JP2004150465A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】応答速度の向上を図る。
【解決手段】歯車式変速機が走行段に変速された状態で、ブレーキが作動しかつエンジン回転速度が所定値未満になったときに(S1〜S3)、摩擦クラッチを切断してその状態を保持すると共に、歯車式変速機をニュートラルに変速する(S4〜S6)。そして、車速が2km/h以上であって、アクセル開度が所定値以上になると(S7,S8)、車速に応じた変速段に変速すると共に(S9,S10)、車速に応じた制御により摩擦クラッチを接続させる(S12,S13)。即ち、停車に向けて摩擦クラッチが切断されかつ歯車式変速機がニュートラルに変速された後は、停止直前の低速から再加速をさせるべく、アクセルペダルを踏み込むまでの間、摩擦クラッチが切断状態に保持される。このため、再加速に際して、摩擦クラッチを断接して変速する必要がなく、応答速度が向上する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、摩擦クラッチと歯車式変速機とからなる自動変速機の制御装置において、特に、応答速度の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、摩擦クラッチと歯車式変速機とを電子制御することで、走行状態に応じて自動変速する機械式自動変速機が実用化されている。機械式自動変速機では、エンジンから駆動輪までの駆動力伝達系に流体クラッチ(トルクコンバータ)が介在しないので、駆動力伝達効率が高く、燃費向上を図ることができる。また、流体クラッチ特有のスリップ感がないため、ドライバビリティも向上する。
【0003】
歯車式変速機では、ギヤをニュートラルに変速した後は、エンジンからの駆動力は遮断されることとなる。このため、機械式自動変速機では、走行状態から停車するときに、歯車式変速機をニュートラルに変速した後、摩擦クラッチを接続させる制御が一般的に行われている。また、機械式自動変速機の変速制御では、特許文献1又は先行出願(特願2001−92119号)に開示されるように、歯車式変速機がニュートラルに変速された停車直前に、再加速すべくアクセル操作が行われると、車速に応じた最適な変速段に変速する技術が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−227630号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術では、歯車式変速機をニュートラルに変速した後アクセル操作による変速開始までの間、摩擦クラッチの制御については言及されていなかった。機械式自動変速機では、摩擦クラッチをアクチュエータで断接させるため、停車時に歯車式変速機をニュートラルに変速して摩擦クラッチを接続させてしまうと、再加速をさせようとしてアクセル操作を行っても、摩擦クラッチを再度切断してから変速する必要があり、応答速度が良好ではなかった。
【0006】
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、走行状態から停車するときに、歯車式変速機をニュートラルに変速した後、摩擦クラッチを切断状態のまま保持することにより、再加速時の摩擦クラッチの切断を不要とし、応答速度を向上させた自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の発明では、停車条件が成立したか否かを判定する停車条件判定手段と、該停車条件判定手段により停車条件が成立したと判定されたときに、摩擦クラッチを切断すると共に、歯車式変速機をニュートラルに変速させる第1の変速制御手段と、該第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値以上になると、歯車式変速機を車速に応じた変速段に変速させると共に、摩擦クラッチを接続させる第2の変速制御手段と、を含んで自動変速機の制御装置を構成したことを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、停車条件が成立すると、摩擦クラッチが切断されその状態が保持されると共に、歯車式変速機がニュートラルに変速される。そして、運転者によりアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が所定値以上になると、歯車式変速機が車速に応じた変速段に変速させられると共に、摩擦クラッチが接続される。このため、車両が減速して低速での再加速、例えば、停止信号によって減速し、歯車式変速機がニュートラルに変速された停車寸前に信号が変わり、再加速をする場合であっても、摩擦クラッチが切断状態のまま保持されているので、これを再度切断する必要がなく、そのまま走行段への変速が可能となる。
【0009】
請求項2記載の発明では、前記第2の変速制御手段は、車速が第1の所定値未満であるときに、摩擦クラッチを半クラッチ状態を経て徐々に接続させることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、車速が第1の所定値未満であるときには、停車寸前の極低速からの再加速(再発進)であると判断することができる。そして、摩擦クラッチを半クラッチ状態を経て徐々に接続させることで、例えば、その接続に際してのショックやエンストが防止される。
【0011】
