JP2004152543A - コネクタ及びコネクタシステム、並びにそれらを用いた車両盗難防止システム - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに装着されるべき一対のコネクタを識別可能にし、コネクタ毎に個別管理を行うことの可能なコネクタを提供し、そのコネクタを用いて高いセキュリティの車両盗難防止システムを実現する。
【解決手段】複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタ21が、タグチップ23を内蔵して形成される。タグチップ23は、情報を記憶する記憶部23aと、無線によって情報の伝達を行うためのアンテナ23cとを備えて構成され、コネクタ21によって実現される電気的接続とは無関係に外部と情報を交換することができるようになっている。この無線による情報伝達範囲は数mm程度の範囲に限定され、情報の漏洩を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタ21が、タグチップ23を内蔵して形成される。タグチップ23は、情報を記憶する記憶部23aと、無線によって情報の伝達を行うためのアンテナ23cとを備えて構成され、コネクタ21によって実現される電気的接続とは無関係に外部と情報を交換することができるようになっている。この無線による情報伝達範囲は数mm程度の範囲に限定され、情報の漏洩を防止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の部材間を電気的に接続するために種々のコネクタが使用されている。例えば、基板と基板を接続するためのコネクタ、基板とケーブルとを接続するためのコネクタ等がある。
【0003】
このようなコネクタは車両内部の電気的ネットワークにも多用されており、例えば車両内部の各部から敷設されるケーブルがコネクタを介して電子制御ユニット(ECU)に接続される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−268646号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のコネクタを個別に管理するためには、コネクタ表面に個別の番号を刻印したり、バーコードを貼付する等の手法が採用されるが、小型コネクタの場合には、番号を刻印したり、バーコードを貼付するための表面面積が十分でなく、コネクタ毎の個別管理を行うことは困難であった。
【0006】
また、従来のコネクタ管理では、互いに装着されるべき一対のコネクタを固定することはできず、同種同形状のコネクタであれば、他のコネクタに容易に交換されてしまう可能性があった。
【0007】
このため、近年は車両盗難を防止するために盗難防止機能を搭載した電子制御ユニットが存在するが、この場合、他の車両から取り外された電子制御ユニット等に交換されてしまうと、車両の不正使用を検出することが困難であった。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別可能にし、コネクタ毎に個別管理を行うことの可能なコネクタの提供を目的としている。また、このコネクタを用いて高いセキュリティの車両盗難防止システムの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタであって、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成される。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記記憶手段、前記制御手段、前記アンテナ及び前記電源生成手段は、当該コネクタの内部に設けられることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記アンテナによる前記情報の伝達可能範囲は3mm以下であることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、コネクタ基板に第1のコネクタが固定され、第2のコネクタが前記第1のコネクタと結合することによって、前記第2のコネクタに接続される部材が前記コネクタ基板と電気的に接続されるように構成されたコネクタシステムであって、前記第2のコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成され、前記コネクタ基板は、前記第1及び第2のコネクタが互いに結合された状態において、前記アンテナの位置に対向するように配置された読み書き用アンテナと、前記読み書き用アンテナを介して非接触で前記記憶手段に記憶される前記情報の読み取り動作又は書き込み動作を行う情報制御手段と、を備えて構成される。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタシステムにおいて、前記第2のコネクタに設けられる前記アンテナと、前記コネクタ基板に設けられる前記読み書き用アンテナとが、非接触で前記情報の伝達を行うことができる範囲は、3mm以下の範囲であることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のコネクタシステムにおいて、前記情報制御手段は、前記記憶手段に記憶される前記情報が適正な情報であるか否かを判断する機能を有することを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、車両の盗難を防止するためのシステムであって、エンジン動作を制御する制御ユニットに接続されるコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成され、前記制御ユニットは、前記アンテナを介して前記記憶手段に記憶される前記情報を読み取って照合し、前記情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可することを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両盗難防止システムにおいて、前記制御ユニットは、前記情報が適正な情報である場合、前記記憶手段に記憶される情報を更新することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態にかかるコネクタシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、コネクタ基板10には基板固定用のコネクタ11が設けられ、コネクタ11とコネクタ21とが嵌合接続されることにより、コネクタ基板10とケーブル20とが電気的に接続される。なお、ケーブル20の他端側には他の電子部品等が接続される。
