JP2004152408A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

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JP2004152408A JP2002316526A JP2002316526A JP2004152408A JP 2004152408 A JP2004152408 A JP 2004152408A JP 2002316526 A JP2002316526 A JP 2002316526A JP 2002316526 A JP2002316526 A JP 2002316526A JP 2004152408 A JP2004152408 A JP 2004152408A
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Takeshi Kanai
健 金井
Yoshito Ishimatsu
義人 石末
Mitsutoshi Okami
光敏 岡見
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Abstract

【課題】小形化を図るとともに、放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】放熱板11は、光源13からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部28を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源13からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部28とで協働して装置10外部に放出することができる。したがって光学ピックアップ装置10に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置10に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置10としての動作を安定化することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばコンパクトディスクおよびデジタルバーサタイルディスクなどの光学記録媒体に対する情報の記録、再生、消去を行う光学ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図19は、従来の光学ピックアップ装置1を、対物レンズ2の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。図20は、従来の光学ピックアップ装置1を、受発光一体形素子3の光軸方向および対物レンズ2の光軸方向を含む仮想平面で切断して見た断面図である。図21は、従来の光学ピックアップ装置1を、受発光一体形素子3の光軸方向一方に見て示す端面図である。光学ピックアップ装置1においては、コンパクトディスク(略称CD:Compact Disk)およびデジタルバーサタイルディスク(略称DVD:Digital Versatile Disk)の少なくともいずれか一方の記録、再生、消去に、受発光一体形素子3,4が用いられている。さらにこの光学ピックアップ装置1には、光分離用光学素子5と、コリメートレンズ6と、立上げミラー7と、対物レンズ2とが設けられている。
【0003】
受発光一体形素子3,4から出射された放射光は、光分離用光学素子5を反射または透過し、コリメートレンズ6にて平行光となる。その後、平行光は立上げミラー7によって対物レンズ2が配置される方向に反射される。反射された平行光は、対物レンズ2を通過することで収束光となり、記録媒体であるCDまたはDVDにおける一点で収束し反射される。反射光は、対物レンズ2を再び通過して戻る際に平行光となり、この平行光は立上げミラー7で反射され、コリメートレンズ6を通過する。このコリメートレンズ6を通過した平行光は、光分離用光学素子5で反射または透過して往路と逆の順路で受発光一体形素子3,4に戻る。戻り光は、受発光一体形素子3,4に設けられる回折格子で分光されて受光部に至り、光信号から電気信号へと変換され、情報の再生、記録、消去が実行されるか、またはサーボ信号として利用される。
【0004】
光源となる半導体レーザを収納したフレームにおいて、前記半導体レーザの収納部分近傍の外面部に、放熱用凹凸部が設けられる光学ピックアップ装置(たとえば、特許文献1参照)も開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−11780号公報(第11頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光学ピックアップ装置は、たとえばノート形パソコン内蔵に対応するための小形化が図られ、高付加価値化も図られている。前記高付加価値化としては、CDおよびDVDの両メディアに対応するために2つの受発光素子を設ける、つまり2レーザー化するなどの技術が公知である。これら光学ピックアップ装置の小形化および高付加価値化によって、薄く小さい光学ピックアップ装置のパッケージに発熱部品が集中することになる。
【0007】
その結果、半導体レーザおよび駆動用集積回路などから発生する熱を十分に放熱することができない。これは、光学ピックアップ装置としての動作を不安定化する要因になっている。また、再生および記録時の高速化に伴って半導体レーザを高出力化しなければならない。これによって、光学ピックアップ装置の発熱量自体も益々増加する傾向にあり、上述した課題をより大きなものにしている。
【0008】
特許文献1に記載のものでは、放熱用凹凸部によって、半導体レーザの収納部分近傍の外面部の表面積が、単に増大され、この部分の外気中に対する放熱効率が向上する技術が開示されているだけである。
【0009】
したがって本発明の目的は、小形化を図るとともに、放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体に対する情報の記録または再生または消去を実行可能な光学ピックアップ装置において、
回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するハウジングと、
を有することを特徴とする光学ピックアップ装置である。
【0011】