請求項3記載の発明では、前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、車速が第2の所定値未満であれば、歯車式変速機を発進段に変速させる第3の変速制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、車速が第2の所定値未満であれば、停車したと判断することができる。そして、摩擦クラッチを切断したまま、発進に備えて歯車式変速機が発進段に変速される。このため、停車したときには、歯車式変速機が発進段に変速され、かつ、摩擦クラッチが切断されているので、摩擦クラッチを接続するだけで発進が可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明では、前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満、かつ、車速が所定値未満であれば、摩擦クラッチを接続させる第4の変速制御手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
かかる構成によれば、摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満、かつ、車速が所定値未満であれば、停車すると判断することができる。そして、歯車式変速機がニュートラルに変速された状態で、摩擦クラッチを接続させることで、例えば、長時間に亘る停車に対応させることが可能となる。
【0015】
請求項5記載の発明では、前記第4の変速制御手段は、前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満の状態が所定時間持続したときに、摩擦クラッチを接続させることを特徴とする。
【0016】
かかる構成によれば、摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満の状態が所定時間持続したときに、停車すると判断することができる。そして、歯車式変速機がニュートラルに変速された状態で、摩擦クラッチを接続させることで、例えば、長時間に亘る停車に対応させることが可能となる。
【0017】
請求項6記載の発明では、前記停車判定手段は、歯車式変速機が走行段に変速され、ブレーキが作動中であり、かつ、エンジン回転速度又は車速が所定値未満であるときに、停車条件が成立したと判定することを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、歯車式変速機の変速状態,ブレーキの作動状態及びエンジン回転速度又は車速に基づいて、停車条件が成立したか否かが容易に判定される。即ち、歯車式変速機が走行段に変速されている状態で、ブレーキが作動しかつエンジン回転速度又は車速が低下すると、停車に向けての操作が行われていると判断することができる。このため、かかる状態のときには、停車条件が成立していると判定することで、運転者の意思を反映した正確な制御が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
【0020】
図1は、本発明に係る自動変速機の制御装置を備えた車両構成を示す。
【0021】
エンジン10には、摩擦クラッチ(以下「クラッチ」という)12を介して、歯車式変速機(以下「変速機」という)14が取り付けられる。また、エンジン10には、マイクロコンピュータを内蔵したエンジンコントロールユニット16により燃料噴射量が制御される燃料噴射ポンプ18と、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ20と、が取り付けられる。クラッチ12には、クラッチ駆動用アクチュエータとしてのクラッチブースタ22の出力軸が接続されると共に、そのストロークLを検出するクラッチストロークセンサ24が取り付けられる。
【0022】
一方、変速機14には、マイクロコンピュータを内蔵した変速機コントロールユニット26により開閉制御される電磁弁28を介して、その変速段を作動流体で切り換えるアクチュエータ30が取り付けられる。また、変速機14には、変速段を検出するポジションセンサ32と、その出力軸の回転速度から車速Vを検出する車速センサ34と、カウンタシャフトの回転速度Ncを検出するカウンタ回転速度センサ36と、が取り付けられる。
【0023】
なお、変速機コントロールユニット26により、停車条件判定手段,第1の変速制御手段,第2の変速制御手段,第3の変速制御手段及び第4の変速制御手段が夫々実現される。
【0024】
運転室内には、アクセルペダル38の踏込量を介してアクセル開度θを検出するアクセル開度センサ40と、ブレーキべダル42が踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチ44と、変速機14の変速指示を入力するシフトレバー46と、変速機14の変速状態を表示する表示モニター48と、が備えられる。なお、表示モニター48には、変速終了,異常発生などを報知するブザーなどの報知装置を組み込むようにしてもよい。
【0025】
そして、アクセル開度センサ40の信号がエンジンコントロールユニット16に入力され、アクセル開度θに応じて、燃料噴射ポンプ18が制御される。一方、エンジン回転速度センサ20,クラッチストロークセンサ24,ポジションセンサ32,車速センサ34,カウンタ回転速度センサ36,ブレーキスイッチ44及びシフトレバー46の各信号が変速機コントロールユニット26に入力され、エンジンコントロールユニット16と相互通信しつつ、自動変速制御又は手動変速制御を行うべく、クラッチブースタ22及び電磁弁28が制御される。
【0026】
図2〜図4は、変速機コントロールユニット26による変速制御内容の第1実施形態を示す。なお、かかる変速制御は、エンジン10の始動開始後、所定時間毎に繰り返し実行される。
