JP2003132029A - 制御方法および制御装置 - Google Patents

制御方法および制御装置

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JP2003132029A
JP2003132029A JP2001321598A JP2001321598A JP2003132029A JP 2003132029 A JP2003132029 A JP 2003132029A JP 2001321598 A JP2001321598 A JP 2001321598A JP 2001321598 A JP2001321598 A JP 2001321598A JP 2003132029 A JP2003132029 A JP 2003132029A
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JP2001321598A
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Tsutomu Yoshimoto
勉 吉本
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続された電子機器のユーザ
を認識して、ユーザに応じて電子機器の機能を制限す
る。 【解決手段】 機能制限装置40は、第1の機器と通信
可能な第2の機器のユーザを特定するユーザ特定部41
と、ユーザの第1の機器への使用履歴を記録したアクセ
ス履歴テーブル46bを参照して、当該ユーザの使用履
歴を取得するアクセス履歴取得部42と、第1の機器へ
の使用履歴に応じて使用を許可する機能をあらかじめ定
義した機能制限基準テーブル46aを参照して、上記ア
クセス履歴取得部42で取得した上記ユーザの使用履歴
に基づいて、当該ユーザに対して加える第1の機器の機
能制限内容を決定する制限内容決定部43とを備える。
これにより、機能制限装置40は、第1の機器を制御す
る本体制御部58を介して、上記ユーザに使用を許可す
る第1の機器の機能を制限できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続された電子機器を制御する制御方法および制御装置に
関し、さらに詳しくは、ネットワークに接続された電子
機器のアクセス制御や機能制限を行う制御方法および制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークに接続された電子機
器は、他の電子機器からの呼びが発生すると、ユーザ名
やパスワードを受信してユーザ認証を行い、あらかじめ
設定された範囲で、当該電子機器の使用を許可してい
た。
【0003】ここで、ネットワークに接続された電子機
器の制御に関して、例えば以下のような技術が存在す
る。
【0004】公開特許公報「特開平8−36470号公
報(公開日:平成8年(1996)2月6日)」には、
次のようなプリンタ装置が開示されている。すなわち、
上記プリンタ装置は、ネットワークに接続されたプリン
タにおいて、印刷を要求するワークステーションからユ
ーザ名、または、ネットワークアドレスを受信し、プリ
ンタ内に記憶した情報と一致する場合はプリンタに対す
る使用権を付与する。また、上記プリンタ装置は、ワー
クステーションからプリンタに対して印刷要求を行う場
合には、ワークステーションから印刷枚数を受信して、
既に印刷した記録紙の印刷枚数と、あらかじめ設定され
た使用可能枚数を比較することにより、ユーザごとに設
定された範囲内での印刷を可能とする。
【0005】公開特許公報「特開平11−212910
号公報(公開日:平成11年(1999)8月6日)」
には、FTP(File Transfer Protocol)やWWW(Wo
rldWide Web)などのネットワークを用いたコンテンツ
の配布システムであって、各コンテンツにはダウンロー
ドを許可するレベル、個数などの機能制限があらかじめ
設定され、クライアントからのユーザ認証後に機能制限
を解除可能とするコンテンツ配布システムが開示されて
いる。
【0006】公開特許公報「特開2001−25070
号公報(公開日:平成13年1月26日)」には、携帯
端末の位置情報を検出し、その場所(病院、ホールな
ど)に応じて携帯端末のアクセス制限を行う無線通信シ
ステムが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のネットワークシステムが行っているのは、電子機器
を使用するユーザを認証するユーザ認証である。すなわ
ち、ユーザが使用する電子機器の名称や型名を認識する
ものではない。
【0008】よって、従来のネットワークシステムで
は、ネットワーク管理者が、ユーザ設定や操作範囲の設
定をユーザごとに登録する必要がある。そのため、出張
や訪問等による外来者は、ネットワーク管理者による登
録が完了するまでは、すべての操作が禁止されることに
なる。
【0009】また、外来者は、通常、ネットワークシス
テムの構成や、接続されている機器の機構や構成を十分
理解していない。よって、外来者の電子機器に、他の一
般ユーザが使用する特殊な機器や機能が画面表示されて
も、外来者には混乱を与えるのみである。さらに、慣れ
ない環境において、外来者の不注意により重要なデータ
やシステム構成を破壊してしまうおそれもある。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ネットワークに接続され
た電子機器のユーザを認識して、ユーザに応じて電子機
器の機能を制限することができる制御方法および制御装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の制御方法は、第1の機器と通信可能な第
2の機器のユーザを特定するユーザ特定ステップと、上
記ユーザ特定ステップで特定したユーザによる上記第1
の機器の使用履歴に基づいて、当該ユーザに対して当該
第1の機器の機能を制限する機能制限ステップと、を含
むことを特徴としている。
【0012】また、本発明の制御装置は、第1の機器と
通信可能な第2の機器のユーザを特定するユーザ特定手
段と、上記ユーザ特定手段で特定したユーザによる上記
第1の機器への使用履歴に基づいて、当該ユーザに対し
て当該第1の機器の機能を制限する機能制限手段と、を
備えることを特徴としている。
【0013】上記の方法および構成により、例えば第2
の機器のアドレス(IP)、名称(コンピュータ名)、
型名、ユーザ名などのユーザ特定情報を利用して、第2
の機器を操作しているユーザを特定する。そして、第1
の機器の使用履歴(アクセス履歴)に基づいて、第2の
機器のユーザに対して使用を許可する第1の機器の機能
を制限する。
【0014】ここで、第1の機器を十分に理解していな
いユーザに対して、第1の機器のすべての機能を使用可
能にしてしまうと、記録紙や通信費用の無駄遣いとなっ
たり、第1の機器の誤った設定変更や破損など他のユー
ザに迷惑がかかるトラブルが発生するおそれがある。
【0015】そこで、第2の機器のユーザが第1の機器
を使用しようと試みた時、ユーザの使用履歴に基づいて
第1の機器に対する認識度を推定し、そのレベルに応じ
て第1の機器の機能に制限を設ける。
【0016】これにより、例えば、システムを十分理解
した社内の者と、不慣れな外来者とが共用するネットワ
ークシステムにおいて、外来者に対して使用できる機器
や使用できる機能に制限を設けることができる。よっ
て、不慣れな外来者の操作の誤りによるトラブルを未然
に防止できるとともに、外来者に対しても理解しやすく
安心して使用できる環境を提供できる。
【0017】さらに、本発明の制御方法は、上記第1の
機器の使用履歴に応じて使用を許可する機能をあらかじ
め定義した機能制限基準テーブルを、上記ユーザ特定ス
テップで特定したユーザによる上記第1の機器の使用履
歴に基づいて参照して、上記機能制限ステップにおいて
当該ユーザに対して加える当該第1の機器の機能制限内
容を決定する制限内容決定ステップと、を含むことを特
徴としている。
【0018】また、本発明の制御装置は、上記第1の機
器の使用履歴に応じて使用を許可する機能をあらかじめ
定義した機能制限基準テーブルを、上記ユーザ特定手段
で特定したユーザによる上記第1の機器の使用履歴に基
づいて参照して、上記機能制限手段において当該ユーザ
に対して加える当該第1の機器の機能制限内容を決定す
る制限内容決定手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0019】上記の方法および構成により、さらに、第
2の機器のユーザによる第1の機器の使用履歴に基づい
て、当該ユーザに対して加える当該第1の機器の機能制
