JP2004152009A - 印刷装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷データが保存されているサーバへの接続に対して簡単に制限をかけることができ、管理者側でのコスト等の管理を実現した印刷装置等を提供する。
【解決手段】ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバと、前記サーバのネットワーク上の場所を示す場所データを送付するホスト装置と、前記ホスト装置から取得した場所データを基に前記サーバから印刷データを受信して印刷する印刷装置とを備えた印刷システムであって、前記印刷装置は、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する手段と、前記接続制限表の記述内容に従って前記サーバへの接続を許可または拒否する手段とを備えた。
【選択図】 図１
【解決手段】ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバと、前記サーバのネットワーク上の場所を示す場所データを送付するホスト装置と、前記ホスト装置から取得した場所データを基に前記サーバから印刷データを受信して印刷する印刷装置とを備えた印刷システムであって、前記印刷装置は、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する手段と、前記接続制限表の記述内容に従って前記サーバへの接続を許可または拒否する手段とを備えた。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リファレンス印刷機能を有する印刷装置等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ネットワークに接続されている印刷装置においては、印刷データが存在するサーバの場所をホストコンピュータから指示を受け、そのサーバへアクセスして、指示された印刷データを受信し印刷する、所謂リファレンス印刷機能を有するものがある（例えば、特許文献１）。
【０００３】
かかる印刷装置においては、印刷データが保存されているサーバへの接続に制限かけることは不可能で、どのようなネットワーク上のサーバへの接続も可能であった。
【０００４】
【特許文献１】
特開平０９−２８２１１５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、どのようなサーバであるかに基づいて、サーバへの接続を禁止することにより、不適切な内容のデータ、例えば暴力的な内容のデータに基づく印刷が行われないように制御することが考えられる。しかし、不適切なサーバであるか否かを装置が自動的に判断することは難しい。
【０００６】
また、サーバへの接続に対して制限がかけられなかったため、サーバへのアクセスに電話回線を利用したり、その他コストがかかる方法でサーバとの通信を勝手に行ってしまうことがある。
【０００７】
そこで、不適切なサーバやアクセスコストがかかるサーバと接続してリファレンス印刷を行ってしまうことを防止するために、上記のようなサーバを的確に指定できることが望ましい。
【０００８】
それによって、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して簡単に制限をかけることができ、不適切な内容のデータの印刷防止、通信コストがかかるサーバへのアクセスの防止を実現可能にした印刷装置等を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置では、サーバから取得されたデータに基づいて印刷を行う印刷装置であって、ネットワーク上のサーバに格納されたデータを識別する識別データを入力する入力手段と、ユーザからの入力に応じて、前記ネットワーク上のサーバを識別する識別データを接続制限情報に登録する登録手段と、前記入力手段により入力された識別データと、前記接続制限情報に登録されている識別データとを比較して、前記ネットワーク上のサーバからデータを取得するか否かを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする。
【００１０】
本発明の印刷システムでは、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバと、前記サーバのネットワーク上の場所を示す場所データを送付するホスト装置と、前記ホスト装置から取得した場所データを基に前記サーバから印刷データを受信して印刷する印刷装置とを備えた印刷システムであって、前記印刷装置は、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する手段と、前記接続制限表の記述内容に従って前記サーバへの接続を許可または拒否する手段とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
本発明の印刷装置の制御方法では、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法であって、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する行程と、前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行う行程とを有することを特徴とする。
【００１２】
