JP2004153353A - 携帯情報端末装置 - Google Patents

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JP2004153353A JP2002313624A JP2002313624A JP2004153353A JP 2004153353 A JP2004153353 A JP 2004153353A JP 2002313624 A JP2002313624 A JP 2002313624A JP 2002313624 A JP2002313624 A JP 2002313624A JP 2004153353 A JP2004153353 A JP 2004153353A
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Masakazu Hanashima
正和 花島
Kiyoshi Toma
清 當摩
Haruki Oe
晴樹 大江
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Abstract

【課題】カメラユニットを備えた携帯電話機等において、小型化、薄型化、レンズの保護を図りつつ、変倍撮影を行えるようにする。
【解決手段】操作釦11及び液晶モニター12が配置された本体10、光学系及びCCD80を含むカメラユニット20を備え、カメラユニット20は、被写体に対向させる撮影レンズG1、撮影レンズを通過した被写体光の光軸方向を変更してCCDに導く反射プリズムG2、被写体の倍率を可変にする変倍レンズ光学系30〜70、これらを一体的に収容する筒体21を含み、筒体21は、撮影レンズG1を露出及び隠蔽させるべく本体10に対して出没自在に設けられる。これにより、装置を小型化、薄型化でき、広角〜望遠での幅広い撮影が可能になり、さらに、非撮影時に撮影レンズG1を隠蔽し保護できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機あるいは携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末装置に関し、特に、操作者あるいは周辺の風景等を撮影可能なカメラユニットを備えた携帯情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、画像信号を送受信できる携帯電話機あるいは携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末装置が開発されている。例えば、カメラユニットを搭載した携帯電話機としては、携帯電話機本体の上側端面にアンテナを設け、種々の操作釦及び液晶モニターを配置した正面に、カメラユニットの一部をなす撮影レンズを配置し、操作者及び他人あるいは風景等を撮影できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−320454号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の携帯電話機においては、光軸方向が携帯電話機本体の正面に垂直となるように撮影レンズの後方に撮像素子であるCCDが配置されている。したがって、カメラユニットの光学系が単焦点のレンズ光学系である場合は、携帯電話機の奥行き(厚み)はそれ程厚くならないが、広角〜望遠の撮影が可能な変倍光学系を採用すると光軸方向における全長が長くなるため、従来のように光軸方向が携帯電話機本体の正面と垂直となるようにカメラユニットを搭載することは困難であった。また、非撮影の際にも撮影レンズが常時露出した状態にあると、撮影レンズの表面に傷が生じたり、ゴミあるいは指紋等が付着し易いため、レンズを保護する必要があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、装置の小型化、薄型化、レンズの保護等を図りつつ、変倍撮影が可能な光学系を含むカメラユニットを備えた携帯情報端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯情報端末装置は、種々の操作を行う操作釦及び種々の情報を表示する表示部が配置された本体と、被写体を撮影するための光学系及び撮像素子を含むカメラユニットとを備えた携帯情報端末装置であって、上記カメラユニットは、被写体に対向させる撮影レンズと、撮影レンズを通過した被写体光の光軸方向を変更して撮像素子に導く変更要素と、被写体の倍率を可変にする変倍レンズ光学系と、撮影レンズ、変更要素、変倍レンズ光学系、及び撮像素子を一体的に収容する筒体とを含み、筒体は、撮影レンズを露出及び隠蔽させるべく本体に対して出没自在に設けられている、ことを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、カメラユニットが変更要素及び変倍レンズ光学系を含むため、撮影レンズから入射した被写体光は、変更要素により光軸方向が変更された後、変倍レンズ光学系により広角〜望遠の範囲で適宜倍率が変えられた後撮像素子に入射する。したがって、比較的光軸の長い変倍レンズ光学系を含むカメラユニットであっても、本体を突出した輪郭とすることなく配置することができ、携帯情報端末装置を小型化でき、又、広角〜望遠での幅広い撮影が可能になる。さらに、非撮影の際には、筒体を本体に没入させて撮影レンズを隠蔽し保護することができる。