限内容を決定する。この機能制限基準テーブルには、第
1の機器の使用履歴に応じて、ユーザに使用を許可する
機能の範囲があらかじめ定義されている。よって、第1
の機器の使用履歴に応じて、第1の機器に第2の機器の
ユーザに対する機能制限を設定できる。
【0020】ここで、機能制限基準テーブルには、ユー
ザの使用履歴に基づいて第1の機器に対する認識度を推
定し、そのレベルに応じて、第1の機器に機能制限を設
定するように定義できる。そして、機能制限基準テーブ
ルは、ユーザの第1の機器に対する理解が進むにつれ
て、徐々に高度な機能の使用を許可できるように設定す
ることが好ましい。
【0021】これにより、不慣れなユーザには、使用を
許可する範囲を狭く設定できる。よって、不慣れなユー
ザも制限された機能において第1の機器を使用できると
ともに、誤操作によりトラブルが発生しても、想定可能
な最低限のトラブルにとどめることが可能となる。ま
た、ユーザが第1の機器に慣れるにつれて、使用を許可
する範囲を徐々に広く設定できる。よって、ユーザのレ
ベルに応じて、徐々に高度な機器や機能の使用を許可す
ることが可能となる。したがって、安全性と作業効率と
を容易に両立させることができる。
【0022】さらに、本発明の制御方法は、上記ユーザ
が上記第1の機器を使用した記録を使用履歴テーブルに
記録する使用履歴記録ステップと、上記使用履歴テーブ
ルを参照して、上記ユーザ特定ステップで特定したユー
ザの使用履歴を取得する使用履歴取得ステップと、をさ
らに含み、かつ、上記制限内容決定ステップにおいて、
上記使用履歴取得ステップで取得した上記使用履歴に基
づいて、上記機能制限基準テーブルを参照することを特
徴としている。
【0023】また、本発明の制御装置は、上記ユーザが
上記第1の機器を使用した記録を使用履歴テーブルに記
録する使用履歴記録手段と、上記使用履歴テーブルを参
照して、上記ユーザ特定手段で特定したユーザの使用履
歴を取得する使用履歴取得手段と、をさらに備え、か
つ、上記制限内容決定手段が、上記使用履歴取得手段で
取得した上記使用履歴に基づいて、上記機能制限基準テ
ーブルを参照するものであることを特徴としている。
【0024】上記の方法および構成により、さらに、例
えば第2の機器がネットワークシステムから切断された
時、今回の使用内容をユーザに対応づけて使用履歴テー
ブルに登録できる。例えば、使用履歴テーブルには、使
用日、使用時間、使用した第1の機器の名称等の使用履
歴を、第2の機器のアドレス(IP)、名称(コンピュ
ータ名等)、型名、およびユーザ名と対応づけて記録す
る。
【0025】そして、ユーザが第2の機器から第1の機
器を使用しようと試みた時(例えば、第1の機器にアク
セスした時)、当該ユーザの使用履歴を上記使用履歴テ
ーブルを参照して取得し、この使用履歴に基づいて機能
制限基準テーブルを参照して、当該ユーザに対して加え
る当該第1の機器の機能制限内容を決定することができ
る。
【0026】よって、ユーザの使用履歴を独自に管理す
るため、ユーザの使用履歴に基づく第1の機器の機能制
限を簡便かつ容易に実現できる。
【0027】さらに、本発明の制御方法は、上記制限内
容決定ステップで決定した機能制限内容を、上記ユーザ
に報知する制限状態報知ステップを、さらに含むことを
特徴としている。
【0028】また、本発明の制御装置は、上記制限内容
決定手段で決定した機能制限内容を、上記ユーザに報知
する制限状態報知手段をさらに備えることを特徴として
いる。
【0029】上記の方法および構成により、さらに、第
1の機器に機能制限が加えられたことを、第2の機器の
画面に表示したり、音声で出力することによって、ユー
ザに報知することができる。例えば、使用が許可された
装置、一部の機能が制限された装置、使用が禁止された
装置を、メッセージや一覧表として表示するとともに、
制限の解除を行う管理者の連絡先を表示してもよい。
【0030】これにより、第2の機器のユーザが第1の
機器を使用しようと試みた時に、機能制限が設定されて
いるために正常に動作せず、ユーザが不安感を感じるこ
とを防止できる。
【0031】さらに、本発明の制御方法は、上記使用履
歴は、上記ユーザが上記第1の機器を過去に使用した時
間または回数であることを特徴としている。また、本発
明の制御装置は、上記使用履歴は、上記ユーザが上記第
1の機器を過去に使用した時間または回数であることを
特徴としている。
【0032】上記の方法および構成により、さらに、第
1の機器の使用時間や使用回数に基づいて機能制限を設
定できる。よって、ユーザが不慣れな間は使用を許可す
る範囲を狭く設定して、トラブルの発生を防止できる一
方、使用時間や使用回数が増えて理解が進むにつれて、
徐々に高度な機器や機能の使用を許可することが可能と
なる。したがって、安全性と作業効率とを容易に両立さ
せることができる。
【0033】さらに、本発明の制御方法は、上記使用履
歴は、上記ユーザが上記第1の機器を前回使用した日で
あることを特徴としている。また、本発明の制御装置
は、上記使用履歴は、上記ユーザが上記第1の機器を前
回使用した日であることを特徴としている。
【0034】上記の方法および構成により、さらに、前
回の使用日からの日数に基づいて機能制限を設定でき
る。よって、第1の機器ヘの理解度が低下していると推
測されるユーザには使用を許可する範囲を狭く設定し
て、トラブルの発生を防止できる一方、第1の機器の現
状を理解していると推測されるユーザには、高度な機器
や機能の使用を許可することが可能となる。したがっ
て、安全性と作業効率とを容易に両立させることができ
る。
【0035】さらに、本発明の制御装置は、上記第1の
機器に搭載されていることを特徴としている。
【0036】上記の構成により、さらに、例えばプリン
タ、スキャナ、複合機などの機器に上記制御装置を搭載
して、当該機器の機能制限を設定することができる。
【0037】さらに、本発明の制御装置は、上記第1の
機器と通信可能に接続されていることを特徴としてい
る。
【0038】上記の構成により、さらに、制御装置は、
第2の機器のユーザの特定(認証)、使用履歴の管理
(記録および取得)、機能制限内容の決定等の処理を行
い、その結果を第1の機器へ送信できる。
【0039】よって、第1の機器は、第2の機器からの
呼びが発生した時、通信可能に接続された制御装置に対
して機能制限に必要な情報の確認を行い、その結果に応
じて機能制限を設定することが可能となる。したがっ
て、機能制限に要する第1の機器の負担を軽減できる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1から図10に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0041】本実施の形態に係る機能制限装置(制御装
置)40(図1)は、新たなユーザが持参したノート型
PCや携帯端末等の外来機器(第2の機器)20(図
3)をネットワークシステム10に接続した際に、その
ユーザのアクセス履歴(使用履歴)に基づいてネットワ
ークシステム10に対する認識度を推定し、そのレベル
に応じて、ネットワークシステム10に接続されている
機器(第1の機器)の機能に使用上の制限を設定するも
のである。
【0042】図2は、上記機能制限装置40を搭載した
画像処理を行う複合機15の構成の概略を示すブロック
図である。
【0043】複合機15は、スキャナ機能、プリンタ機
能、複写機能、FAX機能などを備えている。具体的に
は、スキャナ部51から読み取った画像や、外部機器か
ら受信した画像データに基づいて、プリンタ部52で画
像をプリントアウトしたり、外部機器の指示によりFA
X機能を用いて画像データを外部へ送信することができ
る。
【0044】そして、複合機15は、上記機能制限装置
40を備えている。機能制限装置40は、複合機15が
接続されているネットワークシステム10にアクセスし
ているユーザを認識し、ユーザのアクセス履歴に基づい
て、ユーザのネットワークシステム10の構成や接続さ
れている機器に対する理解のレベルを推定し、このレベ
ルに応じてユーザごとに複合機15の使用可能な機能を
制限する。
【0045】なお、複合機15および機能制限装置40
の詳細については後述する。また、本実施の形態では、
機能制限装置40を複合機15に搭載した例について説
明するが、機能制限装置40の設け方はこれに限定され
ない。
【0046】図3は、上記複合機15を含むネットワー
クシステム10の有線を用いた構成を示す模式図であ
る。
【0047】ネットワークシステム10は、データ格納
やユーザ管理を行うサーバ(第1の機器)11、パーソ
ナルコンピュータ(第1の機器)(以下、PCと記す)
12、PC12からのデータの印刷を行うプリンタ(第
1の機器)13、PC12からの指示に応じて画像を読