本発明に従えば、光源から発せられた光は、回転する記録媒体に照射される。その後、光信号は電気信号に変換され、たとえば情報の再生、記録、消去などが実行されるか、またはサーボ信号として利用される。ハウジングは、記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。
【0012】
したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。しかもハウジングの放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに、放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0013】
また本発明は、記録媒体に対する情報の記録または再生または消去を実行可能な光学ピックアップ装置において、
回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
光源が支持されるハウジングと、
光源からの熱が伝熱自在に設けられ、少なくとも記録媒体に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有する放熱板と、
を有することを特徴とする光学ピックアップ装置である。
【0014】
本発明に従えば、光源から発せられた光は、回転する記録媒体に照射される。その後、光信号は電気信号に変換され、たとえば情報の再生、記録、消去などが実行されるか、またはサーボ信号として利用される。放熱板は、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。
【0015】
したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。しかも放熱板の放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0016】
また本発明は、回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
光源と記録媒体との間の光軸上に配置される光学部品と、
光源および光学部品が支持されるハウジングと、
ハウジングに支持され、かつ光学部品の位置が駆動制御されるアクチュエータと、
アクチュエータを覆うカバー部材であって、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、少なくとも記録媒体に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するカバー部材と、
を有することを特徴とする光学ピックアップ装置である。
【0017】
本発明に従えば、光源から発せられた光は、回転する記録媒体に照射される。その後、光信号は電気信号に変換され、たとえば情報の再生、記録、消去などが実行されるか、またはサーボ信号として利用される。アクチュエータを覆うカバー部材は、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。
【0018】
したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。しかもカバー部材の放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0019】
また本発明は、放熱部は、記録媒体の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向に沿って延びる凹溝が形成されることを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、放熱部は、記録媒体の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向に沿って延びる凹溝が形成されるので、前記雰囲気ガスは凹溝に沿ってスムースに流れて装置外部に放出される。換言すれば、放熱部において、雰囲気ガスはその流れが遮られることが皆無となるので、熱を装置外部にスムースにかつ確実に放出することができる。
【0021】
また本発明は、放熱部は、ハウジングに一体に成形されることを特徴とする。本発明に従えば、放熱部はハウジングに一体に成形されるので、部品点数を少なくして、光学ピックアップ装置の構造を簡単化することができる。したがって、光学ピックアップ装置の製作コストの低減を図ることが可能となる。
【0022】
また本発明は、ハウジングは、光源を駆動制御するための集積回路に伝熱自在に設けられることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、ハウジングは、光源を駆動制御するための集積回路に伝熱自在に設けられるので、集積回路からの熱をもハウジングの放熱部を介して装置外部に放出することができる。したがって、光学ピックアップ装置の動作を一層安定化することが可能となる。
【0024】
また本発明は、放熱部は、集積回路および光源を覆うように形成されることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、放熱部は、集積回路および光源を覆うように形成されるので、集積回路、光源にそれぞれ応じた複数の放熱部を設ける必要がなくなる。つまり1つの放熱部でもって、集積回路からの熱と光源からの熱とを放出することが可能となり、放熱部の構成を簡単化することができる。したがって光学ピックアップ装置の製作コストを一層低減することが可能となる。
【0026】
また本発明は、放熱部のうちの少なくとも一部分は、不均一な凹凸状に形成されることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、放熱部の凹凸を可能な範囲で大きくすることが可能となる。したがって、記録媒体に対する一表面部の表面積をさらに大きくしたうえで、放熱部の前記一部分を通過する雰囲気ガスの流量を、多くすることによって、放熱効果を格段に高めることができる。
【0028】
また本発明は、放熱部は、熱伝導率の高い材料から成ることをことを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、光源などの熱源から放熱部に伝達される熱量を大きくすることができる。この放熱部から熱を放出することができるので、光学ピックアップ装置の放熱効果を高めることができる。
【0030】