【0019】
コネクタ21には、RFID(Radio Frequency IDentificaion)技術を利用したタグチップ23が内蔵される。タグチップ23は、図2に示すように、情報を記憶する記憶部23aと、情報の読み出し及び書き込みを制御する制御部23bと、無線で情報を伝達するためのアンテナ23cと、記憶部23a及び制御部23bに与える電力を生成して給電する電源生成部23dとを備えて構成される。
【0020】
アンテナ23cはコイルパターンがチップ内に形成されてなるコイルアンテナであり、無線通信により非接触で外部との情報の伝達を行う。タグチップ23のアンテナ23cによる情報の伝達可能範囲は例えば数mm程度となるように設定され、好ましくは約3mm以下の微小範囲として設定される。このためアンテナ23cから放出される電波は極めて微弱な電波となる。
【0021】
電源生成部23dは電磁誘導等の作用によってタグチップ23内部に起電力を生じさせて記憶部23a及び制御部23bに電力を供給するように構成される。タグチップ23による情報通信は微弱な電波によるものであればよいので、電源生成部23dにおいて生成する電力は比較的小さな電力でよく、回路規模も比較的簡単なものを採用することができる。
【0022】
記憶部23aは半導体メモリ等によって構成され、制御部23bの制御により、情報を記憶したり、既に記憶している情報を出力するように構成される。なお、記憶部23aは電源生成部23dによる給電が停止した場合にも記憶情報は保持するように構成される。
【0023】
制御部23bは、記憶部23aに記憶される情報を、アンテナ23cを介して外部に伝達したり、アンテナ23cを介して入力する情報を記憶部23aに書き込む機能を有する。また、制御部23bは、記憶部23aに記憶される情報を外部に伝達する際、アンテナ23cに出力する情報の暗号化を行うように構成されることが好ましい。
【0024】
このようなアンテナ付きRFIDタグチップ23は、例えば2.5mm角の大きさのものが実用化されているが、これよりも小さなサイズのチップを用いてもよい。また、タグチップ23は、コネクタ21とコネクタ11とが結合されて実現される電気的接続状態とは無関係に、外部と無線による情報伝達を行うことになる。
【0025】
コネクタ21の筐体部分は例えば絶縁樹脂によって形成されており、タグチップ23は、コネクタ21がコネクタ11に装着される際に、コネクタ基板10に近い側の絶縁樹脂壁であってコネクタ21の内側に取付けられる。この取付けは、例えば、図3(a)に示すように、コネクタ21の絶縁樹脂壁21aにおけるタグチップ取付位置に凹部21bを形成し、その凹部21bにタグチップ23を配置した後、接着剤等の固定材25で封止することによって行うことができる。また、図3(b)に示すように、コネクタ21の成型時に絶縁樹脂中に封止することにより、絶縁樹脂壁21aの内部にタグチップ23を埋設することができる。このようにタグチップ23をコネクタ21の内側に配置することによって、コネクタ外部からタグチップ23の存在を視認することが困難なように構築することができる。
【0026】
また、コネクタ基板10にはアンテナ13と情報制御回路14とが実装されている。アンテナ13はコネクタ基板10にプリントパターンとして形成されるループコイルで実現される。また、情報制御回路14はアンテナ13を介してコネクタ21に内蔵されたタグチップ23が記憶する情報の読み取り又は書き込みを制御する回路である。より具体的には、情報制御回路14とタグチップ23内の制御部23bとが無線通信を行うことにより、制御部23bが情報制御回路14から指定される読み出し動作や書き込み動作を行うようになっている。情報制御回路14がタグチップ23との情報交換を行う際には、情報を暗号化した状態で行うことが好ましい。
【0027】
図4はコネクタ11とコネクタ21とが結合した状態を示す図であり、図5はその状態におけるアンテナ部分の拡大図である。コネクタ21がコネクタ11に装着されることにより、タグチップ23とアンテナ13とは互いに対向する位置関係となり、かつ、タグチップ23に含まれるアンテナ23cとコネクタ基板10のアンテナ13との距離が3mm以下の状態となる。この状態において、タグチップ23に含まれるアンテナ23cとコネクタ基板10のアンテナ13とが互いに非接触で情報伝達を行うことが可能になる。また、このときコネクタ基板10のアンテナ13はタグチップ23に含まれる電源生成部23dを励起させる。
【0028】
このため、コネクタ21に設けられたタグチップ23はコネクタ11に装着されることによって能動化され、コネクタ基板10に設けられた情報制御回路14は、タグチップ23の制御部23bと非接触で情報通信を行い、記憶部23aに対して情報を書き込んだり、タグチップ23から情報を読み取ることが可能になる。特に、タグチップ23に設けられるアンテナ23cと、コネクタ基板10に形成されるアンテナ13とは、情報伝達可能範囲が3mm程度の微弱な電波で情報交換が行われるので、タグチップ23と情報制御回路14とで行われる情報通信の内容が外部に漏洩する可能性を極めて低くすることが可能である。そしてさらに、タグチップ23に設けられるアンテナ23cと、コネクタ基板10に形成されるアンテナ13とは、暗号化された情報の交換を行うことで、情報が漏洩する可能性をさらに低減することが可能になる。
【0029】
以上のようなコネクタシステム1を構成することにより、コネクタ21に種々の情報を記憶させておくことが可能である。例えば、コネクタ21のタグチップ23に固有の情報を記憶させておき、情報制御回路14がその情報を読み取って適正な情報であるか否かを判断することにより、コネクタ基板10に正常なコネクタが接続されたか否かを判定することができる。また、ケーブル20に接続される部品の修理時等に、その修理情報等をコネクタ21のタグチップ23に記憶させておけば、コネクタ基板10側でコネクタ21に接続される部品の修理履歴等を管理することが可能になる。また、コネクタ基板10とケーブル20との伝送状態に不具合(故障)が発生した場合、情報制御回路14がタグチップ23に対して不具合の内容等を書き込んでおけば、コネクタ21を取り外し、ケーブル20に接続される部品の修理等を行う際に、不具合の内容を参照することが可能である。
