格納された1枚目の送信原稿の読取画情報は、通常のメモリ送信にあってはそのまますぐに、時刻指定による自動送信にあっては指定された時刻に、通信用に設定されたハードコーデック15Aにより送信用フォーマットに符号変換処理されて(ステップSA1)、該送信用フォーマットにてファクシミリ送信される(ステップSA2)。
この画情報の送信フォーマットは、ファクシミリ通信において、通信手順信号の送受信(やり取り)に基づいて決定される。
ここで、「通常のメモリ送信」とは、全頁の蓄積が完了する前に、蓄積した画情報を頁毎に送信する送信方法をいい、「時刻指定による自動送信」とは、全頁の蓄積を完了した後に、指定時刻になった時点で、蓄積した画情報を頁毎に送信する送信方法をいう。
【0038】
続いて、前記ステップSB7で、画像メモリ14に格納された2枚目の送信原稿の読取画情報が、該ハードコーデック15Aにより送信用フォーマットに符号変換処理されて(ステップSA3)、該送信用フォーマットにてファクシミリ送信される(ステップSA4)。
こうして、ハードコーデック15Aによる符号変換が終了して、該ハードコーデック15Aが空きとなる(ステップSA5)。
最後に、送信終了処理が行なわれ、複合機1は送信先の相手機に対して手続終了信号(EOF)を送信して、該相手機からメッセージ確認信号(MCF)を受信すると、該複合機1から切断命令信号(DCN)が出力されて回線が切断される(ステップSA6)。
【0039】
以上のように、ハードコーデック15Bによるファクシミリ読取り(エンコード)と、ハードコーデック15Aによるファクシミリ送信(符号変換)とが並行して行われる。
なお、図3中のステップSA1、ステップSA3でのハードコーデック15Aによる送信時の符号変換処理には、蓄積用フォーマットを送信用フォーマットに変換する処理と、蓄積解像度を送信用解像度に変換する処理とが含まれる。
【0040】
以上、複合機1のADFに2枚の送信原稿をセットした場合についての説明であるが、該ADFにセットした送信原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、ハードコーデック15Bによるファクシミリ読取り(エンコード)と、ハードコーデック15Aによるファクシミリ送信(符号変換)とが並行して行われる。
なお、送信原稿が1枚の場合は、原稿読取載置台上にセットしてもよく、この場合も同様の流れで、送信原稿の読取処理と、その送信処理とが並行して実行される。
【0041】
また、図4に示すように、この第1の使用パターンに設定された複合機1で、ファクシミリ受信が発生すると(ステップTA1)、前記ROM12内の制御プログラムによって一方のハードコーデック15Aが通信用に設定され、他方のハードコーデック15Bが記録用に設定される。
【0042】
以下では、便宜的に、複合機1で2枚の受信原稿を受信した場合について説明する。
まず、通信用に設定されたハードコーデック15Aに着目して説明する。
複合機1で、相手機からの1枚目の原稿の受信画情報がファクシミリ受信され(ステップTA2)、該受信画情報は通信用に設定されたハードコーデック15Aで蓄積用フォーマットに符号変換処理されて(ステップTA3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップTA4)。続いて、複合機1では、相手機からの2枚目の原稿の受信画情報がファクシミリ受信され(ステップTA5)、該受信画情報は該ハードコーデック15Aで蓄積用フォーマットに符号変換処理されて(ステップTA6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップTA7)。
こうして、相手機からの受信が終了して、該ハードコーデック15Aは空きとなる(ステップTA8)。
【0043】
次に、記録用に設定されたハードコーデック15Bに着目して説明する。
前記ステップTA4で、画像メモリ14に格納された1枚目の原稿の受信画情報は、記録用に設定されたハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップTB1)、該受信画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップTB2)。
【0044】
続いて、前記ステップTA7で、画像メモリ14に格納された2枚目の原稿の受信画情報が、該ハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップTB3)、該受信画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップTB4)。
こうして、ハードコーデック15Bによるデコードが終了して、該ハードコーデック15Bが空きとなる(ステップTB5)。
最後に、受信終了処理が行なわれ、複合機1は相手機から手続終了信号(EOF)を受信すると、該相手機に対してメッセージ確認信号(MCF)を送信する(ステップTB6)。
【0045】
以上のように、ハードコーデック15Aによるファクシミリ受信・蓄積(符号変換)と、ハードコーデック15Bによるファクシミリ記録(デコード)とが並行して行われる。
【0046】
以上、複合機1で2枚の受信原稿を受信した場合についての説明であるが、該受信原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、ハードコーデック15Aによるファクシミリ受信・蓄積(符号変換)と、ハードコーデック15Bによるファクシミリ記録(デコード)とが並行して行われる。
【0047】
また、図5に示すように、この第1の使用パターンに設定された複合機1で、操作部2のスタートキー21の操作によってコピー要求が発生すると(ステップUB1)、前記ROM12内の制御プログラムによって他方のハードコーデック15Bが、まず読取用として使用されて、全原稿の読取処理が終了した後に記録用に切り替えて使用される。
【0048】
以下では、便宜的に、複合機1のADFに2枚のコピー原稿をセットした場合について説明する。
まず、ADFにセットされた1枚目のコピー原稿が画像読取部3で読取られて(ステップUB2)、その読取画情報は読取用に設定されたハードコーデック15Bで蓄積用フォーマットにエンコードされて(ステップUB3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップUB4)。続いて、ADFにセットされた2枚目のコピー原稿が画像読取部3で読取られて(ステップUB5)、その読取画情報は該ハードコーデック15Bで蓄積用フォーマットにエンコードされて(ステップUB6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップUB7)。
【0049】
こうして、読取用に設定されたハードコーデック15Bによる、2枚のコピー原稿の読取画情報のエンコードが終了すると、該ハードコーデック15Bは記録用に切り替えられ(ステップUB8)、前記ステップUB4で、画像メモリ14に格納されていた1枚目のコピー原稿の画情報が、該ハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップUB9)、1枚目のコピー原稿の画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップUB10)。