み取るスキャナ(第1の機器)14、また、プリンタ、
複写機、ファクシミリの機能を備えた複合機(第1の機
器)15などが、通信ネットワークシステム16を介し
て接続されている。なお、このネットワークシステム1
0は、図示しないゲートウエイやルーターなどを介し
て、グローバルなネットワークに接続されていてもよ
い。
【0048】さらに、ネットワークシステム10は、他
部門や他社からの外来者が持参したノート型PC、携帯
端末(PDA:Personal Digital Assistance)、携帯
電話などの外来機器20を接続して、外来機器20から
複合機15等の機器を使用できる。
【0049】上記スキャナ14は、原稿自動搬送装置や
両面自動搬送装置を搭載するとともに、SCAN to E-mai
l,SCAN to FAX,SCAN to FTP等の機能を備えている。
なお、スキャナ14は、使用時に白黒・カラー、解像度
などの読み取り条件を設定する必要がある。
【0050】上記プリンタ13は、主としてカラープリ
ンタであり、PCL、PostScript、ESC/P等の種々
の印刷用言語と、それら言語に適用可能な様々なフォン
トデータとを搭載している。さらに、プリンタ13は、
両面印刷を行うための両面ユニットや、複数種の記録紙
を収納するための複数の給紙カセットを装備している。
また、あらかじめ所定の印刷が行われた特殊用紙などの
記録紙を装備していてもよい。
【0051】図4は、上記複合機15を含むネットワー
クシステム10の無線を用いた構成を示す模式図であ
る。
【0052】図4に示すように、複合機15および外来
機器20はそれぞれの無線通信ユニット59Bを介し
て、「Bluetooth(登録商標)」のピコネットを構成し
ている。
【0053】ここで、図9および図10を用いて、Blue
toothのピコネットについて簡単に説明する。
【0054】Bluetoothで構成されるネットワークで
は、各機器が「マスタ」と「スレーブ」の2つの役割を
持っている。この構成は、パソコンなどをネットワーク
接続するときの「サーバ」と「クライアント」の関係に
類似している。すなわち、パソコンのサーバ/クライア
ントシステムでは、システムやソフトウェアなど何らか
のサービスを提供する装置が「サーバ」であり、それら
の提供を受ける装置が「クライアント」である。
【0055】Bluetoothでは、図9に示すように、接続
設定の初期化を行い通信を開始する装置を「マスタ」と
呼び、「マスタ」からの要求を受け取って応答する装置
を「スレーブ」と呼ぶ。マスタからの接続要求(リクエ
スト)は、複数のスレーブに対して同時に発信すること
ができる。このように「マスク1台」に対して「1台以
上のスレーブ」を接続して構成されたネットワークを、
Bluetoothでは「ピコネット」と呼ぶ。ピコネットで
は、1台のマスタに対してスレーブは最大7台まで接続
できる。
【0056】また、図10に示すように、1つのピコネ
ットのマスタが他のピコネットのスレーブとなること
や、1つのピコネットのスレーブが他のピコネットのス
レーブとなることが可能である。
【0057】このように複数のピコネットが数珠繋ぎに
なって構成されたネットワークを「スカッタネット」と
呼ぶ。スカッタネットでは、最大256個のピコネット
を含むことが可能である。
【0058】図2に示すように、複合機15は、原稿を
読み取るスキャナ部51と、スキャナ部51で読み取っ
た画像や通信インターフェイス(有線通信ユニット59
A,無線通信ユニット59B)より入力されたデータを
印刷するプリンタ部52とを備えている。なお、上記の
プリンタ部52およびスキャナ部51は、上述したプリ
ンタ13およびスキャナ14とそれぞれ同等の機能を有
していてもよい。
【0059】また、複合機15は、公衆電話回線を用い
てデータの送受信を行うファックス部60を備えてい
る。ファックス部60により、同報送信やポーリングな
どの様々な機能が利用できる。
【0060】また、複合機15は複写機能を備えてい
る。なお、複写機能については、公知であり詳細には記
載しないが、両面/片面印刷や変倍印刷等の基本的な機
能設定以外に、ソーター、ステープル、パンチ等のオプ
ション装置などを種々に設定可能である。
【0061】ここで、上記プリンタ部52は、プリンタ
エンジン部53、レーザー走査ユニット(LSU:Lase
r Scanning Unit)54、プロセス制御ユニット(PC
U:Process Control Unit)55、画像制御ユニット
(ICU:Image Control Unit)56、インターフェイ
ス制御部58、有線通信ユニット59A、無線通信ユニ
ット59B、本体制御部58を備えている。
【0062】上記プリンタエンジン部53は、電子写真
プロセスにより画像を再現する。なお、電子写真プロセ
スは、インクジェットなど他の印刷プロセスでもよい。
【0063】上記レーザー走査ユニット(LSU)54
は、プリンタエンジン部53の像担持体(感光体ドラ
ム)に対して静電潜像を書き込む。
【0064】上記画像制御ユニット(ICU)56は、
画像データに対する所定の処理を施すとともに、LSU
54をコントロールして画像データによる光像を発生さ
せる。
【0065】上記有線通信ユニット59Aは、ネットワ
ークシステム10の他の機器(外来機器20を含む)と
有線通信を行うための、RS-232C,IEEE1284,IEEE1394
等の通信インターフェイスである。
【0066】上記無線通信ユニット59Bは、ネットワ
ークシステム10の他の機器(外来機器20を含む)と
無線通信を行うための、IEEE802.11,Bluetooth,赤外
線通信等の通信インターフェイスである。
【0067】上記インターフェイス制御部57は、有線
通信ユニット59Aおよび無線通信ユニット59Bの制
御を行う。
【0068】上記プロセス制御ユニット(PCU)55
は、プリンタエンジン部53およびプリンタ部52の全
体のコントロールを行う。すなわち、PCU55によっ
て、プリンタ部55の状況がすべて管理される。そのた
め、PCU55は、ジョブ管理テーブル55a、消耗品
管理テーブル55b、サービス管理テーブル55c、状
況管理テーブル55dなどが格納されるメモリを備えて
いる。
【0069】そして、上記ジョブ管理テーブル55a
は、指示(依頼)された画像データのプリンタ部52に
おけるプリント処理を複数管理する。上記消耗品管理テ
ーブル55bは、プリンタ部52にセットされている感
光体ユニット、現像ユニット、記録材(用紙)などの消
耗品を管理する。上記サービス管理テーブル55cは、
プリンタ部52の使用量や点検時期を管理する。上記状
況管理テーブル55dは、プリンタ部52内で発生した
過去のトラブル履歴情報や現在のマシン状況を管理す
る。
【0070】上記本体制御部58は、プリンタ部52お
よび複合機15の全体の動作を制御する。
【0071】ここで、上記複合機15は、通信インター
フェイスを介して外部機器との間で、問い合せの後、所
定の通信プロトコルによる通信を確立し、動作指示のジ
ョブをジョブ管理テーブルにおいて管理するとともに、
動作指示の順序に従って動作処理を行う。
【0072】また、上記複合機15は、電源ONが行わ
れると、装置の初期設定を行うと同時に、感光体の除
電、クリーニング、現像材の帯電、定着ヒーターのウォ
ーミングアップ等を行う。また、複合機15は、初期設
定が行われると、複合機を構成する機器およびオプショ
ンで追加された様々な機器をハード的またはソフト的に
リセットする。そして、複合機15の本体制御部58
は、それらの構成機器およびオプション機器の構成や機
能を取得し、動作可能に制御する。
【0073】また、上記複合機15は、常時、外部機器
からのアクセスを監視している。すなわち、複合機15
は、スキャナ部51、プリンタ部52、FAX部60の
待機中や、FAXの送受信、原稿の読み取り、原稿の複
写、プリント等の受け付けたジョブの処理中に、外部機
器からのアクセスを監視している。そして、外部機器か
らアクセスを受けると、複合機15は、外部機器のアド
レス、コンピュータ名、型名、ユーザ名などの情報(ユ
ーザ特定情報(後述))を取得する。
【0074】さらに、上記複合機15は、機能制限装置
40を備えている。機能制限装置40は、機能制限基準
テーブル46aおよびアクセス履歴テーブル46b(図
1)を格納したメモリ部46を備えている。そして、機
能制限装置40は、有線通信ユニット59Aあるいは無
線通信ユニット59Bから入力された情報(ユーザ特定
情報(後述))に基づいて、上記本体制御部58に制御
情報(命令)を出力して、本体制御部58に、プリンタ
部52のPCU55およびICU56やスキャナ部51
に制御情報(命令)を出力させて、複合機15の各機能