【0030】
すなわち、コネクタシステム1は、コネクタを識別するための識別情報の他、修理履歴情報や故障情報等の情報もコネクタ21に記憶させることができるとともに、コネクタ21に記憶される情報を電気的な情報処理で様々な態様に利用することが可能である。例えば、同種同形状のコネクタであってもそれらを区別することが可能になり、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別可能にする。この結果、コネクタ毎の管理が容易になるだけでなく、コネクタ21に接続される部品の不正使用等を防止することが可能になる。
【0031】
以下に、部品の不正使用等を防止する一例として、上記のコネクタシステム1を用いた車両盗難防止システムについて説明する。
【0032】
図6は、本実施形態にかかる車両盗難防止システム100の構成を示すブロック図である。図6に示すように、車両盗難防止システム100はキーシリンダ60と2個の電子制御ユニット(ECU)30,40とが、車内ネットワークであるLAN70を介して相互に情報を通信することが可能なように接続された構成となっている。コネクタ51は電子制御ユニット30に装着されるコネクタであり、コネクタ52は電子制御ユニット40に装着されるコネクタである。これらのコネクタ51,52はいずれも上述したようにタグチップ23を内蔵するものであり、各コネクタ51,52にはそれぞれ固有の識別情報51a,52aが予め格納されている。また、各電子制御ユニット30,40にはいずれも上述したコネクタ基板10が組み込まれる。
【0033】
車両の組立時には、コネクタ51が電子制御ユニット30に対して装着され、コネクタ52が電子制御ユニット40に対して装着される。このとき、各コネクタ51,52に内蔵されるタグチップ23に記憶された識別情報51a、52aが各電子制御ユニット30,40によって読み取られる。
【0034】
また、キーシリンダ60に挿入されるキー65には固有のキー情報66が格納されており、キーシリンダ60がこのキー情報66を読み取り、読み取ったキー情報66を、LAN70を介して各電子制御ユニット30,40に送出するように構成される。
【0035】
電子制御ユニット30,40はそれぞれ記憶部31,41と判別回路32,42とを備えて構成され、各電子制御ユニット30,40において識別情報が正常か否かが判定される。判別回路32,42における判別結果はLAN70を介して他の電子制御ユニット40,30に対して送出される。電子制御ユニット40は、エンジン動作を制御するように構成されており、各電子制御ユニット30,40における判別結果を参照し、異常がない場合にはエンジン始動を許可し、図示を省略するエンジンに対してエンジン点火信号及び燃料噴射信号を送出するように構成される。
【0036】
以上のように構成された車両盗難防止システム100において、キーシリンダ60にキー65が挿入され、エンジン始動が指示された場合の動作について説明する。
【0037】
キーシリンダ60はキー65が挿入されると、キー65に記憶されるキー情報66を無線通信等によって読み取り、その読み取ったキー情報66を各電子制御ユニット30,40に送出する。
【0038】
電子制御ユニット30は、キーシリンダ60から入力するキー情報66を記憶部31に予め記憶してある情報と照合する。また、コネクタ51に記憶される識別情報51aを読み取り、予め記憶部31に記憶してある情報と照合する。そして判別回路32はこれらの照合の結果を判別情報として電子制御ユニット40に送出する。
【0039】
一方、電子制御ユニット40においても、キーシリンダ60から入力するキー情報66を予め記憶部41に記憶されている情報と照合する。また、コネクタ52に記憶される識別情報52aを読み取り、予め記憶部41に記憶されている情報と照合する。さらに、電子制御ユニット40は電子制御ユニット30から得られる判別情報を入力し、電子制御ユニット30における判別結果に異常がないか否かを判定する。そして判別回路42はこれらの判別結果を判別情報として電子制御ユニット30に送出する。
【0040】
電子制御ユニット30は電子制御ユニット40から得られる判別情報に基づいて電子制御ユニット40における判別結果に異常がないか否かを判定し、正常であれば、電子制御ユニット40に対して正常である旨の信号を送出する。
【0041】
電子制御ユニット40は電子制御ユニット30から正常である旨の信号を受信すると、全てのコネクタ51、52の接続状態等が正常に行われていることを把握することができ、それによってエンジン始動を許可し、エンジン点火信号及び燃料噴射信号を送出する。
【0042】
つまり、上記の車両盗難防止システム100は、エンジン動作を制御する電子制御ユニット30,40が、各コネクタ51,52に内蔵されるタグチップ23の識別情報51a,52aを読み取って照合し、それら識別情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可するように構成されている。
【0043】
このようなシステム構成により、各電子制御ユニット30,40に装着される一対のコネクタが正常であるか否かを明確に判別することができ、不正部品が使用された場合等でもエンジンが始動されることを防止することができる。例えば、キーシリンダ60と電子制御ユニット30,40とが一体的に、他の車両から取り外されたものと交換された場合でも、電子制御ユニット30,40に記憶される情報と、コネクタ51,52が記憶する識別情報51a,52aとが一致しないため、エンジンが始動することはない。そのため、車両の盗難を良好に防止することができ、高いセキュリティの車両盗難防止システムが実現される。
【0044】
また、各電子制御ユニット30,40による照合が正常に行われた場合、各コネクタ51,52におけるタグチップ内の識別情報51a,52aを更新しておくことにより、さらに強固な車両盗難防止システムが実現される。