【0008】
上記構成において、筒体は、撮影レンズを本体から露出させた状態で、その軸線回りに回動自在に支持されている、構成を採用できる。
この構成によれば、筒体を回転させて撮影レンズの向きすなわち被写体光が入る向き(撮影方向)を適宜調整できるため、その撮影レンズが操作者側に向くようにすれば操作者自らを撮影でき、一方、撮影レンズが反対側(外側)を向くようにすれば周辺の風景等を撮影できる。
【0009】
上記構成において、筒体は、表示部が設けられた面と略平行な方向に出没自在に設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、筒体(カメラユニット)を、表示部と平行に出没させることができるため、本体に対してカメラユニットの収容空間を効率良く設定することができ、携帯情報端末装置を小型化、薄型化できる。
【0010】
上記構成において、本体に対して伸縮自在に設けられたアンテナを有し、カメラユニットは、筒体がアンテナの輪郭の一部を画定するように設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、アンテナの伸縮動作により、筒体(カメラユニット)を出没させることができる。また、筒体がアンテナの輪郭の一部を画定するように設けられているため、本体内の収容空間を効率良く利用して、携帯情報端末装置をより小型化できる。
【0011】
上記構成において、カメラユニットは、変倍レンズ光学系の変倍調整を手動により行うための手動操作部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、操作者が手動により手動操作部を操作することで、適宜所望の倍率に変倍調整を行いつつ、被写体を撮影することができる。また、手動操作によるため、モータ等を用いた電動式の場合に比べて、携帯情報端末装置を小型化、軽量化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図13は、本発明に係る携帯情報端末装置の一実施形態として携帯電話機を示すものであり、図1及び図2は携帯電話機の外観図、図3及び図4はカメラユニットの外観図、図5ないし図13はカメラユニットの構造を示す断面図及び部品図である。
【0013】
この携帯電話機は、図1に示すように、種々の操作釦11、種々の情報を表示する表示部(液晶モニター)12が配置された本体10、本体10に対して出没自在に設けられ先端にノブ13が固着されたカメラユニット20等により形成されている。
【0014】
カメラユニット20は、図1及び図2に示すように、表示部12が設けられた正面10aに対して略垂直な面(上側面)10bに対して出没自在に、すなわち、正面10aと略平行な方向に出没自在に設けられており、図3及び図4に示すように、全体の輪郭を画定する筒体21、筒体21の外壁面から露出させられて被写体に対向させられる撮影レンズG1、筒体21の外壁面に沿って回動自在に設けられた手動操作部22等を備えている。
【0015】
また、カメラユニット20は、図5及び図6に示すように、筒体21の内部に収容され撮影レンズG1を通過した被写体光の光軸方向を変更して後述するCCD80に導く変更要素としての反射プリズムG2、被写体の倍率を可変にする変倍レンズ光学系30〜70、撮像素子としてのCCD80等を備えている。尚、撮影レンズG1も、反射プリズムG2よりも被写体寄りにおいて筒体21に収容されている。
ここで、反射プリズムG2は、三角柱をなす三角プリズムであり、被写体光の中心光線で表すと、撮影レンズG1を通過した被写体光の光軸方向L1を直角な光軸方向L2に変更させて、レンズG3及びレンズG4並びにCCD80に向けて射出する。
【0016】
このように、撮影レンズG1から入射する被写体光の光軸方向L1を略直角な方向L2に変更して射出する反射プリズムG2を設け、筒体21の軸線方向(光軸方向L2)が表示部12と略平行となるようにカメラユニット20が配置されているため、本体10を薄型化でき、携帯情報端末機を全体的に薄型化及び小型化できる。
【0017】