【0050】
続いて、前記ステップUB7で、画像メモリ14に格納されていた2枚目のコピー原稿の画情報が、該ハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップUB11)、2枚目のコピー原稿の画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップUB12)。
こうして、読取用に設定された後に、記録用に設定されたハードコーデック15Bによるデコードが終了して、該ハードコーデック15Bが空きとなる(ステップUB13)。
【0051】
以上、複合機1のADFに2枚のコピー原稿をセットした場合についての説明であるが、該ADFにセットしたコピー原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、他方のハードコーデック15Bでコピー読取り(エンコード)を終えた後、コピー記録(デコード)が実行される。
なお、コピー原稿が1枚の場合は、原稿読取載置台上にセットしてもよく、この場合も同様の流れで、他方のハードコーデック15Bでコピー読取り(エンコード)を終えた後、コピー記録(デコード)が実行される。
【0052】
以上、第1の使用パターンに設定された複合機1の基本的な処理動作であり、次に、これらの処理動作が重なって発生した場合について説明する。
【0053】
まず、相手機からのファクシミリ受信があって、ハードコーデック15Aで受信画情報を蓄積(符号変換)中に、コピー要求が発生した場合、複合機1の制御手段たるCPU10では、受信画情報のファクシミリ記録(デコード)が全て終了するまで、コピー読取り(エンコード)を待機するように制御する。
【0054】
すなわち、この構成では、通信用に設定されたハードコーデック15Aを使って受信画情報を符号変換するとともに、記録用に設定されたハードコーデック15Bを使って該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を実行していき、該ハードコーデック15Bによる該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、コピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bを使ってのコピー読取り(エンコード)が全て終わり次第、該ハードコーデック15Bを使ってコピー記録(デコード)を開始するように制御する。
【0055】
この構成では、回線の接続状態を中断することなしに、全ての受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができる。また、排出トレイには、受信画情報を記録した記録紙の上から、コピー原稿を記録した記録紙が排出されて、該受信画情報を記録した記録紙と、該コピー原稿を記録した記録紙とが入り混じることはない。
【0056】
あるいは、相手機からのファクシミリ受信があって、ハードコーデック15Aで受信画情報を蓄積(符号変換)中に、コピー要求が発生した場合、ハードコーデック15Bを用いての受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を一旦中断して、この中断により空きとなったハードコーデック15Bを用いてコピー処理(読取り及び記録)を実行するように制御してもよい。
【0057】
すなわち、この構成では、CPU10は、通信用に設定されたハードコーデック15Aを使っての受信画情報の符号変換は継続して行うとともに、記録用に設定されたハードコーデック15Bを使っての該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を頁(ページ)単位で中断し、これにより空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bによるコピー読取り(エンコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー記録(デコード)を開始し、該ハードコーデック15Bによるコピー記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、中断していた受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を再開するように制御する。
【0058】
なお、このコピー要求の発生が受信画情報の記録前(先頭ページの受信中)であれば、受信画情報のファクシミリ記録(デコード)は全て後回しにされ、全ての受信画情報がコピー処理(読取り及び記録)の完了後にファクシミリ記録(デコード)が実行されることになる。
【0059】
この構成では、回線の接続状態を中断することなく、ハードコーデック15Aで受信・蓄積は継続して行うとともに、ハードコーデック15Bによる受信画情報の記録(デコード)については一旦中断して、該ハードコーデック15Bによりコピー処理(読取り及び記録)を優先的に行うことができる。また、コピー要求が発生した際、直ちにハードコーデック15Bによる受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を中断するのではなく、そのときにファクシミリ記録(デコード)している頁(ページ)が終了してから中断することにより、受信画情報を不完全に記録した記録紙の発生を防止することができる。
【0060】
または、相手機からのファクシミリ受信があって、ハードコーデック15Aで受信画情報を蓄積(符号変換)中に限り、以下のように、一方のハードコーデック15Aを通信用に固定するとともに他方のハードコーデック15Bを読取/記録用に固定して使用する第1の使用パターンを一時的に崩して制御するように構成してもよい。
【0061】
すなわち、この構成では、CPU10は、ハードコーデック15Aを使っての受信画情報の符号変換を継続して行うとともに、ハードコーデック15Bを使っての該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を継続して行い、このとき必ずハードコーデック15Aによる受信画情報の符号変換の方が、ハードコーデック15Bによる該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)よりも先に終了することから、該ハードコーデック15Aによる受信画情報の符号変換が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Aを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bによる該受信画情報のファクシミリ記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー記録(デコード)を開始するように制御する。
