JP2004151610A - 可搬型情報処理装置及び係止具 - Google Patents

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康明 縣
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Abstract

【課題】液晶表示パネルを本体に対して係止するための係止部に加わる衝撃が液晶表示パネルに作用しないようにしつつ、係止部を取り付けるために液晶表示装置側に確保すべきスペースを小さくできる可搬型情報処理装置及び係止具を提供すること。
【解決手段】本体3に対して開閉自在に取り付けられる液晶表示パネル4と、閉位置にある液晶表示パネル4を本体3に係止するための係止部21とを有し、その係止部21は、液晶表示パネル4の端縁部に形成された非表示部4bに重なって位置しており、更に、係止部21と非表示部4bとの間には、非表示部4bとの間に間隙を形成して保護部材50が介在されている。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルが本体に対して開閉自在に取り付けられた可搬型情報処理装置、及び閉位置にある液晶表示パネルを本体に対して係止するための係止具に関する。更に詳しくは、液晶表示パネルに損傷を与えないようにしつつ、係止具の配置スペースの省スペース化を図った可搬型情報処理装置及び係止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンと略す)などの可搬型情報処理装置では、小型化及び軽量化を図って可搬性を向上させるために、液晶表示パネルが表示手段として使われている。その液晶表示パネルを収容した液晶表示装置は本体に対して開閉自在に取り付けられており、使用しないときや持ち運ぶときには液晶表示装置を折り畳むようにして閉じることが可能となっている。
【0003】
液晶表示装置が本体に対して閉じられた状態では、液晶表示装置側に設けられた突起状の係止部が、本体に開口として形成された被係止部に係合する(引っかかる)ことで、その閉状態を保持する。その係止部は、液晶表示パネルとの干渉を防ぐため、液晶表示パネルから外れた筐体の上端縁部に設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−137549号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
液晶表示パネルを収容する筐体には、液晶表示パネルの収容に必要なスペースの他にも係止部を配置するためのスペースが必要である。そのため、液晶表示装置の寸法(縦寸法)は、液晶表示パネルから外れた位置に係止部を配置するスペースを確保する分大きくなることは避けられなかった。
【0006】
しかし、近年の傾向として表示画面の大画面化を図りたい一方で、装置全体としての寸法の増大は極力抑えたいという要請がある。そこで、液晶表示パネルの端縁部の非表示部に係止部を重ねて配置することで、係止部配置のためのスペースを小さくすることが考えられるが、単純にこれを実施しただけでは、液晶表示パネルを閉じたときに係止部にかかる衝撃がそのまま液晶表示パネルに作用してしまうため、液晶表示パネルに亀裂が生じたりするなど液晶表示パネルが破損してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、液晶表示パネルを本体に対して係止するための係止部に加わる衝撃が液晶表示パネルに作用しないようにしつつ、係止部を取り付けるために液晶表示装置側に確保すべきスペースを小さくできる可搬型情報処理装置及び係止具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の可搬型情報処理装置では、閉位置にある液晶表示パネルを本体に係止するための係止部は、液晶表示パネルの端縁部に形成された非表示部に重なって位置しており、更に、係止部と非表示部との間には、非表示部との間に間隙が形成されて保護部材が介在されていることを特徴としている。
【0009】
本発明の係止具は、本体に対して開閉自在に取り付け可能な液晶表示パネルの端縁部に形成された非表示部に重ねられ、本体側の被係止部と係合する係止部を有する係止部材と、
非表示部との間に間隙が形成されて、非表示部と係止部との間に介在される保護部材とを組み合わせてなることを特徴としている。
【0010】
液晶表示パネルはその大部分を表示部が占め、その表示部より外側の領域である端縁部に非表示部が形成されている。液晶表示パネルが液晶表示装置に組み入れられた状態では、表示部のみが外部に露出され非表示部は枠部材などで覆われ外部には露出されない。非表示部に係止部を重ねて配置しても、表示部における文字や画像などの表示は何ら問題なく視認可能である。
【0011】
係止部と非表示部との間には保護部材が介在される。保護部材と非表示部との間には間隙が形成されており、係止部からの衝撃が非表示部に作用するのが保護部材によって阻止される。
【0012】
保護部材は、非表示部との間の間隙を保った状態で、液晶表示パネルを収容する筐体に対して固定される。したがって、液晶表示パネルの閉動作に伴って係止部に衝撃が加わっても、係止部の非表示部側への移動が保護部材によって規制されると共に、衝撃力の非表示部への伝達も保護部材によって阻止される。
