JP2004149125A - 物品取扱施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】識別ラベルなどの識別情報を物品に、常に、最適な状態で付加し得る物品取扱施設を提供する。
【解決手段】種類ごとに物品Wを倉庫側から搬送するための複数の搬送用コンベヤ1と、これら搬送用コンベヤ1の終端部からある程度離れた位置に設けられて物品搬送用パレット2が配置される積付用スペース3と、搬送用コンベヤ1の終端部および積付用スペース3の近傍に配置されて、搬送用コンベヤ1上の物品Wを保持して積付用スペース3に配置されたパレット2上に移動させるためのロボット装置4と、このロボット装置4により保持された物品Wの移動経路の途中の施設床面側に配置されて物品の種類、配送先などの識別情報が表示された識別ラベルを貼付するためのラベル貼付装置5とが具備されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】種類ごとに物品Wを倉庫側から搬送するための複数の搬送用コンベヤ1と、これら搬送用コンベヤ1の終端部からある程度離れた位置に設けられて物品搬送用パレット2が配置される積付用スペース3と、搬送用コンベヤ1の終端部および積付用スペース3の近傍に配置されて、搬送用コンベヤ1上の物品Wを保持して積付用スペース3に配置されたパレット2上に移動させるためのロボット装置4と、このロボット装置4により保持された物品Wの移動経路の途中の施設床面側に配置されて物品の種類、配送先などの識別情報が表示された識別ラベルを貼付するためのラベル貼付装置5とが具備されたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の取扱施設に関するもので、例えば倉庫内の物品を出荷先に応じて仕分けを行う際に、識別ラベルを貼付し得る物品取扱施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、物品の取扱施設、例えば物品の配送センタ−においては、物品の仕分け作業が行われており、複数の搬送用コンベヤにて搬送されてくる複数種類の物品を、例えばロボット装置により、それぞれ所定の個数ごとに、同一パレット上に移載されていた。
【0003】
ところで、この仕分け作業においては、荷札、商品ラベル等の識別ラベルが貼付されており、従来、この識別ラベルの貼付作業は、各搬送用コンベヤに設けられたラベル貼付装置により行われていた(例えば、特開2001−146220号公報参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−146220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると、物品への識別ラベルの貼付作業は搬送用コンベヤ上にて行われているため、コンベヤ自身の振動、物品の大きさなどにより、識別ラベルの貼付位置および貼付状態が最適に行われない場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、常に、識別ラベルなどの識別情報を物品に最適な状態で付加し得る物品取扱施設を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る物品取扱施設は、互いに離れた箇所に配置された複数の物品搬出入位置同士間で物品を保持して移動させる物品移載手段を具備するとともに、この物品移載手段により保持された物品に識別情報を付加する識別情報付加手段を具備したものである。
【0008】
また、請求項2に係る物品取扱施設は、請求項1に記載の施設において、物品移載手段により一方の物品搬出入位置にて物品を保持して他方の物品搬出入位置に移動させる途中で、当該物品に識別情報を付加させるようにしたものである。
【0009】
また、請求項3に係る物品取扱施設は、請求項1または2に記載の施設において、物品搬出入位置に複数の物品を載置する際に、識別情報が付加された表面を外面に向かせるようにしたものである。
【0010】
また、請求項4に係る物品取扱施設は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段を物品の移動経路の途中に配置したものである。また、請求項5に係る物品取扱施設は、請求項4に記載の施設において、物品搬出入位置において複数の物品が段積みされる際の当該段積み高さの中間近傍位置にて、識別情報を付加するようにしたものである。
【0011】
また、請求項6に係る物品取扱施設は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段を物品移載手段に設けたものである。
また、請求項7に係る物品取扱施設は、請求項6に記載の物品取扱施設において、物品の大きさに応じて、識別情報を付加する位置を調節可能にしたものである。