そして、カメラユニット20により撮影する場合には、図1に示すように、ノブ13を掴んで筒体21(カメラユニット20)を引き出して撮影レンズG1を露出させ、一方、撮影しない(非撮影の)場合には、図2に示すように筒体21(カメラユニット20)を押し込んで撮影レンズG1を隠蔽する。
このように、非撮影の際には、撮影レンズG1を本体10の内部に隠蔽できるため、撮影レンズG1の表面に傷を生じたり、あるいは、ゴミ、指紋等が付着するのを防止できる。
【0018】
また、カメラユニット20は、図1に示すように、撮影レンズG1が露出するように筒体21を引き出した(突出させた)状態で、軸線S回りに回動自在にかつ所望の角度位置に保持できるように支持されている。
したがって、筒体21を回転させることで、撮影レンズG1の向きすなわち撮影方向を適宜調整することができ、撮影レンズG1が表示部12と同じ方向を向くようにすれば、操作者は表示部12を眺めつつ操作者自らを撮影でき、一方、撮影レンズG1が反対側(外側)を向くようにすれば、操作者は表示部12を眺めつつ周辺の風景等を撮影できる。
【0019】
カメラユニット20においては、図3ないし図13に示すように、筒体21の内側に、光学系を構成する撮影レンズG1、反射プリズムG2、レンズG3、レンズG4、撮像素子としてのCCD80、光軸L2回りに回動自在な第1カム筒30及び第2カム筒40、レンズG3を保持する第1レンズ保持枠50、レンズG4を保持する第2レンズ保持枠60、第1レンズ保持枠50と第2レンズ保持枠60との間に配置された圧縮バネ70等が収容されている。
【0020】
このカメラユニット20において、レンズG1及び反射プリズムG2は第1レンズ群、レンズG3(及び第1レンズ保持枠50)は第2レンズ群、レンズG4(及び第2レンズ保持枠60)は第3レンズ群をそれぞれ形成しており、被写体光がL1方向から進入すると、反射プリズムG2にて略直角に方向が変更させられてL2方向に進入し、レンズG3及びレンズG4を経て、CCD80に到達する。そして、第2レンズ群(レンズG3)及び第3レンズ群(レンズG4)が、光軸方向L2において相対的に移動させられることにより、CCD80の結像面に対して被写体の変倍動作及び合焦動作が行われる。
尚、CCD80は、筒体21の後端部に連結された筒体21´に保持されており、又、CCD80とレンズG4との間には、水晶フィルタ及びフェースプレート(不図示)が配置される。
上記第1カム筒30、第2カム筒40、レンズG3及び第1レンズ保持枠50、レンズG4及び第2レンズ保持枠60等により、CCD80の結像面に対する被写体の撮影倍率を可変にする変倍レンズ光学系が構成されている。
【0021】
筒体21は、図3ないし図7に示すように、それぞれ樹脂材料により成型された二つの筒半体を接合してスナップフィットにより連結したものである。筒体21には、光軸方向L2に伸長するガイド溝21a、略矩形の開口部21b、手動操作部22を摺動自在に嵌め込む肉抜き部21c等が形成されている。
【0022】
第1カム筒30は、図5、図6、図7(b)に示すように、筒体21の内側において回動自在に支持されて、第1レンズ保持枠50を光軸方向L2に移動させるものである。第1カム筒30は、図8及び図9に示すように、大きい内径をなす内周面31a、内周面31aから内側に縮径した内周面31b、内周面31bと内周面31aとの段差部分により画定され軸線方向(光軸方向L2)に向かう端面カム31c、壁面の一部を開口させる切欠き部32、切欠き部32の縁により画定される端面カム32a、外周面の一部を肉抜きして形成された逃げ部33、外周面から径方向外側に突出した突出片34、突出片34に形成された連結ピン34a及び連結孔34b等により形成されている。
【0023】
第1カム筒30に形成された3つの端面カム31c,31c,32aは、後述する第1レンズ保持枠50の3つのフォロワ52とそれぞれ接触して、光軸方向L2においてカム作用を及ぼす。したがって、第1カム筒30が回転すると、第1レンズ保持枠50が光軸方向L2に移動させられる。
【0024】
第2カム筒40は、図5、図6、図7(a)に示すように、筒体21の内側において回動自在に支持されて、第2レンズ保持枠60を光軸方向L2に移動させるものである。第2カム筒40は、図10及び図11に示すように、大きい内径をなす内周面41a、内周面41aから内側に縮径した内周面41b、内周面41bと内周面41aとの段差部分により画定され軸線方向(光軸方向L2)に向かう端面カム41c、壁面の一部を開口させる切欠き部42、切欠き部42の縁により画定される端面カム42a、外周面の一部を肉抜きして形成された逃げ部43、外周面から径方向外側に突出した突出片44、突出片44に形成された連結ピン44a及び連結孔44b等により形成されている。
【0025】