【0013】
保護部材は筐体に直接固定してもよいし、あるいは液晶パネルの裏面と筐体との間に配設された(例えば電磁ノイズシールド用の)金属体や、クッション材、回路基板、その他液晶表示装置を構成する各種部材などに固定させる構成としてもよい。
【0014】
液晶表示装置は、液晶表示パネル、この液晶表示パネルを収容するための筐体、液晶表示パネルの非表示部を覆うようにして例えば溶着で筐体に取り付けられる枠部材、係止部を形成した係止部材、係止部と非表示部との間に介在される保護部材などを備えて構成され、ヒンジを介して本体に対して取り付けられる。液晶表示パネルは筐体ごと本体に対して開閉される。
【0015】
また、液晶表示パネルの上端縁部(液晶表示パネルを本体に取り付けるためのヒンジ側に位置する下端縁部と対向する端縁部)と接続する側端縁部と、筐体との間に補強部材を介在させれば、この補強部材は液晶表示装置の機械的強度(歪みやたわみに対する強度)を向上させる骨組みとして機能する。
【0016】
更に、保護部材を液晶表示パネルの非表示部に沿って延在させ、非表示部より延出する両端部を補強部材に固定させる構成とすれば、補強部材に加えて保護部材も補強材として機能させることができ、これら保護部材及び補強部材によって液晶表示装置の機械的強度のよりいっそうの向上が図れる。これは、特に16インチ以上の大型液晶表示パネルを備えた液晶表示装置にとって有効となる。
【0017】
また、その構成では、液晶表示パネルは、少なくとも3辺が保護部材及び補強部材によって囲まれる構成となるので、保護部材及び補強部材を金属材で構成すれば、液晶表示パネルから放射される電磁ノイズを遮蔽(シールド)する効果も得られる。もちろん、補強部材を、上端縁部と対向する下端縁部と筐体との間にも介在させて、液晶表示パネルの4辺が、保護部材及び補強部材で囲まれる構成とすれば、よりいっそうの機械的強度向上及び電磁ノイズのシールド効果が得られる。
【0018】
筐体などに固定される保護部材に対して、係止部を有する係止部材が組み合わされて本発明の係止具を構成する。係止部材と保護部材との間にはコイルばね、ひも状のゴムばねなどが掛けわたされ、係止部をある特定の位置(本体側に形成された被係止部との係合位置)に付勢している。あるいは、そのばねを係止部材と筐体との間に掛けわたしてもよい。
【0019】
係止部材をばねの付勢力に抗して操作することで、係止部と被係止部との係合を解除することができる。係止部材が、被係止部との係合位置と、係合解除位置との間で、保護部材に対してスライド可能な構成とすれば、指1本で簡単に係止部と被係止部との係合解除の操作を行える。
【0020】
保護部材は、上述したように、液晶表示パネルを保護する機能に加えて液晶表示装置全体の機械的強度を向上させる機能を兼ねさせることができるが、更に係止部材のスライドをガイドする機能も兼ねさせることができる。このガイド機構としては、例えば、保護部材と係止部材のどちらか一方にスライド方向に沿う長孔を形成し、この長孔に嵌合する突起(リブ)を他方に設ける構成が考えられる。あるいは、長孔とリブの組み合わせに代えて、凹部と凸部の組み合わせにしてもよい。
【0021】
また、保護部材、係止部材及びばねを組み合わせたものを1つのユニットとして取り扱えば、液晶表示装置の組み立て作業や部品管理が容易になる。
【0022】
可搬型情報処理装置は、液晶表示パネルを有する液晶表示装置が、制御装置や記憶装置などを備えた本体に対して折り畳まれて閉じることが可能な構造を有し、その液晶表示装置側に係止部が設けられ、本体側にその係止部と係合可能な被係止部が設けられている。例えば、ノートパソコン、PDA(Personal Digital
Assistant)、携帯電話機などが挙げられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態による可搬型情報処理装置1の斜視図を示す。具体的にはノートパソコンであり、液晶表示パネル4を備えた液晶表示装置2が、キーボード9などを備えた本体3に対してヒンジ6によって開閉自在に取り付けられている。図示の状態は、液晶表示パネル4が本体3に対して開いている状態である。
【0025】
液晶表示パネル4がその表示部(表示画面)4aを本体3の上面と向かい合わせた状態で閉じられると、液晶表示装置2の上端縁部に設けられた爪状の係止部21が、本体3に開口として形成された被係止部13に係合して、液晶表示装置2を本体3に対して係止する。
【0026】
以下、各部の詳細について説明していく。
【0027】
先ず、係止部21を有する係止部材について説明する。図4は係止部材20の表面側から見た斜視図を示し、図5は裏面側から見た斜視図を示す。係止部材20は、長尺状の主板部23に、以下に説明する各部が一体的に形成されてなる。例えば、樹脂材料を成形して得られる。
【0028】
主板部23の中央には操作部22が形成されている。操作部22は主板部23の表面側に突出して形成されている。その操作部22の表面には複数のリブ22aが形成されており、これらリブ22aは、操作部22と、この操作部22に接触される指との摩擦を大きくして、後述する係止部材20のスライド操作を容易にする。
【0029】
