JP2004152377A - 光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CDレーザを用いて光ディスクの判別を行うことにより、ディスク判別にかかっていた時間の短縮化を図ることと、ピックアップの上下動作を小さくする。
【解決手段】CDレーザーを用いてフォーカスONした時、装着されている光ディスクの種類により、ピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号波形に違いが見られる。その信号が振幅検波器38、DCレベル検波器39をそれぞれ介して検波された値を検出する。それぞれの値と予め設定した任意の閾値に対し大か小か比較する。その結果をCPU22に送り、CPU22が何のディスクかを判別する。その判別結果を基にCDタイプの光ディスクであればそのまま光ディスク認識が終了となり、DVDタイプの光ディスクであればCDレーザーからDVDレーザーに切り換え、その後にフォーカスONをやり直してディスク認識の終了する。
【選択図】 図1
【解決手段】CDレーザーを用いてフォーカスONした時、装着されている光ディスクの種類により、ピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号波形に違いが見られる。その信号が振幅検波器38、DCレベル検波器39をそれぞれ介して検波された値を検出する。それぞれの値と予め設定した任意の閾値に対し大か小か比較する。その結果をCPU22に送り、CPU22が何のディスクかを判別する。その判別結果を基にCDタイプの光ディスクであればそのまま光ディスク認識が終了となり、DVDタイプの光ディスクであればCDレーザーからDVDレーザーに切り換え、その後にフォーカスONをやり直してディスク認識の終了する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、異なるフォーマットの光ディスクの駆動が可能な光ディスク装置に装着される光ディスクの種別を判別する光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD(Compact Disk),DVD(Digital Versatile Disk)等の異なるフォーマットの光ディスクの種別を判別する技術は、ピックアップのアクチュエータを複数回上下動させて行っている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−188458号公報(第8,9頁、図16,17)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の技術は、CDとDVDディスクを見分けるために透明基板の表面での鏡面反射から反射層までの時間の差を計っていた。透明基板の厚さがCDの場合は1.2mmの厚さがあり、DVDの場合は0.6mmの厚さがあり、透明基板の表面から反射層までの距離が異なる。このために、ピックアップの焦点が透明基板の表面から反射層に至るまでの時間に差が生じる。この時間差を利用した光ディスクの判別ではピックアップの上下動を繰り返す必要があり、この上下動に時間を要し、判別に時間がかかっていた。
【0005】
この発明の目的は、ディスク判別にかかっていた時間の短縮化を図ることができ、また、ピックアップの上下動作を小さくすることのできる光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明の光ディスク判別方法は、光ディスクドライブに装着された光ディスクの種別を判別する方法にあって、CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態とし、該状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行い、該比較結果に基づいて前記光ディスクの判別を行うことを特徴とする。
【0007】
この発明の光ディスクドライブ装置は、反射層および該反射層上に形成された透明基板を有する判別対象としての光ディスクと、前記光ディスクに光ビームを集光する光軸を有する集光手段と、光軸に沿って前記集光手段を移動させる移動手段と、CD用レーザを用いて前記集光手段の移動に伴い発生する、前記透明基板の表面からの反射ビームおよび前記反射層からの反射ビームに基づいて生成される読み取り信号を予め設定されたしきい値と比較することで前記光ディスクの種別の判別を行う判別手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、この発明の光ディスクドライブ装置は、光ディスクドライブ装置に装着された光ディスクの種別を判別するものにあって、CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態にする手段と、前記状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行う手段と、前記手段による比較結果に基づいて前記光ディスクの判別を行う手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施の形態について説明するための光学系並びにその周辺回路構成図である。