【0062】
この構成では、回線の接続状態を中断することなしに、受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができるとともに、受信完了後のコピー処理についても、2つのハードコーデック15A・15Bを用いて行うため、処理速度が向上する。
【0063】
次に、時刻指定送信を行う場合のファクシミリ送信原稿の読取中、又は通常のメモリ送信によりファクシミリ送信原稿の読取中に、コピー要求が発生した場合について説明する。
通常のメモリ送信によるファクシミリ送信原稿の読取中にあっては、ハードコーデック15Bを用いての送信原稿の画情報のエンコードと並行して、もう一方のハードコーデック15Aを用いての該画情の送信用フォーマットへの符号変換が実行されているが、時刻指定送信を行う場合のファクシミリ送信原稿の読取中にあっては、ハードコーデック15Bを用いての送信原稿の画情報のエンコードのみが実行されていて、その後、指定された時刻になると、もう一方のハードコーデック15Aによる該画情の送信用フォーマットへの符号変換が実行される。
【0064】
このファクシミリ送信原稿の読取中に、コピー要求が発生すると、複合機1のCPU10では、ハードコーデック15Bを用いての送信画情報のファクシミリ読取り(エンコード)が全て終了するまで、該ハードコーデック15Bによるコピー読取り(エンコード)、並びにコピー記録(デコード)を待機するように制御する。
【0065】
すなわち、この構成では、ハードコーデック15Bを使ってのファクシミリ読取り(エンコード)が終了するまで、コピー読取り(エンコード)を待機し、該ハードコーデック15Bを使ってのファクシミリ読取り(エンコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bによるコピー読取り(エンコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー記録(デコード)を開始するように制御する。
なお、ファクシミリ送信の送信結果通知を記録する場合、その記録はコピー処理の記録が全て完了した後に行われる。
【0066】
このような構成で、ファクシミリ送信中にコピー要求が発生した場合、ファクシミリ読取り(エンコード)を中断することなく、該ファクシミリ読取り(エンコード)が全て完了した後にコピー読取り(エンコード)を開始するようにしている。従って、ファクシミリ送信を中断することなく、迅速にファクシミリ送信が行え、ファクシミリ送信料を削減することができる。
【0067】
なお、時刻指定送信で指定時刻に自動送信中(符号変換中)、又は通常のメモリ送信によりファクシミリ送信原稿の読取りが完了した後のファクシミリ送信中(符号変換中)に、コピー要求が発生した場合には、読取用のハードコーデック15Bは空きの状態になっているので、直ちにコピー読取り(エンコード)が開始される。
【0068】
次に、ハードコーデック15Bを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合について説明する。
この場合、CPU10では、読取/記録用に設定されたハードコーデック15Bを使ってのコピー読取り(エンコード)、又はコピー記録(デコード)と並行して、通信用に設定されたハードコーデック15Aを使ってのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)を行い、該ハードコーデック15Bによるコピー読取り(エンコード)を全て終えてコピー記録(デコード)まで全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、蓄積中、又は蓄積を終えたところの受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を開始するように制御する。
【0069】
このような構成で、ハードコーデック15Bによるコピー読取り(エンコード)及びコピー記録(デコード)は中断することなく、コピー処理(読取り及び記録)を迅速に行えるとともに、ファクシミリ受信の相手先(発信元)に着信(回線閉結)するまで長時間待たせることがなく、該相手先が負担するファクシミリ送信料を低減することができる。
【0070】
次に、前記第2の使用パターンに設定された複合機1の処理動作について説明する。
図6に示すように、使用パターン選択キー23の操作により第2の使用パターンに設定された複合機1のADF等に送信原稿がセットされて、ユーザによる送信操作によりファクシミリ送信要求が発生すると(ステップVA1)、前記ROM12内の制御プログラムによってソフトコーデック12aが通信用に設定され、ハードコーデック15Aが読取用に設定される。
【0071】
以下では、便宜的に、複合機1のADFに2枚の送信原稿をセットした場合について説明する。
まず、読取用に設定されたハードコーデック15Aに着目して説明する。
ADFにセットされた1枚目の送信原稿は画像読取部3で読取られ(ステップVA2)、その読取画情報は読取用に設定されたハードコーデック15Aで蓄積用フォーマット(例えば、MMR方式)にエンコードされて(ステップVA3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップVA4)。続いて、ADFにセットされた2枚目の送信原稿が画像読取部3で読取られて(ステップVA5)、その読取画情報は該ハードコーデック15Aで蓄積用フォーマットにエンコードされ(ステップVA6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップVA7)。
こうして、画像読取部3での読取りが終了して、該ハードコーデック15Aは空きとなる(ステップVA8)。
【0072】
次に、送信用に設定されたソフトコーデック12aに着目して説明する。
前記ステップVA4で、画像メモリ14に格納された1枚目の送信原稿の読取画情報は、通常のメモリ送信にあってはそのまますぐに、時刻指定による自動送信にあっては指定された時刻に、通信用に設定されたソフトコーデック12aにより送信用フォーマットに符号変換処理されて(ステップVS1)、該送信用フォーマットにてファクシミリ送信される(ステップVS2)。
この画情報の送信フォーマットは、ファクシミリ通信において、通信手順信号の送受信(やり取り)に基づいて決定される。
【0073】
続いて、前記ステップVA7で、画像メモリ14に格納された2枚目の送信原稿の読取画情報が、該ソフトコーデック12aにより送信用フォーマットに符号変換処理されて(ステップVS3)、該送信用フォーマットにてファクシミリ送信される(ステップVS4)。
こうして、ソフトコーデック12aによる符号変換が終了して、該ソフトコーデック12aが空きとなる(ステップVS5)。
最後に、送信終了処理が行なわれ、複合機1は送信先の相手機に対して手続終了信号(EOF)を送信して、該相手機からメッセージ確認信号(MCF)を受信すると、該複合機1から切断命令信号(DCN)が出力されて回線が切断される(ステップVS6)。