の動作に制限を加えたり、機能を停止させることができ
る。
【0075】ここで、図1は、上記機能制限装置40の
構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0076】上記機能制限装置40は、ユーザ特定部
(ユーザ特定手段)41、アクセス履歴取得部(使用履
歴取得手段)42、制限内容決定部(機能制限手段、制
限内容決定手段)43、制限状態報知部(制限状態報知
手段)44、アクセス履歴記録部(使用履歴記録手段)
45、メモリ部46、を備えて構成されている。
【0077】上記メモリ部46は、機能制限基準テーブ
ル46aおよびアクセス履歴テーブル46b(使用履歴
テーブル)を管理している。そして、機能制限基準テー
ブル46aは、ユーザのレベルに応じて機能制限を設定
するための基準があらかじめ設定されたテーブルであ
る。アクセス履歴テーブル46bは、外来機器20のア
ドレス(IP),名称(コンピュータ名等),型名、ユ
ーザ名称と、アクセス履歴と、前回のアクセス時に設定
された機能制限の内容とを、ユーザごとに管理するテー
ブルである。
【0078】上記ユーザ特定部41は、外来機器20の
アドレス(IP)、名称(コンピュータ名)、型名、ユ
ーザ名などのユーザ特定情報を取得し、これに基づい
て、外来機器20を操作しているユーザを特定する。
【0079】上記アクセス履歴取得部42は、アクセス
履歴テーブル46bを参照して、ユーザ特定部41が特
定した外来機器20を操作しているユーザのアクセス履
歴を取得する。
【0080】上記制限内容決定部43は、アクセス履歴
取得部42が取得したアクセス履歴に基づいて機能制限
基準テーブル46aを参照して、外来機器20を操作し
ているユーザに対して加える機能制限内容を決定する。
さらに、制限内容決定部43は、決定した機能制限内容
を複合機15の本体制御部58へ制御情報として出力す
る。
【0081】上記制限状態報知部44は、複合機15に
機能制限が加えられたことを、外来機器20の画面に表
示したり、音声で出力することによって、ユーザに通知
する。
【0082】上記アクセス履歴記録部45は、例えば外
来機器20がネットワークシステム10から切断された
時、今回のアクセス内容をユーザに対応づけてアクセス
履歴テーブル46bに登録する。このとき、複合機15
に設定されていた機能制限の内容もあわせて記録しても
よい。
【0083】これにより、機能制限装置40は、ユーザ
のアクセス履歴に基づいてネットワークシステム10に
対する認識度を推定し、そのレベルに応じて、本体制御
部58を介して複合機15に機能制限を設定することが
できる。
【0084】つづいて、図6,図7,図8を用いて、機
能制限装置40による複合機15の機能制限について具
体例を挙げて説明する。なお、図6,図7,図8におい
て、「○」は使用を許可することを示し、「×」は機能
/機器の制限であり使用を禁止することを示す。
【0085】(1)ネットワークの使用回数に基づく制
限 図6は、ネットワークシステム10ヘの接続回数に基づ
いて、使用可能な装置や機能に制限を加える機能制限基
準テーブル46aの一例である。
【0086】ネットワークシステム10ヘの接続回数が
1回の場合、つまり、初めて接続したユーザに対して
は、高額であり複雑な機能を備えた複合機15の機能
は、すべてアクセスできない(禁止)状態とする。
【0087】また、プリンタ13に対しては、「100
枚以上の印刷」,「特殊用紙への印刷」,「PostScript
言語の使用」を禁止して、ミスプリントの大量発生など
を防止する。
【0088】また、スキャナ14に対しては、ネットワ
ークスキャナとしての機能は使用を許可するものの、
「SCAN to E-mail」,「SCAN to FTP」,「SCAN to FA
X」の機能は使用を禁止する。なぜなら、グローバルな
ネットワークに接続されたネットワークシステムであれ
ばMail送信に費用は発生しないが、「SCAN to E-ma
il」で読み取った画像データをMailで送信する場合
は、送信先の設定誤りや画像データの容量が大きすぎた
り、Mailサーバに悪影響を及ぼすおそれがある。
「SCAN to FTP」も「SCAN to E-mail」と同様の理由で
あるが、FTPの場合は大容量のデータ転送を行う場合
であるので問題が発生したときの影響も大きい。「SCAN
to FAX」の場合は、電話回線を使用し送信するので、
誤送信であっても費用が発生する。
【0089】このように、ネットワークの使用回数に基
づいて機能制限を設定すれば、ユーザが不慣れな間は使
用を許可する範囲を狭く設定して、トラブルの発生を防
止できる一方、使用回数が増えて環境の理解が進むにつ
れて、徐々に高度な機器や機能の使用を許可することが
できる。
【0090】(2)ネットワークの接続時間に基づく制
限 図7は、ネットワークシステム10ヘの接続時間に基づ
いて、使用可能な装置や機能に制限を加える機能制限基
準テーブル46aの一例である。
【0091】ネットワークシステム10への接続回数と
同様に、ネットワークシステム10に接続して使用した
時間が短いほど、ユーザは、ネットワークシステム10
の構成や接続された機器の状況を把握していないと推測
される。そこで、ネットワークヘの接続時間を記録し
て、接続時間に応じた規制を行う。
【0092】このように、ネットワークの使用時間に基
づいて機能制限を設定すれば、ユーザが不慣れな間は使
用を許可する範囲を狭く設定して、トラブルの発生を防
止できる一方、使用時間が増えて環境の理解が進むにつ
れて、徐々に高度な機器や機能の使用を許可することが
できる。
【0093】(3)前回の接続日からの日数に基づく制
限 図8は、ネットワークシステム10ヘの今回の接続日
と、前回の接続日との日数差に基づいて、使用可能な装
置や機能に制限を加える機能制限基準テーブル46aの
一例である。
【0094】過去の使用回数や使用時間が多くても、前
回の使用から今回の使用までに数年の間隔があれば、ネ
ットワークシステム10ヘの理解度が低下していると推
測される。また、使用していない期間にネットワークシ
ステム10の構成や、接続された機器に変更がある可能
性が高い。そこで、接続日を記録しておき、前回の接続
日と今回の接続日との日数差に応じ規制を行う。
【0095】このように、前回の接続日からの日数に基
づいて機能制限を設定すれば、ネットワークヘの理解度
が低下していると推測されるユーザには使用を許可する
範囲を狭く設定して、トラブルの発生を防止できる一
方、ネットワークの現状を理解していると推測されるユ
ーザには、高度な機器や機能の使用を許可することがで
きる。
【0096】上記のような機能制限基準テーブル46a
によれば、誤操作によりトラブルが発生することを前提
として、装置や機能ごとに使用制限を行うことができ
る。よって、トラブル発生時にも想定可能な最低限のト
ラブルに留めることが可能となる。
【0097】また、上記のネットワークの使用回数、ネ
ットワークヘの接続時間、今回の接続日と前回の接続日
との日数差など、複数の条件を組み合わせれば、より効
果的な機能制限が可能となる。さらに、外来機器20の
アドレス(IP),名称(コンピュータ名),の型名、
およびユーザ名に基づいて、機器や機器の機能制限を設
定できるものであれば、他の条件を用いることもでき
る。
【0098】特に、機能制限基準テーブル46aをユー
ザの属性別(例えば、社員,部署,社外)に設けてもよ
い。
【0099】なお、機能制限基準テーブル46aおよび
アクセス履歴テーブル46bで管理するデータは、適宜
選択できる。
【0100】つづいて、図5を参照しながら、新たなユ
ーザが外来機器20をネットワークシステム10に接続
した際に、機能制限装置40が新たなユーザに機能制限
を設定する手順について説明する。
【0101】まず、他部門や他社からの外来者が持参し
たノート型PCや携帯端末等の外来機器20をネットワ
ークシステム10に接続し(S11)、ネットワークシ
ステム10に接続された複合機15にアクセス(例え
ば、複合機15への印刷ジョブの依頼や複合機15の状
態検出)を行う(S12)。この時、複合機15はアク
セスしてきた外来機器20のアドレス(IP)、名称
(コンピュータ名)、型名、ユーザ名などのユーザ特定
情報を取得する。そして、機能制限装置40のユーザ特
定部41が、上記ユーザ特定情報に基づいてユーザを特
定する(S13(ユーザ特定ステップ))。
【0102】次に、アクセス履歴取得部42がアクセス
履歴テーブル46bを参照して、外来機器20を操作し
ているユーザのアクセス履歴を取得する(S14(使用
履歴取得ステップ))。次に、制限内容決定部43が、
ユーザのアクセス履歴に基づいて機能制限基準テーブル
46aを参照して、外来機器20を操作しているユーザ