【0012】
また、請求項8に係る物品取扱施設は、請求項1乃至7のいずれかに記載の施設において、物品移載手段として関節型ロボットを用いたものである。
また、請求項9に係る物品取扱施設は、請求項1乃至8のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段として、識別情報が印刷された識別ラベルを、物品に貼付する識別ラベル貼付装置を用いたものである。
【0013】
さらに、請求項10に係る物品取扱施設は、請求項1乃至8のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段として、識別情報を物品に印刷する識別情報印刷装置を用いたものである。
【0014】
上記の各構成によると、物品移載手段により、物品を一方の搬出入位置から他方の搬出入位置に移動させる途中にて、識別情報を当該物品に付加するようにしたので、例えば搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別情報を付加するものに比べて、物品は物品移載手段により確実に保持されているため、最適な状態で識別情報を物品に付加し得る。
【0015】
また、物品の移動経路の途中にて識別情報を付加するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中に識別情報付加手段を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとに識別情報付加手段を配置して識別情報を付加する場合に比べて、必要とする識別情報付加手段は少なくてすみ、非常に経済的となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る物品取扱施設を、図1〜図4に基づき説明する。
【0017】
本実施の形態に係る物品取扱施設として、例えば倉庫内に種類ごとに保管されているダンボール箱、コンテナ,袋物などの物品を、それぞれ搬送用コンベヤにて搬出するとともに配送先に応じたパレットに積み付けて、出荷を行う施設として説明する。
【0018】
すなわち、この物品取扱施設には、図1に示すように、少なくとも、種類ごとに物品Wを倉庫側から搬送(搬出)するための複数台(例えば、3台)の搬送用コンベヤ1と、これら各搬送用コンベヤ1の終端部(物品搬出入位置)からある程度離れた位置(近傍)に設けられて物品搬送用パレット(物品搬出入位置)2が配置される積付用スペース3と、上記搬送用コンベヤ1の終端部および積付用スペース3の近傍に配置されて、搬送用コンベヤ1上の物品を保持して積付用スペース3に配置されたパレット2上に移動させる、すなわち移載するためのロボット装置(物品移載手段の一例)4と、このロボット装置4により保持された物品Wの移動経路の途中の施設床面側に配置されて物品の種類、配送先などの識別情報(例えば、バーコードによるデータ)が表示された識別ラベルを貼付(付加)するためのラベル貼付装置(識別情報付加手段の一例)5とが具備されている。
【0019】
上記ロボット装置4は、図2に示すように、関節型(または多関節型)のロボットで、支持台11と、この支持台11に旋回自在に設けられた旋回部材12と、この旋回部材12に鉛直面内で揺動自在に設けられた第1アーム部材13と、この第1アーム部材13の先端に同じく鉛直面内で揺動自在に設けられた第2アーム部材14と、この第2アーム部材14の先端部に設けられた物品保持具15とから構成されている。例えば、この物品保持具15は、第2アーム部材14に吊持された保持枠16と、この保持枠16に互いに接近離間自在に設けられて物品を保持・開放自在な一対の保持爪17とから構成されている。なお、保持爪の替わりに、吸着パッドなどを用いてもよい。
【0020】
また、上記ラベル貼付装置5は、図3に示すように、ロボット装置4により保持された物品Wの表面、特に側面の所定位置に、物品の種類、配送先などの識別情報(バーコードデータ)が印刷された識別ラベルLを貼り付けるためのものである。
【0021】
具体的に説明すると、このラベル貼付装置5は、ロボット装置4により保持された物品の識別情報を、搬送用コンベヤ1、ロボット装置4などを制御している施設全体の制御装置(図示せず)から入力してバーコードデータを生成するコード生成部と、このコード生成部にて生成されたコードをラベルに印刷するラベル印刷部と、このラベル印刷部にて印刷された識別ラベルを物品Wの側面に押し付けて貼付するためのラベル貼付部とが具備されている。なお、押し付ける替わりに、識別ラベルにエアーを吹き付けて物品に貼付するものであってもよく、また物品を識別ラベル側に押し付けて貼付するようにしてもよい。
【0022】
