JP2004148087A - 線材止着部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の線材を別々に固定することができ、また、線材を折曲げて固定することができ、さらに、美観を損なうことなく充分に線材を固定することができる線材止着部材を提供すること。
【解決手段】塑性材からなる装身具用留め具100に平行となるように二つの貫通孔101A、101Bを設け、これらの貫通孔101A、101Bに線材を挿入して、装身具用留め具100を圧縮し、これらの貫通孔101A、101Bを潰すことにより線材を固定することができるようにした線材止着部材を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】塑性材からなる装身具用留め具100に平行となるように二つの貫通孔101A、101Bを設け、これらの貫通孔101A、101Bに線材を挿入して、装身具用留め具100を圧縮し、これらの貫通孔101A、101Bを潰すことにより線材を固定することができるようにした線材止着部材を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線材止着部材に関する。特に、装身具用留め具又は装身具用接続部材として用いられる線材止着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の線材止着部材、特に、装身具用留め具又は装身具用接続部材として用いられる線材止着部材としては、図31に表されているように、鉛、真鍮等の金属や樹脂等圧縮可能な材料からなる線材止着部材2000に、一つの貫通孔2001を設けたものがあり、この貫通孔2001に、例えば、糸、ステンレスワイヤー、超弾性形状記憶合金ワイヤー、釣り用のテグス、電線などの線材2002を挿入し、図31のW、W’方向からこの本体2000aに力を加えてこの貫通孔2001を潰すことにより、この線材2002を固定することができるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の線材止着部材においては、貫通孔が一つしかないため、複数の線材を別々に固定することはできなかった。
【0004】
また、貫通孔が直線状に形成されているため、線材も直線となるようにしか固定することができず、線材を特定の方向に曲げて固定することはできなかった。
【0005】
さらに、従来の線材止着部材は、潰すことにより線材を固定するようにしていたため、特に装身具に使用する場合には、美観を損ねる場合もあった。
【0006】
また、従来の線材止着部材では、潰すことにより線材を固定するようにしていたため、潰し方が不充分な場合には、線材を充分に固定することができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、複数の線材を別々に固定することができ、また、線材を折曲げて固定することができ、さらに、美観を損なうことなく充分に線材を固定することができる線材止着部材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本願第一の発明は、線材を挿入するための貫通孔を複数設けたことを特徴とする線材止着部材を提供する。
【0009】
このように、線材を挿入するための貫通孔を複数設けることにより、複数の線材を別々に固定することができる。
【0010】
例えば、線材止着部材には、平行に少なくとも二以上の貫通孔を設けることができる。
【0011】
このように、平行に二つの貫通孔を設ける場合には、一方の貫通孔に一方から線材を挿入し、また、他方の貫通孔に他方から線材を挿入するといったように、相対向する二方向から線材を挿入することができ、これらの線材を個別に固定することができ、また、一方の貫通孔に一方から線材を挿入し、これを他方の貫通孔から挿入し返すことにより、線材をU字状に折り返して固定することもできる。
【0012】
ここで、貫通孔については、複数設ける貫通孔の内、少なくとも一の貫通孔については、線材止着部材の中心を通過するようにすることが望ましい。
【0013】
また、複数設ける貫通孔については、2次元的に分布するようにすることで、これらの貫通孔に様々な方向から線材を挿入することができるようになる。
【0014】
さらに、複数設ける貫通孔について、3次元的に分布するようにすることで、より多くの方向から線材を挿入することができるようになる。
【0015】
即ち、同一平面上で同一又は異なる方向に向かうように直線状に貫通孔を設けると、この貫通孔に挿入する線材の方向を2次元で選択することができ、また、この平面とは異なる他の平面上に直線状に貫通孔を設けると3次元において線材を挿入する方向を選択することができるようになる。
【0016】
線材止着部材には、第一の貫通孔と、線材止着部材の内部でこの第一の貫通孔に連通する第二の貫通孔とを設けることができる。
【0017】
例えば、線材止着部材にT字状に貫通孔を設けることもでき、このように、T字状に貫通孔を設ける場合には、挿入する線材を垂直に折曲げて固定することができる。
【0018】
また、例えば、線材止着部材にY字状に貫通孔を設けることもでき、このように、Y字状に貫通孔を設ける場合には、線材を挿入方向に対して鈍角となるように折曲げて固定することができる。
【0019】
また、例えば、線材止着部材に十字状に貫通孔を設けることもでき、このように十字状に貫通孔を設ける場合には、挿入する線材を垂直に折曲げた状体で固定することもできるし、また、直交する二方向から線材を本体に挿入し固定することもできる。
【0020】
また、例えば、線材止着部材に第一乃至第Nの貫通孔を設け(Nは2以上の整数)、これらの第一乃至第Nの貫通孔を線材止着部材の内部の一点において連通するように設けることもでき、このようにN個の貫通孔を設けることにより、ある貫通孔から挿入した線材を折曲げる(N−1)個の方向を選択することができる。
【0021】
ここで、線材を固定する場合には、線材止着部材自体を圧縮可能な材料から形成することにより、貫通孔に線材を挿入し、この貫通孔を圧縮して潰すことで、線材を固定することができるようになる。
【0022】
圧縮可能な材料としては、鉛や真鍮などの金属、樹脂等があり、これらを球形等任意の形状にすることにより、線材止着部材を形成すればよい。
【0023】
また、線材止着部材に設けられている貫通孔のうちの少なくとも一の貫通孔に線材を複数回挿入すること又は複数の線材を挿入することにより、貫通孔と線材及び線材と線材同士の摩擦力により、線材を固定することができるようにすることも可能である。
【0024】
なお、一つの貫通孔に線材を何回挿入するか、又は、何本の線材を挿入するかは、貫通孔の径と線材の太さにより適時選択すればよい。
【0025】
なお、複数の貫通孔を設けることにより、線材止着部材自体が大きくなり、この線材止着部材を潰すことができない場合や線材止着部材自体を潰してしまうと美観を損なうような場合等があるが、このような場合等には、圧縮可能な材料からなる止着部を取り付けておき、複数設けられている貫通孔のうち少なくとも何れか一つの開口部をこの止着部に設けておくことにより、この貫通孔に挿入された線材をこの止着部を潰すことにより固定するようにすることもできる。
【0026】
また、線材止着部材に、貫通孔の内の少なくとも一の貫通孔に連通する止着用穴を設けておくことで、この止着用穴にビス又はピンを挿入して貫通孔を塞ぐことにより、この貫通孔に挿入した線材を固定することができるようにすることも可能である。
【0027】
本願第二の発明は、圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、前記線材止着部材の内部には線材を挿入するための少なくとも一つの空洞が設けられ、前記線材止着部材の表面には、前記空洞に連通する孔が開口されており、前記孔を介して線材を前記空洞に挿入し、前記孔を圧縮して潰すことにより、前記線材を前記線材止着部材に固定することができる線材止着部材を提供する。
【0028】
本願第一の発明が、線材止着部材に貫通孔を設けているのに対して、本願第二の発明は、線材止着部材の内部に線材を挿入するための空洞を設けておき、この空洞に線材止着部材の表面から孔を穿つことで、この孔を介して線材を空洞に挿入することができるようにしている。
【0029】