本発明の制御プログラムでは、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読するステップと、前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行うステップとを有することを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１４】
＜システム構成＞
図１は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【００１５】
この印刷システムは、大きく５つに分けて、基本コントローラ部２１００、プリンタエンジン部２２００、スキャナエンジン部２３００、ホストコンピュータ２４００、及び印刷データサーバ２５００で構成されている。基本コントローラ部２１００、プリンタエンジン部２２００、及びスキャナエンジン部２３００で印刷装置本体２０００が構成される。
【００１６】
この印刷システムによれば、ホストコンピュータ２４００から、印字すべき印刷データが保存されているネットワーク的なアドレス、例えばＵＲＬ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ）等で表記された情報を基本コントローラ部２１００に送信する。基本コントローラ部２１００では、送付されたネットワークアドレスを解釈し実際の印刷データサーバ２５００へアクセスを行い印刷データを受信しプリンタエンジン部２２００にて印字を行う。
【００１７】
基本コントローラ部２１００を詳細に説明する。基本コントローラ部２１００は、ＣＰＵ２１７、２次記憶装置２１４、プリンタインターフェイス２１２、スキャナインターフェイス２１１、ＲＯＭ２１３、ネットワークインターフェイス２１５、ＲＡＭ２１６、及び操作パネル２１８を備えている。
【００１８】
ＣＰＵ２１７は、装置全体の制御と拡張コントローラの調停、２次記憶装置２１４内の情報の読み書き、ネットワークからのパケット受信、プロトコル処理、及びビットマップ情報の一時格納などを行う。プリンタインターフェイス２１２はプリンタエンジン部２２００とのデータ送受を行う。スキャナインターフェイス２１１はスキャナエンジン部２３００とのデータ送受を行う。
【００１９】
ＲＯＭ２１３は装置を起動するプログラム、フォント情報、装置を制御するメインプログラム、各種プリンタ制御言語、及びフォント情報などを格納している。ＲＡＭ２１６は、情報処理のワーク領域、ネットワークインターフェイス２１５からのデータの一時保管領域、２次記憶装置２１４への入出力バッファ領域としての使用など一時的な情報記憶に用いられる。操作パネル２１８は印刷環境のパラメータを設定・変更・表示する。
【００２０】
＜本実施形態の動作＞
本実施形態に係る印刷装置２０００は、印刷データが保存されている印刷データサーバ２５００のネットワークアドレスをホストコンピュータ２４００から得ると共に、接続を許可するかどうかを記述した制限表を解読し、その制限表の解読結果に従って、印刷データサーバ２５００への接続を許可するか、あるいは接続を拒否するかを決定する。この動作について以下詳細に説明する。
【００２１】
図２は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、ホストコンピュータ２４００から印刷装置２０００に接続要求が届いてから指定の印刷データサーバ２５００への接続を許可するかどうかを決定するまでを表している。なお、接続制限表は、操作パネル２１８あるいはホストコンピュータ２４００から設定が可能であり、既に設定されているものとする。すなわち、接続制限表は、図３に示すようにジョブ毎に割り付けられ、ジョブ毎にサーバとの接続を許可するか否かが記述されている。
【００２２】
まず、ホストコンピュータ２４００から、印刷データサーバ２５００のネットワークアドレスを含むリファレンス印刷要求を受信し（ステップＳ３０１）、その受信内容から、接続先の印刷データサーバ２５００のアドレスを確認する（ステップＳ３０２）。
【００２３】
次に、パネル及びファイルなどで供給された図３に示すような接続制限表を参照し（ステップＳ３０３）、接続先の印刷データサーバ２５００への接続を許可するかしないかを決定し（ステップＳ３０４）、許可する場合はそのまま印刷データサーバ２５００への接続動作を行い（ステップＳ３０５）、許可しない場合は直ちに接続を切断する（ステップＳ３０６）。
【００２４】
図４は、図２で説明した動作の詳細を示すフローチャートであり、同図を参照しつつ、接続制限表の確認から接続を許可するかどうかを決定するまでの詳細な処理について説明する。
【００２５】
まず、接続制限表の確認を開始し（ステップＳ５０１）、接続制限表から１行を読み込む（ステップＳ５０２）。次に、接続要求を出しているホストコンピュータ２４００のＩＰアドレス及びポートが、読み込んだ接続制限表の１行に該当するかどうかを判断する（ステップＳ５０３）。
【００２６】
該当した場合は、接続制限表の第１引数が「ｐｅｒｍｉｔ」であるか「ｄｅｎｙ」であるかを判断し、「ｐｅｒｍｉｔ」の場合は、そのまま印刷データサーバ２５００への接続動作を行い（ステップＳ５０５）、本処理を終了する。もし接続制限表の第１引数が「ｄｅｎｙ」の場合は、印刷データサーバ２５００への接続を拒否し（ステップＳ５０６）、本処理を終了する。
【００２７】
ステップＳ５０３の判断で、読み込んだ接続制限表の１行が該当しなかった場合は、最終行かどうかを判断し（ステップＳ５０７）、そうでない場合は次の１行を読み込んで、ステップＳ５０２からステップＳ５０７までの処理を繰り返す。最終行であった場合は、当該接続制限表による接続判断処理を終了し、図５に示すようなデフォルトにて指定してある動作の指示に従い、印刷データサーバ２５００への接続を許可するか否かを決定する。