に対して複合機15に設定する機能制限の内容を決定す
る(S15(制限内容決定ステップ))。
【0103】次に、機能制限装置40は、複合機15の
本体制御部58に、ステップS15で決定した機能制限
の内容に従って、そのユーザに使用を許可する複合機1
5の機能を設定させる(S16(機能制限ステッ
プ))。これにより、ユーザのレベルに応じて、複合機
15に機能制限が行われる。これと同時に、制限状態報
知部44が、複合機15の機能に制限が加えられたこと
をユーザに通知する(S17(制限状態報知ステッ
プ))。
【0104】最後に、外来機器20がネットワークシス
テム10から切断された時、アクセス履歴記録部45
が、今回のアクセス内容をアクセス履歴テーブル46b
に登録する(S18(使用履歴記録ステップ))。
【0105】ここで、外来機器20は、ネットワークシ
ステム10へのログイン時あるいは複合機15等の機器
へのアクセス時に、自装置のアドレス(IP),名称
(コンピュータ名),型名、およびユーザ名などを機能
制限装置40へ送信する機能を有する。
【0106】また、一般に、外来者であっても、フロア
を見渡したり、説明を受けることによって、そのフロア
に設置された機器をある程度理解できる。そのため、外
来者が同じフロアにある機器をネットワークシステム1
0から使用しようと試みた時、その機器に機能制限が設
定されていて正常に動作しないと、外来者に不安感を与
えるおそれがある。
【0107】そこで、制限状態報知部44は、外来機器
20に、ユーザからの呼び、または、ユーザの認証時
に、使用が許可された装置、一部の機能が制限された装
置、使用が禁止された装置を、メッセージや一覧表とし
て表示するとともに、制限の解除を行うネットワーク管
理者の連絡先を表示する。これにより、ユーザヘの不安
感を解消できる。
【0108】また、無線による通信装置は、マスタ側装
置(Bluetoothではマスタに相当)の呼び出しに対し
て、受信側装置(Bluetoothではスレーブに相当)が応
答する構成である。そのため、受信側装置のすべての機
能が制限され、どの機能も使用不可能である場合には、
受信側装置がマスタ装置からの呼び出しに応答しても全
く動作できない。すなわち、すべての機能に動作制限が
加えられた装置がマスタ側装置の呼び出しに応答して
も、マスタ側装置から受信した動作指示に対して、動作
できない旨の信号をマスタ側装置に返信するだけであ
る。そして、この時ユーザは、装置のトラブルなどの不
安感を抱くおそれがある。
【0109】そこで、全く動作できない装置がマスタ側
装置の呼び出しに応答しないようにする。これにより、
ユーザに不安感を与えるおそれがなくなる。すなわち、
動作できない装置がマスタ側装置の呼び出しに応答しな
ければ、ユーザはそのマスタ側装置が存在しないものと
理解し、他の装置の使用を考えることができる。
【0110】なお、外来機器20は、自装置に対する機
能制限を機能制限装置40あるいは機能が制限されてい
る機器から検出して、ユーザに画面表示や音声によって
報知する機能を有していてもよい。
【0111】また、アクセス履歴は、外来機器20に記
録してもよい。そして、外来機器20が、ネットワーク
システム10にログインした時、あるいは、複合機15
等にアクセスした時に、自動的にあるいは機能制限装置
40のアクセス履歴取得部42からの要求に応じて、外
来機器20から送信してもよい。
【0112】さらに、アクセル履歴は、外来者に受け付
け等で渡されるゲストカード等に磁気等によって記録し
てもよい。そして、上記カードを外来機器20やネット
ワークシステム10に接続された読み取り装置に装着あ
るいは読み取らせてもよい。また、そのユーザの機能制
限に使用する機能制限基準テーブル46aもカードに記
録してもよい。
【0113】以上のように、外来者がネットワークシス
テム10に接続した場合、ネットワークの構成や接続さ
れた機器の詳細情報が十分理解できないのは当然であ
る。この場合、はじめての外来者に、すべての機器のす
べての機能を使用可能にしてしまうと、記録紙や通信費
用の無駄遣いとなったり、機器の誤った設定変更や機器
の破損など他のユーザに迷惑がかかるトラブルが発生す
るおそれがある。
【0114】そこで、上記機能制限装置40は、外来者
が外来機器20でネットワークシステム10に接続した
時、ネットワーク上のプロトコル(例えば、TCP/I
P(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l)等)により、外来機器20のIPアドレス、機器に
装着されたNIC(Network Information Center)のM
AC(Media Access Control)アドレス、機器の装置名
称を取得する。さらに、外来機器20がサーバ11など
により形成されたドメインにログインすると、外来者が
入力したユーザ名およびパスワードが取得できる。
【0115】上記機能制限装置40は、上記ユーザ特定
情報に対応づけてユーザのアクセス履歴をを記憶・管理
することにより、ネットワークヘの接続回数、過去のネ
ットワークヘの接続時間、前回のネットワークの接続か
ら今回の接続までの日数などを算出することができる。
それゆえ、これらの条件に基づいて、ネットワークに接
続された機器の機能制限を外来者ごとに設定することが
可能となる。
【0116】なお、機能制限装置40は、ネットワーク
システム10に接続されたプリンタ13、スキャナ1
4、複合機15などの機器にそれぞれ設けて、当該機器
に対してのみ機能制限を設定してもよい。あるいは、例
えば複合機15に搭載した機能制限装置40によって、
プリンタ13やスキャナ14等の他の機器の機能制限を
設定してもよい。さらに、機能制限装置40は、ネット
ワークシステム10に独立したサーバとして設けて、プ
リンタ13、スキャナ14、複合機15などの機器に機
能制限を設定してもよい。
【0117】すなわち、機能制限は、各機器で独自に管
理してもよいし、ネットワークシステム10に接続され
たサーバ(制御装置)11で一元的に管理し、サーバ1
1の情報を各機器に伝達してもよい。
【0118】また、各機器において機能制限を設定する
のは、外来機器20がネットワークシステム10に接続
した時点でもよいし、各機器にアクセスした時点で個別
に行ってもよい。
【0119】また、外来者(他の事業所から出張で訪れ
た者や他社の訪問者等)が持参したノート型PC等の外
来機器20をネットワークシステム10に接続する場合
や、ネットワークシステム10に既に接続されている共
有のPC12を使用する場合がある。このとき、ネット
ワークシステム10に接続されている他のPC12やサ
ーバ11に保管されている機密情報に、十分なセキュリ
ティが必要となる。
【0120】また、本実施の形態では、ネットワークシ
ステム10に新たに接続する電子機器を外来者が持参し
た外来機器20として説明したが、これに限定されず、
ネットワークシステム10に新たに接続された電子機器
であれば、例えば、新たに配属された者が操作するPC
や、新規に導入した機器の立ち上げ期間に機能制限を適
用してもよい。
【0121】また、上記機能制限装置40は、各機能
(ユーザ特定部41,アクセス履歴取得部42,制限内
容決定部43,制限状態報知部44,アクセス履歴記録
部45)を実現するプログラム(制御プログラム)の命
令を実行するCPU(centralprocessing unit )、上
記プログラムを格納したROM(read only memory)、
上記プログラムを展開するRAM(random access memo
ry)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモ
リ(メモリ部46を含む)等の記憶装置(記録媒体)な
どを備えている。
【0122】なお、上記のハードウェア資源は、機能制
限装置40を複合機15のような機器に搭載する場合、
当該機器のハードウェア資源と共用することができる。
例えば、複合機15において、上記プログラムと本体制
御部58を実現するプログラムとを同一のCPUで実行
してもよい。また、機能制限装置40を独立したサーバ
として設ける場合、当該サーバは、ワークステーション
やパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータをベ
ースに構成できる。
【0123】そして、本発明の目的は、上述した機能を
実現するソフトウエアである制御プログラムのプログラ
ムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラ
ム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能
に記録した記録媒体を、上記光記録装置1に供給し、そ
のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に
記録されているプログラムコードを読み出し実行するこ
とによっても、達成可能である。この場合、記録媒体か
ら読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記録した
記録媒体は本発明を構成することになる。
【0124】上記プログラムコードを供給するための記
録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成する
ことができる。また、上記記録媒体は、プログラムコー
ドを供給可能であるように固定的に担持する媒体であっ
てもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラ
ムコードをコンピュータが直接読み取ることができるよ
うにシステムあるいは装置に装着されるものであって
も、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続さ
れたプログラム読み取り装置を介して読み取ることがで
きるように装着されるものであってもよい。
【0125】例えば、上記記録媒体としては、磁気テー
プやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商
標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD
−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディス
クを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含
む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/
EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導
体メモリ系などを用いることができる。
【0126】また、上記プログラムコードは、コンピュ
ータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記
録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラ
ム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読
み出して実行できるように記録されていてもよい。さら
に、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して
供給してもよい。
【0127】上述した機能は、コンピュータが読み出し
た上記プログラムコードを実行することによって実現さ
れるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づ
き、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処
理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0128】さらに、上述した機能は、上記記録媒体か
ら読み出された上記プログラムコードが、コンピュータ
に装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理
の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0129】最後に、本実施の形態は本発明の範囲を限
定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能であり、例えば、以下のように構成することができ
る。
【0130】上記ネットワークシステムは、複数の電子
機器が接続されたネットワークであって、ネットワーク
に接続された新たな電子機器(ユーザ)を認識すると、
その電子機器に対する制限を加えるように構成されても
よい。
【0131】一般に、有線や無線で構成されたネットワ
ーク環境において、慣れないユーザにはネットワーク構
成や他の電子機器の状況を即座に把握することは困難で
ある。そこで、上記ネットワークシステムは、ユーザを
認識し、ユーザレベルに応じて特定の電子機器の使用を
禁止したり、あるいは、複雑な機能の使用を制限する。
これにより、慣れないユーザであってもネットワークを
使用した業務が可能であるとともに、誤操作によるネッ
トワークまたは電子機器へのトラブルを防止できる。
【0132】また、上記ネットワークシステムは、電子
機器のアドレス(IP)、電子機器の名称(コンピュー
タ名)、電子機器の型名、ユーザ名称の少なくとも1つ
を用いて新たに接続された電子機器を判別するように構
成されてもよい。
【0133】この構成により、上記情報(条件)に基づ
いて、接続された電子機器、および、ユーザを明確に判
断することが可能となり、確実な制限を行うことができ
るので、ユーザにとっても快適な環境が提供できるとと
もに、確実なセキュリティが確保できる。
【0134】また、上記ネットワークシステムは、上記
の制限として、使用可能な電子機器を限定するように構
成されてもよい。
【0135】この構成により、操作の複雑な電子機器
や、機密情報が入力された電子機器へのアクセスを禁止
することによって、ユーザにとっても快適な環境が提供
できるとともに、確実なセキュリティが確保できる。
【0136】また、上記ネットワークシステムは、上記
の制限として、使用可能な動作範囲を限定するように構
成されてもよい。
【0137】この構成により、操作の複雑な機能や、大
量印刷などの機能を限定することによって、不慣れなユ
ーザに対して、大きなトラブルを招来するような操作を
限定することができ、かつ、そのような複雑な機能はユ
ーザに見えないため、ユーザの混乱を防止でき、快適な
環境を提供できるとともに、確実なセキュリティが確保
できる。
【0138】また、上記ネットワークシステムは、新た
に接続された電子機器を使用するユーザのレベル(社
員、部署、社外)を認識するように構成されてもよい。
【0139】この構成により、建屋の同一のフロアにい
ても、そのユーザが同じ部署の人間であるか、他部門の
人間であるか、他社の人間であるか、また、このフロア
での作業回数(前回の作業時期など)は何回であるか等
を認識し、その情報に基づいてネットワークや設備環境
の理解度を推測し、ユーザに与える制限を異ならせるた
め、ユーザに快適な環境を提供できるとともに、確実な
セキュリティが確保できる。
【0140】また、上記ネットワークシステムは、上記
ユーザレベルに応じて、上記の制限の範囲を可変するよ
うに構成されてもよい。
【0141】一般に、最初はネットワーク環境に知識の
なかったユーザであっても、同じ環境での作業回数が増
加するに伴い、ネットワーク環境に対するユーザの理解
度が向上する。そこで、上記ネットワークシステムは、
作業回数などにより、ユーザが使用できる環境の制限を
緩和する。これにより、新たなユーザも徐々に、電子機
器が備える高度な機能を容易に使用することが可能とな
り作業効率が向上する。
【0142】また、上記ネットワークシステムは、動作
不能または限定された動作範囲を通知するように構成さ
れてもよい。
【0143】一般に、初めてのフロアであっても、設置
されている電子機器に対して知識を豊富に持っているに
もかかわらず、その電子機器が使用できずにユーザが不
安に陥る場合がある。そこで、上記ネットワークシステ
ムは、ユーザに対して制限が加えられていることを通知
する。これにより、ユーザの不安感を解消できるととも
に、ユーザが管理者に制限の解除を要請することが可能
となり、全体的な作業効率が向上する。
【0144】また、上記ネットワークシステムは、ネッ
トワークとして、有線(LAN)、および/または無線
(IEEE8.02,Bluetooth)を使用できる。すなわち、上
記ネットワークシステムは、あらゆるネットワークに適
用することができるので、最適な作業環境と、セキュリ
ティが確保できる。
【0145】また、上記ネットワークシステムは、上記
電子機器として、コンピュータ、PDA、プリンタ、ス
キャナ、ファクシミリ、複合機などを使用できる。これ
により、ユーザに対して最適な環境が提供できるととも
に、セキュリティ、機密データの保護、記録紙などの資
源の無駄使いを防止できる。
【0146】上記電子機器は、複数の電子機器とネット
ワークを介して通信可能な電子機器であって、ネットワ
ークに接続された新たな電子機器(ユーザ)から呼びが
発生すると、その電子機器に対して制限を加えるように
構成されてもよい。