このような空洞と孔とは、線材止着部材に一つ設けてもよく、また、複数設けてもよい。
【0030】
なお、本願第二の発明でも、第一の発明同様に、圧縮可能な材料からなる止着部を設けておき、線材止着部材に設けられている孔のうち少なくとも一つの開口部を止着部に設けることにより、この止着部を潰すことで線材を固定するようにしてもよい。
【0031】
このような空洞と孔とを有することにより、孔を介して空洞に線材の一端を挿入した状態で線材止着部材を圧縮し孔を潰すことで、線材の一端に線材止着部材を固定することができ、また、線材を折り返し、その折り返し部を空洞の中に挿入した状態で、線材止着部材を圧縮し孔を潰すことで、線材を折り返した状態で固定することができる。
【0032】
本願第三の発明は、圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、前記線材止着部材の表面から内部に向かって、線材を挿入するための穴が少なくとも一つ以上設けられており、前記穴に線材を挿入し、前記穴を圧縮して潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする線材止着部材を提供する。
【0033】
本願第一の発明が、線材止着部材に貫通孔を設けているのに対して、本願第三の発明は、線材止着部材の表面から内部に向かって、線材を挿入するための穴を設けておき、この穴に線材を挿入することができるようにしている。
【0034】
このような穴は、線材止着部材に一つ設けてもよく、また、複数設けてもよい。
【0035】
なお、本願第三の発明でも、第一の発明同様に、圧縮可能な材料からなる止着部を設けておき、線材止着部材に設けられている穴のうち少なくとも一つのものの開口部を止着部に設けることにより、この止着部を潰すことで線材を固定するようにしてもよい。
【0036】
このような穴を有することにより、穴に線材の一端を挿入した状態で線材止着部材を圧縮し穴を潰すことで、線材の一端に線材止着部材を固定することができ、また、線材を折り返し、その折り返し部を穴の中に挿入した状態で、線材止着部材を圧縮し穴を潰すことで、線材を折り返した状態で固定することができる。
【0037】
以上に記載した貫通孔、孔又は穴の開口縁には、面取りを施しておくことにより、この開口縁と線材とが擦れ合うことがなくなるほか、線材を異なる貫通孔に折り返して挿入した際に、この折り返し部が外部に露出することがなくなり、さらに、線材や装飾具の保護のために設けられている保護部材をこの面取部分に収納することで、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠す役割も果たすことができるようになる。
【0038】
また、貫通孔、孔又は穴の開口縁には、坐繰、即ち、貫通孔、孔又は穴の開口縁の周囲の上面を円形に彫り込むことを施しておくことによっても、線材の折り返し部が外部に露出することがなくなると共に、線材や装飾具の保護のために設けられている保護部材をこの坐繰の内部に収納し、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠すこともできるようになる。
【0039】
以上に記載した線材止着部材は、装身具用留め具や装身具用接続部材に用いることができる。
【0040】
そして、複数個の装飾具と、これらの装飾具をつなげる線材と、この線材に結合された本発明に係る線材止着部材と、により、装身具を製造することができる。
【0041】
なお、このように装身具を製造する場合には、線材を通した線材止着部材を潰すほか、線材止着部材に対して線材を結び付け、巻き付け、接着剤を付け、または、かしめることで、真珠等の装飾具を固定することができるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る装身具用留め具100の上方斜視図であり、図2は、図1のX−X’線における矢示方向から見た縦断面図である。
【0043】
装身具用留め具100は、鉛で形成されており、二つの貫通孔101A、101Bが平行になるように設けられている。
【0044】
本実施形態においては、装身具用留め具100は、球形に形成されているが、装身具用留め具100の形状は、線材に取り付けられる真珠等の装飾具の動きを制限することができる範囲で、適時選択することができる設計事項である。
【0045】
例えば、図3に表されているように、角柱状に形成することも可能であり、また、図4に表されているように、円柱状に形成することも可能である。
【0046】
なお、本実施形態においては、球形に形成された装身具用留め具100の直径Tは、約2.0mmに形成されている。
【0047】
これらの貫通孔101A、101Bの直径T、T’は、この装身具用留め具100を使用する線材の直径にあわせて適時選択することができる。
【0048】
なお、本実施形態では、貫通孔101A、101Bの直径T、T’は、約0.5mmに形成されている。
【0049】
また、これらの貫通孔101A、101Bを設ける位置についても、適時選択することができるが、本実施形態では、球形に形成された装身具用留め具100の中心の両側を通るように設けている。
【0050】
以上のように構成される装身具用留め具100は、例えば、図5乃至図7に表されているように使用される。
【0051】
図5に表されているように、線材102を真珠103に設けられている線材用貫通孔103aに通し、装身具用留め具100に設けられている一方の貫通孔101Aに通し、この線材102を折り返して、再び装身具用留め具100の他方の貫通孔101Bに通したあと、装身具用留め具100を図5のY、Y’方向から圧縮し、貫通孔101A、101Bを潰すことにより、線材102を固定し、真珠103が外れてしまうことを防止することができる。
【0052】
ここで、本実施形態では、装身具用留め具100の貫通孔101A、101Bを潰すことにより、線材102を固定することとしたが、図6に表されているように、線材102を貫通孔101A、101Bに複数回通すことで、貫通孔101A、101Bの内部と線材102との摩擦力及び線材102同士の摩擦力により、線材102を固定することも可能である。
【0053】
なお、本実施形態では、線材102を貫通孔101A、101Bに2回挿入したが、挿入する回数については、貫通孔101A、101Bの径と線材102の太さと考慮して適時選択すればよい。
【0054】
そして、図7に表されているように、線材102に真珠103A、103B、103C、103D及び装身具用留め具100A、100Bを通し、図5又は図6で表されている方法で、装身具用留め具100A、100Bを用いて線材102の両端を固定することで、線材102の折り返し部102aにリング104A、104Bを取り付け、リング104A、104Bに連結具105を取り付けることにより、装身具としてのネックレス106を製造することができる。
【0055】
なお、このネックレス106では、真珠103A、103B、103C、103Dの間に、ゴムリング107を挟むことで、真珠103A、103B、103C、103D同士が擦れて傷ついてしまうことを防止している。
【0056】
以上に説明した装身具用留め具100においては、二つの貫通孔101A、101Bが平行になるように設けられていたが、これらの貫通孔101A、101Bについては、図8に表されているように、二つの貫通孔201A、201BがT字路を形成するように、T字状に形成することもできる。
【0057】
このように、貫通孔201A、201BをT字状に形成することにより、図8に表されているように、線材102を垂直に折曲げた状態で固定することができる。
【0058】
また、図9に表されているように、貫通孔301A、301B、301Cが三叉路を形成するように、Y字状に形成することもできる。
【0059】
このように、貫通孔301A、301B、301Cにより三叉路を形成するようにY字状に形成することで、図9に表されているように、線材102が鈍角を形成するように折曲げた状態で固定することができる。
【0060】
また、図10に表されているように、貫通孔401A、401Bが十字路を形成するように、貫通孔401A、401Bを十字状に形成することもできる。
【0061】