【００２８】
なお、上述した図２及び図４のフローチャートに従ったプログラムを印刷装置２０００内のＲＯＭ２１３に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【００２９】
このように本実施形態では、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して、接続制限表によって簡単に制限をかけることができ、管理者側でのコスト等の管理が可能になる。
【００３０】
＜変形例＞
なお、本発明は図示の実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては例えば次のようなものがある。
【００３１】
（１）サーバ２５００へのアクセスプロトコルを指定できる印刷装置において、プロトコルによって接続制限をかける例を図６に示す。この図６の例では、接続制限表の１行目において、「ｈｔｔｐ」での「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを許可し、２行目において、その他のプロトコルでの「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを拒否する例が記述されている。
【００３２】
（２）サーバ２５００へのアクセスポートを指定できる印刷装置においてポート番号によって接続制限をかける例を図７に示す。この図７の例では、接続制限表の１行目において、「ｈｔｔｐ」を利用して８０番ポートでの「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを許可し、２行目にてその他のプロトコルでのすべてのポートですべてのドメインへのアクセスを拒否する例が記述されている。
【００３３】
（３）上記実施形態では、１つのポートであるが、レンジで指定することも可能である。
【００３４】
（４）上記実施形態では、ネットワーク上のＩＰプロトコルに関してのポートであったが、その他のプロトコルを１つの論理的なポートと割り当てることにより実現が可能である。
【００３５】
（５）上記実施形態では、ネットワーク上のプロトコルに関してのポートであったが、セントロニクスやシリアルなどのネットワークでないインターフェイスを１つの論理的なポートと割り当てても実現が可能である。
【００３６】
以上のように、接続制限表によってプロトコル毎やポート毎に接続先を指定できるため、印刷装置がアクセスするサーバを限定でき、セキュリティ上も管理上も管理しやすくなる。
【００３７】
＜印刷装置の適用例＞
図８は、本実施形態の印刷装置として適用されるレーザビームプリンタ（以下、ＬＢＰと略す）の内部構造を示す断面図である。
【００３８】
このＬＢＰは、不図示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式（フォームデータ）などの登録が行える。
【００３９】
同図において、１０００はＬＢＰ本体であり、外部に接続されているホストコンピュータ２４００から供給される文字情報（文字コード）やフォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。
【００４０】
１０１２は操作のためのスイッチ及びＬＥＤ表示器などが配されている操作パネル、１００１はＬＢＰ１０００全体の制御及びホストコンピュータ２４００から供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユニットである。この制御ユニット１００１は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ１００２に出力する。
【００４１】
レーザドライバ１００２は半導体レーザ１００３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ１００３から発射されるレーザ光１００４をオンオフ切り替えする。レーザ１００４は回転多面鏡１００５で左右方向に振られ静電ドラム１００６上を走査する。これにより、静電ドラム１００６上には文字パターンの静電潜像が形成される。
【００４２】
この潜像は、静電ドラム１００６周囲の現像ユニット１００７により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はＬＢＰ１０００に装着した用紙カセット１００８に収納され、給紙ローラ１００９及び搬送ローラ１０１０と１０１１とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム１００６に供給される。
【００４３】
なお、上記実施形態は、ＬＢＰ機での実施形態であったが、その他の印字方法であるインクジェットなどでも同様である。また、複写機、ＭＦＰにおいても同様である。
【００４４】