【0045】
また、上述したように各コネクタ51,52の内側にタグチップ23を設けることにより、一見してどのコネクタに識別情報が付与されているのかがわかりにくく、コネクタの不良改造を困難なものにしている。
【0046】
さらにコネクタを交換して車両を不正に使用しようとしても、コネクタの交換には比較的多くの時間がかかるため、不正使用されるまでの時間を引き延ばすことが可能である。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0048】
例えば、タグチップ23の記憶部23aに記憶される情報は書き換え可能である場合を例示したが、記憶部23aは読み出し専用メモリによって実現されてもよい。ただし、この場合、部品の故障内容や修理履歴等をコネクタに記憶させることはできない。
【0049】
また、上述したタグチップ23は、雄雌一対のコネクタのうち、一方のコネクタに設けられてもよいし、双方のコネクタに設けられてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタが、情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に対する情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して制御手段及び記憶手段に給電を行う電源生成手段とを備えて構成される。このため、記憶手段にコネクタ固有の情報の他、故障や修理に関する情報等、様々な情報を記憶しておくことができる。そして、この情報は外部に無線で伝達することができるので、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別することが可能になるとともに、コネクタ毎の管理を容易に行うことが可能になる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、各部が、コネクタの内部に設けられるので、外部からは記憶手段等の有無を視認することが困難なものとなる。このため、コネクタ又はコネクタに接続される部品等の不正な使用を良好に防止することができる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、アンテナによる情報の伝達可能範囲は3mm以下であるため、情報の漏洩を防止することができ、セキュリティの高い情報管理が可能である。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、コネクタ基板が、第1及び第2のコネクタが互いに結合された状態において、読み書き用アンテナを介して非接触で第2のコネクタの記憶手段に記憶される情報の読み取り動作又は書き込み動作を行うため、第1のコネクタに対して装着される第2のコネクタがどのようなコネクタであるかを識別することが可能になるとともに、コネクタ毎の管理を容易に行うことが可能になる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、第2のコネクタに設けられるアンテナと、コネクタ基板に設けられる読み書き用アンテナとが非接触で情報の伝達を行うことができる範囲が、3mm以下の範囲であるので、情報伝達時における情報の漏洩を防止することができ、セキュリティの高い情報管理システムの構築が可能である。
【0055】
請求項6に記載の発明によれば、記憶手段に記憶される情報が適正な情報であるか否かを判断する機能を有するため、第1のコネクタに対する不正なコネクタ接続を検知することが可能になる。そして不正が検知された場合、コネクタ基板の機能を停止させる等、システムの不正使用を防止することが可能になる。
【0056】
請求項7に記載の発明によれば、エンジン動作を制御する制御ユニットに接続されるコネクタが、情報を記憶する記憶手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナとを備えており、制御ユニットが、アンテナを介して記憶手段に記憶される情報を読み取って照合し、その情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可するため、車両の不正な使用を防止することができ、車両の盗難を良好に防止する。
【0057】
請求項8に記載の発明によれば、情報が適正な情報である場合、記憶手段に記憶される情報を更新するので、さらに強固な車両盗難防止システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコネクタシステムの構成を示す図である。
【図2】コネクタに内蔵されるタグチップの構成を示す図である。
【図3】コネクタ内側へのタグチップの取付形態を示す図である。
【図4】コネクタが結合した状態のコネクタシステムを示す図である。
【図5】コネクタが結合した状態におけるアンテナ部分の拡大図である。
【図6】車両盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コネクタシステム
10 コネクタ基板
11,21,51,52 コネクタ
13 アンテナ(読み書き用アンテナ)
14 情報制御回路(情報制御手段)
20 ケーブル
23 タグチップ
23a 記憶部(記憶手段)
23b 制御部(制御手段)
23c アンテナ
23d 電源生成部(電源生成手段)
30,40 電子制御ユニット(制御ユニット)
100 車両盗難防止システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の部材間を電気的に接続するために種々のコネクタが使用されている。例えば、基板と基板を接続するためのコネクタ、基板とケーブルとを接続するためのコネクタ等がある。
【0003】
このようなコネクタは車両内部の電気的ネットワークにも多用されており、例えば車両内部の各部から敷設されるケーブルがコネクタを介して電子制御ユニット(ECU)に接続される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−268646号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のコネクタを個別に管理するためには、コネクタ表面に個別の番号を刻印したり、バーコードを貼付する等の手法が採用されるが、小型コネクタの場合には、番号を刻印したり、バーコードを貼付するための表面面積が十分でなく、コネクタ毎の個別管理を行うことは困難であった。