このように、貫通孔401A、401Bにより十字路が形成されるように、貫通孔401A、401Bを十字状に形成することで、図10に表されているように二つの線材102A、102Bをクロスさせるようにして固定することもできる。
【0062】
なお、図11に表されているように、5つの貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eを設けておき、これらの貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eが線材止着部材500の中心部で連通するようにすることもできる。
【0063】
また、図12に表されているように、線材止着部材500に止着部508を設けておき、この止着部508に貫通孔501Aの開口部509を設けておくことにより、この止着部508を潰すことで、貫通孔501Aに挿入された線材102を固定するようにしてもよい。
【0064】
ここで、止着部508については、樹脂や鉛等の圧縮可能な材料で形成し、容易に潰すことができるような大きさ・形状に形成すればよい。
【0065】
この点、本実施形態では、複数の貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eが設けられている線材止着部材本体500aよりも止着部509を直径の小さい球形に形成して、線材止着部材本体500aよりも容易に潰すことができるようにしている。
【0066】
なお、本実施形態では、線材止着部材本体500aに止着部508を一つだけ設けたが、このような止着部508をいくつ設けるかは、適時選択することができる設計事項である。
【0067】
また、図13に表されている線材止着部材600のように、線材止着部材600の表面600aと貫通孔601A、601Bとの境目に面取610を施すことにより、線材止着部材600の表面600aと貫通孔601A、601Bとの境目で線材102が切れてしまうことを防止することができ、また、例えば、図7で表したゴムリング107等の保護部材を線材102に通した場合でも、この面取部610にゴムリング107等が引っかかり、このゴムリング107等が自由に動いてしまうことを防止することができる。
【0068】
さらに、図14に表されている線材止着部材700のように、貫通孔701A、701Bの周縁部に、線材止着部材700の表面700aを彫り込んだ、円形の坐繰711を設けておくことにより、線材の折り返し部がこの坐繰711の内部に収納されて外部に露出することがなくなると共に、線材や装飾具の保護のために設けられる保護部材(例えば、図7で使用されたゴムリング107等)をこの坐繰711に収納し、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠すこともできるようになる。
【0069】
なお、坐繰711については、貫通孔701A、701Bの周縁部をその内部に含むように形成することで、線材の折り返し部を隠すことができるようになり好適である。
【0070】
ここで、本発明の第一の実施形態は、貫通孔が2次元的に分布している線材止着部材の例である。
【0071】
図15は、本発明の第二の実施形態に係る装身具用留め具800の上方斜視図であり、図16は、図15のZ−Z’線における矢示方向から見た縦断面図である。
【0072】
本実施形態においては、第一の実施形態とは異なり、装身具用留め具800の中心部に空洞812を設けており、装身具用留め具800の表面から孔813が空洞812に連通するように設けられている。
【0073】
なお、その他の構成は、第一の実施形態に係る装身具用留め具100と同様の構成を有している。
【0074】
ここで、孔813の直径Uは、この装身具用留め具800と、取り付ける線材102の直径と、により適時選択することができる。
【0075】
また、空洞812の深さVや形状についても、線材の太さ等を考慮して適時選択することができる。
【0076】
以上のように、本発明の第二の実施形態に係る装身具用留め具800を構成したので、図16に表されているように、孔813を介して線材102を空洞812に挿入し、装身具用留め具800を圧縮して、孔813を潰すことにより、線材102の一端102aを空洞812に入れた状態のまま線材102を固定することができる。
【0077】
ここで、本実施形態では、装身具用留め具800を潰すことにより、この装身具用留め具800に設けられた孔813を潰して、この内部に挿入されている線材102を固定することとしたが、例えば、図17に表されているように、線材102の先端にゴム等の弾性部材814を取り付けておき、この弾性部材814を孔813よりもわずかに大きくなるように形成し、孔813から空洞812に押し込むことで、線材102を固定することも可能である。
【0078】
このように、弾性部材814を用いる場合には、孔813に接着剤を流し込むことで、より強固に線材102を固定することができるようになる。
【0079】
なお、図18に表されている装身具用留め具900のように、空洞912A、912B及び孔913A、913Bを複数設けることもできる。
【0080】
図19は、本発明の第三の実施形態に係る装身具用留め具1000の上方斜視図である。
【0081】
本実施形態に係る装身具用留め具1000は、第二の実施形態に係る装身具用留め具800が空洞812と孔813とを設けてあるのに対して、装身具用留め具1000の表面1000aから内部に向かって、穴1015が設けられている。
【0082】
したがって、穴1015に線材102を挿入し、穴1015を閉じるように装身具用留め具1000を潰すことにより、線材102を固定することができるようにされている。
【0083】
なお、その他の構成は、第二の実施形態に係る装身具用留め具800と同様の構成を有している。
【0084】
したがって、本実施形態でも、穴1015を複数設けることもできる。
【0085】
以上に記載した実施形態においては、線材止着部材を装身具用留め具100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000に利用した例を表したが、これらの線材止着部材は同様の構成で装身具用接続部材、釣り用重り、電線用接続部材等に用いることもできる。
【0086】
図20は、本発明の第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100の上方斜視図である。
【0087】
装身具用接続部材1100は、鉛で球状に形成されており、三つの貫通孔1101A、1101B、1101Cが設けられている。
【0088】
三つの貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、図21に表されているように、同一方向に平行となるように形成されている。
【0089】
このような貫通孔1101A、1101B、1101Cを設けたので、例えば、図21に表されているように、三つの線材102A、102B、102Cをそれぞれの貫通孔1101A、1101B、1101Cに挿入し、装身具用接続部材1100を潰すことで、これら三つの線材102A、102B、102Cを固定・連結することができるようになる。
【0090】
なお、本実施形態でも、第一の実施形態に係る装身具用留め具100のように、線材102A、102B、102Cを折り返して貫通孔1101A、1101B、1101Cに挿入することも可能である。
【0091】
また、三つ設けられた貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、真ん中の貫通孔1101Bが、球状に形成された装身具用接続部材1100の中央部を通るようにすることが望ましく、また、この真ん中の貫通孔1101Bが他の貫通孔1101A、1101Cよりも大きな直径となるように構成することも可能である。
【0092】
これらの貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、例えば、図22に表されている装身具用接続部材1200のように、二つの貫通孔1201A、1201Bからなる第一の組と、二つの貫通孔1201C、1201Dからなる第二の組とを異なる二方向に向かうように形成することで、線材を異なる二方向から挿入することができるようになる。
【0093】