【0147】一般に、有線や無線で構成されたネットワ
ーク環境において、慣れないユーザにはネットワーク構
成や他の電子機器の状況を即座に把握することは困難で
ある。そこで、上記電子機器は、新たな電子機器のユー
ザを認識し、ユーザレベルに応じて特定の電子機器の使
用を禁止したり、あるいは、複雑な機能の使用を制限す
る。これにより、慣れないユーザであってもネットワー
クを使用した業務が可能であるとともに、誤操作による
ネットワークまたは電子機器へのトラブルを防止するこ
とが可能となる。
【0148】また、上記電子機器は、アクセス可能な他
の電子機器(ユーザ)を管理する管理部を備えていても
よい。
【0149】これにより、的確にユーザおよび、ユーザ
のレベルを認識することが可能となり、最適な機能制限
が可能となる。また、無線を用いたネットワークにおい
ては、サーバなどの管理装置を外部に設置していても電
波の状態により通信できない問題があるが、電子機器内
に管理部を設けることにより、このような問題を解決で
きる。
【0150】また、上記電子機器は、上記の制限とし
て、新たな電子機器(ユーザ)からの呼びに応答しない
ように構成されてもよい。
【0151】一般に、すべての機能に制限がかかり動作
できない状況にあっても、他の電子機器からの呼びに対
して応答すると、ユーザはその動作できない機器を認識
し、その機器を使用しようとする場合がある。そして、
機能制限により機器が動作しないため、機能制限がかか
っていることを理解していないユーザは不安に陥る。こ
の点、上記電子機器は、機能制限がかかっている新たな
電子機器(ユーザ)からの呼びには応答しないため、ユ
ーザが使用可能な電子機器だけが応答することとなり、
ユーザにとって最適な環境が提供できる。
【0152】また、上記電子機器は、上記の制限とし
て、使用可能な動作範囲を限定するように構成されても
よい。
【0153】この構成により、操作の複雑な機器や、機
密情報が入力された電子機器へのアクセスを禁止するこ
とによって、ユーザにとっても快適な環境が提供できる
とともに、確実なセキュリティが確保できる。
【0154】また、上記電子機器は、動作不能または限
定された動作範囲を通知するように構成されてもよい。
【0155】一般に、初めてのフロアであっても、設置
されている電子機器に対して知識を豊富に持っているに
もかかわらず、その電子機器が使用できずにユーザが不
安に陥る場合がある。そこで、上記電子機器は、ユーザ
に対して制限が加えられていることを通知する。これに
より、不安感が解消できるとともに、管理者に制限の解
除を要請することが可能となり、全体的な作業効率が向
上する。
【0156】また、上記電子機器は、アクセス回数によ
り限定を緩和するように構成されてもよい。
【0157】一般に、同じ環境での作業回数が増加する
に伴い、ネットワークや環境に対するユーザの理解度が
向上するのは当然である。そこで、上記電子機器は、作
業回数などにより使用できる環境の制限を緩和する。こ
れにより、新たなユーザも徐々に、電子機器が備えた高
度な機能が容易に使用することが可能となり作業効率が
向上する。
【0158】また、上記電子機器は、他の電子機器(ユ
ーザ)からの呼びが発生した場合には、ネットワーク上
に接続された管理装置に確認を行い、その結果に応じて
応答するように構成されてもよい。
【0159】一般に、有線で接続されたネットワークに
おいては、サーバなどの管理装置が常に配置されてい
る。そこで、このような管理装置を用いて、ユーザの認
証、レベル確認を行うことにより、各電子機器の負担を
軽減し的確な制限が可能となる。
【0160】
【発明の効果】以上のように、本発明の制御方法は、第
1の機器と通信可能な第2の機器のユーザを特定するユ
ーザ特定ステップと、上記ユーザ特定ステップで特定し
たユーザによる上記第1の機器の使用履歴に基づいて、
当該ユーザに対して当該第1の機器の機能を制限する機
能制限ステップと、を含む方法である。
【0161】また、本発明の制御装置は、第1の機器と
通信可能な第2の機器のユーザを特定するユーザ特定手
段と、上記ユーザ特定手段で特定したユーザによる上記
第1の機器への使用履歴に基づいて、当該ユーザに対し
て当該第1の機器の機能を制限する機能制限手段と、を
備える構成である。
【0162】それゆえ、第2の機器のユーザが第1の機
器を使用しようと試みた時、ユーザの使用履歴に基づい
て第1の機器に対する認識度を推定し、そのレベルに応
じて第1の機器の機能に制限を設けることができる。
【0163】よって、システムを十分理解したユーザ
と、不慣れなユーザとが共用するネットワークシステム
において、不慣れなユーザに対して使用できる機器や使
用できる機能に制限を設けることができる。したがっ
て、不慣れなユーザの操作の誤りによるトラブルを未然
に防止できるとともに、不慣れなユーザに対しても理解
しやすく安心して使用できる環境を提供できるという効
果を奏する。
【0164】さらに、本発明の制御方法は、上記第1の
機器の使用履歴に応じて使用を許可する機能をあらかじ
め定義した機能制限基準テーブルを、上記ユーザ特定ス
テップで特定したユーザによる上記第1の機器の使用履
歴に基づいて参照して、上記機能制限ステップにおいて
当該ユーザに対して加える当該第1の機器の機能制限内
容を決定する制限内容決定ステップと、を含む方法であ
る。
【0165】また、本発明の制御装置は、上記第1の機
器の使用履歴に応じて使用を許可する機能をあらかじめ
定義した機能制限基準テーブルを、上記ユーザ特定手段
で特定したユーザによる上記第1の機器の使用履歴に基
づいて参照して、上記機能制限手段において当該ユーザ
に対して加える当該第1の機器の機能制限内容を決定す
る制限内容決定手段と、を備える構成である。
【0166】それゆえ、さらに、不慣れなユーザには、
使用を許可する範囲を狭く設定できる。よって、不慣れ
なユーザも制限された機能において第1の機器を使用で
きるとともに、誤操作によりトラブルが発生しても、想
定可能な最低限のトラブルにとどめることが可能とな
る。また、ユーザが第1の機器に慣れるにつれて、使用
を許可する範囲を徐々に広く設定できる。よって、ユー
ザのレベルに応じて、徐々に高度な機器や機能の使用を
許可することが可能となる。したがって、安全性と作業
効率とを容易に両立させることができるという効果を奏
する。
【0167】さらに、本発明の制御方法は、上記ユーザ
が上記第1の機器を使用した記録を使用履歴テーブルに
記録する使用履歴記録ステップと、上記使用履歴テーブ
ルを参照して、上記ユーザ特定ステップで特定したユー
ザの使用履歴を取得する使用履歴取得ステップと、をさ
らに含み、かつ、上記制限内容決定ステップにおいて、
上記使用履歴取得ステップで取得した上記使用履歴に基
づいて、上記機能制限基準テーブルを参照する方法であ
る。
【0168】また、本発明の制御装置は、上記ユーザが
上記第1の機器を使用した記録を使用履歴テーブルに記
録する使用履歴記録手段と、上記使用履歴テーブルを参
照して、上記ユーザ特定手段で特定したユーザの使用履
歴を取得する使用履歴取得手段と、をさらに備え、か
つ、上記制限内容決定手段が、上記使用履歴取得手段で
取得した上記使用履歴に基づいて、上記機能制限基準テ
ーブルを参照するものである。
【0169】それゆえ、さらに、ユーザの使用履歴を独
自に管理するため、ユーザの使用履歴に基づく第1の機
器の機能制限を簡便かつ容易に実現できるという効果を
奏する。
【0170】さらに、本発明の制御方法は、上記制限内
容決定ステップで決定した機能制限内容を、上記ユーザ
に報知する制限状態報知ステップを、さらに含む方法で
ある。
【0171】また、本発明の制御装置は、上記制限内容
決定手段で決定した機能制限内容を、上記ユーザに報知
する制限状態報知手段をさらに備える構成である。
【0172】それゆえ、さらに、第2の機器のユーザが
第1の機器を使用しようと試みた時に、機能制限が設定
されているために正常に動作せず、ユーザが不安感を感
じることを防止できるという効果を奏する。
【0173】さらに、本発明の制御方法は、上記使用履
歴は、上記ユーザが上記第1の機器を過去に使用した時
間または回数である。また、本発明の制御装置は、上記
使用履歴は、上記ユーザが上記第1の機器を過去に使用
した時間または回数である。
【0174】それゆえ、さらに、ユーザが不慣れな間は
使用を許可する範囲を狭く設定して、トラブルの発生を
防止できる一方、使用時間や使用回数が増えて理解が進
むにつれて、徐々に高度な機器や機能の使用を許可する
ことが可能となる。したがって、安全性と作業効率とを
容易に両立させることができるという効果を奏する。
【0175】さらに、本発明の制御方法は、上記使用履
歴は、上記ユーザが上記第1の機器を前回使用した日で