更に、主板部23の表面側には、操作部22を挟んで対称的な位置関係で、2つの凹部24が形成されている。各凹部24には、主板部23の表面側と裏面側とを貫通する長孔25が形成されている。長孔25は主板部23の延在方向に沿って形成されている。また、各長孔25を上下に挟むようにして、一対のリブ26a、26bが長孔25に沿って形成されている。
【0030】
主板部23の両端には、主板部23に対してほぼ直角に裏面側に折り曲げられた折曲げ部27が形成されている。その折曲げ部27表面には、係止部21が主板部23の幅方向(短尺方向)に沿って突出して形成されている。係止部21は略J字形状を呈し、その一側面側(図4において右側面側)には段部21aが形成されている。
【0031】
主板部の一端側(図4において右端側)には、後述するコイルばねの一端を掛止するための、フック状のばね掛部28が形成されている。
【0032】
主板部23の裏面側(図5参照)の中央部には、主板部の延在方向に沿って2本のリブ29a、29bが形成されており、更にこれらリブ29a、29bよりも突出量が大きいガイドリブ30が2本のリブ29a、29bの間に形成されている。なお、表面側に形成された操作部23に対応する位置はくぼんでいる。
【0033】
また、図5に示すように、折曲げ部27の裏面には、主板部23の延在方向と直角な方向に2本のリブ31が形成されている。更に、その折曲げ部27と一体的に接続する主板部23の端部32の裏面にも2本のリブ33a、33bが、主板部23の延在方向に沿って形成されている。
【0034】
次に、上記係止部材20と組み合わされる保護部材50について、図6を参照して説明する。
【0035】
保護部材50は、長尺状の主板部51に対して、一対の第1折片部61、一対の第2折片部62、及び中央に1つだけ形成された第3折片部63の、各折片部がほぼ直角に折り曲げられてなる。これらは金属(例えばステンレス)で一体的に形成されている。
【0036】
第1折片部61は主板部51の両端側の部分(全長に対して約1/3の長さの部分)を折り曲げて形成される。この第1折片部61との間に切欠き52を隔てて第2折片部62が形成されている。第1折片部61において、切欠き52に対向する側には、他の部分より幅(高さ)の小さい小幅部61aが、他の部分(大幅部)61bとの間に段部を形成して形成されている。なお、第2折片部62の幅(高さ)は第1折片部61の大幅部61bとほぼ同じである。また、第2折片部62にはねじ孔53が形成されている。
【0037】
第2折片部62との間に切欠き54を隔てて第3折片部63が形成されている。第3折片部63の中央(保護部材50全体の中央でもある)には、主板部51の延在方向に沿って長孔55が形成されている。第3折片部63の幅(高さ)は第1折片部61の小幅部61aとほぼ同じである。
【0038】
主板部51において、両端からほぼ1/4の長さにある部分は、表面が盛り上がっており、その中心にねじ孔56が形成されている。なお、ここの表面が盛り上がっている分だけ裏面側はくぼんでいる。
【0039】
また、主板部51の表面には、ねじ孔56と中央部との間に、長手方向に沿う一対の溝57が形成されている。この溝57は、主板部51の裏面側から見れば、裏面側に突出したリブである。
【0040】
主板部51の両端部は、ねじ孔56や溝57が形成された表面から一段下がっており、そこにそれぞれ2つの貫通孔58、59が形成されている。
【0041】
図6において、右側の第1折片部61の小幅部61aと大幅部61bとの間の段部にはフック状のばね掛部64が形成されている。ここには、上述した係止部材20のばね掛部28に一端が掛止されるコイルばねの他端が掛止される。
【0042】
次に、上述した係止部材20と保護部材50とが組み合わされてなる係止具について、図2及び図3を参照して説明する。図2は係止具10を表面側から見た斜視図を示し、図3は裏面側から見た平面図を示す。
【0043】
係止部材20の折曲げ部27裏面は保護部材50の主板部51表面に対向し、折曲げ部27裏面に形成されたリブ31(図5参照)が、保護部材50におけるねじ孔56と第2折片部62との間の部分の表面に当接している。
【0044】
保護部材50の第2折片部62裏面は係止部材20の凹部24表面(底面)に対向している。係止部材20の凹部24表面に形成されたリブ26a、26b(図4参照)が第2折片部62裏面に当接している。第2折片部62に形成されたねじ孔53は、凹部24に形成された長孔25上に位置している(図3参照)。凹部24の長さは第2折片部62の長さより長く、係止部材20の、保護部材50に対する長さ方向のスライド動作を可能にしている。
【0045】
係止部材20の端部32(主板部23において凹部24より端の部分)は、保護部材50の第1折片部61の小幅部61aと対向し、その端部32の裏面に形成されたリブ33a(図5参照)が第1折片部31の小幅部31a表面に当接している。
【0046】
係止部材20の操作部22裏面は、保護部材50の第3折片部63表面に対向している。操作部22裏面に形成されたリブ29a(図5参照)が第3折片部63表面に当接し、同じく操作部22裏面に形成されたガイドリブ30が第3折片部63に形成された長孔55に嵌まり込んでいる(図3参照)。
【0047】