なお、これらの組を構成する貫通孔1201A、1201B、1201C、1201Dの数については任意の数を選択することができ、例えば、図23に表されている装身具用接続部材1300のように、二つの貫通孔1301A、1301Bからなる第一の組と、四つの貫通孔1301C、1301D、1301E、1301Fからなる第二の組と、により異なる二方向から線材を挿入することができるようにすることもできる。
【0094】
このような装身具用接続部材1300を用いることにより、例えば、図24に表されているように、装身具用接続部材1300から線材102が放射状に、かつ、それぞれループをなして出されているアクセサリー1316を構成することができるようになる。
【0095】
また、図25に表されている装身具用接続部材1400のように、三つの貫通孔1401A、1401B、1401Cからなる第一の組と、三つの貫通孔1401D、1401E、1401Fからなる第二の組と、三つの貫通孔1401G、1401H、1401Iからなる第三の組と、により、異なる三方向から線材を挿入することができるようにしても良い。
【0096】
ここで、装身具用接続部材1100、1200、1300は、貫通孔が2次元的に分布している線材止着部材の例であり、装身具用接続部材1400は、貫通孔が3次元的に分布している線材止着部材の例である。
【0097】
以上のように、本発明の第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100を構成したので、貫通孔1101A、1101B、1101Cに線材102を複数又は複数回挿入し連結することができるようになる。
【0098】
図26は、本発明の第五の実施形態に係る装身具用留め具1500の上方斜視図である。
【0099】
この装身具用留め具1500は、第一の実施形態に係る装身具用留め具100に、止着用穴1517を設けた以外は、第一の実施形態と同様の構成を有している。
【0100】
止着用穴1517は、図27に表されているように、装身具用留め具1500の一方の貫通孔101A側の表面から、この一方の貫通孔101Aを貫通して他方の貫通孔101Bにまで至るように形成されている。
【0101】
このように形成されている止着用穴1517を形成しておくことにより、例えば、図28に表されているように、線材102を貫通孔101A、101Bに挿入し、装身具用留め具1500の表面からピン1518を挿入することにより、貫通孔101A、101Bの空間をピン1518が埋めることで、線材102を固定することができるようになる。
【0102】
なお、止着用穴1517及びピン1518の大きさ、形状については、線材102を固定することができる範囲で、適時選択することができる。
【0103】
例えば、図29に表されている止着用穴1617及びピン1618のように、止着用穴1617にピン1618を挿入した際に、ピン1618の先端部1618aに線材用の空間1619が空くようにしたものを用いることもでき、この場合、この空間1619を確保するため、ピン1618にピン側段差1620を設けておき、止着用穴1617にこのピン側段差1620に引っかかる穴側段差1621を設けておくことが望ましい。
【0104】
また、本実施形態では、ピン1518を用いたが、ピン1518の代わりに、図30に表されているようなビス1722を用いることも可能である。
【0105】
なお、ビス1722を用いる場合には、止着用穴1717に雌ネジ1723を設けておく。
【0106】
【発明の効果】
以上のように、本発明を構成したので、本発明に係る線材止着部材によれば、複数の線材を別々に固定することができ、また、線材を折曲げて固定することができ、さらに、美観を損なうことなく充分に線材を固定することができる。
【0107】
即ち、本発明に係る線材止着部材によれば、線材を止め、繋ぎ、固定することで、線材をまとめ、線材の延びる方向を区画することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る装身具用留め具100の上方斜視図。
【図2】図1のX−X’における矢示方向から見た縦断面図。
【図3】装身具用留め具100の変形例。
【図4】装身具用留め具100の変形例。
【図5】装身具用留め具100の使用例を表す縦断面図。
【図6】装身具用留め具100の使用例を表す縦断面図
【図7】装身具用留め具100を使用したネックレス106の正面図。
【図8】装身具用留め具100の変形例。
【図9】装身具用留め具100の変形例。
【図10】装身具用留め具100の変形例。
【図11】装身具用留め具100の変形例。
【図12】装身具用留め具100の変形例。
【図13】装身具用留め具100の変形例。
【図14】装身具用留め具100の変形例。
【図15】第二の実施形態に係る装身具用留め具800の上方斜視図。
【図16】図15のZ−Z’における矢示方向から見た縦断面図。
【図17】図15のZ−Z’における矢示方向から見た縦断面図。
【図18】装身具用留め具800の変形例。
【図19】第三の実施形態に係る装身具用留め具1000の上方斜視図。
【図20】第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100の上方斜視図。
【図21】装身具用接続部材1100の縦断面図。
【図22】装身具用接続部材1100の変形例。
【図23】装身具用接続部材1100の変形例。
【図24】装身具用接続部材1300を使ったアクセサリー1316の正面図。
【図25】装身具用接続部材1100の変形例。
【図26】第五の実施形態に係る装身具用留め具1500の上方斜視図。
【図27】装身具用留め具1500の縦断面図。
【図28】装身具用留め具1500の使用例を表す縦断面図。
【図29】ピン1518の変形例。
【図30】ビス1722の使用例。
【図31】従来の線材止着部材を表す縦断面図。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1500 装身具用留め具
1100、1200、1300、1400 装身具用接続部材
101、201、301、401、501、601、1001、1101、1202、1301、1401 貫通孔
102 線材
103 真珠
508 止着部
509 開口部
711 坐繰
812、912 空洞
813、913 孔
1015 穴
1517、1617、1717 止着用穴
1518、1618 ピン
ビス 1722
【発明の属する技術分野】
本発明は、線材止着部材に関する。特に、装身具用留め具又は装身具用接続部材として用いられる線材止着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の線材止着部材、特に、装身具用留め具又は装身具用接続部材として用いられる線材止着部材としては、図31に表されているように、鉛、真鍮等の金属や樹脂等圧縮可能な材料からなる線材止着部材2000に、一つの貫通孔2001を設けたものがあり、この貫通孔2001に、例えば、糸、ステンレスワイヤー、超弾性形状記憶合金ワイヤー、釣り用のテグス、電線などの線材2002を挿入し、図31のW、W’方向からこの本体2000aに力を加えてこの貫通孔2001を潰すことにより、この線材2002を固定することができるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の線材止着部材においては、貫通孔が一つしかないため、複数の線材を別々に固定することはできなかった。
【0004】
また、貫通孔が直線状に形成されているため、線材も直線となるようにしか固定することができず、線材を特定の方向に曲げて固定することはできなかった。
【0005】
さらに、従来の線材止着部材は、潰すことにより線材を固定するようにしていたため、特に装身具に使用する場合には、美観を損ねる場合もあった。
【0006】
また、従来の線材止着部材では、潰すことにより線材を固定するようにしていたため、潰し方が不充分な場合には、線材を充分に固定することができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、複数の線材を別々に固定することができ、また、線材を折曲げて固定することができ、さらに、美観を損なうことなく充分に線材を固定することができる線材止着部材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本願第一の発明は、線材を挿入するための貫通孔を複数設けたことを特徴とする線材止着部材を提供する。