また本発明は、カバー部材は、ハウジングに一体に成形されることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、カバー部材はハウジングに一体に成形されるので、部品点数を少なくして、光学ピックアップ装置の構造を簡単化することができる。したがって、光学ピックアップ装置の製作コストの低減を図ることが可能となる。
【0032】
また本発明は、前記放熱板は、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止するように構成されることを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、放熱板によって、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止することができる。
【0034】
また本発明は、前記カバー部材は、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止するように構成されることを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、カバー部材によって、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止することができる。
【0036】
また本発明は、放熱部の凹凸状は、突起状または三角波形状に形成されることを特徴とする。
【0037】
本発明に従えば、突起状または三角波形状によって放熱部の凹凸状を実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学ピックアップ装置10を、放熱板11の厚み方向に見て概略的に示す平面図である。図2は、図1をA−A線で切断して見た断面図である。図3は、図1のB−B線端面図である。本実施の形態の光学ピックアップ装置10は、たとえばノート形パソコンなどに内蔵される。光学ピックアップ装置10は、主に、ハウジング12と、光源13と、光学部品と、アクチュエータ14と、集積回路15と、フレキシブル基板16とで構成されている。光源13は、コンパクトディスク(略称CD:Compact Disk)用受発光一体形素子17と、デジタルバーサタイルディスク(略称DVD:Digital
Versatile Disk)用受発光一体形素子18とを有する。
【0039】
これらCD用受発光一体形素子17およびDVD用受発光一体形素子18と、集積回路15とは、フレキシブル基板16に実装されている。換言すれば、フレキシブル基板16は、光源13であるCD用受発光一体形素子17およびDVD用受発光一体形素子18と、光源13を駆動制御するための前記集積回路15(別称駆動用IC:Integrated Circuit)とに電気的に接続されている。このフレキシブル基板16は、放熱板としての押さえばね11によってハウジング12に部分的に固定されている。以下、CD用受発光一体形素子17を単に受発光素子17、DVD用受発光一体形素子18を単に受発光素子18と呼ぶ場合がある。また、フレキシブル基板16をFPC16、押さえばね11をFPC押さえばね11と呼ぶ場合もある。
【0040】
受発光素子17は、ハウジング12に、後述する押さえばね11の第1フランジ部11aを介して一対のビス19でもって固定されている。すなわちハウジング12の一側壁部には、受発光素子17のステム17aが係合可能な被係合部が形成されている。このハウジング12の被係合部に、受発光素子17のステム17aが係合された状態で、前記受発光素子17は一対のビス19によってハウジング12および押さえばね11に着脱自在に構成されている。この受発光素子17がハウジング12に固定された状態において、受発光素子17は、ハウジング12の一側壁部に垂直な方向に、光を出射可能に構成されている。
【0041】
受発光素子18は、ハウジング12に、後述する押さえばね11の第2フランジ部11bを介して一対のビス20でもって固定されている。すなわちハウジング12において、一側壁部に略直角に隣接する他側壁部には、受発光素子18のステム18aが係合可能な被係合部が形成されている。このハウジング12の被係合部に、受発光素子18のステム18aが係合された状態で、前記受発光素子18は一対のビス20によってハウジング12および押さえばね11に着脱自在に構成されている。この受発光素子18がハウジング12に固定された状態において、受発光素子18は、ハウジング12の他側壁部に垂直な方向に、光を出射可能に構成されている。本実施形態において、用語「略直角」は直角を含む。ハウジング12の他側壁部に垂直な方向すなわち受発光素子18の出射光の光軸方向をX方向と定義する。ハウジング12の一側壁部に垂直な方向すなわち受発光素子17の出射光の光軸方向をY方向と定義する。これらX方向およびY方向に直交する方向をZ方向と定義する。
【0042】
ハウジング12には、光学部品およびアクチュエータ14が搭載されている。光学部品は、光分離用光学素子21と、コリメートレンズ22と、立上げミラー23と、対物レンズ24とを備え、これら光学部品は受発光素子17,18と記録媒体25との間の光軸上に配置されている。すなわち受発光素子17のY方向一方に、光分離用光学素子21、コリメートレンズ22、立上げミラー23が順次配置されて設けられ、立上げミラー23のZ方向一方に、対物レンズ24が配置されて設けられている。対物レンズ24は、アクチュエータ14によって駆動制御されるように構成され、対物レンズ24の位置が調整されるようになっている。またアクチュエータ14および対物レンズ24付近部におけるハウジング12のZ方向一端部には、前記アクチュエータ14の大部分を覆うカバー部材26が設けられている。
【0043】
図4は、FPC押さえばね11をその厚み方向一方に見て概略的に示す平面図である。図5は、図4のC−C線端面図である。図6は、図4のD−D線端面図である。FPC押さえばね11は、FPC16の変位を阻止する第1の機能と、受発光素子17,18および集積回路15からの熱を、回転される記録媒体25を用いて放熱する第2の機能とを有する。すなわちFPC押さえばね11は、第1の機能として、フレキシブル基板16がハウジング12から離反するZ方向一方へ変位することを阻止するように構成されている。
【0044】