【0027】
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、ポジションセンサ32からの信号に基づいて、変速機14がニュートラル以外、即ち、走行段(前進段又は後進段)に変速されているか否かが判定される。そして、変速機14がニュートラル以外に変速されていればステップ2へと進み(Yes)、変速機14がニュートラルに変速されていれば待機する(No)。
【0028】
ステップ2では、ブレーキスイッチ44からの信号に基づいて、ブレーキがON(作動中)であるか否かが判定される。そして、ブレーキが作動中であればステップ3へと進み(Yes)、ブレーキが作動中でなければステップ1へと戻る(No)。
【0029】
ステップ3では、エンジン回転速度センサ20からの信号に基づいて、エンジン回転速度Neが所定値未満であるか否かが判定される。そして、エンジン回転速度Neが所定値未満であればステップ4へと進み(Yes)、エンジン回転速度Neが所定値以上であればステップ1へと戻る(No)。なお、エンジン回転速度Neに代えて、車速センサ34からの信号に基づいて、車速Vが所定値未満であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0030】
ここで、ステップ1〜ステップ3における一連の処理が、停車条件判定手段に該当する。
【0031】
ステップ4では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を切断させる。そして、クラッチ12を切断した後は、その状態を保持する。
【0032】
ステップ5では、電磁弁28を作動させてアクチュエータ30に作動流体を供給し、変速機14のニュートラルへの変速を開始する。
【0033】
ステップ6では、ポジションセンサ32からの信号に基づいて、変速機14のニュートラルへの変速が完了したか否かが判定される。そして、ニュートラルへの変速が完了したならばステップ7へと進み(Yes)、ニュートラルへの変速が未完了であればステップ5へと戻る(No)。
【0034】
ここで、ステップ4〜ステップ6における一連の処理が、第1の変速制御手段に該当する。
【0035】
ステップ7では、車速センサ34からの信号に基づいて、車速Vが2km/h(第2の所定値)以上であるか否かが判定される。そして、車速Vが2km/h以上であればステップ8へと進み(Yes)、車速Vが2km/h未満であればステップ14へと進む(No)。
【0036】
ステップ8では、アクセル開度センサ40からの信号に基づいて、アクセル開度θが所定値以上であるか否かが判定される。そして、アクセル開度θが所定値以上であればステップ9へと進み(Yes)、アクセル開度θが所定値未満であればステップ15へと進む(No)。
【0037】
ステップ9では、図示しない最適変速マップを参照し、車速センサ34により検出された車速Vに対応した変速段(ニュートラルを含む)が決定される。
【0038】
ステップ10では、ステップ9において決定された変速段に対応するギヤセット指令が出力される。具体的には、電磁弁28を作動させてアクチュエータ30に作動流体を供給し、変速機14をその変速段に変速させる。
【0039】
ステップ11では、車速センサ34からの信号に基づいて、車速Vが5km/h(第1の所定値)以上であるか否かが判定される。そして、車速Vが5km/h以上であればステップ12へと進み(Yes)、車速Vが5km/h未満であればステップ13へと進む(No)。
【0040】
ステップ12では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を接続させる。
【0041】
ステップ13では、発進時の発進クラッチ制御を実行すべく、図3に示すサブルーチンがコールされる。
【0042】
ここで、ステップ8〜ステップ13における一連の処理、並びに、後述する図3及び図4の処理が、第2の変速制御手段に該当する。
【0043】
ステップ14では、電磁弁28を作動させてアクチュエータ30に作動流体を供給し、変速機14を発進時の変速段(発進段)に変速させる。なお、発進段は、例えば、積載重量に応じて決定することが望ましい。
【0044】
ここで、ステップ7及びステップ14の処理が、第3の変速制御手段に該当する。
【0045】
ステップ15では、クラッチ12が切断され、かつ、変速機14がニュートラルに変速されてから所定時間経過したか否かが判定される。そして、所定時間経過していれば停車すると判断し、クラッチ12を接続させるべく、ステップ12へと進む(Yes)。一方、所定時間経過していなければステップ7へと戻る(No)。なお、所定時間経過したか否かを判定する代わりに、車速Vが所定値未満のときに、停車すると判断するようにしてもよい。
【0046】
ここで、ステップ8,ステップ12及びステップ15における一連の処理が、第4の変速制御手段に該当する。
【0047】
図3は、発進クラッチ制御を行うサブルーチンの処理内容を示す。
【0048】
ステップ21では、アクセル開度センサ40からの信号に基づいて、アクセル開度θが所定値以上であるか否かが判定される。そして、アクセル開度θが所定値以上であればステップ22へと進み(Yes)、アクセル開度θが所定値未満であれば待機する(No)。
【0049】
クラッチ22では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を急接続させる。
【0050】