【0074】
以上のように、ハードコーデック15Aによるファクシミリ読取り(エンコード)と、ソフトコーデック12aによるファクシミリ送信(符号変換)とが並行して行われる。
なお、図6中のステップVS1、ステップVS3でのソフトコーデック12aによる送信時の符号変換処理には、蓄積用フォーマットを送信用フォーマットに変換する処理と、蓄積解像度を送信用解像度に変換する処理とが含まれる。
【0075】
なお、前記のように、ソフトコーデック12aによる符号変換処理能力はハードコーデック15A、15Bによる符号変換処理能力よりも劣ることから、ソフトコーデック12aが通信用に設定される第2の使用パターンの送信処理速度は、ハードコーデック15Aが通信用に設定される第1の使用パターンの送信処理速度よりも遅くなる。
【0076】
以上、複合機1のADFに2枚の送信原稿をセットした場合についての説明であるが、該ADFにセットした送信原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、ハードコーデック15Aによるファクシミリ読取り(エンコード)と、ソフトコーデック12aによるファクシミリ送信(符号変換)とが並行して行われる。
なお、送信原稿が1枚の場合は、原稿読取載置台上にセットしてもよく、この場合も同様の流れで、送信原稿の読取処理と、その送信処理とが並行して実行される。
【0077】
また、図7に示すように、この第2の使用パターンに設定された複合機1で、ファクシミリ受信が発生すると(ステップWS1)、前記ROM12内の制御プログラムによってソフトコーデック12aが通信用に設定され、ハードコーデック15Bが記録用に設定される。
【0078】
以下では、便宜的に、複合機1で2枚の受信原稿を受信した場合について説明する。
まず、通信用に設定されたソフトコーデック12aに着目して説明する。
複合機1で、相手機からの1枚目の原稿の受信画情報がファクシミリ受信され(ステップWS2)、該受信画情報は通信用に設定されたソフトコーデック12aで蓄積用フォーマットに符号変換処理されて(ステップWS3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップWS4)。続いて、複合機1では、相手機からの2枚目の原稿の受信画情報がファクシミリ受信され(ステップWS5)、該受信画情報は該ソフトコーデック12aで蓄積用フォーマットに符号変換処理されて(ステップWS6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップWS7)。
こうして、相手機からの受信が終了して、該ソフトコーデック12aは空きとなる(ステップWS8)。
【0079】
次に、記録用に設定されたハードコーデック15Bに着目して説明する。
前記ステップWS4で、画像メモリ14に格納された1枚目の原稿の受信画情報は、記録用に設定されたハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップWB1)、該受信画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップWB2)。
【0080】
続いて、前記ステップWS7で、画像メモリ14に格納された2枚目の原稿の受信画情報が、該ハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップWB3)、該受信画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップWB4)。
こうして、ハードコーデック15Bによるデコードが終了して、該ハードコーデック15Bが空きとなる(ステップWB5)。
最後に、受信終了処理が行なわれ、複合機1は相手機から手続終了信号(EOF)を受信すると、該相手機に対してメッセージ確認信号(MCF)を送信する(ステップWB6)。
【0081】
以上のように、ソフトコーデック12aによるファクシミリ受信・蓄積(符号変換)と、ハードコーデック15Bによるファクシミリ記録(デコード)とが並行して行われる。
【0082】
なお、ソフトコーデック12aによる符号変換処理能力はハードコーデック15A、15Bによる符号変換処理能力よりも劣ることから、ソフトコーデック12aが通信用に設定される第2の使用パターンの受信処理速度は、ハードコーデック15Aが通信用に設定される第1の使用パターンの受信処理速度よりも遅くなる。
【0083】
以上、複合機1で2枚の受信原稿を受信した場合についての説明であるが、該受信原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、ソフトコーデック12aによるファクシミリ受信・蓄積(符号変換)と、ハードコーデック15Bによるファクシミリ記録(デコード)とが並行して行われる。
【0084】
また、図8に示すように、この第2の使用パターンに設定された複合機1で、操作部2のスタートキー21の操作によってコピー要求が発生すると(ステップXA1)、前記ROM12内の制御プログラムによってハードコーデック15Aが読取用に設定され、ハードコーデック15Bが記録用に設定される。
【0085】
以下では、便宜的に、複合機1のADFに2枚のコピー原稿をセットした場合について説明する。
まず、読取用に設定されたハードコーデック15Aに着目して説明する。
ADFにセットされた1枚目の送信原稿は画像読取部3で読取られ(ステップXA2)、その読取画情報は読取用に設定されたハードコーデック15Aで蓄積用フォーマット(例えば、MMR方式)にエンコードされて(ステップXA3)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップXA4)。続いて、ADFにセットされた2枚目の送信原稿が画像読取部3で読取られて(ステップXA5)、その読取画情報は該ハードコーデック15Aで蓄積用フォーマットにエンコードされ(ステップXA6)、一旦、画像メモリ14に格納される(ステップXA7)。
こうして、画像読取部3での読取りが終了して、該ハードコーデック15Aは空きとなる(ステップXA8)。
【0086】
次に、記録用に設定されたハードコーデック15Bに着目して説明する。
前記ステップXA4で、画像メモリ14に格納された1枚目のコピー原稿の画情報は、記録用に設定されたハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップXB1)、該画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップXB2)。
【0087】
続いて、前記ステップXA7で、画像メモリ14に格納された2枚目のコピー原稿の画情報が、該ハードコーデック15Bによりデコードされて(ステップXB3)、該画情報が記録紙等に転写されてプリントアウトされる(ステップXB4)。
こうして、ハードコーデック15Bによるデコードが終了して、該ハードコーデック15Bが空きとなる(ステップXB5)。
【0088】