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、１つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ２４００（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【００４５】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭを用いることができる。また、コンピュータ２４００が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ２４００上で稼動しているＯＳなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００４６】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ２４００に挿入された機能拡張ボードやコンピュータ２４００に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００４７】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して、接続制限表によって簡単に制限をかけることができるため、管理者側でのコスト等の管理を容易に実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図２】実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図３】接続制限表の一例を示す図である。
【図４】図２で説明した動作の詳細を示すフローチャートである。
【図５】デフォルトにて指定された接続制限動作の一例を示す図である。
【図６】接続制限表の他の例を示す図である。
【図７】接続制限表の他の例を示す図である。
【図８】実施形態の印刷装置として適用されるレーザビームプリンタ（以下、ＬＢＰと略す）の内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
２１１ スキャナインターフェイス
２１２ プリンタインターフェイス
２１３ ＲＯＭ
２１５ ネットワークインターフェイス
２１６ ＲＡＭ
２１７ ＣＰＵ
２１８ 操作パネル
２０００ 印刷装置本体
２１００ 基本コントローラ部
２２００ プリンタエンジン部
２３００ スキャナエンジン部
２４００ ホストコンピュータ
２５００ 印刷データサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、リファレンス印刷機能を有する印刷装置等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ネットワークに接続されている印刷装置においては、印刷データが存在するサーバの場所をホストコンピュータから指示を受け、そのサーバへアクセスして、指示された印刷データを受信し印刷する、所謂リファレンス印刷機能を有するものがある（例えば、特許文献１）。
【０００３】
かかる印刷装置においては、印刷データが保存されているサーバへの接続に制限かけることは不可能で、どのようなネットワーク上のサーバへの接続も可能であった。
【０００４】
【特許文献１】
特開平０９−２８２１１５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、どのようなサーバであるかに基づいて、サーバへの接続を禁止することにより、不適切な内容のデータ、例えば暴力的な内容のデータに基づく印刷が行われないように制御することが考えられる。しかし、不適切なサーバであるか否かを装置が自動的に判断することは難しい。
【０００６】
また、サーバへの接続に対して制限がかけられなかったため、サーバへのアクセスに電話回線を利用したり、その他コストがかかる方法でサーバとの通信を勝手に行ってしまうことがある。
【０００７】
そこで、不適切なサーバやアクセスコストがかかるサーバと接続してリファレンス印刷を行ってしまうことを防止するために、上記のようなサーバを的確に指定できることが望ましい。
【０００８】
それによって、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して簡単に制限をかけることができ、不適切な内容のデータの印刷防止、通信コストがかかるサーバへのアクセスの防止を実現可能にした印刷装置等を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置では、サーバから取得されたデータに基づいて印刷を行う印刷装置であって、ネットワーク上のサーバに格納されたデータを識別する識別データを入力する入力手段と、ユーザからの入力に応じて、前記ネットワーク上のサーバを識別する識別データを接続制限情報に登録する登録手段と、前記入力手段により入力された識別データと、前記接続制限情報に登録されている識別データとを比較して、前記ネットワーク上のサーバからデータを取得するか否かを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする。
【００１０】
本発明の印刷システムでは、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバと、前記サーバのネットワーク上の場所を示す場所データを送付するホスト装置と、前記ホスト装置から取得した場所データを基に前記サーバから印刷データを受信して印刷する印刷装置とを備えた印刷システムであって、前記印刷装置は、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する手段と、前記接続制限表の記述内容に従って前記サーバへの接続を許可または拒否する手段とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
本発明の印刷装置の制御方法では、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法であって、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する行程と、前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行う行程とを有することを特徴とする。