ある。また、本発明の制御装置は、上記使用履歴は、上
記ユーザが上記第1の機器を前回使用した日である。
【0176】上記の方法および構成により、さらに、第
1の機器ヘの理解度が低下していると推測されるユーザ
には使用を許可する範囲を狭く設定して、トラブルの発
生を防止できる一方、第1の機器の現状を理解している
と推測されるユーザには、高度な機器や機能の使用を許
可することが可能となる。したがって、安全性と作業効
率とを容易に両立させることができるという効果を奏す
る。
【0177】さらに、本発明の制御装置は、上記第1の
機器に搭載された構成である。
【0178】それゆえ、さらに、例えばプリンタ、スキ
ャナ、複合機などの機器に上記制御装置を搭載して、当
該機器の機能制限を設定できるという効果を奏する。
【0179】さらに、本発明の制御装置は、上記第1の
機器と通信可能に接続された構成である。
【0180】それゆえ、さらに、第1の機器は、第2の
機器からの呼びが発生した時、通信可能に接続された制
御装置に対して機能制限に必要な情報の確認を行い、そ
の結果に応じて機能制限を設定することが可能となる。
したがって、機能制限に要する第1の機器の負担を軽減
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る機能制限装置の構
成の概略を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した機能制限装置を搭載した複合機の
構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示した複合機を含む有線による通信ネッ
トワークの一例を示す模式図である。
【図4】図2に示した複合機を含む無線による通信ネッ
トワークの一例を示す模式図である。
【図5】図1に示した機能制限装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図6】図1に示した機能制限装置が格納する機能制限
基準テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】図1に示した機能制限装置が格納する機能制限
基準テーブルの一例を示す説明図である。
【図8】図1に示した機能制限装置が格納する機能制限
基準テーブルの一例を示す説明図である。
【図9】Bluetoothのピコネットを示す説明図である。
【図10】Bluetoothのスカッタネットを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11 サーバ(第1の機器、制御装置) 12 パーソナルコンピュータ(第1の機器) 13 プリンタ(第1の機器) 14 スキャナ(第1の機器) 15 複合機(第1の機器) 20 外来機器(第2の機器) 40 機能制限装置(制御装置) 41 ユーザ特定部(ユーザ特定手段) 42 アクセス履歴取得部(使用履歴取得手段) 43 制限内容決定部(機能制限手段、制限内容決定
手段) 44 制限状態報知部(制限状態報知手段) 45 アクセス履歴記録部(使用履歴記録手段) 46a 機能制限基準テーブル 46b アクセス履歴テーブル(使用履歴テーブル) S13 ユーザ特定ステップ S14 アクセス履歴取得ステップ(使用履歴取得ステ
ップ) S15 制限内容決定ステップ S16 機能制限ステップ S17 制限状態報知ステップ S18 アクセス履歴記録ステップ(使用履歴記録ステ
ップ)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の機器と通信可能な第2の機器のユー
    ザを特定するユーザ特定ステップと、 上記ユーザ特定ステップで特定したユーザによる上記第
    1の機器の使用履歴に基づいて、当該ユーザに対して当
    該第1の機器の機能を制限する機能制限ステップと、を
    含むことを特徴とする制御方法。
  2. 【請求項2】上記第1の機器の使用履歴に応じて使用を
    許可する機能をあらかじめ定義した機能制限基準テーブ
    ルを、上記ユーザ特定ステップで特定したユーザによる
    上記第1の機器の使用履歴に基づいて参照して、上記機
    能制限ステップにおいて当該ユーザに対して加える当該
    第1の機器の機能制限内容を決定する制限内容決定ステ
    ップを、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の
    制御方法。
  3. 【請求項3】上記ユーザが上記第1の機器を使用した記
    録を使用履歴テーブルに記録する使用履歴記録ステップ
    と、 上記使用履歴テーブルを参照して、上記ユーザ特定ステ
    ップで特定したユーザの使用履歴を取得する使用履歴取
    得ステップと、をさらに含み、 かつ、上記制限内容決定ステップにおいて、上記使用履
    歴取得ステップで取得した上記使用履歴に基づいて、上
    記機能制限基準テーブルを参照することを特徴とする請
    求項1または2に記載の制御方法。
  4. 【請求項4】上記制限内容決定ステップで決定した機能
    制限内容を、上記ユーザに報知する制限状態報知ステッ
    プを、さらに含むことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項に記載の制御方法。
  5. 【請求項5】上記使用履歴は、上記ユーザが上記第1の
    機器を過去に使用した時間または回数であることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御方
    法。
  6. 【請求項6】上記使用履歴は、上記ユーザが上記第1の
    機器を前回使用した日であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれか1項に記載の制御方法。
  7. 【請求項7】第1の機器と通信可能な第2の機器のユー
    ザを特定するユーザ特定手段と、 上記ユーザ特定手段で特定したユーザによる上記第1の
    機器への使用履歴に基づいて、当該ユーザに対して当該
    第1の機器の機能を制限する機能制限手段と、を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 【請求項8】上記第1の機器の使用履歴に応じて使用を
    許可する機能をあらかじめ定義した機能制限基準テーブ
    ルを、上記ユーザ特定手段で特定したユーザによる上記
    第1の機器の使用履歴に基づいて参照して、上記機能制
    限手段において当該ユーザに対して加える当該第1の機
    器の機能制限内容を決定する制限内容決定手段と、を備
    えることを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 【請求項9】上記ユーザが上記第1の機器を使用した記
    録を使用履歴テーブルに記録する使用履歴記録手段と、 上記使用履歴テーブルを参照して、上記ユーザ特定手段
    で特定したユーザの使用履歴を取得する使用履歴取得手
    段と、をさらに備え、 かつ、上記制限内容決定手段が、上記使用履歴取得手段
    で取得した上記使用履歴に基づいて、上記機能制限基準
    テーブルを参照するものであることを特徴とする請求項
    7または8に記載の制御装置。
  10. 【請求項10】上記制限内容決定手段で決定した機能制
    限内容を、上記ユーザに報知する制限状態報知手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項7から9のいずれか
    1項に記載の制御装置。
  11. 【請求項11】上記使用履歴は、上記ユーザが上記第1
    の機器を過去に使用した時間または回数であることを特
    徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の制御
    装置。
  12. 【請求項12】上記使用履歴は、上記ユーザが上記第1
    の機器を前回使用した日であることを特徴とする請求項
    7から10のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 【請求項13】請求項7から12のいずれか1項に記載
    の制御装置であって、 上記制御装置が上記第1の機器に搭載されていることを
    特徴とする制御装置。
  14. 【請求項14】請求項7から12のいずれか1項に記載
    の制御装置であって、 上記制御装置が上記第1の機器と通信可能に接続されて
    いることを特徴とする制御装置。
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