以上、複合機1のADFに2枚のコピー原稿をセットした場合についての説明であるが、該ADFにセットしたコピー原稿の枚数が1枚の場合や、3枚以上の場合についても同様の流れで、一方のハードコーデック15Aによりコピー読取り(エンコード)が実行され、これと並行して他方のハードコーデック15Bによりコピー記録(デコード)が実行されて、コピー処理速度が向上する。
なお、コピー原稿が1枚の場合は、原稿読取載置台上にセットしてもよく、この場合も同様の流れで、一方のハードコーデック15Aを使ってのコピー読取り(エンコード)と並行して、他方のハードコーデック15Bを使ってのコピー記録(デコード)が実行される。
【0089】
以上のように、この第2の使用パターンでは、2つのハードコーデック15A、15Bをそれぞれ読取用と記録用とに分担してコピー読取り(エンコード)とコピー記録(デコード)とを並行して行っており、一方、第1の使用パターンでは、1つのハードコーデック15Bを読取用と記録用とに順次切替えて、該1つのハードコーデック15Bでコピー読取り(エンコード)とコピー記録(デコード)とを順番に行なっていることから、該第2の使用パターンの方が、該第1の使用パターンに比べて、コピー処理速度が速い。
【0090】
以上、第2の使用パターンに設定された複合機1の基本的な処理動作であり、次に、これらの処理動作が重なって発生した場合について説明する。
【0091】
まず、相手機からのファクシミリ受信があって、ソフトコーデック12aで受信画情報を蓄積(符号変換)中に、コピー要求が発生した場合、複合機1の制御手段たるCPU10では、ファクシミリ受信・蓄積(符号変換)及びその記録(デコード)についてはそのまま続行して、該ファクシミリ受信・蓄積(符号変換)及びその記録(デコード)と並行して、コピー読取り(エンコード)を実行し、コピー記録(デコード)については、該ファクシミリ記録(デコード)が全て終了するまで待機するように制御する。
【0092】
すなわち、この構成では、通信用に設定されたソフトコーデック12aを使ってのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)、又は記録用に設定されたハードコーデック15Bを使ってのファクシミリ記録(デコード)と並行して、このとき空いているハードコーデック15Aを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bを使ってのファクシミリ記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、コピー記録(デコード)を開始するように制御する。
【0093】
この構成では、回線の接続状態を中断することなしに、全ての受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができる。また、排出トレイには、受信画情報を記録した記録紙の上から、コピー原稿を記録した記録紙が排出されて、該受信画情報を記録した記録紙と、該コピー原稿を記録した記録紙とが入り混じることはない。
【0094】
あるいは、相手機からのファクシミリ受信があって、ソフトコーデック12aで受信画情報を蓄積(符号変換)中に、ソフトコーデック12aを用いてのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)はそのまま継続して、ハードコーデック15Bによる受信画情報の記録(デコード)については一旦中断し、このとき空いているハードコーデック12Aと、この中断により空きとなったハードコーデック15Bとを用いてコピー処理を実行するように制御してもよい。
【0095】
すなわち、この構成では、CPU10は、通信用に設定されたソフトコーデック12aを使ってのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)、又は記録用に設定されたハードコーデック15Bを使ってのファクシミリ記録(デコード)と並行して、このとき空いているハードコーデック15Aを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、該ハードコーデック15Bを使っての受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を頁(ページ)単位で中断し、これにより空きとなった該ハードコーデック15Bを使ってコピー記録(デコード)を開始する。すなわち、このとき、ソフトコーデック12aを使ってのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)と並行して、ハードコーデック15Aを使ってのコピー読取り(エンコード)、又はハードコーデック15Bを使ってのコピー記録(デコード)とが実行されており、該ハードコーデック15Bによるコピー記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、中断していた受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を再開するように制御する。
【0096】
なお、このコピー要求の発生が受信画情報の記録前(先頭ページの受信中)であれば、受信画情報のファクシミリ記録(デコード)は全て後回しにされ、全ての受信画情報がコピー処理(読取り及び記録)の完了後にファクシミリ記録(デコード)が実行されることになる。
【0097】
この構成では、回線の接続状態を中断することなく、ソフトコーデック12aで受信・蓄積は継続して行うとともに、ハードコーデック15Bによる受信画情報の記録(デコード)については一旦中断して、ハードコーデック15Aと該ハードコーデック15Bとによりコピー処理(読取り及び記録)を迅速に行うことができる。また、コピー要求が発生した際、直ちにハードコーデック15Bによる受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を中断するのではなく、そのときにファクシミリ記録(デコード)している頁(ページ)が終了してから中断することにより、受信画情報を不完全に記録した記録紙の発生を防止することができる。
【0098】
次に、時刻指定送信を行う場合のファクシミリ送信原稿の読取中、又は通常のメモリ送信によりファクシミリ送信原稿の読取中に、コピー要求が発生した場合について説明する。
通常のメモリ送信によるファクシミリ送信原稿の読取中にあっては、ハードコーデック15Aを用いての送信原稿の画情報のエンコードと並行して、ソフトコーデック12aを用いての該画情の送信用フォーマットへの符号変換が実行されているが、時刻指定送信を行う場合のファクシミリ送信原稿の読取中にあっては、ハードコーデック15Aを用いての送信原稿の画情報のエンコードのみが実行されていて、その後、指定された時刻になると、ソフトコーデック12aによる該画情の送信用フォーマットへの符号変換が実行される。
【0099】