第2カム筒40に形成された3つの端面カム41c,41c,42aは、後述する第2レンズ保持枠60の3つのフォロワ62とそれぞれ接触して、光軸方向L2においてカム作用を及ぼす。したがって、第2カム筒40が回転すると、第2レンズ保持枠60が光軸方向L2に移動させられる。
【0026】
そして、第1カム筒30と第2カム筒40とは、図5及び図6に示すように、光軸方向L2において、お互いの端面カム31c,32a,41c,42aが対向するように配置され、又、連結ピン34a,44aが連結孔44b,34bにそれぞれ嵌合されて、図7(b)に示すように突出片34,44同士が接合され、筒体21の内側において一体的に回転するように連結されている。
突出片34,44は、筒体21の開口部21bから外側に露出し、図3、図5、図6、図7(b)に示すように、手動操作部22に連結されている。
【0027】
手動操作部22は、図3、図4、図7(b)に示すように、円筒の一部を切り取った円弧形状に形成され、略中央部に形成された嵌合孔22aに突出片34,44が嵌入されている。そして、手動操作部22は、筒体21の肉抜き部21cに対して摺動自在に取り付けられている。
したがって、手動操作部22を回動させることにより、第1カム筒30及び第2カム筒40が一体となって同時に回動し、第1レンズ保持枠50及び第2レンズ保持枠60に対してそれぞれカム作用を及ぼすようになっている。
【0028】
第1レンズ保持枠50は、図5、図6に示すように、レンズG3を保持すると共に、光軸方向L2に移動自在に第1カム筒30の内側に配置されている。第1レンズ保持枠50は、図12に示すように、樹脂材料により略円筒状に成型されており、レンズG3を保持する保持孔51、略120度の間隔で配置され径方向外側に向けて突出する3つのフォロワ52、一つのフォロワ52と一体的に形成された突起53等により形成されている。
【0029】
そして、図5及び図6に示すように、2つのフォロワ52が第1カム筒30の端面カム31cに当接し、その外側面52aが内周面31aに摺動自在に当接し、一つのフォロワ52が端面カム32aに当接し、突起53がカム溝21aに挿入されている。これにより、第1レンズ保持枠50は、径方向において位置決めされ、かつ、カム溝21aにより回転が規制されつつ、端面カム31c,32aのカムプロフィルに追随して光軸方向L2にのみ移動するようになっている。
【0030】
第2レンズ保持枠60は、図5、図6に示すように、レンズG4を保持すると共に、光軸方向L2に移動自在に第2カム筒40の内側に配置されている。第2レンズ保持枠60は、図13に示すように、樹脂材料により略円筒状に成型されており、レンズG4を保持する保持孔61、略120度の間隔で配置され径方向外側に向けて突出する3つのフォロワ62、一つのフォロワ62と一体的に形成された突起63等により形成されている。
【0031】
そして、図5及び図6に示すように、2つのフォロワ62が第2カム筒40の端面カム41cに当接し、その外側面62aが内周面41aに摺動自在に当接し、一つのフォロワ62が端面カム42aに当接し、突起63がカム溝21aに挿入されている。これにより、第2レンズ保持枠60は、径方向において位置決めされ、かつ、カム溝21aにより回転が規制されつつ、端面カム41c,42aのカムプロフィルに追随して光軸方向L2にのみ移動するようになっている。
【0032】
圧縮バネ70は、図5及び図6に示すように、圧縮された状態で配置されるコイル状のバネであり、第1レンズ保持枠50の受け面54と第2レンズ保持枠60の受け面64との間に配置され、光軸方向L2において両者を遠ざける方向に付勢力を及ぼしている。したがって、この付勢力により、フォロワ52は端面カム31c,32aに押し付けられ、フォロワ62は端面カム41c,42aに押し付けられて、カム作用が確実に行われるようになっている。
【0033】
次に、カメラユニット20の変倍動作について図5及び図6に基づき説明すると、手動操作部22を一方向に回転させると、端面カム31c,32a及び端面カム41c,42aのカム作用により、図5に示すように、第1レンズ保持枠50(レンズG3)及び第2レンズ保持枠60(レンズG4)は、相対的な距離を変化させつつ光軸方向L2の前方側(矢印F)に向けて移動し、広角撮影位置に至る。
【0034】
一方、手動操作部22を逆方向に回転させると、端面カム31c,32a及び端面カム41c,42aのカム作用により、図6に示すように、第1レンズ保持枠50(レンズG3)及び第2レンズ保持枠60(レンズG4)は、相対的な距離を変化させつつ光軸方向L2の後方側(矢印R)に向けて移動し、望遠撮影位置に至る。このように、手動操作部22を回動させるだけで、広角〜望遠での幅広い撮影を行うことができる。また、手動操作としたことにより、装置が簡略化され、小型化、軽量化、低コスト化に寄与する。