【００１２】
本発明の制御プログラムでは、ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読するステップと、前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行うステップとを有することを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１４】
＜システム構成＞
図１は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【００１５】
この印刷システムは、大きく５つに分けて、基本コントローラ部２１００、プリンタエンジン部２２００、スキャナエンジン部２３００、ホストコンピュータ２４００、及び印刷データサーバ２５００で構成されている。基本コントローラ部２１００、プリンタエンジン部２２００、及びスキャナエンジン部２３００で印刷装置本体２０００が構成される。
【００１６】
この印刷システムによれば、ホストコンピュータ２４００から、印字すべき印刷データが保存されているネットワーク的なアドレス、例えばＵＲＬ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ）等で表記された情報を基本コントローラ部２１００に送信する。基本コントローラ部２１００では、送付されたネットワークアドレスを解釈し実際の印刷データサーバ２５００へアクセスを行い印刷データを受信しプリンタエンジン部２２００にて印字を行う。
【００１７】
基本コントローラ部２１００を詳細に説明する。基本コントローラ部２１００は、ＣＰＵ２１７、２次記憶装置２１４、プリンタインターフェイス２１２、スキャナインターフェイス２１１、ＲＯＭ２１３、ネットワークインターフェイス２１５、ＲＡＭ２１６、及び操作パネル２１８を備えている。
【００１８】
ＣＰＵ２１７は、装置全体の制御と拡張コントローラの調停、２次記憶装置２１４内の情報の読み書き、ネットワークからのパケット受信、プロトコル処理、及びビットマップ情報の一時格納などを行う。プリンタインターフェイス２１２はプリンタエンジン部２２００とのデータ送受を行う。スキャナインターフェイス２１１はスキャナエンジン部２３００とのデータ送受を行う。
【００１９】
ＲＯＭ２１３は装置を起動するプログラム、フォント情報、装置を制御するメインプログラム、各種プリンタ制御言語、及びフォント情報などを格納している。ＲＡＭ２１６は、情報処理のワーク領域、ネットワークインターフェイス２１５からのデータの一時保管領域、２次記憶装置２１４への入出力バッファ領域としての使用など一時的な情報記憶に用いられる。操作パネル２１８は印刷環境のパラメータを設定・変更・表示する。
【００２０】
＜本実施形態の動作＞
本実施形態に係る印刷装置２０００は、印刷データが保存されている印刷データサーバ２５００のネットワークアドレスをホストコンピュータ２４００から得ると共に、接続を許可するかどうかを記述した制限表を解読し、その制限表の解読結果に従って、印刷データサーバ２５００への接続を許可するか、あるいは接続を拒否するかを決定する。この動作について以下詳細に説明する。
【００２１】
図２は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、ホストコンピュータ２４００から印刷装置２０００に接続要求が届いてから指定の印刷データサーバ２５００への接続を許可するかどうかを決定するまでを表している。なお、接続制限表は、操作パネル２１８あるいはホストコンピュータ２４００から設定が可能であり、既に設定されているものとする。すなわち、接続制限表は、図３に示すようにジョブ毎に割り付けられ、ジョブ毎にサーバとの接続を許可するか否かが記述されている。
【００２２】
まず、ホストコンピュータ２４００から、印刷データサーバ２５００のネットワークアドレスを含むリファレンス印刷要求を受信し（ステップＳ３０１）、その受信内容から、接続先の印刷データサーバ２５００のアドレスを確認する（ステップＳ３０２）。
【００２３】
次に、パネル及びファイルなどで供給された図３に示すような接続制限表を参照し（ステップＳ３０３）、接続先の印刷データサーバ２５００への接続を許可するかしないかを決定し（ステップＳ３０４）、許可する場合はそのまま印刷データサーバ２５００への接続動作を行い（ステップＳ３０５）、許可しない場合は直ちに接続を切断する（ステップＳ３０６）。
【００２４】
図４は、図２で説明した動作の詳細を示すフローチャートであり、同図を参照しつつ、接続制限表の確認から接続を許可するかどうかを決定するまでの詳細な処理について説明する。
【００２５】
まず、接続制限表の確認を開始し（ステップＳ５０１）、接続制限表から１行を読み込む（ステップＳ５０２）。次に、接続要求を出しているホストコンピュータ２４００のＩＰアドレス及びポートが、読み込んだ接続制限表の１行に該当するかどうかを判断する（ステップＳ５０３）。
【００２６】
該当した場合は、接続制限表の第１引数が「ｐｅｒｍｉｔ」であるか「ｄｅｎｙ」であるかを判断し、「ｐｅｒｍｉｔ」の場合は、そのまま印刷データサーバ２５００への接続動作を行い（ステップＳ５０５）、本処理を終了する。もし接続制限表の第１引数が「ｄｅｎｙ」の場合は、印刷データサーバ２５００への接続を拒否し（ステップＳ５０６）、本処理を終了する。
【００２７】