係止部材20に形成されたばね掛部28は、保護部材50に形成されたばね掛部64に対向している。これらばね掛部28、64間にコイルばね60が掛けわたされている。コイルばね60は、自然長から伸ばされた状態で両ばね掛部28、64間に掛けわたされ、両ばね掛部28、64を互いに近づける方向に引っ張っている。
【0048】
これにより、係止部材20は保護部材50の延在方向に沿って(図2においては右奥方に、図3においては左方に)引っ張られている。そして、図2に示すように、係止部材20の凹部24側壁が、保護部材50の第2折片部62の一端側に当接することで、更に図3に示すように、係止部材20裏面のガイドリブ30が、保護部材50の第3折片部63に形成された長孔55の端部の内壁に当接することで、係止部材20は図2、3に示す位置で、(コイルばね60の付勢力による)それ以上のスライドが規制されている。
【0049】
図2、3に示される、保護部材50に対する係止部材20の相対的な位置が、係止部21を本体3の被係止部13(図1参照)に係合させる係合位置である。この状態から、コイルばね60の付勢力に抗して操作部22を保護部材50に対してスライド操作(図2において左手前側にスライド操作)することで、係止部21は被係止部13との係合位置から解除される。
【0050】
このときも、係止部材20の凹部24側壁と保護部材50の第2折片部62との当接、及び係止部材20裏面のガイドリブ30が、第3折片部63に形成された長孔55の端部の内壁に当接することで、(操作部22の操作による)係止部材20のそれ以上のスライドが規制される。
【0051】
保護部材50に対する係止部材20のスライド動作に際しては、係止部材20裏面のガイドリブ30(図3参照)が、第3折片部63に形成された長孔55の内壁によるガイドを受けて、係止部材20は保護部材50の延在方向(長手方向)に沿ってスライド動作する。
【0052】
また、保護部材50の主板部51、小幅部61a、第2折片部62、第3折片部63とそれぞれ対向する、係止部材20の折曲げ部27、端部32、凹部24、主板部23は、その全面を保護部材50の各部に当接させているのではなく、折曲げ部27裏面に形成されたリブ31、端部32裏面に形成されたリブ33a、凹部24表面に形成されたリブ26a、26b、主板部23裏面に形成されたリブ29aを保護部材50の各部に当接させながら係止部材20はスライド動作を行う。このように、両部材20、50の接触面積を小さくすることで摩擦を低減して円滑なスライド動作が行えるようにしている。
【0053】
両部材のばね掛部28、64を結んだ直線は、係止部材20及び保護部材50の延在方向(係止部材20のスライド方向)と平行ではなく、わずかにずれている。すなわち、図2において、コイルばね60はその一端が、係止部材20のばね掛部28に掛止され、この一端から保護部材50の裏面側へと少しずれてコイル部が延在して、他端が保護部材50のばね掛部64に掛止されている。
【0054】
このため、コイルばね60の自然長への復元力を、係止部材20のスライド方向と直角な方向にも生じさせることができ、両ばね掛部28、64との掛止力が高まりコイルばね60は外れにくくなっている。
【0055】
次に、保護部材50と係止部材20との組み合わせ方について説明する。
【0056】
両部材20、50の組み合わせ作業は手作業で行われ、図6に示す姿勢にある保護部材50の下方側から、図4に示す姿勢にある係止部材20を組み合わせる。具体的には、係止部材20を少し傾けて、その操作部22を下側に向けた寝かせた姿勢にしながら、保護部材50の第2折片部62と第3折片部63との間の空間に係止部材20の主板部23を入り込ませるようにして組み付ける。
【0057】
この際、保護部材50の第3折片部63は、図6に示すように、第2折片部62よりも幅(高さ)が小さくされているので、係止部材20の主板部23が入れ込まれる第2、第3折片部62、63間の空間の入口を広くでき、係止部材20の組み付け作業を容易行える。
【0058】
係止部材20の操作部22裏面側に形成されたガイドリブ30は、図3に示すように第3折片部63に形成された長孔55に嵌め込まれる。更に、両部材20、50の両ばね掛部28、64間にコイルばね60を掛けわたして、図2に示す係止具10が得られる。
【0059】
以上のように係止部材20と保護部材50とが組み合わされて、本実施の形態の係止具10が構成される。次にその係止具10を組み込んだ液晶表示装置2、及び係止具10の液晶表示装置2への取り付け構造について説明する。
【0060】
図7は液晶表示装置2の斜視図を示す。図8は、図7において枠部材7、8を取り除いた図である。図9は、図7における[9]−[9]線方向の断面図である。
【0061】
四角形状の液晶表示パネル4はその表示部4aを上にして、プラスチックでなる浅底の筐体5に収容されている。なお、筐体5と液晶表示パネル4裏面との間には、例えばアルミニウム系合金でなる金属箔が敷設されており、液晶表示パネル4から放射される電磁ノイズをシールドする機能をその金属箔に担わせている。あるいは、金属箔を敷設する代わりに筐体5を金属製にしてもよい。
【0062】