【0035】
次に、上記携帯電話機の操作について説明する。先ず、非撮影の状態では、図2に示すように、カメラユニット20は本体10の内部に没入している。したがって、非撮影の状態で撮影レンズG1に傷が生じたり、ゴミあるいは指紋等が付着するのを防止できる。
この非撮影状態から、カメラユニット20で撮影する場合は、ノブ13を掴んでカメラユニット20(筒体21)を引き出し、撮影レンズG1を露出させる。
【0036】
この状態で、操作釦11の一つを操作してカメラユニット20(CCD80)のスイッチをONにすると、撮影レンズG1の前方にある操作者等からの被写体光が撮影レンズG1から入射し、その進行方向が反射プリズムG2により変更される。そして、進行方向が変更された被写体光は、第2レンズ群(レンズG3)及び第3レンズ群(レンズG4)を経て、CCD80の結像面に達する。
【0037】
そして、CCD80により撮影された画像は、所定の画像処理がなされ、表示部(液晶モニター)12に表示される。ここで、操作者が、手動操作部22を回転させて第1カム筒30及び第2カム筒40の位置を調整し、図5に示すように第2レンズ群(レンズG3)及び第3レンズ群(レンズG4)を前方(F方向)に移動させつつお互いに離隔した位置に位置付けると、被写体の広角撮影が行われて表示部12に広角画像が表示される。一方、図6に示すように第2レンズ群(レンズG3)及び第3レンズ群(レンズG4)を後方に移動させつつお互いに近接した位置に位置付けると、望遠撮影が行われて表示部12に望遠画像が表示される。
【0038】
したがって、操作者は、表示部12でこれらの撮影画像を確認しながら撮影倍率を適宜調整し、所望倍率の画像に調整できた時点で、操作釦11の一つ(レリーズボタン)を押してレリーズ操作を行うと、その画像が撮影される。そして、記憶部に撮影画像を保存し、あるいは、送信操作を行なって通信相手に撮影画像を送信することができる。
【0039】
ところで、被写体を撮影者等から周辺の風景に変えたい場合には、筒体21(カメラユニット20)を回転させて、撮影レンズG1が反対側(外側)を向くように位置付ける。そこで、操作者は、表示部12に表示される風景画像等を確認しながら前述同様に撮影倍率を適宜調整し、所望倍率の画像に調整できた時点で、操作釦11の一つを押してレリーズ操作を行って、前述同様に撮影画像の保存あるいは送信を行うことができる。
【0040】
上記のように、変倍レンズ光学系による変倍調整は、操作者の手動操作により行われるため、カメラユニット20は、モータ等により変倍駆動する場合に比べて、電力の消費もなく、構造も簡略化され、携帯電話機が全体として小型化される。
【0041】
図14及び図15は、本発明に係る携帯情報端末装置の他の実施形態を示すものである。この実施形態においては、アンテナ130の部分にカメラユニット20を設けた以外は、前述の携帯電話機と同一であるため、同一の構成及び動作については同一の符号を付してその説明を省略する。
この携帯電話機においては、図14及び図15に示すように、本体10´に対して伸縮自在にアンテナ130が設けられており、このアンテナ130の下端部領域の輪郭を画定するようにカメラユニット20が設けられている。
【0042】
そして、カメラユニット20により撮影する場合には、図14に示すように、アンテナ130の先端部130aを掴んで伸ばし、筒体21(カメラユニット20)を突出させて撮影レンズG1を露出させ、一方、撮影しない(非撮影の)場合には、図15に示すようにアンテナ130を縮めて、筒体21(カメラユニット20)を没入させ撮影レンズG1を隠蔽する。このように、非撮影の際には、撮影レンズG1を本体10´の内部に隠蔽できるため、撮影レンズG1の表面に傷を生じたり、あるいは、ゴミ、指紋等が付着するのを防止できる。
また、アンテナ130の伸縮動作により、筒体21(カメラユニット20)を出没させることができ、さらに、筒体21がアンテナ130の輪郭の一部を画定するように設けられているため、本体10´内の収容空間を効率良く利用して、携帯情報端末機をより小型化できる。
【0043】
図16(a),(b)は、本発明に係る携帯情報端末装置のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態においては、携帯情報端末装置として携帯型パーソナルコンピュータを示し、上記のカメラユニット20を出没自在に設けたものである。
この携帯型パーソナルコンピュータは、図16に示すように、種々の操作釦211、種々の情報を表示する表示部(液晶モニター)212が配置された本体200、本体200に対して出没自在に設けられたカメラユニット20、カメラユニット20を出没させるノブ220等により形成されている。