【0009】
このように、線材を挿入するための貫通孔を複数設けることにより、複数の線材を別々に固定することができる。
【0010】
例えば、線材止着部材には、平行に少なくとも二以上の貫通孔を設けることができる。
【0011】
このように、平行に二つの貫通孔を設ける場合には、一方の貫通孔に一方から線材を挿入し、また、他方の貫通孔に他方から線材を挿入するといったように、相対向する二方向から線材を挿入することができ、これらの線材を個別に固定することができ、また、一方の貫通孔に一方から線材を挿入し、これを他方の貫通孔から挿入し返すことにより、線材をU字状に折り返して固定することもできる。
【0012】
ここで、貫通孔については、複数設ける貫通孔の内、少なくとも一の貫通孔については、線材止着部材の中心を通過するようにすることが望ましい。
【0013】
また、複数設ける貫通孔については、2次元的に分布するようにすることで、これらの貫通孔に様々な方向から線材を挿入することができるようになる。
【0014】
さらに、複数設ける貫通孔について、3次元的に分布するようにすることで、より多くの方向から線材を挿入することができるようになる。
【0015】
即ち、同一平面上で同一又は異なる方向に向かうように直線状に貫通孔を設けると、この貫通孔に挿入する線材の方向を2次元で選択することができ、また、この平面とは異なる他の平面上に直線状に貫通孔を設けると3次元において線材を挿入する方向を選択することができるようになる。
【0016】
線材止着部材には、第一の貫通孔と、線材止着部材の内部でこの第一の貫通孔に連通する第二の貫通孔とを設けることができる。
【0017】
例えば、線材止着部材にT字状に貫通孔を設けることもでき、このように、T字状に貫通孔を設ける場合には、挿入する線材を垂直に折曲げて固定することができる。
【0018】
また、例えば、線材止着部材にY字状に貫通孔を設けることもでき、このように、Y字状に貫通孔を設ける場合には、線材を挿入方向に対して鈍角となるように折曲げて固定することができる。
【0019】
また、例えば、線材止着部材に十字状に貫通孔を設けることもでき、このように十字状に貫通孔を設ける場合には、挿入する線材を垂直に折曲げた状体で固定することもできるし、また、直交する二方向から線材を本体に挿入し固定することもできる。
【0020】
また、例えば、線材止着部材に第一乃至第Nの貫通孔を設け(Nは2以上の整数)、これらの第一乃至第Nの貫通孔を線材止着部材の内部の一点において連通するように設けることもでき、このようにN個の貫通孔を設けることにより、ある貫通孔から挿入した線材を折曲げる(N−1)個の方向を選択することができる。
【0021】
ここで、線材を固定する場合には、線材止着部材自体を圧縮可能な材料から形成することにより、貫通孔に線材を挿入し、この貫通孔を圧縮して潰すことで、線材を固定することができるようになる。
【0022】
圧縮可能な材料としては、鉛や真鍮などの金属、樹脂等があり、これらを球形等任意の形状にすることにより、線材止着部材を形成すればよい。
【0023】
また、線材止着部材に設けられている貫通孔のうちの少なくとも一の貫通孔に線材を複数回挿入すること又は複数の線材を挿入することにより、貫通孔と線材及び線材と線材同士の摩擦力により、線材を固定することができるようにすることも可能である。
【0024】
なお、一つの貫通孔に線材を何回挿入するか、又は、何本の線材を挿入するかは、貫通孔の径と線材の太さにより適時選択すればよい。
【0025】
なお、複数の貫通孔を設けることにより、線材止着部材自体が大きくなり、この線材止着部材を潰すことができない場合や線材止着部材自体を潰してしまうと美観を損なうような場合等があるが、このような場合等には、圧縮可能な材料からなる止着部を取り付けておき、複数設けられている貫通孔のうち少なくとも何れか一つの開口部をこの止着部に設けておくことにより、この貫通孔に挿入された線材をこの止着部を潰すことにより固定するようにすることもできる。
【0026】
また、線材止着部材に、貫通孔の内の少なくとも一の貫通孔に連通する止着用穴を設けておくことで、この止着用穴にビス又はピンを挿入して貫通孔を塞ぐことにより、この貫通孔に挿入した線材を固定することができるようにすることも可能である。
【0027】
本願第二の発明は、圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、前記線材止着部材の内部には線材を挿入するための少なくとも一つの空洞が設けられ、前記線材止着部材の表面には、前記空洞に連通する孔が開口されており、前記孔を介して線材を前記空洞に挿入し、前記孔を圧縮して潰すことにより、前記線材を前記線材止着部材に固定することができる線材止着部材を提供する。
【0028】
本願第一の発明が、線材止着部材に貫通孔を設けているのに対して、本願第二の発明は、線材止着部材の内部に線材を挿入するための空洞を設けておき、この空洞に線材止着部材の表面から孔を穿つことで、この孔を介して線材を空洞に挿入することができるようにしている。
【0029】
このような空洞と孔とは、線材止着部材に一つ設けてもよく、また、複数設けてもよい。
【0030】
なお、本願第二の発明でも、第一の発明同様に、圧縮可能な材料からなる止着部を設けておき、線材止着部材に設けられている孔のうち少なくとも一つの開口部を止着部に設けることにより、この止着部を潰すことで線材を固定するようにしてもよい。
【0031】
このような空洞と孔とを有することにより、孔を介して空洞に線材の一端を挿入した状態で線材止着部材を圧縮し孔を潰すことで、線材の一端に線材止着部材を固定することができ、また、線材を折り返し、その折り返し部を空洞の中に挿入した状態で、線材止着部材を圧縮し孔を潰すことで、線材を折り返した状態で固定することができる。
【0032】
本願第三の発明は、圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、前記線材止着部材の表面から内部に向かって、線材を挿入するための穴が少なくとも一つ以上設けられており、前記穴に線材を挿入し、前記穴を圧縮して潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする線材止着部材を提供する。
【0033】
本願第一の発明が、線材止着部材に貫通孔を設けているのに対して、本願第三の発明は、線材止着部材の表面から内部に向かって、線材を挿入するための穴を設けておき、この穴に線材を挿入することができるようにしている。
【0034】
このような穴は、線材止着部材に一つ設けてもよく、また、複数設けてもよい。
【0035】
なお、本願第三の発明でも、第一の発明同様に、圧縮可能な材料からなる止着部を設けておき、線材止着部材に設けられている穴のうち少なくとも一つのものの開口部を止着部に設けることにより、この止着部を潰すことで線材を固定するようにしてもよい。
【0036】
このような穴を有することにより、穴に線材の一端を挿入した状態で線材止着部材を圧縮し穴を潰すことで、線材の一端に線材止着部材を固定することができ、また、線材を折り返し、その折り返し部を穴の中に挿入した状態で、線材止着部材を圧縮し穴を潰すことで、線材を折り返した状態で固定することができる。
【0037】
以上に記載した貫通孔、孔又は穴の開口縁には、面取りを施しておくことにより、この開口縁と線材とが擦れ合うことがなくなるほか、線材を異なる貫通孔に折り返して挿入した際に、この折り返し部が外部に露出することがなくなり、さらに、線材や装飾具の保護のために設けられている保護部材をこの面取部分に収納することで、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠す役割も果たすことができるようになる。
【0038】
また、貫通孔、孔又は穴の開口縁には、坐繰、即ち、貫通孔、孔又は穴の開口縁の周囲の上面を円形に彫り込むことを施しておくことによっても、線材の折り返し部が外部に露出することがなくなると共に、線材や装飾具の保護のために設けられている保護部材をこの坐繰の内部に収納し、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠すこともできるようになる。
【0039】