液晶表示パネル4は、液晶を封止したガラス板などの他に、バックライト、リフレクタ、駆動回路などからなるユニットとして構成される。表示部4aの外側の領域、すなわち端縁部は非表示部4bとなっている。なお、図8では係止具10に隠れて見えないが、非表示部4bは上端縁部にも形成され、4辺全ての端縁部に形成されている。更に、液晶表示パネル4にはバックライトのインバータ回路71が接続されている。非表示部4bは文字や画像などが表示されないブラック領域であるが、配線やトランジスタなどが形成されており、ここが損傷を受けると表示部4aにも悪影響を与えることになる。
【0063】
液晶表示パネル4の上端縁部にほぼ直角に接続する左右の両側端縁部と、筐体5の側壁部との間には補強部材70が介在され、更に液晶表示パネル4の下端側2箇所の角部と筐体5との間にも補強部材70の一部が介在されている。この補強部材70により液晶表示パネル4は筐体5内での動きが規制されている。補強部材70は、液晶表示パネル4の側面に向き合う側面部と、液晶表示パネル4の上面(表示部4a、非表示部4b)と平行な上面部70aとが一体的に形成された断面略L字形状を呈している。
【0064】
補強部材70の一端側には貫通孔が形成され、この貫通孔に筐体5底部より突出するピン73が通される。また、他端側は液晶表示パネル4の底辺側に向けて少し折れ曲がっており、この部分が液晶表示パネル4の角部に係合している。これにより、補強部材70は筐体5に対して位置決めされている。また、補強部材70の他端側の折れ曲がった部分には、本体3との連結用のヒンジ金具72a、72bが取り付けられている。
【0065】
上述した係止具10は、液晶表示パネル4の上端縁部側に組み込まれる。保護部材50の主板部51が上端縁部の非表示部4bを覆うようにして配置される。保護部材50の主板部51の両端部は、非表示部4bから延出して補強部材70の一端部の上に位置している。
【0066】
保護部材50の端部に形成された2つの貫通孔のうち一方の貫通孔58には上述した筐体5底部から突出するピン73が通され、係止具10が筐体5に対して位置決めされる。他方の貫通孔59は、補強部材70の一端部に形成されたねじ孔に合わされている。この補強部材70のねじ孔は、更に筐体5底部に形成されたねじ孔の上に位置し、貫通孔59の上からそれらねじ孔にねじが嵌め込まれて、保護部材50の両端部及び補強部材70の一端部は共に筐体5に対して固定される。なお、補強部材70は、その一端部以外の箇所(複数箇所)も筐体5に対してねじ止めされている。
【0067】
係止部材20の操作部22は、筐体5の上端壁に形成された切欠き76に配置されている。切欠き76の長さは操作部22の長さより長く、操作部22の長手方向に沿うスライドを可能にしている。
【0068】
保護部材50の第2折片部62に形成されたねじ孔53は、筐体5の上端壁に形成されたねじ孔に合わされている。
【0069】
係止部材20の係止部21は、保護部材50の主板部51を間に介在させて、液晶表示パネル4の非表示部4bに重なって位置している。
【0070】
係止具10の上には、図7に示す枠部材7が被せられる。枠部材7はプラスチックでなり、液晶表示パネル4の上端縁部に沿って非表示部4bを覆うようにして延在しており、非表示部4bと向き合う部分を除く外縁部分下端が、プラスチックでなる筐体5に対して溶着される。枠部材7の表面には、係止部21の位置に対応して膨出部16が形成されており、この膨出部16に形成されたスリット16aから係止部21が突き出ている。
【0071】
また、膨出部16には、スリット16aの横に凹所が形成されその凹所にねじ孔が形成されており、このねじ孔は、保護部材50に形成されたねじ孔56(図8参照)に合わせられている。そして、それらねじ孔に図7に示すねじ75が嵌め込まれて、保護部材50は枠部材7に対してねじ止め固定される。なお、膨出部16において、ねじ75がねじ込まれた凹所にはゴム部材14cが嵌め込まれ、ねじ75を隠して美観を損ねないようにすると共に、液晶表示装置2を本体3に対して閉じたときの緩衝部材としてもゴム部材14cを機能させるようにしている。
【0072】
なお、保護部材50の主板部51において、ねじ孔56が形成されている部分は上方に盛り上がっており、その盛り上がった分だけ主板部51の裏面側には空間が形成されている。そして、その空間にねじ75の軸部を収めるようにすることで、ねじ75の軸部先端が主板部51のすぐ下に位置する非表示部4bに接触することを防いでいる。
【0073】
また、筐体5の上端壁に形成されたねじ孔に合わせられた保護部材50の第2折片部62のねじ孔53(図8参照)には、図7に示すねじ74が嵌め込まれ、保護部材50は筐体5に対してもねじ止め固定される。なお、そのねじ74も外部に露出しないように例えばプラスチックなどの充填材によって隠される。
【0074】
なお、図3に示すように、第2折片部62のねじ孔53は、係止部材20に形成された長孔25上に位置しているため、上記ねじ74の軸部は係止部材20の長孔25を貫いている。したがって、ねじ74の軸部によって、係止部材20のスライド動作が妨げられることはない。
【0075】
また、枠部材7の膨出部16に形成されたスリット16a(図7参照)は、係止部材20のスライド動作に伴う係止部21のスライド動作を許容する長さにある。
【0076】
また、図7に示すように、液晶表示パネル4の上端縁部以外の左右の側端縁部及び下端縁部の上にも、非表示部4bを覆うようにして枠部材8が被せられている。枠部材8はプラスチックでなり、左右の側端縁部と下端縁部とを覆う3辺が一体的に連結されたコ字状を呈する。枠部材7と同様、非表示部4bと向き合う部分を除く外縁部分が筐体5に対して溶着される。