図1において、光ディスク11は、簡略化して示され、DVD用の光ディスク11の反射層でもある記録面12aおよびCD用の光ディスク11の反射層でもある記録面12bが同時に描かれている。いずれの光ディスク11も透明基板13を備えている。
【0010】
DVD用の光ディスク11とCD用の光ディスク11のそれぞれの透明基板13の厚さは異なっている。従って、DVD用およびCD用の光ディスク11がそれぞれ装着された際には、その記録面12a、12bが配置されることとなる。すなわち、DVD用の記録面12aは、CD用の記録面12bよりもより対物レンズ14に近い位置に配置される。
【0011】
対物レンズ14は、DVDおよびCDにも利用可能な単一のレンズに設計され、そのためにレンズ面が複合レンズ曲面に形成されても良い。対物レンズ14がフォーカス位置に配置された際には、DVD用のレーザビーム15aがDVD用の記録面12aにフォーカスされ、CD用レーザビーム15bがCD用の記録面12bにフォーカスされる。この対物レンズ14は、その光軸に沿って移動可能にフォーカス用コイル16によってサスペンドされている。この対物レンズ14の光軸方向の移動を制限するストッパ17a、17bが光ディスク11側および光源側に設けられている。このストッパ17a、17bによって対物レンズ14が光ディスク11に最も近づく近接位置および光ディスク11から最も離れたリモート位置が定められ、この間で対物レンズ14が移動される。対物レンズ14は、フォーカス用コイル16のみならず、トラッキング用コイル18によっても駆動可能に支持され、フォーカス用コイル16およびトラッキング用コイル18は、対物レンズ駆動回路19,20によってそれぞれ駆動され、対物レンズ14は、フォーカス方向およびトラッキング方向に移動され、フォーカス状態およびトラッキング状態に維持される。
【0012】
図1に示す光学系では、DVD用のレーザビーム15a、例えば650nmの波長を有するレーザビームを発生するDVD用半導体レーザ21およびCD用レーザビーム15b、例えば780nmの波長を有するレーザビームを発生するCD用半導体レーザ24が設けられ、このDVD用およびCD用半導体レーザ21、24は、光ディスク11の種別に応じて選択的にレーザ駆動回路23によって駆動される。すなわち、光ディスク11の種別がDVDであることが、判別されると、システムCPU(中央演算処理部)22からの種別信号によってレーザ駆動回路23がDVD用半導体レーザ21を駆動する条件に切り換えられてDVD用半導体レーザ21が駆動されてDVD用のレーザビーム15aが半導体レーザ21から発生される。また、光ディスク11の種別がCDであることが、判別されると、システムCPU22からの種別信号によって、レーザ駆動回路23がCD用半導体レーザ24を駆動する条件に切り換えられ、CD用半導体レーザ24が駆動されてCD用のレーザビーム15bがこの半導体レーザ21から発生される。
【0013】
DVD用のレーザビーム15aは、コリメータレンズ25を介してハーフプリズム26に入射され、このハーフプリズム26を通過して対物レンズ14に向けられる。同様にCD用のレーザビーム15bは、コリメータレンズ27を介してハーフプリズム26に入射され、このハーフプリズム26で反射されて対物レンズ14に向けられる。両レーザビーム15a、15bは、ダイクロイックプリズム28および1/4波長板29を通過して対物レンズ14に入射され、対物レンズ14によってそれぞれ対応する反射面12a、12bに収束される。反射面12a、12bから反射されたレーザビーム15a、15bは、再び1/4波長板29を通過することによって、その偏光面が回転されてダイクロイックプリズム28によって反射される。反射されたレーザビーム15a、15bは、収束レンズ30で集光されてハーフプリズム31に入射される。DVD用のレーザビーム15aは、ハーフプリズム31を通過してDVD用の検出器32で検出され、CD用のレーザビーム15bは、ハーフプリズム31で反射されてCD用の検出器33で検出される。このDVD用およびCD用の検出器32、33は、選択的に駆動される半導体レーザ21、24に対応して選択的に有効とされ、このDVD用およびCD用の検出器32、33のいずれからの検出信号に従って、加算器34から加算信号が発生され、フォーカスエラー信号発生回路35からフォーカスエラー(FE)信号が発生され、トラッキングエラー信号発生回路36からトラッキングエラー(TE)信号が発生される。これら加算信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、A/D変換器37を介してシステムCPU22に供給され、フォーカスサーボ、トラッキングサーボおよび再生信号の処理が実行される。