以上に記載した線材止着部材は、装身具用留め具や装身具用接続部材に用いることができる。
【0040】
そして、複数個の装飾具と、これらの装飾具をつなげる線材と、この線材に結合された本発明に係る線材止着部材と、により、装身具を製造することができる。
【0041】
なお、このように装身具を製造する場合には、線材を通した線材止着部材を潰すほか、線材止着部材に対して線材を結び付け、巻き付け、接着剤を付け、または、かしめることで、真珠等の装飾具を固定することができるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る装身具用留め具100の上方斜視図であり、図2は、図1のX−X’線における矢示方向から見た縦断面図である。
【0043】
装身具用留め具100は、鉛で形成されており、二つの貫通孔101A、101Bが平行になるように設けられている。
【0044】
本実施形態においては、装身具用留め具100は、球形に形成されているが、装身具用留め具100の形状は、線材に取り付けられる真珠等の装飾具の動きを制限することができる範囲で、適時選択することができる設計事項である。
【0045】
例えば、図3に表されているように、角柱状に形成することも可能であり、また、図4に表されているように、円柱状に形成することも可能である。
【0046】
なお、本実施形態においては、球形に形成された装身具用留め具100の直径Tは、約2.0mmに形成されている。
【0047】
これらの貫通孔101A、101Bの直径T、T’は、この装身具用留め具100を使用する線材の直径にあわせて適時選択することができる。
【0048】
なお、本実施形態では、貫通孔101A、101Bの直径T、T’は、約0.5mmに形成されている。
【0049】
また、これらの貫通孔101A、101Bを設ける位置についても、適時選択することができるが、本実施形態では、球形に形成された装身具用留め具100の中心の両側を通るように設けている。
【0050】
以上のように構成される装身具用留め具100は、例えば、図5乃至図7に表されているように使用される。
【0051】
図5に表されているように、線材102を真珠103に設けられている線材用貫通孔103aに通し、装身具用留め具100に設けられている一方の貫通孔101Aに通し、この線材102を折り返して、再び装身具用留め具100の他方の貫通孔101Bに通したあと、装身具用留め具100を図5のY、Y’方向から圧縮し、貫通孔101A、101Bを潰すことにより、線材102を固定し、真珠103が外れてしまうことを防止することができる。
【0052】
ここで、本実施形態では、装身具用留め具100の貫通孔101A、101Bを潰すことにより、線材102を固定することとしたが、図6に表されているように、線材102を貫通孔101A、101Bに複数回通すことで、貫通孔101A、101Bの内部と線材102との摩擦力及び線材102同士の摩擦力により、線材102を固定することも可能である。
【0053】
なお、本実施形態では、線材102を貫通孔101A、101Bに2回挿入したが、挿入する回数については、貫通孔101A、101Bの径と線材102の太さと考慮して適時選択すればよい。
【0054】
そして、図7に表されているように、線材102に真珠103A、103B、103C、103D及び装身具用留め具100A、100Bを通し、図5又は図6で表されている方法で、装身具用留め具100A、100Bを用いて線材102の両端を固定することで、線材102の折り返し部102aにリング104A、104Bを取り付け、リング104A、104Bに連結具105を取り付けることにより、装身具としてのネックレス106を製造することができる。
【0055】
なお、このネックレス106では、真珠103A、103B、103C、103Dの間に、ゴムリング107を挟むことで、真珠103A、103B、103C、103D同士が擦れて傷ついてしまうことを防止している。
【0056】
以上に説明した装身具用留め具100においては、二つの貫通孔101A、101Bが平行になるように設けられていたが、これらの貫通孔101A、101Bについては、図8に表されているように、二つの貫通孔201A、201BがT字路を形成するように、T字状に形成することもできる。
【0057】
このように、貫通孔201A、201BをT字状に形成することにより、図8に表されているように、線材102を垂直に折曲げた状態で固定することができる。
【0058】
また、図9に表されているように、貫通孔301A、301B、301Cが三叉路を形成するように、Y字状に形成することもできる。
【0059】
このように、貫通孔301A、301B、301Cにより三叉路を形成するようにY字状に形成することで、図9に表されているように、線材102が鈍角を形成するように折曲げた状態で固定することができる。
【0060】
また、図10に表されているように、貫通孔401A、401Bが十字路を形成するように、貫通孔401A、401Bを十字状に形成することもできる。
【0061】
このように、貫通孔401A、401Bにより十字路が形成されるように、貫通孔401A、401Bを十字状に形成することで、図10に表されているように二つの線材102A、102Bをクロスさせるようにして固定することもできる。
【0062】
なお、図11に表されているように、5つの貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eを設けておき、これらの貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eが線材止着部材500の中心部で連通するようにすることもできる。
【0063】
また、図12に表されているように、線材止着部材500に止着部508を設けておき、この止着部508に貫通孔501Aの開口部509を設けておくことにより、この止着部508を潰すことで、貫通孔501Aに挿入された線材102を固定するようにしてもよい。
【0064】
ここで、止着部508については、樹脂や鉛等の圧縮可能な材料で形成し、容易に潰すことができるような大きさ・形状に形成すればよい。
【0065】
この点、本実施形態では、複数の貫通孔501A、501B、501C、501D、501Eが設けられている線材止着部材本体500aよりも止着部509を直径の小さい球形に形成して、線材止着部材本体500aよりも容易に潰すことができるようにしている。
【0066】
なお、本実施形態では、線材止着部材本体500aに止着部508を一つだけ設けたが、このような止着部508をいくつ設けるかは、適時選択することができる設計事項である。
【0067】
また、図13に表されている線材止着部材600のように、線材止着部材600の表面600aと貫通孔601A、601Bとの境目に面取610を施すことにより、線材止着部材600の表面600aと貫通孔601A、601Bとの境目で線材102が切れてしまうことを防止することができ、また、例えば、図7で表したゴムリング107等の保護部材を線材102に通した場合でも、この面取部610にゴムリング107等が引っかかり、このゴムリング107等が自由に動いてしまうことを防止することができる。
【0068】
さらに、図14に表されている線材止着部材700のように、貫通孔701A、701Bの周縁部に、線材止着部材700の表面700aを彫り込んだ、円形の坐繰711を設けておくことにより、線材の折り返し部がこの坐繰711の内部に収納されて外部に露出することがなくなると共に、線材や装飾具の保護のために設けられる保護部材(例えば、図7で使用されたゴムリング107等)をこの坐繰711に収納し、この保護部材が自由に動いてしまうことを防止することができ、また、この保護部材を隠すこともできるようになる。
【0069】
なお、坐繰711については、貫通孔701A、701Bの周縁部をその内部に含むように形成することで、線材の折り返し部を隠すことができるようになり好適である。
【0070】
ここで、本発明の第一の実施形態は、貫通孔が2次元的に分布している線材止着部材の例である。
【0071】
図15は、本発明の第二の実施形態に係る装身具用留め具800の上方斜視図であり、図16は、図15のZ−Z’線における矢示方向から見た縦断面図である。
【0072】