ステップ23では、クラッチストロークセンサ24からの信号に基づいて、クラッチストロークLが所定値以下になったか否かが判定される。ここで、所定値は、クラッチ12が半クラッチ状態となるか否かを判定する値であって、クラッチ12の特性に応じて適切な値に設定される。そして、クラッチストロークLが所定値以下になればステップ24へと進み(Yes)、クラッチストロークLが所定値より大きければステップ22へと戻る(No)。
【0051】
ステップ24では、クラッチ12を半クラッチ状態から完全に接続させるべく、運転状態に応じてクラッチ12を緩接続させるサブルーチン(図4参照)がコールされる。
【0052】
ステップ25では、エンジン回転速度センサ20及びカウンタ回転速度センサ36からの信号に基づいて、エンジン回転速度Neとカウンタ回転速度Ncとが略一致したか否かが判定される。そして、エンジン回転速度Neとカウンタ回転速度Ncとが略一致したならばステップ26へと進み(Yes)、エンジン回転速度Neとカウンタ回転速度Ncとが略一致していなければステップ24へと戻る(No)。
【0053】
ステップ26では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を完全接続させる。
【0054】
図4は、クラッチ緩接続制御を行うサブルーチンの処理内容を示す。
【0055】
ステップ31では、エンジン回転速度センサ20からエンジン回転速度Neが読み込まれる。
【0056】
ステップ32では、エンジン回転速度Neの変化率に基づいて、エンジン回転加速度αが演算される。
【0057】
ステップ33では、エンジン回転速度Neが低め、かつ、エンジン回転加速度αが小又は負であるか否かが判定される。そして、かかる条件が成立するならば本サブルーチンにおける処理を終了し(Yes)、かかる条件が成立しなければステップ34へと進む(No)。
【0058】
ステップ34では、「エンジン回転速度Neが高め、かつ、エンジン回転加速度αが小」又は「エンジン回転速度Neが低め、かつ、エンジン回転加速度αが大」であるか否かが判定される。そして、かかる条件が成立するならばステップ35へと進み(Yes)、かかる条件が成立しなければステップ36へと進む(No)。
【0059】
ステップ35では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12をゆっくり接続、若しくは、接続量を少なくする。
【0060】
ステップ36では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を早めに接続、若しくは、接続量をやや多めにする。
【0061】
以上説明した変速制御によれば、変速機14が走行段にあるときに、ブレーキが作動し、かつ、エンジン回転速度Neが所定値未満になると、停車する条件が成立したと判定することができる。停車する条件が成立すると、クラッチ12が切断されその状態が保持されたまま、変速機14がニュートラルに変速される。そして、車速Vが2km/h以上であって、アクセル開度θが所定値以上になると、そのときの車速Vに応じて変速が行われる。変速が行われた後で、車速Vが5km/h以上であれば、低速からの再加速であると判断し、クラッチ12が接続される。一方、変速が行われた後で、車速Vが5km/h未満であれば、停車寸前の極低速からの再加速(再発進)であると判断し、運転状態に応じてクラッチ12が緩接続(半クラッチ状態を経た接続)される。
【0062】
また、クラッチ12を切断し、かつ、変速機14をニュートラルに変速した後、車速Vが2km/h未満であれば、停車すると判断し、発進に備えて変速機14が発進段に変速される。このとき、クラッチ12は、切断したままである。
【0063】
従って、車両が減速して極低速での再加速、例えば、停止信号によって減速し、変速機14がニュートラルに変速された停車寸前に信号が変わり、再加速をする場合であっても、クラッチ12が切断状態のまま保持されていることから、これを再度切断する必要がなく、応答速度を向上させることができる。また、停車したときには、変速機14が発進段に変速され、かつ、クラッチ12が切断されているので、クラッチ12を接続するだけで発進ができる。このため、発進するときの応答速度も向上させることができる。さらに、極低速からの再加速では、クラッチ12が緩接続制御されるので、例えば、その接続に際してのショックやエンストを防止しつつ、円滑な発進を行うことができる。
【0064】
図5は、変速機コントロールユニット26による変速制御内容の第2実施形態を示す。なお、本実施形態における変速制御内容は、先の第1実施形態とステップ1〜ステップ7が同一であるので、相違する制御内容についてのみ説明する。
【0065】
ステップ41では、アクセル開度センサ40からの信号に基づいて、アクセル開度θが所定値以上であるか否かが判定される。そして、アクセル開度θが所定値以上であればステップ42へと進み(Yes)、アクセル開度θが所定値未満であればステップ45へと進む(No)。
【0066】
ステップ42では、図示しない最適変速マップを参照し、車速センサ34により検出された車速Vに対応した変速段(ニュートラルを含む)が決定される。
【0067】
ステップ43では、ステップ42において決定された変速段に対応するギヤセット指令が出力される。具体的には、電磁弁28を作動させてアクチュエータ30に作動流体を供給し、変速機14をその変速段に変速させる。
【0068】
ステップ44では、クラッチブースタ22を制御し、クラッチ12を接続させる。
【0069】