【0014】
次に、CDレーザを用いた光ディスクの判別について、図2のフローチャートとともに説明する。
CDレーザーを用いてフォーカスONをさせると(S1)、装着されている光ディスクからピックアップに返ってくる反射光を4分割してA〜Dの信号を得る。これらA〜Dの信号を加算して得られるLVL(Level)信号は、光ディスクによりLVL信号に違いが見られる。LVL信号が振幅検波器38を通り、振幅の大きさを得る(S2)。
【0015】
図3、図4に示すように、CDディスクの振幅aはDVDディスクの振幅bに比べて大きい。この振幅から得た値をCPU22にて比較して(S3)、CDタイプディスクかDVDタイプディスクかの判別を行う(S4)。比較の方法としては任意の値を決め、その値より振幅検波器38で得た値が大か小かによって判別が可能である。
【0016】
同様に、LVL信号がDCレベル検波器39を通り、LVL信号のDCレベルの大きさを得る(S2)。図5、図6に示すように、CD−Rの場合のDCレベルcは、CD−RWの場合のDCレベルdに比べて大きい。このDCレベルの大きさの違いをCPU22にて比較し(S3)、高反射ディスクか低反射ディスクかの判別を行う(S4)。こちらのDCレベルの判別方法も上記の振幅の大きさの判別方法と同様の判別方法が可能である。
【0017】
ステップS5において、CDタイプのディスクであれば、そのままディスク認識が終了となり、DVDタイプのディスクであれば、CDレーザーからDVDレーザに切り換え(S6)、その後にフォーカスONをやり直して(S7)ディスク認識の終了となる。
【0018】
この実施の形態では、CD用のレーザを用いたフォーカスON時のピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号のみで光ディスク判別を行うことで、光ディスク判別作業が簡潔になり光ディスクを判別の効率を良くすることができる。
【0019】
上記したように、この発明では、CDレーザーでフォーカスONさせた状態のLVL信号波形のみを用いて光ディスクの判別を行うため、透明基板の表面を確認する必要がなくなる。そのために図7のP0の位置でディスクの表面を確認しなくてもよい。また、この発明ではP1のポジションでの反射光を利用しLVL信号を得、このLVL信号にてディスク認識を行う。このため、この発明のディスク判別ではピックアップをP0の位置まで下げなくてもディスク判別が可能となる。
【0020】
従って、この発明でのディスク判別は少ない光ピックアップの動きで光ディスクの判別を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フォーカスON時のピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号のみで光ディスク判別を行うことで、光ディスク判別作業が簡潔になり、ディスク判別にかかっていた時間を短縮できることと、ピックアップの上下動作を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態について説明するための構成図。
【図2】図1の主要部の動作について説明するためのフローチャート。
【図3】CD−ROM用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図4】DVD用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図5】CD−R用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図6】CD−RW用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図7】従来の課題について説明するための説明図。
【符号の説明】
11…光ディスク
12a,12b…記録面(反射層)
13…透明基板(反射面)
14…対物レンズ
15a…DVD用のレーザビーム
15b…CD用レーザビーム
16…フォーカス用コイル
18…トラッキング用コイル
19,20…対物レンズ駆動回路
21…DVD用半導体レーザ
22…システムCPU
23…レーザ駆動回路
24…CD用半導体レーザ
32,33…検波器
34…加算器
35…フォーカスエラー信号発生回路