そして、このラベル貼付装置5は、少なくともラベル貼付部については、多数の物品Wがパレット2上に段積みされる際の当該段積み高さ(全高)の中間近傍位置(中間位置が好ましい)に対応する高さに配置されている。なお、パレット2上への物品Wの積み付けパターンとしては種々考えられる。
【0023】
上記構成において、搬送用コンベヤ1により物品Wが搬送されてくると、まずロボット装置4の物品保持具15により物品Wが保持されて、すなわち空中に持ち上げられて積付用スペース3に配置されたパレット2上に向って移動される。
【0024】
この移動途中において、物品Wがラベル貼付装置5の傍を通過する際に、当該識別情報が印刷された識別ラベルLが、自動的に、物品Wの側面の所定位置に押圧されて貼り付けられる。勿論、ロボット装置4にて保持された物品Wは、アーム部材13,14の動作により、ラベル貼付装置5におけるラベル貼付部の高さ位置に案内される。
【0025】
このように、ラベル貼付部の高さを段積み高さの中間近傍位置に配置しているため、ロボット装置4にて移載される物品Wの動き、すなわちロボット装置4におけるアーム部材13,14の動作を少なくして、効率的な動作を行わせることができる。
【0026】
また、物品の識別情報は、ロボット装置4にて物品を保持する直前に、施設の制御装置からラベル貼付装置5側に送られるが、ロボット装置4による物品の保持が失敗した場合には、ロボット装置4または制御装置からの信号により、物品の識別情報のラベルへの印刷が停止されるとともに、当該識別情報が取り消される。
【0027】
そして、識別ラベルが貼付された物品Wは、ロボット装置4にてパレット2上に載置されるが、このとき、識別ラベルが貼り付けられた側面が外面に向くように、すなわち外部から容易に識別ラベルが見えるように載置される。なお、図4に、パレット2上に多数の物品Wが、識別ラベルLが見えるように段積みされた状態を示しておく。
【0028】
このように、ロボット装置4により、物品を搬送用コンベヤ(搬入位置である)から搬送用パレット(搬出位置である)に移動させる途中にて、識別ラベルを貼付するようにしたので、従来のように、搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別ラベルを貼付するものに比べて、物品がロボット装置4のアーム部材の先端に設けられた保持枠側にしっかりと保持されているため、正確な位置で且つ確実に、すなわち最適な状態でもって識別ラベルを貼付することができる。
【0029】
また、物品の移動経路の途中にて識別ラベルを貼付するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中にラベル貼付装置を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとにラベル貼付装置を配置して識別ラベルを貼付する場合に比べて、必要とするラベル貼付装置は1台でよく、非常に経済的である。
【0030】
ところで、上記実施の形態においては、ラベル貼付装置を施設の床面側に配置したものとして説明したが、例えば当該ラベル貼付装置を、ロボット装置4側に設けてもよい。例えば、図5に示すように、ラベル貼付装置5は、物品保持具15の保持枠16に設けられる。
【0031】
このように、保持枠16側にラベル貼付装置を設けた場合、物品Wの大きさ、形状など(以下、大きさ等という)に応じて、識別ラベルの貼付位置が異なってしまうため、これを防止するために(通常、識別ラベルの読取り動作の関係上、その底面から一定高さに貼付される)、ラベル貼付装置の、特にラベル貼付部の高さ位置(物品の上面または底面に対する高さ位置)を調節し得るようにされている。
【0032】
この場合、当該ラベル貼付装置には、物品の大きさ等の情報に基づきラベルの貼付適正位置を検出するとともに、この検出された貼付適正位置に識別ラベルを貼付し得る構成が具備されており、具体的には、ラベルの貼付適正位置検出部が具備されるとともに、この貼付適正位置検出部からの指令により、ラベル貼付部が物品の側面に沿って少なくとも鉛直方向(場合によっては、水平方向にも移動させるようにしてもよい)で移動自在に構成されている。
【0033】
また、上記実施の形態においては、識別情報付加手段として、ラベル貼付装置を用いたが、物品の表面に直接、インクを吹き付けて(インクジェット方式)印刷を行うようにしたラベル印刷装置(識別情報印刷装置の一例で、場合によっては、ラベル貼付装置の一例とすることもできる)を用いてもよい。
【0034】
また、上記実施の形態においては、物品移載手段として、物品を保持(把持)する関節型のロボット装置を使用したが、物品を下方から支持するフォーク式のものであってもよく、さらに装置全体としては、スタッカクレーンのように、床面上を移動するものであってもよい。
【0035】