【0006】
また、従来のコネクタ管理では、互いに装着されるべき一対のコネクタを固定することはできず、同種同形状のコネクタであれば、他のコネクタに容易に交換されてしまう可能性があった。
【0007】
このため、近年は車両盗難を防止するために盗難防止機能を搭載した電子制御ユニットが存在するが、この場合、他の車両から取り外された電子制御ユニット等に交換されてしまうと、車両の不正使用を検出することが困難であった。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別可能にし、コネクタ毎に個別管理を行うことの可能なコネクタの提供を目的としている。また、このコネクタを用いて高いセキュリティの車両盗難防止システムの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタであって、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成される。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記記憶手段、前記制御手段、前記アンテナ及び前記電源生成手段は、当該コネクタの内部に設けられることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記アンテナによる前記情報の伝達可能範囲は3mm以下であることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、コネクタ基板に第1のコネクタが固定され、第2のコネクタが前記第1のコネクタと結合することによって、前記第2のコネクタに接続される部材が前記コネクタ基板と電気的に接続されるように構成されたコネクタシステムであって、前記第2のコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成され、前記コネクタ基板は、前記第1及び第2のコネクタが互いに結合された状態において、前記アンテナの位置に対向するように配置された読み書き用アンテナと、前記読み書き用アンテナを介して非接触で前記記憶手段に記憶される前記情報の読み取り動作又は書き込み動作を行う情報制御手段と、を備えて構成される。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタシステムにおいて、前記第2のコネクタに設けられる前記アンテナと、前記コネクタ基板に設けられる前記読み書き用アンテナとが、非接触で前記情報の伝達を行うことができる範囲は、3mm以下の範囲であることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のコネクタシステムにおいて、前記情報制御手段は、前記記憶手段に記憶される前記情報が適正な情報であるか否かを判断する機能を有することを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、車両の盗難を防止するためのシステムであって、エンジン動作を制御する制御ユニットに接続されるコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成され、前記制御ユニットは、前記アンテナを介して前記記憶手段に記憶される前記情報を読み取って照合し、前記情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可することを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両盗難防止システムにおいて、前記制御ユニットは、前記情報が適正な情報である場合、前記記憶手段に記憶される情報を更新することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の実施の形態にかかるコネクタシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、コネクタ基板10には基板固定用のコネクタ11が設けられ、コネクタ11とコネクタ21とが嵌合接続されることにより、コネクタ基板10とケーブル20とが電気的に接続される。なお、ケーブル20の他端側には他の電子部品等が接続される。
【0019】
コネクタ21には、RFID(Radio Frequency IDentificaion)技術を利用したタグチップ23が内蔵される。タグチップ23は、図2に示すように、情報を記憶する記憶部23aと、情報の読み出し及び書き込みを制御する制御部23bと、無線で情報を伝達するためのアンテナ23cと、記憶部23a及び制御部23bに与える電力を生成して給電する電源生成部23dとを備えて構成される。
【0020】
アンテナ23cはコイルパターンがチップ内に形成されてなるコイルアンテナであり、無線通信により非接触で外部との情報の伝達を行う。タグチップ23のアンテナ23cによる情報の伝達可能範囲は例えば数mm程度となるように設定され、好ましくは約3mm以下の微小範囲として設定される。このためアンテナ23cから放出される電波は極めて微弱な電波となる。
【0021】
電源生成部23dは電磁誘導等の作用によってタグチップ23内部に起電力を生じさせて記憶部23a及び制御部23bに電力を供給するように構成される。タグチップ23による情報通信は微弱な電波によるものであればよいので、電源生成部23dにおいて生成する電力は比較的小さな電力でよく、回路規模も比較的簡単なものを採用することができる。
【0022】
記憶部23aは半導体メモリ等によって構成され、制御部23bの制御により、情報を記憶したり、既に記憶している情報を出力するように構成される。なお、記憶部23aは電源生成部23dによる給電が停止した場合にも記憶情報は保持するように構成される。
【0023】
制御部23bは、記憶部23aに記憶される情報を、アンテナ23cを介して外部に伝達したり、アンテナ23cを介して入力する情報を記憶部23aに書き込む機能を有する。また、制御部23bは、記憶部23aに記憶される情報を外部に伝達する際、アンテナ23cに出力する情報の暗号化を行うように構成されることが好ましい。