36…トラッキングエラー信号発生回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、異なるフォーマットの光ディスクの駆動が可能な光ディスク装置に装着される光ディスクの種別を判別する光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD(Compact Disk),DVD(Digital Versatile Disk)等の異なるフォーマットの光ディスクの種別を判別する技術は、ピックアップのアクチュエータを複数回上下動させて行っている。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−188458号公報(第8,9頁、図16,17)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の技術は、CDとDVDディスクを見分けるために透明基板の表面での鏡面反射から反射層までの時間の差を計っていた。透明基板の厚さがCDの場合は1.2mmの厚さがあり、DVDの場合は0.6mmの厚さがあり、透明基板の表面から反射層までの距離が異なる。このために、ピックアップの焦点が透明基板の表面から反射層に至るまでの時間に差が生じる。この時間差を利用した光ディスクの判別ではピックアップの上下動を繰り返す必要があり、この上下動に時間を要し、判別に時間がかかっていた。
【0005】
この発明の目的は、ディスク判別にかかっていた時間の短縮化を図ることができ、また、ピックアップの上下動作を小さくすることのできる光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明の光ディスク判別方法は、光ディスクドライブに装着された光ディスクの種別を判別する方法にあって、CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態とし、該状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行い、該比較結果に基づいて前記光ディスクの判別を行うことを特徴とする。
【0007】
この発明の光ディスクドライブ装置は、反射層および該反射層上に形成された透明基板を有する判別対象としての光ディスクと、前記光ディスクに光ビームを集光する光軸を有する集光手段と、光軸に沿って前記集光手段を移動させる移動手段と、CD用レーザを用いて前記集光手段の移動に伴い発生する、前記透明基板の表面からの反射ビームおよび前記反射層からの反射ビームに基づいて生成される読み取り信号を予め設定されたしきい値と比較することで前記光ディスクの種別の判別を行う判別手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、この発明の光ディスクドライブ装置は、光ディスクドライブ装置に装着された光ディスクの種別を判別するものにあって、CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態にする手段と、前記状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行う手段と、前記手段による比較結果に基づいて前記光ディスクの判別を行う手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施の形態について説明するための光学系並びにその周辺回路構成図である。
図1において、光ディスク11は、簡略化して示され、DVD用の光ディスク11の反射層でもある記録面12aおよびCD用の光ディスク11の反射層でもある記録面12bが同時に描かれている。いずれの光ディスク11も透明基板13を備えている。
【0010】
DVD用の光ディスク11とCD用の光ディスク11のそれぞれの透明基板13の厚さは異なっている。従って、DVD用およびCD用の光ディスク11がそれぞれ装着された際には、その記録面12a、12bが配置されることとなる。すなわち、DVD用の記録面12aは、CD用の記録面12bよりもより対物レンズ14に近い位置に配置される。
【0011】
対物レンズ14は、DVDおよびCDにも利用可能な単一のレンズに設計され、そのためにレンズ面が複合レンズ曲面に形成されても良い。対物レンズ14がフォーカス位置に配置された際には、DVD用のレーザビーム15aがDVD用の記録面12aにフォーカスされ、CD用レーザビーム15bがCD用の記録面12bにフォーカスされる。この対物レンズ14は、その光軸に沿って移動可能にフォーカス用コイル16によってサスペンドされている。この対物レンズ14の光軸方向の移動を制限するストッパ17a、17bが光ディスク11側および光源側に設けられている。このストッパ17a、17bによって対物レンズ14が光ディスク11に最も近づく近接位置および光ディスク11から最も離れたリモート位置が定められ、この間で対物レンズ14が移動される。対物レンズ14は、フォーカス用コイル16のみならず、トラッキング用コイル18によっても駆動可能に支持され、フォーカス用コイル16およびトラッキング用コイル18は、対物レンズ駆動回路19,20によってそれぞれ駆動され、対物レンズ14は、フォーカス方向およびトラッキング方向に移動され、フォーカス状態およびトラッキング状態に維持される。