さらに、上記実施の形態においては、物品取扱施設として、物品の出荷を行う場合に適用して説明したが、図6に示すように、パレット2上に載置された多数の物品を、種類ごとに配置された搬送用コンベヤ1上に、保持して移動させるようにしたものであってもよく、また図7に示すように、パレット2(2A)上の物品を別のパレット2(2B)に移載する場合にも適用し得るものである。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明の物品取扱施設の構成によると、物品移載手段により、物品を一方の搬出入位置から他方の搬出入位置に移動させる途中にて、識別情報を当該物品に付加するようにしたので、従来のように、搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別情報を付加するものに比べて、物品は物品移載手段により確実に保持されているため、最適な状態で識別情報を物品に付加することができる。
【0037】
また、物品の移動経路の途中にて識別情報を付加するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中に識別情報付加手段を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとに識別情報付加手段を配置して識別情報を付加する場合に比べて、必要とする識別情報付加手段は少なくてすみ、非常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【図2】同物品取扱施設におけるロボット装置の側面図である。
【図3】同物品取扱施設にて取り扱われる物品の斜視図である。
【図4】同物品取扱施設における物品の段積み状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【符号の説明】
1 搬送用コンベヤ
2 パレット
3 積付用スペース
4 ロボット装置
5 ラベル貼付装置
15 荷物保持具
16 保持枠
17 保持爪
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の取扱施設に関するもので、例えば倉庫内の物品を出荷先に応じて仕分けを行う際に、識別ラベルを貼付し得る物品取扱施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、物品の取扱施設、例えば物品の配送センタ−においては、物品の仕分け作業が行われており、複数の搬送用コンベヤにて搬送されてくる複数種類の物品を、例えばロボット装置により、それぞれ所定の個数ごとに、同一パレット上に移載されていた。
【0003】
ところで、この仕分け作業においては、荷札、商品ラベル等の識別ラベルが貼付されており、従来、この識別ラベルの貼付作業は、各搬送用コンベヤに設けられたラベル貼付装置により行われていた(例えば、特開2001−146220号公報参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−146220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると、物品への識別ラベルの貼付作業は搬送用コンベヤ上にて行われているため、コンベヤ自身の振動、物品の大きさなどにより、識別ラベルの貼付位置および貼付状態が最適に行われない場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、常に、識別ラベルなどの識別情報を物品に最適な状態で付加し得る物品取扱施設を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る物品取扱施設は、互いに離れた箇所に配置された複数の物品搬出入位置同士間で物品を保持して移動させる物品移載手段を具備するとともに、この物品移載手段により保持された物品に識別情報を付加する識別情報付加手段を具備したものである。
【0008】
また、請求項2に係る物品取扱施設は、請求項1に記載の施設において、物品移載手段により一方の物品搬出入位置にて物品を保持して他方の物品搬出入位置に移動させる途中で、当該物品に識別情報を付加させるようにしたものである。
【0009】
また、請求項3に係る物品取扱施設は、請求項1または2に記載の施設において、物品搬出入位置に複数の物品を載置する際に、識別情報が付加された表面を外面に向かせるようにしたものである。
【0010】
また、請求項4に係る物品取扱施設は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段を物品の移動経路の途中に配置したものである。また、請求項5に係る物品取扱施設は、請求項4に記載の施設において、物品搬出入位置において複数の物品が段積みされる際の当該段積み高さの中間近傍位置にて、識別情報を付加するようにしたものである。