FPC押さえばね11は熱伝導率の高い材料(たとえば、ステンレス鋼板)から成る。このFPC押さえばね11は、受発光素子17,18と、光分離用光学素子21と、コリメートレンズ22とを覆うように形成されている。このFPC押さえばね11は、その大部分が、FPC16の長手方向の一端部を介してハウジング12のZ方向一端部に配置されている。以下、FPC押さえばね11の大部分をばね本体11Aという。受発光素子17に近接する一側縁部であって、ばね本体11Aの一側縁部には、Z方向他方へ所定小距離屈曲する第1フランジ部11aが形成されている。受発光素子17のステム17aは、この第1フランジ部11aに当接された構造になっている。これによって、FPC押さえばね11は、受発光素子17からの熱が伝熱自在になっている。
【0045】
受発光素子18に近接する他側縁部であって、ばね本体11Aの他側縁部には、Z方向他方へ所定小距離屈曲する第2フランジ部11bが形成されている。受発光素子18のステム18aは、この第2フランジ部11bに当接された構造になっている。これによって、FPC押さえばね11は、受発光素子18からの熱が伝熱自在になっている。集積回路15に臨むばね本体11Aの一表面部には、平面板27が付設されている。すなわち、ばね本体11Aの前記一表面部において、集積回路15に対応する部分には、ばね本体11Aと集積回路15との接触面積を増やすための平面板27が付設されている。逆に言えば、ばね本体11Aのうち集積回路15に対応する部分に、平面板27が付設されているので、FPC押さえばね11は、集積回路15からの熱が伝熱自在になっている。
【0046】
図7は、記録媒体25の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向(矢符K1にて示す)と、放熱部28の凹溝28aとの関係を示す図である。図8は、放熱部28の凹溝28aの方向を詳細に示す図である。ばね本体11Aのうち、記録媒体25であるCDまたはDVDに臨む一表面部の全体には、凹凸状(より詳細には波形形状)に形成される放熱部28が形成されている。この放熱部の凹凸状は、突起状または三角波形状に形成される。逆に言えば、突起状または三角波形状によって放熱部の凹凸状を実現することができる。なお、ばね本体11Aの前記一表面部の背面側の一表面部も凹凸状に形成されている。放熱部28は、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れの方向に沿って延びる凹溝28aが形成される。前記空気が雰囲気ガスに相当する。
【0047】
記録媒体25は、図示外のディスクドライブ装置に回転駆動可能に保持される。記録媒体25が、ディスクドライブ装置に保持された状態で回転駆動されることで、前記ディスクドライブ装置の回転中心部29から半径方向外方に向かって略放射状に、かつ、半径方向外方に向かうに従って回転方向にやや湾曲するように、空気の流れが生じる。前記回転方向は、図7および図8において矢符R1で示される。
【0048】
放熱部28の各凹溝28aは、アクチュエータ可動方向つまりX方向から、前記回転方向に角度α(αは、たとえば約30度)傾斜させた方向に平行な方向に沿って直線状に延びるように形成されている。しかも各凹溝28aは、一定間隔おきに形成されるとともに均一形状に形成されている。放熱部28の各凹溝28aの前記約30度傾斜させた方向は、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れを妨げない方向である。すなわち記録媒体25の回転によって、ディスクドライブ装置の回転中心部29から半径方向外方に向かって略放射状に、かつ、半径方向外方に向かうに従って回転方向にやや湾曲するように空気の流れが生じ、この空気の流れは、放熱部28の凹溝28aに沿ってその一端側から他端側に進む。これによって熱を光学ピックアップ装置10の外部へ逃がすようになっている。
【0049】
ところでこの光学ピックアップ装置10が、ディスクドライブ装置の回転中心部29に最接近した図7の状態においては、全ての凹溝28aのうちY方向一方側かつX方向一方側に配置される凹溝28aほど、その凹溝28aの延び方向が、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れ方向と略平行になる。すなわちXおよびY方向一方側に配置される凹溝28aに沿って流れる空気ほどスムースに流れやすくなる。また光学ピックアップ装置10が、回転中心部29から離反した図示外の状態においては、たとえば受発光素子17付近に形成される凹溝28aほど、その凹溝28aの延び方向が、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れ方向と略平行になる。したがって、光学ピックアップ装置10の位置に関係なく、記録媒体25の回転による空気の流れは、受発光素子17,18付近に配置される凹溝28aに沿ってスムースに進む。これによって、特に受発光素子17,18からの熱を光学ピックアップ装置10の外部へ優先的に逃がすことができる。
【0050】
本実施形態において、放熱部28の各凹溝28aは、X方向から回転方向に約30度傾斜させた方向に平行な方向に沿って直線状に延びるように形成されているが、各凹溝28aの方向は、図8に示すように後述する所定の法線L1に関して、それぞれ矢符R1にて示す前記回転方向にプラスβの角度範囲から、マイナスβの角度範囲以内に入る方向と平行に配置されていればよい。角度βは、たとえば約60度である。前記所定の法線L1とは、記録媒体25と同一軸線の仮想円Rkと、ある任意の凹溝28aの方向を含む仮想直線Lkとの交点Pkを通る法線L1であって、仮想円Rkにおける前記交点Pkを通る接線Lsの法線L1と同義である。
【0051】
以上説明した第1の実施形態の光学ピックアップ装置10によれば、受発光素子17または受発光素子18から発せられた光は、回転するCDまたはDVDに照射される。その後、光信号は電気信号に変換され、たとえば情報の再生、記録、消去などが実行されるか、またはサーボ信号として利用される。FPC押さえばね11は、受発光素子17,18および集積回路15からの熱が伝熱自在に設けられ、CDまたはDVDに臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部28を有するので、記録媒体25に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源13からの熱を、回転する記録媒体25と凹凸状に形成される放熱部28とで協働して装置10外部に放出することができる。