このファクシミリ送信原稿の読取中に、コピー要求が発生すると、複合機1のCPU10では、該ハードコーデック15Aによるファクシミリ読取り(エンコード)が終了するまで、コピー読取り(エンコード)を待機し、該ハードコーデック15Aを使ってのファクシミリ読取り(エンコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Aを使ってコピー読取り(エンコード)を開始し、このハードコーデック15Aによるコピー読取り(エンコード)と並行して、空いていたハードコーデック15Bを使ってのコピー記録(デコード)を実行するように制御する。
なお、ファクシミリ送信の送信結果通知を記録する場合、その記録はコピー処理の記録が全て完了した後に行われる。
【0100】
このような構成で、ファクシミリ送信中にコピー要求が発生した場合、ファクシミリ読取り(エンコード)を中断することなく、該ファクシミリ読取り(エンコード)が全て完了した後にコピー読取り(エンコード)を開始するようにしている。従って、ファクシミリ送信を中断することなく、迅速にファクシミリ送信が行え、ファクシミリ送信料を削減することができる。
【0101】
なお、時刻指定送信で指定時刻に自動送信中(符号変換中)、又は通常のメモリ送信によりファクシミリ送信原稿の読取りが完了した後のファクシミリ送信中(符号変換中)に、コピー要求が発生した場合には、読取用のハードコーデック15Aは空きの状態になっているので、直ちにコピー読取り(エンコード)が開始される。
【0102】
次に、ハードコーデック15A、又はハードコーデック15Bを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合について説明する。
この場合、CPU10では、読取用に設定されたハードコーデック15Aを使ってのコピー読取り(エンコード)、又は記録用に設定されたハードコーデック15Bを使ってのコピー記録(デコード)と並行して、通信用に設定されたソフトコーデック12aを使ってのファクシミリ受信・蓄積(符号変換)を行い、該ハードコーデック15Aを使ってのコピー読取り(エンコード)、及び該ハードコーデック15Bを使ってのコピー記録(デコード)が全て終わり次第、空きとなった該ハードコーデック15Bを使って、蓄積中、又は蓄積を終えたところの受信画情報のファクシミリ記録(デコード)を開始するように制御する。
【0103】
このような構成で、ハードコーデック15Aによるコピー読取り(エンコード)と、ハードコーデック15Bによるコピー記録(デコード)とは中断することなく、ファクシミリ受信・蓄積(符号変換)のみ先行して行い、コピー処理完了後に、受信画情報の記録を行うことにより、コピー処理を迅速に行えるとともに、ファクシミリ受信の相手先(発信元)に着信(回線閉結)するまで長時間待たせることがなく、該相手先が負担するファクシミリ送信料を低減することができる。
【0104】
以上のように第1の使用パターンの場合には、コピー読取り(エンコード)とコピー記録(デコード)とを並行して行えないため、コピー効率は悪くなるが、通信用として一方のハードコーデック15Aを使用するので、符号変換が高速で行え、高速通信が可能となる。ファクシミリ送受信とコピー要求とが重なって発生する頻度が高い場合には、3つのハードコーデックを使用していた従来型に比べて多少効率が低下する場合があるが、頻度が低い場合には、従来型と同程度の処理効率を維持することができる。
【0105】
また、第2の使用パターンの場合には、通信用としてソフトコーデック12aを使用するため、通信速度はやや低速となるが、コピー読取り(エンコード)とコピー記録(デコード)とを並行して行えるため、コピー処理を効率良く行うことができる。ファクシミリ送受信とコピー要求とが重なって発生する頻度が高い場合には、3つのハードコーデックを使用していた従来型に比べて多少効率が低下する場合があるが、頻度が低い場合には、従来型と同程度の処理効率を維持することができる。
【0106】
以上のような構成で、本発明では、ハードコーデック15A、15Bの実装数が削減されて、コストの削減が図られるとともに、ソフトコーデック12aと、少ないハードコーデック15A、15Bとを有効に活用し、ユーザの使用状況に合わせてコピー動作とファクシミリ通信動作とを効率良く実行することができ、ユーザの使用状況に合わせてフレキシブルに対応できる廉価な複合機1を提供することができる。
【0107】
なお、原稿搬送路の両側にそれぞれ読取手段を備えることにより、ADFを用いて両面読取が可能に構成された画像形成装置では、制御部に表面読取用と、裏面読取用と、記録用と、通信用との4つのハードコーデックが実装されており、本発明によれば、このタイプの画像形成装置の場合にも、4つのハードコーデックを3つに削減することができる。
【0108】
以下、この3つのハードコーデックを備えた画像形成装置について説明すると、該画像形成装置の制御部には、エンコード処理及びデコード処理を行う3つのハードコーデックが実装され、ROMにソフトウェアの実行によってエンコード処理及びデコード処理を行うソフトコーデックが格納されている。また、RAMには、画像形成装置におけるコピー処理と、ファクシミリ通信処理との各処理と、使用するコーデックとを関連付けた複数の使用パターンを記憶する記憶手段が格納されて、該使用パターンは画像形成装置の操作部に配置された使用パターン選択キーの操作により、設定が可能に構成されている。さらに、制御部のROMには使用パターン選択キーの操作による選択結果に基づいて前記記憶手段の使用パターンを参照することにより使用するコーデックを決定する制御プログラムが格納されている。
【0109】
具体的には、前記記憶手段には、▲1▼1つのハードコーデックを通信用として設定し、2つ目及び3つ目のハードコーデックを読取/記録用として設定する、第1の使用パターンと、▲2▼ソフトコーデックを通信用として、3つのハードコーデックを、1つは表面読取用として、もう1つは裏面読取用として、残りの1つは記録用として設定する、第2の使用パターンとが格納されている。
さらに、記憶手段に上記2つの使用パターン以外の使用パターンを格納してもよく、記憶手段に格納する使用パターンは特に限定はないしないものとする。
【0110】
そして、使用パターン選択キーの操作により表示部には、例えば、「ファクシミリ機能を優先するか、コピー機能を優先するか?」などと表示されて、「ファクシミリ機能を優先する」を選択すれば、第1の使用パターンに設定され、「コピー機能を優先する」を選択すれば、第2の使用パターンに設定されるように構成されている。
なお、本実施例では、使用パターンを切り替える切替手段を操作部上の使用パターン選択キーで構成しているが、該切替手段は他の構成であってもよく、特に限定はしない。
【0111】
以上のような構成で、表面読取用、裏面読取用、記録用、通信用の4つのハードコーデックが実装されていた画像形成装置については、3つのハードコーデックに削減することができ、コストの削減を図ることができるとともに、ソフトコーデックと、該3つのハードコーデックとを有効に活用して、ユーザの使用状況に合わせてコピー動作とファクシミリ通信動作とを効率良く実行することができる。
【0112】