【0011】
また、請求項6に係る物品取扱施設は、請求項1乃至3のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段を物品移載手段に設けたものである。
また、請求項7に係る物品取扱施設は、請求項6に記載の物品取扱施設において、物品の大きさに応じて、識別情報を付加する位置を調節可能にしたものである。
【0012】
また、請求項8に係る物品取扱施設は、請求項1乃至7のいずれかに記載の施設において、物品移載手段として関節型ロボットを用いたものである。
また、請求項9に係る物品取扱施設は、請求項1乃至8のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段として、識別情報が印刷された識別ラベルを、物品に貼付する識別ラベル貼付装置を用いたものである。
【0013】
さらに、請求項10に係る物品取扱施設は、請求項1乃至8のいずれかに記載の施設において、識別情報付加手段として、識別情報を物品に印刷する識別情報印刷装置を用いたものである。
【0014】
上記の各構成によると、物品移載手段により、物品を一方の搬出入位置から他方の搬出入位置に移動させる途中にて、識別情報を当該物品に付加するようにしたので、例えば搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別情報を付加するものに比べて、物品は物品移載手段により確実に保持されているため、最適な状態で識別情報を物品に付加し得る。
【0015】
また、物品の移動経路の途中にて識別情報を付加するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中に識別情報付加手段を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとに識別情報付加手段を配置して識別情報を付加する場合に比べて、必要とする識別情報付加手段は少なくてすみ、非常に経済的となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る物品取扱施設を、図1〜図4に基づき説明する。
【0017】
本実施の形態に係る物品取扱施設として、例えば倉庫内に種類ごとに保管されているダンボール箱、コンテナ,袋物などの物品を、それぞれ搬送用コンベヤにて搬出するとともに配送先に応じたパレットに積み付けて、出荷を行う施設として説明する。
【0018】
すなわち、この物品取扱施設には、図1に示すように、少なくとも、種類ごとに物品Wを倉庫側から搬送(搬出)するための複数台(例えば、3台)の搬送用コンベヤ1と、これら各搬送用コンベヤ1の終端部(物品搬出入位置)からある程度離れた位置(近傍)に設けられて物品搬送用パレット(物品搬出入位置)2が配置される積付用スペース3と、上記搬送用コンベヤ1の終端部および積付用スペース3の近傍に配置されて、搬送用コンベヤ1上の物品を保持して積付用スペース3に配置されたパレット2上に移動させる、すなわち移載するためのロボット装置(物品移載手段の一例)4と、このロボット装置4により保持された物品Wの移動経路の途中の施設床面側に配置されて物品の種類、配送先などの識別情報(例えば、バーコードによるデータ)が表示された識別ラベルを貼付(付加)するためのラベル貼付装置(識別情報付加手段の一例)5とが具備されている。
【0019】
上記ロボット装置4は、図2に示すように、関節型(または多関節型)のロボットで、支持台11と、この支持台11に旋回自在に設けられた旋回部材12と、この旋回部材12に鉛直面内で揺動自在に設けられた第1アーム部材13と、この第1アーム部材13の先端に同じく鉛直面内で揺動自在に設けられた第2アーム部材14と、この第2アーム部材14の先端部に設けられた物品保持具15とから構成されている。例えば、この物品保持具15は、第2アーム部材14に吊持された保持枠16と、この保持枠16に互いに接近離間自在に設けられて物品を保持・開放自在な一対の保持爪17とから構成されている。なお、保持爪の替わりに、吸着パッドなどを用いてもよい。
【0020】
また、上記ラベル貼付装置5は、図3に示すように、ロボット装置4により保持された物品Wの表面、特に側面の所定位置に、物品の種類、配送先などの識別情報(バーコードデータ)が印刷された識別ラベルLを貼り付けるためのものである。
【0021】
具体的に説明すると、このラベル貼付装置5は、ロボット装置4により保持された物品の識別情報を、搬送用コンベヤ1、ロボット装置4などを制御している施設全体の制御装置(図示せず)から入力してバーコードデータを生成するコード生成部と、このコード生成部にて生成されたコードをラベルに印刷するラベル印刷部と、このラベル印刷部にて印刷された識別ラベルを物品Wの側面に押し付けて貼付するためのラベル貼付部とが具備されている。なお、押し付ける替わりに、識別ラベルにエアーを吹き付けて物品に貼付するものであってもよく、また物品を識別ラベル側に押し付けて貼付するようにしてもよい。