ステップＳ５０３の判断で、読み込んだ接続制限表の１行が該当しなかった場合は、最終行かどうかを判断し（ステップＳ５０７）、そうでない場合は次の１行を読み込んで、ステップＳ５０２からステップＳ５０７までの処理を繰り返す。最終行であった場合は、当該接続制限表による接続判断処理を終了し、図５に示すようなデフォルトにて指定してある動作の指示に従い、印刷データサーバ２５００への接続を許可するか否かを決定する。
【００２８】
なお、上述した図２及び図４のフローチャートに従ったプログラムを印刷装置２０００内のＲＯＭ２１３に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【００２９】
このように本実施形態では、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して、接続制限表によって簡単に制限をかけることができ、管理者側でのコスト等の管理が可能になる。
【００３０】
＜変形例＞
なお、本発明は図示の実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては例えば次のようなものがある。
【００３１】
（１）サーバ２５００へのアクセスプロトコルを指定できる印刷装置において、プロトコルによって接続制限をかける例を図６に示す。この図６の例では、接続制限表の１行目において、「ｈｔｔｐ」での「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを許可し、２行目において、その他のプロトコルでの「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを拒否する例が記述されている。
【００３２】
（２）サーバ２５００へのアクセスポートを指定できる印刷装置においてポート番号によって接続制限をかける例を図７に示す。この図７の例では、接続制限表の１行目において、「ｈｔｔｐ」を利用して８０番ポートでの「ａｂｃｄ．ｃｏ．ｊｐ」ドメインへのアクセスを許可し、２行目にてその他のプロトコルでのすべてのポートですべてのドメインへのアクセスを拒否する例が記述されている。
【００３３】
（３）上記実施形態では、１つのポートであるが、レンジで指定することも可能である。
【００３４】
（４）上記実施形態では、ネットワーク上のＩＰプロトコルに関してのポートであったが、その他のプロトコルを１つの論理的なポートと割り当てることにより実現が可能である。
【００３５】
（５）上記実施形態では、ネットワーク上のプロトコルに関してのポートであったが、セントロニクスやシリアルなどのネットワークでないインターフェイスを１つの論理的なポートと割り当てても実現が可能である。
【００３６】
以上のように、接続制限表によってプロトコル毎やポート毎に接続先を指定できるため、印刷装置がアクセスするサーバを限定でき、セキュリティ上も管理上も管理しやすくなる。
【００３７】
＜印刷装置の適用例＞
図８は、本実施形態の印刷装置として適用されるレーザビームプリンタ（以下、ＬＢＰと略す）の内部構造を示す断面図である。
【００３８】
このＬＢＰは、不図示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式（フォームデータ）などの登録が行える。
【００３９】
同図において、１０００はＬＢＰ本体であり、外部に接続されているホストコンピュータ２４００から供給される文字情報（文字コード）やフォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。
【００４０】
１０１２は操作のためのスイッチ及びＬＥＤ表示器などが配されている操作パネル、１００１はＬＢＰ１０００全体の制御及びホストコンピュータ２４００から供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユニットである。この制御ユニット１００１は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ１００２に出力する。
【００４１】
レーザドライバ１００２は半導体レーザ１００３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ１００３から発射されるレーザ光１００４をオンオフ切り替えする。レーザ１００４は回転多面鏡１００５で左右方向に振られ静電ドラム１００６上を走査する。これにより、静電ドラム１００６上には文字パターンの静電潜像が形成される。
【００４２】
この潜像は、静電ドラム１００６周囲の現像ユニット１００７により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はＬＢＰ１０００に装着した用紙カセット１００８に収納され、給紙ローラ１００９及び搬送ローラ１０１０と１０１１とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム１００６に供給される。
【００４３】
なお、上記実施形態は、ＬＢＰ機での実施形態であったが、その他の印字方法であるインクジェットなどでも同様である。また、複写機、ＭＦＰにおいても同様である。
【００４４】