なお、ハードコーデックが5つ以上実装された画像形成装置についての記載は省略するが、これらハードコーデックが5つ以上実装される画像形成装置についても、前記同様に、ハードコーデックの実装数が削減されて、コストの削減が図られるとともに、ソフトコーデックと、少ないハードコーデックとを有効に活用して、ユーザの使用状況に合わせてコピー動作とファクシミリ通信動作とを効率良く実行することができる。
以上、本発明の画像形成装置の一実施の形態である。
【0113】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次に示すような効果を奏する。
まず、請求項1の発明では、ハードコーデックの実装数を削減して、コストの削減が図られるとともに、ソフトコーデックと、少ないハードコーデックとを有効に活用し、ユーザの使用状況に合わせてコピー動作とファクシミリ通信動作とを効率良く実行することができ、ユーザの使用状況に合わせてフレキシブルに対応できる廉価な画像形成装置が提供される。
【0114】
請求項2の発明では、少ないハードコーデックにより、ファクシミリ機能を優先した仕様に設定することができ、特にファクシミリの送受信において、画像形成装置を効率良く使用することができる。
【0115】
請求項3の発明では、ソフトコーデックと、少ないハードコーデックとを組み合わせて有効に活用し、コピー機能を優先した仕様に設定することができ、特にコピー処理において、画像形成装置を効率良く使用することができる。
【0116】
請求項4の発明では、回線の接続状態を中断することなしに、全ての受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができる。また、排出トレイには、受信画情報を記録した記録紙の上から、コピー原稿を記録した記録紙が排出されて、該受信画情報を記録した記録紙と、該コピー原稿を記録した記録紙とが入り混じることはない。
【0117】
請求項5の発明では、回線の接続状態を中断することなく、一方のハードコーデックで受信・蓄積は継続して行うとともに、他方のハードコーデックによる受信画情報の記録については一旦中断して、該他方のハードコーデックによりコピー処理(読取り及び記録)を優先的に行うことができる。また、コピー要求が発生した際、直ちに他方のハードコーデックによる受信画情報のファクシミリ記録を中断するのではなく、そのときにファクシミリ記録している頁(ページ)が終了してから中断することにより、受信画情報を不完全に記録した記録紙の発生を防止することができる。
【0118】
請求項6の発明では、回線の接続状態を中断することなしに、受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができるとともに、受信完了後のコピー処理についても、2つのハードコーデックを用いて行うため、処理速度が向上する。
【0119】
請求項7の発明では、ファクシミリ送信を中断することなく、迅速にファクシミリ送信が行え、ファクシミリ送信料を削減することができる。
【0120】
請求項8の発明では、他方のハードコーデックによるコピー読取り及びコピー記録は中断することなく、コピー処理(読取り及び記録)を迅速に行えるとともに、ファクシミリ受信の相手先(発信元)に着信(回線閉結)するまで長時間待たせることがなく、該相手先が負担するファクシミリ送信料を低減することができる。
【0121】
請求項9の発明では、回線の接続状態を中断することなしに、全ての受信画情報をコピー処理に優先して記録していき、受信内容をいち早く確認することができる。また、排出トレイには、受信画情報を記録した記録紙の上から、コピー原稿を記録した記録紙が排出されて、該受信画情報を記録した記録紙と、該コピー原稿を記録した記録紙とが入り混じることはない。
【0122】
請求項10の発明では、回線の接続状態を中断することなく、ソフトコーデックで受信・蓄積は継続して行うとともに、他方のハードコーデックによる受信画情報の記録については一旦中断して、一方のハードコーデックと該他方のハードコーデックとによりコピー処理(読取り及び記録)を迅速に行うことができる。また、コピー要求が発生した際、直ちに他方のハードコーデックによる受信画情報のファクシミリ記録を中断するのではなく、そのときにファクシミリ記録している頁(ページ)が終了してから中断することにより、受信画情報を不完全に記録した記録紙の発生を防止することができる。
【0123】
請求項11の発明では、ファクシミリ送信を中断することなく、迅速にファクシミリ送信が行え、ファクシミリ送信料を削減することができる。
【0124】
請求項12の発明では、一方のハードコーデックによるコピー読取りと、他方のハードコーデックによるコピー記録とは中断することなく、ファクシミリ受信での符号変換のみ先行して行い、コピー処理完了後に、受信画情報の記録を行うことにより、コピー処理を迅速に行えるとともに、ファクシミリ受信の相手先(発信元)に着信(回線閉結)するまで長時間待たせることがなく、該相手先が負担するファクシミリ送信料を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合機1の制御構成を示すブロック図。
【図2】複合機1の使用パターンを説明する表。
【図3】第1の使用パターンに設定された複合機1でのファクシミリ受信処理を説明するフローチャート。
【図4】同じくファクシミリ送信処理を説明するフローチャート。
【図5】同じくコピー処理を説明するフローチャート。
【図6】第2の使用パターンに設定された複合機1でのファクシミリ受信処理を説明するフローチャート。
【図7】同じくファクシミリ送信処理を説明するフローチャート。
【図8】同じくコピー処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 複合機
2 操作部
3 画像読取部
4 画像記録部
10 CPU
12 ROM
12a ソフトコーデック
13 RAM
13a 記憶手段
15A ハードコーデック
15B ハードコーデック

Claims (12)

  1. 画像読取部と画像記録部とファクシミリ通信部とを備え、コピー機能及びファクシミリ通信機能が実行可能な画像形成装置であって、
    画情報のエンコード/デコード処理が実行可能な2つのハードコーデックと、
    ソフトウェアの実行によってエンコード/デコード処理を行う1つのソフトコーデックと、
    各処理機能と使用するコーデックとを関連付けた複数の使用パターンを記憶する記憶手段と、
    使用パターンを選択するための切替手段と、