【0022】
そして、このラベル貼付装置5は、少なくともラベル貼付部については、多数の物品Wがパレット2上に段積みされる際の当該段積み高さ(全高)の中間近傍位置(中間位置が好ましい)に対応する高さに配置されている。なお、パレット2上への物品Wの積み付けパターンとしては種々考えられる。
【0023】
上記構成において、搬送用コンベヤ1により物品Wが搬送されてくると、まずロボット装置4の物品保持具15により物品Wが保持されて、すなわち空中に持ち上げられて積付用スペース3に配置されたパレット2上に向って移動される。
【0024】
この移動途中において、物品Wがラベル貼付装置5の傍を通過する際に、当該識別情報が印刷された識別ラベルLが、自動的に、物品Wの側面の所定位置に押圧されて貼り付けられる。勿論、ロボット装置4にて保持された物品Wは、アーム部材13,14の動作により、ラベル貼付装置5におけるラベル貼付部の高さ位置に案内される。
【0025】
このように、ラベル貼付部の高さを段積み高さの中間近傍位置に配置しているため、ロボット装置4にて移載される物品Wの動き、すなわちロボット装置4におけるアーム部材13,14の動作を少なくして、効率的な動作を行わせることができる。
【0026】
また、物品の識別情報は、ロボット装置4にて物品を保持する直前に、施設の制御装置からラベル貼付装置5側に送られるが、ロボット装置4による物品の保持が失敗した場合には、ロボット装置4または制御装置からの信号により、物品の識別情報のラベルへの印刷が停止されるとともに、当該識別情報が取り消される。
【0027】
そして、識別ラベルが貼付された物品Wは、ロボット装置4にてパレット2上に載置されるが、このとき、識別ラベルが貼り付けられた側面が外面に向くように、すなわち外部から容易に識別ラベルが見えるように載置される。なお、図4に、パレット2上に多数の物品Wが、識別ラベルLが見えるように段積みされた状態を示しておく。
【0028】
このように、ロボット装置4により、物品を搬送用コンベヤ(搬入位置である)から搬送用パレット(搬出位置である)に移動させる途中にて、識別ラベルを貼付するようにしたので、従来のように、搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別ラベルを貼付するものに比べて、物品がロボット装置4のアーム部材の先端に設けられた保持枠側にしっかりと保持されているため、正確な位置で且つ確実に、すなわち最適な状態でもって識別ラベルを貼付することができる。
【0029】
また、物品の移動経路の途中にて識別ラベルを貼付するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中にラベル貼付装置を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとにラベル貼付装置を配置して識別ラベルを貼付する場合に比べて、必要とするラベル貼付装置は1台でよく、非常に経済的である。
【0030】
ところで、上記実施の形態においては、ラベル貼付装置を施設の床面側に配置したものとして説明したが、例えば当該ラベル貼付装置を、ロボット装置4側に設けてもよい。例えば、図5に示すように、ラベル貼付装置5は、物品保持具15の保持枠16に設けられる。
【0031】
このように、保持枠16側にラベル貼付装置を設けた場合、物品Wの大きさ、形状など(以下、大きさ等という)に応じて、識別ラベルの貼付位置が異なってしまうため、これを防止するために(通常、識別ラベルの読取り動作の関係上、その底面から一定高さに貼付される)、ラベル貼付装置の、特にラベル貼付部の高さ位置(物品の上面または底面に対する高さ位置)を調節し得るようにされている。
【0032】
この場合、当該ラベル貼付装置には、物品の大きさ等の情報に基づきラベルの貼付適正位置を検出するとともに、この検出された貼付適正位置に識別ラベルを貼付し得る構成が具備されており、具体的には、ラベルの貼付適正位置検出部が具備されるとともに、この貼付適正位置検出部からの指令により、ラベル貼付部が物品の側面に沿って少なくとも鉛直方向(場合によっては、水平方向にも移動させるようにしてもよい)で移動自在に構成されている。
【0033】
また、上記実施の形態においては、識別情報付加手段として、ラベル貼付装置を用いたが、物品の表面に直接、インクを吹き付けて(インクジェット方式)印刷を行うようにしたラベル印刷装置(識別情報印刷装置の一例で、場合によっては、ラベル貼付装置の一例とすることもできる)を用いてもよい。
【0034】