【0044】
ここで、カメラユニット20は、表示部212が設けられた正面200aに対して略垂直な面200bに対して出没自在に、すなわち、表示部212が設けられた面200aと略平行な方向に出没自在に設けられている。これにより、本体200に対してカメラユニット20の収容空間を効率良く設定することができ、携帯型パーソナルコンピュータを小型化、薄型化できる。
【0045】
そして、カメラユニット20により撮影する場合には、図16(a)に示すように、ノブ220を上方に移動させて筒体21(カメラユニット20)を本体200から突出させることで撮影レンズG1を露出させ、一方、撮影しない(非撮影の)場合には、図16(b)に示すようにノブ220を下方に移動させて筒体21(カメラユニット20)を本体200内に没入させることで撮影レンズG1を隠蔽する。このように、非撮影の際には、撮影レンズG1を本体200の内部に隠蔽できるため、撮影レンズG1の表面に傷を生じたり、あるいは、ゴミ、指紋等が付着するのを防止できる。
【0046】
図17(a),(b)は、本発明に係る携帯情報端末装置のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態においては、ノブ220´の配置場所を変更した以外は、前述の図16に示す携帯型パーソナルコンピュータと同一であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この携帯型パーソナルコンピュータにおいては、図17に示すように、表示部212を配置した正面200aにノブ220´を設け、又、操作釦211を配置した面に、ノブ220´を収容する凹み213を設けたものである。
【0047】
そして、カメラユニット20により撮影する場合には、図17(a)に示すように、ノブ220´を上方に移動させて筒体21(カメラユニット20)を本体200から突出させることで撮影レンズG1を露出させ、一方、撮影しない(非撮影の)場合には、図17(b)に示すようにノブ220´を下方に移動させて筒体21(カメラユニット20)を本体200内に没入させることで撮影レンズG1を隠蔽する。
【0048】
このように、非撮影の際には、撮影レンズG1を本体200の内部に隠蔽できるため、撮影レンズG1の表面に傷を生じたり、あるいは、ゴミ、指紋等が付着するのを防止でき、又、携帯型パーソナルコンピュータを閉じた状態で、ノブ220´が凹み213に収容されて外部に突出しないため、ノブ220´の衝突が防止され、携帯性に優れる。
【0049】
上記実施形態においては、被写体光の光軸方向を変更させる変更要素として、反射プリズムG2を示したが、これに限定されるものではなく、反射ミラー等その他の要素を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、変倍レンズ光学系として第2レンズ群(レンズG3及び第1レンズ保持枠50)及び第3レンズ群(レンズG4及び第2レンズ保持枠60)を含む光学系を示したが、これ以上のレンズ群を含む変倍レンズ光学系であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の携帯情報端末装置によれば、操作釦及び表示部が配置された本体、被写体を撮影するための光学系及び撮像素子を含むカメラユニットとを備え、カメラユニットを、被写体に対向させる撮影レンズ、被写体光の光軸方向を変更する変更要素、変倍レンズ光学系、これらを一体的に収容する筒体により構成し、撮影レンズを露出及び隠蔽させるべく筒体を本体に対して出没自在に設けたことにより、装置を小型化、薄型化できると共に、広角〜望遠での幅広い撮影が可能になり、さらに、非撮影の際に撮影レンズを隠蔽して保護することができる。
特に、本体に対して伸縮自在に設けられたアンテナの輪郭の一部を画定するようにカメラユニット(筒体)を設けることにより、アンテナの伸縮動作により筒体(カメラユニット)を出没させることができ、又、本体内の収容空間を効率良く利用して、装置をより小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯情報端末装置の一実施形態を示す携帯電話機の外観図であり、(a)及び(b)はカメラユニットが突出した状態を示す正面図及び側面図である。
【図2】本発明に係る携帯情報端末装置の一実施形態を示す携帯電話機の外観図であり、(a)及び(b)はカメラユニットが没入した状態を示す正面図及び側面図である。
【図3】カメラユニットを示す外観正面図である。
【図4】カメラユニットを示す外観側面図である。
【図5】カメラユニットの内部構造を示す断面図である。
【図6】カメラユニットの内部構造を示す断面図である。