    切替手段により選択された使用パターンを参照することにより、使用するコーデックを決定する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には、使用パターンとして、一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定するパターンを記憶することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記記憶手段には、使用パターンとして、ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定するパターンを記憶することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録が終了するまで、コピー読取りを待機し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始するように制御することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使っての符号変換は継続して行うとともに、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を頁単位で中断し、これにより空きとなった他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるコピー読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始し、該他方のハードコーデックによるコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って中断していたファクシミリ記録を再開するように制御することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、一方のハードコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使っての符号変換は継続して行うとともに、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を継続して行い、該一方のハードコーデックによる符号変換が全て終わり次第、空きとなった該一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始するように制御する制御パターンを備えたことを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ送信で、他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取り中に、コピー要求が発生した場合、該他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取りが終了するまで、コピー読取りを待機し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるコピー読取りが全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始するように制御することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 前記一方のハードコーデックを通信用に、他方のハードコーデックを読取/記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、他方のハードコーデックを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合、該他方のハードコーデックを使ってのコピー読取り、又はコピー記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってファクシミリ受信での符号変換を行い、該他方のハードコーデックによるコピー読取りを全て終えてコピー記録まで全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、ファクシミリ記録を開始するように制御することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の画像形成装置。
  9. 前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、ソフトコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該ソフトコーデックを使っての符号変換、又は他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックによるファクシミリ記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、コピー記録を開始するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  10. 前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ受信で、ソフトコーデックを使っての符号変換中に、コピー要求が発生した場合、該ソフトコーデックを使ってのファクシミリ受信での符号変換、又は他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録と並行して、一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、該他方のハードコーデックを使ってのファクシミリ記録を頁単位で中断し、これにより空きとなった該他方のハードコーデックを使ってコピー記録を開始し、該他方のハードコーデックによるコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、中断していたファクシミリ記録を再開するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、ファクシミリ送信で、一方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取り中に、コピー要求が発生した場合、該一方のハードコーデックを使ってのファクシミリ読取りが終了するまで、コピー読取りを待機し、該一方のハードコーデックによるファクシミリ読取りが全て終わり次第、空きとなった該一方のハードコーデックを使ってコピー読取りを開始し、この一方のハードコーデックによるコピー読取りと並行して、他方のハードコーデックを使ってコピー記録を実行するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  12. 前記ソフトコーデックを通信用に、一方のハードコーデックを読取用に、他方のハードコーデックを記録用に設定する使用パターンを備えた画像形成装置において、前記制御手段は、一方のハードコーデック、又は他方のハードコーデックを使ってのコピー処理中に、ファクシミリ受信が発生した場合、該一方のハードコーデックを使ってのコピー読取り、又は該他方のハードコーデックを使ってのコピー記録と並行して、ソフトコーデックを使ってファクシミリ受信での符号変換を行い、該他方のハードコーデックを使ってのコピー記録が全て終わり次第、空きとなった該他方のハードコーデックを使って、ファクシミリ記録を開始するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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