また、上記実施の形態においては、物品移載手段として、物品を保持(把持)する関節型のロボット装置を使用したが、物品を下方から支持するフォーク式のものであってもよく、さらに装置全体としては、スタッカクレーンのように、床面上を移動するものであってもよい。
【0035】
さらに、上記実施の形態においては、物品取扱施設として、物品の出荷を行う場合に適用して説明したが、図6に示すように、パレット2上に載置された多数の物品を、種類ごとに配置された搬送用コンベヤ1上に、保持して移動させるようにしたものであってもよく、また図7に示すように、パレット2(2A)上の物品を別のパレット2(2B)に移載する場合にも適用し得るものである。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明の物品取扱施設の構成によると、物品移載手段により、物品を一方の搬出入位置から他方の搬出入位置に移動させる途中にて、識別情報を当該物品に付加するようにしたので、従来のように、搬送用コンベヤにて搬送する途中で識別情報を付加するものに比べて、物品は物品移載手段により確実に保持されているため、最適な状態で識別情報を物品に付加することができる。
【0037】
また、物品の移動経路の途中にて識別情報を付加するようにしたので、すなわち物品の移動経路の途中に識別情報付加手段を配置したので、例えば搬送用コンベヤごとに識別情報付加手段を配置して識別情報を付加する場合に比べて、必要とする識別情報付加手段は少なくてすみ、非常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【図2】同物品取扱施設におけるロボット装置の側面図である。
【図3】同物品取扱施設にて取り扱われる物品の斜視図である。
【図4】同物品取扱施設における物品の段積み状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る物品取扱施設における要部の概略平面図である。
【符号の説明】
1 搬送用コンベヤ
2 パレット
3 積付用スペース
4 ロボット装置
5 ラベル貼付装置
15 荷物保持具
16 保持枠
17 保持爪
Claims (10)
- 互いに離れた箇所に配置された複数の物品搬出入位置同士間で物品を保持して移動させる物品移載手段を具備するとともに、この物品移載手段により保持された物品に識別情報を付加する識別情報付加手段を具備したことを特徴とする物品取扱施設。
- 物品移載手段により一方の物品搬出入位置にて物品を保持して他方の物品搬出入位置に移動させる途中で、当該物品に識別情報を付加させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の物品取扱施設。
- 物品搬出入位置に複数の物品を載置する際に、識別情報が付加された表面を外面に向かせるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の物品取扱施設。
- 識別情報付加手段を物品の移動経路の途中に配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物品取扱施設。
- 物品搬出入位置において複数の物品が段積みされる際の当該段積み高さの中間近傍位置にて、識別情報を付加するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の物品取扱施設。
- 識別情報付加手段を物品移載手段に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物品取扱施設。
- 物品の大きさに応じて、識別情報を付加する位置を調節可能にしたことを特徴とする請求項6に記載の物品取扱施設。
- 物品移載手段として関節型ロボットを用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の物品取扱施設。
- 識別情報付加手段として、識別情報が印刷された識別ラベルを、物品に貼付する識別ラベル貼付装置を用いたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の物品取扱施設。
- 識別情報付加手段として、識別情報を物品に印刷する識別情報印刷装置を用いたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の物品取扱施設。
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- 2002-10-29 JP JP2002313565A patent/JP2004149125A/ja active Pending
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