【0052】
したがって光学ピックアップ装置10に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置10に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置10としての動作を安定化することが可能となる。しかもFPC押さえばね11の放熱部28を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0053】
FPC押さえばね11の放熱部28は、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れの方向に略沿って延びる凹溝28aが形成されるので、前記空気は凹溝28aに沿ってスムースに流れて装置10外部に放出される。換言すれば、放熱部28において、空気はその流れが遮られることが皆無となるので、熱を装置10外部にスムースにかつ確実に放出することができる。放熱部28は、少なくとも集積回路15および受発光素子17,18を覆うように形成されるので、集積回路15、受発光素子17,18にそれぞれ応じた複数の放熱部28を設ける必要がなくなる。つまり1つの放熱部28でもって、集積回路15からの熱と受発光素子17,18からの熱とを放出することが可能となり、放熱部28の構成を簡単化することができる。したがって光学ピックアップ装置10の製作コストを低減することが可能となる。
【0054】
放熱部28は、熱伝導率の高い材料から成るので、集積回路15および受発光素子17,18から放熱部28に伝達される熱量を大きくすることができる。この放熱部28から熱を放出することができるので、光学ピックアップ装置10の放熱効果を高めることができる。またFPC押さえばね11によって、フレキシブル基板16がハウジング12から離反するZ方向一方へ変位することを阻止することができる。
【0055】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る光学ピックアップ装置10Aを、対物レンズ24の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。図10は、図9をE−E線で切断して見た断面図である。図11は、図9のF−F線端面図である。図12は、ハウジング30を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して見た要部の断面図である。図13は、ハウジング30およびカバー部材26を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して見たハウジング30とカバー部材26との関係を示す断面図である。ただし前記実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0056】
光学ピックアップ装置10Aは、主に、ハウジング30と、光源13と、光学部品と、アクチュエータ14と、集積回路15と、フレキシブル基板16とで構成されている。受発光素子17,18と集積回路15とは、フレキシブル基板16に実装されている。FPC押さえばね31は、フレキシブル基板16がハウジング30および記録媒体25から離反するZ方向他方へ変位することを阻止するように構成されている。すなわちこの第2の実施形態においては、フレキシブル基板16の長手方向の一端部は、記録媒体25に臨むハウジング30の一端部の背面側の他端部に配置されている。FPC押さえばね31は、受発光素子17,18と、光分離用光学素子21と、コリメートレンズ22とを覆うように形成されている。このFPC押さえばね31の大部分つまりばね本体は、フレキシブル基板16の前記一端部を介してハウジング30のZ方向他端部に配置されている。
【0057】
ハウジング30の被係合部に、受発光素子17のステム17aが係合された状態で、前記受発光素子17は一対のビス19によってハウジング30および押さえばね31の第1フランジ部に着脱自在に構成されている。またハウジング30の被係合部に、受発光素子18のステム18aが係合された状態で、前記受発光素子18は一対のビス20によってハウジング30および押さえばね31の第2フランジ部に着脱自在に構成されている。押さえばね31およびビス19,20は、熱伝導率の高い材料から成る。なお受発光素子17,18のハウジング30への固定手段は、必ずしもビスに限定されるものではない。
【0058】
受発光素子17,18からの熱は、押さえばね31のそれぞれ第1,第2フランジ部およびビス19,20を介して、ハウジング30に伝熱自在に構成されている。図12に示すように、集積回路15に臨むハウジング30の一表面部において、集積回路15に対応する部分には、Z方向他方にやや突出して集積回路15の表面部15aに略密着する直方体状の突出部32が形成されている。集積回路15からの熱は、この突出部32によってハウジング30に伝熱自在になっている。本実施形態において、用語「略密着する」状態は、密着する状態を含む。
【0059】
ハウジング30は、記録媒体25に臨む一表面部に、凹凸状に形成される放熱部33を有する。この放熱部33はハウジング30に一体に成形される。この放熱部33は、記録媒体25の回転によって生じる空気の流れの方向に沿って延びる凹溝33aが形成される。ハウジング30の一表面部には、集積回路15に対応する部分に突出部32が形成されているので、ハウジング30は、集積回路15に対応する部分および集積回路15の周辺部の剛性が高くなる。したがって、ハウジング30において、前記周辺部を薄肉化することができ、その分、図9、図11、図12に示すように、集積回路15に対応する部分および集積回路15の周辺部の凹溝33aの深さを大きくすることができる。これによって前記凹溝33aを通過する空気の流量を多くすることができ、したがって放熱部33の放熱効果を高めることができる。
【0060】
ディスクドライブ装置のディスクトレー34(図7参照)においては、光学ピックアップ装置10Aの可動範囲に沿って開口されている。図9および図13に示すように、ハウジング30の放熱部33のうち、前記開口された部分に対応しかつカバー部材26の一側縁部26aに近接する凹溝33aを、Z方向一方に突出させることができる。これによって前記凹溝33aを通過する空気の流量を多くすることができ、したがって放熱部33の放熱効果を格段に高めることができる。
【0061】