【0077】
図9は、図7における[9]−[9]線方向の断面図を示す。図9において、液晶表示パネル4に描かれた一点鎖線は表示部4aと非表示部4bとの境界を示す。
【0078】
保護部材50は、液晶表示パネル4の非表示部4bとの間に間隙を形成して、係止部材20と液晶表示パネル4との間に介在されている。上述したように、保護部材50は、ねじ75(図7参照)によって、筐体5に溶着された枠部材7に固定されると共に、ねじ74(図7参照)によって筐体5に固定されている。更に、保護部材50の両端部は、図8に示すように補強部材70と共に筐体5に固定されている。すなわち、保護部材50に係止部21から力が作用しても、非表示部4bとの間の間隙を維持することができる。
【0079】
係止部材20は保護部材50に対してスライド可能に組み付けられている。係止部材20の係止部21は、保護部材50の主板部51を介在させて、非表示部4bの上に重なって位置している。
【0080】
したがって、液晶表示パネル4の上端面と、筐体5(あるいは枠部材7)との間に係止部21を配置するためのスペースは不要となり、その分、液晶表示装置2全体の縦方向の寸法の増大を抑えることができる。
【0081】
従来は、爪状の係止部をこれと一体的に形成されたロッド状の部材と共に、液晶表示パネルの上端面と、筐体(あるいは枠部材)との間に配置していた。しかし、本実施の形態では、液晶表示パネル4の上端面と、筐体5(あるいは枠部材7)との間には、保護部材20及び係止部材20のそれぞれの板状の部分を配置するスペースだけを確保すればよいので、従来に比べて、液晶表示パネル4の上端面と、筐体5(あるいは枠部材7)との間の空間を小さくできる。
【0082】
なお、液晶表示パネル4の上端面と、筐体5(あるいは枠部材7)との間の空間の大きさは変えることなく、係止部材20の折曲げ部27上での係止部21の位置を変えるだけで、係止部21を非表示部4bの範囲内ならどの位置にでも配置させることができ、本体3側に形成された被係止部13の位置に応じて係止部21の配置に自由度を持たせることができる。
【0083】
係止部21と非表示部4bとの間には保護部材50の主板部51が介在され、上述したようにその主板部51は非表示部4bとの間に間隙を形成して筐体5及びこの筐体5に固定された枠部材7に固定されているので、後述する本体3側の被係止部13との係合時に係止部21に非表示部4b側に向かう力が作用しても、その係止部21の非表示部4b側への移動及び力の作用が保護部材50の主板部51によって阻止される。もちろん、主板部51と非表示部4bとの間の間隙も維持され、主板部51が非表示部4bに接触することもない。よって、液晶表示パネル4の閉動作に伴って、液晶表示パネル4の非表示部4bに衝撃が加わることがなく損傷を防げる。
【0084】
特に、保護部材50の主板部51は、係止部21からの衝撃力が比較的強く作用する係止部21の近傍位置がねじ75によって枠部材7に固定される構成であるので、その部分での耐衝撃力性を局所的に高めることができる。
【0085】
更に、図2に示すように、保護部材50の主板部51には、係止部21の近傍に溝(裏面側から見ればリブ)57が形成され、これによって主板部51の強度を向上させており、係止部21からの衝撃に対する耐性を高めている。
【0086】
また、図9に示されるように、枠部材7も液晶表示パネル4には接触しておらず、係止部21は枠部材7に形成されたスリット16aを通じて枠部材7から突き出ている。したがって、係止部21に加わる衝撃が枠部材7に加わることはなく、更に液晶表示パネル4が枠部材7からの衝撃を受けることもない。
【0087】
また、図8において、係止部材20の主板部23と、液晶表示パネル4(の上端面)との間には、保護部材50の第3折片部63が介在されている。この第3折片部63も液晶表示パネル4との間に間隙を隔てており液晶表示パネル4と接触していない。そして、第3折片部63を形成した保護部材50は上述したように、筐体5及び枠部材7にしっかりと固定されている。したがって、操作部22を誤って液晶表示パネル4側の方へ押してしまっても、この力は第3折片部63で阻止されて液晶表示パネル4に伝わらない。
【0088】
また、保護部材50及び補強部材70は共に強度に優れたステンレスでなるため、保護部材50及び補強部材70は液晶表示装置2全体の機械的強度を向上させる骨組みとしても機能する。これは、近年大型化が進む液晶表示パネル4にとって非常に有効である。
【0089】
また、液晶表示パネル4はその3辺が金属材(保護部材50及び補強部材70)で囲まれる構成となるので、液晶表示パネル4から放射される電磁ノイズを抑制するシールド効果も得られる。
【0090】
係止部材20、保護部材50及びコイルばね60は、これらを組み合わせた1つのユニットとして取り扱うことができる。予め、係止部材20、保護部材50及びコイルばね60を組み合わせた状態(図2、3の状態)で、液晶表示装置2の組み立て工程に送れば、その組み立て工程の簡略化ができる。従来は、係止部材を液晶表示装置に組み込む工程と、コイルばねを係止部材と筐体側に取り付ける工程を必要としていたのが、1工程で済む。また、1つのユニットとして取り扱えば部品管理も容易になる。