ステップ45では、車速センサ34からの信号に基づいて、車速Vが所定値未満であるか否かが判定される。そして、車速Vが所定値未満であれば停車すると判断し、ステップ44へと進む(Yes)。一方、車速Vが所定値以上であればステップ7へと戻る(No)。なお、車速Vの代わりに、クラッチ12が切断され、かつ、変速機14がニュートラルに変速されてから所定時間経過したときに、停車すると判断するようにしてもよい。
【0070】
ここで、ステップ41,ステップ44及びステップ45における一連の処理が、第4の変速制御手段に該当する。
【0071】
以上説明した変速制御によれば、停車に向けての変速制御が行われ、クラッチ12が切断され、かつ、変速機12がニュートラルに変速された後で、アクセル開度θが所定値以上になると、そのときの車速Vに応じた変速段に変速され、クラッチ12が接続される。このため、停車に向けた低速においてアクセルペダル38を踏み込むと、クラッチ12が切断された状態のまま変速が行われることとなり、再加速のためにクラッチ12を再度切断する必要がなく、応答速度を向上させることができる。また、アクセル開度θが所定値未満であれば、停車すると判断し、クラッチ12が接続される。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、車両が減速して低速での再加速をする場合であっても、摩擦クラッチが切断状態のまま保持されているので、これを再度切断する必要がなく、そのまま走行段への変速が可能となる。このため、再加速に際して、摩擦クラッチを断接して変速する必要がなく、応答速度を向上させることができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、摩擦クラッチを半クラッチ状態を経て徐々に接続させることで、例えば、その接続に際してのショックやエンストを防止しつつ、円滑な発進を行うことができる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、停車したときには、歯車式変速機が発進段に変速され、かつ、摩擦クラッチが切断されているので、摩擦クラッチを接続するだけで発進が可能となる。このため、発進するときに、摩擦クラッチを断接して変速する必要がなく、発進時の応答速度を向上させることができる。
【0075】
請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、停車するときには、歯車式変速機がニュートラルに変速された状態で、摩擦クラッチを接続させることで、例えば、長時間に亘る停車に対応させることができる。
【0076】
請求項6記載の発明によれば、歯車式変速機が走行段に変速されている状態で、ブレーキが作動しかつエンジン回転速度又は車速が低下すると、停車に向けての操作が行われていると判断することができる。このため、かかる状態のときには、停車条件が成立していると判定することで、運転者の意思を反映した正確な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の制御装置を備えた車両構成図
【図2】変速制御内容の第1実施形態を示すメインルーチンのフローチャート
【図3】発進クラッチ制御を行うサブルーチンのフローチャート
【図4】クラッチ緩接続制御を行うサブルーチンのフローチャート
【図5】変速制御内容の第2実施形態を示すフローチャート
【符号の説明】
12 クラッチ
14 変速機
20 エンジン回転速度センサ
22 クラッチブースタ
24 クラッチストロークセンサ
26 変速機コントロールユニット
28 電磁弁
30 アクチュエータ
32 ポジションセンサ
34 車速センサ
36 カウンタ回転速度センサ
40 アクセル開度センサ
44 ブレーキスイッチ

Claims (6)

  1. 停車条件が成立したか否かを判定する停車条件判定手段と、
    該停車条件判定手段により停車条件が成立したと判定されたときに、摩擦クラッチを切断すると共に、歯車式変速機をニュートラルに変速させる第1の変速制御手段と、
    該第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値以上になると、歯車式変速機を車速に応じた変速段に変速させると共に、摩擦クラッチを接続させる第2の変速制御手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記第2の変速制御手段は、車速が第1の所定値未満であるときに、摩擦クラッチを半クラッチ状態を経て徐々に接続させることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、車速が第2の所定値未満であれば、歯車式変速機を発進段に変速させる第3の変速制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満、かつ、車速が所定値未満であれば、摩擦クラッチを接続させる第4の変速制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記第4の変速制御手段は、前記第1の変速制御手段により摩擦クラッチが切断されると共に歯車式変速機がニュートラルに変速された後に、アクセル開度が所定値未満の状態が所定時間持続したときに、摩擦クラッチを接続させることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記停車判定手段は、歯車式変速機が走行段に変速され、ブレーキが作動中であり、かつ、エンジン回転速度又は車速が所定値未満であるときに、停車条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置。
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