以上説明した第2の実施形態の光学ピックアップ装置10Aによれば、ハウジング30は、記録媒体25に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部33を有するので、記録媒体25に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、光源13および集積回路15からの熱を、回転する記録媒体25とハウジング30の放熱部33とで協働して装置10A外部に放出することができる。したがって、光学ピックアップ装置10Aに熱が滞留することを防止することができる。放熱部33はハウジング30に一体に成形されるので、部品点数を少なくして、光学ピックアップ装置10Aの構造を簡単化することができる。したがって、光学ピックアップ装置10Aの製作コストの低減を図ることができる。
【0062】
放熱部33において、集積回路15に対応する部分および集積回路15の周辺部の凹溝33aの深さを大きくすることができる。また前記開口された部分に対応しかつカバー部材26の一側縁部26aに近接する凹溝33aを、Z方向一方に突出させることができる。このように放熱部33のうちの少なくとも一部分は、不均一な凹凸状に形成され、放熱部33の凹凸を可能な範囲で大きくすることが可能となる。したがって、記録媒体25に対する一表面部の表面積をさらに大きくしたうえで、放熱部33を通過する空気の流量を多くすることによって、放熱効果を格段に高めることができる。その他この光学ピックアップ装置10Aは、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0063】
図14は、本発明の第3の実施形態に係る光学ピックアップ装置10Bを、対物レンズ24の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。図15は、図14をG−G線で切断して見た断面図である。図16は、図14のH−H線端面図である。図17は、ハウジング35およびカバー部材36を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して、特に不均一な凹凸状に形成される放熱部37を示す断面図である。
【0064】
光学ピックアップ装置10Bは、主に、ハウジング35と、光源13と、光学部品と、アクチュエータ14と、カバー部材36と、集積回路15と、フレキシブル基板16とで構成されている。受発光素子17,18と集積回路15とは、フレキシブル基板16に実装されている。ハウジング35のZ方向一端部には、カバー部材36がこのハウジング35に一体に成形されている。カバー部材36は、集積回路15および受発光素子17,18と、光分離用光学素子21と、コリメートレンズ22と、アクチュエータ14とを覆うように配置されている。カバー部材36は、第1および第2フランジ部を介してそれぞれ受発光素子17,18からの熱を伝熱自在に設けられている。またカバー部材36は、集積回路15に伝熱自在に構成されている。またカバー部材36は、フレキシブル基板16がハウジング35から離反する方向へ変位することを阻止するように構成されている。つまりカバー部材36は、FPC押さえばねとしての機能をも備えている。
【0065】
またディスクドライブ装置のディスクトレーにおいては、光学ピックアップ装置10Bの可動範囲に沿って開口されている。それ故、記録媒体25の回転によって発生する空気は、前記開口された部分を介してカバー部材36に対し多く流れる。換言すれば、前記開口された部分によって、カバー部材36に対する空気の流量は多くなる。したがってアクチュエータ14およびその周辺部分は放熱効果が高くなる。
【0066】
さらに図17に示すように、ハウジング35において、アクチュエータ14付近部でかつX方向一端側壁部35aの高さ、つまり厚みを低く抑えている。これによって、ハウジング35のうち厚みを低く抑えた部分に関しては、記録媒体25とハウジング35のZ方向一端部との隙間を、その他の部分よりも広くすることができる。それ故、ハウジング35の厚みを低く抑えた部分に対向するカバー部材36の放熱部37の凹溝37aの深さを大きくすることができる。したがって、前記凹溝37aを通過する空気の流量を多くすることができ、放熱部37の放熱効果を格段に高めることができる。
【0067】
以上説明した第3の実施形態の光学ピックアップ装置10Bによれば、カバー部材36は、光源13および集積回路15からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体25に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部37を有するので、記録媒体25に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、熱を、回転する記録媒体25と凹凸状に形成される放熱部37とで協働して装置10B外部に放出することができる。その他この光学ピックアップ装置10Bは、第1および第2の実施形態と同様の効果を奏する。
【0068】
図18は、本発明の実施形態の光学ピックアップ装置を部分的に変更した変更形態の図である。本実施形態において、放熱部の各凹溝は、X方向に関して、記録媒体25の回転方向に約30度傾斜させた方向に沿って直線状に延びるように形成されているが、この傾斜角度は、空気の流れを妨げない範囲で変更可能である。また放熱部の凹溝は、必ずしも前記直線状に延びるように形成する必要はない。
【0069】
たとえば図18(a)に示すように、凹溝38を、たとえばディスクドライブ装置の回転中心部29から半径方向外方に向かって放射状に形成してもよい。また図18(b)に示すように、凹溝39を、たとえば前記回転中心部29から半径方向外方に向かうに従って略放射状に、かつ、半径方向外方に向かうに従って回転方向R1にやや湾曲するように形成してもよい。このような凹溝38,39を形成した場合には、凹溝38,39は、記録媒体によって発生する空気に流れに忠実に沿って延びるようになっているので、熱を光学ピックアップ装置の外部にスムースにかつ確実に放出し易くなる。
【0070】