【0012】
図1に示す光学系では、DVD用のレーザビーム15a、例えば650nmの波長を有するレーザビームを発生するDVD用半導体レーザ21およびCD用レーザビーム15b、例えば780nmの波長を有するレーザビームを発生するCD用半導体レーザ24が設けられ、このDVD用およびCD用半導体レーザ21、24は、光ディスク11の種別に応じて選択的にレーザ駆動回路23によって駆動される。すなわち、光ディスク11の種別がDVDであることが、判別されると、システムCPU(中央演算処理部)22からの種別信号によってレーザ駆動回路23がDVD用半導体レーザ21を駆動する条件に切り換えられてDVD用半導体レーザ21が駆動されてDVD用のレーザビーム15aが半導体レーザ21から発生される。また、光ディスク11の種別がCDであることが、判別されると、システムCPU22からの種別信号によって、レーザ駆動回路23がCD用半導体レーザ24を駆動する条件に切り換えられ、CD用半導体レーザ24が駆動されてCD用のレーザビーム15bがこの半導体レーザ21から発生される。
【0013】
DVD用のレーザビーム15aは、コリメータレンズ25を介してハーフプリズム26に入射され、このハーフプリズム26を通過して対物レンズ14に向けられる。同様にCD用のレーザビーム15bは、コリメータレンズ27を介してハーフプリズム26に入射され、このハーフプリズム26で反射されて対物レンズ14に向けられる。両レーザビーム15a、15bは、ダイクロイックプリズム28および1/4波長板29を通過して対物レンズ14に入射され、対物レンズ14によってそれぞれ対応する反射面12a、12bに収束される。反射面12a、12bから反射されたレーザビーム15a、15bは、再び1/4波長板29を通過することによって、その偏光面が回転されてダイクロイックプリズム28によって反射される。反射されたレーザビーム15a、15bは、収束レンズ30で集光されてハーフプリズム31に入射される。DVD用のレーザビーム15aは、ハーフプリズム31を通過してDVD用の検出器32で検出され、CD用のレーザビーム15bは、ハーフプリズム31で反射されてCD用の検出器33で検出される。このDVD用およびCD用の検出器32、33は、選択的に駆動される半導体レーザ21、24に対応して選択的に有効とされ、このDVD用およびCD用の検出器32、33のいずれからの検出信号に従って、加算器34から加算信号が発生され、フォーカスエラー信号発生回路35からフォーカスエラー(FE)信号が発生され、トラッキングエラー信号発生回路36からトラッキングエラー(TE)信号が発生される。これら加算信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、A/D変換器37を介してシステムCPU22に供給され、フォーカスサーボ、トラッキングサーボおよび再生信号の処理が実行される。
【0014】
次に、CDレーザを用いた光ディスクの判別について、図2のフローチャートとともに説明する。
CDレーザーを用いてフォーカスONをさせると(S1)、装着されている光ディスクからピックアップに返ってくる反射光を4分割してA〜Dの信号を得る。これらA〜Dの信号を加算して得られるLVL(Level)信号は、光ディスクによりLVL信号に違いが見られる。LVL信号が振幅検波器38を通り、振幅の大きさを得る(S2)。
【0015】
図3、図4に示すように、CDディスクの振幅aはDVDディスクの振幅bに比べて大きい。この振幅から得た値をCPU22にて比較して(S3)、CDタイプディスクかDVDタイプディスクかの判別を行う(S4)。比較の方法としては任意の値を決め、その値より振幅検波器38で得た値が大か小かによって判別が可能である。
【0016】
同様に、LVL信号がDCレベル検波器39を通り、LVL信号のDCレベルの大きさを得る(S2)。図5、図6に示すように、CD−Rの場合のDCレベルcは、CD−RWの場合のDCレベルdに比べて大きい。このDCレベルの大きさの違いをCPU22にて比較し(S3)、高反射ディスクか低反射ディスクかの判別を行う(S4)。こちらのDCレベルの判別方法も上記の振幅の大きさの判別方法と同様の判別方法が可能である。
【0017】
ステップS5において、CDタイプのディスクであれば、そのままディスク認識が終了となり、DVDタイプのディスクであれば、CDレーザーからDVDレーザに切り換え(S6)、その後にフォーカスONをやり直して(S7)ディスク認識の終了となる。
【0018】
この実施の形態では、CD用のレーザを用いたフォーカスON時のピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号のみで光ディスク判別を行うことで、光ディスク判別作業が簡潔になり光ディスクを判別の効率を良くすることができる。