【0091】
更に、枠部材7も上記ユニットに組み付けた(ねじ75によるねじ止めした)うえで、筐体5に組み込むようにすれば、係止具10の組み込み及び枠部材7の取り付けをまとめて1工程で行え、液晶表示装置2の組み立てをさらに容易にする。
【0092】
次に、以上の液晶表示装置2が本体3に取り付けられた可搬型情報処理装置(ノートパソコン)について説明する。図1にその可搬型情報処理装置1を示す。
【0093】
本体3は、上面にキーボード9、タッチパッド12、ジョグダイアル11、電源ボタン15、クリックボタンなどを有し、内部にCPUを搭載したマザーボードやハードディスク等の記憶装置を備える。更に、本体3上面の手前側には、ジョグダイアル11を挟むようにして、2つの被係止部13が開口として形成されている。
【0094】
その本体3に対して、ヒンジ6によって開閉自在に液晶表示装置2が取り付けられる。液晶表示装置2は、液晶表示パネル4の表示部4aを内側に向けた(本体3上面側に向けた)状態で取り付けられる。更に、上端縁部には2つの係止部21が、本体3側に形成された2つの被係止部13に対応して設けられている。係止部21は、枠部材7に形成されたスリット16aから、枠部材7に対してほぼ垂直に突き出ている。
【0095】
次に、図12を参照して、係止部21と被係止部13との係合作用について説明する。なお、図12では一方(例えば図1において左方側)の係止部21及び被係止部13しか示していないが、他方の係止部21及び被係止部13についても同様に作用する。
【0096】
液晶表示装置2が本体3に対して閉じられていくと、図12Aに示すように、係止部21先端のテーパ部が、開口として形成された被係止部13のエッジに当接する。係止部21は、上述したコイルばね60によって図において左方に付勢されているが、被係止部13のエッジとの当接によって被係止部13から反作用力を受け、コイルばね60の付勢力に抗して矢印A方向にスライドしていく(図12B)。
【0097】
そして、係止部21のテーパ部が被係止部13のエッジとの当接から外れると、コイルばね60の付勢力により、図12Cで示す矢印方向B方向に係止部21はスライドし、段部21aが被係止部13の角部に係合する。この係合位置では、液晶表示装置2は本体3に対してしっかりと係止され、可搬型情報処理装置1を持ち運んでいる最中などに液晶表示装置2が開いてしまうのを防止する。上述した操作部22をコイルばね60の付勢力に抗して操作しない限り、液晶表示装置2は本体3に対して開くことはできない。
【0098】
以上述べたように、液晶表示パネル4を係止部21から保護しつつ、係止部21を液晶表示パネル4の非表示部4bに重ねて配置することができるため、係止部21を配置するためのスペース(液晶表示パネル4を収容するスペース以外に確保しなければならないスペース)を小さくできる。
【0099】
従来と同じサイズの液晶表示パネル4を収容した液晶表示装置2を考えた場合には、その縦寸法を従来よりも小さくできる。あるいは、従来よりも液晶表示パネル4のサイズを大きくした場合(例えば16インチとした場合)であっても、液晶表示装置2の縦寸法の増大は最小限に抑えることができるので、本体3側の方は従来と同じもの(例えば、14.1インチや15インチの液晶表示パネル用に用いられていたもの)を共通して用いることができる。
【0100】
図11は、液晶表示装置2が本体3に対して閉じられた状態の可搬型情報処理装置1を、裏面側から見た斜視図である。この閉状態では、係止部21の周囲に形成された膨出部16が、本体3の手前側(被係止部13形成側)に形成されたテーパ面に接触する。これによって、閉じられたときの表示部4aと本体3上面との間の間隙を安定して確保するようにしている。また、膨出部16は係止具10の保護も兼ねている。
【0101】
また、図1に示すように、膨出部16にはゴム材14cが設けられ、枠部材8のヒンジ6近傍部分にもゴム部材14bが設けられ、本体3上面のキーボード9側方にもゴム部材14aが設けられている。これらゴム部材14a〜14cは、液晶表示装置2が本体3に対して閉じられる際の、液晶表示装置2側及び本体3側が受ける衝撃を緩和する。
【0102】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0103】
一端が係止部材20のばね掛部28に掛止されるコイルばね60の他端を、保護部材50でなく筐体5あるいは枠部材7に掛止してもよい。また、コイルばねでなく、ひも状のゴムばねを自然長から伸ばした状態で、係止部材20と保護部材50の両ばね掛部28、64間に掛けわたしてもよい。
【0104】
また、図9において、保護部材50の主板部51の裏面にゴム材やフェルト材などを貼り付けておけば、仮に主板部51の裏面が液晶表示パネル4の非表示部4bに当たってしまったとしても、非表示部4bに加わる衝撃を緩和することができる。
【0105】
また、図10に示すように、枠部材7において液晶表示パネル4側に垂下する部分7aに例えば溝を形成し、ここに保護部材50の主板部51の先端部分を係合させて接着などで固定すれば、係止部21から主板部51が受ける衝撃に対する耐性を上記実施の形態よりも向上させることができる。
【0106】
なお、係止部21は2個に限らず、横方向に関してほぼ中央位置に1個だけ設けたり、あるいは3個以上設けてもよい。被係止部13についても同様である。