【図7】カメラユニットの断面図であり、(a)は図4中のE1−E1における断面図、(b)は図4中のE2−E2における断面図である。
【図8】カメラユニットの一部を構成する第1カム筒を示すものであり、(a)は前面図、(b)は(a)中のE3−E3における断面図である。
【図9】カメラユニットの一部を構成する第1カム筒を示すものであり、(a)は後面図、(b)は第1カム筒を展開して内側を示した展開図である。
【図10】カメラユニットの一部を構成する第2カム筒を示すものであり、(a)は後面図、(b)は(a)中のE4−E4における断面図である。
【図11】カメラユニットの一部を構成する第2カム筒を示すものであり、(a)は前面図、(b)は第2カム筒を展開して内側を示した展開図である。
【図12】カメラユニットの一部を構成する第1レンズ保持枠を示すものであり、(a)は前面図、(b)は(a)中のE5−E5における断面図である。
【図13】カメラユニットの一部を構成する第2レンズ保持枠を示すものであり、(a)は前面図、(b)は(a)中のE6−E6における断面図である。
【図14】本発明に係る携帯情報端末装置の他の実施形態を示す携帯電話機の外観図であり、(a)及び(b)はアンテナが伸ばされてカメラユニットが突出した状態を示す正面図及び側面図である。
【図15】本発明に係る携帯情報端末装置の他の実施形態を示す携帯電話機の外観図であり、(a)及び(b)はアンテナが縮められてカメラユニットが没入した状態を示す正面図及び側面図である。
【図16】本発明に係る携帯情報端末装置のさらに他の実施形態を示す携帯型パーソナルコンピュータの外観図であり、(a)はカメラユニットが突出した状態を示す斜視図、(b)はカメラユニットが没入した状態を示す斜視図である。
【図17】本発明に係る携帯情報端末装置のさらに他の実施形態を示す携帯型パーソナルコンピュータの外観図であり、(a)はカメラユニットが突出した状態を示す斜視図、(b)はカメラユニットが没入した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10´,200 本体
10a,200a 正面
10b,200b 上側面
11,211 操作釦
12,212 表示部
13 ノブ
20 カメラユニット
21 筒体
22 手動操作部
G1 撮影レンズ
G2 反射プリズム(変更要素)
30 第1カム筒
40 第2カム筒
50 第1レンズ保持枠(変倍レンズ光学系)
G3 レンズ(変倍レンズ光学系)
60 第2レンズ保持枠(変倍レンズ光学系)
G4 レンズ(変倍レンズ光学系)
70 圧縮バネ
80 CCD(撮像素子)
130 アンテナ
130a 先端部
220,220´ ノブ
213 凹み

Claims (5)

  1. 種々の操作を行う操作釦及び種々の情報を表示する表示部が配置された本体と、被写体を撮影するための光学系及び撮像素子を含むカメラユニットと、を備えた携帯情報端末装置であって、
    前記カメラユニットは、被写体に対向させる撮影レンズと、前記撮影レンズを通過した被写体光の光軸方向を変更して前記撮像素子に導く変更要素と、被写体の倍率を可変にする変倍レンズ光学系と、前記撮影レンズ、変更要素、変倍レンズ光学系、及び撮像素子を一体的に収容する筒体とを含み、
    前記筒体は、前記撮影レンズを露出及び隠蔽させるべく前記本体に対して出没自在に設けられている、
    ことを特徴とする携帯情報端末装置。
  2. 前記筒体は、前記撮影レンズを前記本体から露出させた状態で、その軸線回りに回動自在に支持されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末装置。
  3. 前記筒体は、前記表示部が設けられた面と略平行な方向に出没自在に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯情報端末装置。
  4. 前記本体に対して伸縮自在に設けられたアンテナを有し、
    前記カメラユニットは、前記筒体が前記アンテナの輪郭の一部を画定するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の携帯情報端末装置。
  5. 前記カメラユニットは、前記変倍レンズ光学系の変倍調整を手動により行うための手動操作部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の携帯情報端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109246266A (zh) * 2018-11-20 2019-01-18 Oppo(重庆)智能科技有限公司 电子设备

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