本実施形態においては、第一の実施形態とは異なり、装身具用留め具800の中心部に空洞812を設けており、装身具用留め具800の表面から孔813が空洞812に連通するように設けられている。
【0073】
なお、その他の構成は、第一の実施形態に係る装身具用留め具100と同様の構成を有している。
【0074】
ここで、孔813の直径Uは、この装身具用留め具800と、取り付ける線材102の直径と、により適時選択することができる。
【0075】
また、空洞812の深さVや形状についても、線材の太さ等を考慮して適時選択することができる。
【0076】
以上のように、本発明の第二の実施形態に係る装身具用留め具800を構成したので、図16に表されているように、孔813を介して線材102を空洞812に挿入し、装身具用留め具800を圧縮して、孔813を潰すことにより、線材102の一端102aを空洞812に入れた状態のまま線材102を固定することができる。
【0077】
ここで、本実施形態では、装身具用留め具800を潰すことにより、この装身具用留め具800に設けられた孔813を潰して、この内部に挿入されている線材102を固定することとしたが、例えば、図17に表されているように、線材102の先端にゴム等の弾性部材814を取り付けておき、この弾性部材814を孔813よりもわずかに大きくなるように形成し、孔813から空洞812に押し込むことで、線材102を固定することも可能である。
【0078】
このように、弾性部材814を用いる場合には、孔813に接着剤を流し込むことで、より強固に線材102を固定することができるようになる。
【0079】
なお、図18に表されている装身具用留め具900のように、空洞912A、912B及び孔913A、913Bを複数設けることもできる。
【0080】
図19は、本発明の第三の実施形態に係る装身具用留め具1000の上方斜視図である。
【0081】
本実施形態に係る装身具用留め具1000は、第二の実施形態に係る装身具用留め具800が空洞812と孔813とを設けてあるのに対して、装身具用留め具1000の表面1000aから内部に向かって、穴1015が設けられている。
【0082】
したがって、穴1015に線材102を挿入し、穴1015を閉じるように装身具用留め具1000を潰すことにより、線材102を固定することができるようにされている。
【0083】
なお、その他の構成は、第二の実施形態に係る装身具用留め具800と同様の構成を有している。
【0084】
したがって、本実施形態でも、穴1015を複数設けることもできる。
【0085】
以上に記載した実施形態においては、線材止着部材を装身具用留め具100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000に利用した例を表したが、これらの線材止着部材は同様の構成で装身具用接続部材、釣り用重り、電線用接続部材等に用いることもできる。
【0086】
図20は、本発明の第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100の上方斜視図である。
【0087】
装身具用接続部材1100は、鉛で球状に形成されており、三つの貫通孔1101A、1101B、1101Cが設けられている。
【0088】
三つの貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、図21に表されているように、同一方向に平行となるように形成されている。
【0089】
このような貫通孔1101A、1101B、1101Cを設けたので、例えば、図21に表されているように、三つの線材102A、102B、102Cをそれぞれの貫通孔1101A、1101B、1101Cに挿入し、装身具用接続部材1100を潰すことで、これら三つの線材102A、102B、102Cを固定・連結することができるようになる。
【0090】
なお、本実施形態でも、第一の実施形態に係る装身具用留め具100のように、線材102A、102B、102Cを折り返して貫通孔1101A、1101B、1101Cに挿入することも可能である。
【0091】
また、三つ設けられた貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、真ん中の貫通孔1101Bが、球状に形成された装身具用接続部材1100の中央部を通るようにすることが望ましく、また、この真ん中の貫通孔1101Bが他の貫通孔1101A、1101Cよりも大きな直径となるように構成することも可能である。
【0092】
これらの貫通孔1101A、1101B、1101Cについては、例えば、図22に表されている装身具用接続部材1200のように、二つの貫通孔1201A、1201Bからなる第一の組と、二つの貫通孔1201C、1201Dからなる第二の組とを異なる二方向に向かうように形成することで、線材を異なる二方向から挿入することができるようになる。
【0093】
なお、これらの組を構成する貫通孔1201A、1201B、1201C、1201Dの数については任意の数を選択することができ、例えば、図23に表されている装身具用接続部材1300のように、二つの貫通孔1301A、1301Bからなる第一の組と、四つの貫通孔1301C、1301D、1301E、1301Fからなる第二の組と、により異なる二方向から線材を挿入することができるようにすることもできる。
【0094】
このような装身具用接続部材1300を用いることにより、例えば、図24に表されているように、装身具用接続部材1300から線材102が放射状に、かつ、それぞれループをなして出されているアクセサリー1316を構成することができるようになる。
【0095】
また、図25に表されている装身具用接続部材1400のように、三つの貫通孔1401A、1401B、1401Cからなる第一の組と、三つの貫通孔1401D、1401E、1401Fからなる第二の組と、三つの貫通孔1401G、1401H、1401Iからなる第三の組と、により、異なる三方向から線材を挿入することができるようにしても良い。
【0096】
ここで、装身具用接続部材1100、1200、1300は、貫通孔が2次元的に分布している線材止着部材の例であり、装身具用接続部材1400は、貫通孔が3次元的に分布している線材止着部材の例である。
【0097】
以上のように、本発明の第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100を構成したので、貫通孔1101A、1101B、1101Cに線材102を複数又は複数回挿入し連結することができるようになる。
【0098】
図26は、本発明の第五の実施形態に係る装身具用留め具1500の上方斜視図である。
【0099】
この装身具用留め具1500は、第一の実施形態に係る装身具用留め具100に、止着用穴1517を設けた以外は、第一の実施形態と同様の構成を有している。
【0100】
止着用穴1517は、図27に表されているように、装身具用留め具1500の一方の貫通孔101A側の表面から、この一方の貫通孔101Aを貫通して他方の貫通孔101Bにまで至るように形成されている。
【0101】
このように形成されている止着用穴1517を形成しておくことにより、例えば、図28に表されているように、線材102を貫通孔101A、101Bに挿入し、装身具用留め具1500の表面からピン1518を挿入することにより、貫通孔101A、101Bの空間をピン1518が埋めることで、線材102を固定することができるようになる。
【0102】
なお、止着用穴1517及びピン1518の大きさ、形状については、線材102を固定することができる範囲で、適時選択することができる。
【0103】
例えば、図29に表されている止着用穴1617及びピン1618のように、止着用穴1617にピン1618を挿入した際に、ピン1618の先端部1618aに線材用の空間1619が空くようにしたものを用いることもでき、この場合、この空間1619を確保するため、ピン1618にピン側段差1620を設けておき、止着用穴1617にこのピン側段差1620に引っかかる穴側段差1621を設けておくことが望ましい。
【0104】
また、本実施形態では、ピン1518を用いたが、ピン1518の代わりに、図30に表されているようなビス1722を用いることも可能である。
【0105】
なお、ビス1722を用いる場合には、止着用穴1717に雌ネジ1723を設けておく。
【0106】