【0024】
このようなアンテナ付きRFIDタグチップ23は、例えば2.5mm角の大きさのものが実用化されているが、これよりも小さなサイズのチップを用いてもよい。また、タグチップ23は、コネクタ21とコネクタ11とが結合されて実現される電気的接続状態とは無関係に、外部と無線による情報伝達を行うことになる。
【0025】
コネクタ21の筐体部分は例えば絶縁樹脂によって形成されており、タグチップ23は、コネクタ21がコネクタ11に装着される際に、コネクタ基板10に近い側の絶縁樹脂壁であってコネクタ21の内側に取付けられる。この取付けは、例えば、図3(a)に示すように、コネクタ21の絶縁樹脂壁21aにおけるタグチップ取付位置に凹部21bを形成し、その凹部21bにタグチップ23を配置した後、接着剤等の固定材25で封止することによって行うことができる。また、図3(b)に示すように、コネクタ21の成型時に絶縁樹脂中に封止することにより、絶縁樹脂壁21aの内部にタグチップ23を埋設することができる。このようにタグチップ23をコネクタ21の内側に配置することによって、コネクタ外部からタグチップ23の存在を視認することが困難なように構築することができる。
【0026】
また、コネクタ基板10にはアンテナ13と情報制御回路14とが実装されている。アンテナ13はコネクタ基板10にプリントパターンとして形成されるループコイルで実現される。また、情報制御回路14はアンテナ13を介してコネクタ21に内蔵されたタグチップ23が記憶する情報の読み取り又は書き込みを制御する回路である。より具体的には、情報制御回路14とタグチップ23内の制御部23bとが無線通信を行うことにより、制御部23bが情報制御回路14から指定される読み出し動作や書き込み動作を行うようになっている。情報制御回路14がタグチップ23との情報交換を行う際には、情報を暗号化した状態で行うことが好ましい。
【0027】
図4はコネクタ11とコネクタ21とが結合した状態を示す図であり、図5はその状態におけるアンテナ部分の拡大図である。コネクタ21がコネクタ11に装着されることにより、タグチップ23とアンテナ13とは互いに対向する位置関係となり、かつ、タグチップ23に含まれるアンテナ23cとコネクタ基板10のアンテナ13との距離が3mm以下の状態となる。この状態において、タグチップ23に含まれるアンテナ23cとコネクタ基板10のアンテナ13とが互いに非接触で情報伝達を行うことが可能になる。また、このときコネクタ基板10のアンテナ13はタグチップ23に含まれる電源生成部23dを励起させる。
【0028】
このため、コネクタ21に設けられたタグチップ23はコネクタ11に装着されることによって能動化され、コネクタ基板10に設けられた情報制御回路14は、タグチップ23の制御部23bと非接触で情報通信を行い、記憶部23aに対して情報を書き込んだり、タグチップ23から情報を読み取ることが可能になる。特に、タグチップ23に設けられるアンテナ23cと、コネクタ基板10に形成されるアンテナ13とは、情報伝達可能範囲が3mm程度の微弱な電波で情報交換が行われるので、タグチップ23と情報制御回路14とで行われる情報通信の内容が外部に漏洩する可能性を極めて低くすることが可能である。そしてさらに、タグチップ23に設けられるアンテナ23cと、コネクタ基板10に形成されるアンテナ13とは、暗号化された情報の交換を行うことで、情報が漏洩する可能性をさらに低減することが可能になる。
【0029】
以上のようなコネクタシステム1を構成することにより、コネクタ21に種々の情報を記憶させておくことが可能である。例えば、コネクタ21のタグチップ23に固有の情報を記憶させておき、情報制御回路14がその情報を読み取って適正な情報であるか否かを判断することにより、コネクタ基板10に正常なコネクタが接続されたか否かを判定することができる。また、ケーブル20に接続される部品の修理時等に、その修理情報等をコネクタ21のタグチップ23に記憶させておけば、コネクタ基板10側でコネクタ21に接続される部品の修理履歴等を管理することが可能になる。また、コネクタ基板10とケーブル20との伝送状態に不具合(故障)が発生した場合、情報制御回路14がタグチップ23に対して不具合の内容等を書き込んでおけば、コネクタ21を取り外し、ケーブル20に接続される部品の修理等を行う際に、不具合の内容を参照することが可能である。
【0030】
すなわち、コネクタシステム1は、コネクタを識別するための識別情報の他、修理履歴情報や故障情報等の情報もコネクタ21に記憶させることができるとともに、コネクタ21に記憶される情報を電気的な情報処理で様々な態様に利用することが可能である。例えば、同種同形状のコネクタであってもそれらを区別することが可能になり、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別可能にする。この結果、コネクタ毎の管理が容易になるだけでなく、コネクタ21に接続される部品の不正使用等を防止することが可能になる。
【0031】
以下に、部品の不正使用等を防止する一例として、上記のコネクタシステム1を用いた車両盗難防止システムについて説明する。
【0032】
図6は、本実施形態にかかる車両盗難防止システム100の構成を示すブロック図である。図6に示すように、車両盗難防止システム100はキーシリンダ60と2個の電子制御ユニット(ECU)30,40とが、車内ネットワークであるLAN70を介して相互に情報を通信することが可能なように接続された構成となっている。コネクタ51は電子制御ユニット30に装着されるコネクタであり、コネクタ52は電子制御ユニット40に装着されるコネクタである。これらのコネクタ51,52はいずれも上述したようにタグチップ23を内蔵するものであり、各コネクタ51,52にはそれぞれ固有の識別情報51a,52aが予め格納されている。また、各電子制御ユニット30,40にはいずれも上述したコネクタ基板10が組み込まれる。
【0033】
車両の組立時には、コネクタ51が電子制御ユニット30に対して装着され、コネクタ52が電子制御ユニット40に対して装着される。このとき、各コネクタ51,52に内蔵されるタグチップ23に記憶された識別情報51a、52aが各電子制御ユニット30,40によって読み取られる。