図18(c)に示すように、放熱部40は、記録媒体に臨む一表面部40aだけに凹凸状に形成されてもよい。この場合、第1の実施形態においては、たとえば平面板をばね本体に付設することなく、ばね本体と集積回路との接触面積を増やすことが可能となる。換言すれば、前記接触面積を増やすための平面板が不要となるので、部品点数を削減して光学ピックアップ装置の製作コストを低減することが可能となる。図18(d)に図に示すように、FPC押さえばね41の一表面部に複数の突出部42を設けて、これら突出部42によって凹凸状の放熱部を形成してもよい。この場合には、既存のFPC押さえばねを用いて放熱部を形成することが可能となる。
【0071】
熱伝導率の高い材料から成るハウジングを適用する場合もあり得る。雰囲気ガスは、必ずしも空気に限定されるものではなく、種々なガスを適用可能である。第3の実施形態においては、カバー部材36はハウジング35に一体に成形されているが、カバー部材はハウジングに別体に成形されていてもよい。たとえば熱伝導率が高い材料から成り、記録媒体に臨む一表面部に放熱部を有するカバー部材が、ハウジングに接触して接続されていればよい。その接続手段は、熱を流すのに十分な接触面積が確保できれば、填め込み、接着、ねじ止め、はんだ付けなどどのような手段でもかまわない。その他、前記実施形態に、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の部分的変更を行う場合もある。
【0072】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ハウジングは、記録媒体に臨む少なくとも一表面部が凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。
【0073】
しかもハウジングの放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに、放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0074】
また本発明によれば、放熱板は、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。
【0075】
したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。しかも放熱板の放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0076】
また本発明によれば、アクチュエータを覆うカバー部材は、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、かつ記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するので、記録媒体に対して前記一表面部の表面積を大きくすることができるうえ、特に光源からの熱を、回転する記録媒体と凹凸状に形成される放熱部とで協働して装置外部に放出することができる。
【0077】
したがって光学ピックアップ装置に熱が滞留することを防止することができる。つまり、光学ピックアップ装置に熱応力が作用することを極力防止することができるので、光学ピックアップ装置としての動作を安定化することが可能となる。しかもカバー部材の放熱部を凹凸状に形成するだけの簡単な構造で、放熱効果を高めることができるので、放熱効果を高めるための大掛かりな装置を追加することなく、ピックアップ動作を安定化させることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。したがって、小形化を図るとともに放熱効果を高めることができる光学ピックアップ装置を実現することができる。
【0078】
また本発明によれば、放熱部は、記録媒体の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向に沿って延びる凹溝が形成されるので、前記雰囲気ガスは凹溝に沿ってスムースに流れて装置外部に放出される。換言すれば、放熱部において、雰囲気ガスはその流れが遮られることが皆無となるので、熱を装置外部にスムースにかつ確実に放出することができる。
【0079】
また本発明によれば、放熱部はハウジングに一体に形成されるので、部品点数を少なくして、光学ピックアップ装置の構造を簡単化することができる。したがって、光学ピックアップ装置の製作コストの低減を図ることが可能となる。
【0080】
また本発明によれば、ハウジングは、光源を駆動制御するための集積回路に伝熱自在に設けられるので、集積回路からの熱をもハウジングの放熱部を介して装置外部に放出することができる。したがって、光学ピックアップ装置の動作を一層安定化することが可能となる。
【0081】
また本発明によれば、放熱部は、集積回路および光源を覆うように形成されるので、集積回路、光源にそれぞれ応じた複数の放熱部を設ける必要がなくなる。つまり1つの放熱部でもって、集積回路からの熱と光源からの熱とを放出することが可能となり、放熱部の構成を簡単化することができる。したがって光学ピックアップ装置の製作コストを一層低減することが可能となる。
【0082】
また本発明によれば、放熱部の凹凸を可能な範囲で大きくすることが可能となる。したがって、記録媒体に対する一表面部の表面積をさらに大きくしたうえで、放熱部の前記一部分を通過する雰囲気ガスの流量を、多くすることによって、放熱効果を格段に高めることができる。
【0083】
また本発明によれば、放熱部は、熱伝導率の高い材料から成るので、光源などの熱源から放熱部に伝達される熱量を大きくすることができる。この放熱部から熱を放出することができるので、光学ピックアップ装置の放熱効果を高めることができる。
【0084】
また本発明によれば、カバー部材はハウジングに一体に成形されるので、部品点数を少なくして、光学ピックアップ装置の構造を簡単化することができる。したがって、光学ピックアップ装置の製作コストの低減を図ることが可能となる。
【0085】
また本発明によれば、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止することができる。
【0086】
また本発明によれば、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止することができる。
【0087】
また本発明によれば、突起状または三角波形状によって放熱部の凹凸状を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光学ピックアップ装置10を、放熱板11の厚み方向に見て概略的に示す平面図である。
【図2】図1をA−A線で切断して見た断面図である。