【0107】
また、ねじ75による保護部材50と枠部材7とのねじ止め箇所は2箇所に限らない。ねじ74による保護部材50と筐体5とのねじ止め箇所も2箇所に限らない。あるいは、保護部材50と、枠部材7あるいは筐体5とをねじ止めではなく接着などで固定してもよい。
【0108】
係止部材20はプラスチック、保護部材50は金属でなるとしたが、係止部材20は金属であってもよく、保護部材50はプラスチックであってもよい。
【0109】
係止部21と被係止部13との係合位置は図12Cに示すような被係止部13の左側のエッジでなく、右側のエッジであってもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、閉位置にある液晶表示パネルを本体に係止するための係止部は、液晶表示パネルの端縁部に形成された非表示部に重なって位置しているため、係止部配置のためのスペースを小さくでき、液晶表示装置全体の寸法を小さくできる。あるいは、液晶表示パネルが大画面化しても液晶表示装置全体の寸法の増大は最小限に抑えることができる。
しかも、係止部と非表示部との間には、非表示部との間に間隙を形成して保護部材が介在されているので、係止部からの衝撃が液晶表示パネルに及ぶことがその保護部材によって阻止され、液晶表示パネルの保護も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による可搬型情報処理装置の斜視図である。
【図2】本実施の形態による係止具の斜視図である。
【図3】同係止具の裏面図である。
【図4】同係止具の一構成要素である係止部材の斜視図である。
【図5】同係止部材の裏面側から見た斜視図である。
【図6】同係止部材と組み合わされる保護部材の斜視図である。
【図7】本実施の形態による液晶表示装置の斜視図である。
【図8】図7において枠部材を取り除いた図である。
【図9】図7における[9]−[9]線方向の断面図である。
【図10】変形例による、図9と同様の断面図である。
【図11】液晶表示装置を本体に対して閉じた状態の可搬型情報処理装置の斜視図である。
【図12】液晶表示装置側に設けられた係止部と、本体側に形成された被係止部との係合作用を説明する模式図である。
【符号の説明】
1…可搬型情報処理装置、2…液晶表示装置、3…本体、4…液晶表示パネル、4a…表示部、4b…非表示部、5…筐体、7…枠部材、8…枠部材、10…係止具、13…被係止部、20…係止部材、21…係止部、22…操作部、30…ガイドリブ、50…保護部材、60…コイルばね、70…補強部材、74…ねじ、75…ねじ。

Claims (8)

  1. 本体と、
    前記本体に対して開閉自在に取り付けられた液晶表示パネルと、
    閉位置にある前記液晶表示パネルを前記本体に係止するための係止部とを備えた可搬型情報処理装置において、
    前記係止部は、前記液晶表示パネルの端縁部に形成された非表示部に重なって位置しており、
    前記係止部と前記非表示部との間には、前記非表示部との間に間隙が形成されて保護部材が介在されている
    ことを特徴とする可搬型情報処理装置。
  2. 前記保護部材は前記液晶表示パネルを収容する筐体に対して固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可搬型情報処理装置。
  3. 前記保護部材は前記液晶表示パネルを収容する筐体に対して固定されており、
    前記係止部が重ねられる前記液晶表示パネルの前記端縁部は上端縁部であり、前記上端縁部に接続する側端縁部と、前記筐体との間に補強部材が介在されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可搬型情報処理装置。
  4. 前記保護部材は前記非表示部に沿って延在し、前記非表示部から延出する前記保護部材の端部が前記補強部材に固定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の可搬型情報処理装置。
  5. 前記保護部材及び前記補強部材は金属でなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の可搬型情報処理装置。
  6. 前記係止部を前記本体に設けられた被係止部との係合位置に付勢するばねによって、前記係止部と前記保護部材とが連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可搬型情報処理装置。
  7. 本体に対して開閉自在に取り付け可能な液晶表示パネルを前記本体に係止するための係止具であって、
    前記液晶表示パネルの端縁部に形成された非表示部に重ねられ、前記本体側の被係止部と係合する係止部を有する係止部材と、
    前記非表示部との間に間隙が形成されて、前記非表示部と前記係止部との間に介在される保護部材とを組み合わせてなる
    ことを特徴とする係止具。
  8. 前記係止部材と前記保護部材との間には、前記係止部を前記被係止部との係合位置に付勢するばねが掛けわたされている
    ことを特徴とする請求項7に記載の係止具。
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