【0034】
また、キーシリンダ60に挿入されるキー65には固有のキー情報66が格納されており、キーシリンダ60がこのキー情報66を読み取り、読み取ったキー情報66を、LAN70を介して各電子制御ユニット30,40に送出するように構成される。
【0035】
電子制御ユニット30,40はそれぞれ記憶部31,41と判別回路32,42とを備えて構成され、各電子制御ユニット30,40において識別情報が正常か否かが判定される。判別回路32,42における判別結果はLAN70を介して他の電子制御ユニット40,30に対して送出される。電子制御ユニット40は、エンジン動作を制御するように構成されており、各電子制御ユニット30,40における判別結果を参照し、異常がない場合にはエンジン始動を許可し、図示を省略するエンジンに対してエンジン点火信号及び燃料噴射信号を送出するように構成される。
【0036】
以上のように構成された車両盗難防止システム100において、キーシリンダ60にキー65が挿入され、エンジン始動が指示された場合の動作について説明する。
【0037】
キーシリンダ60はキー65が挿入されると、キー65に記憶されるキー情報66を無線通信等によって読み取り、その読み取ったキー情報66を各電子制御ユニット30,40に送出する。
【0038】
電子制御ユニット30は、キーシリンダ60から入力するキー情報66を記憶部31に予め記憶してある情報と照合する。また、コネクタ51に記憶される識別情報51aを読み取り、予め記憶部31に記憶してある情報と照合する。そして判別回路32はこれらの照合の結果を判別情報として電子制御ユニット40に送出する。
【0039】
一方、電子制御ユニット40においても、キーシリンダ60から入力するキー情報66を予め記憶部41に記憶されている情報と照合する。また、コネクタ52に記憶される識別情報52aを読み取り、予め記憶部41に記憶されている情報と照合する。さらに、電子制御ユニット40は電子制御ユニット30から得られる判別情報を入力し、電子制御ユニット30における判別結果に異常がないか否かを判定する。そして判別回路42はこれらの判別結果を判別情報として電子制御ユニット30に送出する。
【0040】
電子制御ユニット30は電子制御ユニット40から得られる判別情報に基づいて電子制御ユニット40における判別結果に異常がないか否かを判定し、正常であれば、電子制御ユニット40に対して正常である旨の信号を送出する。
【0041】
電子制御ユニット40は電子制御ユニット30から正常である旨の信号を受信すると、全てのコネクタ51、52の接続状態等が正常に行われていることを把握することができ、それによってエンジン始動を許可し、エンジン点火信号及び燃料噴射信号を送出する。
【0042】
つまり、上記の車両盗難防止システム100は、エンジン動作を制御する電子制御ユニット30,40が、各コネクタ51,52に内蔵されるタグチップ23の識別情報51a,52aを読み取って照合し、それら識別情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可するように構成されている。
【0043】
このようなシステム構成により、各電子制御ユニット30,40に装着される一対のコネクタが正常であるか否かを明確に判別することができ、不正部品が使用された場合等でもエンジンが始動されることを防止することができる。例えば、キーシリンダ60と電子制御ユニット30,40とが一体的に、他の車両から取り外されたものと交換された場合でも、電子制御ユニット30,40に記憶される情報と、コネクタ51,52が記憶する識別情報51a,52aとが一致しないため、エンジンが始動することはない。そのため、車両の盗難を良好に防止することができ、高いセキュリティの車両盗難防止システムが実現される。
【0044】
また、各電子制御ユニット30,40による照合が正常に行われた場合、各コネクタ51,52におけるタグチップ内の識別情報51a,52aを更新しておくことにより、さらに強固な車両盗難防止システムが実現される。
【0045】
また、上述したように各コネクタ51,52の内側にタグチップ23を設けることにより、一見してどのコネクタに識別情報が付与されているのかがわかりにくく、コネクタの不良改造を困難なものにしている。
【0046】
さらにコネクタを交換して車両を不正に使用しようとしても、コネクタの交換には比較的多くの時間がかかるため、不正使用されるまでの時間を引き延ばすことが可能である。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0048】
例えば、タグチップ23の記憶部23aに記憶される情報は書き換え可能である場合を例示したが、記憶部23aは読み出し専用メモリによって実現されてもよい。ただし、この場合、部品の故障内容や修理履歴等をコネクタに記憶させることはできない。
【0049】
また、上述したタグチップ23は、雄雌一対のコネクタのうち、一方のコネクタに設けられてもよいし、双方のコネクタに設けられてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタが、情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に対する情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して制御手段及び記憶手段に給電を行う電源生成手段とを備えて構成される。このため、記憶手段にコネクタ固有の情報の他、故障や修理に関する情報等、様々な情報を記憶しておくことができる。そして、この情報は外部に無線で伝達することができるので、互いに装着されるべき一対のコネクタを識別することが可能になるとともに、コネクタ毎の管理を容易に行うことが可能になる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、各部が、コネクタの内部に設けられるので、外部からは記憶手段等の有無を視認することが困難なものとなる。このため、コネクタ又はコネクタに接続される部品等の不正な使用を良好に防止することができる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、アンテナによる情報の伝達可能範囲は3mm以下であるため、情報の漏洩を防止することができ、セキュリティの高い情報管理が可能である。