【発明の効果】
以上のように、本発明を構成したので、本発明に係る線材止着部材によれば、複数の線材を別々に固定することができ、また、線材を折曲げて固定することができ、さらに、美観を損なうことなく充分に線材を固定することができる。
【0107】
即ち、本発明に係る線材止着部材によれば、線材を止め、繋ぎ、固定することで、線材をまとめ、線材の延びる方向を区画することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る装身具用留め具100の上方斜視図。
【図2】図1のX−X’における矢示方向から見た縦断面図。
【図3】装身具用留め具100の変形例。
【図4】装身具用留め具100の変形例。
【図5】装身具用留め具100の使用例を表す縦断面図。
【図6】装身具用留め具100の使用例を表す縦断面図
【図7】装身具用留め具100を使用したネックレス106の正面図。
【図8】装身具用留め具100の変形例。
【図9】装身具用留め具100の変形例。
【図10】装身具用留め具100の変形例。
【図11】装身具用留め具100の変形例。
【図12】装身具用留め具100の変形例。
【図13】装身具用留め具100の変形例。
【図14】装身具用留め具100の変形例。
【図15】第二の実施形態に係る装身具用留め具800の上方斜視図。
【図16】図15のZ−Z’における矢示方向から見た縦断面図。
【図17】図15のZ−Z’における矢示方向から見た縦断面図。
【図18】装身具用留め具800の変形例。
【図19】第三の実施形態に係る装身具用留め具1000の上方斜視図。
【図20】第四の実施形態に係る装身具用接続部材1100の上方斜視図。
【図21】装身具用接続部材1100の縦断面図。
【図22】装身具用接続部材1100の変形例。
【図23】装身具用接続部材1100の変形例。
【図24】装身具用接続部材1300を使ったアクセサリー1316の正面図。
【図25】装身具用接続部材1100の変形例。
【図26】第五の実施形態に係る装身具用留め具1500の上方斜視図。
【図27】装身具用留め具1500の縦断面図。
【図28】装身具用留め具1500の使用例を表す縦断面図。
【図29】ピン1518の変形例。
【図30】ビス1722の使用例。
【図31】従来の線材止着部材を表す縦断面図。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1500 装身具用留め具
1100、1200、1300、1400 装身具用接続部材
101、201、301、401、501、601、1001、1101、1202、1301、1401 貫通孔
102 線材
103 真珠
508 止着部
509 開口部
711 坐繰
812、912 空洞
813、913 孔
1015 穴
1517、1617、1717 止着用穴
1518、1618 ピン
ビス 1722
Claims (25)
- 線材を挿入するための貫通孔を複数設けたことを特徴とする線材止着部材。
- 複数設けられた前記貫通孔の内、少なくとも一の貫通孔は前記線材止着部材の中心を通過していることを特徴とする請求項1に記載の線材止着部材。
- 前記貫通孔は、2次元的に分布していることを特徴とする請求項1又は2に記載の線材止着部材。
- 前記貫通孔は、3次元的に分布していることを特徴とする特徴とする請求項1又は2に記載の線材止着部材。
- 第一の貫通孔と、前記線材止着部材の内部で前記第一の貫通孔に連通する第二の貫通孔とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の線材止着部材。
- T字状に貫通孔を設けていることを特徴とする請求項5に記載の線材止着部材。
- Y字状に貫通孔を設けていることを特徴とする請求項5に記載の線材止着部材。
- 十字状に貫通孔を設けていることを特徴とする請求項5に記載の線材止着部材。
- 第一乃至第Nの貫通孔が設けられており(Nは2以上の整数)、
前記第一乃至第Nの貫通孔は前記線材止着部材の内部の一点において連通していることを特徴とする請求項1に記載の線材止着部材。 - 前記線材止着部材は、圧縮可能な材料から形成されており、前記貫通孔に線材を挿入し、前記貫通孔を圧縮して潰すことにより前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 前記貫通孔の内の少なくとも一以上の貫通孔に前記線材を複数回挿入すること又は複数の前記線材を挿入することにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 圧縮可能な材料からなる止着部が取り付けられており、
複数設けられている前記貫通孔のうち少なくとも何れか一つの開口部は、前記止着部に設けられており、前記止着部を潰すことにより前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の線材止着部材。 - 前記貫通孔の内の少なくとも一の貫通孔に連通する止着用穴を有し、前記止着用穴にビス又はピンを挿入して前記貫通孔を塞ぐことにより、前記貫通孔に挿入した線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、
前記線材止着部材の内部には線材を挿入するための少なくとも一つの空洞が設けられ、
前記線材止着部材の表面には、前記空洞に連通する孔が開口されており、
前記孔を介して線材を前記空洞に挿入し、前記孔を圧縮して潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする線材止着部材。 - 前記空洞及び前記孔は、複数設けられていることを特徴とする請求項14に記載の線材止着部材。
- 圧縮可能な材料からなる止着部が設けられており、
前記孔のうち少なくとも一つの開口部は、前記止着部に設けられており、前記止着部を潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項14又は15に記載の線材止着部材。 - 圧縮可能な材料からなる線材止着部材であって、
前記線材止着部材の表面から内部に向かって、線材を挿入するための穴が少なくとも一つ以上設けられており、
前記穴に線材を挿入し、前記穴を圧縮して潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする線材止着部材。 - 前記穴は複数設けられていることを特徴とする請求項17に記載の線材止着部材。
- 圧縮可能な材料からなる止着部が設けられており、
前記穴のうち少なくとも一つの開口部は、前記止着部に設けられており、前記止着部を潰すことにより、前記線材を固定することができるようにしたことを特徴とする請求項17又は18に記載の線材止着部材。 - 前記貫通孔、前記孔又は前記穴の開口縁には、面取りが施されていることを特徴とする請求項1乃至19の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 前記貫通孔、前記孔又は前記穴の開口縁には、坐繰が施されていることを特徴とする請求項1乃至19の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 装身具用留め具として用いることを特徴とする請求項1乃至21の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 装身具用接続部材として用いることを特徴とする請求項1乃至21の何れか一項に記載の線材止着部材。
- 複数個の装飾具と、前記装飾具をつなげる線材と、前記線材に結合された請求項1乃至23の何れか一項に記載の線材止着部材と、を備える装身具。
- 前記線材は、前記線材止着部材に結ばれ、巻き付けられ、接着剤で固定され、または、かしめられていることを特徴とする請求項24に記載の装身具。
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WO2009057176A1 (en) * | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Felom Group S.R.L. | Pendant and ornament item |
-
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