【図3】図1のB−B線端面図である。
【図4】FPC押さえばね11をその厚み方向一方に見て概略的に示す平面図である。
【図5】図4のC−C線端面図である。
【図6】図4のD−D線端面図である。
【図7】記録媒体25の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向と、放熱部28の凹溝28aとの関係を示す図である。
【図8】放熱部28の凹溝28aの方向を詳細に示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る光学ピックアップ装置10Aを、対物レンズ24の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。
【図10】図9をE−E線で切断して見た断面図である。
【図11】図9のF−F線端面図である。
【図12】ハウジング30を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して見た要部の断面図である。
【図13】ハウジング30およびカバー部材26を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して見たハウジング30とカバー部材26との関係を示す断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る光学ピックアップ装置10Bを、対物レンズ24の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。
【図15】図14をG−G線で切断して見た断面図である。
【図16】図14のH−H線端面図である。
【図17】ハウジング35およびカバー部材36を、対物レンズ24の光軸方向を含む仮想平面で切断して、特に不均一な凹凸状に形成される放熱部37を示す断面図である。
【図18】本発明の実施形態の光学ピックアップ装置を部分的に変更した変更形態の図である。
【図19】従来の光学ピックアップ装置1を、対物レンズ2の光軸方向に見て概略的に示す平面図である。
【図20】従来の光学ピックアップ装置1を、受発光一体形素子3の光軸方向および対物レンズ2の光軸方向を含む仮想平面で切断して見た断面図である。
【図21】従来の光学ピックアップ装置1を、受発光一体形素子3の光軸方向一方に見て示す端面図である。
【符号の説明】
10 光学ピックアップ装置
11 FPC押さえばね
12 ハウジング
13 光源
14 アクチュエータ
15 集積回路
16 フレキシブル基板
25 記録媒体
28 放熱部
28a 凹部
10A 光学ピックアップ装置
30 ハウジング
33 放熱部
33a 凹溝
10B 光学ピックアップ装置
35 ハウジング
36 カバー部材
37 放熱部
37a 凹溝

Claims (13)

  1. 記録媒体に対する情報の記録または再生または消去を実行可能な光学ピックアップ装置において、
    回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
    記録媒体に臨む少なくとも一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するハウジングと、
    を有することを特徴とする光学ピックアップ装置。
  2. 記録媒体に対する情報の記録または再生または消去を実行可能な光学ピックアップ装置において、
    回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
    光源が支持されるハウジングと、
    光源からの熱が伝熱自在に設けられ、少なくとも記録媒体に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有する放熱板と、
    を有することを特徴とする光学ピックアップ装置。
  3. 回転される記録媒体に照射するための光を発する光源と、
    光源と記録媒体との間の光軸上に配置される光学部品と、
    光源および光学部品が支持されるハウジングと、
    ハウジングに支持され、かつ光学部品の位置が駆動制御されるアクチュエータと、
    アクチュエータを覆うカバー部材であって、光源からの熱が伝熱自在に設けられ、少なくとも記録媒体に臨む一表面部に凹凸状に形成される放熱部を有するカバー部材と、
    を有することを特徴とする光学ピックアップ装置。
  4. 放熱部は、記録媒体の回転によって生じる雰囲気ガスの流れの方向に沿って延びる凹溝が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学ピックアップ装置。
  5. 放熱部は、ハウジングに一体に成形されることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ装置。
  6. ハウジングは、光源を駆動制御するための集積回路に伝熱自在に設けられることを特徴とする請求項5に記載の光学ピックアップ装置。
  7. 放熱部は、集積回路および光源を覆うように形成されることを特徴とする請求項6に記載の光学ピックアップ装置。
  8. 放熱部のうちの少なくとも一部分は、不均一な凹凸状に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学ピックアップ装置。
  9. 放熱部は、熱伝導率の高い材料から成ることをことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学ピックアップ装置。
  10. カバー部材は、ハウジングに一体に成形されることを特徴とする請求項3に記載の光学ピックアップ装置。
  11. 前記放熱板は、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の光学ピックアップ装置。
  12. 前記カバー部材は、少なくとも光源に電気的に接続されるフレキシブル基板がハウジングから離反する方向へ変位することを阻止するように構成されることを特徴とする請求項3に記載の光学ピックアップ装置。
  13. 放熱部の凹凸状は、突起状または三角波形状に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学ピックアップ装置。
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