【0019】
上記したように、この発明では、CDレーザーでフォーカスONさせた状態のLVL信号波形のみを用いて光ディスクの判別を行うため、透明基板の表面を確認する必要がなくなる。そのために図7のP0の位置でディスクの表面を確認しなくてもよい。また、この発明ではP1のポジションでの反射光を利用しLVL信号を得、このLVL信号にてディスク認識を行う。このため、この発明のディスク判別ではピックアップをP0の位置まで下げなくてもディスク判別が可能となる。
【0020】
従って、この発明でのディスク判別は少ない光ピックアップの動きで光ディスクの判別を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フォーカスON時のピックアップに返ってくる反射光より得られるLVL信号のみで光ディスク判別を行うことで、光ディスク判別作業が簡潔になり、ディスク判別にかかっていた時間を短縮できることと、ピックアップの上下動作を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態について説明するための構成図。
【図2】図1の主要部の動作について説明するためのフローチャート。
【図3】CD−ROM用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図4】DVD用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図5】CD−R用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図6】CD−RW用光ディスクより読み出されるLVL信号について説明するための説明図。
【図7】従来の課題について説明するための説明図。
【符号の説明】
11…光ディスク
12a,12b…記録面(反射層)
13…透明基板(反射面)
14…対物レンズ
15a…DVD用のレーザビーム
15b…CD用レーザビーム
16…フォーカス用コイル
18…トラッキング用コイル
19,20…対物レンズ駆動回路
21…DVD用半導体レーザ
22…システムCPU
23…レーザ駆動回路
24…CD用半導体レーザ
32,33…検波器
34…加算器
35…フォーカスエラー信号発生回路
36…トラッキングエラー信号発生回路
Claims (5)
- 光ディスクドライブに装着された光ディスクの種別を判別する光ディスク判別方法において、
CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態とし、該状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行い、該比較結果に基づいて前記光ディスクの種別の判別を行うことを特徴とする光ディスク判別方法。 - 前記光ディスクから読み取った信号から判別に利用する内容は、該信号の振幅およびDCレベルであることを特徴とする請求項1記載の光ディスク判別方法。
- 反射層および該反射層上に形成された透明基板を有する判別対象としての光ディスクと、
前記光ディスクに光ビームを集光する光軸を有する集光手段と、
光軸に沿って前記集光手段を移動させる移動手段と、
CD用レーザを用いて前記集光手段の移動に伴い発生する、前記透明基板の表面からの反射ビームおよび前記反射層からの反射ビームに基づいて生成される読み取り信号を予め設定されたしきい値と比較することで前記光ディスクの種別の判別を行う判別手段とを具備することを特徴とする光ディスクドライブ装置。 - 前記反射ビームに基づいて生成される比較対象の読み取り信号は、少なくとも振幅およびDCレベルであることを特徴とする請求項3記載の光ディスクドライブ装置。
- 光ディスクドライブ装置に装着された光ディスクの種別を判別する光ディスクドライブ装置において、
CD用レーザを用いて前記光ディスクにフォーカスON状態とする手段と、
前記状態のときの前記CD用レーザで前記光ディスクから読み取った信号内容に基づき、予め設定されたしきい値に対する比較を行う手段と、
前記手段による比較結果に基づいて前記光ディスクの種別の判別を行う手段とを具備したことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002315300A JP2004152377A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 光ディスク判別方法および光ディスクドライブ装置 |
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2002
- 2002-10-30 JP JP2002315300A patent/JP2004152377A/ja active Pending
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