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、１つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ２４００（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【００４５】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭを用いることができる。また、コンピュータ２４００が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ２４００上で稼動しているＯＳなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００４６】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ２４００に挿入された機能拡張ボードやコンピュータ２４００に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【００４７】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、印刷データが保存されているサーバへの接続に対して、接続制限表によって簡単に制限をかけることができるため、管理者側でのコスト等の管理を容易に実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図２】実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図３】接続制限表の一例を示す図である。
【図４】図２で説明した動作の詳細を示すフローチャートである。
【図５】デフォルトにて指定された接続制限動作の一例を示す図である。
【図６】接続制限表の他の例を示す図である。
【図７】接続制限表の他の例を示す図である。
【図８】実施形態の印刷装置として適用されるレーザビームプリンタ（以下、ＬＢＰと略す）の内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
２１１ スキャナインターフェイス
２１２ プリンタインターフェイス
２１３ ＲＯＭ
２１５ ネットワークインターフェイス
２１６ ＲＡＭ
２１７ ＣＰＵ
２１８ 操作パネル
２０００ 印刷装置本体
２１００ 基本コントローラ部
２２００ プリンタエンジン部
２３００ スキャナエンジン部
２４００ ホストコンピュータ
２５００ 印刷データサーバ
Claims (8)
- サーバから取得されたデータに基づいて印刷を行う印刷装置であって、
ネットワーク上のサーバに格納されたデータを識別する識別データを入力する入力手段と、
ユーザからの入力に応じて、前記ネットワーク上のサーバを識別する識別データを接続制限情報に登録する登録手段と、
前記入力手段により入力された識別データと、前記接続制限情報に登録されている識別データとを比較して、前記ネットワーク上のサーバからデータを取得するか否かを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記接続制限表は、データの取得が許可されているサーバを識別する識別データ、またはデータの取得が禁止されているサーバを識別する識別データが記述されていることを特徴とする請求項１記載の印刷装置。
- 前記サーバへのアクセスプロトコルを指定する手段を有し、前記接続制限表は、プロトコルに従ってサーバへの接続を許可するか否かを記述したことを特徴とする請求項１記載の印刷装置。
- 前記サーバへのアクセスポートを指定する手段を有し、
前記接続制限表は、ポート番号に従ってサーバへの接続を許可するか否かを記述したことを特徴とする請求項１記載の印刷装置。 - 前記判断手段による判断結果に基づいて、前記ネットワーク上のサーバとの接続又は非接続を制御する接続制御手段とを有することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の印刷装置。
- ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバと、前記サーバのネットワーク上の場所を示す場所データを送付するホスト装置と、前記ホスト装置から取得した場所データを基に前記サーバから印刷データを受信して印刷する印刷装置とを備えた印刷システムであって、
前記印刷装置は、
前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する手段と、
前記接続制限表の記述内容に従って前記サーバへの接続を許可または拒否する手段とを備えたことを特徴とする印刷システム。 - ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法であって、
前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読する行程と、
前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行う行程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - ネットワーク上に配され且つ印刷データが保存されたサーバのネットワーク上の場所を示す場所データを取得する場所データ取得手段を有し、取得した場所データを基にサーバから印刷データを受信して印刷するリファレンス印刷機能を有する印刷装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、
前記ネットワーク上のサーバとの接続を許可するか否かを記述した接続制限表の記述内容を解読するステップと、
前記場所データ取得手段より得られた場所データに対応するサーバに対する接続／非接続の動作を、前記接続制限表の記述内容に従って行うステップとを有することを特徴とする制御プログラム。
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