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、コネクタ基板が、第1及び第2のコネクタが互いに結合された状態において、読み書き用アンテナを介して非接触で第2のコネクタの記憶手段に記憶される情報の読み取り動作又は書き込み動作を行うため、第1のコネクタに対して装着される第2のコネクタがどのようなコネクタであるかを識別することが可能になるとともに、コネクタ毎の管理を容易に行うことが可能になる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、第2のコネクタに設けられるアンテナと、コネクタ基板に設けられる読み書き用アンテナとが非接触で情報の伝達を行うことができる範囲が、3mm以下の範囲であるので、情報伝達時における情報の漏洩を防止することができ、セキュリティの高い情報管理システムの構築が可能である。
【0055】
請求項6に記載の発明によれば、記憶手段に記憶される情報が適正な情報であるか否かを判断する機能を有するため、第1のコネクタに対する不正なコネクタ接続を検知することが可能になる。そして不正が検知された場合、コネクタ基板の機能を停止させる等、システムの不正使用を防止することが可能になる。
【0056】
請求項7に記載の発明によれば、エンジン動作を制御する制御ユニットに接続されるコネクタが、情報を記憶する記憶手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナとを備えており、制御ユニットが、アンテナを介して記憶手段に記憶される情報を読み取って照合し、その情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可するため、車両の不正な使用を防止することができ、車両の盗難を良好に防止する。
【0057】
請求項8に記載の発明によれば、情報が適正な情報である場合、記憶手段に記憶される情報を更新するので、さらに強固な車両盗難防止システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコネクタシステムの構成を示す図である。
【図2】コネクタに内蔵されるタグチップの構成を示す図である。
【図3】コネクタ内側へのタグチップの取付形態を示す図である。
【図4】コネクタが結合した状態のコネクタシステムを示す図である。
【図5】コネクタが結合した状態におけるアンテナ部分の拡大図である。
【図6】車両盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コネクタシステム
10 コネクタ基板
11,21,51,52 コネクタ
13 アンテナ(読み書き用アンテナ)
14 情報制御回路(情報制御手段)
20 ケーブル
23 タグチップ
23a 記憶部(記憶手段)
23b 制御部(制御手段)
23c アンテナ
23d 電源生成部(電源生成手段)
30,40 電子制御ユニット(制御ユニット)
100 車両盗難防止システム
Claims (8)
- 複数の部材間を電気的に接続するためのコネクタであって、
情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、
無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、
電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えるコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記記憶手段、前記制御手段、前記アンテナ及び前記電源生成手段は、当該コネクタの内部に設けられることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、
前記アンテナによる前記情報の伝達可能範囲は3mm以下であることを特徴とするコネクタ。 - コネクタ基板に第1のコネクタが固定され、第2のコネクタが前記第1のコネクタと結合することによって、前記第2のコネクタに接続される部材が前記コネクタ基板と電気的に接続されるように構成されたコネクタシステムであって、
前記第2のコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備え、
前記コネクタ基板は、前記第1及び第2のコネクタが互いに結合された状態において、前記アンテナの位置に対向するように配置された読み書き用アンテナと、前記読み書き用アンテナを介して非接触で前記記憶手段に記憶される前記情報の読み取り動作又は書き込み動作を行う情報制御手段と、を備えることを特徴とするコネクタシステム。 - 請求項4に記載のコネクタシステムにおいて、
前記第2のコネクタに設けられる前記アンテナと、前記コネクタ基板に設けられる前記読み書き用アンテナとが、非接触で前記情報の伝達を行うことができる範囲は、3mm以下の範囲であることを特徴とするコネクタシステム。 - 請求項4又は5に記載のコネクタシステムにおいて、
前記情報制御手段は、前記記憶手段に記憶される前記情報が適正な情報であるか否かを判断する機能を有することを特徴とするコネクタシステム。 - 車両の盗難を防止するためのシステムであって、
エンジン動作を制御する制御ユニットに接続されるコネクタは、情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対する前記情報の読み出し及び書き込みを制御する制御手段と、無線によって前記情報の伝達を行うためのアンテナと、電力を生成して前記制御手段及び前記記憶手段に給電を行う電源生成手段と、を備えて構成され、
前記制御ユニットは、前記アンテナを介して前記記憶手段に記憶される前記情報を読み取って照合し、前記情報が適正な情報である場合にエンジンの始動を許可することを特徴とする車両盗難防止システム。 - 請求項7に記載の車両盗難防止システムにおいて、
前記制御ユニットは、前記情報が適正な情報である場合、前記記憶手段に記憶される情報を更新することを特徴とする車両盗難防止システム。
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